(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-20
(45)【発行日】2024-05-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、および、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0645 20230101AFI20240521BHJP
H02J 50/10 20160101ALI20240521BHJP
H02J 50/40 20160101ALI20240521BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20240521BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240521BHJP
【FI】
G06Q30/0645
H02J50/10
H02J50/40
H02J7/00 P
H02J7/00 301D
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2021114198
(22)【出願日】2021-07-09
【審査請求日】2023-04-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】横山 大樹
(72)【発明者】
【氏名】橋本 俊哉
(72)【発明者】
【氏名】小林 勝也
(72)【発明者】
【氏名】平野 貴洋
(72)【発明者】
【氏名】杉山 緑
(72)【発明者】
【氏名】山下 龍之介
【審査官】塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-531699(JP,A)
【文献】国際公開第2016/143375(WO,A1)
【文献】特開2014-229093(JP,A)
【文献】特開2007-241611(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
H02J 50/10
H02J 50/40
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体に電力を供給可能な給電マットの貸し出しの問い合わせを受け付ける受付手段と、
複数の前記給電マットの各々の識別情報に対して区分情報を関連付けた関連付け情報を記憶した記憶手段とを備え、前記区分情報は、前記給電マットの少なくとも1つの特性が、前記特性に関して設定された複数の区分の何れに属するかを示しており、
前記受付手段によって受け付けた問い合わせと、前記関連付け情報とに基づき、前記複数の給電マットから1つ以上の
前記給電マットを特定する特定手段と、
前記特定手段による特定結果に基づく情報を出力する出力手段とをさらに備
え、
前記特性は、製品仕様であり、
前記問い合わせが前記製品仕様を示す情報を含む場合には、前記特定手段は、前記複数の給電マットから前記特性が前記問い合わされた製品仕様に応じた前記1つ以上の給電マットを特定する、情報処理装置。
【請求項2】
移動体に電力を供給可能な給電マットの貸し出しの問い合わせを受け付ける受付手段と、
複数の前記給電マットの各々の識別情報に対して区分情報を関連付けた関連付け情報を記憶した記憶手段とを備え、前記区分情報は、前記給電マットの少なくとも1つの特性が、前記特性に関して設定された複数の区分の何れに属するかを示しており、
前記受付手段によって受け付けた問い合わせと、前記関連付け情報とに基づき、前記複数の給電マットから1つ以上の
前記給電マットを特定する特定手段と、
前記特定手段による特定結果に基づく情報を出力する出力手段とをさらに備
え、
前記特性は、柔らかさであり、
前記柔らかさに関して、前記複数の区分が設定されており、
前記問い合わせが前記給電マットの利用場所の情報を含む場合には、前記特定手段は、前記利用場所の情報と、前記柔らかさに関して設定された前記複数の区分とに基づき、前記複数の給電マットから前記利用場所に応じた1つ以上の前記給電マットを特定し、
前記利用場所の情報は、屋内または屋外の情報を含み、
前記特定手段は、前記利用場所が前記屋外の場合には、前記屋内の場合よりも柔らかい前記1つ以上の給電マットを前記複数の給電マットから特定する、情報処理装置。
【請求項3】
移動体に電力を供給可能な給電マットの貸し出しの問い合わせを受け付ける受付手段と、
複数の前記給電マットの各々の識別情報に対して区分情報を関連付けた関連付け情報を記憶した記憶手段とを備え、前記区分情報は、前記給電マットの少なくとも1つの特性が、前記特性に関して設定された複数の区分の何れに属するかを示しており、
前記受付手段によって受け付けた問い合わせと、前記関連付け情報とに基づき、前記複数の給電マットから1つ以上の
前記給電マットを特定する特定手段と、
前記特定手段による特定結果に基づく情報を出力する出力手段とをさらに備
え、
前記特性は、給電能力であり、
前記給電能力に関して、前記複数の区分が設定されており、
前記問い合わせが前記給電マットに対して前記給電マットのユーザが求める給電能力の情報を含む場合には、前記特定手段は、前記給電マットのユーザが求める給電能力の情報と、前記給電能力に関して設定された前記複数の区分とに基づき、前記複数の給電マットから前記ユーザが求める給電能力に応じた前記1つ以上の給電マットを特定する、情報処理装置。
【請求項4】
移動体に電力を供給可能な給電マットの貸し出しの問い合わせを受け付ける受付手段と、
複数の前記給電マットの各々の識別情報に対して区分情報を関連付けた関連付け情報を記憶した記憶手段とを備え、前記区分情報は、前記給電マットの少なくとも1つの特性が、前記特性に関して設定された複数の区分の何れに属するかを示しており、
前記受付手段によって受け付けた問い合わせと、前記関連付け情報とに基づき、前記複数の給電マットから1つ以上の
前記給電マットを特定する特定手段と、
前記特定手段による特定結果に基づく情報を出力する出力手段とをさらに備
え、
前記特性は、汚れ度合いであり、
前記受付手段は、前記給電マットのユーザが個人であるか法人であるかを示したユーザ情報をさらに受け付け、
前記特定手段は、前記ユーザが前記個人の場合には、前記法人の場合よりも汚れ度合いが少ない前記1つ以上の給電マットを前記複数の給電マットから特定する、情報処理装置。
【請求項5】
移動体に電力を供給可能な給電マットの貸し出しの問い合わせを受け付ける受付手段と、
複数の前記給電マットの各々の識別情報に対して区分情報を関連付けた関連付け情報を記憶した記憶手段とを備え、前記区分情報は、前記給電マットの少なくとも1つの特性が、前記特性に関して設定された複数の区分の何れに属するかを示しており、
前記受付手段によって受け付けた問い合わせと、前記関連付け情報とに基づき、前記複数の給電マットから1つ以上の
前記給電マットを特定する特定手段と、
前記特定手段による特定結果に基づく情報を出力する出力手段とをさらに備
え、
前記特性は、故障の頻度または劣化度合いであり、
前記問い合わせが前記給電マットから給電を受ける移動体の種別を示す種別情報を含む場合において、前記種別情報が緊急用または災害用の移動体を示すときには、前記特定手段は、前記種別情報が緊急用または災害用の移動体を示していない場合よりも、前記故障の頻度が少ない、または前記劣化度合いが小さい前記1つ以上の給電マットを前記複数の給電マットから特定する、情報処理装置。
【請求項6】
前記受付手段は、前記情報処理装置と通信可能に接続された端末装置から前記問い合わせを受け付け、
前記出力手段は、前記特定結果に基づく情報を前記端末装置に通知する、請求項1から
5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
請求項
6に記載の情報処理装置と、前記端末装置とを備える、情報処理システム。
