(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-20
(45)【発行日】2024-05-28
(54)【発明の名称】飛行時間型画像センサのための処理回路および方法
(51)【国際特許分類】
H04N 25/705 20230101AFI20240521BHJP
H04N 25/77 20230101ALI20240521BHJP
【FI】
H04N25/705
H04N25/77
(21)【出願番号】P 2021552991
(86)(22)【出願日】2020-02-26
(86)【国際出願番号】 JP2020007881
(87)【国際公開番号】W WO2020184190
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2023-02-07
(32)【優先日】2019-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】316005926
【氏名又は名称】ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シェン アリエル ベン
【審査官】鈴木 明
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-184868(JP,A)
【文献】特開2010-028781(JP,A)
【文献】特開2009-124550(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 25/00-25/79
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛行時間型センサであって、
複数の画素回路を含む画素アレイであって、前記複数の画素回路のそれぞれが、第1タップ信号を出力するように構成された第1タップ出力および第2タップ信号を出力するように構成された第2タップ出力を含む、画素アレイと、
前記第1タップ信号および前記第2タップ信号で少なくとも1つの論理操作を実施するように構成された飛行時間型処理回路、および前記飛行時間型処理回路の出力に基づいてデジタル信号を出力するように構成されたカウンタを含む、信号処理回路と、
を備える、飛行時間型センサ。
【請求項2】
前記飛行時間型処理回路は、前記信号処理回路のモードに基づいて飛行時間決定信号を出力するように構成される、請求項1に記載の飛行時間型センサ。
【請求項3】
前記モードは、前記飛行時間決定信号が前記第1タップ信号に対応する第1タップモード、前記飛行時間決定信号が前記第2タップ信号に対応する第2タップモード、前記飛行時間決定信号が前記第1タップ信号または前記第2タップ信号のうち大きい方に対応する最大タップモード、前記飛行時間決定信号が前記第1タップ信号と前記第2タップ信号との合計に対応する合計タップモード、または前記飛行時間決定信号が前記第1タップ信号と前記第2タップ信号との差異に対応する差異タップモード、のうち少なくとも1つである、請求項2に記載の飛行時間型センサ。
【請求項4】
前記飛行時間型処理回路は、制御信号に基づいてモードを選択するように構成されたマルチプレクサを含む、請求項1に記載の飛行時間型センサ。
【請求項5】
前記飛行時間型処理回路は、前記第1タップ信号を受信するように構成された第1比較器と、前記第2タップ信号を受信するように構成された第2比較器とを含む、請求項1に記載の飛行時間型センサ。
【請求項6】
前記飛行時間型処理回路は、前記第1タップ信号または前記第2タップ信号を選択的に受信するように構成された比較器を含む、請求項1に記載の飛行時間型センサ。
【請求項7】
光波を放射するように構成された光発生器をさらに備える、請求項1に記載の飛行時間型センサ。
【請求項8】
前記光波は、周期的な波形を有する、請求項7に記載の飛行時間型センサ。
【請求項9】
前記複数の画素回路の前記それぞれは、対象物から反射される前記光波の第1の量に基づいて前記第1タップ信号を生成し、前記対象物から反射される前記光波の第2の量に基づいて前記第2タップ信号を生成するように構成される、請求項7に記載の飛行時間型センサ。
【請求項10】
前記複数の画素回路の前記それぞれは、時間分割方式で、前記第1タップ信号および前記第2タップ信号を生成するように構成される、請求項1に記載の飛行時間型センサ。
【請求項11】
複数の画素回路を含む画素アレイであって、前記複数の画素回路のそれぞれが第1タップ出力および第2タップ出力を含む、画素アレイと、信号処理回路とを備える飛行時間型センサを操作する方法であって、
前記第1タップ出力によって第1タップ信号を出力することと、前記第2タップ出力によって第2タップ信号を出力することと、
前記信号処理回路の飛行時間型処理回路によって前記第1タップ出力および前記第2タップ出力で少なくとも1つの論理操作を実施することと、
前記信号処理回路のカウンタによって前記飛行時間型処理回路の出力に基づいてデジタル信号を出力することと、
を含む、方法。
【請求項12】
