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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-20
(45)【発行日】2024-05-28
(54)【発明の名称】保持部品
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/32 20060101AFI20240521BHJP
   H02G 3/30 20060101ALI20240521BHJP
   H02G 3/04 20060101ALI20240521BHJP
   F16B 2/10 20060101ALI20240521BHJP
【FI】
H02G3/32
H02G3/30
H02G3/04 081
F16B2/10 Z
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020021235
(22)【出願日】2020-02-12
(65)【公開番号】P2021129347
(43)【公開日】2021-09-02
【審査請求日】2023-02-09
(73)【特許権者】
【識別番号】308011351
【氏名又は名称】大和化成工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本多 亨
【審査官】小林 秀和
(56)【参考文献】
【文献】実開平02-014217(JP,U)
【文献】特開2009-225616(JP,A)
【文献】実開昭63-113426(JP,U)
【文献】特開2011-147309(JP,A)
【文献】特開2007-020286(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/32
H02G 3/30
H02G 3/04
F16B 2/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
保持部品本体と、
前記保持部品本体に対してヒンジを介して結合された蓋体と、
前記保持部品本体と前記蓋体との間にケーブル部材を挟み込んだ状態で前記保持部品本体と前記蓋体とをロック可能なロック体と、を備えており、
前記保持部品本体または前記蓋体には、前記ヒンジの軸方向における外側を覆う保護部が形成されている保持部品であって、
前記保護部の外縁は、前記ロック体のロック状態における側面視において、前記ヒンジの外縁に略沿うように形成されており、
前記保持部品本体と前記蓋体は、前記軸方向における幅長が同一であり、
前記蓋体または前記保持部品本体には、前記ロック体のロック状態において、前記保護部の干渉を防止する切欠が形成されている保持部品。
【請求項2】
請求項1に記載の保持部品であって、
前記ロック体は、外径が異なる複数のケーブル部材の何れかを挟み込んだ状態でロック可能に多段に構成されており、
前記保護部の外縁は、前記ロック体のロック状態における側面視において、前記ロック体のロックが前記多段のうちの何れの段目で行われていても、前記ヒンジの外縁に略沿うように形成されている保持部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保持部品に関し、詳しくは、自動車等の内部に配線されるケーブル部材を保護する保持部品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の内部に配線されるワイヤーハーネス等のケーブル部材を保持部品によって保護する技術が既に知られている。この保持部品は、例えば、保持部品本体と、保持部品本体に対してヒンジを介して結合された蓋体と、保持部品本体の内面と蓋体の内面との間にケーブル部材を挟み込んだ状態で保持部品本体と蓋体とをロック可能なロック体とから構成されている。ここで、下記特許文献1には、保持部品本体210には、ヒンジ230の軸方向における両外側を覆う保護部216が形成されている保持部品201が開示されている(図13参照)。これにより、保持部品201を床フロア(図示しない)に落下させる事または保持部品201と他部品(図示しない)とが接触する事に起因するヒンジ230の破損を防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-9344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、ロック体240(図示しない、係止爪、係止孔)のロック状態における保持部品201の側面視において、保護部216は、ヒンジ230の軸方向における外側の一部しか覆っていなかった(図14参照)。すなわち、ヒンジ230の軸方向における外側には、保護部216によって覆われていないヒンジ露出部216aが存在していた。そのため、ヒンジ230の軸方向における外側の保護が不十分となっていた。
【0005】