【請求項8】
情報処理装置が、移動体に電力を供給可能な給電マットの貸し出しの問い合わせを受け付けるステップと、
前記情報処理装置が、受け付けた前記問い合わせと、複数の前記給電マットの各々の識別情報に対して区分情報を関連付けた関連付け情報とに基づき、前記複数の給電マットから1つ以上の
前記給電マットを特定するステップとを備え、前記区分情報は、前記給電マットの少なくとも1つの特性が、前記特性に関して設定された複数の区分の何れに属するかを示しており、
前記情報処理装置が、特定された結果に基づく情報を出力するステップをさらに備
え、
前記特性は、製品仕様であり、
前記1つ以上の給電マットを特定するステップでは、前記問い合わせが前記製品仕様を示す情報を含む場合には、前記複数の給電マットから前記特性が前記問い合わされた製品仕様に応じた前記1つ以上の給電マットを特定する、情報処理方法。
【請求項9】
情報処理装置が、移動体に電力を供給可能な給電マットの貸し出しの問い合わせを受け付けるステップと、
前記情報処理装置が、受け付けた前記問い合わせと、複数の前記給電マットの各々の識別情報に対して区分情報を関連付けた関連付け情報とに基づき、前記複数の給電マットから1つ以上の
前記給電マットを特定するステップとを備え、前記区分情報は、前記給電マットの少なくとも1つの特性が、前記特性に関して設定された複数の区分の何れに属するかを示しており、
前記情報処理装置が、特定された結果に基づく情報を出力するステップをさらに備
え、
前記特性は、柔らかさであり、
前記柔らかさに関して、前記複数の区分が設定されており、
前記1つ以上の給電マットを特定するステップでは、前記問い合わせが前記給電マットの利用場所の情報を含む場合には、前記利用場所の情報と、前記柔らかさに関して設定された前記複数の区分とに基づき、前記複数の給電マットから前記利用場所に応じた1つ以上の前記給電マットを特定し、
前記利用場所の情報は、屋内または屋外の情報を含み、
前記1つ以上の給電マットを特定するステップでは、前記利用場所が前記屋外の場合には、前記屋内の場合よりも柔らかい前記1つ以上の給電マットを前記複数の給電マットから特定する、情報処理方法。
【請求項10】
情報処理装置が、移動体に電力を供給可能な給電マットの貸し出しの問い合わせを受け付けるステップと、
前記情報処理装置が、受け付けた前記問い合わせと、複数の前記給電マットの各々の識別情報に対して区分情報を関連付けた関連付け情報とに基づき、前記複数の給電マットから1つ以上の
前記給電マットを特定するステップとを備え、前記区分情報は、前記給電マットの少なくとも1つの特性が、前記特性に関して設定された複数の区分の何れに属するかを示しており、
前記情報処理装置が、特定された結果に基づく情報を出力するステップをさらに備
え、
前記特性は、給電能力であり、
前記給電能力に関して、前記複数の区分が設定されており、
前記1つ以上の給電マットを特定するステップでは、前記問い合わせが前記給電マットに対して前記給電マットのユーザが求める給電能力の情報を含む場合には、前記給電マットのユーザが求める給電能力の情報と、前記給電能力に関して設定された前記複数の区分とに基づき、前記複数の給電マットから前記ユーザが求める給電能力に応じた前記1つ以上の給電マットを特定する、情報処理方法。
【請求項11】
情報処理装置が、移動体に電力を供給可能な給電マットの貸し出しの問い合わせ
と、前記給電マットのユーザが個人であるか法人であるかを示したユーザ情報とを受け付けるステップと、
前記情報処理装置が、受け付けた前記問い合わせと、複数の前記給電マットの各々の識別情報に対して区分情報を関連付けた関連付け情報とに基づき、前記複数の給電マットから1つ以上の
前記給電マットを特定するステップとを備え、前記区分情報は、前記給電マットの少なくとも1つの特性が、前記特性に関して設定された複数の区分の何れに属するかを示しており、
前記情報処理装置が、特定された結果に基づく情報を出力するステップをさらに備
え、
前記特性は、汚れ度合いであり、
前記1つ以上の給電マットを特定するステップでは、前記ユーザが前記個人の場合には、前記法人の場合よりも汚れ度合いが少ない前記1つ以上の給電マットを前記複数の給電マットから特定する、情報処理方法。
【請求項12】
情報処理装置が、移動体に電力を供給可能な給電マットの貸し出しの問い合わせを受け付けるステップと、
前記情報処理装置が、受け付けた前記問い合わせと、複数の前記給電マットの各々の識別情報に対して区分情報を関連付けた関連付け情報とに基づき、前記複数の給電マットから1つ以上の
前記給電マットを特定するステップとを備え、前記区分情報は、前記給電マットの少なくとも1つの特性が、前記特性に関して設定された複数の区分の何れに属するかを示しており、
前記情報処理装置が、特定された結果に基づく情報を出力するステップをさらに備
え、
前記特性は、故障の頻度または劣化度合いであり、
前記問い合わせが前記給電マットから給電を受ける移動体の種別を示す種別情報を含む場合において、前記種別情報が緊急用または災害用の移動体を示すときには、前記1つ以上の給電マットを特定するステップでは、前記種別情報が緊急用または災害用の移動体を示していない場合よりも、前記故障の頻度が少ない、または前記劣化度合いが小さい前記1つ以上の給電マットを前記複数の給電マットから特定する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理システム、および、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、非接触で車両等の充電が可能で、かつ、持ち運びが可能な給電マットが知られている。たとえば、特開2014-236540号公報(特許文献1)には、車両に搭載された受電コイルに対して電力伝送用の電磁波を送電する送電コイルと、送電コイルを被覆する可撓性シートであるシート材と、を備える送電コイル部材が開示されている。この送電コイル部材は、持ち運びが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
給電マットは、ユーザによって使用される場所や目的等が異なるため、ユーザ毎に給電マットに対して求める機能が異なる。
【0005】
本開示の目的は、ユーザに給電マットを適切に貸し出すことを可能とする情報処理装置、情報処理システム、および情報処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある局面に従うと、情報処理装置は、移動体に電力を供給可能な給電マットの貸し出しの問い合わせを受け付ける受付手段と、複数の給電マットの各々の識別情報に対して区分情報を関連付けた関連付け情報を記憶した記憶手段とを備える。区分情報は、給電マットの少なくとも1つの特性が、特性に関して設定された複数の区分の何れに属するかを示している。情報処理装置は、受付手段によって受け付けた問い合わせと、関連付け情報とに基づき、複数の給電マットから1つ以上の給電マットを特定する特定手段と、特定手段による特定結果に基づく情報を出力する出力手段とをさらに備える。
【0007】
このような構成によれば、情報処理装置は、複数の給電マットのうちから、問い合わせに基づいた給電マットを特定することができる。それゆえ、問い合わせを行ったユーザに対して、給電マットを適切に貸し出すことができる。
【0008】
好ましくは、特性は、劣化度合いである。劣化度合いに関して設定された複数の区分は、給電マットの劣化度合いが基準度合い以上の区分と、劣化度合いが基準度合い未満の区分とを含む。このような構成によれば、劣化度合いに応じた、給電マットの貸し出しが可能となる。
【0009】
好ましくは、特性は、製品仕様である。問い合わせは、製品仕様を示す情報を含む。このような構成によれば、製品仕様に応じた、給電マットの貸し出しが可能となる。
【0010】
