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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-22
(45)【発行日】2024-05-30
(54)【発明の名称】素子装置及び視認装置
(51)【国際特許分類】
   B60Q 1/24 20060101AFI20240523BHJP
   F21V 29/503 20150101ALI20240523BHJP
【FI】
B60Q1/24 Z
F21V29/503 100
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020196329
(22)【出願日】2020-11-26
(65)【公開番号】P2022084444
(43)【公開日】2022-06-07
【審査請求日】2023-05-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】服部 智三
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-220424(JP,A)
【文献】特開2014-038731(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60Q 1/24
F21V 29/503
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設けられる収容体と、
前記収容体に収容され、発光又は撮像する素子体と、
金属製にされ、前記素子体を支持する支持体と、
前記収容体の前記支持体とは反対側の外周を構成すると共に、金属製にされ、前記支持体の前記素子体とは反対側と連絡される連絡部と、
前記収容体に設けられ、前記連絡部より前記支持体とは反対側に突出される突出部と、
前記突出部に収容されると共に、前記連絡部の前記支持体とは反対側に対向されない位置に配置され、前記素子体と電気的に接続されると共に、車両側に電気的に接続されるコネクタと、
を備える素子装置。
【請求項2】
前記コネクタの車両側への電気的な接続方向が前記連絡部側に向かない請求項1記載の素子装置。
【請求項3】
前記収容体に設けられると共に、前記連絡部の前記支持体とは反対側に対向されない位置に配置され、車両側に取付けられる被取付部を備える請求項1又は請求項2記載の素子装置。
【請求項4】
前記収容体を構成して前記素子体の前記支持体とは反対側を被覆すると共に、前記被取付部が設けられ、光を透過する透過体を備える請求項3記載の素子装置。
【請求項5】
車両の外部に設けられ、通過部を有する通過部材が設けられる被覆体と、
前記被覆体に被覆され、車両の乗員の視認を補助する視認機構と、
前記被覆体に収容され、収容体と、前記収容体に収容されると共に前記被覆体の外側との間を前記通過部を介して光が通過可能にされ発光又は撮像する素子体と、金属製にされ前記素子体を支持する支持体と、前記収容体を構成すると共に金属製にされ前記支持体の前記素子体とは反対側と連絡されると共に前記被覆体の前記通過部材以外から離間される連絡部と、が設けられる素子装置と、
前記通過部材に設けられると共に、前記連絡部の前記支持体とは反対側に対向されない位置に配置され、前記収容体が取付けられる取付部と、
を備える視認装置。
【請求項6】
車両の外部に設けられ、通過部を有する通過部材が設けられる被覆体と、
前記被覆体に被覆され、車両の乗員の視認を補助する視認機構と、
前記被覆体に収容され、収容体と、前記収容体に収容されると共に前記被覆体の外側との間を前記通過部を介して光が通過可能にされ発光又は撮像する素子体と、金属製にされ前記素子体を支持する支持体と、前記収容体を構成すると共に金属製にされ前記支持体の前記素子体とは反対側と連絡されると共に前記被覆体の前記通過部材以外から離間される連絡部と、が設けられる素子装置と、
前記被覆体の前記通過部材以外に設けられると共に、前記連絡部の前記支持体とは反対側に対向されない位置に配置され、前記収容体が取付けられる取付部と、
を備える視認装置。
【請求項7】
前記連絡部の前記支持体とは反対側かつ前記収容体の前記連絡部より前記支持体とは反対側への突出部分の前記連絡部側の空間に前記被覆体側の部材が侵入されない請求項5又は請求項6記載の視認装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、素子体が発光又は撮像する素子装置及び当該素子装置を備える視認装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載の光源ユニットでは、例えば金属製の筐体及びレンズに赤外光源が収容されると共に、赤外光源が例えば金属製の基板に支持されており、基板の赤外光源とは反対側が第2金属体及び樹脂体を介して筐体の蓋部に連絡されている。また、蓋部に端子部が設けられており、端子部が、赤外光源に電気的に接続されると共に、車両側に電気的に接続されている。しかも、蓋部に突起部が一体形成されており、突起部が端子部を収容している。また、蓋部の取付部が車両側の突起に取付けられており、突起が蓋部の基板とは反対側に対向されている。
