(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-20
(45)【発行日】2024-05-28
(54)【発明の名称】浴槽ファスナアセンブリ
(51)【国際特許分類】
F16B 19/10 20060101AFI20240521BHJP
【FI】
F16B19/10 B
(21)【出願番号】P 2020158158
(22)【出願日】2020-09-23
【審査請求日】2023-09-25
(32)【優先日】2019-10-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】504075577
【氏名又は名称】ニューフレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】コリン ジェイ マレク
(72)【発明者】
【氏名】オデイ アメール サフリー
(72)【発明者】
【氏名】ロジャー イー ピロン
【審査官】正木 裕也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05533237(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 19/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口が貫通した第1の構成要素をリブ
が延びる第2の構成要素に結合するように設計された浴槽ファスナアセンブリであって、
構造的プラスチック部品と、該構造的プラスチック部品
と共に各々が互いに一体化された複数の個別の可撓性密封部品とを含む浴槽構成要素であって、
前記構造的プラスチック部品が、ヘッドと該ヘッドから延びる浴槽本体とを含み、該浴槽本体が、2つの浴槽側壁を有し、該2つの浴槽側壁が、2つの側壁の間の内部クリップ受け入れキャビティを用いて浴槽挿入端で接続され、該2つの浴槽側壁の各々が
、外部に延びて前記浴槽構成要素を前記第1の構成要素の前記開口
に挿入された時に保持するように設計された開口保持タブを有し、該構造的プラスチック部品が、該第1の構成要素の該開口の中への該浴槽構成要素の挿入中に該開口保持タブを内向きに撓ませるように設計された開口部を該開口保持タブの側面上に含み、
前記複数の個別の可撓性密封部品が、前記ヘッドから延びる傘形シールを形成する個別の可撓性密封部品と、それぞれ前記開口保持タブの前記側面上で前記開口部を密封する1対の個別の可撓性密封部品とを含む、
前記浴槽構成要素と、
2つのクリップ側壁であって、該2つのクリップ側壁の間のリブ受け入れキャビティを用いてクリップ挿入端で接続される前記2つのクリップ側壁と、該2つのクリップ側壁から該リブ受け入れキャビティの中に内部に延びることができ、かつ前記リブをU字ベースクリップの該リブ受け入れキャビティ
に挿入された時に保持するように設計されたリブ保持突起とを含むU字ベースクリップ構成要素であって、該内部クリップ受け入れキャビティに受け入れられ、かつ前記浴槽構成要素に結合された前記U字ベースクリップ構成要素と、
を含み、前記構造的プラスチック部品が、構造的プラスチック材料で形成されており、前記複数の個別の可撓性密封部品が、前記構造的プラスチック材料とは異なる可撓性密封材料で形成されていることを特徴とする浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項2】
前記構造的プラスチック部品の前記開口保持タブは、該開口保持タブの挿入端と後端の両方でそれぞれ前記浴槽側壁に接続されることを特徴とする請求項1に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項3】
前記浴槽本体は、長手方向に前記ヘッドから延びており、前記開口部を密封する個別の可撓性密封部品の前記対は、
前記長手方向に対して垂直な面に沿った断面でのフランジ付きU字形を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項4】
前記フランジ付きU字形のフランジ部分が、互いに位置合わせされた平面フランジ部分を含むことを特徴とする請求項3に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項5】
前記フランジ付きU字形のフランジ部分が、互いに対して位置合わせされて断面での該フランジ付きU字形に全体としてW字形を与えるフランジ部分を含むことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項6】
