(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-21
(45)【発行日】2024-05-29
(54)【発明の名称】予約支援システム、予約支援方法、及び予約支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/02 20120101AFI20240522BHJP
G06Q 50/12 20120101ALI20240522BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q50/12
(21)【出願番号】P 2020076103
(22)【出願日】2020-04-22
【審査請求日】2023-01-31
(73)【特許権者】
【識別番号】500175565
【氏名又は名称】株式会社ぐるなび
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【氏名又は名称】大久保 雄一
(72)【発明者】
【氏名】宇都 祐治
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-244184(JP,A)
【文献】特開2002-163518(JP,A)
【文献】特開2016-062401(JP,A)
【文献】特開平11-250155(JP,A)
【文献】特開2019-028547(JP,A)
【文献】特開平08-180113(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の検索要求に応じて、予約の際に施設に確認することなく予約を成立させる即時予約を行う施設と、予約の際に予約要求に対して施設が許可した場合に予約を成立させるリクエスト予約を行う施設とを検索する検索処理部と、
前記利用者から
前記即時予約を行う施設の予約要求を受け付け
た場合に当該施設の予約を成立させ、前記利用者から前記リクエスト予約を行う第1施設の予約要求を受け付けた場合に、当該予約要求に対して当該第1施設が許可した場合に当該第1施設の予約を成立させる予約処理部と、
前記第1施設に対する前記予約要求に対して前記第1施設が拒否した場合に、前記第1施設が予約不可能であることを示す情報と、前記第1施設に関連付けられた第2施設の施設情報とを含む判定結果を前記利用者に提示する提示処理部と、
を備える予約支援システム。
【請求項2】
前記予約処理部は、前記予約要求を前記第1施設の施設端末に出力し、
前記施設端末から取得する前記予約要求に対する予約許否の情報に基づいて、前記第1施設が予約可能であるか否かを判定する、
請求項1に記載の予約支援システム。
【請求項3】
前記提示処理部は、前記第1施設に関連付けられた1又は複数の前記第2施設のうち予約可能な前記第2施設の施設情報を前記利用者に提示する、
請求項1
又は2に記載の予約支援システム。
【請求項4】
利用者の検索要求に応じて、予約の際に施設に確認することなく予約を成立させる即時予約を行う施設と、予約の際に予約要求に対して施設が許可した場合に予約を成立させるリクエスト予約を行う施設とを検索することと、
前記利用者から
前記即時予約を行う施設の予約要求を受け付け
た場合に当該施設の予約を成立させ、前記利用者から前記リクエスト予約を行う第1施設の予約要求を受け付けた場合に、当該予約要求に対して当該第1施設が許可した場合に当該第1施設の予約を成立させることと、
前記第1施設に対する前記予約要求に対して前記第1施設が拒否した場合に、前記第1施設が予約不可能であることを示す情報と、前記第1施設に関連付けられた第2施設の施設情報とを含む判定結果を前記利用者に提示する
ことと、
を一又は複数のプロセッサー
が実行する予約支援方法。
【請求項5】
利用者の検索要求に応じて、予約の際に施設に確認することなく予約を成立させる即時予約を行う施設と、予約の際に予約要求に対して施設が許可した場合に予約を成立させるリクエスト予約を行う施設とを検索することと、
前記利用者から
前記即時予約を行う施設の予約要求を受け付け
た場合に当該施設の予約を成立させ、前記利用者から前記リクエスト予約を行う第1施設の予約要求を受け付けた場合に、当該予約要求に対して当該第1施設が許可した場合に当該第1施設の予約を成立させることと、
前記第1施設に対する前記予約要求に対して前記第1施設が拒否した場合に、前記第1施設が予約不可能であることを示す情報と、前記第1施設に関連付けられた第2施設の施設情報とを含む判定結果を前記利用者に提示する
ことと、
を一又は複数のプロセッサーに実行させるための予約支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設の予約を行うことが可能な予約支援システム、予約支援方法、及び予約支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
予約サイトにおいて飲食店などの施設を予約する場合に、例えば、利用者は、施設を予約する際に当該施設への確認を要しない即時予約を利用することが可能である(例えば特許文献1参照)。また、利用者は、予約可能枠がなくなった施設(満席の施設)の予約を希望する場合に、施設を予約する際に当該施設への確認を要するリクエスト予約を利用できる場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
利用者が希望の施設についてリクエスト予約の予約要求を行って当該施設において予約が許可されなかった場合、利用者は検索条件を再設定して、予約可能な施設を再検索しなければならない。このように、特定の施設に対する利用者の予約要求が許可されない場合に、施設を予約する利用者の利便性が低下する問題が生じる。
【0005】
本発明の目的は、施設を予約する利用者の利便性を向上させることが可能な予約支援システム、予約支援方法、及び予約支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る予約支援システムは、利用者から第1施設の予約要求を受け付ける予約処理部と、前記第1施設が予約可能であるか否かを判定する判定処理部と、前記判定処理部により前記第1施設が予約不可能であると判定された場合に、前記第1施設が予約不可能であることを示す情報と、前記第1施設に関連付けられた第2施設の施設情報とを含む判定結果を前記利用者に提示する提示処理部と、を備える。
【0007】
本発明に係る予約支援方法は、利用者から第1施設の予約要求を受け付ける予約ステップと、前記第1施設が予約可能であるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記第1施設が予約不可能であると判定された場合に、前記第1施設が予約不可能であることを示す情報と、前記第1施設に関連付けられた第2施設の施設情報とを含む判定結果を前記利用者に提示する提示ステップと、を一又は複数のプロセッサーにより実行する方法である。
【0008】
本発明に係る予約支援プログラムは、利用者から第1施設の予約要求を受け付ける予約ステップと、前記第1施設が予約可能であるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記第1施設が予約不可能であると判定された場合に、前記第1施設が予約不可能であることを示す情報と、前記第1施設に関連付けられた第2施設の施設情報とを含む判定結果を前記利用者に提示する提示ステップと、を一又は複数のプロセッサーに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、施設を予約する利用者の利便性を向上させることが可能な予約支援システム、予約支援方法、及び予約支援プログラムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る予約支援システムの構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施形態に係る予約支援システムで使用される施設情報の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施形態に係る予約支援システムで使用される予約状況情報の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施形態に係る予約支援システムで使用される関連施設情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施形態に係る予約支援システムで使用される予約情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示される検索条件設定ページの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示される検索結果ページの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施形態に係る施設端末に表示されるリクエスト予約受付ページの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示される予約申し込み結果ページの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示される予約申し込み結果ページの他の例を示す図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示される予約申し込み結果ページの他の例を示す図である。