(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-20
(45)【発行日】2024-05-28
(54)【発明の名称】定量的取引戦略の作成方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/04 20120101AFI20240521BHJP
G06F 9/445 20180101ALI20240521BHJP
【FI】
G06Q40/04
G06F9/445 130
(21)【出願番号】P 2022559690
(86)(22)【出願日】2021-09-24
(86)【国際出願番号】 CN2021120466
(87)【国際公開番号】W WO2023044809
(87)【国際公開日】2023-03-30
【審査請求日】2022-09-29
(73)【特許権者】
【識別番号】522365915
【氏名又は名称】富途網絡科技(深▲チェン▼)有限公司
【氏名又は名称原語表記】FUTU NETWORK TECHNOLOGY(SHENZHEN)CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】28 floor,D1 building,Kexing Science Park,15 Keyuan Road,Nanshan District,Shenzhen,Guangdong,China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】李健
【審査官】加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-515143(JP,A)
【文献】特開2008-129984(JP,A)
【文献】米国特許第7640207(US,B1)
【文献】米国特許第8682773(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0057600(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G06F 9/445
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
定量的取引戦略の作成方法であって、
前記方法は電子機器により実行であり、
少なくとも1つの編集可能なコントロールを含むグラフィカルインターフェイスを表示するステップと、
前記少なくとも1つの編集可能なコントロールの機能に基づいて、前記少なくとも1つの編集可能なコントロールに対応する機能係数を決定するステップと、
各前記少なくとも1つの編集可能なコントロールの間の機能係数に基づいて、前記少なくとも1つの編集可能なコントロールの間の関連関係を決定するステップと、
関連関係に従って、2つのコントロールの間に線接続可能であるかどうかを判定し、2つのコントロールが接続不可能であるが、ユーザーは両方を接続すると、エラーを報告するステップと、
ユーザーによって前記グラフィカルインターフェイスを介して入力されたグラフィカル定量的取引戦略を取得するステップであって、前記グラフィカル定量的取引戦略は少なくとも2つの編集されたコントロールと接続線を含み、前記接続線は前記編集されたコントロールを接続するために使用され、前記編集されたコントロールは属性パラメータを含むステップと、
前記グラフィカル定量的取引戦略に従って、定量的取引戦略スクリプトを取得するステップ
であって、当該ステップは、前記グラフィカル定量的取引戦略に従って、少なくとも1つの経路を決定するステップであって、前記経路は少なくとも1つの第1のコントロールと前記第1のコントロールと隣接するコントロールとの間の接続線を含むステップと、前記第1のコントロールを第1の関数としてパッケージするステップと、前記第1の関数と前記第1のコントロールと隣接するコントロールとの接続線に応じて、前記経路を第2の関数としてパッケージするステップであって、前記第2の関数は前記経路内の前記第1のコントロールの第1の関数を内部的に呼び出すステップと、前記第2の関数に応じて、前記定量的取引戦略スクリプトを取得するステップであって、前記定量的取引戦略スクリプトはコールバック関数を含み、前記コールバック関数は前記第2の関数を呼び出すステップと、を含むステップと、
前記定量的取引戦略スクリプトを実行し、定量的取引結果を取得するステップ
であって、前記定量的取引戦略スクリプトが実行される場合、戦略プログラムはクライアントのアプリケーションプログラムプログラミングインターフェイスモジュールと接続を確立し、前記アプリケーションプログラムプログラミングインターフェイスモジュールはそれぞれの要求の送受信を完成し、データをキャッシュし、キャッシュされたデータを直接返し、他のデータはバックグラウンドに要求し、前記アプリケーションプログラムプログラミングインターフェイスモジュールはデータを処理した後、データを前記戦略プログラムに返すステップと、を含む、ことを特徴とする定量的取引戦略の作成方法。
【請求項2】
前記グラフィカルインターフェイスはコントロールバー、戦略キャンバス及びプロパティバーを含み、
ユーザーによって前記グラフィカルインターフェイスを介して入力されたグラフィカル定量的取引戦略を取得するステップは、
ユーザー
が前記コントロールバーから選択された少なくとも1つのコントロールを取得するステップと、
ユーザーの第1の操作に応答して、前記少なくとも1つのコントロールを前記戦略キャンバスに添加するステップであって、前記戦略キャンバスに開始コントロールが予め設定されるステップと、
ユーザー
が前記戦略キャンバスから選択されたコントロールを取得し、前記プロパティバーで前記選択されたコントロールの属性パラメータを編集するステップと、
ユーザーの第2の操作に応答して、前記少なくとも1つのコントロールと前記開始コントロールを前記接続線を介して接続し、前記グラフィカル定量的取引戦略を生成するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コントロールバーは条件コントロール及び/又はイベントコントロールを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記条件コントロールは組み合わせ条件コントロールを含み、前記方法は、
ユーザーの第3の操作に応答して、ポップアップウィンドウを表示するステップと、
ユーザーが前記ポップアップウィンドウに入力した少なくとも2つの条件と前記少なくとも2つの条件の関連関係を取得するステップと、
前記少なくとも2つの条件と前記関連関係に従って、前記組み合わせ条件コントロールを生成するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
中間順トラバーサルの方式でバイナリツリーを生成するステップであって、前記バイナリツリーの葉ノードは前記少なくとも2つの条件を示し、前記バイナリツリーの分岐ノードは前記少なくとも2つの条件の関連関係を示すステップと、
前記組み合わせ条件コントロールのプレビュー図を表示するステップであって、前記プレビュー図は前記バイナリツリーを含むステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記開始コントロールの属性設定は、該当するアカウント設定、循環設定及びグローバル変数設定のうちの少なくとも1つを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記経路は少なくとも2つの前記第1のコントロールを含み、前記少なくとも2つの第1のコントロールはツリーネットワークトポロジー構造を構成する、ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
前記グラフィカル定量的取引戦略は開始コントロールを含み、前記少なくとも1つの経路の数は前記開始コントロールの出口数によって決定される、ことを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
定量的取引戦略の作成装置であって、
少なくとも1つの編集可能なコントロールを含むグラフィカルインターフェイスを表示するための表示ユニットと、
ユーザーによって前記グラフィカルインターフェイスを介して入力されたグラフィカル定量的取引戦略を取得するための取得ユニットであって、前記グラフィカル定量的取引戦略は少なくとも2つの編集されたコントロールと接続線を含み、前記接続線は前記編集されたコントロールを接続するために使用され、前記編集されたコントロールは属性パラメータを含む取得ユニットと、
前記グラフィカル定量的取引戦略に従って、定量的取引戦略スクリプトを取得するための処理ユニットと、を備え、
前記処理ユニットはさらに、前記定量的取引戦略スクリプトを実行し、定量的取引結果を取得
し、その中、前記定量的取引戦略スクリプトが実行される場合、戦略プログラムはクライアントのアプリケーションプログラムプログラミングインターフェイスモジュールと接続を確立し、前記アプリケーションプログラムプログラミングインターフェイスモジュールはそれぞれの要求の送受信を完成し、データをキャッシュし、キャッシュされたデータを直接返し、他のデータはバックグラウンドに要求し、前記アプリケーションプログラムプログラミングインターフェイスモジュールはデータを処理した後、データを前記戦略プログラムに返すために使用され、
前記処理ユニットはさらに、前記少なくとも1つの編集可能なコントロールの機能に基づいて、前記少なくとも1つの編集可能なコントロールに対応する機能係数を決定し、各前記少なくとも1つの編集可能なコントロールの間の機能係数に基づいて、前記少なくとも1つの編集可能なコントロールの間の関連関係を決定し、関連関係に従って、2つのコントロールの間に線接続可能であるかどうかを判定し、2つのコントロールが接続不可能であるが、ユーザーは両方を接続すると、エラーを報告するために使用され、
前記グラフィカル定量的取引戦略に従って、定量的取引戦略スクリプトを取得することは、
前記グラフィカル定量的取引戦略に従って、少なくとも1つの経路を決定するステップであって、前記経路は少なくとも1つの第1のコントロールと前記第1のコントロールと隣接するコントロールとの間の接続線を含むことと、
前記第1のコントロールを第1の関数としてパッケージすることと、
前記第1の関数と前記第1のコントロールと隣接するコントロールとの接続線に応じて、前記経路を第2の関数としてパッケージするステップであって、前記第2の関数は前記経路内の前記第1のコントロールの第1の関数を内部的に呼び出すことと、
