(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-21
(45)【発行日】2024-05-29
(54)【発明の名称】広告出力装置、広告出力方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20240522BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20240522BHJP
【FI】
G06Q30/0241 446
G06Q30/0241 444
G06Q30/0207
(21)【出願番号】P 2023092257
(22)【出願日】2023-06-05
【審査請求日】2023-12-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521422031
【氏名又は名称】ZETA株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】506372070
【氏名又は名称】サイジニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】山崎 徳之
(72)【発明者】
【氏名】吉井 伸一郎
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2007/0255693(US,A1)
【文献】特開2002-024276(JP,A)
【文献】特開2008-097545(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0348108(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0337648(US,A1)
【文献】特表2014-523055(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索前における検索ボックスへの入力情報を受け付ける入力受付部と、
入力情報に関する入力条件を含む広告条件であり、ユーザの操作に基づく操作情報に関する条件を含む広告条件に対応付く1以上の広告情報を格納している広告管理部から、前記入力受付部が受け付けた前記入力情報が満たす広告条件に対応付く広告情報を取得する広告取得部と、
前記広告取得部が取得した前記広告情報を出力する広告出力部とを具備し、
前記入力受付部は、
前記入力情報を入力するユーザが行った操作に基づく1以上の操作情報であり、今回のアクセスにおける操作の情報である現在操作情報を含む1以上の操作情報を受け付け、
前記広告取得部は、
前記広告管理部から、前記入力情報と前記1以上の操作情報とが満たす前記広告条件に対応付く広告情報を取得する広告出力装置。
【請求項2】
前記現在操作情報は、現在、カートに入っている商品に関する商品情報を含む請求項1記載の広告出力装置。
【請求項3】
前記1以上の操作情報は、
過去のユーザのアクセスにおける操作の情報である過去操作情報を含む請求項1記載の広告出力装置。
【請求項4】
前記過去操作情報は、現在、カート落ちの商品に関する商品情報を含む請求項3記載の広告出力装置。
【請求項5】
前記広告管理部には、
一の広告条件に対応付けて、2以上の広告情報が格納されており、
前記2以上の広告情報には、広告情報の出力または出力された広告情報に対する操作に対して課金される金額を決定する課金額情報が対応付いており、
前記広告取得部は、
前記入力受付部が受け付けた前記入力情報が満たす前記一の広告条件に対応付く前記2以上の広告情報の中から、当該2以上の広告情報に対応する課金額情報を用いて、広告情報を取得する請求項1から請求項4いずれか一項に記載の広告出力装置。
【請求項6】
入力受付部と、広告取得部と、広告出力部とにより実現される広告出力方法であって、
前記入力受付部が、ユーザが行った操作に基づく1以上の操作情報であり、今回のアクセスにおける操作の情報である現在操作情報を含む1以上の操作情報を受け付けるステップと、
前記入力受付部が、前記ユーザが入力した入力情報であり、検索前における検索ボックスへの入力情報を受け付ける入力受付ステップと、
前記広告取得部が、入力情報に関する入力条件を含む広告条件であり、ユーザの操作に基づく操作情報に関する条件を含む広告条件に対応付く1以上の広告情報を格納している広告管理部から、前記入力受付ステップで受け付けられた前記入力情報と前記1以上の操作情報とが満たす広告条件に対応付く広告情報を取得する広告取得ステップと、
前記広告出力部が、前記広告取得ステップで取得された前記広告情報を出力する広告出力ステップとを具備する広告出力方法。
【請求項7】
コンピュータを、
検索前における検索ボックスへの入力情報を受け付ける入力受付部と、
入力情報に関する入力条件を含む広告条件であり、ユーザの操作に基づく操作情報に関する条件を含む広告条件に対応付く1以上の広告情報を格納している広告管理部から、前記入力受付部が受け付けた前記入力情報が満たす広告条件に対応付く広告情報を取得する広告取得部と、
前記広告取得部が取得した前記広告情報を出力する広告出力部として機能させるためのプログラムであって、
前記入力受付部は、
前記入力情報を入力するユーザが行った操作に基づく1以上の操作情報であり、今回のアクセスにおける操作の情報である現在操作情報を含む1以上の操作情報を受け付け、
前記広告取得部は、
前記広告管理部から、前記入力情報と前記1以上の操作情報とが満たす前記広告条件に対応付く広告情報を取得するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告を出力する広告出力装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、検索ボックスに用語を入力し、検索ボタンを指示した場合、またはリターンコードを入力した場合等に、検索結果が出力されるとともに、広告が出力される検索エンジンがあった(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】“google”、[online]、[令和5年4月4日検索]、インターネット[URL:https://www.google.co.jp/]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、検索を行う前に、適切な広告をユーザに提示できなかった。なお、検索を行う前とは、例えば、検索のための文字列の入力の途中、検索のための文字列が確定する前、または検索ボタンの指示の前である、と言える。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の広告出力装置は、検索前における検索ボックスへの入力情報を受け付ける入力受付部と、入力情報に関する入力条件を含む広告条件に対応付く1以上の広告情報を格納している広告管理部から、入力受付部が受け付けた入力情報が満たす広告条件に対応付く広告情報を取得する広告取得部と、広告取得部が取得した広告情報を出力する広告出力部とを具備する広告出力装置である。
【0006】
かかる構成により、検索を行う前に、適切な広告をユーザに提示できる。
【0007】
また、本第二の発明の広告出力装置は、第一の発明に対して、広告条件は、ユーザの操作に基づく操作情報に関する条件をも含み、入力受付部は、入力情報を入力するユーザが行った操作に基づく1以上の操作情報を受け付け、広告取得部は、広告管理部から、入力情報と1以上の操作情報とが満たす広告条件に対応付く広告情報を取得する広告出力装置である。
【0008】
かかる構成により、検索を行う前に、より適切な広告をユーザに提示できる。
【0009】
また、本第三の発明の広告出力装置は、第二の発明に対して、1以上の操作情報は、今回のアクセスにおける操作の情報である現在操作情報を含む広告出力装置である。
【0010】
かかる構成により、検索を行う前に、より適切な広告をユーザに提示できる。
【0011】
また、本第四の発明の広告出力装置は、第三の発明に対して、現在操作情報は、現在、カートに入っている商品に関する商品情報を含む広告出力装置である。
【0012】
かかる構成により、検索を行う前に、より適切な広告をユーザに提示できる。
【0013】
また、本第五の発明の広告出力装置は、第二の発明に対して、1以上の操作情報は、過去のユーザのアクセスにおける操作の情報である過去操作情報を含む広告出力装置である。
【0014】
かかる構成により、検索を行う前に、より適切な広告をユーザに提示できる。
【0015】
また、本第六の発明の広告出力装置は、第五の発明に対して、過去操作情報は、現在、カート落ちの商品に関する商品情報を含む広告出力装置である。
【0016】
かかる構成により、検索を行う前に、より適切な広告をユーザに提示できる。
【0017】
また、本第七の発明の広告出力装置は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、広告管理部には、一の広告条件に対応付けて、2以上の広告情報が格納されており、2以上の広告情報には、広告情報の出力または出力された広告情報に対する操作に対して課金される金額を決定する課金額情報が対応付いており、広告取得部は、入力受付部が受け付けた入力情報が満たす一の広告条件に対応付く2以上の広告情報の中から、2以上の広告情報に対応する課金額情報を用いて、広告情報を取得する広告出力装置である。
【0018】
かかる構成により、一の広告条件に対して、複数の課金額情報と複数の広告情報を管理できる。その結果、一の広告条件に対する入札ができる。
【0019】
また、本第八の発明の広告出力装置は、第一から第七いずれか1つの発明に対して、クーポン情報を取得するクーポン取得部をさらに具備し、広告出力部は、広告情報とクーポン情報とを出力する広告出力装置である。
【0020】
かかる構成により、検索を行う前に、適切なクーポンをユーザに提示できる。
【0021】
また、本第九の発明の広告出力装置は、第八の発明に対して、クーポン取得部は、入力情報に応じて、異なるクーポン情報を取得する広告出力装置である。
【0022】
かかる構成により、検索を行う前に、より適切なクーポンをユーザに提示できる。
【0023】
また、本第十の発明の広告出力装置は、第八の発明に対して、クーポン取得部は、1以上の各ユーザの1以上のユーザ属性値を含むユーザ情報が格納されるユーザ管理部を参照し、1以上のユーザ属性値に応じて、異なるクーポン情報を取得する広告出力装置である。