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態に係る利用者端末に表示される予約申し込み結果ページの他の例を示す図である。
【
図13】
図13は、本発明の実施形態に係る予約支援システムで実行される予約支援処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0012】
[予約支援システム1]
図1に示すように、本発明の実施形態に係る予約支援システム1は、予約支援装置2と利用者端末3と施設端末4とを含む。予約支援装置2、利用者端末3、及び施設端末4は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。
【0013】
予約支援装置2は、施設を検索するための検索条件を利用者端末3から受付可能であり、検索条件に基づく検索処理を実行して検索結果を利用者端末3に提示する。また、予約支援装置2は、検索結果に含まれる施設のうち利用者に選択された施設の予約処理を実行する。以下、本実施形態では、予約支援システム1において、予約対象の施設が、飲食物を提供する飲食店である場合を例に挙げて説明する。なお、前記施設は、例えばホテル、カラオケ店、ボーリング場、卓球場、ゴルフ場、温泉施設、サービス提供施設などの各種の施設であってもよい。
【0014】
利用者端末3は、施設の検索及び予約を要求する利用者によって操作される情報処理装置である。施設端末4は、施設に配置され、施設の予約を管理する情報処理装置である。予約支援システム1には、1又は複数の利用者端末3と、施設ごとに配置される複数の施設端末4とが含まれる。
【0015】
本実施形態では、予約支援装置2単体が本発明に係る予約支援システムに相当するが、本発明に係る予約支援システムは、予約支援装置2、利用者端末3、及び施設端末4のうち一又は複数の構成要素を含むものであってもよい。例えば、予約支援装置2、利用者端末3、及び施設端末4の構成要素が協働して後述する各種の予約支援処理(
図13参照)を分担して実行する場合には、その処理を実行する複数の構成要素を含むシステムを本発明に係る予約支援システムとして捉えることが可能である。例えば、予約支援装置2及び施設端末4が本発明に係る予約支援システムを構成してもよい。
【0016】
[予約支援装置2]
図1に示されるように、予約支援装置2は、制御部21、記憶部22、操作表示部23、及び通信I/F24などを備えるサーバーである。なお、予約支援装置2は、1台のコンピュータに限らず、複数台のコンピュータが協働して動作するコンピュータシステムであってもよい。また、予約支援装置2で実行される各種の処理は、一又は複数のプロセッサーによって分散して実行されてもよい。
【0017】
通信I/F24は、予約支援装置2を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して利用者端末3、施設端末4などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0018】
操作表示部23は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0019】
記憶部22は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)などの不揮発性の記憶部である。具体的に、記憶部22には、施設情報D1、予約状況情報D2、関連施設情報D3、予約情報D4などのデータが記憶される。施設情報D1には、検索対象及び予約対象の飲食店に関する情報が含まれる。予約状況情報D2には、各飲食店の現時点における予約状況の情報が含まれる。関連施設情報D3には、飲食店ごとに、当該飲食店に関連する飲食店(以下、関連店ともいう。)の情報が含まれる。予約情報D4には、予約対象の飲食店の予約情報が含まれる。
図2は施設情報D1の一例を示す図であり、
図3は予約状況情報D2の一例を示す図であり、
図4は関連施設情報D3の一例を示す図であり、
図5は予約情報D4の一例を示す図である。また、記憶部22には、飲食店の店内、外観などを示す画像データ、飲食店の場所を示す地図データなども記憶されている。
【0020】
図2に示されるように、施設情報D1には、飲食店ごとに、対応する「施設ID」、「施設名」、「エリア」、「ジャンル」、「住所」、「URL」などの情報が含まれる。前記施設IDは、飲食店の識別情報であり、前記施設名は、飲食店の名称である。前記エリアは、飲食店の所在地の地域名称などである。前記ジャンルは、飲食店で提供されるサービスの内容を識別可能な情報であって、例えば料理ジャンルを示す。前記住所は、飲食店の詳細な住所であり、当該飲食店の位置を示す情報として用いられる。前記URLは、飲食店のホームページ、予約ページなどのウェブページにアクセスするためのアクセス情報である。また、施設情報D1には、飲食店の利用について必要な平均的な金額として予め設定された金額(予算)の情報、飲食店の画像の識別情報などが含まれてもよい。
【0021】
図3に示されるように、予約状況情報D2には、飲食店ごとに、対応する「施設ID」、「施設名」、「予約状況」などの情報が含まれる。前記予約状況は、飲食店の現在の予約状況(満席、空席など)を示す情報であり、「満席」又は「空席」が登録される。例えば、予約可能なテーブルが少なくとも1つある飲食店については「空席」が登録され、予約可能なテーブルが1つもない飲食店については「満席」が登録される。なお、飲食店に複数種類のテーブル、すなわち利用人数に応じた複数種類のテーブル(2人用テーブル、4人用テーブルなど)が配置される場合、当該飲食店の予約状況には、テーブルごとに「空席」又は「満席」が登録されてもよい。
【0022】
ここで、利用者が飲食店を予約する予約方法には、飲食店を予約する際に当該飲食店への確認を要しない、又は、予約の申し込み完了と同時に予約が成立する即予約(即時予約ともいう。)と、飲食店を予約する際に当該飲食店への確認を要する、又は、予約の申し込み完了後に飲食店から利用者に予約の許否の回答を通知するリクエスト予約とがある。前記リクエスト予約では、飲食店が予約を許可した場合に予約が成立し、飲食店が予約を拒否した場合に予約が不成立となる。前記予約状況が「空席」である飲食店に対して利用者から予約が申し込まれた場合には、前記即予約が行われ、申し込みと同時に予約が成立する。これに対して、前記予約状況が「満席」である飲食店に対して利用者から予約が申し込まれた場合には、前記リクエスト予約が行われ、当該飲食店に予約許否の問い合わせ(予約要求)が通知される。例えば、利用者が予約を希望する飲食店に空席がある場合には利用者は即予約を行い、利用者が予約を希望する飲食店に空席がない場合(満席の場合)には利用者はリクエスト予約を行う。
【0023】
また、各飲食店では、予約方法を予め設定することが可能である。例えば、飲食店は、前記即予約及び前記リクエスト予約のそれぞれの予約要求の受け付けを許可する設定を行ったり、前記即予約の予約要求の受け付けを許可し、前記リクエスト予約の予約要求の受け付けを許可しない設定を行ったりすることができる。例えば、前記リクエスト予約の予約要求の受け付けを許可する設定を行った飲食店では、前記予約状況が「満席」になった場合、又は、現在の空席数が所定数未満になった場合に、利用者から前記リクエスト予約の予約要求を受け付け可能とする。この場合、前記リクエスト予約の予約要求を受け付けた飲食店では、例えば管理者が、当該予約を許可するか否かを決定する。
