(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-17
(45)【発行日】2024-05-27
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/40 20200101AFI20240520BHJP
A24F 40/50 20200101ALI20240520BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/50
(21)【出願番号】P 2022573612
(86)(22)【出願日】2022-08-04
(86)【国際出願番号】 KR2022011563
(87)【国際公開番号】W WO2023014114
(87)【国際公開日】2023-02-09
【審査請求日】2022-11-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0104192
(32)【優先日】2021-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、ウォン キョン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミン キョ
(72)【発明者】
【氏名】キム、チョン ホ
(72)【発明者】
【氏名】イ、チョン ソプ
(72)【発明者】
【氏名】イ、ヒョン ソク
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ヒョン チュン
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-531015(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/40
A24F 40/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングの一面に沿って延びるように配置された第1印刷回路基板と、
前記ハウジングの内部に配置され、制御信号を生成するプロセッサが実装され、前記一面が延びる方向を横切る方向に延びた第2印刷回路基板と、
前記ハウジングの他面によって支持され、前記第2印刷回路基板の位置を保持する少なくとも1つのブラケット(bracket)と、を含み、
前記ブラケットは、
前記第2印刷回路基板の一端部に結合される支持部を含み、
前記支持部は、
前記ブラケットと前記第2印刷回路基板のうち、いずれか1つに形成された凹部を含み、
前記ブラケットと前記第2印刷回路基板のうち、他の1つが前記凹部に挿入される、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記ハウジングは、
外部の一側面にユーザの入力を収容する入力部をさらに含み、
前記入力部は、
前記ハウジング内部に配置された軟性回路基板(FPCB)を介して前記第2印刷回路基板に電気的に連結された、請求項
1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記軟性回路基板は、
前記ブラケットの少なくとも一部と接触し、前記第2印刷回路基板に電気的に連結された、請求項
2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記ハウジングに配置された空気感知マイク(air sensing MIC)をさらに含み、
前記空気感知マイクは、
前記第2印刷回路基板と電気的に連結された、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記第1印刷回路基板には、
外部電力を介してバッテリを充電させる充電モジュールが実装された、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記第1印刷回路基板に実装されて圧力変化を感知する圧力センサをさらに含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記第1印刷回路基板及び前記第2印刷回路基板に分割実装されて圧力変化を感知する圧力センサをさらに含み、
前記圧力センサは、
前記第1印刷回路基板に実装され、単一チップを含む第1部分と、
前記第2印刷回路基板に実装され、少なくとも1つの受動素子を含む第2部分と、を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記装置は、
前記ハウジングの内部に設けられ、前記プロセッサの制御信号によって所定の周波数で振動する超音波振動子と、
前記ハウジングに結合されるカートリッジと、をさらに含み、
前記カートリッジは、
エアロゾル生成物質を保存する保存部と、
前記保存部の前記エアロゾル生成物質を吸収し、前記エアロゾル生成物質がエアロゾルに変換されるように、前記超音波振動子の振動によって振動する物質伝達手段と、を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記ハウジングに結合されるカートリッジをさらに含み、
前記カートリッジは、
前記カートリッジの内部に設けられ、前記プロセッサの制御信号によって所定の周波数で振動する超音波振動子と、
エアロゾル生成物質を保存する保存部と、
前記保存部の前記エアロゾル生成物質を吸収し、前記エアロゾル生成物質がエアロゾルに変換されるように、前記超音波振動子の振動によって振動する物質伝達手段と、を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波振動を用いてエアロゾルを生成するエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではない、エアロゾル生成物質が加熱されることで、エアロゾルが生成される方法に係わる需要が増加している。これにより、加熱式シガレットまたは加熱式エアロゾル生成装置に係わる研究が活発に進められている。
【0003】
従来の超音波振動を使用したエアロゾル発生装置は、交流電圧が印加された超音波振動子による超音波振動によって超音波振動子に当接している液状の粘度が低下すれば、超音波振動によって液体が細かくなりつつ、エアロゾルが発生する方式で動作する。超音波振動を通じて液状を霧化させるためには、バッテリ電圧を昇圧させなければならず、この際、発生した高い電圧によって、回路に使用された素子から高い熱が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、内部発熱が改善されたエアロゾル生成装置を提供することである。
【0005】
実施形態を通じて解決しようとする課題が上述した課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付された図面から実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によるエアロゾル生成装置は、ハウジング;前記ハウジングの一面に沿って延びるように配置された第1印刷回路基板;及び前記ハウジングの内部に配置され、制御信号を生成するプロセッサが実装され、前記一面が延びる方向を横切る方向に延びた第2印刷回路基板を含む。
【発明の効果】
【0007】
実施形態によれば、本体に含まれる印刷回路基板を複数枚に増加させ、増加した数の印刷回路基板を中心に各種モジュールを最適化して配置することで、エアロゾル生成装置の内部温度の過度な上昇による耐熱性の低い素子の誤動作の発生を防止する。
【0008】
実施形態による効果が上述した効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書及び添付された図面から実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【
図2】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置を概略的に示す図面である。
【
図3】エアロゾル生成装置を通じてパフが進められることにより、増加し続けるPCBの主要素子の温度を説明するための図面の一例である。
【
図4】エアロゾル生成装置を通じてパフが進められることにより、増加し続けるPCBの主要素子の温度を説明するための図面の他の例である。
【
図5】実施形態によるエアロゾル生成装置の内部構成を図式的に示す図面である。
【
図6】第1印刷回路基板及び第2印刷回路基板の配置を説明するための図面である。
