(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-17
(45)【発行日】2024-05-27
(54)【発明の名称】通信方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 36/14 20090101AFI20240520BHJP
H04W 76/18 20180101ALI20240520BHJP
H04W 88/06 20090101ALI20240520BHJP
【FI】
H04W36/14
H04W76/18
H04W88/06
(21)【出願番号】P 2022570649
(86)(22)【出願日】2021-05-13
(86)【国際出願番号】 CN2021093513
(87)【国際公開番号】W WO2021233191
(87)【国際公開日】2021-11-25
【審査請求日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】202010437690.2
(32)【優先日】2020-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】イエン,ローァ
(72)【発明者】
【氏名】グオン,ティーンティーン
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】Samsung,Summary of Offline Discussion on Intra-System and Inter-System Connection Failure for MRO,3GPP TSG RAN WG3 #107bis_e R3-202632,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_107bis_e/Docs/R3-202632.zip>,2020年04月30日
【文献】Samsung,(TP for SON BL CR for TS 38.413) Connection Failure,3GPP TSG RAN WG3 #107_e R3-200575,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_107_e/Docs/R3-200575.zip>,2020年03月06日,pp.1-4
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスによって、ソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバしようと試みるプロセスでハンドオーバに失敗することに応答して、第1レポートを生成することであり、前記第1レポートは、前記ハンドオーバの失敗に関する少なくとも1つの情報を含むコンテナを有し、該コンテナは、前記ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する、こと、又は
端末デバイスによって、ソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバの成功直後に前記ターゲットネットワークデバイスでラジオリンク障害が起こるか、若しくはある期間の前記ソースネットワークデバイスへの接続の後にラジオリンク障害が起こる場合に、第1レポートを生成することであり、前記第1レポートは、前記ラジオリンク障害に関する少なくとも1つの情報を含む第1コンテナを有し、該第1コンテナは、前記ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する、ことと、
前記端末デバイスによって第1指示情報を第1ネットワークデバイスへ送信することであり、前記第1指示情報は、前記端末デバイスが前記第1レポートを記録することを示し、前記第1指示情報は、前記第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであるか又はインターシステムハンドオーバシナリオ若しくはイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであるかを指示する、ことと、
前記端末デバイスによって前記第1ネットワークデバイスから第2指示情報を受信することであり、前記第2指示情報は、前記第1レポートを報告するよう前記端末デバイスに指示する、ことと、
前記端末デバイスによって、前記第2指示情報の受信後、前記第1レポートを
前記第1ネットワークデバイスへ送信することと
を有し、
前記ソースネットワークデバイス及び前記ターゲットネットワークデバイスは、異なる通信規格を使用するネットワークデバイスである、通信方法。
【請求項2】
前記第1レポートは第1情報を更に含み、該第1情報は、前記第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1レポートは第2情報を更に含み、該第2情報は、前記第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ソースネットワークデバイスから前記ターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバの成功直後に前記ターゲットネットワークデバイスで前記ラジオリンク障害が起こる場合に、前記ラジオリンク障害が起こる前記セルが属する前記ネットワークデバイスは、前記ターゲットネットワークデバイスであり、
前記第1レポートは、前記ラジオリンク障害に関する前記少なくとも1つの情報を含む第2コンテナを更に有し、該第2コンテナは、前記ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第1ネットワークデバイスによって端末デバイスから第1指示情報を受信することであり、前記第1指示情報は、前記端末デバイスが第1レポートを記録することを示し、前記第1指示情報は、前記第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであるか又はインターシステムハンドオーバシナリオ若しくはイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであるかを指示する、ことと、
前記第1ネットワークデバイスによって第2指示情報を前記端末デバイスへ送信することであり、前記第2指示情報は、前記第1レポートを報告するよう前記端末デバイスに指示する、ことと
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第2指示情報を受信した前記端末デバイスから
前記第1レポートを受信することであり、前記第1レポートは、ハンドオーバの失敗に関する少なくとも1つの情報を含むコンテナを有し、該コンテナは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用し、前記ハンドオーバの失敗は、前記ソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバの失敗であり、前記ソースネットワークデバイス及び前記ターゲットネットワークデバイスは、異なる通信規格を使用するネットワークデバイスである、こと、又は
前記第1ネットワークデバイスによって、前記第2指示情報を受信した前記端末デバイスから
前記第1レポートを受信することであり、前記第1レポートは、ラジオリンク障害に関する少なくとも1つの情報を含む第1コンテナを有し、該第1コンテナは、前記ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する、ことと、
前記第1ネットワークデバイスによって前記第1レポートを処理することと
を有する通信方法。
【請求項6】
前記第1ネットワークデバイスによって前記第1レポートを処理することは、
前記第1レポート内の前記コンテナを取得することと、
前記コンテナを含む第2レポートを前記ソースネットワークデバイスへ送信することと
を有する、
請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1レポートは第1情報を更に含み、該第1情報は、前記第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、かつ/あるいは、
前記第2レポートは第3情報を更に含み、該第3情報は、前記第2レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す、
請求項
6記載の方法。
【請求項8】
前記第1レポートは第2情報を更に含み、該第2情報は、前記第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、かつ/あるいは、
前記第2レポートは第4情報を更に含み、該第4情報は、前記第2レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す、
請求項
6又は
7に記載の方法。
【請求項9】
請求項1乃至
4のうちいずれか一項に記載の方法のステップを実行するよう構成されるユニットを有する通信装置。
【請求項10】
請求項
5乃至
8のうちいずれか一項に記載の方法のステップを実行するよう構成されるユニットを有する通信装置。
【請求項11】
命令を記憶するよう構成され、該命令が実行される場合に、
請求項1乃至
4のうちいずれか一項に記載の方法が実装されるか、あるいは、
請求項
5乃至
8のうちいずれか一項に記載の方法が実装される、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
コンピュータプログラムであって、
コンピュータが当該コンピュータプログラムを読み出して実行する場合に、前記コンピュータは、請求項1乃至
4のうちいずれか一項に記載の方法を実行すること、又は請求項
5乃至
8のうちいずれか一項に記載の方法を実行することができる、
コンピュータプログラム。
【請求項13】
第1ネットワークデバイス及び第2ネットワークデバイスを有し、
前記第1ネットワークデバイスは、請求項
5乃至
8のうちいずれか一項に記載の方法を実装するよう構成され、前記第2ネットワークデバイスは、前記第1ネットワークデバイスと通信するよう構成される、
通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[技術分野]
本願は、無線通信技術の分野に、特に、通信方法及び装置に関係がある。
【背景技術】
【0002】
ネットワークデバイスのハンドオーバパラメータの不適切な設定によって引き起こされる接続障害を回避するために、モビリティ堅牢性最適化(mobility robustness optimization,MRO)メカニズムが、ロングタームエボリューション(long term evolution,LTE)通信システム及びニューラジオ(new radio,NR)通信システムに導入されている。MROメカニズムでは、端末デバイスは、モビリティ不具合プロセスを記録しネットワークに報告し、それにより、ネットワークは、モビリティ関連パラメータの設定情報を識別して、時間においてモビリティ関連パラメータを最適化し、端末デバイスのハンドオーバ成功率を向上させることができる。
【0003】
従来技術では、端末デバイスがイントラRATネットワークデバイス間のハンドオーバを実行する場合に、1つの通信規格しか検討される必要がないので、端末デバイスによって報告されるレポート内の情報に使用されるコーディングフォーマットは、ネットワークデバイスの通信規格と一致する。しかし、インターRAT又はインターシステムハンドオーバシナリオでは、少なくとも2つの通信規格又は2つの通信システムが関与するので、現在、特定のコーディングフォーマットが端末デバイスによって報告されるレポート内の情報に使用されるべきであることに対する明確な解決策はない。コーディングフォーマットが不適切にセットされる場合には、レポート受取ノードの実施複雑性は高まり、ネットワーク運用効率は低下する。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施形態の通信方法及び装置は、レポート受取ノードの実施複雑性を低減しかつネットワーク運用効率を向上させるために、端末デバイスがインターRATネットワークデバイス間のハンドオーバを実行できない場合に、関連パラメータのレポートをコーディング及び報告するメカニズムを提供すべく使用される。
【0005】
第1の態様に従って、本願の実施形態は通信方法を提供する。方法は、端末デバイスによって実行されてよく、あるいは、端末デバイスにおいて構成されたコンポーネント(例えば、チップ又は回路)によって実行されてもよい。本願の以下の記載では、端末デバイスが方法を実行する例が、説明のために使用される。
【0006】
方法は、端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバしようと試みるプロセスでハンドオーバに失敗することであり、前記ソースネットワークデバイス及び前記ターゲットネットワークデバイスは、異なる通信規格を使用するネットワークデバイスである、ことと、端末デバイスが第1レポートを生成することであり、前記第1レポートは、前記ハンドオーバの失敗に関する少なくとも1つの情報を含むコンテナを有し、該コンテナは、前記ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する、ことと、端末デバイスが前記第1レポートを第1ネットワークデバイスへ送信することとを含んでよい。
【0007】
本願の実施形態では、ハンドオーバの失敗が端末デバイスのハンドオーバプロセスで起こるインターRATハンドオーバシナリオにおいて、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ端末デバイスによって記録される情報が、ソースネットワークデバイスへ送信される。ハンドオーバの失敗に関係がある少なくとも1つの情報を含み、第1レポートに含まれているコンテナによって使用されるコーディングフォーマットは、ソースネットワークデバイスの通信規格と一致するので、コンテナを受信した後、ソースネットワークデバイスは、ハンドオーバの失敗に関係がありかつコンテナに含まれる情報を都合よくかつ迅速に解析することができる。従って、ソースネットワークデバイスの実施複雑性は有効に低減され、ネットワーク運用効率は向上し、端末デバイスのハンドオーバ成功率は改善される。
【0008】
第1の態様の可能な設計において、前記第1レポートは第1情報を更に含み、該第1情報は、前記第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0009】
本願のこの実施形態では、第1情報は、現在のハンドオーバがインターRATハンドオーバシナリオに属することを示すよう、第1レポートで運ばれ、それにより、ネットワークは、インターRATハンドオーバシナリオのためにモビリティ関連パラメータを最適化する。
【0010】
第1の態様の可能な設計において、前記第1レポートは第2情報を更に含み、該第2情報は、前記第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0011】
本願のこの実施形態では、第2情報は、現在のハンドオーバがインターシステムハンドオーバシナリオ又はイントラシステムハンドオーバシナリオに属することを示すために、第1レポートで運ばれ、それにより、ネットワークは、インターシステムハンドオーバシナリオ又はイントラシステムハンドオーバシナリオのためにモビリティ関連パラメータを最適化する。
【0012】
第1の態様の可能な設計において、当該方法は、端末デバイスが第1指示情報を前記第1ネットワークデバイスへ送信することであり、前記第1指示情報は、当該端末デバイスが前記第1レポートを記録することを示す、ことと、端末デバイスが前記第1ネットワークデバイスから第2指示情報を受信することであり、前記第2指示情報は、前記第1レポートを報告するよう前記端末デバイスに指示する、こととを更に含んでもよい。
【0013】
本願のこの実施形態では、端末デバイスは、第1ネットワークデバイスからの指示を受け取った後、第1レポートを報告し得る。従って、ネットワーク制御機能は効果的に強化され得、大量のレポートの乱雑な報告によって引き起こされる上り回線の輻輳は回避され得る。
【0014】
第2の態様に従って、本願の実施形態は通信方法を提供する。方法は、第1ネットワークデバイスによって実行されてよく、あるいは、第1ネットワークデバイスにおいて構成されたコンポーネント(例えば、チップ又は回路)によって実行されてよい。第1ネットワークデバイスは、ソースネットワークデバイスであってよく、ターゲットネットワークデバイスであってよく、あるいは、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスとは異なる他のネットワークデバイスであってもよい。本願の以下の記載では、第1ネットワークデバイスが方法を実行する例が、説明のために使用される。
【0015】
方法は、第1ネットワークデバイスが端末デバイスから第1レポートを受信することであり、前記第1レポートは、ハンドオーバの失敗に関する少なくとも1つの情報を含むコンテナを有し、該コンテナは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用し、前記ハンドオーバの失敗は、前記ソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバの失敗であり、前記ソースネットワークデバイス及び前記ターゲットネットワークデバイスは、異なる通信規格を使用するネットワークデバイスである、ことと、第1ネットワークデバイスが前記第1レポートを処理することとを含んでよい。
【0016】
本願のこの実施形態では、第1ネットワークデバイス及びソースネットワークデバイスが同じネットワークデバイスである場合に、第1ネットワークデバイスは、第1レポートを直接処理し得る。第1ネットワークデバイス及びソースネットワークデバイスが異なるネットワークデバイスである場合には、第1ネットワークデバイスは、第1レポート内のコンテナをソースネットワークデバイスへ転送し得る。第1レポート内のコンテナによって使用されているコーディングフォーマットはソースネットワークデバイスの通信規格と一致するので、コンテナを受信した後、ソースネットワークデバイスは、ハンドオーバの失敗に関係がありかつコンテナに含まれる情報を都合よくかつ迅速に解析することができる。従って、ソースネットワークデバイスの実施複雑性は有効に低減され、ネットワーク運用効率は向上する。
【0017】
第2の態様の可能な設計において、第1ネットワークデバイスが前記第1レポートを処理することは、第1ネットワークデバイスが前記第1レポート内の前記コンテナを取得することと、第1ネットワークデバイスが第2レポートを前記ソースネットワークデバイスへ送信することとを含んでよく、前記第2レポートは前記コンテナを含んでよい。
【0018】
第2の態様の可能な設計において、前記第1レポートは第1情報を更に含み、該第1情報は、前記第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、かつ/あるいは、前記第2レポートは第3情報を更に含み、該第3情報は、前記第2レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0019】
第2の態様の可能な設計において、前記第1レポートは第2情報を更に含み、該第2情報は、前記第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、かつ/あるいは、前記第2レポートは第4情報を更に含み、該第4情報は、前記第2レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0020】
第2の態様の可能な設計において、当該方法は、第1ネットワークデバイスが前記端末デバイスから第1指示情報を受信することであり、前記第1指示情報は、前記端末デバイスが前記第1レポートを記録することを示す、ことと、第1ネットワークデバイスが第2指示情報を前記端末デバイスへ送信することであり、前記第2指示情報は、前記第1レポートを報告するよう前記端末デバイスに指示する、こととを更に含んでもよい。
【0021】
第3の態様に従って、本願の実施形態は通信方法を提供する。方法は端末デバイスによって実行されてよく、あるいは、端末デバイスにおいて構成されたコンポーネント(例えば、チップ又は回路)によって実施されてもよい。本願の以下の記載では、端末デバイスが方法を実行する例が、説明のために使用される。
【0022】
方法は、端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバに成功した直後にターゲットネットワークデバイスでラジオリンク障害が起こること、又は端末デバイスがある期間ソースネットワークデバイスへ接続された後にラジオリンク障害が起こることであり、前記ソースネットワークデバイス又は前記ターゲットネットワークデバイスは、異なる通信規格を使用するネットワークデバイスである、ことと、端末デバイスが第1レポートを生成することであり、前記第1レポートは、前記ラジオリンク障害に関する少なくとも1つの情報を含む第1コンテナを有し、該第1コンテナは、前記ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する、ことと、端末デバイスが前記第1レポートを第1ネットワークデバイスへ送信することとを含んでよい。
【0023】
本願のこの実施形態では、ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスは、ターゲットネットワークデバイス又はソースネットワークデバイスであってよい。端末デバイスがターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバに成功した後に、ラジオリンク障害が端末デバイスとターゲットネットワークデバイスとの間で起こるインターRATハンドオーバシナリオにおいて、ラジオリンク障害に関係がありかつ端末デバイスによって記録される情報が、ターゲットネットワークデバイスへ送信される。この場合に、第1レポート内の第1コンテナのコーディングフォーマットは、ターゲットネットワークデバイスの通信規格と一致するので、第1レポートを受信した後、第1ネットワークデバイスは、第1コンテナをターゲットネットワークへ直接送信することができる。このようにして、第1コンテナを受信した後、ターゲットネットワークデバイスは、端末デバイスのラジオリンク障害に関係がありかつ第1コンテナに含まれる情報を都合よくかつ迅速に解析することができる。従って、ターゲットネットワークデバイスの実施複雑性は有効に低減され、ネットワーク運用効率は向上し、端末デバイスのハンドオーバ成功率は改善される。
【0024】
端末デバイスがハンドオーバメッセージを受信する前に接続障害が端末デバイスとソースネットワークデバイスとの間で起こるインターRATハンドオーバシナリオにおいて、ラジオリンク障害に関係がありかつ端末デバイスによって記録される情報が、ソースネットワークデバイスへ送信される。この場合に、第1レポート内の第1コンテナのコーディングフォーマットは、ソースネットワークデバイスの通信規格と一致するので、第1レポートを受信した後、第1ネットワークデバイスは、第1コンテナをソースネットワークへ直接送信することができる。このようにして、第1コンテナを受信した後、ソースネットワークデバイスは、端末デバイスのラジオリンク障害に関係がありかつ第1コンテナに含まれる情報を都合よくかつ迅速に解析することができる。従って、ソースネットワークデバイスの実施複雑性は有効に低減され、ネットワーク運用効率は向上し、端末デバイスのハンドオーバ成功率は改善される。
【0025】
第3の態様の可能な設計において、端末デバイスが前記ソースネットワークデバイスから前記ターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバに成功した直後に前記ターゲットネットワークデバイスで前記ラジオリンク障害が起こる場合に、前記ラジオリンク障害が起こる前記セルが属する前記ネットワークデバイスは、前記ターゲットネットワークデバイスである。前記第1レポートは、前記ラジオリンク障害に関する前記少なくとも1つの情報を含む第2コンテナを更に含み、該第2コンテナは、前記ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。
【0026】
本願のこの実施形態では、端末デバイスがターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバに成功した後に、ラジオリンク障害が端末デバイスとターゲットネットワークデバイスとの間で起こるインターRATハンドオーバシナリオにおいて、第1コンテナを受信した後、ターゲットネットワークデバイスは更に、端末デバイスのラジオリンク障害に関する情報をソースネットワークデバイスへ送信する。これを考慮して、第1レポートは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットで第2コンテナを含み、それにより、第1レポートを受信した後、第1ネットワークデバイスは、第1レポート内の第2コンテナをターゲットネットワークデバイスへ送信することができ、次いで、ターゲットネットワークデバイスは、第2コンテナをソースネットワークデバイスへ送信する。従って、ソースネットワークデバイスの実施複雑性は低減され、ネットワーク運用効率は向上し、端末デバイスのハンドオーバ成功率は改善される。
【0027】
第3の態様の可能な設計において、前記第1レポートは第1情報を更に含み、該第1情報は、前記第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0028】
本願のこの実施形態では、第1情報は、現在のハンドオーバがインターRATハンドオーバシナリオに属することを示すよう、第1レポートで運ばれ、それにより、ネットワークは、インターRATハンドオーバシナリオのためにモビリティ関連パラメータを最適化する。