【0024】
例えば、予約支援装置2は、利用者が設定する検索条件を満たす飲食店のうち、前記即予約が可能な飲食店、すなわち前記予約状況が「空席」の飲食店と、前記リクエスト予約の予約要求を受け付け可能な飲食店、すなわち前記予約状況が「満席」であってかつ前記リクエスト予約の予約要求の受け付けを許可設定している飲食店とを抽出して、当該利用者の利用者端末3に提示(出力)する。
【0025】
図4に示されるように、関連施設情報D3には、飲食店ごとに、対応する「施設ID」、「施設名」、「関連施設ID」、「関連施設名」などの情報が含まれる。前記関連施設IDは、飲食店に関連する飲食店(関連店)の識別情報である。前記関連施設名は、前記関連店の名称である。ここで、前記関連店は、飲食店の位置(住所、最寄り駅など)、飲食店が提供する商品(料理)の種別(ジャンルなど)、商品の価格帯、営業時間、飲食店の客層又は利用者の属性(家族構成、性別、年齢など)、及び、利用目的(接待向き、デート向き、宴会向きなど)の少なくともいずれかの情報(関連情報)が、予約対象の飲食店に関連している飲食店である。例えば、飲食店A1のエリアが「銀座」であり料理ジャンルが「イタリアン」である場合、エリアが「銀座」でかつ料理ジャンルが「イタリアン」の飲食店A2が飲食店A1の関連店として飲食店A1に関連付けられて登録される。また、飲食店B1の客層が「ファミリー」である場合、客層が「ファミリー」の飲食店B2,B3が飲食店B1の関連店として飲食店B1に関連付けられて登録される。
【0026】
また、前記飲食店と前記関連店とは、経営母体又は系列が同一であってもよい。例えば、飲食店A1と飲食店A2とは、同一の事業者が経営しており、いわゆる姉妹店、系列店、グループ店である。この場合、飲食店A2は飲食店A1の関連店として飲食店A1に関連付けられて登録される。また例えば、事業者Bが、1号店の飲食店B1、2号店の飲食店B2、及び3号店の飲食店B3を経営している場合、飲食店B1,B2,B3が互いに関連付けられて登録される。
【0027】
ここで、施設情報D1(
図2参照)に登録される飲食店は、予約支援システム1が提供する予約サービスの加盟店である。各飲食店は、前記予約サービスを利用するための権利を有する。前記権利は、例えば、前記予約サービスのウェブサイトにログインするための固有のアカウントなどであり、例えば前記予約サービスを提供する事業者により割り当てられる。各飲食店は、例えば前記予約サービスにおいて上述した前記予約方法を設定したり、予約管理を行ったりすることが可能である。
【0028】
前記飲食店と前記関連店とは、前記予約サービスを利用するための権利の情報が同一であってもよい。例えば、飲食店A1と同一のアカウントを有する飲食店A2は、飲食店A1の関連店として飲食店A1に関連付けられて登録される。例えば、経営母体又は系列が同一の複数の飲食店には、同一のアカウントが設定されてもよい。
【0029】
また、前記飲食店と前記関連店とは、施設情報D1に登録されるドメイン名が同一であってもよい。例えば、飲食店A1と同一のドメイン名を有する飲食店A2は、飲食店A1の関連店として飲食店A1に関連付けられて登録される。また、前記飲食店と前記関連店とは、施設情報D1に登録される飲食店名の一部又は全部が同一であってもよい。
【0030】
このように、関連施設情報D3には、飲食店ごとに、関連情報に基づいて当該飲食店の関連店が関連付けられて登録される。前記関連情報には、飲食店の位置、飲食店が提供する商品(料理)の種別(ジャンル)、商品の価格帯、営業時間、飲食店の客層、利用者の属性、経営母体、系列、アカウント、ドメイン、飲食店名(名称)の少なくともいずれかが含まれる。関連施設情報D3は、予約支援装置2の管理者により予め登録されてもよいし、制御部21が、前記関連情報に基づいて、施設情報D1に登録された飲食店について関連付けの処理を実行してもよい。
【0031】
予約情報D4は、施設情報D1に登録されている飲食店ごとに対応付けて記憶部22に記憶される。
図5には、ある飲食店の予約情報D4を示している。
図5に示されるように、予約情報D4には、「予約者名」、「利用人数」、「来店日」、「来店時間」、「テーブル」、「コース」などの情報が含まれる。前記予約者名は、予約を行った利用者の氏名である。前記利用人数は、来店する予定の利用者の人数である。前記来店日は、利用者が来店する予定日であり、前記来店時間は、利用者が来店する予定時刻である。前記テーブルは、利用者が利用するテーブルなどの利用対象物を識別する情報である。前記テーブルは、利用者が予約要求の際に選択してもよいし、飲食店が割り当ててもよい。前記コースは、利用者に提供されるサービスの内容を示す情報であって、例えば飲食内容のコース又は飲食内容が限定されない席のみ等の情報である。予約情報D4は、予約支援装置2の制御部21によって、施設端末4又は利用者端末3からの新規予約又は予約変更が受け付けられるごとに登録又は変更される。
【0032】
なお、他の実施形態として、施設情報D1、予約状況情報D2、関連施設情報D3、及び予約情報D4の一部又は全部が、予約支援装置2から通信網N1を介してアクセス可能な他のサーバーに記憶されてもよい。この場合、予約支援装置2の制御部21は、前記他のサーバーから前記情報を取得して、後述の予約支援処理(
図13参照)などの各処理を実行してもよい。
【0033】
また、記憶部22には、利用者端末3に表示される予約サイト(例えば飲食店予約サイト)に含まれる、検索条件設定ページP1(
図6参照)、検索結果ページP2(
図7参照)、予約申し込み結果ページP4(
図9~
図12参照)、経路案内ページ(不図示)、施設端末4に表示される前記予約サイトに含まれるリクエスト予約受付ページP3(
図8参照)などの各種のウェブページを生成するためのレイアウトデータ及び画像データなども記憶される。なお、本実施形態において、予約支援装置2の制御部21は、前記各種のウェブページを生成してそのウェブページの情報を利用者端末3及び施設端末4に送信することにより、利用者端末3及び施設端末4のそれぞれに前記各種のウェブページを表示させることが可能である。また、他の実施形態として、予約支援装置2の制御部21は、利用者端末3及び施設端末4のそれぞれに前記各種のウェブページを表示するために必要なデータを送信することにより、利用者端末3の制御部31及び施設端末4の制御部41のそれぞれに前記各種のウェブページの表示を実行させてもよい。
【0034】
なお、前記予約サイトは、予め設定された一つのドメインに属するウェブページの集合体であってもよいが、例えば同一の予約支援装置2の記憶部22に記憶された複数のドメインに属するウェブページの集合体を前記予約サイトとして捉えてもよい。また、前記予約サイトに含まれる各種のページは、複数のサーバーに分散して記憶されたものであってもよい。
【0035】
さらに、記憶部22には、制御部21に後述の予約支援処理(
図13参照)を実行させるための予約支援プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記予約支援プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録されており、予約支援装置2が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部22に記憶される。
【0036】
制御部21は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部21は、前記ROM又は記憶部22に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより予約支援装置2を制御する。
【0037】
ここで、利用者が希望の飲食店についてリクエスト予約の予約要求を行って当該飲食店において予約が許可されなかった場合、利用者は検索条件を再設定して、予約可能な飲食店を再検索しなければならない。このように、特定の飲食店に対する利用者の予約要求が許可されない場合に、飲食店を予約する利用者の利便性が低下する問題が生じる。これに対して、本実施形態に係る予約支援装置2では、飲食店を予約する利用者の利便性を向上させることが可能である。
【0038】
具体的に、制御部21は、