前記開口部は、前記構造的プラスチック部品の前記2つの浴槽側壁に位置
しており、かつ前記第1の構成要素の前記開口の中への前記浴槽構成要素の挿入中にそれぞれ前記開口保持タブを該浴槽側壁に対して内向きに撓ませるように設計されることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項7】
前記開口部は、前記構造的プラスチック部品の前記浴槽本体の外側端で前記2つの浴槽側壁の間に延び、かつ前記第1の構成要素の前記開口の中への前記浴槽構成要素の挿入中にそれぞれ前記開口保持タブを該2つの浴槽側壁と共に内向きに撓ませるように設計されることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項8】
前記2つのクリップ側壁は、クリップ保持開口を含み、前記2つの浴槽側壁は、前記浴槽構成要素の前記内部クリップ受け入れキャビティに受け入れられた前記U字ベースクリップに結合するために該クリップ保持開口にそれぞれ係合するクリップ保持突起を含むことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項9】
前記クリップ保持突起は、それぞれ前記クリップ保持開口を通ってかつ前記U字ベースクリップの前記リブ受け入れキャビティの中に延びることを特徴とする請求項8に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項10】
前記クリップ保持突起は、それぞれ前記開口保持タブに対向する前記2つの浴槽側壁から延びることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項11】
前記リブ保持突起は、リブ保持バルビであることを特徴とする請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項12】
バルビ支持アームが、各側壁から延び、前記リブ保持バルビは、該バルビ支持アームの遠位端に隣接し
て延びることを特徴とする請求項11に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項13】
開口が貫通した第1の構成要素をリブ
が延びる第2の構成要素に結合するように設計された浴槽ファスナアセンブリであって、
構造的プラスチック部品と、該構造的プラスチック部品
と共に各々が別々
に一体化された複数の個別の可撓性密封部品とを含む浴槽構成要素であって、
前記構造的プラスチック部品が、ヘッドと該ヘッドから延びる浴槽本体とを含み、該浴槽本体が、2つの浴槽側壁を有し、該2つの浴槽側壁が、該2つの浴槽側壁の間の内部クリップ受け入れキャビティを用いて浴槽挿入端で接続され、該2つの浴槽側壁の各々が
、外部に延びて前記
浴槽構成要素を前記第1の構成要素の前記開口
に挿入された時に保持するように設計された開口保持タブを有し、該構造的プラスチック部品の該開口保持タブが、該開口保持タブの挿入端及び後端の両方でそれぞれ該浴槽側壁に接続され、該構造的プラスチック部品が、該第1の構成要素の該開口の中への該浴槽構成要素の挿入中にそれぞれ該開口保持タブを該浴槽側壁に対して内向きに撓ませるように設計された開口部を該2つの浴槽側壁にかつ該開口保持タブの側面上に含み、クリップ保持突起が、該2つの浴槽側壁から該内部クリップ受け入れキャビティの中に延び、
前記複数の個別の可撓性密封部品が、前記ヘッドから延びる傘形シールを形成する個別の可撓性密封部品と、前記開口保持タブのうちの各々の前記側面上でそれぞれ前記開口部を密封する1対の個別の可撓性密封部品とを含む、
前記浴槽構成要素と、
2つのクリップ側壁であって、該2つのクリップ側壁の間のリブ受け入れキャビティを用いてクリップ挿入端で接続される前記2つのクリップ側壁と、該2つのクリップ側壁から該リブ受け入れキャビティの中に内部に延びることができ、かつ前記リブをU字ベースクリップの該リブ受け入れキャビティ
に挿入された時に保持するように設計されたリブ保持バルビとを含むU字ベースクリップ構成要素であって、該U字ベースクリップの該2つのクリップ側壁が、前記クリップ受け入れキャビティ内の該U字ベースクリップを前記浴槽構成要素に結合するために前記クリップ保持突起と協働するクリップ保持開口を含む前記U字ベースクリップ構成要素と、
