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特許7491402ロボットの充電中の突入電流を制限するシステム及び方法
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  • 特許-ロボットの充電中の突入電流を制限するシステム及び方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-20
(45)【発行日】2024-05-28
(54)【発明の名称】ロボットの充電中の突入電流を制限するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H02H 7/18 20060101AFI20240521BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240521BHJP
   H02J 7/04 20060101ALI20240521BHJP
【FI】
H02H7/18
H02J7/00 S
H02J7/04 A
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022564739
(86)(22)【出願日】2021-05-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-01
(86)【国際出願番号】 US2021031855
(87)【国際公開番号】W WO2021236381
(87)【国際公開日】2021-11-25
【審査請求日】2022-10-25
(31)【優先権主張番号】63/028,851
(32)【優先日】2020-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(74)【代理人】
【識別番号】100091524
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 充夫
(72)【発明者】
【氏名】シュルハン,アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】ケント,トーマス
【審査官】麻生 哲朗
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-528801(JP,A)
【文献】特開2020-025434(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02H 7/18
H02J 7/00
H02J 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリの充電中に突入電流を制限するためのシステムであって、
前記バッテリを充電するように構成された1以上の電源のセットと、
前記バッテリに取り外し可能に接続するように構成されたドッキングステーションと、
1以上のダイオードのセットと、
を備え、
前記1以上のダイオードのセットのうちの少なくとも1つのダイオードは、前記1以上の電源のセットのうちの第1電源と前記ドッキングステーションとの間に電気的に接続され、前記電源の電圧に少なくとも部分的に基づく第1期間において、前記第1電源から前記バッテリに流れる第1電流を制限し、前記第1電源の電圧に少なくとも部分的に基づく第2期間において、前記第1電源から前記バッテリに流れる第2電流を有効化するように構成され
前記少なくとも1つのダイオードは、前記ドッキングステーションが前記バッテリに接続された後に生じる第3期間に、前記バッテリから前記第1電源に流れる第3電流を制限するように更に構成されている、システム。
【請求項2】
前記1以上の電源のセットの各電源は、前記ドッキングステーションと前記バッテリとの接続前に無効化される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記1以上の電源のセットのうちの第1電源は、第3期間に有効化され、
前記1以上の電源のセットのうちの第2電源は、第4期間に有効化され、
前記第3期間及び前記第4期間は、前記ドッキングステーションが前記バッテリに接続された後に生じる、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記1以上の電源のセットは、2以上の電源セットであり、当該2以上の電源セットの各電源は、前記ドッキングステーションと前記バッテリとの接続に少なくとも部分的に基づいて順次有効化される、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記1以上の電源のセットの各電源は、前記バッテリを充電する前に充電されるように構成されたコンデンサを備える、請求項1記載のシステム。
【請求項6】
前記少なくとも1つのダイオードは、前記第1電源の電圧と前記バッテリの電圧との間の差に基づいて、前記第1期間に前記第1電流を制限するように更に構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのダイオードは、前記第1電源の電圧と前記バッテリの電圧との間の差に基づいて、前記第2期間に前記第2電流を有効化するように更に構成されている、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記少なくとも1つのダイオードは、前記ドッキングステーションが前記バッテリに接続された後に生じる第3期間に、前記バッテリから前記第1電源に流れる第3電流を制限するように更に構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記バッテリは、移動ロボット内に収容され、当該移動ロボットは、前記ドッキングステーションにドッキングするように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
バッテリの充電中に突入電流を制限する方法であって、
前記バッテリとドッキングステーションとを接続するステップであって、前記ドッキングステーションは、前記バッテリを充電するように構成された1以上の電源のセットと、前記1以上の電源のセットに接続された1以上のダイオードのセットとを備える、ステップと
前記1以上のダイオードのセットのうちの第1ダイオードによって、前記1以上の電源セットのうちの第1電源の電圧に少なくとも部分的に基づく第1期間に前記第1電源から前記バッテリに流れる第1電流を制限するステップであって、前記第1ダイオードは、前記第1電源と前記バッテリとの間に電気的に接続されている、ステップと、
前記第1ダイオードによって、前記第1電源の電圧に少なくとも部分的に基づく第2期間に前記第1電源から前記バッテリに流れる第2電流を有効化するステップと、
を含
前記第1ダイオードによって、前記ドッキングステーションが前記バッテリに接続された後に生じる第3期間に、前記バッテリから前記第1電源に流れる第3電流を制限するステップを更に含む、方法。
【請求項11】
前記1以上の電源のセットの各電源は、前記ドッキングステーションと前記バッテリとを接続する前に無効化される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記1以上の電源のセットの前記第1電源は、第3期間に有効化され、
前記方法は、前記1以上の電源のセットのうちの第2電源を第4期間に有効化するステップを更に含み、
前記第3期間及び前記第4期間は、前記ドッキングステーションと前記バッテリとを接続した後に生じる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記1以上の電源のセットは、2以上の電源のセットであり、
前記バッテリと前記ドッキングステーションとの接続に少なくとも部分的に基づいて、前記以上の電源のセットの各電源を順次有効化するステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記1以上の電源のセットの各電源は、コンデンサを備え、
前記方法は、前記第1ダイオードに前記第1電流を供給する前に、前記第1電源の第1コンデンサを充電するステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第1期間に前記第1電流を制限することは、前記第1電源の電圧と前記バッテリの電圧との間の差に基づく、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記第2期間に前記第2電流を有効化することは、前記第1電源の電圧と前記バッテリの電圧との間の差に基づく、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記バッテリの電圧に少なくとも部分的に基づいて、前記バッテリが前記ドッキングステーションにとって受け入れ可能なバッテリであると判断するステップを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
バッテリを充電するように構成された1以上の電源のセットと、
前記バッテリに取り外し可能に接続するように構成されたドッキングステーションと、
1以上のダイオードのセットと、
を備え、
前記1以上のダイオードのセットのうちの少なくとも1つのダイオードは、前記1以上の電源のセットのうちの第1電源と前記ドッキングステーションとの間に電気的に接続され、前記第1電源の電圧に少なくとも部分的に基づく第1期間において、前記第1電源から前記バッテリに流れる第1電流を制限し、前記第1電源の電圧に少なくとも部分的に基づく第2期間において、前記第1電源から前記バッテリに流れる第2電流を有効化するように構成され
前記少なくとも1つのダイオードは、前記ドッキングステーションが前記バッテリに接続された後に生じる第3期間に、前記バッテリから前記第1電源に流れる第3電流を制限するように更に構成されている、充電装置。
【請求項19】
前記1以上の電源のセットの各電源は、前記ドッキングステーションと前記バッテリとの接続の前に無効化される、請求項18に記載の充電装置。
【請求項20】
前記1以上の電源のセットのうちの第1電源は、第3期間に有効化され、
前記1以上の電源のセットのうちの第2電源は、第4期間に有効化され、
