(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-20
(45)【発行日】2024-05-28
(54)【発明の名称】通信制御方法、サービス提供サーバおよび通信システム
(51)【国際特許分類】
H04W 8/24 20090101AFI20240521BHJP
H04W 8/20 20090101ALI20240521BHJP
H04W 12/08 20210101ALI20240521BHJP
H04W 12/71 20210101ALI20240521BHJP
H04W 88/18 20090101ALI20240521BHJP
【FI】
H04W8/24
H04W8/20
H04W12/08
H04W12/71
H04W88/18
(21)【出願番号】P 2020044206
(22)【出願日】2020-03-13
【審査請求日】2023-02-28
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100121980
【氏名又は名称】沖山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100128107
【氏名又は名称】深石 賢治
(72)【発明者】
【氏名】篠崎 卓也
(72)【発明者】
【氏名】松永 宏
【審査官】松▲崎▼ 祐季
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-0885280(KR,B1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0086412(US,A1)
【文献】国際公開第2017/169904(WO,A1)
【文献】特開2016-144187(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのユーザ情報および当該ユーザのユーザ端末の端末固有番号を管理するユーザ情報管理サーバと、
ユーザ端末へのサービス提供を制御するサービス提供サーバと、
ユーザ端末の認証を含むサービス提供を前記ユーザ端末に対し行うウェブサーバと、
を含み日本国内に設けられた通信システム、および前記ユーザ端末において実行される通信制御方法であって、
前記サービス提供サーバが、あるユーザのユーザ端末において発着信が生じた場合に、前記ユーザ情報管理サーバに当該ユーザのユーザ情報を問い合わせるステップと、
前記ユーザ端末がローミングアウト中である場合、前記ユーザ情報管理サーバが、当該ユーザ端末がローミングアウト中であることを前記サービス提供サーバへ回答するステップと、
前記サービス提供サーバが、ローミングアウト中の前記ユーザ端末との発着信処理を行うとともに、前記ユーザ端末の端末固有番号を前記ウェブサーバへ通知するように当該ユーザ端末に指示するステップと、
前記ユーザ端末が、前記サービス提供サーバからの指示に基づき当該ユーザ端末の端末固有番号をインターネット網経由で前記ウェブサーバへ通知するステップと、
前記ウェブサーバが、通知された端末固有番号および該端末固有番号に対応するユーザ情報を前記サービス提供サーバへ通知するステップと、
前記サービス提供サーバが、通知された前記ユーザ情報および前記端末固有番号の両方に基づいて、ローミングアウト中の前記ユーザ端末へのサービス提供可否を判定するステップと、
を備える通信制御方法。
【請求項2】
前記サービス提供サーバが、通知された前記ユーザ情報および前記端末固有番号を前記ユーザ情報管理サーバへ通知するステップと、
前記ユーザ情報管理サーバが、通知された前記端末固有番号をもって、通知された前記ユーザ情報に対応する端末固有番号を更新するステップと、
をさらに備える請求項1に記載の通信制御方法。
【請求項3】
ユーザのユーザ情報および当該ユーザのユーザ端末の端末固有番号を管理するユーザ情報管理サーバと、ユーザ端末へのサービス提供を制御するサービス提供サーバと、ユーザ端末の認証を含むサービス提供を前記ユーザ端末に対し行うウェブサーバと、を含み日本国内に設けられた通信システム、に含まれた前記サービス提供サーバであって、
あるユーザのユーザ端末において発着信が生じた場合に、前記ユーザ情報管理サーバに当該ユーザのユーザ情報を問い合わせる問合せ部と、
前記問合せ部による問合せに対し、前記ユーザ端末がローミングアウト中である旨が回答された場合に、ローミングアウト中の前記ユーザ端末との発着信処理を行うとともに、前記ユーザ端末の端末固有番号を前記ウェブサーバへ通知するように当該ユーザ端末に指示する制御部と、
前記指示に基づき前記ユーザ端末からインターネット網経由で前記ウェブサーバへ通知された当該ユーザ端末の端末固有番号、および該端末固有番号に対応するユーザ情報を、前記ウェブサーバから受信し、受信された前記ユーザ情報および前記端末固有番号の両方に基づいて、ローミングアウト中の前記ユーザ端末へのサービス提供可否を判定する判定部と、
を備えるサービス提供サーバ。
【請求項4】
前記判定部は、前記ユーザ情報および前記端末固有番号を前記ユーザ情報管理サーバへ通知して、前記ユーザ情報管理サーバによって前記ユーザ情報に対応する端末固有番号を更新させる、
請求項3に記載のサービス提供サーバ。
【請求項5】
ユーザのユーザ情報および当該ユーザのユーザ端末の端末固有番号を管理するユーザ情報管理サーバと、
ユーザ端末へのサービス提供を制御するサービス提供サーバと、
ユーザ端末の認証を含むサービス提供を前記ユーザ端末に対し行うウェブサーバと、
