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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-21
(45)【発行日】2024-05-29
(54)【発明の名称】電池パック
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/204 20210101AFI20240522BHJP
   H01M 50/271 20210101ALI20240522BHJP
【FI】
H01M50/204 101
H01M50/271 B
H01M50/271 S
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021185646
(22)【出願日】2021-11-15
(65)【公開番号】P2023072920
(43)【公開日】2023-05-25
【審査請求日】2022-11-21
(73)【特許権者】
【識別番号】520184767
【氏名又は名称】プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田嶋 光俊
【審査官】小川 進
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-308811(JP,A)
【文献】特開2012-227217(JP,A)
【文献】特開2016-096082(JP,A)
【文献】特開2017-182998(JP,A)
【文献】特開2015-176767(JP,A)
【文献】特表2021-500724(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/204
H01M 50/271
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の方向に沿って配列された複数の電池セルと、
前記複数の電池セルを収納する内部空間を有するケースとを備え、
前記ケースは、第1部材と、前記第1部材とともに前記内部空間を形成する第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との接合部をシールするシール部とを含み、
前記第1部材は、前記シール部に当接する第1部分を有し、
前記第2部材は、前記シール部を介して前記第1部分に対向する第2部分を有し、
前記複数の電池セルは、電極端子が設けられた上面と、前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って前記上面に対向する底面とを各々有し、
前記第1部材と前記第2部材とは、前記第2の方向に直交する第1の平面の延在方向に沿って並ぶ部分を有し、
前記シール部は、前記第1部材と前記第2部材とが組み合わされて前記第1部分と前記第2部分とが対向する状態で前記ケースの外側から視認可能に設けられ、
前記ケースに孔部が設けられ、
前記シール部は、前記孔部を介して前記ケースの外側から視認可能に設けられる、電池パック。
【請求項2】
前記第1部材の前記第1部分と前記第2部材の前記第2部分とは、前記第1の平面を挟んで重なるように形成される、請求項1に記載の電池パック。
【請求項3】
前記第1部材の前記第1部分と前記第2部材の前記第2部分とは、前記第2の方向に平行な第2の平面を挟んで重なるように形成される、請求項1に記載の電池パック。
【請求項4】
前記第1部材の前記第1部分は、前記ケースの外側に向かうにつれて前記第2部材の前記第2部分から離れる方向に傾斜する第1テーパ部を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電池パック。
【請求項5】
前記第2部材の前記第2部分は、前記ケースの外側に向かうにつれて前記第1部材の前記第1部分から離れる方向に傾斜する第2テーパ部を含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電池パック。
【請求項6】
前記シール部は、前記第1部材の前記第1部分と前記第2部材の前記第2部分とが対向する領域よりも前記ケースの外側にまで達する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、電池パックに関する。
【背景技術】
【0002】
コストの増大を抑制しながら車載用のケースの防水性を向上させるための試みが従来からなされている。たとえば特開2020-70866号公報(特許文献1)には、組立作業に要するコストを低減することができ、再組立が可能であり、耐熱性および防水性能に優れた自動車用防水ケースが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-70866号公報
