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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-21
(45)【発行日】2024-05-29
(54)【発明の名称】洗濯機及び制御装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 33/57 20200101AFI20240522BHJP
   D06F 39/02 20060101ALI20240522BHJP
【FI】
D06F33/57
D06F39/02 A
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022054744
(22)【出願日】2022-03-30
(62)【分割の表示】P 2020150933の分割
【原出願日】2020-09-09
(65)【公開番号】P2022079594
(43)【公開日】2022-05-26
【審査請求日】2023-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】藤井 政年
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-124333(JP,A)
【文献】特表2012-510882(JP,A)
【文献】特開2019-187669(JP,A)
【文献】特開2004-195063(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 33/00 - 34/32
D06F 39/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯水を貯留するための水槽と、
前記水槽を収容した筐体と、
洗濯処理剤を収容し、かつ前記水槽に前記洗濯処理剤を自動投入するための3つのタンクと、を備え、
前記3つのタンクのそれぞれは、前記筐体の上面部に着脱可能であり、
前記筐体の上面部に前記3つのタンクが装着された状態において、前記各タンクの長手方向が前記筐体の前後方向となるように配置され、かつ前記3つのタンクが前記筐体の左右方向に並べて配置され
前記筐体の上面部には、前記上面部から下方に凹むように設けられ、前記各タンクを装着する複数の装着部が設けられ、
前記装着部は、前記タンクを載置する底面を有し、
前記装着部の前記底面は、前方から後方に向かって下方に傾斜する形状を有し、
前記タンクの底面は、前記装着部に装着された状態において、前方から後方に向かって下方に傾斜する形状を有し、
前記装着部に前記タンクが装着された状態において、前記タンクと前記装着部の前面との間に空隙が設けられ、
前記装着部に前記タンクが装着された状態において左右方向に隣り合う前記タンク間の隙間が下部よりも上部の方が小さくなるように、前記タンクの前端から後端にわたって、前記タンクの上部における左右方向の幅が、前記タンクの下部における左右方向の幅よりも大きい、洗濯機。
【請求項2】
洗濯処理剤を収容し、かつ前記水槽に前記洗濯処理剤を手動投入するための1つの容器をさらに備え、
前記1つの容器は、前記筐体において前記3つのタンクの前方に位置する、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記タンクと接続され、かつ前記タンクに収容される洗濯処理剤を前記水槽に供給する供給路を有し、
前記供給路は、前記装着部の前後方向における後端側に位置する、請求項1または請求項2に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記装着部は、前記タンクの左右に位置する2つの側面を有する、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記タンクに収容される洗濯処理剤を示す情報を表示する表示部を有する、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の洗濯機。
【請求項6】
洗濯機を制御する制御装置を備え、
前記制御装置は、
前記3つのタンクのそれぞれに収容された洗濯処理剤と、運転コースにおいて使用される洗濯処理剤と、に基づいて、前記3つのタンクから運転コースに使用するタンクを判定し、判定されたタンクから前記水槽に洗濯処理剤を投入させる、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は洗濯機及び制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、洗剤液または柔軟剤液などの液剤を自動で投入する液剤自動投入装置を有する洗濯機が開示されている。上述の洗濯機は、液剤自動投入装置が備えるポンプを駆動させることで、洗剤タンク及び柔軟剤タンク内の液剤をドラム内に自動で投入している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2019/039140号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のような洗濯機において、洗剤や柔軟剤を入れるタンクが予め決められている。