前記第3期間及び前記第4期間は、前記ドッキングステーションが前記バッテリに接続された後に生じる、請求項19に記載の充電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年5月22日に出願された米国仮出願第63/028,851号の利益を主張するものであり、その全体が参照によりここに組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、移動ロボットをドッキングして充電するためのドッキングステーション、及びドッキングステーションで充電する際に移動ロボットのバッテリへの突入電流を制限するためのドッキングステーションに関する。
【背景技術】
【0003】
移動ロボットは、通常人間によって行われる作業を自動化するために、様々な産業で使用されている。移動ロボットは、移動ロボットがタスクを実行することを可能にする複数の電気機器を備えている。移動ロボットの動作を可能にするために、移動ロボットは、動作中に移動ロボットに電力を供給し、ドッキングステーションによって充電されるバッテリを備えている。一例において、移動ロボットは、移動ロボットの接続時にドッキングステーションの電源がバッテリに電圧及び電流を印加する充電のために、ドッキングステーションに接続される。移動ロボットは、しばらくの間、充電され、その後、タスクの実行を再開する。
【発明の概要】
【0004】
本開示の一態様は、移動ロボットのバッテリを充電する際に、接続時の電流の初期サージ(すなわち、「突入電流」)を制限するためのドッキングステーションである。ドッキングステーションは、充電時に移動ロボットのバッテリに電流を供給する電源を備える。電源は、ダイオードと直列に接続される。ダイオードは、電源とドッキングステーションの出力部との間に配置される。ドッキングステーションの出力部は、移動ロボット及び/又は移動ロボットのバッテリと接続される。ダイオードは、電源がバッテリの電圧へゆっくりと立ち上がるようにすることによって、移動ロボットのバッテリとドッキングステーションとの最初の接続の間の突入電流を制限するように使用される。更に、ダイオードは、移動ロボットのバッテリが一定時間接続された後に、電流を有効化する。特定の時間経過後に電流を有効化することにより、ダイオードは、バッテリに供給される突入電流を制限することができる。更に、ダイオードは、電流がバッテリから電源に流れないようにすることができ、電源の損傷を抑えることができる。
【0005】
本開示の別の態様において、ドッキングステーションの電源は、バッテリとの接続の前に無効化される。電源は、その後、バッテリとの接続後のある時点で有効化される。バッテリとの接続後に電源を有効化することによって、ドッキングステーションは、電源に供給される突入電流を更に制限することができる。
【0006】
本開示の別の態様において、ドッキングステーションは、電源を有効化する前に、適切な(例えば、受け入れ可能な)バッテリ及び/又は移動ロボットがドッキングステーションに接続されることを確保するために、バッテリの電圧を監視する。従って、ドッキングステーションは、不適切な充電によってバッテリが損傷しないようにすることができる。
【0007】
本開示の別の態様において、ドッキングステーションは、複数の電源を備える。複数の電源は、任意の数の電源であってもよい。各電源は、電流が供給される総電流の一部を供給することができる。電源の数を調整することによって、ドッキングステーションは、個別の電源からよりも、より信頼性が高くなる。複数の電源は、ドッキングステーションとバッテリとの接続又は受信した入力に少なくとも部分的に基づいて、迅速に順次有効化されてもよい。各電源は、バッテリに印加される電流が段階的に増加するように、個別に順次有効化されてもよい。各電源による電流の増加は、従来の電源と比較して最小であり、ドッキングステーションは、各電源を個別に有効化することによって、バッテリに印加される突入電流を制限することができる。更に、バッテリは、電源の数に基づいて段階的に増加するドッキングステーションからの電流を受けることができる。
【0008】
本開示の別の態様において、電源は、電源の電圧源と電源の出力部との間にバイパスコンデンサを備える。電源は、任意の電流を出力する前に、そのバイパスコンデンサを充電する。電源にバイパスコンデンサを設けることによって、突入電流がバッテリで制限される。
【0009】
前述の概要は例示的なものであり、限定することを意図したものではない。本願に記載されるシステム、装置、及び方法、及び/又は他の主題の他の態様、特徴、及び利点は、以下に記載される教示で明らかになるであろう。本要約は、本開示の概念のいくつかを選択して紹介するために提供される。本要約は、本明細書に記載される任意の主題の重要な又は本質的な特徴を特定することを意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
添付の図面には、説明のために様々な実施例が描かれており、決して実施例の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。異なる開示された実施例の様々な特徴は、付加的な実施例を形成するために組み合わせてもよく、これらは本開示の一部である。
【0011】
図1】いくつかの実施形態に係る例示的な移動ロボットを示す図である。
図2A】本開示の態様に係る電源及びダイオードを備えるドッキングステーションの概略図である。
図2B】いくつかの実施形態に係るバッテリを充電するための個別の電源を示す図である。
図3】いくつかの実施形態に係る移動ロボットのバッテリを充電するための複数の電源を示す図である。
図4】本明細書に記載される様々なシステム及び方法において使用され得る充電式バッテリの一実施形態を示すデータプロットである。
図5】本明細書に記載される様々なシステム及び方法において使用され得る充電式バッテリの一実施形態を示すデータプロットである。
図6】いくつかの実施形態に係るドッキングステーションを使用してバッテリを充電するための例示的なルーチンのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
一般に、本開示は、電源とインライン(すなわち、直列)であるダイオードと、電源によって充電されるバッテリとを備える電源に関するものである。本明細書で説明するように、このような電源とインラインであるダイオードの使用は、電源の接続時にバッテリに供給又は印加される初期電流(例えば、突入電流)を制限することを可能にする。ダイオードは、第1期間に印加される電源の電流を制限することによって、第1期間にバッテリに印加される電流を限定又は制限することができる。更に、ダイオードを使用することで、電圧が上昇する間、及び電源の制御ループが反応して突入電流を制限する前に、バッテリに印加される突入電流を低減することができる。突入電流を制限することによって、電源は、充電中の接続部、電源、及び/又はバッテリの損傷(例えば、ヒューズの損傷)を低減することができる。「ダイオード」という用語は、本明細書で使用される場合、電流の流れ及び方向を限定することができる任意の電気的デバイス又は構成部品をいう。例えば、「ダイオード」は、制御可能な電圧降下及びターンオンする時間のためにダイオードのように動作するように使用されるバック・トゥ・バックMOSFETトランジスタで構成されてもよい。
【0013】
本明細書に記載されているように、電源(例えば、ドッキングステーションの電源)は、例えば、移動ロボットなどの装置のバッテリを充電するために使用される。電源は、装置が電源との有線又は無線接続を介して(例えば、取り外し可能な接続を介して)接続されると、電源が装置のバッテリを充電できるように、ドッキングステーション内に接続されてもよい。電源と装置との接続時に、ドッキングステーションは、定電流/定電圧の電源を利用してバッテリを充電してもよい。例えば、装置が接続されたことを検出した後、定電流/定電圧の電源は、バッテリが予め設定されたレベル(例えば、5ボルト)に達するまで定電流でバッテリを充電し始めてもよい。その後、バッテリが完全に充電されると、電流が減少する。他の実施形態において、電源は、定電流の電源又は定電圧の電源のいずれかを備えてもよい。
【0014】
多くの従来例において、バッテリを充電するために一般的な電源を実装することは、特定の状況又は特定のユーザにとって満足のいく結果を提供しない。そのような電源は、装置がドッキングステーションに接続された後、定電流モードに入り、バッテリに定電流を供給し始める。このような接続の際、装置の動作中のバッテリの消耗によって、電源及びバッテリには、大きな電圧差が生じる。定電流及び大きな電圧差によって、バッテリと電源との接続時に大きな突入電流が発生する。場合によって、この大きな突入電流は、システムを損傷させる。例えば、突入電流は、ヒューズを軟化させ、早期にヒューズを開放させる可能性がある。
【0015】
充電ステーション及びモバイルロボットが急増するにつれて、より速く、より効率的な充電に対する要求も高まっている。本開示は、従来例に比べて大きな利点を有するバッテリを充電するためのシステムを提供する。本開示は、充電時の速度又は効率に大きな影響を与えることなく、従来の電源と比較して、充電中及び電源へのバッテリの初期接続中に印加される突入電流を低減することを可能にするシステム及び方法を提供する。これらの利点は、本明細書に記載される実施形態によって提供される。具体的には、これらの利点は、電源の接続及び/又は有効化時にバッテリに印加される突入電流を制限するために、ダイオードを利用する電源を創出することによって提供される。更に、迅速に順次有効化される複数の電源の使用は、各電源で印加される電流の量を制限することによって、突入電流を更に制限する。高速充電電源の使用は、上記の方法に従って突入電流を低減しながら、電源がバッテリを高速充電することを更に可能にする。
【0016】