【文献】特開2017-188296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電池パックの製造コストを低減しながらパックケースのシール性を向上させる取り組みには、依然として改善の余地がある。たとえば、部品の加工工数を増大させないこと、シール確認の工数を増大させないことなどが課題である。
【0005】
本技術の目的は、コストの過度な増大を抑制しながらケースのシール性を向上させることが可能な電池パックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術に係る電池パックは、第1の方向に沿って配列された複数の電池セルと、複数の電池セルを収納する内部空間を有するケースとを備える。ケースは、第1部材と、第1部材とともに内部空間を形成する第2部材と、第1部材と第2部材との接合部をシールするシール部とを含む。第1部材は、シール部に当接する第1部分を有する。第2部材は、シール部を介して第1部分に対向する第2部分を有する。複数の電池セルは、電極端子が設けられた上面と、第1の方向に直交する第2の方向に沿って上面に対向する底面とを各々有する。第1部材と第2部材とは、第2の方向に直交する第1の平面の延在方向に沿って並ぶ部分を有する。シール部は、第1部材と第2部材とが組み合わされて第1部分と第2部分とが対向する状態でケースの外側から視認可能に設けられる。
【発明の効果】
【0007】
本技術によれば、ケースの外側からシール部を視認可能とすることで、外観によりシール部の充填を確認することができる。この結果、電池パックの製造コストの過度な増大を抑制しながらケースのシール性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】電池パックの構成を示す分解斜視図である。
図2】電池モジュールに含まれる電池セルを示す図である。
図3】電池パックのケースの一例(組み立てる前の状態)を示す図である。
図4】電池パックのケースの一例(組み立てた状態)を示す図である。
図5】比較例に係る電池パックにおけるケースを組み立てる前の状態を示す図である。
図6】比較例に係る電池パックにおけるケースを組み立てた状態を示す図である。
図7】実施例1に係る電池パックにおけるケースを組み立てる前の状態を示す図である。
図8】実施例1に係る電池パックにおけるケースを組み立てた状態を示す図である。
図9図8に示す状態を矢印IXの方向から見た状態を示す図である。
図10】実施例2に係る電池パックにおけるケースを組み立てる前の状態を示す図である。
図11】実施例2に係る電池パックにおけるケースを組み立てた状態を示す図である。
図12】電池パックのケースの変形例(組み立てる前の状態)を示す図である。
図13】電池パックのケースの変形例(組み立てた状態)を示す図である。
図14】実施例3に係る電池パックにおけるケースを組み立てる前の状態を示す図である。
図15】実施例3に係る電池パックにおけるケースを組み立てた状態を示す図である。
図16】実施例4に係る電池パックにおけるケースを組み立てる前の状態を示す図である。
図17】実施例4に係る電池パックにおけるケースを組み立てた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本技術の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
【0010】
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本技術の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本技術にとって必ずしも必須のものではない。また、本技術は、本実施の形態において言及する作用効果を必ずしもすべて奏するものに限定されない。
【0011】
なお、本明細書において、「備える(comprise)」および「含む(include)」、「有する(have)」の記載は、オープンエンド形式である。すなわち、ある構成を含む場合に、当該構成以外の他の構成を含んでもよいし、含まなくてもよい。
【0012】
また、本明細書において幾何学的な文言および位置・方向関係を表す文言、たとえば「平行」、「直交」、「斜め45°」、「同軸」、「沿って」などの文言が用いられる場合、それらの文言は、製造誤差ないし若干の変動を許容する。本明細書において「上側」、「下側」などの相対的な位置関係を表す文言が用いられる場合、それらの文言は、1つの状態における相対的な位置関係を示すものとして用いられるものであり、各機構の設置方向(たとえば機構全体を上下反転させる等)により、相対的な位置関係は反転ないし任意の角度に回動し得る。
【0013】
本明細書において、「電池」は、リチウムイオン電池に限定されず、ニッケル水素電池など他の電池を含み得る。本明細書において、「電極」は正極および負極を総称し得る。また、「電極板」は正極板および負極板を総称し得る。