【0029】
第3の態様の可能な設計において、前記第1レポートは第2情報を更に含み、該第2情報は、前記第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0030】
本願のこの実施形態では、第2情報は、現在のハンドオーバがインターシステムハンドオーバシナリオ又はイントラシステムハンドオーバシナリオに属することを示すよう、第1レポートで運ばれ、それにより、ネットワークは、インターシステムハンドオーバシナリオ又はイントラシステムハンドオーバシナリオのためにモビリティ関連パラメータを最適化する。
【0031】
第3の態様の可能な設計において、当該方法は、端末デバイスが第1指示情報を前記第1ネットワークデバイスへ送信することであり、前記第1指示情報は、端末デバイスが前記第1レポートを記録することを示す、ことと、端末デバイスが前記第1ネットワークデバイスから第2指示情報を受信することであり、前記第2指示情報は、前記第1レポートを報告するよう前記端末デバイスに指示する、こととを更に含んでもよい。
【0032】
本願のこの実施形態では、端末デバイスは、第1ネットワークデバイスからの実施を受け取った後、第1レポートを報告し得る。従って、ネットワーク制御機能は効果的に強化され得、大量のレポートの乱雑な報告によって引き起こされる上り回線の輻輳は回避され得る。
【0033】
第4の態様に従って、本願の実施形態は通信方法を提供する。方法は第1ネットワークデバイスによって実行されてよく、あるいは、第1ネットワークデバイスにおいて構成されたコンポーネント(例えば、チップ又は回路)によって実行されてもよい。第1ネットワークデバイスはソースネットワークデバイスであってよく、ターゲットネットワークデバイスであってよく、あるいは、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスとは異なる他のネットワークデバイスであってもよい。本願の以下の記載では、第1ネットワークデバイスが方法を実行する例が、説明のために使用される。
【0034】
方法は、第1ネットワークデバイスが端末デバイスから第1レポートを受信することであり、前記第1レポートは、ラジオリンク障害に関する少なくとも1つの情報を含む第1コンテナを有し、該第1コンテナは、前記ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する、ことと、第1ネットワークデバイスが、前記ラジオリンク障害が起こる前記セルが属する前記ネットワークデバイスへ第2レポートを送信することであり、前記第2レポートは前記第1コンテナを含む、こととを含んでよい。
【0035】
第4の態様の可能な設計において、前記ラジオリンク障害が起こる前記セルが属する前記ネットワークデバイスが前記ターゲットネットワークデバイスである場合に、前記第1レポートは、前記ラジオリンク障害に関する前記少なくとも1つの情報を含む第2コンテナを更に含んでもよく、該第2コンテナは、前記ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。当該方法は、第1ネットワークデバイスが前記第2コンテナを前記ターゲットネットワークデバイスへ送信することを更に含んでもよい。
【0036】
本願のこの実施形態では、端末デバイスがターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバに成功した後に、ラジオリンク障害が端末デバイスとターゲットネットワークデバイスとの間で起こるインターRATハンドオーバシナリオにおいて、第1コンテナを受信した後、ターゲットネットワークデバイスは更に、端末デバイスのラジオリンク障害に関する情報をソースネットワークデバイスへ送信する。これを考慮して、第1ネットワークデバイスは、ターゲットネットワークデバイスに対して、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する第2コンテナを送信してよく、それにより、ターゲットネットワークデバイスは、次いで、第2コンテナをソースネットワークデバイスへ送信する。従って、ソースネットワークデバイスの実施複雑性は有効に低減され、ネットワーク運用効率は向上し、端末デバイスのハンドオーバ成功率は改善される。
【0037】
第4の態様の可能な設計において、前記第1レポートは第1情報を更に含み、該第1情報は、前記第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、かつ/あるいは、前記第2レポートは第3情報を更に含み、該第3情報は、前記第2レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0038】
第4の態様の可能な設計において、前記第1レポートは第2情報を更に含み、該第2情報は、前記第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、かつ/あるいは、前記第2レポートは第4情報を更に含み、該第4情報は、前記第2レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0039】
第4の態様の可能な設計において、当該方法は、第1ネットワークデバイスが前記端末デバイスから第1指示情報を受信することであり、前記第1指示情報は、前記端末デバイスが前記第1レポートを記録することを示す、ことと、第1ネットワークデバイスが前記端末デバイスへ第2指示情報を送信することであり、前記第2指示情報は、前記第1レポートを報告するよう前記端末デバイスに指示する、こととを更に含んでもよい。
【0040】
第5の態様に従って、本願は通信方法を提供する。方法はターゲットネットワークデバイスによって実行されてよく、あるいは、ターゲットネットワークデバイスにおいて構成されたコンポーネント(例えば、チップ又は回路)によって実行されてもよい。本願の以下の記載では、ターゲットネットワークデバイスが方法を実行する例が、説明のために使用される。
【0041】
方法は、ターゲットネットワークデバイスが第1ネットワークデバイスから第2レポートを受信することであり、前記第2レポートは、ラジオリンク障害に関する少なくとも1つ情報を含む第1コンテナを有し、該第1コンテナは、ターゲットネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する、ことと、ターゲットネットワークデバイスが、前記第2レポートに基づき、ハンドオーバがToo Early Handover又はHandover to Wrong Cellであると決定すること、及び/又は障害タイプが前記ラジオリンク障害であると決定することと、ターゲットネットワークデバイスが第3レポートをソースネットワークデバイスへ送信することであり、前記第3レポートは、前記ラジオリンク障害に関する前記少なくとも1つの情報を含む第2コンテナを有し、該第2コンテナは、前記ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用し、前記ソースネットワークデバイス及び前記ターゲットネットワークデバイスは、異なる通信規格を使用するネットワークデバイスである、こととを含んでよい。
【0042】
本願のこの実施形態では、端末デバイスがターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバに成功した後に、ラジオリンク障害が端末デバイスとターゲットネットワークデバイスとの間で起こるインターRATハンドオーバシナリオにおいて、ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスはターゲットネットワークデバイスであり、ラジオリンク障害に関係がありかつ端末デバイスによって記録される情報は、ターゲットネットワークデバイスへ送信される。この場合に、第1レポート内の第1コンテナのコーディングフォーマットは、ターゲットネットワークデバイスの通信規格と一致するので、第1レポートを受信した後、ターゲットネットワークデバイスは、端末デバイスのラジオリンク障害に関係がありかつ第1コンテナに含まれる情報を都合よくかつ迅速に解析することができる。従って、ターゲットネットワークデバイスの実施複雑性は有効に低減され、ネットワーク運用効率は向上し、端末デバイスのハンドオーバ成功率は改善される。
【0043】
第5の態様の可能な設計において、当該方法は、ターゲットネットワークデバイスが前記第1ネットワークデバイスから前記第2コンテナを受信すること、又はターゲットネットワークデバイスが、前記ソースネットワークデバイスの前記通信規格に対応する前記コーディングフォーマットに基づき、前記ラジオリンク障害に関係がありかつ前記第1コンテナに含まれる前記少なくとも1つの情報を処理して、前記第2コンテナを取得することを更に含んでもよい。
【0044】
本願のこの実施形態では、端末デバイスがターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバに成功した後に、ラジオリンク障害が端末デバイスとターゲットネットワークデバイスとの間で起こるインターRATハンドオーバシナリオにおいて、第1コンテナを受信した後、ターゲットネットワークデバイスは更に、端末デバイスのラジオリンク障害に関する情報をソースネットワークデバイスへ送信する。これを考慮して、ターゲットネットワークデバイスは、ソースネットワークデバイスに対して、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する第2コンテナを送信してよい。第2コンテナは、ターゲットネットワークデバイスによって受信されてよく、あるいは、端末デバイスのラジオリンク障害に関係がありかつ第1コンテナから取得される情報を処理することによって、ターゲットネットワークデバイスによって取得されてもよい。従って、方法の柔軟性は効果的に高められ得、ソースネットワークデバイスの実施複雑性は低減され得、ネットワーク運用効率は向上され得、端末デバイスのハンドオーバ成功率は改善され得る。
【0045】
第5の態様の可能な設計において、前記第2レポートは第3情報を更に含み、該第3情報は、前記第2レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、かつ/あるいは、前記第3レポートは第5情報を更に含み、該第5情報は、前記第3レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0046】
第5の態様の可能な設計において、前記第2レポートは第4情報を更に含み、該第4情報は、前記第2レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、かつ/あるいは、前記第3レポートは第6情報を更に含み、該第6情報は、前記第3レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0047】
第5の態様の可能な設計において、前記第3レポートは、前記ハンドオーバがToo Early Handover又はHandover to Wrong Cellであることを示す情報を更に含む。
【0048】
第6の態様に従って、本願の実施形態は通信装置を提供する。装置は、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のいずれか1つに係る端末デバイスを実装する機能を備えるか、あるいは、第3の態様又は第3の態様の可能な設計のいずれか1つに係る端末デバイスを実装する機能を備える。装置は端末デバイスであってよく、あるいは、端末デバイスに含まれるチップであってもよい。
【0049】
代替的に、通信装置は、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のいずれか1つに係る第1ネットワークデバイスを実装する機能を備えるか、あるいは、第4の態様又は第4の態様の可能な設計のいずれか1つに係る第1ネットワークデバイスを実装する機能を備えるか、あるいは、第5の態様又は第5の態様の可能な設計のいずれか1つに係るターゲットネットワークデバイスを実装する機能を備える。装置はネットワークデバイスであってよく、あるいは、ネットワークデバイスに含まれるチップであってもよい。
【0050】
通信装置の機能は、ハードウェアによって実装されてよく、あるいは、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、上記の機能に対応する1つ以上のモジュール、ユニット、又は手段(means)を含む。
【0051】
可能な設計において、装置の構造は処理モジュール及びトランシーバモジュールを含む。処理モジュールは、装置が第1の態様又は第1の態様の可能な設計のいずれか1つに係る端末デバイスの対応する機能を実行すること、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のいずれか1つに係る第1ネットワークデバイスの対応する機能を実行すること、第3の態様又は第3の態様の可能な設計のいずれか1つに係る端末デバイスの対応する機能を実行すること、第4の態様又は第4の態様の可能な設計のいずれか1つに係る第1ネットワークデバイスの対応する機能を実行すること、あるいは、第5の態様又は第5の態様の可能な設計のいずれか1つに係るターゲットネットワークデバイスの対応する機能を実行することを支援するよう構成される。トランシーバモジュールは、装置と他の通信デバイスとの間の通信を支援するよう構成される。例えば、装置が端末デバイスである場合に、装置は第1レポートを第1ネットワークデバイスへ送信し得る。通信装置は記憶モジュールを更に含んでもよい。記憶モジュールは処理モジュールへ結合され、装置にとって必要であるプログラム命令及びデータを記憶している。例において、処理モジュールはプロセッサであってよく、トランシーバモジュールはトランシーバであってよく、記憶モジュールはメモリであってよい。メモリはプロセッサと一体化されてよく、あるいは、プロセッサとは別に配置されてもよい。これは本願で制限されない。
【0052】
他の可能な設計において、装置の構造はプロセッサを含み、メモリを更に含んでもよい。プロセッサはメモリへ結合され、メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行するよう構成されてよく、それにより、装置は、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行するか、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行するか、第3の態様又は第3の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行するか、第4の態様又は第4の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行するか、あるいは、第5の態様又は第5の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行する。任意に、装置は通信インターフェースを更に含み、プロセッサは通信インターフェースへ結合される。装置がネットワークデバイス又は端末デバイスである場合に、通信インターフェースはトランシーバ又は入力/出力インターフェースであってよい。装置がネットワークデバイスに含まれるチップ又は端末デバイスに含まれるチップである場合に、通信インターフェースはチップの入力/出力インターフェースであってよい。任意に、トランシーバはトランシーバ回路であってよく、入力/出力インターフェースは入力/出力回路であってよい。
【0053】
第7の態様に従って、本願の実施形態は、プロセッサを含むチップシステムを提供し、プロセッサはメモリへ結合され、メモリは、プログラム又は命令を記憶するよう構成され、プログラム又は命令がプロセッサによって実行される場合に、チップシステムは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実装すること、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実装すること、第3の態様又は第3の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実装すること、第4の態様又は第4の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実装すること、あるいは、第5の態様又は第5の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実装することができる。
【0054】
任意に、チップシステムはインターフェース回路を更に含み。インターフェース回路は、プロセッサとコード命令を交換するよう構成される。
【0055】
任意に、チップシステムには1つ以上のプロセッサが存在してもよく、プロセッサはハードウェアによって実装されてよく、あるいは、ソフトウェアによって実装されてもよい。プロセッサがハードウェアによって実装される場合に、プロセッサはロジック回路、集積回路、などであってよい。プロセッサがソフトウェアによって実装される場合に、プロセッサは汎用プロセッサであってよく、メモリに記憶されているソフトウェアコードを読み出すことによって実装される。
【0056】
任意に、チップシステムには1つ以上のメモリも存在してよい。メモリは、プロセッサと一体化されてよく、あるいは、プロセッサから独立して配置されてもよい。これは本願で制限されない。例えば、メモリは非一時的なプロセッサ、例えば、リードオンリーメモリROMであってよい。メモリ及びプロセッサは、同じチップに集積されてよく、あるいは、異なるチップに別々に配置されてもよい。メモリのタイプと、メモリ及びプロセッサを配置する方法とは、本願で特に制限されない。
【0057】
第8の態様に従って、本願の実施形態はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラム又は命令を記憶し、コンピュータプログラム又は命令が実行される場合に、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行すること、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行すること、第3の態様又は第3の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行すること、第4の態様又は第4の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行すること、あるいは、第5の態様又は第5の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行することができる。
【0058】
第9の態様に従って、本願の実施形態はコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータがコンピュータプログラム製品を読み出して実行する場合に、コンピュータは、第1の態様又は第1の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行すること、第2の態様又は第2の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行すること、第3の態様又は第3の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行すること、第4の態様又は第4の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行すること、第5の態様又は第5の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行すること、あるいは、第6の態様又は第6の態様の可能な設計のいずれか1つに係る方法を実行することができる。
【0059】
第10の態様に従って、本願の実施形態は通信システムを提供する。通信システムは、第1ネットワークデバイス及び少なくとも1つの端末デバイスを含む。第1ネットワークデバイスはソースネットワークデバイスであってよく、ターゲットネットワークデバイスであってよく、あるいは、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスとは異なる他のネットワークデバイスであってもよい。任意に、通信システムは、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスを更に含んでもよい。任意に、通信システムは、コアネットワークデバイスを更に含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【
図1】本願の実施形態が適用される通信システムのネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図2a】本願の実施形態に係るいくつかの可能なハンドオーバシナリオの概略図である。
【
図2b】本願の実施形態に係るいくつかの可能なハンドオーバシナリオの概略図である。
【
図2c】本願の実施形態に係るいくつかの可能なハンドオーバシナリオの概略図である。
【
図2d】本願の実施形態に係るいくつかの可能なハンドオーバシナリオの概略図である。
【
図3】本願の実施形態に係る通信方法の略フローチャートである。
【
図4a】本願の実施形態に係る第1ネットワークデバイスによって第1レポートを処理する2つの可能な実施の概略図である。
【
図4b】本願の実施形態に係る第1ネットワークデバイスによって第1レポートを処理する2つの可能な実施の概略図である。
【
図5】本願の実施形態に係る端末デバイスによって第1レポートを送信する略フローチャートである。
【
図6】本願の実施形態に係る他の通信方法の略フローチャートである。
【
図7a】本願の実施形態に従って、第1ネットワークデバイスが第2レポートを、ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスへ送信する2つの可能な実施の概略図である。
【
図7b】本願の実施形態に従って、第1ネットワークデバイスが第2レポートを、ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスへ送信する2つの可能な実施の概略図である。
【
図8】本願の実施形態に係る具体例(例2)の概略図である。
【
図9】本願の実施形態に係る通信装置の構造の概略図である。
【
図10】本願の実施形態に係る通信装置の他の構造の概略図である。
【
図11】本願の実施形態に係る他の通信装置の構造の概略図である。
【
図12】本願の実施形態に係る他の通信装置の他の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0061】
本願の実施形態の目的、技術的解決法、及び利点をより明りょうにするために、以下は、添付の図面を参照して本願の実施形態について詳細に説明する。
【0062】
本願の実施形態の技術的解決法は、様々な通信システム、例えば、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(global system for mobile communication,GSM)システム、コード分割多重アクセス(code division multiple access,CDMA)システム、広帯域符号分割多重アクセス(wideband code division multiple access,WCDMA)システム、ジェネラル・パケット・ラジオ・サービス(general packet radio service,GPRS)システム、LTEシステム、LTE周波数分割復信(frequency division duplex,FDD)システム、LTE時分割復信(time division duplex,TDD)システム、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(universal mobile telecommunication system,UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access,WIMAX)通信システム、第5世代(5th generation,5G)システム、NRシステム、将来の通信システム、又は他の類似の通信システムに適用されてもよい。
【0063】
図1は、本願の実施形態が適用される通信システムのネットワークアーキテクチャの概略図である。ネットワークアーキテクチャは、コアネットワークデバイス110、ラジオアクセスネットワークデバイス120、及び少なくとも1つの端末デバイス(例えば、
図1に示される端末デバイス130及び端末デバイス140)を含む。
【0064】
端末デバイスは、無線方式でラジオアクセスネットワークデバイスへ接続され、ラジオアクセスネットワークデバイスは、無線又は有線方式でコアネットワークデバイスへ接続される。コアネットワークデバイス及びラジオアクセスネットワークデバイスは、独立した異なる物理デバイスであってよく、コアネットワークデバイスの機能と、ラジオアクセスネットワークデバイスの論理機能とは、同じ物理デバイスに組み込まれてもよく、あるいは、コアネットワークデバイスの機能の一部と、ラジオアクセスネットワークデバイスの機能の一部とは、1つの物理デバイスに組み込まれてもよい。
【0065】
図1に示される通信システムは単なる概略図であることが理解されるべきである。通信システムは、他のタイプのネットワークデバイス、例えば、無線中継デバイス又は無線バックホールデバイスを更に含んでもよいが、これらは
図1に図示されていない。
図1は1つの端末デバイスしか示していないが、通信システムに含まれるコアネットワークデバイス、ラジオアクセスネットワークデバイス、端末デバイス、及び無線バックホールデバイスの数は、本願のこの実施形態で制限されない。
【0066】
