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特許7493034インテリジェント照明制御多負荷システム、装置および方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-22
(45)【発行日】2024-05-30
(54)【発明の名称】インテリジェント照明制御多負荷システム、装置および方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/385 20200101AFI20240523BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20240523BHJP
   H05B 45/10 20200101ALI20240523BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20240523BHJP
【FI】
H05B45/385
G06F3/01 560
H05B45/10
F21V23/04
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022519453
(86)(22)【出願日】2020-09-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-29
(86)【国際出願番号】 US2020053362
(87)【国際公開番号】W WO2021067329
(87)【国際公開日】2021-04-08
【審査請求日】2023-06-09
(31)【優先権主張番号】62/908,506
(32)【優先日】2019-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520268997
【氏名又は名称】サバント システムズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Savant Systems,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100087642
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100082946
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 昭広
(74)【代理人】
【識別番号】100195693
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 玲
(72)【発明者】
【氏名】スミス,イアン,チャールズ
【審査官】谷口 東虎
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-527455(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 45/00
F21V 23/04
H05B 47/00
G06F 3/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明制御システムであって、
プロセッサを有する照明スイッチモジュールと、
交流(AC)電源に接続され、対応する複数の調光負荷に結合された複数のスイッチを含むベースモジュールであって、前記複数のスイッチのそれぞれが前記プロセッサに接続されたドライバに結合される、ベースモジュールと
複数の巻線を有する変成器と、を含み、
別個の巻線は、前記複数のスイッチのそれぞれを制御するために各ドライバに結合され、前記ベースモジュールで受け取られる前記複数の調光負荷の個々の制御を互いから切り離すように構成される、照明制御システム。
【請求項2】
前記ベースモジュールは、凹みを形成し且つ前記ベースモジュールの前記ドライバに接続された電気コネクタを含み且つ前記照明スイッチモジュールと結合するために前記凹み内に配置されるベースハウジングを含み、前記照明スイッチモジュールは、前記ベースモジュールの前記凹み内に、少なくとも部分的に嵌まり込むように構成される、請求項1に記載の照明制御システム。
【請求項3】
前記照明スイッチモジュールは、
モジュールハウジングと、
前記モジュールハウジングに結合され且つ前記プロセッサに接続されたグラフィカルユーザインターフェース(GUI)と、を更に含み、