【0014】
図1は、電池パック1の構成を示す分解斜視図である。電池パック1は、複数の電池セル100と、ケース200と、熱伝導材300と、冷却プレート400とを含む。
【0015】
複数の電池セル100は、Y軸方向(第1の方向)に沿って積層される。ケース200は、複数の電池セル100を収納する。ケース200は、たとえばアルミニウム、マグネシウムなどの金属材からなる鋳造部品(ダイキャスト材)であってもよいし、カーボン含有素材からなるプレス成型部品であってもよい。ケース200は上記の態様に限定されず、強度、放熱性、熱伝導性などの点において、所定の特性を満たすものであればよい。たとえば樹脂製のケース200である場合もあり得る。
【0016】
熱伝導材300は、電池セル100とケース200との間に設けられ、電池セル100において発生した熱のケース200への伝達を促進する。
【0017】
冷却プレート400(放熱促進機構)は、ケース200からの放熱を促進する。一例として、冷却プレート400は、冷却液が流れる流路を含む水冷式の冷却ユニットであるが、放熱促進機構は、水冷式の冷却装置に限定されず、たとえば強制空冷方式、自然放熱方式の放熱促進機構(放熱フィンなど)が用いられてもよい。また、ケース200と冷却プレート400が一体化されていてもよいし、ケース200の内側に冷却プレート400が設けられていてもよい。電池セル100からの放熱は、ケース200を介した間接的な放熱に限定されず、電池セル100から直接放熱することもある。
【0018】
図2は、電池セル100を示す図である。図2に示すように、電池セル100は、電極端子110と、筐体120とを含む。電極端子110は、正極端子111と、負極端子112とを含む。電極端子110は、筐体120上に形成されている。筐体120には、図示しない電極体および電解液が収容されている。
【0019】
筐体120は、平坦面状の直方体形状に形成されている。筐体120は、X-Y平面に沿って延びる上面121および底面122を有する。上面121と底面122とは、Z軸方向(第2の方向)に沿って対向する。
【0020】
一例として、電池セル100は、リチウムイオン電池である。電池セル100はニッケル水素電池など他の電池であってもよい。また、本技術に係る電池セルは角型の電池セルに限定されず、たとえば円筒型の電池セルであってもよい。
【0021】
図3図4は、電池パック1のケース200の一例を示す図である。図3は、ケース200を組み立てる前の状態を示し、図4は、ケース200を組み立てた状態を示す。
【0022】
図3図4に示すように、ケース200は、第1部材210と、第1部材210とともに内部空間230を形成する第2部材220とを含む。第1部材210と第2部材220との接合部において、第1部材210は第2部材220よりもケース200の外側にまで達する。
【0023】
図5は、比較例に係るケースを組み立てる前の状態を示し、図6は、当該ケースを組み立てた状態を示す図である。この比較例は、図3図4に示すケース200に対応するものである。
【0024】
図5図6に示すように、比較例に係るケースは、第1部材210Aと、第1部材210Aとともに内部空間を形成する第2部材220Aとを含む。第1部材210Aおよび第2部材220Aは、互いに対向する対向部分211A,221Aを各々有する。
【0025】
第1部材210Aには、対向部分211A,221Aよりもケースの外側にまで達する縁部212Aが設けられる。第2部材220Aの対向部分221Aには、第1部材210Aの対向部分211Aに向かって開口する溝部222Aが形成される。
【0026】
溝部222A内には、対向部分211A,221Aの間をシールするシール部240Aが設けられる。第1部材210Aを第2部材220Aに向かって押圧すると、シール部240Aは溝部222A内において変形する。これにより、対向部分211A,221Aの間がシールされる。
【0027】
比較例に係るシール構造においては、溝部222Aを形成するために加工工数が増大すること、シール部240Aが適切に配置されたかを確認するための工数が増大し得ることが課題となる。
【0028】
図7ないし図9は、実施例1に係るケース200を示す図である。図7は、ケース200を組み立てる前の状態を示し、図8は、ケース200を組み立てた状態を示す。図9は、図8に示す状態を矢印IXの方向から見た状態を示す図である。実施例1は、図3図4に示すケース200に対応するものである。
【0029】
図7図8に示すように、実施例1に係るケース200は、第1部材210と、第1部材210とともに内部空間230を形成する第2部材220とを含む。第1部材210および第2部材220は、互いに対向する対向部分211,221(接合部)を各々有する。第1部材210の対向部分211(第1部分)および第2部材220の対向部分221(第2部分)は、Z軸に直交するX-Y平面(第1の平面)の延在方向に沿って延び、X-Y平面を挟むように重ねられる。