を含み、前記構造的プラスチック部品が、構造的プラスチック材料で形成されており、前記複数の個別の可撓性密封部品が、前記構造的プラスチック材料とは異なる可撓性密封材料で形成されていることを特徴とする浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項14】
前記クリップ保持突起は、それぞれ前記開口保持タブに対向する前記2つの浴槽側壁から延びることを特徴とする請求項13に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項15】
前記クリップ保持突起の第1の対が、それぞれ前記開口保持タブに対向する前記2つの浴槽側壁から延び、該クリップ保持突起の第2の対が、前記浴槽挿入端に隣接して位置
していることを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項16】
前記リブ保持バルビは、クリップ保持突起の前記第1及び第2の対の間に位置
していることを特徴とする請求項15に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項17】
前記リブ保持バルビは、浴槽後端に隣接して位置
していることを特徴とする請求項
13に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項18】
前記リブ保持バルビの第1の対が、浴槽後端に隣接して位置
しており、該リブ保持バルビの第2の対が、前記浴槽挿入端に隣接して位置
していることを特徴とする請求項
13に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項19】
前記クリップ保持突起は、前記リブ保持バルビの前記第1及び第2の対の間に位置
していることを特徴とする請求項18に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【請求項20】
前記クリップ保持突起は、それぞれ前記開口保持タブに対向する前記2つの浴槽側壁から延びることを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の浴槽ファスナアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の開示は、浴槽構成要素とクリップ構成要素とを含み、開口が貫通した第1の構成要素を、リブがそこから延びる第2の構成要素に結合するように設計された浴槽ファスナアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
この節は、従来技術であるとは限らない本発明の開示に関連する背景情報を提供する。
【0003】
浴槽ファスナアセンブリは、開口構成要素がリブ構成要素に結合される部分に使用される場合があるが、この部分が水及びごみ浸入部となることがある。そのような浴槽ファスナアセンブリは、浴槽構成要素と金属クリップ構成要素を含むのが一般的である。典型的には、そのようなアセンブリに使用される金属クリップは、特別に設計されなければならず、特別に設計されたリブを必要とする。これは、そのような浴槽ファスナアセンブリを使用する製造、組み立て、及び関連のコストを増加させる。これに加えて、浴槽構成要素は、典型的には、ワンピースプラスチック部品とワンピース密封部品とを含み、これらが互いに一体化された構成である。これは、ワンピースプラスチック部品及び密封部品の使用する場合に均衡をとることを必要とし、これは又、コスト及び性能への悪影響をもたらす可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
この節は、本発明の開示の全体的な概要を提供するものであり、その全範囲又はその特徴の全てに対する包括的開示ではない。
【0005】
本発明の開示の一態様によれば、開口が貫通した第1の構成要素をリブがそこから延びる第2の構成要素に結合するように設計された浴槽ファスナアセンブリが提供される。浴槽ファスナアセンブリは、構造的プラスチック部品を含む浴槽構成要素と複数の個別の可撓性密封部品とを含むことができる。別々の可撓性密封部品の各々は、構造的プラスチック部品と互いに一体化することができる。構造的プラスチック部品は、ヘッドとヘッドから延びる浴槽本体とを含むことができる。浴槽本体は、2つの浴槽側壁を有するものとすることができ、これらは、この2つの対向する側壁の間の内部クリップ受け入れキャビティを用いて浴槽挿入端で接続される。