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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-20
(45)【発行日】2024-05-28
(54)【発明の名称】シェービングカミソリ用のスタンド
(51)【国際特許分類】
   A45D 27/29 20060101AFI20240521BHJP
   B26B 21/40 20060101ALI20240521BHJP
【FI】
A45D27/29
B26B21/40 Z
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022553568
(86)(22)【出願日】2021-03-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-20
(86)【国際出願番号】 US2021021603
(87)【国際公開番号】W WO2021183587
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2022-09-06
(31)【優先権主張番号】16/818,146
(32)【優先日】2020-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】316015877
【氏名又は名称】ザ ジレット カンパニー リミテッド ライアビリティ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE GILLETTE COMPANY LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー アンソニー シチェパノウスキー
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-183844(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0052912(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0060829(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第03611000(EP,A1)
【文献】米国特許第10104950(US,B1)
【文献】米国特許第01981853(US,A)
【文献】米国特許第09730500(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D27/00-27/48
B26B21/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上側キャビティ(52)及び下側キャビティ(56)を有する開口部(22)を画定する上面(20)を備え、前記上側キャビティ(52)が前記上面(20)と連通しており、前記上側キャビティ(52)が第1のシェービングカミソリハンドル(16)を支持するように構成された第1の幅(W1)を有するハンドル載置面(54)を有し、前記下側キャビティ(56)が前記上側キャビティ(52)略鉛直下方に位置付けられ、前記上側キャビティ(52)と連通しており、前記下側キャビティ(56)が第2のシェービングカミソリハンドル(18)を支持するように構成された第2の幅(W2)を有するハンドル載置面(58)を有し、前記第1の幅(W1)が前記第2の幅(W2)よりも大きく、前記下側キャビティ(56)が対向する側壁(64、66)の対によって部分的に画定され、前記上側キャビティ(52)が側壁(60、62)の対によって部分的に画定され、前記上側キャビティ(52)の前記側壁(60、62)が、前記下側キャビティ(56)の前記側壁(64、66)の半径よりも大きい半径を有し、単一のスタンド(10)が、前記第1のシェービングカミソリハンドル(16)または前記第2のシェービングカミソリハンドル(18)を交換可能に保持する
スタンド(10)。
【請求項2】
前記下側キャビティ(56)の前記対向する側壁(6466)の対の間の距離が、前記上側キャビティ(52)の前記対向する側壁(60、62)の対の間の距離よりも小さい、請求項に記載のスタンド(10)。
【請求項3】
前記下側キャビティ(56)の前記ハンドル載置面(58)が、底面(44)まで通って延在する排水開口部(50)を画定する、請求項1に記載のスタンド(10)。
【請求項4】
前記上側キャビティ(52)の前記ハンドル載置面(54)が、前記下側キャビティ(56)の前記ハンドル載置面(58)から5.4mm~9.4mmの垂直距離だけ離間している、請求項1~のいずれか一項に記載のスタンド(10)。
【請求項5】
前記上側キャビティ(52)が、前記下側キャビティ(56)の高さ(H2)よりも大きい高さ(H1)を有する、請求項1~のいずれか一項に記載のスタンド(10)。
【請求項6】
前記上面(20)の反対側にある底面(44)に固定されたリング(46)を更に備える、請求項1~のいずれか一項に記載のスタンド(10)。
【請求項7】
前記リング(46)が、前記リングの外縁部(51)から前記リングの内縁部(53)まで延在するスロット(48)を画定する、請求項に記載のスタンド(10)。
【請求項8】