【0003】
ここで、この光源ユニットでは、赤外光源が発生する熱が基板、第2金属体及び樹脂体を介して蓋部に伝達される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020-19304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、素子体が発生する熱を連絡部から良好に放出できる素子装置及び視認装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様の素子装置は、車両に設けられる収容体と、前記収容体に収容され、発光又は撮像する素子体と、金属製にされ、前記素子体を支持する支持体と、前記収容体を構成すると共に、金属製にされ、前記支持体の前記素子体とは反対側と連絡される連絡部と、前記収容体に設けられ、前記連絡部より前記支持体とは反対側に突出される突出部と、前記突出部に収容されると共に、前記連絡部の前記支持体とは反対側に対向されない位置に配置され、前記素子体と電気的に接続されると共に、車両側に電気的に接続されるコネクタと、を備える。
【0007】
本発明の第2態様の素子装置は、本発明の第1態様の素子装置において、前記コネクタの車両側への電気的な接続方向が前記連絡部側に向かない。
【0008】
本発明の第3態様の素子装置は、本発明の第1態様又は第2態様の素子装置において、前記収容体に設けられると共に、前記連絡部の前記支持体とは反対側に対向されない位置に配置され、車両側に取付けられる被取付部を備える。
【0009】
本発明の第4態様の素子装置は、本発明の第3態様の素子装置において、前記収容体を構成して前記素子体の前記支持体とは反対側を被覆すると共に、前記被取付部が設けられ、光を透過する透過体を備える。
【0010】
本発明の第5態様の視認装置は、車両の外部に設けられ、通過部を有する通過部材が設けられる被覆体と、前記被覆体に被覆され、車両の乗員の視認を補助する視認機構と、前記被覆体に収容され、収容体と、前記収容体に収容されると共に前記被覆体の外側との間を前記通過部を介して光が通過可能にされ発光又は撮像する素子体と、金属製にされ前記素子体を支持する支持体と、前記収容体を構成すると共に金属製にされ前記支持体の前記素子体とは反対側と連絡されると共に前記被覆体の前記通過部材以外から離間される連絡部と、が設けられる素子装置と、前記通過部材に設けられると共に、前記連絡部の前記支持体とは反対側に対向されない位置に配置され、前記収容体が取付けられる取付部と、を備える。
【0011】
本発明の第6態様の視認装置は、車両の外部に設けられ、通過部を有する通過部材が設けられる被覆体と、前記被覆体に被覆され、車両の乗員の視認を補助する視認機構と、前記被覆体に収容され、収容体と、前記収容体に収容されると共に前記被覆体の外側との間を前記通過部を介して光が通過可能にされ発光又は撮像する素子体と、金属製にされ前記素子体を支持する支持体と、前記収容体を構成すると共に金属製にされ前記支持体の前記素子体とは反対側と連絡されると共に前記被覆体の前記通過部材以外から離間される連絡部と、が設けられる素子装置と、前記被覆体の前記通過部材以外に設けられると共に、前記連絡部の前記支持体とは反対側に対向されない位置に配置され、前記収容体が取付けられる取付部と、を備える。
【0012】
本発明の第7態様の視認装置は、本発明の第5態様又は第6態様の視認装置において、前記連絡部の前記支持体とは反対側かつ前記収容体の前記連絡部より前記支持体とは反対側への突出部分の前記連絡部側の空間に前記被覆体側の部材が侵入されない。
【発明の効果】
【0013】
本発明の第1態様の素子装置では、車両に収容体が設けられると共に、収容体に素子体が収容されており、金属製の支持体が素子体を支持する。また、コネクタが、素子体と電気的に接続されると共に、車両側に電気的に接続されており、素子体が発光又は撮像する。しかも、収容体に突出部が設けられており、突出部にコネクタが収容される。
【0014】
さらに、金属製の連絡部が収容体を構成しており、連絡部が支持体の素子体とは反対側と連絡される。このため、素子体が発生する熱が、支持体を介して連絡部に伝達されて、連絡部から放出される。
【0015】
ここで、突出部が連絡部より支持体とは反対側に突出されており、突出部に収容されるコネクタが連絡部の支持体とは反対側に対向されない位置に配置される。このため、コネクタ及び突出部が連絡部の支持体とは反対側に対向されることを抑制でき、連絡部から放出される熱の対流をコネクタ及び突出部が阻害することを抑制できて、素子体が発生する熱を連絡部から良好に放出できる。
【0016】
本発明の第2態様の素子装置では、コネクタの車両側への電気的な接続方向が連絡部側に向かない。このため、コネクタ部分が連絡部の支持体とは反対側に対向されることを抑制でき、連絡部から放出される熱の対流をコネクタ部分が阻害することを抑制できて、素子体が発生する熱を連絡部から一層良好に放出できる。
【0017】
本発明の第3態様の素子装置では、収容体の被取付部が車両側に取付けられる。
【0018】
ここで、被取付部が連絡部の支持体とは反対側に対向されない位置に配置される。このため、連絡部から放出される熱の対流を被取付部が阻害することを抑制でき、素子体が発生する熱を連絡部から良好に放出できる。