好ましくは、特性は、柔らかさである。問い合わせは、給電マットの利用場所の情報を含む。特定手段は、利用場所の情報と、柔らかさに関して設定された複数の区分とに基づき、複数の給電マットから1つ以上の給電マットを特定する。このような構成によれば、利用場所に応じた、給電マットの貸し出しが可能となる。
【0011】
好ましくは、利用場所の情報は、屋内または屋外の情報を含む。特定手段は、利用場所が屋外の場合には、屋内の場合よりも柔らかい給電マットを複数の給電マットから特定する。このような構成によれば、屋外に適した給電マットを貸し出すことが可能となる。
【0012】
好ましくは、特性は、給電能力である。問い合わせは、給電マットに対して給電マットのユーザが求める給電能力の情報を含む。特定手段は、給電マットのユーザが求める給電能力の情報と、給電能力に関して設定された複数の区分とに基づき、複数の給電マットから1つ以上の給電マットを特定する。このような構成によれば、ユーザが求める給電能力に応じた、給電マットの貸し出しが可能となる。
【0013】
好ましくは、特性は、故障の頻度である。問い合わせは、給電マットのユーザの業種の情報を含む。特定手段は、業種の情報と、故障の頻度に関して設定された複数の区分とに基づき、複数の給電マットから1つ以上の給電マットを特定する。
【0014】
このような構成によれば、給電マットが故障すると損害が大きくなるような業種を行っているユーザに対して、故障頻度の少ない給電マットを貸し出すことができる。それゆえ、大きな損害の発生を抑制ができる。
【0015】
好ましくは、特性は、汚れ度合いである。受付手段は、給電マットのユーザが個人であるか法人であるかを示したユーザ情報をさらに受け付ける。特定手段は、ユーザが個人の場合には、法人の場合よりも汚れ度合いが少ない給電マットを複数の給電マットから特定する。一般的に、個人の方が法人のよりも汚れに敏感である。それゆえ、ユーザの種別に応じた、給電マットの貸し出しが可能となる。
【0016】
好ましくは、特性は、故障の頻度または劣化度合いである。問い合わせは、給電マットから給電を受ける移動体の種別を示す種別情報を含む。特定手段は、種別情報が緊急用または災害用の移動体を示す場合には、種別情報が緊急用または災害用の移動体を示していない場合よりも、故障の頻度が少ない、または劣化度合いが小さい給電マットを複数の給電マットから特定する。
【0017】
このような構成によれば、緊急用または災害用の移動体のユーザに対して、故障の頻度の少ない、または劣化度合いの小さい給電マットを貸し出すことができる。すなわち、給電マットに対して高い信頼性を要求するユーザに対して、信頼性の高い給電マットを貸し出すことが可能となる。
【0018】
好ましくは、受付手段は、情報処理装置と通信可能に接続された端末装置から問い合わせを受け付ける。出力手段は、特定結果に基づく情報を端末装置に通知する。
【0019】
このような構成によれば、端末装置で、貸し出しの問い合わせと、特定された給電マットに基づく情報の確認とができる。
【0020】
本開示の他の局面に従うと、情報処理システムは、上述した情報処理装置と、上述した端末装置とを備える。
【0021】
このような構成によれば、問い合わせを行ったユーザに対して、給電マットを適切に貸し出すことができる。
【0022】
本開示のさらに他の局面に従うと、情報処理方法は、情報処理装置が、移動体に電力を供給可能な給電マットの貸し出しの問い合わせを受け付けるステップと、情報処理装置が、受け付けた問い合わせと、複数の給電マットの各々の識別情報に対して区分情報を関連付けた関連付け情報とに基づき、複数の給電マットから1つ以上の給電マットを特定するステップとを備える。区分情報は、給電マットの少なくとも1つの特性が、特性に関して設定された複数の区分の何れに属するかを示している。情報処理方法は、情報処理装置が、特定された結果に基づく情報を出力するステップをさらに備える。
【0023】
このような方法によれば、情報処理装置は、複数の給電マットのうちから、問い合わせに基づいた給電マットを特定することができる。それゆえ、問い合わせを行ったユーザに対して、給電マットを適切に貸し出すことができる。
【発明の効果】
【0024】
本開示によれば、ユーザに対して、給電マットを適切に貸し出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】給電マットを含む非接触充電システムの構成を概略的に示す斜視図である。
【
図2】情報処理システムの概略構成を説明する図である。
【
図3】サーバ装置の典型的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】端末装置の典型的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図5】情報処理システムを構成するサーバ装置と端末装置との機能的構成を説明するための機能ブロック図である。
【
図6】サーバ装置に記憶されているデータベースの概略構成を説明するための図である。
【
図8】給電マットの貸し出し問い合わせを行うための入力画面を示した図である。
【
図9】特定結果に基づく見積結果の画面を示した図である。
【
図10】情報処理システムで実行される処理の流れを説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。図面においては、実際の寸法の比率に従って図示しておらず、構造の理解を容易にするために、構造が明確となるように比率を変更して図示している箇所がある。
【0027】
<A.給電マット>
本実施の形態において貸し出し対象となる給電マットの概略構成と、当該給電マットの使用例とについて説明する。
【0028】
図1は、給電マットを含む非接触充電システムの構成を概略的に示す斜視図である。
図1に示されるように、給電マット10は、移動体4によって利用される。移動体4は、図示しない、受電コイルと、蓄電装置とを有している。
【0029】
移動体4として、たとえば、車両、マイクロパレット、ドローンとも称される無人航空機(UVA:unmanned aerial vehicle)が挙げられる。車両としては、
図1に示したように、たとえば定員が1、2名の小型モビリティが挙げられる。これに限定されず、車両は、たとえば、ハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)、無人で搬送物を搬送可能な自動運転車両であってもよい。
【0030】
非接触充電システム1は、給電マット10と、給電装置20とを備えている。
給電マット10は、非接触で移動体4に電力を送ることが可能である。給電マット10は、路面等に設置されてもよいし、壁面に設置されてもよい。給電マット10は、ロール状に巻かれることが可能な柔軟性ないし可撓性を有していてもよい。詳しくは、給電マット10は、複数の送電コイル11を有している。なお、これに限定されず、給電マット10に含まれる送電コイル11の数は、1つでもよい。
【0031】
送電コイル11は、移動体4に搭載された受電コイルに非接触で電力を伝送可能である。送電コイル11は、その上方に受電コイルが位置するときに、当該受電コイルに対して電力伝送用の電磁波を送る。受電コイルは、その電磁波に基づいて生成された電力によって、移動体4の蓄電装置を充電する。送電コイル11は、
図1に示されるように、平面視において四角形状に形成されてもよいし、平面視において六角形状に形成されてもよい。あるいは、送電コイル11は、平面視において四角形状及び六角形状とは異なる形状に形成されてもよい。
【0032】
給電装置20は、給電マット10に電力を供給する。給電装置20は、交流電源25に接続可能である。給電装置20は、交流電源25から供給される交流電力の電圧を適切な値に変換するとともに、その変換後の交流電力を給電マット10に供給する。
【0033】
