(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-21
(45)【発行日】2024-05-29
(54)【発明の名称】販売計画支援装置、販売計画支援方法および販売計画支援プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20240522BHJP
【FI】
G06Q10/06
(21)【出願番号】P 2020210032
(22)【出願日】2020-12-18
【審査請求日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】P 2020053368
(32)【優先日】2020-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】古田 剛史
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-350969(JP,A)
【文献】特開2009-098788(JP,A)
【文献】特開2004-348761(JP,A)
【文献】特開平09-305680(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える販売計画支援装置であって、
商品の現在在庫数を商品ごとに管理する現在在庫データと、
商品の発注数および発注納期を商品ごとに管理する発注データと、
商品の製造指示数および製造納期を商品ごとに管理する製造指示データと、
商品、商品の販売予定数、および販売予定時期を販売担当者ごとに管理する販売予定データと、
商品の単価を商品ごとに管理する単価データと、
にアクセス可能であり、
前記制御部は、
前記販売予定データから、
販売予定入力画面に設定された販売予定時期および販売担当者に紐付く商品および販売予定数を抽出する第一抽出手段と、
(1)前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における予定在庫数を、前記現在在庫データ、前記発注データ、および前記製造指示データを参照し、前記第一抽出手段が抽出した販売予定数を用いて計算する
第一計算処理と、(2)前記第一抽出手段が抽出した商品に紐付く、前記設定された販売予定時期の次の販売予定時期が、前記販売予定データに存在する場合、前記第一抽出手段が抽出した商品の、当該次の販売予定時期における予定在庫数を、前記発注データ、前記製造指示データ、および前記販売予定データを参照し、前記第一計算処理で計算した、前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における予定在庫数を用いて計算する第二計算処理と、(3)前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における販売予定金額を、前記単価データを参照し、前記第一抽出手段が抽出した販売予定数を用いて計算するとともに、前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記次の販売予定時期における販売予定金額を、前記販売予定データおよび前記単価データを参照して計算する第三計算処理と、を実行する計算手段と、
前記計算手段の計算結果および前記第一抽出手段が抽出した販売予定数を
前記販売予定入力画面に
出力する出力制御手段と、
を備えること、
を特徴とする販売計画支援装置。
【請求項2】
前記計算手段は、
前記現在在庫データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品に紐付く現在在庫数と、前記発注データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品および前記設定された販売予定時期に該当する発注納期に紐付く発注数と、前記製造指示データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品および前記設定された販売予定時期に該当する製造納期に紐付く製造指示数と、の和から、前記第一抽出手段が抽出した販売予定数を差し引くことにより、
前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における予定在庫数を得ること、
を特徴とする請求項1に記載の販売計画支援装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記販売予定データおよび前記計算手段の計算結果を基に、販売予定数および予定在庫数をチェックするためのチェックリストを作成する作成手段
をさらに備えること、
を特徴とする請求項1または2に記載の販売計画支援装置。
【請求項4】
商品、商品の売上数、および売上時期を販売担当者ごとに管理する売上実績データにさらにアクセス可能であり、
前記制御部は、
前記売上実績データから、前記設定された販売担当者に紐付く商品、売上数、および売上時期を抽出する第二抽出手段
をさらに備え、
前記出力制御手段は、前記第二抽出手段が抽出した売上数および売上時期をさらに
前記販売予定入力画面に出力すること、
を特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の販売計画支援装置。
【請求項5】
前記計算手段は、