前記下側キャビティ(56)の下面(68)が、前記底面(44)まで延在する排水開口部(50)を画定する、請求項に記載のスタンド(10)。
【請求項9】
前記リング(46)が前記排水開口部(50)を取り囲んでいる、請求項に記載のスタンド(10)。
【請求項10】
請求項1~のいずれか一項に記載の前記スタンド(10)と、
第1の幅(W1’)を有する前記ハンドル(16)を有する第1のシェービングカミソリ(12)であって、前記ハンドル(16)は、前記上側キャビティ(52)内に位置付けられている、第1のシェービングカミソリ(12)と、
を備える、キット(33、35)。
【請求項11】
前記第1のシェービングカミソリ(12)の前記ハンドル(16)が前記上側キャビティ(52)内に位置付けられており、前記第1のシェービングカミソリの前記ハンドルの遠位端(17)が前記下側キャビティ(56)の前記載置面(58)から離間している、請求項10に記載のシェービングカミソリキット。
【請求項12】
前記第1のシェービングカミソリ(12)の前記ハンドル(16)が前記上側キャビティ(52)内に位置付けられており、前記第1のシェービングカミソリの前記ハンドル(16)の遠位端(17)が前記下側キャビティ(56)の前記載置面(58)から3.1mm~7.1mmだけ離間している、請求項10又は11に記載のシェービングカミソリキット。
【請求項13】
前記ハンドル(16)の前記第1の幅(W1’)が、前記ハンドル載置面(54)の前記第1の幅(W1)よりも小さい、請求項10又は11に記載のシェービングカミソリキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーソナルケアシステムに関し、より具体的には、シェービングカミソリを保持するためのスタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルケア製品としては、他のタイプのグルーミング用具及び衛生関連用具の中でも、乾式シェービングカミソリ、湿式シェービングカミソリ、歯ブラシが挙げられる。乾式シェービングカミソリの一例は、水、石鹸、又はシェービングクリームなしで使用することができる電気カミソリである。湿式シェービングカミソリは、典型的に、水及び石鹸又はシェービングクリームと共に使用される。湿式シェービングカミソリは、1枚以上の刃がハウジング内に装着されている交換可能カートリッジを含むことができる。カートリッジ内の刃が使用したことで鈍くなった後に、カートリッジは廃棄されて、ハンドル上に新しいカートリッジが交換される。パーソナルケア製品は、多くの場合、使用の合間にはシンクの上、医療用キャビネット内、又は棚の上に保管される。したがって、パーソナルケア製品は、使用の合間に清潔に乾燥して保たれなければならないだけでなく、カウンタートップ又はシンクにディスプレイされる場合、審美的にも満足なものでなければならない。
【0003】
今日、消費者は、シェービングカミソリシステムを選択する際に、かつてないほど多くの選択肢を有する。2つ以上のタイプのシェービングカミソリのハンドルを消費者が有することが典型的である。したがって、消費者は、新しいハンドルの購入を決定するたびに、以前のハンドル用に所持し得る様々なアクセサリもまた、交換しなければならない。これは、シェービングカミソリスタンドなどのより高性能のアクセサリの場合には特に、高価で有り得る。加えて、消費者は、将来ハンドルを変えるかもしれないことが分かっている場合、高価なスタンドを買う可能性が低くなり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、これらの問題のうちの1つ以上に対処するパーソナルケア製品を提供することが有利であろう。実際に、審美的に満足な様態での2つ以上のハンドルタイプジオメトリを保管するためのパーソナルケア製品スタンドを提供し、それによって、使用の合間にパーソナルケア製品(単数又は複数)を乾燥させる間、ユーザがパーソナルケア製品(単数又は複数)を見えたままにしておくことを可能にすることが有利であろう。また、他の特徴の中でも、その使用可能性、機能性、見た目を考慮すると、一段上等な製品として知覚されるスタンドを提供することが有利であろう。本発明の他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び特許請求の範囲から明らかとなるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、一実施形態で、上側キャビティ及び下側キャビティを有する開口部を画定する上面を有するスタンドを提供することによって、上記のニーズを満たしている。上側キャビティが上面と連通している。上側キャビティが第1のシェービングカミソリのハンドルを支持するように構成された第1の幅を有するハンドル載置面を有する。下側キャビティは、上側キャビティの下方に位置付けられ、上側キャビティと連通している。下側キャビティは、第2のシェービングカミソリのハンドルを支持するように構成された第2の幅を有するハンドル載置面を有する。第1の幅は第2の幅よりも広い。
【0006】