【0005】
そこで、本発明は、一例として、複数種類の洗濯処理剤の使い分けを容易に行うことができる洗濯機及び制御装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る洗濯機は、洗濯水を貯留するための水槽と、前記水槽を収容した筐体と、洗濯処理剤を収容し、かつ前記水槽に前記洗濯処理剤を自動投入するための3つのタンクと、を備え、前記3つのタンクのそれぞれは、前記筐体の上面部に着脱可能であり、前記筐体の上面部に前記3つのタンクが装着された状態において、前記各タンクの長手方向が前記筐体の前後方向となるように配置され、かつ前記3つのタンクが前記筐体の左右方向に並べて配置され、前記筐体の上面部には、前記上面部から下方に凹むように設けられ、前記各タンクを装着する複数の装着部が設けられ、前記装着部は、前記タンクを載置する底面を有し、前記装着部の前記底面は、前方から後方に向かって下方に傾斜する形状を有し、前記タンクの底面は、前記装着部に装着された状態において、前方から後方に向かって下方に傾斜する形状を有し、前記装着部に前記タンクが装着された状態において、前記タンクと前記装着部の前面との間に空隙が設けられ、前記装着部に前記タンクが装着された状態において左右方向に隣り合う前記タンク間の隙間が下部よりも上部の方が小さくなるように、前記タンクの前端から後端にわたって、前記タンクの上部における左右方向の幅が、前記タンクの下部における左右方向の幅よりも大きい
【0007】
本発明の一態様に係る制御装置は、複数のタンクに収容された洗濯処理剤のそれぞれを水槽に投入する投入ユニットを制御する制御装置であって、少なくとも1つの前記タンクに収容された洗濯処理剤を示す第1の処理剤情報を取得する第1の取得部と、運転コースにおいて使用される洗濯処理剤を示す第2の処理剤情報を取得する第2の取得部と、第1の処理剤情報と、第2の処理剤情報と、に基づいて、選択された前記タンクから前記水槽に投入させる投入部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る洗濯機の一例を示す斜視図である。
図2図1に示す洗濯機の内部構成を示す縦断面図である。
図3】投入ユニットを示す概略図である。
図4】装着部にタンクが装着された状態を表す斜視図である。
図5】装着部にタンクが装着された状態を表す縦断面図である。
図6】洗濯機のハードウェア構成を示すブロック図である。
図7】制御装置の機能構成を示すブロック図である。
図8】制御装置による投入ユニットの投入制御に係る処理フローの一例である。
図9】第1の処理剤情報を示す図である。
図10】第2の処理剤情報を示す図である。
図11】制御装置による報知制御に係る処理フローの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書及び図面において、同一又は同等の要素には同一の符号を付することにより重複する説明は省略し、また、本発明に直接関係のない要素は図示を省略する場合がある。さらに、かかる実施の形態に示す構成要素の形態はあくまでも例示であって、これらの形態に限定されるものではない。
【0010】
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る洗濯機100について説明する。図1は、洗濯機100を示す斜視図である。図2は、図1に示す洗濯機100の内部構成を示す縦断面図である。
【0011】
洗濯機100は、例えば、筐体101と、筐体101の内部に収容された水槽102と、水槽102に収納され、衣類等の洗濯物が投入されるドラム103と、水槽102の開口部102aを開閉するドア104と、を備える。
【0012】
筐体101は、水槽102の周囲を囲っている。筐体101は、水槽102より上方に設けられた上面部101aと、水槽102より下方に設けられた底面部101bと、水槽102より前方に設けられた前面部101cと、水槽102より後方である背面側に設けられた背面部101dと、水槽102を介して両側方に設けられた側面部101e・101fと、を有する。上面部101aは、一例として、水槽102の上方を覆っている。底面部101bは、一例として、水槽102の下方を覆っている。また、前面部101c、側面部101e、背面部101d、及び側面部101fは、それぞれ底面部101bに対して立設し、水槽102の側方の周囲を覆っている。
【0013】
水槽102は、洗濯機100が洗濯運転を行う際、洗濯水を貯留するものである。洗濯水は、洗濯処理液が水に溶けた液体である。水槽102は、一例として、一方の端部全面に開口部102aが形成された有底円筒体である。水槽102は、支持脚102bによって、開口部102aの側を上向きとし、水平面(洗濯機100の設置面に対して平行な面)に対して軸心を傾けた傾斜姿勢を保って弾性支持されている。
【0014】
