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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-22
(45)【発行日】2024-05-30
(54)【発明の名称】浄水器
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/28 20230101AFI20240523BHJP
   C02F 1/44 20230101ALI20240523BHJP
【FI】
C02F1/28 S
C02F1/44 B
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2023107491
(22)【出願日】2023-06-29
【審査請求日】2023-07-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591141991
【氏名又は名称】株式会社Deto
(74)【代理人】
【識別番号】100125265
【弁理士】
【氏名又は名称】貝塚 亮平
(74)【代理人】
【識別番号】100224007
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷 潮
(72)【発明者】
【氏名】奥山 愼司
【審査官】片山 真紀
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-303880(JP,A)
【文献】特開2004-174324(JP,A)
【文献】特開2009-061352(JP,A)
【文献】国際公開第99/041203(WO,A1)
【文献】実開平06-021790(JP,U)
【文献】特開2009-279559(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C02F1/00-78
B01D61/00-71/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水器具に接続される本体部と、前記本体部に対して脱着可能なカートリッジと、を備え、前記給水器具から供給される原水を前記カートリッジにおいて浄化して浄水にする浄水器であって、
前記本体部は、
前記給水器具から前記原水が流入する原水流入部と、
前記浄水器の外部への前記原水の放出と、前記浄水器の外部への前記浄水の放出とに兼用される開口を有し、前記原水又は前記浄水を放出するための放出部と、
前記原水流入部と流体連通可能で、前記原水を前記カートリッジに送水するための原水送水口と、前記放出部が有する前記開口と流体連通可能で、前記カートリッジを通過した前記浄水を受水するための浄水受水口とが設けられ、前記カートリッジとの連結に用いられる本体部側連結部と、を有し、
前記カートリッジは、
前記原水送水口に連結可能な原水受水口と、前記浄水受水口に連結可能な浄水送水口とが設けられ、前記本体部との連結に用いられるカートリッジ側連結部と、
前記原水受水口から受水された前記原水を浄化する浄化材を内蔵可能な浄化材内蔵部と、を備え、
前記本体部には、前記本体部側連結部と前記カートリッジ側連結部との連結がされていない状態であるオフ状態と、前記本体部側連結部と前記カートリッジ側連結部とが所定の連結方向に連結されている状態であるオン状態と、を切り替える連結操作を行うための連結操作部が設けられており、
前記連結操作部は、前記連結方向に平行な第1中心軸線を中心に回動可能であり、前記カートリッジが前記本体部から離脱しないように互いに固定されている前記オン状態において当該連結操作部が回転されることによって、前記オフ状態に切り替わるように構成され、
前記カートリッジは、前記オン状態において、前記原水受水口が前記第1中心軸線上で前記本体部の原水送水口に連結し、前記浄水送水口が前記第1中心軸線とは異なる、前記連結方向に平行な第2中心軸線上で前記本体部の浄水受水口に連結する
ことを特徴とする浄水器。
【請求項2】
前記カートリッジは、前記原水受水口及び前記浄水送水口の配列方向を長辺とし、当該長辺に直交する方向を短辺とする断面を有する扁平の略直方体の形状を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
【請求項3】
前記本体部側連結部は、
前記原水送水に係る原水送水側留め具と、
前記浄水受水に係る浄水受水側留め具と、を含み、
前記カートリッジ側連結部は、
前記原水受水に係る原水受水側留め具と、
前記浄水送水に係る浄水送水側留め具と、を含み、
前記原水送水側留め具と前記原水受水側留め具との係合及び前記浄水送水側留め具と前記浄水受水側留め具との係合により、前記本体部と前記カートリッジとの連結がされる
ことを特徴とする請求項に記載の浄水器。
【請求項4】
前記本体部側連結部は、
前記原水送水口を有する本体部側原水管と、
前記浄水受水口を有する本体部側浄水管と、を含み、
前記カートリッジ側連結部は、
前記原水受水口を有し、前記本体部側原水管よりも大径のカートリッジ側原水管と、
前記浄水送水口を有し、前記本体部側浄水管よりも大径のカートリッジ側浄水管と、を含み、
前記本体部と前記カートリッジとの連結がされることにより、前記本体部側原水管と前記カートリッジ側原水管とが接続され、且つ、前記本体部側浄水管と前記カートリッジ側浄水管とが接続される
ことを特徴とする請求項に記載の浄水器。
【請求項5】
前記本体部側連結部は、
前記原水送水口に係る原水送水側留め具と、
前記浄水受水口に係る浄水受水側留め具と、を含み、
前記カートリッジ側連結部は、
前記原水受水口に係る原水受水側留め具と、
前記浄水送水口に係る浄水送水側留め具と、を含み、
前記原水送水側留め具と前記原水受水側留め具との係合及び前記浄水送水側留め具と前記浄水受水側留め具との係合により、前記本体部と前記カートリッジとの連結がされ、
前記本体部側原水管は、前記本体部の外面に形成された窪みである原水管側凹部の内側に設けられ、
前記本体部側浄水管は、前記本体部の外面に形成された窪みである浄水管側凹部の内側に設けられ、
前記原水送水側留め具と前記原水受水側留め具とは、前記原水管側凹部の内側において係合され、
前記浄水送水側留め具と前記浄水受水側留め具とは、前記浄水管側凹部の内側において係合される
ことを特徴とする請求項4に記載の浄水器。
【請求項6】
前記本体部側原水管は、前記本体部の外面に形成された窪みである原水管側凹部の内側に設けられ、
前記本体部側浄水管は、前記本体部の外面に形成された窪みである浄水管側凹部の内側に設けられ、
前記第1中心軸線は、前記本体部側原水管のうち前記カートリッジ側原水管と接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側原水管の中心軸線であり、前記原水管側凹部の内側を通過し、
前記第2中心軸線は、前記本体部側浄水管のうち前記カートリッジ側浄水管と接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側浄水管の中心軸線であり、前記浄水管側凹部の内側を通過し、
前記第1中心軸線に垂直な面内における前記原水管側凹部の内側部分の面積は、前記第2中心軸線に垂直な面内における前記浄水管側凹部の内側部分の面積よりも大きい
ことを特徴とする請求項に記載の浄水器。
【請求項7】