前記GUIは、前記複数の調光負荷のそれぞれを制御するように照明シーンを表示するように構成される、請求項1又は2に記載の照明制御システム。
【請求項4】
前記モジュールハウジングは、1コ用の壁用電気ボックス内へ収まるように構成される、請求項3に記載の照明制御システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記変成器の二次巻線から電力供給される、請求項1~4の何れかに記載の照明制御システム。
【請求項6】
前記ベースモジュールは、各ドライバと前記プロセッサとの間に接続された複数の絶縁バッファを更に含む、請求項1~の何れかに記載の照明制御システム。
【請求項7】
前記AC電源および前記プロセッサに結合された電圧ゼロクロス回路を更に含む、請求項1~の何れかに記載の照明制御システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記複数の調光負荷を調光するために、前記電圧ゼロクロス回路からの入力を使用するように構成される、請求項7に記載の照明制御システム。
【請求項9】
照明制御システムを動作させる方法であって、
交流(AC)電源から電力供給される複数の調光負荷に結合された複数のスイッチを駆動し、前記複数のスイッチのそれぞれが、前記複数の調光負荷の個々の制御を互いから切り離すために前記AC電源に結合された変成器に含まれる複数の巻線の別個の巻線から駆動され、前記複数のスイッチのそれぞれがプロセッサにより制御され、
前記複数の調光負荷のそれぞれを、前記プロセッサにより調光するために、前記AC電源に結合された電圧ゼロクロス回路から入力を受け取ること、を含む、方法。
【請求項10】
前記照明制御システムは、1コ用の壁用電気ボックス内へ収まるように構成されたハウジング内にある、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の調光負荷の調光に対応する照明シーンを、前記ハウジングに結合されたグラフィカルユーザインターフェースに表示すること、を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
照明シーンを選択する触覚ディスプレイから入力を受け取り、前記プロセッサ及び触覚ディスプレイが前記ハウジングに結合され、
選択された照明シーンに従って、前記プロセッサにより前記複数の調光負荷を調光すること、を更に含む、請求項10又は11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は概して、照明制御システムの分野に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願に対する相互参照
本出願は、2019年9月30に出願され、Ian Charles Smithによる「INTELLIGENT LIGHTING CONTROL MULTI-LOAD SYSTEMS APPARATUSES ANDMETHODS」と題する米国仮特許出願第62/908506号の恩典を主張しており、それは参照により本明細書に組み込まれる。
【0003】
幾つかの市場において、多数の負荷(照明および/または汎用)が同じ壁用電気ボックス内に位置する場合がある。この「単一の壁用ボックス構成内の多負荷」は、米国のより古い建築住宅において、及び欧州およびアジアにおいて見出され得るような220~240Vの国際市場において見出されることが多い可能性がある。基本的な照明スイッチは一般に、設置のための単一ユニット内に複数の独立した機械的または電気機械的構成要素を平行に単に実装する傾向がある。
【0004】
図面は主に、例示の目的のためであり、本明細書で説明される発明の内容の範囲を制限することは意図されていない。図面は、必ずしも一律の縮尺に従っておらず、場合によっては、本明細書で開示される発明の内容の様々な態様が、種々の特徴要素の理解を容易にするために図面において誇張して又は拡大されて示される場合がある。図面において、同様の参照符号は概して、同様の特徴要素(例えば、機能的に類似した要素および/または構造的に類似した要素)を指す。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1A】照明制御デバイスの部分的分解斜視図である。
図1B図1Aの照明制御デバイスの完全な組立分解図である。