【0024】
かかる構成により、検索を行う前に、より適切なクーポンをユーザに提示できる。
【0025】
また、本第十一の発明の広告出力装置は、第八の発明に対して、クーポン取得部は、1以上の過去操作情報からユーザのRFMを取得し、RFMに応じて、異なるクーポン情報を取得する広告出力装置である。
【0026】
かかる構成により、検索を行う前に、より適切なクーポンをユーザに提示できる。
【0027】
また、本第十二の発明の広告出力装置は、第八の発明に対して、クーポン取得部は、1以上の商品の在庫情報が格納される在庫管理部を参照し、在庫情報に応じて、異なるクーポン情報を取得する広告出力装置である。
【0028】
かかる構成により、検索を行う前に、より適切なクーポンをユーザに提示できる。
【0029】
また、本第十三の発明の広告出力装置は、第八の発明に対して、クーポン取得部は、ユーザが直前に閲覧していたウェブページに関するページ情報を取得し、ページ情報に応じて、異なるクーポン情報を取得する広告出力装置である。
【0030】
かかる構成により、検索を行う前に、より適切なクーポンをユーザに提示できる。
【0031】
また、本第十四の発明の広告出力装置は、第一から第十三いずれか1つの発明に対して、1以上の各入力条件は、広告主識別子に対応付いておりは、入力条件に対応した課金額情報が格納される課金管理部と、1以上の各広告主識別子に対応する入力条件に対応する課金額情報を課金管理部から取得し、1以上の各広告主識別子ごとに、課金額情報を用いた課金処理を行う課金部とをさらに具備する広告出力装置である。
【0032】
かかる構成により、広告の出力に応じた適切な課金ができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明による広告出力装置によれば、ユーザが検索を行う前に、適切な広告をユーザに提示できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
【
図3】同広告出力装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図4】同広告取得処理の例について説明するフローチャート
【
図5】同クーポン取得処理の例について説明するフローチャート
【
図6】同課金処理の例について説明するフローチャート
【
図7】同ユーザ端末2の動作例について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、広告出力装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0036】
(実施の形態1)
本実施の形態において、検索ボックスへの入力の段階であり、検索前に、ユーザの入力情報に対応する広告情報を取得し、出力する広告出力装置について説明する。
【0037】
また、本実施の形態において、ユーザの操作に基づく操作情報に応じて、異なる広告情報を取得し、出力する広告出力装置について説明する。なお、操作情報は、例えば、今回のアクセスにおける操作の情報である現在操作情報、または過去のアクセスにおける操作の情報である過去操作情報である。
【0038】
また、本実施の形態において、クーポン情報をも出力する広告出力装置について説明する。なお、クーポン情報の出力は、広告情報の出力の際における出力であることは好適である。
【0039】
また、本実施の形態において、例えば、入力情報等に応じて、異なるクーポン情報を取得し、出力する広告出力装置について説明する。
【0040】
さらに、本実施の形態において、広告主に、入力条件に応じた適切な課金ができる広告出力装置について説明する。なお、広告主とは、広告を提供する者であり、事業者等と言っても良い。
【0041】
なお、本明細書において、情報Xが情報Yに対応付いていることは、情報Xから情報Yを取得できること、または情報Yから情報Xを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Xと情報Yとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Xが情報Yに含まれていても良いし、情報Yが情報Xに含まれている等でも良い。
【0042】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、広告出力装置1、および1または2以上のユーザ端末2を備える。
【0043】
広告出力装置1は、広告を出力する装置である。広告出力装置1は、ここでは、通常、サーバであるが、端末でも良い。広告出力装置1は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。広告出力装置1が端末である場合、情報システムAにユーザ端末2は不要である。
【0044】
ユーザ端末2は、ユーザが使用する端末である。ユーザは、検索する者である。ユーザ端末には、広告が出力される。ユーザ端末には、クーポンが出力される。ユーザ端末2は、例えば、いわゆるパソコン、スマートフォン、タブレット端末であるが、その種類は問わない。
【0045】
広告出力装置1と1以上の各ユーザ端末2とは、インターネット等のネットワークにより、通信可能である。
【0046】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。広告出力装置1は、格納部11、受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、広告管理部111、ユーザ管理部112、在庫管理部113、クーポン管理部114、および課金管理部115を備える。受付部12は、入力受付部121を備える。処理部13は、広告取得部131、クーポン取得部132、検索部133、および課金部134を備える。出力部14は、広告出力部141を備える。
【0047】
ユーザ端末2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
【0048】
広告出力装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、後述する広告情報、後述するユーザ情報、後述する在庫情報、後述するクーポン情報、後述する課金額情報、商品情報、1または2以上のウェブページである。
【0049】
商品情報は、商品に関する情報である。商品情報は、例えば、商品識別子と1以上の商品属性値とを有する。商品情報は、検索の対象である。商品識別子とは、商品を識別する情報である。商品識別子は、例えば、商品のID、商品名である。1以上の商品属性値は、例えば、商品の種類、価格、色、サイズ等である。商品情報は、在庫管理部113に格納されていても良い。かかる場合、1以上の商品属性値は、在庫数を有する。
【0050】
ウェブページは、例えば、ECサイトのウェブページであるが、その内容は問わない。ウェブページは、検索ボックスを有することは好適である。格納部11のウェブページは、例えば、HTMLで記述されているが、XML等の他のスクリプト等で記述されていても良い。ウェブページの実現手段は、問わない。なお、本明細書において、出力されるページもウェブページと言う。
【0051】
なお、広告管理部111、ユーザ管理部112、在庫管理部113、クーポン管理部114、課金管理部115は、図示しない外部の装置に存在していても良い。
【0052】
広告管理部111には、1または2以上の広告情報が格納される。1以上の各広告情報には、広告条件が対応付く。1以上の各広告情報には、広告主識別子が対応付いていることは好適である。広告情報に広告主識別子が対応付くことは、広告条件に広告主識別子が対応付くことでも良い。
【0053】
広告管理部111において、一の広告条件に対応付けて、2以上の広告情報が格納されていても良い。また、広告管理部111の一の広告条件に対応付く2以上の各広告情報には、後述する課金額情報が対応付いていることは好適である。
【0054】
広告条件とは、広告を選択するための条件である。広告条件は、入力条件を含む。広告条件は、操作条件、環境条件を含んでも良い。操作条件は、通常、現在操作条件、過去操作条件のうちの1以上の条件を有する。
【0055】
入力条件とは、ユーザの入力に関する条件である。入力条件とは、入力情報に関する条件である。入力条件は、通常、文字列に関する条件である。入力条件は、文字列そのものでも良い。入力条件における文字列は、例えば、単語、1または2以上の文字である。文字列は、日本語を構成するための一つのアルファベットでも良い。ここでの入力情報は、日本語変換途中の状態の文字列も含むことは好適である。入力条件は、入力情報の前方一致が好適であるが、入力情報の部分一致、入力情報の完全一致でも良い。
【0056】
操作条件とは、ユーザの操作に関する条件である。操作条件とは、1または2以上の操作情報に関する条件である。操作条件は、現在操作情報と過去操作情報の両方に基づく条件でも良い。なお、ユーザの操作は、例えば、ウェブページに対する操作である。ユーザの操作は、例えば、ウェブページの閲覧の操作、商品をカートに入れるための操作、商品を購入するための操作である。ただし、操作は問わないことは言うまでもない。
【0057】
操作情報とは、ユーザの操作に基づく情報である。操作情報とは、入力情報を入力するユーザが行った操作に基づく情報である。
【0058】
操作情報は、ユーザが入力した情報そのものでも良いし、ユーザが入力した情報から取得された情報でも良い。操作情報は、例えば、現在操作情報、過去操作情報である。
【0059】
現在操作情報とは、今回のアクセスにおける操作の情報である。今回のアクセスにおける操作とは、例えば、ログイン後、ログアウトするまでの操作である。今回のアクセスにおける操作とは、例えば、検索ボックスを含むウェブページを含む一のウェブサイトへのアクセス後、当該検索ボックスへの入力があるまでの操作である。今回のアクセスにおける操作とは、例えば、検索ボックスを含むウェブページを含む一のウェブサイトへのアクセス後、他のウェブサイトに移動するまでの操作である。
【0060】
現在操作情報は、例えば、ユーザが商品をカートに入れたことを示す情報、カートに入れた商品に関する商品情報、ユーザが商品を購入したことを示す情報、ユーザが購入した商品に関する商品情報、ウェブページの閲覧履歴、お気に入りに入れた商品に関する商品情報である。