【0019】
本発明の第4態様の素子装置では、透過体が収容体を構成して素子体の支持体とは反対側を被覆しており、透過体が光を透過する。
【0020】
ここで、透過体に被取付部が設けられる。このため、被取付部を連絡部の支持体とは反対側に対向されない位置に配置できる。
【0021】
本発明の第5態様の視認装置では、車両の外部に被覆体が設けられており、視認機構が、被覆体に被覆されると共に、車両の乗員の視認を補助する。また、被覆体に通過部材が設けられると共に、通過部材に取付部が設けられており、被覆体に素子装置が収容される。
【0022】
素子装置では、収容体が取付部に取付けられると共に、収容体に素子体が収容されており、金属製の支持体が素子体を支持する。また、素子体と被覆体の外側との間を通過部材の通過部を介して光が通過可能にされると共に、素子体が発光又は撮像する。
【0023】
さらに、金属製の連絡部が収容体を構成しており、連絡部が支持体の素子体とは反対側と連絡される。このため、素子体が発生する熱が、支持体を介して連絡部に伝達されて、連絡部から放出される。
【0024】
ここで、連絡部が被覆体の通過部材以外から離間されており、取付部が連絡部の支持体とは反対側に対向されない位置に配置される。このため、取付部が連絡部の支持体とは反対側に対向されることを抑制でき、連絡部から放出される熱の対流を取付部が阻害することを抑制できて、素子体が発生する熱を連絡部から良好に放出できる。
【0025】
本発明の第6態様の視認装置では、車両の外部に被覆体が設けられており、視認機構が、被覆体に被覆されると共に、車両の乗員の視認を補助する。また、被覆体に通過部材が設けられると共に、被覆体の通過部材以外に取付部が設けられており、被覆体に素子装置が収容される。
【0026】
素子装置では、収容体が取付部に取付けられると共に、収容体に素子体が収容されており、金属製の支持体が素子体を支持する。また、素子体と被覆体の外側との間を通過部材の通過部を介して光が通過可能にされると共に、素子体が発光又は撮像する。
【0027】
さらに、金属製の連絡部が収容体を構成しており、連絡部が支持体の素子体とは反対側と連絡される。このため、素子体が発生する熱が、支持体を介して連絡部に伝達されて、連絡部から放出される。
【0028】
ここで、連絡部が被覆体の通過部材以外から離間されており、取付部が連絡部の支持体とは反対側に対向されない位置に配置される。このため、取付部が連絡部の支持体とは反対側に対向されることを抑制でき、連絡部から放出される熱の対流を取付部が阻害することを抑制でき、素子体が発生する熱を連絡部から良好に放出できる。
【0029】
本発明の第7態様の視認装置では、連絡部の支持体とは反対側かつ収容体の連絡部より支持体とは反対側への突出部分の連絡部側の空間に被覆体側の部材が侵入されない。このため、連絡部から放出される熱の対流を被覆体側の部材が阻害することを抑制でき、素子体が発生する熱を連絡部から効果的に放出できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の第1実施形態に係るドアミラー装置のバイザボディ等を示す車両前側から見た背面図である。
図2】本発明の第1実施形態に係るドアミラー装置の下バイザカバー及び照明装置を示す上側から見た斜視図である。
図3】本発明の第1実施形態に係るドアミラー装置の下バイザカバー及び照明装置を示す車幅方向外側から見た断面図である。
図4】本発明の第1実施形態における照明装置を示す車両後側から見た断面図である。
図5】本発明の第1実施形態における照明装置の主要部を示す下側から見た分解斜視図である。
図6】本発明の第1実施形態における照明装置を示す下側から見た分解斜視図である。
図7】本発明の第1実施形態における照明装置を示す下側から見た斜視図である。
図8】本発明の第2実施形態に係るドアミラー装置のバイザボディ等を示す車両前側から見た背面図である。
図9】本発明の第2実施形態に係るドアミラー装置の主要部を示す車幅方向外側から見た断面図(図8の9-9線断面図)である。
図10】本発明の第3実施形態における照明装置を示す車両後側から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係る視認装置としてのドアミラー装置10の主要部が車両前側から見た背面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車幅方向外方(車両左方)を矢印OUTで示し、上方を矢印UPで示している。
【0032】
本実施形態に係るドアミラー装置10は、車両(自動車)におけるサイドドア(フロントサイドドア、図示省略)の上下方向中間部の車両前側端部に設置されて、サイドドアの車外側に配置されている。
【0033】
図1に示す如く、ドアミラー装置10には、柱状のステー12が設けられており、ステー12がサイドドアに固定されて、ドアミラー装置10がサイドドアに設置されている。
【0034】
ステー12の上側には、被覆体を構成する格納機構14が支持されており、格納機構14は、作動可能にされている。
【0035】
