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特許7491203制御装置、システム、車両、プロブラム及び制御装置の動作方法
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  • 特許-制御装置、システム、車両、プロブラム及び制御装置の動作方法 図1
  • 特許-制御装置、システム、車両、プロブラム及び制御装置の動作方法 図2
  • 特許-制御装置、システム、車両、プロブラム及び制御装置の動作方法 図3A
  • 特許-制御装置、システム、車両、プロブラム及び制御装置の動作方法 図3B
  • 特許-制御装置、システム、車両、プロブラム及び制御装置の動作方法 図3C
  • 特許-制御装置、システム、車両、プロブラム及び制御装置の動作方法 図3D
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-20
(45)【発行日】2024-05-28
(54)【発明の名称】制御装置、システム、車両、プロブラム及び制御装置の動作方法
(51)【国際特許分類】
   B60S 5/00 20060101AFI20240521BHJP
   B60K 35/21 20240101ALI20240521BHJP
【FI】
B60S5/00
B60K35/21
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020204482
(22)【出願日】2020-12-09
(65)【公開番号】P2022091573
(43)【公開日】2022-06-21
【審査請求日】2023-07-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100139491
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 隆慶
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 豊和
【審査官】飯島 尚郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-002322(JP,A)
【文献】特開2020-170505(JP,A)
【文献】特開平07-037133(JP,A)
【文献】特開2013-025396(JP,A)
【文献】特開2014-108726(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0066069(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 5/00
B60R 21/16-21/33
B60K 35/00-35/90
B60R 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の事象の履歴を格納する記憶部と、
車両の表示装置に、前記車両における加速度の発生、又はエアバッグの動作の発生を含む第1の状態を検知する第1の機器の検知結果に基づいて、当該車両の走行状態を含む第2の状態を検知する第2の機器の検知結果とともに前記所定の事象の有無を二値的に表現するオブジェクトを表示させる制御部と、を有
前記制御部は、前記表示装置が他の表示装置に交換された場合であっても、交換された当該表示装置に、前記第2の機器の検知結果とともに前記オブジェクトを表示させる、
制御装置。
【請求項2】
請求項1おいて、
前記制御部は、前記表示装置に、所定の入力に応答して前記所定の事象に対応する情報を表示させる、
制御装置。
【請求項3】
請求項1又は2において
記第2の機器の検知結果は、前記車両の走行距離を含む、
制御装置。
【請求項4】
請求項1~のいずれかにおいて、
前記車両に搭載される、
制御装置。
【請求項5】
請求項1~のいずれかに記載の制御装置を搭載する車両。
【請求項6】
制御装置のプログラムであって、制御装置に、
記憶部に所定の事象の履歴を格納するステップと、
車両の表示装置に、前記車両における加速度の発生、又はエアバッグの動作の発生を含む第1の状態を検知する第1の機器の検知結果に基づいて、当該車両の走行状態を含む第2の状態を検知する第2の機器の検知結果とともに前記所定の事象の有無を二値的に表現するオブジェクトを表示させるステップ
前記表示装置が他の表示装置に交換された場合であっても、交換された当該表示装置に、前記第2の機器の検知結果とともに前記オブジェクトを表示させるステップと、を実行させる、制御装置のプログラム。
【請求項7】
請求項において、
前記表示装置に、所定の入力に応答して前記所定の事象に対応する情報を表示させるステップを更に含む、
制御装置のプログラム。
【請求項8】
請求項6又は7において
記第2の機器の検知結果は、前記車両の走行距離を含む、
制御装置のプログラム。
【請求項9】
車両に搭載される制御装置の動作方法であって、
記憶部に所定の事象の履歴を格納することと、
表示装置に、前記車両における加速度の発生、又はエアバッグの動作の発生を含む前記車両の第1の状態を検知する第1の機器の検知結果に基づいて、当該車両の走行状態を含む第2の状態を検知する第2の機器の検知結果とともに前記所定の事象の有無を二値的に表現するオブジェクトを表示させることと
前記表示装置が他の表示装置に交換された場合であっても、交換された当該表示装置に、前記第2の機器の検知結果とともに前記オブジェクトを表示させることと、を含む、
制御装置の動作方法。
【請求項10】
請求項において、
前記表示装置に、所定の入力に応答して前記所定の事象に対応する情報を表示させることを更に含む、
