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特許7492695輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法
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  • 特許-輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-22
(45)【発行日】2024-05-30
(54)【発明の名称】輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20240101AFI20240523BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20240523BHJP
【FI】
G06Q10/08
B65G61/00 540
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023519216
(86)(22)【出願日】2021-09-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-06
(86)【国際出願番号】 CN2021119579
(87)【国際公開番号】W WO2022063117
(87)【国際公開日】2022-03-31
【審査請求日】2023-03-24
(31)【優先権主張番号】202011035766.5
(32)【優先日】2020-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520107515
【氏名又は名称】長沙行深智能科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHANGSHA XINGSHEN INTELLIGENT TECHNOLOGY CO., LTD
【住所又は居所原語表記】C3 Science and Technology New Town, Langli Sub-district, Changsha County, Hunan Province
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】安向京
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-069753(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0235508(US,A1)
【文献】特表2007-507778(JP,A)
【文献】国際公開第2007/049758(WO,A1)
【文献】特開2010-047423(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
B65G 61/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各容器は、物品保管用のユニット化空間として一意の識別IDを有し、容器の制御ユニットは電子情報記録の照合と被制御機構の動作により、前記容器の開閉を実現し、システムの制御ユニットは電子情報記録の照合と被制御機構の動作により、前記容器とキャリアとのロック及び取り外しを実現することと、
使用権者は、システムの制御ユニットを介して一定の仕様のユニット化空間の使用権を申請し、前記申請が承認された場合、電子情報記録により前記容器の使用権を申請者に付与し、前記申請者はシステムの制御ユニットを介して前記容器の使用権を取得することと、
前記容器が搬送設備を介して保管、輸送される場合、運送業者は前記容器の輸送権のみを有し、前記容器は使用権者の制御下で閉鎖状態にあることと、
輸送権者が使用権者の要求に応じ前記容器を指定された目的地に搬送した後、前記容器の輸送権者の輸送権が終了し、前記容器の使用権者はシステムの制御ユニットを介して電子情報照合により容器の開梱を完了し、すなわち、前記ユニット化空間の使用権を行使することと、
を含み、
前記各容器は一意の識別用の電子タグを持ち、物流車両は、前記電子タグに従って容器を識別して運送を完了し、各容器の使用権者は、前記電子タグに従って容器の制御を完了し、
前記容器の制御は、
a)物流車両が容器のロックを完了すると、容器の所有権者が、電子タグに従って物流車両と容器のロック状態を制御できることと、
b)容器が、容器の所有者の制御下でのみ物流車両から分離可能であることと、
c)容器が、容器の使用権者の制御下でのみ開梱またはロック可能であることと、
を含むことを特徴とする、輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法。
【請求項2】
容器の使用権を取得した使用権者は、前記容器に物品を入れ、容器の使用権者は、電子情報変更により容器の使用権を制御または移転することで、容器内の物品の所有権または処分権の移転を実現することを特徴とする、請求項1に記載の輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法。
【請求項3】
電子プラットフォームでのショッピングでは、直接電子プラットフォームを介して物品を選択または購入した後、物品は配送倉庫内で仕分けられた後、容器内に送られ、容器の電子タグは物品の所有者の目印となり、物品の所有者は、容器の使用権を取得することで物品の所有権を取得することを特徴とする、請求項1に記載の輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法。