【
図7】
図5のブラケットを具体的に説明するための図面である。
【
図8】実施形態の圧力センサの一例を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施形態によるエアロゾル生成装置は、ハウジング;前記ハウジングの内部の一面に沿って延びるように配置された第1印刷回路基板;及び、前記ハウジングの内部に配置され、制御信号を生成するプロセッサが実装され、前記一面が延びる方向を横切る方向に延びた第2印刷回路基板を含む。
【0011】
実施形態で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0012】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0013】
本明細書において使用されたように、「少なくともいずれか1つ」のような表現が配列された構成要素の前に位置するとき、配列されたそれぞれの構成ではない全体構成要素を修飾する。例えば、「a、b、及びcのうち、少なくともいずれか1つ」という表現は、a、b、c、またはaとb、aとc、bとc、またはaとbとcを含むと解釈せねばならない。
【0014】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、互いに異なる様々な形態にも具現され、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0015】
また、本明細書で使用される「第1」または「第2」のような序数を含む用語は、多様な構成要素の説明に使用されるが、構成要素は、用語によって限定されてはならない。用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使用される。
【0016】
また、図面上の一部構成要素は、その大きさや比率などが多少誇張されて図示されたものでもある。また、ある図面上に図示された構成要素が他の図面上には図示されない場合もある。
【0017】
また、明細書全体で構成要素の「長手方向」は、構成要素が構成要素の一方向軸に沿って延びる方向でもあり、この際、構成要素の一方向軸は、一方向軸を横切る他方向軸よりも構成要素がさらに長く延びる方向を意味しうる。
【0018】
また、明細書全体において「パフ」とは、ユーザの吸入を意味し、吸入とは、ユーザの口や鼻を通じてユーザの口腔内、鼻腔内または肺への吸入状況を意味する。
【0019】
明細書全体において「実施形態」は、本発明で発明を容易に説明するための任意の区分であって、実施形態それぞれが互いに排他的である必要はない。例えば、一実施形態に開示された構成は、他の実施形態に適用及び/または具現され、本発明の範囲を外れない限度で変更されて適用及び/または具現されうる。本発明において単数形は、特に言及しない限り、複数形も含む。
【0020】
以下、添付図面に基づいて実施形態について当該技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、実施形態は、多様な異なる形態にも具現され、ここで説明する実施形態に制限されない。
【0021】
図1は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【0022】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、霧化器12000、センサ13000、ユーザインターフェース14000、メモリ15000及びプロセッサ16000を含む。しかし、エアロゾル生成装置10000の内部構造は、
図1に図示されたところに限定されない。エアロゾル生成装置10000の設計によって、
図1に図示されたハードウェア構成のうち、一部が省略されるか、新たな構成がさらに追加されるということを、本実施形態に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解するであろう。
【0023】
一例として、エアロゾル生成装置10000は、本体を含み、その場合、エアロゾル生成装置10000に含まれたハードウェア要素は、本体に位置する。
【0024】
他の実施形態として、エアロゾル生成装置10000は、本体及びカートリッジを含み、エアロゾル生成装置10000に含まれたハードウェア要素は、本体及びカートリッジに分けられて位置する。または、エアロゾル生成装置10000に含まれたハードウェア要素のうち、少なくとも一部は、本体及びカートリッジそれぞれに位置してもよい。
【0025】
以下、エアロゾル生成装置10000に含まれた各要素が位置する空間を限定せず、各要素の動作について説明する。
【0026】
バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000の動作に用いられる電力を供給する。すなわち、バッテリ11000は、霧化器12000がエアロゾル生成物質を霧化させるように電力を供給する。また、バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000内に備えられた他のハードウェア要素、すなわち、センサ13000、ユーザインターフェース14000、メモリ15000及びプロセッサ16000の動作に必要な電力を供給する。バッテリ11000は、充電可能なバッテリであるか、使い捨てバッテリでもある。
【0027】
例えば、バッテリ11000は、ニッケル系バッテリ(例えば、ニッケル金属ハイドライドバッテリ、ニッケルカドミウムバッテリ)、またはリチウム系バッテリ(例えば、リチウムコバルトバッテリ、リン酸鉄リチウムバッテリ、チタン酸リチウムバッテリ、リチウムイオンバッテリまたはリチウムポリマーバッテリ)を含む。但し、エアロゾル生成装置10000に使用されるバッテリ11000の種類は、上述したところによって制限されない。必要によって、バッテリ11000は、アルカリバッテリまたはマンガンバッテリを含む。
【0028】
霧化器12000は、プロセッサ16000の制御によってバッテリ11000から電力を供給される。霧化器12000は、バッテリ11000から電力を供給され、エアロゾル生成装置10000に保存されたエアロゾル生成物質を霧化させうる。
【0029】
霧化器12000は、エアロゾル生成装置10000の本体に位置する。または、エアロゾル生成装置10000が本体及びカートリッジを含む場合、霧化器12000は、カートリッジに位置するか、本体及びカートリッジに分けられて位置する。霧化器12000がカートリッジに位置する場合、霧化器12000は、本体及びカートリッジのうち、少なくともいずれか1箇所に位置したバッテリ11000から電力を供給されうる。また、霧化器12000が本体及びカートリッジに分けられて位置する場合、霧化器12000で電力供給が必要な部品は、本体及びカートリッジのうち、少なくともいずれか1箇所に位置したバッテリ11000から電力を供給されうる。
【0030】
霧化器12000は、カートリッジ内部のエアロゾル生成物質からエアロゾル(aerosol)を発生させる。エアロゾルは、気体中に液体及び/または固体微粒子が分散されている浮遊物を意味する。したがって、霧化器12000から発生するエアロゾルは、エアロゾル生成物質から発生した蒸気化された粒子と空気とが混合された状態を意味する。例えば、霧化器12000は、エアロゾル生成物質の相(phase)を気化及び/または昇華を通じて気相に変換させうる。また、霧化器12000は、液体及び/または固相のエアロゾル生成物質を微粒子化して放出することで、エアロゾルを生成することができる。
【0031】
例えば、霧化器12000は、超音波振動方式を用いることで、エアロゾル生成物質からエアロゾルを発生させうる。超音波振動方式は、振動子によって発生する超音波振動でエアロゾル生成物質を霧化させることで、エアロゾルを発生させる方式を意味する。
【0032】
図1に図示されていないが、霧化器12000は、熱を発生させることで、エアロゾル生成物質を加熱するヒータを選択的に含む。エアロゾル生成物質は、ヒータによって加熱され、その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0033】