本願のこの実施形態で述べられているラジオアクセスネットワークデバイスは、異なる通信システム内の異なるデバイスに対応してもよい。例えば、ラジオアクセスネットワークデバイスは、5Gシステムの5G内のアクセスネットワークデバイス、例えば、gNBに対応し、かつ、4Gシステムの4G内のアクセスネットワークデバイス、例えば、eNBに対応する。
【0067】
ラジオアクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間の通信、及び端末デバイス間の通信は、ライセンスありスペクトル(licensed spectrum)を使用することによって実行されてよく、ライセンスなしスペクトル(unlicensed spectrum)を使用することによって実行されてよく、あるいは、ライセンスありスペクトル及びライセンスなしスペクトルの両方を使用することによって実行されてもよい。ラジオアクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間の通信、及び端末デバイス間の通信は、6ギガヘルツ(gigahertz,GHz)を下回るスペクトルを使用することによって、6GHzを上回るスペクトルを使用することによって、又は6GHzを下回るスペクトル及び6GHzを上回るスペクトルの両方を使用することによって実行されてよい。ラジオアクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間で使用されるスペクトルリソースは、本願のこの実施形態で制限されない。
【0068】
本願のこの実施形態は、セルハンドオーバシナリオに適用される。端末デバイスは、場所移動、サービス変更、ネットワークカバレッジ変更、又は他の理由によりソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされることがある。ソースネットワークデバイスは、端末デバイスがハンドオーバする前に端末デバイスによってアクセスされているネットワークデバイス、又はハンドオーバ前に端末デバイスにサービスを提供しているネットワークデバイスである。ターゲットネットワークデバイスは、端末デバイスがハンドオーバされる必要があるネットワークデバイス、又は端末デバイスがハンドオーバの実行に成功した後に端末デバイスによってアクセスされるネットワークデバイス、又はハンドオーバの成功後に端末デバイスにサービスを提供するネットワークデバイスである。相応して、ソースセルは、端末デバイスがハンドオーバを実行する前に端末デバイスによってアクセスされているセルである。ソースセルは、ソースネットワークデバイスによってカバーされているセルであるか、あるいは、ソースセルは、ソースネットワークデバイスによって管理されているセルである。ターゲットセルは、端末デバイスがハンドオーバを実行した後に端末デバイスによってアクセスされるセルである。ターゲットセルは、ターゲットネットワークデバイスによってカバーされているセルであるか、あるいは、ターゲットセルは、ターゲットネットワークデバイスによって管理されているセルである。
【0069】
既存の通信システムは、複数のシステム又は複数の標準規格、例えば、インターシステムハンドオーバ(inter-system handover,インターシステムHO)及びインターラジオアクセス技術ハンドオーバ(inter-radio access technology handover,インターRAT HO)の間でモビリティをサポートし得る。
【0070】
インターシステム(inter-system)は、異なる通信システムを意味する。例えば、2G、3G、4G、5G、又は将来の通信システムは、異なる通信システムである。一般に、システムは、コアネットワークデバイスが属するシステムに基づき決定される。同様に、イントラシステム(intra-system)は、同じ通信システムを意味する。
【0071】
インターラジオアクセス技術(インターRAT)は、異なる通信規格、具体的には、異なるラジオアクセス技術(radio access technology,RAT)を意味する。例えば、2G、3G、4G、5G、又は将来のネットワーク標準規格は、異なる通信規格である。一般に、標準規格は、アクセスネットワークデバイスが属する通信規格(つまり、使用されているRAT)に基づき決定される。同様に、イントララジオアクセス技術(イントラRAT)は、同じ通信規格を意味する。
【0072】
これを考慮して、本願のこの実施形態では、LTE基地局又はng-eNBとも呼ばれる、5Gシステムのコアネットワークへ接続されている4G基地局が、5Gシナリオに導入され、対応するセルはeLTEセルと呼ばれ得る。NR基地局又はen-gNBとも呼ばれる、4Gシステムのコアネットワークへ接続されている5G基地局が、4Gシナリオに導入され、対応するセルはeLTEセルと呼ばれ得る。
【0073】
図2aから
図2dは、本願の実施形態に係るいくつかの可能なハンドオーバシナリオの概略図である。留意すべきは、図に示されている5GCは、5Gシステムのコアネットワーク、つまり、第5世代コア(5th generation core,5GC)ネットワークを意味し、EPCは、4Gシステムのコアネットワーク、つまり、エボルブドパケットコア(evolved packet core,EPC)ネットワークを意味する点である。
【0074】
図2aに示されるように、4Gコアネットワークへ接続されているLTE基地局及び5Gコアネットワークへ接続されているLTE基地局は、異なるシステム及び同じ規格にある。このようにして、端末デバイスが4Gコアネットワークへ接続されているLTE基地局から5Gコアネットワークへ接続されているLTE基地局へハンドオーバされることは、インターシステム・イントラRAT(inter-system intra-RAT)ハンドオーバシナリオに属する。同様に、端末デバイスが5Gコアネットワークへ接続されているLTE基地局から4Gコアネットワークへ接続されているLTE基地局へハンドオーバされることは、インターシステム・イントラRAT(inter-system intra-RAT)ハンドオーバシナリオに属する。
【0075】
図2bに示されるように、5Gコアネットワークへ接続されているNR基地局及び4Gコアネットワークへ接続されているLTE基地局は、異なるシステム及び異なる規格にある。このようにして、端末デバイスが5Gコアネットワークへ接続されているNR基地局から4Gコアネットワークへ接続されているLTE基地局へハンドオーバされることは、インターシステム・インターRAT(inter-system inter-RAT)ハンドオーバシナリオに属する。同様に、端末デバイスが4Gコアネットワークへ接続されているLTE基地局から5Gコアネットワークへ接続されているNR基地局へハンドオーバされることは、インターシステム・インターRAT(inter-system inter-RAT)ハンドオーバシナリオに属する。
【0076】
図2cに示されるように、5Gコアネットワークへ接続されているLTE基地局及び5Gコアネットワークへ接続されているNR基地局は、同じシステム及び異なる規格にある。このようにして、端末デバイスが5Gコアネットワークへ接続されているLTE基地局から5Gコアネットワークへ接続されているNR基地局へハンドオーバされることは、イントラシステム・インターRAT(intra-system inter-RAT)ハンドオーバシナリオに属する。同様に、端末デバイスが5Gコアネットワークへ接続されているNR基地局から5Gコアネットワークへ接続されているLTE基地局へハンドオーバされることは、イントラシステム・インターRAT(intra-system inter-RAT)ハンドオーバシナリオに属する。
【0077】
図2dに示されるように、5Gコアネットワークへ接続されているNR基地局1及び5Gコアネットワークへ接続されているNR基地局2は、同じシステム及び同じ規格にある。このようにして、端末デバイスが5Gコアネットワークへ接続されているNR基地局1から5Gコアネットワークへ接続されているNR基地局2へハンドオーバされることは、イントラシステム・イントラRAT(intra-system intra-RAT)ハンドオーバシナリオに属する。同様に、端末デバイスが5Gコアネットワークへ接続されているNR基地局2から5Gコアネットワークへ接続されているNR基地局1へハンドオーバされることは、イントラシステム・イントラRAT(intra-system intra-RAT)ハンドオーバシナリオに属する。
【0078】
本願のこの実施形態では、インターシステムハンドオーバは、通信システム間ハンドオーバとも呼ばれることがあり、イントラシステムハンドオーバは、通信システム内ハンドオーバとも呼ばれることがある。インターRATハンドオーバは、RAT間ハンドオーバ又は相互RATハンドオーバとも呼ばれることがあり、イントラRATハンドオーバは、RAT内ハンドオーバとも呼ばれることがある。詳細は以下では記載されない。
【0079】
本願の実施形態で記載されるネットワークアーキテクチャ及びサービスシナリオは、本願の実施形態の技術的解決法をより明りょうに記載するよう意図され、本願の実施形態で提供される技術的解決法に対して制限を課すものではない。当業者であれば、通信ネットワークアーキテクチャの進化及び新しいサービスシナリオの新興とともに、本願の実施形態で提供される技術的解決法が類似の技術的課題にも適用されると認識し得る。
【0080】
以下は、当業者がより良く理解するのを助けるために、本願の実施形態のいくつかの用語について説明及び記載する。
【0081】
1)本願の実施形態の端末デバイスは、無線トランシーバ機能を備えているデバイスであり、地上に配置されてよく、その配置には屋内若しくは屋外、ハンドヘルド、ウェアラブル、又は車載配置があり、あるいは、水上(例えば、船)に配置されてもよく、あるいは、空中(例えば、飛行機、バルーン、及び衛星)に配置されてもよい。端末デバイスは、ラジオアクセスネットワーク(radio access network,RAN)を通じてコアネットワークと通信し、音声及び/又はデータをRANと交換し得る。端末デバイスは、携帯電話機(mobile phone)、タブレット(Pad)、無線トランシーバ機能付きコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device,MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality,VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality,AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全性(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、などであってよい。適用シナリオは、本願の実施形態で制限されない。時々、端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment,UE)、移動局、遠隔局、などとも呼ばれ得る。端末デバイスによって使用される具体的な技術、デバイス形態、及び名称は、本願の実施形態で制限されない。
【0082】
一例として、限定としてではなく、本願の実施形態において、端末デバイスは、代替的に、ウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイス、インテリジェントウェアラブルデバイス、などとも呼ばれることがあり、眼鏡、手袋、時計、衣服、靴など、ウェアラブル技術を用いて日常的に着用できるようにインテリジェントに設計及び開発されたウェアラブルデバイスの総称である。ウェアラブルデバイスは、身体に直接に身につけられるか又はユーザの衣服若しくはアクセサリに組み込まれ得る持ち運び可能なデバイスであるウェアラブルデバイスは、ハードウェアデバイスであるだけでなく、ソフトウェア支援、データ交換、及びクラウドインタラクションを通じて強力な機能も実装する。広い意味で、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、スマートウォッチ又はスマートグラスなど、スマートフォンに依存せずに全て又は一部の機能を実装することができるフル機能の大型デバイスを含み、また、生理的兆候をモニタするスマートバンド、スマートヘルメット、又はスマートジュエリなど、ただ一種類のアプリケーション機能に焦点を当てて、スマートフォンなどの他のデバイスと連携して動作するデバイスを含む。
【0083】
本願の実施形態の端末デバイスは、代替的に、1つ以上のコンポーネント又はユニットとして車両内に構成されている車載モジュール、車載モジュールアセンブリ、車載コンポーネント、車載チップ、又は車載ユニットであってもよい。車両は、車両内に構成されている車載モジュール、車載モジュールアセンブリ、車載コンポーネント、車載チップ、車載ユニットを使用して、本願の方法を実装し得る。
【0084】
2)本願の実施形態のラジオアクセスネットワークデバイスは、ネットワーク内にあり、端末デバイスを無線ネットワークへ接続するよう構成されるデバイスである。ラジオアクセスネットワークデバイスは、ラジオアクセスネットワーク内のノードであってよく、あるいは、基地局とも呼ばれることがある、あるいは、RANノードとも呼ばれることがある。本願では、ラジオアクセスネットワークデバイスは、略してネットワークデバイスと呼ばれ得る。別段特定されない限りは、以下の記載中の全てのネットワークデバイスはラジオアクセスネットワークデバイスデバイスである。
【0085】
ネットワークデバイスは、ロングタームエボリューション(long term evolution,LTE)システム又はLTEアドバンスド(LTE-Advanced,LTE-A)システムにおけるエボルブド・ノードB(NodeB、eNB、又はe-NodeB,evolved NodeB)、例えば、従来のマクロ基地局eNB、及びヘテロジニアスネットワークシナリオにおけるミクロ基地局eNBを含んでよく、第5世代(5th generation,5G)モバイル通信技術ニューラジオ(new radio,NR)システムにおける次世代NodeB(next generation NodeB,gNB)を含んでもよく、ラジオネットワークコントローラ(radio network controller,RNC)、NodeB(NodeB,NB)、基地局コントローラ(base station controller,BSC)、ベーストランシーバ局(base transceiver station,BTS)、送受信ポイント(transmission reception point,TRP)、ホームベースNodeB(例えば、ホーム・エボルブドNodeB又はホームNodeB、HNB)、ベースバンドユニット(baseband unit,BBU)、ベースバンドプールBBUプール、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity,Wi-Fi)アクセスポイント(access point,AP)、アクセス・バックホール統合(integrated access and backhaul,IAB)ノード、などを更に含んでもよく、あるいは、クラウドアクセスネットワーク(cloud radio access network,CloudRAN)システムにおける中央集権型ユニット(centralized unit,CU)及び/又は分散型ユニット(distributed unit,DU)を更に含んでもよい。これは本願の実施形態で制限されない。
【0086】
例えば、ネットワーク構造において、ネットワークデバイスは、CUノード、DUノード、又はCUノード及びDUノードを含むアクセスネットワークデバイスであってよい。更に、CUノードは、制御プレーン(CU-CP)及びユーザプレーン(CU-UP)に分けられてもよい。CU-CPは、制御プレーン機能に関与し、主に、ラジオリソース制御(radio resource control,RRC)及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(packet rata convergence protocol,PDCP)-Cを含む。PDCP-Cは、主に、制御プレーンデータの暗号化及び暗号解読、インテグリティ保護、データ伝送、などに関与する。CU-UPは、ユーザプレーン機能に関与し、主に、サービスデータ適応プロトコル(service data adaptation protocol,SDAP)及びPDCP-Uを含む。SDAPは、主に、コアネットワークのデータの処理及びベアラ(bearer)へのフロー(flow)のマッピングに関与する。PDCP-Uは、主に、データプレーンの暗号化及び暗号解読、インテグリティ保護、ヘッダ圧縮、シーケンス番号管理、データ伝送、などに関与する。CU-CPは、E1インターフェースを通じてCU-UPへ接続され得る。CU-CPは、CUがNgインターフェースを通じてコアネットワークへ接続されることを示し、F1-C(制御プレーン)インターフェースを通じてDUへ接続される。CU-UPは、F1-U(ユーザプレーン)を通じてDUへ接続される。確かに、他の可能な実施では、PDCP-CもCU-UPにある。
【0087】
3)留意すべきは、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本願の実施形態では同義的に使用され得る点である。「複数の・・」は2つ以上を意味する。これを考慮して、「複数の・・」は、本願の実施形態では「少なくとも2つ」とも理解され得る。「少なくとも1つ」は、1つ以上、例えば、1つ、2つ、又はそれ以上と理解され得る。例えば、「少なくとも1つを含む」は、1つ、2つ、又はそれ以上を含むことを意味し、どのアイテムが含まれるかを限定するものではない。例えば、A、B、及びCのうちの少なくとも1つが含まれる場合に、A、B、C、AとB、AとC、BとC、又はAとBとCが含まれる可能性がある。同様に、「少なくとも1つのタイプ」などの記載の理解は同様である。「及び/又は」という用語は、関連したオブジェクトについて記載するための関連付け関係を記載し、3つの関係が存在する可能性があることを表している。例えば、A及びBは、次の3つの場合:Aのみ存在、AとB両方が存在、及びBのみ存在、を表し得る。加えて、文字「/」は、一般に、関連したオブジェクト間の「論理和」関係を示す。
【0088】
別段述べられない限りは、本願の実施形態における「第1」及び「第2」などの序数は、複数のオブジェクト同士を区別するために使用されるものであり、複数のオブジェクトの順序、時系列、優先度、又は重要度を限定するよう意図されない。加えて、「第1」及び「第2」の記載は、必ずしも、オブジェクトが異なっていることを示すものではない。
【0089】
本願の実施形態において、端末デバイス及び/又はネットワークデバイスは、本願の実施形態のステップの一部又は全てを実行してもよいことが理解され得る。これらのステップ又は動作は単なる例である。本願の実施形態において、他の動作及び様々な動作の変形が更に実行されてもよい。加えて、ステップは、本願の実施形態で提示されている順序とは異なる順序で行われてもよく、本願の実施形態の全ての動作が必ずしも実行されるべきであるわけではない。
【0090】
図3は、本願の実施形態に係る通信方法の略フローチャートである。方法は次のステップを含む。
【0091】
ステップS301:端末デバイスは、ソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバしようと試みるプロセスでハンドオーバに失敗する。このとき、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスは、異なる通信規格を使用するネットワークデバイスである。
【0092】
本願の実施形態において、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスが異なる通信規格を使用する、つまり、インターRATであることは、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスが異なるラジオアクセス技術RATを使用することを意味する。例えば、ソースネットワークデバイスはNR基地局であってよく、ターゲットネットワークデバイスはLTE基地局であってよい。代替的に、ソースネットワークデバイスはLTE基地局であってよく、ターゲットネットワークデバイスはNR基地局であってよい。代替的に、ソースネットワークデバイスはNR基地局であってよく、ターゲットネットワークデバイスはNRエボルブド基地局であってよい。これはこの実施形態で制限されない。
【0093】
具体的に、ソースネットワークデバイスからハンドオーバメッセージを受信した後、端末デバイスは、ソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバしようと試みるが、端末デバイスは、ターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバに失敗する。例えば、端末デバイスとターゲットネットワークとの間のランダムアクセスプロセスが失敗する。ハンドオーバメッセージは、ソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバするよう端末デバイスに指示するか、あるいは、ハンドオーバメッセージは、ソースセルからターゲットセルへハンドオーバするよう端末デバイスに指示する。ハンドオーバメッセージは、ハンドオーバコマンド、再設定メッセージ、又は他の名称でも呼ばれ得る。これは本願で制限されない。例えば、ハンドオーバメッセージは、MobilityFromEUTRACommand、MobityFromNRCommand、又は他のメッセージであってよい。
【0094】
任意に、端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバしようと試みるプロセスでハンドオーバの失敗が起きた後、端末デバイスは、障害タイプ(又は接続障害タイプ)がハンドオーバの失敗(handover failure,HOF)であると決定し得る。
【0095】
ハンドオーバの失敗が起きた後、端末デバイスは、ソースネットワークデバイス又は他のネットワークデバイスへの接続を回復してよく、あるいは、言い換えると、接続を再確立してもよい。例えば、端末デバイスは、ソースネットワークデバイス又は他のネットワークデバイスへの接続を再確立してもよく、他のネットワークデバイス及びソースネットワークデバイスによって使用される通信規格は同じであっても又は異なってもよく、他のネットワークデバイス及びソースネットワークデバイスが属する通信システムは同じであっても又は異なってもよい。再確立セルはソースセル、又はソースセル及びターゲットセルとは異なる他のセルであってよい。これは本願で制限されない。
【0096】
ステップS302:端末デバイスは第1レポートを生成する。このとき、第1レポートは、ハンドオーバの失敗に関する少なくとも1つの情報を含むコンテナ(container)を含み、コンテナは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用している。
【0097】
失敗したセルのセル情報、接続障害タイプ、ソースセルのセル情報、接続障害後に接続再確立又は接続回復が開始されるセルのセル情報、及び接続障害時間など、第1レポート内の情報の一部は、失敗が起きたときに端末デバイスによって記録/生成されてよい。代替的に、第1レポート内の情報の一部、例えば、失敗以来の時間は、端末デバイスが情報を報告するときに端末デバイスによって記録/生成されてもよい。具体的に、失敗したセルのセル情報、接続障害タイプ、ソースセルのセル情報、接続障害後に接続再確立又は接続回復が開始されるセルのセル情報、接続障害時間、失敗以来の時間、などについては、以下の説明を参照されたい。
【0098】
第1レポートは、ラジオリンク障害(radio link failure,RLF)レポート、接続障害レポート、第1メッセージ、又は他の名称でも呼ばれ得る。これは本願で制限されない。ハンドオーバの失敗に関する少なくとも1つの情報を含むコンテナは、ハンドオーバ失敗コンテナとも呼ばれ得る。コンテナは、カプセル化情報のキャリア又はカプセル化情報のデータ構造と理解され得る。
【0099】
本願のこの実施形態では、端末デバイスがハンドオーバメッセージを受信した後、端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバしようと試みるプロセスでハンドオーバの失敗が起き、つまり、障害タイプは「HOF」である。従って、情報を記録/記憶するとき、端末デバイスは、コンテナがソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用すると決定する。例えば、ソースネットワークデバイスがNR基地局である場合に、コンテナはNRコーディングフォーマットを使用し、あるいは、ソースネットワークデバイスがLTE基地局である場合に、コンテナはLTEコーディングフォーマットを使用する。コーディングフォーマットは、コーディングスキーム、コーディングポリシー、などとも呼ばれ得る。
【0100】
コンテナがソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用することは、コンテナが、端末デバイスが前の時点/最新の時点でハンドオーバメッセージを受信したときにソースセルが属しているネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用すること、又はコンテナが、前の時点/最新の時点で端末デバイスへハンドオーバメッセージを送信するネットワークデバイスに対応するコーディングフォーマットを使用することとしても理解され得る。言い換えると、ソースネットワークデバイスは、端末デバイスが前の時点/最新の時点でハンドオーバメッセージを受信したときにソースセルが属しているネットワークデバイス、又は前の時点/最新の時点で端末デバイスへハンドオーバメッセージを送信するネットワークデバイスである。
【0101】