前記本体部側原水管は、前記本体部の外面に形成された窪みである原水管側凹部の内側に設けられ、
前記本体部側浄水管は、前記本体部の外面に形成された窪みである浄水管側凹部の内側に設けられ、
前記第1中心軸線は、前記本体部側原水管のうち前記カートリッジ側原水管と接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側原水管の中心軸線であり、
前記第2中心軸線は、前記本体部側浄水管のうち前記カートリッジ側浄水管と接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側浄水管の中心軸線であり、
当該第1中心軸線の方向における前記原水管側凹部の深さは、当該第2中心軸線の方向における前記浄水管側凹部の深さよりも深く、かつ前記カートリッジ側原水管の長さは、前記カートリッジ側浄水管の長さよりも短い、或いは
当該第1中心軸線の方向における前記原水管側凹部の深さは、当該第2中心軸線の方向における前記浄水管側凹部の深さよりも浅く、かつ前記カートリッジ側原水管の長さは、前記カートリッジ側浄水管の長さよりも長い
ことを特徴とする請求項に記載の浄水器。
【請求項8】
前記本体部は、前記放出部が有する前記開口から前記原水及び前記浄水のいずれの水を放出するかが選択操作されるための第1切換操作手段を備え、
前記本体部は、
前記第1切換操作手段によって前記浄水が選択された場合、前記原水送水口と前記原水流入部とが流体連通するとともに、前記浄水受水口と前記放出部が有する前記開口とが流体連通し、
前記第1切換操作手段によって前記原水が選択された場合、前記原水流入部と前記放出部が有する前記開口とが直接流体連通する
ように構成された
ことを特徴とする請求項に記載の浄水器。
【請求項9】
前記本体部には、前記原水管側凹部と前記浄水管側凹部とを連通する連通部が形成され、
前記オフ状態において、
前記原水送水側留め具及び前記浄水受水側留め具は、前記原水管側凹部に位置し、
前記オン状態において、
前記原水送水側留め具は、前記原水管側凹部に位置し、
前記浄水受水側留め具は、前記連通部を介して前記浄水管側凹部に位置する
ことを特徴とする請求項に記載の浄水器。
【請求項10】
前記浄水受水側留め具は、前記第2中心軸線の方向において、前記原水送水側留め具よりも深い位置に設けられている
ことを特徴とする請求項9に記載の浄水器。
【請求項11】
前記原水送水側留め具及び前記浄水受水側留め具は、前記原水管側凹部の内周面に周方向に形成された溝内を前記第1中心軸線を中心に回動可能であり、
前記連結操作は、前記原水送水側留め具及び前記浄水受水側留め具を前記第1中心軸線を中心に回動させる操作である
ことを特徴とする請求項に記載の浄水器。
【請求項12】
前記本体部側連結部は、複数の前記原水送水側留め具と、単数の前記浄水受水側留め具と、を含み、
前記カートリッジ側連結部は、前記原水送水側留め具と同数の複数の前記原水受水側留め具と、単数の前記浄水送水側留め具と、を含み、
複数の前記原水送水側留め具のそれぞれと複数の前記原水受水側留め具のそれぞれとは、互いに一対一の関係で係合される
ことを特徴とする請求項に記載の浄水器。
【請求項13】
前記本体部側連結部は、
前記原水送水口に係る原水送水側留め具と、
前記浄水受水口に係る浄水受水側留め具と、を含み、
前記カートリッジ側連結部は、
前記原水受水口に係る原水受水側留め具と、
前記浄水送水口に係る浄水送水側留め具と、を含み、
前記原水送水側留め具及び前記浄水受水側留め具は、前記連結操作部が前記第1中心軸線を中心に回動されることによって、前記第1中心軸線を中心に同時に回転し、前記原水送水側留め具と前記原水受水側留め具との係合解除と、前記浄水送水側留め具と前記浄水受水側留め具との係合解除とが同時に行われ、前記オフ状態とすることができるように構成されている
ことを特徴とする請求項に記載の浄水器。
【請求項14】
前記カートリッジは、前記本体部に連結され、且つ、前記本体部が前記給水器具に接続された状態において、
前記給水器具のうち前記本体部に接続された端部側の部分の側方の位置であって、前記給水器具から前記本体部に前記原水が流入する方向における前記原水の中心軸線である第3中心軸線とは交わらない位置に配置され、
前記第3中心軸線は、前記第1中心軸線及び前記第2中心軸線に対して平行である
ことを特徴とする請求項に記載の浄水器。
【請求項15】
前記放出部は、前記開口として、前記原水又は前記浄水をシャワー状に放出するシャワー用開口と、前記原水又は前記浄水をストレート状に放出するストレート用開口とを有し、
前記本体部は、前記原水又は前記浄水を前記シャワー用開口から放出するシャワーモードと、前記原水又は前記浄水を前記ストレート用開口から放出するストレートモードとが選択操作されるための第2切換操作手段を備え、
前記第3中心軸線は、前記シャワーモードにおいて前記放出部から前記浄水が放出される方向における前記浄水の中心軸線である第4中心軸線と略一致し、
前記放出部は、前記第3中心軸線と重なる位置に配置される
ことを特徴とする請求項14に記載の浄水器。
【請求項16】
前記本体部は、前記原水流入部が設けられた第1面と、前記放出部が設けられた、前記第1面の逆側の第2面と、前記第1面と前記第2面とを接続する側面と、を有し、
前記連結操作部の少なくとも一部は、前記側面から突出するように設けられ、
前記カートリッジは、前記本体部に連結された状態において、前記原水流入部の側方の前記第1面上に配置される
ことを特徴とする請求項に記載の浄水器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、浄水器に関する。
【背景技術】
【0002】
水道の蛇口等といった給水器具から供給される原水を浄化して浄水にする浄水器が知られている。例えば特許文献1には、原水が流通するパイプ(給水器具)の途中に介設されるフィルタユニットからなる浄水器が開示されている。この浄水器では、原水がフィルタユニット内を通過することで浄化される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3135923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような浄水器では、給水器具に直接フィルタユニットを接続するため、例えばフィルタユニットを交換する際に当該浄水器全体を取り外す必要があり、手間がかかる。そこで、本開示に係る技術分野では、原水を浄化するための構成部品を容易に取り付け及び取り外し可能な浄水器が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係る浄水器(100)は、給水器具(W)に接続される本体部(1)と、本体部(1)に対して脱着可能なカートリッジ(2)と、を備え、給水器具(W)から供給される原水をカートリッジ(2)において浄化して浄水にする浄水器(100)であって、本体部(1)は、給水器具(W)から原水が流入する原水流入部(10)と、原水をカートリッジ(2)に送水する原水送水部(11)と、カートリッジ(2)を通過した浄水を受水する浄水受水部(12)と、原水又は浄水を放出する放出部(13)と、カートリッジ(2)との連結に用いられる本体部側連結部(14)と、を有し、カートリッジ(2)は、原水送水部(11)により送水された原水を受水する原水受水部(20)と、原水受水部(20)により受水された原水を浄化する浄化材(C)を内蔵可能な浄化材内蔵部(21)と、原水を浄化材(C)により浄化した浄水を本体部(1)に送水する浄水送水部(22)と、本体部(1)との連結に用いられるカートリッジ側連結部(23)とを備え、本体部側連結部(14)とカートリッジ側連結部(23)とが所定の状態を満たしたときに本体部(1)とカートリッジ(2)との連結がされる。