ヒータは、任意の適した電気抵抗性物質によって形成されうる。例えば、適した電気抵抗性物質は、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、錫、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属または金属合金でもあるが、それらに制限されない。また、ヒータは、金属熱線(wire)、導電性トラック(track)が配置された金属熱板(plate)、セラミック発熱体などによっても具現されるが、それらに制限されない。
【0034】
例えば、一実施形態において、ヒータは、カートリッジ2000の一部でもある。また、カートリッジ2000は、後述する液体伝達手段及び液体保存部を含む。液体保存部に収容されたエアロゾル生成物質は、液体伝達手段に移動し、ヒータは、液体伝達手段に吸収されたエアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを発生させうる。例えば、ヒータは、液体伝達手段に巻かれるか、液体伝達手段に隣接して配置されうる。
【0035】
他の例として、エアロゾル生成装置10000は、シガレットを収容する収容空間を含み、ヒータは、エアロゾル生成装置10000の収容空間に挿入されたシガレットを加熱しうる。エアロゾル生成装置10000の収容空間にシガレットが収容されることにより、ヒータは、シガレットの内部及び/または外部に位置する。これにより、ヒータは、シガレット内のエアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを発生させうる。
【0036】
一方、ヒータは、誘導加熱式ヒータでもある。ヒータは、シガレットまたはカートリッジを誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、シガレットまたはカートリッジには、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタが含まれる。
【0037】
エアロゾル生成装置10000は、少なくとも1つのセンサ13000を含む。少なくとも1つのセンサ13000でセンシングされた結果は、プロセッサ16000に伝達され、センシング結果によって、プロセッサ16000は、霧化器12000の動作制御、喫煙の制限、カートリッジ(または、シガレット)挿入有/無の判断、お知らせ表示のような多様な機能が遂行されるようにエアロゾル生成装置10000を制御する。
【0038】
例えば、少なくとも1つのセンサ13000は、パフ感知センサを含んでもよい。パフ感知センサは、外部から流入される気流の流量(flow)変化、圧力変化、及び音の検出のうち、少なくとも1つに基づいて、ユーザのパフを感知することができる。パフ感知センサは、ユーザのパフの開始タイミング及び終了タイミングを検出し、プロセッサ16000は、検出されたパフの開始タイミング及び終了タイミングによってパフ期間(puff period)及び非パフ(non-puff)期間を判断する。
【0039】
また、少なくとも1つのセンサ13000は、ユーザ入力センサを含んでもよい。ユーザ入力センサは、スイッチ、物理的ボタン、タッチセンサのようにユーザの入力を受信するセンサでもある。例えば、タッチセンサは、ユーザが金属材質によって形成された所定の領域をタッチする場合、キャパシタンス(capacitance)の変化が発生し、キャパシタンスの変化を検出することで、ユーザの入力を感知することができる静電容量型センサでもある。プロセッサ16000は、静電容量型センサから受信したキャパシタンスの変化の前後値を比較することにより、ユーザの入力が発生したか否かを決定することができる。キャパシタンス変化の前後値が既設定のしきい値を超過した場合、プロセッサ16000は、ユーザの入力が発生したと決定する。
【0040】
また、少なくとも1つのセンサ13000は、モーションセンサを含んでもよい。モーションセンサを介してエアロゾル生成装置10000の傾き、移動速度及び加速度のようなエアロゾル生成装置10000の動きに関する情報を獲得する。例えば、モーションセンサは、エアロゾル生成装置10000が動く状態、エアロゾル生成装置10000の停止状態、パフのためにエアロゾル生成装置10000が所定範囲内の角度で傾いた状態及び各パフ動作の間でパフ動作時とは異なる角度でエアロゾル生成装置10000が傾いた状態に関する情報を測定することができる。モーションセンサは、当該技術分野で知られた多様な方法を用いてエアロゾル生成装置10000の運動情報を測定することができる。例えば、モーションセンサは、x軸、y軸及びz軸3方向の加速度を測定する加速度センサ及び3方向の角速度を測定するジャイロセンサを含んでもよい。
【0041】
また、少なくとも1つのセンサ13000は、近接センサを含んでもよい。近接センサは、接近する物体、あるいは近傍に存在する物体の有無または距離を電磁界の力または赤外線などを用いて機械的接触なしに検出するセンサを意味し、それを通じてエアロゾル生成装置10000にユーザの接近有無を検出する。
【0042】
また、少なくとも1つのセンサ13000は、イメージセンサを含んでもよい。イメージセンサは、例えば、物体のイメージを獲得するためのカメラを含んでもよい。イメージセンサは、カメラによって獲得されたイメージに基づいて物体を認識することができる。 プロセッサ16000は、イメージセンサを介して獲得されたイメージを分析してユーザがエアロゾル生成装置10000を使用するための状況であるか否かを決定する。例えば、ユーザがエアロゾル生成装置10000を使用するために、エアロゾル生成装置10000を唇あたりに接近させるとき、イメージセンサは、唇のイメージを獲得する。プロセッサ16000は、獲得されたイメージを分析して唇と判断される場合、ユーザがエアロゾル生成装置10000を使用するための状況であることを決定する。これを通じてエアロゾル生成装置10000は、霧化器12000を予め動作させるか、ヒータを予熱させうる。
【0043】
また、少なくとも1つのセンサ13000は、エアロゾル生成装置10000に使用される消耗品(例えば、カートリッジ、シガレットなど)の装着または脱去を感知する消耗品脱着センサを含んでもよい。例えば、消耗品脱着センサは、消耗品がエアロゾル生成装置10000に接触したか否かを感知するか、イメージセンサによって消耗品が脱着されるか否かを判断する。また、消耗品脱着センサは、消耗品のマーカーと相互作用することができるコイルのインダクタンス値の変化を感知するインダクタンスセンサであるか、消耗品のマーカーと相互作用するキャパシタのキャパシタンス値の変化を感知するキャパシタンスセンサである。
【0044】
また、少なくとも1つのセンサ13000は、温度センサを含んでもよい。温度センサは、霧化器12000のヒータ(または、エアロゾル生成物質)が加熱される温度を感知する。エアロゾル生成装置10000は、ヒータの温度を感知する別途の温度センサを含むか、別途の温度センサを含む代わりに、ヒータ自体が温度センサの役割を遂行することができる。または、ヒータが温度センサの役割を遂行すると共に、エアロゾル生成装置10000に別途の温度センサがさらに含まれうる。また、温度センサは、ヒータだけではなく、エアロゾル生成装置10000の印刷回路基板(PCB)、バッテリのような内部部品の温度を感知しうる。
【0045】
また、少なくとも1つのセンサ13000は、エアロゾル生成装置10000の周辺環境の情報を測定する多様なセンサを含んでもよい。例えば、少なくとも1つのセンサ13000は、周辺環境の温度を測定する温度センサ、周辺環境の湿度を測定する湿度センサ、周辺環境の圧力を測定する大気圧センサなどを含んでもよい。
【0046】
エアロゾル生成装置10000に備えられるセンサ13000は、上述した種類に限定されず、多様なセンサをさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置10000は、ユーザ認証及び保安のためにユーザの指から指紋情報を獲得する指紋センサ、瞳の虹彩パターンを分析する虹彩認識センサ、手の平を撮影したイメージから静脈内還元ヘモグロビンの赤外線吸収量を感知する静脈認識センサ、目、鼻、口及び顔面輪郭などの特徴点を2Dまたは3D方式で認識する顔面認識センサ及びRFID(Radio-Frequency Identification)センサなどを含んでもよい。
【0047】
エアロゾル生成装置10000には、前記例示された多様なセンサ13000の例示のうち、一部だけが取捨選択されて具現されうる。すなわち、エアロゾル生成装置10000は、前述したセンサのうち、少なくとも1つ以上のセンサでセンシングされる情報を組み合わせて活用することができる。