格納機構14には、被覆体を構成する略直方体形箱状のバイザ16が支持されており、バイザ16は、樹脂製にされている。格納機構14は、バイザ16の車幅方向内側部分内に配置されており、バイザ16は、ステー12の上側に配置されると共、ステー12に対し車幅方向外側に延出されている。
【0036】
バイザ16の車両後側部分には、略直方体形箱状のバイザボディ18が設けられており、バイザボディ18内は、車両前側に開放されている。バイザボディ18の車両後側壁には、略直方体状の被覆凹部18Aが形成されており、被覆凹部18Aは、車両後側に開放されている。
【0037】
バイザボディ18の被覆凹部18Aの底壁(車両前側壁)には、被覆体を構成する鏡面調整機構20が支持されており、鏡面調整機構20は、作動可能にされている。
【0038】
鏡面調整機構20の車両後側には、視認機構としての矩形板状のミラー22が支持されている。ミラー22の裏側は、被覆凹部18Aの底壁によって被覆されており、ミラー22の表側は、車両後側に向けられて、バイザ16の車両後側に露出されている。このため、車両の乗員がミラー22の反射光を視認することで、乗員の車両後側の視認が補助される。
【0039】
バイザボディ18の車両前側には、被覆体を構成する略矩形板状のリンフォース24が配置されており、リンフォース24は、金属製にされている。リンフォース24は、格納機構14、バイザボディ18及び鏡面調整機構20に固定されており、リンフォース24は、バイザボディ18を補強している。
【0040】
鏡面調整機構20が作動された際には、ミラー22が上下方向及び車幅方向において傾動されて、ミラー22の表側の向き(鏡面の向き)が調整される。また、格納機構14が作動された際には、バイザ16(格納機構14の一部、鏡面調整機構20、ミラー22及びリンフォース24を含む)が、車幅方向内側部分を中心として車両前後方向に回動されて、格納及び展開(起立)される。
【0041】
バイザ16の車両前側かつ上側の部分には、湾曲板状の上バイザカバー26が設けられており、上バイザカバー26は、外周がバイザボディ18の車両前側の外周に嵌合されて、バイザボディ18の車両前側を被覆している。
【0042】
バイザ16の車両前側かつ下側の部分には、通過部材としての湾曲板状の下バイザカバー28(図2参照)が設けられており、下バイザカバー28は、外周がバイザボディ18の車両前側の外周及び上バイザカバー26の外周に嵌合されて、バイザボディ18の車両前側を被覆している。下バイザカバー28の車幅方向内側部分には、通過部としての円状の露出孔28A(図3参照)が貫通形成されており、露出孔28Aは、下バイザカバー28内を下側に開放している。
【0043】
下バイザカバー28には、露出孔28Aの車両前側において、取付部としての断面L字形板状の第1爪28B(図2及び図3参照)が一体形成されており、第1爪28Bは、基端側部分が上側に突出されると共に、先端側部分が露出孔28A側(車両後側)に突出されている。下バイザカバー28には、露出孔28Aの車両後側において、取付部としての断面J字形板状の第2爪28C(図2及び図3参照)が一体形成されており、第2爪28Cは、基端側部分が上側に延出されると共に、先端側部分が基端側部分の露出孔28A側(車両前側)において下側に延出されている。第2爪28Cの先端部近傍には、断面台形状の突部28Dが一体形成されており、突部28Dは、露出孔28A側(車両前側)に突出されると共に、車幅方向に延伸されている。下バイザカバー28には、第1爪28B及び第2爪28Cの車幅方向内側において、取付部としての円柱状の制限柱28E(図2参照)が一体形成されており、制限柱28Eは、上側に延出されている。
【0044】
下バイザカバー28内には、素子装置としての照明装置30(図2図7参照)が設けられており、照明装置30は、バイザ16内に収容されている。
【0045】
照明装置30には、収容体32が設けられており、収容体32は、照明装置30の外周を構成している。
【0046】
収容体32の上側部分には、略直方体形箱状の筐体34が設けられており、筐体34は、金属製にされると共に、内部が下側に開放されている。筐体34の車幅方向内側部分には、直方体形箱状の収容箱34Aが設けられており、収容箱34Aの上面は、平面状にされている。筐体34には、収容箱34Aの車幅方向外側において、直方体形箱状の接続箱34Bが設けられており、接続箱34Bは、下端部が収容箱34Aと一体にされて、収容箱34Aに対し上側に突出されている。接続箱34Bの車幅方向内側壁は、収容箱34Aの上壁と一体にされており、接続箱34B内の下端部は、収容箱34A内と連通されている。接続箱34Bの車幅方向外側壁には、矩形筒状の接続筒34Cが一体形成されており、接続筒34C内は、接続箱34B内に連通されて、接続箱34B内を車幅方向外側に開放している。筐体34には、収容箱34Aから接続箱34B下端部の部分の外周において、矩形環状の周板34Dが一体形成されており、周板34Dは、筐体34の外周外側に突出されている。
【0047】