【請求項4】
一度に仕分けられた物品は、目的地情報に従って容器に直接入り、前記容器は、目的地情報に従って物品の所有権者に直接送られることを特徴とする、請求項3に記載の輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法。
【請求項5】
製造業者の移動販売において、製造業者は容器の使用権者であり、物流車両は輸送権を持つキャリアとして製造業者から容器を輸送するが、容器の使用権を有さず、製造業者は、独立した使用権を持つ容器内に商品を保管することを特徴とする、請求項1に記載の輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法。
【請求項6】
製造業者は、容器の使用権により「移動在庫」を達成し、すなわち、ビッグデータまたはクラウド情報の流れを利用して、独立した使用権を持つ容器内に商品を保管し、物流車両が「絶対的な目的地なし」に従って搬送、配送し、最終的に販売を完了することを特徴とする、請求項5に記載の輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法。
【請求項7】
物流システム全体は、独立した搬送・運送業者と独立した空間管理事業者を含み、すなわち、すべての物流車両は、搬送キャリアとして独立した搬送・運送業者に属し、すべての容器は、独立した空間管理事業者に属することを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法。
【請求項8】
前記容器は公共プラットフォームユニットであり、容器内に保管されている物品の所有者は、物流委託の完了後に容器の使用権者となることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法。
【請求項9】
前記物流車両は、人が運転する車両または自動運転の知能システムであり、人が運転する車両及び/または自動運転の知能システムの所有権は、物流システムにおける搬送・運送業者に帰属し、容器は、物品の所有者または物流システムにおける空間管理事業者に帰属することを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法。
【請求項10】
前記容器の使用権者は、インターネットまたはAPPを介して容器の使用権を行使または移転することを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法。
【請求項11】
容器ごとに輸送中の動的管理を行うことで、輸送中の物品を1つずつ動的かつ柔軟に管理し、ユニット化空間である容器は、その使用権が空間管理事業者によって管理され、容器の輸送権は搬送・運送業者によって管理されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2020年09月27日に出願された中国特許出願第202011035766.5号(発明名称が「輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法」である)に基づき、その優先権を主張するものであり、当該中国特許出願全体の内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、主に物流の分野に関し、特に、輸送、移転、使用、共有、組み合わせ、一時保管、処理などの管理を実現する、輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
物流及び宅配産業の継続的な発展に伴い、物流を通じて搬送される物品の数は毎年増加しており、徐々に人々の生活様式や業者の販売方法になっている。
【0004】
従来の物流業界では一般的に、所有権と輸送権を結合した方式を採用しており、すなわち、搬送車両と物品を収納するための容器は、同じ物流事業者に属する。物流事業者は、物品の集荷を完了し、1つずつまたは複数回仕分けして容器に詰め、その後、目的地や荷受人に物品が届くまで、自分の所有車両で容器を搬送する。既存の配送では、宅配員が乗用車上の容器を介して1つずつの場所または一括的に多級配送所で配送される物品を集め、自分の容器に入れて搬送を完了するのが一般的である。
【0005】
上記の従来方式には、以下の欠点がある。
1、容器と搬送車両は同じ物流事業者に属しているため、一旦物品が容器内に入ると、物品の所有者は物品の安全性を保証できなくなり、物流事業者の信頼度に依存しかできない。
2、物流事業者にとって、核心的かつ重要な任務は、物品の収集と保管ではなく、車両による搬送であり、これは物流事業者の配送効率が非常に低い原因となっている。
3、ネットショッピングの場合、上記の従来方式では、販売対象を確定した物品が所有権変更後に輸送を開始することが要求されているため、物品が購入者に到達するまでに、電子ストアで複数回の仕分け、複数回の搬送、さらには複数回の配送が必要になり、リソースの浪費を引き起こし、配送効率も大幅に低下させる。
4、無人物流の場合、無人搬送プラットフォームを介して容器の配送を完成することが多いが、無人搬送プラットフォーム自体の最大の利点は、物品の複数回の仕分けや複数の容器の間の複数回のピックアンドプレース作業ではなく、長期的かつ継続的な操作モードにあるため、無人物流の開発が大きく制限される。