前記飛行時間型処理回路によって前記信号処理回路のモードに基づいて飛行時間決定信号を出力すること、をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記モードは、前記飛行時間決定信号が前記第1タップ信号に対応する第1タップモード、前記飛行時間決定信号が前記第2タップ信号に対応する第2タップモード、前記飛行時間決定信号が前記第1タップ信号または前記第2タップ信号のうち大きい方に対応する最大タップモード、前記飛行時間決定信号が前記第1タップ信号と前記第2タップ信号との合計に対応する合計タップモード、または前記飛行時間決定信号が前記第1タップ信号と前記第2タップ信号との差異に対応する差異タップモード、のうち少なくとも1つである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記飛行時間型処理回路のマルチプレクサによって制御信号に基づいてモードを選択すること、をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記飛行時間型処理回路の第1比較器によって前記第1タップ信号を受信することと、
前記飛行時間型処理回路の第2比較器によって前記第2タップ信号を受信することと、
をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記飛行時間型処理回路の比較器によって前記第1タップ信号および前記第2タップ信号を受信すること、をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記飛行時間型
センサは、光発生器をさらに備え、前記方法は、
前記光発生器によって光波を放射すること、を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記光波は、周期的な波形を有する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記複数の画素回路の前記それぞれは、対象物から反射される前記光波の第1の量に基づいて前記第1タップ信号を生成し、前記対象物から反射される前記光波の第2の量に基づいて前記第2タップ信号を生成するように構成される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記複数の画素回路の前記それぞれは、時間分割方式で、前記第1タップ信号および前記第2タップ信号を生成するように構成される、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、概して、画像センサに関する。より具体的には、本出願は、飛行時間型画像センサでの距離および奥行き決定のためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
典型的には、画像センシングデバイスは、概して、画素回路のアレイ、ならびに、信号処理回路、および任意の関連制御またはタイミング回路として実装される画像センサを含む。画像センサ自体の内部で、光の衝突の結果として、画素回路の光電変換装置に電荷が集められる。典型的には、極めて大きな数(例えば、数千万)の個々の光電変換装置があり、また多くの信号処理回路構成要素が並行して動作している。信号処理回路内部の種々の構成要素は、多数の光電変換装置によって共有されており、例えば、光電変換装置の1つまたは複数の列は、単一のアナログ-デジタル変換器(Analog-To-Digital Converter:ADC)またはサンプルホールド(Sample-And-Hold:S/H)回路を共有していることがある。
【0003】
写真撮影用途においては、画素回路の出力は、画像を生成するために使用される。写真撮影に加えて、画像センサは、追加または代替の目的で集めた電荷を利用することがある多様な用途で使用される。例えば、ゲームマシーン、自動運転車、遠隔計測システム、工場検査、ジェスチャ制御のコンピュータ入力装置などの用途において、3次元空間の種々の対象物の奥行きを検出することが望ましい場合がある。
【0004】
さらに、一部の画像センサは、画素ビニング操作をサポートする。ビニングでは、近傍の画素回路からの入力画素値は、出力画素値を作成するために、重みを伴って、または重みを伴わずに一緒に平均算出される。ビニングは、出力画像の解像度または画素数を下げて、低光条件で、または低減された電力消費で画像センサが効率的に動作するように利用される場合がある。
【0005】
画像センサで情景内の各ポイントの奥行きを決定するための一方法として、飛行時間(Time-Of-Flight:TOF)センシングがある。TOF法は、放射光波および反射光波を利用して、これらの2つの光波の関係に基づいて距離を決定する。直接飛行時間(Direct Time-Of-Flight:DTOF)方法では、距離は、放射光波と反射光波との総伝搬時間に基づいて決定される場合がある。間接(Indirect Time-Of-Flight:ITOF)方法では、距離は、周期的な波形を有する放射光波と比較した反射光波の位相偏移に基づいて決定される場合がある。一部の実装形態では、ITOFセンサは、画素ビニングなどの様々なモードを実装し、距離決定に関する種々の計算を実施するために、複合処理回路を必要とすることがある。これらの回路により、電力消費の増大、および/または必要とされる領域の増大をもたらす可能性がある。
【0006】