図1に示されるように、受付処理部211、検索処理部212、予約処理部213、判定処理部214、特定処理部215、提示処理部216などの各種の処理部を含む。なお、制御部21は、前記CPUで前記予約支援プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記予約支援プログラムは、複数のプロセッサーを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0039】
受付処理部211は、利用者端末3からエリア、利用日時(来店日、来店時間)、及び利用人数などの検索条件を含む検索要求を受け付ける。受付処理部211により受け付けられるエリア、利用日時、及び利用人数の各情報は、予約可能な飲食店を検索するために検索処理部212によって実行される検索処理で用いられる。
【0040】
例えば、受付処理部211は、利用者端末3に検索条件設定ページP1(
図6参照)を表示させる。検索条件設定ページP1には、希望のエリアを入力するエリア入力欄K11、希望の来店日を入力する来店日入力欄K12、希望の来店時間を入力する来店時間入力欄K13、利用人数を入力する利用人数入力欄K14、予約方法を設定する予約方法設定欄K15などが含まれる。利用者が前記予約方法を「即予約ができる店」に設定した場合、検索処理部212は、即予約が可能な飲食店(「空席」を有する飲食店)のみを検索対象とする。一方、利用者が前記予約方法を「指定なし」に設定した場合、検索処理部212は、即予約が可能な飲食店とリクエスト予約が可能な飲食店とを検索対象とする。
【0041】
利用者が検索条件設定ページP1において前記各情報を入力して「決定」の決定ボタンK16を押下すると、受付処理部211は、利用者端末3から検索要求を受け付ける。
【0042】
検索処理部212は、受付処理部211により前記検索要求が受け付けられた場合に飲食店を検索するための検索処理を実行する。具体的に、検索処理部212は、前記検索処理において、予約要求を受け付け可能な飲食店を検索する。例えば、前記予約方法が「即予約ができる店」に設定された場合には、検索処理部212は、予約処理部213により前記検索条件で即予約が可能な飲食店を検索する。一方、前記予約方法が「指定なし」に設定された場合には、検索処理部212は、予約処理部213により前記検索条件で即予約が可能な飲食店と、リクエスト予約の予約要求の受け付けを許可設定している飲食店とを検索する。なお、以下では、検索条件設定ページP1において前記予約方法が「指定なし」に設定されているものとする。
【0043】
また、検索処理部212は、検索処理の検索結果を出力する。具体的に、検索処理部212は、前記検索結果を利用者端末3に送信することにより、検索結果ページP2(
図7参照)を利用者端末3に表示させる。これにより、利用者端末3において、利用者は前記検索結果として表示される飲食店から、予約を希望する飲食店を選択することが可能となる。
【0044】
検索結果ページP2には、前記検索条件を満たす各飲食店の情報(飲食店情報R1)が一覧表示される。各飲食店情報R1には、飲食店の概要、画像、飲食店の詳細ページを表示させるための詳細ボタンK22、リクエスト予約の予約要求を行うためのリクエスト予約ボタンK23、即予約を行うための即予約ボタンK24などが表示される。利用者は、検索結果ページP2に予約希望の飲食店がある場合に、対応する飲食店情報R1のリクエスト予約ボタンK23又は即予約ボタンK24を押下して予約要求を行う。一方、利用者は、検索結果ページP2に予約希望の飲食店がない場合には、条件変更ボタンK21を押下する。条件変更ボタンK21が押下されると、受付処理部211は、検索条件設定ページP1(
図6参照)を再表示させて、利用者から検索条件の変更操作を受け付ける。
【0045】
予約処理部213は、利用者から予約対象の飲食店の予約要求を受け付け、当該飲食店の予約が可能な場合に予約処理を実行する。予約処理部213は、前記予約処理において、予約対象の飲食店に対応する予約情報D4(
図5参照)に予約内容を登録する。なお、予約処理部213は、予約情報D4に登録されている予約を利用者端末3の操作に応じて取り消すこと又は自動的に取り消すことも可能である。予約処理部213は、予約処理が完了すると、例えば予約完了メールを利用者端末3及び施設端末4に送信する。予約処理部213は、本発明の予約処理部の一例である。
【0046】
ここで、利用者が検索結果ページP2(
図7参照)において飲食店C1の即予約ボタンK24を押下した場合、予約処理部213は、当該予約要求を受け付けて飲食店C1の予約を成立させる。すなわち、予約処理部213は、飲食店C1に対応する予約情報D4に予約内容を登録する。
【0047】
これに対して、利用者が検索結果ページP2(
図7参照)において飲食店B1のリクエスト予約ボタンK23を押下した場合、予約処理部213は、当該予約要求を受け付けて、飲食店B1の施設端末4にリクエスト予約に関する予約許否の問い合わせ(予約要求)を通知する。具体的には、予約処理部213は、飲食店B1の施設端末4にリクエスト予約受付ページP3(
図8参照)を表示させる。リクエスト予約受付ページP3には、リクエスト予約の内容(来店日、来店時間、利用人数など)と、リクエスト予約を行った利用者の情報とが含まれる。飲食店B1の管理者は、リクエスト予約受付ページP3において、前記リクエスト予約を許可するか否かを決定する。例えば、前記管理者は、飲食店B1の予約状況、空席状況、予約しないで来店する客の来店状況などを考慮して、前記リクエスト予約を許可するか否かを判断する。前記管理者は、前記リクエスト予約を許可する場合は「許可する」の許可ボタンK31を押下し、前記リクエスト予約を許可しない場合には「許可しない」の拒否ボタンK32を押下する。前記管理者が許可ボタンK31を押下した場合、予約処理部213は、飲食店B1の施設端末4から前記リクエスト予約を許可する旨の回答を取得する。一方、前記管理者が拒否ボタンK32を押下した場合、予約処理部213は、飲食店B1の施設端末4から前記リクエスト予約を拒否する旨の回答を取得する。
【0048】
判定処理部214は、予約対象の飲食店が予約可能であるか否かを判定する。具体的には、判定処理部214は、予約対象の飲食店について前記リクエスト予約の予約要求が行われた場合に、当該飲食店の施設端末4から取得する予約許否の情報(回答)に基づいて、当該飲食店が予約可能であるか否かを判定する。例えば、判定処理部214は、飲食店B1の施設端末4から前記リクエスト予約を許可する旨の回答を取得した場合に、飲食店B1が予約可能であると判定する。一方、判定処理部214は、飲食店B1の施設端末4から前記リクエスト予約を拒否する旨の回答を取得した場合に、飲食店B1が予約不可能であると判定する。判定処理部214は、本発明の判定処理部の一例である。
【0049】
判定処理部214が飲食店B1の前記リクエスト予約による予約が可能であると判定した場合、予約処理部213は、飲食店B1の予約を成立させて、飲食店B1に対応する予約情報D4に予約内容を登録する。一方、判定処理部214が飲食店B1の前記リクエスト予約による予約が不可能であると判定した場合、特定処理部215が以下の処理を実行する。
【0050】
特定処理部215は、前記リクエスト予約の予約対象の飲食店に関連付けられた1又は複数の飲食店(本発明の第2施設の一例)を特定する。具体的に、特定処理部215は、関連施設情報D3(
図4参照)から、予約対象の飲食店に関連付けられた飲食店(関連店)を特定する。例えば、特定処理部215は、関連施設情報D3から、予約対象の飲食店B1に関連付けられた飲食店B2,B3を特定する。前記予約対象の飲食店は本発明の第1施設の一例であり、前記関連店は本発明の第2施設の一例である。例えば、飲食店B1は本発明の第1施設の一例であり、飲食店B2,B3は本発明の第2施設の一例である。
【0051】
また、特定処理部215は、予約対象の飲食店に関連付けられた1又は複数の関連店のうち、予約可能な関連店であって、かつ所定の条件を満たす関連店を特定してもよい。例えば、特定処理部215は、前記予約要求に含まれる利用日時及び利用人数の条件を満たす予約可能な関連店を特定する。また、特定処理部215は、予約対象の飲食店の位置(住所)に最も近い関連店、及び、予約対象の飲食店と同一属性の関連店の少なくともいずれかを特定してもよい。また、特定処理部215は、予約対象の飲食店が提供する料理のジャンルと同一ジャンルの関連店を特定してもよい。特定処理部215は、本発明の特定処理部の一例である。