別の態様では、本発明は、概して、第1の幅を有するハンドルを有する第1のシェービングカミソリを特徴とする。第1のシェービングカミソリのハンドルを受容するように構成されたハンドル載置面を有する上側キャビティと、第2のシェービングカミソリのハンドルを受容するように構成されたハンドル載置面を有する下側キャビティと、を有する、開口部を画定する上面を有する、スタンド。上側キャビティが上面と連通している。下側キャビティは、上側キャビティの下方に位置付けられ、上側キャビティと連通している。上側キャビティのハンドル載置面は、下側キャビティのハンドル載置面の幅よりも大きい第1の幅を有する。
【0007】
別の態様では、本発明は、概して、開口部を画定する上面を有するカバーと、上面と連通する下側キャビティと、を有するシェービングカミソリのハンドル用スタンドを特徴とする。下側キャビティは、ハンドルを支持するように構成された第2の幅を有するハンドル載置面を有する。基部はカバーに取り付けられており、上面の反対側にある底面を有する。底面は、下側キャビティ内へと延在する排水開口部を画定する。底面にリングが固定されている。リングは、リングの外縁部からリングの内縁部まで延在するスロットを画定する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の上述の特徴及び利点並びに他の特徴及び利点、またそれらを実現する方法は、本開示の非限定的実施形態の以下の説明を、添付図面と併せて参照することによってより明白となり、本開示自体がより良好に理解されるであろう。
図1A】本開示の1つの非限定的な実施形態による、第1のシェービングカミソリハンドルを有するシェービングカミソリ用のスタンドの斜視図である。
図1B】第2のシェービングカミソリハンドルを有する、図1Aのシェービングカミソリ用のスタンドの斜視図である。
図2A図1A及び図1Bのシェービングカミソリ用のスタンドの上面斜視図である。
図2B図1A及び図1Bのシェービングカミソリ用のスタンドの底面斜視図である。
図3A図1Aの線3A-3Aに概ね沿って取られた、シェービングカミソリ用のスタンドの断面図である。
図3B図1Bの線3B-3Bに概ね沿って取られた、シェービングカミソリ用のスタンドの断面図である。
図4】シェービングカミソリ用のスタンドの第1の分解組立図である。
図5】シェービングカミソリ用のスタンドの第2の分解組立図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示は、ハンドルと、使用していないときにハンドルをドッキングするためのスタンドと、を有する、パーソナルケアシステムを提供する。以下、パーソナルケア製品システムの機能、設計、及び動作の原理についての総合的な理解を得るために、本開示の種々の非限定的実施形態について説明する。これらの非限定的実施形態のうちの1つ以上の例を添付図面に示す。当業者であれば、本明細書で説明され、かつ添付図面に示す方法が非限定的な実施形態の例であり、本開示の様々な非限定的な実施形態の範囲が特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解するであろう。ある非限定的な実施形態に関連して示すか又は述べる特徴は、他の非限定的な実施形態の特徴と組み合わせてもよい。このような改変及び変形は、本開示の範囲に含まれるものとする。
【0010】
ここで図1A及び図1Bを参照すると、本開示の1つの非限定的な実施形態による、スタンド10の斜視図が示されている。スタンド10は、図1Aに示すように、第1のシェービングカミソリ12を概ね直立の位置で保持することが可能であり得る。スタンド10はまた、図1Bに示すように、第2のシェービングカミソリ14を概ね直立の位置で保持することが可能であり得る。第1のシェービングカミソリ12は、第2のシェービングカミソリ14のハンドル18とは異なるジオメトリを有するハンドル16を有し得る。スタンド10は、第1のシェービングカミソリ12のハンドル16又は第2のシェービングカミソリ14のハンドル18のいずれかを受容するように構成された開口部22を画定する上面20を有し得る。したがって、スタンド10の開口部22は、シェービングカミソリ12及び14が、使用されていないときに概ね直立の位置で維持されるように、両方のハンドル16及び18を収容することができる。10は、消費者が、スタンドの上面に追加の開口部を必要とせずに、単一のスタンドに異なるカミソリハンドルを保持させることを可能にする、はるかに単純な設計を提供する。汚れ、埃、水、及びシェービングくずは、使用されていない余分な開口部に捕捉され得る。以下でより詳細に説明するように、図1A及び図1Bには、ハンドル16及び18がドッキング位置で示されている。ドッキング位置にある間、ハンドル16及び18のそれぞれの第1の端部分24及び26は、スタンド10に(すなわち、開口部22内に)一時的に固定され得る。
【0011】
ハンドル16及び18を手動式の湿式シェービングカミソリとして示しているが、このような描写は例示目的にすぎない。スタンド10にドッキングさせることができる個人消費者製品の他の例としては、限定されないが、乾式カミソリ、脱毛器又は他の毛髪切断装置及び/若しくは家庭用脱毛装置、トリマー、パーソナルグルーマー、歯ブラシ、除毛装置などを挙げることができる。更に、シェービングカミソリカートリッジ28及び29がハンドル16及び18のそれぞれの近位端30及び32に結合されているように表されているが、他の実施形態では、ハンドル16及び18は、追加的又は代替的に、有孔シェービングフォイル、回転カッター、発振カッター、トリマー、などの、他のタイプのグルーミング装置を含むことができる。したがって、図示されたシェービングカミソリカートリッジ28及び29を有するハンドル16及び18は例示目的にすぎず、本開示を、ハンドル16及び18あるいはスタンド10の任意の特定の構成に限定することを意図するものではない。特定の実施形態では、スタンド10とハンドル16及び18のうちの1つ以上とは、キット33及び35として一緒に販売され得る。
