(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-21
(45)【発行日】2024-05-29
(54)【発明の名称】フォーム生成システム、フォーム生成方法及びフォーム生成プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 8/38 20180101AFI20240522BHJP
【FI】
G06F8/38
(21)【出願番号】P 2023215213
(22)【出願日】2023-12-20
【審査請求日】2023-12-21
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和5年10月28日、ウェブサイト https://site.easy-form.tools/において公開
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和5年11月15日、オプティ株式会社にチャットツールにて公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523479569
【氏名又は名称】ファクトマーケティング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004163
【氏名又は名称】弁理士法人みなとみらい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】相場 広大
【審査官】多賀 実
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-020295(JP,A)
【文献】特開2023-003560(JP,A)
【文献】特開2016-091244(JP,A)
【文献】安東 一真 外1名,「苦悩するOffice XMLは福音となるか それでもシステム連携には手間がかかる」,日経バイト,日経BP社,2003年05月22日,第241号,pp.36,46-55
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/00- 8/77
G06F 9/44- 9/455
G06F 16/00-16/958
G06F 40/00-40/197
G06Q 10/00-10/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力フォームの生成を行うフォーム生成システムであって、
受付部と、取得部と、表示処理部と、生成部と、を備え、
前記受付部は、入力フォームを介して入力されたデータが格納されるオブジェクトの指定を受け付け、
オブジェクトは、データ項目ごとに格納されるデータの一群であって、
前記取得部は、前記オブジェクトの指定に基づいて、指定されたオブジェクトよりオブジェクト内のデータ項目に関する項目情報を取得し、
前記表示処理部は、前記オブジェクトの指定及び前記項目情報に基づいて、指定されたオブジェクト内のデータ項目の一覧である項目一覧を含む入力フォーム生成画面を表示処理し、
前記受付部は、前記項目一覧より選択される、データ項目の指定を受けつけ、
前記生成部は、前記データ項目の指定に基づいて、指定されたデータ項目のデータの入力欄であるデータ入力欄が追加され、前記データ入力欄が追加されるデータ項目に関する前記項目情報が前記データ入力欄と関連付けられた入力フォームを生成する、
フォーム生成システム。
【請求項2】
前記項目情報は、更に、データ項目が入力必須な必須項目か否かに関する必須項目設定を含み、
前記表示処理部は、前記項目情報に基づいて、指定されたオブジェクトに含まれる入力が必須であるデータ項目のデータ入力欄を含むプレビュー表示を行うフォーム生成画面を表示処理し、
前記生成部は、必須項目として設定されたデータ項目に関するデータ入力欄を含む入力フォームの生成を行う、
請求項1に記載のフォーム生成システム。
【請求項3】
フォーム生成システムは、更に、
項目ごとのデータの形式に関するデータ型に対応した形式の入力欄に関する入力欄情報を記憶する記憶部を備え、
前記項目情報は、項目ごとのデータの形式に関するデータ型を含み、
前記生成部は、指定されたデータ項目のデータ型に基づいて、データ型に対応した前記データ入力欄を備える入力フォームを生成する、
請求項1に記載のフォーム生成システム。
【請求項4】
前記表示処理部は、指定されたデータ項目に関する前記項目情報及び前記入力欄情報に基づいて、指定されたデータ項目におけるデータ入力欄を含む、生成される入力フォームのイメージを表示する前記入力フォーム生成画面を表示処理する、
請求項3に記載のフォーム生成システム。
【請求項5】
前記入力欄情報は、グラフィカルユーザインターフェース表示としての入力欄に関する情報であって、
前記生成部は、データ項目ごとのデータ型に基づいて、データ型に対応するグラフィカルユーザインターフェース表示としての前記データ入力欄を備える入力フォームの生成を行う、
請求項4に記載のフォーム生成システム。
【請求項6】
フォーム生成システムは、更に、
前記受付部がユーザの指定を受け付けると、前記表示処理部は、指定されたユーザのユーザ情報と関連付けられたオブジェクト情報に基づいて、選択可能なオブジェクト一覧を表示処理し、
前記受付部がオブジェクトの指定を受け付けると、前記生成部は、指定されたオブジェクトに入力されたデータの格納を行う入力フォームを生成する、
請求項1に記載のフォーム生成システム。
【請求項7】
フォーム生成システムは、更に、
入力フォームを介して入力されたデータを受け付けると、前記データ入力欄に対応するオブジェクト内のデータ項目に受け付けたデータを格納させる格納要求を行うデータ管理部を備える、
請求項1に記載のフォーム生成システム。
【請求項8】
前記入力フォーム生成画面は、前記項目一覧と、フォームのプレビュー表示を行うプレビュー部と、を備え、
前記項目一覧に表示されるデータ項目の表示が押下され、前記プレビュー部に移動されると、前記表示処理部は、移動されたデータ項目の前記データ入力欄が表示された前記プレビュー部を含む前記入力フォーム生成画面を表示処理する、
請求項1に記載のフォーム生成システム。
【請求項9】
コンピュータが実施する、入力フォームの生成を行うフォーム生成方法であって、
受付工程と、取得工程と、表示処理工程と、生成工程と、を備え、
前記受付工程では、入力フォームを介して入力されたデータが格納されるオブジェクトの指定を受け付け、
オブジェクトは、データ項目ごとに格納されるデータの一群であって、
前記取得工程では、前記オブジェクトの指定に基づいて、指定されたオブジェクトよりオブジェクト内のデータ項目に関する項目情報を取得し、
前記表示処理工程では、前記オブジェクトの指定及び前記項目情報に基づいて、指定されたオブジェクト内のデータ項目の一覧である項目一覧を含む入力フォーム生成画面を表示処理し、
前記受付工程では、前記項目一覧より選択される、データ項目の指定を受けつけ、
前記生成工程では、前記データ項目の指定に基づいて、指定されたデータ項目のデータの入力欄であるデータ入力欄が追加され、前記データ入力欄が追加されるデータ項目に関する前記項目情報が前記データ入力欄と関連付けられた入力フォームを生成する、
フォーム生成方法。
【請求項10】
入力フォームの生成を行うフォーム生成プログラムであって、
受付部と、取得部と、表示処理部と、生成部と、としてコンピュータを機能させ、
前記受付部は、入力フォームを介して入力されたデータが格納されるオブジェクトの指定を受け付け、
オブジェクトは、データ項目ごとに格納されるデータの一群であって、
前記取得部は、前記オブジェクトの指定に基づいて、指定されたオブジェクトよりオブジェクト内のデータ項目に関する項目情報を取得し、
前記表示処理部は、前記オブジェクトの指定及び前記項目情報に基づいて、指定されたオブジェクト内のデータ項目の一覧である項目一覧を含む入力フォーム生成画面を表示処理し、
前記受付部は、前記項目一覧より選択される、データ項目の指定を受けつけ、