接続箱34Bの収容箱34Aより上側部分は、突出部分としての突出部34Fにされており、突出部34Fは、収容箱34Aに対し上側に突出されている。収容箱34A及び周板34Dの車幅方向内側部分には、車両前側部分及び車両後側部分のそれぞれにおいて、突出部分(凸部)としての長尺板状の突板34Gが一対一体形成されており、突板34Gは、周板34D及び収容箱34Aの上壁周部から上側に突出されている。また、突出部34Fは、突板34Gより上側に突出されている。
【0048】
収容体32の下側部分には、透過体としての略直方体形箱状のレンズ36が設けられており、レンズ36は、ガラス製又は透明樹脂製にされると共に、内部が上側に開放されている。レンズ36の下壁の車幅方向内側部分には、有底円筒状のレンズ部36Aが一体形成されており、レンズ部36Aは、下側に突出されると共に、内部がレンズ36内に連通されている。レンズ36の上端部には、車両前側面及び車両後側面の車幅方向中間部において、被取付部としての断面矩形状の取付板36Bが一体形成されており、取付板36Bは、レンズ36の外周外側に突出されると共に、車幅方向に延伸されている。レンズ36の上端部には、車両前側面及び車両後側面の車幅方向内側部において、被取付部としての制限板36Cが一体形成されており、制限板36Cは、レンズ36の外周外側に突出されている。制限板36Cには、制限孔36Dが貫通形成されており、制限孔36Dは、車両前後方向に延伸されている。
【0049】
筐体34とレンズ36とは、上下方向において組付けられており、筐体34の周板34Dは、レンズ36内に挿入されている。筐体34の周板34Dとレンズ36の下壁との間には、ゴム製で環状のシール38が配置されており、シール38は、筐体34の周板34Dとレンズ36の下壁との間で弾性収縮されて、筐体34とレンズ36との間をシールしている。
【0050】
レンズ36の車両前側の取付板36Bは、下バイザカバー28の第1爪28Bの先端側部分の下側に配置されると共に、レンズ36の車両後側の取付板36Bは、下バイザカバー28の第2爪28Cの弾性変形により第2爪28Cの突部28Dの下側に配置されており、レンズ36は、下壁が下バイザカバー28の内周面に当接されて、第1爪28Bの先端側部分及び第2爪28Cの突部28Dと下バイザカバー28の内周面との間に上下方向において挟持されている。さらに、車両前側の取付板36Bは、第1爪28Bの基端側部分に当接されると共に、車両後側の取付板36Bは、第2爪28Cの弾性変形により第2爪28Cの先端部に当接されており、レンズ36は、第1爪28Bの基端側部分と第2爪28Cの先端部との間に車両前後方向において挟持されている。しかも、レンズ36の制限板36Cの制限孔36Dに下バイザカバー28の制限柱28Eが挿入されて車幅方向において嵌合されており、レンズ36の車幅方向への移動が下バイザカバー28によって制限されている。これにより、収容体32が下バイザカバー28に取付けられており、レンズ36のレンズ部36Aが、下バイザカバー28の露出孔28Aに挿入されて、下バイザカバー28の下側に露出されている。
【0051】
筐体34における収容箱34Aの上壁下面には、中間体としての矩形シート状の放熱シート40が貼付されており、放熱シート40は、例えば軟質発泡樹脂製にされている。収容箱34A上壁の放熱シート40に対向する部分は、矩形板状の連絡部34Eにされており、連絡部34Eの車幅方向外側端部の上側には、筐体34における接続箱34Bの車幅方向内側壁(放熱部)が連結されている。収容箱34A上壁の突板34Gは、連絡部34Eの外側に配置されており、連絡部34Eの接続箱34Bより車幅方向内側の上面は、平面状にされている。
【0052】
放熱シート40の下側には、支持体としての矩形板状の第1補強板42が貼付されており、第1補強板42は、金属製にされている。第1補強板42の下側には、シート状のフレキシブル回路基板44(所謂FPC(Flexible Printed Circuit))の一側部分が固定(支持)されており、フレキシブル回路基板44は、略樹脂製にされている。フレキシブル回路基板44は、可撓性を有しており、フレキシブル回路基板44の一側部分は、第1補強板42によって補強されている。フレキシブル回路基板44の一側部分の表側面(下面)には、素子体としての発光素子46(例えばLED)が固定(支持)されており、発光素子46は、下側において、レンズ36のレンズ部36Aに対向されている。
【0053】
フレキシブル回路基板44の他側部分は、上側に延出されて筐体34の接続箱34B内に挿入されており、フレキシブル回路基板44の一側部分と他側部分との間の中間部分は、弾性的に湾曲されている。フレキシブル回路基板44の他側部分の裏側面(車幅方向内側面)には、矩形板状の第2補強板48が貼付されており、第2補強板48は、金属製にされている。第2補強板48は、フレキシブル回路基板44の他側部分を補強しており、第2補強板48が接続箱34B内に組付けられて、フレキシブル回路基板44の他側部分が接続箱34B内に固定されている。フレキシブル回路基板44の他側部分の表側面(車幅方向外側面)には、コネクタとしての雄コネクタ50が固定されており、雄コネクタ50は、フレキシブル回路基板44を介して発光素子46に電気的に接続されている。雄コネクタ50の全体は、筐体34の突出部34Fに収容されて、筐体34の収容箱34A上壁より上側に配置されており、雄コネクタ50は、車幅方向外側に向けられている。