前記第2の関数に応じて、前記定量的取引戦略スクリプトを取得するステップであって、前記定量的取引戦略スクリプトはコールバック関数を含み、前記コールバック関数は前記第2の関数を呼び出すことと、を含む、ことを特徴とする定量的取引戦略の作成装置。
【請求項10】
電子機器であって、プロセッサとメモリを備え、前記メモリに命令が記憶され、前記プロセッサが前記命令を実行する際に、前記プロセッサに請求項1
-8のいずれか1項に記載の方法を実行させる、ことを特徴とする電子機器。
【請求項11】
コンピューター可読記憶媒体であって、コンピュータープログラムを記憶するために使用され、前記コンピュータープログラムはコンピューターに請求項1
-8のいずれか1項に記載の方法を実行させる、ことを特徴とするコンピューター可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例はソフトウェア技術分野に関し、より具体的には、定量的取引戦略の作成方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
金融市場では、定量的取引戦略はますます広く使用されている。定量的取引戦略は投資ユーザーまたはチームの損益に直接影響を与える。このため、定量的取引戦略の作成は特に重要になる。
【0003】
ユーザーは定量的取引戦略を作成する場合、プログラミング言語でコードを書く方法によってデータの定量的分析を実現する場合が多い。この方法では、ユーザーは、プログラミングにおける変数、関数、クラス、TCP接続等の複雑な概念を理解し、多くのAPIドキュメントを読むなど、プログラムコードを書く能力を備える必要があり、専門的なハードルが高い。また、戦略案内の方法でユーザーが定量的取引戦略を作成するように案内することもでき、例えば、ユーザーに固定のルールインターフェイスを提供することによって、ユーザーがチェックなどで定量的取引戦略の作成を実現するが、この方法はユーザーのパーソナライズの需要を満たすことができない。
【0004】
このため、ユーザーの需要を満たすように、簡単且つ柔軟な定量的取引戦略の作成方法を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は、定量的取引戦略が簡単で柔軟に作成され、ユーザーの様々な需要を満たす定量的取引戦略の作成方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様は、定量的取引戦略の作成方法を提供し、該方法は、少なくとも1つの編集可能なコントロールを含むグラフィカルインターフェイスを表示するステップと、ユーザーによって前記グラフィカルインターフェイスを介して入力されたグラフィカル定量的取引戦略を取得するステップであって、前記グラフィカル定量的取引戦略は少なくとも2つの編集されたコントロールと接続線を含み、前記接続線は前記編集されたコントロールを接続するために使用され、前記編集されたコントロールは属性パラメータを含むステップと、前記グラフィカル定量的取引戦略に従って、定量的取引戦略スクリプトを取得するステップと、前記定量的取引戦略スクリプトを実行し、定量的取引結果を取得するステップと、を含む。
【0007】
第2の態様は、定量的取引戦略の作成装置を提供し、該装置は、少なくとも1つの編集可能なコントロールを含むグラフィカルインターフェイスを表示するための表示ユニットと、ユーザーによって前記グラフィカルインターフェイスを介して入力されたグラフィカル定量的取引戦略を取得するための取得ユニットであって、前記グラフィカル定量的取引戦略は少なくとも2つの編集されたコントロールと接続線を含み、前記接続線は前記編集されたコントロールを接続するために使用され、前記編集されたコントロールは属性パラメータを含む取得ユニットと、前記グラフィカル定量的取引戦略に従って、定量的取引戦略スクリプトを取得するための処理ユニットと、を備え、前記処理ユニットはさらに、前記定量的取引戦略スクリプトを実行し、定量的取引結果を取得するために使用される。
【0008】
第3の態様は、プロセッサとメモリを備える電子機器を提供する。該メモリは、コンピュータープログラムを記憶するために使用され、該プロセッサは、該メモリに記憶されたコンピュータープログラムを呼び出して実行して、上記第1の態様における方法を実行するために使用される。
【0009】
第4の態様は、コンピュータープログラムを記憶するためのコンピューター可読記憶媒体を提供し、該コンピュータープログラムはコンピューターに上記第1の態様及び第1の態様のいずれの実現手段における方法を実行させる。
【0010】
第5の態様は、コンピュータープログラム命令を含むコンピュータープログラム製品を提供し、前記コンピュータープログラム命令はコンピューターに上記第1の態様及び第1の態様のいずれの実現手段における方法を実行させる。
【0011】
第6の態様は、コンピューターで実行されると、コンピューターに上記第1の態様及び第1の態様のいずれの実現手段における方法を実行させるコンピュータープログラムを提供する。
【0012】
本願の実施例は、ユーザーがグラフィカルインターフェイスによって入力したグラフィカル定量的取引戦略を取得し、該グラフィカル定量的取引戦略をコンパイルすることで定量的取引戦略スクリプトを取得し、該戦略スクリプトを実行することによって、定量的取引結果を取得することができる。本願において、ユーザーはグラフィカルインターフェイスを介して、プログラムコードを書く能力を必要とせずに、様々な需要に応じて所望のグラフィカル定量的取引戦略を編集することができ、これにより、本願は定量的取引戦略を簡単で柔軟に作成することができ、ユーザーの様々な需要を満たす。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本願の実施例を使用する1つの使用シーンの概略図である。
【
図2】本願の実施例による定量的取引戦略の作成方法の概略フローチャートである。
【
図3】本願の実施例によるグラフィカルインターフェイスの1つの具体例である。
【
図4】本願の実施例による条件ボックスに対応するプロパティバーの具体例である。
【
図5】本願の実施例によるポップアップウィンドウで組み合わせ条件を編集するインターフェイスの一例である。
【
図6】本願の実施例による各条件を論理的に関連付ける一例である。
【
図7】本願の実施例による組み合わせ条件コントロールをプレビューする一例である。
【
図8】本願の実施例による組み合わせ条件コントロールをプレビューする他の例である。
【
図9】本願の実施例によるイベントボックスに対応するプロパティバーの具体例である。
【
図10】本願の実施例によるグラフィカル定量的取引戦略に従って決定された少なくとも1つの経路の一具体例である。
【
図11】本願の実施例によるグラフィカル定量的取引戦略に従って決定された少なくとも1つの経路の他の具体例である。
【
図12】本願の実施例による戦略スクリプトの実行の1つの概略フローチャートである。
【
図13】本願の実施例によるインターフェイス応答の通信アーキテクチャの1つの概略ブロック図である。
【
図14】本願の実施例による定量的取引戦略の作成装置400の概略ブロック図である。
【
図15】本願の実施例による電子機器800の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本願の実施例の図面を参照して、本願の実施例における技術的解決手段を説明し、無論、説明された実施例は本願の一部の実施例だけであり、全部の実施例ではない。本願の実施例について、当業者によって創造的な労働なしに得られたすべての他の実施例は、いずれも本願が保護する範囲に属する。
【0015】
理解すべき点として、本願の実施例において、「Aに対応するB」はBがAに関連するのを示す。一実現手段において、Aに応じてBを決定することができる。また、理解すべき点として、Aに応じてBを決定することは、Aに応じてBを決定することのみを意味しなく、A及び/又は他の情報に応じてBを決定してもよい。
【0016】
本願の説明では、特に別途の説明がない場合を除き、「少なくとも1つ」とは、1つまたは複数を指し、「複数」とは、2つまたは2つ以上を指す。また、「及び/又は」は、関連オブジェクトを説明するための関連関係であり、三種の関係が存在してよいことを示し、例えば、A及び/又はBは、単独にAが存在し、同時にAとBが存在し、単独にBが存在するという三種の場合を示すことができる。AとBは、単数形でも複数形でもよい。また、本文におけるキャラクター「/」は、一般的に前後関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示すことを理解すべきである。「以下の少なくとも1つの項目(個)」または同様の表現は、これらの項目の任意の組み合わせを指し、単一の項目(個)または複数の項目(個)の任意の組み合わせを含む。例えば、a,b,またはcのうちの少なくとも1つの項目(個)は、a,b,c,a-b,a-c,b-c,またはa-b-cを示すことができ、a,b,cは1つまたは複数であってもよい。
【0017】
さらに、理解すべき点として、本願の実施例に現れる第1、第2などの説明は、説明対象を示すまたは区別するためにのみ使用され、順序はなく、本願の実施例における機器個数に対する特別な限定を表すものでもない。本願の実施例のいかなる制限も構成しない。
【0018】
さらに、理解すべき点として、明細書に記載された実施例に関連する特定の特徴、構造または特性は本願の少なくとも1つの実施例に含まれる。なお、これらの特定の特徴、構造または特性は任意の適切な方法で1つまたは複数の実施例に組み合わせられることができる。
【0019】
なお、用語「含む」と「有する」及びそれらの任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又はサーバーは、明確に並べられたそれらのステップ又はユニットに限定される必要はなく、明確に並べられない又はこれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。
【0020】
図1は本願の実施例による使用シーンの概略図である。該使用シーンは電子機器101に関し、電子機器101はスマートフォン(例えばAndroidフォン、iOSフォン、Windows(登録商標) Phoneフォン等)、タブレットコンピューター、ポケットパソコン、ラップトップ、モバイルインターネットデバイス(mobile Internet device)、ウェアラブルデバイス、車載デバイスなどの様々な端末機器であってもよく、制限がない。端末機器はユーザー機器(User Equipment、UE)、端末又はユーザー装置等とも呼ばれ、限定がない。