前記生成部は、前記データ項目の指定に基づいて、指定されたデータ項目のデータの入力欄であるデータ入力欄が追加され、前記データ入力欄が追加されるデータ項目に関する前記項目情報が前記データ入力欄と関連付けられた入力フォームを生成する、
フォーム生成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力フォームの生成を行うフォーム生成システム、フォーム生成プログラム及びフォーム生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、アンケートや顧客情報を収集するため、容易にフォームを生成するための技術が開発されてきた。
【0003】
例えば、特許文献1には、スプレッドシートテーブルに結び付けたフォームを自動的に生成する方法に関して開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方で、特許文献1に記載の技術では、特定のスプレッドシートテーブルに結び付けたフォームを生成するための技術であって、格納先のデータ項目を画面上に表示処理し、選択を行うように、容易に自身の希望する項目を含む入力フォームを生成することはできなかった。
【0006】
そこで、本発明は、利用可能なデータ項目を画面上に表示し、容易に入力フォームを生成する新規な技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、入力フォームの生成を行うフォーム生成システムであって、
受付部と、取得部と、表示処理部と、生成部と、を備え、
前記受付部は、入力フォームを介して入力されたデータが格納されるオブジェクトの指定を受け付け、
オブジェクトは、データ項目ごとに格納されるデータの一群であって、
前記取得部は、前記オブジェクトの指定に基づいて、指定されたオブジェクトよりオブジェクト内のデータ項目に関する項目情報を取得し、
前記表示処理部は、前記オブジェクトの指定及び前記項目情報に基づいて、指定されたオブジェクト内のデータ項目の一覧である項目一覧を含む入力フォーム生成画面を表示処理し、
前記受付部は、前記項目一覧より選択される、データ項目の指定を受けつけ、
前記生成部は、前記データ項目の指定に基づいて、指定されたデータ項目のデータの入力欄であるデータ入力欄が追加され、前記データ入力欄が追加されるデータ項目に関する前記項目情報が前記データ入力欄と関連付けられた入力フォームを生成する。
【0008】
このような構成とすることで、オブジェクトに含まれるデータ項目を画面上に表示し、表示した項目から選択されたデータ項目に関するデータ入力欄を含む入力フォームを容易に生成することができる。
【0009】
本発明の好ましい形態では、前記項目情報は、更に、データ項目が入力必須な必須項目か否かに関する必須項目設定を含み、
前記表示処理部は、前記項目情報に基づいて、指定されたオブジェクトに含まれる入力が必須であるデータ項目のデータ入力欄を含むプレビュー表示を行うフォーム生成画面を表示処理し、
前記生成部は、必須項目として設定されたデータ項目に関するデータ入力欄を含む入力フォームの生成を行う。
【0010】
このような構成とすることで、オブジェクト内で必須な項目であると設定された項目に関してデータ入力欄を自動的に追加し、必須項目のデータ入力欄の追加忘れの無い入力フォームの生成を行うことができる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、フォーム生成システムは、更に、
項目ごとのデータの形式に関するデータ型に対応した形式の入力欄に関する入力欄情報を記憶する記憶部を備え、
前記項目情報は、項目ごとのデータの形式に関するデータ型を含み、
前記生成部は、指定されたデータ項目のデータ型に基づいて、データ型に対応した前記データ入力欄を備える入力フォームを生成する。
【0012】
このような構成とすることで、オブジェクト内のデータ項目とそのデータ型に適したデータ入力欄を含む入力フォームをユーザの手間を少なく、容易に生成することができる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記表示処理部は、指定されたデータ項目に関する前記項目情報及び前記入力欄情報に基づいて、指定されたデータ項目におけるデータ入力欄を含む、生成される入力フォームのイメージを表示する前記入力フォーム生成画面を表示処理する。
【0014】
このような構成とすることで、入力フォームのプレビュー表示を確認しながら、入力フォームの生成を行うことができる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記入力欄情報は、グラフィカルユーザインターフェース表示としての入力欄に関する情報であって、
前記生成部は、データ項目ごとのデータ型に基づいて、データ型に対応するグラフィカルユーザインターフェース表示としての前記データ入力欄を備える入力フォームの生成を行う。
【0016】
このような構成とすることで、データ型に対応したユーザグラフィカルインターフェースとしてのデータ入力欄を備える入力フォームの生成を容易に行うことができる。
【0017】
本発明の好ましい形態では、フォーム生成システムは、更に、
前記受付部がユーザの指定を受け付けると、前記表示処理部は、指定されたユーザのユーザ情報と関連付けられたオブジェクト情報に基づいて、選択可能なオブジェクト一覧を表示処理し、
前記受付部がオブジェクトの指定を受け付けると、前記生成部は、指定されたオブジェクトに入力されたデータの格納を行う入力フォームを生成する。
【0018】
このような構成とすることで、ユーザ情報と関連付けられたオブジェクト一覧から希望するオブジェクトを選択して入力フォームの生成を行うことができる。
【0019】
本発明の好ましい形態では、フォーム生成システムは、更に、
入力フォームを介して入力されたデータを受け付けると、前記データ入力欄に対応するオブジェクト内のデータ項目に受け付けたデータを格納させる格納要求を行うデータ管理部を備える。
【0020】
このような構成とすることで、データ入力欄のデータ項目に対応するオブジェクト内のデータ項目に入力されたデータを格納することができる。
【0021】
本発明の好ましい形態では、前記入力フォーム生成画面は、前記項目一覧と、フォームのプレビュー表示を行うプレビュー部と、を備え、
前記項目一覧に表示されるデータ項目の表示が押下され、前記プレビュー部に移動されると、前記表示処理部は、移動されたデータ項目の前記データ入力欄が表示された前記プレビュー部を含む前記入力フォーム生成画面を表示処理する。
【0022】
このような構成とすることで、ドラッグアンドドロップ操作を利用して、フォームのプレビュー表示を確認しながら容易に入力フォームの生成を行うことができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、利用可能なデータ項目を画面上に表示し、容易に入力フォームを生成する新規な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図7】入力フォームへのデータ入力時の処理のフロー
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を用いて本発明のフォーム生成システムについて説明を行う。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することができる。
【0026】
本実施形態では、入力フォーム生成システムの構成、動作等について説明を行うが、同様の構成の方法、装置、コンピュータのプログラムおよび当該プログラムを格納したプログラム記録媒体なども、同様の作用効果を奏することができる。以下で説明する本実施形態にかかる一連の処理は、コンピュータで実行可能なプログラムとして提供され、CD-ROMやフレキシブルディスクなどの非一過性コンピュータ可読記録媒体、更には通信回線を経て提供可能である。
【0027】