水槽102の内部には、洗濯槽であるドラム103が回転可能に設けられている。ドラム103は、一方の端部全面に開口部103aが形成された有底円筒体である。ドラム103は、水槽102よりもやや小径に形成され、ドラム103の内部に収容されている。ドラム103の開口部103aは、水槽102の開口部102aと略同心に位置するように、水槽102の底部中央に設けられたドラムモータ103bの出力軸103cの端部に連結されている。ドラム103は、水槽102の内部において、出力軸103cを中心に回転するように構成されている。ドラム103の周壁には、例えば、多数の小孔103dが全面にわたって貫通するように形成されている。ドラム103の周壁内面には、例えば、周方向に等間隔で、軸方向に延びる複数のバッフル103eが突出している。
【0015】
水槽102には、給水管110が接続されている。給水管110は、例えば、筐体101の外部に位置し、給水源と接続可能な水源接続口110aを有する。給水管110の中途部には、給水弁111が設けられている。給水弁111は、例えば、複数の給水出口を有する多連形の電磁弁である。給水源から供給された水は、給水弁111により給水出口が切り替えられることにより、例えば、後述のタンク150から供給された洗濯処理液とともに、給水管110を介して水槽102に供給される。
【0016】
水槽102には、排水管120を介して排水ホース121が接続されている。排水ホース121の端部は、筐体101の外部に延びている。排水管120と、排水ホース121との間には、排水弁122が設けられている。排水弁122を開閉させることにより、水槽102の内部に洗濯水を貯留したり、水槽102の内部に貯留された洗濯水を外部に排出したりしている。
【0017】
ドア104は、筐体101に開閉可能に設けられている。ドア104は、筐体101の前面部101cに設けられたヒンジ(図示せず)を介して開閉自在に支持されている。ドア104は、ガラス又は透過性樹脂で形成された窓104aと、窓104aの内面から内側に突出する凸部104bと、を有する。ドア104が閉じられた状態において、凸部104bは、水槽102の開口部102aと密着することで、開口部102aを介して水槽102の外部に洗濯水が漏れることを防止している。
【0018】
筐体101は、ユーザからの洗濯機100への操作指示を受け付ける操作部130を備える。操作部130は、筐体101の上面部101aの前方側に隣接して設けられている。操作部130は、例えば、各種の操作のための操作パネルや、各種の画像を表示する表示パネルを有する。洗濯機100では、例えば、操作部130の操作に応じて、後述の制御装置200(図6参照)が各部の動作を制御することにより、洗濯運転等の一連の処理が実行される。
【0019】
以上の構成において、洗濯機100における洗濯運転は、例えば、洗濯物が投入された水槽102(ドラム103)の内部に洗濯水を供給し、ドラムモータ103bを駆動してドラム103をタンブリングさせることにより行われる。ドラム103内の洗濯物は、小孔103dを介してドラム103内に進入した洗濯水中に浸され、バッフル103eによる持ち上げ及び落下を繰り返し、落下時にドラム103の内壁に叩き付けられることにより洗濯される。なお、洗濯機100についての洗濯運転について説明したが、洗濯機100がヒータ、送風ファン等を備え、水槽の洗濯物を乾燥させる乾燥機としての機能を有していてもよい。
【0020】
図3から図5までを用いて、自動洗濯運転の際に使用される投入ユニット140について説明する。図3は、投入ユニット140を示す概略図である。図4は、装着部160にタンク150が装着された状態を表す斜視図である。図5は、装着部160にタンク150が装着された状態を表す縦断面図である。投入ユニット140は、タンク150に収容された洗濯処理剤を水槽102に投入させるためのものである。自動洗濯運転とは、タンク150に収容された洗濯処理剤を、自動的に水槽102に投入して洗濯運転を行う運転モードを指す。
【0021】
図3に示すように、投入ユニット140は、複数のタンク150を装着可能な装着部160と、複数の装着部160のそれぞれに接続され、洗濯処理剤を供給する第1の供給路170と、第1の供給路170に設けられた第1の弁171と、第1の供給路170に設けられたポンプ172と、給水源からの水が供給される給水路180と、給水路180に設けられた給水弁111と、を備える。
【0022】
タンク150は、一例として、洗濯処理剤を貯留する容器である。洗濯処理剤とは、洗濯に用いられる薬剤であり、例えば、洗剤、柔軟剤、漂白剤等である。タンク150は、洗濯を複数回できる量の洗濯処理剤を貯留する容量を有している。本実施形態では、洗濯機100は、3つのタンク150を有している。各タンク150は、それぞれ同一の形状を有している。タンク150は、一例として、投入ユニット140を構成する装着部160に着脱可能に設けられている。各タンク150は、同一の構成を有しているが、説明の便宜上、後述の第1の装着部161に装着されているタンク150を第1のタンク151と称し、後述の第2の装着部162に装着されているタンク150を第2のタンク152と称し、後述の第3の装着部163に装着されているタンク150を第3のタンク153と称している。
【0023】