【0021】
選択可能に、電子機器101はサーバー(例えば、市況サーバー)と無線通信技術を介してデータの伝送を行うことができる。例示的に、
図1に示す電子機器101はクライアント/サーバー(client/server、C/S)モードであってもよく、クライアントはサービス側(例えば、サーバー)からデータをプルすることができる。一具体的な例として、クライアントはMVP(Model-View-Presenter)アーキテクチャを使用して、インターフェイス、データ操作、データベースなどを互いに分離する。
【0022】
本願の実施例において、例示的に、電子機器は少なくとも1つの編集可能なコントロールを含むグラフィカルインターフェイスを表示することができ、ユーザーは電子機器101を操作することでグラフィカル定量的取引戦略を入力することができ、該グラフィカル定量的取引戦略は少なくとも2つの編集されたコントロールと接続線を含む。電子機器101はユーザーの操作に応答し、グラフィカル定量的取引戦略を取得し、定量的取引戦略スクリプトを取得し、さらに、該スクリプトを実行し、定量的取引結果を取得する。
【0023】
例示的に、本願の実施例における定量的取引の標的は先物、株式またはファンドなどの製品であってもよく、制限がない。
【0024】
説明する必要がある点として、
図1に示される使用シーンは、本願の実施例を説明するためにのみ使用され、限定するためのものではない。具体的に実施される場合、実際の必要に応じて本願の実施例による技術的解決手段を柔軟に使用することができる。
【0025】
図2は本願の実施例による定量的取引戦略の作成方法200の概略フローチャートである。方法200は
図1の電子機器101、または該電子機器101に設けられる回路またはチップにより実行可能である。
図2に示すように、方法200はステップ210~240を含む。
【0026】
210では、少なくとも1つの編集可能なコントロールを含むグラフィカルインターフェイスを表示する。
【0027】
例示的に、端末機器にインストールされたアプリケーションプログラム(application、APP)のインターフェイスにグラフィカルインターフェイスを表示することができ、ユーザーが定量的取引戦略を作成するために使用される。該APPはデスクトップAPP、またはモバイルアプリAPPであってもよく、限定がない。
【0028】
ここで、コントロールはグラフィカルコントロールであってもよい。具体的に、本願の実施例において、定量的取引戦略をグラフィカルコントロールに抽象化することができる。例示的に、コントロールは開始コントロール、条件コントロール及びイベントコントロールのうちの少なくとも1つを含む。グラフィカルインターフェイスにおける各コントロールは編集可能であり、ユーザーは編集によりコントロールの属性パラメータを入力することができる。
【0029】
220では、ユーザーによって前記グラフィカルインターフェイスを介して入力されたグラフィカル定量的取引戦略を取得し、前記グラフィカル定量的取引戦略は少なくとも2つの編集されたコントロールと接続線を含み、前記接続線は前記編集されたコントロールを接続するために使用され、前記編集されたコントロールは属性パラメータを含む。
【0030】
例示的に、ユーザーは定量的取引戦略プロセスを異なる条件またはイベントに分割でき、次に、グラフィカルインターフェイスを介してコントロール(例えば、開始コントロール、条件コントロール及びイベントコントロールのうちの少なくとも1つ)を選択し、コントロールを編集することで選択されたコントロールの属性パラメータを入力し、次に、接続線によって少なくとも2つのコントロールを接続し、例えば、直接接続または並列接続を介して、様々な定量的取引戦略を実現する。ここで、該接続線は接続された少なくとも2つのコントロールの間の関連関係を示すことができる。
【0031】
幾つかの選択可能な実施例において、前記グラフィカルインターフェイスはコントロールバー、戦略キャンバス及びプロパティバーを含む。このとき、ユーザーによって前記グラフィカルインターフェイスを介して入力されたグラフィカル定量的取引戦略を取得する一実現手段として、ユーザーによって前記コントロールバーのうちから選択された少なくとも1つのコントロールを取得することができる。次に、ユーザーの第1の操作に応答し、前記少なくとも1つのコントロールを前記戦略キャンバスに添加し、前記戦略キャンバスに開始コントロールを予め設定する。続いて、ユーザーによって前記戦略キャンバスから選択されたコントロールを取得し、前記プロパティバーで前記選択されたコントロールの属性パラメータを編集することができる。その後、ユーザーの第2の操作に応答し、前記少なくとも1つのコントロールと前記開始コントロールを前記接続線を介して接続し、前記グラフィカル定量的取引戦略を生成する。
【0032】
以下、APPの表示インターフェイスを組み合わせてグラフィカル定量的取引戦略の作成プロセスを詳細に説明する。理解すべき点として、以下の実施例における各インターフェイス図は、本願の実施例による技術的解決手段を理解しやすくするためにのみ使用され、本願の技術的解決手段を限定するものではない。
【0033】
図3はグラフィカルインターフェイスの一具体例を示し、該グラフィカルインターフェイスはナビゲーションバー310、コントロールバー320、戦略キャンバス330及びプロパティバー340を含む。
【0034】
図3に示すように、ナビゲーションバー310は現在の定量的取引戦略(例えば
図3の戦略1、戦略2、戦略3、新規作成戦略、新規作成戦略1、新規作成戦略2等)、または実行されている定量的取引戦略を表示することができる。選択可能に、ナビゲーションバー310はバックテストされているなど、定量的取引戦略の状態をさらに表示してもよい。選択可能に、ナビゲーションバーは、新規作成定量的取引戦略のアイコン、例えば、「+」を表示することもできる。
【0035】
引き続き
図3を参照し、コントロールバー320は複数の編集可能なコントロール、例えば、条件コントロールとイベントコントロールを表示するために使用される。条件コントロールトライブラリは判断条件を記憶し、イベントコントロールトライブラリは操作を実行するイベントを記憶するために使用される。1つまたは複数の条件は1つの条件コントロールに対応でき、1つまたは複数のイベントは1つのイベントコントロールに対応でき、限定されない。
【0036】
例示的に、条件コントロールは例えば、if/else論理的判断などの1組の論理的判断であってもよい。ユーザーは異なる判断条件を自分で選択することができ、例えば、移動平均線は長い配列かどうか?購入可能な最大数が1より大きいかどうか?また、条件コントロールは選択されたアカウントがポジションするかどうかを判断し、完成されていない注文条件があるかどうかなどを判断する。
【0037】
例示的に、イベントコントロールは、取引相手の価格で1ロットの株式購入する、またはアカウント全体をキャンセルするなどの1つの実行関数であってもよい。一見単純なロジックであるが、内部で異常を処理する必要があり、同時に、サーバーへの同時リクエストが集中しすぎないようにグローバルな間隔管理も行う必要がある。
【0038】
いくつかの選択可能な実施例において、条件コントロールは信号コントロール、アカウントコントロール及び組み合わせコントロールのうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
具体的に、信号は市場に関連する客観データである。選択可能に、ユーザーが一般的に使用する取引基準に従って、信号条件コントロールを技術カテゴリ、基本カテゴリ、資金カテゴリ、及びニュースカテゴリに分類できる。幾つかの実施例において、信号は、ユーザーがすぐに使用できるように予め定義されることができ、例えば、MACDの予め定義される結果は「ゴールデンクロス」、「サイレントクロス」、「トップダイバージェンス」、「ボトムダイバージェンス」等である。
図3のコントロールバー320は、信号コントロールの一具体例を示す。例えば、技術カテゴリは、移動平均の収束と発散(Moving Average Convergence and Divergence、MACD)、ストキャスティクスインジケーター(KDJ)、相対力指数(Relative Strenth Index、RSI)、モメンタムインジケーター等の条件コントロールを含んでもよく、基本カテゴリは、株価収益率(Price to Earning Ratio、PE)、資産利益率(Return on Assets、ROA)、普通株主資産利益率(Rate of Return on Common Stockholders’ Equity、ROE)、1株当たり利益(Earnings Per Share、EPS)等の条件コントロールを含んでもよく、資金カテゴリは資金向き、資金分布、チップ分布等の条件コントロールを含んでもよく、ニュースカテゴリは世論追跡条件コントロールを含んでもよい。
【0040】
選択可能に、コントロールバーには変数比較信号が含まれてもよく、グローバル変数、定数、数値条件変数の間の大きさの関係を比較するために使用される。
【0041】
具体的に、アカウント条件は、個人の取引ビジネスアカウントに関連付けられ、パーソナライズされる。選択可能に、ユーザーが一般的に使用するアカウント状態に応じて、アカウント条件コントロールはアカウント資産、最大売買可能額、ポジション、注文、トランザクション等に分けられる。例えば、資産アカウントは、最大購買力、空売り購買力、現金購買力、純資産価値、リスク状態、現金、ロング市場価値、ショート市場価値、初期証拠金、margin call証拠金、維持証拠金等の条件コントロールを含んでもよく、最大売買可能額は購入可能な現金、購入可能な最大額、購買可能なポジション等の条件コントロールを含んでもよく、ポジションは、ポジション向き、保有数量、販売可能数量、原価/始価、ポジション市場価値、損益率、損益額、今日の総購入量(株式のみ)、今日総購入額(株式のみ)、今日の総販売量(株式のみ)、今日の総販売額(株式のみ)、未実現損益(先物のみ)、実現損益(先物のみ)等の条件コントロールを含んでもよく、注文は注文状態、前のロング注文の価格、前のショート注文の価格等の条件コントロールを含んでもよく、トランザクションはトランザクション状態、トランザクション価格、トランザクション数量等の条件コントロールを含んでもよい。
【0042】
具体的に、複数の条件は、且つ、または、()の論理関係を介して1つの組み合わせ条件にパッケージ化でき、該組み合わせ条件は1つの組み合わせ条件コントロールに対応できる。該複数の条件はサブ条件と呼ばれることができる。例示的に、サブ条件の数は10個以下であってもよい。選択可能に、本願の実施例はユーザー定義の組み合わせ条件コントロールをサポートする。
