(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-20
(45)【発行日】2024-05-28
(54)【発明の名称】ジョイントボックス
(51)【国際特許分類】
H02G 3/08 20060101AFI20240521BHJP
H02G 15/10 20060101ALI20240521BHJP
【FI】
H02G3/08 060
H02G15/10
(21)【出願番号】P 2020155139
(22)【出願日】2020-09-16
【審査請求日】2023-08-09
(73)【特許権者】
【識別番号】501418498
【氏名又は名称】矢崎エナジーシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 慶吾
(72)【発明者】
【氏名】内田 桂
(72)【発明者】
【氏名】田澤 和俊
【審査官】北嶋 賢二
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3189736(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/08
H02G 15/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気的に接続された電線接続部を有する複数の電線と、
前記電線接続部を収容するケースと、
を備え、
前記ケースは、前記電線接続部を収容する収容部を形成する第1ケースと第2ケースとを有し、
前記第1ケースと前記第2ケースとには、互いに重ねて配置される第1開口部と第2開口部とが設けられ
、
前記第1開口部は、前記第1ケースの一対の第1側壁と第1底壁とで形成され、前記第2開口部は、前記第2ケースの一対の第2側壁と第2底壁とで形成され、
前記第1開口部と前記第2開口部との間には、前記第1ケースと前記第2ケースとの配置位置を保持する保持部が設けられ、
前記保持部は、前記一対の第1側壁のうち少なくともいずれか一方の第1側壁と前記第1底壁とに設けられた凸部と、前記一対の第2側壁のうち前記凸部と対応する第2側壁と前記第2底壁とに設けられて前記凸部に係合可能な複数の凹部と、を有し、
前記凸部は、前記第1開口部の縁部に配置され、前記第1側壁と前記第1底壁との内面から前記収容部の内部に向けて突設され、前記第1側壁の高さ方向と前記第1底壁の幅方向に沿って連続して形成され、
前記複数の凹部は、前記第2側壁と前記第2底壁の外面に溝状に連続して形成されている、ジョイントボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジョイントボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ジョイントボックスとしては、複数の電線が電気的に接続された電線接続部としてのコネクタを収容するケースとしてのジョイントボックスを備えたものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
このジョイントボックスでは、コネクタなどを収容する収容部が、第1ケースと第2ケースとしてのジョイントボックス本体とジョイントボックス蓋体とによって形成されている。このようなジョイントボックスでは、ジョイントボックス本体に、複数の電線に電気的に接続されたコネクタを配置した状態で、ジョイントボックス蓋体を組み付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1のようなジョイントボックスでは、第1ケースと第2ケースとによって形成される収容部の大きさが、予め決められた電線の本数や電線のサイズに合わせて設定されている。このため、電線の本数や電線のサイズに変更があった場合、変更に合わせてケースを形成しなければならず、汎用性が低下していた。
【0006】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、汎用性を向上することができるジョイントボックスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施形態に係るジョイントボックスは、電気的に接続された電線接続部を有する複数の電線と、前記電線接続部を収容するケースと、を備え、前記ケースは、前記電線接続部を収容する収容部を形成する第1ケースと第2ケースとを有し、前記第1ケースと前記第2ケースとには、互いに重ねて配置される第1開口部と第2開口部とが設けられている。
【0008】
前記第1開口部と前記第2開口部との間には、前記第1ケースと前記第2ケースとの配置位置を保持する保持部が設けられていることが好ましい。
【0009】