したがって、ごくわずかな電力のみを消費し、占有する領域を減らし、かついくつかの操作モードをサポートする、ITOF画像センサでの距離決定システムおよび方法の必要性がある。さらに、既存の画像センサ設計と適合性があり、大幅な再設計を伴わない、ITOF画像センサでの距離決定システムおよび方法の必要性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の種々の態様は、画像センサおよびその距離決定方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様において、飛行時間型イメージングデバイスが提供される。飛行時間型イメージングデバイスは、複数の画素回路を含む画素アレイであって、該複数の画素回路のそれぞれが第1タップ信号を出力するように構成された第1タップ出力および第2タップ信号を出力するように構成された第2タップ出力を含む、画素アレイと、信号処理回路のモードに基づいて第1タップ信号および第2タップ信号で少なくとも1つの論理操作を実施するように構成された飛行時間型処理回路、および飛行時間型処理回路の出力に基づいてデジタル信号を出力するように構成されたカウンタを含む、信号処理回路と、を備える画像センサを備える。
【0009】
本開示の別の態様において、複数の画素回路を含む画素アレイであって、該複数の画素回路のそれぞれが第1タップ出力および第2タップ出力を含む、画素アレイと、信号処理回路とを備える画像センサを備える飛行時間型イメージングデバイスを操作する方法が提供される。方法は、第1タップ出力によって第1タップ信号を出力することと、第2タップ出力によって第2タップ信号を出力することと、信号処理回路の飛行時間型処理回路によって信号処理回路のモードに基づいて第1タップ出力および第2タップ出力で少なくとも1つの論理操作を実施することと、信号処理回路のカウンタによって飛行時間型処理回路の出力に基づいてデジタル信号を出力することと、を含む。
【0010】
このようにして、本開示の上記の態様は、奥行きセンシングの少なくとも技術分野、ならびに、イメージング、画像処理などの関連する技術分野における改善を提供する。
【0011】
本開示は、コンピュータ実装方法、コンピュータプログラム製品、コンピュータシステムおよびネットワーク、ユーザインターフェース、およびアプリケーションプログラミングインターフェース、ならびに、ハードウェア実装方法、信号処理回路、画像センサ回路、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイなどによって制御されるハードウェアまたは回路を含む種々の形式で具現化され得る。前述の概要は、単に本開示の種々の態様の一般的な着想を与えることを目的としており、いかなる点においても本開示の範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
種々の実施形態のこれらのおよび他のより詳細かつ特定の特徴について、添付図面を参照しながら、以下の記載においてより完全に開示する。
【0013】
【
図1】本開示の種々の態様による例示的TOFイメージングシステムを示す図である。
【
図2】本開示の種々の態様による例示的画像センサを示す図である。
【
図3】本開示の種々の態様による例示的画素回路を示す図である。
【
図4】本開示の種々の態様による例示的出力波形のセットを示す図である。
【
図5A】本開示の種々の態様で使用される例示的TOF処理回路を示す図である。
【
図5B】本開示の種々の態様で使用される例示的TOF処理回路を示す図である。
【
図5C】本開示の種々の態様で使用される例示的TOF処理回路を示す図である。
【
図6】本開示の種々の態様で使用される例示的TOF処理回路を示す図である。
【
図7】本開示の種々の態様による例示的画像センサを示す図である。
【
図8】本開示の種々の態様で使用される例示的TOF処理回路を示す図である。
【
図9A】
図8によるTOF処理回路向けの例示的モードを示す図である。
【
図9B】
図8によるTOF処理回路向けの例示的モードを示す図である。
【
図9C】
図8によるTOF処理回路向けの例示的モードを示す図である。
【
図10】本開示の種々の態様で使用される例示的TOF処理回路を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の記載において、フローチャート、データ表およびシステム構成などの多数の詳細が明らかになる。これらの特定の詳細は単に例示的なものであり、本出願の範囲を制限することを意図していないことは、当業者にとって明らかであろう。
【0015】
さらに、本開示は、主に処理回路が画像センサ内で使用される例に焦点を当てているが、これは単に実装形態の一例であることを理解されよう。さらに、開示のシステムおよび方法は、電波ベースセンサでの距離検出を必要とする、例えば、音声回路、フォノンセンサ、レーダシステムなどの任意のデバイス内で使用される場合があることを理解されよう。
【0016】
<イメージングシステム>