【0052】
提示処理部216は、判定処理部214により予約対象の飲食店が予約不可能であると判定された場合に、当該飲食店が予約不可能であることを示す情報と、当該飲食店に関連付けられた関連店の情報とを含む判定結果(予約申し込み結果)を利用者に提示する。具体的に、提示処理部216は、関連施設情報D3(
図4参照)から、予約対象の飲食店に関連付けられた関連店の情報を取得して利用者端末3に提示する。また、提示処理部216は、施設情報D1(
図2参照)から、前記関連店の詳細情報を取得して利用者端末3に提示する。提示処理部216は、本発明の提示処理部の一例である。
【0053】
例えば、
図9に示すように、提示処理部216は、飲食店B1の予約が不可能であることを示すメッセージM1と、関連店の飲食店B2,B3の施設情報D1とを含む予約申し込み結果ページP4(本発明の判定結果の一例)を利用者端末3に表示させる。
【0054】
また、提示処理部216は、特定処理部215により特定される1又は複数の前記関連店の情報を利用者端末3に提示する。例えば、特定処理部215が、予約対象の飲食店に関連付けられた1又は複数の関連店のうち、予約可能な関連店であって、かつ所定の条件を満たす関連店を特定した場合には、提示処理部216は、特定処理部215により特定された関連店の情報を利用者端末3に提示する。これにより、予約申し込み結果ページP4には、現時点で空席を有し即予約が可能な飲食店(
図9の例では飲食店B2,B3)が表示される。
【0055】
他の実施形態として、提示処理部216は、予約申し込み結果ページP4において、予約対象の飲食店との関係(関連性)を示す情報を表示させてもよい。例えば
図10に示すように、提示処理部216は、予約申し込み結果ページP4において、予約対象の飲食店B1と関連店の飲食店B2,B3とが系列店の関係である場合、提示処理部216は、系列店であることを示すメッセージM2を表示させる。これにより、利用者は、飲食店B1と飲食店B2,B3との関係を把握することができる。
【0056】
また、他の実施形態として、提示処理部216は、予約申し込み結果ページP4において、関連店に対応するURLを表示させてもよい。前記URLは、飲食店の予約ページ、ホームページなどのウェブページにアクセスするためのアクセス情報である。例えば
図11に示すように、提示処理部216は、予約申し込み結果ページP4において、関連店の飲食店B2,B3のそれぞれのURLを示すアクセス情報M3を表示させる。利用者は予約を希望する飲食店のURLをクリックすることにより、予約ページを表示させることができる。
【0057】
利用者は、予約申し込み結果ページP4において、前記関連店の予約要求を行うことができる。予約処理部213は、予約申し込み結果ページP4において、利用者から前記第関連店の予約要求を受け付ける。予約処理部213は、利用者端末3から関連店の予約要求を受け付けると、当該関連店の予約が可能な場合に予約処理を実行する。予約処理部213は、前記予約処理において、予約対象の関連店に対応する予約情報D4(
図5参照)に予約内容を登録する。例えば、
図9に示す予約申し込み結果ページP4において、利用者が飲食店B2の即予約ボタンK42を押下した場合、予約処理部213は、飲食店B2の予約要求を受け付けて飲食店B2の予約を成立させる。予約処理部213は、飲食店B2に対応する予約情報D4に予約内容を登録する。
【0058】
図11に示す例では、利用者は、所望の関連店のURLをクリックして、利用者端末3に表示される予約ページにおいて、当該関連店の予約要求を行うことができる。
【0059】
ここで、予約申し込み結果ページP4に、即予約を受け付けることができずリクエスト予約を受け付け可能な飲食店(関連店)が表示される場合がある。例えば
図12に示すように、予約申し込み結果ページP4に、リクエスト予約の予約が不可能な飲食店A1の関連店として、リクエスト予約の予約要求を受け付け可能な飲食店A2が表示される場合がある。この場合には、利用者が、飲食店A2のリクエスト予約ボタンK45を押下した場合、予約処理部213は、飲食店A2の施設端末4に予約許否の問い合わせ(予約要求)を通知する。具体的には、予約処理部213は、飲食店A2の施設端末4にリクエスト予約受付ページP3(
図8参照)を表示させる。予約処理部213は、飲食店A2の施設端末4から前記リクエスト予約を許可する旨の回答を取得すると、飲食店A2の予約を成立させて、飲食店A2に対応する予約情報D4に予約内容を登録する。
【0060】
予約申し込み結果ページP4(
図9~
図12参照)に表示される関連店の中に、利用者が予約を希望する飲食店が存在しない場合には、利用者は条件変更ボタンK43を押下する。条件変更ボタンK43が押下されると、受付処理部211は、検索条件設定ページP1(
図6参照)を表示させて、利用者から検索条件の変更操作を受け付ける。
【0061】
[利用者端末3]
図1に示されるように、利用者端末3は、制御部31、記憶部32、操作表示部33、及び通信I/F34などを備える。利用者端末3は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、又はパーソナルコンピューターのような情報処理装置である。
【0062】
通信I/F34は、利用者端末3を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して予約支援装置2、施設端末4などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0063】
操作表示部33は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0064】
記憶部32は、各種の情報を記憶するHDD、SSD又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部32には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)などの通信プロトコルに従って予約支援装置2などの外部装置との間で通信処理を制御部31に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、予約支援装置2との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであることも考えられる。なお、記憶部32には、地図データ等の他の情報が記憶されていてもよい。
【0065】
制御部31は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部31は、前記ROM又は記憶部32に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより利用者端末3を制御する。
【0066】
具体的に、制御部31は、記憶部32に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部311として機能する。ブラウザ処理部311は、予約支援装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部33に表示させ、操作表示部33に対する操作を予約支援装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。すなわち、利用者端末3は、制御部31によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、予約支援装置2の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部31に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
【0067】
具体的に、利用者端末3では、予約支援システム1で提供される予約サービスの前記予約サイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、制御部31が、予約支援装置2から前記予約サイトのウェブページのデータを取得して、操作表示部33に前記予約サイトのウェブページを表示させる。なお、例えば前記所定のURLへのアクセス要求は、予め登録されたウェブサイトの一覧からの選択操作、情報検索サイトにおける検索結果からの選択操作、又はテキスト入力操作などによって行われる。また、利用者端末3に予約支援装置2に対応する専用アプリケーションがインストールされている場合には、利用者端末3の利用者が当該専用アプリケーションを起動する操作を行うことにより操作表示部33に前記予約サイトのウェブページが表示される。そして、利用者は、利用者端末3を操作することにより、前記予約サイトの検索条件設定ページP1(