図2A】壁に取り付けられた図1Aの照明制御デバイスを示す図である。
図2B】複数のスイッチの照明制御デバイスを示す図である。
図2C】複数のスイッチの照明制御デバイスを示す図である。
図3A】様々な照明設定を通じて移行する照明制御デバイス及び照明制御デバイスにより制御される照明器具を備える部屋を示す図である。
図3B】様々な照明設定を通じて移行する照明制御デバイス及び照明制御デバイスにより制御される照明器具を備える部屋を示す図である。
図3C】様々な照明設定を通じて移行する照明制御デバイス及び照明制御デバイスにより制御される照明器具を備える部屋を示す図である。
図3D】様々な照明設定を通じて移行する照明制御デバイス及び照明制御デバイスにより制御される照明器具を備える部屋を示す図である。
図3E】様々な照明設定を通じて移行する照明制御デバイス及び照明制御デバイスにより制御される照明器具を備える部屋を示す図である。
図3F】様々な照明設定を通じて移行する照明制御デバイス及び照明制御デバイスにより制御される照明器具を備える部屋を示す図である。
図4】照明制御デバイスを制御するためのシステムの動作に関する流れ図である。
図5】照明制御デバイスを遠隔で動作させるためのシステムに関する流れ図である。
図6】照明制御デバイスの動作を遠隔で構成するためのシステムに関する流れ図である。
図7】照明スイッチの調光負荷の制御を切り離すために、複数の巻線で構築された1つの変成器を有する照明制御システムの回路図である。
図8】照明制御システムの図である。
図9A】複数の照明制御デバイスを含む照明制御システムを示す図である。
図9B】複数の照明制御デバイスを含む照明制御システムを示す図である。
図10】照明制御デバイスを概略的に示す図である。
図11】照明制御デバイスのコントローラによって実行される処理のブロック図を概略的に示す図である。
【0006】
本明細書で開示される本発明の内容の特徴および利点は、図面と関連して解釈される場合に、以下に記載された詳細な説明から、より明らかになるであろう。
【0007】
概観
本発明者は、本明細書に開示された様々な実施形態が単一のスイッチにおけるスイッチング/調光負荷の制御を切り離すために複数の巻線で構築された単一の変成器を利用するための装置、システム及び方法を提供することを認める。
【0008】
本明細書で説明される様々な実施形態は、1つの壁ボックス内に設置されるべき単一のユニット内の単一の分岐回路から電力供給される複数の独立した調光可能な照明負荷をサポートするように構成された調光照明制御構成要素を含むインテリジェント照明制御システムを提供する。照明制御システムの開示された実施形態は、冗長な構成要素を低減するためにハードウェアを効率的に利用する。本明細書に開示された実施形態は、単一の電源(例えば、単一の分岐回路の壁内のLINE電線)を使用し、1つの負荷のオン/オフ/調光状態がユニットに含まれる他の複数の負荷の何れかに影響を与えないように、出力(例えば、器具に対するLOAD出力)をデカップリングする。特定の実施形態は、1ギャングのアーキテクチャで提供されるが、他の実施形態は、2ギャング、3ギャング又はそれより多いギャングのような他のギャングのアーキテクチャを使用することができる。開示された実施形態は、照明モジュールの調光負荷の制御を互いから及び他の負荷から切り離す(絶縁する)ために、複数の巻線で構築された1つの変成器を用いる単一のライン/電源入力でもって複数の負荷を効率的に管理する。このように構成されたシステムの一実施形態の回路図が、図7に示される。このシステムは、図1A図6及び図8図11に示されて説明される照明システムの実施形態の何れかで具現化され得る。
【0009】
本明細書で開示される本発明の内容の特徴および利点は、図面と関連して解釈される場合に、以下に記載された詳細な説明から、より明らかになるであろう。
【0010】
説明
照明制御デバイスの本発明のシステム、方法および構成要素に関連する様々な概念のより詳細な説明およびそれらの例示的な実施形態が以下に続く。
【0011】