2つの浴槽側壁の各々は、そこから外部に延びて浴槽構成要素を第1の構成要素の開口にそこに挿入された時に保持するように設計された開口保持タブを有することができる。構造的プラスチック部品は、第1の構成要素の開口の中への浴槽構成要素の挿入中に開口保持タブを内向きに撓ませるように設計された開口部を開口保持タブの側面上に含むことができる。複数の個別の可撓性密封部品は、ヘッドから延びる傘形シールを形成する個別の可撓性密封部品と、それぞれ開口保持タブの側面上で開口部を密封する1対の個別の可撓性密封部品とを含むことができる。U字ベースクリップ構成要素は、2つのクリップ側壁を含むことができ、これらは、2つのクリップ側壁の間のリブ受け入れキャビティを用いてクリップ挿入端で接続される。リブ保持突起は、リブ受け入れキャビティの中に内部に延びることができ、かつリブをU字ベースクリップのリブ受け入れキャビティにそこに挿入された時に保持するように設計することができ、U字ベースクリップ構成要素は、内部クリップ受け入れキャビティに受け入れられ、かつ浴槽構成要素に結合される。
【0006】
本発明の開示の別の態様により、開口が貫通した第1の構成要素をリブがそこから延びる第2の構成要素に結合するように設計された浴槽ファスナアセンブリを提供する。浴槽ファスナアセンブリは、構造的プラスチック部品と複数の個別の可撓性密封部品とを含むことができる。複数の個別の可撓性密封部品の各々は、構造的プラスチック部品を用いて別々に互いに一体化することができる。構造的プラスチック部品は、ヘッドとヘッドから延びる浴槽本体とを含むことができる。浴槽本体は、2つの浴槽側壁を有することができ、これらは、この2つの浴槽側壁の間の内部クリップ受け入れキャビティを用いて浴槽挿入端で接続される。2つの浴槽側壁の各々は、そこから外部に延びて浴槽構成要素を第1の構成要素の開口にそこに挿入された時に保持するように設計された開口保持タブを有することができる。構造的プラスチック部品の開口保持タブは、開口保持タブの挿入端及び後端の両方でそれぞれ浴槽側壁に接続することができる。構造的プラスチック部品は、第1の構成要素の開口の中への浴槽構成要素の挿入中にそれぞれ開口保持タブを浴槽側壁に対して内向きに撓ませるように設計された開口部を開口保持タブの側面上の2つの浴槽側壁に含むことができる。クリップ保持突起は、2つの浴槽側壁から内部クリップ受け入れキャビティの中に延びることができる。複数の個別の可撓性密封部品は、ヘッドから延びる傘形シールを形成する個別の可撓性密封部品と、開口保持タブのうちの各々の側面上でそれぞれ開口部を密封する1対の個別の可撓性密封部品とを含むことができる。U字ベースクリップ構成要素は、2つのクリップ側壁を含むことができ、これらは、2つのクリップ側壁の間のリブ受け入れキャビティを用いてクリップ挿入端で接続される。リブ保持バルビは、2つのクリップ側壁からリブ受け入れキャビティの中に内部に延び、かつリブをU字ベースクリップのリブ受け入れキャビティにそこに挿入された時に保持するように設計することができる。U字ベースクリップの2つのクリップ側壁は、クリップ受け入れキャビティ内のU字ベースクリップを浴槽構成要素に結合するためにクリップ保持突起と協働するクリップ保持開口を含むことができる。
【0007】
適用可能性の更に別の分野は、本明細書に提供する説明から明らかになるであろう。この概要での説明及び特定の例は、単なる例示目的を意図しており、本発明の開示の範囲を制限するように意図していない。
【0008】
本明細書に説明する図面は、全ての可能な実施ではなく選択された実施形態の単なる例示目的のためであり、本発明の開示の範囲を制限するように意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の開示による浴槽ファスナアセンブリに開口構成要素及びリブ構成要素を加えた実施例の分解組立図である。
【
図2】リブ構成要素に結合された
図1の例示的浴槽ファスナアセンブリの底面図である。
【
図3】リブ構成要素に結合された
図1の例示的浴槽ファスナアセンブリの外側端で見る側面図である。
【
図4】開口構成要素及びリブ構成要素の両方に結合された
図1の例示的浴槽ファスナアセンブリの
図2の線4-4に沿って取った断面図である。
【
図5】
図4と類似であるが
図4の浴槽構成要素だけを示す断面図である。
【
図6】
図4と類似であるが
図4のU字ベースクリップ構成要素だけを示す断面図である。
【
図7】
図1の例示的浴槽ファスナアセンブリの
図3の線7-7に沿って取った断面図である。
【
図8】