本明細書に記載されているように、電源は、バッテリに印加される突入電流を制限するために、インライン又はダイオードと直列に実装される。電源及びダイオードは、ドッキングステーション内に実装されてもよい。バッテリを電源に接続し、電源を有効化すると、ダイオードは、電源及び/又はバッテリの電圧に基づいて、電源からバッテリへ流れる電流を制限する。更に、ダイオードは、電源及び/又はバッテリの電圧の差によって、電流が流れるのを制限する。その後、ダイオードは、電源及び/又はバッテリの電圧に基づいて、電源からバッテリに電流が流れ始めることを可能にする。更に、ダイオードは、電源及び/又はバッテリの間の電圧の差により、電流が流れるのを制限する。それにより、このようなダイオード及び電源が実装される場合、ダイオードは、電源とバッテリとの接続時にバッテリに突入電流が印加されることを抑えることができる。ダイオードは、バッテリと電源との接続時にバッテリに電流が流れることを制限し、バッテリと電源とが一定期間接続された後にバッテリに電流が流れることを有効化してもよい。例えば、ダイオードは、バッテリと電源との接続の最初の10ミリ秒(「ms」)の間、電源からバッテリに流れる電流を抑え、バッテリと電源とが10ms接続された後、電流を流すことを有効化してもよい。ダイオードが電流を流すのを制限する期間は、バッテリ及び/又は電源の電圧に基づいてもよい。電源とバッテリとが接続される前に、電源が無効化されてもよい。電源とバッテリとの接続時において、ダイオードは、電源が有効化される前に、バッテリから電源に電流が流れることを更に制限してもよい。
【0017】
本明細書に記載されているように、電源は、電源によって供給される電流を制限するために使用されるバイパスコンデンサを備えて実装されてもよい。電源が有効化されると、電源は、ダイオードに電流を供給する前に、バイパスコンデンサを充電する。バイパスコンデンサは、バイパスコンデンサが電源からバッテリに流れる電流を制限している間に、電源によって設定電圧に充電される。バイパスコンデンサが設定電圧まで充電されると、バイパスコンデンサは、電流が電源からバッテリに流れることを有効化する。それにより、バイパスコンデンサは、バッテリに突入電流が印加されることを更に抑えることができる。
【0018】
更に、バッテリに印加される突入電流を制限してするために、複数の電源が、バッテリを充電するように使用されてもよい。各電源は、ダイオードとコンデンサとを備えてもよい。各電源は、バッテリとの接続の前に無効化されてもよい。バッテリとの接続後、各電源は、異なる間隔で有効化されてもよい。例えば、第1電源は、第1間隔の間に有効化されてもよく、第2電源は、第2間隔の間に有効化されてもよい。各電源が有効化されてバッテリに接続されるまで、有効化された電源の総数が反復的に増加するように、電源が有効化されてもよい。電源は、従来の電源が供給し得るのと同じ電流を集合的に供給するように構成されてもよい。例えば、従来の電源が12アンペアを供給することができる場合、12個の電源を有する同等のシステムにおいて、各電源は、1アンペアを供給する。このように、複数の電源が実装されている場合、各電源は、バッテリに低減された電流を供給することができる。各電源が迅速に順次有効化されるため、任意の時点で(例えば、電源が12アンペアの電流の代わりに1アンペアの電流を供給するときに)、低減された突入電流がバッテリに供給されてもよい。したがって、従来の電源が1つの間隔で大きな電流を供給するのに対して、本明細書に開示される電源は、比較的小さな複数の電流が複数の間隔で供給されるため、より低い突入電流を実現することができる。このより低い突入電流によって、電源及び/又はバッテリの損傷を低減し、システムの効率を向上させることができる。複数の電源の付加的な利点は、1つの電源が無効化なっているか或いはサービス中であるときに、依然としてバッテリを充電する能力を有する信頼性の高い電力にある。
【0019】
以下の説明では、様々な実施例について説明する。説明のため、実施例の充分な理解を得るように具体的な構成及び詳細が示されている。しかしながら、当業者には、具体的な詳細がなくても実施例が実施され得ることは明らかであろう。更に、説明される実施例を不明瞭にしないように、周知の特徴が省略又は簡略化されている。
【0020】
(移動ロボット)
図1は、一実施形態に係る例示的な移動ロボット150を示す図である。移動ロボット150は、1以上の車輪151と、ドッキングステーション(図1には示されていない)に接続するための受信インターフェース154を形成する前面152とを備える。移動ロボット150は、第1電気接点156及び第2電気接点158と、ドッキングステーションで充電するためのアクチュエータ162と備える。第1電気接点156は、複数のコネクタを備えてもよく、及び/又は、第2電気接点158は、複数のコネクタを備えてもよい。移動ロボット150は、受信インターフェース154の近傍及び/又は内部に1以上の磁石166を備えてもよい。
【0021】
本明細書に記載された移動ロボット150のようなロボットは、時々充電を必要とする。移動ロボット150は、機内バッテリを備えてもよいが、このバッテリは、使用を通じて及び/又は単に時間の経過とともに消耗する。バッテリ充電システムは、移動ロボット150がその電力貯蔵を効率的に再充電するためのハンズフリーオプションを提供することができる。
【0022】
(システムの概要)
図2Aは、いくつかの実施形態に係るバッテリ充電システム200Aが実装される例示的な環境を示す図である。ドッキングステーション202は、複数の装置を充電するように構成されてもよい。ドッキングステーション202は、ワイヤレス充電又は有線充電を介して装置を充電するように構成されてもよい。ドッキングステーション202は、定電圧充電、定電流充電、定電圧/定電流充電、テーパー電流充電、パルス充電、バープ充電(burp charging)、IUI充電、トリクル充電(trickle charging)、フロート充電、ランダム充電、及び/又は任意の他のタイプの充電を提供してもよい。ドッキングステーション202は、更に、設定されたレートで装置を充電してもよい。例えば、ドッキングステーション202は、0.5充電率で装置を充電してもよい。ドッキングステーション202は、任意の既知の充電器の実装に従って構成されてもよい。例えば、ドッキングステーション202は、簡易充電器、急速充電器、3段充電器、誘導電力充電器、インテリジェント充電器、ソーラー充電器、タイマーベース充電器、トリクル充電器、及び/又は他の任意の充電器を備えてもよい。
【0023】
ドッキングステーション202は、充電のために装置210を受け入れてもよい。ドッキングステーション202は、ドッキングステーション202と装置210との間の電気的接続を介して装置210を受け入れてもよい。いくつかの実施形態において、ドッキングステーション202と装置210とは、(例えば、ドッキングステーション202が誘導電源式充電器である場合)電気的に接続されていなくてもよい。ドッキングステーション202の電気的接続部は、装置210の電気的接続部に接続してもよい。ドッキングステーション202は、ドッキングステーション202の電気的接続に少なくとも部分的に基づいて、装置210がドッキングステーション202に接続されたことを判断するように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、ドッキングステーション202は、1以上の他のセンサ(例えば、近接センサ)を使用して、装置210がドッキングステーション202に接続されたことを判断してもよい。いくつかの実施形態において、ドッキングステーション202は、装置210を受け入れ、ワイヤレス接続を介して装置210を充電するように構成された1以上のターゲット充電パッドを備えてもよい。
【0024】
ドッキングステーション202は、本明細書に記載される機能を提供するために様々な構成要素を備えている。いくつかの実施形態において、ドッキングステーション202は、装置210を充電する際に装置210に電力を供給するために、1以上の電源204を備えている。1以上の電源204は、ドッキングステーション202が装置210に接続されたという指標を受信し、装置210を充電するための電流を生成する。1以上の電源204は、壁コンセントに接続されてもよく、壁コンセント、発電機、又は他の同様の電源から電圧を受け取ってもよい。1以上の電源204は、受け取った電圧を変換するため、又は受け取った電圧で動作を行うための1以上の変圧器、整流器、フィルタ、及びレギュレータを備えてもよい。更に、1以上の電源204は、壁コンセントから電圧(例えば、240ボルトの交流(「AC」))を受け取り、変圧器を使用して電圧(例えば、12ボルトのAC)を低下させてもよい。更に、1以上の電源204は、電圧を1つの形式(例えば、AC電圧)から別の形式(例えば、DC電圧)に変換してもよい。電圧は、ドッキングステーション202に取り付けられた装置にとって許容可能なレベル及びフォーマットに変換されてもよい。いくつかの実施形態において、1以上の電源204は、それぞれが1以上のバッテリモジュールを備える1以上の取り外し可能なバッテリパックに対応してもよい。更に、1以上のバッテリモジュールは、リチウム又は他のバッテリ化学物質、例えば、鉛蓄電池であってもよい。1以上の電源204は、更に、ドッキングステーション202の一部に対応する遠隔パワーエレクトロニクスキャビネットに配置されてもよい。
【0025】
ドッキングステーション202は、初期期間中に1以上の電源204によって供給される電流を制限するための1以上のダイオード206を更に備えてもよい。1以上のダイオード206は、1以上の電源204とインラインで電気的に接続されてもよい。1以上のダイオード206は、第1の期間中に1以上の電源204から電流を受け取り、電流が装置210に供給されることを制限してもよい。1以上のダイオード206は、その後、後続の期間中に1以上の電源204から電流が流れることを可能にしてもよい。いくつかの実施形態において、ドッキングステーション202は、1以上のダイオード206を備えてもよい。1以上のダイオード206は、ドッキングステーション202の外部に実装されてもよい。
【0026】
ドッキングステーション202は、装置210に接続されてもよい。ドッキングステーション202は、装置210の充電を可能にするために、装置210に電気的に接続又は結合されてもよい。ドッキングステーション202及び装置210は、装置210が充電のためにドッキングステーション202と係合及び係合解除できるように接続するように構成されてもよい。例えば、装置210は、装置210が充電を必要とするときにドッキングステーション202と係合し、装置210が完全に又は部分的に充電されたときにドッキングステーション202との係合を解除してもよい。更に、装置210は、ドッキングステーション202内にドッキングするように構成されてもよく、ドッキングステーション202は、装置210を受け入れるように構成されたポートとして実装されてもよい。ドッキングステーション202の1以上の構成部品は、ドッキングする際に装置210の1以上の構成部品と嵌合するように構成されてもよい。いくつかの実施例において、装置210は、ドッキングステーション202と自動的にドッキング又は電気的に接続するように構成されてもよい。例えば、装置210が移動ロボットである場合、移動ロボットは、バッテリが消耗している又は移動ロボットがタスクを完了するなどの特定の状況下で、ドッキングステーション202内に自動的にドッキングしてもよい。他の実施例において、装置210は、ドッキングステーション202と手動でドッキングされるか又は電気的に接続されてもよい。例えば、装置210は、ドッキングステーション202との電気的接続部に手動で配置されてもよい。
