(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-22
(45)【発行日】2024-05-30
(54)【発明の名称】検索結果提供方法、システム、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/903 20190101AFI20240523BHJP
【FI】
G06F16/903
(21)【出願番号】P 2022128603
(22)【出願日】2022-08-12
【審査請求日】2022-08-12
(31)【優先権主張番号】10-2021-0115664
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0141860
(32)【優先日】2021-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】チェー ジフン
(72)【発明者】
【氏名】キム ジンホ
(72)【発明者】
【氏名】キム ジュンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】イ ジュンゴル
【審査官】三橋 竜太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-141467(JP,A)
【文献】特許第5871082(JP,B2)
【文献】特開2013-008095(JP,A)
【文献】特開2020-091730(JP,A)
【文献】特開2017-173915(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムで実行される検索結果提供方法であって、
前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記検索結果提供方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、検索クエリに対応するアイテムと前記検索クエリに対応する下位アイテムとを検索する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、各アイテムに登録されたレビューのうちで前記検索クエリに対応するレビューを検索する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記検索クエリに対応するアイテムを検索結果として提供する段階
を含み、
前記提供する段階は、
前記検索結果に含まれた、前記検索クエリに対応するアイテムに付属する下位アイテムのうちで前記検索クエリに対応する下位アイテムを推薦し、
前記検索クエリとの埋め込み類似度に基づく意味論的レビューマッチングを実行して前記検索クエリに対応するレビューを選定することにより、前記
検索する段階で検索され
た前記検索クエリに対応するアイテムに対して登録されたレビューのうちで前記検索クエリに対応する下位アイテムに関連するレビューを前記検索クエリに対応する下位アイテムに関連付けてともに表示すること
を特徴とする、検索結果提供方法。
【請求項2】
前記検索結果提供方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記検索クエリに対応する下位アイテムを検索する段階
をさらに含み、
前記提供する段階は、
前記検索された下位アイテムが属するアイテムをアイテム検索結果として選定する段階
を含む、請求項1に記載の検索結果提供方法。
【請求項3】
前記アイテムと前記検索クエリに対応する下位アイテムとを検索する段階は、
前記アイテムとして、前記検索された下位アイテムが属するアイテムと前記検索されたレビューが登録されたアイテムをアイテム検索結果として検索する段階
含む、請求項1に記載の検索結果提供方法。
【請求項4】
前記提供する段階は、
前記検索クエリに対応する下位アイテムが属するアイテムを候補アイテムとして選定する段階、および
前記候補アイテムの人気度を利用して前記候補アイテムのうちの一部を最終アイテムとして選定する段階
を含む、請求項1に記載の検索結果提供方法。
【請求項5】
前記提供する段階は、
前記最終アイテムの属性情報と前記最終アイテムに付属する候補アイテム、および前記最終アイテムに登録されたレビューのうちの少なくとも1つを利用して前記最終アイテムをランキングする段階
を含む、請求項4に記載の検索結果提供方法。
【請求項6】
前記提供する段階は、
前記検索クエリに対する前記最終アイテムの属性情報とのマッチング率を利用して前記最終アイテムをランキングする段階、および
前記検索クエリに対する前記最終アイテムに付属する候補アイテムとのマッチング率と前記最終アイテムに登録されたレビューとのマッチング率のうちの少なくとも1つを利用して前記最終アイテムのランキングをブースティングする段階
を含む、請求項4に記載の検索結果提供方法。
【請求項7】
前記提供する段階は、
前記検索クエリに対応する下位アイテムを含む下位アイテム推薦リストを提供することを含み、
前記下位アイテム推薦リストは、それぞれの下位アイテムを示す画像を含み、
前記下位アイテムに関連するレビューは、前記下位アイテム推薦リストに関連付けて
ともに表示されること
を特徴とする、請求項1に記載の検索結果提供方法。
【請求項8】
前記提供する段階は、
前記選定されたレビューの肯定否定スコアリングに基づいて前記選定されたレビューをランキングする段階
をさらに含む、請求項
1に記載の検索結果提供方法。
【請求項9】
前記提供する段階は、
前記選定されたレビューの文章の長さ、最新性、人気度、作成者等級のうちの少なくとも1つを利用して前記選定されたレビューをランキングする段階