給電装置20は、センサユニット28を有していてもよい。センサユニット28は、給電マット10上を通過する移動体4の位置を検出する。センサユニット28は、カメラ、レーダー(Radar)及びライダー(LIDAR:Laser Imaging Detection and Ranging)のうちの少なくとも一つを含む。
【0034】
以下では、上述した給電マットの貸し出しを行うための情報処理システムについて説明する。詳細については後述するが、給電マット10の特性(たとえば、状態、性能)は、給電マット10毎に異なる。そこで、本実施の形態1では、給電マット10の特性を考慮した給電マット10の貸し出しを行う。
【0035】
<B.情報システムの概略構成>
図2は、本実施の形態の情報処理システムの概略構成を説明する図である。
【0036】
図2に示されるように、情報処理システム1000は、サーバ装置100と、複数の端末装置200_1,200_2,200_3,…とを備える。なお、以下では、説明の便宜上、端末装置200_1,200_2,200_3,…のうちの任意の1つの端末装置を、「端末装置200」と称する。
【0037】
サーバ装置100と、各端末装置200とは、ネットワークNWを介して、互いに通信可能に接続されている。なお、
図2においては、3つの端末装置200を示しているが、端末装置200の台数はこれに限定されるものではない。
【0038】
サーバ装置100は、たとえば、給電マット10を貸し出すレンタル業者の自社サーバである。あるいは、サーバ装置100は、レンタル業者を含む複数の業者で共有されるシェアードサーバである。あるいは、サーバ装置100は、クラウドサーバ管理会社が提供するクラウドサーバである。
【0039】
各端末装置200は、上記レンタル業者が提供する給電マットの貸し出しサービスを利用するユーザが利用する通信機器である。たとえば、端末装置200_1は、ある会社において利用され、端末装置200_2は、他の会社において利用される。当該貸し出しサービスを利用する会社の業態は特に限定されない。
【0040】
<C.機器のハードウェア構成>
図3は、サーバ装置100の典型的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【0041】
図3に示されるように、サーバ装置100は、プロセッサ101と、メモリ102と、入力装置103と、ディスプレイ104と、通信IF(Inter Face)105とを備える。メモリ102は、ROM(Read Only Memory)121と、RAM(Random Access Memory)122と、HDD(Hard Disk Drive)123とを含む。
【0042】
プロセッサ101は、ROM121と、RAM122と、HDD123と、入力装置103と、ディスプレイ104と、通信IF105と、バス等によって通信可能に接続されている。
【0043】
プロセッサ101は、サーバ装置100の全体的な動作を制御する。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する。
【0044】
入力装置103は、ユーザの入力を受け付ける。入力装置103は、典型的には、キーボード、マウスである。ディスプレイ104は、各種の情報を表示する。通信IF105は、各端末装置200との通信を行うためのインターフェイスである。
【0045】
なお、サーバ装置100は、HDD123の代わりに、または、HDD123とともに、他の不揮発性の記憶装置(たとえば、SSD(Solid State Drive))を備えていてもよい。
【0046】
図4は、端末装置200の典型的なハードウェア構成を示すブロック図である。
図4に示されるように、端末装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、入力装置203と、ディスプレイ204と、通信IF205とを備える。メモリ202は、ROM221と、RAM222と、HDD223とを含む。
【0047】
プロセッサ201は、ROM221と、RAM222と、HDD223と、入力装置203と、ディスプレイ204と、通信IF205と、バス等によって通信可能に接続されている。
【0048】
プロセッサ201は、端末装置200の全体的な動作を制御する。プロセッサ201は、メモリ202に記憶されたオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する。
【0049】
入力装置203は、ユーザの入力を受け付ける。入力装置203は、典型的には、キーボード、マウスである。ディスプレイ204は、各種の情報を表示する。通信IF205は、サーバ装置100との通信を行うためのインターフェイスである。
【0050】
なお、サーバ装置100と同様に、端末装置200は、HDD223の代わりに、または、HDD223とともに、他の不揮発性の記憶装置(たとえば、SSD)を備えていてもよい。
【0051】
<D.システムの機能的構成>
図5は、情報処理システム1000を構成するサーバ装置100と端末装置200との機能的構成を説明するための機能ブロック図である。
図6は、サーバ装置100に記憶されているデータベースの概略構成を説明するための図である。
【0052】
(d1.端末装置200)
図5に示されるように、端末装置200は、制御部250と、記憶部260と、通信部270と、表示部280と、入力部290とを備える。制御部250は、通信制御部251と、表示制御部252とを含む。
【0053】
制御部250は、端末装置200の全体的な動作を制御する。制御部250は、プロセッサ201が、メモリ202に記憶されたオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行することによって実現される機能ブロックである。
【0054】
通信制御部251は、通信部270を介した外部(本例では、サーバ装置100)との通信を制御する。通信部270は、
図4の通信IF205に対応する。
【0055】
表示制御部252は、表示部280における画面表示を制御する。表示部280は、
図4のディスプレイ204に対応する。
【0056】
入力部290は、端末装置200のユーザからの入力操作を受け付ける。入力部290は、入力操作に基づく信号を制御部250に送る。入力部290は、
図4の入力装置203に対応する。
【0057】
記憶部260は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを記憶している。記憶部260は、
図4のメモリ202に対応する。本例では、アプリケーションプログラムとして、Webブラウザ等を記憶している。
【0058】
入力部290を介したユーザ操作によって、通信部270およびネットワークNWを介して、給電マット10の貸し出しに関するデータが送信される。たとえば、ユーザのID、ユーザのパスワード、見積もりのための問い合わせデータ、注文を確定するためのデータ(信号)が、端末装置200からサーバ装置100に送信される。
【0059】
また、端末装置200は、ネットワークNWおよび通信部270を介して、サーバ装置100からデータを受信する。端末装置200は、端末装置200からのリクエスト信号に応じて、サーバ装置100から応答信号を受信する。
【0060】
端末装置200は、典型的には、Webページを表示するためのデータ(HTMLファイル、画像データ等)をサーバ装置100から受信する。具体的には、サーバ装置100にログインするためのWebページを表示するためのデータ、見積もり用のデータ入力Webページを表示するためのデータ、注文確定用(正式発注用,予約確定用)のWebページを表示するためのデータ等を、サーバ装置100から受信する。端末装置200で表示される画面例については、後述する。
【0061】
(d2.サーバ装置100)