図1は、距離dを隔てて配置された対象物102を撮像するように構成されたTOFイメージングシステム101を示している。TOFイメージングシステム101は、対象物102に向かって放射光波120を発生するように構成された光発生器111と、対象物102からの反射光波130を受信するように構成された画像センサ112とを含む。放射光波120は、周期的な波形を有する場合がある。画像センサ112は、入射光を信号に変換させることができる任意のデバイスであってよい。例えば、画像センサは、相補型金属酸化物半導体(Complementary Metal-Oxide Semiconductor:CMOS)画像センサ(Complementary Metal-Oxide Semiconductor Image Sensor:CIS)、電荷結合素子(Charge-Coupled Device:CCD)などであってよい。TOFイメージングシステム101は、さらに後述するように、飛行時間処理の1つまたは複数の例を実施するために動作する場合がある制御部113(例えば、CPU)、メモリ114などの距離決定回路をさらに含む場合がある。
【0017】
光発生器111は、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)、レーザーダイオード、あるいは任意の他の光を発生するデバイス、またはデバイスの組み合わせであってよく、また光波形は、制御部113によって制御されてよい。光発生器は、光の可視スペクトルによる干渉を低減するような赤外線の範囲で動作する場合があるが、画像センサ112によって感知可能な任意の波長帯が利用されてもよい。制御部113は、画像センサから画像を受信して、対象物102の様々なポイントまでの距離dを示す奥行きマップを計算するように構成されてよい。
【0018】
図2は、本開示の種々の態様による例示的画像センサ200を示している。画像センサ200は、
図1に示されている画像センサ112の例である場合がある。
図2に示されているように、画像センサ200は、水平信号ライン212と、一対の垂直信号ライン213aおよび213bとが互いに交差する交差点にそれぞれが配置された画素回路211のアレイ210を含む。水平信号ライン212は、画素アレイ210の外側のポイントで、「行走査回路」または「垂直駆動回路」とも呼ばれる垂直走査回路220に動作可能に接続される。水平信号ライン212は、垂直走査回路220から画素回路211の特定の行まで信号を搬送する。
図2は、画素回路211の所与の行ごとに、単一の水平信号ライン212を示しているが、実際には、複数の水平信号ライン212が、画素回路211のそれぞれの行に設けられてもよい。
【0019】
画素回路211は、後で詳しく述べるような方式で、(例えば、
図3に示されているように)浮動拡散FDaおよびFDbで交互に入射光の量に対応する電荷を蓄積し、垂直信号ライン213aおよび213bへの電荷の量に対応するアナログ信号を選択的に出力する。
図2は、所与の画素回路211のその両側の垂直信号ライン213aおよび213bを示しているが、実際には、垂直信号ライン213aと213bとの両方は、所与の画素回路211の片側に設けられてもよい。さらに説明の便宜上、アレイ210の画素回路211のサブセットのみが、
図2に実際に示されているが、実際には、画像センサ200は、任意の数の画素回路211を有していてもよい。
図2は、画素回路211の列ごとに、2つの垂直信号ライン213aおよび213bを示しているが(「2タップ」システム)、実際には、画像センサ200には、画素回路211の列ごとに、さらに多くの垂直信号ラインが組み込まれていてもよい。
【0020】
垂直信号ライン213aおよび213bは、垂直信号ラインごとに比較器232を含む比較器回路231に、特定の列向けのアナログ信号(それぞれ、AおよびB)を導く。各比較器232は、アナログ信号を、参照信号生成器233から出力された参照信号と比較する。参照信号生成器233は、例えば、デジタル-アナログ変換器(Digital-To-Analog Converter:DAC)であってもよく、また参照信号は、例えば、周期的なランプ波形を有していてもよい。各比較器232は、対応する垂直信号ラインからの入力アナログ信号と、参照信号との比較を示すデジタル信号を出力する。画素回路211の列ごとに、一対の比較器232が、対応するデジタル信号をTOF処理回路234に出力する。TOF処理回路234は、デジタル信号の種々の操作を実施して、カウンタ235に決定信号を出力する。タップごとにカウンタを必要とする他の実装形態と比較して、画像センサ200は、画素列ごとに、1つのカウンタ235を好ましくは利用する。
【0021】
集合的に、比較器回路231、TOF処理回路234、およびカウンタ235は、「信号処理回路」と呼ばれることもある。信号処理回路は、例えば、ラッチ、S/H回路などの追加の構成要素を含む場合がある。信号処理回路は、相関二重サンプリング(Correlated Double Sampling:CDS)の方法を実施することができるものである場合がある。CDSは、各画素回路211を2回サンプリングすることによって、いくつかの画素ノイズ関連問題を解決することができる。まず、画素回路211のリセット電圧Vresetが、サンプリングされる。これは、P位相値またはcds値と呼ばれる場合もある。次に、画素回路211のデータ電圧Vdata(すなわち、画素回路211が光に露出された電圧)が、サンプリングされる。これは、D位相値または光露出値と呼ばれる場合もある。次に、画素回路211に向けられている光の量を反映する値を提供するために、リセット値Vresetが、データ値Vdataから減算される。CDS方法は、画素回路211のタップごとに実施される場合がある。