をさらに含む、請求項
1に記載の検索結果提供方法。
【請求項10】
請求項1~
9のうちのいずれか一項に記載の検索結果提供方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項11】
コンピュータシステムであって、
メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
検索クエリに対応するアイテムと前記検索クエリに対応する下位アイテムとを検索し、各アイテムに登録されたレビューのうちで前記検索クエリに対応するレビューを検索する検索部、および
前記検索クエリに対応するアイテムを検索結果として提供する検索結果提供部
を含み、
前記検索結果提供部は、
前記検索結果に含まれた、前記検索クエリに対応するアイテムに付属する下位アイテムのうちで前記検索クエリに対応する下位アイテムを推薦し、
前記検索クエリとの埋め込み類似度に基づく意味論的レビューマッチングを実行して前記検索クエリに対応するレビューを選定することにより、前記
検索部で検索され
た前記検索クエリに対応するアイテムに対して登録されたレビューのうちで前記検索クエリに対応する下位アイテムに関連するレビューを前記検索クエリに対応する下位アイテムに関連付けてともに表示すること
を処理する、コンピュータシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記検索クエリに対応する下位アイテムを検索する検索部
をさらに含み、
前記検索結果提供部は、
前記検索された下位アイテムが属するアイテムをアイテム検索結果として選定すること
を特徴とする、請求項
11に記載のコンピュータシステム。
【請求項13】
前記検索結果提供部は、
前記アイテムとして、前記検索された下位アイテムが属するアイテムと前記検索されたレビューが登録されたアイテムをアイテム検索結果として検索すること
を特徴とする、請求項
11に記載のコンピュータシステム。
【請求項14】
前記検索結果提供部は、
前記検索クエリに対応する下位アイテムが属するアイテムを候補アイテムとして選定し、
前記候補アイテムの人気度を利用して前記候補アイテムのうちの一部を最終アイテムとして選定すること
を特徴とする、請求項
11に記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
前記検索結果提供部は、
前記最終アイテムの属性情報と前記最終アイテムに付属する候補アイテム、および前記最終アイテムに登録されたレビューのうちの少なくとも1つを利用して前記最終アイテムをランキングすること
を特徴とする、請求項
14に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記検索結果提供部は、
前記検索クエリに対する前記最終アイテムの属性情報とのマッチング率を利用して前記最終アイテムをランキングし、
前記検索クエリに対する前記最終アイテムに付属する候補アイテムとのマッチング率と前記最終アイテムに登録されたレビューとのマッチング率のうちの少なくとも1つを利用して前記最終アイテムのランキングをブースティングすること
を特徴とする、請求項
14に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記検索結果提供部は、
前記検索クエリに対応する下位アイテムを含む下位アイテム推薦リストを提供し、
前記下位アイテム推薦リストは、それぞれの下位アイテムを示す画像を含み、
前記下位アイテムに関連するレビューは、前記下位アイテム推薦リストに関連付けて
ともに表示されること
を特徴とする、請求項
11に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記検索結果提供部は、
前記選定されたレビューの肯定否定スコアリング、文章の長さ、最新性、人気度、作成者等級のうちの少なくとも1つを利用して前記選定されたレビューをランキングすること
を特徴とする、請求項
17に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、クエリの意図に合ったアイテム検索結果を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
各種アイテムに対するユーザレビューとして、星レビュー、テキストレビュー、写真レビューなどの多様な評価体系が活用されている。
【0003】
場所をアイテムとするレビューサービスでは、場所予約機能やレシート認証機能などを利用してユーザが訪問したり利用した場所を認証した後、認証された場所情報をレビューとともに提出する。
【0004】
例えば、特許文献1(公開日2020年1月6日)は、拡張現実を利用して売場レビュー情報を作成する技術を開示している。
【0005】
場所に対するユーザレビューは、場所レビューサービスではもちろん、検索サービスや地図サービスなどのような場所情報を提供する他のサービスと連動して表示される場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国公開特許第10-2020-0000925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
アイテムと該当のアイテムが保有している下位アイテムとの関係に基づいて、検索クエリによって検索結果に含まれたアイテム別に下位アイテム推薦リストを動的に構成して提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