【0048】
ユーザインターフェース14000は、ユーザにエアロゾル生成装置10000の状態についての情報を提供する。ユーザインターフェース14000は、視覚情報を出力するディスプレイまたはランプ、触覚情報を出力するモータ、音情報を出力するスピーカ、ユーザから入力された情報を受信するか、ユーザに情報を出力する入/出力(I/O)インターフェーシング手段(例えば、ボタンまたはタッチスクリーン)とデータ通信をするか、充電電力を供給されるための端子、外部デバイスと無線通信(例えば、WI-FI, WI-FI Direct, Bluetooth(登録商標), NFC(Near-Field Communication)など)を遂行するための通信インターフェーシングモジュールなどの多様なインターフェーシング手段を含んでもよい。
【0049】
但し、エアロゾル生成装置10000には、前記例示された多様なユーザインターフェース14000の例示のうち、一部のみが取捨選択されて具現されうる。
【0050】
メモリ15000は、エアロゾル生成装置10000内で処理される各種データを保存するハードウェアであって、メモリ15000は、プロセッサ16000で処理されたデータ及び処理されるデータを保存することができる。メモリ15000は、DRAM(dynamic random access memory), SRAM(static random access memory)のようなRAM(random access memory), ROM(read-only memory), EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)などの多様な種類によって具現されうる。
【0051】
メモリ15000には、エアロゾル生成装置10000の動作時間、最大パフ回数、現在パフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル及びユーザの喫煙パターンに係わるデータなどが保存されうる。
【0052】
プロセッサ16000は、エアロゾル生成装置10000の全般的な動作を制御する。プロセッサ16000は、多数の論理ゲートのアレイとしても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、プロセッサ16000が他の形態のハードウェアとしても具現されるということを、当該実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0053】
プロセッサ16000は、少なくとも1つのセンサ13000によってセンシングされた結果を分析し、後続して行われる処理を制御する。
【0054】
プロセッサ16000は、少なくとも1つのセンサ13000によってセンシングされた結果に基づいて、霧化器12000の動作が開始または終了されるように、霧化器12000に供給される電力を制御する。また、プロセッサ16000は、少なくとも1つのセンサ13000によってセンシングされた結果に基づいて、霧化器12000が適量のエアロゾルを発生させるように、霧化器12000に供給される電力の量及び電力が供給される時間を制御する。例えば、プロセッサ16000は、霧化器12000の振動子が所定の周波数で振動するように振動子に供給される電流または、電圧を制御する。
【0055】
一実施形態において、プロセッサ16000は、エアロゾル生成装置10000に対するユーザ入力を受信した後、霧化器12000の動作を開始する。また、プロセッサ16000は、パフ感知センサを利用し、ユーザのパフを感知した後、霧化器12000の動作を開始する。また、プロセッサ16000は、パフ感知センサを用いてパフ回数をカウントした後、パフ回数が既設定の回数に到達すれば、霧化器12000への電力供給を中断させうる。
【0056】
プロセッサ16000は、少なくとも1つのセンサ13000によってセンシングされた結果に基づいて、ユーザインターフェース14000を制御する。例えば、パフ感知センサを用いてパフ回数をカウントした後、パフ回数が既設定の回数に到達すれば、プロセッサ16000は、ランプ、モータ及びスピーカのうち、少なくともいずれか1つを利用し、ユーザにエアロゾル生成装置10000が直ぐ終了することを予告する。
【0057】
一方、
図1には図示されていないが、エアロゾル生成装置10000は、別途のクレードルと共に、エアロゾル生成システムに含まれうる。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置10000のバッテリ11000を充電するのに用いられる。例えば、エアロゾル生成装置10000は、クレードル内部の収容空間に収容された状態で、クレードルのバッテリから電力を供給されてエアロゾル生成装置10000のバッテリ11000を充電することができる。
【0058】
一実施形態は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも具現されうる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスされる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。また、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記録媒体及び通信媒体をいずれも含む。コンピュータ記録媒体は、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他データのような情報の保存のための任意の方法または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。通信媒体は、典型的にコンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールのような変調されたデータ信号のその他データ、または、その他送信メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0059】
図2は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置を概略的に示す図面である。
【0060】
図2に図示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置10000は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジ2000と、カートリッジ2000を支持する本体1000を含む。
【0061】
カートリッジ2000は、内部にエアロゾル生成物質を収容した状態で本体1000に結合する。例えば、カートリッジ2000の一部が本体1000に挿入されるか、本体1000の一部がカートリッジ2000に挿入されることで、カートリッジ2000が本体1000に装着されうる。この際、本体1000とカートリッジ2000は、スナップフィット(snap-fit)方式、螺合方式、磁力結合方式、嵌合方式などによって結合された状態を保持することができるが、本体1000とカートリッジ2000との結合方式は、上述したところによって制限されない。
【0062】
カートリッジ2000は、マウスピース2100を含む。マウスピース2100は、本体1000と結合される一部と反対方向に形成され、ユーザの口腔に挿入される部分である。マウスピース2100は、カートリッジ2000内部のエアロゾル生成物質から発生したエアロゾルを外部に排出する排出孔2110を含む。
【0063】
カートリッジ2000は、例えば、液体状態や、固体状態や、気体状態や、ゲル(gel)状態のうち、いずれか1つの状態を有するエアロゾル生成物質を保有することができる。エアロゾル生成物質は、液状組成物を含む。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。
【0064】
液状組成物は、例えば、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、及びビタミン混合物のうち、いずれか1つの成分や、これら成分の混合物を含む。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含んでもよいが、それらに制限されない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含む。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含む。