【0027】
いくつかの実施例において、ドッキングステーション202及び装置210は、無線通信を行ってもよい。ドッキングステーション202及び装置210は、ネットワークを介して通信してもよい。ネットワークは、有線及び/又は無線の様式及び/又は技術など、任意の実行可能な通信技術を備えてもよい。ネットワークは、パーソナルエリアネットワーク(「PANs」)、ローカルエリアネットワーク(「LANs」)、キャンパスエリアネットワーク(「CANs」)、メトロポリタンエリアネットワーク(「MANs」)、エクストラネット、イントラネット、インターネット、短距離無線通信ネットワーク(例えば、ZigBee、Bluetoothなど)、広域ネットワーク(「WANs」)-中央集中及び/又は分散-、並びに、それらの任意の組み合わせ、順列、及び/又は集約を備えてもよい。ネットワークは、インターネットを含んでもよく、及び/又はインターネットからのアクセスを有してもよいし、有さなくてもよい。ドッキングステーション202及び装置210は、バッテリの状態及びバッテリの対応する充電を通信してもよい。例えば、装置210は、バッテリが再充電される必要があるときに、ドッキングステーション202と通信してもよい。更に、装置210は、バッテリの充電が差し迫っていることを示す指標を提供し、ドッキングステーション202を充電のために準備してもよい。
【0028】
装置210は、1以上の充電式バッテリを備える任意の装置であってよい。例えば、装置210は、移動ロボット、非移動ロボット、又は任意の他の電気装置であってもよい。いくつかの実施例において、装置210は、ドッキングステーション202と接続され得る1以上のバッテリであってもよい。装置210は、本明細書に記載される機能を提供するために様々な構成要素を備えてもよい。いくつかの実施形態において、装置210は、動作中に装置210に電力を供給するために、1以上のバッテリ208を備えてもよい。1以上のバッテリ208は、任意のタイプのバッテリであってよい。例えば、1以上のバッテリ208は、リチウムイオンバッテリ、リチウムイオンポリマーバッテリ、ニッケル水素バッテリ、鉛蓄バッテリ、又は別のタイプの充電式バッテリであってもよい。1以上のバッテリ208は、ある期間、装置210にほぼ均一な電圧を供給してもよい。例えば、1以上のバッテリ208は、3時間の間、5ボルトを装置210に供給してもよい。1以上のバッテリ208は、装置210に電力を供給した後、放電されてもよい。1以上のバッテリ208は、徐々に放電して、装置210に電力を供給することができない完全放電状態に到達してもよい。1以上のバッテリ208は、その後、電源又は充電装置によって再充電されてもよい。再充電して動作を継続するために、1以上のバッテリ208は、印加される電圧及び電流を必要とする場合がある。1以上のバッテリ208は、完全に再充電された状態になるまでの期間、再充電されてもよい。1以上のバッテリ208は、その後、1以上のバッテリ208のライフサイクルにわたって何度も放電及び再充電されてもよい。
【0029】
例示的な実施形態を参照すると、[A]において、ドッキングステーション202は、1以上の電源204を有効化する。1以上の電源204を有効化することによって、ドッキングステーション202は、1以上の電源204が電圧及び電流の生成を開始することを可能にすることができる。1以上の電源204は、緩やかな又は直線的な曲線で有効化されてもよい。例えば、電圧及び/又は電流は、1以上の電源204が有効化されるにつれて徐々に増加してもよい。1以上の電源204の有効化は、ドッキングステーション202と装置210との接続に少なくとも部分的に基づいてもよい。ドッキングステーション202は、装置210がドッキングステーション202に接続されたことを感知した後、1以上の電源204を有効化するように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、1以上の電源204は、遠隔で又はドッキングステーション202との直接的な相互作用を通じて、ユーザによって有効化されてもよい。例えば、ユーザは、1以上の電源204が有効化されるスケジュールを設定してもよく、1以上の電源204を手動で有効化してもよい。他の実施形態において、ドッキングステーション202は、1以上の電源204を有効化するための理想的なスケジュール又はレートを決定してもよい。1以上の電源204の有効化に先立って、1以上の電源204は、無効化されてもよい。1以上の電源204は、ドッキングステーション202と装置210との切断に少なくとも部分的に基づいて、無効化されてもよい。いくつかの実施形態において、1以上の電源204は、特定の時間経過後に無効化されてもよい。例えば、1以上の電源204は、個別の電源が有効化されている時間を監視し、特定の時間(例えば、10分)有効化された後に電源を無効化してもよい。他の電源をアイドリングさせることの付加的な利点は、エネルギを節約することである。
【0030】
[B]において、1以上の電源204が有効化された後、1以上の電源204は、1以上のダイオード206に電流を生成して提供する。1以上の電源204は、1以上の電源204と1以上のダイオード206との間の有線接続を介して、電流を電気信号として1以上のダイオード206に送る。1以上の電源204は、更に、1以上のダイオード206に対応する電圧を供給する。
【0031】
[C]において、1以上の電源204から電流を受けると、1以上のダイオード206は、第1の期間、電流を制限する。1以上のダイオード206は、電流が1以上のダイオード206にわたって流れることを抑える空乏領域を備えてもよい。空乏領域は、電流が1以上のダイオード206の第1側から1以上のダイオード206の第2側へ流れるのを抑える。いくつかの実施形態において、最小のリーク電流が1以上のダイオード206を流れてもよい。1以上のダイオード206は、空乏領域にわたる電圧降下を更に含んでもよい。1以上のダイオード206は、1以上のダイオード206にわたる電圧降下に少なくとも部分的に基づいて、電流を制限してもよい。更に、1以上のダイオード206は、1以上のダイオード206にわたる電圧降下が初期電圧から後続の電圧に増加する間、電流を制限することができる。例えば、1以上のダイオード206は、1以上のダイオード206にわたる電圧が0~0.7ボルトの間であるとき、電流が流れるのを制限することができる。1以上のダイオード206にわたる電圧降下は、1以上の電源204が1以上のダイオード206に供給される電圧を増加させるにつれて、徐々に増加する。従って、1以上のダイオード206は、1以上のダイオード206にわたる電圧に基づいてある期間の電流を制限することができる。
【0032】
[D]において、1以上のダイオード206は、後続の期間において、1以上の電源204によって供給される電流を有効化する。1以上のダイオード206にわたる電圧降下は、1以上の電源204によって供給される電圧の増加に基づいて、後続の期間において設定電圧に到達する。例えば、1以上の電源204が有効化された約10ms後に、1以上のダイオード206の空乏領域にわたる電圧降下が約0.7ボルトに達し、1以上のダイオード206が、ダイオードにわたる電流の伝送を開始する。電流が1以上のダイオード206にわたって伝達されると、電流は、ドッキングステーション202によって装置210に供給される。電流は、有線又は無線接続を介して装置210に供給される。例えば、電流は、ドッキングステーション202と装置210との間の1以上の電気的接続部を介して装置210に供給される。
【0033】
[E]において、装置210は、電流を受け、1以上のバッテリ208に電流を提供する。1以上のバッテリ208は、提供された電流を利用して、1以上のバッテリ208の消耗したバッテリを再充電する。1以上のバッテリ208は、対応するタイプのバッテリの充電方法に従って充電されてもよい。例えば、1以上のバッテリ208がリチウムイオンバッテリである場合、1以上のバッテリ208は、定電流/定電圧充電によって充電されてもよい。1以上のバッテリ208は、1以上のバッテリ208の全体で複数のセルを備えてもよい。各セルは、設定電圧まで再充電されてもよい。いくつかの実施例において、1以上のバッテリ208に供給される電流は、1以上のバッテリ208のセル内に電気又はイオンを流し、電気又はイオンが流れるにつれて、1以上のバッテリ208を再充電させてもよい。また、1以上のバッテリ208は、充電率に応じて再充電されてもよい。例えば、1以上のバッテリ208は、1時間当たり約1アンペアのレートで再充電されてもよい。設定電圧は、電圧閾値に対応してもよい。電圧閾値に達すると、1以上のバッテリ208が完全に充電されたと指定され、1以上のバッテリ208とドッキングステーション202との間の接続が終了されてもよい。ドッキングステーション202は、1以上のバッテリ208を公称電圧で保持してもよい。例えば、ドッキングステーション202は、1以上のバッテリ208を約50%の電圧で保持してもよい。
【0034】
(電源及びダイオードを備える充電システム)
図2Bは、いくつかの実施形態に係る個別の電源220を備える充電システム200Bの構成例を示す図である。個別の電源220は、装置を充電するために様々な構成部品を備えている。個別の電源220は、電圧源226及びコンデンサ228のうちの1以上を備えてもよい。個別の電源220は、ダイオード222及びバッテリ224のうちの1以上と電気通信してもよい。個別の電源220は、バッテリ224に供給又は印加される突入電流の量を制限又は抑制しながら、バッテリ224の接続後の時間にバッテリを充電してもよい。
【0035】