コンピュータシステムで実行される検索結果提供方法であって、前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記検索結果提供方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、検索クエリに対応するアイテムを検索結果として提供する段階を含み、前記提供する段階は、前記検索結果に含まれたアイテム別に、該当のアイテムに付属する下位アイテムのうちで前記検索クエリに対応する下位アイテムを推薦することを特徴とする、検索結果提供方法を提供する。
【0009】
一側面によると、前記検索結果提供方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記検索クエリに対応する下位アイテムを検索する段階をさらに含み、前記提供する段階は、前記検索された下位アイテムが属するアイテムをアイテム検索結果として選定する段階を含んでよい。
【0010】
他の側面によると、前記検索結果提供方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記検索クエリに対応する下位アイテムを検索する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、各アイテムに登録されたレビューのうちから前記検索クエリに対応するレビューを検索する段階をさらに含み、前記提供する段階は、前記検索された下位アイテムが属するアイテムと前記検索されたレビューが登録されたアイテムをアイテム検索結果として選定する段階を含んでよい。
【0011】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記検索クエリに対応する下位アイテムが属するアイテムを候補アイテムとして選定する段階、および前記候補アイテムの人気度を利用して前記候補アイテムのうちの一部を最終アイテムとして選定する段階を含んでよい。
【0012】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記最終アイテムの属性情報と前記最終アイテムに付属する候補アイテム、および前記最終アイテムに登録されたレビューのうちの少なくとも1つを利用して前記最終アイテムをランキングする段階を含んでよい。
【0013】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記検索クエリに対する前記最終アイテムの属性情報とのマッチング率を利用して前記最終アイテムをランキングする段階、および前記検索クエリに対する前記最終アイテムに付属する候補アイテムとのマッチング率と前記最終アイテムに登録されたレビューとのマッチング率のうちの少なくとも1つを利用して前記最終アイテムのランキングをブースティング(boosting)する段階を含んでよい。
【0014】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記検索結果に含まれたアイテム別に、該当のアイテムに登録されたレビューのうちで前記検索クエリに対応するレビューを前記検索クエリに対応する下位アイテムとともに推薦してよい。
【0015】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記検索クエリとの埋め込み(embedding)類似度を利用して前記検索クエリに対応するレビューを選定する段階を含んでよい。
【0016】
また他の側面によると、前記提供する段階は、前記選定されたレビューの肯定否定スコアリングに基づいて前記選定されたレビューをランキングする段階をさらに含んでよい。
【0017】
さらに他の側面によると、前記提供する段階は、前記選定されたレビューの文章の長さ、最新性、人気度、作成者等級のうちの少なくとも1つを利用して前記選定されたレビューをランキングする段階をさらに含んでよい。
【0018】
前記検索結果提供方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムを提供する。
【0019】
コンピュータシステムであって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、検索クエリに対応するアイテムを検索結果として提供する検索結果提供部を含み、前記検索結果提供部は、前記検索結果に含まれたアイテム別に、該当のアイテムに付属する下位アイテムのうちで前記検索クエリに対応する下位アイテムを推薦することを処理する、コンピュータシステムを提供する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施形態によると、アイテムと該当のアイテムが保有している下位アイテムとの関係に基づいて、検索クエリによって検索結果に含まれたアイテム別に下位アイテム推薦リストを動的に構成して提供することにより、検索結果がユーザの検索意図に近づくように高度化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータシステムの例を示したブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、コンピュータシステムのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示した図である。
【