制御装置の動作方法。
【請求項11】
請求項9又は10において
記第2の機器の検知結果は、前記車両の走行距離を含む、
制御装置の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御装置、システム、車両、プロブラム及び制御装置の動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
中古車を購入しようとするユーザ、又は車両の再販を仲介する仲介業者は、車両の再販価値を判断するために、車両における事故又は冠水等のトラブルの有無を確認する。車両の事故歴を管理する方法の一例として、特許文献1には、車速の時間積分により求められる累積走行距離とオドメータの値との乖離の大きさにより車両における事故の有無を判断する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-108726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下では、車両における事故等の有無を簡便に認識することを可能にする制御装置等が開示される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における制御装置は、車両の第1の状態を検知する第1の機器の検知結果に基づいて、当該車両の第2の状態を検知する第2の機器の検知結果を表示する表示装置に、所定の事象に対応する情報を表示させる。
【0006】
本開示における制御装置のプログラムは、制御装置に、車両の第1の状態を検知する第1の機器の検知結果に基づいて、当該車両の第2の状態を検知する第2の機器の検知結果を表示する表示装置に、所定の事象に対応する情報を表示させるステップと、を実行させる。
【0007】
本開示における車両に搭載される制御装置の動作方法は、前記車両の第1の状態を検知する第1の機器の検知結果に基づいて、当該車両の第2の状態を検知する第2の機器の検知結果を表示する表示装置に、所定の事象に対応する情報を表示させるステップと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示における制御装置等によれば、車両における事故等の有無を簡便に認識することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】制御装置の構成例を示す図である。
図2】制御装置の動作手順例を説明するフローチャート図である。
図3A】表示装置における表示例を示す図である。
図3B】表示装置における表示例を示す図である。
図3C】表示装置における表示例を示す図である。
図3D】表示装置における表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について説明する。
【0011】
図1は、一実施形態における制御装置の構成例を示す図である。制御装置10は、乗用車、多目的車、商用車といった車両1に搭載され車両1のバッテリからの電力供給を受けて動作する情報処理装置であって、車内ネットワーク11に接続される。車内ネットワーク11には更に、メータ12、メータ操作部13、メータECU(Electronic Control Unit)14、エアバッグECU15、各種センサ16~18といった、機器及び装置が接続される。車内ネットワーク11に接続される機器及び装置は、車内ネットワーク11を介して互いに情報通信可能に構成される。制御装置10は、例えば、ECUである。あるいは、制御装置10は、車内ネットワーク11に対応する通信インタフェースを有する、ナビゲーション装置、スマートフォン、タブレット端末装置、パーソナルコンピュータ等の、情報端末装置であってもよい。 車内ネットワーク11は、CAN(Controller Area Network)等の規格に準拠したネットワークである。メータ12は、車両1の運動状態を示す車速メータ、エンジン回転数メータ、走行距離を示すオドメータ及びトリップメータ、燃料の残量を示す燃料メータ等を含む。メータECU14は、メータ12に表示する情報を生成してメータ12へ送る。例えば、メータECU14は、走行状態センサ17から車両1の車速、エンジン回転数、走行距離といった検知結果を受け取り、また、燃料センサ18から燃料の残量を示す検知結果を受け取って、これら検知結果を示す情報をメータ12へ送る。メータECU14の機能を制御装置10が担い、制御装置10がメータECU14を兼ねてもよい。メータ操作部13は、メータ12の表示を操作するための入力インタフェース、例えばオドメータとトリップメータの表示を相互に切り替えたり、トリップメータをクリアしたりするための操作ボタン等を有し、操作に応じた信号をメータECU14へ送る。エアバッグECU15は、車内ネットワーク11を介してエアバッグの挙動を制御・検知するとともに、エアバッグの挙動の履歴を格納する。加速度センサ16は、車体に加わる加速度を検知し、検知結果を示す信号を出力する。走行状態センサ17は車輪の回転数、エンジン回転数、車速等を検知するセンサを含み、各センサの検知結果を示す信号を出力する。例えば、走行距離は、車輪の回転数、車速、経過時間等に基づいて検知される。冠水センサ19は、車両1が冠水したときに水と接触するような車体の位置に取り付けられ、水との接触を検知して検知結果を示す信号を出力する。
【0012】
本実施形態では、制御装置10の制御部103は、車両1の第1の状態を検知する第1の機器(加速度センサ16、エアバッグECU15、冠水センサ19)の検知結果に基づいて、車両1の第2の状態を検知する第2の機器(走行状態センサ17)の検知結果を表示する表示装置に、すなわちメータ12に、所定の事象に対応する情報、すなわち、事故又は冠水の有無を示す情報を表示させる。ここで、車両1の第1の状態は、車両1の急減速、エアバッグの作動の発生、冠水といった状態を含む。また、第2の状態は、車速、走行距離等を含む。