【0006】
この浄水器(100)によれば、給水器具(W)から本体部(1)に流入した原水が一度カートリッジ(2)に送られ、カートリッジ(2)内で浄化されてから本体部(1)に戻されて浄水として放出される。ここで、本体部(1)とカートリッジ(2)とは、本体部(1)に設けられた本体部側連結部(14)とカートリッジ(2)に設けられたカートリッジ側連結部(23)とが所定の状態を満たしたときに連結される。換言すると、本体部(1)とカートリッジ(2)とを容易に取り付け及び取り外しすることができる。よって、この浄水器(100)によれば、原水を浄化するための構成部品を容易に取り付け及び取り外し可能となる。
【0007】
本開示の一態様に係る浄水器(100)では、本体部(1)は、当該本体部(1)とカートリッジ(2)との連結がされていない状態であるオフ状態と、当該本体部(1)とカートリッジ(2)との連結がされている状態であるオン状態と、を切り替える連結操作を行うための連結操作部(15)を備えてもよい。これによれば、より一層、原水を浄化するための構成部品を容易に取り付け及び取り外し可能となる。
【0008】
本開示の一態様に係る浄水器(100)では、本体部側連結部(14)は、原水送水部(11)に係る原水送水側留め具(14C)と、浄水受水部(12)に係る浄水受水側留め具(14D)と、を含み、カートリッジ側連結部(23)は、原水受水部(20)に係る原水受水側留め具(23C)と、浄水送水部(22)に係る浄水送水側留め具(23D)と、を含み、原水送水側留め具(14C)と原水受水側留め具(23C)との係合及び浄水送水側留め具(23D)と浄水受水側留め具(14D)との係合により、本体部(1)とカートリッジ(2)との連結がされてもよい。これによれば、本体部(1)とカートリッジ(2)との取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。
【0009】
本開示の一態様に係る浄水器(100)では、本体部側連結部(14)は、原水送水部(11)に接続する本体部側原水管(14A)と、浄水受水部(12)に接続する本体部側浄水管(14B)と、を含み、カートリッジ側連結部(23)は、原水受水部(20)に接続し、本体部側原水管(14A)よりも大径のカートリッジ側原水管(23A)と、浄水送水部(22)に接続し、本体部側浄水管(14B)よりも大径のカートリッジ側浄水管(23B)と、を含み、本体部(1)とカートリッジ(2)との連結がされることにより、本体部側原水管(14A)とカートリッジ側原水管(23A)とが接続され、且つ、本体部側浄水管(14B)とカートリッジ側浄水管(23B)とが接続されてもよい。これによれば、本体部(1)とカートリッジ(2)との間で確実に送水及び受水することができる。
【0010】
本開示の一態様に係る浄水器(100)では、本体部側原水管(14A)は、本体部(1)の外面に形成された窪みである原水管側凹部(1A)の内側に設けられ、本体部側浄水管(14B)は、本体部(1)の外面に形成された窪みである浄水管側凹部(1B)の内側に設けられ、原水送水側留め具(14C)と原水受水側留め具(23C)とは、原水管側凹部(1A)の内側において係合され、浄水送水側留め具(23D)と浄水受水側留め具(14D)とは、浄水管側凹部(1B)の内側において係合されてもよい。これによれば、原水送水側留め具(14C)と原水受水側留め具(23C)との係合箇所、及び、浄水送水側留め具(23D)と浄水受水側留め具(14D)との係合箇所が露出しないため、本体部(1)とカートリッジ(2)とを安定して連結させることができる。
【0011】
本開示の一態様に係る浄水器(100)では、本体部側原水管(14A)のうちカートリッジ側原水管(23A)と接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側原水管(14A)の中心軸線である第1中心軸線(CL1)は、原水管側凹部(1A)の内側を通過し、本体部側浄水管(14B)のうちカートリッジ側浄水管(23B)と接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側浄水管(14B)の中心軸線である第2中心軸線(CL2)は、浄水管側凹部(1B)の内側を通過し、第1中心軸線(CL1)に垂直な面内における原水管側凹部(1A)の内側部分の面積は、第2中心軸線(CL2)に垂直な面内における浄水管側凹部(1B)の内側部分の面積よりも大きくてもよい。これによれば、浄水側と比較して上流側にあり水圧が高くなりやすい原水側の管を太くしやすいため、当該管の内部での水圧を低減させやすい。
【0012】
本開示の一態様に係る浄水器(100)では、本体部側原水管(14A)のうちカートリッジ側原水管(23A)と接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側原水管(14A)の中心軸線である第1中心軸線(CL1)の方向における原水管側凹部(1A)の深さは、本体部側浄水管(14B)のうちカートリッジ側浄水管(23B)と接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側浄水管(14B)の中心軸線である第2中心軸線(CL2)の方向における浄水管側凹部(1B)の深さよりも深く、カートリッジ側原水管(23A)の長さは、カートリッジ側浄水管(23B)の長さよりも短くてもよい。これによれば、本体部(1)とカートリッジ(2)との間で確実に送水及び受水することができる。
【0013】
本開示の一態様に係る浄水器(100)では、本体部側原水管(14A)のうちカートリッジ側原水管(23A)と接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側原水管(14A)の中心軸線である第1中心軸線(CL1)の方向における原水管側凹部(1A)の深さは、本体部側浄水管(14B)のうちカートリッジ側浄水管(23B)と接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側浄水管(14B)の中心軸線である第2中心軸線(CL2)の方向における浄水管側凹部(1B)の深さよりも浅く、カートリッジ側原水管(23A)の長さは、カートリッジ側浄水管(23B)の長さよりも長くてもよい。これによれば、本体部(1)とカートリッジ(2)との間で確実に送水及び受水することができる。
【0014】
本開示の一態様に係る浄水器(100)では、本体部(1)には、原水管側凹部(1A)と浄水管側凹部(1B)とを連通する連通部(1C)が形成され、オフ状態において、原水送水側留め具(14C)及び浄水受水側留め具(14D)は、原水管側凹部(1A)に位置し、オン状態において、原水送水側留め具(14C)は、原水管側凹部(1A)に位置し、浄水受水側留め具(14D)は、連通部(1C)を介して浄水管側凹部(1B)に位置してもよい。これによれば、本体部(1)とカートリッジ(2)とを容易に取り付け及び取り外しするための機構をコンパクトに構成することができる。