【0043】
いくつかの選択可能な実施例において、イベントコントロールは注文の発行、注文のキャンセル、ポジションの清算、メッセージリマインダー、退出戦略プログラム、割り当て演算等の時間コントロールを含む。選択可能に、注文の発行、注文のキャンセル及びポジションの清算は取引イベントコントロールに属することができる。
【0044】
一実現手段として、コントロールの内容が多いため、一般的に使用するコントロールのいくつかを挙げてコントロールバーに配置することができ、残りは、ドロップダウンメニューから表示するか、またはクリックして詳細を表示することができ、これらに制限されない。
【0045】
幾つかの実施例において、ユーザーは所望の条件コントロールまたはイベントコントロールを検索することができ、対応するインターフェイスは該条件コントロールまたはイベントコントロールに自動的にジャンプすることができる。
【0046】
いくつかの選択可能な実施例において、ユーザーは第1の操作を介して、コントロールバー320におけるコントロールを選択して戦略キャンバス330に添加することで対応するボックスを形成することによって、グラフィカル定量的取引戦略を形成する。第1の操作の一例として、左キーを長押しすること、及び/又は組み合わせコントロールボタンをドラッグすることによって、該コントロールを戦略キャンバス330に添加することができる。具体的な例として、マウスがコントロールバーにおけるコントロールに置かれる場合、このコントロールがフロートし、ドラッグできることをユーザーに提示する。選択可能に、このとき、キャンバスの色が対応的に変化可能であり、配置できる領域をユーザーに提示する。コントロールを完全にキャンバス領域に入るようにドラッグした後、コントロールは元のコントロールバーのスタイルをキャンバス内のスタイルに切り替え、配置可能な状態に入ることを示す。
【0047】
戦略キャンバス330における要素にはボックスと線が含まれる。ボックスはユーザーが添加したコントロール、または予め設定された開始コントロールに対応できる。プロパティバー340は、コントロールの属性編集に使用される。ユーザーが戦略キャンバス330における要素(例えば、ボックスまたは線)を選択する場合、プロパティバー340に該要素に対応する編集可能なパラメータが表示されることができる。例示的に、コントロールに大量の複雑な属性が含まれる場合があり、例えば、注文の発行時間コントロールの属性は注文タイプ、標的、方向、価格、数量等を含んでもよい。本願の実施例は属性編集をプロパティバーに集中させることにより、ユーザーがコントロール属性を理解し、開発の複雑さを軽減するのに役に立つ。
【0048】
例示的に、グラフィカル定量的取引戦略ごとに1つの開始コントロールがある可能性がある。開始コントロールは戦略の作成時にデフォルトで生成でき、ユーザーがドラッグして作成する必要がない。
【0049】
引き続き
図3を参照し、戦略キャンバス330に開始コントロールに対応するボックス(開始ボックスと呼ばれることができる)を表示するようにデフォルト設定することができる。開始ボックスが選択された場合、プロパティバー340に開始コントロールのパラメータ編集設定を表示することができる。開始コントロールはグラフィカル定量的取引戦略全体のグローバル属性設定、例えば、該当するアカウント設定、循環設定及びグローバル変数設定のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0050】
例示的に、異なるタイプのアカウント(例えば、先物アカウント、証券アカウント等)の間に一部の違いがあるため、該当するアカウントパラメータを設定することによって、同じ定量的取引製品に異なるタイプの金融製品またはデリバティブを兼ねることができる。アカウントタイプは、戦略タイプとも呼ばれる。該パラメータが設定された場合、コントロールバーは自動的にリンクして該当するコントロールを表示することができ、干渉項を避ける。
【0051】
図3のプロパティバー340に示すように、ドロップダウンメニューを介して戦略タイプ、例えば、証券、先物、株式、ファンド等を選択することができ、これらに制限されない。幾つかの実施例において、戦略タイプが決定された後、ユーザーが選択された戦略タイプに適用されない条件をプルしたと、警告またはリマインダーを発行できる。
【0052】
循環設定は開始設定に設定でき、戦略全体の循環設定を含んでもよい。具体的に、戦略のスクリプトの循環は流通市場の相場によって牽引され、それに対応して、ユーザーは、各株式の相場ごとに1回実行するか、またはKごとに開始時に1回実行するのを選択することができる。
図3の属性340に示すように、標的は循環参照の標的を示し、頻度は戦略循環の頻度を示す。例として、on_bar_open()は信号標的が指定されたK線周期で、各K線が取引開始時に1回実行するのを示し、on_tick()は信号標的のそれぞれを1回実行するのを示し、1回だけ実行は該戦略が1回だけを実行するのを示す。
【0053】
グローバル変数はフロントノードとリアノード(例えば、コントロール)の間の関係を維持するために使用され、ノード間のデータはグローバル変数を介して渡すことができる。グローバル変数設定はグローバル変数の作成をサポートし、キャンバス内の条件ボックス及び/又はイベントボックでスパラメータを選択するために使用され、例えば、割り当て演算、循環反復のシーンに使用できる。例示的に、
図3に示すように、対応するボタンを使用して、グローバル変数に追加、編集、及び削除等の操作を行うことができる。
【0054】
例えば、開始コントロール331に対応するプロパティバー340で新規作成ボタンをクリックし、グローバル変数の下方に編集可能なグローバル変数ボックス341が表示されると、このとき、変数名、割り当て値の書き込みなど、該グローバル変数ボックスを編集することができ、クリックが完成される場合、該グローバル変数の確立に成功する。注意すべき点として、開始ボックスの属性でグローバル変数の変数名または割り当て値を修正すると、後で対応するコントロールを使用したときに、該グローバル変数が変更された。
【0055】
例として、値割り当ては、手動で入力するか、または条件変数を選択して入力することができる。ユーザーが条件変数を選択したと、条件変数(例えば、信号条件コントロールまたはアカウント条件コントロール)に対応するパラメータボックスを表示してパラメータ設定を行う。
【0056】
幾つかの実施例において、プロパティバーで開始ボックスのパラメータを書いた後、ユーザーが読みやすくするように、戦略キャンバスにパラメータ情報を表示することができる。顕在化情報は例えば、命名、標的、頻度のうちの少なくとも1つ、またはその他を含んでもよく、これらに制限されない。例えば、
図3では、開始ボックス331の顕在化情報は「日Kを1回実行」であり、「日K」は頻度情報である。
【0057】
幾つかの実施例において、コントロールバー320内のコントロールを選択して戦略キャンバス330に添加するために使用される場合、戦略キャンバス320に該コントロールに対応するボックス、例えば、条件コントロールに対応するボックス(条件ボックスと呼ばれることができる)、イベントコントロールに対応するボックス(イベントボックスと呼ばれることができる)を表示する。
【0058】
本願の実施例において、条件ボックスが選択された場合、プロパティバー340に条件コントロールのパラメータ編集設定を表示することができる。例示的に、条件ボックスは、4つの領域のパラメータを調整することができ、それぞれ変数1領域、判断領域及び変数2領域である。以下、
図4を参照して条件ボックスのパラメータ設定を説明する。
【0059】
図4は条件ボックスに対応するプロパティバーの具体例を示す。(a)図では、変数1領域の条件変数はMACDであり、(b)図では、変数1領域の条件変数は最大購入可能である。具体的に、変数1領域に変数1に関連するパラメータ設定を表示でき、ユーザーが変数1をドラッグするにつれてパラメータ設定数が変化する。例えば、
図4の(a)に示すように、変数1にMACDが選択されると、下方にMACDに関連するパラメータを表示してユーザーの設定に使用される。
【0060】
例示的に、判断領域は、列挙型として設定でき、例えば、ユーザーはドロップダウンメニューを介して選択できる。具体的に、判断は、ユーザーが選択した条件に従って対応するドロップダウン列挙オプションを形成でき、例えば、MACD、EMA、KDJ、数量比率等のフィールドタイプの調整の場合、判断ドロップダウンオプションは「YES」と「NO」であり、流動比率、急速凍結比率、純金利等の数値型条件に対して、判断ドロップダウンオプションは「>」、「<」、「≧」、「≦」、「=」及び「≠」等であってもよく、これらに制限されない。
【0061】
例示的に、変数2領域は変数1の変化によって変化できる。2種の場合に分けることができ、
場合1:変数1が列挙型条件変数である場合、変数2はドロップダウン列挙オプションであってもよく、
場合2:変数1が数値型条件変数である場合、変数2は、1手動入力、2条件変数(例えば、数値型条件変数)、3グローバル変数という3つの入力方式であってもよい。
【0062】
説明する必要がある点として、変数1または変数2が選択された後、開始ボックス設定の戦略タイプと衝突があると、ユーザーに条件使用のリマインダーを行うことができ、例えば、この条件がどのアカウントに適用されるのをユーザーにリマインダーできる。例えば、現金購入可能は証券アカウントにのみ適用され、先物アカウントに適用されない。
【0063】
例示的に、条件ボックスの命名はユーザーの修正をサポートし、キャンバスでの表示にも適用される。例えば、ボックスをデフォルトで命名でき、例えばキャンバスにプルされるボックスの順序に従って命名できる。具体例として、2番目にドラッグした条件コントロールの命名は条件2であってもよい。
【0064】
幾つかの実施例において、ユーザーが条件についてコメントするようにサポートできる。選択可能に、該コメントをキャンバスによって生成されるコードに記録して、コメントを形成することができる。
【0065】
幾つかの実施例において、プロパティバーで条件ボックスのパラメータを書いた後、ユーザーが読みやすくするように、戦略キャンバスにパラメータ情報を表示できる。顕在化情報は、例えば命名、変数1、変数1関連パラメータ、判断、変数2、変数2関連パラメータ等のうちの少なくとも1つ、またはその他を含んでもよく、これらに制限されない。例えば、
