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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-20
(45)【発行日】2024-05-28
(54)【発明の名称】射出機構
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/50 20060101AFI20240521BHJP
【FI】
B29C45/50
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020091936
(22)【出願日】2020-05-27
(65)【公開番号】P2021186997
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2023-03-08
(73)【特許権者】
【識別番号】390008235
【氏名又は名称】ファナック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】市原 稔章
【審査官】岩▲崎▼ 則昌
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-296468(JP,A)
【文献】特開2005-349717(JP,A)
【文献】特開平03-231823(JP,A)
【文献】特公昭49-001311(JP,B1)
【文献】特開2004-058571(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 45/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
射出成型機の射出機構であって、
シリンダ内に挿入され、回転軸回りに回転可能であるとともに前記回転軸方向に沿って移動可能なスクリュと、
前記スクリュに入力された前記回転軸方向の力を受けるリアプレートと、
前記スクリュを回転可能に支持し、前記スクリュとともに前記回転軸方向に沿って移動するプレッシャプレートと、
前記リアプレートに設けられたボールねじナットと、
前記ボールねじナットに対して前記回転軸回りに回転することで、前記回転軸方向に沿って移動するボールねじ軸と、
前記スクリュから前記ボールねじ軸への力の伝達経路に配置され、前記回転軸方向に作用する力に対して弾性変形する弾性部材と、
を有し、
前記弾性部材は、最大射出圧による射出時に前記スクリュに対して前記回転軸方向に作用する力よりも大きい予圧が付与された状態で前記伝達経路に配置される、射出機構。
【請求項2】
射出成型機の射出機構であって、
シリンダ内に挿入され、回転軸回りに回転可能であるとともに前記回転軸方向に沿って移動可能なスクリュと、
前記スクリュに入力された前記回転軸方向の力を受けるリアプレートと、
前記スクリュから前記リアプレートへの力の伝達経路に配置され、前記回転軸方向に作用する力に対して弾性変形する弾性部材と、
前記スクリュを回転可能に支持し、前記スクリュとともに前記回転軸方向に沿って移動するプレッシャプレートと、
前記プレッシャプレートに、前記スクリュとともに前記回転軸回りに回転可能に支持されるスクリュスリーブと、
を有し、
前記弾性部材は、最大射出圧による射出時に前記スクリュに対して前記回転軸方向に作用する力よりも大きい予圧が付与された状態で前記伝達経路に配置され、
前記弾性部材は、前記スクリュと前記スクリュスリーブとが前記回転軸方向において互いに対向する面の間に配置される、射出機構。
【請求項3】
射出成型機の射出機構であって、
シリンダ内に挿入され、回転軸回りに回転可能であるとともに前記回転軸方向に沿って移動可能なスクリュと、
前記スクリュに入力された前記回転軸方向の力を受けるリアプレートと、
前記スクリュから前記リアプレートへの力の伝達経路に配置され、前記回転軸方向に作用する力に対して弾性変形する弾性部材と、
前記スクリュを回転可能に支持し、前記スクリュとともに前記回転軸方向に沿って移動するプレッシャプレートと、
前記プレッシャプレートに、前記スクリュとともに前記回転軸回りに回転可能に支持されるとともに、前記スクリュを前記回転軸方向の移動を許容して支持するスプラインブッシュと、
を有し、
前記弾性部材は、最大射出圧による射出時に前記スクリュに対して前記回転軸方向に作用する力よりも大きい予圧が付与された状態で前記伝達経路に配置され、
前記スクリュは、前記スクリュのシャフトと同軸上に設けられ、前記シャフトよりも大径に形成されたフランジを有し、
前記弾性部材は、前記フランジと前記スプラインブッシュとが前記回転軸方向において互いに対向する面の間に配置される、射出機構。
【請求項4】
射出成型機の射出機構であって、
シリンダ内に挿入され、回転軸回りに回転可能であるとともに前記回転軸方向に沿って移動可能なスクリュと、
前記スクリュに入力された前記回転軸方向の力を受けるリアプレートと、
前記スクリュから前記リアプレートへの力の伝達経路に配置され、前記回転軸方向に作用する力に対して弾性変形する弾性部材と、
前記スクリュを回転可能に支持し、前記スクリュとともに前記回転軸方向に沿って移動するプレッシャプレートと、