本実施形態では、フォーム生成システムが顧客情報管理システム等の業務用のシステムとAPI(Application Programming Interface)を利用して、他のシステム(顧客情報管理システム等)で管理しているデータのデータ項目を利用して入力フォームの生成を行い、生成した入力フォームを介して受け付けた情報を他のシステムに格納する場合の例について説明を行うが、フォーム生成システムは、生成された入力フォームを介して入力された情報の管理をフォーム生成装置において行っていてもよい。
【0028】
<システム構成>
図1は、フォーム生成システム0のシステム構成図を示す。フォーム生成システム0は、
図1に示すように、フォーム生成装置1と、ユーザ端末2と、フォーム利用者端末3を備え、各構成はそれぞれネットワークNWを介して通信可能に構成される。また、本実施形態におけるフォーム生成システム0において、フォーム生成装置1は、データ管理システム4とネットワークNWを介して通信可能に構成される。
【0029】
フォーム生成装置1は、後述する各機能構成を実現可能に構成されるサーバ装置等の任意のコンピュータ装置であって、受付部11と、取得部12と、表示処理部13と、生成部14と、データ管理部15と、を備える。また、機能構成の一部がユーザ端末2等のフォーム生成装置1と通信可能に構成された別の装置に配置されるなど、複数のコンピュータ装置により構成されてもよく、全体として上述の機能構成を実現できれば
図1に示す構成に限定されるものではない。フォーム生成装置1は、データ管理システム4で管理しているデータをAPIを利用することで参照し、入力フォームの生成に関する処理及び入力フォームを介して入力されたデータの格納に関する処理に利用する。
【0030】
ユーザ端末2は、当該システムを利用して入力フォームの生成を行うユーザが利用するタブレット型端末やPC(Personal Computer)等の任意のコンピュータ装置である。本実施形態において、ユーザは、フォーム生成システム0においてユーザとして登録し、フォーム生成システム0を利用して入力フォームの生成を行い、生成した入力フォームを利用して顧客情報の収集等を行う者である。また、本実施形態において、ユーザは、更に、データ管理システム4においてアカウントの登録を行い、データベースDBにアクセスし、データの管理を行うが、フォーム生成システム0のフォーム生成装置1内でデータを管理する際は、データ管理システム4へのアカウント登録がなされていなくてもよい。ユーザ端末2は、
図1においては一つのみ図示されるが、複数存在していてもよい。本実施形態において、専用のアプリケーションや専用のブラウザアプリケーションをインストールした当該システムの利用者であるユーザのPC等の個人のコンピュータ装置がユーザ端末2として機能する。また、本実施形態において、ユーザ端末2は、外部のデータ管理システム4においてもユーザとして登録を行い、自身の顧客等に関する情報を管理している当該システムのユーザの利用する端末である。
【0031】
フォーム利用者端末3は、フォーム生成システム0において生成された入力フォームを介して情報の入力を行うフォーム利用者が利用するタブレット型端末やPC等の任意のコンピュータ装置である。本実施形態において、フォーム利用者は、ユーザの顧客等であって、ユーザへ入力フォームを介して情報を提供する者である。フォーム利用者端末3は、
図1においては一つのみ図示されるが、複数存在していてもよい。本実施形態において、ブラウザアプリケーション等のフォーム生成システム0を利用するためのアプリケーションをインストールしたフォーム利用者のPC等の個人のコンピュータ装置がフォーム利用者端末3として機能する。
【0032】
データ管理システム4は、企業が取引を行う顧客の情報を管理するためのCRM(Customer Relationship Management)システムや、企業の営業部門における情報を管理するためのSFA(Sales Force Automation)システム等のデータを管理するシステムであって、サーバ装置等の任意のコンピュータ装置であるデータ管理装置41と、データベースDBと、を備える。また、
図1においては図示されないが、データ管理システム4が複数存在し、フォーム生成装置1が複数のデータ管理システム4とAPIを利用して連携を行ってもよい。データベースDBは、データ管理システム4において管理されるオブジェクトを含むデータの集合であって、データ管理装置41又はデータ管理システム4内のサーバ等の記憶媒体を備える一又は複数の情報処理装置に格納される。
【0033】
データ管理装置41は、フォーム生成装置1とAPIを介して連携を行い、項目情報を含むオブジェクトに関する情報や、入力フォームを介して入力された入力データ等の受け渡しを行う連携部411を備える。連携部411は、フォーム生成装置1から受け付けたオブジェクト参照要求に基づいて、データベースDB内で管理するオブジェクトに関して、オブジェクト名、オブジェクトの識別情報(ID等)及びオブジェクトの格納場所を含むオブジェクト情報を送信する。本実施形態において、連携部411は、データ管理装置41より受け付けたオブジェクト参照要求に含まれるユーザのデータ管理システム4におけるユーザのアカウントのログイン情報(例えば、ユーザにより入力されたアカウント名やID等のアカウントの識別情報)に基づいて、特定されるアカウントのアカウント情報と紐づいて管理される(ログイン情報により特定されるアカウントのユーザが管理する)オブジェクトに関するオブジェクト情報をフォーム生成装置1へ送信する。連携部411は、フォーム生成装置1より受け付けたデータ項目参照要求に基づいて指定されたオブジェクトのデータ項目に関する項目情報を送信する。データ項目参照要求は、オブジェクトを特定するための識別情報等を含む。更に、連携部411は、フォーム生成装置1から受け付けた格納要求に基づいてデータベースDBに入力フォームを介して入力された入力データを格納する。格納要求は、格納先のオブジェクトを特定するための情報(オブジェクト名や識別情報等)と、入力データと、入力データが格納されるデータ項目に関する情報(データ項目の項目名や識別情報等)と、を含む。
【0034】
図1において、データ管理システム4は、一つのみ示したが、複数のデータ管理システム4が存在し、複数のデータ管理システム4より選択された、指定されたオブジェクトを管理しているデータ管理システムに入力フォームを介して入力されたデータの格納を行ってもよい。また、本実施形態において、データ管理システム4はCRMシステムやSFAシステム等のデータの管理を行うシステムであって、フォーム生成装置1以外の情報処理装置により構成されるシステムであるが、フォーム生成システム0のフォーム生成装置1がデータ管理システム4としての機能を備えていてもよい。
【0035】
<ハードウェア構成>
図2は、ハードウェア構成図である。
図2(a)に示すように、情報処理装置10(フォーム生成装置1、データ管理装置41)は、ハードウェア構成として、処理部101と、記憶部102と、通信部103と、を備える。本実施形態において、情報処理装置10としてサーバやパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置を用いることができる。
【0036】
処理部101は、CPUなどの1又は複数のプロセッサにより構成され、フォーム生成プログラムやOS(Operating System)、その他のアプリケーションを実行することで、フォーム生成装置1における全体処理を制御する。記憶部102は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などの1又は複数のメモリによって構成され、フォーム生成プログラムおよび各種データを記憶する。通信部103は、ネットワークNWとの通信制御を行い、フォーム生成装置1、ユーザ端末2、及びデータ管理システム4内のデータ管理装置41の間のデータ通信を実現する。処理部101は、フォーム生成プログラムを実行することで、コンピュータ装置をフォーム生成装置1として機能させ、フォーム生成方法を実行させる。
