(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-17
(45)【発行日】2024-05-27
(54)【発明の名称】交換可能なステープルカートリッジを備える外科用ステープル留め装置
(51)【国際特許分類】
A61B 17/072 20060101AFI20240520BHJP
【FI】
A61B17/072
(21)【出願番号】P 2022557739
(86)(22)【出願日】2020-03-24
(86)【国際出願番号】 CN2020080833
(87)【国際公開番号】W WO2021189234
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2023-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】512269650
【氏名又は名称】コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】アハメド, サイド
【審査官】宮崎 敏長
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-094073(JP,A)
【文献】特開2015-196085(JP,A)
【文献】中国実用新案第204121096(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 13/00 - A61B 18/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ツールアセンブリであって、
前記ツールアセンブリは、
アンビルと、
開放位置とクランプ位置との間で
前記アンビルに対して移動可能に支持され
ているカートリッジアセンブリ
と
を備え、
前記カートリッジアセンブリは、
開放空洞を画定する基部壁
および複数の側壁を有するチャネル部材であって、前記チャネル部材の前記
複数の側壁は、前記基部壁に
結合されている第1の端部と、切り欠き部を含む第2の端部
とを有し、前記チャネル部材の前記
複数の側壁の
うちの少なくとも1つは、配置用凹部を画定する内面を有する、チャネル部材と、
中央ナイフスロット
を画定するカートリッジ本体と、前記中央ナイフスロットの各側面に位置付けられ
ている複数のステープルポケット
とを有するステープルカートリッジであって、前記ステープルカートリッジは、
複数の側壁を有し、前記ステープルカートリッジの前記
複数の側壁の
それぞれは、突出部
と配置用リブ
とを含み、前記突出部は、
前記チャネル部材の前記開放空洞内に前記ステープルカートリッジを固定するために、前記チャネル部材の前記切り欠き部内に受容され
、前記配置用リブは、前記配置用凹部内に受容される、ステープルカートリッジ
と
を含
み、
前記チャネル部材は、前記配置用凹部の遠位端部を画定する角度付き壁を含み、
前記配置用リブは、角度付き遠位表面を含み、前記角度付き遠位表面は、前記ステープルカートリッジが前記チャネル部材の前記開放空洞に挿入されたときに、前記チャネル部材の前記角度付き壁と係合することにより、前記カートリッジ本体を前記開放空洞内で近位に移動させる、ツールアセンブリ。
【請求項2】
前記角度付き壁は、遠位方向
に前記アンビルに向かって上方に傾斜する、請求項
1に記載のツールアセンブリ。
【請求項3】
前記ツールアセンブリは、可撓性ビーム
と作業端部
とを有する駆動アセンブリを
さらに含み、前記駆動アセンブリは、前記ツールアセンブリを作動させるように、前記アンビル
と前記カートリッジアセンブリ
とを通って後退位置から前進位置に移動可能である、請求項1に記載のツールアセンブリ。
【請求項4】
前記駆動アセンブリの前記作業端部は
、クランプ部材を含
み、前記クランプ部材は、第1のビームと、第2のビームと、前記第1のビームを前記第2のビームに接続する垂直支柱
とを有する
、請求項
3に記載のツールアセンブリ。
【請求項5】
前記ツールアセンブリは、前記カートリッジ本体内で、前記駆動アセンブリの前記作業端部の遠位側に位置付けられ
ている作動スレッドを
さらに含み、前記駆動アセンブリ
がその後退位置からその前進位置
に移動
することに応答して、前記作動スレッドは、前記カートリッジ本体内で、後退位置から前進位置に移動可能である、請求項
4に記載のツールアセンブリ。
【請求項6】
前記ツールアセンブリは、ロック位置からロック解除位置に移動可能なロック部材を
さらに含み、前記ロック位置において、前記ロック部材は、前記駆動アセンブリがその後退位置からその前進位置
に移動する
ことを妨げる、請求項
5に記載のツールアセンブリ。
【請求項7】
前記作動スレッドは、前記作動スレッドがその後退位置にあるときに、前記ロック部材をそのロック解除位置に保持するように位置付けられている、請求項