【0013】
制御部103は、加速度センサ16、エアバッグECU15といった標準装備による検知結果を用いて事故の発生を判定するので、事故の発生を判定するための追加的構成を必要としない。また、制御部103は、事故又は冠水の発生の履歴を、本来であれば走行距離等を表示するためのメータ12に表示させる。よって、ユーザ等が事故等の有無を簡便に認識することが可能となる。
【0014】
制御装置10の各部について説明する。
【0015】
通信部101は、車内ネットワーク11に接続するための、一以上の有線又は無線規格に対応する通信モジュールを有する。通信部101は、例えば、CAN(Controller Area Network)等の規格に対応した通信モジュールにより車内ネットワーク11に接続される。通信部101は、加速度センサ16、冠水センサ19のそれぞれの検知結果、及びエアバッグECU15によるエアバッグの挙動の検知結果を示す情報を受けて制御部103に渡す。また、通信部101は、制御部103が生成する指示、情報を、メータECU14へ向けて送る。更に、通信部101は、1つ以上のGNSS(Global Navigation Satellite System)受信機を含むか、GNSS受信機と通信可能な通信モジュールを有してもよい。GNSSには、例えば、GPS(Global Positioning System)、QZSS(Quasi-Zenith Satellite System)、BeiDou、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、及びGalileoの少なくともいずれかが含まれる。通信部101は、GNSS信号を受けて、制御部103に渡す。
【0016】
記憶部102は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等を有する。記憶部102は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部102は、制御部103の動作に用いられる任意の情報、制御・処理プログラム等を格納する。また、記憶部102は、制御部103が判定する事故又は冠水発生の履歴を格納する。
【0017】
制御部103は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の一以上の汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した一以上の専用のプロセッサを有する。あるいは、制御部103は、一以上の、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用回路を有してもよい。制御部103は、制御・処理プログラムに従って動作したり、回路として実装された動作手順に従って動作したりすることで、本実施形態にかかる動作を実行する。
【0018】
図2は、本実施形態における制御装置10の動作手順例を説明するためのフローチャート図である。図2の動作手順は、例えば、車両1のイグニションがオンされることで制御装置10に電力が投下され、制御装置10が動作しているときに任意の周期(例えば、数秒~数分間隔)で制御部103により実行される。
【0019】
ステップS200において、制御部103は、車両1の各種機器、装置から検知結果を取得する。制御部103は、加速度センサ16、走行状態センサ17、冠水センサ19及びエアバッグECU15のそれぞれの検知結果を、通信部101を介して受け取る。
【0020】
ステップS202において、制御部103は、衝突を示す加速度が検知されたかを判定する。例えば、制御部103は、検知された加速度の絶対値が任意に設定される基準値以上の場合、衝突を示す加速度が検知されたと判定し(ステップS202のYes)、ステップS204に進む。そして、ステップS204において、制御部103は、事故発生と判定する。加速度の絶対値に対する基準値は、車両1が他車両等の対象物と衝突した蓋然性を示す大きさに任意に予め設定されて記憶部102に格納される。一方、制御部103は、検知された加速度の絶対値が基準値未満の場合、衝突を示す加速度が検知されなかったと判定し(ステップS202のNo)、ステップS204を実行せずにステップS206に進む。
【0021】
ステップS206において、制御部103は、エアバッグの作動が検知されたかを判定する。例えば、制御部103は、エアバッグECU15からエアバッグの作動の発生を示す検知結果を取得していた場合(ステップS206のYes)、ステップS208に進む。事故発生を示唆するエアバッグ作動の発生が検知されたので、ステップS208において、制御部103は、事故発生と判定する。一方、制御部103は、エアバッグの作動を示す検知結果を取得していなかった場合(ステップS206のNo)、ステップS208を実行せずにステップS210に進む。
【0022】
ステップS210において、制御部103は、冠水が検知されたかを判定する。例えば、制御部103は、水との接触を示す検知結果が冠水センサ15から取得されていた場合(ステップS210のYes)、ステップS212に進む。そして、ステップS212において、制御部103は、冠水発生と判定する。一方、制御部103は、水との接触を示す検知結果が取得されていなかった場合(ステップS210のNo)、制御部103は、ステップS212を実行せずにステップS214に進む。