前記計算手段が計算した、前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における予定在庫数と、前記発注データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品および前記次の販売予定時期に該当する発注納期に紐付く発注数と、前記製造指示データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品および前記次の販売予定時期に該当する製造納期に紐付く製造指示数と、の和から、前記販売予定データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品および前記次の販売予定時期に紐付く販売予定数を差し引くことにより、
前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記次の販売予定時期における予定在庫数を得ること、
を特徴とする請求項
1から4のいずれか1つに記載の販売計画支援装置。
【請求項6】
前記計算手段は、
前記第一抽出手段が抽出した販売予定数と、前記単価データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品の単価を掛け合わせることにより、前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における販売予定金額を得るとともに、
前記販売予定データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品および前記次の販売予定時期に紐付く販売予定数と、前記単価データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品の単価を掛け合わせることにより、前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記次の販売予定時期における販売予定金額を得ること、
を特徴とする請求項
1から5のいずれか1つに
記載の販売計画支援装置。
【請求項7】
商品の現在在庫数を商品ごとに管理する現在在庫データと、商品の発注数および発注納期を商品ごとに管理する発注データと、商品の製造指示数および製造納期を商品ごとに管理する製造指示データと、商品、商品の販売予定数、および販売予定時期を販売担当者ごとに管理する販売予定データと、
商品の単価を商品ごとに管理する単価データと、にアクセス可能な、制御部を備える情報処理装置で実行される販売計画支援方法であって、
前記制御部で実行される、
前記販売予定データから、
販売予定入力画面に設定された販売予定時期および販売担当者に紐付く商品および販売予定数を抽出する第一抽出ステップと、
(1)前記第一抽出ステップが抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における予定在庫数を、前記現在在庫データ、前記発注データ、および前記製造指示データを参照し、前記第一抽出ステップが抽出した販売予定数を用いて計算する
第一計算処理と、(2)前記第一抽出ステップが抽出した商品に紐付く、前記設定された販売予定時期の次の販売予定時期が、前記販売予定データに存在する場合、前記第一抽出ステップが抽出した商品の、当該次の販売予定時期における予定在庫数を、前記発注データ、前記製造指示データ、および前記販売予定データを参照し、前記第一計算処理で計算した、前記第一抽出ステップが抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における予定在庫数を用いて計算する第二計算処理と、(3)前記第一抽出ステップが抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における販売予定金額を、前記単価データを参照し、前記第一抽出ステップが抽出した販売予定数を用いて計算するとともに、前記第一抽出ステップが抽出した商品の、前記次の販売予定時期における販売予定金額を、前記販売予定データおよび前記単価データを参照して計算する第三計算処理と、を実行する計算ステップと、
前記計算ステップの計算結果および前記第一抽出ステップが抽出した販売予定数を
前記販売予定入力画面に出力する出力制御ステップと、
を含むこと、
を特徴とする販売計画支援方法。
【請求項8】
商品の現在在庫数を商品ごとに管理する現在在庫データと、商品の発注数および発注納期を商品ごとに管理する発注データと、商品の製造指示数および製造納期を商品ごとに管理する製造指示データと、商品、商品の販売予定数、および販売予定時期を販売担当者ごとに管理する販売予定データと、
商品の単価を商品ごとに管理する単価データと、にアクセス可能な、制御部を備える情報処理装置に実行させるための販売計画支援プログラムであって、
前記制御部に実行させるための、
前記販売予定データから、
販売予定入力画面に設定された販売予定時期および販売担当者に紐付く商品および販売予定数を抽出する第一抽出ステップと、
(1)前記第一抽出ステップが抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における予定在庫数を、前記現在在庫データ、前記発注データ、および前記製造指示データを参照し、前記第一抽出ステップが抽出した販売予定数を用いて計算する
