(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-21
(45)【発行日】2024-05-29
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20240522BHJP
【FI】
G06Q10/10
(21)【出願番号】P 2020190906
(22)【出願日】2020-11-17
【審査請求日】2023-07-14
(73)【特許権者】
【識別番号】515161043
【氏名又は名称】ベルフェイス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】石田 啓
【審査官】平井 嗣人
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-64493(JP,A)
【文献】特開2017-4499(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
面談主催者と面談相手とのインターネットを介した面談を制御するシステムの管理者画面を表示するよう制御し、
前記管理者画面には、前記面談主催者と、前記面談相手と、を接続するための接続番号に関する項目が表示され、
前記接続番号に関する項目が選択された場合、貼り付け用のコードを生成するためのオブジェクトを前記管理者画面に表示し、
前記貼り付け用のコードは、前記接続番号を前記面談主催者のWebサイトで発行するためのコードである、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記面談主催者のWebサイトに表示するバナーをデザインするためのテキスト入力部を前記管理者画面に表示する、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
前記オブジェクトが選択された場合、前記コードを生成し、前記管理者画面に表示する、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
前記管理者画面には、前記接続番号を前記Webサイトで表示する際に表示するロゴ画像をアップロードするためのオブジェクトが含まれる、情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置において、
前記ロゴ画像は、前記面談主催者の会社のロゴ画像である、情報処理装置。
【請求項6】
請求項4に記載の情報処理装置において、
ロゴ画像をアプロードするためのオブジェクトが選択された場合、ロゴ画像を選択するための画面を表示する、
情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置において、
前記Webサイトに表示されたバナーが選択された場合、前記面談主催者と前記面談相手とを接続するための接続番号を表示すると共に、前記管理者画面において選択されたロゴ画像を表示させる、
情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
面談主催者と面談相手とのインターネットを介した面談を制御するシステムの管理者画面を表示するよう制御し、
前記管理者画面には、前記面談主催者と、前記面談相手と、を接続するための接続番号に関する項目が表示され、
前記接続番号に関する項目が選択された場合、貼り付け用のコードを生成するためのオブジェクトを前記管理者画面に表示し、
前記貼り付け用のコードは、前記接続番号を前記面談主催者のWebサイトで発行するためのコードである、
情報処理方法。
【請求項9】
プログラムであって、
コンピュータを、
請求項1から請求項7までの何れか1項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電話をしながら面談を行うためのシステムがある(特許文献1参照)。ベルフェイスのシステムでは、お客さま側で検索サービスを使って、「ベルフェイス」と検索し、ベルフェイスのサイトを開いてもらい、そのサイトで発行される接続番号を互いにログイン画面において入力し、営業側と、お客さま側とを接続する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の技術では、例えば、ベルフェイスのシステムを導入した会社の営業担当者は、お客さまに対して、自社とは関係のないベルフェイスのサイトに誘導しなければ接続番号を発行することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、制御部を有する。制御部は、面談主催者と面談相手とのインターネットを介した面談を制御するシステムの管理者画面を表示するよう制御する。管理者画面の管理者メニューには、面談主催者と、面談相手と、を接続するための接続番号に関する項目が含まれる。接続番号に関する項目が選択された場合、管理者画面に貼り付け用のコードを生成するためのオブジェクトを表示する。貼り付け用のコードは、接続番号を面談主催者のWebサイトで発行するためのコードである。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、クライアント装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、サーバ装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、サーバ装置の情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
【
図6】
図6は、情報処理システムの管理者画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、面談主催者の会社等に設置されたWebサイトの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、面談主催者と面談相手が接続された一例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0009】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0010】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0011】
<実施形態1>
1.システム構成