前記保持部は、前記第1開口部を形成する第1壁と前記第2開口部を形成する第2壁とのうちいずれか一方に設けられた凸部と、他方に設けられ前記凸部に係合可能な複数の凹部とを有することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、汎用性を向上することができるジョイントボックスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態に係るジョイントボックスの拡大断面図である。
【
図2】本実施形態に係るジョイントボックスの斜視図である。
【
図3】本実施形態に係るジョイントボックスの斜視図である。
【
図4】本実施形態に係るジョイントボックスの斜視図である。
【
図5】本実施形態に係るジョイントボックスの斜視図である。
【
図6】本実施形態に係るジョイントボックスの斜視図である。
【
図7】本実施形態に係るジョイントボックスの一部を断面とした拡大図である。
【
図8】本実施形態に係るジョイントボックスの一部を断面とした拡大図である。
【
図9】本実施形態に係るジョイントボックスの一部を断面とした保持部の他例を示す拡大図である。
【
図10】本実施形態に係るジョイントボックスの一部を断面とした保持部の他例を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を用いて本実施形態に係るジョイントボックスについて詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
【0013】
本実施形態に係るジョイントボックス1は、電気的に接続された電線接続部5を有する複数の電線3と、電線接続部5を収容するケース7とを備えている。
【0014】
また、ケース7は、電線接続部5を収容する収容部9を形成する第1ケース11と第2ケース13とを有する。
【0015】
そして、第1ケース11と第2ケース13とには、互いに重ねて配置される第1開口部15と第2開口部17とが設けられている。
【0016】
また、第1開口部15と第2開口部17との間には、第1ケース11と第2ケース13との配置位置を保持する保持部19が設けられている。
【0017】
さらに、第1開口部15は、第1壁としての一対の第1側壁33,33と第1底壁35とで形成されている。また、第2開口部17は、第2壁としての一対の第2側壁41,41と第2底壁43とで形成されている。そして、保持部19は、一対の第1側壁33,33及び第1底壁35と一対の第2側壁41,41及び第2底壁43とのうちいずれか一方に設けられた凸部21と、他方に設けられ凸部21に係合可能な複数の凹部23とを有する。
【0018】
図1~
図8に示すように、ジョイントボックス1は、電線3と、ケース7とを備えている。
【0019】
図1~
図4に示すように、電線3は、例えば、屋内の配線に使用され、複数の絶縁線25の外周をシース27で覆ったVVFケーブルからなる。この電線3は、屋内に、複数本が配置され、一端側が束ねられた状態でケース7内に収容される。
【0020】
このような電線3の一端側には、絶縁線25の導体に圧着端子29が電気的に接続され、圧着端子29を介して所望の電気回路を構成する電線接続部5が形成されている。なお、電線接続部5において、圧着端子29は、所望の電気回路を構成した後、絶縁チューブによって覆われて絶縁される。
【0021】
このような複数の電線3の電線接続部5は、ケース7内に収容された状態で、ケース7内に充填される熱硬化性樹脂31によって、周囲が固められる。このように熱硬化性樹脂31によって電線接続部5の周囲を覆うことにより、電線接続部5を外力から保護することができる。なお、塩化ビニルなどの樹脂を射出成形して、電線接続部5を保護してもよい。
【0022】
図1~
図8に示すように、ケース7は、第1ケース11と、第2ケース13とを備えている。
【0023】
第1ケース11は、一対の第1側壁33,33と、一対の第1側壁33,33の高さ方向の一面側を連結する第1底壁35と、一対の第1側壁33,33の幅方向の一面側を連結する第1連結壁37とを有する。この第1ケース11は、一対の第1側壁33,33と第1底壁35と第1連結壁37との内面で形成された空間が、電線接続部5を収容する収容部9となっている。なお、第1ケース11の第1底壁35の外面には、屋内などの設置箇所に固定される固定部39が設けられている。
【0024】
このような第1ケース11は、第1底壁35と高さ方向に対向する側と、第1連結壁37と幅方向に対向する側とが、収容部9を外部に開放する第1開口部15となっている。この第1開口部15の第1底壁35と高さ方向に対向する開口は、複数の電線3を収容部9から外部に引き出す引出口となっている。このような第1開口部15の第1連結壁37と幅方向に対向する開口は、第1連結壁37側より一対の第1側壁33,33が近接して配置されることによって形成されている。この第1開口部15の第1連結壁37と幅方向に対向する開口には、一対の第1側壁33,33に挟持されるように第2ケース13が組み付けられる。
【0025】