【0065】
例えば、液状組成物は、ニコチン塩が添加された任意の重量比のグリセリン及びプロピレングリコール溶液を含む。液状組成物には、2種以上のニコチン塩が含まれうる。ニコチン塩は、ニコチンに有機酸または無機酸を含む適切な酸を添加することで形成されうる。ニコチンは、自然に発生するニコチンまたは合成ニコチンであって、液状組成物の総溶液重量に対する任意の適切な重量の濃度を有する。
【0066】
ニコチン塩の形成のための酸は、血中ニコチン吸収速度、エアロゾル生成装置10000の作動温度、香味または風味、溶解度などを考慮して適切に選択されうる。例えば、ニコチン塩の形成のための酸は、安息香酸、乳酸、サリチル酸、ラウリン酸、ソルビン酸、レブリン酸、ピルビン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、クエン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、フェニル酢酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、グルコン酸、サッカリン酸、マロン酸またはリンゴ酸で構成された群から選択される単独の酸または前記群から選択される2以上の酸の混合でもあるが、それらに限定されない。
【0067】
カートリッジ2000は、内部にエアロゾル生成物質を収容する液体保存部2200を含む。液体保存部2200が内部に「エアロゾル生成物質を収容する」とは、液体保存部2200が容器(container)の用途のようにエアロゾル生成物質を単に入れる機能を遂行することと、液体保存部2200の内部に、例えば、スポンジ(sponge)や綿や布地や多孔性セラミック構造体のようなエアロゾル生成物質を含浸(含有)する要素を含むことを意味する。
【0068】
液体保存部2000に保存されるエアロゾル生成物質は、液体である。実施形態によって、エアロゾル生成物質は、ゲル状にもなり、エアロゾル生成物質の相によって、液体保存部2000は、保存部と別称されうる。
【0069】
エアロゾル生成装置10000は、カートリッジ2000内部のエアロゾル生成物質の相(phase)を変換してエアロゾル(aerosol)を発生させる霧化器を含んでもよい。
【0070】
例えば、エアロゾル生成装置10000の霧化器は、超音波振動でエアロゾル生成物質を霧化させる超音波振動方式を用いることで、エアロゾル生成物質の相を変換することができる。霧化器は、超音波振動を発生させる振動子1300と、エアロゾル生成物質を吸収してエアロゾルに変換するための最適の状態に保持する液体伝達手段2400と、液体伝達手段のエアロゾル生成物質に超音波振動を伝達してエアロゾルを発生させる振動収容部2300を含む。
【0071】
振動子1300は、短周期の振動を発生させうる。振動子1300から生成された振動は、超音波振動でもあり、超音波振動の周波数は、例えば、100kHz~3.5MHzでもある。振動子1300から生成された短周期の振動によってエアロゾル生成物質は、気化及び/または粒子化されてエアロゾルに霧化されうる。
【0072】
振動子1300は、例えば、圧電セラミックを含み、圧電セラミックは、物理的な力(圧力)によって電気(電圧)を発生させ、逆に電気が印加されるとき、振動(機械的な力)を発生させることで、電気と機械的な力を互いに変換させうる機能性材料である。したがって、振動子1300に印加された電気によって振動(物理的な力)が発生し、そのような物理的な小さい振動がエアロゾル生成物質を微粒子化してエアロゾルに霧化させうる。
【0073】
振動子1300は、ポゴピン(PogoPin)またはC-クリップによって回路と電気的に接続されうる。したがって、振動子1300は、ポゴピン(PogoPin)またはC-クリップから電流または、電圧を供給されて振動を発生させうる。但し、振動子1300に電流または、電圧を供給するために連結される素子の種類は、上述したところによって制限されない。
【0074】
振動収容部2300は、振動子1300から発生した振動を伝達されて液体保存部2200から伝達されたエアロゾル生成物質をエアロゾルに変換する機能を遂行する。
【0075】
液体伝達手段2400は、液体保存部2200の液状組成物を振動収容部2300に伝達する。例えば、液体伝達手段2400は、綿繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、多孔性セラミックのうち、少なくとも1つを含む芯(wick)にもなるが、それらに限定されるものではない。
【0076】
他の一実施形態として、液体伝達手段2400は、エアロゾル生成物質が液体状態ではない場合、物質伝達手段と別称されうる。
【0077】
また、霧化器は、別途の液体伝達手段を使用せず、エアロゾル生成物質を吸収し、エアロゾルに変換するための最適の状態に保持する機能と、エアロゾル生成物質に振動を伝達してエアロゾルを発生させる機能とをいずれも遂行するメッシュ状(mesh shape)や板状(plate shape)の振動収容部によって具現されうる。
【0078】
また、
図2に図示された実施形態において、霧化器の振動子1300は、本体1000に配置され、振動収容部2300及び液体伝達手段2400は、カートリッジ2000に配置されているが、それに限定されるものではない。
【0079】
例えば、カートリッジ2000は、振動子1300、振動収容部2300及び液体伝達手段2400を含み、本体1000にカートリッジ2000の一部が挿入されれば、本体1000は、端子(図示せず)を介してカートリッジ2000に電力を提供するか、カートリッジ2000の作動に係わる信号をカートリッジ2000に供給し、それを通じて振動子1300の作動が制御されうる。
【0080】
また、実施形態によって、実施形態によるエアロゾル生成装置10000で振動収容部2300が省略されうる。その場合、カートリッジ2000は、振動子1300、液体保存部2200、液体伝達手段2400を含む。前記のような実施形態によるエアロゾル生成装置10000は、振動収容部2300が省略されるので、
図2に図示されたところとは異なって具現され、振動子1300で発生した振動は、液体伝達手段2400にあるエアロゾル生成物質(液体)に直ちに伝達されうる。
【0081】
カートリッジ2000の内部に収容されたエアロゾル生成物質を外部から視認可能なようにカートリッジ2000の液体保存部2200は、少なくとも一部が透明な素材を含んでもよい。マウスピース2100及び液体保存部2200が全体として透明なプラスチックやガラスなどの素材によって作製され、液体保存部2200の一部のみが透明な素材によって作製されうる。
【0082】
エアロゾル生成装置10000のカートリッジ2000は、エアロゾル排出通路2500及び気流通路2600を含む。
【0083】
エアロゾル排出通路2500は、液体保存部2200の内部に形成されてマウスピース2100の排出孔2110と流体連通することができる。したがって、霧化器で発生したエアロゾルは、エアロゾル排出通路2500に沿って移動し、マウスピース2100の排出孔2110を通じてユーザに伝達されうる。
【0084】
気流通路2600は、外部空気をエアロゾル生成装置10000の内部に流入させうる通路である。気流通路2600を介して流入された外部空気は、エアロゾル排出通路2500に流入されるか、エアロゾルが発生する空間に流入されうる。これにより、エアロゾル生成物質から発生した蒸気化された粒子と混合されてエアロゾルが生成されうる。
【0085】
例えば、
図2に図示されたように、気流通路2600は、エアロゾル排出通路2500の外部を取り囲むように形成されうる。したがって、エアロゾル排出通路2500及び気流通路2600の形態は、エアロゾル排出通路2500が内側に配置され、気流通路2600がエアロゾル排出通路2500の外側に配置される二重管状でもある。それを通じて、外部空気は、エアロゾル排出通路2500においてエアロゾルの移動方向とは反対方向に流入されうる。
【0086】
一方、気流通路2600の構造は、上述したところによって限定されない。例えば、気流通路は、本体1000とカートリッジ2000との結合時、本体1000とカートリッジ2000との間に形成されて霧化器と流体連通される空間でもある。
【0087】