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。情報処理システム1000は、システム構成として、サーバ装置100と、クライアント装置110と、電話機120と、クライアント装置130と、電話機140と、クライアント装置150と、を含む。サーバ装置100、クライアント装置110、クライアント装置130は、ネットワーク160を介して通信可能に接続されている。また、電話機120と、電話機140と、は不図示の電話網を介して通話可能に接続されている。
クライアント装置110は、面談を主催する主催者が使用する装置である。クライアント装置130は、面談相手が使用する装置である。クライアント装置150は、情報処理システム1000の管理者が使用する装置である。クライアント装置110、クライアント装置130及びクライアント装置150は、PC(Personal Computer)であってもよいし、スマートフォンであってもよいし、タブレット型コンピュータであってもよい。なお、面談には、商談が含まれるものとする。サーバ装置100は、情報処理装置の一例である。
【0012】
2.ハードウェア構成
(1)サーバ装置100のハードウェア構成
図2は、サーバ装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。サーバ装置100は、ハードウェア構成として、制御部201と、記憶部202と、通信部203と、を含む。制御部201は、サーバ装置100の全体を制御する。記憶部202は、プログラム及び制御部201がプログラムに基づき処理を実行する際に用いるデータ等を記憶する。制御部201が、記憶部202に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによって後述する
図4に示すサーバ装置100の機能構成及び後述する
図5に示すアクティビティ図の情報処理が実現される。通信部203は、サーバ装置100をネットワーク160に接続し、外部装置との通信を司る。
【0013】
(2)クライアント装置110のハードウェア構成
図3は、クライアント装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。クライアント装置110は、ハードウェア構成として、制御部301と、記憶部302と、入力部303と、表示部304と、通信部305と、を含む。制御部301は、クライアント装置110の全体を制御する。記憶部302は、プログラム及び制御部301がプログラムに基づき処理を実行する際に用いるデータ等を記憶する。制御部301が、記憶部302に記憶されたプログラムに基づき処理を実行することによってクライアント装置110の機能構成が実現される。入力部303は、入力操作等に基づき入力情報を制御部301に送信する。表示部304は、制御部301による情報処理の結果等を表示する。通信部305は、クライアント装置110をネットワーク160に接続し、外部装置との通信を司る。
クライアント装置130及びクライアント装置150のハードウェア構成もクライアント装置110のハードウェア構成と同様である。
【0014】
3.機能構成
図4は、サーバ装置100の機能構成の一例を示す図である。サーバ装置100は、機能構成として面談制御部401と、表示制御部402と、を含む。
【0015】
(面談制御部401)
面談制御部401は、面談主催者の装置、本実施形態の例ではクライアント装置110と、面談相手が使用する装置、本実施形態の例ではクライアント装置130、との面談に関する制御を行う。例えば、面談制御部401は、面談主催者のクライアント装置110と、面談の利用者のクライアント装置130とを、ネットワーク160を介して接続し、面談に関する画像データ、音声データの受け渡し等を制御する。
【0016】
(表示制御部402)
表示制御部402は、情報処理システム1000における画面の表示を制御する。例えば、表示制御部402は、面談主催者と面談相手とのインターネットを介した面談を制御する情報処理システム1000の管理者画面をクライアント装置150の表示部304に表示するよう制御する。
【0017】
4.情報処理
図5は、サーバ装置100の情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
A501において、表示制御部402は、クライアント装置150において、管理者画面を表示するための所定の操作が行われたか否かを判定する。表示制御部402は、クライアント装置150において、管理者画面を表示するための所定の操作が行われたと判定すると、処理をA502に進める。表示制御部402は、クライアント装置150において、管理者画面を表示するための所定の操作が行われなかったと判定すると、A501の処理を繰り返す。
【0018】
A502において、表示制御部402は、クライアント装置150の表示部304に情報処理システム1000の管理者画面を表示するよう制御する。
図6は、情報処理システム1000の管理者画面600の一例を示す図である。
図6に示されるように、管理者画面600の管理者メニューには、レポート分析、メンバー管理、Salesforce(登録商標)連携、重要単語登録、ダイレクト発番601、が含まれる。ダイレクト発番601は、面談主催者と、面談相手と、を接続するための接続番号に関する項目(メニュー)である。
【0019】
A503において、表示制御部402は、管理者メニューより、ダイレクト発番601が選択されたか否かを判定する。表示制御部402は、ダイレクト発番が選択されと判定すると、処理をA504に進める。表示制御部402は、ダイレクト発番以外のメニューが選択されたと判定すると、選択されたメニューに応じた画面を管理者画面600の右側に表示する。但し、
図5では説明の簡略化のため、ダイレクト発番以外のメニューが選択された処理は省略し、A503の処理を繰り返すように図示している。
【0020】
A504において、表示制御部402は、
図6に示されるように、管理者画面600の右側に、バナーデザイン及びカスタム発番画面を設定するためのボタン等を表示する。より具体的に説明すると、表示制御部402は、管理者画面600に、貼り付け用のコードを生成するための、貼り付けコードを生成するボタン602を表示する。貼り付けコードを生成するボタン602は、貼り付け用のコードを生成するためのオブジェクトの一例である。貼り付け用のコードは、接続番号を面談主催者の会社等のWebサイトで発行するためのプログラムコードである。表示制御部402は、貼り付けコードを生成するボタン602が選択されたと判定した場合、貼り付けコードを生成し、管理者画面600の右側に表示する。