第2ケース13は、一対の第2側壁41,41と、一対の第2側壁41,41の高さ方向の一面側を連結する第2底壁43と、一対の第2側壁41,41の幅方向の一面側を連結する第2連結壁45とを有する。この第2ケース13は、一対の第2側壁41,41と第2底壁43と第2連結壁45との内面で形成された空間が、電線接続部5を収容する収容部9となっている。
【0026】
このような第2ケース13は、第2底壁43と高さ方向に対向する側と、第2連結壁45と幅方向に対向する側とが、収容部9を外部に開放する第2開口部17となっている。この第2開口部17の第2底壁43と高さ方向に対向する開口は、複数の電線3を収容部9から外部に引き出す引出口となっている。このような第2開口部17の第2連結壁45と幅方向に対向する開口は、第1ケース11の第1開口部15の内側に重ね合わせて組み付けられる。
【0027】
このような第1ケース11と第2ケース13とは、第1開口部15と第2開口部17とが対向して連通された状態で、第1開口部15と第2開口部17とを重ね合わせて組み付けられる。詳細には、一対の第1側壁33,33と第1底壁35との内面に、一対の第2側壁41,41と第2底壁43との外面が、密着するように押圧された状態で組み付けられる。
【0028】
このように第1開口部15と第2開口部17とを重ね合わせて組み付けることにより、収容部9の空間を保持した状態で、第1ケース11に対して第2ケース13が、近接する方向、或いは離間する方向に移動可能となる。このため、第2ケース13が第1ケース11に近接する方向に移動したときには、収容部9の空間が狭くなる。一方、第2ケース13が第1ケース11から離間する方向に移動したときには、収容部9の空間が広くなる。
【0029】
このように第1ケース11と第2ケース13とを互いに近接する方向と互いが離間する方向とに移動可能に組み付けることにより、電線接続部5の外形の大きさに合わせて、収容部9の大きさを変更することができる。例えば、
図2に示すように、複数の電線3の本数が多いときには、電線接続部5に合わせて、第1ケース11と第2ケース13とを互いが離間する方向に移動させ、収容部9を大きくする。また、
図3に示すように、複数の電線3の本数が少ないときには、電線接続部5に合わせて、第1ケース11と第2ケース13とを互いに近接する方向に移動させ、収容部9を小さくする。
【0030】
このように第1ケース11と第2ケース13との移動により、電線接続部5の外形の大きさに合わせて、収容部9の大きさを最適化することができる。このため、複数の電線3の本数やサイズに合わせてケース7を別々に形成する必要がなく、ジョイントボックス1の汎用性を向上することができる。また、電線接続部5の外形の大きさに合わせて、ジョイントボックス1を最小化することができるので、屋内での取り扱いが容易となり、施工性を向上することができる。
【0031】
加えて、収容部9内に充填される熱硬化性樹脂31の使用量を最小限に抑えることができ、低コスト化することができる。さらには、熱硬化性樹脂31の使用量を最小限とすることにより、熱硬化性樹脂31の注入時間や硬化時間を短縮することができ、生産性を向上することができる。
【0032】
このような第1ケース11と第2ケース13とは、重ね合わされた第1開口部15と第2開口部17との間に設けられた保持部19によって、組付状態における配置位置が保持される。保持部19は、凸部21と、複数の凹部23とを備えている。
【0033】
凸部21は、第1ケース11の一対の第1側壁33,33のうち少なくともいずれか一方の第1側壁33と、第1底壁35とに設けられている。この凸部21は、第1開口部15の縁部に配置され、第1側壁33と第1底壁35との内面から収容部9の内部に向けて突設され、第1側壁33の高さ方向と第1底壁35の幅方向に沿って連続して形成されている。このような凸部21は、複数の凹部23のうちいずれか1つに係合される。
【0034】
複数の凹部23は、第2ケース13の一対の第2側壁41,41のうち凸部21と対応する第2側壁41と、第2底壁43とに設けられている。この複数の凹部23は、第2側壁41と第2底壁43の外面に溝状に連続して形成され、第1ケース11に対する第2ケース13の移動方向に沿って複数配置されている。
【0035】
このような複数の凹部23は、第1ケース11に対して第2ケース13を移動したときに、凸部21と対応する凹部23が、凸部21と係合される。この凸部21と凹部23との係合により、第1ケース11と第2ケース13との組付状態における互いの配置位置が保持される。このように保持部19によって、第1ケース11と第2ケース13の配置位置を保持することにより、収容部9の変動を防止することができる。
【0036】
ここで、複数の凹部23の内形形状は、凸部21の外形形状と同等に形成され、凸部21の外形より僅かに小さく形成されている。このように凹部23を形成することにより、凹部23に凸部21が係合した状態では、凸部21が凹部23に圧入された状態となっており、隙間が形成されることがない。このため、収容部9に熱硬化性樹脂31を注入しても、熱硬化性樹脂31が硬化するまでの間に、熱硬化性樹脂31が外部に漏れることがない。