サーバ装置100は、制御部150と、記憶部160と、通信部170と、表示部180と、入力部190とを備える。制御部150は、通信制御部151と、表示制御部152と、受付部153と、特定部154とを含む。記憶部160は、データベース300を記憶している。なお、出力部199は、通信制御部151と、通信部170と、表示制御部152と、表示部180とを含む。
【0062】
制御部150は、サーバ装置100の全体的な動作を制御する。制御部150は、プロセッサ101が、メモリ102に記憶されたオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行することによって実現される機能ブロックである。
【0063】
通信制御部151は、通信部170を介した外部(本例では、端末装置200)との通信を制御する。通信部170は、
図3の通信IF105に対応する。
【0064】
表示制御部152は、表示部180における画面表示を制御する。表示部180は、
図3のディスプレイ104に対応する。
【0065】
入力部190は、サーバ装置100のユーザからの入力操作を受け付ける。入力部190は、入力操作に基づく信号を制御部150に送る。入力部190は、
図3の入力装置103に対応する。
【0066】
記憶部160は、オペレーティングシステムと、アプリケーションプログラムと、データベース300とを記憶している。記憶部160は、
図3のメモリ102に対応する。
【0067】
図6に示すように、データベース(関連付け情報)300は、データテーブル310と、データテーブル320とを有する。
【0068】
データテーブル310では、複数の給電マット10の各々の識別情報に対して、区分情報が関連付けられている。区分情報は、給電マット10の各特性が、特性に関して設定された複数の区分(特性区分)の何れに属するかを示している。なお、任意の1つの特性に関して設定された複数の区分(複数のセグメント)の各々は、当該特性に関し、1つの給電マット10が属する、グループ、ランク、レベル、グレード、またはクラス等を表している。
【0069】
「劣化度合い」といった特性(項目)に着目すると、給電マット10の識別情報“A00001”に対して、「小」といった区分情報が関連付けられている。すなわち、当該区分情報は、識別情報“A00001”の給電マット10の劣化度合いが、複数の区分(「大」,「小」)のうち、「小」に属していることを示している。給電マットの識別情報“A00003”に対して、「大」といった区分情報が関連付けられている。すなわち、当該区分情報は、識別情報“A00003”の給電マット10の劣化度合いが、複数の区分(「大」,「小」)のうち、「大」に属していることを示している。
【0070】
なお、本例での劣化度合いとは、給電マット10の性能の劣化度合いであり、後述する汚れ度合いを含まない概念である。
【0071】
「製品仕様」といった特性(項目)に着目すると、給電マット10の識別情報“A00001”に対して、「通常」といった区分情報が関連付けられている。すなわち、当該区分情報は、識別情報“A00001”の給電マット10の製品仕様が、複数の区分(「通常」,「耐振動」,「防水」,「防汚」,「寒冷地」)のうち、「通常」に属していることを示している。なお、寒冷地仕様とは、ヒータまたはコイルに通電することにより融雪する機能を備えた仕様である。
【0072】
同様に、給電マット10の識別情報“A00004”に対して、「耐振動」といった区分情報が関連付けられている。給電マット10の識別情報“A00005”に対して、「防水」といった区分情報が関連付けられている。給電マット10の識別情報“A00006”に対して、「防汚」といった区分情報が関連付けられている。給電マット10の識別情報“A00007”に対して、「寒冷地」といった区分情報が関連付けられている。
【0073】
「柔らかさ」といった特性(項目)に着目すると、給電マット10の識別情報“A00001”に対して、「柔らかい」といった区分情報が関連付けられている。すなわち、当該区分情報は、識別情報“A00001”の給電マット10の柔らかさが、複数の区分(「柔らかい」,「堅い」)のうち、「柔らかい」に属していることを示している。同様に、給電マット10の識別情報“A00002”に対して、「堅い」といった区分情報が関連付けられている。
【0074】
「給電能力」といった特性(項目)に着目すると、給電マット10の識別情報“A00001”に対して、「大」といった区分情報が関連付けられている。なわち、当該区分情報は、識別情報“A00001”の給電マット10の給電能力が、複数の区分(「大」,「中」,「小」)のうち、「大」に属していることを示している。同様に、給電マット10の識別情報“A00003”に対して、「中」といった区分情報が関連付けられている。給電マット10の識別情報“A00005”に対して、「小」といった区分情報が関連付けられている。
【0075】
「故障頻度」といった特性(項目)に着目すると、給電マット10の識別情報“A00001”に対して、「少ない」といった区分情報が関連付けられている。なわち、当該区分情報は、識別情報“A00001”の給電マット10の故障頻度が、複数の区分(「少ない」,「多い」)のうち、「少ない」に属していることを示している。同様に、給電マット10の識別情報“A00004”に対して、「多い」といった区分情報が関連付けられている。
【0076】
「汚れ度合い」といった特性(項目)に着目すると、給電マット10の識別情報“A00001”に対して、「小」といった区分情報が関連付けられている。すなわち、当該区分情報は、識別情報“A00001”の給電マット10の汚れ度合いが、複数の区分(「大」,「小」)のうち、「小」に属していることを示している。同様に、給電マット10の識別情報“A00003”に対して、「大」といった区分情報が関連付けられている。
【0077】
さらに、給電マット10の識別情報に対して、貸し出し済みか否かを示すフラグ情報(図示せず)が対応付けられている。貸し出し済みの場合には、貸し出した日の情報と、返却日予定日の情報とがさらに対応付けられている。
【0078】
また、給電マット10の識別情報に対して、貸し出し予定の有無を示すフラグ情報が対応付けられている。貸し出し予定(予約)がある場合には、貸し出し開始予定日の情報と、返却予定日の情報とがさらに対応付けられている。
【0079】
データテーブル320では、給電マット10の利用場所の情報と、給電マット10の柔らかさの情報とが対応付けられている。本例では、利用場所である「屋外」に対して、柔らかさの情報である「柔らかい」が対応付けられている。また、利用場所である「屋内」に対して、柔らかさの情報である「堅い」が対応付けられている。
【0080】
再び
図5を参照して、受付部153は、給電マット10の貸し出しの問い合わせを受け付ける。受付部153は、通信部170および通信制御部151を介して、端末装置200から給電マット10の貸し出しの問い合わせを受け付ける。受付部153は、貸し出しの問い合わせを受け付けると、受け付けた問い合わせを特定部154に通知する。
【0081】
特定部154は、受付部153によって受け付けた問い合わせと、データベース300とに基づき、サーバ装置100によって管理されている複数の給電マット10から1つ以上の給電マット10を特定する。具体的な特定の手法については、端末装置200に表示される画面例を説明した後に説明する。
【0082】
出力部199は、特定部154による特定結果を出力する。典型的には、出力部199(特に、通信制御部151および通信部170)は、特定結果を、問い合わせ元の端末装置200に送信する。また、出力部199(特に、表示制御部152および表示部180)は、特定結果を表示する。
【0083】