【0061】
過去操作情報は、ユーザの過去のアクセスにおける操作の情報である。過去操作情報は、例えば、カート落ちの商品に関する商品情報、サイトへの訪問回数、購入金額の総額、RFM、返品したこと、返品された商品の商品情報である。
【0062】
RFMとは、最終購入日、購入回数、購入金額の総額のうちの1または2以上の情報である。RFMのRは「Recency」であり、最終購入日である。RFMのFは「Frequency」であり、購入回数である。RFMのMは「Monetary」であり、は累計の利用金額である。
【0063】
環境条件とは、環境情報に関する条件である。環境情報とは、環境に関する情報である。環境情報は、例えば、時刻に関する情報、時間帯に関する情報、温度に関する情報、天気に関する情報、キャンペーン期間中であるか否か、キャンペーン期間中を特定する情報である。環境条件は、在庫条件を含んでも良い。在庫条件とは、商品の在庫の状態に関する情報である。在庫の状態に関する情報は、例えば、在庫数、在庫の有無である。
【0064】
広告主識別子とは、広告を出す広告主を識別する情報である。広告主識別子は、例えば、広告主のID、広告主名、広告主の担当者のメールアドレス、広告主の担当者の電話番号である。
【0065】
ユーザ管理部112には、1または2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報とは、ユーザに関する情報である。ユーザ情報は、例えば、ユーザ識別子と1以上のユーザ属性値とを有する。ユーザ情報は、例えば、ユーザが行った操作に関する1以上の操作情報を有する。ユーザ属性値は、例えば、ユーザの年齢、年代、性別、住所である。ユーザは、例えば、商品情報を検索する者、商品を購入する者である。
【0066】
在庫管理部113には、1または2以上の在庫情報が格納される。在庫情報とは、商品の在庫に関する情報である。在庫情報は、通常、商品識別子に対応付く。在庫情報は、例えば、在庫数を有する。
【0067】
クーポン管理部114には、1または2以上のクーポン情報が格納される。1以上のクーポン情報のうち、1以上の各クーポン情報は、クーポン条件に対応付いていることは好適である。
【0068】
クーポン条件とは、クーポンを取得するための条件である。クーポン条件は、例えば、入力条件を含む。クーポン条件は、操作条件、環境条件を含んでも良い。ここでの環境条件は、在庫条件を含んでも良い。
【0069】
在庫条件は、在庫情報に関する条件である。在庫条件は、例えば、在庫数が閾値以下または閾値未満の商品のクーポン情報は取得しないことである。
【0070】
課金管理部115には、1または2以上の課金額情報が格納される。課金額情報は、例えば、広告主識別子に対応付いている。課金額情報は、例えば、広告情報に対応付いている。一の課金額情報に、2以上の広告情報が対応付いていても良い。
【0071】
課金額情報とは、広告主に課金する課金額を決定するための情報である。課金額情報は、例えば、広告情報の出力または出力された広告情報に対する操作に対して課金される金額を決定するための情報である。課金額情報は、例えば、一定期間の金額を示す情報である。課金額情報は、例えば、1回の広告情報の出力に対する課金額(例えば、5円/1回の出力)、1回の広告情報の操作に対する課金額(例えば、8円/1回の操作)である。広告情報に対する操作とは、例えば、広告情報に対するクリック、広告情報に対応する商品の購入ための操作、広告情報に対応する商品をカートに入れる操作等である。課金額情報は、例えば、入力条件に対応した情報である。入力条件が「1文字」に対応する課金額情報は、例えば、「1万円/月」「1回3円」である。「1回3円」とは、広告情報を1回、出力するためにかかる費用が3円であることである。
【0072】
受付部12は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報は、例えば、入力情報、操作情報、検索指示、アクセス指示、入札情報である。
【0073】
検索指示とは、検索の指示である。検索指示は、検索ボックスに入力された情報をキーとして情報を検索する指示である。検索指示は、検索ボックスに入力された文字列を含む。なお、検索指示は、例えば、検索ボタンの押下、リターンコードの入力に基づく。検索指示の受け付けのトリガーは問わない。また、検索ボックスに入力された情報であり、検索指示が入力される直前までの情報も入力情報である。
【0074】
アクセス指示とは、ウェブページへのアクセスの指示である。アクセス指示は、通常、URLまたはURIを含む。なお、アクセス指示に対応するウェブページは、格納部11に格納されていることは好適であるが、他の図示しない装置に格納されていても良い。
【0075】
入札情報とは、一の広告条件に対する入札の情報である。入札情報は、一の広告条件に対応付く情報であり、課金額情報を含む情報である。入札情報は、広告情報を有しても良い。入札情報は、広告主識別子に対応付く。
【0076】
ここで受け付けとは、例えば、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であっても良い。
【0077】
各種の指示や情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0078】
入力受付部121は、検索前における検索ボックスへの入力情報を受け付ける。検索前における検索ボックスへの入力情報とは、通常、検索指示を受け付ける前の検索ボックスに入力された情報である。検索前における検索ボックスへの入力情報は、例えば、検索指示を受け付けるまでに検索ボックスに入力された入力情報の全体のうちの一部の情報である。検索前とは、例えば、検索のための文字列の入力の途中、検索のための文字列が確定する前、日本語変換途中、または検索ボタンの指示の前である、と言える。
【0079】
検索ボックスとは、検索のための文字列(キーワードと言っても良い)の入力を受け付けるボックスである。検索ボックスは、例えば、検索フィールド等と言っても良い
【0080】
入力受付部121は、1または2以上の操作情報を受け付ける。入力受付部121は、例えば、ユーザ端末2から1以上の操作情報を受信する。入力受付部121は、例えば、ユーザから1以上の操作情報を受け付ける。
【0081】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、広告取得部131、クーポン取得部132、検索部133、課金部134が行う処理である。
【0082】
処理部13は、受付部12が受け付けた入札情報が有する課金額情報を、一の広告条件と広告主識別子とに対応付けて蓄積する。処理部13は、受付部12が受け付けた入札情報が有する広告情報をも、一の広告条件に対応付けて蓄積しても良い。
【0083】
広告取得部131は、広告情報を広告管理部111から取得する。広告取得部131は、例えば、入力受付部121が受け付けた入力情報が満たす広告条件に対応付く広告情報を、広告管理部111から取得する。広告取得部131は、通常、一つの広告情報を取得するが、2以上の広告情報を取得しても良い。
【0084】
広告取得部131は、例えば、入力受付部121が受け付けた入力情報と1以上の操作情報とが満たす広告条件に対応付く広告情報を、広告管理部111から取得する。
【0085】
広告取得部131は、例えば、入力受付部121が受け付けた入力情報が満たす一の広告条件に対応付く2以上の広告情報の中から、当該2以上の広告情報に対応する課金額情報を用いて、広告情報を取得する。
【0086】
課金額情報を用いて広告情報を取得することは、例えば、最も高額の課金額情報と対になる広告情報を取得することである。課金額情報を用いて広告情報を取得することは、例えば、当該2以上の各広告情報と対になる課金額情報が示す課金額の比の割合に従って、一の広告情報を選択することである。
【0087】
広告取得部131は、例えば、当該2以上の各広告情報のクリック率を取得し、当該クリック率と課金額情報が示す金額とを用いて、一の広告情報を選択しても良い。広告取得部131は、例えば、当該2以上の各広告情報のクリック率を取得し、当該クリック率と課金額情報が示す金額の乗算結果が最大の広告情報を選択しても良い。
【0088】
広告取得部131は、例えば、入力受付部121が受け付けた入力情報と1以上の環境情報とが満たす広告条件に対応付く広告情報を、広告管理部111から取得する。
【0089】
クーポン取得部132は、クーポン情報を取得する。クーポン取得部132は、通常、クーポン管理部114からクーポン情報を取得する。クーポン取得部132は、通常、一つのクーポン情報を取得するが、2以上のクーポン情報を取得しても良い。
【0090】
クーポン取得部132は、入力情報に応じて、異なるクーポン情報を取得することは好適である。
【0091】
クーポン取得部132は、ユーザ管理部112に格納されている1以上のユーザ属性値に応じて、異なるクーポン情報を取得することは好適である。
【0092】
クーポン取得部132は、1以上の過去操作情報からユーザのRFMを取得し、当該RFMに応じて、異なるクーポン情報を取得することは好適である。
【0093】
クーポン取得部132は、在庫管理部113の1以上の在庫情報に応じて、異なるクーポン情報を取得することは好適である。
【0094】
クーポン取得部132は、ユーザが直前に閲覧していたウェブページに関するページ情報を取得し、当該ページ情報に応じて、異なるクーポン情報を取得することは好適である。なお、ページ情報は、ウェブページそのものでも良いし、ウェブページのURLでも良い。
【0095】
検索部133は、受付部12が受け付けた検索指示に含まれる文字列をキーとして検索する。検索部133は、例えば、在庫管理部113の1以上の商品情報を検索し、1以上の商品情報を取得する。
【0096】
課金部134は、課金処理を行う。ここでの課金処理は、広告を出す事広告主に対して課金することに関する処理である。課金処理は、例えば、クレジットカードで引き落とす処理、事広告主に決済が完了した旨を通知する処理である。
【0097】
課金部134は、例えば、入力条件に対応する課金額情報を課金管理部115から取得し、1以上の各広告主識別子ごとに、当該課金額情報を用いた課金処理を行う。
【0098】
出力部14は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、広告情報、クーポン情報、検索結果である。