図7と類似であるが
図7の浴槽構成要素の構造的プラスチック部品だけを示す断面図である。
【
図9】本発明の開示による別の浴槽ファスナアセンブリに開口構成要素及びリブ構成要素を加えた実施例の分解組立図である。
【
図10】リブ構成要素に結合された
図9の例示的浴槽ファスナアセンブリの底面図である。
【
図11】リブ構成要素に結合された
図9の例示的浴槽ファスナアセンブリの外側端で見る側面図である。
【
図12】開口構成要素及びリブ構成要素の両方に結合された
図9の例示的浴槽ファスナアセンブリの
図10の線12-12に沿って取った断面図である。
【
図15】
図1の例示的浴槽ファスナアセンブリの
図11の線15-15に沿って取った断面図である。
【
図16】
図15と類似であるが
図15の浴槽構成要素の構造的プラスチック部品だけを示す断面図である。
【
図17】本発明の開示による別の浴槽ファスナアセンブリに開口構成要素及びリブ構成要素を加えた実施例の分解組立図である。
【
図18】リブ構成要素に結合された
図17の例示的浴槽ファスナアセンブリの底面図である。
【
図19】リブ構成要素に結合された
図17の例示的浴槽ファスナアセンブリの外側端で見る側面図である。
【
図20】開口構成要素及びリブ構成要素の両方に結合された
図17の例示的浴槽ファスナアセンブリの
図18の線20-20に沿って取った断面図である。
【
図23】
図17の例示的浴槽ファスナアセンブリの
図19の線23-23に沿って取った断面図である。
【
図24】
図23と類似であるが
図23の浴槽構成要素の構造的プラスチック部品だけを示す断面図である。
【0010】
対応する参照番号は、図面のいくつかの図の全体を通して対応する部品を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここで添付図面を参照して例示的実施形態をより完全に以下に説明する。
【0012】
図1-8を参照して、本発明の開示による浴槽ファスナアセンブリ20の一例を例示して以下に説明する。本発明の開示による浴槽ファスナアセンブリ20は、開口24が貫通した第1の構成要素22をリブ28がそこから延びる第2の構成要素26に結合するように設計される。浴槽ファスナアセンブリ20は、浴槽構成要素30とU字ベースクリップ構成要素32とを一般的に含む。
【0013】
浴槽構成要素30は、構造的プラスチック部品34と複数の個別の可撓性密封部品36a、36b、36cとを含む。個別の可撓性密封部品36a、36b、36cの各々は、構造的プラスチック部品34を用いて独立に互いに一体化される。これは、例えば、2ショット成形工程を使用して達成することができる。構造的プラスチック部品34は、ヘッド38とヘッド38から延びる浴槽本体40とを含むことができる。浴槽本体40は、互いに対向する2つの浴槽側壁42を含み、これらは、2つの浴槽側壁42の間の内部クリップ受け入れキャビティ46を用いて挿入端44で接続される。2つの浴槽側壁42の各々は、それぞれの浴槽側壁42から外部に延びる開口保持タブ48を有する。開口保持タブ48は、浴槽構成要素30が開口24に挿入される時に浴槽構成要素30を第1の構成要素22の開口24に保持するように設計される。この例でのように、開口保持タブ48は、開口保持タブ48の挿入端(浴槽挿入端44に向けて面する)と開口保持タブ48の後端(浴槽後端45に向けて面する)との両方でそれぞれ2つの浴槽側壁42に接続することができる。
【0014】
構造的プラスチック部品34は、開口保持タブ48の各側面上に個別の開口部50(
図8)を含む。開口部50は、第1の構成要素22の開口24の中への浴槽構成要素30の挿入中に開口保持タブ48を内向きに撓ませるように設計される。この例でのように、開口部50は、構造的プラスチック部品34の2つの対向する浴槽側壁42に位置決めすることができる。浴槽側壁42内の開口部50は、各開口保持タブ48の各側面に隣接して位置決めすることができる。開口部50は、開口保持タブ48をそれぞれ浴槽側壁42に対して内向きに撓ませるように設計することができる。
【0015】
複数の個別の可撓性密封部品36a、36b、36cは、ヘッド38から延びる傘形シールを形成する個別の可撓性密封部品36aを含むことができる。傘形可撓性密封部品36aは、ヘッド38の底部に結合されてそこから延びることができる。これは、ヘッド38が傘形密封部品36aの反転に抵抗するので、より柔らかい、より薄い、又はその両方である密封材料の使用を可能にすることができる。
【0016】