本願のこの実施形態では、コンテナは、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第1レポートに含まれている少なくとも1つの情報の組と見なされてよい。例えば、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第1レポート又はコンテナに含まれている情報は、次の情報のうちの1つ以上を含んでよい。
【0102】
1)失敗したセルのセル情報(例えば、failedPcellID):ハンドオーバの失敗が起きるシナリオにおいて、失敗したセル(例えば、failedPcell)は、ハンドオーバの失敗が起きるターゲットセルを含み得る。
【0103】
2)接続障害タイプ(connectionFailureType):接続障害タイプは、略して障害タイプとも呼ばれ得る。一般に、接続障害タイプは、2つの値、HOF及びRLFを含む。この実施形態でハンドオーバの失敗が起きるシナリオでは、障害タイプは特にHOFである。言い換えると、HOFは接続障害の一種である。
【0104】
3)端末デバイスが前の時点/最新の時点でハンドオーバメッセージを受信したときのソースセルのセル情報(例えば、previousPCellID)。
【0105】
4)接続障害が起きた後に端末デバイスが接続再確立又は接続回復を開始するセルのセル情報(reestablishmentCellID)。
【0106】
5)障害が起きるセル内の端末デバイスの識別情報は、例えば、障害が起きるセルによって端末セルのために割り当てられているセルラジオネットワーク一時識別子(cell radio network temporary identifier,C-RNTI)であってよい。
【0107】
接続障害タイプがHOFである場合に、C-RNTIは、端末デバイスのためにソースセルによって割り当てられているC-RNTI、及び/又は端末デバイスのためにターゲットセルによって割り当てられているC-RNTIを含んでよい。
【0108】
6)接続障害時間(timeConnFailure):接続障害時間は、ハンドオーバメッセージが前/最後/最新の時点で受信された時間から、接続障害が起きた時間までの期間に関する情報を意味する。
【0109】
7)失敗以来の時間(timeSinceFilure):失敗以来の時間は、接続障害が起きた時間から記録されている時間の長さを意味し、一般的には、接続障害が起きた時間から、レポート(例えば、第1レポート)が報告された時間までの期間に関する情報を意味する。
【0110】
8)接続障害が起きた時間から、接続が回復された時間までの期間に関する情報。
【0111】
9)ソースセル、ターゲットセル、及び再確立セル(又は接続が回復されるセル)のうちの1つ以上の信号品質。
【0112】
セル情報は、セルグローバル識別子(cell global identifier,CGI)、物理セル識別子(physical cell identifier,PCI)、周波数情報、トラッキングエリアコード(tracking area code,TAC)、及びRANエリアコード(RAN area code,RAN AC)のうちの少なくとも1つを含んでよいことが理解されるべきである。CGIは、公衆地上移動体網識別子(public land mobile network identifier,PLMN ID)及びセル識別子(cell identifier)を含んでよい。
【0113】
信号品質は、次の、受信信号コード電力(received signal code power,RSCP)、基準信号受信電力(reference signal received power,RSRP)、基準信号受信品質(reference signal received quality,RSRQ)、信号対雑音比(signal noise ratio,SNR)、信号対干渉及び雑音比(signal to interference plus noise ratio,SINR)、及び基準信号強度指示(reference signal strength indication,RSSI)、のうちの少なくとも1つを含んでよい。信号品質は、セルの信号品質、及び/又はセルに属しているビームの信号品質であってよい。
【0114】
留意すべきは、この実施形態では、接続障害タイプはHOFであってよい点である。
【0115】
任意に、第1レポートは第1情報を更に含んでもよく、第1情報は、第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。代替的に、第1情報は、現在のハンドオーバがインターRATハンドオーバシナリオに属することを示すと理解され得る。上述されたように、インターRATは、相互RATとも呼ばれることがあり、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスは、異なる通信規格を使用する。言い換えると、この実施形態のインターRATは、アクセスネットワークの次元から測定される。
【0116】
任意に、第1レポートは第2情報を更に含んでもよく、第2情報は、第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。代替的に、第2情報は、現在のハンドオーバがインターシステムハンドオーバ又はイントラシステムハンドオーバに属することを示すと理解され得る。インターシステムは、システム間とも呼ばれることがあり、イントラシステムは、システム内とも呼ばれることがある。例えば、第2情報は、情報要素「Inter-system HO」であってよい。第1レポートが第2情報を含む場合に、それは、第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、あるいは、第1レポートが第2情報を含まない場合には、それは、第1レポートがイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。他の例として、第2情報は、情報要素「Intra-system HO」であってもよい。第1レポートが第2情報を含む場合に、それは、第1レポートがイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、あるいは、第1レポートが第2情報を含まない場合には、それは、第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。留意すべきは、この実施形態では、インターシステムは、コアネットワークの次元から測定される。
【0117】
本願のこの実施形態が適用されるハンドオーバシナリオは、インターシステム・インターRATハンドオーバであってよく、あるいは、イントラシステム・インターRATハンドオーバであってもよいことが分かる。
【0118】
具体的に、第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポートである場合に、それは、ハンドオーバシナリオがインターシステム・インターRATハンドオーバであることを示す。具体的に言えば、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスは異なる通信規格を使用しているだけでなく、異なる通信システムのコアネットワークへ接続されてもいる。例えば、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスのうちの一方はNR基地局であり、NR基地局は、5Gシステムのコアネットワーク5GCへ接続されている。他方はLTE基地局であり、LTE基地局は、4GシステムのコアネットワークEPCへ接続されている。
【0119】
第1レポートがイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートである場合に、それは、ハンドオーバシナリオがイントラシステム・インターRATハンドオーバであることを示す。具体的に言えば、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスは異なる通信規格を使用しているが、同じ通信システム内のコアネットワークへ接続されている。例えば、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスのうちの一方はNR基地局であり、他方はLTE基地局である。NR基地局及びLTE基地局は両方とも、5GCへ接続されているか、NR基地局及びLTE基地局は両方とも、EPCへ接続されている。
【0120】
第1情報及び第2情報は、第1レポートのタイプ又は第1レポートに対応するハンドオーバシナリオを示す情報と見なされ得る。第1情報は、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナに含まれてよく、あるいは、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナの外に含まれてもよいことが理解され得る。これは本願で制限されない。同様に、第2情報は、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナに含まれてよく、あるいは、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナの外に含まれてもよい。これも本願で制限されない。
【0121】
可能な設計において、第1レポートは、第1情報のコピーを含んでもよく、コピーのコーディングスキームは、第1ネットワークデバイスの通信規格と一致する。言い換えると、コピーは、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用する。任意に、コピーは、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナの外に置かれてよい。他の可能な設計では、第1レポートは、第1情報の2つのコピーを含んでもよい。一方のコピーのコーディングスキームは、第1ネットワークデバイスの通信規格と一致し、他方のコピーのコーディングスキームは、ソースネットワークデバイスのコーディングスキームと一致する。言い換えると、第1情報の2つのコピーのうちの一方は、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用し、他方のコピーは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用する。任意に、コーディングフォーマットが第1ネットワークデバイスの通信規格と一致するコピーは、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナの外に置かれてよく、コーディングフォーマットがソースネットワークデバイスの通信規格と一致するコピーは、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナの外に置かれてよく、あるいは、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナ内に置かれてもよい。
【0122】
同様に、可能な設計において、第1レポートは、第2情報のコピーを含んでもよく、コピーのコーディングスキームは、第1ネットワークデバイスの通信規格と一致する。言い換えると、コピーは、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用する。任意に、コピーは、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナの外に置かれてよい。他の可能な設計では、第1レポートは、第2情報の2つのコピーを含んでもよい。一方のコピーのコーディングスキームは、第1ネットワークデバイスの通信規格と一致し、他方のコピーのコーディングスキームは、ソースネットワークデバイスのコーディングスキームと一致する。言い換えると、第2情報の2つのコピーのうちの一方は、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用し、他方のコピーは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用する。任意に、コーディングフォーマットが第1ネットワークデバイスの通信規格と一致するコピーは、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナの外に置かれてよく、コーディングフォーマットがソースネットワークデバイスの通信規格と一致するコピーは、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナの外に置かれてよく、あるいは、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナ内に置かれてもよい。
【0123】
任意に、第1レポートは、コンテナによって使用されるコーディングフォーマット、具体的に言えば、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第1レポートに含まれている情報のコーディングフォーマット、を示す情報を更に含んでもよい。情報は、第1レポートにおいてコンテナに含まれてよく、あるいは、第1レポートにおいてコンテナの外に含まれてもよい。これは本願で制限されない。
【0124】
可能な設計において、第1レポートは、コンテナによって使用されるコーディングフォーマットを示す情報のコピーを含んでもよい。コピーのコーディングスキームは、第1ネットワークデバイスの通信規格と一致する。言い換えると、コピーは、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用する。任意に、コピーは、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナの外に位置してよい。他の可能な設計では、第1レポートは、コンテナによって使用されるコーディングフォーマットを示す情報の2つのコピーを含んでもよい。一方のコピーのコーディングスキームは、第1ネットワークデバイスの通信規格と一致し、他方のコピーのコーディングスキームは、ソースネットワークデバイスのコーディングスキームと一致する。言い換えると、第1情報の2つのコピーのうちの一方は、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用し、他方のコピーは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用する。任意に、コーディングフォーマットが第1ネットワークデバイスの通信規格と一致するコピーは、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナの外に置かれてよく、コーディングフォーマットがソースネットワークデバイスの通信規格と一致するコピーは、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナの外に置かれてよく、あるいは、第1レポートにおいてハンドオーバ失敗コンテナ内に置かれてもよい。
【0125】
ステップS303:端末デバイスは第1レポートを第1ネットワークデバイスへ送信する。
【0126】
第1ネットワークデバイスは、ソースネットワークデバイスであってよく、ターゲットネットワークデバイスであってよく、あるいは、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスとは異なる他のネットワークデバイス、例えば、ハンドオーバの失敗の後に接続回復又は再確立を実行するネットワークデバイスであってもよい。これは本願で制限されない。第1ネットワークデバイスがソースネットワークデバイスである場合に、それは、端末デバイスが第1レポートをソースネットワークデバイスへ直接送信し得ることを示す、と理解され得る。
【0127】
任意に、第1レポートは、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用し、それにより、第1ネットワークデバイスは、第1レポートに含まれる情報の読み出し又は解析を行う。留意すべきは、本願のこの実施形態では、第1レポートのコーディングフォーマット及び第1レポート内のハンドオーバ失敗コンテナのコーディングフォーマットは異なる概念であってもよい点である。具体的に言えば、第1レポート及びハンドオーバ失敗コンテナの両方が、通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する場合に、第1レポートのコーディングフォーマットは、ハンドオーバ失敗コンテナのコーディングフォーマットと依然として同じであっても又は異なってもよい。これは制限されない。
【0128】
任意に、第1レポートは第3コンテナを含んでもよく、第3コンテナは、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。第3コンテナは、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第1レポートに含まれている少なくとも1つの情報の組と見なされてよい。第3コンテナに含まれる内容については、ハンドオーバ失敗コンテナに含まれる内容を参照されたい。詳細は再び記載されない。
【0129】
相応して、第1ネットワークデバイスは端末デバイスから第1レポートを受信する。
【0130】
ステップS304:第1ネットワークデバイスは第1レポートを処理する。
【0131】
本願のこの実施形態では、第1レポートはハンドオーバ失敗シナリオで送信されてよい。例えば、端末デバイスは、Too Early Handover(too early handover event)又はHandover to Wrong Cell(handover to a wrong cell event)シナリオにおいて第1レポートを送信してよく、障害タイプはHOFである。
【0132】
可能な実施において、
図4aに示されるように、第1ネットワークデバイスがソースネットワークデバイスである、具体的に言えば、第1ネットワークデバイス及びソースネットワークデバイスが同じネットワークデバイスである場合に、第1ネットワークデバイスが第1レポートを受信した後に第1レポートを処理することは、第1レポートに含まれているハンドオーバの失敗に関する情報及び他の情報(例えば、第1レポートを受信した時間及びハンドオーバメッセージを送信した時間)に基づき、ハンドオーバがToo Early Handover又はHandover to Wrong Cellであると決定すること、及び/又は障害タイプがHOFであると決定することを含んでよい(
図4aのステップ404-aに対応)。
図4aのステップS401からステップS403の具体的な実施については、
図3の対応するステップの説明を参照されたい。
【0133】
更に、第1ネットワークデバイスは、ハンドオーバがToo Early Handover又はHandover to Wrong Cellであること及び障害タイプHOFに基づき、端末デバイスのモビリティ関連パラメータを最適化してもよい。例えば、ハンドオーバの失敗に関する受信された情報に基づき、第1ネットワークデバイスは、適切なセル/ターゲットネットワークデバイスをターゲットセル/ターゲットネットワークデバイスとして決定し、ハンドオーバメッセージのための適切な送信オケージョンを決定し、あるいは、ターゲットセル/ターゲットネットワークデバイスに対応するハンドオーバに必要な対応するパラメータ(例えば、ハンドオーバに使用されるリソース設定情報)を調整してよい。従って、端末デバイスのハンドオーバ成功率は改善される。
【0134】
他の可能な実施では、
図4bに示されるように、第1ネットワークデバイスがソースネットワークデバイスではない、具体的に言えば、第1ネットワークデバイス及びソースネットワークデバイスが異なるネットワークデバイスである場合に、第1ネットワークデバイスが第1レポートを受信した後に第1レポートを処理することは、第1レポート内のハンドオーバ失敗コンテナを取得し、次いで第2レポートをソースネットワークデバイスへ送信することを含んでよく(
図4bのステップS404-bに対応)、このとき、第2レポートはハンドオーバ失敗コンテナを含む。具体的に言えば、第1ネットワークデバイスは、セル(例えば、previousPCell)が属するネットワークデバイス又は端末デバイスが前の時点/最新の時点でハンドオーバメッセージを受信したときにソースセルが属しているネットワークデバイスへ第2レポートを送信して、ハンドオーバ失敗コンテナをソースネットワークデバイスへ転送してよい。相応して、ソースネットワークデバイスは、第1ネットワークデバイスから第2レポートを受信し得る。第2レポートは、ハンドオーバレポート(つまり、HOレポート)、RLFレポート、第2メッセージ、又は他の名称でも呼ばれ得る。これは本願で制限されない。
図4bのステップS401からステップS403の具体的な実施については、
図3の対応するステップの説明を参照されたい。
【0135】
任意に、第2レポートを受信した後、ソースネットワークデバイスは、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第2レポートに含まれている少なくとも1つの情報に基づき、又はハンドオーバ失敗コンテナに含まれている内容に基づき、ハンドオーバがToo Early Handover又はHandover to Wrong Cellであり、障害タイプがHOFであると識別し、次いで、相応して、モビリティ関連パラメータを最適化してもよい。例えば、ハンドオーバの失敗に関する受信された情報に基づき、ソースネットワークデバイスは、適切なセル/ターゲットネットワークデバイスをターゲットセル/ターゲットネットワークデバイスとして決定し、あるいは、ハンドオーバメッセージのための適切な送信オケージョンを決定してよい。留意すべきは、本願のこの実施形態では、第2レポートがコンテナを含むことは、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第2レポートに含まれる情報が、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第1レポートに含まれる情報と同じであってよいことを意味し、あるいは、第2レポートに含まれるコンテナ内の内容は、第1レポートに含まれるコンテナ内の具体的な内容と部分的に同じであるか又は完全に同じであってよい点である。ただし、これは、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第2レポートに含まれている情報が、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第1レポートに含まれている情報と全く同じであることを意味するわけではない。ハンドオーバの失敗に関係がありかつ例にレポートに含まれる情報は、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第1レポートに含まれる情報の一部又は全部であってよい。
【0136】
任意に、第1ネットワークデバイスの通信規格は、ソースネットワークデバイスの通信規格と同じであっても異なってもよい。第1ネットワークデバイスの通信規格がソースネットワークデバイスの通信規格と同じである場合に、第1ネットワークデバイスは、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第1レポート又はハンドオーバ失敗コンテナに含まれる情報に基づき、ハンドオーバがToo Early Handover又はHandover to Wrong Cellであると識別し、任意に、識別結果をソースネットワークデバイスに通知するか、あるいは、端末デバイスのモビリティ関連パラメータを最適化し、次いで、ハンドオーバの失敗に関する情報又はハンドオーバ失敗コンテナをソースネットワークデバイスへ送信してよい。
【0137】
第1ネットワークデバイスの通信規格がソースネットワークデバイスの通信規格と異なる場合には、第1レポートは、ハンドオーバの失敗に関する少なくとも1つの情報を含む第3コンテナを更に含んでもよく、第3コンテナは、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用し、それにより、第1ネットワークデバイスは、第3コンテナ内の情報を解析し取得する。ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第3コンテナに含まれる情報は、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第1コンテナに含まれる情報と完全に又は部分的に同じであってよいことが理解され得る。
【0138】
任意に、第2レポートは第3情報を更に含んでもよく、第3情報は、第2レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0139】
任意に、第2レポートは第4情報を更に含んでもよく、第4情報は、第2レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0140】
第2レポート内の第3情報は、第2レポートにおいてコンテナに含まれてよく、あるいは、第2レポートにおいてコンテナの外に含まれてもよい。これは本願で制限されない。同様に、第4情報は、第2レポートにおいてコンテナに含まれてよく、あるいは、第2レポートにおいてコンテナの外に含まれてもよい。これも本願で制限されない。
【0141】
第3情報及び第4情報は、第2レポートのタイプ又は第2レポートに対応するハンドオーバシナリオを示す情報としても理解され得る。第3情報の具体的な実施については、第1情報の上記の説明を参照されたい。第4情報の具体的な実施については、第2情報の上記の説明を参照されたい。詳細は再び記載されない。
【0142】