図3では、条件ボックス332の顕在化情報は「条件1 MACDがローゴールデンクロスである」であり、「条件1」は命名であり、「MACD」は変数1であり、「が」は判断であり、「ローゴールデンクロス」は変数2であり、条件ボックス333の顕在化情報は「条件2 b>6?」であり、「条件2」は命名であり、「b」は変数1であり、「>」は判断であり、「6」は変数2である。
【0066】
幾つかの実施例において、ユーザーはさらに戦略キャンバス330に組み合わせ条件コントロールを添加してもよい。選択可能に、上記方法300は、ユーザーの第3の操作に応答して、ポップアップウィンドウを表示するステップと、ユーザーが前記ポップアップウィンドウに入力した少なくとも2つの条件(即ちサブ条件)と前記少なくとも2つの条件の関連関係を取得するステップと、前記少なくとも2つの条件と前記関連関係に従って、前記組み合わせ条件コントロールを生成するステップと、をさらに含む。
【0067】
例示的に、組み合わせ条件コントロールのパラメータ編集はプロパティバーではなく、ポップアップウィンドウで完成される。
図5は、ポップアップウィンドウで組み合わせ条件を編集するインターフェイスの一例を示す。例示的に、ポップアップウィンドウインターフェイスは2つの部分を含んでもよく、それぞれ条件設定部分(例えば、
図5の左側部分)と異なる条件の関連関係部分(例えば、
図5の右側部分)である。
【0068】
図5に示すように、第3の操作の一例として、左キーを長押しすること、及び/又は組み合わせ条件コントロールボタンをドラッグすることによって、ポップアップウィンドウ350の編集ウィンドウをポップアップすることができ、ユーザーは組み合わせ条件の名称を入力することができる。条件設定では、「+新しい条件」ボタンをクリックすると、サブ条件編集ボックスを表示でき、例えば、変数1領域、判断領域、変数2領域等を含んでもよい。
【0069】
例示的に、変数1領域について、1条件変数、2グローバル変数(グローバル変数作成の入口を提供できる)という2つの入力方式がある。例示的に、条件変数が選択される場合、ドロップダウンボックス内の内容は条件ライブラリのすべての条件であってもよく、このとき、対応するパラメータボックス(ユーザーが入力する必要がある)も表示でき、パラメータボックスは条件変数に対応するパラメータ設定である。グローバル変数が選択される場合、ドロップダウンボックス内の内容は開始ボックスに設定されたグローバル変数であってもよく、このときパラメータボックスを表示しなくてもよい。
【0070】
ユーザーが条件変数を選択し、変数1の関連パラメータを書いた後、変数1に条件変数及びそのパラメータのプレビューを表示することができる。ユーザーがグローバル変数を選択する場合、プレビューはグローバル変数名称である。
【0071】
例示的に、判断領域と変数2領域について、上記の条件ボックスに対応するプロパティバーと同様であるが、具体的に、上記の説明を参照でき、繰り返して説明しない。
【0072】
いくつかの選択可能な実施例において、サブ条件について削除でき、例えば、「削除」ボタンを介してサブ条件を削除することができる。選択可能に、サブ条件の削除は他のサブ条件の番号に影響を与えない。
【0073】
組み合わせ条件コントロールに設定された条件について、「または」、「及び」、「(」、「)」で関連付けることができる。
図6は、各条件を論理的に関連付ける一例を示す。例示的に、「条件」、「または」、「及び」等について、ボタンクリックによって入力され、「(」、「)」について、キーボードによって入力されるか、またはボタンによって入力されることができる。「条件」、「または」、「及び」は編集ボックス内に入力された後、ドロップダウンボックスを介して変更することができる。
【0074】
いくつかの選択可能な実施例において、例えば、ユーザーは条件の間の関連関係を編集した後、中間順トラバーサルの方式によってバイナリツリーを生成してもよく、葉ノードは条件、分岐ノードは論理演算記号であってもよく、次に、該バイナリツリーをツリー構造で表示できる。
図7は、組み合わせ条件コントロールプレビューの一例を示す。論理関連内容をツリーの形式で表示可能である。
【0075】
注意すべき点として、論理関連に正常な状況と異常な状況がある場合、最大で表示できる正常な状況に応じて論理的な表示を表示すればよい。
【0076】
例として、正常な状況では、複数の条件と複数の論理時間は正常な状況であり、段階的に順番に計算できる。例えば、「条件A及び条件Bまたは条件C」は「条件A及び条件B」または条件Cと同等である。同じ論理語の複数の条件の場合、{は「{」ツリーの数を増やすのではなく、条件の数に応じて分岐を増やすことができる。具体的に、
図8の2つの条件、2つより大きい条件、同じ論理語、2つより大きい条件、異なる論理語に対応する「{」ツリー構造を参照することができる。
【0077】
異常な状況、例えば、最小粒子が空の括弧である、括弧が対になっていない、条件+条件、論理語+論理語、条件+論理語、論理語+条件等について、論理関係に空の括弧のみがあり、括弧が対になっていない場合、論理表示しなく、表示が空であるのを意味する。論理関連検出そのものが異常であると、論理関係に表示できる最小粒子で表示し、例えば、条件+論理語、論理語+条件がある場合、例えば、「A及び」または「及びB」を表示できる。論理関連に条件+条件、論理語+論理語のみがある場合、最大で表示できる正常な状況に応じて論理的な表示を表示し、例えば、「A B」、「及び 及び」等を表示できる。
【0078】
例示的に、組み合わせ条件編集を完成する場合、ポップアップウィンドウ内のパラメータ設定を記憶して、ポップアップウィンドウを閉めることができる。対応的に、戦略キャンバスに対応する組み合わせ条件を表示できる。
【0079】
いくつかの選択可能な実施例において、ユーザーが組み合わせ条件コントロールを編集する過程において、検査論理を行うことができる。検査に問題がある場合はフロントエンドによりインタラクティブなリマインダーを行う。例示的に、検査論理のルールは次のとおりである。
【0080】
パラメータの入力について、条件設定のパラメータ(例えば、条件、判断、値など)に値が必要であり、
論理関連について、条件と条件との間に「または」、「及び」等で関連付ける必要があり、括弧は対にする必要があり、単一の括弧を使用することができなく、論理語「及び」「または」は連続して配置することができなく、「(」「)」の間に内容が必要であり、空の括弧を使用することができなく、論理語「または」または「及び」の前後に単一の括弧、例えば「または)」、「(及び」等を使用することはできない。
【0081】
幾つかの実施例において、戦略キャンバス内の組み合わせ条件コントロールが選択された場合、プロパティバーの主な内容は条件名称及びプレビューを含んでもよい。選択可能に、組み合わせ条件内のサブ条件内容を顕在化し、サブ条件の具体的なパラメータは表示しなくてもよい。例えば、顕在化されたサブ条件の内容は「MACDがローゴールデンクロスである」、「純利益>20%」、「最大購入可能>0」等であってもよい。
【0082】
選択可能に、プロパティバーに組み合わせ条件コントロールの編集入口が存在してもよく、クリックした後にポップアップウィンドウに入ることができ、さらに、該組み合わせ条件を編集することができる。
【0083】
本願の実施例において、イベントボックスが選択された場合、プロパティバー340にイベントコントロールのパラメータ編集設定を表示できる。
図9はイベントボックスに対応するプロパティバーの具体例を示す。(a)図ではイベントである注文の発行を例として、数と価格はそれぞれ、1手動入力、2条件変数(例えば、数値型条件変数)、3グローバル変数という3つの入力方式をサポートする。
【0084】
(b)図では、イベントである割り当て演算を例として、値が割り当てられた変数は列挙型をサポートし、ユーザーはドロップダウンして値が割り当てられたグローバル管理を選択でき、ドロップダウンオプションに表示されたグローバル変数は開始ボックスで設定され、設定されたグローバル変数がないと、ドロップダウンオプションが空であってもよく、演算は列挙型であってもよく、ユーザーは演算子をドロップダウンして選択して、以下の変数の数を決定することができる。例示的に、演算子は、合計、差、丸め、絶対値、割り算、割り算の余り等を含んでもよい。値の数は選択された演算に関連する。変数は上記と同じように3つの方法で入力でき、繰り返して説明しない。
【0085】
例示的に、イベントボックスの命名はユーザーの修正をサポートし、キャンバスでの表示にも適用される。例えば、ボックスをデフォルトで命名でき、例えばキャンバスにプルされるボックスの順序に従って命名できる。具体例として、2番目にドラッグした条件コントロールの命名はイベント2であってもよい。
【0086】
幾つかの実施例において、プロパティバーにはイベントボックスのパラメータを書いた後、ユーザーが読みやすくするように、戦略キャンバスにパラメータ情報を表示できる。例えば、注文の発行イベントの顕在化情報は、例えば、命名、及びすべてのパラメータの一部または全部、例えば
図3のイベントボックス334:「イベント2 注文の発行 信号標的 購入 100株 成行注文」を含む。また、例えば、値割り当てイベントの出力情報は、例えば、命名、及びプロパティバー内のプレビュー、例えば
図3のイベントボックス335:「イベント1 b=1+2」を含む。
【0087】
いくつかの選択可能な実施例において、コントロール(例えば、開始コントロール、条件コントロールまたはイベントコントロール)をデータ構造として抽象化できる。さらに、コントロールにシリアル化インターフェイスを実現でき、コントロール機能に応じて完全な戦略記憶を実現でき、例えば、コントロール情報の記憶を実現するように、異なるタイプのコントロールに保存及び読み取りインターフェイスを実現し、時間やデバイスを超えて同じ戦略を使用して、戦略クラウド同期を実現することができる。
【0088】
本願の実施例において、戦略キャンバス330内の各コントロールに対応するボックスは線を介して直接または並列に接続可能である。開始コントロールはグラフィカル定量的取引戦略の開始点を含む。例示的に、開始コントロールはグラフィカル定量的取引戦略全体の開始点、即ちグラフィカル定量的取引戦略に対応するプログラムの主入口である。条件コントロールまたはイベントコントロールは入口と出口を含み、前記入口は前記接続線の終点を配置するために使用され、前記出口は前記接続線の開始点を配置するために使用される。例示的に、ユーザーは第2の操作に応じて、必要な定量的取引戦略に従って、接続線の両端をそれぞれコントロールの出口と入口に配置することができる。