【0012】
本明細書で使用するとき、ハンドル16及び18という用語は、それぞれのシェービングカミソリカートリッジ28及び29などの任意の取り付け可能な構成要素を含む、スタンド10内に保管することができるパーソナルグルーミング装置を指す。ハンドル16及び18は、概ね円筒形の細長い本体36及び38を有するように示されているが、本開示はそのように限定されない。その代わりに、細長い本体36及び38は、任意の好適な形状、サイズ、又は構成とすることができ、シェービングカミソリ12及び14(例えば、把持部分)の使用中にユーザに把持されるハンドル16及び18の一部分である。シェービングカミソリカートリッジ28及び29(又は他のタイプの取り付け用具若しくは固定用具)は、全体的な所望のコスト及び性能に応じて、固定して又は枢動可能にハンドル16及び18に装着することができる。シェービングカミソリカートリッジ28及び29は、ハンドル16及び18にそれぞれ、永続的に取り付けても、あるいは取り外し可能に装着してもよい。
【0013】
図2A及び図2Bを参照すると、スタンド10の上面斜視図及び底面斜視がそれぞれ図示されている。スタンド10は、上面20まで延在する外面42を有する、カバー40を含み得る。特定の実施形態では、開口部22は、上面20及び外面42に延在し得る。スタンド10は、図2Bに示すように、カバー40に固定された底面44を有し得る。安定性を提供するために、底面44の一部分にリング46が装着され得る。例えば、リング46は、スタンド10が湿潤して滑りやすい表面上で摺動するのに耐えるように、エラストマー、ゴム、シリコーン、又は他の低デュロメータ材料を含み得る。リング46は、リング46の外縁部51から内縁部53まで延在するスロット48を画定し得る。スロット48は、水及び又はくずがスタンド10の下に流れることを可能にすることによって、水及びくずの収集を防止するのに役立ち得る。スロット48はまた、スタンド10の下のエアベントとして機能し得て、スタンドの底面44とスタンド10が載置される表面(例えば、カウンタートップ)との間で吸引効果を引き起こし得る水の捕捉を最小限に抑えることができる。底面44は、上面20の開口部22と連通する排水開口部50を画定し得る。排水開口部50は、リング46内に位置付けられ得る(すなわち、リング46は、排水開口部50を取り囲んでいる)。したがって、排水開口部50は、適切な排水を可能にするために、スタンド10が載置される表面(例えば、カウンタートップ)から離間され得る。開口部50は、スロット48の反対側(例えば、180度)に位置付けられ得る。しかしながら、開口部50はまた、スロット48から約160~約210度に位置付けられ得ることが理解される。
【0014】
図3A及び図3Bを参照すると、スタンド10の断面図が図示されている。図3Aは、図1Aの線3A-3Aに概ね沿って取られた、第1のシェービングカミソリ12用のスタンド10の断面図である。図3Bは、図1Bの線3B-3Bに概ね沿って取られた、第2のシェービングカミソリ14用のスタンド10の断面図である。第1のシェービングカミソリ12のハンドル16は、図3Aに示すように、ハンドル16の第1の端部分24が上面20の開口部22内に位置付けられた状態で、スタンド10内に一時的に装着され得る。開口部22は、スタンド10(例えば、カバー40)内に延在して、第1のシェービングカミソリ12のハンドル16を受容するように構成された上側キャビティ52を形成し得る。上側キャビティ52は、第1の遠位端部分24を受容するように寸法決めされ得る。例えば、上側キャビティ52は、第1の遠位端部分24を支持するように構成されたハンドル載置面54を有し得る。上側キャビティ52のハンドル載置面54は、第1のシェービングカミソリ12のハンドル16に係合するように構成された第1の幅W1を有し得る。第1のシェービングカミソリ12のハンドル16は、上側キャビティ52の第1の幅W1に対応する幅W1’を有し得る。例えば、W1’は、ハンドル16の挿入及び取り外しを容易にすることができるようW1よりもわずかに小さくてもよいが、使用されていないときにも依然としてハンドル16を安全に保持する。
【0015】