【0015】
本開示の一態様に係る浄水器(100)では、浄水受水側留め具(14D)は、第2中心軸線(CL2)の方向において、原水送水側留め具(14C)よりも深い位置に設けられていてもよい。これによれば、本体部(1)とカートリッジ(2)とを容易に取り付け及び取り外しするための機構をコンパクトに構成することができる。
【0016】
本開示の一態様に係る浄水器(100)では、原水送水側留め具(14C)及び浄水受水側留め具(14D)は、原水管側凹部(1A)の内周面に周方向に形成された溝内を第1中心軸線(CL1)を中心に回動可能であり、連結操作は、原水送水側留め具(14C)及び浄水受水側留め具(14D)を第1中心軸線(CL1)を中心に回動させる操作であってもよい。これによれば、本体部(1)とカートリッジ(2)とを容易に取り付け及び取り外しするための機構をコンパクトに構成することができる。
【0017】
本開示の一態様に係る浄水器(100)では、本体部側連結部(14)は、複数の原水送水側留め具(14C)と、単数の浄水受水側留め具(14D)と、を含み、カートリッジ側連結部(23)は、原水送水側留め具(14C)と同数の複数の原水受水側留め具(23C)と、単数の浄水送水側留め具(23D)と、を含み、複数の原水送水側留め具(14C)のそれぞれと複数の原水受水側留め具(23C)のそれぞれとは、互いに一対一の関係で係合されてもよい。これによれば、浄水側と比較して上流側にあり水圧が高くなりやすい原水側の留め具の数が多くなるため、本体部(1)とカートリッジ(2)とを確実に連結することが可能となる。また、原水側と比較して下流側にあり水圧が高くなりにくい浄水側の留め具が単数で済むため、構造を簡素化することが可能となる。
【0018】
本開示の一態様に係る浄水器(100)では、放出部(13)は、浄水をシャワー状に放出するシャワーモードと、浄水をストレート状に放出するストレートモードと、の間で切り換え可能であってもよい。これによれば、利便性が向上する。
【0019】
本開示の一態様に係る浄水器(100)では、カートリッジ(2)は、本体部(1)に連結され、且つ、本体部(1)が給水器具(W)に接続された状態において、給水器具(W)のうち本体部(1)に接続された端部側の部分の側方の位置であって、給水器具(W)から本体部(1)に原水が流入する方向における原水の中心軸線である第3中心軸線(CL3)とは交わらない位置に配置されてもよい。これによれば、給水器具(W)を使用する際に邪魔になりにくい位置にカートリッジ(2)を配置することができる。
【0020】
本開示の一態様に係る浄水器(100)では、第3中心軸線(CL3)は、シャワーモードにおいて放出部(13)から浄水が放出される方向における浄水の中心軸線である第4中心軸線(CL4)と略一致し、放出部(13)は、第3中心軸線(CL3)と重なる位置に配置されてもよい。これによれば、浄水器(100)を取り付けない場合に給水器具(W)から原水が放出される位置と略一致した位置に浄水器(100)からの浄水が放出されるため、使用時の違和感が少ない。
【0021】
本開示の一態様に係る浄水器(100)では、給水器具(W)は、原水を略鉛直下向きに放出し、カートリッジ(2)は、本体部(1)に連結され、且つ、本体部(1)が給水器具(W)に接続された状態において、本体部(1)の上方の位置に配置されてもよい。これによれば、カートリッジ(2)及びカートリッジ(2)内の水の重さにより当該カートリッジ(2)が本体部(1)に押し付けられるため、水圧がかかってもカートリッジ(2)が本体部(1)から離脱しにくい。
【0022】
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本開示の一例として示したものであって、本開示を実施形態の態様に限定するものではない。
【発明の効果】
【0023】
このように、本開示に係る浄水器は、原水を浄化するための構成部品を容易に取り付け及び取り外し可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、本実施形態に係る浄水器が給水器具に接続された状態を示す斜視図である。
図2図2は、本体部とカートリッジとの脱着を説明するための図である。
図3図3は、本体部の正面図である。
図4図4は、本体部の右側面図である。
図5図5は、本体部の左側面図である。
図6図6は、本体部の平面図である。
図7図7は、本体部の底面図である。
図8図8は、カートリッジの右側面図である。
図9図9は、カートリッジの底面図である。
図10図10は、オフ状態における本体部側連結部を示す本体部の分解図である。
図11図11は、オン状態における本体部側連結部を示す本体部の分解図である。
図12図12は、オン状態における本体部及びカートリッジの連結部分の断面形状を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して例示的な実施形態について説明する。各図におけるx軸方向、y軸方向、及びz軸方向のそれぞれは互いに対応している。x軸方向とy軸方向とz軸方向とは互いに垂直であり、z軸方向は略鉛直上向きである。なお、各図における同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0026】
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る浄水器100が給水器具Wに接続された状態を示す斜視図である。図2は、本体部1とカートリッジ2との脱着を説明するための図である。図1及び図2に示される浄水器100は、水道の蛇口等といった給水器具Wから供給される原水を浄化して浄水にする器具である。給水器具Wは、原水を略鉛直下向きに放出する。浄水器100は、給水器具Wに接続される本体部1、及び、本体部1に対して着脱可能なカートリッジ2を備えている。カートリッジ2は、原水を浄化して浄水にする浄化材Cを収容している。
【0027】
浄水器100は、給水器具Wから供給される原水を浄化せずに原水のまま放出する原水モードと、給水器具Wから供給される原水を浄化し浄水として放出する浄水モードと、の間で切り替え可能である。浄水器100は、本体部1に設けられた原水/浄水切換レバーL1が操作されることにより、原水モードと浄水モードとを切り替える。原水モードにおいて、給水器具Wから供給される原水は、本体部1に流入し、カートリッジ2に送られることなくそのまま本体部1から放出される。一方、浄水モードにおいて、給水器具Wから供給される原水は、本体部1に流入した後、本体部1と連結されたカートリッジ2に送られてカートリッジ2内において浄化され、浄水となる。その後、浄水は再び本体部1に送られて本体部1から放出される。
【0028】
浄水器100は、原水又は浄水をシャワー状に放出するシャワーモードと、原水又は浄水をストレート状に放出するストレートモードと、の間で切り換え可能である。浄水器100は、本体部1に設けられたシャワー/ストレート切換レバーL2が操作されることにより、シャワーモードとストレートモードとを切り替える。シャワーモードにおいて、原水又は浄水は、後述する放出部13のうち小径且つ多数の離散した開口からシャワー状に放出される。一方、ストレートモードにおいて、原水又は浄水は、後述する放出部13のうち大径且つ少数の集合した開口からストレート状に放出される。