【0037】
なお、一対の第1側壁33,33と一対の第2側壁41,41とのうちいずれか一方の間に、例えば、
図9に示すように、押圧力によって変形する薄肉のリブ47を設けて保持部19としてもよい。また、
図10に示すように、押圧力によって先端が潰されるように変形する潰しリブ49を設けて保持部19としてもよい。
【0038】
このようなジョイントボックス1の組付は、まず、第1ケース11の固定部39を下側に向けた状態で、第1開口部15の上方から第2ケース13の第2開口部17を挿入し、複数の凹部23うち最も外側に位置する凹部23と凸部21とを係合する。このとき、一対の第1側壁33,33の付勢力によって、凹部23と凸部21との係合は、凸部21が凹部23に圧入された状態となる。
【0039】
次に、第1開口部15と第2開口部17との上方の開口から複数の電線3の電線接続部5を収容部9に収容する。次に、電線接続部5の外面と複数の電線3の外面とに、第1ケース11の内面と第2ケース13の内面とが当接するように、第1ケース11に対して第2ケース13を移動させる。
【0040】
次に、電線接続部5で第1底壁35と第2底壁43とを押圧して、凸部21を凹部23に圧入するように係合させる。そして、第1開口部15と第2開口部17との上方の開口から熱硬化性樹脂31を注入し、収容部9内に熱硬化性樹脂31を充填し、熱硬化性樹脂31を硬化させ、ジョイントボックス1の組み付けを完了する。
【0041】
なお、上記の組付では、最も外側に位置する凹部23と凸部21とを係合させた後、複数の電線3や電線接続部5のサイズに合わせて、第1ケース11に対して第2ケース13を移動させているが、これに限るものではない。
【0042】
例えば、まず、第2ケース13の第2底壁43の内面に電線接続部5の外面を当接させ、一対の第2側壁41,41と第2連結壁45との内面に複数の電線3の外面を当接させる。次に、第2ケース13を、電線接続部5の外面と複数の電線3の外面とが、第1ケース11の内面に当接する位置に配置する。
【0043】
そして、この配置位置で、凸部21と対応する凹部23に、凸部21が係合するように、第2ケース13を、第1開口部15の上方の開口から第1ケース11に組み付ける。このように組み付けることにより、第1ケース11と第2ケース13を組み付けた後に、第2ケース13を移動させる工程がなく、大きな移動操作力を必要とすることがない。
【0044】
このようなジョイントボックス1では、第1ケース11と第2ケース13とに、互いに重ねて配置される第1開口部15と第2開口部17とが設けられている。この構成により、第1ケースと第2ケースとは、収容部9を形成する第1開口部15と第2開口部17とが重なり合う範囲内で、互いに近接する方向と互いが離間する方向に移動可能となる。このため、第1ケース11と第2ケース13との移動により、電線3の本数や電線3のサイズ、或いは電線接続部5の外形の大きさに合わせて、収容部9の大きさを最適化することができる。
【0045】
従って、このようなジョイントボックス1では、1つのケース7で、電線3の本数やサイズに対応することができ、汎用性を向上することができる。
【0046】
また、第1開口部15と第2開口部17との間には、第1ケース11と第2ケース13との配置位置を保持する保持部19が設けられている。このため、第1ケース11と第2ケース13との配置位置を安定して保持することができ、電線接続部5を収容する収容部9の変動を防止することができる。
【0047】
さらに、第1開口部15は、第1壁としての一対の第1側壁33,33と第1底壁35とで形成されている。また、第2開口部17は、第2壁としての一対の第2側壁41,41と第2底壁43とで形成されている。そして、保持部19は、一対の第1側壁33,33及び第1底壁35と一対の第2側壁41,41及び第2底壁43とのうちいずれか一方に設けられた凸部21と、他方に設けられ凸部21に係合可能な複数の凹部23とを有する。このため、簡易な構造で、第1ケース11と第2ケース13との配置位置を保持することができる。
【0048】
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
【0049】
例えば、本実施形態に係るジョイントボックスでは、凸部が1つとなっているが、これに限らず、凸部を複数設けてもよい。
【0050】
また、凸部は、第1ケースに設けられ、凹部は、第2ケースに設けられているが、これに限らず、凸部を第2ケースに設け、凹部を第1ケースに設けてもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 ジョイントボックス
3 電線
5 電線接続部
7 ケース
9 収容部
11 第1ケース
13 第2ケース
15 第1開口部
17 第2開口部
19 保持部
21 凸部
23 凹部
33 第1側壁(第1壁)
35 第1底壁(第1壁)
41 第2側壁(第2壁)
43 第2底壁(第2壁)