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特許7492424キャンセル待ち配車装置、キャンセル待ち配車方法、および、キャンセル待ち配車プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-21
(45)【発行日】2024-05-29
(54)【発明の名称】キャンセル待ち配車装置、キャンセル待ち配車方法、および、キャンセル待ち配車プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20240522BHJP
   G09B 19/00 20060101ALI20240522BHJP
   G09B 9/04 20060101ALN20240522BHJP
【FI】
G06Q50/20
G09B19/00 Z
G09B9/04 Z
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020168694
(22)【出願日】2020-10-05
(65)【公開番号】P2022060925
(43)【公開日】2022-04-15
【審査請求日】2023-05-18
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西田 正聡
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】松野 広一
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-177768(JP,A)
【文献】特開2018-045453(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G09B 19/00
G09B 9/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備えたキャンセル待ち配車装置であって、
前記記憶部は、
自動車教習所の指導員の教習車種資格、および、教習予定を設定した指導員データを記憶する指導員記憶手段と、
前記自動車教習所の教習生の教習車種、教習履歴、教習に係る法定期限、および、各曜日における時限別の当該教習生による技能教習の予約可否を設定した教習生データを記憶する教習生記憶手段と、
を備え、
前記制御部は、
前記教習生のキャンセル待ち希望日およびキャンセル待ち希望時限が選択された場合、前記教習生データに基づいて、前記キャンセル待ち希望日、前記キャンセル待ち希望時限、当該キャンセル待ち希望日の教習済および予約済の時限数である予約数、および、受付順を設定したキャンセル待ち受付データを取得するキャンセル待ち受付手段と、
前記指導員データ、前記教習生データおよび前記キャンセル待ち受付データに基づいて、対象時限において、教習可能な前記指導員一覧、および、前記法定期限順にソートされたキャンセル待ちの前記教習生一覧を選択可能とした当日予約配車画面を表示させる当日予約配車画面表示手段と、
を備えたことを特徴とするキャンセル待ち配車装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記教習生の前記キャンセル待ち希望日および前記キャンセル待ち希望時限を選択可能としたキャンセル待ち受付画面を表示させる受付画面表示手段と、
前記キャンセル待ち受付手段は、
前記キャンセル待ち受付画面にて前記キャンセル待ち希望日および前記キャンセル待ち希望時限が選択された場合、前記キャンセル待ち希望日、前記キャンセル待ち希望時限、前記キャンセル待ち希望日の教習済および予約済の時限数である予約数、および、前記受付順を設定した前記キャンセル待ち受付データを取得することを特徴とする請求項1に記載のキャンセル待ち配車装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記当日予約配車画面にて前記指導員一覧から選択指導員が選択され、且つ、前記教習生一覧から選択教習生が選択された場合、前記指導員データおよび前記教習生データに基づいて、当該選択指導員による当該選択教習生への教習可否判定結果を取得する教習可否判定結果取得手段、
を更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のキャンセル待ち配車装置。
【請求項4】
前記当日予約配車画面表示手段は、
更に、前記教習可否判定結果が教習可の場合、前記選択指導員の教習内容表示領域に前記選択教習生の教習内容を表示させ、
前記教習可否判定結果取得手段は、
更に、前記キャンセル待ち希望日の前記キャンセル待ち希望時限における前記選択指導員による前記選択教習生への教習予約データを前記教習生記憶手段に登録することを特徴とする請求項3に記載のキャンセル待ち配車装置。
【請求項5】
前記当日予約配車画面表示手段は、
更に、前記教習可否判定結果が教習不可の場合、前記教習可否判定結果が教習不可である旨のエラーメッセージデータを表示させることを特徴とする請求項3または4に記載のキャンセル待ち配車装置。
【請求項6】
前記当日予約配車画面表示手段は、
前記指導員データ、前記教習生データおよび前記キャンセル待ち受付データに基づいて、前記対象時限において、教習可能な前記指導員一覧、および、前記法定期限順にソートされ、且つ、前記受付順および/または前記予約数の少ない順にソートされたキャンセル待ちの前記教習生一覧を選択可能とした前記当日予約配車画面を表示させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のキャンセル待ち配車装置。
【請求項7】
前記記憶部は、
前記技能教習の制限事項を設定した制限マスタを記憶する制限記憶手段、
を更に備え、
前記教習可否判定結果取得手段は、