5、現在、電子商取引業者が自ら梱包を完了し、電子フォームを貼り付けて輸送管理を行うため、輸送を開始する前に荷受人と配送先を明確にする必要がある。すなわち、輸送(最後の輸送)は物品の所有権の移転後に発生する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術に存在する技術的問題を克服し、より効率的で、適用範囲が広く、安全性に優れた、輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術的課題を解決するために、本発明は、以下の技術的手段を採用する。
【0008】
各容器は、物品保管用のユニット化空間として一意の識別IDを有し、電子情報記録の照合と被制御機構の動作により、前記容器の開閉を実現し、前記容器とキャリアとのロック及び取り外しを実現することと、
使用権者は、一定の仕様のユニット化空間の使用権を申請し、前記申請が承認された場合、電子情報記録により前記容器の使用権を前記申請者に付与し、前記申請者は前記容器の使用権を取得することと、
前記容器が搬送設備を介して保管、輸送される場合、運送業者は前記容器の輸送権のみを有し、この過程で、前記容器は使用権者の制御下で閉鎖状態にあることと、
輸送権者が使用権者の要求に応じ前記容器を指定された目的地に搬送した後、前記容器の輸送権者の輸送権が終了し、前記容器の使用権者は電子情報照合により容器の開梱を完了し、すなわち、前記ユニット化空間の使用権を行使することと、
を含む、輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法である。
【0009】
本発明のさらなる改良として、容器の使用権を取得した使用権者は、前記容器に物品を入れ、容器の使用権者は、電子情報変更により容器の使用権を制御または移転することで、容器内の物品の所有権または処分権の移転を実現する。
【0010】
本発明のさらなる改良として、電子プラットフォームでのショッピングでは、直接電子プラットフォームを介して物品を選択または購入した後、物品は配送倉庫内で仕分けられた後、容器内に送られ、容器の電子タグは物品の所有者の目印となり、物品の所有者は、容器の使用権を取得することで物品の所有権を取得する。
【0011】
本発明のさらなる改良として、一度に仕分けられた物品は、目的地情報に従って容器に直接入り、前記容器は、目的地情報に従って物品の所有権者に直接送られる。
【0012】
本発明のさらなる改良として、製造業者の移動販売において、製造業者は容器の使用権者であり、物流車両は輸送権を持つキャリアとして製造業者から容器を輸送するが、容器の使用権を有さず、製造業者は、独立した使用権を持つ容器内に商品を保管する。
【0013】
本発明のさらなる改良として、製造業者は、容器の使用権により「移動在庫」を達成し、すなわち、ビッグデータまたはクラウド情報の流れを利用して、独立した使用権を持つ容器内に商品を保管し、物流車両が「絶対的な目的地なし」に従って搬送、配送し、最終的に販売を完了する。
【0014】
本発明のさらなる改良として、物流システム全体は、独立した搬送・運送業者と独立した空間管理事業者を含み、すなわち、すべての物流車両は、搬送キャリアとして独立した搬送・運送業者に属し、すべての容器は、独立した空間管理事業者に属する。
【0015】
本発明のさらなる改良として、前記容器は公共プラットフォームユニットにすることができ、容器内に保管されている物品の所有者は、物流委託の完了後に容器の使用権者となる。
【0016】
本発明のさらなる改良として、前記物流車両は、人が運転する車両または自動運転の知能システムであり、人が運転する車両及び/または自動運転の知能システムの所有権は、物流システムにおける搬送・運送業者に帰属し、容器は、物品の所有者または物流システムにおける空間管理事業者に帰属する。
【0017】
本発明のさらなる改良として、前記各容器は一意の識別用の電子タグを持ち、前記物流車両は、前記電子タグに従って容器を識別して運送を完了し、各容器の使用権者は、前記電子タグに従って容器の制御を完了する。
【0018】
本発明のさらなる改良として、前記容器の制御は、
a)一旦物流車両が容器のロックを完了すると、容器の所有権者が、電子タグに従って物流車両と容器のロック状態を制御できることと、
b)容器が、容器の所有者の制御下でのみ物流車両から分離可能であることと、
c)容器が、容器の使用権者の制御下でのみ開梱またはロック可能であることと、
を含む。
【0019】
本発明のさらなる改良として、前記容器の使用権者は、インターネットまたはAPPを介して容器の使用権を行使または移転する。
【0020】
本発明のさらなる改良として、容器ごとに輸送中の動的管理を行うことで、輸送中の物品を1つずつ動的かつ柔軟に管理し、ユニット化空間である容器は、その使用権が空間管理事業者によって管理され、容器の輸送権は搬送・運送業者によって管理される。
【発明の効果】
【0021】