留意すべきは、本願のこの実施形態では、第1レポートを送信する前に、端末デバイスがネットワークデバイスへの接続を再確立/回復してもよい点である。なお、留意すべきは、端末デバイスが接続を再確立/回復するネットワークデバイスと、ソースネットワークデバイスとは、同じネットワークデバイスであってもよく、あるいは、異なるネットワークデバイスであってもよい点である。これは制限されない。任意に、端末デバイスが接続を再確立/回復するネットワークデバイスの通信規格は、ソースネットワークデバイスの通信規格と同じであっても異なってもよい。更に、第1ネットワークデバイスと、端末デバイスが接続を再確立/回復するネットワークデバイスとは、同じネットワークデバイスであっても異なるネットワークデバイスであってもよい。
【0143】
更に、ハンドオーバの失敗がハンドオーバプロセスで起こるシナリオにおいて、端末デバイスが接続を再確立/回復しようと試みるセルがソースセルと同じセルであるか、異なるセルであるが、ソースセルと同じネットワークデバイス(つまり、ソースネットワークデバイス)に属するか、あるいは、異なるセルであるが、ソースネットワークデバイスと同じ通信規格に属する場合に、ハンドオーバはToo Earlyハンドオーバと見なされ得る。端末デバイスが接続を再確立/回復しようと試みるセルがソースセル及びターゲットセルと異なるか、セル及びソースセルが同じネットワークデバイスに属さないか、あるいは、セルが属するネットワークデバイスとソースネットワークデバイスが同じ通信規格に属さない場合に、ハンドオーバはHandover to Wrong Cellと見なされ得る。
【0144】
端末デバイスがターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバに失敗するインターRATハンドオーバシナリオにおいて、障害タイプはHOFであり、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ端末デバイスによって記録/記憶される情報は、ソースネットワークデバイスへ送信されてよい。本願のこの実施形態では、第1レポート内のコンテナのコーディングフォーマットはソースネットワークデバイスの通信規格と一致するので、第1レポートを受信した後、第1ネットワークデバイスはコンテナをソースネットワークデバイスへ送信することができ、それにより、ソースネットワークデバイスは、端末デバイスのハンドオーバの失敗に関係がありかつコンテナに含まれる情報を都合よくかつ迅速に解析することができる。従って、ソースネットワークデバイスの実施複雑性は低減され、ネットワークによってモビリティ関連パラメータを最適化する効率は効果的に向上し、端末デバイスのハンドオーバ成功率は改善される。
【0145】
任意に、ステップS303が実行される前、具体的に言えば、端末デバイスが第1レポートを第1ネットワークデバイスへ送信する前に、
図5に示されるプロシージャが更に、端末デバイスと第1ネットワークデバイスとの間で実行されてもよい。
【0146】
具体的に、ステップS501で、端末デバイスがハンドオーバの失敗に関する少なくとも1つの情報を記録/記憶するか、あるいは、端末デバイスがハンドオーバ失敗コンテナを記録/記憶する場合に、端末デバイスは、第1指示情報を第1ネットワークデバイスへ送信してもよく、このとき、第1指示情報は、端末デバイスが第1レポートを記録/記憶することを示す。任意に、第1指示情報は、第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを更に具体的に指示してもよく、かつ/あるいは、第1指示情報は、第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを更に具体的に指示してもよい。
【0147】
更に、ステップS502で、端末デバイスによって送信された第1指示情報を受信した後、第1ネットワークデバイスは第2指示情報を端末デバイスへ送信してもよく、第2指示情報は、第1レポートを報告するよう端末デバイスに要求する。その後に、ステップS502で、第2指示情報を受信した後、端末デバイスは、第1レポートを第1ネットワークデバイスへ送信し得る。
【0148】
他の可能な実施では、ステップS502は、代替的に、第1ネットワークデバイスが要求メッセージを端末デバイスへ送信することであってもよく、要求メッセージは、第1レポートを報告するよう端末デバイスに要求し、要求メッセージは、UEInformtionRequestメッセージ又は他のメッセージであってもよい。これは本願で制限されない。
【0149】
相応して、ステップS503は、要求メッセージを受信した後、端末デバイスが応答メッセージを第1ネットワークデバイスへ送信することであってもよい。応答メッセージは、UEInformationResponseメッセージ又は他のメッセージであってもよい。これは本願で制限されない。応答メッセージは、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ端末デバイスによって記録されている情報を含む。具体的な内容については、第1レポート/コンテナに含まれる内容の上記の説明を参照されたい。任意に、応答メッセージは、上記の第1情報及び/又は第2情報を更に含んでもよい。任意に、応答メッセージは、ハンドオーバの失敗に関する情報のコーディングスキームを示す情報を更に含んでもよい。端末デバイスは、応答メッセージを使用することによって、第1レポートに含まれてる情報の全て又は一部を送信してもよいことが理解され得る。
【0150】
以下は、本願のこの実施形態の具体例:例1について記載する。
【0151】
この例では、ソース基地局はLTE基地局であり、ターゲット基地局はNR基地局である。ソース基地局として使用されるLTE基地局は、4Gシステムのコアネットワークへ接続されている基地局であってよく、あるいは、5Gシステムのコアネットワークへ接続されている基地局であってもよい。これは制限されない。ターゲット基地局として使用されるNR基地局は、5Gシステムのコアネットワークへ接続されている基地局である。
【0152】
UEがソース基地局からターゲット基地局へハンドオーバされるプロセスでハンドオーバの失敗が起き、UEは、LTE基地局への接続を再確立/回復しようと試みる。UEが接続を再確立/回復しようと試みるLTE基地局と、ソース基地局として使用されるLTE基地局とは、同じ基地局であってよく、あるいは、異なる基地局であってもよい。これは制限されない。端末デバイスが接続を再確立/回復しようと試みるセルは、ソースセル、ソースセルとは異なるが、ソースセルと同じ基地局(つまり、ソース基地局)に属するセル、ソースセルとは異なるが、ソース基地局と同じ通信規格(つまり、LTE標準規格)に属するセル、又はソースセル及びターゲットセルとは異なるセルであってよく、セル及びソースセルは同じ基地局に属さず、あるいは、セルを管理する基地局の通信規格はLTE規格ではない。
【0153】
UEが記録された第1レポートを第1基地局へ送信し、第1基地局の通信規格がLTEであり(つまり、第1基地局もLTE基地局である)、UEによって送信された第1レポートがLTEコーディングフォーマットを使用する、と仮定される。第1レポートはコンテナ(ここでは第1コンテナと表される)を含み、第1コンテナは、UEのハンドオーバの失敗に関する情報、例えば、ソースセルのセル情報、ターゲットセルのセル情報、障害タイプ「HOF」、接続が回復されるセルのセル情報、ハンドオーバメッセージを受信してからハンドオーバの失敗までの期間に関する情報、ハンドオーバの失敗から第1レポートを報告するまでの期間に関する情報、及びハンドオーバの失敗から接続の回復までの期間に関する情報、のうちの1つ以上を含む。第1コンテナは、ソース基地局の通信規格に対応するコーディングフォーマット、つまり、LTEコーディングフォーマットを使用する。
【0154】
任意に、第1レポートは、第1レポートのタイプ又はハンドオーバシナリオを示す情報を更に含んでもよい。例えば、第1レポートは第1情報を含んでよく、第1情報は、第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、言い換えると、現在のハンドオーバがインターRATハンドオーバシナリオに属することを示し得る。第1レポートは第2情報を更に含んでもよく、第2情報は、第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、言い換えると、現在のハンドオーバがインターシステムハンドオーバシナリオ又はイントラシステムハンドオーバシナリオに属することを示す。
【0155】
第1レポートを受信した後、第1基地局は、ソースセルのセル情報に基づき、レポートに含まれている障害タイプ「HOF」などを決定して、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第1レポートに含まれている情報の一部又は全部をソース基地局へ転送し得る。例において、第1基地局は、第2レポートを使用することによってソース基地局へ第1レポート内の第1コンテナを送信してよく、あるいは、具体的に言えば、第1基地局は、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第1レポートに含まれている情報の一部又は全部を、第2レポートを使用することによってソース基地局へ送信してもよい。このようにして、第1コンテナはLTEコーディングフォーマットを使用するので、第1コンテナを受信した後、ソース基地局は直接、第1コンテナを復号し、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第1コンテナに含まれている情報を取得することができ、ソース基地局の実施複雑性は低減される。
【0156】
図6は、本願に係る他の通信方法の略フローチャートである。方法は次のステップを含む。
【0157】
ステップS601:端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされるのに成功した直後に、ラジオリンク障害がターゲットネットワークデバイスで起こるか、あるいは、端末デバイスがある期間ソースネットワークデバイスへ接続された後に、ラジオリンク障害が起こる。
【0158】
本願のこの実施形態では、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスは、異なる通信規格を使用するネットワークデバイスである。例えば、ソースネットワークデバイスはNR基地局であってよく、ターゲットネットワークデバイスはLTE基地局であってよい。代替的に、ソースネットワークデバイスはLTE基地局であってよく、ターゲットネットワークデバイスはNR基地局であってよい。代替的に、ソースネットワークデバイスはNR基地局であってよく、ターゲットネットワークデバイスはNRエボルブド基地局であってよい。これはこの実施形態で制限されない。
【0159】
具体的に、ソースネットワークデバイスからハンドオーバメッセージを受信した後、端末デバイスは、ソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバしようと試みる。端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされるのに成功した直後に、ラジオリンク障害がターゲットネットワークデバイスで起こる。代替的に、端末デバイスがある期間ソースネットワークデバイスへ接続された後、ラジオリンク障害が起こる。言い換えると、端末デバイスがハンドオーバメッセージを受信する前に、RLFがソースネットワークデバイスで起こる。ハンドオーバメッセージは、ソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバするよう端末デバイスに指示するか、あるいは、ハンドオーバメッセージは、ソースセルからターゲットセルへハンドオーバするよう端末デバイスに指示する。ハンドオーバメッセージは、ハンドオーバコマンド、再設定メッセージ、又は他の名称でも呼ばれ得る。これは本願で制限されない。例えば、ハンドオーバメッセージは、MobilityFromEUTRACommand、MobilityFromNRCommand、又は他のメッセージであってもよい。
【0160】
任意に、端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされるのに成功した直後に、接続障害がターゲットネットワークデバイスで起こるか、あるいは、端末デバイスがある期間ソースネットワークデバイスへ接続され、接続障害が起こった後、端末デバイスは、障害タイプ(又は接続障害タイプ)がラジオリンク障害(RLF)であると決定してもよい。
【0161】
端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされるのに成功した直後に、ラジオリンク障害がターゲットネットワークデバイスで起こる場合に、ラジオリンク障害の後、端末デバイスは、ソースネットワークデバイス又は他のネットワークデバイスへの接続を回復してよい、言い換えると、接続を再確立してよい。例えば、端末デバイスは、ソースネットワークデバイス又は他のネットワークデバイスへの接続を再確立してもよく、他のネットワークデバイス及びソースネットワークデバイスによって使用される通信規格は、同じであっても異なってもよく、他のネットワークデバイス及びソースネットワークデバイスによって使用される通信システムは、同じであっても異なってもよい。再確立セルは、ソースセル、又はソースセル及びターゲットセルとは異なる他のセルであってもよい。これは本願で制限されない。
【0162】
端末デバイスがある期間ソースネットワークデバイスへ接続された後、ラジオリンク障害が起こる(言い換えると、端末デバイスがハンドオーバメッセージを受信する前にソースネットワークデバイスでRLFが起こる)場合に、ラジオリンク障害の後、端末デバイスは、ソースネットワークデバイス又は他のネットワークデバイスへの接続を回復してよい、言い換えると、接続を再確立してよい。例えば、端末デバイスは、ソースネットワークデバイス又は他のネットワークデバイスへの接続を再確立してもよく、他のネットワークデバイス及びソースネットワークデバイスによって使用される通信規格は、同じであっても異なってもよく、他のネットワークデバイス及びソースネットワークデバイスによって使用される通信システムは、同じであっても異なってもよい。再確立セルは、ソースセル及びターゲットセルとは異なる他のセルであってもよい。これは本願で制限されない。
【0163】
ステップS602:端末デバイスは第1レポートを生成する。このとき、第1レポートは、ラジオリンク障害に関する少なくとも1つの情報を含む第1コンテナを含み、第1コンテナは、ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。
【0164】
第1レポートは、ラジオリンク障害(radio link failure,RLF)レポート、接続障害レポート、第1メッセージ、又は他の名称でも呼ばれ得る。これは本願で制限されない。ラジオリンク障害に関する少なくとも1つの情報を含む第1コンテナは、ラジオリンク障害コンテナとも呼ばれ得る。コンテナは、カプセル化情報のキャリア又はカプセル化情報のキャリア又のデータ構造として理解されてもよい。
【0165】
本願のこの実施形態では、端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされるのに成功した直後に、ラジオリンク障害がターゲットネットワークデバイスで起こるか、あるいは、端末デバイスがある期間ソースネットワークデバイスへ接続された後、ラジオリンク障害が起こるので、言い換える後、障害タイプは「RLF」である。従って、情報を記録/記憶するとき、端末デバイスは、ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを第1コンテナが使用すると決定してよい。
【0166】
具体的に、第1コンテナは、ラジオリンク障害に関係がありかつ第1レポートに含まれる少なくとも1つの情報の組と見なされてよい。ラジオリンク障害に関係がありかつ第1レポート又は第1コンテナに含まれる少なくとも1つの情報の具体的な内容については、「ハンドオーバの失敗に関する少なくとも1つの情報」の上記の説明を参照されたく、繰り返しとなる内容はここで再び記載されない。ただし、留意すべきは、この実施形態でラジオリンク障害が起こるシナリオにおいて、1)の失敗したセルは、ラジオリンク障害が起こるセルを含んでよい。2)の障害タイプは、具体的に、RLFであり、RLFも、障害タイプRLFに対応する接続障害の一種である。5)のC-RNTIは、ラジオリンク障害が起こるときに端末デバイスのためにサービングセルによって割り当てられているC-RNTIを含んでもよい。
【0167】
端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされるのに成功した直後に、ラジオリンク障害がターゲットネットワークデバイスで起こる場合に、第1レポート又は第1コンテナは、ハンドオーバメッセージを受け取ってからターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバに成功するまでの期間に関する情報と、ハンドオーバメッセージの受信に成功してからターゲットネットワークデバイスでのラジオリンク障害の発生までの期間に関する情報とを更に含んでもよい。
【0168】
任意に、第1レポートは第1情報を更に含んでもよく、第1情報は、第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。代替的に、それは、第1情報が、現在のハンドオーバがインターRATハンドオーバシナリオに属することを示すこととして理解されてもよい。上述されたように、インターRATは、相互RATとも呼ばれることがあり、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスが異なる通信規格を使用することを意味する。言い換えると、この実施形態のインターRATは、アクセスネットワークの次元から測定される。
【0169】
任意に、第1レポートは第2情報を更に含んでもよく、第2情報は、第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。代替的に、それは、第2情報が、現在のハンドオーバがインターシステムハンドオーバシナリオ又はイントラシステムハンドオーバシナリオに属することを示すこととして理解されてもよい。第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポートである場合に、それは、ハンドオーバシナリオがインターシステム・インターRATハンドオーバであることを示す。第1レポートがイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートである場合に、それは、ハンドオーバシナリオがイントラシステム・インターRATハンドオーバであることを示す。例えば、第2情報は、情報要素「Inter-system HO」であってよい。第1レポートが第2情報を含む場合に、それは、第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、あるいは、第1レポートが第2情報を含まない場合には、それは、第1レポートがイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。他の例として、第2情報は、情報要素「Intra-system HO」であってもよい。第1レポートが第2情報を含む場合に、それは、第1レポートがイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、あるいは、第1レポートが第2情報を含まない場合には、それは、第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。留意すべきは、この実施形態では、インターシステムは、コアネットワークの次元から測定される。
【0170】
第1情報及び第2情報は、第1レポートのタイプ又は第1レポートに対応するハンドオーバシナリオを示す情報と見なされてよい。第1情報は、第1レポートにおいて第1コンテナに含まれてよく、あるいは、第1レポートにおいて第1コンテナの外に含まれてもよい。これは本願で制限されない。同様に、第2情報は、第1レポートにおいて第1コンテナに含まれてよく、あるいは、第1レポートにおいて第1コンテナの外に含まれてもよい。これも本願で制限されない。
【0171】
可能な設計において、第1レポートは、第1情報のコピーを含んでもよく、コピーのコーディングスキームは、第1ネットワークデバイスの通信規格と一致する。言い換えると、コピーは、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用する。任意に、コピーは、第1レポートのラジオリンク障害コンテナの外に位置してもよい。他の可能な設計では、第1レポートは、第1情報の2つのコピーを含んでもよく、一方のコピーのコーディングスキームは、第1ネットワークデバイスの通信規格と一致する。端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされるのに成功した直後にラジオリンク障害がターゲットネットワークデバイスで起こる場合に、他方のコピーのコーディングスキームは、ターゲットネットワークデバイスのコーディングスキームと一致する。言い換えると、第1情報の2つのコピーのうちの一方は、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用し、他方のコピーは、ターゲットネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用する。任意に、コーディングフォーマットが第1ネットワークデバイスの通信規格と一致するコピーは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナの外に位置してよく、コーディングフォーマットがターゲットネットワークデバイスの通信規格に一致するコピーは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナの外に位置してよく、あるいは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナ内に位置してもよい。端末デバイスがある期間ソースネットワークデバイスへ接続された後にラジオリンク障害が起こる場合に、他方のコピーのコーディングスキームは、ソースネットワークデバイスの通信規格と一致する。具体的に言えば、第1情報の2つのコピーのうちの一方は、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用し、他方のコピーは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用する。任意に、コーディングフォーマットが第1ネットワークデバイスの通信規格と一致するコピーは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナの外に位置してよく、コーディングフォーマットがソースネットワークデバイスの通信規格と一致するコピーは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナの外に位置してよく、あるいは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナ内に位置してもよい。
【0172】
同様に、可能な設計において、第1レポートは第2情報のコピーを含んでもよく、コピーのコーディングスキームは、第1ネットワークデバイスの通信規格と一致する。言い換えると、コピーは、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用する。任意に、コピーは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナの外に位置してよい。他の可能な設計では、第1レポートは第2情報の2つのコピーを含んでもよく、一方のコピーのコーディングスキームは、第1ネットワークデバイスの通信規格と一致する。端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされるのに成功した直後にラジオリンク障害がターゲットネットワークデバイスで起こる場合に、他方のコピーのコーディングスキームは、ターゲットネットワークデバイスのコーディングスキームと一致する。具体的に言えば、第2情報の2つのコピーのうちの一方は、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用し、他方のコピーは、ターゲットネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用する。任意に、コーディングフォーマットが第1ネットワークデバイスの通信規格と一致するコピーは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナの外に位置してよく、コーディングフォーマットがターゲットネットワークデバイスの通信規格に一致するコピーは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナの外に位置してよく、あるいは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナ内に位置してもよい。端末デバイスがある期間ソースネットワークデバイスへ接続された後にラジオリンク障害が起こる場合に、他方のコピーのコーディングスキームは、ソースネットワークデバイスの通信規格と一致する。具体的に言えば、第2情報の2つのコピーのうちの一方は、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用し、他方のコピーは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用する。任意に、コーディングフォーマットが第1ネットワークデバイスの通信規格と一致するコピーは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナの外に位置してよく、コーディングフォーマットがソースネットワークデバイスの通信規格と一致するコピーは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナの外に位置してよく、あるいは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナ内に位置してもよい。