前記当日予約配車画面にて前記指導員一覧から前記選択指導員が選択され、且つ、前記教習生一覧から前記選択教習生が選択された場合、前記制限マスタ、前記指導員データおよび前記教習生データに基づいて、当該選択指導員による当該選択教習生への前記教習可否判定結果を取得することを特徴とする請求項3から5のいずれか一つに記載のキャンセル待ち配車装置。
【請求項8】
前記制限事項は、
1日の乗車数制限、1日の連続教習時限、シミュレータ教習制限、先行学科制限、第2段階AT車教習数制限、第2段階複数教習数制限および/または第2段階仮免許交付前教習制限であることを特徴とする請求項7に記載のキャンセル待ち配車装置。
【請求項9】
前記当日予約配車画面表示手段は、
更に、前記制限マスタおよび前記教習生データに基づいて、前記教習生一覧において、前記技能教習の制限事項に該当する前記教習生を識別可能に表示させ、当該制限事項を表示させることを特徴とする請求項7または8に記載のキャンセル待ち配車装置。
【請求項10】
前記指導員データは、
更に、前記指導員の運転免許証有効期限、および、前記指導員の指導可能作業が設定され、
前記教習可否判定結果取得手段は、
前記当日予約配車画面にて前記指導員一覧から前記選択指導員が選択され、且つ、前記教習生一覧から前記選択教習生が選択された場合、前記指導員データおよび前記教習生データに基づいて、前記選択指導員の前記運転免許証有効期限をチェックし、前記選択教習生の前記教習車種に対する前記選択指導員の前記教習車種資格をチェックし、且つ、前記選択教習生の教習内容が前記選択指導員の前記指導可能作業であるかをチェックすることで、当該選択指導員による当該選択教習生への前記教習可否判定結果を取得することを特徴とする請求項3に記載のキャンセル待ち配車装置。
【請求項11】
前記教習生データは、
更に、前記教習生への前記教習が拒否されている前記指導員が設定されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一つに記載のキャンセル待ち配車装置。
【請求項12】
記憶部と制御部とを備えたキャンセル待ち配車装置に実行させるためのキャンセル待ち配車方法であって、
前記記憶部は、
自動車教習所の指導員の教習車種資格、および、教習予定を設定した指導員データを記憶する指導員記憶手段と、
前記自動車教習所の教習生の教習車種、教習履歴、教習に係る法定期限、および、各曜日における時限別の当該教習生による技能教習の予約可否を設定した教習生データを記憶する教習生記憶手段と、
を備え、
前記制御部で実行させる、
前記教習生のキャンセル待ち希望日およびキャンセル待ち希望時限が選択された場合、前記教習生データに基づいて、前記キャンセル待ち希望日、前記キャンセル待ち希望時限、当該キャンセル待ち希望日の教習済および予約済の時限数である予約数、および、受付順を設定したキャンセル待ち受付データを取得するキャンセル待ち受付ステップと、
前記指導員データ、前記教習生データおよび前記キャンセル待ち受付データに基づいて、対象時限において、教習可能な前記指導員一覧、および、前記法定期限順にソートされたキャンセル待ちの前記教習生一覧を選択可能とした当日予約配車画面を表示させる当日予約配車画面表示ステップと、
を含むことを特徴とするキャンセル待ち配車方法。
【請求項13】
記憶部と制御部とを備えたキャンセル待ち配車装置に実行させるためのキャンセル待ち配車プログラムであって、
前記記憶部は、
自動車教習所の指導員の教習車種資格、および、教習予定を設定した指導員データを記憶する指導員記憶手段と、
前記自動車教習所の教習生の教習車種、教習履歴、教習に係る法定期限、および、各曜日における時限別の当該教習生による技能教習の予約可否を設定した教習生データを記憶する教習生記憶手段と、
を備え、
前記制御部において、
前記教習生のキャンセル待ち希望日およびキャンセル待ち希望時限が選択された場合、前記教習生データに基づいて、前記キャンセル待ち希望日、前記キャンセル待ち希望時限、当該キャンセル待ち希望日の教習済および予約済の時限数である予約数、および、受付順を設定したキャンセル待ち受付データを取得するキャンセル待ち受付ステップと、
前記指導員データ、前記教習生データおよび前記キャンセル待ち受付データに基づいて、対象時限において、教習可能な前記指導員一覧、および、前記法定期限順にソートされたキャンセル待ちの前記教習生一覧を選択可能とした当日予約配車画面を表示させる当日予約配車画面表示ステップと、
を実行させるためのキャンセル待ち配車プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャンセル待ち配車装置、キャンセル待ち配車方法、および、キャンセル待ち配車プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、自動車教習所の生徒のキャンセル待ちを考慮して、教習の決定、および、指導員の割り当てを行う構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-056106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、教習期限または仮免期限等の法定期限を考慮した自動車教習所のキャンセル待ち割り当てをすることができないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、自動車教習所の教習生のキャンセル待ちを効率よく受け付け、教習期限または仮免期限等の法定期限を加味した教習予定が決まっていない指導員への割り当てを効率的にできるようにするキャンセル待ち配車装置、キャンセル待ち配車方法、および、キャンセル待ち配車プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るキャンセル待ち配車装置は、記憶部と制御部とを備えたキャンセル待ち配車装置であって、前記記憶部は、自動車教習所の指導員の教習車種資格、および、教習予定を設定した指導員データを記憶する指導員記憶手段と、前記自動車教習所の教習生の教習車種、教習履歴、教習に係る法定期限、および、各曜日における時限別の当該教習生による技能教習の予約可否を設定した教習生データを記憶する教習生記憶手段と、を備え、前記制御部は、前記教習生のキャンセル待ち希望日およびキャンセル待ち希望時限が選択された場合、前記教習生データに基づいて、前記キャンセル待ち希望日、前記キャンセル待ち希望時限、当該キャンセル待ち希望日の教習済および予約済の時限数である予約数、および、受付順を設定したキャンセル待ち受付データを取得するキャンセル待ち受付手段と、前記指導員データ、前記教習生データおよび前記キャンセル待ち受付データに基づいて、対象時限において、教習可能な前記指導員一覧、および、前記法定期限順にソートされたキャンセル待ちの前記教習生一覧を選択可能とした当日予約配車画面を表示させる当日予約配車画面表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るキャンセル待ち配車装置において、前記制御部は、前記教習生の前記キャンセル待ち希望日および前記キャンセル待ち希望時限を選択可能としたキャンセル待ち受付画面を表示させる受付画面表示手段と、前記キャンセル待ち受付手段は、前記キャンセル待ち受付画面にて前記キャンセル待ち希望日および前記キャンセル待ち希望時限が選択された場合、前記キャンセル待ち希望日、前記キャンセル待ち希望時限、前記キャンセル待ち希望日の教習済および予約済の時限数である予約数、および、前記受付順を設定した前記キャンセル待ち受付データを取得することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るキャンセル待ち配車装置において、前記制御部は、前記当日予約配車画面にて前記指導員一覧から選択指導員が選択され、且つ、前記教習生一覧から選択教習生が選択された場合、前記指導員データおよび前記教習生データに基づいて、当該選択指導員による当該選択教習生への教習可否判定結果を取得する教習可否判定結果取得手段、を更に備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るキャンセル待ち配車装置において、前記当日予約配車画面表示手段は、更に、前記教習可否判定結果が教習可の場合、前記選択指導員の教習内容表示領域に前記選択教習生の教習内容を表示させ、前記教習可否判定結果取得手段は、更に、前記キャンセル待ち希望日の前記キャンセル待ち希望時限における前記選択指導員による前記選択教習生への教習予約データを前記教習生記憶手段に登録することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るキャンセル待ち配車装置において、前記当日予約配車画面表示手段は、更に、前記教習可否判定結果が教習不可の場合、前記教習可否判定結果が教習不可である旨のエラーメッセージデータを表示させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るキャンセル待ち配車装置において、前記当日予約配車画面表示手段は、前記指導員データ、前記教習生データおよび前記キャンセル待ち受付データに基づいて、前記対象時限において、教習可能な前記指導員一覧、および、前記法定期限順にソートされ、且つ、前記受付順および/または前記予約数の少ない順にソートされたキャンセル待ちの前記教習生一覧を選択可能とした前記当日予約配車画面を表示させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るキャンセル待ち配車装置において、前記記憶部は、前記技能教習の制限事項を設定した制限マスタを記憶する制限記憶手段、を更に備え、前記教習可否判定結果取得手段は、前記当日予約配車画面にて前記指導員一覧から前記選択指導員が選択され、且つ、前記教習生一覧から前記選択教習生が選択された場合、前記制限マスタ、前記指導員データおよび前記教習生データに基づいて、当該選択指導員による当該選択教習生への前記教習可否判定結果を取得することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るキャンセル待ち配車装置において、前記制限事項は、1日の乗車数制限、1日の連続教習時限、シミュレータ教習制限、先行学科制限、第2段階AT車教習数制限、第2段階複数教習数制限および/または第2段階仮免許交付前教習制限であることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係るキャンセル待ち配車装置において、前記当日予約配車画面表示手段は、更に、前記制限マスタおよび前記教習生データに基づいて、前記教習生一覧において、前記技能教習の制限事項に該当する前記教習生を識別可能に表示させ、当該制限事項を表示させることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係るキャンセル待ち配車装置において、前記指導員データは、更に、前記指導員の運転免許証有効期限、および、前記指導員の指導可能作業が設定され、前記教習可否判定結果取得手段は、前記当日予約配車画面にて前記指導員一覧から前記選択指導員が選択され、且つ、前記教習生一覧から前記選択教習生が選択された場合、前記指導員データおよび前記教習生データに基づいて、前記選択指導員の前記運転免許証有効期限をチェックし、前記選択教習生の前記教習車種に対する前記選択指導員の前記教習車種資格をチェックし、且つ、前記選択教習生の教習内容が前記選択指導員の前記指導可能作業であるかをチェックすることで、当該選択指導員による当該選択教習生への前記教習可否判定結果を取得することを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係るキャンセル待ち配車装置において、前記教習生データは、更に、前記教習生への前記教習が拒否されている前記指導員が設定されていることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係るキャンセル待ち配車方法は、記憶部と制御部とを備えたキャンセル待ち配車装置に実行させるためのキャンセル待ち配車方法であって、前記記憶部は、自動車教習所の指導員の教習車種資格、および、教習予定を設定した指導員データを記憶する指導員記憶手段と、前記自動車教習所の教習生の教習車種、教習履歴、教習に係る法定期限、および、各曜日における時限別の当該教習生による技能教習の予約可否を設定した教習生データを記憶する教習生記憶手段と、を備え、前記制御部で実行させる、前記教習生のキャンセル待ち希望日およびキャンセル待ち希望時限が選択された場合、前記教習生データに基づいて、前記キャンセル待ち希望日、前記キャンセル待ち希望時限、当該キャンセル待ち希望日の教習済および予約済の時限数である予約数、および、受付順を設定したキャンセル待ち受付データを取得するキャンセル待ち受付ステップと、前記指導員データ、前記教習生データおよび前記キャンセル待ち受付データに基づいて、対象時限において、教習可能な前記指導員一覧、および、前記法定期限順にソートされたキャンセル待ちの前記教習生一覧を選択可能とした当日予約配車画面を表示させる当日予約配車画面表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係るキャンセル待ち配車プログラムは、記憶部と制御部とを備えたキャンセル待ち配車装置に実行させるためのキャンセル待ち配車プログラムであって、前記記憶部は、自動車教習所の指導員の教習車種資格、および、教習予定を設定した指導員データを記憶する指導員記憶手段と、前記自動車教習所の教習生の教習車種、教習履歴、教習に係る法定期限、および、各曜日における時限別の当該教習生による技能教習の予約可否を設定した教習生データを記憶する教習生記憶手段と、を備え、前記制御部において、前記教習生のキャンセル待ち希望日およびキャンセル待ち希望時限が選択された場合、前記教習生データに基づいて、前記キャンセル待ち希望日、前記キャンセル待ち希望時限、当該キャンセル待ち希望日の教習済および予約済の時限数である予約数、および、受付順を設定したキャンセル待ち受付データを取得するキャンセル待ち受付ステップと、前記指導員データ、前記教習生データおよび前記キャンセル待ち受付データに基づいて、対象時限において、教習可能な前記指導員一覧、および、前記法定期限順にソートされたキャンセル待ちの前記教習生一覧を選択可能とした当日予約配車画面を表示させる当日予約配車画面表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、キャンセル待ちの受付をシステムで行うことで、システムに記録されている教習生の教習進捗、当日の教習実績および教習予約状況により教習可否判定が可能となるため、教習ができる教習生だけに呼び出しを行うことができるという効果を奏する。また、本発明によれば、そのままだと教習できない教習生にも当日の乗車予定との入替などを教習生に対して案内できるという効果を奏する。また、本発明によれば、キャンセル待ち受付端末にて教習生の受付が行われ、キャンセル待ち受付した教習生の基本的な乗車可否判定をシステムで行うことで、キャンセル待ち乗車手続きを正確に効率的に行うことができるという効果を奏する。また、本発明によれば、教習所が優先してキャンセル待ち乗車をさせたい教習生を効率的に判定できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本実施形態におけるキャンセル待ち配車装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、本実施形態における指導員基本データの一例を示す図である。
図3図3は、本実施形態における本実施形態における指導員可能作業データの一例を示す図である。
図4図4は、本実施形態における本実施形態における指導員勤務作業データの一例を示す図である。
図5図5は、本実施形態における教習履歴データの一例を示す図である。
図6図6は、本実施形態における本実施形態における教習生基本データの一例を示す図である。
図7図7は、本実施形態における本実施形態における予約可否データの一例を示す図である。
図8図8は、本実施形態におけるキャンセル待ち配車装置の処理の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、本実施形態におけるキャンセル待ち配車処理の一例を示すフロー図である。
図10図10は、本実施形態におけるキャンセル待ち配車処理の一例を示すフロー図である。
図11図11は、本実施形態におけるキャンセル待ち配車処理の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0022】
[1.概要]
まず、本発明の概要を説明する。
【0023】
従来、教習所業務においては、手書台帳にてキャンセル待ち受付管理が行われており、特に繁忙期には、乗車可否の判断をヒトが行うことで高負荷の業務となっていた。また、従来、教習所業務においては、教習生の教習進捗状況や教習当日の教習状況により、キャンセル待ちを受け付けても教習できない場合があり、この判断は、最終的には通常教習生が来校時に持参する教習原簿の確認が必要であったが、教習生が持って回るため確認するための呼び出しが必要であったり、教習時間の短い合間での確認・判断が必要であったりした。
【0024】
そこで、本実施形態において、教習生が操作するキャンセル待ち受付専用端末または教習予約操作端末のいずれかにキャンセル待ち受付画面を表示させ、教習生が希望する時限の指定・登録を行わせ、当日予約配車画面に教習生がキャンセル待ちしたデータを日付・時限別に切り出して表示させ、オペレータに教習可能な指導員との割り付けを行わせる仕組みを提供している。
【0025】
ここで、本実施形態において、キャンセル待ち受付教習生の一覧が表示される当日予約配車画面では、教習生の教習進捗に合わせた教習内容(作業)が表示され、教習可能な指導員がその教習内容(作業)を担当ができるかどうかの判定を可能としている。また、本実施形態における当日予約配車画面においては、教習生が次に行う教習が高速教習や危険予測教習など同じ指導員を2時間以上連続で拘束する教習ができるかどうかの判定を可能としている。また、本実施形態における当日予約配車画面においては、指導員と教習生とを割り当てる際に、対象教習生の車種に対して教習資格を指導員が保有しているかどうかの判定を可能としている。また、本実施形態における当日予約配車画面においては、教習生の当日教習実績および教習予約状況により、1日で2時限または3時限までの教習数制限、および、連続教習制限の判定等の法制限にかかるかどうかの判定を可能としている。また、本実施形態における当日予約配車画面においては、教習を行う車種が一種免許もしくは二種免許か、または、所持免許の限定解除教習かによって異なるが、第1段階で1日2時限、且つ、連続2時限まで、第2段階で1日3時限、且つ、原則連続2時限(例外として連続3時間)までの判定を可能としている。また、本実施形態における当日予約配車画面においては、教習予約状況により法制限にかかる場合、予約を変更することによりキャンセル待ちができることを教習生に案内でき、教習生の希望に沿った教習の実施を可能としている。また、本実施形態における当日予約配車画面においては、複数の教習生が同じ時限にキャンセル待ち受付を行っている場合、システムに設定可能な判定基準により教習生の優先順位をつけて表示させることを可能としている。
【0026】
[2.構成]
本実施形態に係るキャンセル待ち配車装置100の構成の一例について、図1から図7を参照して説明する。図1は、本実施形態におけるキャンセル待ち配車装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
図1に示すように、キャンセル待ち配車装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、キャンセル待ち配車装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0028】
キャンセル待ち配車装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。キャンセル待ち配車装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0029】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、キャンセル待ち配車装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、キャンセル待ち配車装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0030】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、指導員データベース106aと教習生データベース106bと制限マスタ106cとを備えている。
【0031】
指導員データベース106aは、自動車教習所の指導員の指導員データを記憶する。ここで、指導員データベース106aは、自動車教習所の指導員の教習車種資格、および、教習予定を設定した指導員データを記憶していてもよい。また、指導員データは、指導員の運転免許証有効期限、および、指導員の指導可能作業が設定されていてもよい。また、指導員データは、指導員基本データ、指導員勤務作業データ、および、指導員可能作業データを含んでいてもよい。
【0032】
ここで、図2を参照して、本実施形態における指導員基本データの一例について説明する。図2は、本実施形態における指導員基本データの一例を示す図である。
【0033】
図2に示すように、本実施形態における指導員基本データは、指導員番号、氏名、指導員が所持している運転免許証の有効期限日である免許期限日、および、指導員が普通車教習資格を取得した日等である車種資格等が設定されていてもよい。なお、車種資格には、運転免許証の車種毎に、二種免許:大型二種・中型二種・普通二種・大型特殊二種・牽引二種の5種、および、一種免許:大型・中型・準中型・普通・大型特殊・牽引・大型自動二輪・普通自動二輪の5種がある。
【0034】
また、図3を参照して、本実施形態における指導員可能作業データの一例について説明する。図3は、本実施形態における本実施形態における指導員可能作業データの一例を示す図である。
【0035】
図3に示すように、本実施形態における指導員可能作業データは、指導員番号、割当可否判定する対象の作業コード、およに、可能開始日以降の日付について教習の割り当てができる可能開始日等が設定されていてもよい。
【0036】
また、図4を参照して、本実施形態における指導員勤務作業データの一例について説明する。図4は、本実施形態における本実施形態における指導員勤務作業データの一例を示す図である。
【0037】
図4に示すように、本実施形態における指導員勤務作業データは、指導員番号、日付、免許期限日、および、車種資格等が設定されていてもよい。
【0038】
図1に戻り、教習生データベース106bは、自動車教習所の教習生の教習生データを記憶する。ここで、教習生データベース106bは、自動車教習所の教習生の教習車種、教習履歴、教習に係る法定期限、および/または、各曜日における時限別の当該教習生による技能教習の予約可否等を設定した教習生データを記憶していてもよい。また、教習生データは、教習生への教習が拒否されている指導員が設定されていてもよい。また、教習生データは、(技能)教習履歴データ、教習生基本データ、および、(曜日別時限別)予約可否データ等を含んでいてもよい。
【0039】
ここで、図5を参照して、本実施形態における教習履歴データの一例について説明する。図5は、本実施形態における教習履歴データの一例を示す図である。
【0040】
図5に示すように、本実施形態における教習履歴データは、教習生番号、日付、時限、作業、および、予約・実績等が設定されていてもよい。
【0041】
また、図6を参照して、本実施形態における教習生基本データの一例について説明する。図6は、本実施形態における本実施形態における教習生基本データの一例を示す図である。
【0042】
図6に示すように、本実施形態における教習生基本データは、教習生番号、氏名、教習車種、対象教習生が教習を開始した日である教習開始日、教習開始日の決定により算出される、教習開始日から法令により規定されている期間の最終日である教習期限日、仮運転免許学科試験に合格した日である仮免合格日、仮運転免許学科試験に合格した日の決定により算出される、仮免合格日から法令により規定されている期間の最終日である仮免期限日、教習終了日、および、教習終了日の決定により算出される、教習終了日から法令により規定されている期間の最終日であり、卒業検定の合格期限である卒検期限日等が設定されていてもよい。
【0043】
また、図7を参照して、本実施形態における予約可否データの一例について説明する。図7は、本実施形態における本実施形態における予約可否データの一例を示す図である。
【0044】
図7に示すように、本実施形態における予約可否データは、教習生番号、曜日、時限、および、予約可否等が設定されていてもよい。
【0045】
図1に戻り、制限マスタ106cは、技能教習の制限事項を設定したマスタである。ここで、制限事項は、第1段階で2時間および第2段階で3時間である1日の乗車数制限、連続2時間まで(複数教習実施により連続3時間)である1日の連続教習時限、シミュレータを使用しての連続時限不可であるシミュレータ教習制限、高速教習および自主経路教習の受講には所定の学科教習受講済を要件とする先行学科制限、第2段階で実施できるAT車教習が所定時間数までである第2段階AT車教習数制限、第2段階で実施できる複数教習(1人の指導員で同時に2人以上の教習生を1時間で行う教習)が所定の時間数までである第2段階複数教習数制限、および/または、仮運転免許不携帯を防ぐために仮運転免許証交付日は所定の時限まで乗車禁止とする仮免許交付前教習制限等であってもよい。
【0046】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0047】
制御部102は、キャンセル待ち配車装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、受付画面表示部102aとキャンセル待ち受付部102bと当日予約配車画面表示部102cと教習可否判定結果取得部102dとを備えている。
【0048】
受付画面表示部102aは、自動車教習所の教習(例えば、技能教習等)のキャンセル待ち受付画面を表示させる。受付画面表示部102aは、自動車教習所の教習生のキャンセル待ち希望日およびキャンセル待ち希望時限を選択可能としたキャンセル待ち受付画面を表示させてもよい。
【0049】
キャンセル待ち受付部102bは、自動車教習所の教習生のキャンセル待ち受付データを取得する。ここで、キャンセル待ち受付部102bは、自動車教習所の教習生のキャンセル待ち希望日およびキャンセル待ち希望時限が選択された場合、教習生データに基づいて、キャンセル待ち希望日、キャンセル待ち希望時限、当該キャンセル待ち希望日の教習済および予約済の時限数である予約数、および/または、受付順等を設定したキャンセル待ち受付データを取得してもよい。また、キャンセル待ち受付部102bは、キャンセル待ち受付画面にてキャンセル待ち希望日およびキャンセル待ち希望時限が選択された場合、教習生データに基づいて、キャンセル待ち希望日、キャンセル待ち希望時限、当該キャンセル待ち希望日の教習済および予約済の時限数である予約数、および/または、受付順等を設定したキャンセル待ち受付データを取得してもよい。
【0050】
当日予約配車画面表示部102cは、自動車教習所の技能教習の当日予約配車画面を表示させる。ここで、当日予約配車画面表示部102cは、指導員データ、教習生データおよびキャンセル待ち受付データに基づいて、対象時限において、教習可能な指導員一覧、および、法定期限順にソートされたキャンセル待ちの教習生一覧を選択可能とした当日予約配車画面を表示させてもよい。また、当日予約配車画面表示部102cは、教習可否判定結果が教習可の場合、当日予約配車画面にて選択された選択指導員の教習内容表示領域に、当日予約配車画面にて選択された選択教習生の教習内容を表示させてもよい。また、当日予約配車画面表示部102cは、教習可否判定結果が教習不可の場合、教習可否判定結果が教習不可である旨のエラーメッセージデータを表示させてもよい。また、当日予約配車画面表示部102cは、指導員データ、教習生データおよびキャンセル待ち受付データに基づいて、対象時限において、教習可能な指導員一覧、および、法定期限順にソートされ、且つ、受付順および/または予約数の少ない順にソートされたキャンセル待ちの教習生一覧を選択可能とした当日予約配車画面を表示させてもよい。また、当日予約配車画面表示部102cは、制限マスタ106cおよび教習生データに基づいて、教習生一覧において、技能教習の制限事項に該当する教習生を識別可能に表示させ、当該制限事項を表示させてもよい。
【0051】
教習可否判定結果取得部102dは、当日予約配車画面にて選択された選択指導員による当日予約配車画面にて選択された選択教習生への教習可否判定結果を取得する。ここで、教習可否判定結果取得部102dは、当日予約配車画面にて指導員一覧から選択指導員が選択され、且つ、教習生一覧から選択教習生が選択された場合、指導員データおよび教習生データに基づいて、当該選択指導員による当該選択教習生への教習可否判定結果を取得してもよい。また、教習可否判定結果取得部102dは、キャンセル待ち希望日のキャンセル待ち希望時限における選択指導員による選択教習生への教習予約データを教習生データベース106bに登録してもよい。また、教習可否判定結果取得部102dは、当日予約配車画面にて指導員一覧から選択指導員が選択され、且つ、教習生一覧から選択教習生が選択された場合、制限マスタ106c、指導員データおよび教習生データに基づいて、当該選択指導員による当該選択教習生への教習可否判定結果を取得してもよい。また、教習可否判定結果取得部102dは、当日予約配車画面にて指導員一覧から選択指導員が選択され、且つ、教習生一覧から選択教習生が選択された場合、指導員データおよび教習生データに基づいて、選択指導員の運転免許証有効期限をチェックし、選択教習生の教習車種に対する選択指導員の教習車種資格をチェックし、且つ、選択教習生の教習内容が選択指導員の指導可能作業であるかをチェックすることで、当該選択指導員による当該選択教習生への教習可否判定結果を取得してもよい。