従来技術と比較して、本発明は以下の利点を有する。本発明の輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法では、各容器は標準的な物品収容ユニットとして使用され、各容器の使用権は電子タグによりマークされる。物流車両などのキャリアは、前記容器の搬送キャリアとして前記容器の物流搬送を完了する。物流車両による容器の物流搬送過程では、前記容器は搬送キャリア上にあり、輸送権者の制御下でロック状態にあり、または輸送権者によってロックされる。前記物流車両などのキャリアが容器を指定された目的地に輸送した後、前記容器は物流車両から分離し、使用権者の制御下で電子タグの照合及び検証によって容器の開梱またはロック作業を完了する。このように、すべての容器は再仕分けせずに、独立した所有権を持つ物流車両などのキャリアによって配送を完了し、全体的な搬送効率を向上させ、アイドルコストを節約する。本発明では、物品ごと(物品の組み合わせであってもよい)に一意のIDを付与し、当該物品(物品の組み合わせであってもよい)を一意のIDを有するユニット化空間に入れることにより、各物品の全過程にわたる動的かつ柔軟な管理を実現し、より柔軟で正確な物品管理を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明にかかる方法の概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面及び具体的な実施形態を参照して、本発明についてさらに詳細に説明する。
【0024】
図1に示すように、本発明の輸送権と使用権を分離したユニット化空間管理方法は、
各容器が標準的な物品収容ユニットとして使用され、各容器の使用権が電子タグによりマークされることと、
物流車両などのキャリアが、前記容器の搬送キャリアとして前記容器の物流搬送を完了し、物流車両による容器の物流搬送過程では、前記容器が搬送車上にあり、輸送権者の制御下でロック状態にあることと、
前記物流車両が容器を指定された目的地に輸送した後、前記容器は物流車両から分離し、容器の使用権者の制御下で電子タグの照合及び検証によって容器の開梱またはロック作業を完了することと、
を含む。
【0025】
具体的な適用例では、一旦物品をある容器内に入れると、物品の所有者は容器の使用権者になる。
【0026】
具体的な適用例では、前記容器は、コンテナ、貨物ボックスまたは他の構造形態である。
【0027】
本発明において、使用権と輸送権を分離することによる1つの利点は、使用権を分離することにより、容器内の物品の所有権(処分権)移転のタイミングと輸送のタイミングとを分離して、出荷した後に取引することを実現できることである。本発明の核心は、輸送を開始するために明確な目的地を必要とせず、ユニット化空間の一意のID管理データベースと輸送管理データベースにより、物品の輸送管理と所有権管理を分離することである。
【0028】
電子プラットフォームでのショッピングを例にとると、直接電子プラットフォームを介して物品を選択または購入した後、物品は配送倉庫(物流倉庫)内で仕分けられた後、容器内に送られ、容器の電子タグは物品の所有者の目印となり、物品の所有者は、物品の所有権と容器の使用権を取得している。このように、すべての容器は再仕分けせずに、独立した輸送権を持つ物流車両によって配送を完了し、全体的な搬送効率を向上させ、アイドルコストを節約する。
【0029】
好ましい実施形態では、一度に仕分けられた物品は、目的地情報に従って容器に直接入り、前記容器は、目的地情報に従って物品の所有権者に直接送られ、中間プロセスを節約する。
【0030】
製造業者の移動販売を例にとると、製造業者は容器の使用権者であり、物流車両は輸送権を持つキャリアとして製造業者から容器を輸送するが、容器の使用権を有さず、製造業者は、独立した使用権を持つ容器内に商品を保管する。そのため、製造業者は、本発明の上記方法により、「移動在庫」を実現し、すなわち、ビッグデータまたはクラウド情報の流れを利用して、独立した使用権を持つ容器内に商品を保管し、物流車両が「絶対的な目的地なし」に従って搬送、配送し、販売を完了することができる。前記「絶対的な目的地なし」という概念には、「保管/乗車時に目的地なし」、「途中で目的地を変更する」などの方式が含まれる。
【0031】
具体的な適用例では、物流システム全体は、独立した搬送・運送業者と独立した空間管理事業者を含み、すなわち、すべての物流車両は、搬送キャリアとして独立した搬送・運送業者に属し、すべての容器は、独立した空間管理事業者に属する。前記容器は公共プラットフォームユニットにすることができ、容器内に保管されている物品の所有者は、物流委託の完了後に容器の使用権者となることが理解できる。
【0032】
具体的な適用例では、物流車両は、実際の需要に応じて、人が運転する車両、または自動運転の知能システム(例えば、無人車両)を選択することができ、人が運転する車両及び/または自動運転の知能システムの所有権は、物流システムにおける搬送・運送業者に帰属し、容器は、物品の所有者または物流システムにおける空間管理事業者に帰属する。
【0033】
具体的な適用例では、各容器は一意の識別用の電子タグを持ち、前記物流車両は、前記電子タグに従って容器を識別して運送を完了し、各容器の使用権者は、前記電子タグに従って容器の制御を完了する。具体的には、
一旦物流車両が容器のロックを完了すると、容器の使用権者が、電子タグに従って物流車両と容器のロック状態を制御できることと、
容器が、容器の使用権者の制御下でのみ物流車両から分離可能であることと、
容器が、容器の使用権者の制御下でのみ開梱またはロック可能であることと、
を含む。
【0034】
具体的な適用例では、容器の使用権者は、インターネットまたはAPPなどを介して容器を制御する。
【0035】
上記は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲は上記の実施形態に限定されず、本発明の思想に基づくすべての技術的手段は、本発明の保護範囲に属する。なお、当業者にとって、本発明の原理を逸脱しない前提で、本発明に対する若干の改良及び修飾は、本発明の保護範囲内とみなされるべきである。
図1