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、ヒンジを介して結合された保持部品本体と蓋体との間にケーブル部材を挟み込んだ状態で保持部品本体と蓋体とをロックする保持部品において、ヒンジの軸方向における外側を十分に保護することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの特徴によると、保持部品は、保持部品本体と、保持部品本体に対してヒンジを介して結合された蓋体と、保持部品本体と蓋体との間にケーブル部材を挟み込んだ状態で保持部品本体と蓋体とをロック可能なロック体とを備えている。保持部品本体または蓋体には、ヒンジの軸方向における外側を覆う保護部が形成されている。保護部の外縁は、ロック体のロック状態における側面視において、ヒンジの外縁に略沿うように形成されている。
【0007】
そのため、ヒンジの軸方向における外側は、保護部によって全て覆われている。すなわち、ヒンジの軸方向における外側には、保護部によって覆われていないヒンジ露出部が存在することがない。したがって、ヒンジの軸方向における外側を十分に保護できる。また、このように保護されているため、ヒンジの軸方向における外側に形成されているエッジによる危害性を防止できる。
【0008】
本開示の他の特徴によると、ロック体は、外径が異なる複数のケーブル部材の何れかを挟み込んだ状態でロック可能に多段に構成されている。保護部の外縁は、ロック体のロック状態における側面視において、ロック体のロックが多段のうちの何れの段目で行われていても、ヒンジの外縁に略沿うように形成されている保持部品。
【0009】
そのため、ロック体のロック状態が多段のうちの何れの段目で行われていても、保持部品の側面視において、保持部品本体の保護部の外縁は、保持部品のヒンジの外縁に略沿っている。したがって、外径が異なる複数のケーブル部材の何れかを挟み込んだ状態でロック体がロックされていても、ヒンジの軸方向における外側を十分に保護できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係る保持部品の斜視図であり、ロック体のロック解除状態を示している。
図2図1において、ロック体のロック状態を示している。
図3】実施形態に係る第1コルゲートチューブの斜視図である。
図4】実施形態に係る第2コルゲートチューブの斜視図である。
図5図1において、保持部品の使用状態の一例を示している。
図6図5の正面図である。
図7図5の平面図である。
図8図5の側面図である。
図9】保持部品の使用状態の他の例を示している。
図10図9の正面図である。
図11図9の平面図である。
図12図9の側面図である。
図13】従来技術に係る保持部品の側面図であり、ロック体のロック解除状態を示している。
図14図13において、ロック体のロック状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態を、図1~12を用いて説明する。この発明に係る保持部品1は、第1ワイヤーハーネス50が挿し込まれた第1コルゲートチューブ60に外装(第1コルゲートチューブ60の外周面62に装着)可能なものである。すなわち、この保持部品1は、第1ワイヤーハーネス50が挿し込まれた第1コルゲートチューブ60を挟み込んだ状態でロック可能なものである。
【0012】
また、この保持部品1は、外径が異なる2種類のコルゲートチューブ(第1コルゲートチューブ60、第2コルゲートチューブ160)に共用できるものとなっている。すなわち、この保持部品1は、第1コルゲートチューブ60または第2コルゲートチューブ160の何れかを挟み込んだ状態でロックできるものとなっている。そのため、保持部品1のロックが2段に構成されている。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向を示している。
【0013】
まず、保持部品1と、第1コルゲートチューブ60と、第2コルゲートチューブ160とを個別に説明する。
【0014】
はじめに、保持部品1から説明する(図1~2参照)。この保持部品1は、保持部品本体10と、保持部品本体10に対して1本のヒンジ30を介して結合された蓋体20と、保持部品本体10と蓋体20との間に第1コルゲートチューブ60または第2コルゲートチューブ160の何れかを挟み込んだ状態で保持部品本体10と蓋体20とをロック可能なロック体40とから構成されている。なお、これら保持部品本体10と蓋体20とは、ヒンジ30を介して半割り状を成すように形成されている。以下に、これら保持部品本体10と蓋体20とロック体40とを個別に説明する。
【0015】
はじめに、保持部品本体10から説明する。この保持部品本体10は、略半円を成す樋状に形成されたカバー部材である。この保持部品本体10の基端11の左右の両端には、切欠12がそれぞれ形成されている。この基端11とは、ヒンジ30が形成される側の端部のことである。この保持部品本体10の内周面14には、軸方向に沿って適宜の間隔で複数のリブ15が形成されている。
【0016】
この保持部品本体10の左右の切欠12の各縁には、切欠12に向けて突出する保護部16がそれぞれ形成されている。この保護部16の外縁17は、後述するロック体40の何れかのロック状態(第1段のロック状態または第2段のロック状態)における保持部品1の側面視において、ヒンジ30の外縁31に略沿うように形成されている。保持部品本体10は、このように構成されている。
【0017】
次に、蓋体20を説明する。この蓋体20は、略半円を成す樋状に形成されたカバー部材である。この蓋体20の基端21の両端には、切欠22が形成されている。この切欠22により、保持部品本体10の保護部16が蓋体20に干渉することを防止できる。この基端21とは、ヒンジ30が形成される側の端部のことである。この蓋体20の内周面24には、軸方向に沿って適宜の間隔で複数のリブ25が形成されている。この複数のリブ25は、上述した保持部品本体10の複数のリブ15に対して上下に対向するように形成されている。蓋体20は、このように構成されている。
【0018】
次に、ロック体40を説明する。このロック体40は、保持部品本体10の先端13に形成された受けブロック41と、蓋体20の先端23に形成された爪ブロック43とから構成されている。この受けブロック41には、後述する第1係合爪44または第2係合爪45の何れかが係合可能な被係合爪42が形成されている。また、この爪ブロック43には、第1係合爪44と第2係合爪45とが2段の段差を成すように形成されている。
【0019】
この第1係合爪44は、保持部品本体10の内周面14と蓋体20の内周面24との間に第1コルゲートチューブ60を挟み込んだ状態で被係合爪42に対して係合するものである。このように被係合爪42に対して第1係合爪44が係合すると、保持部品本体10の内周面14と蓋体20の内周面24との間に第1コルゲートチューブ60を挟み込んだ状態で保持部品本体10と蓋体20とをロックできる。この被係合爪42に対する第1係合爪44の係合状態を「ロック体40の第1段のロック状態」と記す。
【0020】
一方、この第2係合爪45は、保持部品本体10の内周面14と蓋体20の内周面24との間に第2コルゲートチューブ160を挟み込んだ状態で被係合爪42に対して係合するものである。このように被係合爪42に対して第2係合爪45が係合すると、保持部品本体10の内周面14と蓋体20の内周面24との間に第2コルゲートチューブ160を挟み込んだ状態で保持部品本体10と蓋体20とをロックできる。この被係合爪42に対する第2係合爪45の係合状態を「ロック体40の第2段のロック状態」と記す。
【0021】
このように保持部品1は、外径が異なる2種類の第1コルゲートチューブ60または第2コルゲートチューブ160の何れかを挟み込んだ状態でロック可能となる。そのため、ロック体40は、2段にロック可能に構成されている。ロック体40は、このように構成されている。保持部品1は、これら保持部品本体10と蓋体20とロック体40とから、互いが一体を成すように剛性を有する合成樹脂によって一体成形されている。
【0022】
次に、第1コルゲートチューブ60を説明する(図3参照)。この第1コルゲートチューブ60は、内部61に第1ワイヤーハーネス50を挿し込み可能な円筒状の部材から構成されている。この第1コルゲートチューブ60の内径は、第1ワイヤーハーネス50の外径より僅かに小さく設定されている。そのため、この第1コルゲートチューブ60の内部61に挿し込んだ第1ワイヤーハーネス50がズレ動く(横ズレする)ことを防止できる。
【0023】
この第1コルゲートチューブ60の外周面62には、軸方向に沿って適宜の間隔で複数の係合溝63が形成されている。この複数の係合溝63には、上述した保持部品本体10の複数のリブ15および蓋体20の複数のリブ25が嵌め込み可能となっている。この嵌め込みにより、上述した保持部品本体10の内周面14と蓋体20の内周面24との間に挟み込んだ第1コルゲートチューブ60がズレ動く(横ズレする)ことを防止できる。第1コルゲートチューブ60は、このように構成されている。
【0024】
最後に、第2コルゲートチューブ160を説明する(図4参照)。この第2コルゲートチューブ160は、第1コルゲートチューブ60より外径が小さく設定されており、内部161に第1ワイヤーハーネス50より小径の第2ワイヤーハーネス150を挿し込み可能な円筒状の部材から構成されている。この第2コルゲートチューブ160の内径は、第2ワイヤーハーネス150の外径より僅かに小さく設定されている。そのため、この第2コルゲートチューブ160の内部161に挿し込んだ第2ワイヤーハーネス150がズレ動く(横ズレする)ことを防止できる。
【0025】
この第2コルゲートチューブ160の外周面162には、軸方向に沿って適宜の間隔で複数の係合溝163が形成されている。この複数の係合溝163には、上述した保持部品本体10の複数のリブ15および蓋体20の複数のリブ25が嵌め込み可能となっている。この嵌め込みにより、上述した保持部品本体10の内周面14と蓋体20の内周面24との間に挟み込んだ第2コルゲートチューブ160がズレ動く(横ズレする)ことを防止できる。第2コルゲートチューブ160は、このように構成されている。
【0026】
続いて、上述した保持部品1の動作を説明する(図1、3~12参照)。まず、図3に示す状態から、第1コルゲートチューブ60の内部61に第1ワイヤーハーネス50を挿し込む第1作業を行う。すなわち、第1ワイヤーハーネス50に第1コルゲートチューブ60を外装する第1作業を行う。次に、図1に示す状態から、この外装された第1コルゲートチューブ60を保持部品本体10の内周面14にセットする第2作業を行う。
【0027】
このとき、第1コルゲートチューブ60の複数の係合溝63に保持部品本体10の複数のリブ15を嵌め込ませる第3作業も行う。次に、ヒンジ30を介して蓋体20を閉じる第4作業を行う。このとき、第1コルゲートチューブ60の複数の係合溝63に蓋体20の複数のリブ25を嵌め込ませる第5作業も行う。