【0054】
雄コネクタ50には、車幅方向外側から相手コネクタとしての雌コネクタ52が嵌合されて電気的に接続されており、雌コネクタ52は、筐体34の接続筒34C内を介して接続箱34B内に挿入されている。雌コネクタ52は、配線54(図2参照)に電気的に接続されており、配線54は、接続筒34C内を通過して、格納機構14内及びステー12内を介して車両の制御装置(図示省略)に電気的に接続されている。配線54は、ゴム製で略矩形柱状のブッシュ56に貫通されており、ブッシュ56は、接続筒34C内に弾性収縮された状態で嵌入されて、接続筒34C内をシールしている。
【0055】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0056】
以上の構成のドアミラー装置10では、下バイザカバー28の第1爪28B、第2爪28C及び制限柱28Eによって、照明装置30の収容体32が、レンズ36の取付板36B及び制限板36Cにおいて、下バイザカバー28(車両側)に取付けられている。このため、収容体32が下バイザカバー28にスクリューによる締結により取付けられる場合とは異なり、コストが低減されている。さらに、収容体32(特にレンズ36)が下バイザカバー28に取付けられることで、下バイザカバー28の露出孔28Aに対するレンズ36のレンズ部36Aの位置精度が高くされている。
【0057】
また、照明装置30において、発光素子46がフレキシブル回路基板44、雄コネクタ50、雌コネクタ52及び配線54を介して制御装置に電気的に接続されており、制御装置の制御により、発光素子46が作動されて発光する。これにより、発光素子46からの光(例えば赤外線)が、レンズ36のレンズ部36Aを透過されると共に、下バイザカバー28の露出孔28Aを通過されて、バイザ16の下側に照射されることで、バイザ16の下側の地面が照明される。
【0058】
ところで、照明装置30では、発光素子46がフレキシブル回路基板44の一側部分、第1補強板42及び放熱シート40を介して筐体34における収容箱34A上壁の連絡部34Eに連絡されている。このため、発光素子46が作動により発生する熱が、フレキシブル回路基板44、第1補強板42、放熱シート40及び連絡部34Eに伝達されて、連絡部34Eから上側(発光素子46、第1補強板42及び放熱シート40とは反対側)に放出される。
【0059】
ここで、筐体34の突出部34Fが収容箱34A上壁の連絡部34Eより上側に突出されており、突出部34Fに収容される雄コネクタ50が連絡部34Eの上側に対向されない位置に配置されている。このため、雄コネクタ50及び突出部34Fが連絡部34Eの上側に対向されることを抑制でき、連絡部34Eから上側に放出される熱の連絡部34Eの上側での対流を雄コネクタ50及び突出部34Fが阻害することを抑制できて、発光素子46が発生する熱を連絡部34Eから上側に良好に放出できる。これにより、発光素子46が高温になることを抑制でき、発光素子46の誤作動を抑制できると共に、発光素子46に供給する電流を大きくできる。
【0060】
さらに、雄コネクタ50が筐体34の接続箱34B内に配置されており、雄コネクタ50の雌コネクタ52への接続方向が、車幅方向外側に向けられて、連絡部34E側(発光素子46、第1補強板42及び放熱シート40の側)に向けられていない。このため、雄コネクタ50及び雌コネクタ52(コネクタ部分)が連絡部34Eの上側に対向されることを抑制でき、連絡部34Eから上側に放出される熱の連絡部34Eの上側での対流を雄コネクタ50及び雌コネクタ52が阻害することを抑制できて、発光素子46が発生する熱を連絡部34Eから上側に良好に放出できる。
【0061】
また、収容体32のレンズ36に取付板36B及び制限板36Cが設けられて、取付板36B及び制限板36Cが収容体32における連絡部34Eの上側に対向されない位置に配置されている。このため、連絡部34Eから上側に放出される熱の連絡部34Eの上側での対流を取付板36B及び制限板36Cが阻害することを抑制でき、発光素子46が発生する熱を連絡部34Eから上側に一層良好に放出できる。
【0062】
さらに、収容体32の連絡部34Eが格納機構14、バイザ16のバイザボディ18及び上バイザカバー26(下バイザカバー28以外)、鏡面調整機構20、及び、リンフォース24から離間されており、下バイザカバー28の第1爪28B、第2爪28C及び制限柱28Eが連絡部34Eの上側に対向されない位置に配置されている。このため、連絡部34Eから上側に放出される熱の連絡部34Eの上側での対流を第1爪28B、第2爪28C及び制限柱28Eが阻害することを抑制でき、発光素子46が発生する熱を連絡部34Eから上側に一層良好に放出できる。さらに、連絡部34Eから上側に放出される熱が第1爪28B、第2爪28C及び制限柱28Eに伝達されることを抑制でき、第1爪28B、第2爪28C及び制限柱28Eの当該熱による損傷を抑制できる。
【0063】