さらに、受付部153は、注文を確定する指示を、通信部170および通信制御部151を介して、端末装置200から受け付ける。これにより、給電マット10の注文が確定する。注文が確定すると、制御部150は、注文が確定したことを示すデータ(Webページを表示するためのデータ)を、注文を行った端末装置200に送信する。
【0084】
<E.端末装置のユーザインターフェイス>
図7は、端末装置200のログイン画面を示した図である。
【0085】
図7に示されるように、ログイン画面400は、ユーザIDの入力欄401と、パスワードの入力欄402と、次の画面に遷移するためのボタン403と、新規登録の画面に遷移するためのボタン409とを含む。なお、ボタン403,409は、GUI(Graphical User Interface)のボタンである。
【0086】
ユーザは、ユーザ登録が既に済んでいる場合、ユーザIDを入力欄401に、パスワードを入力欄402に入力する。その後、ユーザは、ボタン403を選択する。これにより、ユーザID、パスワードがサーバ装置100に送信される。これにより、サーバ装置100では、ユーザ認証が行われる。
【0087】
ユーザは、給電マット10の貸し出しサービスを初めて利用する場合に、ボタン409を選択することにより、ユーザ登録を行う。情報処理システム1000では、ユーザの新規登録の際に、ユーザの名称(たとえば、個人名または法人名)、ユーザの業種を示す情報等の入力を受け付ける。
【0088】
認証が成功すると、サーバ装置100ではユーザが一意に特定される。サーバ装置100は、ユーザを特定することにより、当該ユーザが個人であるか法人であるかを判断できるとともに、当該ユーザの業種も特定できる。これらの情報は、給電マット10を特定する際に利用される。
【0089】
図8は、給電マット10の貸し出し問い合わせを行うための入力画面を示した図である。
図8は、給電マット10の貸し出しの見積もりを得るための画面でもある。
【0090】
図8に示されるように、入力画面500は、利用期間を入力するための入力欄501と、給電マット10を敷く面積を入力する入力欄502と、屋外および屋内のいずれで給電マット10を利用するかを指定するラジオボタン503とを含む。入力画面500は、さらに、給電マット10を利用する移動体を選択するためのラジオボタン504と、移動体が1枚の給電マット10に最大何台乗るかを指定するためのプルダウンメニュー505と、給電マット10の仕様を選択するためのラジオボタン506とを含む。入力画面500は、さらに、移動体が緊急または災害用かを指定するラジオボタン507と、給電マット10を敷くときのサポートの要否を指定するラジオボタン508と、見積もりの開始を指示するGUIのボタン509とを含む。
【0091】
本例では、各給電マット10のサイズ(縦および横のサイズ)は同一とする。給電マット10を敷く面積から、必要な給電マット10の枚数が判断できる。なお、各給電マット10のサイズは、必ずしも同一でなくてもよい。このような場合には、データテーブル310において、給電マット10の識別情報に、給電マットのサイズの情報を対応付けておけばよい。
【0092】
なお、貸し出し問い合わせを行うための入力画面500の項目は、上記に限定されるものではない。たとえば、入力画面500には、料金プランの情報が含まれていてもよい。たとえば、高性能の給電マットを貸し出す高性能プランと、通常の性能の給電マットを貸し出す通常プランとのいずれかを指定する項目が含まれ得る。給電マット10のサイズが1サイズの場合、面積の代わりに給電マット10の枚数の入力を受け付けてもよい。また、給電マット10のサイズが複数あるときには、サイズを指定する入力と枚数の入力とを受け付けてもよい。
【0093】
端末装置200のユーザは、入力画面500で各項目を入力した後、ボタン509を選択することにより、入力画面500で入力された各項目の情報がサーバ装置100に送信される。
【0094】
サーバ装置100は、ユーザの情報と、入力画面500で入力された情報とに基づき、管理している複数の給電マット10のうちから、当該ユーザに貸し出す給電マット10を特定する。サーバ装置100は、特定結果に基づく情報を、端末装置200に通知する。具体的には、サーバ装置100は、給電マット10の見積もりを行い、見積もり結果を端末装置200に通知する。
【0095】
図9は、特定結果に基づく見積結果の画面を示した図である。
図9に示されるように、端末装置200は、給電マット10の種類と給電マットの枚数とを含む情報601と、合計金額の情報602と、予約
を行うためのボタン603と、予約を行わないボタン604を含む画面600を表示する。なお、画面600は、使用期間の情報等を含んでいてもよい。
【0096】
ユーザが、ボタン603を選択することにより、サーバ装置100において給電マット10の予約が完了する。
【0097】
<F.給電マットの特定処理>
サーバ装置100は、ユーザが個人であるか法人であるかを認識している。サーバ装置100は、ユーザの業種も認識している。
【0098】
ユーザからの問い合わせは、上述したように、使用期間の情報と、面積の情報と、使用場所(屋内または屋外)の情報と、移動体の種類と、給電マット10に乗る移動体の台数の情報とを含む。なお、問い合わせには、上述した料金プランの情報が含まれているものとする。
【0099】
サーバ装置100は、上記の認識した情報と、問い合わせに含まれている情報とに基づき、管理している複数の給電マット10のうちから、1つ以上の給電マット10を特定する。サーバ装置100は、これらの情報に適合する給電マット10を特定する。サーバ装置100は、少なくともユーザの要求を満たす給電マット10を特定する。なお、サーバ装置100は、ユーザの要求と合致する給電マット10が不足している場合には、スペックが高い給電マット10を選択してもよい。以下、複数の例を挙げて、特定処理について説明する。
【0100】
(1)入力画面500において高性能プランが選択されたときには、サーバ装置100は、データテーブル310を参照して、複数の給電マット10のうちから、少なくとも劣化度合いが「小」である給電マット10を特定する。通常プランが選択されたときには、サーバ装置100は、このような劣化度合いの制限なく、劣化度合いが「大」または「小」のものを特定する。なお、通常プランが選択されたときには、サーバ装置100は、劣化度合いが「大」の給電マット10を優先して選択してもよい。
【0101】
(2)入力画面500において屋外が選択されたときには、サーバ装置100は、データテーブル310とデータテーブル320とを参照して、複数の給電マット10のうちから、少なくとも柔らかい給電マット10を特定する。屋内が選択されたときには、サーバ装置100は、データテーブル310とデータテーブル320とを参照して、複数の給電マット10のうちから、少なくとも堅い給電マット10を特定する。
【0102】
なお、一般的に、屋外の路面は、屋内の路面よりも凹凸が大きい。このため、屋外利用のときには、サーバ装置100は、柔らかい給電マット10を特定する。
【0103】
(3)入力画面500において車両が選択されたときには、サーバ装置100は、データテーブル310と、入力画面500に入力された給電マット10に同時に乗る車両の数と、1台の車両に要する給電量の情報とを参照して、複数の給電マット10のうちから、要求される給電量に応じた給電能力を有する給電マット10を特定する。
【0104】
たとえば、車両の数が閾値Th1以上のときには、サーバ装置100は、給電能力が「大」の給電マット10を特定する。また、車両の数が、閾値Th1未満かつ閾値Th2以上のときには、サーバ装置100は、給電能力が「中」の給電マット10を特定する。車両の数が、閾値Th2未満のときには、サーバ装置100は、給電能力が「小」の給電マット10を特定する。
【0105】