図1Aは、照明制御デバイス100の部分的分解斜視図である。照明制御デバイス100は、照明スイッチアクチュエータ106を含むスイッチモジュール102、及び照明スイッチアクチュエータ106内に収容された触覚ディスプレイ104を含む。また、照明制御デバイス100は、壁プレートカバー108も含み、当該壁プレートカバー108は、それを貫通して広がるスイッチモジュール開口110を含む。また、照明制御デバイス100は、複数ピンソケット114を介してスイッチモジュール102に結合するように構成されたベースモジュール112も含む。ベースモジュール112は、1ギャング壁用電気ボックス内に受容されるような大きさになっており且つ受容されるように構成され、実質的にそれに対応する体積を有する。ベースモジュール112は、接続タブ116及び接続タブ116の固締具穴118を介して、壁用電気ボックスに結合されるように構成される。
【0012】
照明スイッチアクチュエータ106は、本明細書で更に説明されるように、ガラスから構成され得る外側操作面122を含む。例えば、操作面122は、例えば湾曲した最下部120を押すことにより動かすことができ、それにより照明スイッチアクチュエータ106が枢動する。照明スイッチアクチュエータ106及び操作面122の枢動により、スイッチアクチュエータ106のコンタクト部品(図2に示される)が第1の位置から第2の位置へ移動する。コンタクト部品の移動は、例えば2つの電気コンタクトが接続されることを可能にすることにより、又はコンタクト部品を電気コンタクトと接続することにより、電流路の接続を生じる。電流路の接続により、ベースモジュール112に接続された電源により供給される電気エネルギーが、本明細書で更に詳細に説明されるように、触覚ディスプレイ104を付勢または活性化することを可能にする。触覚ディスプレイ104は、操作面122の少なくとも一部と及びアクチュエータ106と同時に動くように、スイッチモジュール内に構成される。活性化または付勢される場合、触覚ディスプレイ104により、ユーザが、所定の照明設定を定める又は選択することが可能になり、この場合、当該照明設定は、1つ又は複数の照明器具に供給される電圧または電力を変更する。照明器具に供給される電力の変更は、各器具に供給される複数の異なる電圧を含むことができ、以下に限定されないが、場所、光強度、光の色、電球のタイプ、光のタイプ、周囲光レベル、時刻、アクティビティ(活動)の種類、部屋の温度、騒音レベル、エネルギーコスト、ユーザの近接性、ユーザの身元、又は指定または検出され得る様々な他のパラメータを含む様々なパラメータに基づくことができる。更に、照明制御デバイス100は、部屋の中の又は家の中でさえの光源の全てに接続されることができ、ユニット又は部屋に位置する1つ又は複数の他の照明制御デバイス100と協働して動作するように構成され、同じ又は異なる照明器具に接続され得る。
【0013】
図1Bは、図1Aの照明制御デバイス100の完全な分解組立図である。図1Bに示されるように、触覚ディスプレイ104は、外側操作面122と照明スイッチアクチュエータ106との間に配置される。操作面122は、触覚ディスプレイ104からの光、及び/又はセンサ127用の妨害のない見通し経路または他の光(例えば、操作面122を通過して操作を示す光パイプ126からの光)を許容する耐衝撃性ガラス材料から構成され得る。触覚ディスプレイ104は、プリント基板129上に配置された1つ又は複数のモジュール又はプロセッサを介して制御される、ポリマーベースの静電容量式タッチ層124及び発光ダイオードパネル125から構成される。触覚ディスプレイ104は、操作面122の下の照明スイッチアクチュエータ106の凹部131内に収容される。照明スイッチアクチュエータ106は、ハウジングカバー133及びハウジング基部(ベース)135を含む熱可塑性ハウジングとして形成され得る。照明スイッチアクチュエータのハウジングカバー133は、ピン136を介してハウジング基部135に枢動するように接続され、ハウジングカバー133は、トーションバネ137を介してハウジング基部135に対してバイアスを掛けられている。特定の実施形態において、照明スイッチアクチュエータのハウジングカバー133は、摺動する或いは平行移動または回転するように構成され得る。外側操作面122は、スイッチアクチュエータのハウジングカバー133でバイアスを掛けられており、照明スイッチアクチュエータ106のカバー部品133内に収容される触覚ディスプレイ104と協調して当該ハウジングカバー133と同時に動く。照明スイッチアクチュエータ106は、一次プリント回路基板150上の回路を閉じる又は開くための位置の間で移動可能なスイッチピン128を含み、当該基板はスイッチコントローラ又はプロセッサも収容する。特定の実施形態において、照明スイッチアクチュエータ106は、一次プリント回路基板150及び二次プリント回路基板138を含む、回路基板スタックを含む場合がある。照明スイッチアクチュエータ106は、(例えば、照明スイッチアクチュエータ106が壁プレートカバー108の開口110を通り抜ける際)ベースモジュール112に結合するためのラッチ136を含むことができ、そのラッチにより、照明スイッチアクチュエータ106が所定位置にクリック止めされる。ハウジング基部135は、ベースモジュール112の複数ピンソケット114に係合するように構成された複数ピンコネクタ又はプラグ134を含む。