複数の個別の密封部品は、保持タブの側面上で開口部50をそれぞれ密封する少なくとも1対の個別の可撓性密封部品36b、36cを含むこともできる。この実施形態でのように、開口部50及び開口部50を密封する可撓性密封部品36b、36cの個数は、それぞれ、全体で4つとすることができる。開口部50を密封する個別の可撓性密封部品36b、36cの対は、中心U字形部分52を有することができ、かつ例えば
図3の線7-7に沿って示すような長手挿入及び除去方向に対して垂直に取った中心U字形部分52の各脚54から外向きに延びるフランジ部分56(「断面でのフランジ付きU字形」とここで呼ぶ)を有することができる。この例でのように、個別の可撓性密封部品36b、36cの対のうちの各々のフランジ部分56は、平面とすることができる。平面フランジ部分56は、互いに位置合わせして延びることができる。平面フランジ部分56は、開口部50が位置決めされた側壁42と位置合わせして延びることができる。
【0017】
U字ベースクリップ構成要素32は、互いに対向する2つのクリップ側壁58を含み、これらは、2つのクリップ側壁58の間のリブ受け入れキャビティ62を用いてクリップ挿入端60に接続される。リブ保持突起64は、2つのクリップ側壁58からリブ受け入れキャビティ62の中に内部に延びることができる。リブ保持突起64は、リブ28をU字ベースクリップ構成要素32のリブ受け入れキャビティ62にそこに挿入された時に保持するように設計される。この例でのように、リブ保持突起64は、リブ保持バルビ64とすることができる。リブ保持突起64は、クリップ側壁58の両方から延びることができる。
【0018】
互いに組み立てられた時に、U字ベースクリップ構成要素32と浴槽構成要素30は、浴槽構成要素30の内部クリップ受け入れキャビティ46に挿入された又は受け入れられたU字ベースクリップ構成要素32を用いて互いに結合される。例えば、クリップ保持突起66は、2つの浴槽側壁42から内部クリップ受け入れキャビティ46の中に延びることができる。U字ベースクリップ構成要素32の2つのクリップ側壁58は、協働するクリップ保持面68を含むことができ、そこにクリップ保持突起66が係合してU字ベースクリップ構成要素32と浴槽構成要素30を互いに結合する。この例でのように、対向するクリップ側壁58は、クリップ保持面68を与えるクリップ保持開口70を含むことができ、クリップ保持突起66は、クリップ保持開口70の中に延びることができる。クリップ保持開口70は、挿入中に開口保持タブ48の内向き移動を容易にすることができる。両方のクリップ側壁58と両方の浴槽側壁42は、それぞれ、クリップ保持面68とクリップ保持突起66を含むことができる。
【0019】
この例でのように、1対のクリップ保持突起66は、それぞれ、開口保持タブ48に対向する2つの浴槽側壁42上に位置決めすることができる。そのような場合に、クリップ保持開口70はまた、例えば
図5に見られるような湾曲上側係合面を含み、これは、開口24を保持する時に開口保持タブ48を僅かに内側に配置されたままにさせ、かつクリップ保持面68とクリップ保持突起66の係合によって与えられる保持クリップ力を増大させる。これに加えて又はこれに代えて、1対のクリップ保持突起66は、浴槽後端45に隣接して位置決めすることができる。これに加えて又はこれに代えて、1対のクリップ保持突起66は、開口保持タブ48と浴槽挿入端44の間に位置決めすることができる。これに加えて又はこれに代えて、1対のクリップ保持突起66は、浴槽挿入端45に隣接して位置決めすることができる。
【0020】
リブ保持突起64に移ると、この例でのように、リブ保持突起64は、浴槽挿入端44又はクリップ挿入端60に隣接して位置決めすることができる。リブ保持突起64は、開口保持タブ48と浴槽挿入端44又はクリップ挿入端60との間に位置決めすることができる。1対のリブ保持突起又はバルビ64は、浴槽後端45又はクリップ後端61と浴槽挿入端44に隣接する1対のクリップ保持突起66との間に位置決めすることができる。1対のリブ保持突起64は、浴槽挿入端44に隣接する1対のクリップ保持突起66と浴槽後端45に隣接する1対のクリップ保持突起66との間に位置決めすることができる。
【0021】
図9-16を参照して、本発明の開示による浴槽ファスナアセンブリ20の別の例を本明細書に例示して説明する。同じ参照番号は、この開示の様々な例示的実施形態の各々では、対応する要素又は特徴が同一でない場合であっても、対応する要素又は特徴を識別して説明するのに本明細書で使用される。これに加えて、以前に与えられた様々な対応する要素又は特徴の説明は、他の例示的実施形態に対するその適用可能性にも関わらず、その不要な反復を低減する又は回避するために本明細書では繰り返さない場合がある。