6に記載のツールアセンブリ。
【請求項8】
前記ロック部材は、前記ロック位置
に付勢されている、請求項
7に記載のツールアセンブリ。
【請求項9】
外科用ステープル留め装置であって、
前記外科用ステープル留め装置は、
固定ハンドル
とトリガ
とを含むハンドルアセンブリと、
近位部分
と遠位部分
とを有する細長い本体であって、前記近位部分は、前記ハンドルアセンブリ上に支持されている、細長い本体と、
前記細長い本体の前記遠位部分
上に支持され
ているツールアセンブリ
と
を備え、
前記ツールアセンブリは、
アンビルと、
開放位置とクランプ位置との間で
前記アンビルに対して移動可能に支持され
ているカートリッジアセンブリ
と
を含み、
前記カートリッジアセンブリは、
開放空洞を画定する基部壁
および複数の側壁を有するチャネル部材であって、前記チャネル部材の前記
複数の側壁は、前記基部壁に
結合されている第1の端部と、切り欠き部を含む第2の端部
とを有し、前記チャネル部材の前記
複数の側壁の
うちの少なくとも1つは、配置用凹部を画定する内面を有する、チャネル部材と、
中央ナイフスロット
を画定するカートリッジ本体と、前記中央ナイフスロットの各側面に位置付けられ
ている複数のステープルポケット
とを有するステープルカートリッジであって、前記ステープルカートリッジは、
複数の側壁を有し、前記ステープルカートリッジの前記
複数の側壁の
それぞれは、突出部
と配置用リブ
とを含み、前記突出部は、
前記チャネル部材の前記開放空洞内に前記ステープルカートリッジを固定するために、前記チャネル部材の前記切り欠き部内に受容され
、前記配置用リブは、前記配置用凹部内に受容される、ステープルカートリッジ
と
を含
み、
前記チャネル部材は、前記配置用凹部の遠位端部を画定する角度付き壁を含み、
前記配置用リブは、角度付き遠位表面を含み、前記角度付き遠位表面は、前記ステープルカートリッジが前記チャネル部材の前記開放空洞に挿入されたときに、前記チャネル部材の前記角度付き壁と係合することにより、前記カートリッジ本体を前記開放空洞内で近位に移動させる、外科用ステープル留め装置。
【請求項10】
前記角度付き壁は、遠位方向
に前記アンビルに向かって上方に傾斜する、請求項
9に記載の外科用ステープル留め装置。
【請求項11】
前記ツールアセンブリは、可撓性ビーム
と作業端部
とを有する駆動アセンブリを
さらに含み、前記駆動アセンブリは、前記ツールアセンブリを作動させるように、前記アンビル
と前記カートリッジアセンブリ
とを通って後退位置から前進位置に移動可能である、請求項
9に記載の外科用ステープル留め装置。
【請求項12】
前記駆動アセンブリの前記作業端部は
、クランプ部材を含
み、前記クランプ部材は、第1のビームと、第2のビームと、前記第1のビームを前記第2のビームに接続する垂直支柱
とを有する
、請求項
11に記載の外科用ステープル留め装置。
【請求項13】
前記ツールアセンブリは、前記カートリッジ本体内で、前記駆動アセンブリの前記作業端部の遠位側に位置付けられ
ている作動スレッドを
さらに含み、前記駆動アセンブリ
がその後退位置からその前進位置
に移動
することに応答して、前記作動スレッドは、前記カートリッジ本体内で、後退位置から前進位置に移動可能である、請求項
12に記載の外科用ステープル留め装置。
【請求項14】
前記ツールアセンブリは、ロック位置からロック解除位置に移動可能なロック部材を
さらに含み、前記ロック位置において、前記ロック部材は、前記駆動アセンブリがその後退位置からその前進位置
に移動する
ことを妨げる、請求項
13に記載の外科用ステープル留め装置。
【請求項15】
前記作動スレッドは、前記作動スレッドがその後退位置にあるときに、前記ロック部材をそのロック解除位置に保持するように位置付けられている、請求項
14に記載の外科用ステープル留め装置。
【請求項16】
前記ロック部材は、前記ロック位置
に付勢されている、請求項
15に記載の外科用ステープル留め装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この技術は、全般的に、外科用ステープル留め装置、より具体的には、交換可能なステープルカートリッジを備える外科用ステープル留め装置に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡的使用のための外科用ステープル留め装置は周知であり、患者の外傷を最小限に抑え、患者の回復時間を短縮するために一般的に使用される。典型的には、内視鏡ステープル留め装置は、アンビルアセンブリ及びカートリッジアセンブリを有するツールアセンブリを含み、カートリッジアセンブリ及びアンビルアセンブリは、枢動部材によって互いに連結され、開放位置とクランプ位置との間で互いに対して移動可能である。カートリッジアセンブリは、ステープルカートリッジを支持するチャネル部材を含む。ツールアセンブリのチャネル部材は、特定のサイズ又は長さ、例えば、30mm、45mm、60mmなどのステープルカートリッジを受容するように寸法決めされている。