【0037】
本実施形態において、フォーム生成装置1の記憶部102は、入力フォームの生成を行うために必要な、オブジェクト情報、項目情報及び、入力欄情報等の情報を記憶している。また、フォーム生成装置1の記憶部102は、生成した入力フォームのURLを含む入力フォームに関する情報を記憶している。
【0038】
図2(b)は、端末装置20(ユーザ端末2、フォーム利用者端末3)のハードウェア構成図である。端末装置20は、ハードウェア構成として、処理部201と、記憶部202と、通信部203と、入力部204と、出力部205と、を備える。本実施形態において、端末装置20として、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末などを用いることができる。
【0039】
処理部201は、CPUなどの1つ以上のプロセッサにより構成され、OS、その他のアプリケーションを実行することで、ユーザ端末2における全体処理を制御する。記憶部202は、HDD、SSD、フラッシュメモリ、RAMなどであって、フォーム生成システム0を利用するための専用のアプリケーション、又はブラウザアプリケーション、および各種データを記憶する。通信部203は、ネットワークNWとの通信制御を行い、フォーム生成装置1やデータ管理装置41等の他の装置とのデータ通信を実現する。入力部204は、操作者による操作要求を受け付ける入力インターフェイスであって、タッチパネル、マウス、キーボードなどにより構成される。出力部205は、処理部201による処理結果を表示するディスプレイなどにより構成される。
【0040】
<データ構成の説明>
以下、
図3を用いてフォーム生成システム0において利用されるデータ構成の例について説明を行う。
【0041】
オブジェクトとは、生成された入力フォームを介して入力されたデータが入力される格納先であって、データ項目ごとに格納されるデータの一群である。本実施形態では、オブジェクトは、顧客情報管理システム等のデータ管理システム4のデータベースDBで管理されている顧客情報等のデータテーブルである。本実施形態において、入力フォームを介して入力されたデータは、既に登録されているデータに新たなレコードとして追加されるような形(例えば、入力された顧客のデータが新たな顧客情報として一群の顧客情報のデータテーブルに追加されるなど)でオブジェクト内に格納される。本実施形態において、オブジェクトは、データ管理システム4のデータベースDBにおいて格納され、管理される。オブジェクトは、データ項目ごとに格納され、管理される、顧客情報や顧客アンケートの結果、顧客によるお問い合わせ内容等のデータのデータテーブルである。
【0042】
図3(a)においてデータベースDBに格納され、管理されるオブジェクトのデータ構成の例を示す。
図3(a)に示す例は、オブジェクトが顧客情報の一群であるときの例である。
図3(a)に示すオブジェクトは、顧客情報の一群であって、データ項目として、データの識別情報(取引先ID)、取引先名、連絡先(メール)、連絡先(電話)、住所(郵便番号)、住所(都道府県)、住所(市区郡)、住所(丁目番地)を含み、列ごとにデータ項目に対応するデータを格納している。また、
図3(a)では図示されないが、オブジェクトはそれぞれのデータ項目に関して設定される、そのデータ項目のデータの形式であるデータ型についての情報を含む。
【0043】
データ項目とは、データ管理システム4において定義される、オブジェクトに含まれるデータの項目である。例えば、オブジェクトが顧客に関するデータの一群であるとき、データ項目は、顧客の氏名や会社名、顧客の住所や顧客の連絡先等の顧客に関するデータである。
データ型とは、データ管理システム4において定義される、データ項目ごとに設定されている、格納されるデータの形式である。
【0044】
例えば、
図3(a)に示すようにオブジェクトが一群の顧客情報のデータテーブルであり、データ項目として取引先名と連絡先を含んでいた場合、項目名が取引先名であるデータ項目のデータ型としてテキスト、項目名が連絡先(メール)であるデータ項目のデータ型としてメールアドレスが設定されている。本実施形態では、入力フォームに配置されたデータ項目ごとのデータ入力欄を介して、データ項目に対応するデータ型のデータが入力され、オブジェクト内の対応するデータ項目のデータとして格納される。また、入力フォームを介して入力されたデータは、新たな行(レコード)を追加するような形でオブジェクト内の対応するデータ項目の欄に追加される。
【0045】
図3(a)に示す例では、オブジェクトは、データシートのような形式の一群のデータのグループであるが、例えば、個々の顧客の顧客情報のグループなど、同様のデータ項目を有するデータの集まりであればどのような形式であってもよい。また、オブジェクトに格納されるデータは、何れかのデータ項目に関して空白が含まれていてもよい。
【0046】
本実施形態において、データ型は、テキスト(短文)、テキスト(長文)、数値、地理位置情報(緯度)、地理位置情報(経度)、通貨、メールアドレス、電話番号、日付/時間を含むデータの属性を示す情報である。また、本実施形態において、データ型は、選択リスト及びチェックボックスを含み、オブジェクト内の所定のデータ項目に関して複数の選択肢からいずれかが選択され、その項目に対応するデータとして格納されている場合(例えば、性別等が選択され、格納される場合)や、チェックボックスとして二択の選択肢から選択されたデータが格納される場合(例えば、メールマガジンの配信の要否がデータとして格納されている場合)などに対応したデータをデータ入力欄を介して受け付けることが可能となる。
【0047】
また、図示されないが、取得部12は、APIを利用してデータ管理システム4より、データ管理システム内で利用されるデータ型に関するデータ型情報を事前に取得し、フォーム生成装置1の記憶部102に記憶している。データ型情報は、データ管理システム4のデータベースDBに格納されるデータの形式(データ型)に関する情報であって、データ型を管理するための識別情報及びデータ型名(例えば、テキストやメールアドレス等)、入力制限情報を含む。また、取得部12は、データ管理システム4で利用されるデータ型に関するデータ型情報を定期的に取得し、最新のデータ型情報に更新を行っていてもよい。本実施形態において、取得したデータ型情報に対応したデータ入力欄に関する入力欄情報がそれぞれのデータ型ごとに関連付けて記憶部102に記憶されている。
【0048】
本実施形態において、データ型情報は、例えば、データ型がテキスト(短文)であればテキスト形式の20字以内の入力しか受け付けない、データ型が数値であれば数値形式のデータの入力しか受け付けない、データ型がメールアドレスであれば、アルファベットでかつメール形式(xxx@xxx.com等)のデータの入力しか受け付けないなど、それぞれのデータ型ごとの入力制限に関する情報(入力制限情報)を含む。本実施形態において、入力制限情報は、格納されるデータの形式(数値やテキスト)やデータサイズ、文字数制限等に関する情報を含む。また、データ管理システム4が複数存在し、フォーム生成装置1が複数のデータ管理システム4と連携を行う場合、取得部12は、複数のデータ管理システム4より、それぞれのデータ管理システム4において利用するデータ型に関するデータ型情報をデータ管理システム4ごとに取得し、記憶部102に記憶してもよい。このとき、フォーム生成装置1は、それぞれのデータ管理システム4におけるデータ型情報を複数記憶し、指定されたオブジェクトを管理するデータ管理装置41より取得した、所定のデータ型情報を参照して後述する入力フォームの生成並びにデータの格納に関する処理を行う。
【0049】