第一計算処理と、(2)前記第一抽出ステップが抽出した商品に紐付く、前記設定された販売予定時期の次の販売予定時期が、前記販売予定データに存在する場合、前記第一抽出ステップが抽出した商品の、当該次の販売予定時期における予定在庫数を、前記発注データ、前記製造指示データ、および前記販売予定データを参照し、前記第一計算処理で計算した、前記第一抽出ステップが抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における予定在庫数を用いて計算する第二計算処理と、(3)前記第一抽出ステップが抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における販売予定金額を、前記単価データを参照し、前記第一抽出ステップが抽出した販売予定数を用いて計算するとともに、前記第一抽出ステップが抽出した商品の、前記次の販売予定時期における販売予定金額を、前記販売予定データおよび前記単価データを参照して計算する第三計算処理と、を実行する計算ステップと、
前記計算ステップの計算結果および前記第一抽出ステップが抽出した販売予定数を
前記販売予定入力画面に出力する出力制御ステップと、
を含むこと、
を特徴とする販売計画支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、販売計画支援装置、販売計画支援方法および販売計画支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
製造業界で商品の販売計画を立てる際に考慮すべき事柄の一つは、余剰在庫を増やさないことである。特に食品業界では、賞味期限の関係で在庫を多く持てないため、販売計画を立てる際に、将来の在庫数である予定在庫数を考慮する必要がある。
【0003】
特許文献1には、賞味期限等の制約を管理統制しつつ、将来の需要の変化に正確に追随させることができる在庫計画立案を実行する方法について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来は、販売予定数と過去の売上実績だけを考慮して販売計画を立てることが多く、販売計画通りに商品を販売した場合の予定在庫数まで考慮できていないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、例えば販売予定入力時などに販売予定数と予定在庫数を比較可能にし、販売計画の実現可能性を確認することができる販売計画支援装置、販売計画支援方法および販売計画支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る販売計画支援装置は、制御部を備える販売計画支援装置であって、商品の現在在庫数を商品ごとに管理する現在在庫データと、商品の発注数および発注納期を商品ごとに管理する発注データと、商品の製造指示数および製造納期を商品ごとに管理する製造指示データと、商品、商品の販売予定数、および販売予定時期を販売担当者ごとに管理する販売予定データと、にアクセス可能であり、前記制御部は、前記販売予定データから、設定された販売予定時期および販売担当者に紐付く商品および販売予定数を抽出する第一抽出手段と、前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における予定在庫数を、前記現在在庫データ、前記発注データ、および前記製造指示データを参照し、前記第一抽出手段が抽出した販売予定数を用いて計算する計算手段と、前記計算手段の計算結果および前記第一抽出手段が抽出した販売予定数を出力する出力制御手段と、を備えること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る販売計画支援装置において、前記計算手段は、前記現在在庫データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品に紐付く現在在庫数と、前記発注データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品および前記設定された販売予定時期に該当する発注納期に紐付く発注数と、前記製造指示データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品および前記設定された販売予定時期に該当する製造納期に紐付く製造指示数と、の和から、前記第一抽出手段が抽出した販売予定数を差し引くことにより、前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における予定在庫数を得ること、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る販売計画支援装置において、前記制御部は、前記販売予定データおよび前記計算手段の計算結果を基に、販売予定数および予定在庫数をチェックするためのチェックリストを作成する作成手段をさらに備えること、を特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る販売計画支援装置において、商品、商品の売上数、および売上時期を販売担当者ごとに管理する売上実績データにさらにアクセス可能であり、前記制御部は、前記売上実績データから、前記設定された販売担当者に紐付く商品、売上数、および売上時期を抽出する第二抽出手段をさらに備え、前記出力制御手段は、前記第二抽出手段が抽出した売上数および売上時期をさらに出力すること、を特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る販売計画支援装置において、前記計算手段は、前記第一抽出手段が抽出した商品に紐付く、前記設定された販売予定時期の次の販売予定時期が、前記販売予定データに存在する場合、前記第一抽出手段が抽出した商品の、当該次の販売予定時期における予定在庫数を、前記発注データ、前記製造指示