個別の電源220は、電圧を生成し、電圧源226と接続された負荷に電圧を提供するように構成された電圧源226を備えてもよい。また、電圧源226は、電流を生成し、電流を負荷に提供してもよい。電圧源226は、既知の実施例に従って電圧を生成してもよい。例えば、電圧源226は、AC電圧又はDC電圧を生成してもよい。いくつかの実施例において、電圧源226は、第1電圧を受けて、第2電圧を生成するように構成された1以上の構成部品であってもよい。電圧源226は、変換、整流など、電圧源226が受けた第1電圧で1以上の動作を実行するように構成されてもよい。
【0036】
いくつかの実施例において、個別の電源220は、コンデンサ228を備えてもよい。コンデンサ228は、電圧源226によって生成された電流を受け、当該電流に基づいて充電されてもよい。コンデンサ228は、電流を受けると、電気エネルギを蓄積する複数のプレートを備えてもよい。コンデンサ228は、個別の電源220及び/又は電圧源226の初期化時にコンデンサ228が充電されているときに、コンデンサ228を流れるか又はバイパスする電流及び/又は電圧の量を制限することができる。例えば、コンデンサ228が設定電圧まで充電されると、コンデンサ228は、コンデンサ228を流れる電流の量を制限する。設定電圧に達すると、ダイオード222は、コンデンサ228から電流が流れ始めることを許容する。当業者は、コンデンサ228が、電圧源226から流れる電流の量を制限することによって、負荷に供給される突入電流を更に制限し得ることを認識する。コンデンサ228は、任意のタイプのコンデンサとして実装されてもよい。例えば、コンデンサ228は、バイパスコンデンサであってもよい。コンデンサ228は、ガラス、セラミック、プラスチックなどの任意の材料で構成されてもよい。他の実施例において、個別の電源220は、コンデンサ228を備えなくてもよい。個別の電源220は、充電システム200Bの他の構成部品に続いて提供される電圧及び電流を生成してもよい。
【0037】
個別の電源220は、ダイオード222と電気的に通信してもよい。ダイオード222は、個別の電源220と配線されてもよい。いくつかの実施例において、ダイオード222及び個別の電源220は、ドッキングステーションなどの対応するハウジング内に収容されてもよい。他の実施例において、ダイオード222は、第2装置に収容され得る個別の電源220と電気的に接続された第1装置に収容されてもよい。ダイオード222は、熱電気ダイオード、半導体ダイオード、又は任意の他のタイプのダイオードであってもよい。
【0038】
ダイオード222は、順方向又は逆方向のいずれかにバイアスされたダイオードであってよく、個別の電源220の有効化の前に一方向に流れ得る電流を制限してもよい。いくつかの実施例において、バッテリ224は、個別の電源220よりも大きな電圧に対応してもよい。例えば、バッテリ224が完全に消耗しておらず、個別の電源220が無効化されている場合、バッテリ224の電圧はより大きく、電流はバッテリ224から個別の電源220に流れようとする。ダイオード222は、ダイオード222のバイアスに基づいて、個別の電源220が有効化される前に、バッテリ224から個別の電源220に流れる前記電流を抑えるように実装されてもよい。例えば、ダイオード222は、バッテリ224から個別の電源220に電流が流れるのを抑えるために、順方向バイアスダイオードとして実装されてもよい。当業者は、電流が流れ得る方向を制限すること、すなわち、電流がバッテリ224から個別の電源220に流れることを抑えることによって、ダイオード222が個別の電源220の損傷を抑えられることを認識するだろう。
【0039】
個別の電源220の有効化の前に、個別の電源220及びバッテリ224とインラインでダイオード222を実装することによって、充電システム200Bは、適切な又は互換性のあるバッテリが充電システム200Bに接続されることを更に確実にすることができる。ダイオード222は、バッテリ224からの電流又は電圧を監視して、バッテリ224が充電システム200Bに関連する特定の仕様に適合することを確保することができる。例えば、充電システム200Bは、特定の充電能力、電圧、電流、又は他の電気的能力を有するバッテリをサポートすることができる。充電システム200Bは、個別の電源220の有効化の前に、バッテリ224の1以上の値を電気的能力と比較するように構成されてもよい。充電システム200Bは、不適切な又は互換性のないバッテリが充電システム200Bに接続されていると判断した場合、個別の電源220を有効化しなくてもよい。充電システム200Bは、適切なバッテリが充電システム200Bに接続されていると判断した場合、個別の電源220を有効化してもよい。従って、ダイオード222を実装することによって、充電システム200Bは、バッテリ224が適切であることを確認するためにバッテリチェックを実行することができる。
【0040】
個別の電源220の有効化の後、ダイオード222は、個別の電源220との電気的通信を介して電流及び電圧を受けてもよい。個別の電源220は、第1の期間で有効化され、その後、ダイオード222に電流及び電圧を供給してもよい。ダイオード222は、個別の電源220の電圧に基づいて、ある期間にダイオード222を通過し得る電流を制限又は限定するように構成されてもよい。ダイオード222は、ダイオード222に印加される電圧が一定の電圧範囲内である場合に、ダイオード222を通過する電流を制限してもよい。例えば、ダイオード222は、ダイオード222に印加される電圧が約0~約0.7ボルトの間であるとき、ダイオード222を通過する電流を制限してもよい。ダイオード222に印加される電圧は、個別の電源220の電圧に等しくてもよいし、少なくとも部分的に基づいていてもよい。このとき、個別の電源220からバッテリ224に最小限の電流が流されてもよい。個別の電源220の電圧が上昇し、ダイオード222の対応する電圧が上昇すると、ダイオード222は、電流がダイオード222を通過することを有効化し始める。例えば、ダイオード222に印加される電圧が0.8ボルトに達すると、ダイオード222は、ダイオード222を横切る電流の伝送を開始する。その後、電流は、個別の電源220からバッテリ224に流される。ダイオード222による電流の最初の制限は、第1の期間に対応し、ダイオード222による電流のその後の有効化は、第2の期間に対応する。ダイオード222による電流の最初の制限は、バッテリ224に供給される突入電流を更に制限してもよい。
【0041】
バッテリ224は、ダイオード222を介して、ダイオード222及び個別の電源220と電気的に通信してもよい。いくつかの実施例において、バッテリ224は、移動ロボットなどの個別の電源220及び/又はダイオード222とは別のハウジングに収容されてもよい。他の実施例において、バッテリ224は、個別の電源220及び/又はダイオード222のうちの1以上と同じハウジングに収容されてもよい。バッテリ224は、個別の電源220によって生成され、その後の期間中にダイオード222によって有効化された電流を受けてもよい。バッテリ224は、個別の電源220が第1の期間にわたって有効化された後に初期電流を受けて、バッテリ224に供給される突入電流を減少させてもよい。バッテリ224は、その後、供給された電流と対応する電圧とに基づいて充電されてもよい。
【0042】
(複数の電源及び複数のダイオードを有する充電システム)
図3は、いくつかの実施形態に係る複数の電源を備える充電システム300の例示的な構成を示す図である。充電システム300は、図2Bの充電システム200Bと同様であるが、例示的に、バッテリと接続された複数の電源を備える。具体的には、図3に示すように、複数の電源(例えば、302A~302X)内の各電源は、対応するダイオードに電流及び電圧を供給し、当該ダイオードが次に移動ロボットのバッテリに電流及び電圧を供給する。複数の電源は、一体となって、従来の電源が提供するのと同じ電流を提供する。例えば、従来の電源が12アンペアの電流を供給する場合、本明細書で説明するように、12個の電源を有するシステムでは、各電源が1アンペアの電流を供給し、バッテリは12アンペアの電流を受ける。複数の電源を備えることによって、各電源によって供給される電流の量は変化させられる。従って、充電システム300は、任意の数の電源及び任意の対応する電流で構成されてもよい。
【0043】
充電システム300は、移動ロボット310を受け入れるように構成されたドッキングステーション306を備えてもよい。他の実施例において、移動ロボット310は、任意の他の電気装置であってもよい。ドッキングステーション306は、移動ロボット310のバッテリ312を充電するために、複数の電源を更に備えてもよい。いくつかの実施例において、移動ロボット310は、複数のバッテリを備え、複数の電源は、複数のバッテリの間で分割されてもよい。例えば、第1電源は、移動ロボット310の第1バッテリを充電するために使用されてもよく、第2電源は、移動ロボット310の第2バッテリを充電するために使用されてもよい。他の実施例において、移動ロボット310は、複数のバッテリを備え、複数の電源は、複数のバッテリを充電するために使用されてもよい。例えば、複数の電源の各々は、移動ロボット310の第1バッテリ及び第2バッテリを充電するために使用されてもよい。いくつかの実施例において、バッテリは、ドッキングステーション306で充電するために移動ロボット310から取り外されてもよい。
【0044】
ドッキングステーション306は、任意の数の電源及び対応するダイオードを備えてもよい。具体的には、図3に示すように、ドッキングステーション306は、X個の電源とX個のダイオードとを備えてもよい(Xは任意の数)。ドッキングステーション306の各電源(例えば、電源302A,302B,302C,302D,302E,・・・,302X)は、電圧及び電流を発生させてもよい。各電源は、他の各電源と並列に接続されてもよい。他の実施例において、電源は、直列に接続されてもよいし、他の構成で接続されてもよい。電圧及び電流は、他の電源(例えば、壁コンセント)からドッキングステーション306に供給される電圧及び電流に少なくとも部分的に基づいて生成されてもよい。各電源は、ドッキングステーション306が供給するように又は移動ロボット310が受けるように構成されている電圧及び/又は電圧に基づいて、同じ電圧及び電流を生成してもよい。各電源は、ドッキングステーション306内の電源の数に基づいて、ドッキングステーション306によって生成される総電流の一部を生成してもよい。各電源は、更に、ドッキングステーション306によって生成される電圧に基づいて電圧を生成してもよい。例えば、ドッキングステーション306は、12アンペア及び3ボルトを生成し、12個の電源を備えてもよい。各電源は、1アンペア及び3ボルトを生成してもよい。他の実施例において、複数の電源のいくつかは、異なる電流及び/又は異なる電圧を生成してもよい。複数の電源を使用することで、電源の1つに障害が発生した場合にフェイルオーバーを有効化することができる。更に、各電源によって供給される電流が減少することで、電源の故障によって引き起こされる損害を減少させることができる。更に、複数の電源の使用は、電源の数が動的にスケールアップ又はスケールダウンされ得るスケーラブルな充電システムをもたらすことができる。例えば、電源は3相で実装されてもよく、電源の数は3の累乗でスケールアップ又はスケールダウンされてもよい。