しかも、バイザ16内では、連絡部34Eの上側かつ突出部34Fの車幅方向内側(連絡部34E側)、車両前側の突板34Gの車両後側(連絡部34E側)及び車両後側の突板34Gの車両前側(連絡部34E側)の空間にバイザ16側の部材(第1爪28B、第2爪28C及び制限柱28Eを含む)が侵入されておらず(何も設けられておらず)、さらに、当該空間が上側、車両前側、車両後側及び車幅方向内側に開放されている。このため、連絡部34Eから上側に放出される熱の連絡部34Eの上側での対流が阻害されることを効果的に抑制でき、発光素子46が発生する熱を連絡部34Eから上側に効果的に放出できる。
【0064】
さらに、連絡部34Eの車幅方向外側端部の上側に接続箱34Bの車幅方向内側壁が連結されている。このため、発光素子46が発生する熱を、連絡部34Eから接続箱34Bの車幅方向内側壁に伝達できて、接続箱34Bの車幅方向内側壁から連絡部34Eの上側に放出でき、発光素子46が高温になることを一層抑制できる。
【0065】
[第2実施形態]
図8には、本発明の第2実施形態に係る視認装置としてのドアミラー装置60の主要部が車両前側から見た背面図にて示されている。
【0066】
本実施形態に係るドアミラー装置60は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0067】
本実施形態に係るドアミラー装置60では、バイザ16の下バイザカバー28に上記第1実施形態における第1爪28B、第2爪28C及び制限柱28Eが設けられていない。
【0068】
図8に示す如く、バイザ16内では、リンフォース24の車幅方向外側かつ下側の端部に、取付部としての断面L字形板状の上ガイド24A(図9参照)が一体形成されており、上ガイド24Aの基端側部分は、下側に延出されると共に、上ガイド24Aの先端側部分は、車両後側に延出されている。上ガイド24Aの先端側部分の下側には、照明装置30における収容体32の車幅方向外側部分(筐体34の接続箱34Bの上壁(被取付部))が配置されている。
【0069】
バイザ16のバイザボディ18には、収容体32下面の車幅方向両端部(レンズ36下壁の車幅方向両端部(被取付部))の下側において、取付部としての長尺板状の下ガイド18Bが一体形成されており、下ガイド18Bは、車両前側に延出されている。一対の下ガイド18Bと上ガイド24Aの先端側部分との間には、収容体32が上下方向において挟持されている。
【0070】
バイザボディ18には、収容体32の下側部分の車幅方向両外側(レンズ36の車幅方向両側壁(被取付部)の外側)において、取付部としての長尺板状の中ガイド18Cが一体形成されており、中ガイド18Cは、車両前側に延出されている。一対の中ガイド18Cの間には、収容体32の下側部分が車幅方向において挟持されている。
【0071】
バイザボディ18の被覆凹部18Aの底壁(取付部)及び下バイザカバー28の内周面(取付部)には、それぞれ収容体32の下側部分(レンズ36)の車両後側端(被取付部)及び車両前側端(被取付部)が当接されており、被覆凹部18Aの底壁と下バイザカバー28の内周面との間には、収容体32の下側部分が車両前後方向において挟持されている。
【0072】
以上により、上ガイド24A、一対の下ガイド18B、一対の中ガイド18C、バイザボディ18及び下バイザカバー28によって、収容体32が、接続箱34Bの上壁及びレンズ36において、バイザ16(車両側)内に取付けられている。
【0073】
収容体32がバイザ16内に取付けられる際には、収容体32が、上ガイド24Aの先端側部分、一対の下ガイド18B及び一対の中ガイド18Cに案内されつつ、バイザボディ18に対し車両後側に移動されて、収容体32がバイザボディ18に装着される。そして、バイザボディ18に下バイザカバー28が組付けられて、収容体32がバイザ16内に取付けられる。また、収容体32が上ガイド24A、一対の下ガイド18B及び一対の中ガイド18Cによってバイザボディ18に装着されることで、雌コネクタ52が配置されるバイザボディ18に収容体32の雄コネクタ50が配置されるため、雄コネクタ50への雌コネクタ52の接続作業が容易にされる。
【0074】
ここで、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0075】
さらに、リンフォース24における上ガイド24Aの先端側部分の下側に、照明装置30における収容体32(筐体34)の接続箱34Bの上壁が連絡されている。このため、発光素子46が発生する熱を、連絡部34Eから接続箱34Bを介して金属製のリンフォース24に伝達できて、リンフォース24から放出でき、発光素子46が高温になることを一層抑制できる。
【0076】
[第3実施形態]
図10には、本発明の第3実施形態に係る視認装置としてのドアミラー装置70の照明装置30が車両後側から見た断面図にて示されている。
【0077】
本実施形態に係るドアミラー装置70は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
【0078】
図10に示す如く、本実施形態に係るドアミラー装置70では、照明装置30の収容体32において、筐体34の接続箱34Bの上壁に接続筒34Cが一体形成されており、接続筒34C内は、接続箱34B内に連通されて、接続箱34B内を上側に開放している。
【0079】