【0022】
信号処理回路の種々の構成要素は、「列走査回路」または「水平駆動回路」としても知られている水平走査回路240によって制御される。水平走査回路240は、出力回路250を介して、さらなる処理、蓄積、伝送などのために、信号処理回路に信号を出力させる。垂直走査回路220、参照回路生成器233、および水平回路240は、駆動制御部260および/またはクロック回路280に基づいて順番に動作する場合がある通信およびタイミング回路270の制御下で動作する場合がある。クロック回路280は、画像センサ200の種々の構成要素向けに1つまたは複数のクロック信号を生成するクロック生成器であってもよい。追加または代替として、クロック回路280は、画像センサ200の外部から受信された1つまたは複数のクロック信号を変換し、変換したクロック信号を、画像センサ200の種々の構成要素に提供するクロック変換器であってもよい。
【0023】
図3は、2タップ構成を有する例示的画素回路300を示している。画素回路300は、
図2に示されている画素回路211の例である場合がある。
図3に示されているように、画素回路300は、光電変換装置301(例えば、光ダイオード)、画素リセットトランジスタ302、第1転送トランジスタ303a、第2転送トランジスタ303b、第1浮動拡散FDa、第2浮動拡散FDb、第1タップリセットトランジスタ304a、第2タップリセットトランジスタ304b、第1介在トランジスタ305a、第2介在トランジスタ305b、第1増幅トランジスタ306a、第2増幅トランジスタ306b、第1選択トランジスタ307aおよび第2選択トランジスタ307bを含む。光電変換装置301、第1転送トランジスタ303a、第1タップリセットトランジスタ304a、第1介在トランジスタ305a、第1増幅トランジスタ306a、および第1選択トランジスタ307aは、アナログ信号(A)を出力するために、
図2に示されている垂直信号ライン213aの例である場合がある第1垂直信号ライン308aを介して制御される。構成要素のセットは、「タップA」と呼ばれる場合がある。光電変換装置301、第2転送トランジスタ303b、第2タップリセットトランジスタ304b、第2介在トランジスタ305b、第2増幅トランジスタ306b、および第2選択トランジスタ307bは、アナログ信号(B)を出力するために、
図2に示されている垂直信号ライン213bの例である場合がある第2垂直信号ライン308bを介して制御される。構成要素のセットは、「タップB」と呼ばれる場合がある。
【0024】
第1転送トランジスタ303aおよび第2転送トランジスタ303bは、それぞれ、第1転送ゲートライン309aおよび第2転送ゲートライン309bで制御信号によって制御される。第1タップリセットトランジスタ304aおよび第2タップリセットトランジスタ304bは、タップリセットゲートライン310で制御信号によって制御される。第1介在トランジスタ305aおよび第2介在トランジスタ305bは、FDゲートライン311で制御信号によって制御される。第1選択トランジスタ307aおよび第2選択トランジスタ307bは、選択ゲートライン312で制御信号によって制御される。第1転送ゲートライン309aおよび第2転送ゲートライン309b、タップリセットゲートライン310、FDゲートライン311、および選択ゲートライン312は、
図2に示されている水平信号ライン212の例である場合がある。
【0025】
動作中、画素回路300は、時間分割方式で制御され、この場合、水平期間の最初の半分の間に、タップAを介して入射光が変換されて出力信号Aが生成され、かつ水平期間の次の半分の間に、タップBを介して入射光が変換されて出力信号Bが生成される。
【0026】
図3は、特定の構成で複数のトランジスタを有する画素回路300を示しているが、目下の開示は、それほど制限されず、かつ、より少ない、またはより多いトランジスタ、ならびに追加のコンデンサ、レジスタなどの他の要素を画素回路300が含む構成に適用されてよい。
【0027】
<TOF処理回路>
奥行きマップを(例えば、
図1に関して前述したように)計算するために、画像センサ112から、制御部113に実際の信号AおよびBを出力することは必須ではない。その代わりに、これらの値のそれぞれを処理し、信号AおよびBの種々の算術的な組み合わせを選択的に生成することが可能である。このプロセスは、画像センサ自体の内部の処理回路で、例えば、
図2に示されているTOF処理回路234で、好ましくは実施される。具体的には、TOF処理回路234は、信号AおよびBを受信し、かつ、信号A-Bの差、信号A+Bの組み合わせ、最大信号Max(A、B)、信号A、または信号B、のうち1つまたは複数を選択的に出力するように構成される場合がある。これらの出力の一例を、
図4に示す。
【0028】
具体的には、
図4は、信号Aが100のデジタル値を有し、かつ信号Bが300のデジタル値を有する特定のケースでの出力波形の例示的セットを示している。このようなケースでは、信号Max(A、B)は、信号AおよびBのうち単により大きなものであり(300)、信号A-Bは、信号Bがハイ、かつ信号Aがローの期間によって表され(200)、また、信号A+Bは、信号AとBとの両方がハイの期間を、信号Bがハイ、かつ信号Aがローの期間に加えて2倍にすることによって表される(400)。