【0173】
任意に、第1レポートは、第1コンテナによって使用されるコーディングフォーマットを示す情報、言い換えると、ラジオリンク障害に関係がありかつ第1レポートに含まれる情報のコーディングフォーマットを示す情報を更に含んでもよい。情報は、第1レポートにおいて第1コンテナに含まれてよく、あるいは、第1レポートにおいて第1コンテナの外に含まれてもよい。これは本願で制限されない。
【0174】
可能な設計において、第1レポートは、第1コンテナによって使用されるコーディングフォーマットを示す情報のコピーを含んでもよい。コピーのコーディングスキームは、第1ネットワークデバイスの通信規格と一致する。言い換えると、コピーは、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用する。任意に、コピーは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナの外に位置してよい。他の可能な設計では、第1レポートは、第1コンテナによって使用されるコーディングフォーマットを示す情報の2つのコピーを含んでもよい。2つのコピーのうちの一方のコーディングスキームは、第1ネットワークデバイスの通信規格と一致する。端末デバイスがある期間ソースネットワークデバイスへ接続された後にラジオリンク障害がターゲットネットワークデバイスで起こる場合に、他方のコピーのコーディングスキームは、ソースネットワークデバイスの通信規格と一致する。具体的に言えば、第1コンテナによって使用されるコーディングフォーマットを示す情報の2つのコピーのうちの一方は、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用し、他方のコピーは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用する。任意に、コーディングフォーマットが第1ネットワークデバイスの通信規格と一致するコピーは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナの外に位置してよく、コーディングフォーマットがソースネットワークデバイスの通信規格と一致するコピーは、第1レポートにおいてラジオリンク障害の外に位置してよく、あるいは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナ内に位置してもよい。端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされるのに成功した直後にラジオリンク障害が起こる場合に、他方のコピーのコーディングスキームは、ターゲットネットワークデバイスのコーディングスキームと一致する。具体的に言えば、第1コンテナによって使用されるコーディングフォーマットを示す情報の2つのコピーのうちの一方は、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用し、他方のコピーは、ターゲットネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングスキームを使用する。任意に、コーディングフォーマットが第1ネットワークデバイスの通信規格と一致するコピーは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナの外に位置してよく、コーディングフォーマットがターゲットネットワークデバイスの通信規格に一致するコピーは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナの外に位置してよく、あるいは、第1レポートにおいてラジオリンク障害コンテナ内に位置してもよい。
【0175】
ステップS603:端末デバイスは第1レポートを第1ネットワークデバイスへ送信する。このとき、第1レポートは第1コンテナを含む。
【0176】
第1ネットワークデバイスはソースネットワークデバイスであってよく、ターゲットネットワークデバイスであってよく、ソースネットワークデバイス又はターゲットネットワークデバイスとは異なる他のネットワークデバイスであってもよく、あるいは、ハンドオーバの失敗の後に接続を回復又は再確立するネットワークデバイスであってもよい。
【0177】
任意に、第1レポートは、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用してよく、それにより、第1ネットワークデバイスは、第1レポートに含まれている情報を正確に読み出すことができる。留意すべきは、本願の実施形態において、第1レポートのコーディングフォーマット及び第1レポート内の第1コンテナのコーディングフォーマットは、異なる概念であってもよい点である。具体的に言えば、第1レポート及び第1コンテナが両方ともある通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する場合に、第1レポートのコーディングフォーマットは依然として、第1コンテナのコーディングフォーマットと同じであっても又は異なってもよい。これは制限されない。
【0178】
任意に、第1レポートは第4コンテナを含んでもよく、第4コンテナは、第1ネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。第4コンテナは、ハンドオーバの失敗に関係がありかつ第1レポートに含まれる少なくとも1つの情報の組と見なされてよい。第4コンテナに含まれる内容については、ラジオリンク障害コンテナ又は第1コンテナに含まれる内容を参照されたい。詳細は再び記載されない。
【0179】
任意に、ステップS603が実行される前に、具体的に言えば、端末デバイスが第1レポートを第1ネットワークデバイスへ送信する前に、
図5に示されるプロシージャが更に、端末デバイスと第1ネットワークデバイスとの間で実行されてもよい。
図5の詳細な説明については、上記の説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0180】
相応して、第1ネットワークデバイスは端末デバイスから第1レポートを受信する。
【0181】
任意に、端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされるのに成功した直後にラジオリンク障害がターゲットネットワークデバイスで起こる場合に、第1レポートを受信した後、第1ネットワークデバイスは、第1レポートに基づき、ハンドオーバがToo Earlyハンドオーバ又はHandover to Wrong Cellであると決定し、かつ/あるいは、障害タイプがRLFであると決定してよい。
【0182】
任意に、端末デバイスがある期間ソースネットワークデバイスへ接続された後にラジオリンク障害が起こる場合に、第1ネットワークデバイスは、第1レポートに基づき、ハンドオーバがToo Earlyハンドオーバであると決定し、かつ/あるいは、障害タイプがRLFであると決定してよい。
【0183】
ステップS604:第1ネットワークデバイスは、ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスへ第2レポートを送信する。このとき、第2レポートは第1コンテナを含む。
【0184】
任意に、第2レポートは第3情報を更に含んでもよく、第3情報は、第2レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。代替的に、第3情報は、現在のハンドオーバがインターRATハンドオーバシナリオに属することを示す、と理解され得る。
【0185】
任意に、第2レポートは第4情報を更に含んでもよく、第4情報は、例にレポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。代替的に、第4情報は、現在のハンドオーバがインターシステムハンドオーバシナリオ又はイントラシステムハンドオーバシナリオに属することを示す。第4情報の説明については、上記の第2情報を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0186】
第3情報及び第4情報は、第2レポートのタイプ又は第2レポートに対応するハンドオーバシナリオを示す情報としても理解され得る。第3情報の具体的な実施については、第1情報の上記の説明を参照されたい。第4情報の具体的な実施については、第2情報の上記の説明を参照されたい。詳細は再び記載されない。
【0187】
任意に、第2レポートは、第1コンテナによって使用されるコーディングフォーマットを示す情報を更に含んでもよい。
【0188】
本願のこの実施形態では、端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされるのに成功した直後にラジオリンク障害がターゲットネットワークデバイスで起こる場合に、ラジオリンク障害が起こるセルはターゲットセルであり、ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスはターゲットネットワークデバイスであり、第1コンテナは、ターゲットネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。
【0189】
この場合に、
図7aに示されるように、端末デバイスが第1レポートを第1ネットワークデバイスへ送信した後、第1ネットワークデバイスは、第1レポートに基づき、第2レポートをターゲットネットワークデバイスへ送信してよく、第2レポートは第1コンテナを含む。相応して、ターゲットネットワークデバイスは第2レポートを受信し得る。
【0190】
留意すべきは、
図7aにおいて、ステップS701-aは、端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされるのに成功した直後にラジオリンク障害がターゲットネットワークデバイスで起こることを含む点である。ステップS702-aは、第1レポートを生成することを含み、第1レポートは、ラジオリンク障害に関する少なくとも1つの情報を含む第1コンテナを含み、第1コンテナは、ターゲットネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。ステップS704-aは、第1ネットワークデバイスが第2レポートをターゲットネットワークデバイスへ送信することを含み、第2レポートは第1コンテナを含む。
図7aに示される他のステップ(つまり、ステップS703)の具体的な実施については、
図6の対応するステップの説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0191】
第1コンテナはターゲットネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用するので、第2レポートを受信した後、ターゲットネットワークデバイスは、第2レポートを正確に復号し、ラジオリンク障害に関係がありかつ第2レポートに含まれる情報を取得し、そして、ラジオリンク障害に関する情報に基づき、ハンドオーバがToo Earlyハンドオーバ又はHandover to Wrong Cellであると決定し、かつ/あるいは、障害タイプがRLFであると決定することができる。任意に、ターゲットネットワークデバイスは、端末デバイスのモビリティ関連パラメータを最適化してもよい。例えば、ラジオリンク障害に関する受信された情報に基づき、ターゲットネットワークデバイスは、適切なセルをターゲットセルとして決定するか、あるいは、ターゲットセルに対応するハンドオーバに必要な対応するパラメータ(例えば、ハンドオーバに使用されるリソース設定情報)を調整してよく、それにより、端末デバイスのハンドオーバ成功率は改善される。
【0192】
具体的に、端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされるのに成功するが、直ぐに、ラジオリンク障害がターゲットネットワークデバイスで起こる場合に、端末デバイスが接続を再確立/回復しようと試みるセルがソースセルと同じセルであるか、又は異なるセルだが、ソースセルと同じネットワークデバイス(つまり、ソースネットワークデバイス)に属するか、又は異なるセルだが、ソースネットワークデバイスと同じ通信規格に属するならば、ハンドオーバはToo Earlyハンドオーバと見なされ得る。端末デバイスが接続を再確立/回復しようと試みるセルがソースセル及びターゲットセルとは異なるか、又はセル及びソースセルが同じネットワークデバイスに属さないか、又はセルが属するネットワークデバイスとソースネットワークデバイスとが同じ通信規格に属さないならば、ハンドオーバはHandover to Wrong Cellと見なされ得る。
【0193】
更に、ターゲットネットワークデバイスは第3レポートをソースネットワークデバイスへ送信してもよく、第3レポートは、ラジオリンク障害に関する情報を含む第2コンテナを含み、第2コンテナは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。第2コンテナはソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用するので、ソースネットワークデバイスも、接続障害に関係がありかつ第2コンテナに含まれる情報を正確に復号及び取得することができる、ことが理解され得る。任意に、ソースネットワークデバイスは、端末デバイスのモビリティ関連パラメータを最適化してもよい。例えば、ラジオリンク障害に関する受信された情報に基づき、ソースネットワークデバイスは、適切なセル/ターゲットネットワークデバイスをターゲットセル/ターゲットネットワークデバイスとして決定するか、あるいは、ハンドオーバメッセージのための適切な送信オケージョンを決定してよく、それにより、端末デバイスのハンドオーバ成功率は改善される。
【0194】
留意されるべきは、第2コンテナは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットに基づき、ラジオリンク障害に関係があり、第1レポートに含まれ、かつ第1ネットワークデバイスから受信される情報を処理することによって、ターゲットネットワークデバイスによって取得されてよい点である。代替的に、第2コンテナは、第1ネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスによって受信されてもよい(例えば、端末デバイスによって第1ネットワークデバイスへ送信された第1レポートが第2コンテナを含み、あるいは、第1ネットワークデバイスが第1レポートに基づき第2コンテナを生成する)。
【0195】
第2コンテナがターゲットネットワークデバイスによって第1ネットワークデバイスから受信される場合に、第1ネットワークデバイスは、同じレポートを使用することによって第1コンテナ及び第2コンテナをターゲットネットワークデバイスへ送信してよく、あるいは、異なるレポートを使用することによって第1コンテナ及び第2コンテナをターゲットネットワークデバイスへ別々に送信してもよい。これは本願で制限されない。
【0196】
具体的に、第1ネットワークデバイスが同じレポートを使用することによって第1コンテナ及び第2コンテナをターゲットネットワークデバイスへ送信することは、同じレポート(つまり、第2レポート)が第1コンテナに加えて第2コンテナを更に含むことを意味してよく、第1コンテナは、ターゲットネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用し、第2コンテナは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用し、ラジオリンク障害に関係がありかつ第1コンテナに含まれる情報は、第2コンテナに含まれる、ラジオリンク障害に関する情報と完全に又は部分的に同じであってよい。
【0197】
第1ネットワークデバイスが異なるレポートを使用することによって第1コンテナ及び第2コンテナをターゲットネットワークデバイスへ別々に送信することは、第1コンテナを含む第2レポートをターゲットネットワークデバイスへ送信することに加えて、第1ネットワークデバイスが、第2コンテナを含む第4レポートをターゲットネットワークデバイスへ更に送信し得ることを意味する。第2レポート内の第1コンテナは、ターゲットネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用し、第4レポート内の第2コンテナは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。
【0198】
任意に、第3レポートは第5情報を更に含んでもよく、第5情報は、第3レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。代替的に、第5情報は、現在のハンドオーバがインターRATハンドオーバシナリオに属することを示す、と理解され得る。第5情報の具体的な実施については、第1情報又は第3情報の上記の説明を参照されたい。
【0199】
任意に、第3レポートは第6情報を更に含んでもよく、第6情報は、第3レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。代替的に、第6情報は、現在のハンドオーバがインターシステムハンドオーバシナリオ又はイントラシステムハンドオーバシナリオに属することを示す、と理解され得る。第6情報の具体的な実施については、第2情報又は第4情報の上記の説明を参照されたい。
【0200】
任意に、第3レポートは、ハンドオーバがToo Earlyハンドオーバ又はHandover to Wrong Cellであることを示す情報を更に含んでもよい。
【0201】
任意に、第3レポートは、第2コンテナによって使用されるコーディングフォーマットを示す情報を更に含んでもよい。
【0202】
端末デバイスがターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされるのに成功した後にラジオリンク障害が端末デバイスとターゲットネットワークデバイスとの間で起きるインターRATハンドオーバシナリオにおいて、障害タイプはRLFであり、ラジオリンク障害に関係がありかつ端末デバイスによって記録/記憶される情報は、ターゲットネットワークデバイスへ送信されてよい、ことが分かる。本願のこの実施形態では、第1レポート内の第1コンテナのコーディングフォーマットはターゲットネットワークデバイスの通信規格と一致するので、第1レポートを受信した後、第1ネットワークデバイスは第1レポート内の第1コンテナをターゲットネットワークデバイスへ送信することができる。このようにして、ターゲットネットワークデバイスは、端末デバイスのラジオリンク障害に関する情報を都合よくかつ迅速に解析することができる。従って、ターゲットネットワークデバイスの実施複雑性は低減され、ネットワークによってモビリティ関連パラメータを最適化する効率は効果的に向上し、端末デバイスのハンドオーバ成功率は改善される。
【0203】
当該シナリオにおいて、ターゲットネットワークデバイスは、端末デバイスのラジオリンク障害に関する情報をソースネットワークデバイスへ更に送信してもよい。第2コンテナのコーディングフォーマットはソースネットワークデバイスの通信規格と一致するので、ターゲットネットワークデバイスから第3レポートを受信した後、ソースネットワークデバイスは、端末デバイスのラジオリンク障害に関係がありかつ第2コンテナに含まれる情報を正確に解析することができ、ソースネットワークデバイスの実施複雑性は低減される。
【0204】
端末デバイスがある期間ソースネットワークデバイスへ接続された後にラジオリンク障害が起こる場合に、ラジオリンク障害が起こるセルはソースセルであり、ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスはソースネットワークデバイスであり、第1コンテナは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。
【0205】
この場合に、
図7bに示されるように、端末デバイスが第1レポートを第1ネットワークデバイスへ送信した後、第1ネットワークデバイスは、第1レポートに基づき、第2レポートをソースネットワークデバイスへ送信してよく、第2レポートは第1コンテナを含む。相応して、ソースネットワークデバイスは第2レポートを受信し得る。
【0206】
留意すべきは、
図7bにおいて、ステップS701-bは、端末デバイスがある期間ソースネットワークデバイスへ接続された後に、ラジオリンク障害が起こることを含む点である。ステップS702-bは、第1レポートを生成することを含み、第1レポートは、ラジオリンク障害に関する少なくとも1つの情報を含む第1コンテナを含み、第1コンテナは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。ステップS704-bは、第1ネットワークデバイスが第2レポートをソースネットワークデバイスへ送信することを含み、第2レポートは第1コンテナを含む。
図7bに示される他のステップ(つまり、ステップS703)の具体的な実施については、
図6の対応するステップの説明を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
【0207】
第1コンテナはソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用するので、第2レポートを受信した後、ソースネットワークデバイスは、第2レポートを正確に復号し、ラジオリンク障害に関係がありかつ第2レポートに含まれる情報を取得し、そして、接続障害に関する情報に基づき、ハンドオーバがToo Earlyハンドオーバであると決定し、かつ/あるいは、障害タイプがRLFであると決定することができる。
【0208】
具体的に、端末デバイスがある期間ソースネットワークデバイスへ接続された後にラジオリンク障害が起こる(つまり、端末デバイスがハンドオーバメッセージを受信する前にRLFがソースネットワークデバイスで起こる)場合に、ハンドオーバはToo Earlyハンドオーバと見なされ得る。
【0209】
端末デバイスがハンドオーバメッセージを受信する前に接続障害が端末デバイスとソースネットワークデバイスとの間で起きるインターRATハンドオーバシナリオにおいて、障害タイプはRLFであり、ラジオリンク障害に関係がありかつ端末デバイスによって記録/記憶される情報は、ソースネットワークデバイスへ送信されてよい、ことが分かる。本願のこの実施形態では、第1レポート内の第1コンテナのコーディングフォーマットはソースネットワークデバイスの通信規格と一致するので、第1レポートを受信した後、第1ネットワークデバイスは第1レポート内の第1コンテナをソースネットワークデバイスへ送信することができる。このようにして、ソースネットワークデバイスは、端末デバイスのラジオリンク障害に関係がありかつ第1コンテナに含まれる情報を都合よくかつ迅速に解析することができる。従って、ソースネットワークデバイスの実施複雑性は低減され、ネットワークによってモビリティ関連パラメータを最適化する効率は効果的に向上し、端末デバイスのハンドオーバ成功率は改善される。
【0210】
以下は、本願の実施形態に係る他の具体例:例2について記載する。
【0211】
この例では、ソース基地局はLTE基地局であり、ターゲット基地局はNR基地局である。ソース基地局として使用されるLTE基地局は、4Gシステムのコアネットワークへ接続されている基地局であってよく、あるいは、5Gシステムのコアネットワークへ接続されている基地局であってもよい。これは制限されない。ターゲットネットワークデバイスとして使用されるNR基地局は、5Gシステムのコアネットワークへ接続されている基地局である。
【0212】
図8に示されるように、最初に、ハンドオーバ準備プロシージャがソース基地局とターゲット基地局との間で行われる。ハンドオーバ準備プロシージャが終了した後、ソース基地局は、インターRATハンドオーバを実行するようUEに指示するために、ハンドオーバメッセージをUEへ送信する。留意すべきは、
図8に示されるソース基地局は、4Gシステムのコアネットワークへ接続されているLTE基地局(例えば、eNB)であり、ターゲット基地局は、5Gシステムのコアネットワークへ接続されているNR基地局(例えば、NG-RAN又はgNB)であり、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity,MME)は、4Gシステムのコアネットワークデバイスであり、アクセス及びモビリティ管理ネットワーク要素(access and mobility management function,AMF)は、5Gシステムのコアネットワークデバイスである。従って、
図8に示されるシナリオは、具体的に、インターRATインターシステムハンドオーバである。しかし、これは単なる例であることが理解されるべきである。
【0213】
UEがソース基地局からターゲット基地局へハンドオーバされるのに成功した後(例えば、UEがハンドオーバ完了メッセージ(例えば、HO confirm)をターゲット基地局へ送信した後)、直ちにラジオリンク障害がUEについてターゲット基地局で起こり、端末デバイスは、LTE基地局又はNR基地局への接続を再確立/回復しようと試みる。UEが接続を再確立/回復しようと試みる基地局がLTE基地局である場合に、LTE基地局と、ソース基地局として使用されるLTE基地局とは、同じ基地局又は異なる基地局であってよく、同じ標準規格又は異なる標準規格であってよい。これは制限されない。ハンドオーバがToo Earlyハンドオーバである場合に、UEが接続を再確立又は回復しようと試みるセルはソースセルと同じか又はそれとは異なってもよい。ハンドオーバがHandover to Wrong Cellである場合に、UEが接続を再確立又は回復しようと試みるセルはソースセル及びターゲットセルとは異なってよい。