図4】本発明の一実施形態における、コンピュータシステムが実行することのできる方法の一例を示したフローチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態における、アイテム検索結果画面の一例を示した図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、アイテム検索結果画面の一例を示した図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、アイテム検索結果画面の一例を示した図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、アイテム検索結果をランキングする過程の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図9】本発明の一実施形態における、レビューランキングに活用するフィーチャの一例を示した図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、レビュー推薦結果をランキングする過程の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0023】
本発明の実施形態は、クエリの意図に合ったアイテム検索結果を提供する技術に関する。
【0024】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、アイテムと該当のアイテムが保有している下位アイテムとの関係に基づいて、検索クエリによって検索結果に含まれたアイテム別に下位アイテム推薦リストを動的に構成して提供することができる。
【0025】
本明細書において、アイテムとは、検索または推薦対象を包括したものを意味してよい。一例として、アイテムは、訪問や利用、購入などによるユーザ経験をレビューすることのできる対象を含んでよい。また、下位アイテムとは、アイテムが保有している、言い換えれば、アイテムに副次的に属する対象を意味してよい。ユーザレビューは、アイテムに対するレビューはもちろん、下位アイテムそれぞれに対する個別レビューを含んでよい。
【0026】
レストランや商店、名所、ホットプレイス(hotplace)などのような場所をアイテムの代表的な一例として挙げることができる。レストランの場合にはレストランで販売しているメニューが下位アイテムに該当してよく、商店の場合には商店で販売している物品が下位アイテムに該当してよい。
【0027】
本発明の実施形態に係る検索結果提供システムは、少なくとも1つのコンピュータシステムによって実現されてよく、本発明の実施形態に係る検索結果提供方法は、検索結果提供システムに含まれる少なくとも1つのコンピュータシステムによって実行されてよい。このとき、コンピュータシステムにおいては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータシステムは、実行されたコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係る検索結果提供方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータシステムと結合して検索結果提供方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0028】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような
図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が
図1のように限定されることはない。また、
図1のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境のうちの一例を説明したものに過ぎず、本実施形態に適用可能な環境が
図1のネットワーク環境に限定されることはない。
【0029】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール(game console)、ウェアラブルデバイス(wearable device)、Iot(internet of things)デバイス、VR(virtula reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、
図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することができる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0030】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0031】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140にインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じて、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、アイテムレビューサービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションをインストールして実行するためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0032】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、
図2に示したコンピュータ装置200によって実現されてよい。
【0033】
このようなコンピュータ装置200は、
図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。
【0034】
メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0035】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0036】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0037】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。
【0038】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、
図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0039】
以下では、検索クエリによって検索結果に含まれたアイテム別に下位アイテム推薦リストを動的に提供する方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0040】
図3は、本発明の一実施形態における、コンピュータシステムのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、
図4は、本発明の一実施形態における、コンピュータシステムが実行することのできる検索結果提供方法の一例を示したフローチャートである。
【0041】
本実施形態に係るコンピュータシステム200は、クライアントを対象に、クライアント上にインストールされた専用アプリケーションやコンピュータシステム200と関連するウェブ/モバイルサイトへの接続によってアイテムレビューサービスを提供してよい。
【0042】
コンピュータシステム200は、ユーザ個人のサービスページを通じてアイテムに対するレビュー空間を提供してよく、アイテムと関連して予約/注文サービスとの連動機能やレシート認証機能などによってユーザが訪問したり利用したアイテムを認証した後、認証されたアイテム情報とユーザが作成したレビューを関連付けて登録してよい。ユーザは、アイテムはもちろん、アイテム内で下位アイテムを特定してレビューを作成することができる。このとき、下位アイテムに対するレビューは、下位アイテムおよび下位アイテムが属するアイテムと関連付けて管理されてよい。
【0043】
コンピュータシステム200は、ユーザを対象に、アイテム基盤の検索および推薦環境を提供してよい。このとき、ユーザ同士のフォロー(follow)を基盤としてアイテムに対するレビューを共有してよい。
【0044】
コンピュータシステム200のプロセッサ220は、以下で説明する検索結果提供方法を実行するための構成要素として、
図3に示すように、アイテム検索部310および検索結果提供部320を含んでよい。実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、選択的にプロセッサ220に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によって、プロセッサ220の構成要素は、プロセッサ220の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0045】
このようなプロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、以下で説明する検索結果提供方法に含まれる段階を実行するようにコンピュータシステム200を制御してよい。例えば、プロセッサ220およびプロセッサ220の構成要素は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0046】
ここで、プロセッサ220の構成要素は、コンピュータシステム200に記録されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ220によって実行される、互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、コンピュータシステム200が検索クエリに対応するアイテムを検索するように上述した命令にしたがってコンピュータシステム200を制御するプロセッサ220の機能的表現として、アイテム検索部310が利用されてよい。
【0047】
プロセッサ220は、コンピュータシステム200の制御と関連する命令がロードされたメモリ210から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取られた命令は、プロセッサ220が以下で説明する検索結果提供方法を実行するように制御するための命令を含んでよい。
【0048】
以下で説明する検索結果提供方法に含まれる段階は、図に示したものとは異なる順序で実行されてもよいし、段階のうちの一部が省略されたり追加の過程がさらに含まれたりしてもよい。
【0049】
図4を参照すると、段階410で、アイテム検索部310は、検索クエリが受信された場合、検索クエリに対するアイテムを検索し、検索されたアイテムに関する情報として、アイテムに付属する下位アイテムとアイテムに登録されたレビューを提供してよい。アイテム検索部310は、コンテキストに合った検索結果を提供するために、検索クエリに対応する下位アイテムと検索クエリに対応するレビューを検索してよい。
【0050】
アイテムと下位アイテムは、それぞれの属性情報を有する。例えば、アイテムがレストランである場合、属性情報は、レストランの位置、商号名、業種カテゴリ、電話番号、説明、評点、レビュー、写真、予約情報などを含んでよい。レストランの下位アイテムとしてはレストランで販売しているメニューが該当してよく、各メニューは、メニュー名、価格、説明、写真、評点、レビューなどを含む属性情報を有する。
【0051】
レビューは、アイテムと下位アイテムに対するユーザフィードバックであって、星レビュー、キーワードレビュー、テキストレビュー、写真レビューなどの多様なレビュー体系で作成されたレビュー内容を含んでよい。
【0052】
アイテム検索部310は、下位アイテムとレビューを対象に、検索クエリとマッチングする属性情報を有する下位アイテム、そして検索クエリとマッチングする内容または検索クエリと意味が類似する内容を含んだレビューを選定してよい。
【0053】
段階420で、検索結果提供部320は、下位アイテム検索結果とレビュー検索結果を利用して検索クエリに対するアイテム検索結果を提供してよい。検索結果提供部320は、下位アイテム検索結果に含まれる下位アイテムが属するアイテムとレビュー検索結果に含まれるレビューが連係されたアイテムをアイテム検索結果として選定するか、アイテム検索結果のランキングに利用してよい。
【0054】
検索結果提供部320は、段階410で、検索クエリに対して下位アイテムとレビューの両方で検索結果として選定されたアイテムをアイテム検索結果として選定してよい。言い換えれば、下位アイテム検索結果とレビュー検索結果に共通して存在するアイテムを選定してよい。実施形態によっては、下位アイテムとレビューのうちのいずれか1つで検索結果として選定されたアイテムをアイテム検索結果として選定してもよい。
【0055】
検索結果提供部320は、検索クエリに対応する最終検索結果として、アイテム検索結果として選定されたアイテムリストを提供してよい。このとき、アイテム検索結果に含まれたアイテム別に、段階410で検索された下位アイテム検索結果とレビュー検索結果のうちの少なくとも一部を検索クエリに対する推薦リストとして提供してよい。
【0056】
言い換えれば、検索結果提供部320は、検索クエリによって検索結果に含まれたアイテム別に下位アイテムおよびレビュー推薦リストを動的に構成して提供することにより、アイテムと下位アイテムの相互関係に基づいてコンテキストに合った検索結果を提供することができる。検索結果に含まれたアイテムそれぞれに対して該当のアイテムに属する下位アイテムリストとレビューリストを表示することができ、特に、ユーザの検索意図を考慮しながら、検索クエリに合った下位アイテムとレビューを他の下位アイテムとレビューよりもリストの上位に表示してよい。
【0057】
図5は、本発明の一実施形態における、アイテム検索結果画面の一例を示した図である。
【0058】
図5を参照すると、プロセッサ220は、アイテム検索結果画面500を通じて、検索クエリ501に対応する最終検索結果としてアイテムリスト510を提供してよい。
【0059】
このとき、アイテムリスト510は、検索クエリ(query)501に対応する下位アイテム検索結果とレビュー検索結果に基づいて決定されてよい。アイテムリスト510は、検索クエリ501とマッチングする属性情報を有する下位アイテム(Sub-item)が属するアイテム(item)、検索クエリ501とマッチングする内容または検索クエリ501と意味が類似する内容が含まれたレビュー(review)が登録されたアイテム、上述した2つの条件に属するアイテムなどで構成されてよい。
【0060】
プロセッサ220は、アイテム検索結果画面500を通じて、アイテムリスト510に含まれたアイテムそれぞれに対して下位アイテム推薦リスト520とレビュー推薦リスト530をともに提供してよい。
【0061】
下位アイテム推薦リスト520は、検索クエリ501に対応する下位アイテム検索結果で構成されてよく、レビュー推薦リスト530も、検索クエリ501に対応するレビュー検索結果で構成されてよい。
【0062】
言い換えれば、プロセッサ220は、検索クエリ501によって検索結果に含まれたアイテム別に、下位アイテム推薦リスト520とレビュー推薦リスト530を動的に構成して提供することができる。
【0063】
例えば、ユーザが、レストランメニューキーワードを検索クエリとして使用した場合、検索結果に同じレストランが表示されたとしても、該当のレストランに関する情報が検索クエリによって異なるように表示されるようになる。
【0064】
図6を参照すると、アイテムに該当する<レストランI>が検索結果に含まれたと仮定する。
【0065】
検索クエリとして「江南パスタ」が入力された場合、<レストランI>と関連する推薦情報は、<レストランI>で販売されているパスタメニューで構成されてもよいし、パスタメニューを上位表示(例えば、リストの一番左または一番上などのようにユーザが認識しやすい位置に表示)した下位アイテム推薦リスト621を提供してもよく、さらに、<レストランI>に対するレビューにおいてパスタと関連する内容を含んでいるレビューや、<レストランI>のパスタメニューに登録されたレビューを上位表示したレビュー推薦リスト631をともに提供してもよい。
【0066】
一方、検索クエリとして「江南ピザ」が入力された場合、<レストランI>と関連する推薦情報は、<レストランI>で販売されているピザメニューで構成されてもよいし、ピザメニューを上位表示(例えば、リストの一番左または一番上のなどのようにユーザが認識しやすい位置に表示)した下位アイテム推薦リスト622と、<レストランI>に対するレビューにおいてピザと関連する内容を含んでいるレビューや、<レストランI>のピザメニューに登録されたレビューを上位表示したレビュー推薦リスト632を提供してもよい。
【0067】
言い換えれば、同一アイテムである<レストランI>に対して、検索クエリによって下位アイテム推薦リスト621、622とレビュー推薦リスト631、632を異なるように構成することができる。
【0068】
例えば、
図7に示すように、検索クエリとして「新宿パスタ」が入力された場合、<レストランX>のメニューのうちでパスタメニューを上位表示する下位アイテム推薦リスト721と、<レストランX>のレビューのうちでパスタメニューと関連するレビューを上位表示するレビュー推薦リスト731を提供してよい。一方、検索クエリとして「新宿ピザ」が入力された場合、<レストランX>のメニューのうちでピザメニューを上位表示する下位アイテム推薦リスト722と、<レストランX>のレビューのうちでピザメニューと関連するレビューを上位表示するレビュー推薦リスト732を提供してよい。
【0069】
検索結果に含まれた内容のうちで検索クエリとマッチングするキーワードに対しては視覚的表示を追加してよく、例えば、文字のカラーを赤色で表示するかハイライトを利用した強調表示を追加してよい。
【0070】
プロセッサ220は、検索クエリに対応する下位アイテム検索結果とレビュー検索結果を利用してアイテム検索結果を決定することにより、コンテキストに合ったアイテムリストを検索結果として提供することができる。
【0071】
さらに、プロセッサ220は、検索結果に含まれたアイテムそれぞれに対して、検索クエリに対応する下位アイテムリストとレビューリストをともに表示することにより、アイテムに関する情報のうちでコンテキストに合った推薦情報を提供することができる。このとき、プロセッサ220は、アイテムに付属する下位アイテムのうちで検索クエリとマッチングする下位アイテムを、そしてアイテムに登録されたレビューのうちで検索クエリとマッチングするレビューをターゲットとして優先的に表示してよい。
【0072】
図8は、本発明の一実施形態における、アイテム検索結果をランキングする過程の一例を説明するためのフローチャートである。
【0073】
プロセッサ220は、各アイテムの属性情報と下位アイテム、およびレビューを利用してアイテム検索結果をランキングしてよい。
【0074】
図8を参照すると、段階801で、プロセッサ220は、検索クエリに対応する下位アイテム検索結果と検索クエリに対応するレビュー検索結果を利用して候補アイテムを選定してよい。一例として、プロセッサ220は、検索クエリに対応する下位アイテムが属するアイテムを候補アイテムとして選定してよい。他の例として、プロセッサ220は、検索クエリに対応する下位アイテムが属すると同時に検索クエリに対応するレビューが登録されたアイテム、すなわち、下位アイテム検索結果とレビュー検索結果に共通して存在するアイテムを候補アイテムとして選定してよい。
【0075】
段階802で、プロセッサ220は、アイテムに対する人気度を利用して、候補アイテムのうちの上位から一定の件数や割合のアイテムを最終アイテムとして選定してよい。ここで、人気度とは、ユーザフィードバックスコアを意味してよく、例えば、「いいね」や評点が高いほど、共有回数が多いほど、登録レビュー件数が多いほど、スコアが高く算出されてよい。言い換えれば、プロセッサ220は、各アイテムのユーザフィードバックスコアに基づいて人気度ランキングを適用してよい。
【0076】
段階803で、プロセッサ220は、各アイテムの属性情報と下位アイテム、およびレビューのうちの少なくとも1つを利用したクエリカスタム型関連度フィーチャを利用して、最終アイテムとして構成されたアイテム検索結果をランキングしてよい。一例として、プロセッサ220は、クエリカスタム型関連度フィーチャとして、検索クエリと属性情報のマッチング率、検索クエリと下位アイテムのマッチング率、検索クエリとレビューのマッチング率のうちの少なくとも1つを利用してよい。
【0077】
プロセッサ220は、アイテムデータベースに存在する属性情報として、アイテムと関連するテーマキーワードはもちろん、アイテムの名称、説明、カテゴリなどに基づいて検索クエリとのマッチング率を計算し、検索結果ランキングのためのクエリカスタム型関連度フィーチャとして活用してよい。
【0078】
テーマキーワードには、下位アイテムと関連するキーワードと下位アイテムとは関係のないキーワードが存在する。レストランの場合、テーマキーワードは、メニュー性キーワードと非メニュー性キーワードに区分されてよい。レストランのテーマキーワードは、事前に定められたテーマキーワード辞書はもちろん、業種カテゴリやメニュー名などのようなレストランの属性情報によって抽出可能である。
【0079】
プロセッサ220は、属性情報とのマッチング率の他にも、アイテムに付属する下位アイテムとのマッチング率、アイテムに登録されたレビューとのマッチング率などを総合してアイテム検索結果をランキングしてよい。
【0080】
プロセッサ220は、各アイテムのユーザフィードバックスコアに基づいて検索結果に対する人気度ランキングを維持するが、検索クエリに対して属性情報とのマッチング率を利用してアイテム検索結果をリランキングしてもよい。また、プロセッサ220は、下位アイテムとのマッチング率および/またはレビューとのマッチング率を利用して、検索結果リランキングに対するブースティング(boosting)によって属性情報の不正確性に対応するように相互補完的なランキングロジックを適用してよい。
【0081】
追加で、「モーニング」、「ランチ」、「ディナー」などのように時間帯を示す時間キーワードや、「飲み会」、「デート」、「集まり」、「家族と」、「友達と」などのように目的を示す目的キーワードを含んだクエリに対しては、レシート認証によるレビューデータに基づいて各キーワードに対する定義を付与してランキングロジックに活用してよい。
【0082】
本実施形態は、検索結果に含まれた同一アイテムに対して、検索クエリによって下位アイテム推薦リストを動的に構成して表示することができる。
【0083】
図9は、本発明の一実施形態における、レビューランキングに活用するフィーチャの一例を示した図である。
【0084】
プロセッサ220は、検索結果に含まれたアイテムそれぞれに対し、アイテムに登録されたレビューのうちでコンテキストに合ったレビューを推薦してよい。このとき、検索クエリに対してより意味があって関連のあるレビューを優先的に表示してよい。
【0085】
図9を参照すると、プロセッサ220は、1)レビュー文章の長さ、2)レビュー文章の肯定否定スコアリングによる感情スコア(sentimental score)などを含むテキスト品質、3)レビューに含まれたイメージ数(画像数)、4)レビューに含まれたイメージのうちで高品質レベルに該当するイメージ数などを含むイメージ品質、5)レビュー作成日、6)レビュー作成日とここ最近の消費日の差などを含む最新性、7)レビュー作成者であるユーザのアビューズ等級、8)ユーザの実名認証状況、9)ユーザの総レビュー作成回数、10)ユーザのフォロワー数、11)ユーザの訪問認証回数などを含むユーザ等級、12)レビュー評点、13)レビューの「いいね」累積数などを含む人気度を利用してレビュー推薦結果をランキングしてよい。
【0086】
1)レビュー文章の長さ、2)感情スコア、3)イメージ数、4)高品質イメージ数などは、充実した内容のレビューを選定するための基準となり、5)レビュー作成日、6)レビュー作成日とここ最近の消費日の差などは、最新性のあるレビューを選定するための基準となる。また、7)アビューズ等級、8)実名認証状況などは、悪質的な意図が低いレビューを選定するための基準となり、9)総レビュー作成回数、10)フォロワー数、11)訪問認証回数などは、専門家が作成したレビューを選定するための基準となる。さらに、12)評点、13)「いいね」累積数などは、人気のあるレビューを選定するための基準となる。
【0087】
上述したフィーチャは例示的なものに過ぎず、レビューランキングの加重値となり得るフィーチャであればいくらでも拡大適用が可能である。
【0088】
図10は、本発明の一実施形態における、レビュー推薦結果をランキングする過程の一例を説明するためのフローチャートである。
【0089】
図10を参照すると、段階1001で、プロセッサ220は、検索クエリとレビュー内容の類似度を利用して、検索結果として推薦するレビューを選定してよい。プロセッサ220は、レビューを意味のある1つの文章単位で分節し、分節文章から検索クエリに該当するキーワードが発生する確率を抽出する方式によって検索クエリとの類似度を計算してよい。検索クエリと一致するキーワードが含まれたレビューはもちろん、検索クエリと類似する内容のレビューをマッチングするために埋め込み(embedding)基盤の意味論的レビューマッチング技法を使用してよい。意味論的レビューマッチングとは、検索クエリが正確に含まれたレビューの他にも、意味論的に類似する内容のレビューをマッチングする方法である。一例として、検索クエリとレビューのDoc2Vec埋め込みによる分散表現とのコサイン類似度を抽出し、これを推薦スコアに反映してよい。例えば、検索クエリが「パスタ」である場合、「パスタ」が直接に言及されていなくても、意味論的に「パスタ」と関連する内容が含まれたレビューを推薦対象として選定してよい。
【0090】
段階1002で、プロセッサ220は、検索クエリとの類似度の他に、レビュー選定基準として活用されるテキスト品質(感情スコア)、イメージ品質、最新性、ユーザ等級、人気度のうちの少なくとも1つを利用したスコアリングに基づいてレビュー推薦結果をランキングしてよい。
【0091】
一例として、プロセッサ220は、リッジ(ridge)基盤のキーワード別感情辞書を利用して肯定的なワーディングによる感情スコアを算出してよく、これによってランキング加重値を付与してよい。テキスト品質を示すフィーチャのうちの1つの感情スコアは、レビューとして作成された文章から肯定否定を分類するリッジロジスティック回帰(Ridge Logistic Regression)方法によって重要変数となる肯定的な単語を抽出し、これらの係数値を点数化したものである。レビュー文章が肯定的であるほど正の数として値が高まり、否定的であればあるほど負の数として値が低くなる。このような感情スコアを使用して、肯定的なワーディングを含んでいるレビュー表示の影響力を高めてよい。
【0092】
他の例として、プロセッサ220は、レビュー文章の長さや最新性、評点、「いいね」累積数などに基づいてレビューランキングを決定してよい。プロセッサ220は、ここ最近に作成されたレビュー、適当な長さで作成されたレビュー、「いいね」累積数が多いレビュー、評点が高いレビューに高いランキング加重値を付与してよい。
【0093】
本実施形態は、検索結果に含まれた同一アイテムに対して、検索クエリによってレビュー推薦リストを動的に構成して表示することができる。
【0094】
このように、本発明の実施形態によると、アイテムと該当のアイテムが保有している下位アイテムとの関係に基づいて、検索クエリによって検索結果に含まれたアイテム別に下位アイテムおよびレビュー推薦リストを動的に構成して提供することにより、検索結果をユーザの検索意図に近づけて高度化することができる。
【0095】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0096】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0097】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0098】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0099】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0100】
220:プロセッサ
310:アイテム検索部
320:検索結果提供部