【0014】
照明制御デバイス100は、壁用電気ボックスに取り付けられるように構成された取り付け枠142を含む。取り付け枠142は、他のモジュール(例えば、ベースモジュール112及びスイッチモジュール102)の取り付け用の一様な表面を形成する。ひとたびベースモジュールが取り付け枠142を介して壁用電気ボックスに接続されたならば、壁プレートカバー108が取り付け枠142に結合されることができ、照明スイッチアクチュエータ106がスイッチモジュールの開口110を介して挿入され得る。特定の実施形態において、壁プレートカバーは、取り付け枠142及び/又はベースモジュールのタブ116に磁石により結合され得る。磁石は、壁プレートカバー108の一部の開口内に引っ込めて取り付けられ得る。前述のように、ベースモジュール112は、接続タブ116を介して取り付け枠142に結合されるように構成される。ベースモジュール112は更に、電源(例えば、ブレーカから壁用電気ボックスに到来する電線)に、及び電気ボックスに配線される1つ又は複数の照明器具に電気結合されるように構成される。従って、ベースモジュール112は、電源と照明スイッチアクチュエータ106と1つ又は複数の照明器具との間のインターフェースを提供する。ベースモジュールは、電源により供給され、且つ照明スイッチアクチュエータ106又は触覚ディスプレイ104を介して特定された照明設定選択に従って1つ又は複数の照明器具に経路指定される電力を管理するためのプロセッサ140及び回路基板141を含む。
【0015】
プリント回路基板138上の1つ又は複数のプロセッサ130及びベースモジュールのプロセッサ140は、携帯電話、タブレット、ノート型パソコン、別の可搬式コンピューティングデバイス、1つ又は複数の他の照明制御デバイス100、又は或る場所で動作する他の電子デバイスのような、1つ又は複数の遠隔電子デバイスと通信するための無線リンクを含むことができる。特定の実施形態において、無線リンクは、以下に限定されないが、スマート電球、サーモスタット、ガレージドアオープナー、ドアロック、リモコン装置、テレビ、防犯装置、防犯カメラ、煙探知機、家庭用ゲーム機、ロボットシステム、又は他の通信可能検出デバイス及び/又は駆動デバイス又は電化製品を含む1つ又は複数のデバイスとの通信を可能にする。無線リンクは、ブルートゥース(BLUETOOTH)クラス、ワイファイ(Wi-Fi)、BLEとしても知られるBluetooth-Low-Energy(BLEとBTクラシックは、ブランディングだけを共有する完全に異なるプロトコルである)、802.15.4、ワイマックス(WiMAX)、赤外チャネル又は衛星帯を含むことができる。また、無線リンクは、以下に限定されないが、1G、2G、3G又は4Gとして認定される規格を含む、携帯電話間で通信するために使用される任意のセルラーネットワーク規格も含むことができる。ネットワーク規格は、国際電気通信連合により維持される仕様のような、仕様または規格を満たすことによる移動体通信規格の1つ又は複数の世代として認定され得る。3G規格は例えば、世界共通の次世代携帯電話システム(IMT-2000)仕様に対応することができ、4G規格は、第4世代移動通信システム(IMT-Advanced)仕様に対応することができる。セルラーネットワーク規格の例は、AMPS、GSM、GPRS、UMTS、LTE、LTE Advanced、モバイルワイマックス(Mobile WiMAX)、及びWiMAX-Advancedを含む。セルラーネットワーク規格は、様々なチャネルアクセス方式(例えば、FDMA、TDMA、CDMA又はSDMA)を使用することができる。幾つかの実施形態において、異なるタイプのデータは、異なるリンク及び規格を介して伝送され得る。他の実施形態において、同じタイプのデータは、異なるリンク及び規格を介して伝送され得る。