【0029】
図5Aから5Cは、
図4に示されている種々の出力信号を生成することができる例示的TOF処理回路を示している。
図4から分かるように、Max(A、B)は、信号AおよびBで実施される論理NAND操作に対応する。したがって、
図5Aに示されるように、TOF処理回路234aは、入力として信号AおよびBを受信し、出力として信号Max(A、B)を提供する、NANDゲート501を含む。さらに、
図4から分かるように、A-Bは、信号AおよびBで実施される論理XOR操作に対応する。したがって、
図5Bに示されるように、TOF処理回路234bは、入力として信号AおよびBを受信し、出力として信号A-Bを提供する、XORゲート502を含む。
【0030】
信号A+Bは、単一の論理操作に直接対応しないが、論理操作の組み合わせによって表される場合がある。一例では、信号A+Bは、
図5Cに示されるように、TOF処理回路234cによって生成される場合がある。TOF処理回路234cは、XORゲート503およびNORゲート504を含む。XORゲート503とNORゲート504との両方は、入力として信号AおよびBを受信する。XORゲート503の出力により、
図2に示されるカウンタ235など下流カウンタは1ずつインクリメントされる。NORゲート504の出力により、
図2に示されるカウンタ235など下流カウンタは2ずつインクリメントされる。XORゲート503とNORゲート504との両方からの出力の結果として、下流カウンタは、A+Bに対応する値を出力する。
【0031】
図5Aから5Cに示されている操作は、単一の処理回路に組み合わされてもよい。
図6は、単一の回路を用いて各モードを実装する例示的TOF処理回路234dを示している。TOF処理回路234dは、例えば、
図2に示されているTOF処理回路234である場合がある。TOF処理回路234dは、XORゲート601、NANDゲート602、NORゲート603、およびマルチプレクサ604を含む。XORゲート601、NANDゲート602、およびNORゲート603のそれぞれは、入力として信号AおよびBを受信する。XORゲート601、NANDゲート602、およびNORゲート603の出力は、マルチプレクサ604に提供される。追加として、信号AおよびBは、マルチプレクサ604に直接提供される。このようにして、マルチプレクサ604は、
図4に示されている信号の1つを出力するように、制御信号MODEに応じて、所望のモードを選択することができ、同時に、比較器232などの比較器、およびカウンタ235などのカウンタは通常通り動作する。
【0032】
モードは、飛行時間決定信号が第1タップ信号に対応する第1タップモード、飛行時間決定信号が第2タップ信号に対応する第2タップモード、飛行時間決定信号が第1タップ信号または第2タップ信号のうち大きい方に対応する最大タップモード、飛行時間決定信号が第1タップ信号と第2タップ信号との合計に対応する合計タップモード、または飛行時間決定信号が第1タップ信号と第2タップ信号との差異に対応する差異タップモード、の任意の1つであってよい。
【0033】
<イメージングシステムおよびTOF処理回路の改良型>
図2から6は、1つの比較器が、タップごとに設けられているイメージングシステムを示している(この場合、2つの比較器が画素列ごとに設けられる)が、1つの比較器が、2つのタップごとに設けられているイメージングシステムを使用して、上記の操作を実装することも可能である(この場合、1つの比較器が画素列ごとに設けられる)。
図7は、この原理を利用する本開示の種々の態様による例示的画像センサ700を示しており、また、
図1に示されている画像センサ112の別の例である場合がある。
【0034】
図7に示されているように、画像センサ700は、水平信号ライン712と、一対の垂直信号ライン713aおよび713bとが互いに交差する交差点にそれぞれが配置された(「タップ」とも呼ばれる)画素回路711のアレイ710を含む。画素回路711のそれぞれは、例えば、
図3に示されている画素回路300である場合がある。水平信号ライン712は、画素アレイ710の外側のポイントで、「行走査回路」または「垂直駆動回路」とも呼ばれる垂直走査回路720に動作可能に接続される。水平信号ライン712は、垂直走査回路720から画素回路711の特定の行まで信号を搬送する。
図7は、画素回路711の所与の行ごとに、単一の水平信号ライン712を示しているが、実際には、複数の水平信号ライン712が、画素回路711のそれぞれの行に設けられてもよい。
【0035】
画素回路711は、後で詳しく述べるような方式で、垂直信号ライン713aおよび713bへの入射光の量に対応するアナログ信号を選択的に出力する。
図7は、所与の画素回路711のその両側の垂直信号ライン713aおよび713bを示しているが、実際には、垂直信号ライン713aと713bとの両方は、所与の画素回路711の片側に設けられてもよい。さらに説明の便宜上、画素回路710のサブセットのみが、
図7に実際に示されているが、実際には、画像センサ700は、任意の数の画素回路710を有していていもよい。