【0003】
外科用ステープル留め装置の再利用を容易にするために、ツールアセンブリのステープルカートリッジは、交換可能であり得る。いくつかのそのような装置では、ステープルカートリッジの交換は、ロックアウトアセンブリを停止させ、ロックアウトアセンブリは、ステープルカートリッジが使用済みである場合、すなわち、既に発射されている場合、外科用ステープル留め装置の発射を防止する。誤ったサイズのステープルカートリッジが外科用ステープル留め装置に装填された場合、深刻で厄介な問題が生じ得る。
【0004】
当該技術分野においては、不適切なサイズのステープルカートリッジをステープル留め装置のチャネル部材に装填するリスクを最小限に抑える、内視鏡外科用ステープル留め装置の継続的な必要性が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の態様は、アンビル及びカートリッジアセンブリを含むツールアセンブリに関する。アンビルは、近位部分及び遠位部分を有する。カートリッジアセンブリは、アンビルに対して開放位置とクランプ位置との間で移動可能に支持されている。カートリッジアセンブリは、チャネル部材及びステープルカートリッジを含む。チャネル部材は、開放空洞を画定する基部壁及び側壁を有する。側壁は、基部壁に連結された第1の端部と、切り欠き部を含む第2の端部と、を有する。側壁のうちの少なくとも1つは、配置用凹部を画定する内面を有する。ステープルカートリッジは、カートリッジ本体を有し、カートリッジ本体は、中央ナイフスロット及び中央ナイフスロットの各側面に位置付けられた複数のステープルポケットを画定する。ステープルカートリッジは、側壁を含む。ステープルカートリッジの側壁の各々は、突出部及び配置用リブを含む。突出部は、チャネル部材の切り欠き部内に受容されて、ステープルカートリッジをチャネル部材の開放空洞内に固定し、配置用リブは、配置用凹部内に受容される。
【0006】
本開示の他の態様は、ハンドルアセンブリ、細長い本体、及びツールアセンブリを含む外科用ステープル留め装置に関する。ハンドルアセンブリは、固定ハンドル及びトリガを含む。細長い本体は、近位部分及び遠位部分を有する。近位部分は、ハンドルアセンブリ上に支持されている。ツールアセンブリは、細長い本体の遠位部分に支持され、アンビル及びカートリッジアセンブリを含む。カートリッジアセンブリは、開放位置とクランプ位置との間でアンビルに対して移動可能に支持され、チャネル部材及びステープルカートリッジを含む。チャネル部材は、開放空洞を画定する基部壁及び側壁を有する。チャネル部材の側壁は、基部壁に連結された第1の端部と、切り欠き部を有する第2の端部と、を有する。チャネル部材の側壁のうちの少なくとも1つは、配置用凹部を画定する内面を有する。ステープルカートリッジは、カートリッジ本体を有し、カートリッジ本体は、中央ナイフスロット及び中央ナイフスロットの各側面に位置付けられた複数のステープルポケットを画定する。ステープルカートリッジは、突出部及び配置用リブを含む側壁を含む。突出部は、チャネル部材の切り欠き部内に受容されて、ステープルカートリッジをチャネル部材の開放空洞内に固定し、配置用リブは、配置用凹部内に受容される。
【0007】
本開示の態様では、カートリッジ本体は、配置用凹部の遠位端部を画定する角度付き壁を含む。
【0008】
本開示のいくつかの態様では、配置用リブは、角度付き遠位表面を含み、角度付き遠位表面は、ステープルカートリッジがチャネル部材の開放空洞に挿入されたときに、カートリッジ本体の角度付き壁と係合して、カートリッジ本体を開放空洞内で近位方向に移動させる。
【0009】
本開示の特定の態様では、角度付き壁は、遠位方向に、アンビルに向かって上方に傾斜する。
【0010】
本開示の態様では、ツールアセンブリは、可撓性ビーム及び作業端部を有する駆動アセンブリを含み、駆動アセンブリは、ツールアセンブリを作動させるように、アンビル及びカートリッジアセンブリを通って後退位置から前進位置に移動可能である。
【0011】
本開示のいくつかの態様では、駆動アセンブリの作業端部は、第1のビームと、第2のビームと、第1のビームを第2のビームに接続する垂直支柱と、を有するクランプ部材を含む。
【0012】
本開示の特定の態様では、作動スレッドは、カートリッジ本体内で、駆動アセンブリの作業端部の遠位側に位置付けられており、駆動アセンブリのその後退位置からその前進位置への移動に応答して、作動スレッドは、カートリッジ本体内で、後退位置から前進位置に移動可能である。
【0013】
本開示の態様では、ツールアセンブリは、ロック位置からロック解除位置に移動可能なロック部材を含み、ロック位置において、ロック部材は、駆動アセンブリがその後退位置からその前進位置へ移動するのを妨げる。