前記プレッシャプレートに、前記回転軸回りに回転可能に支持されるベアリングスリーブと、
前記リアプレートに設けられたボールねじナットと、
前記ボールねじナットに対して前記回転軸回りに回転することで、前記回転軸方向に沿って移動するボールねじ軸と、
を有し、
前記弾性部材は、最大射出圧による射出時に前記スクリュに対して前記回転軸方向に作用する力よりも大きい予圧が付与された状態で前記伝達経路に配置され、
前記弾性部材は、前記ベアリングスリーブと前記ボールねじ軸とが前記回転軸方向において互いに対向する面の間に配置される、射出機構。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の射出機構であって、
前記弾性部材はコイルスプリングである、射出機構。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載の射出機構であって、
前記弾性部材は皿ばねである、射出機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、射出成型機の射出機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スクリュが回転することによってシリンダに供給された樹脂が溶融され、その後、スクリュの回転を停止させるとともに前進させることによって溶融された樹脂を、ノズルから射出する射出機構が開示されている(例えば、下記特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-015165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
スクリュには、シリンダ内のスクリュの先端に貯留された樹脂から軸方向に過大な力が作用することがあり、その場合、スクリュに軸方向に作用する力を受ける部材に過大な負荷がかかる問題がある。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、スクリュに軸方向に過大な力が作用しても、スクリュに軸方向に作用する力を受ける部材に係る負荷を低減できる射出機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様は、射出成型機の射出機構であって、シリンダ内に挿入され、回転軸回りに回転可能であるとともに前記回転軸方向に沿って移動可能なスクリュと、前記スクリュに入力された前記回転軸方向の力を受けるリアプレートと、前記スクリュから前記リアプレートへの力の伝達経路に配置され、前記回転軸方向に作用する力に対して弾性変形する弾性部材と、を有し、前記弾性部材は、最大射出圧による射出時に前記スクリュに対して前記回転軸方向に作用する力よりも大きい予圧が付与された状態で前記伝達経路に配置される。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、スクリュに軸方向に過大な力が作用しても、スクリュに軸方向に作用する力を受ける部材に係る負荷を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】射出成型機の射出機構を示す図である。
図2】スクリュの後端部付近の拡大図である。
図3】スクリュの後端部付近の拡大図である。
図4】ボールねじ軸の前端部付近の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔第1実施形態〕
図1は射出成型機の射出機構10を示す図である。以下の説明では、図1において、スクリュ12の回転軸14が延びる方向を前後方向とし、型締機構16の固定プラテン18側を前側、その反対側を後側と定義する。また、スクリュ12等が前側に移動することを前進、スクリュ12等が後側に移動することを後進と称することがある。
【0010】
射出機構10は、フロントプレート20、フロントプレート20よりも後側に設けられたリアプレート22とを有している。フロントプレート20とリアプレート22とは前後方向に延びて配置された4本のタイバー24により連結されている。フロントプレート20とリアプレート22との間には、プレッシャプレート26が設けられている。プレッシャプレート26は、タイバー24が貫通するブロック28を有している。プレッシャプレート26は、フロントプレート20及びリアプレート22に対して回転軸14の方向に沿って前後方向に移動可能に設けられている。
【0011】
フロントプレート20はシリンダ30の後端を支持している。シリンダ30は、スクリュ12が挿入される貫通孔32を有し、貫通孔32の前側の先端にノズル34が取り付けられている。ノズル34はノズルホルダ36に保持されており、ノズルホルダ36はシリンダ30の前端面に固定されている。フロントプレート20の前側に隣接して材料供給部38が配置されている。材料供給部38は、シリンダ30の貫通孔32に連通する連通孔40を有し、連通孔40からシリンダ30内に図示しない樹脂材料が供給される。
【0012】