【0099】
出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0100】
広告出力部141は、広告取得部131が取得した広告情報を出力する。広告出力部141は、クーポン取得部132が取得したクーポン情報を出力しても良い。広告出力部141は、例えば、広告情報とクーポン情報とを出力する。なお、図示しないクーポン出力部が、クーポン情報を出力しても良い。
【0101】
ここでの出力とは、例えば、ユーザ端末2への送信である。ただし、出力は、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
【0102】
ユーザ端末2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子である。なお、端末格納部21のユーザ識別子は、ユーザにより入力され、一時的に格納されている情報でも良い。
【0103】
ユーザ識別子とは、ユーザを識別する情報である。ユーザ識別子は、ユーザ端末2を識別する情報でも良い。ユーザ識別子は、例えば、ユーザのID、メールアドレス、電話番号、ユーザ端末2のIPアドレスであるが、問わない。
【0104】
端末受付部22は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、入力情報、操作情報、検索指示、アクセス指示である。
【0105】
ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0106】
各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0107】
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受け付けられた情報や指示等を、送信する構造の情報や指示等にする処理である。各種の処理は、例えば、受信された情報を出力する構造の情報にする処理である。
【0108】
端末送信部24は、各種の情報や指示等を広告出力装置1に送信する。各種の情報や指示等は、例えば、入力情報、操作情報、検索指示である。
【0109】
端末受信部25は、各種の情報を広告出力装置1から受信する。各種の情報は、例えば、ウェブページ、広告情報、クーポン情報、検索結果である。
【0110】
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、ウェブページ、広告情報、クーポン情報、検索結果である。端末出力部26が出力するウェブページは、端末受信部25が受信したウェブページ(例えば、HTML)を解釈し、構成されたページである。
【0111】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0112】
格納部11、広告管理部111、ユーザ管理部112、在庫管理部113、クーポン管理部114、課金管理部115、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0113】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0114】
受付部12、および入力受付部121は、無線または有線の通信手段で実現されることが好適であるが、放送を受信する手段、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されても良い。
【0115】
処理部13、広告取得部131、クーポン取得部132、検索部133、課金部134、および端末処理部23は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
【0116】
出力部14、および広告出力部141は、例えば、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。出力部14等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現されても良い。
【0117】
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0118】
端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0119】
端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0120】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0121】
次に、広告出力装置1の動作例について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0122】
(ステップS301)受付部12は、アクセス指示を受け付けたか否かを判断する。アクセス指示を受け付けた場合はステップS302に行き、アクセス指示を受け付けなかった場合はステップS304に行く。
【0123】
なお、本ステップで、受付部12は、例えば、ユーザ端末2からアクセス指示を受信したか否かを判断する。
【0124】
(ステップS302)処理部13は、アクセス指示が特定するウェブページを取得する。なお、処理部13は、例えば、格納部11からウェブページを取得するが、図示しないウェブサーバからウェブページを取得しても良い。
【0125】
(ステップS303)出力部14は、ステップS302で取得されたウェブページを出力する。ステップS301に戻る。
【0126】
なお、本ステップで、出力部14は、例えば、ユーザ端末2にウェブページを送信する。
【0127】
(ステップS304)入力受付部121は、入力情報を受け付けたか否かを判断する。入力情報を受け付けた場合はステップS305に行き、入力情報を受け付けなかった場合はステップS313に行く。
【0128】
なお、本ステップで、入力受付部121は、例えば、ユーザ端末2から入力情報を受信したか否かを判断する。また、入力受付部121が受け付ける入力情報は、例えば、ユーザ識別子に対応付いている。
【0129】
(ステップS305)処理部13は、ステップS304で受け付けられた入力情報を、ユーザ識別子と対にして、図示しないバッファに蓄積する。その結果、当該バッファには、ユーザ識別子に対応付く入力情報であり、検索前に検索ボックスに入力された入力情報が蓄積されることとなる。
【0130】
(ステップS306)広告取得部131は、ステップS305でバッファに蓄積された入力情報を用いて、広告取得処理を行う。広告取得処理の例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0131】
ここで、広告取得部131は、直前にステップS304で受け付けられた入力情報のみを用いて広告取得処理を行っても良いし、今回の検索において、バッファに蓄積された入力情報の履歴を用いて広告取得処理を行っても良い。なお、入力情報の履歴を用いることは、検索ボックスに情報が入力し始め、検索指示が受け付けられるまでの1または2以上の入力情報を用いることである。
【0132】
(ステップS307)処理部13は、ステップS305で1以上の広告情報を取得したか否かを判断する。広告情報を取得した場合はステップS308に行き、広告情報を取得しなかった場合はステップS310に行く。
【0133】
(ステップS308)広告出力部141は、ステップS305で取得された1以上の広告情報を出力する。
【0134】
なお、本ステップで、広告出力部141は、例えば、ユーザ端末2に1以上の広告情報を送信する。
【0135】
(ステップS309)処理部13は、出力された広告情報に対応する出力情報を取得する。次に、処理部13は、当該出力情報を、出力された広告情報に対応付けて蓄積する。なお、出力情報は、例えば、広告情報が出力された回数、広告情報が出力された日時、広告情報が出力されたことである。
【0136】
(ステップS310)クーポン取得部132は、クーポン取得処理を行う。クーポン取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0137】
(ステップS311)処理部13は、ステップS310で1以上のクーポン情報を取得したか否かを判断する。クーポン情報を取得した場合はステップS312に行き、クーポン情報を取得しなかった場合はステップS301に戻る。
【0138】
なお、本ステップで、広告出力部141は、例えば、ユーザ端末2に1以上のクーポン情報を送信する。
【0139】
(ステップS312)広告出力部141は、ステップS311で取得された1以上のクーポン情報を出力する。ステップS301に戻る。
【0140】
(ステップS313)受付部12は、検索指示を受け付けたか否かを判断する。検索指示を受け付けた場合はステップS314に行き、検索指示を受け付けなかった場合はステップS317に行く。
【0141】
なお、本ステップで、受付部12は、例えば、ユーザ端末2から検索指示を受信したか否かを判断する。
【0142】
(ステップS314)検索部133は、ステップS313で受け付けられた検索指示に基づいて、検索処理を行い、検索結果を取得する。
【0143】
(ステップS315)出力部14は、ステップS314で取得された検索結果を出力する。
【0144】
なお、本ステップで、出力部14は、例えば、ユーザ端末2に検索結果を送信する。
【0145】
(ステップS316)処理部13は、バッファ内の入力情報であり、当該ユーザ識別子と対になる入力情報を削除する。ステップS301に戻る。
【0146】
(ステップS317)入力受付部121は、操作情報を受け付けたか否かを判断する。操作情報を受け付けた場合はステップS318に行き、操作情報を受け付けなかった場合はステップS321に行く。
【0147】
なお、本ステップで、受付部12は、例えば、ユーザ端末2から操作情報を受信したか否かを判断する。なお、操作情報は、通常、ユーザ識別子に対応付く。
【0148】
(ステップS318)処理部13は、ステップS317で受け付けられた操作情報に応じた処理を行う。
【0149】
(ステップS319)処理部13は、ステップS317で受け付けられた操作情報を用いて、蓄積する操作情報を取得する。なお、取得される操作情報は、受け付けられた操作情報と同じ情報でも良いし、受け付けられた操作情報に基づいて取得された情報でも良い。処理部13は、例えば、広告情報に対する操作「クリック」に基づいて、広告情報のクリック率を取得し、当該クリック率を広告情報に対応付けて蓄積しても良い。