【0029】
図3は、本体部1の正面図である。図4は、本体部1の右側面図である。図5は、本体部1の左側面図である。図6は、本体部1の平面図である。図7は、本体部1の底面図である。図2、及び図3図7に示されるように、本体部1は、給水器具Wに直接的に接続される部品である。本体部1は、原水流入部10、原水送水部11、浄水受水部12、放出部13、本体部側連結部14、連結操作部15、原水/浄水切換レバーL1、及びシャワー/ストレート切換レバーL2を備えている。
【0030】
原水流入部10は、給水器具Wから原水が流入する部分である。原水流入部10は、給水器具Wに対して本体部1を固定するための固定部を有している。固定部は、例えば給水器具Wとしても蛇口の先端部を把持又は挟持等することにより、本体部1を給水器具Wに固定してもよい。
【0031】
原水送水部11は、給水器具Wから流入した原水をカートリッジ2に送水する部分である。原水送水部11は、本体部1の内部において原水流入部10と連通可能であり、給水器具Wから原水流入部10に流入した原水が当該原水送水部11に送られる。原水送水部11は、後述するようにカートリッジ2の原水受水部20と接続されることにより、カートリッジ2の原水受水部20に原水を送水可能となる。
【0032】
浄水受水部12は、カートリッジ2を通過した浄水を受水する部分である。浄水受水部12は、後述するようにカートリッジ2の浄水送水部22と接続されることにより、カートリッジ2の浄水送水部22から浄水を受水可能となる。
【0033】
放出部13は、原水又は浄水を放出する部分である。放出部13は、本体部1の内部において浄水受水部12と連通可能であり、カートリッジ2を通過した浄水が浄水受水部12から送られることで当該浄水を放出する。また、放出部13は、本体部1の内部において原水流入部10と連通可能であり、給水器具Wから流入した原水を放出する。放出部13は、原水流入部10と連通した状態とされることで原水モードを実現可能、且つ、浄水受水部12と連通した状態とされることで浄水モードを実現可能である。放出部13は、原水モードと浄水モードとを原水/浄水切換レバーL1の操作により切り替える。
【0034】
また、放出部13には、小径且つ多数の離散した開口であるシャワー用開口H1、及び、大径且つ少数の集合した開口であるストレート用開口H2が形成されている(図7)。放出部13は、シャワー用開口H1から原水又は浄水を放出するシャワーモードとストレート用開口H2から原水又は浄水を放出するストレートモードとをシャワー/ストレート切換レバーL2の操作により切り替える。
【0035】
本体部側連結部14は、カートリッジ2との連結に用いられる部分である。本体部側連結部14は、カートリッジ2のカートリッジ側連結部23と連結される。本体部側連結部14は、本体部側原水管14A、本体部側浄水管14B、原水送水側留め具14C、及び浄水受水側留め具14Dを有している。
【0036】
本体部側原水管14Aは、原水送水部11に接続する管である。本体部側原水管14Aは、原水送水部11と連通しており、給水器具Wから原水送水部11を介して原水が送られる。本体部側原水管14Aは、本体部1の外面(カートリッジ2と接触又は対面する面)に形成された窪みである原水管側凹部1Aの内側に設けられている。
【0037】
ここで、本体部側原水管14Aに関して、第1中心軸線CL1を定義する。「第1中心軸線」とは、本体部側原水管14Aのうち後述するカートリッジ側原水管23Aと接続する端部側の部分が延在する方向に沿った本体部側原水管14Aの中心軸線である(図10及び図11)。第1中心軸線CL1は、原水管側凹部1Aの内側を通過している。
【0038】
本体部側浄水管14Bは、浄水受水部12に接続する管である。本体部側浄水管14Bは、浄水受水部12と連通しており、カートリッジ2からの浄水を浄水受水部12に送る。本体部側浄水管14Bは、本体部1の外面(カートリッジ2と接触又は対面する面)に形成された窪みである浄水管側凹部1Bの内側に設けられている。
【0039】
ここで、本体部側浄水管14Bに関して、第2中心軸線CL2を定義する。「第2中心軸線」とは、本体部側浄水管14Bのうち後述するカートリッジ側浄水管23Bと接続する端部側の部分が延在する方向に沿った本体部側浄水管14Bの中心軸線である(図10及び図11)。第2中心軸線CL2は、第1中心軸線CL1と平行であってもよい。第2中心軸線CL2は、浄水管側凹部1Bの内側を通過する。第1中心軸線CL1に垂直な面内における原水管側凹部1Aの内側部分の面積は、第2中心軸線CL2に垂直な面内における浄水管側凹部1Bの内側部分の面積よりも大きく構成されている。例えば、原水管側凹部1Aは、第1中心軸線CL1を高さ方向の中心軸線とする有底の円柱状空間であり、浄水管側凹部1Bは、第2中心軸線CL2を高さ方向の中心軸線とする有底の円柱状空間であり、原水管側凹部1Aの直径は浄水管側凹部1Bの直径よりも大きい。なお、第1中心軸線CL1の方向における原水管側凹部1Aの深さは、第2中心軸線CL2の方向における浄水管側凹部1Bの深さよりも深くてもよい。この場合、カートリッジ側原水管23Aの長さは、カートリッジ側浄水管23Bの長さよりも短くてもよい。
【0040】
原水送水側留め具14Cは、原水送水部11において、後述するカートリッジ側連結部23の原水受水側留め具23Cと連結するための留め具である。原水送水側留め具14Cは、原水受水側留め具23Cに対して係合及び係合解除可能に構成されている。原水送水側留め具14Cは、原水管側凹部1Aの内周面に周方向に形成された溝を第1中心軸線を中心に回動可能である。これにより、原水送水側留め具14Cは、第1中心軸線CL1を中心に回動することにより原水受水側留め具23Cと係合及び係合解除する。なお、本体部側連結部14は、複数(ここでは2個)の原水送水側留め具14Cを有している。
【0041】
浄水受水側留め具14Dは、浄水受水部12において、後述するカートリッジ側連結部23の浄水送水側留め具23Dと連結するための留め具である。浄水受水側留め具14Dは、浄水送水側留め具23Dに対して係合及び係合解除可能に構成されている。浄水受水側留め具14Dは、原水管側凹部1Aの内周面に周方向に形成された溝を第1中心軸線を中心に回動可能である。これにより、浄水受水側留め具14Dは、第1中心軸線CL1を中心に回動することにより浄水送水側留め具23Dと係合及び係合解除する。なお、本体部側連結部14は、単数の浄水受水側留め具14Dを有している。
【0042】
浄水受水側留め具14Dは、第2中心軸線CL2の方向において、原水送水側留め具14Cよりも深い位置に設けられている。より詳細には、本体部1がカートリッジ2と接触又は対面する面を基準として、当該面から第2中心軸線CL2の方向に沿って本体部1側に測定される浄水受水側留め具14Dの位置までの距離は、当該面から第1中心軸線CL1の方向に沿って本体部1側に測定される原水送水側留め具14Cの位置までの距離よりも大きい。
【0043】
連結操作部15は、オフ状態とオン状態とを切り替える連結操作を行うための部分である。「オフ状態」とは、本体部1とカートリッジ2との連結がされていない状態である。一方、「オン状態」とは、本体部1とカートリッジ2との連結がされている状態である。オン状態においては、本体部1とカートリッジ2とが外れないように(カートリッジ2が本体部1から離脱しないように)互いに固定されている状態である。連結操作は、原水送水側留め具14C及び浄水受水側留め具14Dを第1中心軸線CL1を中心に回動させる操作である。
【0044】
図8は、カートリッジ2の右側面図である。図9は、カートリッジ2の底面図である。図2図8、及び図9に示されるように、カートリッジ2は、給水器具Wに本体部1を介して間接的に接続される部品である。カートリッジ2、扁平な直方体状の形状を有している。カートリッジ2は、本体部1に連結される。このとき、カートリッジ2は、本体部1が給水器具Wに接続された状態において、本体部1の上方の位置に配置される。また、このとき、カートリッジ2は、本体部1が給水器具Wに接続された状態において、給水器具Wのうち本体部1に接続された端部側の部分の側方の位置であって、第3中心軸線CL3とは交わらない位置に配置される。「第3中心軸線」とは、給水器具Wから本体部1に原水が流入する方向における原水の中心軸線である(図1)。カートリッジ2は、原水受水部20、浄化材内蔵部21、浄水送水部22、カートリッジ側連結部23、及び浄化材Cを備えている。
【0045】
原水受水部20は、原水送水部11により送水された原水を受水する部分である。より詳細には、原水受水部20は、給水器具Wから本体部1に流入した原水を本体部1の原水送水部11から受水する部分である。
【0046】
浄化材内蔵部21は、原水受水部20により受水された原水を浄化する浄化材Cを内蔵可能な部分である。浄化材内蔵部21は、例えばカートリッジ2の内部に形成された空洞であってもよい。浄化材内蔵部21は、カートリッジ2の内部において原水受水部20と連通している。浄化材Cは、原水を浄化して浄水にするものであり、例えば活性炭、中空糸膜、又は逆浸透膜等により構成されてもよい。浄化材Cは、浄化材内蔵部21に対して取り付け及び取り外し可能であってもよい。
【0047】
浄水送水部22は、原水を浄化材Cにより浄化した浄水を本体部1に送水する部分である。浄水送水部22は、カートリッジ2の内部において浄化材内蔵部21と連通している。浄水送水部22は、本体部1の浄水受水部12と接続されることにより、本体部1の浄水受水部12に浄水を送水可能となる。
【0048】
カートリッジ側連結部23は、本体部1との連結に用いられる部分である。カートリッジ側連結部23は、本体部1の本体部側連結部14と連結される。本体部側連結部14とカートリッジ側連結部23とが所定の状態を満たしたときに本体部1とカートリッジ2との連結がされる。カートリッジ側連結部23は、カートリッジ側原水管23A、カートリッジ側浄水管23B、原水受水側留め具23C、及び浄水送水側留め具23Dを有している。
【0049】
カートリッジ側原水管23Aは、原水受水部20に接続する管である。カートリッジ側原水管23Aは、浄化材内蔵部21と浄化材内蔵部21の上流側で連通しており、本体部1からの原水を浄化材内蔵部21に送る。カートリッジ側原水管23Aは、本体部側原水管14Aよりも大径に構成されており、カートリッジ側原水管23Aの管内に本体部側原水管14Aを進入させるようにして本体部側原水管14Aと接続される。
【0050】
カートリッジ側浄水管23Bは、浄水送水部22に接続する管である。カートリッジ側浄水管23Bは、浄化材内蔵部21と浄化材内蔵部21の下流側で連通しており、浄化材内蔵部21からの浄水を本体部1の浄水受水部12に送る。カートリッジ側浄水管23Bは、本体部側浄水管14Bよりも大径に構成されており、カートリッジ側浄水管23Bの管内に本体部側浄水管14Bを進入させるようにして本体部側浄水管14Bを接続される。
【0051】
原水受水側留め具23Cは、原水受水部20において、本体部側連結部14の原水送水側留め具14Cと連結するための留め具である。原水受水側留め具23Cは、原水送水側留め具14Cに対して係合及び係合解除可能に構成されている。カートリッジ側連結部23は、原水送水側留め具14Cと同数の複数(ここでは、2個)の原水受水側留め具23Cを含んでいる。これにより、各原水送水側留め具14Cと各原水受水側留め具23Cは、互いに一対一の関係で係合される。
【0052】
浄水送水側留め具23Dは、浄水送水部22において、本体部側連結部14の浄水受水側留め具14Dと連結するための留め具である。浄水送水側留め具23Dは、浄水受水側留め具14Dに対して係合及び係合解除可能に構成されている。ここでは、浄水受水側留め具14Dは原水送水側留め具14Cと一体に構成されている。カートリッジ側連結部23は、単数の浄水送水側留め具23Dを含んでいる。
【0053】
このようなカートリッジ2が本体部1に連結された状態において、本体部1が給水器具Wに接続された場合、第3中心軸線CL3は第4中心軸線CL4と略一致する。「第4中心軸線」とは、シャワーモードにおいて放出部13から浄水が放出される方向における浄水の中心軸線である(図1)。つまり、この場合、放出部13は、第3中心軸線CL3と重なる位置に配置されることとなる。
【0054】
[連結操作]
本体部1とカートリッジ2との連結操作について説明する。図10は、オフ状態における本体部側連結部14を示す本体部1の分解図である。図11は、オン状態における本体部側連結部14を示す本体部1の分解図である。図12は、オン状態における本体部1及びカートリッジ2の連結部分の断面形状を模式的に示す図である。図2、及び図10図12に示されるように、原水送水側留め具14Cと原水受水側留め具23Cとの係合及び浄水送水側留め具23Dと浄水受水側留め具14Dとの係合により、本体部1とカートリッジ2との連結がされる。すなわち、本体部1とカートリッジ2との連結がされることにより、本体部側原水管14Aとカートリッジ側原水管23Aとが接続されて原水が本体部1とカートリッジ2との間を流通可能となる。また、本体部1とカートリッジ2との連結がされることにより、本体部側浄水管14Bとカートリッジ側浄水管23Bとが接続されて浄水が本体部1とカートリッジ2との間を流通可能となる。なお、図12においては、簡略化のために原水送水側留め具14C及び原水受水側留め具23Cはそれぞれ1個ずつのみ図示されている。
【0055】
本体部1には、原水管側凹部1Aと浄水管側凹部1Bとを連通する連通部1Cが形成されている。連通部1Cは、本体部1の内部に形成された空間部分である。
【0056】
上述したように、原水送水側留め具14Cと浄水受水側留め具14Dとは一体に構成されている。そして、一体に構成された原水送水側留め具14C及び浄水受水側留め具14Dが第1中心軸線CL1を中心に回動することにより、原水送水側留め具14Cが原水受水側留め具23Cと係合及び係合解除するとともに浄水受水側留め具14Dが浄水送水側留め具23Dと係合及び係合解除する。より詳細には、原水送水側留め具14Cが原水受水側留め具23Cと係合しているときには、浄水受水側留め具14Dも浄水送水側留め具23Dと係合している。一方、原水送水側留め具14Cが原水受水側留め具23Cと係合解除しているときには、浄水受水側留め具14Dも浄水送水側留め具23Dと係合解除している。
【0057】