プレッシャプレート26は、ベアリング42を介して、スクリュスリーブ44を回転軸14回りに回転可能に支持している。スクリュスリーブ44の前端側にはスプラインブッシュ46が固定されている。スプラインブッシュ46はボス48が形成され、このボス48にスクリュ12の後端部に形成されたスプライン部50が挿入されている。スクリュスリーブ44の前端側にはスクリュ回転プーリ52が固定されている。これにより、スクリュ12、スプラインブッシュ46、スクリュ回転プーリ52及びスクリュスリーブ44は、回転軸14回りに一体に回転する。スクリュ回転プーリ52は、図示しないスクリュ回転モータと図示しないベルトを介して接続されている。スクリュ回転モータによりスクリュ回転プーリ52が回転軸14回りに回転され、スクリュ回転プーリ52とともにスクリュ12が回転する。スクリュ12の後端部には、抜け止め54が設けられている。スクリュ12は、スプラインブッシュ46に対して回転軸14方向の移動が許容されるものの、抜け止め54によりスプラインブッシュ46から抜け落ちることが防止されている。
【0013】
スクリュスリーブ44は、ベアリング56を介してベアリングスリーブ58を回転軸14回りに回転可能に支持している。ベアリングスリーブ58の後端側にはボールねじ軸60が固定されている。ボールねじ軸60は、リアプレート22に固定されたボールねじナット62とともにボールねじ64を構成している。ベアリングスリーブ58の後端側にはスクリュ射出プーリ66が固定されている。これにより、ボールねじ軸60、スクリュ射出プーリ66及びベアリングスリーブ58は、回転軸14回りに一体に回転する。スクリュ射出プーリ66は、図示しないスクリュ射出モータと図示しないベルトを介して接続されている。スクリュ射出モータによりスクリュ射出プーリ66が回転軸14回りに回転され、スクリュ射出プーリ66とともにボールねじ軸60が回転する。ボールねじ軸60が回転するとボールねじ軸60は回転軸14方向に移動し、ボールねじ軸60とともにスクリュ12が回転軸14方向に移動する。
【0014】
図2はスクリュ12の後端部付近の拡大図である。スクリュスリーブ44の前端面には、底面68を有する有底凹部70が形成されている。スクリュ12の後端面72と有底凹部70の底面68とは対向しており、後端面72と底面68との間に押圧プレート74及び弾性部材76が配置されている。弾性部材76は、複数の皿ばねからなる。皿ばねは、回転軸14方向に並べて配置されており、回転軸14方向に作用する力に対して弾性変形する。弾性部材76は、射出機構10が最大射出圧により射出する際にスクリュ12に作用する回転軸14方向の力よりも大きい力でスクリュ12を前側に押圧するように予圧が付与されている。皿ばねに代えて、コイルスプリングが用いられてもよい。
【0015】
[作用効果]
スクリュ12には、シリンダ30内のスクリュ12の先端に貯留された樹脂から回転軸14方向に過大な力が作用することがある。スクリュ12に過大な力が作用することにより、スクリュ12に回転軸14方向に作用する力を受ける部材(例えば、スクリュスリーブ44、ベアリング42、ベアリング56、ボールねじ64等)に損傷が発生するおそれがある。しかし、この過大な力は不規則に突発的に発生するため、発生を防止することが難しかった。
【0016】
そこで、本実施形態では、スクリュ12からリアプレート22への力の伝達経路に、回転軸14方向に作用する力に対して弾性変形する弾性部材76が設けられている。この弾性部材76は、最大射出圧による射出時にスクリュ12に対して回転軸14方向に作用する力よりも大きい予圧が付与された状態で伝達経路に配置される。これにより、通常の射出時には弾性部材76は弾性変形しないが、スクリュ12に回転軸14方向に過大な力が作用した場合には弾性部材76が弾性変形して力を吸収するため、スクリュ12に回転軸14方向に作用する力を受ける部材の損傷を抑制できる。
【0017】
また、本実施形態では、対向するスクリュ12の後端面72とスクリュスリーブ44の有底凹部70の底面68との間に弾性部材76が配置されている。これにより、スクリュ12に回転軸14方向に過大な力が作用した場合には弾性部材76が弾性変形して力を吸収するため、スクリュ12に回転軸14方向に作用する力を受ける部材の損傷を抑制できる。
【0018】
また、本実施形態では、弾性部材76を皿ばねとした。スクリュ12に過大な力が作用した場合、皿ばねから構成される弾性部材76が弾性変形して力を吸収するため、スクリュ12に回転軸14方向に作用する力を受ける部材の損傷を抑制できる。
【0019】
また、本実施形態では、弾性部材76をコイルスプリングとした。スクリュ12に過大な力が作用した場合、コイルスプリングから構成される弾性部材76が弾性変形して力を吸収するため、スクリュ12に回転軸14方向に作用する力を受ける部材の損傷を抑制できる。
【0020】
〔第2実施形態〕
図3はスクリュ12の後端部付近の拡大図である。
【0021】
スクリュ12は、スクリュ12のシャフト78と同軸上に設けられ、シャフト78よりも大径に形成されたフランジ80を有している。フランジ80の後端面82とスプラインブッシュ46の前端面84とは対向しており、後端面82と前端面84との間に弾性部材76が配置されている。
【0022】