を含み日本国内に設けられた通信システムであって、
前記サービス提供サーバが、
あるユーザのユーザ端末において発着信が生じた場合に、前記ユーザ情報管理サーバに当該ユーザのユーザ情報を問い合わせる問合せ部と、
前記問合せ部による問合せに対し、前記ユーザ端末がローミングアウト中である旨が回答された場合に、ローミングアウト中の前記ユーザ端末との発着信処理を行うとともに、前記ユーザ端末の端末固有番号を前記ウェブサーバへ通知するように当該ユーザ端末に指示する制御部と、
を備え、
前記ウェブサーバが、
前記サービス提供サーバからの指示に基づき前記ユーザ端末からインターネット網経由で通知された当該ユーザ端末の端末固有番号を受信し、受信された端末固有番号および該端末固有番号に対応付けられるユーザ情報を前記サービス提供サーバへ通知する通知部、
を備え、
前記サービス提供サーバが、
前記ユーザ端末の端末固有番号および該端末固有番号に対応するユーザ情報を前記ウェブサーバから受信し、受信された前記ユーザ情報および前記端末固有番号の両方に基づいて、ローミングアウト中の前記ユーザ端末へのサービス提供可否を判定する判定部、
をさらに備える、
通信システム。
【請求項6】
前記判定部は、前記ユーザ情報および前記端末固有番号を前記ユーザ情報管理サーバへ通知して、前記ユーザ情報管理サーバによって前記ユーザ情報に対応する端末固有番号を更新させる、
請求項5に記載の通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信制御方法、サービス提供サーバおよび通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
位置登録時のHome Subscriber Server(ユーザ情報管理サーバ、以下「HSS」とも称する)へのInternational Mobile Equipment Identifier(端末固有番号、以下「IMEI」とも称する)の通知は、日本国内では実施されており、例えばSIM(Subscriber Identity Module)ロックフリー端末からIMEIの通知を受けたサーバが、当該IMEIに含まれる機種特定情報が予め記憶された情報と一致することを確認できた場合に当該端末に、提供可能なサービス情報を通知する、といった技術が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記IMEIの通知は、世界的な標準規格においてはオプションであり、必須の処理とはされていないため、海外の通信事業者には上記IMEIの通知を実施する義務が無い。そのため、あるユーザ端末がローミングアウト中である(即ち、日本のSIMカードを使って海外で通信サービスを受けている)場合、当該ユーザ端末が在圏している国の通信事業者から当該ユーザ端末のIMEIが日本国内のHSSに通知されるとは限らず、また、仮に通知されたとしても、通知された情報が正しいかどうかが保証されることもない、といった不都合があった。
【0005】
このように、日本国内ではIMEIを用いてサービス提供判断を行っている一方で、ユーザ端末がローミングアウト中はIMEI自体を正確に特定できないため、あるユーザ端末において日本国内で提供を受けていた複数のサービスのうち、ローミングアウト中に提供を受けられないサービスが生じるおそれがある。また、ユーザが、海外でユーザ端末を別の端末に交換した場合、交換後の端末の正確なIMEIが日本国内のHSSに通知されないおそれがあるため、例えば、交換後の端末のIMEIが上記HSSに通知されず、上記HSSにおいて管理される上記ユーザに関するIMEI情報が、日本国内で使用していた交換前の端末のIMEI情報のまま更新されない状況が生じ、その結果、本来は交換後の端末では提供を受けられないはずのサービスが交換後の端末に提供されてしまう、といった不都合も考えられる。
【0006】
本開示は、上記の事情を考慮して成されたものであり、上記のようなローミングアウト中の不都合を解消し、ローミングアウト中のサービス提供に係る制御を適切に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る通信制御方法は、ユーザのユーザ情報および当該ユーザのユーザ端末の端末固有番号を管理するユーザ情報管理サーバと、ユーザ端末へのサービス提供を制御するサービス提供サーバと、ユーザ端末の認証を含むサービス提供を前記ユーザ端末に対し行うウェブサーバと、を含み日本国内に設けられた通信システム、および前記ユーザ端末において実行される通信制御方法であって、前記サービス提供サーバが、あるユーザのユーザ端末において発着信が生じた場合に、前記ユーザ情報管理サーバに当該ユーザのユーザ情報を問い合わせるステップと、前記ユーザ端末がローミングアウト中である場合、前記ユーザ情報管理サーバが、当該ユーザ端末がローミングアウト中であることを前記サービス提供サーバへ回答するステップと、前記サービス提供サーバが、ローミングアウト中の前記ユーザ端末との発着信処理を行うとともに、前記ユーザ端末の端末固有番号(IMEI)を前記ウェブサーバへ通知するように当該ユーザ端末に指示するステップと、前記ユーザ端末が、前記サービス提供サーバからの指示に基づき当該ユーザ端末の端末固有番号をインターネット網経由で前記ウェブサーバへ通知するステップと、前記ウェブサーバが、通知された端末固有番号および該端末固有番号に対応するユーザ情報を前記サービス提供サーバへ通知するステップと、前記サービス提供サーバが、通知された前記ユーザ情報および前記端末固有番号の両方に基づいて、ローミングアウト中の前記ユーザ端末へのサービス提供可否を判定するステップと、を備える。