【0030】
第1部材210には、X-Y平面方向に沿って対向部分211,221よりもケース200の外側にまで達する縁部212が設けられる。第1部材210の縁部212は、X-Y平面に沿って第2部材220の対向部分221と並ぶ。第2部材220の対向部分221は、ケース200の外側に向かって第1部材210の対向部分211からZ軸方向に離れる方向に傾斜する。
【0031】
対向部分211,221の間にはシール部240が設けられる。第1部材210を第2部材220に向かって押圧すると、対向部分211,221の間においてシール部240は変形する。これにより、対向部分211,221の間がシールされる。このとき、シール部240は、第2部材220の対向部分221よりもケース200の外側にまで達する。
【0032】
図9に示すように、第1部材210の縁部212には孔部213が設けられている。第2部材220の対向部分221よりもケース200の外側にまで達したシール部240は、孔部213を介して視認可能である。また、孔部213が形成されていない場合でも、第2部材220の対向部分221よりもケース200の外側にまで達したシール部240は、ケース200の外側から視認可能である。
【0033】
実施例1に係るケース200によれば、第1部材210と第2部材220とが組み合わされた状態においてケース200の外側からシール部240を視認可能とすることで、外観によりシール部240の充填を確認することができる。この結果、電池パック1の製造コストの過度な増大を抑制しながらケース200のシール性を向上させることができる。
【0034】
図10図11は、実施例2に係るケース200を示す図である。図10は、ケース200を組み立てる前の状態を示し、図11は、ケース200を組み立てた状態を示す。実施例2は、図3図4に示すケース200に対応するものである。
【0035】
図10図11に示すように、実施例2に係るケース200の基本的な構造は、実施例1に係るケース200と同じである。
【0036】
実施例2において、第1部材210の対向部分211は、ケース200の外側に向かうにつれて第2部材220の対向部分221からZ軸方向に離れる方向に傾斜するテーパ形状(第1テーパ部)を含む。また、第2部材220の対向部分221は、ケース200の外側に向かうにつれて第1部材210の対向部分211から離れる方向に傾斜するテーパ形状(第2テーパ部)を含む。なお、第2部材220の対向部分221を傾斜させず、Z軸に直交する方向に延在させてもよい。
【0037】
実施例2に係るケース200においても、実施例1と同様に、第1部材210と第2部材220とが組み合わされた状態においてケース200の外側からシール部240を視認可能とすることができる。
【0038】
図12図13は、電池パック1のケース200の一例を示す図である。図12は、ケース200を組み立てる前の状態を示し、図13は、ケース200を組み立てた状態を示す。
【0039】
図12図13に示す変形例では、第1部材210と第2部材220との接合部において、第1部材210は第2部材220に対してケース200の内側に位置する。
【0040】
図14図15は、実施例3に係るケース200を示す図である。図14は、ケース200を組み立てる前の状態を示し、図15は、ケース200を組み立てた状態を示す。実施例3は、図12図13に示すケース200に対応するものである。
【0041】
図14図15に示すように、実施例3に係るケース200において、第1部材210の対向部分211は、第2部材220の対向部分221よりもケース200の内側に位置する。第1部材210の対向部分211(第1部分)および第2部材220の対向部分221(第2部分)は、Z軸に平行なX-Z平面またはY-Z平面(第2の平面)の延在方向に沿って延び、X-Z平面またはY-Z平面を挟むように重ねられる。
【0042】
第1部材210の対向部分211は、その先端がケース200の底部から遠い方向(上方向)に向くように形成される。第2部材220には、内部空間230に向かって突出する突起部222が設けられる。第1部材210と第2部材220とを組み合わせたときは、図15に示すように、第1部材210が突起部222に当接する。
【0043】
図16図17は、実施例4に係るケース200を示す図である。図16は、ケース200を組み立てる前の状態を示し、図17は、ケース200を組み立てた状態を示す。
【0044】
図16図17に示すように、実施例4に係るケース200の基本的な構造は、実施例1に係るケース200と同じである。
【0045】
実施例4において、第1部材210の対向部分211は、その先端がケース200の底部に近い方向(下方向)に向くように形成される。第1部材210と第2部材220とを組み合わせたときは、図17に示すように、対向部分211の先端が突起部222に当接する。
【0046】