【0089】
例示的に、線には、コントロールの実行順序を示すための矢印を付けることができ、これにより、個々のコントロールを完全な戦略フロー図に接続することができる。
【0090】
いくつかの選択可能な実施例において、開始ボックスには複数の出口を持つことができ、条件ボックスは単一入口と単一出口または単一入口と二重出口をサポートし、イベントボックスは単一入口と単一出口または単一入口と出口なしをサポートする。選択可能に、ボックスは、キャンバスへの追加、キャンバスへのドラッグ、hover&選択、複数選択、コピー、切り取り、貼り付け、削除等をサポートすることができ、これらに制限されない。幾つかの実施例において、開始ボックスは削除、コピー、切り取りまたは貼り付け等の操作をサポートしない。
【0091】
いくつかの選択可能な実施例において、接続線は、パラメータ付きの線とパラメータなしの線の2種類がある。パラメータなしの線は、パラメータなしで方向を含むことができ、例えば、開始コントロールまたはイベントコントロールの後ろの線であってもよい。パラメータ付きの線は、方向とパラメータを含むことができる。例えば、条件コントロールの出口に配置される接続線は第1のパラメータを含み、前記第1のパラメータは前記条件コントロールに表示された条件が成立するかどうかを指示するために使用される。言い換えると、条件ボックスからの線について、パラメータは「YES」または「NO」であってもよく、それに対応して、線に対応する様子を標識することができ、例えば、線の上に「YES」または「NO」字体を重ねて表示できる。選択可能に、線のパラメータを修正することができる。
【0092】
一具体例として、条件ボックスからの線について、デフォルトパラメータは「YES」である。線が選択された後、プロパティバーに線のパラメータを修正することができ、例えば、「YES」を「NO」に修正する。
【0093】
例として、線はボックスの右側から出て、左側に入ることができ、線はキャンバス内のボックスを貫通でき、ボックスの手前に配置され、線は独立した対象としてキャンバスに配置されることができる。例示的に、線の操作について、線接続、ドラッグ、hover&選択、複数選択、削除、切り取り、コピーまたは貼り付け等をサポートする。
【0094】
説明する必要がある点として、戦略キャンバスでの定量的取引戦略の検出は、戦略作成プロセス全体に付随可能であり、例えば、戦略全体の検出、コントロール内部の検出、コントロール間の検出を含むことができ、例えば、各ノードのデータがルールに準拠しているかどうか、経路が適切かどうかなどを検査し、最終的な戦略が正常にコードを生成し、使用できるのを確保する。
【0095】
さらに、本実施例において、
コントロールの機能に基づいて、コントロールに対応する機能係数を決定するステップと、
各コントロールの間の機能係数に基づいて、コントロールの間の関連関係を決定するステップと、
関連関係に従って、2つのコントロールの間に線接続可能であるかどうかを判定し、2つのコントロールが接続不可能であるが、ユーザーは両方を接続すると、エラーを報告するステップと、を含む。
【0096】
具体的に、コントロールの機能に基づいてコントロールに対応する機能係数を決定し、例えば、ノードコントロール(開始コントロールと終了コントロール)の機能係数を0.1とし、条件コントロールの機能係数を0.3とし、イベントコントロールの機能係数を0.6とし、2つのコントロールの機能係数の差の絶対値は0.3以上である場合、両方が強い関連関係であると判定し、2つのコントロールの機能係数の差の絶対値は0.2以上、且つ0.3より小さい場合、両方が中関連関係であると判定し、2つのコントロールの機能係数の差の絶対値は0.2より小さいと、両方が弱い関連関係であると判定する。2つのコントロールは互いに弱い関連関係であると、2つのコントロールの間に接続できないと判定し、ユーザーが両方を接続すると、エラーを報告する。上記方式によってエラーリマインダーを迅速で、効率よく行うことができ、戦略生成の効率を向上させる。
【0097】
230では、前記グラフィカル定量的取引戦略に従って、定量的取引戦略スクリプトを取得する。
【0098】
具体的に、ユーザーが戦略キャンバスでグラフィカル定量的取引戦略を完成し、即ち戦略フロー全体の描画を完成した後、該グラフィカル定量的取引戦略をコンパイルして、定量的取引戦略スクリプトを生成することができる。
【0099】
いくつかの選択可能な実施例において、前記グラフィカル定量的取引戦略に従って、少なくとも1つの経路(path)を決定することができ、該経路は少なくとも1つの第1のコントロールと該第1のコントロールと隣接するコントロールとの接続線を含む。一可能な実現手段として、該第1のコントロールを第1の関数としてパッケージすることができる。その後、該第1の関数と第1のコントロールと隣接するコントロールとの接続線に従って、前記経路を第2の関数としてパッケージし、第2の関数は前記経路内の第1のコントロールの第1の関数を内部的に呼び出す。その後、該第2の関数に応じて、前記定量的取引戦略スクリプトを取得し、ここで、前記定量的取引戦略スクリプトは第2の関数を呼び出すコールバック関数を含む。
【0100】
図10は、グラフィカル定量的取引戦略に従って決定された少なくとも1つの経路一具体例を示す。1つの円は1つのコントロールを表すことができ、ノードと呼ばれることができる。
図10に示すように、一番左のノードは開始コントロールを示し、残りのノードは条件コントロールまたはイベントコントロールであり、各経路には少なくとも1つのノード(例えば、第1のコントロールに対応するノード、第1のコントロールは例えば条件コントロールまたはイベントコントロールである)と該ノードと隣接するノードとの接続線が含まれてもよい。
【0101】
例示的に、少なくとも1つの経路を決定する場合、経路の数は開始コントロールの出口の数と同じであってもよい。つまり、開始コントロールのノードから、各線上のノードとノードとの間の接続線は1つの経路を構成することができる。同時に、各経路上のノード間の接続線に応じて各経路内のノードの順序関係を決定することができる。具体的に
図10の経路1~経路nを参照できる。
【0102】
図10に示すように、経路に少なくとも2つの第1のコントロール(即ちノード)を含むと、該少なくとも2つの第1のコントロールはツリーネットワークトポロジー構造を構成する。具体的に、本願は経路上の各ノードの分岐数を制限しなく、例えば、各分岐ノードは1分岐ツリーまたは2分岐ツリーである場合がある。
【0103】
説明する必要がある点として、グラフィカル定量的取引戦略に経路に含まれていない部分、例えば、
図10のコントロールアイランドに対応する2つのノードがさらに存在する可能性がある。経路に含まれていない部分は、現在の戦略スクリプトの実行中のシステムにない可能性があり、例えば、コントロールアイランドの形式でフローから遊離することができる。また、コントロールアイランドは戦略キャンバスに存在でき、ユーザーは戦略のデバッグ中に随時に呼び出すことができるが、コードコンパイルに参加しない。
【0104】
開始コントロールに定量的取引戦略全体の循環属性を設定しているため、メインコールバック関数をトリガーするたびに、順番に複数の経路をシリアルトリガーすることができる。例示的に、各経路は独立した経路関数(例えば、第2の関数)としてパッケージされることができ、各コントロールは独立したコントロール関数(例えば、第1の関数)としてパッケージされることもできる。定量的取引戦略スクリプトが実行される場合、メインコールバック関数は各経路に対応する経路関数を呼び出すことができ、各経路に対応する経路関数の内部は各コントロールに対応するコントロール関数を呼び出すことができる。
【0105】
本願の実施例において、グラフィカル定量的取引戦略に基づいて構築された少なくとも1つの経路により、関数呼び出しの関係が明確になり、階層関係が顕著になり、自動化された戦略コード生成過程はより制御しやすくなり、様々な異常処理には明らかな境界がある。
【0106】
いくつかの選択可能な実施例において、条件コントロールに従ってスクリプトを生成する過程において、条件が成立するかどうかを判断することで次の実行しようとするノードによって生成された関数を選択することができる。
【0107】
図11はグラフィカル定量的取引戦略に従って決定された少なくとも1つの経路の他の具体例である。例示的に、
図11の経路1部分の変換後のコードは、以下の通りである。
def place_order(acid, side):
return True
global_accid = 1
def action1_3( ):
place_order(global_accid, SIDE_BUY)
def action1_4( ):
place_order(global_accid, SIDE_SELL)
def do_condition1_2( ):
return MACD( ) > 100
def condition1_2( ):
if do_condition1_2( ):
action1_3( )
else:
action1_4( )
def do_condition1_1( ):
return global_accid > 0
def condition1_1( ):
if do_condition1_1( ):
condition1_2( )
def path1( )
condition1_1( ):
#def path2( )
#do as path1( )
#全体的なフレームワーク
def framework( ):
path1( )
#path2( )
【0108】
他のいくつかの可能な実現手段において、戦略スクリプトを生成する際に、ノードごとに1つの方法を生成することができ、次に、経路全体は各方法の過程を段階的に呼び出すことができる。または、戦略全体を1つのツリー構造として見なすこともでき、該ツリー構造に従って、対応するコードとインデントを生成し、1つの経路内のコードをいずれも1つの方法に入れることができ、多くの方法の生成を回避し、論理的な読み取りを容易にすることができる。
【0109】
240では、前記定量的取引戦略スクリプトを実行し、定量的取引結果を取得する。
【0110】
図12は戦略スクリプトの実行の概略フローチャートである。
図12に示すように、戦略スクリプトが実行される場合、戦略プログラムはクライアント(例えば、Windows/MAC)のアプリケーションプログラムプログラミングインターフェイス(Application Programming Interface、API)モジュールと接続を確立することができる。APIモジュールはそれぞれの要求の送受信を完成し、データをキャッシュし、バックグラウンドに対する要求の圧力を軽減する。キャッシュされたデータを直接返すことができ、他のデータはバックグラウンドに再度要求できる。APIモジュールはデータを処理した後、データを戦略プログラムに返すことができる。例示的に、すべての市況要求と取引類要求はいずれも