フレキシブル回路基板44の他側部分における雄コネクタ50は、上側に向けられており、雄コネクタ50には、上側から雌コネクタ52が嵌合されて電気的に接続されている。このため、雄コネクタ50の雌コネクタ52への接続方向が、連絡部34E側(発光素子46、第1補強板42及び放熱シート40の側)に向けられていない。
【0080】
ここで、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
【0081】
なお、本実施形態の照明装置30を上記第2実施形態に適用してもよい。この場合、リンフォース24の上ガイド24Aの先端側部分の下側に、照明装置30における収容体32のブッシュ56(被取付部)が配置される。さらに、ブッシュ56に貫通される配線54が、上ガイド24Aの先端側部分の側方を通過され、又は、上ガイド24Aの先端側部分に貫通される。
【0082】
また、上記第1実施形態~第3実施形態では、連絡部34Eの車幅方向外側端部の上側に接続箱34Bの車幅方向内側壁が連結される。しかしながら、連絡部34Eの車幅方向外側端部の上側に接続箱34Bの車幅方向内側壁が連結されずに、連絡部34Eの車幅方向外側に接続箱34Bの車幅方向内側壁が配置されてもよく、この場合、連絡部34Eの上面全体が平面状にされてもよい。
【0083】
さらに、上記第1実施形態~第3実施形態では、突板34Gが筐体34の周板34D及び収容箱34Aの上壁から上側に突出される。しかしながら、突板34Gが筐体34の周板34Dから上側に突出されて、筐体34の収容箱34A上壁からは上側に突出されなくてもよい。
【0084】
しかも、上記第1実施形態~第3実施形態において、連絡部34Eから例えば突板34G(放熱部)が上側に突出されてもよい。この場合、筐体34の突出部34Fが突板34Gより上側に突出される。
【0085】
また、上記第1実施形態~第3実施形態では、雄コネクタ50の全体が連絡部34Eより上側に配置される。しかしながら、雄コネクタ50の一部が連絡部34Eより上側に配置されてもよい。
【0086】
さらに、上記第1実施形態~第3実施形態では、第1補強板42(支持体)が放熱シート40を介して収容体32の収容箱34A上壁の連絡部34Eに連絡される。しかしながら、支持体が中間体としてのグリース(潤滑剤)を介して収容体32の収容箱34A上壁の連絡部34Eに連絡されてもよい。さらに、支持体が収容体32の収容箱34A上壁の連絡部34Eに直接連絡されてもよい。
【0087】
また、上記第1実施形態~第3実施形態では、金属製の第1補強板42(支持体)にフレキシブル回路基板44の一側部分が固定される。しかしながら、第1補強板42及びフレキシブル回路基板44の一側部分に代えて、略金属製の硬質回路基板(支持体)が設けられてもよい。
【0088】
さらに、上記第1実施形態~第3実施形態では、金属製の第2補強板48にフレキシブル回路基板44の他側部分が固定される。しかしながら、第2補強板48及びフレキシブル回路基板44の他側部分に代えて、略金属製の硬質回路基板が設けられてもよい。
【0089】
また、上記第1実施形態~第3実施形態では、素子体が発光素子46にされて、素子装置が照明装置30にされる。しかしながら、素子体が撮像素子(例えばCCD)にされて、素子装置が撮像装置にされてもよい。この場合、制御装置の制御により、撮像素子が作動されて、撮像素子がレンズ36のレンズ部36Aを下側から透過されると共に下バイザカバー28の露出孔28Aを下側から通過された光を撮像することで、バイザ16の下側が撮像される。
【0090】
さらに、上記第1実施形態~第3実施形態では、視認装置がドアミラー装置10、60、70にされる。しかしながら、視認装置は、車両の外部に設けられればよい。
【0091】
また、上記第1実施形態~第3実施形態では、視認機構がミラー22にされる。しかしながら、視認機構がカメラにされてもよい。この場合、例えば、カメラが制御装置に電気的に接続されると共に、制御装置に車室内のモニタが電気的に接続される。これにより、制御装置の制御により、カメラが撮像した画像がモニタに表示されて、モニタに表示された画像を乗員が確認することで、乗員の視認が補助される。
【符号の説明】
【0092】
10・・・ドアミラー装置(視認装置)、14・・・格納機構(被覆体)、16・・・バイザ(被覆体)、18B・・・下ガイド(取付部)、18C・・・中ガイド(取付部)、20・・・鏡面調整機構(被覆体)、22・・・ミラー(視認機構)、24・・・リンフォース(被覆体)、24A・・・上ガイド(取付部)、28・・・下バイザカバー(通過部材)、28A・・・露出孔(通過部)、28B・・・第1爪(取付部)、28C・・・第2爪(取付部)、28E・・・制限柱(取付部)、22・・・ミラー、30・・・照明装置(素子装置)、32・・・収容体、34E・・・連絡部、34F・・・突出部(突出部分)、34G・・・突板(突出部分)、36・・・レンズ(透過体)、36B・・・取付板(被取付部)、36C・・・制限板(被取付部)、42・・・第1補強板(支持体)、46・・・発光素子(素子体)、50・・・雄コネクタ(コネクタ)、60・・・ドアミラー装置(視認装置)、70・・・ドアミラー装置(視認装置)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10