【0014】
本開示のいくつかの態様では、作動スレッドは、作動スレッドがその後退位置にあるときに、ロック部材をそのロック解除位置に保持する。
【0015】
本開示の特定の態様では、ロック部材は、ロック位置へと付勢される。
【0016】
本開示の他の特徴は、以下の説明から理解されるであろう。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
ツールアセンブリであって、
アンビルと、
前記アンビルに対して開放位置とクランプ位置との間で移動可能に支持されたカートリッジアセンブリであって、前記カートリッジアセンブリは、
開放空洞を画定する基部壁及び側壁を有するチャネル部材であって、前記チャネル部材の前記側壁は、前記基部壁に連結された第1の端部と、切り欠き部を含む第2の端部と、を有し、前記チャネル部材の前記側壁の少なくとも1つは、配置用凹部を画定する内面を有する、チャネル部材と、
中央ナイフスロット及び前記中央ナイフスロットの各側面に位置付けられた複数のステープルポケットを画定するカートリッジ本体を有するステープルカートリッジであって、前記ステープルカートリッジは、側壁を有し、前記ステープルカートリッジの前記側壁の各々は、突出部及び配置用リブを含み、前記突出部は、前記チャネル部材の前記切り欠き部内に受容されて、前記チャネル部材の前記開放空洞内に前記ステープルカートリッジを固定し、前記配置用リブは、前記配置用凹部内に受容される、ステープルカートリッジと、を含む、カートリッジアセンブリと、を備える、ツールアセンブリ。
(項目2)
前記カートリッジ本体は、前記配置用凹部の遠位端部を画定する角度付き壁を含む、項目1に記載のツールアセンブリ。
(項目3)
前記配置用リブは、角度付き遠位表面を含み、前記角度付き遠位表面は、前記ステープルカートリッジが前記チャネル部材の前記開放空洞に挿入されたときに、前記カートリッジ本体の前記角度付き壁と係合して、前記カートリッジ本体を前記開放空洞内で近位に移動させる、項目2に記載のツールアセンブリ。
(項目4)
前記角度付き壁は、遠位方向に、前記アンビルに向かって上方に傾斜する、項目2に記載のツールアセンブリ。
(項目5)
可撓性ビーム及び作業端部を有する駆動アセンブリを更に含み、前記駆動アセンブリは、前記ツールアセンブリを作動させるように、前記アンビル及び前記カートリッジアセンブリを通って後退位置から前進位置に移動可能である、項目1に記載のツールアセンブリ。
(項目6)
前記駆動アセンブリの前記作業端部は、第1のビームと、第2のビームと、前記第1のビームを前記第2のビームに接続する垂直支柱と、を有するクランプ部材を含む、項目5に記載のツールアセンブリ。
(項目7)
前記カートリッジ本体内で、前記駆動アセンブリの前記作業端部の遠位側に位置付けられた作動スレッドを更に含み、前記駆動アセンブリのその後退位置からその前進位置への移動に応答して、前記作動スレッドは、前記カートリッジ本体内で、後退位置から前進位置に移動可能である、項目6に記載のツールアセンブリ。
(項目8)
ロック位置からロック解除位置に移動可能なロック部材を更に含み、前記ロック位置において、前記ロック部材は、前記駆動アセンブリがその後退位置からその前進位置へ移動するのを妨げる、項目7に記載のツールアセンブリ。
(項目9)
前記作動スレッドは、前記作動スレッドがその後退位置にあるときに、前記ロック部材をそのロック解除位置に保持するように位置付けられている、項目8に記載のツールアセンブリ。
(項目10)
前記ロック部材は、前記ロック位置へと付勢されている、項目9に記載のツールアセンブリ。
(項目11)
外科用ステープル留め装置であって、
固定ハンドル及びトリガを含むハンドルアセンブリと、
近位部分及び遠位部分を有する細長い本体であって、前記近位部分は、前記ハンドルアセンブリ上に支持されている、細長い本体と、
前記細長い本体の前記遠位部分に支持されたツールアセンブリであって、前記ツールアセンブリは、
アンビルと、
前記アンビルに対して開放位置とクランプ位置との間で移動可能に支持されたカートリッジアセンブリであって、前記カートリッジアセンブリは、
開放空洞を画定する基部壁及び側壁を有するチャネル部材であって、前記チャネル部材の前記側壁は、前記基部壁に連結された第1の端部と、切り欠き部を含む第2の端部と、を有し、前記チャネル部材の前記側壁の少なくとも1つは、配置用凹部を画定する内面を有する、チャネル部材と、
中央ナイフスロット及び前記中央ナイフスロットの各側面に位置付けられた複数のステープルポケットを画定するカートリッジ本体を有するステープルカートリッジであって、前記ステープルカートリッジは、側壁を有し、前記ステープルカートリッジの前記側壁の各々は、突出部及び配置用リブを含み、前記突出部は、前記チャネル部材の前記切り欠き部内に受容されて、前記チャネル部材の前記開放空洞内に前記ステープルカートリッジを固定し、前記配置用リブは、前記配置用凹部内に受容される、ステープルカートリッジと、を含む、カートリッジアセンブリと、を含む、ツールアセンブリと、を備える、外科用ステープル留め装置。