【0022】
この例示的な浴槽ファスナアセンブリ20でのように、開口保持タブ48は、保持タブ48の周囲全体の周りで又は側面を含む各側に沿って浴槽側壁42に接続することができる。開口保持タブ48の各側面上の個別の開口部50(
図16)は、構造的プラスチック部品34の外側端で2つの浴槽側壁42の間を延びるように位置決めすることができる。この実施形態でのように、開口部50及び開口部50を密封する可撓性密封部品36b、36cの個数は、それぞれ、全体で2つとすることができる。開口部50は、第1の構成要素22の開口24の中への浴槽構成要素30の挿入中に、それぞれ開口保持タブ48を浴槽側壁42と共に内向きに撓ませるように設計することができる。換言すると、これらの外側端開口部50によって促進された互いに向かう浴槽側壁42の撓み移動は、開口保持タブ48の内向き撓みを与える。
【0023】
それぞれ保持タブの側面上で開口部50を密封する個別の可撓性密封部品36b、36cの対は、中心U字形部分52(「断面でのフランジ付きU字形」と本明細書で呼ぶ)を有することができ、フランジ部分56が、例えば
図11の線15-15に沿って示すような長手挿入及び除去方向に対して垂直に中心U字形部分52の各脚54から外向きに延びる。この例でのように、U字形中心部分52は、2重U字形(いくらか「X」に似た)を含むことができる。個別の可撓性密封部品36b、36cのうちの各々のU字形中心部分52から延びるフランジ部分56は、平面部分を含むことができる。フランジ部分56、例えば、平面部分は、互いに対してある角度で延びることができ、これは、断面でのフランジ付きU字形に全体としてW字形を持たせることができる。
【0024】
この実施形態でのように、1対のクリップ保持突起66は、クリップ保持面68を与えるそれぞれのクリップ保持開口70の中に延びることができ、クリップ保持突起66は、クリップ保持開口70の中に延びることができ、かつクリップ側壁58の少なくとも1つの厚みの距離をU字ベースクリップ構成要素32のリブ受け入れキャビティ62の中に更に延びることができる。この実施形態でのように、1対のリブ保持突起64は、浴槽後端45又はクリップ後端61に隣接して位置決めすることができる。
【0025】
図17-24を参照して、本発明の開示による浴槽ファスナアセンブリ20の別の例を本明細書に例示して説明する。リブ支持アーム72は、クリップ挿入端60に隣接する各対向する側壁58から延びることができる。リブ支持アーム72は、リブ受け入れキャビティ62に向けて又はその中に内向きに曲げることができる。リブ保持突起64は、リブ支持アーム72の遠位端に隣接してそこから支持することができ、かつそこから内向きにリブ受け入れキャビティ62の中に延びることができる。この例でのように、各リブ支持アーム72は、リブ保持突起64の1対のような1よりも多くを支持することができる。
【0026】
この実施形態でのように、1対のリブ保持突起64は、浴槽後端45又はクリップ後端61に隣接して位置決めすることができる。これに加えて又はこれに代えて、1対のリブ保持突起64は、浴槽挿入端44又はクリップ挿入端60に隣接して位置決めすることができる。これに加えて、開口保持タブ48、クリップ保持突起、又は両方は、浴槽挿入端44又はクリップ挿入端60に隣接する1対のリブ保持突起64と浴槽後端45又はクリップ後端61に隣接して位置決めされた1対のリブ保持突起64との間に位置決めすることができる。
【0027】
実施形態の以上の説明は、例示と説明の目的で提供したものである。それは、包括的であること又は本発明の開示を制限することを意図していない。特定の実施形態の個々の要素又は特徴は、一般的にその特定の実施形態に制限されず、むしろ適用可能な場合に交換可能であり、かつ具体的に図示又は説明しない場合であっても選択された実施形態に使用することができる。同じことは、多くの方法で変えることもできる。そのような変形は、本発明の開示からの逸脱と見なさないものとし、全てのそのような修正は、本発明の開示の範囲内に含まれるように意図している。
【符号の説明】
【0028】
20 浴槽ファスナアセンブリ
22 第1の構成要素
26 第2の構成要素
34 構造的プラスチック部品
36a、36b、36c 可撓性密封部品