【0045】
複数の電源の各電源は、更に、複数のダイオード(例えば、ダイオード304A,304B,304C,304D,304E,・・・,304X)のうちの1つのダイオードと電気的に通信してもよい。図3に示されるように、複数のダイオードは、ドッキングステーション306に含まれてもよい。いくつかの実施例において、複数のダイオードは、中間装置などの別個の装置に含まれてもよいし、移動ロボット310の一部として含まれてもよい。他の実施例において、充電システム300は、ダイオードを含まなくてもよい。複数のダイオードの各ダイオードは、対応する電源から電流及び電圧を受け、図2A及び図2Bを参照して先に説明したように、第1期間中にダイオードを通過する電流を制限してもよい。複数のダイオードの各ダイオードは、その後、各期間中に各ダイオードを通過する電流を有効化してもよい。
【0046】
各ダイオードは、複数の電源の連続的な有効化に基づき、異なる期間中に電流を有効化するように構成されてもよい。ドッキングステーション306と移動ロボット310との接続の前及び/又は接続時に、複数の電源の各電源は、無効化されてもよい。ドッキングステーション306と移動ロボット310との接続時に、複数の電源は、複数のダイオードにほとんど又は全く電流を供給しなくてもよい。ドッキングステーション306と移動ロボット310とが接続されたという指示を受けると、ドッキングステーション306は、複数の電源のそれぞれを迅速に順次有効化してもよい。例えば、第1電源は、第1期間(例えば、1ms)で有効化されてもよく、第2電源は、第2期間(例えば、2ms)で有効化されてもよく、第3電源は、第3期間(例えば、3ms)等で有効化されてもよい。電源が任意の順序及び任意の期間で有効化されてもよいことは理解されるであろう。いくつかの実施形態において、電源の後続の有効化の間の時間間隔は異なってもよい。例えば、第1電源及び第2電源の有効化の間の時間間隔は5msであってもよく、第2電源及び第3電源の有効化の間の時間間隔は11msであってもよい。有効化の順序と連続する有効化の間の期間は、開ループ決定(determination)であってもよい。いくつかの実施例において、有効化の順序及び連続する有効化の間の期間は、ドッキングステーション306及び/又は移動ロボット310のユーザによって設定されてもよい。例えば、ユーザは、複数の電源を手動で有効化してもよく、或いは、電源の連続する有効化の間に利用される期間を設定してもよい。複数の電源のこのような連続的な有効化は、充電システム300の電流のほんの一部を示す1つの電源が所定の時間に有効化されるため、移動ロボット310に突入電流が提供されることを更に抑えることができる。従って、複数の電源のうち1つの電源の有効化時に提供される突入電流は、大幅に減少し、各電源の有効化の後、充電システム300は、突入電流を減少させて所望の電流を維持することができる。
【0047】
複数の電源の各電源の電流を有効化すると、電流は、移動ロボット310のバッテリ312に送られてもよい。電流は、ドッキングステーション306及び移動ロボット310の有線接続を介して供給されてもよい。他の実施例において、ドッキングステーション306及び移動ロボット310は、無線充電のために構成されてもよい。電源の連続的な有効化及びダイオードによる電流の対応する有効化は、所望の電流レベルが達成されるまで、バッテリ312が電流の連続的な増加を受けるという結果をもたらし得る。バッテリ312は、電源の連続した有効化の間にドッキングステーション306によって充電されてもよく、各連続した有効化は、バッテリ312の充電率を上昇させることができる。
【0048】
(階段昇降電流)
図4は、本明細書に記載される様々なシステム及び方法において使用され得る充電式バッテリの一実施形態を示すデータプロット400である。データプロット400は、図3に開示された充電システム300に対応する。データプロット400は、時間の経過とともにバッテリに供給されている電流の例示的なグラフを示す。電流は、迅速に順次有効化される複数の電源によって提供されてもよい。各電源は、バッテリに供給されている総電流の一部を供給してもよく、総電流は、図4に見られるように、「階段状」に生成されてもよい。データプロット400に示される例において、バッテリ電流401は、複数のダイオードのいずれかによって電流が有効化される前に監視されている。更に、バッテリ電流401は、電源のいずれかが有効化される前に監視されている。データプロット400において、バッテリ電流401は、電流軸402及び時間軸404に関してプロットされている。電流軸402は、任意の電流の単位に対応してもよい。例えば、電流軸402は、アンペア、ミリアンペア(ma)、マイクロアンペアなどに対応してもよい。時間軸404は、任意の時間の単位に対応してもよい。例えば、時間軸404は、秒、ミリ秒(ms)、マイクロ秒などに対応してもよい。更に、電流軸402及び/又は時間軸404上の刻みは、それぞれ電流及び/又は時間の等しい分布に対応してもよい。例えば、時間軸404上の各刻みは、1msに対応してもよい。他の実施例において、電流軸402及び/又は時間軸404上の刻みは、電流及び/又は時間の異なる分布にそれぞれ対応してもよい。
【0049】
第1時間間隔412(例えば、1ms)より前に、複数の電源が無効化され、バッテリに供給されるバッテリ電流401がゼロであってもよい。更に、第1時間間隔412より前に、ドッキングステーション、及び装置が接続されてもよい。その後、第1時間間隔412において、第1電源がドッキングステーションによって有効化され、第1電源のダイオードが、第1電源からバッテリに電流が流れることを制限してもよい。第2時間間隔414において、第1電源に対応するダイオードは、第1電源からバッテリへの電流の通過を有効化し、バッテリ電流401は、第1電流418(例えば、0.3ma)に等しくなってもよい。電流の第1増加量は、階段状電流の第1ステップ406に対応してもよく、第1電流418は、持続時間の間、バッテリで維持されてもよい。更に、第2時間間隔414において、第2電源がドッキングステーションによって有効化されてもよく、第2電源のダイオードは、電流が第2電源からバッテリに流れるのを制限してもよい。第3時間間隔416において、第2電源に対応するダイオードは、第2電源からバッテリへの電流の通過を有効化してもよく、バッテリ電流401は、第2電流420(例えば、6ma)に等しくてもよく、第2電流420は、第1電源による電流の増加に加えて第2電源による電流の増加にも相当する。階段状の電流の第2ステップ408への電流の第2増加量、及び第2電流420は、バッテリで持続時間維持されてもよい。階段状のプロセスは、各電源が階段状のプロセスのステップに対応する複数の電源の各々について繰り返されてもよい。ステップの数及び対応する電源の数は、バッテリに供給されるべき所望の電流に少なくとも部分的に基づいてもよい。例えば、より大きな電流が所望される場合、より多くの電源が充電ステーションに含まれてもよく、例示的に、より多くのステップが階段状のプロセスで使用されてもよい。
【0050】
図4の例において、各電源は、電流の一様な増加に対応する。いくつかの実施例において、各電源によって引き起こされる電流の増加は、異なってもよい。例えば、第1電源は0.5アンペアに対応し、第2電源は0.9アンペアに対応してもよい。更に、図4の例において、各電源は、均一な時間周期で有効化され、各ダイオードは、均一な時間周期で電流を有効化する。いくつかの実施例において、それぞれの電源の有効化の間の期間は異なってもよく、ダイオードによる電流の有効化の間の期間も異なってもよい。例えば、第1電源は1ミリ秒で有効化され、第1電源のダイオードは3ミリ秒で電流を有効化し、第2電源は4ミリ秒で有効化され、第2電源のダイオードは8ミリ秒で電流を有効化してもよい。
【0051】
(バッテリに対する電力供給を有効化する)
図5は、本明細書に記載される様々なシステム及び方法において使用される充電式バッテリの一実施形態を示すデータプロット500である。データプロット500は、図2Bに開示された充電システムに対応する。データプロット500は、充電システムを実施するためのプロセスの例示的なグラフを示す。例示的な充電システムは、突入電流を制限しながらバッテリを充電するように構成された電源を備える。データプロット500に示される例において、バッテリ電圧514は、充電システムによる充電の前及び充電中にプロットされている。更に、バッテリ電圧514は、対応する電源の有効化510に対してプロットされている。更に、電源電圧512及び電源電流516は、バッテリ電圧514に対してプロットされている。データプロット500において、有効化510、電源電圧512、バッテリ電圧514、及び電源電流516の各々は、第1軸502及び第2軸504に関してプロットされている。第2軸504は、任意の時間単位で測定され得る時間軸に対応してもよい。例えば、第2軸504は、秒、ミリ秒、マイクロ秒などに対応してもよい。第1軸502は、有効化510、電源電圧512、及びバッテリ電圧514の電圧の単位を測定する電圧軸に対応してもよい。また、第1軸502は、電源電流516について、電流の単位を測定する電流軸に更に対応してもよい。更に、第1軸502及び/又は第2軸504上の刻みは、電流、電圧、及び/又は時間の等しい分布に対応してもよい。例えば、第2軸504上の各刻みは、1msに対応してもよい。他の実施例において、第1軸502及び/又は第2軸504上の刻みは、電流、電圧、及び/又は時間の異なる分布に対応してもよい。
【0052】