図3(b)において、取得部12が取得し、フォーム生成装置1の記憶部102に記憶する項目情報の例を示す。項目情報は、オブジェクトに含まれるデータのデータ項目に関する情報である。本実施形態において、項目情報は、データ管理システム4より取得した、オブジェクト内のそれぞれのデータ項目に関する情報であって、データ項目の名称に関する項目名と、格納されるデータの形式であるデータ型と、そのデータ項目が入力必須か否かに関する必須項目設定と、を含む。必須項目設定は、データ管理システム4側で行われる設定であって、顧客情報に関するオブジェクトであれば、顧客名が必須項目として設定されるなど、そのデータ項目がオブジェクト内で入力が必須とされるか否かに関する設定である。同様の項目名のデータ項目であっても、格納されているオブジェクトが異なる場合は、データ型や必須項目設定が異なっていてもよい。また、
図3(b)において図示されないが、本実施形態において、項目情報は、APIを利用してデータ管理システム4と連携を行い、オブジェクト内のデータ項目を参照するための一意な識別情報としてAPI参照名を含むが、項目名を利用してオブジェクト内のデータ項目を参照することが可能な場合は参照するための識別情報(API参照名やID等)を含んでいなくてもよい。本実施形態において、項目情報は、データ型情報及び取得元のオブジェクトに関するオブジェクト情報と関連付けて記憶部102にされる。項目情報は、生成された入力フォームと関連付けて記憶され、入力フォームを介して入力されたデータの格納処理に利用される。
【0050】
また、本実施形態において、データ型情報と項目情報を含むデータ管理システム4より取得され、フォーム生成装置1の記憶部102に記憶されるデータは、取得部12がAPIを利用してデータ管理装置41より取得する最新のデータに基づいて更新される。
【0051】
また、
図3には図示されないが、フォーム生成装置1は、データ管理装置41より、データ管理システム4において管理されるオブジェクトに関するオブジェクト情報をAPIを介して取得し、フォーム生成装置1の記憶部102に記憶している。オブジェクト情報は、オブジェクトに関する情報であって、APIを利用して、データ管理装置41において管理されるオブジェクトにアクセスするためのオブジェクトの識別情報を含むが、オブジェクトの格納場所に関する情報や、API連携の際に利用される、データ管理システム4におけるオブジェクトを参照するための識別情報等を含んでいてもよい。また、本実施形態において、オブジェクト情報は、データベースDB内でのオブジェクトを参照するため、データ管理システム4においてオブジェクトの管理を行うユーザのアカウントを特定するための情報(データ管理システム4において発行されたアカウント固有のAPIトークンや、データ管理システム4におけるアカウント情報)と関連付けてフォーム生成装置1の記憶部102に記憶され、そのユーザが管理するオブジェクトを特定し、そのオブジェクトのデータを参照するために取得部12により利用される。フォーム生成装置1は、オブジェクト情報を利用してAPI連携を行い、データ管理装置41におけるオブジェクトを特定し、項目情報等のオブジェクトに関する情報の要求などを行う。また、本実施形態において、オブジェクト情報は、フォーム生成システム0におけるユーザ情報と関連付けて記憶され、フォーム生成システム0のユーザがデータ管理システム4等の他のシステム内で管理しているデータ(オブジェクト)を参照可能に構成される。
【0052】
更に、フォーム生成装置1の記憶部102は、データ型に対応する入力欄に関する入力欄情報を記憶する。本実施形態において、入力欄情報は、データ型に対応するグラフィカルユーザインターフェース表示としての入力欄に関する情報であって、入力フォームにおいて表示される際のデータ入力欄の表示に関する情報であって、データ管理装置41より取得されたデータ型情報と関連付けて記憶部102に記憶される。例えば、データ型がテキストであれば、それに対応する入力欄情報としてテキストボックスのGUI(Graphical User Interface)表示、データ型がチェックボックスであれば、チェックボックスのGUI表示、データ型が選択リストであれば、複数の選択肢から選択を行うようなGUI表示に関する情報が入力欄情報として記憶部102に記憶されている。
【0053】
また、本実施形態において、フォーム生成装置1の記憶部102は、ユーザに関するユーザ情報を記憶し、ユーザ情報と関連付けてそのユーザが以前利用したオブジェクトなどのオブジェクト情報と関連付けて記憶する。ユーザ情報は、フォーム生成システム0の利用者として登録されたユーザに関するデータであって、フォーム生成システム0におけるユーザの識別情報及びユーザ名やユーザの連絡先等を含む。また、ユーザ情報は、データ管理システム4と連携を行うため、データ管理システム4におけるユーザの識別情報やアカウントに関する情報等のAPI連携の際に、利用される識別情報やアカウント情報等を含んでいてもよい。フォーム生成装置1の記憶部102に記憶されているフォーム生成システム0におけるユーザ情報と関連付けて記憶されるオブジェクト情報として、ユーザがフォームの生成を行ったオブジェクトやユーザが管理するオブジェクト等、利用の予定があるオブジェクトを特定するための識別情報が含まれていてもよい。また、フォーム生成システム0におけるユーザのユーザ情報と外部のデータ管理システム4におけるアカウント情報が関連付けてフォーム生成装置1の記憶部102に記憶され、フォーム生成装置1の取得部12は、ユーザ情報と紐づいたアカウント情報に基づいて、ユーザのデータ管理システム4におけるアカウントを特定するための情報(APIトークンやアカウント名、アカウントの識別情報等)を含むオブジェクト参照要求をデータ管理装置41に対して送信し、ユーザがデータ管理システム4で管理しているオブジェクトに関するデータ(オブジェクト情報)を取得してもよい。このとき、外部のデータ管理システム4において、データベースDBは、オブジェクトとそのオブジェクトを管理するデータ管理システム4におけるユーザのアカウント情報を関連付けて格納している。
【0054】
<機能構成>
受付部11は、ユーザ端末2等の端末装置20において入力されたデータを受け付ける処理を行う。本実施形態において、受付部11は、ユーザ端末2より入力フォーム生成画面を介して入力される、格納先のオブジェクトの指定や、入力欄を追加するデータ項目等、入力フォームの生成に関する設定を受け付ける。
【0055】
本実施形態において、受付部11は、入力フォームの設定に関して、データ入力欄を追加するデータ項目に関する指定と、データ入力欄のタイトルや入力例等の個々のデータ入力欄に関する詳細な設定と、データ入力欄同士の表示順等の表示位置に関する設定を受け付け、記憶部102に記憶する。
【0056】
取得部12は、APIを介してデータ管理システム4と通信を行い、データ型情報、オブジェクト情報及び項目情報を含む入力フォームの生成に必要な各種情報の取得を行い、記憶部102に記憶する。取得部12は、事前(入力フォーム生成前)に、データ型参照要求を行い、データ管理装置41におけるデータ型に関するデータ型情報を取得する。本実施形態で取得部12が取得するデータ型情報は、データ管理装置41において管理されるデータに関して設定されるすべてのデータ型に関するデータ型情報である。また、取得部12は、オブジェクト参照要求を行い、データ管理システム4より、データ管理システム4において管理されるオブジェクトに関するオブジェクト情報を取得する。本実施形態において、オブジェクト参照要求は、ユーザのデータ管理システム4におけるアカウントのログイン情報(アカウントを特定するための識別情報等)を含む。このとき、取得部12は、受付部11がユーザ端末2より受け付けたログイン情報に基づいて特定される、所定のアカウントが管理する、アカウント情報と紐づいたオブジェクトのオブジェクト情報を取得する。
【0057】
取得部12は、ユーザ端末2において入力されたオブジェクトの指定に基づいて、オブジェクト内のデータ項目に関する項目情報を取得する。本実施形態において、取得部12は、データ項目参照要求を行い、データ管理装置41より、指定されたオブジェクトに含まれるすべてのデータ項目に関する項目情報を取得する。このような構成とすることで、ユーザは、指定したオブジェクトに含まれるすべてのデータ項目から希望するデータ項目を一又は複数選択し、希望するデータ項目のデータ入力欄が含まれる入力フォームの生成を行うことができる。また、データ項目参照要求は、指定されたオブジェクトに関する識別情報を含むが、そのオブジェクトを特定するための情報として、ユーザより受け付けたそのオブジェクトを管理するユーザのデータ管理システム4におけるアカウントに関する情報(例えば、アカウントの識別情報を含むログイン情報等)を含んでいてもよい。
【0058】
本実施形態において、取得部12は、ユーザにより指定されたオブジェクトに関するオブジェクト情報に基づいて、指定されたオブジェクト内のデータ項目に関する情報(項目情報)を受け渡すようにデータ管理装置41にデータ項目参照要求を行い、項目情報を取得して記憶部102に記憶する。また、取得された項目情報は、項目情報を取得した取得元のオブジェクトに関するオブジェクト情報と、オブジェクトを識別するための一意な識別情報を利用して関連付けて記憶される。また、本実施形態において、取得部12は、外部のシステムであるデータ管理システム4よりAPIを利用して項目情報を取得するが、オブジェクトが当該システム内で管理される場合は、オブジェクト情報に含まれる、オブジェクトの格納場所情報又は識別情報を参照して指定されたオブジェクトの場所を特定し、項目情報を取得してもよい。
【0059】
表示処理部13は、必要な情報に基づいて、入力フォーム生成画面及び入力フォームを含む各種画面を表示処理する。本実施形態において、表示処理部13は、ユーザ端末2を介して入力された入力フォームに関する設定等に基づいて、データ項目の一覧である項目一覧及び入力フォームのプレビュー表示を行うプレビュー部を含む入力フォーム生成画面の表示処理を行う。
【0060】
表示処理部13は、取得部12が取得したオブジェクト情報に基づいて、入力フォーム生成画面の表示を行う前のオブジェクトの選択時に、選択可能なオブジェクトの一覧であるオブジェクト一覧を表示処理する。本実施形態において、表示処理部13は、入力フォームの生成を行うユーザのユーザ情報と紐づいて記憶されているオブジェクト情報に基づいて、そのユーザが選択可能なオブジェクト一覧を表示処理する。表示処理部13は、オブジェクト一覧を介して選択されたオブジェクトに入力データが格納される入力フォームの生成を行うための入力フォーム生成画面の表示処理を行う。また、本実施形態において、表示処理部13は、受付部11で受け付けたデータ入力欄に関する各種設定に基づいて、設定が実際に反映された場合の入力フォームのプレビュー表示を行うプレビュー部を含む入力フォーム生成画面を表示処理する。
【0061】
また、表示処理部13は、フォーム利用者端末3より送信される入力フォームの表示要求を受け付けると、フォーム利用者端末3において入力フォームが画面上に表示されるよう、入力フォームの表示処理を行う。本実施形態において、入力フォームは、データ入力欄を一又は複数含むウェブページである。フォーム利用者端末3は、当該システムのユーザが公開するURL(Uniform Resource Locator)等を利用して入力フォームを含むWEBページにアクセスし、入力フォームを介してデータの入力を行う。
【0062】
生成部14は、オブジェクトの指定及びデータ項目の指定を含むユーザ端末2において入力された入力フォームに関する各種設定に基づいて入力フォームの生成を行う。本実施形態において、生成部14は、ユーザによる項目の指定、取得した項目情報、及び入力欄情報に基づいて、指定されたデータ項目のデータの入力欄であるデータ入力欄を含む入力フォームを生成する。生成部14は、指定されたデータ項目のデータ型及び入力欄情報に基づいて、指定されたデータ項目のデータ型に対応する形式の入力欄を生成する。本実施形態では、入力欄情報は、フォーム生成システム0において入力フォームを生成するすべてのユーザに対して共通で適用される設定であるが、ユーザごとに入力欄情報としてデータ項目ごとのデータ入力欄の形式に関する設定がフォーム生成装置1の記憶部102に記憶され、生成部14がユーザごとの入力欄情報に基づいてユーザごとのデータ入力欄を生成してもよい。また、生成部14は、項目情報に含まれるデータ項目ごとのデータ型と入力欄情報に基づいて、指定されたデータ項目のデータ型に対応する入力欄を含む入力フォームを生成する。生成部14は、それぞれのデータの入力欄に関してその入力欄を介して入力されるデータのデータ項目に関する項目情報を関連付けた入力フォームを生成する。また、生成部14は、生成した入力フォームを、入力フォームの生成時に指定された格納先のオブジェクトを特定するための情報(オブジェクト情報等)と関連付けてフォーム生成装置1の記憶部102に記憶する。本実施形態において、生成部14は、指定したオブジェクトから取得したすべてのデータ項目に関する必須項目設定を含む項目情報に基づいて、指定されたオブジェクト内に含まれる必須項目として設定されたすべてのデータ項目のデータ入力欄を必ず含む入力フォームの生成を行う。また、生成部14は、複数のオブジェクトを選択して、一つのフォームを生成し、データ入力欄を介して入力されたデータをデータ入力欄と対応するオブジェクト内の対応するデータ項目のデータとして格納してもよい。このとき、生成された入力フォームのデータ入力欄は、オブジェクトとデータ項目と紐づいている。
【0063】
本実施形態において、生成部14により生成された入力フォームは、WEBページであり、入力フォームにアクセスするための情報(URL等)と関連付けて記憶部102に記憶される。また、本実施形態において、生成部14は、入力フォームを生成すると、生成した入力フォームを、その入力フォームを介して入力されたデータが格納される格納先のオブジェクトを特定するためのオブジェクト情報及び、データ入力欄のデータ項目に関する項目情報と関連付けて記憶部102に記憶する。また、入力フォームは、既存のWEBページに追加するような形で埋め込まれるフォームとして利用されてもよく、このとき、入力フォームにアクセスするための情報(HTMLタグ等)と関連付けて記憶部102に記憶される。更に、記憶部102は、埋め込まれる先のWEBページを特定するためのパス(URL等)を生成した入力フォームと関連付けて記憶していてもよい。
【0064】
データ管理部15は、生成された入力フォームを介して入力されたデータを受け付け、格納要求をデータ管理装置41に送信し、指定されたオブジェクトに格納させる。本実施形態において、データ管理部15は、フォーム利用者端末3より入力フォームを介して入力されたデータを受け付けると、格納要求としてデータ管理装置41に対して、入力フォームの生成時に指定されたオブジェクトに入力されたデータを格納するように要求する処理を行うが、フォーム生成システム0内のサーバ装置(フォーム生成装置1等)の記憶部102にデータを格納する指示を格納要求として送信もよい。
【0065】
格納要求は、オブジェクト内に入力データを格納させるための指示であって、本実施形態では、入力フォームに含まれるデータ入力欄を介して入力された入力データ及び入力データに対応するデータ項目を特定するための情報(項目情報に含まれる識別情報や項目名等)及び入力フォームと紐づいた格納先のオブジェクトを特定するための情報(オブジェクト情報に含まれる識別情報やオブジェクト名等)を含む。また、入力フォームに複数のデータ入力欄が含まれている場合、格納要求は、複数のデータ入力欄のそれぞれに関して入力データ及びデータ項目を特定するための情報及びオブジェクトを特定するための情報を含む。
【0066】
また、データ管理部15は、例えば、氏名というデータ項目に関するデータ入力欄を介して入力されたデータをオブジェクト内の氏名のデータ項目のデータとして格納するなど、データ入力欄と関連付けられた項目情報に基づいて、データ入力欄と対応付けられたデータ項目のデータとして入力データをオブジェクト内に格納するように格納要求をデータ管理装置41に対して送信する。本実施形態では、データ管理部15は、データ管理装置41に対するデータ格納の指示を格納要求として行うが、フォーム生成システム内でオブジェクトが管理されている場合は、格納要求として直接フォーム生成装置1の記憶部102に入力データを格納するように要求し、格納させる処理を行ってもよい。
【0067】
<画面表示例>
以下、本実施形態において、表示処理部13により表示処理される入力フォーム生成画面及び入力フォームの画面表示の例を示す。
【0068】
図4において、入力フォーム生成の際に表示される入力フォーム生成画面の画面表示の例を示す。
【0069】
図4(a)において、入力欄を追加するデータ項目が指定される際の入力フォーム生成画面W1の画面表示の例を示す。入力フォーム生成画面W1は、入力フォームの生成を行う際に表示処理部13により表示処理される画面であって、指定したオブジェクトに含まれるデータ項目の一覧である項目一覧W11と、入力フォームに関する設定の入力の受け付け及び入力フォームのプレビュー表示を行うプレビュー部W12と、を含む。項目一覧W11は、項目情報に基づいて表示される、指定されたオブジェクトに含まれるデータ項目の一覧であって、選択可能なデータ項目の項目名が一覧表示される。本実施形態において、項目一覧W11は、オブジェクトに含まれるすべてのデータ項目を一覧表示し、選択可能に構成される。プレビュー部W12は、項目一覧W11において選択され、追加されたデータ項目に関するデータ入力欄を含む、作成後の入力フォームのイメージを表示する画面である。また、入力フォーム生成画面W1は、保存ボタンを備え、保存ボタンが押下されると、生成部14が入力フォーム生成画面W1を介して入力された入力フォームに関する各種設定に基づいて入力フォームの生成を行う。
【0070】
項目一覧W11において表示されていたデータ項目からフォーム内のデータ入力欄を追加するデータ項目が指定され、プレビュー部W12に追加される。本実施形態において、項目一覧W11において表示されている何れかのデータ項目に関する項目名の表示(
図4(a)に示す例では「連絡先(メールアドレス)」)がドラッグアンドドロップ操作により左側の項目一覧W11から右側のプレビュー部W12まで移動されると、そのデータ項目に対応するデータ入力欄がプレビュー部W12に追加される。このとき、受付部11は、項目一覧W11からプレビュー部W12に移動されたデータ項目を、データ入力欄を追加するデータ項目とする指定を受け付ける。また、本実施形態において、項目一覧W11から移動され、データ入力欄がプレビュー部W12に追加されたデータ項目に関する項目名の表示は、項目一覧W11から削除され、同じデータ項目に関するデータ入力欄が入力フォームに複数追加されないように構成される。
【0071】
本実施形態において、オブジェクトが選択されると、表示処理部13は、指定されたオブジェクトに含まれるデータのデータ項目についての項目情報に基づいて、そのオブジェクトに含まれる必須項目(必須のデータ項目)として設定されているすべてのデータ項目のデータ入力欄を最初からプレビュー部W12に含む入力フォーム生成画面W1を表示処理する。また、必須項目が複数ある時、必須項目に関するデータ入力欄は、所定の順番(例えば、データテーブル内の左側から)で上から順に表示されるが、ユーザによる設定に基づいて表示順が変更されてもよい。また、本実施形態において、必須項目として設定されているデータ項目に関するデータ入力欄は、プレビュー部W12から削除することができず、生成部14が必ず必須項目として設定されデータ項目に関するデータ入力欄を含む入力フォームの生成を行う。
【0072】
また、選択されたデータ項目に対応するデータ入力欄がプレビュー部W12に追加された状態で保存ボタンが押下されると、生成部14は、選択されたデータ項目に対応したデータ入力欄が追加された入力フォームを生成する。また、既に生成済みの入力フォームに関して、入力フォーム生成画面W1と同様の画面構成の画面を介して入力された設定に基づいて生成部14は、入力フォームの構成の変更を行ってもよい。
【0073】
また、プレビュー部W12では、表示されるペンのアイコンや入力欄等を押下することで、フォームのタイトルや、フォームの説明文、項目名やデータ入力欄における入力例等を選択し、データ入力欄や入力フォームに関する更なる設定の入力が可能であり、受付部11がプレビュー部W12を介して入力された入力フォームに関する設定の入力を受け付けることができる。
図4(b)において、データ入力欄に関する詳細な設定が行われる際の入力フォーム生成画面W1’の画面表示の例を示す。
【0074】
図4(b)ではお問い合わせ件名の詳細な設定を受け付ける際の例を示す。図に示すように、プレビュー部W12において、データ入力欄が押下され、選択されると、データ入力欄のタイトルである「お問い合わせ件名」の変更や、データ入力欄に入力されるデータの入力例、データ入力欄の補足等のデータ入力欄に関する詳細な設定の入力を受け付けるための設定入力欄が表示され、詳細な設定に関する入力を受け付けることができる。受付部11が、入力フォーム生成画面W1を介して入力された入力フォーム又は入力フォームに含まれるそれぞれのデータ入力欄に関する設定を受け付け、生成部14がこの入力フォーム又はデータ入力欄に関する設定に基づいて入力フォームの生成を行う。また、
図4(b)に示す例では、そのデータ入力欄への入力が必須であるか等の個々のデータ入力欄に関する設定を受け付けることができる。また、受付部11は、入力フォーム生成画面W1に含まれるプレビュー部W12において受け付けた入力フォームに関して、入力フォームのタイトルやフォームの説明文、データ入力欄の名称やデータ入力欄の表示順、入力例やデータ入力欄に関する補足、データ入力欄におけるデータのデフォルト値及びデータ入力欄の表示非表示に関する設定、データ入力欄を入力必須項目とするか否かに関する設定を含む各種設定を受け付ける。
【0075】
また、プレビュー部W12に表示されるデータ入力欄は、ドラッグアンドドロップ操作により移動することが可能であり、入力フォームにおけるデータ入力欄の表示位置に関する設定をプレビュー部W12における位置に基づいて受け付けることができる。このとき、生成部14は、プレビュー部W12における表示順に基づいて、例えば、
図4に示す画面表示例では「お問い合わせ件名」の入力欄が一番上となるような、プレビュー部W12における表示順に対応した入力フォームを生成する。
【0076】
図5において、生成され、フォーム利用者端末3で表示される、入力フォームの画面表示の例を示す。
図5に示す入力フォーム表示画面W2は、顧客からのお問い合わせに関するお問い合わせフォームとして利用されるフォームである。本実施形態において、表示処理部13は、入力フォーム生成画面W1のプレビュー部W12において事前に表示されたようなフォームを入力フォームとして表示処理する。本実施形態において、フォーム利用者端末3は、入力フォームを生成したユーザから提供されたURLを介して図に示すような入力フォームにアクセスし、必要なデータの入力を行う。
【0077】
また、入力フォーム表示画面W2において表示されるデータ入力欄は、ユーザにより選択され、追加されたデータ項目に対応するデータ入力欄であって、そのデータ項目のデータ型に対応した形式の入力欄である。本実施形態において、データ管理部15は、入力フォームに含まれるデータ入力欄ごとに対応するデータ項目の項目情報及びデータ型情報に基づいて入力されたデータを判定し、何れかのデータ入力欄の入力データがそのデータ入力欄における入力制限で受け付けられないデータであるとき、送信ボタンの押下を受け付けず、格納処理を開始しない。データ入力欄は、例えば、データ型がメールアドレスであるデータ項目のデータ入力欄はメールアドレス形式のデータの入力のみを受け付け、その他の形式の入力が行われると入力欄の下に「メールアドレスを入力してください」などの警告の表示を行い、入力を受け付けないなど、そのデータ入力欄のデータ型に対応しないデータの入力に対しては警告を行い、対応したデータ型のデータの入力のみを受け付けるような構成としてもよい。このとき、表示処理部13は、データ入力の途中であっても、データ入力欄ごとに入力されているデータを受け付け、受け付けたデータがデータ型ごとに設定される入力制限(入力制限情報)に基づいて判別される、受け付けられないデータであるとき、警告表示を含む入力フォームを表示処理する。このとき、表示処理される警告表示はデータ入力欄のデータ型に対応する警告表示(例えば、データ入力欄が数値のデータ型のデータを受け付ける入力欄であるときは「数値を入力してください」など)であってもよい。上記の入力制限及び入力制限の警告に関する機能は、フォーム生成装置1で生成されるすべてのフォームに対して採用されてもよいし、また、受付部11が受け付けたユーザによる設定(ユーザごとの設定及び/又は入力フォームに関する設定)に基づいて、特定のユーザのフォーム又はユーザにより指定された特定のフォームのみで採用されてもよい。