図7は、画素回路711の列ごとに、2つの垂直信号ライン713aおよび713bを示しているが(「2タップ」システム)、実際には、画像センサ700には、画素回路711の列ごとに、さらに多くの垂直信号ラインが組み込まれていてもよい。
【0036】
垂直信号ライン713aおよび713bは、後で詳しく述べるように、比較器および追加の処理回路を含むTOF処理回路731に、特定の列向けのアナログ信号(それぞれ、AおよびB)を導く。TOF処理回路731は、信号AおよびBを使用する種々の操作、および参照信号生成器732からの参照信号出力を実施する。参照信号生成器732は、例えば、DACであってもよく、また参照信号は、例えば、周期的なランプ波形を有していてもよい。TOF処理回路731は、種々の操作を示すデジタル信号をカウンタ733に出力する。タップごとにカウンタを必要とする他の実装形態と比較して、画像センサ700は、画素列ごとに、1つのカウンタ733を利用する。集合的に、TOF処理回路731、およびカウンタ733は、「信号処理回路」と呼ばれることもある。信号処理回路は、例えば、ラッチ、S/H回路など、追加の構成要素を含む場合がある。信号処理回路は、CDSの方法を実施することができるものである場合がある。
【0037】
信号処理回路の種々の構成要素は、「列走査回路」または「水平駆動回路」としても知られている水平走査回路740によって制御される。水平走査回路740は、出力回路750を介して、さらなる処理、蓄積、伝送などのために、信号処理回路に信号を出力させる。垂直走査回路720、参照回路生成器733、および水平回路740は、駆動制御部760および/またはクロック回路780に基づいて順番に動作する場合がある通信およびタイミング回路770の制御下で動作する場合がある。クロック回路780は、画像センサ700の種々の構成要素向けに1つまたは複数のクロック信号を生成するクロック生成器であってもよい。追加または代替として、クロック回路780は、画像センサ700の外部から受信された1つまたは複数のクロック信号を変換し、変換したクロック信号を、画像センサ700の種々の構成要素に提供するクロック変換器であってもよい。
【0038】
画像センサ200は、単一計数と二重計数との組み合わせを使用するA+Bモードを実装していた。代替として、AとBとの平均算出に基づいてA+Bモードを実装することも可能である。この代替実装形態は、画像センサ700によって実施される場合がある。画像センサ200と比べて、画像センサ700は、少ない論理回路を使用して、A+Bモードを実装することができる。例えば、画像センサ700は、
図8に示されているようなアナログビニングコンデンサを使用することによって、A+Bを実装することができる。
図8は、
図4に示されているような出力信号A+Bを生成することができる例示的TOF処理回路を示している。
図8に示されているように、TOF処理回路731aは、比較器810、3つのコンデンサ821、822、および823、6つのスイッチ831、832、833、834、835および836、ならびにマルチプレクサ840を含む。比較器810は、その1つの入力で参照信号REF(例えば、
図7に示されている参照信号生成器733からの)を受信し、その他の入力でスイッチ831、832、833、834、835および836の状態に基づいて第2信号を受信する。それぞれの信号は、コンデンサ821、822および823を介して比較器810に提供される。コンデンサ822および823は、コンデンサ821の半分の容量値である、それぞれの容量値を有する場合がある。マルチプレクサ840は、信号AおよびBを受信し、かつ追加の信号A´およびB´を選択的に提供されてもよい。例えば、隣接する画素ビニングモードを使用して、信号A´は、隣接画素列のAタップに対応し、信号B´は、隣接画素列のBタップに対応する場合がある。スイッチ836は、TOF処理回路731aが、隣接画素ビニングモードであるかどうかを制御する。スイッチ831、832、833、834および835は、TOF処理回路731aが、A+Bを実施するか、または通常モードであるかを制御する。より多い、またはより少ないスイッチが設けられてよい。例えば、スイッチ831、832および833のうちの2つのみが、必要とされてもよい。
【0039】
図9Aから
図9Cは、TOF処理回路731aの種々のモードを示している。
図9Aは、平均算出モードを示しており、この場合、TOF処理回路731aは、信号(A+B)/2を出力する。信号A+Bは、例えば、デジタルドメインで平均算出信号を2倍にすることによって、下流に生成されてよい。平均算出モードでは、スイッチ831および834は開いているが、スイッチ832、835および836は閉じている。
図9Bは、「Read A」モードを示しており、この場合、TOF処理回路731aは、信号Aを出力する。Read Aモードでは、スイッチ831、834および835は開いているが、スイッチ832および836は閉じている。
図9Cは、「Read B」モードを示しており、この場合、TOF処理回路731aは、信号Bを出力する。Read Bモードでは、スイッチ831、832および834は開いているが、スイッチ835および836は閉じている。
【0040】
平均算出ベースA+Bモードは、単一の処理回路を使用して、A-BモードおよびMax(A、B)モードと共に実装されてよい。