【0150】
(ステップS320)処理部13は、ユーザ識別子に対応付けて、ステップS319で取得した操作情報を蓄積する。ステップS301に戻る。
【0151】
なお、処理部13は、ユーザ識別子に対応付く操作情報をユーザ管理部112に蓄積することは好適である。
【0152】
(ステップS321)課金部134は、広告主に対する課金の処理のタイミングであるか否かを判断する。課金の処理のタイミングであればステップS322に行き、課金の処理のタイミングでなければステップS323に行く。
【0153】
なお、課金の処理のタイミングは、例えば、特定に時刻になったこと、課金の指示が受信されたことであるが、問わない。
【0154】
(ステップS322)課金部134は、課金処理を行う。ステップS301に戻る。課金処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0155】
(ステップS323)受付部12は、入札情報を受け付けたか否かを判断する。入札情報を受け付けた場合はステップS324に行き、入札を受け付けなかった場合はステップS301に戻る。なお、入札情報は、例えば、一の広告条件と広告主識別子とを含む。
【0156】
(ステップS324)処理部13は、ステップS323で受け付けられた入札情報が有する課金額情報等を、一の広告条件と広告主識別子とに対応付けて蓄積する。ステップS301に戻る。課金額情報等とは、例えば、課金額情報、課金額情報と広告情報である。
【0157】
なお、
図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0158】
次に、ステップS306の広告取得処理の例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0159】
(ステップS401)広告取得部131は、ステップS304で受け付けられた入力情報に対応するユーザ識別子を取得する。
【0160】
(ステップS402)広告取得部131は、ステップS401で取得したユーザ識別子と対になる入力情報を、図示しないバッファから取得する。
【0161】
(ステップS403)広告取得部131は、ステップS401で取得したユーザ識別子と対になる1以上のユーザ属性値をユーザ管理部112から取得する。
【0162】
(ステップS404)広告取得部131は、ステップS401で取得したユーザ識別子と対になる1以上の操作情報をユーザ管理部112から取得する。
【0163】
(ステップS405)広告取得部131は、カウンタiに1を代入する。
【0164】
(ステップS406)広告取得部131は、広告管理部111にi番目の広告条件が存在するか否かを判断する。i番目の広告条件が存在する場合はステップS407に行き、i番目の広告条件が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0165】
(ステップS407)広告取得部131は、i番目の広告条件を広告管理部111から取得する。
【0166】
(ステップS408)広告取得部131は、ステップS402で取得した入力情報を含む情報が、ステップS407で取得した広告条件を満たすか否かを判断する。広告条件を満たす場合はステップS409に行き、広告条件を満たさない場合はステップS411に行く。
【0167】
なお、入力情報を含む情報は、例えば、ステップS403、ステップS404で取得された情報である。
【0168】
(ステップS409)広告取得部131は、i番目の広告条件と対になる1以上の広告情報を広告管理部111から取得する。
【0169】
(ステップS410)広告取得部131は、ステップS409で2以上の広告情報を取得したか否かを判断する。2以上の広告情報を取得した場合はステップS411に行き、2以上の広告情報を取得していない場合は上位処理にリターンする。
【0170】
(ステップS411)広告取得部131は、2以上の各広告情報と対になる課金額情報を取得する。広告取得部131は、2以上の課金額情報を用いて、一の広告情報を取得する。
【0171】
(ステップS412)広告取得部131は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS406に戻る。
【0172】
なお、
図4のフローチャートにおいて、広告取得部131は、1以上の環境情報を取得し、当該環境情報をも用いて、広告条件に合致するか否かを判断しても良い。
【0173】
また、
図4のフローチャートにおいて、1つの広告情報のみを出力したが、2以上の広告情報を出力しても良い。
【0174】
次に、ステップS310のクーポン取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0175】
(ステップS501)クーポン取得部132は、ステップS304で受け付けられた入力情報に対応するユーザ識別子を取得する。
【0176】
(ステップS502)クーポン取得部132は、ステップS501で取得したユーザ識別子と対になる入力情報を、図示しないバッファから取得する。
【0177】
(ステップS503)クーポン取得部132は、ステップS501で取得したユーザ識別子と対になる1以上のユーザ属性値をユーザ管理部112から取得する。
【0178】
(ステップS504)クーポン取得部132は、ステップS501で取得したユーザ識別子と対になる1以上の操作情報をユーザ管理部112から取得する。
【0179】
(ステップS505)クーポン取得部132は、カウンタiに1を代入する。
【0180】
(ステップS506)クーポン取得部132は、クーポン管理部114にi番目のクーポン条件が存在するか否かを判断する。i番目のクーポン条件が存在する場合はステップS507に行き、i番目のクーポン条件が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0181】
(ステップS507)クーポン取得部132は、i番目のクーポン条件をクーポン管理部114から取得する。
【0182】
(ステップS508)クーポン取得部132は、i番目のクーポン条件の判断に用いる情報を取得する。かかる情報は、ステップS501からステップS504で取得した情報のうちのいずれかの情報を含む。次に、クーポン取得部132は、取得した情報が、ステップS507で取得したクーポン条件を満たすか否かを判断する。クーポン条件を満たす場合はステップS509に行き、クーポン条件を満たさない場合はステップS511に行く。
【0183】
(ステップS509)クーポン取得部132は、i番目のクーポン条件と対になる1以上のクーポン情報を広告管理部111から取得する。なお、i番目のクーポン条件と対になる2以上のクーポン情報が存在する場合、クーポン取得部132は、当該2以上のクーポン情報から、一のクーポン情報を選択しても良い。
【0184】
(ステップS510)クーポン取得部132は、他のクーポン情報を出力しても良いか否かを判断する。他のクーポン情報を出力しても良い場合はステップS511に行き、他のクーポン情報を出力しない場合は上位処理にリターンする。
【0185】
なお、1つのクーポン情報のみを出力するか、2以上のクーポン情報を出力しても良いか否かは、例えば、予め決められている。
【0186】
(ステップS511)クーポン取得部132は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS506に戻る。
【0187】
なお、
図5のフローチャートにおいて、クーポン取得部132は、1以上の環境情報を取得し、当該環境情報をも用いて、クーポン条件に合致するか否かを判断しても良い。
【0188】
次に、ステップS322の課金処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0189】
(ステップS601)課金部134は、カウンタiに1を代入する。
【0190】
(ステップS602)課金部134は、格納部11に、課金管理部115に、i番目の広告主識別子が存在するか否かを判断する。i番目の広告主識別子が存在する場合はステップS603に行き、i番目の広告主識別子が存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0191】
(ステップS603)課金部134は、カウンタjに1を代入する。
【0192】
(ステップS604)課金部134は、i番目の広告主識別子と対になるj番目の広告情報が広告管理部111に存在するか否かを判断する。j番目の広告情報が存在する場合はステップS605に行き、j番目の広告情報が存在しない場合はステップS609に行く。
【0193】
(ステップS605)課金部134は、j番目の広告情報と対になる入力条件を広告管理部111から取得する。
【0194】
(ステップS606)課金部134は、入力条件と対になる課金額情報を課金管理部115から取得する。
【0195】
(ステップS607)課金部134は、課金額情報を用いて、i番目の広告主識別子と対になるj番目の広告情報に対する課金額を取得する。
【0196】
(ステップS608)課金部134は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS604に戻る。
【0197】
(ステップS609)課金部134は、ステップS607で取得した1以上の課金額の合計である総課金額を、i番目の広告主識別子と対にして蓄積する。
【0198】
(ステップS610)課金部134は、i番目の広告主識別子で識別される広告主に対して、ステップS609で取得した総課金額を課金するための処理を行う。
【0199】
(ステップS611)課金部134は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
【0200】
次に、ユーザ端末2の動作例について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0201】
(ステップS701)端末受付部22は、ユーザからアクセス指示を受け付けたか否かを判断する。アクセス指示を受け付けた場合はステップS702に行き、アクセス指示を受け付けなかった場合はステップS705に行く。なお、アクセス指示は、例えば、URLを含む。
【0202】
(ステップS702)端末処理部23は、端末格納部21からユーザ識別子を取得する。端末処理部23は、当該ユーザ識別子に対応するアクセス指示を構成する。端末送信部24は、ユーザ識別子に対応するアクセス指示を広告出力装置1に送信する。
【0203】
(ステップS703)端末受信部25は、アクセス指示に対応するウェブページを受信したか否かを判断する。ウェブページを受信した場合はステップS704に行き、ウェブページを受信しなかった場合はステップS703に戻る。
【0204】
(ステップS704)端末処理部23は、受信されたウェブページから出力するウェブページを構成する。端末出力部26は、当該ウェブページを出力する。ステップS701に戻る。
【0205】
(ステップS705)端末受付部22は、ユーザから、検索ボックスに対する入力情報を受け付けたか否かを判断する。入力情報を受け付けた場合はステップS706に行き、入力情報を受け付けなかった場合はステップS707に行く。
【0206】
(ステップS706)端末処理部23は、端末格納部21からユーザ識別子を取得する。端末処理部23は、当該ユーザ識別子に対応する入力情報を構成する。端末送信部24は、ユーザ識別子に対応する入力情報を広告出力装置1に送信する。ステップS701に戻る。
【0207】
(ステップS707)端末受付部22は、ユーザから検索指示を受け付けたか否かを判断する。検索指示を受け付けた場合はステップS708に行き、検索指示を受け付けなかった場合はステップS711に行く。
【0208】
(ステップS708)端末処理部23は、端末格納部21からユーザ識別子を取得する。端末処理部23は、当該ユーザ識別子に対応する検索指示を構成する。端末送信部24は、ユーザ識別子に対応する検索指示を送信する。
【0209】
(ステップS709)端末受信部25は、検索指示に対応する検索結果を受信したか否かを判断する。検索結果を受信した場合はステップS710に行き、ウェブページを受信しなかった場合はステップS709に戻る。
【0210】
(ステップS710)端末処理部23は、受信された検索結果から出力する検索結果を構成する。端末出力部26は、当該検索結果を出力する。ステップS701に戻る。
【0211】
(ステップS711)端末受付部22は、ユーザから操作情報を受け付けたか否かを判断する。操作情報を受け付けた場合はステップS712に行き、操作情報を受け付けなかった場合はステップS713に行く。
【0212】
(ステップS712)端末処理部23は、端末格納部21からユーザ識別子を取得する。端末処理部23は、当該ユーザ識別子に対応する操作情報を構成する。端末送信部24は、ユーザ識別子に対応する操作情報を広告出力装置1に送信する。ステップS701に戻る。
【0213】
(ステップS713)端末受信部25は、情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS714に行き、情報を受信しなかった場合はステップS701に戻る。なお、ここでの情報は、例えば、広告情報、クーポン情報である。
【0214】
(ステップS714)端末処理部23は、受信された情報から出力する情報を構成する。端末出力部26は、当該情報を出力する。ステップS701に戻る。
【0215】
なお、
図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0216】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作例について説明する。
【0217】
今、広告出力装置1の広告管理部111には、
図8に示す広告管理表が格納されている。広告管理表とは、広告情報を管理する表である。広告管理表は、「ID」「広告識別子」「広告情報ファイル」「広告条件識別子」「出力回数」「広告主識別子」「商品識別子」「クリック率」を有する1以上のレコードを管理する。「ID」はレコードを識別する情報である。「広告識別子」は、広告情報を識別する情報である。「広告情報ファイル」は、ここでは広告情報が格納されているファイル名である。当該ファイル名に対応するファイルは、広告管理部111に格納されている、とする。また、広告情報は、ここでは、静止画または動画であるが、文字列等でも良く、データタイプは問わない。「広告条件識別子」は、広告条件を識別する情報である。「出力回数」は、当該広告情報の出力回数である。「広告主識別子」は、広告主の識別子である。ここでの「商品識別子」は、広告情報に対応する商品を識別する情報である。「クリック率」は、広告情報が出力された後にクリックされた率である。「クリック率」は、「クリックされた回数/出力された回数」である。
【0218】
なお、広告管理表において、広告情報と広告条件との対応は、1対1でも、1対多でも、多対1でも、多対多でも良い。
【0219】
広告管理部111には、
図9に示す広告条件管理表が格納されている。広告条件管理表とは、広告条件を管理する表である。広告条件管理表は、「広告条件識別子」「広告条件」を有する1以上のレコードを管理する。「広告条件」は、「入力条件」「現在操作条件」「過去操作条件」「環境条件」を有する。「広告条件」が有する各条件は、ここでは、ANDにより連結される、とする。「広告条件」が有する条件の属性値「-」は、当該条件は無いことを示す。なお、「広告条件」は2以上の条件のORでも良く、自由に設定できる。「入力条件」は、1または2以上の入力情報に基づく条件である。「現在操作条件」は、1または2以上の現在操作情報に基づく条件である。「過去操作条件」は、1または2以上の過去操作情報に基づく条件である。「環境条件」は、1または2以上の環境情報に基づく条件である。なお、「広告条件」は、後述する「リファラー条件」を有しても良い。
【0220】
広告条件管理表(
図9)の「ID=1」の広告条件は、検索ボックスに「s」が入力された場合に満たす条件である。「ID=2」の広告条件は、「せ」が入力された場合に満たす条件である。「ID=5」の広告条件は、「s」が入力された場合であり、当該ユーザの現在操作情報のうちのカートの中の商品の種類情報が「XXX」である場合に満たす条件である。「ID=6」の広告条件は、「s」が入力された場合であり、当該ユーザの過去操作情報のうちの総額が「3万円」以上である場合に満たす条件である。「ID=7」の広告条件は、「s」が入力された場合であり、環境情報のうちの時刻が「22時から24時まで」の値である場合に満たす条件である。「ID=8」の広告条件は、「s」が入力された場合であり、当該ユーザの現在操作情報のうちのカートの中の商品の種類情報が「XXX」である場合であり、当該ユーザの過去操作情報のうちのサイト訪問回数が「10」以上である場合に満たす条件である。
【0221】
また、ユーザ管理部112には、
図10に示すユーザ管理表が格納されている。ユーザ管理表とは、1または2以上のユーザ情報を管理する表である。ユーザ管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「ユーザ静的属性値」「操作情報」を有する1以上のレコードを管理する。「ユーザ静的属性値」は、ここでは「年齢」「性別」「居住地」を有する。「ユーザ静的属性値」は、例えば、ユーザ登録の処理の際に、蓄積される情報である。
【0222】
「操作情報」は、「過去操作情報」「現在操作情報」を有する。「過去操作情報」は「サイト訪問回数」「RFM」「カート落ち商品識別子」を有する。「RFM」は、「最終購入日」「購入回数」「総額」を有する。「現在操作情報」は、「購入商品識別子」「カート商品識別子」「購入フラグ」を有する。「ID」はレコードを識別する情報である。「ユーザ静的属性値」は、ユーザの静的な属性値である。「カート落ち商品識別子」は、カート落ちした商品の商品識別子である。「購入商品識別子」は、ユーザが購入した商品の商品識別子である。「カート商品識別子」は、ユーザがカートに入れた商品の商品識別子である。「購入フラグ」は、今回のサイトでの訪問で、ユーザが商品を購入した(「1」)か、購入していない(「0」)かを示すフラグである。「過去操作情報」「現在操作情報」は、操作情報が受信された際に蓄積される情報である。
【0223】
また、在庫管理部113には、
図11に示す在庫管理表が格納されている。在庫管理表とは、在庫数を含む商品情報を管理する表である。在庫管理表は、「ID」「商品識別子」「商品属性値」を有する1以上のレコードを管理する。「商品属性値」は、「種類情報」「価格」「在庫数」を有する。「種類情報」は、商品の種類を特定する情報である。
【0224】
また、クーポン管理部114には、
図12に示すクーポン管理表が格納されている。クーポン管理表とは、1または2以上のクーポン情報を管理する表である。クーポン管理表は、「ID」「クーポン識別子」「商品識別子」「クーポン情報」「クーポン条件識別子」を有する1以上のレコードを管理する。「ID」はレコードを識別する情報である。「クーポン識別子」はクーポン情報を識別する情報である。「商品識別子」は、クーポン情報が適用される商品の商品識別子である。なお、商品識別子「-(NULL)」に対応するクーポン情報は、広告情報に対応する商品に限定されないクーポン情報である。「クーポン条件識別子」は、クーポン条件を識別する情報である。
【0225】
クーポン管理部114には、
図13に示すクーポン条件管理表が格納されている。クーポン条件管理表とは、1または2以上のクーポン条件を管理する表である。クーポン条件管理表は、「ID」「クーポン条件識別子」「クーポン条件」を有する1以上のレコードを管理する。「クーポン条件」は、「入力条件」「ユーザ属性値条件」「RFM条件」「在庫条件」「リファラー条件」を有する。「クーポン条件」が有する各条件は、ANDにより連結される、とする。「ユーザ属性値条件」とは、1以上のユーザの属性値に関する条件である。「RFM条件」とは、RFMに関する条件である。「在庫条件」は、商品の在庫数に関する条件である。「リファラー条件」は、リファラーに関する条件である。なお、リファラーとは、ユーザーがウェブサイトに流入する際に利用したリンク元のページである。「リファラー条件」は、例えば、URLまたはURIである。
【0226】
クーポン条件管理表(