一体に構成された原水送水側留め具14C及び浄水受水側留め具14Dは、原水送水側留め具14C(本体部側原水管14A)の中心軸線が第1中心軸線CL1と一致している。これにより、一体に構成された原水送水側留め具14C及び浄水受水側留め具14Dが第1中心軸線CL1を中心に回動すると、原水送水側留め具14Cはその場で自転するのに対し、浄水受水側留め具14Dは当該浄水受水側留め具14Dと離間した位置にある第1中心軸線CL1の周りを公転することとなる。このとき、浄水受水側留め具14Dは、本体部1に形成された連通部1Cを移動する。その結果、浄水受水側留め具14Dは、オフ状態においては原水管側凹部1Aに位置し、オン状態においては浄水管側凹部1Bに位置することとなる。なお、原水送水側留め具14Cは、オフ状態においてもオン状態においても原水管側凹部1Aに位置している。以上を換言すると、オフ状態において、原水送水側留め具14C及び浄水受水側留め具14Dは原水管側凹部1Aに位置し、オン状態において、原水送水側留め具14Cは原水管側凹部1Aに位置するとともに浄水受水側留め具14Dは連通部1Cを介して浄水管側凹部1Bに位置する。
【0058】
オフ状態において、原水送水側留め具14Cは原水受水側留め具23Cと係合解除されており、浄水送水側留め具23Dは浄水受水側留め具14Dと係合解除されている。ここで、オフ状態からオン状態に切り替えられると、原水送水側留め具14Cと原水受水側留め具23Cとが原水管側凹部1Aの内側において係合されるとともに、浄水送水側留め具23Dと浄水受水側留め具14Dとが浄水管側凹部1Bの内側において係合される。これにより、本体部1とカートリッジ2とが連結されることとなる。ただし、図12においては動作の説明のために原水受水側留め具23Cと浄水送水側留め具23Dとが同一の方向に立設されているが、本実施形態に係る浄水器100において、実際には原水受水側留め具23Cと浄水送水側留め具23Dとが立設される方向は第1中心軸線の回りに約90度ずれている。
【0059】
なお、一体に構成された原水送水側留め具14C及び浄水受水側留め具14Dには、さらに連結操作部15が設けられている。したがって、原水送水側留め具14C及び浄水受水側留め具14Dと同様に、連結操作部15も第1中心軸線CL1を中心に回動可能である。連結操作部15は、本体部1の外面に露出しており、第1中心軸線CL1の周りを公転するように連結操作部15がスライドされることで、原水送水側留め具14C及び浄水受水側留め具14Dが第1中心軸線CL1を中心に回動し、オン状態とオフ状態とが切り替えられる。
【0060】
[作用及び効果]
以上説明したように、浄水器100は、給水器具Wに接続される本体部1と、本体部1に対して脱着可能なカートリッジ2と、を備え、給水器具Wから供給される原水をカートリッジ2において浄化して浄水にする浄水器100であって、本体部1は、給水器具Wから原水が流入する原水流入部10と、原水をカートリッジ2に送水する原水送水部11と、カートリッジ2を通過した浄水を受水する浄水受水部12と、原水又は浄水を放出する放出部13と、カートリッジ2との連結に用いられる本体部側連結部14と、を有し、カートリッジ2は、原水送水部11により送水された原水を受水する原水受水部20と、原水受水部20により受水された原水を浄化する浄化材Cを内蔵可能な浄化材内蔵部21と、原水を浄化材Cにより浄化した浄水を本体部1に送水する浄水送水部22と、本体部1との連結に用いられるカートリッジ側連結部23とを備え、本体部側連結部14とカートリッジ側連結部23とが所定の状態を満たしたときに本体部1とカートリッジ2との連結がされる。
【0061】
浄水器100によれば、給水器具Wから本体部1に流入した原水が一度カートリッジ2に送られ、カートリッジ2内で浄化されてから本体部1に戻されて浄水として放出される。ここで、本体部1とカートリッジ2とは、本体部1に設けられた本体部側連結部14とカートリッジ2に設けられたカートリッジ側連結部23とが所定の状態を満たしたときに連結される。換言すると、本体部1とカートリッジ2とを容易に取り付け及び取り外しすることができる。よって、この浄水器100によれば、原水を浄化するための構成部品を容易に取り付け及び取り外し可能となる。
【0062】
浄水器100では、本体部1は、当該本体部1とカートリッジ2との連結がされていない状態であるオフ状態と、当該本体部1とカートリッジ2との連結がされている状態であるオン状態と、を切り替える連結操作を行うための連結操作部15を備える。これによれば、より一層、原水を浄化するための構成部品を容易に取り付け及び取り外し可能となる。
【0063】
浄水器100では、本体部側連結部14は、原水送水部11に係る原水送水側留め具14Cと、浄水受水部12に係る浄水受水側留め具14Dと、を含み、カートリッジ側連結部23は、原水受水部20に係る原水受水側留め具23Cと、浄水送水部22に係る浄水送水側留め具23Dと、を含み、原水送水側留め具14Cと原水受水側留め具23Cとの係合及び浄水送水側留め具23Dと浄水受水側留め具14Dとの係合により、本体部1とカートリッジ2との連結がされる。これによれば、本体部1とカートリッジ2との取り付け及び取り外しを容易に行うことができる。
【0064】
浄水器100では、本体部側連結部14は、原水送水部11に接続する本体部側原水管14Aと、浄水受水部12に接続する本体部側浄水管14Bと、を含み、カートリッジ側連結部23は、原水受水部20に接続し、本体部側原水管14Aよりも大径のカートリッジ側原水管23Aと、浄水送水部22に接続し、本体部側浄水管14Bよりも大径のカートリッジ側浄水管23Bと、を含み、本体部1とカートリッジ2との連結がされることにより、本体部側原水管14Aとカートリッジ側原水管23Aとが接続され、且つ、本体部側浄水管14Bとカートリッジ側浄水管23Bとが接続される。これによれば、本体部1とカートリッジ2との間で確実に送水及び受水することができる。
【0065】
浄水器100では、本体部側原水管14Aは、本体部1の外面に形成された窪みである原水管側凹部1Aの内側に設けられ、本体部側浄水管14Bは、本体部1の外面に形成された窪みである浄水管側凹部1Bの内側に設けられ、原水送水側留め具14Cと原水受水側留め具23Cとは、原水管側凹部1Aの内側において係合され、浄水送水側留め具23Dと浄水受水側留め具14Dとは、浄水管側凹部1Bの内側において係合される。これによれば、原水送水側留め具14Cと原水受水側留め具23Cとの係合箇所、及び、浄水送水側留め具23Dと浄水受水側留め具14Dとの係合箇所が露出しないため、本体部1とカートリッジ2とを安定して連結させることができる。
【0066】
浄水器100では、本体部側原水管14Aのうちカートリッジ側原水管23Aと接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側原水管14Aの中心軸線である第1中心軸線CL1は、原水管側凹部1Aの内側を通過し、本体部側浄水管14Bのうちカートリッジ側浄水管23Bと接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側浄水管14Bの中心軸線である第2中心軸線CL2は、浄水管側凹部1Bの内側を通過し、第1中心軸線CL1に垂直な面内における原水管側凹部1Aの内側部分の面積は、第2中心軸線CL2に垂直な面内における浄水管側凹部1Bの内側部分の面積よりも大きい。これによれば、浄水側と比較して上流側にあり水圧が高くなりやすい原水側の管を太くしやすいため、当該管の内部での水圧を低減させやすい。
【0067】