(項目12)
前記カートリッジ本体は、前記配置用凹部の遠位端部を画定する角度付き壁を含む、項目11に記載の外科用ステープル留め装置。
(項目13)
前記配置用リブは、角度付き遠位表面を含み、前記角度付き遠位表面は、前記ステープルカートリッジが前記チャネル部材の前記開放空洞に挿入されたときに、前記カートリッジ本体の前記角度付き壁と係合して、前記カートリッジ本体を前記開放空洞内で近位に移動させる、項目12に記載の外科用ステープル留め装置。
(項目14)
前記角度付き壁は、遠位方向に、前記アンビルに向かって上方に傾斜する、項目12に記載の外科用ステープル留め装置。
(項目15)
前記ツールアセンブリは、可撓性ビーム及び作業端部を有する駆動アセンブリを更に含み、前記駆動アセンブリは、前記ツールアセンブリを作動させるように、前記アンビル及び前記カートリッジアセンブリを通って後退位置から前進位置に移動可能である、項目11に記載の外科用ステープル留め装置。
(項目16)
前記駆動アセンブリの前記作業端部は、第1のビームと、第2のビームと、前記第1のビームを前記第2のビームに接続する垂直支柱と、を有するクランプ部材を含む、項目15に記載の外科用ステープル留め装置。
(項目17)
前記ツールアセンブリは、前記カートリッジ本体内で、前記駆動アセンブリの前記作業端部の遠位側に位置付けられた作動スレッドを更に含み、前記駆動アセンブリのその後退位置からその前進位置への移動に応答して、前記作動スレッドは、前記カートリッジ本体内で、後退位置から前進位置に移動可能である、項目16に記載の外科用ステープル留め装置。
(項目18)
ロック位置からロック解除位置に移動可能なロック部材を更に含み、前記ロック位置において、前記ロック部材は、前記駆動アセンブリがその後退位置からその前進位置へ移動するのを妨げる、項目17に記載の外科用ステープル留め装置。
(項目19)
前記作動スレッドは、前記作動スレッドがその後退位置にあるときに、前記ロック部材をそのロック解除位置に保持するように位置付けられている、項目18に記載の外科用ステープル留め装置。
(項目20)
前記ロック部材は、前記ロック位置へと付勢されている、項目19に記載の外科用ステープル留め装置。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本開示の様々な態様を、図面を参照して本明細書で以下に説明する。
【
図1】本開示の態様による、60mmのカートリッジアセンブリを支持する60mmのツールアセンブリを含む、外科用ステープル留め装置の側面斜視図である。
【
図2】
図1に示された細部の指定領域の拡大図である。
【
図3】カートリッジアセンブリがツールアセンブリのチャネル部材から分離された、
図1に示す外科用ステープル留め装置のツールアセンブリの側面斜視図である。
【
図4】
図1に示す外科用ステープル留め装置の、カートリッジアセンブリ及び駆動アセンブリの側面斜視分解図である。
【
図5】ツールアセンブリが開位置にある、
図2に示すツールアセンブリの長手方向軸線を横切る軸線に沿った断面図である。
【
図6】
図2の切断線6-6に沿って取られた断面図である。
【
図7】60mmのカートリッジアセンブリを有する45mmのツールアセンブリの側面斜視図である。
【
図8】60mmのカートリッジアセンブリが45mmのツールアセンブリに挿入されるときの、45mmのツールアセンブリ及び60mmのステープルカートリッジの側面図である。
【
図9】
図8の切断線9-9に沿って取られた断面図である。
【
図10】60mmのカートリッジアセンブリが45mmのツールアセンブリに挿入されるときの、ツールアセンブリの長手方向軸線に沿って取られた断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここで、開示される外科用ステープル留め装置を、図面を参照して詳細に説明するが、図面中の同様の参照番号は、複数の図のそれぞれにおける同一の又は対応する要素を示す。しかしながら、本開示の態様は、本開示の単なる例示であり、様々な形態で具体化され得ることを理解されたい。不必要に詳述することで本開示が曖昧なってしまうことがないように、周知の機能又は構成は、詳細には記載されない。したがって、本明細書において開示されている特定の構造的及び機能的な詳細は、限定と解釈されず、単に特許請求の範囲の基礎として、及び本開示を実質的に任意の適切に詳説されている構造で様々に採用するよう当業者に教示するための代表的な基礎として解釈されるべきである。加えて、前、後、上、下、頂部、底部、遠位、近位、及び同様の用語などの、方向を表す用語は、説明を理解するのを助けるために使用され、本開示を限定することを意図するものではない。