投入ユニット140は、複数のタンク150を個別に装着可能な複数の装着部160を有する。装着部160は、一例として、筐体101の表面から筐体101の内部へ凹むように形成されている。装着部160は、例えば、筐体101における上面部101aに設けられている。すなわち、装着部160は、筐体101における上面部101aの表面から筐体101の内部へ凹むように設けられている。装着部160は、各タンク150を装着できるように、タンク150の数に応じて設けられている。本実施形態では、投入ユニット140は、3つの装着部160を有する。各装着部160は、同一の構成を有しているが、説明の便宜上、第1のタンク151が装着されている側(図4における左側)に位置する装着部160を、第1の装着部161と称し、第2のタンク152が装着されている側(図4における中央側)に位置する装着部160を、第2の装着部162と称し、第3のタンク153が装着されている側(図4における右側)に位置する装着部160を、第3の装着部163と称している。
【0024】
投入ユニット140は、3つの装着部160を有しているが、これに限らず、少なくとも2つの装着部160を有していればよい。また、装着部160は、筐体101の上面部101aに設けられているが、これに限らず、前面部101c、側面部101e、背面部101d、側面部101f等に設けられてもよい。同様に、洗濯機100は、3つのタンク150を有しているが、これに限らず、少なくとも2つのタンク150を有していればよい。
【0025】
図5を用いて、第1の装着部161に第1のタンク151が装着された状態について説明する。第2の装着部162及び第3の装着部163については、第1の装着部161と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0026】
第1の装着部161は、底面161aと、底面161aのうち、前方側の辺に立設された前方側面161bと、底面161aのうち、後方側の辺に立設された後方側面161cと、底面161aの側方の両辺それぞれに立設された両側方側面(図示せず)とを有する。底面161aは、第1のタンク151が載置される面である。底面161aは、第1のタンク151が載置されたときに第1のタンク151を安定して支持できるように、第1のタンク151の底面に対応した形状となっている。また、底面161aは、一例として、前方側面161bから後方側面161cにかけて、次第に下方に傾斜する形状を有する。
【0027】
第1の装着部161の底面161aには、後述の第1の供給路170と連通する開口部161dを有する。開口部161dは、第1のタンク151に形成された供給ノズル151aが嵌合する形状を有している。第1のタンク151を第1の装着部161の底面161aに載置することで、供給ノズル151aが開口部161dに嵌合され、開口部161dを介して第1のタンク151の内部と、第1の供給路170とが連通されている。
【0028】
図3に示すように、第1の供給路170は、上流側端部が複数の装着部160のそれぞれに接続されている。具体的には、第1の供給路170の上流側端部は、各装着部160に向けて分岐して形成されている。第1の供給路170のうち、各装着部160に向けて分岐した分岐部分には、流路の切り替えを行う第1の弁171が設けられている。第1の弁171は、例えば、電磁弁である。第1の供給路170のうち、各装着部160に向けて分岐した分岐部分よりも下流側には、ポンプ172が設けられている。第1の供給路170の下流側端部は、水槽102に接続されている。給水路180は、第1の供給路170に合流するように構成されている。給水路180における第1の供給路170との合流部分よりも上流側には、給水弁111が設けられている。
【0029】
以上の構成において、洗濯機100は、ポンプ172が駆動されることで、タンク150に収容された洗濯処理剤を吸引している。吸引された洗濯処理剤は、第1の供給路170を通って、給水路180を流れる水と合流して水槽102に供給されている。ポンプ172は、タンク150から所定量の洗濯処理剤を吸引するように構成することが好ましい。これにより、ポンプ172の駆動時間により洗濯処理剤の量を調整することができる。
【0030】
また、洗濯機100は、第1の弁171を切り替えることによって、水槽102と連通するタンク150を切り替えることができる。ゆえに、水槽102に供給される洗濯処理剤の種類を切り替えることができる。本実施形態では、水槽102と連通するタンク150を切り替える弁として、第1の弁171が設けられているが、これに限らず、第1の供給路170のうち、各装着部160に向けて分岐した分岐流路のそれぞれを開閉する弁を設け、これらの弁の開閉状態を切り替えることで、水槽102と連通するタンク150を切り替えてもよい。
【0031】
水槽102に供給される洗濯処理剤は、ポンプ172から水槽102に至る第1の供給路170の途中で、給水路180と接続されることで、水と混合されている。これにより、洗濯処理剤が希釈された洗濯水となり、水槽102に供給される。なお、洗濯機100は、ポンプ172の下流側において水が供給されるように構成しているが、これに限らず、例えば、ポンプ172の上流側や第1の弁171の上流側に水を供給するように構成してもよい。この場合、ポンプ172、第1の弁171を水で洗い流すことができる。
【0032】
図3及び図4を用いて、手動投入部190を用いた手動洗濯運転について説明する。手動洗濯運転とは、洗濯運転を実行する毎に、手動投入部190に、洗濯運転に必要な洗濯処理剤をユーザが投入する運転モードを指す。手動投入部190は、筐体101の内部に、筐体101に着脱可能に設けられている。手動投入部190は、タンク150とは別に設けられ、水槽102へ供給する洗濯処理剤を収容するための容器である。