同様に、入力画面500においてマイクロパレットが選択されたときには、サーバ装置100は、データテーブル310と、入力画面500に入力された給電マット10に同時に乗るマイクロパレットの数と、1台のマイクロパレットに要する給電量の情報とを参照して、複数の給電マット10のうちから、要求される給電量に応じた給電能力を有する給電マット10を特定する。
【0106】
入力画面500においてドローンが選択されたときには、サーバ装置100は、データテーブル310と、入力画面500に入力された給電マット10に同時に乗るドローンの数と、1台のドローンに要する給電量の情報とを参照して、複数の給電マット10のうちから、要求される給電量に応じた給電能力を有する給電マット10を特定する。
【0107】
なお、サーバ装置100は、移動体の種別と給電マット10に同時に乗る移動体4の数との一方のみの情報に基づいて、給電マット10を特定してもよい。
【0108】
(4)認証されたユーザの業種が特定の業種である場合には、サーバ装置100は、データテーブル310を参照して、複数の給電マット10のうちから、少なくとも故障の頻度が「少」の給電マット10を特定する。たとえば、生鮮食料品を取り扱う業者等のように、車両に対する給電が停止すると発生する損害の額が大きくなると見込まれる業者の場合には、サーバ装置100は、少なくとも故障の頻度が「少」の給電マット10を特定する。
【0109】
(5)認証されたユーザが個人である場合には、サーバ装置100は、データテーブル310を参照して、複数の給電マット10のうちから、少なくとも汚れ度合いが「小」の給電マット10を特定する。認証されたユーザが法人である場合には、サーバ装置100は、このような汚れ度合いの制限なく、汚れ度合いが「大」または「小」のものを特定する。なお、認証されたユーザが法人である場合には、サーバ装置100は、汚れ度合いが「大」の給電マット10を優先して選択してもよい。
【0110】
(6)入力画面500において緊急または災害用の項目が選択されたときには、サーバ装置100は、データテーブル310を参照して、複数の給電マット10のうちから、少なくとも故障の頻度が「少」の給電マット10を特定する。または、サーバ装置100は、データテーブル310を参照して、複数の給電マット10のうちから、少なくとも劣化度合いが「小」の給電マット10を特定する。
【0111】
これに限定されず、サーバ装置100は、少なくとも、故障の頻度が「少」かつ劣化度合いが「小」の給電マット10を特定してもよい。
【0112】
より具体的には、サーバ装置100は、入力画面500で入力された各情報を用いて、複数の給電マット10から、ユーザに貸し出す給電マット10を絞り込む。たとえば、入力画面500において、「高性能プラン」と、「屋外」と、「車両」と、「10台」、「耐振動」と、「緊急または災害用の項目」との項目が選択され、認証されたユーザの業種が「特定の業種」かつ「法人」である場合には、サーバ装置100は、上述した条件に従い、複数の給電マット10から、これらの要件を満たす給電マット10を特定する。たとえば、サーバ装置100は、すくなくとも、劣化度合いが「小」であり、柔らかさが「柔らかく」、給電能力が「大」であり、製品仕様が「耐振動」であり、かつ、故障頻度が「少」である給電マット10を特定する。
【0113】
<G.データテーブル310の更新>
データテーブル310は、自動または手動で更新される。データテーブル310では、各区分の更新が行われる。また、データテーブル310に、新たな給電マット10の情報が追加される。
【0114】
給電マット10の劣化が進行すると、データテーブル310において、劣化度合いの区分が更新される。給電マット10の劣化が進行すると、たとえば、劣化度合いの区分が、「小」から「大」に変更される。
【0115】
劣化度合いは、給電マット10の使用回数によって決めることができる。劣化度合いは、給電マット10の稼働率によって決めることができる。劣化度合いは、給電マット10のトータルの輸送時間によって決めることもできる。劣化度合いは、給電マット10の重量(重量の増加量)によって決めることもできる。劣化度合いは、給電マット10の汚れによって決めることもできる。劣化度合いは、給電マット10のクリーニング回数または頻度によっても判断できる。
【0116】
劣化度合いは、給電マット10上を走行する移動体の種類によっても判断できる。
劣化度合いは、
図8に示した問い合わせの入力画面500で入力された移動体の種類によっても判断できる。
【0117】
給電マット10の貸し出しサービス提供者(給電マットの管理者等)が、測定器を用いて返却された給電マット10の給電効率を測定することにより、給電マット10の劣化度合いを決定してもよい。この場合、劣化度合いの決定を、ユーザではなく当該測定等の機械が行ってもよい。
【0118】
サーバ装置100が、移動体4から給電量を受信し、かつ、給電効率を推定することにより、劣化度合いを決定してもよい。
【0119】
<H.処理シーケンス>
図10は、情報処理システム1000で実行される処理の流れを説明するためのシーケンス図である。なお、以下では、説明の便宜上、
図7に示したログイン画面400が端末装置200において表示された後の処理を説明する。
【0120】
図10に示されるように、シーケンスSQ1において、端末装置200は、ユーザIDおよびパスワードの入力を受け付ける。シーケンスSQ2において、端末装置200は、ユーザIDおよびパスワードをサーバ装置100に送信する。シーケンスSQ3において、サーバ装置100は、受信したユーザIDおよびパスワードに基づいて、端末装置200のユーザの認証を行う。
【0121】
シーケンスSQ4において、サーバ装置100は、問い合わせの入力画面500を表示するためのデータ(画面表示用のデータ)を端末装置200に送信する。具体的には、サーバ装置100は、Webページを表示するためのデータを端末装置200に送信する。シーケンスSQ5において、端末装置200は、入力画面500を表示した後に、入力画面500において、問い合わせのデータ入力を受け付ける(
図8参照)。
【0122】
シーケンスSQ6において、端末装置200は、問い合わせの情報をサーバ装置100に送信する。具体的には、
図8に示したボタン509が選択されたことをトリガーとして、端末装置200は、問い合わせの情報をサーバ装置100に送信する。
【0123】
シーケンスSQ7において、サーバ装置100は、給電マット10の貸し出しに関する問い合わせを受け付ける。シーケンスSQ8において、サーバ装置100は、問い合わせと、データベース300(
図6)とに基づき、複数の給電マット10のうちから1つ以上の給電マット10を特定する。
【0124】
シーケンスSQ9において、サーバ装置100は、ユーザIDに対して、給電マット10の識別情報を対応付けて記憶する。詳しくは、サーバ装置100は、ユーザIDと使用期間の情報とを、給電マット10の識別情報に関連付ける。
【0125】
シーケンスSQ10において、サーバ装置100は、見積もりを端末装置200で表示させるためのデータ(画面表示用のデータ)を生成する。シーケンスSQ11において、サーバ装置100は、生成された画面表示用のデータを、端末装置200に送信する。
【0126】
シーケンスSQ12において、端末装置200は、見積もり結果の画面600を表示する(
図9参照)。シーケンスSQ13において、端末装置200は、予約を行うためのボタン603(
図9)が選択されたことをトリガーとして、サーバ装置100に対して、発注を行う。
【0127】
この後、給電マット10の管理者は、所定のタイミングにおいて、給電マット10の保管場所から、サーバ装置100によって特定された給電マット10を持ってきて、上記ユーザに配送する処理を行う。このような一連の処理によって、ユーザへの給電マット10の貸し出しが行われる。
【0128】
<I.小括>
上述した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
【0129】