図6参照)において所望の検索条件を設定して飲食店の検索を要求し、検索結果ページP2(
図7参照)を閲覧することができる。さらに利用者は、検索結果として提示された飲食店の中から所望の飲食店を選択して予約(即予約、リクエスト予約)の申し込み(予約要求)を行うことができる。また、利用者は、利用者端末3を操作することにより、予約申し込み結果ページP4(
図9~
図12参照)において所望の飲食店(関連店)の予約(即予約、リクエスト予約)の申し込み(予約要求)を行うことができる。
【0068】
[施設端末4]
図1に示されるように、施設端末4は、制御部41、記憶部42、操作表示部43、及び通信I/F44などを備える。施設端末4は、例えば、タブレット端末又はパーソナルコンピューターのような情報処理装置である。なお、施設端末4は、予約支援装置2と同一の機能をさらに備えてもよいし、予約支援装置2と一体の情報処理装置であってもよい。
【0069】
通信I/F44は、施設端末4を有線又は無線で通信網N1に接続し、通信網N1を介して予約支援装置2、利用者端末3などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0070】
操作表示部43は、各種のウェブページなどの情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0071】
記憶部42は、各種の情報を記憶するHDD、SSD又はフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。例えば、記憶部42には、ブラウザプログラム等の制御プログラムが記憶される。具体的に、前記ブラウザプログラムは、HTTPなどの通信プロトコルに従って予約支援装置2などの外部装置との間で通信処理を制御部41に実行させるための制御プログラムである。また、前記ブラウザプログラムは、予約支援装置2との間で予め定められた通信プロトコルに従って通信処理を実行するための専用アプリケーションであることも考えられる。
【0072】
また、記憶部42には、飲食店に対応する予約を管理する予約管理情報(不図示)が記憶される。前記予約管理情報には、予約者名、利用人数、来店日、来店時間、テーブル、コースなどの情報が含まれる。
【0073】
制御部41は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部41は、前記ROM又は記憶部42に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより施設端末4を制御する。
【0074】
具体的に、制御部41は、記憶部42に記憶されている前記ブラウザプログラムに従って各種の処理を実行することによりブラウザ処理部411として機能する。ブラウザ処理部411は、予約支援装置2から通信網N1を介して提供されるウェブページを操作表示部43に表示させ、操作表示部43に対する操作を予約支援装置2に入力するブラウザ処理を実行することが可能である。すなわち、施設端末4は、制御部41によって前記ブラウザプログラムが実行されることにより、予約支援装置2の操作用端末として機能することが可能である。なお、制御部41に含まれる一部又は全部の処理部は電子回路で構成されていてもよい。
【0075】
例えば、施設端末4では、予約支援システム1で提供される前記予約サイトに対応する所定のURLへのアクセス要求を行うためのユーザー操作が行われた場合に、制御部41が、予約支援装置2から前記予約サイトのウェブページのデータを取得して、操作表示部43に前記予約サイトのウェブページを表示させる。例えば、利用者が利用者端末3に表示される予約申し込み結果ページP4(
図9~
図12参照)において所望の飲食店(関連店)の予約要求を行った場合に、予約支援装置2の予約処理部213は、当該飲食店の施設端末4に予約許否の問い合わせ(予約要求)を通知する。具体的には、予約処理部213は、前記飲食店の施設端末4にリクエスト予約受付ページP3のデータを出力する。これにより、制御部41は、操作表示部43にリクエスト予約受付ページP3(
図8参照)を表示させる(
図8参照)。
【0076】
リクエスト予約受付ページP3において飲食店の管理者が「許可する」の許可ボタンK31を押下した場合、制御部41は、前記リクエスト予約を許可する旨の回答を予約支援装置2に出力する。一方、リクエスト予約受付ページP3において飲食店の管理者が「許可しない」の拒否ボタンK32を押下した場合、制御部41は、前記リクエスト予約を拒否する旨の回答を予約支援装置2に出力する。
【0077】
また、制御部41は、予約支援装置2において即予約又はリクエスト予約に対応する予約処理が完了すると、予約支援装置2から予約完了メールを取得する。制御部41は、前記予約完了メールを取得すると、前記予約管理情報に予約内容を登録する。
【0078】
[予約支援処理]
以下、
図13を参照しつつ、予約支援システム1において実行される予約支援処理について説明する。具体的に、本実施形態では、予約支援装置2の制御部21によって前記予約支援処理が実行される。また、制御部21は、利用者端末3各々からのアクセスに応じて利用者端末3各々に対応して予約支援処理を並行して実行することが可能である。なお、制御部21は、利用者端末3の所定の操作によって予約支援処理を途中で終了することがある。
【0079】
なお、本発明は、前記予約支援処理に含まれる一又は複数のステップを実行する予約支援方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記予約支援処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記予約支援処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部21によって前記予約支援処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、一又は複数のプロセッサーによって当該予約支援処理における各ステップが分散して実行される予約支援方法も他の実施形態として考えられる。
【0080】
先ず、ステップS11において、制御部21は、利用者端末3から飲食店の検索要求を受け付けたか否かを判定する。具体的には、制御部21は、利用者端末3に表示される予約サイト(例えば、飲食店予約サイト)の検索条件設定ページP1(
図6参照)において利用者により入力されるエリア、来店日、来店時間、利用人数、予約方法を含む検索条件を受け付けたか否かを判定する。なお、前記検索条件に、料理ジャンル、予算などの情報が含まれてもよい。制御部21が利用者端末3から前記検索要求を受け付けると(S11:Yes)、処理はステップS12に移行する。制御部21は、利用者端末3から前記検索要求を受け付けるまで待機する(S11:No)。
【0081】
次にステップS12において、制御部21は、前記検索条件を取得する。具体的には、制御部21は、エリア、来店日、来店時間、利用人数、予約方法を取得する。
【0082】
次にステップS13において、制御部21は、施設情報D1(
図2参照)に含まれる複数の飲食店の中から、前記検索条件を満たす飲食店を検索する。
図6に示す例では、制御部21は、銀座のエリアに属し、2020年4月1日の19:00から4人の利用人数で即予約が可能な飲食店と、銀座のエリアに属し、2020年4月1日の19:00から4人の利用人数でリクエスト予約の予約要求を受け付け可能な飲食店とを検索する。なお、前記検索条件の予約方法が「即予約ができる店」に設定された場合には、制御部21は、即予約が可能な飲食店のみを検索する。
【0083】