データ、および前記販売予定データを参照し、前記計算手段が計算した、前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における予定在庫数を用いて、さらに計算すること、を特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る販売計画支援装置において、前記計算手段は、前記計算手段が計算した、前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における予定在庫数と、前記発注データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品および前記次の販売予定時期に該当する発注納期に紐付く発注数と、前記製造指示データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品および前記次の販売予定時期に該当する製造納期に紐付く製造指示数と、の和から、前記販売予定データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品および前記次の販売予定時期に紐付く販売予定数を差し引くことにより、前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記次の販売予定時期における予定在庫数を得ること、を特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る販売計画支援装置において、商品の単価を商品ごとに管理する単価データにさらにアクセス可能であり、前記計算手段は、前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における販売予定金額を、前記単価データを参照し、前記第一抽出手段が抽出した販売予定数を用いて、さらに計算するとともに、前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記次の販売予定時期における販売予定金額を、前記販売予定データおよび前記単価データを参照して、さらに計算すること、を特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る販売計画支援装置において、前記計算手段は、前記第一抽出手段が抽出した販売予定数と、前記単価データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品の単価を掛け合わせることにより、前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における販売予定金額を得るとともに、前記販売予定データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品および前記次の販売予定時期に紐付く販売予定数と、前記単価データに格納されている、前記第一抽出手段が抽出した商品の単価を掛け合わせることにより、前記第一抽出手段が抽出した商品の、前記次の販売予定時期における販売予定金額を得ること、を特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る販売計画支援方法は、商品の現在在庫数を商品ごとに管理する現在在庫データと、商品の発注数および発注納期を商品ごとに管理する発注データと、商品の製造指示数および製造納期を商品ごとに管理する製造指示データと、商品、商品の販売予定数、および販売予定時期を販売担当者ごとに管理する販売予定データと、にアクセス可能な、制御部を備える情報処理装置で実行される販売計画支援方法であって、前記制御部で実行される、前記販売予定データから、設定された販売予定時期および販売担当者に紐付く商品および販売予定数を抽出する第一抽出ステップと、前記第一抽出ステップが抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における予定在庫数を、前記現在在庫データ、前記発注データ、および前記製造指示データを参照し、前記第一抽出ステップが抽出した販売予定数を用いて計算する計算ステップと、前記計算ステップの計算結果および前記第一抽出ステップが抽出した販売予定数を出力する出力制御ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る販売計画支援プログラムは、商品の現在在庫数を商品ごとに管理する現在在庫データと、商品の発注数および発注納期を商品ごとに管理する発注データと、商品の製造指示数および製造納期を商品ごとに管理する製造指示データと、商品、商品の販売予定数、および販売予定時期を販売担当者ごとに管理する販売予定データと、にアクセス可能な、制御部を備える情報処理装置に実行させるための販売計画支援プログラムであって、前記制御部に実行させるための、前記販売予定データから、設定された販売予定時期および販売担当者に紐付く商品および販売予定数を抽出する第一抽出ステップと、前記第一抽出ステップが抽出した商品の、前記設定された販売予定時期における予定在庫数を、前記現在在庫データ、前記発注データ、および前記製造指示データを参照し、前記第一抽出ステップが抽出した販売予定数を用いて計算する計算ステップと、前記計算ステップの計算結果および前記第一抽出ステップが抽出した販売予定数を出力する出力制御ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、例えば販売予定入力時などに販売予定数と予定在