【0052】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図8から図11を参照して説明する。
【0053】
[キャンセル待ち配車処理]
ここで、図8を参照して、本実施形態におけるキャンセル待ち配車処理の一例について説明する。図8は、本実施形態におけるキャンセル待ち配車装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0054】
図8に示すように、受付画面表示部102aは、自動車教習所の教習生のキャンセル待ち希望日およびキャンセル待ち希望時限を選択可能としたキャンセル待ち受付画面を出力装置114に表示させる(ステップSA-1)。
【0055】
そして、キャンセル待ち受付部102bは、自動車教習所の教習生により入力装置112を介してキャンセル待ち受付画面にてキャンセル待ち希望日およびキャンセル待ち希望時限が選択された場合、教習生データベース106bに記憶された教習生データに基づいて、キャンセル待ち希望日、キャンセル待ち希望時限、当該キャンセル待ち希望日の教習済および予約済の時限数である予約数、および、受付順等を設定したキャンセル待ち受付データを取得する(ステップSA-2)。
【0056】
そして、当日予約配車画面表示部102cは、指導員データベース106aに記憶された指導員データ、教習生データベース106bに記憶された教習生データおよびキャンセル待ち受付データに基づいて、対象時限において、教習可能な指導員一覧、および、法定期限順にソートされ、且つ、受付順および予約数の少ない順にソートされたキャンセル待ちの教習生一覧を選択可能とした当日予約配車画面を出力装置114に表示させる(ステップSA-3)。
【0057】
そして、教習可否判定結果取得部102dは、自動車教習所スタッフにより入力装置112を介して当日予約配車画面にて指導員一覧から選択指導員が選択され、且つ、教習生一覧から選択教習生が選択された場合、制限マスタ106c、指導員データベース106aに記憶された指導員データおよび教習生データベース106bに記憶された教習生データに基づいて、当該選択指導員による当該選択教習生への教習可否判定結果を取得する(ステップSA-4)。
【0058】
そして、当日予約配車画面表示部102cは、教習可否判定結果が教習可であるか否かを判定する(ステップSA-5)。
【0059】
そして、当日予約配車画面表示部102cは、教習可否判定結果が教習可であると判定した場合(ステップSA-5:Yes)、処理をステップSA-6に移行させる。
【0060】
そして、当日予約配車画面表示部102cは、当日予約配車画面にて選択された選択指導員の教習内容表示領域に、当日予約配車画面にて選択された選択教習生の教習内容を表示させ(ステップSA-6)、処理を終了する。
【0061】
一方、当日予約配車画面表示部102cは、教習可否判定結果が教習不可であると判定した場合(ステップSA-5:No)、処理をステップSA-7に移行させる。
【0062】
そして、当日予約配車画面表示部102cは、教習可否判定結果が教習不可である旨のエラーメッセージデータを出力装置114に表示させ(ステップSA-7)、処理を終了する。
【0063】
ここで、図9から図11を参照して、本実施形態におけるキャンセル待ち配車処理の一例について説明する。図9から図11は、本実施形態におけるキャンセル待ち配車処理の一例を示すフロー図である。
【0064】
図9に示すように、本実施形態においては、教習生が操作する予約端末またはキャンセル待ち受付専用端末にて、教習生によりタッチパネルモニタに表示されたキャンセル待ち受付画面の時限がタッチされキャンセル待ち受付する時限が選択された場合、キャンセル待ち希望時限の受付がされる。ここで、図9の(1)は、既に経過した時限を示しており、キャンセル待ち受付を操作する時間に合わせて受付できる時限も変化する。また、図9の(2)は、キャンセル待ち受付が可能な時限を示しており、図9の(3)は、キャンセル待ち受付を登録している時限を示しており、図9の(4)は、教習を行っていない時限を示している。
【0065】
そして、図10に示すように、本実施形態においては、教習生の操作にしたがって、教習生番号、日付、時限、受付順、予約数、期限日まで日数および予約可否時限が設定されたキャンセル待ち受付データが作成される。ここで、本実施形態において、「受付順」は、教習生がキャンセル待ち受付を行った順番であって、1日の中で操作時刻が早い教習生を1から順番に採番したものであり、「予約数」は、1日の中で教習を行った(実績)または行う予定(予約)の時間数であり、「期限日まで日数」は、法定期限である教習期限日または仮運転免許証期限日までの日数(但し、30日以上を「99」としている)であり、「予約可否時限」は、教習予約を行うことができる時限かどうかを示す識別子(例えば、予約できない時限を「0」、予約できる時限を「1」等)であってもよい。
【0066】
ここで、本実施形態においては、キャンセル待ち受付画面にて受付処理が行われ、キャンセル待ち受付データが作成される際に、教習履歴データが参照されて、キャンセル待ち受付当日の予約数および乗車(実績)数が集計され、キャンセル待ち受付データの「予約数」に数値がセットされてもよい。
【0067】