【0033】
手動投入部190は、一例として、給水弁111から水槽102に至る第2の供給路191に設けられている。洗濯機100が手動洗濯運転を行う際、水源接続口110aから、給水弁111と手動投入部190とを経て水槽102へ至る第2の供給路191が形成されるように給水弁111を切り替えている。給水源から、水源接続口110aと、給水弁111とを介して手動投入部190に供給された水は、手動投入部190に収容された洗濯処理剤と混合されることで洗濯水となって、水槽102に供給される。
【0034】
図6及び図7を用いて、投入ユニット140を制御する制御装置200について説明する。図6は、洗濯機100のハードウェア構成を示すブロック図である。図7は、洗濯機100の制御装置200の機能構成を示すブロック図である。洗濯機100は、制御装置200、記憶部210、通信部220、給水弁111、操作部130、第1の弁171、ポンプ172、重量センサ230を含む。制御装置200は、例えば、CPU(Central Processing Unit)からなる。制御装置200は、記憶部210に記録されるプログラム及びデータを読みだして実行することにより、洗濯機100の制御を司る。
【0035】
記憶部210は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等であって、制御装置200によって実行されるプログラムや、制御装置200にて使用される各種パラメータ等を記録する。
【0036】
通信部220は、ネットワークに接続して通信するためのインタフェースである。通信部220は、一例として、洗濯機100から離れて設けられた外部機器300との通信を制御する。外部機器300として、例えば、携帯端末やサーバ装置があげられる。
【0037】
重量センサ230は、洗濯機100のタンク150が装着部160に装着されているか否かを検出するためのものである。重量センサ230は、例えば、各装着部160の下部に取り付けられており、各タンク150の重量を検出することで、各装着部160に各タンク150が装着されているか否かを検出することができる。なお、重量センサ230は、タンク150の着脱を検出する検出部の一例として、用いられているが、これに限らず、タンク150が装着部160に装着されているか否かを検出できればよく、例えば、測距センサを用いてもよい。
【0038】
制御装置200は、記憶部210に記録されるプログラム及びデータに従って、各種処理を実行する。本実施形態では、制御装置200がプログラムを実行することで、図7に例示する各機能ブロックが実現される。制御装置200は、例えば、第1の取得部201と、第2の取得部202と、判定部203と、投入部204と、報知制御部205として機能する。
【0039】
図8を用いて、制御装置200による投入ユニット140の投入制御に係る処理フローの一例について説明する。
【0040】
まず、第1の取得部201は、少なくとも1つのタンク150に収容された洗濯処理剤を示す第1の処理剤情報D1を取得する(S101)。洗濯処理剤として、例えば、洗剤、柔軟剤、漂白剤、おしゃれ着洗剤、香り付け柔軟剤等があげられる。本実施形態では、各タンク150に収容された洗濯処理剤を示す第1の処理剤情報D1が、収容されたタンク150(もしくは、装着部160)と、関連付けて取得されている。第1の取得部201によって第1の処理剤情報D1が取得される度に、記憶部210に記録されている。
【0041】
図9を用いて、第1の処理剤情報D1について具体的に説明する。図9は、第1の取得部201が取得した、複数の第1の処理剤情報D1を例示した図である。例えば、パターン1では、第1のタンク151には、「洗剤」が収容され、第2のタンク152には、「柔軟剤」が収容され、第3のタンク153には、「香り付け柔軟剤」が収容されているという情報を取得している。同様に、パターン2では、第1のタンク151には、「洗剤」が収容され、第2のタンク152には、「おしゃれ着洗剤」が収容され、第3のタンク153には、「柔軟剤」が収容されているという情報を取得している。同様に、パターン3では、第1のタンク151には、「洗剤」が収容され、第2のタンク152には、「漂白剤」が収容され、第3のタンク153には、「柔軟剤」が収容されているという情報を取得している。同様に、パターン4では、第1のタンク151には、「洗剤」が収容され、第2のタンク152には、「柔軟剤」が収容され、第3のタンク153には、洗濯処理剤は収容されていないという情報を取得している。同様に、パターン5では、第1のタンク151には、「漂白剤」が収容され、第2のタンク152には、「柔軟剤」が収容され、第3のタンク153には、「香り付け柔軟剤」が収容されているという情報を取得している。
【0042】
洗濯機100は、一例として、第1の処理剤情報D1を入力する入力部を備えている。入力部は、例えば、操作部130である。ユーザが操作部130を操作することで、各タンク150に収容された洗濯処理剤を示す情報(第1の処理剤情報D1)が制御装置200に入力され、第1の取得部201が第1の処理剤情報を取得している。第1の取得部201が取得する第1の処理剤情報D1は、少なくとも1つのタンク150に収容された洗濯処理剤を示す情報である。本実施形態では、入力部として、操作部130が用いられているが、これに限らず、例えば、音声認識によって第1の処理剤情報D1を入力してもよい。