【0028】
最後に、ロック体40の被係合爪42に対して第1係合爪44を係合させる第6作業を行う(図5~8参照)。すなわち、ロック体40をロック(第1段のロック)させる第6作業を行う。このようにして、第1ワイヤーハーネス50に外装された第1コルゲートチューブ60に保持部品1を外装できる。すなわち、第1ワイヤーハーネス50が挿し込まれた第1コルゲートチューブ60を保持部品1によって挟み込んだ状態でロック(第1段のロック)できる。このとき、保持部品1の側面視において、保持部品本体10の保護部16の外縁17は、保持部品1のヒンジ30の外縁31に略沿っている(図8参照)。
【0029】
なお、上述した一連の作業(第1作業~第6作業)において、第1ワイヤーハーネス50と第1コルゲートチューブ60とを第2ワイヤーハーネス150と第2コルゲートチューブ160とに取り換えて同様にロック体40をロック(第2段のロック)できる(図9~12参照)。すなわち、第2ワイヤーハーネス150に外装された第2コルゲートチューブ160に保持部品1を外装できる。
【0030】
したがって、保持部品1は、外径が異なる2種類の第1コルゲートチューブ60、第2コルゲートチューブ160の何れかを挟み込んだ状態でロックできる共用のものとなっている。このように第1コルゲートチューブ60を第2コルゲートチューブ160に取り換えた場合でも、ロック体40が第2段のロック状態のとき、保持部品1の側面視において、保持部品本体10の保護部16の外縁17は、保持部品1のヒンジ30の外縁31に略沿っている(図12参照)。
【0031】
本発明の実施形態に係る保持部品1は、上述したように構成されている。この構成によれば、保護部16の外縁17は、ロック体40のロック状態(第1段のロック状態)における保持部品1の側面視において、ヒンジ30の外縁31に略沿うように形成されている。そのため、ロック体40がロック状態(第1段のロック状態)のとき、保持部品1の側面視において、保持部品本体10の保護部16の外縁17は、保持部品1のヒンジ30の外縁31に略沿っている。したがって、ヒンジ30の軸方向における外側は、保護部16によって全て覆われている。すなわち、ヒンジ30の軸方向における外側には、保護部16によって覆われていないヒンジ露出部が存在することがない。結果として、ヒンジ30の軸方向における外側を十分に保護できる。また、このように保護されているため、ヒンジ30の軸方向における外側に形成されているエッジ32による危害性を防止できる。
【0032】
また、この構成によれば、ロック体40は、外径が異なる2種類の第1コルゲートチューブ60または第2コルゲートチューブ160の何れかを挟み込んだ状態でロックできる2段に構成されている。また、保護部16の外縁17は、ロック体40のロック状態における保持部品1の側面視において、ロック体40のロック状態が何れのロック状態(第1段のロック状態または第2段のロック状態)であっても、ヒンジ30の外縁31に略沿うように形成されている。そのため、ロック体40のロック状態が何れのロック状態(1段目のロック状態または2段目のロック状態)であっても、保持部品1の側面視において、保持部品本体10の保護部16の外縁17は、保持部品1のヒンジ30の外縁31に略沿っている。したがって、外径が異なる2種類の第1コルゲートチューブ60または第2コルゲートチューブ160の何れかを挟み込んだ状態でロック体40がロックされていても、上述したようにヒンジ30の軸方向における外側を十分に保護できる。
【0033】
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
【0034】
保護部16は、保持部品本体10でなく、蓋体20に形成されていても構わない。また、ヒンジ30は、1本でなく、左右方向に沿って2本または3本等、複数本に分割されていても構わない。その場合、ヒンジ30の軸方向における内側には、保護部16は不要である。また、保持部品本体10や蓋体20は、略半円でなく、略コ字状に形成されていても構わない。
【0035】
また、第1コルゲートチューブ60を使用することなく、第1ワイヤーハーネス50に直に保持部品1を外装しても構わない。すなわち、第1コルゲートチューブ60を使用することなく、第1ワイヤーハーネス50を保持部品1によって挟み込んでロックしても構わない。このことは、第2ワイヤーハーネス150においても同様である。また、ケーブル部材が、各種のホース等であっても構わない。
【0036】
また、保持部品1に挟み込んで状態でロックできるコルゲートチューブは、外径が異なる2種類のもの(第1コルゲートチューブ60、第2コルゲートチューブ160)に限ることなく、外径が異なる3種類のコルゲートチューブ、外径が異なる4種類のコルゲートチューブであっても構わない。その場合、ロック体40は、3段、4段にロック可能に構成される。すなわち、ロック体40の多段の例として、2段に限ることなく、3段、4段であっても構わない。
【符号の説明】
【0037】
1 保持部品
10 保持部品本体
16 保護部
17 外縁
20 蓋体
30 ヒンジ
31 外縁
40 ロック体
60 第1コルゲートチューブ(ケーブル部材)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14