上述した実施形態に係わるエアロゾル生成装置10000において本体1000とカートリッジ2000の長手方向を横切る方向での断面形状は、ほぼ円形、楕円形、正方形、長方形または様々な形態の多角形の断面形状でもある。但し、エアロゾル生成装置10000の断面形状は、上述したところによって制限されず、エアロゾル生成装置10000は、長手方向に延びるとき、必ずしも直線的に延びる構造に制限されるものではない。例えば、エアロゾル生成装置10000の断面形状は、ユーザが手で取りやすく流線形に湾曲されるか、特定領域で既設定の角度で折り曲げられ、長く延びることができ、エアロゾル生成装置10000の断面形状は、長手方向に沿って変化しうる。
【0088】
図3は、エアロゾル生成装置を通じてパフが進められることにより、増加し続けるPCBの主要素子の温度を説明するための図面の一例である。
【0089】
さらに具体的に、
図3は、カートリッジ310と本体330とが結合されて動作するエアロゾル生成装置300の一部構成を概略的に示す図面である。
図3のエアロゾル生成装置は、カートリッジ310と本体330とをそれぞれ含み、カートリッジ310は、第1温度測定部315を含み、本体330は、第2温度測定部331及び第3温度測定部333をそれぞれ含む。
図3のエアロゾル生成装置300、カートリッジ310及び本体330は、
図2のエアロゾル生成装置10000、カートリッジ2000及び本体1000とそれぞれ対応すると見なす。
【0090】
図3において、第1温度測定部315、第2温度測定部331及び第3温度測定部333は、エアロゾル生成装置300で温度が測定された位置を明確に指称するために名付けられたものであって、エアロゾル生成装置300に脱着可能な特定のモジュールを意味するものではない。
【0091】
また、第1温度測定部315、第2温度測定部331及び第3温度測定部333には、特定のモジュールが位置しうる。例えば、エアロゾル生成装置300が超音波振動式エアロゾル生成装置であれば、第1温度測定部315には、本体330の超音波振動子から振動を伝達されて液状基質を振動させる振動受容部が配置され、第2温度測定部331及び第3温度測定部333は、電力供給のためにスイッチ機能を遂行する電界効果トランジスタ(FET)が印刷回路基板(PCB)に実装された(mounted)位置でもある。
【0092】
具体的に、第1温度測定部315は、カートリッジ310と本体330とが結合する結合部に隣接した位置を意味する。ユーザがエアロゾル生成装置300の電源をつけてパフ(puff)し続けば、第1温度測定部315の温度は、31.6℃~108.0℃まで上昇する。この際、エアロゾル生成装置300の1つの喫煙セッション(smoking session)の終了時点は、14回パフが完了したか、あるいはパフ開始後、4分30秒が経過した時点でもある。
【0093】
第2温度測定部331及び第3温度測定部333は、本体330に含まれている印刷回路基板(PCB)の中央(center)においてx軸の正の方向に偏って配置された2つの位置を意味する。
図3に図示されたように第2温度測定部331及び第3温度測定部333を3次元空間座標で示せば、同じx軸座標値を有し、y軸座標値のみ異なってもいる。前述した例のように、第2温度測定部331及び第3温度測定部333には、電気的信号に基づいてスイッチ機能を行い、電力供給に関与する電界効果トランジスタ(Power FET)が配置されうる。
【0094】
【0095】
表1は、
図3においてパフが進められることにより異なる第1温度測定部315、第2温度測定部331及び第3温度測定部333の温度値を示した表である。表1を参照すれば、第1温度測定部315は、パフが進められることにより108℃まで上昇し、第2温度測定部331は、86.3℃まで上昇し、第3温度測定部333は、82.6℃まで上昇することが分かる。
【0096】
エアロゾル生成装置300が超音波振動式エアロゾル生成装置と仮定して表1を解釈すれば、超音波振動子の振動を伝達されてカートリッジ310の液状基質を加熱する振動受容部が位置している第1温度測定部315の昇温速度が最も速く、相対的に超音波振動子や振動受容部の位置から一定距離ほど離れている第2温度測定部331及び第3温度測定部333の昇温速度は遅いことが分かる。
【0097】
また、表1を参照すれば、第2温度測定部331及び第3温度測定部333は、第1温度測定部315から同じx軸距離ほど離隔されているが、本体330のPCBに実装された周辺素子の影響を受け、第2温度測定部331及び第3温度測定部333の昇温速度は、互いに異なることが分かる。
【0098】
エアロゾル生成装置のPCBに実装されるか、PCBに直接実装されないとしても、電気的に連結されたセンサ(モジュール)のうち、100℃近傍で誤動作現象を示すセンサ(モジュール)が存在する。例えば、装置内の圧力変化を感知する圧力センサ(pressure sensor)の一部モデルのおすすめ温度範囲は、-40℃~85℃であり、そのような圧力センサは、表1に図示されたように、エアロゾル生成装置300の内部温度が85℃を超過するか、85℃近く上昇する場合、誤動作を起こしうる。前述した温度値及び温度範囲は、例示的な数値なので、使用されるセンサの種類やセンサのモデル番号によっても異なり、特定の値や範囲に制限されない。
【0099】
図4は、エアロゾル生成装置を通じてパフが進められることにより、増加し続けるPCBの主要素子の温度を説明するための図面の他の例である。
【0100】
さらに具体的に、
図4は、カートリッジ410と本体430とが結合されて動作するエアロゾル生成装置400の一部構成を概略的に示す図面である。
図4のエアロゾル生成装置400は、カートリッジ410と本体430とをそれぞれ含み、本体430は、第4温度測定部431、第5温度測定部433及び第6温度測定部435をそれぞれ含む。
図4のエアロゾル生成装置400、カートリッジ410及び本体430は、
図2のエアロゾル生成装置10000、カートリッジ2000及び本体1000とそれぞれ対応すると見なす。
【0101】
図4において、第4温度測定部431、第5温度測定部433及び第6温度測定部435は、
図3の第1温度測定部315、第2温度測定部331及び第3温度測定部333のようにエアロゾル生成装置400で温度が測定される位置を明確に指称するために名付けられたものであり、エアロゾル生成装置400に脱着可能な特定のモジュールを意味するものではない。
【0102】
具体的に、第4温度測定部431は、本体430に含まれている印刷回路基板(PCB)の中央でx軸の正の方向に偏って配置された位置を意味し、第5温度測定部433は、本体430の中央位置を意味し、第6温度測定部435は、本体430の中央でx軸の負の方向に偏って配置された位置を意味する。
【0103】
図4のエアロゾル生成装置400が超音波振動式エアロゾル生成装置であれば、パフが繰り返されつつ超音波振動子の累積振動時間が長くなるほど、第4温度測定部431、第5温度測定部433及び第6温度測定部435の温度は上昇し続ける。
【0104】
【0105】
表2は、
図4において、パフが進められることにより異なる第4温度測定部431、第5温度測定部433及び第6温度測定部435の温度値を示した表である。表2を参照すれば、第4温度測定部431は、パフが進められることにより93.1℃まで上昇し、第5温度測定部433は、59.5℃まで上昇し、第6温度測定部435は、50.8℃まで上昇することが分かる。
【0106】
一例として、第5温度測定部433には、エアロゾル生成装置400の各種モジュールを制御するプロセッサ(processor)が実装されうる。他の例として、第5温度測定部433及び第6温度測定部435には、表1で説明したおすすめ温度範囲の上限値が85℃である圧力センサが実装されても、その圧力センサは、パフ回数にかかわらず、正常動作する。
【0107】
また、エアロゾル生成装置400が超音波振動式エアロゾル生成装置と仮定し、表2を解釈すれば、特定の周波数で振動する超音波振動子と最も近く位置している第4温度測定部431の昇温速度が最も速く、相対的に超音波振動子の位置から一定距離ほど離れた第5温度測定部433及び第6温度測定部435の昇温速度は遅いということが分かる。特に、第6温度測定部435は、第4温度測定部431からx軸の負の方向に最も遠い位置にあるので、パフが進められることにより上昇する温度値が最も小さい。
【0108】
図3及び
図4を総合的に解釈すれば、超音波振動式エアロゾル生成装置で超音波振動子または超音波振動子の振動を伝達された振動受容部の位置と近いほど、パフ回数が増加による昇温速度も速いということが分かる。例えば、第1温度測定部315の昇温速度は、最も速く、第6温度測定部435の昇温速度は、最も遅い。