【0019】
この説明では、「近位」という用語は、一般に、臨床者により近い装置の部分を指すために使用され、「遠位」という用語は、一般に、臨床者からより遠い装置の部分を指すために使用される。加えて、「内視鏡的」という用語は、一般に、内視鏡、腹腔鏡、関節鏡、及び/又は小径の切開若しくはカニューレを通して行われる任意の他の手技を指すために使用される。更に、「臨床者(clinician)」という用語は、一般に、医師、看護師、及びサポート人員を含む医療関係者を指すために使用される。
【0020】
本開示は、アンビル及びカートリッジアセンブリを含むツールアセンブリに関する。カートリッジアセンブリは、第1のサイズのチャネル部材と、第1のサイズの交換可能なステープルカートリッジと、を含む。第1のサイズのチャネル部材は、配置用凹部を画定し、第1のサイズのステープルカートリッジは、配置用リブを含む。配置用リブは、配置用凹部内に受容され、第1のサイズのステープルカートリッジが、第1のサイズのチャネル部材内に受容されるのを可能にする。異なるサイズのチャネル部材は、配置用凹部を含まず、第1のサイズのステープルカートリッジが第1のサイズのチャネル部材に挿入される配置を防止する。
【0021】
図1は、全般的にステープル留め装置10として示されている、開示された外科用ステープル留め装置の例示的な態様を示す。ステープル留め装置10は、ハンドルアセンブリ12と、長手方向軸線「X」を画定する細長い本体14と、第1のサイズ、例えば、60mmのツールアセンブリ16と、を含む。ハンドルアセンブリ12は、固定ハンドル18と、ツールアセンブリ16を作動させるために固定ハンドル18に対して移動可能であるトリガ20と、を含む。本開示の態様では、ステープル留め装置10は、回転ノブ22及び関節運動レバー24を含む。回転ノブ22は、ハンドルアセンブリ12に連結され、長手方向軸線「X」を中心とするハンドルアセンブリ12に対する細長い本体14及びツールアセンブリ16の回転を容易にするように、細長い本体14を支持する。関節運動レバー24は、ツールアセンブリ16に連結され、ツールアセンブリ16を、長手方向軸線「X」と位置合わせされた位置から、長手方向軸線「X」に対して鋭角を画定する位置に関節運動させる。ステープル留め装置10のいくつかの態様では、ハンドルアセンブリ12は、ステープル留め装置10の駆動アセンブリを後退させるための後退ノブ26を含む。ステープル留め装置10のハンドルアセンブリ12の例示的な態様のより詳細な説明については、例えば、米国特許第6,241,139号(以下「‘139特許」)を参照されたい。ハンドルアセンブリ12は、手動で操作されるハンドルアセンブリとして示されているが、ハンドルアセンブリ12は、米国特許第9,055,943号に記載されているような電動のハンドルアセンブリであり得るということも想定される。
【0022】
図2及び
図3は、ステープル留め装置10(
図1)のツールアセンブリ16を示す。ツールアセンブリ16は、開放位置(
図2)とクランプ位置との間で互いに対して移動可能な、アンビル28及びカートリッジアセンブリ30を含む。本開示の態様では、アンビル28及びカートリッジアセンブリ30は、枢動部材32で一体に連結されているため、カートリッジアセンブリ32は、開位置(
図1)とクランプ位置(
図8)との間でアンビル30に対して枢動することができる。カートリッジアセンブリ30は、固定アンビル28に向かって枢動するように示されているが、アンビル30が、固定カートリッジアセンブリ30に向かって枢動するように適合され得ることも想定される。
【0023】
カートリッジアセンブリ30は、チャネル部材34及びステープルカートリッジ36を含む。チャネル部材34は、基部壁38と、開放空洞42(
図3)を画定する互いに離間した側壁40と、を含む。ステープルカートリッジ36は、開放空洞42内に解放可能に受容され、ステープル留め装置10(
図1)の各発射後に交換されて、ステープル留め装置10の再利用を容易にすることができる。チャネル部材34は、特定のサイズのステープルカートリッジ36を受容するように寸法決めされている。例えば、ツールアセンブリ16では、チャネル部材34は、チャネル部材34のサイズ、例えば、30mm、45mm、60mmなどに対応するサイズを有するステープルカートリッジ36を受容するように寸法決めされている。同様に、ツールアセンブリ16のアンビル28は、特定のサイズ、例えば、60mmのステープルカートリッジ36と共に使用されるように寸法決めされている。
【0024】
図4~