庫数を比較可能にし、販売計画の実現可能性を確認することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、販売計画支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、現在在庫データ106aの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、発注データ106bの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、製造指示データ106cの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、販売予定データ106dの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、売上実績データ106eの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、単価データ106fの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、得意先データ106gの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、販売計画支援装置100で実行される処理に関するフローチャートの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、販売予定入力画面MAの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明に係る販売計画支援装置、販売計画支援方法および販売計画支援プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0020】
[1.構成]
ここでは、本実施形態に係る販売計画支援装置100の構成の一例について、
図1等を参照して説明する。
図1は、販売計画支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0021】
販売計画支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータを基に構築したものである。なお、販売計画支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0022】
販売計画支援装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。販売計画支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0023】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、販売計画支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、販売計画支援装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0024】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0025】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0026】
記憶部106には、例えば、現在在庫データ106a、発注データ106b、製造指示データ106c、販売予定データ106d、売上実績データ106e、単価データ106f、および得意先データ106gなどが格納される。
【0027】
図2は、現在在庫データ106aの一例を示す図である。現在在庫データ106aは、商品識別情報(例えば商品の名称など)と、商品の現在在庫数と、を含む。
【0028】
図3は、発注データ106bの一例を示す図である。発注データ106bは、商品識別情報と、商品の発注数と、発注納期(例えば年月などで示されるもの)と、を含む。
【0029】
図4は、製造指示データ106cの一例を示す図である。製造指示データ106cは、商品識別情報と、商品の製造指示数と、製造納期(例えば年月などで示されるもの)と、を含む。
【0030】
図5は、販売予定データ106dの一例を示す図である。販売予定データ106dは、販売予定時期(例えば年月などで示されるもの)と、販売担当者識別情報(例えば販売担当者の名称など)と、販売相手である得意先識別情報(例えば得意先の名称など)と、商品識別情報と、商品の販売予定数と、を含む。
【0031】
図6は、売上実績データ106eの一例を示す図である。売上実績データ106eは、売上時期(例えば年月などで示されるもの)と、販売担当者識別情報と、得意先識別情報と、商品識別情報と、商品の売上数と、を含む。
【0032】
図7は、単価データ106fの一例を示す図である。単価データ106fは、得意先識別情報と、商品識別情報と、商品の単価と、を含む。
【0033】
図8は、得意先データ106gの一例を示す図である。得意先データ106gは、得意先識別情報と、販売担当者識別情報と、を含む。
【0034】
図1に戻り、制御部102は、販売計画支援装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0035】
制御部102は、機能概念的に、本発明の第一抽出手段に相当する第一抽出部102aと、本発明の第二抽出手段に相当する第二抽出部102bと、本発明の計算手段に相当する計算部102cと、本発明の出力制御手段に相当する出力制御部102dと、本発明の作成手段に相当する作成部102eなどを備える。