【0214】
UEは記録された第1レポートを第1基地局へ送信すると仮定され、また、第1基地局の通信規格はLTEであると仮定される。第1基地局と、UEが接続を再確立/回復しようと試みる基地局とは、同じ基地局又は異なる基地局であってよい。この場合に、UEによって送信される第1レポートはLTEコーディングフォーマットを使用する。第1レポートはコンテナ(ここでは第1コンテナと表される)を含み、第1コンテナは、UEのラジオリンク障害に関する情報、例えば、ソースセルのセル情報、接続障害が起こるセルのセル情報、及び障害タイプ“RLF”を含む。第1コンテナは、ターゲット基地局の通信規格に対応するコーディングフォーマット、つまり、NRコーディングフォーマットを使用する。
【0215】
任意に、第1レポートは、第1レポートのタイプ又はハンドオーバシナリオを示す情報を更に含んでもよい。具体的に言えば、第1レポートは第1情報を含んでよく、第1情報は、第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示すことができ、つまり、現在のハンドオーバがインターRATハンドオーバシナリオに属することを示すことができる。第1レポートは第2情報を更に含んでもよく、第2情報は、第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、つまり、現在のハンドオーバがインターシステムハンドオーバシナリオ又はイントラシステムハンドオーバシナリオに属することを示す。
【0216】
第1レポートを受信した後、第1基地局は、レポートに含まれているソースセルのセル情報、接続障害が起こるセルのセル情報、障害タイプ“RLF”、などに基づき、ラジオリンク障害に関係がありかつ第1レポートに含まれている情報の一部又は全部をターゲット基地局へ転送すると決定してよい。例において、第1基地局は、第2レポートを使用することによって第1レポート内の第1コンテナをターゲット基地局へ送信してよく、あるいは、具体的に言えば、第1基地局は、第2レポートを使用することによって、ラジオリンク障害に関係がありかつ第1レポートに含まれる情報の一部又は全部をターゲット基地局へ送信してよい。第1コンテナは、ターゲット基地局の通信規格に対応するNRコーディングフォーマットを使用するので、第1コンテナを受信した後、ターゲット基地局は、第1コンテナを正確に復号し、ラジオリンク障害に関係がありかつ第1コンテナに含まれる情報を取得することができ、ターゲット基地局の実施複雑性は簡単になる。
【0217】
任意に、第2レポートは、第2レポートのタイプ又はハンドオーバシナリオを示す情報を更に含んでもよい。具体的に言えば、第2レポートは第3情報を含んでよく、第3情報は、第2レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示すことができ、つまり、現在のハンドオーバがインターRATハンドオーバシナリオに属することを示すことができる。第2レポートは第4情報を更に含んでもよく、第4情報は、第2レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、つまり、現在のハンドオーバがインターシステムハンドオーバシナリオ又はイントラシステムハンドオーバシナリオに属することを示す。
【0218】
更に、ターゲット基地局は、ラジオリンク障害に関係がありかつ第1コンテナに含まれる情報に基づき、ハンドオーバがToo Earlyハンドオーバ又はHandover to Wrong Cellであると決定し、かつ/あるいは、障害タイプがRLFであると決定し、また、ソース基地局がLTE基地局であると決定してもよい。
【0219】
実施において、ターゲット基地局は、ソース基地局の通信規格に対応するLTEコーディングフォーマットを使用することによって、ラジオリンク障害に関係がありかつ第1コンテナから取得される情報を処理して、第2コンテナを取得し、次いで、第3レポートを使用することによって第2コンテナをソース基地局へ送信してよい。
【0220】
他の実施において、第1レポートは第2コンテナを更に含んでもよく、第2コンテナは、ソース基地局の通信規格に対応するLTEコーディングフォーマットを使用する。具体的に言えば、第1レポートは、第1コンテナ及び第2コンテナと夫々表される2つのコンテナを含む。両方のコンテナが、ラジオリンク障害に関する情報を含む。しかし、第1コンテナは、ターゲット基地局の通信規格に対応するNRコーディングフォーマットを使用し、第2コンテナは、ソース基地局の通信規格に対応するLTEコーディングフォーマットを使用する。第1基地局は、第2レポートを使用することによって、第1コンテナ及び第2コンテナをターゲット基地局へ送信してよい。このようにして、第2レポートを受信した後、ターゲット基地局は、ハンドオーバがToo Earlyハンドオーバ又はHandover to Wrong Cellであると、かつ/あるいは、障害タイプがRLFであると決定し得る。ターゲット基地局は、ソース基地局がLTE基地局であることを知っているので、ターゲット基地局は、第2レポートに含まれる第2コンテナを、第3レポートを使用することによってソース基地局へ直接送信することができる。
【0221】
任意に、第3レポートは、第3レポートのタイプ又はハンドオーバシナリオを示す情報を更に含んでもよい。例えば、第3レポートは第5情報を含んでよく、第5情報は、第3レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、つまり、現在のハンドオーバがインターRATハンドオーバシナリオに属することを示す。第3レポートは第6情報を更に含んでもよく、第6情報は、第3レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、つまり、現在のハンドオーバがインターシステムハンドオーバシナリオ又はイントラシステムハンドオーバシナリオに属することを示す。
【0222】
任意に、第3レポートは、ハンドオーバがToo Earlyハンドオーバ又はHandover to Wrong Cellであることを示す情報を更に含んでもよい。
【0223】
以下は、本願の実施形態に係る更なる他の具体例:例3について記載する。
【0224】
例において、ソース基地局はNR基地局であり、ターゲット基地局はLTE基地局である。ソース基地局として使用されるNR基地局は、5Gシステムのコアネットワークへ接続されている基地局であり、ターゲット基地局として使用されるLTE基地局は、4Gシステムのコアネットワークへ接続されている基地局であってよく、あるいは、5Gシステムのコアネットワークへ接続されている基地局であってもよい。これは制限されない。
【0225】
UEがある期間ソース基地局へ接続された後にラジオリンク障害が起こり、端末デバイスは、NR基地局への接続を再確立/回復しようと試みる。UEが接続を再確立/回復しようと試みるNR基地局と、ソース基地局として使用されるNR基地局とは、同じ基地局又は異なる基地局であってよい。これは制限されない。UEが接続を再確立/回復しようと試みるセルは、同じセル又は異なるセルであってよい。
【0226】
UEがある期間ソース基地局へ接続された後に接続障害が起こることは、ソース基地局でのラジオリンク障害が、結果として、ハンドオーバメッセージがUEへ送信され得ないこと、又はUEがハンドオーバメッセージを受信することができないことであり得る、ことが理解され得る。この場合に、障害が起こるセルはソースセルである。
【0227】
UEは第1レポートを第1基地局へ送信すると仮定され、また、第1基地局の通信規格はNRであると仮定される。第1基地局と、UEが接続を再確立/回復しようと試みる基地局とは、同じ基地局又は異なる基地局であってよい。この場合に、UEによって送信される第1レポートはNRコーディングフォーマットを使用する。第1レポートはコンテナ(ここでは第1コンテナと表される)を含み、第1コンテナは、UEのラジオリンク障害に関する情報、例えば、接続障害が起こるセルのセル情報(つまり、ソースセルのセル情報)及び障害タイプ“RLF”を含む。第1コンテナは、ソース基地局の通信規格に対応するコーディングフォーマット、つまり、NRコーディングフォーマットを使用する。
【0228】
任意に、第1レポートは、第1レポートのタイプ又はハンドオーバシナリオを示す情報を更に含んでもよい。具体的に言えば、第1レポートは第1情報を含んでよく、第1情報は、第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、つまり、現在のハンドオーバがインターRATハンドオーバシナリオに属することを示す。第1レポートは第2情報を更に含んでもよく、第2情報は、第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、つまり、現在のハンドオーバがインターシステムハンドオーバシナリオ又はイントラシステムハンドオーバシナリオに属することを示す。
【0229】
第1レポートを受信した後、第1基地局は、レポートに含まれている、接続障害が起こるセルに関する情報(つまり、ソースセルのセル情報)、障害タイプ“RLF”、などに基づき、ラジオリンク障害に関係がありかつ第1レポートに含まれている情報の一部又は全部をソース基地局へ転送すると決定してよい。例において、第1基地局は、第2レポートを使用することによって第1レポート内の第1コンテナをソース基地局へ送信してよく、あるいは、具体的に言えば、第1基地局は、第2レポートを使用することによって、ラジオリンク障害に関係がありかつ第1レポートに含まれる情報の一部又は全部をソース基地局へ送信してよい。第1コンテナは、ソース基地局の通信規格に対応するNRコーディングフォーマットを使用するので、第1コンテナを受信した後、ソース基地局は、第1コンテナを正確に復号し、ラジオリンク障害に関係がありかつ第1コンテナに含まれる情報を取得することができ、ソース基地局の実施複雑性は簡単になる。
【0230】
留意すべきは、本願のこの実施形態では、直接接続されたインターフェース、例えば、X2/Xnインターフェースが第1ネットワークデバイスとソースネットワークデバイス又はターゲットネットワークデバイスとの間にある場合に、第1ネットワークデバイスは、X2/Xnインターフェースを通じてソースネットワークデバイス又はターゲットネットワークデバイスと直接通信し、端末デバイスから受信された第1レポート(例えば、RLFレポート)又は第1レポートに含まれる情報の一部若しくは全部をソースネットワークデバイス又はターゲットネットワークデバイスへ送信してもよい点である。
【0231】
直接接続されたインターフェースが第1ネットワークデバイスとソースネットワークデバイス又はターゲットネットワークデバイスとの間にない場合には、第1ネットワークデバイスは、コアネットワークデバイスを使用することによって、ソースネットワークデバイス又はターゲットネットワークデバイスと間接的に通信してもよい。第1ネットワークデバイスは、コアネットワークへ、第1ネットワークデバイスとコアネットワークデバイスとの間のインターフェース、例えば、S1/NGインターフェースを通じて、端末デバイスから受信された第1レポート(例えば、RLFレポート)又は第1レポートに含まれる情報の一部若しくは全部を送信してよく、次いで、コアネットワークデバイスは、第1レポート又は第1レポートに含まれる情報の一部若しくは全部をソースネットワークデバイス又はターゲットネットワークデバイスへ転送する。
【0232】
例において、第1ネットワークデバイスは、S1/NGインターフェース上で次のメッセージのうちの少なくとも1つを使用することによって、ソースネットワークデバイス又はターゲットネットワークデバイスへ、RLFレポート又はRLFレポートに含まれる情報の一部若しくは全部を送信してよい:
アップリンクRAN設定転送(UPLINK RAN CONFIGURATION TRANSFER)メッセージ、ダウンリンクRAN設定転送(DOWNLINK RAN CONFIGURATION TRANSFER)メッセージ、基地局設定転送(eNB CONFIGURATION TRANSFER又はgNB CONFIGURATION TRANSFER)メッセージ、コアネットワークデバイス設定転送(MME CONFIGURATION TRANSFER又はAMF CONFIGURATION TRANSFER)メッセージ、又は他のメッセージ。
【0233】
更には、本願のこの実施形態では、ソースネットワークデバイスがX2/Xnインターフェースを通じてターゲットネットワークデバイスと直接通信することができない場合に、情報は、代替的に、コアネットワークデバイスを使用することによって、ソースネットワークデバイスとターゲットネットワークデバイスとの間で転送されてもよい。ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスは、X2/Xnインターフェースを通じて互いに直接通信することができない場合があり、インターシステムハンドオーバシナリオ/インターRATハンドオーバシナリオに存在する可能性がある。
【0234】
例えば、上記の例2で、ソース基地局が、5Gシステムのコアネットワークへ接続されているLTE基地局であり、ターゲット基地局が、5Gシステムのコアネットワークへ接続されているNR基地局である場合に、ソース基地局及びターゲット基地局は、Xnインターフェースを通じて互いに直接通信し得る。
【0235】
ソース基地局が、4Gシステムのコアネットワークへ接続されているLTE基地局であり、ターゲット基地局が、5Gシステムのコアネットワークへ接続されているNR基地局である場合に、ソース基地局は、X2/Xnインターフェースと通じてターゲット基地局と直接通信することができない。ハンドオーバはインターシステムハンドオーバであるから、第1ネットワークデバイスとターゲット基地局との間で転送されるメッセージは、コアネットワークデバイス(つまり、MME及びAMF)を使用することによって転送されてよく、ターゲット基地局とソース基地局との間で転送されるメッセージも、コアネットワークデバイス(つまり、MME及びAMF)を使用することによって転送されてよい。ターゲット基地局は、コアネットワークデバイスへ、ターゲット基地局とコアネットワークデバイスとの間のインターフェース(例えば、S1又はNGインターフェース)を通じて、第1基地局からターゲット基地局によって受信された情報の一部又は全部を送信してよく、次いで、コアネットワークデバイスは、ソース基地局へS1又はNGインターフェースを通じて、ターゲット基地局から受信された情報の一部又は全部を転送してよい。
【0236】
更に留意すべきは、端末デバイス/第1ネットワークデバイス/ソースネットワークデバイス/ターゲットネットワークデバイスがCUノード及びDUノードを分離された形で含む場合に、メッセージ/情報レシーバとして使用されるCUノードは、受信された情報の一部又は全部をDUノードへ送信してもよい点である。更に、任意に、CUノードが制御プレーン(CU-CP)及びユーザプレーン(CU-UP)に分割され得る場合には、メッセージ/情報レシーバのCU-CPノードは、受信された情報の一部又は全部をCU-UPノードへ送信してもよい。CUノード、DUノード、CU-CPノード、及びCU-UPノードは、UEに対応し、第1ネットワークデバイスに対応し、ソース基地局に対応し、ターゲット基地局に対応し、あるいは、RLFが起こることをUEが検出基地局に対応してもよい。
【0237】
上記のノード間送信プロセスは、上記の方法の実施形態のうちのいずれか1つに適用可能である。例えば、端末デバイスは第1レポートを第1ネットワークデバイスへ送信する。分離された形での第1ネットワークデバイスがCUノード及びDUノードを含む場合に、第1ネットワークデバイスのCUノードは、端末デバイスから第1レポートを受信してよい。任意に、CUノードは更に、DUノードへ、受信された第1レポートに含まれる情報の一部又は全部を送信してもよい。任意に、CUノードが制御プレーン(CU-CP)及びユーザプレーン(CU-UP)に分割され得る場合に、CU-CPノードは、受信された第1レポートに含まれる情報の一部又は全部をCU-UPノードへ送信してもよい。第1ネットワークデバイスが情報をターゲットネットワークデバイスへ送信し、ターゲットネットワークデバイスが情報をソースネットワークデバイスへ送信し、第1ネットワークデバイスが情報をソースネットワークデバイスへ送信するプロセスについては、上記の説明を参照されたい。詳細は再び記載されない。
【0238】
本願の実施形態は通信装置を更に提供する。
図9は、本願の実施形態に係る通信装置の構造の概略図である。通信装置900はトランシーバモジュール910及び処理モジュール920を含む。通信装置は、上記の方法の実施形態のうちのいずれか1つに係る端末デバイスの機能を実装するよう構成されてよい。例えば、通信装置は、端末デバイス、例えば、ハンドヘルド端末デバイス又は車載端末デバイスであってよい。代替的に、通信装置は、端末デバイスに含まれるチップ又は回路、あるいは、端末デバイスを含む装置、例えば、様々なタイプの車両であってもよい。
【0239】
例えば、通信装置が
図3に示される方法の実施形態を実行する場合に、処理モジュール920は、ソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバしようと試みるプロセスでハンドオーバに失敗するよう構成され、このとき、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスは、異なる通信規格を使用するネットワークデバイスである。処理モジュール920は、第1レポートを生成するよう更に構成され、第1レポートは、ハンドオーバの失敗に関する少なくとも1つの情報を含むコンテナを含み、コンテナは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。トランシーバモジュール910は、第1レポートを第1ネットワークデバイスへ送信するよう構成される。
【0240】
可能な設計において、第1レポートは第1情報を更に含み、第1情報は、第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0241】
可能な設計において、第1レポートは第2情報を更に含み、第2情報は、第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0242】
可能な設計において、トランシーバモジュール910は、第1指示情報を第1ネットワークデバイスへ送信するよう更に構成され、第1指示情報は、端末デバイスが第1レポートを記録することを示し、また、トランシーバモジュール910は、第1ネットワークデバイスから第2指示情報を受信するよう更に構成され、第2指示情報は、第1レポートを報告するよう端末デバイスに指示する。
【0243】
通信装置が
図6に示される方法の実施形態を実行する場合に、処理モジュール920は、ソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバの成功直後にターゲットネットワークデバイスでラジオリンク障害が起こるか、あるいは、ある期間のソースネットワークデバイスへの接続の後にラジオリンク障害が起こるよう構成され、このとき、ソースネットワークデバイス又はターゲットネットワークデバイスは、異なる通信規格を使用するネットワークデバイスである。処理モジュール920は、第1レポートを生成するよう更に構成され、第1レポートは、ラジオリンク障害に関する少なくとも1つの情報を含む第1コンテナを有し、第1コンテナは、ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。トランシーバモジュール910は、第1レポートを第1ネットワークデバイスへ送信するよう構成される。
【0244】
可能な設計において、端末デバイスがソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへハンドオーバされるのに成功した直後にラジオリンク障害がターゲットネットワークデバイスで起こる場合に、ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスはターゲットネットワークデバイスである。第1レポートは、ラジオリンク障害に関する少なくとも1つの情報を含む第2コンテナを更に含み、第2コンテナは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。
【0245】
可能な設計において、第1レポートは第1情報を更に含み、第1情報は、第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0246】
可能な設計において、第1レポートは第2情報を更に含み、第2情報は、第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0247】
可能な設計において、トランシーバモジュール910は、第1指示情報を第1ネットワークデバイスへ送信するよう更に構成され、第1指示情報は、端末デバイスが第1レポートを記録することを示し、また、トランシーバモジュール910は、第1ネットワークデバイスから第2指示情報を受信するよう更に構成され、第2指示情報は、第1レポートを報告するよう端末デバイスに指示する。
【0248】
通信装置の処理モジュール920は、少なくとも1つのプロセッサ又はプロセッサ関連回路コンポーネントによって実装されてよく、トランシーバモジュール910は、少なくとも1つのトランシーバ、トランシーバ関連回路コンポーネント、又は通信インターフェースによって実装されてよい。通信装置内のモジュールの動作及び/又は機能は、
図3、
図4a、
図4b、
図5、
図6、
図7a、
図7b、又は
図8に示される方法の対応するプロシージャを実装するために使用される。簡潔さのために、詳細はここで再び記載されない。任意に、通信装置は、記憶モジュールを更に含んでもよい。記憶モジュールは、データ及び/又は命令を記憶するよう構成されてよい。トランシーバモジュール910及び/又は処理モジュール920は、記憶モジュール内のデータ及び/又は命令を読み出して、通信装置が対応する方法を実装することを可能にし得る。記憶モジュールは、例えば、少なくとも1つのメモリを使用することによって、実装されてもよい。
【0249】
記憶モジュール、処理モジュール、及びトランシーバモジュールは別々に存在してもよく、あるいは、モジュールの全て又は一部は統合されてもよい。例えば、記憶モジュール及び処理モジュールは統合され、あるいは、処理モジュール及びトランシーバモジュールは統合される。
【0250】
図10は、本願の実施形態に係る通信装置の他の構造の概略図である。通信装置は具体的に端末デバイスであってよく、通信装置は、上記の方法の実施形態のうちのいずれか1つに係る端末デバイスの機能を実装するよう構成されてよい。理解を容易にしかつ説明を簡単にするために、
図10では、携帯電話機が端末デバイスの例として使用される。
図10に示されるように、端末デバイスは、プロセッサ、メモリ、無線周波数回路、アンテナ、入力/出力装置、などを含む。プロセッサは主に、通信プロトコル及び通信データを処理し、端末デバイスを制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理する、などのために構成される。メモリは主に、ソフトウェアプログラム及びデータを記憶するよう構成される。無線周波数回路は主に、ベースバンド信号と無線周波数信号との間の変換を実行し、無線周波数信号を処理するよう構成される。アンテナは主に、電磁波の形で無線周波数信号を受信及び送信するよう構成される。入力/出力装置、例えば、タッチスクリーン、ディスプレイ、又はキーボードなどは主に、ユーザによって入力されたデータを受け、かつ、データをユーザに出力するよう構成される。留意すべきは、いくつかのタイプの端末デバイスは入力/出力装置を有さないことがある点である。
【0251】
データを送信する必要があるとき、送信されるべきデータにベースバンド処理を実行した後、プロセッサはベースバンド信号を無線周波数回路へ出力し、無線周波数回路はベースバンド信号に無線周波数処理を実行し、次いで、無線周波数信号を、アンテナを通じて電磁波の形で外部へ送信する。データが端末デバイスへ送信される場合には、無線周波数回路は、アンテナにより無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をプロセッサへ出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。説明を簡単にするために、
図10は、1つのメモリ及び1つのプロセッサしか示していない。実際の端末デバイス製品では、1つ以上のプロセッサ及び1つ以上のメモリが存在してよい。メモリは記憶媒体、記憶デバイス、などとも呼ばれ得る。メモリは、プロセッサから独立して配置されてもよく、あるいは、プロセッサと統合されてもよい。これは本願のこの実施形態で制限されない。
【0252】
本願のこの実施形態では、受信及び送信機能を備えているアンテナ及び無線周波数回路は、端末デバイスのトランシーバユニットと見なされてもよく、プロセッシング機能を備えているプロセッサは、端末デバイスプロセッシングユニットと見なされてもよい。
図10に示されるように、端末デバイスはトランシーバユニット1010及びプロセッシングユニット1020を含む。トランシーバユニットはトランシーバ、トランシーバマシン、トランシーバ装置、などとも呼ばれ得る。プロセッシングユニットはプロセッサ、プロセッシングボード、処理モジュール、処理装置、などとも呼ばれ得る。任意に、トランシーバユニット1010で受信機能を実装するよう構成されたコンポーネントは、受信ユニットと見なされてもよく、トランシーバユニット1010で送信機能を実装するよう構成されたコンポーネントは、送信ユニットと見なされてもよい。つまり、トランシーバユニット1010は受信ユニット及び送信ユニットを含む。トランシーバユニットは時々、トランシーバマシン、トランシーバ、トランシーバ回路、などとも呼ばれ得る。受信ユニットは、時々、レシーバマシン、レシーバ、受信回路、などとも呼ばれ得る。送信ユニットは時々、トランスミッタマシン、トランスミッタ、送信回路、などとも呼ばれ得る。トランシーバユニット1010は、上記の方法の実施形態における端末デバイス側での送信動作及び受信動作を実行するよう構成され、プロセッシングユニット1020は、上記の方法の実施形態における端末デバイスの受信動作及び送信動作以外の他の動作を実行するよう構成される、ことが理解されるべきである。