図6は、第1のサイズ、例えば、60mmのツールアセンブリ16を示し、このツールアセンブリ16は、カートリッジアセンブリ30、駆動アセンブリ50、作動スレッド52、及びロックアウト部材54を含む。駆動アセンブリ50は、可撓性駆動ビーム60及び作業端部62を含む。可撓性駆動ビーム60は、近位部分64と、駆動アセンブリ50の作業端部62を支持する遠位部分66と、を有する。可撓性駆動ビーム60の遠位部分66は、停止面66a(
図4)を画定する。本開示の態様では、駆動アセンブリ50の作業端部は、Iビームの形態のクランプ部材を含み、このクランプ部材は、第1のビーム70と、第2のビーム72と、第1のビーム70を第2のビーム72に相互接続する垂直支柱74と、を含む。本開示の態様では、垂直支柱74は、ナイフ76の刃先を含む。可撓性駆動ビーム60の近位部分64は、外科用ステープル留め装置10の細長い本体14(
図1)内に支持される駆動部材(図示せず)に連結されている。駆動部材(図示せず)は、駆動アセンブリ50を、アンビル28及びカートリッジアセンブリ30に対して、後退位置と前進位置との間で移動させるように移動可能である。
【0025】
作動スレッド52は、後退位置(
図6)と前進位置との間を移動するためにステープルカートリッジ36内に支持されており、複数の角度付きカム面78を含む。角度付きカム面78は、ステープルカートリッジ36内に支持されたプッシャー79(
図6)と係合して、ステープルカートリッジ36からステープルを駆動するように位置付けられている。作動スレッド52は、ステープルカートリッジ36内で、駆動アセンブリ50の作業端部68の遠位側に位置付けられており、駆動アセンブリ50が、その後退位置からその前進位置に向かって移動して、作動スレッド52をその後退位置からその前進位置に移動させるときに、作業端部68によって係合される。
【0026】
ロック部材54は、中央に位置する枢動部材82(1つのみが示されている)を有する本体80と、下方に延びる一対の遠位脚部84と、近位側に位置する停止部材86と、を含む。ロック部材86は、枢動部材82を中心として、停止部材86が可撓性駆動ビーム60の遠位部分66上の停止面66aの下方に位置付けられている第1のロック解除位置(
図6)から、停止面66aが駆動アセンブリ50の可撓性駆動ビーム60の遠位部分66上で停止面66aと位置合わせされているロック位置まで枢動可能である。ロック位置では、ロック部材54は、駆動アセンブリ50が前進位置に向かって移動するのを阻止する。ロック部材86は、付勢部材87(
図10)によって、ロック位置に向かって付勢される。作動スレッド52がその後退位置にあるとき、ロック部材54の遠位脚部84は、作動スレッド52と係合して、ロック部材54をロック解除位置に保持する。米国特許第9,757,126号は、ロック部材54及び作動スレッド52の、構造及び動作を詳細に記載している。
【0027】
第1のサイズのステープルカートリッジ36は、カートリッジ本体100を含み、カートリッジ本体100は、中央ナイフスロット102及び中央ナイフスロット102の各側面に位置付けられた複数のステープルポケット104を画定する。本開示の態様では、ステープルポケット104は、中央ナイフスロット102の各側面で複数の列状に整列されている。3列のステープルポケット104が中央ナイフスロット102の各側面に示されているが、ステープルカートリッジ36は、1列以上のステープルポケット104を含むことができることが想定される。カートリッジ本体100はまた、1つ以上の突起108を含む側壁106(1つのみが示されている)を含む。側壁106の各々は、ステープルカートリッジ36が、チャネル部材34の開放空洞42に挿入されるときに、チャネル34の側壁40の上に載置されるように位置付けられるオーバーハング又は肩部107を含む。本開示の態様では、突起108のうちの1つ以上は、外側リブ付き表面110(
図4)を有して、チャネル部材34からステープルカートリッジ36の取り外しを容易にするような把持面を提供することができる。側壁106はまた、突出部106aを含むことができ、突出部106aは、カートリッジパン109の開口部109a内に受容されて、カートリッジパン109をカートリッジ本体100上に保持する。当該技術分野で知られているように、カートリッジパン109は、カートリッジ本体に固定されて、カートリッジ本体100内にプッシャー79(
図6)及びステープル(図示せず)を保持する。カートリッジ本体100の側壁106のうちの少なくとも1つは、配置用リブ112を含む。本開示の態様では、配置用リブ112は、少なくとも1つの側壁106から外向きに突出し、角度付き遠位表面114を含む。本開示の特定の態様では、カートリッジ本体100の側壁106の各々は、配置用リブ112を含む。
【0028】
上述のように、ツールアセンブリ16のチャネル部材34は、開放空洞42を画定する基部壁38及び側壁40を含む。側壁40は、切り欠き部120(
図4)を含み、切り欠き部120は、ステープルカートリッジ36の突起108を受容して、ステープルカートリッジ36をチャネル部材36の開放空洞42内に固定する。ステープルカートリッジ36がチャネル部材34の開放空洞42に挿入されて、チャネル部材42内にステープルカートリッジ36を保持するのを支援するときに、ステープルカートリッジ36の弾性壁部分106aは、チャネル部材34の側壁40の内面によって内向きに付勢される。
【0029】
第1のサイズ、例えば、60mmのツールアセンブリ16のチャネル部材34の側壁40は、ステープルカートリッジ36の配置用リブ112を受容するように位置付けられた、配置用凹部128を含む。本開示の態様では、配置用凹部128は、遠位方向に、アンビル28に向かって上方に傾斜する角度付き遠位壁130(
図4)によって部分的に画定される。以下に説明するように、第1のサイズのツールアセンブリ16のチャネル部材34のみが、配置用凹部128を含む。第1のサイズのステープルカートリッジ36が第1のサイズのチャネル部材34に挿入されるとき、配置用リブ112は、配置用凹部128内に受容されて、ステープルカートリッジ36が、チャネル部材34の開放空洞42内に受容されることを可能にするため、チャネル部材34の側壁106の肩部107が、チャネル部材34の側壁40の上に載置される。ステープルカートリッジ36がチャネル部材34に挿入されると、配置用凹部128を画定する角度付き遠位壁130は、配置用リブ112の角度付き遠位表面114と係合し、ステープルカートリッジをチャネル部材34の開放空洞42内で近位方向に動かして、作動スレッド52(
図4)を、ロック部材54(
図6)と係合するように動き、ロック部材54を、
図6の矢印「A」で示す方向に枢動させ、ロック解除位置まで動かす。
【0030】
図7~
図10は、ステープルカートリッジ36が、異なるサイズ、例えば、45mmのツールアセンブリ216のチャネル部材234に挿入される際の、第1のサイズのステープルカートリッジ36を示す。第2のサイズのツールアセンブリ216のチャネル部材234は、チャネル部材234が配置用凹部を含まないことを除いて、第1のサイズのツールアセンブリ16のチャネル部材34と実質的に同一である。したがって、第1のサイズのステープルカートリッジ36が、第2のサイズのチャネル部材234に挿入されると、ステープルカートリッジ36上の配置用リブ112は、ツールアセンブリ216のチャネル部材234の側壁240の上面240aと係合して、ステープルカートリッジ36がチャネル部材234の空洞242内に適切に着座するのを妨げる。
図10に示すように、ステープルカートリッジ36は、ツールアセンブリ216のチャネル部材234の空洞242内に適切に着座することができないため、ツールアセンブリ216の作動スレッド254は、ロック部材252と係合することができず、ロック部材252は、ロック解除位置に留まる。したがって、ステープル留め装置10(
図1)は、発射することができない。
【0031】
上述の第1のサイズのステープルカートリッジ36及び第1のサイズのチャネル部材34は、ステープルカートリッジ36が適切なサイズのチャネル部材34内にのみ着座することを可能にし、第1のサイズのステープルカートリッジ36が、第2のサイズのチャネル部材234に挿入されるのを防止する。例えば、第1のサイズのステープルカートリッジ36が、60mmのステープルカートリッジであり、第2のサイズのチャネル部材234が、45mmのステープルカートリッジを受容するように寸法決めされている場合、臨床者が、ステープルカートリッジ36をチャネル部材234の開放空洞242内に挿入しようと試みる際に、配置リブ112が、チャネル部材234の側壁240に係合することとなり、ステープルカートリッジ36が、空洞242内に適切に着座するのを防止する。
【0032】
本明細書では、第1のサイズは、60mmのステープルカートリッジ又はツールアセンブリであるとして説明され、第2のサイズは、45mmのステープルカートリッジ又はツールアセンブリであると説明されているが、本開示の態様は、多様な異なるサイズのステープルカートリッジ及びツールアセンブリに組み込まれ得ることが想定される。
【0033】
当業者は、本明細書に具体的に記載され、添付の図面に例示される装置及び方法は、本開示の非限定的で例示的態様であるとことを理解するであろう。本開示の例示的一態様に関連して例示又は説明された要素及び特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、互いの要素及び特徴と組み合わされてもよいことが想定される。同様に、当業者は、上述した本開示の態様に基づいて、本開示の更なる特徴及び利点を理解するであろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲によって示されるものを除いて、特に示され説明されているものによって限定されるものではない。