【0036】
第一抽出部102aは、販売予定データ106dから、設定された販売予定時期(以下、「設定販売予定時期」と記す場合がある。)および販売担当者(以下、「設定販売担当者」と記す場合がある。)に紐付く商品および販売予定数を抽出する。
【0037】
第二抽出部102bは、売上実績データ106eから、設定販売担当者に紐付く商品、売上数、および売上時期を抽出する。
【0038】
計算部102cは、第一抽出部102aが抽出した商品(以下、「抽出商品」と記す場合がある。)の設定販売予定時期における予定在庫数を、現在在庫データ106a、発注データ106b、および製造指示データ106cを参照し、且つ、第一抽出部102aが抽出した販売予定数(以下、「抽出販売予定数」と記す場合がある。)を用いて、計算する。
【0039】
具体的には、計算部102cは、「現在在庫データ106aに格納されている、抽出商品に紐付く現在在庫数」と、「発注データ106bに格納されている、抽出商品および設定販売予定時期に該当する発注納期に紐付く発注数」と、「製造指示データ106cに格納されている、抽出商品および設定販売予定時期に該当する製造納期に紐付く製造指示数」と、の和から、抽出販売予定数を差し引くことにより、抽出商品の設定販売予定時期における予定在庫数を得る。
【0040】
また、計算部102cは、販売予定データ106dに、抽出商品に紐付く、設定販売予定時期の次の販売予定時期(以下、「次販売予定時期」と記す場合がある。)が存在する場合、抽出商品の次販売予定時期における予定在庫数を、発注データ106b、製造指示データ106c、および販売予定データ106dを参照し、且つ、計算部102cが計算した、抽出商品の設定販売予定時期における予定在庫数を用いて、計算する。
【0041】
具体的には、計算部102cは、「計算部102cが計算した、抽出商品の設定販売予定時期における予定在庫数」と、「発注データ106bに格納されている、抽出商品および次販売予定時期に該当する発注納期に紐付く発注数」と、「製造指示データ106cに格納されている、抽出商品および次販売予定時期に該当する製造納期に紐付く製造指示数」と、の和から、販売予定データ106dに格納されている、抽出商品および次販売予定時期に紐付く販売予定数を差し引くことにより、抽出商品の次販売予定時期における予定在庫数を得る。
【0042】
計算部102cは、抽出商品の設定販売予定時期における販売予定金額を、単価データ106fを参照し且つ抽出販売予定数を用いて計算するとともに、抽出商品の次販売予定時期における販売予定金額を、販売予定データ106dおよび単価データ106fを参照して計算する。
【0043】
具体的には、計算部102cは、抽出販売予定数と、単価データ106fに格納されている抽出商品の単価を掛け合わせることにより、抽出商品の設定販売予定時期における販売予定金額を得るとともに、販売予定データ106dに格納されている、抽出商品および次販売予定時期に紐付く販売予定数と、単価データ106fに格納されている抽出商品の単価を掛け合わせることにより、抽出商品の次販売予定時期における販売予定金額を得る。
【0044】
出力制御部102dは、計算部102cの計算結果、第一抽出部102aが抽出した販売予定数、ならびに第二抽出部102bが抽出した売上数および売上時期を出力する。
【0045】
作成部102eは、販売予定データ106dおよび計算部102cの計算結果を基に、販売予定数および予定在庫数をチェックするためのチェックリストを作成する。
【0046】
制御部102を構成する各処理部が実行する処理の具体例については、以下に詳細に説明する。
【0047】
[2.処理の具体例]
ここでは、販売計画支援装置100で実行される処理の具体例について、
図9等を参照して説明する。
図9は、販売計画支援装置100で実行される処理に関するフローチャートの一例を示す図である。
【0048】
なお、本説明では、
図2に示す現在在庫データ106a、
図3に示す発注データ106b、
図4に示す製造指示データ106c、
図5に示す販売予定データ106d、
図6に示す売上実績データ106e、
図7に示す単価データ106f、および
図8に示す得意先データ106gが予め記憶部106に格納されていることを前提とする。
【0049】
まず、オペレータは、モニタ114に予め表示されている販売予定入力画面MA内の検索項目MA1に、入力装置112を介して、販売予定月、担当者、得意先、および商品を設定する。本説明では、
図10の販売予定入力画面MA内の検索項目MA1に示すように、販売予定月として「2020/02」、および担当者として「A」が設定されたものとする。なお、以下では、検索項目MA1に設定された販売予定月「2020/02」を当月、その次の販売予定月「2020/03」を翌月として記載する場合がある。
【0050】
[第一抽出処理]
つぎに、第一抽出部102aは、販売予定データ106dから、検索項目MA1に設定された販売予定月と担当者の情報に紐付くレコードを抽出するとともに、得意先データ106gから、検索項目MA1に設定された担当者の情報に紐付くレコードを抽出し、単価データ106fから、得意先データ106gから抽出したレコードに格納されている得意先の情報に紐付くレコードを抽出する(ステップS1)。本説明では、販売予定データ106dから、年月「2020/02」および担当者「A」を含むレコードを抽出するとともに、得意先データ106gから、担当者「A」を含むレコードを抽出し、単価データ106fから、得意先「□□工業株式会社」、得意先「○○食品株式会社」、および得意先「××食品株式会社」のいずれかの得意先を含むレコードを抽出する。