実施例3,4に係るケース200においても、実施例1,2と同様に、第1部材210と第2部材220とが組み合わされた状態においてケース200の外側からシール部240を視認可能とすることができる。
【0047】
第1部材210と第2部材220とが組み合わされたときのシール部240の厚みは、シール性が確保される限り、できるだけ小さいことが好ましく、たとえば10mm以下程度であることが好ましい。
【0048】
シール部240は、たとえば以下の素材により形成することが可能である。
【0049】
(1)ゲル状のもの
(a)Sikaflex221(ポリウレタン系)湿気硬化型[sika製]
耐薬品性:淡水、海水、石灰水、下水排水、希酸、希アルカリ溶液に耐性有
硬度(CQP023-1/ISO868):ShoreA40
引張り強度(CQP036-1/ISO37):1.8MPa
破断時の伸び(CQP036-1/ISO37):500%
引き裂き強度(CQP045-1/ISO34):7N/mm
長期耐熱温度(CQP513-1):+90℃
短期耐熱温度:最長1日約+120℃、最長1時間約+140℃
適用温度範囲:-40℃~+90℃
【0050】
(b)BESIL9339(シリコーン系)常温硬化型[BEGINOR製]
硬度(GB/T531-2008):ShoreA40
引張り強度(CQP036-1/ISO37):2.8MPa
破断時の伸び(GB/T528-2009):500%
せん断強度(GB/T7124-2008):2.3MPa
適用温度範囲:-60℃~+250℃
【0051】
(c)DOWSILEA-4700(シリコーン系)常温硬化型[東レ製]
硬度:JISタイプA19
引張り強度(CQP036-1/ISO37):3.7MPa
破断時の伸び(GB/T528-2009):630%
適用温度範囲:-45~150°C
【0052】
(d)SU-3802(ウレタン系)常温硬化型[サンユレック製]
耐薬品性:LLC、エンジンオイル
硬度:ASTMD2240,TypeA43
弾性率(DMS法):2.4MPa
引張り強度(JISK6301):1.5MPa
破断時の伸び(JISK6301):100%
【0053】
(e)MS650(変性シラン系)湿気硬化型[ヘンケル製]
硬度(ISO868,DurometerA):ShoreA60
引張り強度(ISO37):3.0MPa
破断時の伸び(ISO37):180%
せん断強度(DINEN1465):2.0MPa
適用温度範囲:-40℃~+90℃
【0054】
(f)EAE-60HP(エポキシ系)常温硬化型[ヘンケル製]
耐薬品性:有機溶媒
硬度(ISO868,DurometerD):80
引張強度(ISO527-2):35MPa
破断時の伸び(ISO527-3):9%
【0055】
(2)リワーク可能な素材
(a)TB3081J(アクリル系)UV硬化型[スリーボンド製]
耐熱性、耐寒性
硬度(3TS-215-01,デュロメータA):A27
弾性率(3TS-501-04):2.1MPa
引張り強度(3TS-320-01):1.8MPa
破断時の伸び(3TS-320-01):180%
適用温度範囲:-40℃~+120℃
【0056】
(b)LoctiteAA5884(アクリル系)UV硬化型[ヘンケル製]
耐薬品性:耐オイル性
硬度(ISO868,DurometerA):A55-65
引張り強度(ISO37):4.0MPa
破断時の伸び(ISO37):200%
適用温度範囲:-40℃~+150℃
【0057】
(c)ACG-576(アクリル系)UV硬化型[積水化学製]
耐薬品性:耐オイル性
硬度(Durometer A):30
引張り強度(ISO37):2.1MPa
破断時の伸び(ISO37):285%
【0058】
本実施の形態に係る電池パック1によれば、ケース200の外側からシール部240を視認可能とすることで、外観によりシール部240の充填を確認することができる。この結果、電池パック1の製造コストの過度な増大を抑制しながらケース200のシール性を向上させることができる。
【0059】
以上、本技術の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本技術の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0060】
1 電池パック、100 電池セル、110 電極端子、111 正極端子、112 負極端子、120 筐体、121 上面、122 底面、200 ケース、210,210A 第1部材、211,211A 対向部分、212,212A 縁部、213 孔部、220,220A 第2部材、221,221A 対向部分、222 突起部、222A 溝部、230 内部空間、240,240A シール部、300 熱伝導材、400 冷却プレート。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17