【0078】
更に、入力フォーム表示画面W2は、送信ボタンを備える。送信ボタンが押下されることで、データ管理部15は、入力フォームと紐づいたオブジェクトに対して入力フォームを介して入力されたデータを新たなレコードとして追加するように、データ管理装置41に対して格納要求を行う。入力フォームを介して入力されたデータは、一部のデータ項目に関して空白を含んでいてもよく、一部のデータ項目が空白のレコードが格納要求によりオブジェクトに追加されてもよい。
【0079】
本実施形態において、入力フォーム生成画面W1又は入力フォーム表示画面W2において表示され、入力を受け付けるデータ入力欄の例について説明を行う。データ入力欄は、入力欄情報に基づいて表示処理されるそれぞれのデータ項目のデータ型に対応したグラフィカルユーザインターフェース表示であって、例えば、データ型が時間であれば時計のような表示から時間を入力可能に構成されたGUI表示や、データ型が年月日であれば、カレンダー上の日付を選択することで日付を入力可能なGUI表示である。また、本実施形態において、データ入力欄は、データ型がテキストであるとき、テキストボックスであるが、例えば、データ型がテキスト(短文)とテキスト(長文)で異なる場合、データ型がテキスト(短文)であるときは少ない文字列のテキストが入力可能なテキストボックス、データ型が(短文)であるとき多い文字列のテキストが入力可能な入力欄が表示される。
【0080】
<処理の流れ>
以下、フォームの生成を行う際の処理の流れについて説明を行う。本実施形態において、取得部12は、事前にユーザのデータ管理システム4におけるユーザのアカウントを特定するための情報を含むオブジェクト参照要求を送信し、連携部411よりオブジェクト情報を取得する。本実施形態において、取得部12は、取得したオブジェクト情報をフォーム生成システム0におけるユーザ情報と紐づけて記憶部102に記憶するが、フォームの生成時に最新のオブジェクト情報を毎回取得してもよい。本実施形態において、表示処理部13は、指定されたユーザのユーザ情報と紐づいたオブジェクト情報に基づいてオブジェクト一覧を表示処理する。オブジェクト一覧を表示するユーザ端末2において、ユーザによりオブジェクトの指定の入力がされると(S201)、受付部11は、オブジェクトの指定を受け付け、取得部12が、データ管理装置41に対して指定されたオブジェクト内のデータ項目に関する項目情報を受け渡すようにデータ項目参照要求を送信する(S101)。このとき、取得部12は、事前に取得したオブジェクト情報に基づいて、指定されたオブジェクトに関する識別情報を含むデータ項目参照要求をデータ管理装置41に送信し、指定したオブジェクトに関する項目情報を取得する。データ管理装置41の連携部411は、取得部12によるデータ項目参照要求に基づいて、指定されたオブジェクトの項目情報をフォーム生成装置1に送信する(S401)。このとき、データ管理装置41の連携部411は、オブジェクト自体を送信し、オブジェクトに含まれるデータ項目に関する項目情報を受け渡してもよい。取得部12は、データ管理装置41の連携部411より送信される項目情報を取得する(S102)。表示処理部13は、取得した項目情報を含む必要な情報に基づいて項目一覧を含むフォーム生成画面を表示処理する(S103)。ユーザ端末2において、項目情報に基づいて表示される項目一覧より選択されたデータ項目がユーザにより選択され、入力フォームにデータ入力欄が追加されるデータ項目の指定が入力される(S202)。受付部11は、データ項目の指定を受け付け(S104)、生成部14は、データ項目の指定、項目情報及び入力欄情報を含む必要な情報に基づいて、入力フォームの生成を行う。また、選択され、データ入力欄が追加されるデータ項目は複数であってもよく、生成部14は、複数のデータ項目に関するデータ入力欄が追加された入力フォームを生成してもよい。このとき、生成部14は、生成した入力フォームを格納先のオブジェクトに関するオブジェクト情報及び項目情報を含む格納先を特定するための情報と関連付けてフォーム生成装置1の記憶部102に記憶する処理を行う。
【0081】
以下、生成されたフォームを介して入力されたデータの登録に関する処理の流れについて説明を行う。入力フォームの生成を行ったユーザの顧客等であり、URL等の入力フォームにアクセスするための情報を取得したフォーム利用者の操作する端末装置である、フォーム利用者端末3は、特定した入力フォームにアクセスし、画面を表示するための入力フォーム表示要求を行う(S301)。表示処理部13は、フォーム利用者端末3からの表示要求に基づいて、入力フォームを表示処理する(S111)。また、フォーム利用者端末3において、表示されている入力フォームを介してデータの入力が行われる(S302)。また、データ管理部15は、フォーム利用者端末3において入力されたデータの入力を受け付け、データ管理装置41への要求である格納要求を送信する(S112)。本実施形態において、データ管理部15は、入力フォームと紐づいたオブジェクト情報及び項目情報に基づいて、入力フォームを介して入力された入力データ及び、格納先のオブジェクトを特定するための情報(オブジェクト名や識別情報)及び入力データに対応するデータ項目を特定するための情報(項目名や識別情報)を含む格納要求を生成し、データ管理装置41に対して送信する。データ管理部15は、API連携を利用して特定されたオブジェクトに対して入力フォームを介して入力されたデータを格納するように格納要求を行う(S411)。
【0082】
また、本実施形態において、フォーム生成システム0は、API連携によりオブジェクトを管理する外部の他のシステムであるデータ管理システム4より、項目情報等のオブジェクトに関する情報を取得するが、フォーム生成装置1の記憶部102でオブジェクトを管理している場合、フォーム生成装置1の記憶部102より項目情報を含むオブジェクトに関する情報を取得してもよい。また、このとき、データ管理部15は格納要求ではなく、フォーム生成装置1の記憶部102のオブジェクトへ入力フォームを介して入力された入力データの格納を行ってもよい。
【符号の説明】
【0083】
0 フォーム生成システム
1 フォーム生成装置
2 ユーザ端末
3 フォーム利用者端末
4 データ管理システム
41 データ管理装置
11 受付部
12 取得部
13 表示処理部
14 生成部
15 データ管理部
411 連携部
【要約】 (修正有)
【課題】容易に入力フォームの生成を行うフォーム生成システム、フォーム生成プログラム及びフォーム生成方法を提供する。
【解決手段】入力フォームの生成を行うフォーム生成システムであって、フォーム生成装置は、受付部と、取得部と、表示処理部と、生成部と、を備える。受付部は、データ項目毎に格納されるデータの一群であるオブジェクトの指定を受け付け、取得部は、前記オブジェクトの指定に基づいて、指定されたオブジェクトから項目情報を取得し、表示処理部は、データ項目の一覧である項目一覧を含む入力フォーム生成画面を表示処理する。受付部はさらに、前記項目一覧より選択されるデータ項目の指定を受け付け、生成部は、前記データ項目の指定に基づいて、指定されたデータ項目のデータの入力欄であるデータ入力欄を追加し、データ入力欄が追加されるデータ項目に関する項目情報と、データ入力欄とに関連付けられた入力フォームを生成する。
【選択図】
図1