【0051】
[第二抽出処理]
つぎに、第二抽出部102bは、売上実績データ106eから、検索項目MA1に設定された担当者の情報に紐付くレコードを抽出する(ステップS2)。本説明では、担当者「A」を含むレコードを抽出する。
【0052】
[第一計算処理]
つぎに、計算部102cは、ステップS1で抽出した商品の当月における予定在庫数(以下、「当月予定在庫数」と記す場合がある。)を、現在在庫データ106a、発注データ106b、および製造指示データ106cを参照し、且つ、ステップS1で抽出した販売予定数(以下、「当月販売予定数」と記す場合がある。)を用いて、計算する(ステップS3)。本説明では、以下の計算式を用いて当月予定在庫数を計算する。
・当月予定在庫数=現在在庫数+当月納期の発注数+当月納期の製造指示数-当月販売予定数
【0053】
当該計算式により、例えば商品「X」の当月予定在庫数は、以下の通り「1,000」と計算される。同様に、商品「Y」の当月予定在庫数は「0」、商品「Z」の当月予定在庫数は「-500」と計算する。
・商品「X」の当月予定在庫数=現在在庫数「1,000」+当月納期の発注数「2,500」+当月納期の製造指示数「0」-当月販売予定数「2,500(=100+1,200+1,200)」=「1,000」
【0054】
[第二計算処理]
つぎに、計算部102cは、ステップS1で抽出した商品の翌月における予定在庫数(以下、「翌月予定在庫数」と記す場合がある。)を、発注データ106b、製造指示データ106c、および販売予定データ106dを参照し、且つ、ステップS3で計算した当月予定在庫数を用いて、計算する(ステップS4)。本説明では、以下の計算式を用いて翌月予定在庫数を計算する。
・翌月予定在庫数=当月予定在庫数+翌月納期の発注数+翌月納期の製造指示数-翌月販売予定数
【0055】
当該計算式により、例えば商品「X」の翌月予定在庫数は、以下の通り「100」と計算される。同様に、商品「Y」の翌月予定在庫数は「50」、商品「Z」の翌月予定在庫数は「-200」と計算される。
・商品「X」の翌月予定在庫数=当月予定在庫数「1,000」+翌月納期の発注数「1,600」+翌月納期の製造指示数「0」-翌月販売予定数「2,500(=100+1,200+1,200)」=「100」
【0056】
[第三計算処理]
つぎに、計算部102cは、ステップS1で抽出した商品の当月における販売予定金額(以下、「当月販売予定金額」と記す場合がある。)を、単価データ106fを参照し、且つ、ステップS1で抽出した当月販売予定数を用いて計算するとともに、ステップS1で抽出した商品の翌月における販売予定金額(以下、「翌月販売予定金額」と記す場合がある。)を、販売予定データ106dおよび単価データ106fを参照して計算する(ステップS5)。本説明では、以下の計算式を用いて当月販売予定金額および翌月販売予定金額を計算する。
・当月販売予定金額=当月販売予定数×単価
・翌月販売予定金額=翌月販売予定数×単価
【0057】
当該計算式により、例えば商品「X」の、得意先「□□工業株式会社」に対する当月販売予定金額は、以下の通り「150,000」と計算される。また、商品「X」の得意先「□□工業株式会社」への翌月販売予定金額は、以下の通り「150,000」と計算される。
・商品「X」の得意先「□□工業株式会社」への当月販売予定金額=当月販売予定数「100」×単価「1,500」=「150,000」
・商品「X」の得意先「□□工業株式会社」への翌月販売予定金額=翌月販売予定数「100」×単価「1,500」=「150,000」
【0058】
同様に、商品「X」の得意先「○○食品株式会社」への当月販売予定金額は「1,200,000」、商品「X」の得意先「○○食品株式会社」への翌月販売予定金額は「1,200,000」、商品「X」の得意先「××食品株式会社」への当月販売予定金額は「1,200,000」、商品「X」の得意先「××食品株式会社」への翌月販売予定金額は「1,200,000」と計算される。
【0059】
また、同様に、商品「Y」の得意先「××食品株式会社」への当月販売予定金額は「0」、商品「Y」の得意先「××食品株式会社」への翌月販売予定金額は「0」と計算される。
【0060】
また、同様に、商品「Z」の得意先「××食品株式会社」への当月販売予定金額は「1,500,000」、商品「Z」の得意先「××食品株式会社」への翌月販売予定金額は「600,000」と計算される。
【0061】
[出力処理]
つぎに、出力制御部102dは、ステップS1およびステップS2で抽出した各レコードと、ステップS3からステップS5で計算した計算結果等を用いて、販売予定入力画面MA内の項目一覧MA2(
図11)に情報を出力する(ステップS6)。具体的には、出力制御部102dは、以下の(11)から(15)の処理を実行する。
(11)ステップS1で抽出したレコードを用いて、各行の担当者に「A」を、各行の得意先に上から「□□工業株式会社」、「○○食品株式会社」、「××食品株式会社」、「××食品株式会社」、「××食品株式会社」を、各行の商品に上から「X」、「X」、「X」、「Y」、「Z」を、販売予定数に上から「100」、「1,200」、「1,200」、「0」、「500」を出力する。