【0023】
上記において、冠水センサ19による検知結果の代わりに、制御部103は、左右のエアバッグをそれぞれ制御する一対のエアバッグECU15、左右又は前後の車輪の動作を検知する車輪ECU対、左右又は前後のブレーキの制動を制御・検知するブレーキECU対、左右又は前後の座席の動作を制御する座席ECU対といったECU対からのダイアグ信号を用いて冠水検知を判定してもよい。これらのECU対は、車両1の底部に左右又は前後に振り分けて配置され、両方ともダイアグ信号を出力する場合には、衝突事故より冠水による浸水を示唆する蓋然性が高い。よって、制御装置10の制御部103は、これらのECU対の両方からダイアグ信号を取得したときに冠水を判定することが可能である。
【0024】
ステップS214において、制御部103は、事故又は冠水が発生したかを判定する。例えば、制御部103は、ステップS204若しくはステップS208で事故発生を判定した場合、又はステップS212で冠水発生を判定した場合には(ステップS214のYes)、ステップS216に進む。そして、ステップS216において、制御部103は、事故発生又は冠水発生の履歴を記憶部102に格納する。そして、制御部103は、ステップS218において、メータ12に事故又は冠水の発生を示す表示を出力させるための情報と指示を、メータECU14に対し送り、図2の手順を終了する。一方、事故発生及び冠水発生をいずれも判定しなかった場合には、制御部103は、ステップS216及びステップS218を実行せずに、図2の手順を終了する。
【0025】
図3A~3Dは、メータ12における情報の表示態様の例を示す。図3Aは、通常時のメータ12の表示例を示し、図3B~3Dは、事故又は冠水発生の履歴を示す情報を表示する例を示す。
【0026】
図3Aに示すように、メータ12は、標準装備として、車速メータ30と、オドメータ31とを有する。メータ12は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイとその制御回路とを有する。車速メータ30は、車両1の車速を示す。ここでは、車両1が停車した状態、すなわち車速ゼロの場合が示される。また、オドメータ31は、累積走行距離を示す。ここでは、例えば、累積走行距離123456kmの場合が示される。
【0027】
図3Bに示すように、メータ12が事故又は冠水発生の履歴を示す情報を表示する場合、オドメータ31の右下の隅に、黒丸或いはドットが表示される。かかる表示32は、事故又は冠水発生の履歴があることを示す。また、表示32の位置は、図3Cに示すように、オドメータ31の右上、左上下の隅であってもよい。表示32は、事故又は冠水発生の履歴の有無を二値的に示す。すなわち、表示32が表示された状態は事故又は冠水発生の履歴が有ることを示し、表示されない状態は履歴が無いことを示す。あるいは、図3Dに示すように、表示32の態様は、履歴の蓄積に応じて黒丸又はドットの数を増加させてもよい。表示32の態様としての黒丸、ドットは例示であって、例えば、アンダーバー(“_”)、ハイフン(“―”)、アスタリスク(“*”)等であってもよい。いずれの場合も、表示32は、累積走行距離の表示に対し目立たない位置及び態様で表示されることが好ましい。
【0028】
また、メータ操作部13に対するユーザの操作に応答して表示32を表示するように、制御部103がメータECU14に指示してもよい。例えば、図3Aの状態において、トリップメータとオドメータの表示を切り替えるためのボタンが長押し、複数回速押し等されると、その操作に応答して図3B乃至3Dに示した態様の表示に切り替えるような指示を、制御部103からメータECU14へ送ってもよい。
【0029】
上記において、メータ12のオドメータ31に事故又は冠水の発生履歴を表示する例が示されたが、例えば、メータ12の残燃料表示の一部を用いて、事故又は冠水の発生履歴を表示するように構成してもよい。
【0030】
本実施形態によれば、車両1の事故又は冠水の履歴の有無を、簡便に表示することで、再販事業者、購入希望のユーザは、車両1の状態を容易に把握することが可能となる。車両1に標準的に搭載される機器を用いて制御装置10により事故又は冠水の履歴を管理するので、仮に車両1のメンテナンス記録等が不備な場合であっても、車両1自体に事故又は冠水の履歴を残すことが可能となる。また、制御装置10に事故又は冠水の履歴を格納することで、仮に、メータ12が交換又は改変・改造等された場合であっても、車両1に履歴を残すことが可能となる。
【0031】
制御装置10の動作を規定する処理・制御プログラムは、制御装置10が接続可能な任意のサーバ装置の記憶部に記憶されていて、制御装置10にダウンロードされてもよいし、制御装置10に読取り可能な可搬型で非一過性の記録・記憶媒体に格納され、制御装置10が媒体から読み取ってもよい。
【0032】
上述において、実施形態を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形及び修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段、ステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【符号の説明】
【0033】
1 車両
10 制御装置
11 車内ネットワーク
12 メータ
13 メータ操作部
14 メータECU
15 エアバッグECU
16 加速度センサ
17 走行状態センサ
18 燃料センサ
19 冠水センサ
101 通信部
102 記憶部
103 制御部
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D