【0016】
図2Aは、壁200に取り付けられた図1Aの照明制御デバイス100を示す。図2Aに示されたように、ベースモジュール112は、壁プレートカバー108に鑑みて照明制御デバイス100の取り付け時に見ることができない。壁プレートカバー108がベースモジュール112に付着するので、壁プレートカバー108は、壁200に浮遊しているように見える。照明制御デバイス100は、外側操作面122及び触覚ディスプレイ104と相互作用するユーザ103により、活性化され得る。
【0017】
図2B及び図2Cは、複数の照明制御デバイスからなる複数のスイッチ構成を示す。図2B及び図2Cはそれぞれ、2つのスイッチの実施形態および3つのスイッチの実施形態を示し、この場合、照明制御デバイス202と203はそれぞれ、照明スイッチアクチュエータ106、並びに補助スイッチ204と208、並びに2つ及び3つのベースモジュール112をそれぞれ含む。
【0018】
図3A図3Fは、様々な照明設定を通じて移行する照明制御デバイス及び照明制御デバイスにより制御される照明器具を備える部屋を示す。
【0019】
図3Aにおいて、照明制御デバイス300は、壁プレート308の背後に配置されたベースモジュールに接続される。照明制御デバイス300は、図1A図2Cに関連して説明された照明スイッチアクチュエータに類似するように動作可能な、動的照明スイッチアクチュエータ306、及び補助照明スイッチアクチュエータを含む。図3Aに示されるように、照明スイッチアクチュエータ306の照らされていない外側操作面322は、イナクティブであり、付勢されていない。ユーザ103が照明スイッチアクチュエータ306の操作面322を動かすことに応答して、照明スイッチアクチュエータ306は、図3Bに示されるように、付勢され始める。照明スイッチアクチュエータ306の付勢または活性化は、電源ランプ表示器305により、及び最大照明設定アイコン351により知らされる。アイコン351が完全に点灯されている(図3Bに示されるように部分的に点灯されているのではなく)図3Cに示されるように、照明スイッチアクチュエータ306は、完全に付勢されている。この特定の構成において、一次光源309と310は全出力で示される。図3Dは、照明設定間の移行を示す。図3Dに示されるように、この移行は、触覚ディスプレイ304を横切った及び操作面322に沿ったユーザ103のスワイプジェスチャ312の完了により、容易にされる。ユーザがジェスチャ312を完了すると、アイコン351は、触覚ディスプレイが図3Eに示された新たな照明設定に切り替わる際、触覚ディスプレイ304からスワイプされる。図3Eに示された新たな照明設定は、ディナーアイコン352により表される又は識別される。図3に示された新たな照明設定は、電源が切られた照明器具309を有し、それによりランプ316及び壁取り付け用燭台318が部屋の照明シーンを変更するように明るくなっている。照明設定の変更は、選択された照明設定に基づいて、特定の照明器具に対する電力の配電の変更を生じる。照明スイッチアクチュエータ306は、複数の照明設定で予めプログラミングされることができ、又はユーザ103により指定されるように、特定の照明設定で構成され得る。図3Fに示された更なるスワイプジェスチャ315又は異なるジェスチャを用いて、アイコン352により表された図3Fの照明設定から更なる照明設定へ移行する。
【0020】
図4は、照明制御デバイスを制御するためのシステムの動作の流れ図を提供する。図4は、本発明の様々な実施形態による、照明制御デバイス100又は300を制御するように構成されたプロセッサ130のような、制御システムの制御動作を示す。401において、照明スイッチアクチュエータ内に収容された触覚ディスプレイが、照明スイッチアクチュエータを動かすことにより、例えば照明スイッチアクチュエータの操作面を動かすことにより、活性化される。402において、ベースモジュールを介して照明スイッチアクチュエータに電気結合された照明器具は、照明スイッチアクチュエータの動きによりコンタクト部品が新たな位置へ移動し、それにより電源と照明器具(単数または複数)との間の電流路が閉じられることが可能になる又は閉じられると、電力供給される。照明スイッチアクチュエータ内に収容された触覚ディスプレイは、操作面と同時に動く。403において、照明設定選択要求が触覚ディスプレイを介して、例えば触覚ディスプレイでの特定の動き(単数または複数)により、受け取られる。