【0043】
なお、第1の取得部201は、洗濯機100に設けられた操作部130が操作されることで、第1の処理剤情報D1を取得しているが、これに限らず、例えば、外部機器300から通信部220を介して取得してもよい。外部機器300とは、例えば、携帯端末であってもよいし、サーバ装置であってもよい。
【0044】
次に、第2の取得部202は、運転コースにおいて使用される洗濯処理剤を示す第2の処理剤情報D2を取得する(S102)。制御装置200の記憶部210には、一例として、複数の運転コースの運転内容が記録されている。具体的には、記憶部210には、運転コース毎に、各種工程(例えば、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程等)の有無、各種工程の時間、使用される洗濯処理剤の種類、使用される洗濯処理剤の量、洗濯処理剤の投入タイミング、水槽102に投入される水量等が予め記録されている。第2の取得部202では、一例として、記憶部210に記録されているデータから各種の運転コースと関連付けられた洗濯処理剤を示す情報を読み出すことで、第2の処理剤情報D2を取得している。
【0045】
図10を用いて、第2の処理剤情報D2について具体的に説明する。図10は、第2の取得部202が取得した、第2の処理剤情報D2の一例を示す図である。第2の取得部202は、例えば、運転コースが「標準コース」の場合、「洗剤」と、「柔軟剤」が使用されるという情報を取得している。同様に、運転コースが「おしゃれ着コース」の場合、「おしゃれ着洗剤」と、「柔軟剤」が使用されるという情報を取得している。同様に、運転コースが「ガンコ汚れコース」の場合、「洗剤」と、「漂白剤」と、「柔軟剤」が使用されるという情報を取得している。同様に、運転コースが「ユーザ設定コース」の場合、「おしゃれ着洗剤」と、「香り付け柔軟剤」が使用されるという情報を取得している。
【0046】
第2の取得部202は、記憶部210に予め記録されているデータを読み出すことにより、第2の処理剤情報D2を取得しているが、これに限らず、例えば、ユーザ自身が、第2の処理剤情報D2を設定してもよい。この場合、ユーザが第2の処理剤情報D2を含む運転コースの運転内容を設定してもよい。図10に示す「ユーザ設定コース」は、ユーザ自身が、運転内容の設定を行っている運転コースの一例である。運転内容をユーザが設定する場合、操作部130を介して運転内容を設定してもよいし、外部機器300(例えば、携帯端末)にてユーザが設定した運転内容を、通信部220を介して洗濯機100の制御装置200(第2の取得部202)に送信してもよい。
【0047】
次に、判定部203は、第1の取得部201において取得された第1の処理剤情報D1と、第2の取得部202において取得された第2の処理剤情報D2と、に基づいて、運転コースにおいて使用するタンク150を判定する(S103)。
【0048】
例えば、第1の処理剤情報D1が図9に図示されたパターン1の場合で、かつ、運転コースが「標準コース」である場合、「洗剤」が収容されている第1のタンク151と、「柔軟剤」が収容されている第2のタンク152とが、「標準コース」において使用されるタンクとして判定される。同様に、例えば、第1の処理剤情報D1が図9に図示されたパターン2の場合で、かつ、運転コースが「おしゃれ着コース」である場合、「おしゃれ着洗剤」が収容されている第2のタンク152と、「柔軟剤」が収容されている第3のタンク153とが、「おしゃれ着コース」において使用されるタンクとして判定される。同様に、例えば、第1の処理剤情報D1が図9に図示されたパターン3の場合で、かつ、運転コースが「ガンコ汚れコース」である場合、「洗剤」が収容されている第1のタンク151と、「漂白剤」が収容されている第2のタンク152と、「柔軟剤」が収容されている第3のタンク153とが、「ガンコ汚れコース」において使用されるタンクとして判定される。
【0049】
そして、投入部204は、操作部130又は通信部220を介して、任意の運転コースが実行されるか否かを判定する(S104)。投入部204は、任意の運転コースが実行されていると判定した場合(S104:YES)、判定部203において判定(選択)されたタンク150に収容される洗濯処理剤が水槽102に供給されるように、給水弁111、第1の弁171、ポンプ172等を制御する制御信号を送って(S105)、処理フローは終了となる。投入部204は、任意の運転コースが実行されていないと判定した場合(S104:NO)、処理フローは終了となる。
【0050】
なお、S101において、第1の処理剤情報D1を取得し、S102において、第2の処理剤情報D2を取得しているが、これに限らず、例えば、S101において、第2の処理剤情報D2を取得し、S102において、第1の処理剤情報D1を取得してもよい。
【0051】
なお、任意の運転コースが実行されているか否かの判定をS104にて行っているが、これに限らず、S105よりも前の段階において行われればよく、例えば、図8に示す投入ユニット140の投入制御に係る処理フローが開始された時点において行ってもよい。
【0052】
なお、S103において、第1の処理剤情報D1と第2の処理剤情報D2とに基づいて、使用するタンク150を判定したときに、運転コースにおいて使用される洗濯処理剤がタンク150に収容されていない、すなわち、使用するタンク150がない場合には、自動洗濯運転から手動洗濯運転に切り換えてもよいし、ユーザに運転コースに使用される洗濯処理剤がタンク150に収容されていない旨を報知してもよい。
【0053】
以上の構成において、洗濯機100は、複数のタンク150に収容された洗濯処理剤のそれぞれを水槽102に投入する投入ユニット140と、投入ユニット140を制御する制御装置200と、を備え、制御装置200は、第1の処理剤情報D1を取得する第1の取得部201と、第2の処理剤情報D2を取得する第2の取得部202と、第1の処理剤情報D1と、第2の処理剤情報D2と、に基づいて、選択されたタンク150から水槽102に洗濯処理剤を投入させる投入部204と、を備えることにより、運転コースにおいて使用されるタンク150から洗濯処理剤を水槽102に投入させることができる。ゆえに、各タンク150と、各タンク150に収容される洗濯処理剤の種類とを予め決めておく必要がないため、例えば、柔軟剤タンクに、「洗剤」を入れてしまうといった入れ間違いが生じることがなく、複数の洗濯処理剤の使い分けが容易となる。
【0054】
また、第1の処理剤情報D1を入力する入力部を有することで、ユーザ自身が各タンク150と紐づけて、第1の処理剤情報D1を設定することができる。
【0055】
また、外部機器300と通信する通信部220をさらに備え、第1の取得部201は、第1の処理剤情報D1を、外部機器300から通信部220を介して取得することで、ユーザ自身が、洗濯機100から離れた場所にいたとしても、第1の処理剤情報D1を設定することができる。
【0056】
また、洗濯機100は、複数のタンク150を個別に装着可能な少なくとも3つの装着部160を備えることが好ましい。言い換えれば、洗濯機100は、少なくとも3つのタンク150を備えることが好ましい。少なくとも3つの装着部160を備えることにより、より多くの種類の洗濯処理剤を収容することが可能となるため、複数種類の洗濯処理剤の使い分けが容易となる。
【0057】
また、洗濯機100は、同一の形状を有する複数のタンク150を個別に装着可能な複数の装着部を有することが好ましい。言い換えれば、洗濯機100は、同一の形状を有する複数のタンク150を有することが好ましい。同一の形状を有する複数のタンク150を個別に装着可能な複数の装着部を有することで、複数のタンク150同士の入れ換えが容易となる。また、複数のタンク150のそれぞれが同一の形状を有することで、部品の共通化による製造コストの抑制を図ることができる。
【0058】
なお、洗濯機100は、タンク150の数が装着部160の数よりも多くなるように構成してもよい。例えば、装着部160が3つに対して、タンク150を5つ有する構成としてもよい。「洗剤」、「柔軟剤」、「漂白剤」、「おしゃれ着洗剤」、「香り付け柔軟剤」の5種類の洗濯処理剤を、それぞれ個別にタンク150に収容し、装着部160に装着されないタンク150(例えば、「おしゃれ着洗剤」、「香り付け柔軟剤」が収容されているタンク150)については、例えば、洗濯機100の近傍の棚等に収納されている。「おしゃれ着洗剤」を使用する場合には、「おしゃれ着洗剤」が収容されたタンク150を、棚から取り出して、装着部160に装着されている一のタンク150と入れ換えることにより、所望の運転コースを容易に実行することができる。
【0059】
また、図9に示す第1の処理剤情報D1では、各タンク150に収容される洗濯処理剤は、それぞれ異なる種類のものであるが、これに限らず、複数のタンク150に同一の種類の洗濯処理剤を収容してもよい。例えば、使用頻度の高い、もしくは、運転毎の使用量の多い、一の洗濯処理剤を複数のタンク150に収容してもよい。
【0060】
図11を用いて、制御装置200による報知制御に係る処理フローの一例について説明する。
【0061】
報知制御部205は、一例として、一又は複数のタンク150が外された状態を検出すると(S201)、第1の処理剤情報D1を報知するように、報知部を制御している(S202)。報知制御部205は、重量センサ230によって、一又は複数のタンク150が外された状態を検出している。報知部として、例えば、操作部130を構成する表示パネル(以下、表示部とも称する)が用いられる。報知制御部205は、第1の処理剤情報D1を表示するように表示部を制御している。なお、報知制御部205は、一例として、第1の処理剤情報D1を、洗濯機100の表示部に表示するように制御しているが、これに限らず、例えば、外部機器300(例えば、携帯端末)の表示部に表示させるように制御してもよい。また、報知部として、操作部130(表示部)が用いられているが、これに限らず、例えば、音出力部(図示せず)等を用いてもよい。
【0062】
なお、洗濯機100では、表示部は、筐体101に設けられているが、これに限らず、例えば、各タンク150にそれぞれ、表示部を別途設けてもよい。この場合、各タンク150に対応(収容)した洗濯処理剤の情報を表示するように構成してもよい。
【0063】
報知制御部205は、タンク150が外された状態を検出した場合に、第1の処理剤情報D1に変更があるか否かを判定する(S203)。報知制御部205は、ユーザに第1の処理剤情報D1に変更があるか否かを選択させる画面を表示させることで、第1の処理剤情報D1に変更があるか否かを判定している。報知制御部205は、第1の処理剤情報D1に変更があると判定した場合(S203:YES)、第1の処理剤情報D1を更新する(S204)。報知制御部205は、第1の処理剤情報D1に変更があると判定した場合、取り外されたタンク150に収容された新たな洗濯処理剤を示す情報をユーザに選択させる画面を表示させることで、第1の処理剤情報D1を更新している。第1の処理剤情報D1を更新することで、タンク150の内部に収容される洗濯処理剤を変更した場合であっても、投入ユニット140を用いて、変更後の洗濯処理剤を水槽102に投入することができる。報知制御部205は、第1の処理剤情報D1に変更がないと判定した場合(S203:NO)、S201に戻る。
【0064】
また、報知制御部205は、タンク150が外された状態を検出した場合に、ユーザに注意喚起を促す情報を報知するように、報知部(例えば、表示部や音出力部等)を制御してもよい。報知部を制御して、ユーザに注意喚起を促す情報を報知することで、例えば、タンク150を外した場合に、各タンク150の付け間違いを抑制することができる。
【0065】
なお、報知制御部205は、タンク150が外された状態を検出した場合に、第1の処理剤情報D1を報知しているが、これに限らず、タンク150が外されたか否かに関わらず、第1の処理剤情報D1を報知してもよい。
【0066】
以上の構成において、洗濯機100は、第1の処理剤情報D1を報知する報知部(表示部)を備えることにより、各タンク150に収容されている洗濯処理剤の種類について確認することができる。
【0067】
さらに、洗濯機100は、複数のタンク150が着脱可能に設けられ、各タンク150の着脱を検出する検出部(重量センサ230)を備え、報知部(表示部)は、検出部によって少なくとも1つのタンク150が外された状態を検出した場合に報知することで、ユーザ自身が装着部160から取り外したタンク150の内部に収容されていた洗濯処理剤の種類を確認することができる。ゆえに、タンク150に投入する洗濯処理剤の入れ間違いを効果的に防止することができる。
【0068】
また、洗濯機100は、複数のタンク150が着脱可能に設けられ、各タンク150の着脱を検出する検出部(重量センサ230)を備え、報知部(表示部)は、検出部によってタンク150が外された状態を検出した場合に、ユーザに注意喚起を促す情報を報知することで、複数のタンク150の付け間違いを抑制することができる。なお、洗濯機100は、複数のタンク150が着脱可能に設けられ、各タンク150の着脱を検出する検出部を備え、報知部は、検出部によってタンク150が取り付けられた状態を検出した場合、すなわち検出部によってタンク150が外された状態を検出した後であって検出部によってタンク150が取り付けられた状態を検出した場合に、ユーザに注意喚起を促す情報を報知するものであってもよい。タンク150が取り外された後タンク150が取り付けられたときに、報知部が注意喚起を促す情報等を報知する構成とすることで、タンク150の付け間違い等を抑制することができる。
【0069】
なお、洗濯機100の制御装置200が、一例として、第1の取得部201と、第2の取得部202と、判定部203と、投入部204と、報知制御部205として機能しているが、これに限らず、例えば、外部機器300(例えば、サーバ装置)が、上述の機能を有していてもよいし、外部機器300(例えば、携帯端末)が、上述の機能を有していてもよい。
【0070】
なお、第1の取得部201は、ユーザが操作部130を操作することで、各タンク150に収容された洗濯処理剤を示す情報(第1の処理剤情報D1)が制御装置200に入力され、第1の処理剤情報D1を取得しているが、これに限らず、例えば、タンク150に収容された洗濯処理剤の種類を検出することで、第1の処理剤情報D1を取得してもよい。タンク150に収容された洗濯処理剤の種類の検出には、例えば、洗濯処理剤の透過率を測定するセンサやカメラ等があげられる。また、タンク150毎に収容された洗濯処理剤を管理する方法として、例えば、タンク150毎にRFID等のICタグを取り付けてもよいし、タンク150毎にシールや刻印等を施してもよい。
【0071】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
【符号の説明】
【0072】
100 洗濯機、102 水槽、111 給水弁、130 操作部、150 タンク、160 装着部、171 第1の弁、172 ポンプ、200 制御装置、201 第1の取得部、202 第2の取得部、203 判定部、204 投入部、205 報知制御部、220 通信部、230 重量センサ、300 外部機器、D1 第1の処理剤情報、D2 第2の処理剤情報
図1
図2
図3
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図11