図13)の「ID=1」のクーポン条件は、検索ボックスに「s」が入力された場合であり、ユーザの年齢が30未満である場合に満たす条件である。「ID=2」のクーポン条件は、検索ボックスに「洗」が入力された場合であり、広告情報に対応する商品識別子と対になる在庫数(当該商品の在庫数)が10以上である場合に満たす条件である。「ID=3」のクーポン条件は、当該ユーザの購入回数が5以上であり、総額が1万円以上である場合に満たす条件である。「ID=4」のクーポン条件は、検索ボックスに「せ」が入力された場合であり、当該ユーザが当該ウェブページに来るまでに、URL「http://www.・・・・・」のウェブページを経由していた場合に満たす条件である。
【0227】
また、課金管理部115には、
図14に示す課金額情報管理表が格納されている。課金額情報管理表とは、1または2以上の課金額情報を管理する表である。課金額情報管理表(
図14)は、「ID」「課金額情報」「広告条件」を有する1以上のレコードを管理する。「課金額情報」は、広告主に課金される金額を決定するための情報である課金額情報である。課金額情報は、ここでは、広告情報の出力回数に基づく情報、月額の情報であるが、問わない。「広告条件」は、広告条件を特定するための情報であり、ここでは、広告条件にマッチするための情報、または広告条件識別子であるが、その表現は問わない。
【0228】
課金額情報管理表(
図14)の「ID=1」のレコードは、広告条件がアルファベット1文字である場合、広告主は「10円×出力回数」を負担することを示す。「ID=2」のレコードは、広告条件がひらがな1文字である場合、広告主は1ヶ月に5000円を負担することを示す。「ID=3」のレコードは、広告条件が漢字1文字である場合、広告主は1ヶ月に3000円を負担することを示す。「ID=4」のレコードは、広告条件識別子「ac03」に対して、広告主は「3円×出力回数」を負担することを示す。「ID=5」のレコードは、広告条件識別子「ac05」に対して、広告主は1ヶ月に2000円を負担することを示す。
【0229】
さらに、課金管理部115には、
図14に示す課金額情報管理表に代えて、
図15に示す課金額情報管理表が格納されていても良い。課金額情報管理表(
図15)は、「ID」「広告条件識別子」「広告識別子」「課金額情報」を有する1以上のレコードを管理する。「課金額情報」は、「出力」「クリック」を有する。「出力」は、広告情報の1回の出力で課金される金額である。「クリック」は、広告情報の1回のクリックで課金される金額である。
図15の課金額情報管理表の課金額情報は、広告主により、広告条件に対して入札された際に蓄積された情報である。
【0230】
以上の状況において、以下の2つの具体例について説明する。具体例1では、
図14に示す課金額情報管理表を用いる。具体例2では、
図15に示す課金額情報管理表を用いる。また、具体例2において、広告管理表(
図8)は、属性「広告条件識別子」を有さない、とする。
【0231】
(具体例1)
ユーザは、ECサイトのサーバにアクセスするためにアクセス指示をユーザ端末2に入力した、とする。すると、ユーザ端末2の端末受付部22は、ユーザからアクセス指示を受け付ける。次に、端末処理部23は、端末格納部21からユーザ識別子「U001」を取得する。なお、端末格納部21には、ユーザ識別子「U001」が格納されている、とする。次に、端末処理部23は、当該ユーザ識別子に対応するアクセス指示を構成する。次に、端末送信部24は、ユーザ識別子に対応するアクセス指示を送信する。なお、ECサイトのサーバは、広告出力装置1でも良いし、図示しない他の装置でも良い。
【0232】
そして、端末受信部25は、アクセス指示に対応するウェブページを受信する。次に、端末処理部23は、受信されたウェブページから出力するウェブページを構成する。端末出力部26は、当該ウェブページを出力する。
【0233】
そして、ユーザは、当該ECサイトにおいて、購入したい商品を探すための操作を行う、とする。そして、ユーザ端末2には、検索ボックスを有するウェブページが出力された、とする。かかるウェブページは、例えば、商品情報を検索するためのページである、とする。
【0234】
次に、ユーザは、購入したい「洗剤」を検索するために、当該ページの検索ボックに「洗剤」を入力しようと、まず「s」を入力した、とする。
【0235】
すると、ユーザ端末2の端末受付部22は、ユーザから入力情報「s」を受け付ける。次に、端末処理部23は、端末格納部21からユーザ識別子「U001」を取得する。端末処理部23は、当該ユーザ識別子に対応する入力情報を構成する。端末送信部24は、ユーザ識別子に対応する入力情報を広告出力装置1に送信する。
【0236】
次に、広告出力装置1の入力受付部121は、ユーザ端末2から、ユーザ識別子「U001」に対応付く入力情報「s」を受信する。次に、処理部13は、入力情報「s」をユーザ識別子「U001」と対にして、図示しないバッファに蓄積する。
【0237】
次に、広告取得部131は、バッファに蓄積された入力情報「s」を用いて、
図4のフローチャートを用いて説明した広告取得処理により、広告情報を取得する。なお、ここで、広告取得部131は、広告条件管理表(
図9)の「ID=1」の広告条件に合致する、と判断する。そして、広告取得部131は、「ID=1」の広告条件識別子「ac01」と対になる広告情報ファイル「ad_011.jpg」を広告管理表(
図8)から取得し、当該広告情報ファイルの中の広告情報を広告管理部111から読み出す。
【0238】
なお、広告取得部131は、広告条件管理表(
図9)の「ID=2」以降の広告条件には合致しない、と判断した、とする。
【0239】
次に、広告出力部141は、取得された「ad_011.jpg」の広告情報を、ユーザ端末2に送信する。
【0240】
次に、ユーザ端末2の端末受信部25は、当該広告情報を受信する。次に、端末処理部23は、受信された広告情報から出力する広告情報を構成する。端末出力部26は、当該広告情報を出力する。かかる出力イメージは、
図16である。
図16において、1600は、ウェブページである。1601は、検索ボックスである。1602は、ユーザが入力した入力情報「s」である。1603は、ユーザ端末2に出力された広告情報である。広告情報1603は、洗剤の広告の情報である。
【0241】
次に、クーポン取得部132は、
図5のフローチャートを用いて説明したクーポン取得処理により、クーポン情報を取得する。なお、ここで、クーポン取得部132は、クーポン管理表(
図12)の「ID=1」のクーポン条件識別子「cc01」で識別されるクーポン条件(
図13)に合致する、と判断する。そして、クーポン取得部132は、「ID=1」のクーポン条件識別子「cc01」と対になるクーポン情報「¥1000OFF」をクーポン管理表(
図12)から取得する。
【0242】
次に、広告出力部141は、取得されたクーポン情報「¥1000OFF」を、ユーザ端末2に送信する。
【0243】
次に、ユーザ端末2の端末受信部25は、当該クーポン情報を受信する。次に、端末処理部23は、受信されたクーポン情報から出力するクーポン情報を構成する。端末出力部26は、当該クーポン情報を出力する。かかる出力イメージは、
図17である。
図17において、1701が、クーポン情報である。ここでのクーポン情報は、広告情報1603に対応するクーポン情報となる。
【0244】
そして、ユーザが、当該広告情報1603または当該クーポン情報1701を指示した場合、当該広告情報1603が示す洗剤を、1000円オフで購入するためのページがユーザ端末2に出力される。その結果、ユーザは、安価に洗剤を購入できるようになる。
【0245】
次に、ユーザは、ユーザ端末2の検索ボックスに「e」を入力した、とする。そして、その結果「せ」が検索ボックスに表示された、とする。
【0246】
次に、ユーザ端末2の端末受付部22は、ユーザから入力情報「e」を受け付ける。そして、端末処理部23は、端末格納部21からユーザ識別子「U001」を取得する。次に、端末処理部23は、当該ユーザ識別子に対応する入力情報「せ」を構成する。次に、端末送信部24は、ユーザ識別子「U001」に対応する入力情報「せ」を広告出力装置1に送信する。なお、ここで、端末処理部23は、当該ユーザ識別子に対応する入力情報「e」を取得し、端末送信部24は、入力情報「e」を広告出力装置1に送信しても良い。かかる場合、広告出力装置1の処理部13は、先に受信している「s」と、後に受信する「e」により、「せ」を構成しても良い。
【0247】
次に、広告出力装置1の入力受付部121は、ユーザ端末2から、ユーザ識別子「U001」に対応付く入力情報「せ」を受信する。次に、処理部13は、入力情報「せ」をユーザ識別子「U001」と対にして、図示しないバッファに蓄積する。
【0248】
次に、広告取得部131は、バッファに蓄積された入力情報「せ」を用いて、
図4のフローチャートを用いて説明した広告取得処理により、広告情報を取得する。なお、ここで、広告取得部131は、広告条件管理表(
図9)の「ID=2」の広告条件に合致する、と判断する。そして、広告取得部131は、「ID=2」の広告条件識別子「ac02」と対になる2つの広告情報ファイル「ad_021.gif」「ad_022.jpg」のうち、一の広告情報ファイル「ad_021.gif」を広告管理表(
図8)から取得し、当該広告情報ファイルが特定する広告情報を広告管理部111から読み出す、とする。なお、広告取得部131は、2つの広告情報のうち、ランダムに広告情報を選択しても良いし、前回に選択した広告情報ではない広告情報を選択しても良いし、ユーザ属性値や操作情報等に基づいて広告情報を選択しても良い。
【0249】
なお、広告取得部131は、広告条件管理表(
図9)の「ID=1」および「ID=3」以降の広告条件には合致しない、と判断した、とする。
【0250】
次に、広告出力部141は、取得された「ad_021.gif」の広告情報を、ユーザ端末2に送信する。
【0251】
次に、ユーザ端末2の端末受信部25は、当該広告情報を受信する。次に、端末処理部23は、受信された広告情報から出力する広告情報を構成する。端末出力部26は、当該広告情報を出力する。かかる出力イメージは、
図18である。
図18において、1801の検索ボックスには、入力情報「せ」が表示されている。1802は、新たに受信された広告情報である。
【0252】
次に、クーポン取得部132は、
図5のフローチャートを用いて説明したクーポン取得処理により、クーポン情報を取得しようとするが、取得できなかった、とする。