【0008】
上記の通信制御方法によって、サービス提供サーバは、ローミングアウト中のユーザ端末からインターネット網経由でウェブサーバに通知された当該ユーザ端末に関する正確で最新の端末固有番号を把握でき、ユーザ情報および当該端末固有番号の両方に基づいて、ローミングアウト中のユーザ端末へのサービス提供可否を判定するため、従来のローミングアウト中の不都合(即ち、ローミングアウト中のユーザ端末に関する正確で最新の端末固有番号を把握できないことに起因する不都合)を解消し、ローミングアウト中のサービス提供に係る制御を適切に行うことができる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、ローミングアウト中のサービス提供に係る制御を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の実施形態に係る通信システムの構成を示す機能ブロック図である。
【
図2】
図1の通信システムにて実行される通信制御方法を示す処理フローである。
【
図3】サービス提供サーバのハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面を参照しながら、本開示に係る実施形態を説明する。
【0012】
図1には、本実施形態に係る通信システム1の構成図を示しており、通信システム1は、いずれも日本国内に配置された、サービス提供サーバ10、HSS(ユーザ情報管理サーバ)20、およびウェブサーバ30を備える。また、本実施形態に係る処理を説明するために、海外にローミングアウト中のユーザ端末40を想定している。なお、ユーザ端末40は、例えば、スマートフォン、携帯電話、通信機能を備えたノートパソコンなどのさまざまな端末であってよい。
【0013】
サービス提供サーバ10は、ユーザ端末へのサービス提供を制御する装置であり、本開示に係る構成として、問合せ部11、制御部12および判定部13を含む。このうち問合せ部11は、あるユーザのユーザ端末にて発着信が生じた場合にHSS20にユーザ情報を問い合わせる機能部である。制御部12は、上記問合せに対し、ユーザ端末がローミングアウト中である旨が回答された場合に、ローミングアウト中のユーザ端末40との発着信処理を行うとともに、「ユーザ端末40の端末固有番号(IMEI)をウェブサーバ30へ通知する」旨をユーザ端末40に指示する機能部である。判定部13は、上記指示に基づきユーザ端末40からウェブサーバ30へ通知されたIMEI(正確で最新のIMEI)、および該IMEIに対応するユーザ情報をウェブサーバ30から受信し、受信されたユーザ情報とIMEIの両方に基づいて、ローミングアウト中のユーザ端末40へのサービス提供可否を判定する機能部である。また、判定部13は、ユーザ情報およびIMEIをHSS20へ通知して、HSS20によって、ユーザ情報に対応するIMEI(正確で最新のIMEI)をもって、管理中のIMEI情報を更新させる機能も有する。
【0014】
HSS20は、ユーザのユーザ情報および当該ユーザのユーザ端末のIMEI等を管理する装置であり、前述したサービス提供サーバ10の判定部13からユーザ情報およびIMEIが通知された場合に、通知されたユーザ情報に対応するIMEIをもって、管理中のIMEI情報を更新する機能を有する。
【0015】
ウェブサーバ30は、ネットワーク(例えばインターネット網50)を介して、ユーザ端末40の認証を含むサービス提供に係る処理を実行する装置であり、本開示に係る構成として、通知部31を備える。この通知部31は、サービス提供サーバ10からの指示に基づきユーザ端末40からインターネット網50経由で当該ユーザ端末40のIMEIが通知された場合に、通知されたIMEIおよび該IMEIに対応付けられるユーザ情報をサービス提供サーバ10へ通知する機能部である。
【0016】
(本実施形態における処理)
以下、
図2を用いて、本実施形態に係る通信システム1において実行される処理の一例を説明する。
【0017】
サービス提供サーバ10にて、あるユーザにおいて発着信が生じた場合に、問合せ部11がHSS20に当該ユーザのユーザ情報を問い合わせる(
図2のステップS1)。本実施形態では、
図1に示すように海外にローミングアウト中のユーザ端末40を想定しており、ここでは、上記問合せに対し、HSS20が、ユーザ端末40がローミングアウト中であることを問合せ部11へ回答する(ステップS2)。
【0018】
サービス提供サーバ10において、上記回答は問合せ部11から制御部12へ転送され、制御部12は、ローミングアウト中のユーザ端末40との発着信処理を行うとともに、「ユーザ端末40の端末固有番号(IMEI)をウェブサーバ30へ通知する」旨をユーザ端末40に指示する(ステップS3)。
【0019】
ユーザ端末40は、上記指示を受信すると、当該指示に従い、ユーザ端末40のIMEI(正確で最新のIMEI)をインターネット網50経由でウェブサーバ30の通知部31へ通知する(ステップS4)。そして、ウェブサーバ30の通知部31は、ユーザ端末40からのIMEIの通知を受信すると、通知されたIMEIおよび該IMEIに対応するユーザ情報をサービス提供サーバ10へ通知する(ステップS5)。
【0020】
サービス提供サーバ10では、判定部13が、ウェブサーバ30からの通知を受信し、通知されたユーザ情報およびIMEI(正確で最新のIMEI)の両方に基づいて、ローミングアウト中のユーザ端末40へのサービス提供可否を判定する(ステップS6)。
【0021】
以上のステップS6までの処理によって、サービス提供サーバ10は、ローミングアウト中のユーザ端末40に関する正確で最新のIMEIを把握することができ、ユーザ情報および当該IMEI(正確で最新のIMEI)の両方に基づいて、ローミングアウト中のユーザ端末40へのサービス提供可否を判定することができる。そのため、従来のローミングアウト中の不都合(即ち、ローミングアウト中のユーザ端末に関する正確で最新のIMEIを把握できないことに起因する不都合)を解消し、ローミングアウト中のサービス提供に係る制御を適切に行うことができる。
【0022】
さらに、本実施形態では、サービス提供サーバ10の判定部13は、通知された上記ユーザ情報およびIMEIをHSS20へ通知し(ステップS7)、この通知を受けたHSS20は、通知されたIMEI(正確で最新のIMEI)をもって、上記ユーザ情報に対応する管理中のIMEI情報を更新する(ステップS8)。このようなステップS7~S8の処理によって、HSS20は、ローミングアウト中のユーザ端末に関する正確で最新のIMEIをもって、管理中のIMEI情報を更新することができ、IMEI情報を適切に管理することができる。
【0023】
[変形例、用語などについて]
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0024】
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)、送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
【0025】
例えば、一実施の形態におけるサービス提供サーバは、本実施形態における処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図3は、サービス提供サーバ10のハードウェア構成例を示す図である。上述のサービス提供サーバ10は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。なお、サービス提供サーバ10以外の
図1に示す各装置についても、以下で説明するサービス提供サーバ10の構成と同様の構成を有してもよい。
【0026】
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。サービス提供サーバ10のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0027】
サービス提供サーバ10における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
【0028】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。
【0029】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
【0030】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施の形態に係る無線通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0031】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
【0032】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
【0033】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。 また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
【0034】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0035】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0036】
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0037】
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0038】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0039】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0040】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0041】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【符号の説明】
【0042】
1…通信システム、10…サービス提供サーバ、11…問合せ部、12…制御部、13…判定部、20…HSS(ユーザ情報管理サーバ)、30…ウェブサーバ、31…通知部、40…ユーザ端末、50…インターネット網、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…ストレージ、1004…通信装置、1005…入力装置、1006…出力装置、1007…バス。