図5の例において、第1時間間隔520(例えば、1ms)で、充電システムは、充電システムが電源を有効化するために示す値526に対応する有効化510を受信してもよい。いくつかの実施例において、有効化510は、第1時間間隔520の前にゼロに等しいか、論理的なゼロを示してもよい。第1時間間隔520では、有効化510は、1に等しいか、論理的な1を示してもよい。更に、有効化510は、充電システムによって受信された電圧値に対応してもよい。有効化510に応答して、第1時間間隔520において、電源電圧512は有効化され、初期化し始める。電源電圧512は、ゼロ電圧から閾電圧まで徐々に増加してもよく、電源電圧512を対応するコンデンサに供給し始めてもよい。電源電圧512が対応するコンデンサに供給されているとき、第1時間間隔520において、バッテリ電圧514は、電源による充電前のバッテリ電圧514に対応する残留電圧レベル528に留まっている。残留電圧レベル528は、任意の電圧値に対応してもよく、いくつかの実施例において、残留電圧レベル528は、完全に充電されたバッテリに対応してもよい。更に、第1時間間隔520において、電源は、任意の電流を供給する前に対応するコンデンサを有効化することができるので、電源電流516は、ゼロに等しい。いくつかの実施例において、電源は、対応するコンデンサを含まなくてもよい。電源電流516は、第1時間間隔520で初期化されてもよい。
【0053】
第2時間間隔521において、コンデンサは、電源によって充電され、電源電流516は、徐々に増加し始める。電源電流516は、ゼロ電流から閾値電流524まで徐々に増加し、電源電圧512及び電源電流516は、ダイオードに供給されてもよい。第2時間間隔521と第3時間間隔522との時間間隔の間、ダイオードは、電源電流516がバッテリに流れることを制限してもよい。更に、ダイオードは、バッテリ電圧514のいかなる変化も防止してもよい。第3時間間隔522において、ダイオードは、電源電流516が閾値電流524で電源からバッテリに流れることを有効化してもよい。閾値電流524は、更に、図4に見られるような階段状のプロセスのステップに対応してもよい。更に、バッテリ電圧514は、電源電圧512に基づいて、第3時間間隔522で徐々に増加し始めてもよい。このように、充電システムは、充電中にバッテリに供給される突入電流の量を制限してもよい。
【0054】
図6は、開示された技術のいくつかの例に係る突入電流を制限するためにダイオードを利用する充電システムによって実行される方法600を示す図である。充電システムは、例えば、充電システム300と同様であり、(電源302A,302B,302C,302D,302E,・・・,302X)と同様の複数の電源と(ダイオード304A,304B,304C,304D,304E,・・・,304X)と同様の複数のダイオードを備えている。充電システムは、複数の電源と、複数のダイオードとを備え、各電源が各ダイオードと直列に接続されている。
【0055】
ブロック602において、充電システムは、充電のためにバッテリを受け入れる。バッテリは、当該バッテリを充電するために、ドッキングステーションと接続されてもよい。バッテリは、ドッキングステーションと接続される移動ロボットなどのより大きな装置に対応してもよい。ドッキングステーションは、1以上の電源と、1以上のダイオードのセットとを備えてもよい。1以上の電源の各々は、バッテリとドッキングステーションとの接続時に無効化されてもよい。
【0056】
ブロック604において、充電システムは、1以上の電源の第1電源を有効化する。第1電源は、受信した入力又はユーザ要求に応じて、有効化されてもよい。いくつかの実施形態において、第1電源は、ドッキングステーションとバッテリとが接続された後の特定の期間に有効化されてもよい。例えば、第1電源は、ドッキングステーションとバッテリとの接続の3ms後に有効化されてもよい。第1電源の有効化は、第1電源が電圧及び電流を生成することを許可することを含んでもよい。他の実施形態において、第1電源の有効化は、第1電源と対応する第1ダイオードとの間の物理的接続を有効化することを含んでもよい。第1電源の有効化時に、第1電源は、電圧及び電流の生成を開始してもよい。
【0057】
ブロック606において、第1電源は、電圧及び電流を生成し、電圧及び電流を第1電源とインラインである第1ダイオードに供給する。第1ダイオードは、電源の電圧及び第1ダイオードに印加される対応する電圧に基づいて、第1電源の電流が第1期間中に第1電源からバッテリに流れることを制限する。例えば、第1ダイオードは、第1電源の電圧が第1期間に対応する第1電源の電圧が0~0.7ボルトであるとき、第1電源の電流を制限してもよい。
【0058】
ブロック608において、第1電源の電圧が徐々に増加し、第1ダイオードは、第1電源の電圧に対応して、第2期間中に第1電源からバッテリに電流が流れることを可能にする。例えば、第1ダイオードは、第1電源の電圧が0.7ボルトより大きいとき、第1電源の電流を有効化してもよい。第1電源の電圧は、更に、第2期間に対応する。その後、第2期間において、バッテリは、電流の受信を開始し、バッテリに供給される突入電流を制限しながら充電を開始する。
【0059】
(特定の用語)
本明細書で使用される向きの用語、例えば、「上」、「下」、「近位」、「遠位」、「縦」、「横」、及び「端」は、図示された実施例の文脈で使用されるものである。しかしながら、本開示は、図示された向きに限定されるべきではない。実際、他の向きが可能であり、本開示の範囲内である。本明細書で使用される直径又は半径などの円形状に関する用語は、完全な円形構造を必要とするのではなく、側面から側面まで測定可能な断面領域を有する任意の適切な構造に適用されると理解されるべきである。「円形」、「円筒形」、「半円形」、「半円筒形」などの一般的に形状に関する用語、又は、任意の関連する若しくは類似の用語は、円又は円筒又は他の構造の数学的定義に厳密に適合する必要はないが、適度に近い近似の構造を包含することが可能である。
【0060】
「できる(can)」、「できた(could)」、「かもしれない(might)」、又は「でもよい(may)」などの条件付き言語は、特に断りのない限り、又は使用される文脈内で理解される限り、一般に、特定の例が特定の特徴、構成要素、及び/又はステップを含む、又は含まないことを伝えるように意図されている。従って、このような条件付き言語は、一般に、特徴、構成要素、及び/又はステップが、1以上の実施例に何らかの形で必要であることを意味することを意図していない。
【0061】
「X、Y、及びZのうちの少なくとも1つ」というフレーズのような接続語は、特に断らない限り、アイテム、用語などがX、Y、又はZのいずれかであってもよいことを伝えるために一般的に使用されるように文脈とともに他の方法で理解される。従って、そのような接続語は、特定の例がXのうちの少なくとも1つ、Yのうちの少なくとも1つ、及びZのうちの少なくとも1つの存在を必要とするということを示唆するようには一般的に意図されていない。
【0062】
本明細書で使用される用語「約(approximately)」、「約(about)」、及び「略(substantially)」は、依然として所望の機能を果たすか又は所望の結果を達成する、記載された量に近い量を表す。例えば、いくつかの例において、文脈が指示するように、用語「約(approximately)」、「約(about)」、及び「略(substantially)」は、記載された量の10%以下の範囲内にある量を表す。本明細書で使用される「概ね(generally)」という用語は、特定の値、量、又は特性を主に含むか、又はその傾向がある値、量、又は特性を表す。一例として、特定の例において、文脈が指示するように、用語「概ね平行」は、20度以下だけ正確に平行から離れるものを指すことができる。全ての範囲は、端点を含む。
【0063】
(例示的な実施形態)
上述した特定の特徴を含む、多数の非限定的な例示的実施形態が以下に提供される。これらは、例としてのみ提供され、上記の説明の範囲を限定するように解釈されるべきではない。
【0064】
第1実施形態において、本システムは、バッテリの充電中に突入電流を制限するためのシステムであって、前記バッテリを充電するように構成された1以上の電源のセットと、前記バッテリに取り外し可能に接続するように構成されたドッキングステーションと、1以上のダイオードのセットとを備え、前記少なくとも1つのダイオードのうちの少なくとも1つのダイオードは、前記1以上の電源のセットのうちの1つの電源と前記ドッキングステーションとの間に電気的に接続され、前記電源の電圧に少なくとも部分的に基づく第1期間において、前記電源から前記バッテリに流れる第1電流を制限し、前記電源の電圧に少なくとも部分的に基づく第2期間に前記電源から前記バッテリに流れる第2電流を有効化するように構成されている。
【0065】
第2実施形態において、第1実施形態に記載のシステムは、前記1以上の電源のセットの各電源が、前記ドッキングステーションと前記バッテリとの接続の前に無効化される。
【0066】
第3実施形態において、第2実施形態に記載のシステムは、前記1以上の電源のセットのうちの第1電源が、第3期間に有効化され、前記1以上の電源のセットのうちの第2電源が、第4期間中に有効化され、前記第3期間及び前記第4期間は、前記ドッキングステーションが前記バッテリに接続された後に生じる。
【0067】
第4実施形態において、第2実施形態に記載のシステムは、前記1以上の電源のセットの各電源が、前記ドッキングステーションと前記バッテリとの接続に少なくとも部分的に基づいて順次有効化される。
【0068】
第5実施形態において、第1実施形態に記載のシステムは、前記1以上の電源のセットの各電源が、前記バッテリを充電する前に充電されるように構成されたコンデンサを備える。
【0069】
第6実施形態において、第1実施形態に記載のシステムは、前記少なくとも1つのダイオードが、前記電源の電圧と前記バッテリの電圧との間の差に少なくとも部分的に基づいて、前記第1期間に前記第1電流を制限するように更に構成されている。
【0070】
第7実施形態において、第6実施形態に記載のシステムは、前記少なくとも1つのダイオードが、前記電源の電圧と前記バッテリの電圧との間の差に少なくとも部分的に基づいて、前記第2期間に前記第2電流を有効化するように更に構成されている。
【0071】
第8実施形態において、第1実施形態に記載のシステムは、前記少なくとも1つのダイオードが、前記ドッキングステーションが前記バッテリに接続された後に生じる第3期間に、前記バッテリから前記電源に流れる第3電流を制限するように更に構成されている。
【0072】