図12に示すようなアーキテクチャに従って実現できる。
【0111】
例示的に、戦略スクリプトを実行するためのレンダリング言語として、Pythonを使用することができる。Python言語ユーザーの操作が簡単であり、独立したインストール環境を必要としなく、ユーザーは簡単に自分で編集及びアクセス実行することができる。
【0112】
図13は本願の実施例によるインターフェイス応答の通信アーキテクチャの概略ブロック図である。
図13に示すように、戦略実行中に、戦略の実行をリアルタイムで管理したり、戦略実行の状態及び/又は戦略実行結果を見たりすることができる。例示的に、実行結果はアカウント資産、ポジション、注文等の情報、またはK線上のドット情報と予め設定されたメッセージ通知を含むことができる。
【0113】
図13に示すように、戦略管理モジュールと戦略プログラムは別々のプロセスで実行でき、このように、戦略管理モジュールは親プロセスとして、子プロセスの実行状況を容易に制御し、戦略プログラムの異常時に戦略管理モジュールが詰まる問題を回避する。
【0114】
例示的に、プロセス間でsocketを使用して通信でき、移植性または拡張を容易にすることができる。また、socket通信を介してスクリプトプログラムに従来のOpenDプログラムを兼ねることができ、即ちスクリプトは従来のOpenAPIプログラムに実行可能である。その他、本願の実施例は他の方式によってクロスプロセス通信、例えば、パイプライン、共有メモリ、遠隔手続き呼び出し等を実現でき、本願は、これらに制限されない。
【0115】
さらに、本実施例において、グラフィカル定量的取引戦略に基づいて定量的取引戦略スクリプトを実行し、実行に成功した後、グラフィカル定量的取引戦略の戦略名称を取得することができ、その後、後で確認または再利用できるように、該グラフィカル定量的取引戦略を記憶する。そのほか、本実施例は、
グラフィカル定量的取引戦略におけるコントロール標識子に基づいて戦略コントロール情報を生成するステップと、
グラフィカル定量的取引戦略の戦略機能と戦略コントロール情報に基づいて、前記グラフィカル定量的取引戦略を記憶するステップと、
新規作成グラフィカル戦略の新規作成名称を取得する際に、記憶されたグラフィカル定量的取引戦略から目標戦略を選択して推薦するステップと、をさらに含む。
【0116】
本実施例において、グラフィカル定量的取引戦略におけるコントロール標識子に基づいて戦略コントロール情報を生成する方法は、コントロール情報からその内に記憶されたコントロールを直接取得するように、グラフィカル戦略内の全てのコントロール標識子を接続して、コントロール情報を取得することと、その後、新規作成グラフィカル戦略の新規作成名称を取得する際に、記憶されたグラフィカル定量的取引戦略からマッチし、対応する目標戦略を決定して推薦することと、であってもよい。
【0117】
このため、本願の実施例は、ユーザーがグラフィカルインターフェイスによって入力されたグラフィカル定量的取引戦略を取得し、該グラフィカル定量的取引戦略をコンパイルすることで定量的取引戦略スクリプトを取得し、該戦略スクリプトを実行することによって、定量的取引結果を取得することができる。本願では、ユーザーはグラフィカルインターフェイスを介して、プログラムコードを書く能力を必要せずに、様々な需要に応じて所望のグラフィカル定量的取引戦略を編集することができ、これにより、本願は定量的取引戦略を簡単で柔軟に作成することができ、ユーザーの様々な需要を満たす。
【0118】
以上で図面を参照して本願の具体的な実施形態を詳細に説明したが、本願は上記実施形態における具体的な細部に制限されなく、本願の技術的構想範囲内で、本願の技術的解決手段に様々な簡単な変形を行うことができ、これらの簡単な変形はいずれも本願の保護範囲に属する。例えば、上記の具体的な実施形態に説明された各具体的な技術特徴は、矛盾がない場合、任意の適切な方式で組み合わせることができ、不必要名重複を避けるために、本願は様々な可能な組み合わせ方式を別途に説明しない。また例えば、本願の各異なる実施形態を任意に組み合わせることができ、本願の趣旨から逸脱しない限り、同様に本願によって開示された内容と見なされる。
【0119】
さらに理解すべき点として、本願の各方法実施例において、上記の各プロセスの番号は実行順序を意味するものではなく、各プロセスの実行順序はその機能と内部論理によって決定されるべきである。本願の実施例の実施プロセスに対するいかなる制限も構成すべきではない。理解すべき点として、これらの番号は、適切な場合で交換可能であるため、説明された本願の実施例は図示または説明した順序以外の順序で実施できる。
【0120】
以上で
図1~
図13を参照して、本願の方法実施例を詳細に説明しており、以下、
図14~
図15を参照して、本願の装置実施例を詳細に説明する。
【0121】
図14は本願の実施例による定量的取引戦略の作成装置400の概略ブロック図である。
図14に示すように、前記装置400は表示ユニット410、取得ユニット420及び処理ユニット430を備えてもよい。
【0122】
表示ユニット410は、少なくとも1つの編集可能なコントロールを含むグラフィカルインターフェイスを表示するために使用される。
【0123】
取得ユニット420は、ユーザーによって前記グラフィカルインターフェイスを介して入力されたグラフィカル定量的取引戦略を取得するために使用され、前記グラフィカル定量的取引戦略は少なくとも2つの編集されたコントロールと接続線を含み、前記接続線は前記編集されたコントロールを接続するために使用され、前記編集されたコントロールは属性パラメータを含む。
【0124】
処理ユニット430は、前記グラフィカル定量的取引戦略に従って、定量的取引戦略スクリプトを取得するために使用される。
【0125】
前記処理ユニット430はさらに、前記定量的取引戦略スクリプトを実行し、定量的取引結果を取得するために使用される。
【0126】
いくつかの選択可能な実施例において、前記グラフィカルインターフェイスはコントロールバー、戦略キャンバス及びプロパティバーを含む。前記取得ユニット420は具体的に、
ユーザーによって前記コントロールバーから選択された少なくとも1つのコントロールを取得することと、
ユーザーの第1の操作に応答して、前記少なくとも1つのコントロールを前記戦略キャンバスに添加することであって、前記戦略キャンバスに開始コントロールが予め設定されることと、
ユーザーによって前記戦略キャンバスから選択されたコントロールを取得し、前記プロパティバーで前記選択されたコントロールの属性パラメータを編集することと、
ユーザーの第2の操作に応答して、前記少なくとも1つのコントロールと前記開始コントロールを前記接続線を介して接続し、前記グラフィカル定量的取引戦略を生成することと、に用いられる。
【0127】
いくつかの選択可能な実施例において、前記コントロールバーは条件コントロール及び/又はイベントコントロールを含む。
【0128】
いくつかの選択可能な実施例において、前記条件コントロールは組み合わせ条件コントロールを含み、前記表示ユニット410はさらに、ユーザーの第3の操作に応答して、ポップアップウィンドウを表示するために使用される。前記取得ユニット420は、ユーザーが前記ポップアップウィンドウに入力した少なくとも2つの条件と前記少なくとも2つの条件の関連関係を取得するために使用される。前記処理ユニット430はさらに、前記少なくとも2つの条件と前記関連関係に従って、前記組み合わせ条件コントロールを生成するために使用される。
【0129】
いくつかの選択可能な実施例において、処理ユニット430はさらに、
中間順トラバーサルの方式でバイナリツリーを生成することであって、前記バイナリツリーの葉ノードは前記少なくとも2つの条件を示し、前記バイナリツリーの分岐ノードは前記少なくとも2つの条件の関連関係を示すことに用いられる。
【0130】
表示ユニット410はさらに、前記組み合わせ条件コントロールのプレビュー図を表示することであって、前記プレビュー図は前記バイナリツリーを含むことに用いられる。
【0131】
前記開始コントロールの属性設定は、該当するアカウント設定、循環設定及びグローバル変数設定のうちの少なくとも1つを含む。
【0132】
いくつかの選択可能な実施例において、前記処理ユニット430は、具体的に、
前記グラフィカル定量的取引戦略に従って、少なくとも1つの経路を決定することであって、前記経路は少なくとも1つの第1のコントロールと前記第1のコントロールと隣接するコントロールとの接続線を含むことと、
前記第1のコントロールを第1の関数としてパッケージすることと、
前記第1の関数と前記第1のコントロールと隣接するコントロールとの接続線に応じて、前記経路を第2の関数としてパッケージすることであって、前記第2の関数は前記経路内の前記第1のコントロールの第1の関数を内部的に呼び出すことと、
前記第2の関数に応じて、前記定量的取引戦略スクリプトを取得することであって、前記定量的取引戦略スクリプトはコールバック関数を含み、前記コールバック関数は前記第2の関数を呼び出すことと、に用いられる。
【0133】
いくつかの選択可能な実施例において、前記経路は少なくとも2つの前記第1のコントロールを含み、前記少なくとも2つの第1のコントロールはツリーネットワークトポロジー構造を構成する。
【0134】
いくつかの選択可能な実施例において、前記グラフィカル定量的取引戦略は開始コントロールを含み、前記少なくとも1つの経路の数は前記開始コントロールの出口数によって決定される。
【0135】
理解すべき点として、装置実施例は方法実施例に互に対応でき、同様な説明について方法実施例を参照することができる。重複を回避するために、ここで、繰り返して説明しない。具体的に、該実施例において、装置400は本願の実施例の方法200を実行する対応する主体に対応でき、且つ装置400における各モジュールの上記と他の操作及び/又は機能はそれぞれ
図2の各方法における対応するフローを実現するためのものであり、簡潔にするために、ここで、繰り返して説明しない。
【0136】