照明設定選択要求は、複数の照明設定の中から照明設定(単数)を特定する。ユーザは、複数の照明設定にわたって切り替えるように何度もスワイプすることができる、又は特定の照明設定に対応する特定の動きを行うことがき、当該特定の動きには、以下に限定されないが、接続された照明器具の全ての照明強度をそれらの最大出力の半分にするために半分のスワイプとタップが含まれる。照明設定は、照明スイッチモジュールに接続された1つ又は複数の照明器具に対する異なる電力分配方式を特定する。404において、電力分配方式が特定される。405において、特定された電力分配方式が、例えば選択された照明設定に対応する電力分配方式に基づいて、光源の1つ、幾つか又は全てを調整するために、照明スイッチアクチュエータからの制御信号に応答するベースモジュールによって伝達される。電力分配方式またはプロファイルは、照明制御デバイスのメモリデバイスに格納され得る。特定の実施形態において、電力分配方式は、自然光からの周囲照明または接続されていない光源のような、他のパラメータを考慮するために調整され得る。特定の実施形態において、電力分配方式は、1つ又は複数の他のセンサパラメータに基づいて調整され得る。特定の実施形態において、照明設定は、時刻、検出されたパラメータ(例えば、明るさ、温度、騒音)、又は以下に限定されないが、本明細書で説明される任意の電子デバイスを含む他のデバイスの活性化に基づいた自動化により、調整され得る。
【0021】
図5は、照明制御デバイスを遠隔的に動作させるためのシステムの流れ図を示す。特定の実施形態において、照明制御デバイス100又は300は、アクチュエータスイッチが活性化または付勢される場合に、遠隔デバイスから動作可能にすることができる。このような場合、遠隔デバイスは、照明制御デバイスと通信する及び照明制御デバイスを制御するためのデバイス上で動作する、システム500のような1つ又は複数のコンピュータプログラムアプリケーションを含むことができる。従って、501において、制御システム500は、モバイル電子デバイスと照明スイッチモジュールとの間に通信インターフェースを生成するための接続モジュールを起動する。接続モジュールにより、遠隔デバイスは、通信プロトコルを介して1つ又は複数の無線伝送を照明制御デバイスに送ることができる。502において、制御システム500により、遠隔デバイスは、照明設定の選択を容易にするためにモバイル電子デバイスのディスプレイデバイス上にアイコンの表示を生成する。503において、制御システム500は、ユーザが特定のアイコンを選択することに基づいて、照明設定選択を受け取る。504において、送信モジュールにより、選択された照明設定が、照明制御デバイスに伝達され、その結果、照明スイッチモジュール及び/又はベースモジュールが照明器具に伝達されるべき照明設定に対応する電力分配方式をもたらすことができる。照明制御デバイスの触覚ディスプレイは、モバイル電子デバイス上で選択され且つ触覚デバイス上で選択された照明設定に対応するアイコンを表示するために、照明設定の受け取りに呼応して更新され得る。
【0022】
図6は、照明制御デバイスの動作を遠隔的に構成するためのシステムの流れ図を示す。遠隔デバイスは、以下に限定されないが、携帯電話、モバイルコンピューティングデバイス、又は照明制御デバイスから遠隔位置にあるコンピューティングデバイスを含むデバイスを含むことができる。601において、モバイル電子デバイスは、照明スイッチモジュールとの通信インターフェースを生成する。602において、照明器具識別モジュールは、照明スイッチ制御モジュールに接続された1つ又は複数の照明器具と関連付けられたパラメータを特定するためのセンサベースプロトコルを起動する。603において、ディスプレイ選択モジュールにより、アイコンの表示が、モバイル電子デバイスのディスプレイデバイス上に表示される。604において、照明設定構成モジュールにより、ユーザが、特定されたパラメータ及び照明強度に関連したユーザ指定の入力に基づいて特定される照明器具用の電力分配方式またはプロファイルを作成することが可能になる。605において、記憶装置モジュールは、電力分配方式を格納するために及び特定の照明設定アイコンを電力分配方式と関連付けるために使用される。606において、送信モジュールが、電力分配方式および関連したアイコンを照明スイッチ制御モジュールに伝達する。
【0023】