下側キャビティ56は、上側キャビティ52の下方に位置付けられ、その中へと延在し得る。下側キャビティ56は、上側キャビティ52の下方に位置付けられ、それと連通し得る。下側キャビティ56は、図3Bに示すように、第2のシェービングカミソリ14のハンドル18を支持するように構成された第2の幅「W2」を有するハンドル載置面58を有し得る。下側キャビティ56は、ハンドル18の第1の遠位端部分26に係合するように寸法決めされ得る。第2のシェービングカミソリ14のハンドル18(例えば、遠位端部分26)は、下側キャビティ56の第2の幅W2に対応する幅W2’を有し得る(図3B)。例えば、W2’は、ハンドル18の挿入及び取り外しを容易にすることができるようにW2よりもわずかに小さくてもよいが、使用されていないときにも依然としてハンドル18を安全に保持する。第2の幅W2は、第2のシェービングカミソリハンドル18に適切に係合し、それを保持するために、第1の幅W1よりも小さくてもよい。第2のシェービングカミソリ14(すなわち、遠位端部分26)の幅W2は、遠位端部分26が上側キャビティ54を通過し、下側キャビティ56内に適切に着座するように、第1の幅W1よりも小さくてもよい。特定の実施形態では、下側キャビティ56のハンドル載置面58は、上側キャビティ52のハンドル載置面54から約5.4mm~約9.4mmの距離「d1」だけ離間され得る。したがって、第1のシェービングカミソリハンドル16が上側キャビティ52内の位置であるとき、第1のシェービングカミソリハンドル16は、下側キャビティ56のハンドル載置面58から離間され得、これにより、排水の改善が可能になり得る。特定の実施形態では、第1のシェービングカミソリハンドル16は、下側キャビティ56内へと延在し得るが、下側キャビティ56のハンドル載置面58に係合しなくてもよい。第1のシェービングカミソリハンドル16は、第1のシェービングカミソリのハンドル16の遠位端17が、下側キャビティ56の載置面58から約3.1mm~約7.1mmの距離「d2」だけ離間されるように、上側キャビティ52内に係合位置付けに位置付けられ得る。
【0016】
上側キャビティ52は、対向する側壁60及び62の対によって部分的に画定され得る。距離W1は、シェービングカミソリハンドル16に係合する対向する側壁60と側壁62との間の最大距離として測定され得る。同様に、下側キャビティ56は、対向する側壁64及び66の対によって部分的に画定され得る。距離W2は、シェービングカミソリハンドル18に係合する対向する側壁64と側壁66との間の最大距離として測定され得る。下側キャビティ56のハンドル載置面58及び上側キャビティ52のハンドル載置面54は、それぞれに下面68及び70を有し得る。下面68は、シェービングカミソリハンドル16に接触する最下点であり得る。下面70は、シェービングカミソリハンドル18に接触する最下点であり得る。したがって、距離d1は、下面68と下面70との間の垂直距離として測定され得る。底面44によって画定される排水開口部50は、下面70を通って下側キャビティ56内へと延在し得る。特定の実施形態では、上側キャビティ52の対向する側壁60及び62のうちの1つ以上は、下側キャビティ56の対向する側壁66及び68のうちの少なくとも1つの半径よりも大きい半径を有し得る。図3Bに示すように、上側キャビティ52は、下面68から上面20まで延在する高さ「H1」を有し得る。下側キャビティ56は、下面68から下面70まで延在する高さ「H2」を有し得る。高さH1は、よりバランスのとれたスタンド10を提供するために高さH2よりも大きくてもよく、これにより、傾斜に対する耐性が高くなる。スタンド10は、第1のハンドル及び第2のハンドルのハンドル載置面とは別個の追加のハンドル載置面を提供することによって、3つ以上の異なるカミソリジオメトリを保持し得ることが理解される。
【0017】
図4及び図5を参照すると、スタンド10の分解組立図が示されている。スタンド10は、基部72を含み得る。基部72は、図5に示すように、スタンド10の底面44を含み得る。本体74は、基部72に装着され得る。本体74は、おもり78を受容するように寸法決めされたポケット76を画定し得る。おもり78は、鋼、鉄、亜鉛、ニッケル、又はそれらの組み合わせなどの重質材料を含み得る。例えば、おもり78は、スタンド10の全重量の25%超(例えば、約25%~約50%)を構成し得る。カバー40は、本体74に(例えば、本体74の上に)装着され、1つ以上の締結具80、82及び84を用いて基部72に装着され得る。次いで、リング46は、底面44に装着され、1つ以上の締結具80、82、及び84を覆い得る。
【0018】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示されている寸法は、「約40mm」を意味することが意図されている。更に、寸法は、典型的な製造許容差によるずれを許容しない、不可能なほど高い形而上学的識別基準に固執されるべきではない。したがって、「約」という用語は、典型的な製造の許容誤差の範囲内であると解釈されるべきである。
【0019】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、除外又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求されるいかなる発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのようないかなる発明も教示、示唆又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文書内の同じ用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0020】
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にある全てのそのような変更及び修正を添付の特許請求の範囲に網羅することが意図される。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5