以上で、図面を参照して機能モジュールの点から本願の実施例の装置及びシステムを説明した。理解すべき点として、該機能モジュールはハードウェアの形で実現することも、ソフトウェアの形式の命令によって実現されることも、ハードウェアとソフトウェアモジュールとの組み合わせによって実現されることもできる。具体的に、本願の実施例における方法実施例の各ステップはプロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路及び/又はソフトウェアの形の命令によって完成されることができ、本願の実施例に開示された方法を組み合わせたステップはハードウェア復号化プロセッサによって実行して完成されるか、または復号化プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュール組み合わせによって実行して完成されるように直接具現化することができる。選択可能に、ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能な読み取り専用メモリ、電気的に消去可能なプログラミングメモリ、レジスタ等の当分野における成熟した記憶媒体に位置できる。該記憶媒体はメモリに位置でき、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、そのハードウェアを組み合わせて上記方法実施例におけるステップを完成する。
【0137】
図15は本願の実施例による電子機器800の概略ブロック図である。
【0138】
図15に示すように、該電子機器800は、
メモリ810とプロセッサ820を備え、該メモリ810はコンピュータープログラムを記憶し、該プログラムコードを該プロセッサ820に伝送するために使用される。言い換えると、該プロセッサ820はメモリ810からコンピュータープログラムを呼び出して実行することができ、本願の実施例における方法が実現される。
【0139】
例えば、該プロセッサ820は該コンピュータープログラムにおける命令に応じて上記方法200におけるステップのステップを実行するために使用できる。
【0140】
本願のいくつかの実施例において、該プロセッサ820は、
汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)またはその他のプログラマブルロジックデバイス、離散ゲート或いはトランジスタ論理デバイス、離散ハードウェアコンポーネントを含むが、これらに制限されない。
【0141】
本願のいくつかの実施例において、該メモリ810は、
揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリを含むが、これらに制限されない。不揮発性メモリは読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってよく、外部高速キャッシュとして使用される。制限ではなく、例示的な説明によって、複数の形式のRAMを利用することができ、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータ速率同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、強化型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(synch link DRAM、SLDRAM)及び直接メモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)である。
【0142】
本願のいくつかの実施例において、該コンピュータープログラムは1つまたは複数のモジュールに分割されることができ、該1つまたは複数のモジュールは該メモリ810に記憶され、該プロセッサ820により実行され、本願による符号化方法を完成する。該1つまたは複数モジュールは特定の機能を完成できる一連のコンピュータープログラム命令セグメントであってもよく、該命令セグメントは該電子機器800における該コンピュータープログラムの実行プロセスを説明するためのものである。
【0143】
選択可能に、
図8に示すように、該電子機器800はさらに、
該プロセッサ820またはメモリ810に接続されることができるトランシーバー830を備えてもよい。
【0144】
ここで、プロセッサ820は該トランシーバー830と他の機器との通信を制御することができ、具体的に、他の機器に情報またはデータを送信するか、または他の機器から送信された情報またはデータを受信することができる。トランシーバー830は送信機と受信機を備えてもよい。トランシーバー830はさらにアンテナを備えてもよく、アンテナの数は1つまたは複数であってもよい。
【0145】
理解すべき点として、該電子機器800における各コンポーネントはバスシステムを介して接続し、バスシステムは、データバス以外、電源バス、制御バス及び状態信号バスを備える。
【0146】
本願の一態様によれば、通信装置を提供し、プロセッサとメモリを備え、該メモリはコンピュータープログラムを記憶するために使用され、該プロセッサは前記メモリに記憶されたコンピュータープログラムを呼び出して実行し、前記エンコーダーに上記方法実施例の方法を実行させる。
【0147】
本願の一態様によれば、コンピュータープログラムが記憶されるコンピューター記憶媒体を提供し、該コンピュータープログラムはコンピューターによって実行される際に、該コンピューターに上記方法実施例の方法を実行させることができる。または、本願の実施例は命令を含むコンピュータープログラム製品を提供し、該命令はコンピューターによって実行される際に、コンピューターに上記方法実施例の方法を実行させる。
【0148】
本願の他の態様によれば、コンピュータープログラム製品またはコンピュータープログラムを提供し、該コンピュータープログラム製品またはコンピュータープログラムはコンピューター命令を含み、該コンピューター命令はコンピューター可読記憶媒体に記憶される。コンピューター機器のプロセッサはコンピューター可読記憶媒体から該コンピューター命令を読み取り、プロセッサは該コンピューター命令を実行することで、該コンピューター機器が上記方法実施例の方法を実行する。
【0149】
言い換えると、ソフトウェアを使用して実現する場合、全部または部分的にコンピュータープログラム製品の形で実現可能である。該コンピュータープログラム製品は1つまたは複数のコンピューター命令を含む。コンピューターに該コンピュータープログラム命令をロード及び実行する際に、本願の実施例のフローまたは機能を全部または部分的に生成する。該コンピューターは汎用コンピューター、専用コンピューター、コンピューターネットワーク、または他のプログラマブル装置であってもよい。該コンピューター命令はコンピューター可読記憶媒体に記憶できるか、または1つのコンピューター可読記憶媒体から他のコンピューター可読記憶媒体に伝送することができ、例えば、該コンピューター命令は1つのウェブサイト、コンピューター、サーバーまたはデータセンターから有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、デジタルユーザー線(digital subscriber line、DSL))または無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波等)によって他のウェブサイト、コンピューター、サーバーまたはデータセンターに伝送することができる。該コンピューター可読記憶媒体はコンピューターによってアクセスできる任意の使用可能な媒体または1つまたは複数の使用可能な媒体集積を含むサーバー、データセンター等のデータ記憶機器であってもよい。該使用可能な媒体は磁気媒体(例えば、ロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光学媒体(例えば、デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD))、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(solid state disk、SSD))等であってもよい。
【0150】
当業者は、本文に開示された実施例に記載の各例示のモジュール及びアルゴリズムステップを組み合わせて、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェア及び電子ハードウェアの組み合わせで実現することができることを認識することができる。これらの機能はハードウェアで実行するかソフトウェアで実行するかは、技術案の特定のアプリケーションおよび設計制約条件によって決められる。当業者は各特定のアプリケーションに対して異なる方法で説明した機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えると考えられない。
【0151】
本願で提供されるいくつかの実施例において、理解すべき点として、開示された機器、装置及び方法は、他の形態で実現されてもよい。例えば、以上で説明された装置実施例は単に例示的なものであり、例えば、該モジュールの分割は、論理機能のみの分割であり、実際に実現される場合、他の分割方法であってもよく、例えば複数のモジュール又はコンポーネントは、別のシステムに組み合わせ又は集積されてもよく、或いは、いくつかの特徴を無視してもよいし、実行しなくてもよい。他方、表示又は議論された相互間の結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェイス、装置又はモジュールによる間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態であってもよい。
【0152】
前記分離部品として説明されたモジュールは、物理的に分離されてもよいし、分離されなくてもよく、モジュールとして表示された部品は、物理モジュールであってもよいし、物理モジュールでなくてもよく、即ち、1つの場所に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに分布してもよい。本実施例の解決策の目的は、実際の必要に応じて、そのうちの一部又はすべてのモジュールを選択して実現されることができる。例えば、本願の各実施例における各機能モジュールは1つの処理モジュールに集積されてもよいし、各モジュールは物理的に単独で存在してもよく、2つまたは2つ以上のモジュールが1つのモジュールに集積されてもよい。
【0153】
以上は本願の具体的な実施形態だけであるが、本願の保護範囲はこれに制限されず、当業者の誰でも、本願に開示された技術的範囲内で、想到し得る変化または置換はいずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。このため、本願の保護範囲は該請求項の保護範囲を基準とすべきである。