図10は、単一の回路を用いて各モードを実装する例示的TOF処理回路731bを示している。TOF処理回路731bは、例えば、
図7に示されているTOF処理回路731である場合がある。TOF処理回路731bは、第1比較器1011、第2比較器1012、第1マルチプレクサ1021、第2マルチプレクサ1022、XORゲート1031、およびNANDゲート1031を含む。説明を明確にするために、
図8に示されているようなスイッチおよびコンデンサなどの一部の要素は、
図10には示していない。画像センサ700は、(タップごとに1つの比較器を実装する画像センサ200とは対照的に)画素列ごとに1つの比較器を実装するので、TOF処理回路731bは、2つの隣接画素列に対して設けられる場合がある。
【0041】
第1比較器1011は、1つの入力で参照信号REF(例えば、
図7に示されている参照信号生成器733からの)を受信し、別の入力で画素アレイのn列から信号Aを受信し、かつ、第1マルチプレクサ1021の出力に基づいて画素アレイの列からの信号Bか、または画素アレイの隣接(n+1)列からの信号Aを選択的に受信する。種々のスイッチ(図示せず)および第1マルチプレクサ1021の状態に応じて、第1比較器1011は、AまたはA+Bに対応する信号を出力する。第2比較器1012は、参照信号REF、および画素アレイのn列と、n+1列との両方から信号Bを受信する。第1比較器1011の出力は、XORゲート1031とNANDゲート1032との両方の1つの入力に、ならびに第2マルチプレクサ1022に直接提供される。第2比較器1012の出力は、XORゲート1031とNANDゲート1032との両方のその他の入力に、ならびに第2マルチプレクサ1022に直接提供される。このようにして、第2マルチプレクサ1022は、
図4に示されている信号の1つを出力するように、制御信号MODEに応じて、所望のモードを選択することができる。
【0042】
モードは、飛行時間決定信号が第1タップ信号に対応する第1タップモード、飛行時間決定信号が第2タップ信号に対応する第2タップモード、飛行時間決定信号が第1タップ信号または第2タップ信号のうち大きい方に対応する最大タップモード、飛行時間決定信号が第1タップ信号と第2タップ信号との合計に対応する合計タップモード、または飛行時間決定信号が第1タップ信号と第2タップ信号との差異に対応する差異タップモード、の任意の1つであってよい。
【0043】
<結論>
本明細書に記載のプロセス、システム、方法、発見的手法などに関して、かかるプロセスのステップなどが、ある特定の順序付けられたシーケンスに従って行われると説明してきたが、かかるプロセスは、本明細書に記載の順序以外の順序で記載のステップが実施される状態で行うことができることを理解すべきである。さらに、ある特定のステップが同時に実施され、他のステップが追加され、または本明細書に記載の特定のステップが省略され得ることも理解すべきである。言い換えると、本明細書のプロセスの解説は、ある特定の実施形態を説明する目的で提供されるものであり、いかなる場合も特許請求の範囲を限定すると解釈されるべきではない。
【0044】
したがって、上記の解説は、例示的なものであり、限定的なものでないことを意図していることを理解すべきである。提示した例以外の多くの実施形態および応用が、上記の解説を読むことによって明らかになるであろう。範囲は、上記の説明を参照するのではなく、代わりに、添付の特許請求を参照して判断されるべきであり、そのような特許請求の範囲が権利を与えられる等価物の完全な範囲と共に判断されるべきである。将来的な開発は本明細書に記載の技術で行われ、かつ開示のシステムおよび方法は、かかる将来的な実施形態に組み込まれることが予測および意図される。つまり、応用の修正形態および変形形態が可能であることを理解すべきである。
【0045】
特許請求の範囲で使用されているすべての用語は、本明細書において反対の明確な指示がない限り、最も広い適切な解釈、および本明細書に記載の技術における知見によって理解される一般的な意味を与えることを意図しているものである。特に、「a」、「the」、「said(上記の)」などの単数形の使用は、請求項が明確に反対の制限を述べていない限り、示される要素の1つまたは複数を述べていると読み取るべきである。
【0046】
本開示の要約は、読み手が、技術的開示の性質を速やかに確認することを可能にするために提示される。それは、特許請求の範囲の範囲または意味を解釈または制限するために使用されないという理解を前提して提示されるものである。加えて、前述の詳細な説明において、種々の特徴が、本開示を簡素化する目的で、種々の実施形態で一緒に分類されていることも理解されるであろう。開示の本方法は、請求される実施形態が各請求項で明示されているよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映すると解釈されるべきではない。むしろ、添付の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、単一の開示される実施形態のすべての特徴よりも少ないものにある。このように、添付の特許請求の範囲は、別個の請求される主題として各請求項が独立した状態で詳細な説明に組み込まれる。