次にステップS14において、制御部21は、前記検索条件を含む予約要求を受け付け可能な飲食店が存在するか否かを判定する。施設情報D1に前記予約要求を受け付け可能な飲食店が存在する場合(S14:Yes)、処理はステップS15に移行する。一方、施設情報D1に前記予約要求を受け付け可能な飲食店が存在しない場合(S14:No)、処理はステップS141に移行する。例えば、現時点で空席を有する飲食店は、前記予約要求を受け付け可能な飲食店と判断される。また、現時点で満席であっても、予約方法の設定においてリクエスト予約の予約要求の受け付けを許可する設定を行っている飲食店は、前記予約要求を受け付け可能な飲食店と判断される。
【0084】
ステップS15では、制御部21は、前記予約要求を受け付け可能な飲食店の情報を利用者に提示する。例えば、利用者が予約方法(
図6参照)において「指定しない」を選択した場合には、制御部21は、施設情報D1(
図2参照)に含まれる複数の飲食店の中から、即予約の予約要求を受け付け可能な飲食店と、リクエスト予約の予約要求を受け付け可能な飲食店とを抽出し、抽出された飲食店の情報を含む検索結果ページP2(
図7参照)を利用者端末3に表示させる。ここで、制御部21は、即予約が可能な飲食店を上位(優先的)に表示させてもよいし、利用者の過去の利用履歴に応じた順序で飲食店を表示させてもよい。制御部21は、抽出された飲食店が関連施設情報D3に登録されている場合には、関連付けられた複数の飲食店を並べて表示させてもよい。
【0085】
ステップS16では、制御部21は、検索結果ページP2において利用者から即予約の予約要求を受け付けたか否かを判定する。制御部21により利用者から即予約の予約要求を受け付けたと判定された場合(S16:Yes)、処理はステップS20に移行する。例えば、
図7に示す検索結果ページP2において利用者が飲食店C1の飲食店情報R1に含まれる即予約ボタンK24を押下した場合、制御部21は、飲食店C1の即予約の予約要求を受け付けたと判定する。一方、制御部21により利用者から即予約の予約要求を受け付けたと判定されない場合(S16:No)、処理はステップS17に移行する。
【0086】
ステップS17では、制御部21は、検索結果ページP2において利用者から予約対象の飲食店に対するリクエスト予約の予約要求を受け付けたか否かを判定する。制御部21により利用者からリクエスト予約の予約要求を受け付けたと判定された場合(S17:Yes)、処理はステップS18に移行する。例えば、
図7に示す検索結果ページP2において利用者が飲食店B1の飲食店情報R1に含まれるリクエスト予約ボタンK23を押下した場合、制御部21は、飲食店B1のリクエスト予約の予約要求を受け付けたと判定する。一方、制御部21により利用者からリクエスト予約の予約要求を受け付けたと判定されない場合(S17:No)、処理はステップS171に移行する。ステップS17は、本発明の予約ステップの一例である。
【0087】
ステップS18では、制御部21は、利用者に選択された飲食店、すなわちリクエスト予約の予約対象の飲食店の施設端末4に、リクエスト予約に関する予約許否の問い合わせ(予約要求)を通知する。具体的には、制御部21は、飲食店B1の施設端末4にリクエスト予約受付ページP3(
図8参照)を表示させる。飲食店B1の管理者は、施設端末4に表示されたリクエスト予約受付ページP3において、前記リクエスト予約を許可するか否かを決定する。前記管理者は、前記リクエスト予約を許可する場合は許可ボタンK31を押下し、前記リクエスト予約を許可しない場合には拒否ボタンK32を押下する。
【0088】
次にステップS19では、制御部21は、施設端末4から前記予約許否の問い合わせ(予約要求)に対する回答を取得し、予約許可の回答を取得したか否かを判定する。例えば、飲食店B1の管理者が、施設端末4に表示されたリクエスト予約受付ページP3において許可ボタンK31を押下した場合、制御部21は、飲食店B1の施設端末4から前記リクエスト予約を許可する旨の回答を取得する。一方、前記管理者がリクエスト予約受付ページP3において拒否ボタンK32を押下した場合、制御部21は、飲食店B1の施設端末4から前記リクエスト予約を拒否する旨の回答を取得する。制御部21が施設端末4から前記予約許可の回答を取得した場合(S19:Yes)、処理はステップS20に移行する。一方、制御部21が施設端末4から前記予約拒否の回答を取得した場合(S19:No)、処理はステップS191に移行する。ステップS19は、本発明の判定ステップの一例である。
【0089】
ステップS191では、制御部21は、リクエスト予約の予約対象の飲食店が予約不可能であることを示す情報と、当該飲食店に関連付けられた関連店の情報とを含む判定結果(予約申し込み結果)を利用者に提示する。具体的に、制御部21は、関連施設情報D3(
図4参照)及び施設情報D1(
図2参照)から、予約対象の飲食店に関連付けられた関連店の情報を取得して利用者端末3に提示する。例えば、制御部21は、
図9に示すように、リクエスト予約の予約対象の飲食店B1が予約不可能であることを示すメッセージM1と、飲食店B1の関連店である飲食店B2,B3の施設情報D1とを含む予約申し込み結果ページP4を利用者端末3に表示させる。なお、制御部21は、
図10~
図12に示す予約申し込み結果ページP4を利用者端末3に表示させてもよい。その後、処理はステップS16に戻る。ステップS191は、本発明の提示ステップの一例である。
【0090】
ここで、ステップS191において、制御部21は、リクエスト予約の予約対象の飲食店と関連性のある飲食店を前記関連店として利用者に提示する。例えば、制御部21は、飲食店B1と料理ジャンルが同一である飲食店のうち、飲食店B1の位置(住所)に最も近い飲食店B2を利用者に提示する。なお、飲食店B1と料理ジャンルが同一の飲食店が複数存在する場合には、制御部21は、飲食店B1に近い順に複数の関連店を利用者に提示してもよい。
【0091】
また、例えば、制御部21は、飲食店B1と客層、価格帯などが同一又は類似の飲食店B2を利用者に提示してもよい。例えば飲食店B1がファミリー向けの飲食店である場合、制御部21は、ファミリー向けの飲食店B2を利用者に提示する。また、例えば飲食店B1の料理の価格帯が1000円~2000円である場合、制御部21は、価格帯が1000円~2000円の飲食店B2を利用者に提示する。
【0092】
また、例えば、制御部21は、飲食店B1と経営母体又は系列が同一の飲食店B2を利用者に提示する。例えば、制御部21は、前記予約サービスのウェブサイトにログインするためのアカウントが同一である飲食店同士を経営母体又は系列が同一と判断してもよい。この場合、制御部21は、飲食店B1と前記アカウントが同一の飲食店B2を利用者に提示する。また、制御部21は、飲食店B1と前記ドメイン名が同一の飲食店B2を利用者に提示してもよい。
【0093】
なお、制御部21は、上述の各例において、リクエスト予約の予約対象の飲食店と関連性のある飲食店(関連店)のうち即予約が可能な飲食店(「空席」を有する飲食店)のみを利用者に提示してもよい。すなわち、制御部21は、現時点で即予約が不可能な関連店を除外してもよい。また、制御部21は、関連施設情報D3を参照して関連店を特定してもよいし、施設情報D1に含まれる情報に基づいて関連店を特定してもよい。例えば、経営母体、系列、アカウントなどの情報が施設情報D1に含まれる場合、制御部21は、施設情報D1を参照して関連店を特定することも可能である。この場合、関連施設情報D3は省略されてもよい。
【0094】
ステップS191の後、ステップS16に戻ると、制御部21は、予約申し込み結果ページP4(
図9~
図12参照)において利用者から即予約の予約要求を受け付けたか否かを判定する。制御部21により利用者から即予約の予約要求を受け付けたと判定された場合(S16:Yes)、処理はステップS20に移行する。例えば、
図9に示す予約申し込み結果ページP4において利用者が飲食店B2の即予約ボタンK42を押下した場合、制御部21は、飲食店B2の即予約の予約要求を受け付けたと判定する。一方、制御部21により利用者から即予約の予約要求を受け付けたと判定されない場合(S16:No)、処理はステップS17に移行する。ステップS17において、例えば
図12に示す予約申し込み結果ページP4において利用者が飲食店A2のリクエスト予約ボタンK45を押下した場合、制御部21は飲食店A2のリクエスト予約の予約要求を受け付けたと判定し(S17:Yes)、処理はステップS18に移行する。
【0095】
ステップS20では、制御部21は予約処理を実行する。例えば、