管理者は、クライアント装置150の入力部303を操作し、表示部304に表示されている管理者画面600より貼り付けコードを選択し、コピーをする操作を行う。そして、管理者は、自社のWebサーバ等に接続し、自社のホームページの所定の画面のHTMLコード等に、コピーした貼り付けコードをペーストする。
【0021】
また、表示制御部402は、
図6に示されるように、管理者画面600の右側に、接続番号を面談主催者の会社等のWebサイトで表示する際のロゴ画像をアップロードするためのボタン603が含まれる。Webサイトで表示する際のロゴ画像をアップロードするためのボタン603は、Webサイトで表示する際のロゴ画像をアップロードするためのオブジェクトの一例である。ここで、ロゴ画像は、面談主催者の会社のロゴ画像である。表示制御部402は、Webサイトで表示する際のロゴ画像をアップロードするためのボタン603が選択されたと判定した場合、画像を選択するための画面を表示する。
管理者は、クライアント装置150の入力部303を操作し、表示部304に表示されている画面を介してよりWebサイトで表示する際のロゴ画像を選択する操作を行う。
【0022】
また、表示制御部402は、
図6に示されるように、管理者画面600の右側に、オンライン商談のバナーをデザイするためのテキスト入力部、オプション選択部等を表示する。
管理者は、クライアント装置150の入力部303を操作し、バナーを生成する。生成されたバナーは、面談主催者の会社等の所定のWebサイトに表示される。
【0023】
図7は、面談主催者の会社等に設置されたWebサイトの一例を示す図である。面談主催者は、電話機120を介して、面談相手の電話機140に電話をかけ、面談相手に自社のWebサイトを検索してもらう。そして、面談主催者は、面談相手にバナー701を選択してもらう。バナー701が選択されると、表示制御部402は、領域703に面談主催者と面談相手とを接続するための接続番号(接続ナンバー)を表示する。また、表示制御部402は、管理者画面600で選択されたロゴ画像を領域702に表示する。
【0024】
面談相手は、電話機140を介して接続番号を、面談主催者に伝える。面談主催者はクライアント装置110を操作して、情報処理システム1000の入力画面において接続番号を入力する。同様に、面談相手はクライアント装置130を操作して、情報処理システム1000の入力画面において同じ接続番号を入力する。このようにすることによって、面談主催者と面談相手は情報処理システム1000を介して接続され、同じ画面や資料を見ながら面談を行うことができる。
図8は、面談主催者と面談相手が接続された一例を示す概念図である。
【0025】
図5の説明に戻る。
A505において、表示制御部402は、
図6に示す管理者画面600の表示を終了するか否かを判定する。表示制御部402は、管理者画面600の表示を終了すると判定すると、
図5に示す情報処理を終了する。表示制御部402は、管理者画面600の表示を終了しないと判定すると、A504の処理に戻る。
【0026】
本実施形態の処理によれば、自社のWebサイトにおいて接続番号を発行することができる。
<付記>
次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記オブジェクトが選択された場合、前記制御部は、前記コードを生成し、前記管理者画面に表示する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記管理者画面には、前記接続番号を前記Webサイトで表示する際のロゴ画像をアップロードするためのオブジェクトが含まれる、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記ロゴ画像は、前記面談主催者の会社のロゴ画像である、情報処理装置。
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、面談主催者と面談相手とのインターネットを介した面談を制御するシステムの管理者画面を表示するよう制御し、前記管理者画面の管理者メニューには、前記面談主催者と、前記面談相手と、を接続するための接続番号に関する項目が含まれ、前記接続番号に関する項目が選択された場合、前記管理者画面に貼り付け用のコードを生成するためのオブジェクトを表示し、前記貼り付け用のコードは、前記接続番号を前記面談主催者のWebサイトで発行するためのコードである、情報処理方法。
プログラムであって、コンピュータを、前記情報処理装置の制御部として機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0027】
例えば、上述のプログラムを記憶する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体として提供してもよい。
また、上述した実施形態及び変形例を任意に組み合わせて実施するようにしてもよい。
また、上述した実施形態等では、サーバ装置100が画面を生成してクライアント装置150に送信する例を示した。しかし、サーバ装置100は、画面を生成するためのデータをクライアント装置150に送信し、そのデータを受け取ったクライアント装置150がデータに基づき画面を生成するようにしてもよい。
【0028】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態及びその変形は、発明の範囲及び要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0029】
100 :サーバ装置
110 :クライアント装置
120 :電話機
130 :クライアント装置
140 :電話機
150 :クライアント装置
160 :ネットワーク
201 :制御部
202 :記憶部
203 :通信部
301 :制御部
302 :記憶部
303 :入力部
304 :表示部
305 :通信部
401 :面談制御部
402 :表示制御部
600 :管理者画面
601 :ダイレクト発番
602 :ボタン
603 :ボタン
701 :バナー
702 :領域
703 :領域
1000 :情報処理システム