【0253】
本願の実施形態は、他の通信装置を更に提供する。
図11は、本願の実施形態に係る通信装置の構造の概略図である。通信装置1100は、トランシーバモジュール1110及び処理モジュール1120を含む。通信装置は、上記の方法の実施形態のいずれか1つに係るネットワークデバイス(例えば、第1ネットワークデバイス又はターゲットネットワークデバイス)の機能を実装するよう構成されてよい。例えば、通信装置は、ネットワークデバイス又はネットワークデバイスに含まれるチップ若しくは回路であってよい。
【0254】
例えば、通信装置が
図3に示される方法の実施形態における第1ネットワークデバイスに対応する動作又はステップを実行する場合に、トランシーバモジュール1110は、端末デバイスから第1レポートを受信するよう構成され、このとき、第1レポートは、ハンドオーバの失敗に関する少なくとも1つの情報を含むコンテナを含み、コンテナは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用し、ハンドオーバの失敗は、ソースネットワークデバイスからターゲットネットワークデバイスへのハンドオーバの失敗であり、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスは、異なる通信規格を使用するネットワークデバイスである。処理モジュール1120は、第1レポートを処理するよう構成される。
【0255】
可能な設計において、処理モジュール1120は、第1レポート内のコンテナを取得するよう特に構成され、第1ネットワークデバイスは第2レポートをソースネットワークデバイスへ送信し、このとき、第2レポートはコンテナを含む。
【0256】
可能な設計において、第1レポートは第1情報を更に含み、第1情報は、第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、かつ/あるいは、第2レポートは第3情報を更に含み、第3情報は、第2レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0257】
可能な設計において、第1レポートは第2情報を更に含み、第2情報は、第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、かつ/あるいは、第2レポートは第4情報を更に含み、第4情報は、第2レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0258】
可能な設計において、トランシーバモジュール1110は、端末デバイスから第1指示情報を受信するよう更に構成され、第1指示情報は、端末デバイスが第1レポートを記録することを示し、また、トランシーバモジュール1110は、第2指示情報を端末デバイスへ送信するよう更に構成され、第2指示情報は、第1レポートを報告するよう端末デバイスに指示する。
【0259】
通信装置が
図6に示される方法の実施形態における第1ネットワークデバイスに対応する動作又はステップを実行する場合に、トランシーバモジュール1110は、端末デバイスから第1レポートを受信するよう構成され、このとき、第1レポートは、ラジオリンク障害に関する少なくとも1つの情報を含む第1コンテナを含み、第1コンテナは、ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。処理モジュール1120は、トランシーバモジュール1110を使用することによって、ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスへ第2レポートを送信するよう構成され、このとき、第2レポートは第1コンテナを含む。
【0260】
可能な設計において、ラジオリンク障害が起こるセルが属するネットワークデバイスがターゲットネットワークデバイスである場合に、第1レポートは、ラジオリンク障害に関する少なくとも1つの情報を含む第2コンテナを更に含んでもよく、第2コンテナは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。トランシーバモジュール1110は、第2コンテナをターゲットネットワークデバイスへ送信するよう更に構成される。
【0261】
可能な設計において、第1レポートは第1情報を更に含み、第1情報は、第1レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、かつ/あるいは、第2レポートは第3情報を更に含み、第3情報は、第2レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0262】
可能な設計において、第1レポートは第2情報を更に含み、第2情報は、第1レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、かつ/あるいは、第2レポートは第4情報を更に含み、第4情報は、第2レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0263】
可能な設計において、トランシーバモジュール1110は、端末デバイスから第1指示情報を受信するよう更に構成され、第1指示情報は、端末デバイスが第1レポートを記録することを示し、また、トランシーバモジュール1110は、端末デバイスへ第2指示情報を送信するよう更に構成され、第2指示情報は、第1レポートを報告するよう端末デバイスに指示する。
【0264】
通信装置が
図6に示される方法の実施形態におけるターゲットネットワークデバイスに対応する動作又はステップを実行する場合に、トランシーバモジュール1110は、第1ネットワークデバイスから第2レポートを受信するよう構成され、このとき、第2レポートは、ラジオリンク障害に関する少なくとも1つ情報を含む第1コンテナを含み、第1コンテナは、ターゲットネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用する。処理モジュール1120は、第2レポートに基づき、ハンドオーバがToo Early Handover又はHandover to Wrong Cellであると決定し、かつ/あるいは、障害タイプがラジオリンク障害であると決定するよう構成される。トランシーバモジュール1110は、第3レポートをソースネットワークデバイスへ送信するよう更に構成され、このとき、第3レポートは、ラジオリンク障害に関する少なくとも1つの情報を含む第2コンテナを含み、第2コンテナは、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットを使用し、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスは、異なる通信規格を使用するネットワークデバイスである。
【0265】
可能な設計において、トランシーバモジュール1110は、第1ネットワークデバイスから第2コンテナを受信するよう更に構成され、あるいは、処理モジュール1120は、ソースネットワークデバイスの通信規格に対応するコーディングフォーマットに基づき、ラジオリンク障害に関係がありかつ第1コンテナに含まれる少なくとも1つの情報を処理して、第2コンテナを取得するよう更に構成される。
【0266】
可能な設計において、第2レポートは第3情報を更に含み、第3情報は、第2レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、かつ/あるいは、第3レポートは第5情報を更に含み、第5情報は、第3レポートがインターRATハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0267】
可能な設計において、第2レポートは第4情報を更に含み、第4情報は、第2レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示し、かつ/あるいは、第3レポートは第6情報を更に含み、第6情報は、第3レポートがインターシステムハンドオーバシナリオのレポート又はイントラシステムハンドオーバシナリオのレポートであることを示す。
【0268】
可能な設計において、第3レポートは、ハンドオーバがToo Early Handover又はHandover to Wrong Cellであることを示す情報を更に含む。
【0269】
通信装置の処理モジュール1120は、少なくとも1つのプロセッサ又はプロセッサ関連回路コンポーネントによって実装されてよく、トランシーバモジュール1110は、少なくとも1つのトランシーバ、トランシーバ関連回路コンポーネント、又は通信インターフェースによって実装されてよい、ことが理解されるべきである。通信装置内のモジュールの動作及び/又は機能は、
図3、
図4a、
図4b、
図5、
図6、
図7a、
図7b、又は
図8に示される方法の対応するプロシージャを実装するために使用される。簡潔さのために、詳細はここで再び記載されない。任意に、通信装置は、記憶モジュールを更に含んでもよい。記憶モジュールは、データ及び/又は命令を記憶するよう構成されてよい。トランシーバモジュール
1110及び/又は処理モジュール
1120は、記憶モジュール内のデータ及び/又は命令を読み出して、通信装置が対応する方法を実装することを可能にし得る。記憶モジュールは、例えば、少なくとも1つのメモリを使用することによって、実装されてもよい。
【0270】
記憶モジュール、処理モジュール、及びトランシーバモジュールは別々に存在してもよく、あるいは、モジュールの全て又は一部は統合されてもよい。例えば、記憶モジュール及び処理モジュールは統合され、あるいは、処理モジュール及びトランシーバモジュールは統合される。
【0271】
図12は、本願の実施形態に係る通信装置の他の構造の概略図である。通信装置は具体的にネットワークデバイス、例えば、基地局であってよく、上記の方法の実施形態のうちのいずれか1つに係るネットワークデバイス(例えば、第1ネットワークデバイス又はターゲットネットワークデバイス)の機能を実装するよう構成される。
【0272】
ネットワークデバイス1200は、1つ以上の無線周波数ユニット、例えば、リモートラジオユニット(remote radio unit,RRU)1201及び1つ以上のベースバンドユニット(baseband unit,BBU)(デジタルユニット(digital unit,DU)とも呼ばれ得る)1202などを含む。RRU1201は、トランシーバユニット、トランシーバマシン、トランシーバ回路、トランシーバ、などとも呼ばれることがあり、アンテナ12011及び無線周波数ユニット12012を含んでよい。RRU1201は部分的に、無線信号送受信を実行し、無線周波数信号とベースバンド信号との間の変換を実行するよう構成される。BBU1202は主に、ベースバンド処理を実行し、基地局を制御する、などを行うよう構成される。RRU1201及びBBU1202は、物理的に一緒に配置されてよく、あるいは、物理的に別々に配置されてもよく、つまり、基地局は分散型基地局である。
【0273】
BBU1202は、基地局の制御センターであり、プロセッシングユニットと呼ばれることもあり、主に、チャネル符号化、多重化、変更、及びスペクトル拡散などのベースバンド処理を達成するよう構成される。例えば、BBU(プロセッシングユニット)1202は、上記の方法の実施形態におけるネットワークデバイスに関係がある動作プロシージャを実行するように基地局を制御するよう構成されてよい。
【0274】
例において、BBU1202は1つ以上のボードを含んでもよい。複数のボードは、単一のアクセス標準規格のラジオアクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク)を一緒にサポートしてもよく、あるいは、異なるアクセス標準規格のラジオアクセスネットワーク(例えば、LTEネットワーク、5Gネットワーク、又は他のネットワーク)を別々にサポートしてもよい。BBU1202は、メモリ12021及びプロセッサ12022を更に含んでもよい。メモリ12021は、必要な命令及びデータを記憶するよう構成される。プロセッサ12022は、必要なアクションを実行するように基地局を制御するよう構成され、例えば、上記の方法の実施形態における送信動作を実行するように基地局を制御するよう構成される。メモリ12021及びプロセッサ12022は、1つ以上のボードをサーブしてもよい。言い換えると、メモリ及びプロセッサは各ボードに配置されてよい。代替的に、複数のボードは、同じメモリ及び同じプロセッサを共有してもよい。更には、必要な回路が各ボードに更に配置されてもよい。
【0275】
本願の実施形態は、プロセッサを含みチップシステムを更に提供し、プロセッサはメモリへ結合され、メモリはプログラム又は命令を記憶するよう構成され、プログラム又は命令がプロセッサによって実行される場合に、チップシステムは、上記の方法の実施形態のうちのいずれか1つに係る端末デバイスに対応する方法又はネットワークデバイスに対応する方法を実装することができる。
【0276】
任意に、チップシステムには1つ以上のプロセッサが存在してよい。プロセッサはハードウェアによって実装されてよく、あるいは、ソフトウェアによって実装されてもよい。プロセッサがハードウェアによって実装される場合に、プロセッサはロジック回路、集積回路、などであってよい。プロセッサがソフトウェアによって実装される場合に、プロセッサは汎用プロセッサであってよく、メモリに記憶されているソフトウェアコードを読み出すことによって実装される。
【0277】
任意に、チップシステムには1つ以上のメモリも存在してよい。メモリはプロセッサと統合されてよく、あるいは、プロセッサから独立して配置されてもよい。これは本願で制限されない。例えば、メモリは非一時的なプロセッサ、例えば、リードオンリーメモリROMであってよい。メモリ及びプロセッサは同じチップに組み込まれてよく、あるいは、異なるチップに別々に配置されてもよい。メモリのタイプと、メモリ及びプロセッサを配置する方法とは、本願で特に制限されない。
【0278】
例えば、チップシステムは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array,FPGA)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit,ASIC)、システム・オン・チップ(system on a chip,SoC)、中央演算処理装置(central processing unit,CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor,NP)、デジタル信号処理回路(digital signal processor,DSP)、マイクロコントローラ(microcontroller unit,MCU)、プログラム可能ロジックデバイス(programmable logic device,PLD)、又は他の集積チップであってよい。
【0279】
上記の方法の実施形態のステップは、ハードウェア集積ロジック回路、又はプロセッサにおけるソフトウェア形式での命令を使用することによって、実装されてよいことが理解されるべきである。本願の実施形態を参照して開示される方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって直接実行されてよく、あるいは、プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせを使用することによって実行されてもよい。
【0280】
本願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。コンピュータ記憶媒体はコンピュータ可読命令を記憶している。コンピュータがコンピュータ可読命令を読み出して実行する場合に、コンピュータが、上記の方法の実施形態のうちのいずれか1つに係る方法を実行することができる。
【0281】
本願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータがコンピュータプログラム製品を読み出して実行する場合に、コンピュータは、上記の方法の実施形態のうちのいずれか1つに係る方法を実行することができる。
【0282】
本願の実施形態は通信システムを更に提供する。通信システムは、第1ネットワークデバイス及び少なくとも1つの端末デバイスを含む。第1ネットワークデバイスはソースネットワークデバイスであってよく、ターゲットネットワークデバイスであってよく、あるいは、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスとは異なる他のネットワークデバイスであってもよい。任意に、通信システムは、ソースネットワークデバイス及びターゲットネットワークデバイスを更に含んでもよい。任意に、通信システムは、コアネットワークデバイスを更に含んでもよい。通信システムは、上記の方法の実施形態のうちのいずれか1つを実装するよう互いに協働し得る第1ネットワークデバイス、端末デバイス、ソースネットワークデバイス、ターゲットネットワークデバイス、コアネットワークデバイス、などを含む。更には、通信システムが端末デバイスを含む具体的な実施については、
図9及び
図10の通信装置の上記の説明を参照されたい。第1ネットワークデバイス、ソースネットワークデバイス、ターゲットネットワークデバイス、及びコアネットワークデバイスのいずれか1つの具体的な実施については、
図11及び
図1の通信装置の上記の説明を参照されたい。
【0283】
本願の実施形態で述べられているプロセッサは中央演算処理装置(central processing unit,CPU)であってよく、あるいは、プロセッサは他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array,FPGA)、他のプログラム可能ロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェア部品、などであってもよい、ことが理解されるべきである。汎用プロセッサは,マイクロプロセッサであってよく、あるいは、プロセッサは任意の従来プロセッサなどであってもよい。
【0284】
本願の実施形態で述べられているメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってよく、あるいは、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含んでもよい、ことが更に理解され得る。不揮発性メモリはリードオンリーメモリ(read-only memory,ROM)、プログラム可能リードオンリーメモリ(programmable ROM,PROM)、消去可能なプログラム可能リードオンリーメモリ(erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能なプログラム可能リードオンリーメモリ(electrically EPROM,EEPROM)、又はフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)であってよい。例として、限定としてではなく、多くの形態のRAMが使用されてよく、例えば、静的ランダムアクセスメモリ(static RAM,SRAM)、動的ランダムアクセスメモリ(dynamic RAM,DRAM)、同期型動的ランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期型動的ランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM,DDR SDRAM)、エンハンスド同期型動的ランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM,ESDRAM)、シンクリンク型動的ランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM,SLDRAM)、及びダイレクトランバス型動的ランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM,DR RAM)がある。
【0285】
留意すべきは、プロセッサが汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA若しくは他のプログラム可能ロジックデバイス、ディスクリートゲート、トランジスタロジックデバイス、又はディスクリートハードウェア部品である場合に、メモリ(記憶モジュール)はプロセッサに組み込まれる点である。
【0286】
留意すべきは、本明細書で記載されるメモリは、それらのメモリ及び他の適切なタイプの任意のメモリを含むがそれらに限られない点である。
【0287】
本願の様々な実施形態中の数は、説明を容易にするための区別のためにのみ使用されていることが理解されるべきである。上記のプロセス又はステップのシーケンス番号は実行順序を意味するものではない。プロセス又はステップの実行順序は、プロセスの機能及び内部ロジックに基づき決定されるべきであり、本発明の実施形態の実施プロセスに対する如何なる制限としても解釈されるべきではない。
【0288】
当業者であれば、本明細書で開示されている実施携帯で記載されている例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップが電子ハードウェア又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実装されてもよい、と気づき得る。機能がハードウェア又はソフトウェアによって実行されるかどうかは、技術的解決法の特定の用途及び設計制約条件に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、異なる方法使用して、記載されている機能を実装し得るが、実施が本願の範囲を超えることは考えられるべきではない。
【0289】
便宜上、及び簡潔な記載のために、上記のシステム、装置、及びユニットの詳細な作動プロセスについてはあ、上記の方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたく、詳細はここで再び記載されないことが、当業者によって明りょうに理解され得る。
【0290】
本願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されているシステム、装置、及び方法は、他の方法で実装されてもよいことが理解されるべきである。例えば、記載されている装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニットへの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実施では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、他のシステムに結合又は統合されてよく、あるいは、いくつかの機能は無視されても又は実行されなくてもよい。更には、表示又は議論されている相互結合又は直接結合又は通信接続は、何らかのインターフェースを使用することによって実装されてもよい。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電子的な、機械的な、又は他の形で実装されてもよい。
【0291】
別個の部分として記載されているユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表jしあれている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、言い換えると、1つの場所に位置してもよく、あるいは、複数のネットワークユニットに分散していてもよい。一部又は全てのユニットは、実施形態の解決法の目的を達成するために実際の要件に基づき選択されてよい。
【0292】
更に、本願の実施形態の機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットの夫々は物理的に単独で存在してもよく、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0293】
機能がソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合に、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づき、本願の技術的解決法は本質的に、又は従来技術に寄与する部分、若しくは技術的解決法のいくつかは、ソフトウェア製品の形で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、本願の実施形態で記載される方法のステップの全部又は一部を実行するようコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスであってよい)に指示するためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる如何なる場合も含む。
【0294】
本願の実施形態において、別なふうに述べられない限り、又は論理的な矛盾がない限り、異なる実施形態における用語及び/又は記載は一貫性があり、相互に参照されてよく、異なる実施形態の技術的特徴は、新しい実施形態を形成するように、その内部論理関係に基づき結合されてもよい。
【0295】
上記の説明は、単に本願の具体的な実施であり、本願の保護範囲を制限する意図はない。本願で開示されている技術範囲内で当業者が容易に考え付く如何なる変形又は置換も、本願の保護範囲に入るべきである。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。