(1)情報処理装置の一例であるサーバ装置100は、移動体4に電力を供給可能な給電マット10の貸し出しの問い合わせを受け付ける受付部153と、複数の給電マット10の各々の識別情報に対して区分情報を関連付けたデータベース(関連付け情報)300を記憶した記憶部160とを備える。区分情報は、給電マット10の少なくとも1つの特性が、特性に関して設定された複数の区分の何れに属するかを示している。サーバ装置100は、受付部153によって受け付けた問い合わせと、データベース300とに基づき、複数の給電マット10から1つ以上の給電マットを特定する特定部154と、特定部154による特定結果に基づく情報を出力する出力部199とをさらに備える。
【0130】
このような構成によれば、サーバ装置100は、複数の給電マット10のうちから、問い合わせに基づいた給電マットを特定することができる。それゆえ、問い合わせを行ったユーザに対して、給電マットを適切に貸し出すことができる。
【0131】
(2)上記特性は、劣化度合いである。劣化度合いに関して設定された複数の区分は、給電マット10の劣化度合いが基準度合い以上の区分(たとえば、「大」)と、劣化度合いが基準度合い未満の区分(たとえば、「小」)とを含む。このような構成によれば、劣化度合いに応じた、給電マット10の貸し出しが可能となる。
【0132】
(3)上記特性は、製品仕様である。上記問い合わせは、製品仕様を示す情報を含む。このような構成によれば、製品仕様に応じた、給電マット10の貸し出しが可能となる。
【0133】
(4)上記特性は、柔らかさである。上記問い合わせは、給電マット10の利用場所の情報を含む。特定部154は、利用場所の情報と、柔らかさに関して設定された複数の区分(たとえば、「柔らかい」、「堅い」)とに基づき、複数の給電マット10から1つ以上の給電マット10を特定する。このような構成によれば、利用場所に応じた、給電マット10の貸し出しが可能となる。
【0134】
(5)上記利用場所の情報は、屋内または屋外の情報を含む。特定部154は、利用場所が屋外の場合には、屋内の場合よりも柔らかい給電マット10を複数の給電マット10から特定する。このような構成によれば、屋外に適した給電マット10を貸し出すことが可能となる。
【0135】
(6)上記特性は、給電能力である。上記問い合わせは、給電マット10に対して給電マットのユーザが求める給電能力の情報を含む。特定部154は、給電マット10のユーザが求める給電能力の情報と、給電能力に関して設定された複数の区分(たとえば、「大」、「中」、「小」)とに基づき、複数の給電マット10から1つ以上の給電マット10を特定する。このような構成によれば、ユーザが求める給電能力に応じた、給電マット10の貸し出しが可能となる。
【0136】
(7)上記特性は、故障の頻度である。上記問い合わせは、給電マット10のユーザの業種の情報を含む。特定部154は、業種の情報と、故障の頻度に関して設定された複数の区分(たとえば、「少ない」、「多い」)とに基づき、複数の給電マット10から1つ以上の給電マット10を特定する。
【0137】
このような構成によれば、給電マット10が故障すると損害が大きくなるような業種を行っているユーザに対して、故障頻度の少ない給電マット10を貸し出すことができる。それゆえ、大きな損害の発生を抑制ができる。
【0138】
(8)上記特性は、汚れ度合いである。受付部153は、給電マット10のユーザが個人であるか法人であるかを示したユーザ情報をさらに受け付ける。特定部154は、ユーザが個人の場合には、法人の場合よりも汚れ度合いが少ない給電マット10を複数の給電マット10から特定する。一般的に、個人の方が法人のよりも汚れに敏感である。それゆえ、ユーザの種別に応じた、給電マット10の貸し出しが可能となる。
【0139】
(9)上記特性は、故障の頻度または劣化度合いである。上記問い合わせは、給電マット10から給電を受ける移動体4の種別を示す種別情報を含む。特定部154は、種別情報が緊急用または災害用の移動体4を示す場合には、種別情報が緊急用または災害用の移動体4を示していない場合よりも、故障の頻度が少ない、または劣化度合いが小さい給電マット10を複数の給電マット10から特定する。
【0140】
このような構成によれば、緊急用または災害用の移動体4のユーザに対して、故障の頻度の少ない、または劣化度合いの小さい給電マット10を貸し出すことができる。すなわち、給電マット10に対して高い信頼性を要求するユーザに対して、信頼性の高い給電マット10を貸し出すことが可能となる。
【0141】
(10)受付部153は、サーバ装置100と通信可能に接続された端末装置200から上記問い合わせを受け付ける。出力部199は、特定結果に基づく情報を端末装置200に通知する。このような構成によれば、端末装置200で、貸し出しの問い合わせと、特定された給電マット10に基づく情報の確認とができる。
【0142】
(11)情報処理方法は、サーバ装置(情報処理装置)100が、移動体4に電力を供給可能な給電マット10の貸し出しの問い合わせを受け付けるステップと、サーバ装置100が、受け付けた問い合わせと、複数の給電マット10の各々の識別情報に対して区分情報を関連付けた関連付け情報とに基づき、複数の給電マット10から1つ以上の給電マット10を特定するステップとを備える。区分情報は、給電マット10の少なくとも1つの特性が、特性に関して設定された複数の区分の何れに属するかを示している。情報処理方法は、サーバ装置100が、特定された結果に基づく情報を出力するステップをさらに備える。
【0143】
このような構成によれば、サーバ装置100は、複数の給電マット10のうちから、問い合わせに基づいた給電マットを特定することができる。それゆえ、問い合わせを行ったユーザに対して、給電マットを適切に貸し出すことができる。
【0144】
(12)プログラムは、移動体4に電力を供給可能な給電マット10の貸し出しの問い合わせを受け付けるステップと、受け付けた問い合わせと、複数の給電マット10の各々の識別情報に対して区分情報を関連付けた関連付け情報とに基づき、複数の給電マット10から1つ以上の給電マット10を特定するステップとを、サーバ装置100のプロセッサ101に実行させる。区分情報は、給電マット10の少なくとも1つの特性が、特性に関して設定された複数の区分の何れに属するかを示している。プログラムは、特定された結果に基づく情報を出力するステップをさらにプロセッサ101に実行させる。
【0145】
このような構成によれば、サーバ装置100は、複数の給電マット10のうちから、問い合わせに基づいた給電マットを特定することができる。それゆえ、問い合わせを行ったユーザに対して、給電マットを適切に貸し出すことができる。
【0146】
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0147】
1 非接触充電システム、4 移動体、10 給電マット、11 送電コイル、20 給電装置、25 交流電源、28 センサユニット、100 サーバ装置、101,201 プロセッサ、102,202 メモリ、103,203 入力装置、104,204 ディスプレイ、121,221 ROM、122,222 RAM、150,250 制御部、151,251 通信制御部、152,252 表示制御部、153 受付部、154 特定部、160,260 記憶部、170,270 通信部、180,280 表示部、190,290 入力部、199 出力部、200,200_1,200_2,200_3 端末装置、300 データベース、310,320 データテーブル、400 ログイン画面、401,402,501,502 入力欄、403,409,509,603,604 ボタン、500 入力画面、503,504,506,507,508 ラジオボタン、505 プルダウンメニュー、600 画面、1000 情報処理システム、105,205 通信IF、NW ネットワーク。