また、本実施形態においては、キャンセル待ち受付画面にて受付処理が行われ、キャンセル待ち受付データが作成される際に、教習生基本データが参照され、キャンセル待ち受付を行う処理日から教習期限日、仮免期限日および卒検期限日までの日数が算出され、一番日数の少ない日付に基づいて、キャンセル待ち受付データの「期限日までの日数」に日数がセットされてもよい。例えば、本実施形態においては、「キャンセル待ち期限判定日数」として日数が設定可能であり、例えば、「キャンセル待ち期限判定日数」が「14日」と設定された際に、キャンセル待ち受付を行う処理日から教習期限日、仮免期限日および卒検期限日までの最小日数が0日~14日の場合、キャンセル待ち受付データの「期限日までの日数」に0日~14日の各日数がセットされ、15日以上の場合、キャンセル待ち受付データの「期限日までの日数」に「99」がセットされてもよい。
【0068】
また、本実施形態においては、キャンセル待ち受付画面にて受付処理が行われ、キャンセル待ち受付データが作成される際に、予約可否データがキャンセル待ち処理日の曜日および受付処理を行う時限に基づいて参照され、予約可否データの「予約可否」の内容がキャンセル待ち受付データの「予約可否時限」にセットされてもよい。
【0069】
そして、図11に示すように、本実施形態においては、自動車教習所スタッフによりキャンセル待ち教習生と教習予定指導員の割り付けが行われる。例えば、図11に示すように、本実施形態においては、(1)教習予定指導員がクリックされると指導員表示領域に表示され、(2)キャンセル待ち教習生がクリックされると教習生表示領域に表示され、この際に指導員がこの教習生を教習できる資格有無のチェック、および、教習生に拒否登録されている指導員か否かの判定がされ、指導員データと教習生データとを基に対象指導員による乗車の可否が判定され、(4)判定結果が乗車可の場合、作業コード(CD)表示領域に指導員の勤務変更内容(指導員の元勤務内容(3)が教習生の作業に代わること)が表示され、判定結果が乗車不可の場合、その旨がエラーメッセージとして表示され、選択した指導員・教習生の組合せデータは記録されないことになる。ここで、図11に示された教習生一覧は、各教習生のキャンセル待ち受付データに基づいて、教習期限が近接している教習生を優先し、受付順の早い教習生を優先し、当日の教習数(教習予約数)が少ない教習生を優先し、本時限が予約可能な教習生を優先し、上から順番に表示させてもよく、法制限にかかる教習生の教習生番号の背景色が赤くなり(図11では、「キョウシュウハナコ」の教習生番号の背景色が赤くなっている)、制限内容(エラー内容)がポップアップ表示されてもよい。
【0070】
ここで、本実施形態においては、当日予約配車画面のキャンセル待ち一覧にキャンセル待ち教習生の明細が表示される際に、各教習生に乗車指示を行った場合に想定される法制限(例えば、1日の乗車数制限、1日の連続教習時限、シミュレータ教習制限、先行学科制限、第2段階AT車教習数制限、第2段階複数教習数制限、第2段階仮免許交付前教習制限、教習期限日、および/または、仮免期限日等)がチェックされ、明細に表示されてもよい。
【0071】
また、本実施形態においては、指導員基本データおよび指導員可能作業データに基づいて、指導員と教習生との組合せ選択時に、組合せチェック事項として、指導員の運転免許証有効期限、教習生の教習車種に対する指導員の教習車種資格、および、指導員に設定可能な作業コード等がチェックされてもよい。
【0072】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0073】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0074】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0075】
また、キャンセル待ち配車装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0076】
例えば、キャンセル待ち配車装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてキャンセル待ち配車装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0077】
また、このコンピュータプログラムは、キャンセル待ち配車装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0078】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0079】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0080】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0081】
また、キャンセル待ち配車装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、キャンセル待ち配車装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0082】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明は、自動車教習所業界において有用である。
【符号の説明】
【0084】
100 キャンセル待ち配車装置
102 制御部
102a 受付画面表示部
102b キャンセル待ち受付部
102c 当日予約配車画面表示部
102d 教習可否判定結果取得部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 指導員データベース
106b 教習生データベース
106c 制限マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11