シリンダ30の後端部には、逃げ孔86が形成されている。逃げ孔86の径は、フランジ80の径よりも僅かに大きく形成されている。スクリュ12がシリンダ30に対して前側に移動したときに、逃げ孔86内にフランジ80が進入する。スクリュ12がシリンダ30に対して最も前側に移動している状態において、逃げ孔86の底面88とフランジ80の前端面90との間に約1mmの空隙を有する。
【0023】
スクリュ12がスプラインブッシュ46に対して最も前側に移動している状態において、スクリュ12の後端面72とスクリュスリーブ44の有底凹部70の底面68との間に空隙が設けられている。
【0024】
[作用効果]
本実施形態では、対向するスクリュ12のフランジ80の後端面82とスプラインブッシュ46の前端面84との間に弾性部材76が配置されている。これにより、スクリュ12に回転軸14方向に過大な力が作用した場合には弾性部材76が弾性変形して力を吸収するため、スクリュ12に回転軸14方向に作用する力を受ける部材の損傷を抑制できる。
【0025】
〔第3実施形態〕
図4はボールねじ軸60の前端部付近の拡大図である。
【0026】
ベアリングスリーブ58の後端面92とボールねじ軸60の前端面94とは対向しており、後端面92と前端面94との間に弾性部材76が配置されている。弾性部材76の前側にはプレート96が取り付けられ、後側にはプレート98が取り付けられている。プレート96はベアリングスリーブ58の後端面92に固定され、プレート98はボールねじ軸60の前端面94に固定されている。
【0027】
スクリュ12がスプラインブッシュ46に対して最も前側に移動している状態において、スクリュ12の後端面72は、スクリュスリーブ44の有底凹部70の底面68と当接している。これにより、スクリュ12は、スプラインブッシュ46に対して回転軸14方向の移動が規制されている。
【0028】
[作用効果]
本実施形態では、対向するベアリングスリーブ58の後端面92とボールねじ軸60の前端面94との間に弾性部材76が配置されている。これにより、スクリュ12に回転軸14方向に過大な力が作用した場合には弾性部材76が弾性変形して力を吸収するため、スクリュ12に回転軸14方向に作用する力を受ける部材の損傷を抑制できる。
【0029】
〔実施形態から得られる技術的思想〕
上記実施形態から把握しうる技術的思想について、以下に記載する。
【0030】
射出成型機の射出機構(10)であって、シリンダ(30)内に挿入され、回転軸(14)回りに回転可能であるとともに前記回転軸方向に沿って移動可能なスクリュ(12)と、前記スクリュに入力された前記回転軸方向の力を受けるリアプレート(22)と、前記スクリュから前記リアプレートへの力の伝達経路に配置され、前記回転軸方向に作用する力に対して弾性変形する弾性部材(76)と、を有し、前記弾性部材は、最大射出圧による射出時に前記スクリュに対して前記回転軸方向に作用する力よりも大きい予圧が付与された状態で前記伝達経路に配置される。
【0031】
上記の射出機構であって、前記スクリュを回転可能に支持し、前記スクリュとともに前記回転軸方向に沿って移動するプレッシャプレート(26)と、前記プレッシャプレートに、前記スクリュとともに前記回転軸回りに回転可能に支持されるスクリュスリーブ(44)と、を有し、前記弾性部材は、前記スクリュと前記スクリュスリーブとが前記回転軸方向において互いに対向する面の間に配置されてもよい。
【0032】
上記の射出機構であって、前記スクリュを回転可能に支持し、前記スクリュとともに前記回転軸方向に沿って移動するプレッシャプレートと、前記プレッシャプレートに、前記スクリュとともに前記回転軸回りに回転可能に支持されるとともに、前記スクリュを前記回転軸方向の移動を許容して支持するスプラインブッシュ(46)と、を有し、前記スクリュは、前記スクリュのシャフト(78)と同軸上に設けられ、前記シャフトよりも大径に形成されたフランジ(80)を有し、前記弾性部材は、前記フランジと前記スプラインブッシュとが前記回転軸方向において互いに対向する面の間に配置されてもよい。
【0033】
上記の射出機構であって、前記スクリュを回転可能に支持し、前記スクリュとともに前記回転軸方向に沿って移動するプレッシャプレートと、前記プレッシャプレートに、前記回転軸回りに回転可能に支持されるベアリングスリーブ(58)と、前記リアプレートに設けられたボールねじナット(62)と、前記ボールねじナットに対して前記回転軸回りに回転することで、前記回転軸方向に沿って移動するボールねじ軸(60)と、を有し、前記弾性部材は、前記ベアリングスリーブと前記ボールねじ軸とが前記回転軸方向において互いに対向する面の間に配置されてもよい。
【0034】
上記の射出機構であって、前記弾性部材はコイルスプリングであってもよい。
【0035】
上記の射出機構であって、前記弾性部材は皿ばねであってもよい。
【符号の説明】
【0036】
10…射出機構 12…スクリュ
14…回転軸 22…リアプレート
26…プレッシャプレート 30…シリンダ
44…スクリュスリーブ 46…スプラインブッシュ
58…ベアリングスリーブ 60…ボールねじ軸
62…ボールねじナット 76…弾性部材
80…フランジ
図1
図2
図3
図4