第9実施形態において、第1実施形態に記載のシステムは、前記バッテリが、移動ロボット内に収容され、当該移動ロボットは、前記ドッキングステーションにドッキングするように構成されている。
【0073】
第10実施形態において、バッテリの充電中に突入電流を制限するための方法は、前記バッテリとドッキングステーションとを接続するステップであって、前記ドッキングステーションは、前記バッテリを充電するように構成された1以上の電源のセットと、前記1以上の電源のセットに接続された1以上のダイオードのセットとを備える、ステップと、前記1以上の電源のセットのうちの第1電源を有効化するステップと、前記1以上のダイオードのセットのうちの第1ダイオードによって、前記第1電源の電圧に少なくとも部分的に基づく第1期間に前記第1電源から前記バッテリに流れる第1電流を制限するステップであって、前記第1ダイオードは、前記第1電源と前記バッテリとの間に電気的に接続されている、ステップと、前記第1ダイオードによって、前記第1電源の電圧に少なくとも部分的に基づく第2期間に前記第1電源から前記バッテリに流れる第2電流を有効化するステップと、を含む。
【0074】
第11実施形態において、第10実施形態に記載の方法は、前記1以上の電源のセットの各電源が、前記ドッキングステーションと前記バッテリとを接続する前に無効化される。
【0075】
第12実施形態において、第11実施形態に記載の方法は、前記1以上の電源のセットの前記第1電源が、第3期間に有効化され、前記方法は、前記1以上の電源のセットのうちの第2電源を第4期間に有効化するステップを更に含み、前記第3期間及び前記第4期間は、前記ドッキングステーションと前記バッテリとを接続した後で生じる。
【0076】
第13実施形態において、第10実施形態に記載の方法は、前記バッテリと前記ドッキングステーションとの接続に少なくとも部分的に基づいて、前記1以上の電源のセットの各電源を順次有効化するステップを更に含む。
【0077】
第14実施形態において、第10実施形態に記載の方法は、前記1以上の電源のセットの各電源が、コンデンサを備え、前記方法は、前記第1ダイオードに第1電流を供給する前に、前記第1電源の第1コンデンサを充電するステップを更に含む。
【0078】
第15実施形態において、第10実施形態に記載の方法は、前記第1期間に前記第1電流を制限することが、前記第1電源の電圧と前記バッテリの電圧との間の差に少なくとも部分的に基づく。
【0079】
第16実施形態において、第15実施形態に記載の方法は、前記第2期間に前記第2電流を有効化することが、前記第1電源の電圧と前記バッテリの電圧との間の差に少なくとも部分的に基づく。
【0080】
第17実施形態において、第10実施形態に記載の方法は、前記バッテリと前記ドッキングステーションとを接続した後に、前記第1電源を前記バッテリに提示するステップと、前記バッテリの電圧に少なくとも部分的に基づいて、前記バッテリから前記第1電源に流れる第3電流を制限するステップと、を更に含む。
【0081】
第18実施形態において、第10実施形態に記載の方法は、前記バッテリの電圧に少なくとも部分的に基づいて、前記バッテリが前記ドッキングステーションにとって受け入れ可能なバッテリであると判断するステップを更に含む。
【0082】
第19実施形態において、充電装置は、バッテリを充電するように構成された1以上の電源のセットと、前記バッテリに取り外し可能に接続するように構成されたドッキングステーションと、1以上のダイオードのセットと、を備え、前記1以上のダイオードのセットのうちの少なくとも1つのダイオードは、前記1以上の電源のセットの電源と前記ドッキングステーションとの間に電気的に接続され、前記1以上のダイオードのセットのうちの少なくとも1つのダイオードは、前記1以上の電源のセットの電源と前記ドッキングステーションとの間に電気的に接続され、前記電源の電圧に少なくとも部分的に基づく第1期間において、前記電源から前記バッテリに流れる第1電流を制限し、前記電源の電圧に少なくとも部分的に基づく第2期間において、前記電源から前記バッテリに流れる第2電流を有効化するように構成されている。
【0083】
第20実施形態において、第19実施形態に記載の充電装置は、前記1以上の電源のセットの各電源が、前記ドッキングステーションと前記バッテリとの接続の前に無効化される。
【0084】
第21実施形態において、第20実施形態に記載の充電装置は、前記1以上の電源のセットのうちの第1電源が、第3期間に有効化され、前記1以上の電源のセットのうちの第2電源が、第4期間に有効化され、前記第3期間及び前記第4期間は、前記ドッキングステーションが前記バッテリに接続された後に生じる。
【0085】
(要約)
移動ロボットのための充電システムのいくつかの例示的な例が開示されている。本開示は、特定の例示的な実施例及び用途の観点から説明されてきたが、本明細書に記載された特徴及び利点の全てを提供しない実施例及び用途を含む他の実施例及び他の用途も、本開示の範囲内である。構成部品(components)、構成要素(elements)、特徴、行為、又はステップは、説明とは異なるように配置又は実行することができ、様々な例において組合せ、融合、追加、又は省かれてもよい。本明細書に記載された構成要素及び構成部品の全ての可能な組合せ及び部分的組合せは、本開示に含まれることを意図している。単一の特徴又は一群の特徴は、必要又は不可欠ではない。
【0086】
別々の実施例の文脈で本開示に記載されている特定の特徴は、単一の実施例において組み合わせて実施されてもよい。逆に、単一の実施例の文脈で説明される様々な特徴も、複数の実施例において別々に又は任意の適切な部分的組合せで実施されてもよい。更に、特徴は、特定の組合せで作用するものとして上述されることがあるが、クレームされた組合せから1以上の特徴が組合せから切除されてもよく、当該組合せは、部分的組合せ又は部分的組合せの変形としてクレームされることがある。
【0087】
本開示における1つの実施例に開示又は図示されたステップ、プロセス、構造、及び/又は装置のいずれかの部分は、異なる実施例又はフローチャートに開示又は図示されたステップ、プロセス、構造、及び/又は装置のいずれかの他の部分と組合せ又は(又は代わりに)使用されてもよい。本明細書に記載された実施例は、互いに離散的であることを意図していない。開示された特徴の組合せ、変形、及びいくつかの実施例は、本開示の範囲内である。
【0088】
動作が特定の順序で図面に描かれたり、明細書に記載されたりすることがあるが、望ましい結果を達成するために、そのような動作は、示された特定の順序で、又は連続した順序で、又は全ての動作が実行される必要はない。描かれていない又は説明されていない他の動作が、例示的な方法及びプロセスに組み込まれてもよい。例えば、1以上の付加的な動作が、説明された動作のいずれかの前、後、同時、又は間に実行されてもよい。更に、いくつかの実施態様においては、動作を並べ替えたり、順序を変えたりしてもよい。また、上述した実施態様における様々な構成部品の分離は、全ての実施例においてそのような分離を必要とすると理解されるべきではなく、記載された構成部品及びシステムは、一般的に単一の製品に統合されてもよく、或いは、複数の製品にパッケージングされてもよいと理解されるべきである。更に、いくつかの実施例は、本開示の範囲内である。
【0089】
更に、例示的な実施例を説明してきたが、同等の構成要素、修正、省略、及び/又は組合せを有する任意の例も、本開示の範囲内である。更に、特定の態様、利点、及び新規の特徴が本明細書に記載されているが、必ずしも全てのそのような利点が、任意の特定の実施例に従って達成されるとは限らない。例えば、本開示の範囲内のいくつかの実施例は、本明細書で教示又は示唆する他の利点を必ずしも達成せずに、本明細書で教示する1つの利点又は一群の利点を達成する。更に、いくつかの実施例は、本明細書で教示又は示唆される利点とは異なる利点を達成することができる。
【0090】
いくつかの実施例を添付の図面に関連させて説明している。図面は縮尺通りに描かれ及び/又は示されているが、示されたもの以外の寸法及び比率が企図され、開示された発明の範囲内であるので、そのような縮尺は限定的であってはならない。距離、角度などは、単に例示であり、例示された装置の実際の寸法及びレイアウトと必ずしも厳密な関係を持つものではない。構成部品は、追加、削除、及び/又は再配置が可能である。更に、様々な実施例に関連する任意の特定の特徴、態様、方法、特性、品質、属性、構成要素などの本明細書の開示は、本明細書に記載される他の全ての実施例において使用されてもよい。更に、本明細書に記載された任意の方法は、言及されたステップを実行するのに適した任意の装置を使用して実施することができる。
【0091】
本開示を要約する目的で、本発明の特定の態様、利点、及び特徴が本明細書で説明されている。そのような利点の全て又はいずれかが、本明細書に開示された発明の任意の特定の実施例に従って必ずしも達成されるとは限らない。本開示のどの態様も、必須又は欠くことができない。多くの実施例において、装置、システム、及び方法は、本明細書の図又は説明で例示されるのとは異なるように構成されてもよい。例えば、図示されたモジュールによって提供される様々な機能性は、組合せ、再配置、追加、又は削除されてもよい。いくつかの実施例において、付加的な又は異なるプロセッサ又はモジュールが、図面に説明され図示された例を参照して説明された機能性の一部又は全部を実行してもよい。多くの実施例のバリエーションが可能である。本明細書に開示された機能、構造、ステップ、又はプロセスのいずれもが、任意の実施例に含まれてもよい。
【0092】
要約すると、移動ロボットのための充電システム及び関連する方法の様々な実施例が開示されている。本開示は、具体的に開示された実施例を超えて、他の代替の実施例及び/又は実施例の他の使用、並びにそれらの特定の修正及び等価物にまで及ぶものである。更に、本開示は、開示された実施例の様々な特徴及び態様が互いに組み合わされ、又は置換され得ることを明示的に企図するものである。従って、本開示の範囲は、上述した特定の開示された実施例によって限定されるべきではなく、特許請求の範囲の公正な読み方によってのみ決定されるべきものである。いくつかの実施形態において、本明細書に開示された駆動アセンブリ及び/又は安全システムは、移動ロボットとは異なる装置又はシステムを使用させるために使用されてもよい。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6