【0109】
また、振動が発生する位置で同じ距離ほど離れていても、当該位置に実装された素子の特性やPCBに実装された他の素子の影響によって、昇温速度が異なってもいる。例えば、第2温度測定部331及び第3温度測定部333は、第1温度測定部315から同じ距離ほど離隔されているが、互いに異なる昇温速度を有するということを表1を通じて説明した。
【0110】
実施形態は、前記のような実験的及び経験的な資料に基づいて、おすすめ温度範囲の上限値が50℃~100℃である素子を正常動作させる素子配置を特徴とするエアロゾル生成装置を提案する。実施形態は、
図3及び
図4で説明したように単一PCBで動作する既存のエアロゾル生成装置よりも過熱による誤動作現象発生率が顕著に低い。
【0111】
図5は、実施形態によるエアロゾル生成装置の内部構成を図式的に示す図面である。
【0112】
実施形態によるエアロゾル生成装置は、
図5に図示されたハウジング500とカートリッジが結合されて動作することができる。カートリッジは、
図5のハウジング500の一端部に結合されるか、実施形態によって、
図5のハウジング500の内部に含まれる形態にも結合されうる。一例として、
図5は、カートリッジを除いたエアロゾル生成装置を具体的に図示している。
【0113】
ハウジング500は、内部または外部に各種モジュールが設けられるように外観を形成する。ハウジング500の内部には、空洞(cavity)が定義されてエアロゾル生成装置を動作させるために、必要な多様なモジュールが設けられる。ハウジング500の内部には、少なくとも2つ以上の印刷回路基板(Printed Circuit Board)が設けられる。
【0114】
第1印刷回路基板510は、ハウジング500の内部の一面に設けられる。
図5を参照すれば、第1印刷回路基板510は、x軸とy軸が形成する平面に平行に延びるハウジング500の内部の一面500aに設けられる。
図5において、ハウジング500の内部の一面500aは、ハウジング500の蓋形態に図示されたハウジング500の内部の他面500bと互いに対向する面になる。
【0115】
第2印刷回路基板520は、第1印刷回路基板510が設けられたハウジング500の一面の延長方向を横切る方向に延びるように設けられる。一例として、
図5に図示されたように、第2印刷回路基板520は、第1印刷回路基板510が設けられたハウジング500の一面の垂直方向として、z軸の正の方向に向かって突設されうる。実施形態によって、第1印刷回路基板510の設けられる一面が
図5に図示された平面と異なる方向に位置した平面であれば、第2印刷回路基板520が設けられる方向も
図5に図示されたところと異なってもいる。
【0116】
第2印刷回路基板520には、制御信号を生成してハウジング500内部の各種モジュールに制御信号を送信するプロセッサ521が実装(mounted)されうる。
【0117】
図5に図示されたように、第1印刷回路基板510と第2印刷回路基板520とが設けられた方向が互いに垂直方向に設けられるならば、第1印刷回路基板510及び第2印刷回路基板520で発生する伝導熱、対流熱、放射熱の影響が幾何級数的に累積せずに分散されることにより、ハウジング500内部の温度及びハウジング500の内部に設けられた印刷回路基板に実装された素子の温度が急上昇することを防止する。
【0118】
また、第1印刷回路基板510及び第2印刷回路基板520に実装される素子の特性を考慮し、第1印刷回路基板510及び第2印刷回路基板520に実装される素子の種類を適切に限定するか、第1印刷回路基板510及び第2印刷回路基板520の周辺に配置される各種モジュールを効果的に配置することにより、ハウジング500内部の温度及びハウジング500の内部に設けられた印刷回路基板に実装された素子の温度が急上昇することを防止する。
【0119】
次いで、ブラケット530(bracket)は、ハウジング500の内部の他面によって支持されるように第2印刷回路基板520の長手方向に沿って延びるように配置され、ハウジング500の内部で第2印刷回路基板520の位置を保持する機能を遂行する。
【0120】
ここで、ブラケットが支持される面は、第1印刷回路基板510が設けられた一面と互いに異なる面を意味する。例えば、ハウジング500が直方体(cuboid)の形状を有するならば、ブラケット530が支持される面は、第1印刷回路基板510が設けられた一面500aを除いた残り5面のうち、いずれか一面にもなる。
【0121】
実施形態によって、ブラケット530は、少なくとも1つ以上でもある。また、ブラケット530は、第2印刷回路基板520の一端部に結合される支持部を含み、実施形態によって、支持部は、ブラケット530と第2印刷回路基板520のうち、いずれか1つに形成された凹部を含む部分でもある。ブラケット530と第2印刷回路基板520のうち、他の1つが凹部に挿入され、
図5は、ブラケット530に凹部530aが含まれており、凹部530aに第2印刷回路基板520の一端部が結合されたことを示す一例である。
図5に図示されていないが、実施形態によって、第2印刷回路基板520に凹部が含まれ、ブラケット530が第2印刷回路基板520に形成された凹部に結合される形態にも具現される。ブラケット530に形成された凹部530aに係る説明は、
図7を通じて具体的に説明する。
【0122】
空気感知マイク540(air sensing MIC)は、ハウジング500の外部の一側面に設けられ、ハウジング500の外部または内部の空気フローの変化を感知し、感知した結果を第2印刷回路基板520のプロセッサに伝達する機能を遂行する。
図5に図示されたように、空気感知マイク540は、第2印刷回路基板520と一定距離ほど離隔された状態で第2印刷回路基板520に電気的に連結されうる。
【0123】
図5では、空気感知マイク540と第2印刷回路基板520とを電気的に連結するコネクタ561が図示されているが、空気感知マイク540と第2印刷回路基板520とを電気的に連結する素子は、それに限定されない。空気感知マイク540と第2印刷回路基板520との間に所定の隔離距離が設定されることは、空気感知マイク540が、第2印刷回路基板520が発生させた熱による誤動作を防止するためである。
【0124】
他の実施形態として、
図5に図示されていないが、ハウジング500の内部には、熱伝導性物質によって作製されて内部に冷媒を含むヒートパイプ(heat pipe)が設けられる。ヒートパイプは、熱伝導性物質によって作製された中空状パイプの内部を真空状態にした状態で水やフレオン系冷媒を少量投入した形態に具現されうる。ヒートパイプは、空気感知マイク540と第2印刷回路基板520との間に設けられ、空気感知マイク540に対する熱伝逹を妨害することができる。
【0125】
充電モジュール550は、第1印刷回路基板510に実装されてハウジング500のバッテリ570を充電する。充電モジュール550は、外部から充電コネクタ550aが連結されれば、ハウジング500に含まれているバッテリ570を充電する機能を遂行し、充電コネクタ550aのタイプは、ユニバーサルシリアルバス(USB)タイプ、C-タイプ、マイクロ5ピンタイプなど様々なタイプのうち、いずれか1つにもなる。
図5は、バッテリ570が配置される一実施形態を示したものであって、ハウジング500の内部でのバッテリ570の配置位置は、特定の位置に制限されない。
【0126】
実施形態によって、実施形態によるエアロゾル生成装置が超音波振動式エアロゾル生成装置として具現されれば、第1印刷回路基板510には、充電モジュール550が配置され、第2印刷回路基板520には、プロセッサ521がそれぞれ実装され、第1印刷回路基板510及び第2印刷回路基板520は、互いに垂直方向に設けられ、熱分散効果が発生しうる。特に、前記のような熱分散効果は、ポゴピン(PogoPin)を介して電力を伝達されて振動する超音波振動子に不要な熱が加えられて超音波振動子が破損されることを防止する。
【0127】
軟性回路基板560(FPCB)は、ハウジング500にユーザの入力を収容する入力部590が備えられれば、その入力部590と第2印刷回路基板520とを電気的に連結させうる。
図5において入力部590は、空気感知マイク540が設けられた本体の一側面と反対面(または対向面)に設けられる。
【0128】