図7に示す検索結果ページP2において利用者が飲食店C1の飲食店情報R1に含まれる即予約ボタンK24を押下した場合(S16:Yes)、制御部21は、飲食店C1の予約処理を完了させて予約完了メールを利用者端末3と飲食店C1の施設端末4とに通知する。また例えば、
図7に示す検索結果ページP2において利用者が飲食店A1の飲食店情報R1に含まれるリクエスト予約ボタンK23を押下し、飲食店A1がリクエスト予約を許可した場合(S19:Yes)、制御部21は、飲食店A1の予約処理を完了させて予約完了メールを利用者端末3と飲食店A1の施設端末4とに通知する。
【0096】
また例えば、
図9に示す予約申し込み結果ページP4において利用者が飲食店B2(関連店)の即予約ボタンK42を押下した場合(S191の処理後、S19:Yes)、制御部21は、飲食店B2の予約処理を完了させて予約完了メールを利用者端末3と飲食店B2の施設端末4とに通知する。ステップS20の予約処理が完了すると、制御部21は、前記予約支援処理を終了する。
【0097】
ステップS14において、前記検索処理の結果、予約可能な飲食店が存在しない場合には(S14:No)、ステップS141において、制御部21は、前記予約可能な飲食店が存在しないことを示す検索結果を利用者に提示して検索条件の変更を要求する。その後、処理はステップS171に移行する。
【0098】
ステップS171では、制御部21は、検索条件の変更を受け付けたか否かを判定する。制御部21が検索条件の変更を受け付けたと判定した場合(S171:Yes)、処理はステップS12に戻る。ステップS12に戻ると、制御部21は、変更された検索条件に基づいて再度、検索処理を実行する。一方、制御部21が検索条件の変更を受け付けない判定した場合(S171:No)、制御部21は、前記予約支援処理を終了する。例えば、利用者が検索結果ページP2(
図7参照)においてキャンセルボタンK25を押下した場合に、制御部21は前記予約支援処理を終了する。以上のようにして、制御部21は、前記予約支援処理を実行する。
【0099】
以上説明したように、本実施形態に係る予約支援装置2は、利用者から予約対象の飲食店に対するリクエスト予約の予約要求を受け付け、当該飲食店が予約不可能である場合に、当該飲食店が予約不可能であることを示す情報と、当該飲食店に関連付けられた関連店の施設情報とを含む判定結果を前記利用者に提示する構成を有する。この構成によれば、例えば利用者が希望の飲食店B1についてリクエスト予約の予約要求を行って飲食店B1において予約が受け付けられなかった場合に、予約要求に対する判定結果に飲食店B1に関連する飲食店B2が提示される。このように、利用者が希望する飲食店を予約できなかった場合に、当該利用者の要望を反映した他の飲食店を提示することができる。これにより、利用者は、前記判定結果において飲食店B2の予約要求を行うことできる。このため、利用者はリクエスト予約の予約対象の飲食店を予約できなかった場合に、検索条件を再設定して、予約可能な飲食店を再検索する必要がない。よって、飲食店を予約する利用者の利便性を向上させることが可能となる。
【0100】
また、利用者は検索、予約要求などの操作を繰り返し行う必要がないため、検索処理及び予約処理に関する通信トラフィックの低減、及びコンピュータリソースの有効利用が可能となる。
【0101】
本発明の予約支援システムは、上述の実施形態に限定されない。本発明の他の実施形態として、予約支援装置2の制御部21は、リクエスト予約の予約対象の飲食店の施設端末4から前記リクエスト予約を拒否する旨の回答を取得した場合に、当該予約対象の飲食店に関する飲食店(関連店)について予約処理を実行してもよい。具体的には、判定処理部214によりリクエスト予約の予約対象の飲食店が予約不可能であると判定された場合に、予約処理部213は、関連店の予約を完了させてもよい。例えば、リクエスト予約の予約対象の飲食店B1がリクエスト予約を拒否した場合に、制御部21は、飲食店B1に関連する飲食店B2の予約処理を完了させる。この場合、制御部21は、飲食店B1が予約不可能であることを示す情報と、関連店である飲食店B2に関する情報と、飲食店B2の予約が完了したことを示す情報とを含む判定結果(予約完了通知)を利用者に提示する。
【0102】
なお、制御部21は、リクエスト予約の予約対象の飲食店の予約が不可能である場合に、当該飲食店に関連する1つの飲食店(関連店)が特定可能な場合に、当該関連店の予約処理を実行する。すなわち、制御部21は、前記関連店として1つの飲食店を絞り込んで予約処理を実行する。例えば、制御部21は、飲食店B1との関連性が強い飲食店B2がある場合に、飲食店B2の予約処理を実行する。具体的には、制御部21は、飲食店B1に関連する飲食店について、上述した各関連情報に対応する飲食店同士の関連度(類似度)を算出し、算出された関連度が閾値を超える飲食店について予約処理を実行する。このように、制御部21は、リクエスト予約が成立しない場合に、利用者の了承を得ずに関連店の予約を完了させてもよい。これにより、利用者は、関連店を確認して予約操作を行う必要がないため、利用者の検索処理及び予約処理に伴う操作負担を軽減することができる。
【0103】
また、制御部21は、リクエスト予約の予約対象の飲食店の予約が不可能である場合に、前記関連店を期限付きで仮予約してもよい。具体的には、判定処理部214によりリクエスト予約の予約対象の飲食店が予約不可能であると判定された場合に、予約処理部213は、前記関連店の仮予約を完了させてもよい。前記仮予約は、所定期間だけ予約の効力を有し、所定期間を超えると予約の効力が消滅する予約方法である。この場合、制御部21は、飲食店B1が予約不可能であることを示す情報と、関連店である飲食店B2に関する情報と、飲食店B2の仮予約が完了したことを示す情報と、所定の期限内に仮予約を承認(本予約)する操作を促す情報とを含む判定結果(仮予約完了通知)を利用者に提示する。利用者が前記期限内に承認した場合に、制御部21は、飲食店B2の予約(本予約)を完了させ、利用者が前記期限内に承認しなかった場合には、制御部21は、仮予約をキャンセルする。
【0104】
なお、利用者は関連店(上記の例では飲食店B2)の予約又は仮予約を望まない場合もあるため、制御部21は、前記予約完了通知において、飲食店B2の予約又は仮予約をキャンセルする操作と、他の飲食店の予約要求を行う操作とを受け付け可能であってもよい。
【0105】
上述の実施形態では、利用者から受け付けるリクエスト予約の予約要求に対して飲食店が拒否した場合に、当該飲食店に関連する飲食店(関連店)の情報を提示する構成であるが、他の実施形態として、予約支援装置2の制御部21は、予約対象の飲食店が満席である場合に、当該飲食店に関連する飲食店(関連店)の情報を提示する構成であってもよい。この構成によれば、制御部21は、リクエスト予約を設定していない飲食店についても、当該飲食店が満席である場合に、当該飲食店の関連店を利用者に提示することができる。このように、本発明において、前記関連店を提示する条件は、「予約対象の飲食店がリクエスト予約を拒否したこと」に限定されず、「予約対象の飲食店が満席であること」であってもよい。すなわち、本発明では、「予約対象の飲食店が予約不可能であること」が前記関連店を提示する条件となる。
【0106】
本発明に係る予約支援システムは、利用者から第1施設の予約要求を受け付ける予約処理部と、前記第1施設が予約可能であるか否かを判定する判定処理部と、前記判定処理部により前記第1施設が予約不可能であると判定された場合に、前記第1施設が予約不可能であることを示す情報と、前記第1施設に関連付けられた第2施設の施設情報とを含む判定結果を前記利用者に提示する提示処理部と、を備えるシステムとして構成されてもよい。また、本発明に係る予約支援方法は、利用者から第1施設の予約要求を受け付ける予約ステップと、前記第1施設が予約可能であるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記第1施設が予約不可能であると判定された場合に、前記第1施設が予約不可能であることを示す情報と、前記第1施設に関連付けられた第2施設の施設情報とを含む判定結果を前記利用者に提示する提示ステップと、を一又は複数のプロセッサーにより実行する方法であってもよい。
【符号の説明】
【0107】
1 :予約支援システム
2 :予約支援装置
3 :利用者端末
4 :施設端末
211 :受付処理部
212 :検索処理部
213 :予約処理部
214 :判定処理部
215 :特定処理部
216 :提示処理部