【0253】
そして、ユーザは、広告情報1802を見たが、興味をそそられず、検索ボックスに「洗剤」を入力後、検索ボタン1703を入力した、とする。なお、「せ」の入力から「洗剤」の入力に至る「せん」の入力の段階でも、広告情報または/およびクーポン情報が、広告出力装置1からユーザ端末2に送信され、ユーザ端末2で出力されることはあり得る。
【0254】
次に、ユーザ端末2から広告出力装置1に、「洗剤」を含む検索指示が送信される。次に、広告出力装置1は、当該検索指示を受信し、1以上の商品情報を検索し、当該1以上の商品情報を有するウェブページをユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、当該ウェブページを受信し、出力する。
【0255】
(具体例2)
具体例2において、ユーザは、具体例1における操作と同様の操作を行い、ユーザ端末2には、検索ボックスを有するウェブページが出力された、とする。かかるウェブページは、例えば、商品情報を検索するためのページである。
【0256】
次に、ユーザは、購入したい「洗剤」を検索するために、当該ページの検索ボックに「洗剤」を入力しようと、まず「s」を入力した、とする。
【0257】
すると、ユーザ端末2の端末受付部22は、ユーザから入力情報「s」を受け付ける。次に、端末処理部23は、端末格納部21からユーザ識別子「U001」を取得する。端末処理部23は、当該ユーザ識別子に対応する入力情報を構成する。端末送信部24は、ユーザ識別子に対応する入力情報を広告出力装置1に送信する。
【0258】
次に、広告出力装置1の入力受付部121は、ユーザ端末2から、ユーザ識別子「U001」に対応付く入力情報「s」を受信する。次に、処理部13は、入力情報「s」をユーザ識別子「U001」と対にして、図示しないバッファに蓄積する。
【0259】
次に、広告取得部131は、バッファに蓄積された入力情報「s」を用いて、
図4のフローチャートを用いて説明した広告取得処理により、広告情報を取得する。
【0260】
ここで、広告取得部131は、広告条件管理表(
図9)の「ID=2」の広告条件に合致する、と判断する。次に、広告取得部131は、「ID=2」の広告条件識別子「ac02」と対になる広告識別子「A008」「A038」を課金額情報管理表(
図15)から取得する。また、広告取得部131は、広告識別子「A008」「A038」と対になる課金額情報を課金額情報管理表(
図15)から取得する。
【0261】
そして、広告取得部131は、広告識別子「A008」「A038」と対になる課金額情報のうちの属性「クリック」の属性値「3円」「5円」を用いて、高額である「5円」と対になる広告識別子「A008」を取得する。次に、広告取得部131は、広告管理表(
図8)を参照し、当該広告識別子「A008」と対になる広告情報ファイルの中の広告情報を取得する。
【0262】
次に、広告出力部141は、取得された広告情報を、ユーザ端末2に送信する。
【0263】
次に、ユーザ端末2の端末受信部25は、当該広告情報を受信する。次に、端末処理部23は、受信された広告情報から出力する広告情報を構成する。端末出力部26は、当該広告情報を出力する。
【0264】
なお、上記の具体例において、広告取得部131は、「課金額情報」のうちの「クリック(クリック単価)×クリック率」の大きな値の方を、出力する広告情報を決定しても良い。つまり、広告取得部131は、例えば、「「クリック」×クリック率」が大きい方の広告情報を取得しても良い。つまり、広告取得部131は、広告識別子「A008」についての「5円×c08」を取得する。また、広告取得部131は、広告識別子「A038」についての「5円×c38」を取得する。次に、広告取得部131は、「10円×c08」と「5円×c38」とを比較し、大きい方の値に対応する広告情報を取得しても良い。
【0265】
なお、ここで、仮に、広告取得部131は、広告条件管理表(
図9)の「ID=2」の広告条件ではなく、「ID=1」の広告条件に合致する、と判断した、する。かかる場合、次に、広告取得部131は、「ID=1」の広告条件識別子「ac01」と対になる広告識別子「A001」「A003」を課金額情報管理表(
図15)から取得する。また、広告取得部131は、広告識別子「A001」「A003」と対になる課金額情報を課金額情報管理表(
図15)から取得する。
【0266】
そして、広告取得部131は、広告識別子「A001」「A003」と対になる課金額情報のうちの属性「出力」の属性値「3円」「5円」を用いて、高額である「5円」と対になる広告識別子「A003」を取得する。次に、広告取得部131は、広告管理表(
図8)を参照し、当該広告識別子「A003」と対になる広告情報ファイル「ad_0031.jpg」の中の広告情報を取得する。
【0267】
次に、広告出力部141は、取得された「ad_0031.jpg」の広告情報を、ユーザ端末2に送信する。
【0268】
次に、ユーザ端末2の端末受信部25は、当該広告情報を受信する。次に、端末処理部23は、受信された広告情報から出力する広告情報を構成する。端末出力部26は、当該広告情報を出力する。
【0269】
なお、具体例2において、具体例1と同様に、クーポン取得処理等を行っても良いし、行わなくても良い。
【0270】
また、具体例2において、広告取得部131は、「課金額情報」のうちの「出力」「クリック」の両方を用いて、出力する広告情報を決定しても良い。つまり、広告取得部131は、例えば、「「出力」+「クリック」×クリック率」が大きい方の広告情報を取得しても良い。つまり、広告取得部131は、広告識別子「A001」についての「3円+10円×c01」を取得する。また、広告取得部131は、広告識別子「A003」についての「5円+5円×c03」を取得する。次に、広告取得部131は、「3円+10円×c01」と「5円+5円×c03」とを比較し、大きい方の値に対応する広告情報を取得しても良い。
【0271】
以上、本実施の形態によれば、検索を行う前に、適切な広告をユーザに提示できる。なお、検索を行う前とは、例えば、検索ボックスにおいて、文字列を入力している途中である。
【0272】
また、本実施の形態によれば、検索を行う前に、適切なクーポンをユーザに提示できる。
【0273】
さらに、本実施の形態によれば、広告主に適切な課金が行える。また、一の広告条件に対して、複数の課金額情報と複数の広告情報を管理できる結果、一の広告条件に対する入札ができる。
【0274】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における広告出力装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、検索前における検索ボックスへの入力情報を受け付ける入力受付部と、入力情報に関する入力条件を含む広告条件に対応付く1以上の広告情報を格納している広告管理部から、前記入力受付部が受け付けた前記入力情報が満たす広告条件に対応付く広告情報を取得する広告取得部と、前記広告取得部が取得した前記広告情報を出力する広告出力部として機能させるためのプログラムである。
【0275】
また、
図19は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の広告出力装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図19は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図20は、システム300のブロック図である。
【0276】
図19において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0277】
図20において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0278】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の広告出力装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0279】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の広告出力装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0280】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0281】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0282】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0283】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0284】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0285】
以上のように、本発明にかかる広告出力装置1は、検索を行う前に、適切な広告をユーザに提示できるという効果を有し、広告サーバ等として有用である。
【符号の説明】
【0286】
A 情報システム
1 広告出力装置
2 ユーザ端末
11 格納部
12 受付部
13 処理部
14 出力部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 端末受信部
26 端末出力部
111 広告管理部
112 ユーザ管理部
113 在庫管理部
114 クーポン管理部
115 課金管理部
121 入力受付部
131 広告取得部
132 クーポン取得部
133 検索部
134 課金部
141 広告出力部
【要約】
【課題】従来、検索を行う前に、適切な広告をユーザに提示できなかった。
【解決手段】検索前における検索ボックスへの入力情報を受け付ける入力受付部121と、入力情報に関する入力条件を含む広告条件に対応付く1以上の広告情報を格納している広告管理部111から、入力受付部121が受け付けた入力情報が満たす広告条件に対応付く広告情報を取得するクーポン取得部132と、クーポン取得部132が取得した広告情報を出力する広告出力部141とを具備する広告出力装置1により、検索を行う前に、適切な広告をユーザに提示できる。
【選択図】
図2