浄水器100では、本体部側原水管14Aのうちカートリッジ側原水管23Aと接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側原水管14Aの中心軸線である第1中心軸線CL1の方向における原水管側凹部1Aの深さは、本体部側浄水管14Bのうちカートリッジ側浄水管23Bと接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側浄水管14Bの中心軸線である第2中心軸線CL2の方向における浄水管側凹部1Bの深さよりも深く、カートリッジ側原水管23Aの長さは、カートリッジ側浄水管23Bの長さよりも短い。これによれば、本体部1とカートリッジ2との間で確実に送水及び受水することができる。
【0068】
浄水器100では、本体部1には、原水管側凹部1Aと浄水管側凹部1Bとを連通する連通部1Cが形成され、オフ状態において、原水送水側留め具14C及び浄水受水側留め具14Dは、原水管側凹部1Aに位置し、オン状態において、原水送水側留め具14Cは、原水管側凹部1Aに位置し、浄水受水側留め具14Dは、連通部1Cを介して浄水管側凹部1Bに位置する。これによれば、本体部1とカートリッジ2とを容易に取り付け及び取り外しするための機構をコンパクトに構成することができる。
【0069】
浄水器100では、浄水受水側留め具14Dは、第2中心軸線CL2の方向において、原水送水側留め具14Cよりも深い位置に設けられている。これによれば、本体部1とカートリッジ2とを容易に取り付け及び取り外しするための機構をコンパクトに構成することができる。
【0070】
浄水器100では、原水送水側留め具14C及び浄水受水側留め具14Dは、原水管側凹部1Aの内周面に周方向に形成された溝内を第1中心軸線CL1を中心に回動可能であり、連結操作は、原水送水側留め具14C及び浄水受水側留め具14Dを第1中心軸線CL1を中心に回動させる操作である。これによれば、本体部1とカートリッジ2とを容易に取り付け及び取り外しするための機構をコンパクトに構成することができる。
【0071】
浄水器100では、本体部側連結部14は、複数の原水送水側留め具14Cと、単数の浄水受水側留め具14Dと、を含み、カートリッジ側連結部23は、原水送水側留め具14Cと同数の複数の原水受水側留め具23Cと、単数の浄水送水側留め具23Dと、を含み、複数の原水送水側留め具14Cのそれぞれと複数の原水受水側留め具23Cのそれぞれとは、互いに一対一の関係で係合される。これによれば、浄水側と比較して上流側にあり水圧が高くなりやすい原水側の留め具の数が多くなるため、本体部1とカートリッジ2とを確実に連結することが可能となる。また、原水側と比較して下流側にあり水圧が高くなりにくい浄水側の留め具が単数で済むため、構造を簡素化することが可能となる。
【0072】
浄水器100では、放出部13は、浄水をシャワー状に放出するシャワーモードと、浄水をストレート状に放出するストレートモードと、の間で切り換え可能である。これによれば、利便性が向上する。
【0073】
浄水器100では、カートリッジ2は、本体部1に連結され、且つ、本体部1が給水器具Wに接続された状態において、給水器具Wのうち本体部1に接続された端部側の部分の側方の位置であって、給水器具Wから本体部1に原水が流入する方向における原水の中心軸線である第3中心軸線CL3とは交わらない位置に配置される。これによれば、給水器具Wを使用する際に邪魔になりにくい位置にカートリッジ2を配置することができる。
【0074】
浄水器100では、第3中心軸線CL3は、シャワーモードにおいて放出部13から浄水が放出される方向における浄水の中心軸線である第4中心軸線CL4と略一致し、放出部13は、第3中心軸線CL3と重なる位置に配置される。これによれば、浄水器100を取り付けない場合に給水器具Wから原水が放出される位置と略一致した位置に浄水器100からの浄水が放出されるため、使用時の違和感が少ない。
【0075】
浄水器100では、給水器具Wは、原水を略鉛直下向きに放出し、カートリッジ2は、本体部1に連結され、且つ、本体部1が給水器具Wに接続された状態において、本体部1の上方の位置に配置される。これによれば、カートリッジ2及びカートリッジ2内の水の重さにより当該カートリッジ2が本体部1に押し付けられるため、水圧がかかってもカートリッジ2が本体部1から離脱しにくい。
【0076】
[変形形態]
上述した実施形態は、当業者の知識に基づいて変更又は改良が施された様々な形態により実施可能である。
【0077】
例えば、本体部1とカートリッジ2との連結方法は、留め具による連結に限定されず、例えば螺子又は磁石等により行われてもよい。
【0078】
また、第1中心軸線CL1の方向における原水管側凹部1Aの深さは、第2中心軸線CL2の方向における浄水管側凹部1Bの深さよりも浅くてもよい。この場合、カートリッジ側原水管23Aの長さは、カートリッジ側浄水管23Bの長さよりも長くてもよい。このように、浄水器100では、本体部側原水管14Aのうちカートリッジ側原水管23Aと接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側原水管14Aの中心軸線である第1中心軸線CL1の方向における原水管側凹部1Aの深さは、本体部側浄水管14Bのうちカートリッジ側浄水管23Bと接続する端部側の部分が延在する方向に沿った当該本体部側浄水管14Bの中心軸線である第2中心軸線CL2の方向における浄水管側凹部1Bの深さよりも浅く、カートリッジ側原水管23Aの長さは、カートリッジ側浄水管23Bの長さよりも長い。これによれば、本体部1とカートリッジ2との間で確実に送水及び受水することができる。
【符号の説明】
【0079】
1 本体部
1A 原水管側凹部
1B 浄水管側凹部
1C 連通部
10 原水流入部
11 原水送水部
12 浄水受水部
13 放出部
14 本体部側連結部
14A 本体部側原水管
14B 本体部側浄水管
14C 原水送水側留め具
14D 浄水受水側留め具
15 連結操作部
2 カートリッジ
20 原水受水部
21 浄化材内蔵部
22 浄水送水部
23 カートリッジ側連結部
23A カートリッジ側原水管
23B カートリッジ側浄水管
23C 原水受水側留め具
23D 浄水送水側留め具
100 浄水器
C 浄化材
CL1 第1中心軸線
CL2 第2中心軸線
CL3 第3中心軸線
CL4 第4中心軸線
W 給水器具
【要約】
【課題】原水を浄化するための構成部品を容易に取り付け及び取り外し可能とする。
【解決手段】浄水器100は、給水器具Wに接続される本体部1と、本体部1に対して脱着可能なカートリッジ2と、を備え、給水器具Wから供給される原水をカートリッジ2において浄化して浄水にする。浄水器100では、本体部1は、原水流入部10と、原水送水部11と、浄水受水部12と、放出部13と、本体部側連結部14と、を有する。カートリッジ2は、原水受水部20と、浄化材Cを内蔵可能な浄化材内蔵部21と、浄水送水部22と、カートリッジ側連結部23とを備える。そして、本体部側連結部14とカートリッジ側連結部23とが所定の状態を満たしたときに本体部1とカートリッジ2との連結がされる。
【選択図】図2
図1
図2
図3
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図5
図6
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図11
図12