軟性回路基板560は、入力部590と第2印刷回路基板520とを電気的に連結すると共に、ブラケット530の位置を安定して保持する機能を遂行することができる。すなわち、ブラケット530が第2印刷回路基板520の位置を保持する機能を遂行するので、ブラケット530の位置を安定して保持させる軟性回路基板560も第2印刷回路基板520の位置を安定して保持するのに間接的に一助とする。
【0129】
基板支持部580は、
図5においてz軸の正の方向に設けられている第2印刷回路基板520を安定して支持する部材であって、多様な形状に具現される。基板支持部580の機能については、
図6で具体的に説明する。
【0130】
ハウジング500の一側には、開口599が形成されうる。
図5に図示されていないが、ハウジング500と結合されて動作されるカートリッジは、開口599を通じてハウジング500に結合されてハウジング500の内部のプロセッサ及びバッテリと電気的に連結されうる。
【0131】
図6は、第1印刷回路基板及び第2印刷回路基板の配置を説明するための図面である。
【0132】
図6は、
図5で説明した第1印刷回路基板510及び第2印刷回路基板520の相対的な配置特性を具体的に説明するための図面であって、説明の便宜上、ハウジング500の内部に設けられたモジュールのうち、一部モジュールは、省略され、以下、
図6は、
図5を参照して説明する。
【0133】
第1印刷回路基板510は、ハウジング500の内部の一面500aに設けられる。
【0134】
第2印刷回路基板520は、第1印刷回路基板510が設けられたハウジング500の一面が延びる方向を横切る方向に延びるように(または、突出するように)設けられる。一例として、
図6に図示されたように、第2印刷回路基板520は、x軸とy軸が形成する平面の垂直方向であるz軸の正の方向に延びるように設けられる。
【0135】
図6には、第1印刷回路基板510及び第2印刷回路基板520が物理的に接触されているように図示されているが、実施形態によって、第2印刷回路基板520は、第1印刷回路基板510と一定間隔を置いて設けられる。また、
図6には、第2印刷回路基板520がハウジング500内部の一面500aに対向する面500bに接触されている実施形態が図示されているが、実施形態によって、第2印刷回路基板520は、ハウジング500内部の一面500aに対向する面500bに接触されない。
【0136】
図6において、ブラケット530は、x軸とy軸が形成する平面の垂直方向であるz軸の正の方向に立設された第2印刷回路基板520の一端部を固定させて第2印刷回路基板520の設置状態の安定性を高めることができる。ブラケット530は、第2印刷回路基板520の一端部を収容するために凹部を備え、凹部については、
図7で後述する。
【0137】
基板支持部580は、第2印刷回路基板520が、第1印刷回路基板510が設けられた方向と垂直方向に設けられれば、その設けられた第2印刷回路基板520を支持する部材である。実施形態によって、基板支持部580は、第1印刷回路基板510に実装され、充電モジュール550と電気的に連結されうる。
【0138】
図6に図示されていないが、基板支持部580は、充電モジュール550と電気的に連結される端子(ソケット)をさらに備えており、充電モジュール550によって供給される電力をハウジング500に含まれたバッテリに伝達し、バッテリを充電させる媒介体の役割を遂行しうる。
【0139】
基板支持部580は、第1印刷回路基板510に実装されて第2印刷回路基板520を物理的に支持し、同時に充電モジュール550と有機的に連結されてバッテリの充電にも関与する多機能素子(multi-funtional element)として動作することができる。
【0140】
図7は、
図5のブラケットを具体的に説明するための図面である。
【0141】
図7では、説明の便宜上、
図5のハウジング500を構成する各種モジュールのうち、ブラケット530及び軟性回路基板560以外の他の構成は、省略され、以下で、
図7は、
図5を参照して説明する。
【0142】
ブラケット530は、第2印刷回路基板520の一端部を効果的に支持するための凹部530aを含む。
図5及び
図7に図示されたように、凹部530aは、第2印刷回路基板520の一端部の少なくとも一部を収容可能に凹んでいるブラケット530の一部を意味する。
【0143】
第1印刷回路基板510は、ハウジング500の一面に設けられて安定しているが、第2印刷回路基板520は、熱分散効果のために、第1印刷回路基板510が設けられたハウジング500の一面の垂直方向に立設され、ハウジング500の内壁に固定されないので、第1印刷回路基板510に比べて相対的に不安定な固定状態を有する。
【0144】
第2印刷回路基板520の設置状態の安定性を向上させるために、
図6で説明した基板支持部580が第1印刷回路基板510に実装され、他の方式として、ブラケット530は、凹部530aをさらに含んでもよい。凹部530aは、第2印刷回路基板520の一端部を収容することで、第2印刷回路基板520の設置状態が任意に変更されることを最小化することができる。
【0145】
ブラケット530は、ブラケット支持部530bによってハウジング500内部の他面に支持されうる。ブラケット支持部530bは、ブラケット530の最上端に位置して一定幅(width)を有する部分を示すものであって、
図6に図示されたように、ブラケット530がハウジング500の内部の他面によって支持されるように、その他面のx軸方向の長さに対して一定比率を有する長さに形成されている。ここで、ハウジング500の内部の他面は、第1印刷回路基板510が設けられているハウジング500内部の一面500aとは互いに異なる面を意味する。
【0146】
軟性回路基板560は、ハウジング500の外部に設けられた入力部590と第2印刷回路基板520とを電気的に連結させる機能を遂行する。軟性回路基板560は、
図6及び
図7にそれぞれ図示されたように、ブラケット530の少なくとも一部と接触し、入力部590と第2印刷回路基板520とを電気的に連結させうる。
【0147】
【0148】
【0149】
実施形態において、ハウジング500は、空気感知マイク540を備えて空気フローの変化を感知し、空気感知マイク540を代替するために、または空気感知マイク540と関係なく、独立して圧力センサをさらに含んでもよい。圧力センサは、圧力変化を感知し、感知結果を第2印刷回路基板520に実装されて動作するプロセッサに伝達する。
【0150】
圧力センサは、他のモジュールに比べて、おすすめ温度範囲の上限値が低く、第1印刷回路基板510に実装されて動作する。他の例として、圧力センサ810は、単一チップを含む第1部分811と複数の受動素子を含む第2部分812を含み、第1部分811と第2部分812は、互いに異なる印刷回路基板に実装されて動作する。
【0151】
図8は、具体的に、第1部分811及び第2部分812で構成される圧力センサ810の一例を示す図面である。
【0152】
図8において、圧力センサ810は、単一チップ(single chipまたはSoC)を含む第1部分811と、第1部分を除いた残り部分(第2部分)を含む。圧力センサ810の第1部分811は、相対的に低い温度で正常動作が可能な特徴を有する。一方、第2部分812は、抵抗、キャパシタなどを含む受動素子を含み、第1部分811よりも相対的にさらに高い温度で正常動作が可能な特徴を有する。
【0153】
図8に図示されたように、圧力センサ810の第1部分811は、第1印刷回路基板510に実装され、第2部分812は、第2印刷回路基板520にそれぞれ分割実装されうる。相対的に熱に脆弱な圧力センサ810の第1部分811を第1印刷回路基板510に実装させ、耐熱性が優秀な圧力センサ810の第2部分812を第2印刷回路基板520に実装させることで、圧力センサ810の過熱による誤動作を防止することができる。
【0154】
実施形態によれば、本体に含まれる印刷回路基板を複数枚に増やし、増加した数の印刷回路基板を中心に各種モジュールを最適化して配置することで、エアロゾル生成装置の内部温度の過度な上昇による耐熱性の低い素子の誤動作の発生を防止することができる。
【0155】
本実施形態に係わる技術分野において通常の知識を有する者であれば、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態として具現可能であるということを理解するであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれるものと解釈されねばならない。