(12)ステップS2で抽出したレコードを用いて、各行の昨年同月に上から「100」、「1,200」、「1,200」、「0」、「200」を、各行の昨年翌月に上から「100」、「1,200」、「1,200」、「0」、「200」を、各行の昨年翌々月に上から「100」、「1,200」、「1,200」、「0」、「200」を、各行の直近三ヵ月前に上から「100」、「1,200」、「1,200」、「0」、「200」を、各行の直近二ヵ月前に上から「100」、「1,200」、「1,200」、「0」、「200」を、各行の直近一ヵ月前に上から「100」、「1,200」、「1,200」、「0」、「200」を出力する。
(13)ステップS3での計算結果を用いて、各行の当月予定在庫に上から「1,000」、「1,000」、「1,000」、「0」、「-500」を出力する。
(14)ステップS4での計算結果を用いて、各行の翌月予定在庫に上から「100」、「100」、「100」、「50」、「-200」を出力する。
(15)ステップS5での計算結果を用いて、各行の販売予定金額に上から「150,000」、「1,200,000」、「1,200,000」、「0」、「1,500,000」を、各行の翌月販売予定金額に上から「150,000」、「1,200,000」、「1,200,000」、「0」、「600,000」を出力する。
【0062】
以上の処理の結果、販売予定入力時に販売予定数と予定在庫数を比較可能にし、販売計画の実現可能性を確認することができる。例えば、本実施形態では、
図11に示す項目一覧MA2内の商品「X」の当月予定在庫が「1,000」となっているため、2020年2月における商品Xの在庫が1000個余ることになる。これに対して、オペレータは、2020年2月の商品Xの販売予定数を増やす、または商品Xの予定在庫数を減らすための減産調整や発注納期の後ずらしをする、などの対応を取ることができる。また、本実施形態では、
図11に示す項目一覧MA2内の商品「Z」の当月予定在庫が「-500」となっているため、2020年2月における商品Zの在庫が500個不足することになる。これに対して、オペレータは、2020年2月の商品Zの販売予定数を減らす、または商品Zの予定在庫数を増やすための増産調整や発注納期の前倒しをする、などの対応を取ることができる。また、予定在庫を見て販売が難しいと判断した場合に、代替製品の提案や顧客に早期に状況を報告することで、顧客の販売・生産計画への影響を最小限にできる。
【0063】
また、本実施形態では、作成部102eが、販売予定データ106dおよび計算部102cにより計算された予定在庫数を基に、販売予定数の一覧および予定在庫数の一覧をチェックするためのチェックリストを作成するようにしてもよい。チェックリストを作成することで、販売予定と予定在庫数の状況を社内で共有することができる。
【0064】
[3.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0065】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0066】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0067】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0068】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0069】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0070】
また、販売計画支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0071】
例えば、販売計画支援装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて販売計画支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0072】
また、このコンピュータプログラムは、販売計画支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0073】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0074】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0075】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0076】
また、販売計画支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、販売計画支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0077】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、特に、製造業界において有用である。
【符号の説明】
【0079】
100 販売計画支援装置
102 制御部
102a 第一抽出部
102b 第二抽出部
102c 計算部
102d 出力制御部
102e 作成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 現在在庫データ
106b 発注データ
106c 製造指示データ
106d 販売予定データ
106e 売上実績データ
106f 単価データ
106g 得意先データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク