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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-21
(45)【発行日】2024-05-29
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 39/00 20240101AFI20240522BHJP
   D06F 37/28 20060101ALI20240522BHJP
【FI】
D06F39/00 A
D06F37/28
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022180030
(22)【出願日】2022-11-10
(62)【分割の表示】P 2020521032の分割
【原出願日】2019-02-22
(65)【公開番号】P2023001315
(43)【公開日】2023-01-04
【審査請求日】2022-12-09
(31)【優先権主張番号】P 2018099688
(32)【優先日】2018-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】澁谷 大輔
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-195063(JP,A)
【文献】特開2006-192279(JP,A)
【文献】特開2014-189957(JP,A)
【文献】特表2003-513796(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 39/00-39/14
D06F 37/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯物を洗濯する洗濯機であって、
洗濯物を収容可能な洗濯槽と、
前記洗濯槽を収容する筐体と、
前記筐体に開口する開口部と、
前記開口部と同じ側の面に形成されて、所定の外部機器を収容可能とする収容部と、
前記開口部及び前記収容部を開放または閉塞する開閉部と、
前記外部機器に関する情報を表示する外部機器表示部と
を備え、
前記外部機器表示部が、前記開閉部の前記収容部の近傍となる位置に設置される、洗濯機。
【請求項2】
前記外部機器表示部が、前記収容部と対向する位置に設置される、請求項1に記載の洗
濯機。
【請求項3】
前記外部機器表示部が、前記外部機器が前記収容部に収容されているか否かを示す収容情報を表示する、請求項1又は請求項2に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記外部機器は、充電可能な機器であり、
前記外部機器表示部が、前記外部機器に対する充電状況を示す充電情報を表示する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の洗濯機は、本体と、水槽と、回転ドラムと、蓋体とを備える。本体は、前面に洗濯物を出し入れする開口部を有する。水槽は、本体内に揺動自在に支持される。回転ドラムは、水槽に内包される。蓋体は、本体の開口部を開閉自在に覆う。蓋体の上面には、操作表示部が配置される。操作表示部は、入力手段及び表示手段を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-051216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、本来の洗濯機の機能とは別の機能を持つ外部機器(通信機能を持つWi-Fiアダプタや、風呂水ポンプや洗濯補助機器など)が洗濯機に接続される事が多くなってきている。通常、操作表示部の表示手段には、洗濯機情報のみならず、外部機器情報も表示される。洗濯機情報は、洗濯機に関する情報を示す。外部機器情報は、洗濯機とは別体の外部機器に関する情報を示す。
【0005】
しかし、操作表示部の表示手段に洗濯機情報のみならず、外部機器情報も表示されると、操作表示部の設置場所で、種類の異なる複数の情報が表示される。従って、操作表示部の設置場所で、外部機器情報が表示されても、表示部に洗濯機情報が表示されているとユーザーが容易に判断できない可能性があった。また、一般的な洗濯機では、操作表示部の設置場所には洗濯機情報が表示される。従って、操作表示部の設置場所で、外部機器情報が表示されても、洗濯機情報が表示されているとユーザーが先入観で判断する可能性があった。
【0006】
本発明は、洗濯機の出力する情報が、外部機器に関する情報であることをユーザーが容易に判断することができる洗濯機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の局面によれば、洗濯機は、洗濯物を洗濯する。洗濯機は、操作表示部と、外部機器表示部とを備える。操作表示部は、前記洗濯機に対する指示を受け付ける。外部機器表示部は、外部機器に関する情報を表示する。前記外部機器表示部が、前記操作表示部の設置場所から離間した場所に設置される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、洗濯機の出力する情報が、外部機器に関する情報であることをユーザーが容易に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態に係る洗濯機の斜視図である。
図2】ドアが開状態の洗濯機を示す斜視図である。
図3】収容部に第1機器が収容された状態を示す洗濯機の斜視図である。
図4】洗濯機のブロック図である。
図5】第1表示ユニットが設置されたドアの断面図である。
図6】(a)は、洗濯機の第1の正面図である。(b)は、第2表示部の第1の拡大図である。
図7】(a)は、洗濯機の第2の正面図である。(b)は、第2表示部の第2の拡大図である。
図8】(a)は、洗濯機の第3の正面図である。(b)は、第2表示部の第2の拡大図である。
図9】第1表示部が表示する情報を示す表である。
図10】第2表示部が表示する情報を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0011】
図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る洗濯機100について説明する。図1は、洗濯機100の斜視図である。
【0012】
図1に示すように、洗濯機100は、筐体1と、ドア2と、操作表示部3と、給水ホース接続部4と、排水ホース接続部5とを備える。
【0013】
以下では、ユーザーが通常の姿勢で操作表示部3を操作するときの洗濯機100に対するユーザーの位置を前方として、前後左右方向、及び上下方向を規定する。
【0014】
筐体1は、中空の略四角柱形状を有する。筐体1は、前面部1aと、背面部1bと、一対の側面部1cと、天井面部1dとを有する。前面部1aは、背面部1bの前方に位置する。一対の側面部1cは、左右方向に互いに間隔を空けて配置される。一対の側面部1cのうちの1つは、前面部1aの左側部と、背面部1bの左側部とに連設される。一対の側面部1cのうちの他の1つは、前面部1aの右側部と、背面部1bの右側部とに連設される。天井面部1dは、前面部1aの上部と、背面部1bの上部と、一対の側面部1cの上部とに連設される。
【0015】
ドア2は、略板状の部材である。ドア2は、筐体1に回転可能に取り付けられる。ドア2は、前面部1aの前部に設置される。
【0016】
ドア2は、本発明の開閉部の一例である。
【0017】
図1及び図2を参照して、ドア2について説明する。図1において、洗濯機100のドア2が閉状態Aである。閉状態Aは、ドア2が閉じた状態を示す。図2において、洗濯機100のドア2が開状態Bである。開状態Bは、ドア2が開いた状態を示す。
【0018】
図1及び図2に示すように、ドア2は、第1ドア部21と、第2ドア部22とを有する。第1ドア部21は、上下方向に略沿って延びる。第1ドア部21の上部には、第2ドア部22が連設される。第2ドア部22は、第1ドア部21の上部から筐体1側へ傾斜する。
【0019】
第1ドア部21は、第1表面部21aと、第1裏面部21bとを有する。
【0020】
第1表面部21aと、第1裏面部21bとは、略板状の部材である。第1表面部21aの裏側には、第1裏面部21bが位置する。ドア2が閉状態Aのとき、第1表面部21aは前方を向く。ドア2が閉状態Aのとき、第1裏面部21bは後方を向く。
【0021】
ドア2が閉状態Aのとき、ドア2は筐体1に対して前方から対向する。詳細には、ドア2が閉状態Aのとき、ドア2の第1裏面部21bは筐体1の前面部1aと対向する。
【0022】
ドア2の第1表面部21aには、第1表示部32が設置される。第1表示部32の説明は後述する。
【0023】
第2ドア部22は、第2表面部22aと、第2裏面部22bとを有する。
【0024】
第2表面部22aと、第2裏面部22bとは、略板状の部材である。第2表面部22aの裏側には、第2裏面部22bが位置する。ドア2が閉状態Aのとき、第2表面部22aは前上方を向く。ドア2が閉状態Aのとき、第2裏面部22bは後下方を向く。
【0025】
操作表示部3は、洗濯機100に対する指示を受け付ける。洗濯機100に対する指示は、例えば、洗濯機100が有する機能を使用するための指示である。操作表示部3は、例えば、操作キーのような洗濯機100に対する指示が入力される洗濯機操作部を含む。ユーザーは、操作表示部3を介して、洗濯機100に対して、例えば、洗い運転、すすぎ運転、脱水運転、及び乾燥運転のような動作を指示する。
【0026】
また、操作表示部3には、洗濯機100に関する情報を表示する洗濯機情報表示部が含まれる。洗濯機情報表示部は、洗濯機操作部の周囲に設置される。
【0027】
洗濯機100に関する情報は、例えば、洗濯機100の動作にエラーが発生したことを示す情報、洗濯機100が稼働中であることを示す情報、洗濯機100の運転内容を示す情報、洗濯機操作部を介して入力された洗濯機100に対する指示内容を示す情報、及び洗濯機100が待機中であることを示す情報のような洗濯機100の動作状況を示す情報を含む。
【0028】
操作表示部3は、ドア2に設置される。第1実施形態では、操作表示部3は、第2ドア部22の第2表面部22aに設置される。第2表面部22aは前上方を向いているので、ユーザーは操作表示部3を視認しやすくなる。その結果、ユーザーは、操作表示部3を容易に操作することができる。なお、操作表示部3が設置される場所は、特に限定されない。第2実施形態では、操作表示部3は、筐体1に設置されてもよい。
【0029】
給水ホース接続部4には、給水ホース(不図示)が接続可能である。給水ホースは水栓に接続される。筐体1の内部には、給水ホースを介して、洗い運転、及びすすぎ運転のような洗濯運転時に使う水を供給される。
【0030】
筐体1の内部は、前面部1aと、背面部1bと、一対の側面部1cと、天井面部1dとで囲まれた空間を示す。
【0031】
排水ホース接続部5には、排水ホース(不図示)が接続可能である。洗濯機100は、給水ホースを介して、洗濯運転で使われた水を筐体1の外部に排出する。
【0032】
洗濯機100は、ヒンジ機構6をさらに備える。ヒンジ機構6は、筐体1に対してドア2を回転可能に支持する。ヒンジ機構6は、筐体1とドア2との間に介在する。
【0033】
ドア2は、ドア2を閉状態Aにするためのロック爪23を有する。また、筐体1側にはロック爪23と係合するドアロック10を有している。
【0034】
ロック爪23がドアロック10に入り、係合すると、ドア2が閉状態Aになる。運転時にはドアロック10によりロック爪23が保持され、ドア開できない状態となる。また、ロック解除時にロック爪23がドアロック10から離間すると、ドア2が閉状態Aから開状態Bになる。
【0035】
洗濯機100は、収容部7をさらに備える。
【0036】
収容部7には、第1機器51を収容可能である。第1機器51は、洗濯機100とは別体である。第1機器51は、例えば、超音波を利用して衣類を洗浄する超音波ウォッシャー(登録商標)のような携帯型の洗濯機器である。なお、第1機器51は、収容部7に収容可能な物体であればよく、携帯型の洗濯機器に限定されない。
【0037】
収容部7は、筐体1に形成される。第1実施形態では、収容部7は、前面部1aに形成される。収容部7は、凹部7aを有する。凹部7aは、筐体1の外面部に形成された開口部から筐体1の内部側に凹んだ形状を有する。第1機器51が収容部7に収容されることは、第1機器51が凹部7aに配置されることを示す。
【0038】
第1機器51は、本発明の外部機器の一例である。外部機器は、例えば、通常の洗濯機能とは別の機能、又は補助的機能を有する。
【0039】
ドア2が閉状態Aのとき、ドア2が収容部7に対して前方から対向する。
【0040】
洗濯機100は、開口部8と、回転ドラム9と、水槽(不図示)とをさらに備える。
【0041】
開口部8は、筐体1の内部と筐体1の外部とを連通する。開口部8は、筐体1に形成される。第1実施形態では、開口部8は、前面部1aに形成される。ドア2が閉状態Aのとき、ドア2が開口部8に対向する。その結果、ドア2が閉状態Aのとき、開口部8がドア2で閉塞される。
【0042】
回転ドラム9と、水槽とは、筐体1の内部に配置される。
【0043】
回転ドラム9には、洗濯物を収容可能である。回転ドラム9は、回転可能に支持される。回転ドラム9は、回転ドラム9は、開口部8に連通する。回転ドラム9は、本発明の洗濯槽の一例である。水槽は、回転ドラム9の外側に配置される。
【0044】
洗濯物は、開口部8を介して回転ドラム9内に出し入れされる。回転ドラム9内に洗濯物、水、及び洗剤が収容された状態で、回転ドラム9が回転することで、洗濯物が洗濯される。
【0045】
次に、図3を参照して、洗濯機100についてさらに説明する。図3は、収容部7に第1機器51が収容された状態を示す洗濯機100の斜視図である。
【0046】
図3に示すように、収容部7には、第1機器51が収容されている。収容部7に第1機器51が収容された状態において、第1機器51が前面部1aよりも後方に位置する。その結果、収容部7に第1機器51が収容された状態において、ドア2は、第1機器51と干渉することなく、閉状態A(図1参照)になることができる。
【0047】
収容部7に第1機器51が収容された状態で、ドア2が閉状態Aになると、ドア2が第1機器51に対して前方から対向する。従って、第1機器51がドア2で覆われる。その結果、ユーザーは、ドア2により第1機器51を視認することができない(図1参照)。
【0048】
次に、図1図4、及び図5を参照して、洗濯機100についてさらに説明する。図4は、洗濯機100のブロック図である。
【0049】
図1、及び図4に示すように、洗濯機100は、充電部11と、接続部12と、検知部13とをさらに備える。
【0050】
充電部11は、第1機器51を充電するための充電電流を出力する。充電部11は、例えば、洗濯機100に供給された商用電源電圧から充電電流を生成する回路を含む。
【0051】
接続部12は、導電性を有する端子である。接続部12は、収容部7に設けられる。接続部12は、充電部11と接続される。なお、第3実施形態では、第1機器51は充電部11から非接触充電で給電されてもよい。この場合、接続部12は存在していない。
【0052】
第1機器51が収容部7に収容されると(図3参照)、第1機器51が接続部12に接触する。第1機器51が接続部12に接触すると、充電部11が接続部12を介して第1機器51を充電する。詳細には、充電部11は、第1機器51に搭載されるバッテリを充電する。
【0053】
検知部13は、第1機器51が収容部7に収容されているか否かを検知するセンサである。検知部13は、例えば、タッチセンサである。検知部13は、収容部7に設けられる。
【0054】
例えば、収容部7に、第1機器51が収容されると、第1機器51が検知部13に直接又は間接に接触する。その結果、第1機器51が収容部7に収容されていることを検知部13が検知する。これに対し、収容部7から第1機器51が取り除かれると、検知部13に対する第1機器51の接触が解除される。その結果、第1機器51が収容部7に収容されていないことを検知部13が検知する。
【0055】
洗濯機100は、通信部14をさらに備える。
【0056】
通信部14は、第2機器52と通信するためのデバイスである。通信部14は、例えば、筐体1の内部に設けられる。通信部14は、同じ通信方式(プロトコル)を利用する通信機が搭載された電子機器との間で通信が可能である。第1実施形態において、通信部14は、LAN(Local Area Network)などのネットワーク網を介して第2機器52と無線通信する。通信部14は、例えば、LANボードのような通信モジュール(通信機器)である。
【0057】
第2機器52は、例えば、スマートフォン、PC(Personal Computer)、及びスマートスピーカーのような無線通信可能な情報端末である。
【0058】
第2機器52は、本発明の外部機器の二例である。
【0059】
洗濯機100は、第1表示ユニット30をさらに備える。
【0060】
図5は、第1表示ユニット30が設置されたドア2の断面図である。
【0061】
図4及び図5に示すように、第1表示ユニット30は、第1光源31と、第1表示部32とを有する。
【0062】
第1光源31は、光を出射する。第1光源31は、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。
【0063】
第1表示部32は、本発明の外部機器表示部の一例である。外部機器表示部は、例えば、外部機器が洗濯機に有線、及び無線を問わず接続された際に、その外部機器に関する情報を表示する。
【0064】
第1表示部32は、第1機器51に関する情報を表示する。
【0065】
第1表示部32は、第1光源31を覆う。第1表示部32は、光を透過する部材である。第1表示部32は、第1光源31が出射した光を洗濯機100の外部に出力する。第1表示部32は、第1表示部32は、操作表示部3の下方に配置される。
【0066】
第1ドア部21は、第1空間部21cをさらに有する。第1空間部21cは、第1表面部21aと第1裏面部21bとの間に位置する空所である。第1表面部21aと第1裏面部21bとは、第1空間部21cを介して互いに背向する。第1光源31は、第1空間部21cに配置される。
【0067】
第1ドア部21は、第1孔部21dをさらに有する。第1孔部21dは、第1表面部21aに形成される。第1孔部21dは、第1空間部21cと、ドア2の外部とを連通する。第1孔部21dには、第1表示部32が固定される。
【0068】
第1光源31は、第1表示部32に対向する。ドア2が閉状態Aのとき、第1光源31の出射した光は、第1表示部32を介してドア2の前方に出力される。なお、第1光源31の位置は、特に限定されない。第1光源31は、第1表示部32を介して光を出射できる位置に設置されていればよい。
【0069】
第1表示部32は、収容部7の近傍に設置される。
【0070】
収容部7の近傍は、例えば、収容部7の周辺、収容部7と隣り合う場所、及び収容部7と直接又は間接に対向する場所のうちの少なくとも1つを示す。
【0071】
第1実施形態では、ドア2が閉状態Aのとき、第1表示部32がドア2を介して収容部7と対向する。従って、ドア2が閉状態Aのとき、第1表示部32が収容部7の近傍に設置される。
【0072】
第1表示部32が収容部7の近傍に設置されることで、収容部7に第1機器51が収容されると、第1機器51が第1表示部32の近傍に位置する。この場合、第1機器51が第1表示部32の近傍に位置する状態で、第1表示部32が情報を表示する。その結果、第1表示部32が第1機器51に関する情報を表示していることを、ユーザーが容易に認識することができる。
【0073】
なお、第1表示部32は、操作表示部3の設置場所から離間した場所に設置されていればよく、収容部7の近傍に設置されていなくてもよい。第1表示部32の設置場所を収容部7の近傍に限定しないことで、第1表示部32の設置場所の自由度を向上させることができる。
【0074】
以上、図1図4、及び図5を参照して説明したように、第1表示部32が、操作表示部3の設置場所から離間した場所に設置される。従って、第1表示部32が操作表示部3の周囲に設置されない。その結果、洗濯機100の出力する情報が、第1機器51に関する情報であることをユーザーが容易に判断することができる。
【0075】
また、ドア2が閉状態Aのとき、第1表示部32がドア2を介して収容部7と対向する。従って、収容部7に第1機器51が収容された状態で、ドア2が閉状態Aになった場合(図1参照)、ユーザーは、ドア2が邪魔で第1機器51を視認することができないが、第1表示部32を視認することができる。その結果、ユーザーは、第1表示部32を視認して、第1機器51に関する情報を取得することができる。
【0076】
図1及び図4に示すように、洗濯機100は、第2表示ユニット40をさらに備える。
【0077】
第2表示ユニット40は、第2光源41と、第2表示部42とを有する。
【0078】
第2光源41は、光を出射する。第2光源41は、例えば、LED(Light Emitting Diode)モジュールである。
【0079】
第2表示部42は、本発明の外部機器表示部の二例である。
【0080】
第2表示部42は、第2機器52に関する情報を表示する。
【0081】
第2表示部42は、第2光源41を覆う。第2表示部42は、光を透過する部材である。第2表示部42は、第2光源41が出射した光を洗濯機100の外部に出力する。
【0082】
第2表示部42は、例えば、筐体1の天井面部1dに設置される。第1実施形態では、第2表示部42は、筐体1の天井面部1dに設置される。第2表示部42は、操作表示部3に対して左右方向に間隔を空けて配置される。第2光源41は、例えば、筐体1の天井面部1dの裏側に形成される空間に設置される。
【0083】
以上、図1、及び図4を参照して説明したように、第2表示部42が、操作表示部3の設置場所から離間した場所に設置される。従って、第2表示部42が操作表示部3の周囲に設置されない。その結果、洗濯機100の出力する情報が、第2機器52に関する情報であることをユーザーが容易に判断することができる。
【0084】
図4に示すように、洗濯機100は、記憶部15と、制御部16とをさらに備える。
【0085】
記憶部15は、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)のような主記憶装置(例えば、半導体メモリー)を含み、補助記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ)をさらに含んでもよい。記憶部15は、制御部16によって実行される種々のコンピュータープログラムを記憶する。
【0086】
制御部16は、CPU(Central Processing Unit)及びMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。制御部16は、洗濯機100の各要素を制御する。具体的には、制御部16のプロセッサーは、記憶部15に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、操作表示部3と、充電部11と、検知部13と、通信部14と、記憶部15と、第1表示ユニット30と、第2表示ユニット40とを制御する。
【0087】
次に、図4図6(a)、図7(a)、図8(a)、及び図9を参照して、第1表示部32が表示する情報について説明する。
【0088】
図6(a)は、洗濯機100の第1の正面図である。図7(a)は、洗濯機100の第2の正面図である。図8(a)は、洗濯機100の第3の正面図である。図9は、第1表示部32が表示する情報を示す表である。
【0089】
図4に示すように、第1光源31は、第1表示部32が表示する情報を生成する第1情報生成部として機能する。制御部16は、第1光源31を制御することによって、第1表示部32が表示する情報を変更する。
【0090】
図6(a)は、第1消灯状態α1の第1表示部32を示す。第1消灯状態α1は、第1光源31(図4参照)が消灯している状態を示す。
【0091】
図6(a)及び図9に示すように、第1表示部32が第1消灯状態α1のとき、第1機器51が未収用状態であることを示す第1情報を第1表示部32が表示している。未収用状態は、第1機器51が収容部7に収容されていない状態を示す(図2参照)。
【0092】
第1情報は、本発明の第1機器に関する情報の一例である。
【0093】
収容部7に第1機器51が収容されていないことを検知部13が検知すると、第1表示部32が第1消灯状態α1になるように、制御部16が第1光源31を制御する。その結果、未収用状態のとき、第1表示部32が第1消灯状態α1になる。
【0094】
図7(a)は、第1点灯状態α2の第1表示部32を示す。第1点灯状態α2は、第1光源31(図4参照)が点灯している状態を示す。
【0095】
図7(a)及び図9に示すように、第1表示部32が第1点灯状態α2のとき、第1機器51が収容状態であり、かつ、第1機器51が充電状態であることを示す第2情報を第1表示部32が表示している。収容状態は、第1機器51が収容部7に収容されている状態を示す(図3参照)。充電状態は、充電部11(図2参照)が第1機器51に充電中の状態を示す。
【0096】
第2情報は、本発明の第1機器に関する情報の二例である。
【0097】
収容部7に第1機器51が収容されていることを検知部13が検知すると共に、充電部11が第1機器51を充電していると、第1表示部32が第1点灯状態α2になるように、制御部16が第1光源31を制御する。その結果、収用状態であり、かつ、充電状態のとき、第1表示部32が第1点灯状態α2になる。
【0098】
図8(a)は、第1点滅状態α3の第1表示部32を示す。第1点滅状態α3は、第1光源31(図4参照)が点滅している状態を示す。
【0099】
図8(a)及び図9に示すように、第1表示部32が第1点滅状態α3のとき、第1機器51が収容状態であり、かつ、第1機器51が充電完了状態であることを示す第3情報を第1表示部32が表示している。充電完了状態は、第1機器51の充電が完了している状態を示す。
【0100】
第3情報は、本発明の第1機器に関する情報の三例である。
【0101】
収容部7に第1機器51が収容されていることを検知部13が検知すると共に、充電部11が第1機器51を充電していないと、第1表示部32が第1点滅状態α3になるように、制御部16が第1光源31を制御する。その結果、収用状態であり、かつ、充電完了状態のとき、第1表示部32が第1点滅状態α3になる。
【0102】
以上、図4、及び図6(a)から図9を参照して説明したように、第1表示部32は、第1機器51が収容部7に収容されているか否かを示す収容情報を表示する。従って、ユーザーは、第1表示部32を視認して、第1機器51が収容部7に収容されているか否かを認識することが可能である。
【0103】
また、第1表示部32は、第1機器51に対する充電状況を示す充電情報を表示する。従って、ユーザーは、第1表示部32を視認して、第1機器51が充電中であるか、又は第1機器51の充電が完了したかを認識することが可能である。
【0104】
なお、第1実施形態では、第1表示部32は、収容情報と通信情報との両方を表示する。しかし、本発明はこれに限定されない。第4実施形態では、第1表示部32は、収容情報と通信情報とのうちの少なくとも1つを表示してもよい。
【0105】
次に、図4図6(b)、図7(b)、図8(b)、及び図10を参照して、第2表示部42が表示する情報について説明する。図6(b)は、第2表示部42の第1の拡大図である。図7(b)は、第2表示部42の第2の拡大図である。図8(b)は、第2表示部42の第3の拡大図である。図10は、第2表示部42が表示する情報を示す表である。
【0106】
図4に示すように、第2光源41は、第2表示部42が表示する情報を生成する第2情報生成部として機能する。制御部16は、第2光源41を制御することによって、第2表示部42が表示する情報を変更する。
【0107】
図6(b)は、第2消灯状態β1の第2表示部42を示す。第2消灯状態β1は、第2光源41(図4参照)が消灯している状態を示す。
【0108】
図6(b)及び図10に示すように、第2表示部42が第2消灯状態β1のとき、洗濯機100と第2機器52とが非通信状態であることを示す第4情報を第2表示部42が表示している。非通信状態は、洗濯機100と第2機器52との間で通信が行われていない状態を示す(図4参照)。
【0109】
第4情報は、本発明の第2機器に関する情報の一例である。
【0110】
洗濯機100の通信部14が第2機器52と通信を行っていないとき、第2表示部42が第2消灯状態β1になるように、制御部16が第2光源41を制御する。その結果、非通信状態のとき、第2表示部42が第2消灯状態β1になる。
【0111】
図7(b)は、第2点灯状態β2の第2表示部42を示す。第2点灯状態β2は、第2光源41(図4参照)が点灯している状態を示す。
【0112】
図7(b)及び図10に示すように、第2表示部42が第2点灯状態β2のとき、洗濯機100と第2機器52とが通信状態であることを示す第5情報を第2表示部42が表示している。通信状態は、洗濯機100と第2機器52との間で通信が行われている状態を示す(図4参照)。
【0113】
第5情報は、本発明の第2機器に関する情報の二例である。
【0114】
洗濯機100の通信部14が第2機器52と通信を行っているとき、第2表示部42が第2点灯状態β2になるように、制御部16が第2光源41を制御する。その結果、通信状態のとき、第2表示部42が第2点灯状態β2になる。
【0115】
図8(b)は、第2点滅状態β3の第2表示部42を示す。第2点滅状態β3は、第2光源41(図4参照)が点滅している状態を示す。
【0116】
図8(b)及び図10に示すように、第2表示部42が第2点滅状態β3のとき、洗濯機100と第2機器52との通信がエラー状態であることを示す第6情報を第2表示部42が表示している。エラー状態は、洗濯機100が第2機器52と通信不能な状態を示す。
【0117】
第6情報は、本発明の第2機器52に関する情報の三例である。
【0118】
洗濯機100の通信部14が第2機器52と通信不能なとき、第2表示部42が第2点滅状態β3になるように、制御部16が第2光源41を制御する。その結果、エラー状態のとき、第2表示部42が第2点滅状態β3になる。
【0119】
以上、図4図6(b)、図7(b)、図8(b)、及び図10を参照して説明したように、第2表示部42は、通信部14と第2機器52との通信状況を示す通信情報を表示する。従って、ユーザーは、第2表示部42を視認して、洗濯機100と第2機器52とが通信状態であるか否か、又は、洗濯機100と第2機器52との通信がエラー状態であるか否かを認識することが可能である。
【0120】
以上、図面(図1図10)を参照しながら本発明の実施形態について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、(1)~(9))。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0121】
(1)第1実施形態では、第1表示部32は、ドア2の第1表面部21aに設置される。しかし、本発明はこれに限定されない。第1表示部32は、洗濯機100の外面部に設置されればよい。洗濯機100の外面部は、ドア2が閉状態Aのときに、洗濯機100のうち露出している箇所を示す。洗濯機100の外面部は、例えば、ドア2の第1表面部21a、筐体1の天井面部1d、及び、筐体1の前面部1aのうちドア2と対向しない箇所のうちの少なくとも1つを示す。第1表示部32の設置場所をドア2の第1表面部21aに限定しないことで、第1表示部32の設置場所の自由度を向上させることができる。
【0122】
(2)第1実施形態では、第2表示部42は、筐体1の天井面部1dに設置される。しかし、本発明はこれに限定されない。第2表示部42は、洗濯機100の外面部に設置されればよい。なお、第2表示部42は、通信部14の近傍に設置されてもよい。
【0123】
(3)第1実施形態の第1機器51は、充電可能な機器である。しかし、本発明はこれに限定されない。第5実施形態では、第1機器51は、充電機能を有しない機器であってもよい。この場合、第1表示部32は、収容情報を表示し、充電情報を表示しない。
【0124】
(4)第1実施形態では、収容部7は、前面部1aに形成される。しかし、本発明はこれに限定されない。収容部7は、洗濯機100に形成されればよい。収容部7は、例えば、ドア2に形成されてもよい。また、収容部7は、例えば、筐体1の内部に形成されてもよい。また、収容部7は、例えば、筐体1の外面部のうち、閉状態Aのドア2(図1参照)で覆われない場所に形成されてもよい。
【0125】
(5)第1実施形態では、第1表示部32は、第1光源31が出射した光を出力する。しかし、本発明はこれに限定されない。第6実施形態では、第1表示部32を液晶パネルのような画像を表示可能なディスプレイで構成してもよい。この場合、第1表示部32は、第1機器51に関する情報を画像で出力する。画像は、例えば、文字の画像、記号の画像、静止画像、及び動画像のうちの少なくとも1つを示す。
【0126】
(6)第1実施形態では、第2表示部42は、第2光源41が出射した光を出力する。しかし、本発明はこれに限定されない。第7実施形態では、第2表示部42を液晶パネルのような画像を表示可能なディスプレイで構成してもよい。この場合、第2表示部42は、第2機器52に関する情報を画像で出力する。
【0127】
(7)第1実施形態の洗濯機100は、第1表示部32と第2表示部42とを備える。しかし、本発明はこれに限定されない。洗濯機100は、第1表示部32及び第2表示部42のうちのいずれかの表示部を備えていてもよい。また、洗濯機100は、第1表示部32及び第2表示部42のような表示部を3つ以上備えていてもよい。
【0128】
(8)また、第1表示部32が第2表示部42として機能してもよい。この場合、第1表示部32が第1情報から第6情報を表示する。この場合、例えば、第1光源31の点灯のバリエーションを6種類用意すればよい。また、第2表示部42が第1表示部32として機能してもよい。
【0129】
(9)第1実施形態の洗濯機100は、ドラム式洗濯機である。しかし、本発明はこれに限定されない。第8実施形態では、洗濯機100は縦型洗濯機でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0130】
本発明は、洗濯機の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0131】
1 筐体
2 ドア(開閉部)
3 操作表示部
7 収容部
9 回転ドラム(洗濯槽)
11 充電部
12 接続部
13 検知部
14 通信部
32 第1表示部(表示部)
42 第2表示部(表示部)
51 第1機器(外部機器)
52 第2機器(外部機器)
100 洗濯機
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10