図7は、単一の照明スイッチの調光負荷の制御を切り離すために、複数の巻線で構築された1つの変成器を有する照明制御システムの多負荷回路700の回路図を示す。多負荷回路700は、本発明の実施形態に従って、図1A図6及び図8図11に示された照明制御システムを通じて実現され得る。その目的で、多負荷回路700は、1つの壁ボックス(例えば、1ギャング)内に取り付けられるべき単一のユニット内の単一の分岐回路から電力供給される複数の独立した調光可能照明負荷をサポートするように構成された調光照明制御構成要素を含む。実例として、調光照明制御構成要素は、変成器の二次側に配列されたマイクロ制御ユニット(MCU)702として具現化され、変成器の一次側の複数の(例えば、3個の)照明/負荷回路を制御するように構成されたプロセッサである。照明/負荷回路は、単一の壁ボックス内の取り付けのための寸法を有するシングル(1)ギャングのアーキテクチャで3個の独立した調光可能負荷をサポートするように構成されて配列されている。照明/負荷回路は、調光負荷LD1-LD3に結合されたハーフブリッジゲートデバイスとして構成され、ゲートドライバ(電力増幅器)706により制御される電界効果トランジスタ(FET)704として具現化されることができ、当該ゲートドライバはそれぞれ、変成器の異なる巻線に接続(即ち、当該巻線により電力供給)され、MCU702により駆動される絶縁バッファ(光アイソレータ)708として具現化された絶縁境界を横切って制御される。従って、MCU702は、変成器の二次巻線710により電力供給される。
【0024】
1つ又は複数の実施形態において、多負荷回路700は、冗長な構成要素を低減するようにハードウェアを効率的に利用する完全に機能的な多負荷回路を提供するために、スイッチコントローラ802のようなコントローラ、及び照明制御システム800のような照明制御システムの、ベース照明制御モジュール812のようなベースモジュールと動作することができる。即ち、当該実施形態は、単一の電源(例えば、単一の分岐回路の壁内のLINE電線)を使用し、1つの負荷のオン/オフ/調光状態がユニットに含まれる他の複数の負荷の何れかに影響を及ぼさないように、出力(例えば、照明器具に結合された照明回路に対するLOAD出力)をデカップリングする。特定の実施形態は、1ギャングのアーキテクチャで提供されるが、他の実施形態は、2ギャング、3ギャング又はそれより多いギャングのような他のギャングのアーキテクチャを使用することができる。開示された実施形態は、照明モジュールの調光負荷の制御を他の負荷から切り離すために複数の巻線で構築された単一の変成器を用いて、単一のライン/電力入力で複数の負荷を効率的に管理する。単一の電源に結合された電圧ゼロクロス回路712が、出力の調光を制御(即ち、負荷の調光を制御)するように構成されたMCU702に対する入力を提供する。
【0025】
有利な点は、多負荷回路700は、1個の壁ボックス内の比較的小さい実装面積(例えば、シングルギャングのアーキテクチャ)で取り付けられる複数(3個)の照明/負荷回路を制御するのに必要な配線を減らす。多負荷回路を有する照明制御システムは、200Vより大きい公称サービス電圧を供給する地理的地域で実施されることができ、ひいてはシングルギャング壁用ユニットに取り付けられる際に、消費する壁空間がより少ないより細い配線(例えば、0.75mm/18AWG)の使用を可能にする。
【0026】
図8は、本明細書で説明される特定の照明制御動作を実行するように構成された照明制御システム800の略図である。照明制御システム800は、本明細書で説明されるようなエアギャップシステムを含む照明制御システムで実現され得る照明制御システム構成要素を示す。照明制御システム800は、ベース照明制御モジュール812(ベースモジュール112に類似するように構成され得る)及びスイッチモジュール又はスイッチコントローラ802(スイッチモジュール102に類似するように構成され得る)へ分離されて示される。本明細書で説明されるように、スイッチモジュール802は、本明細書で説明された触覚ディスプレイ104及び照明スイッチアクチュエータ106のような、グラフィカルユーザインターフェースモジュール852を介して動作可能な触覚インターフェース、及びスイッチアクチュエータを含むことができる。スイッチモジュール802は、マイクロコントローラ840にコマンドを送信し且つマイクロコントローラ840からの入力を受け取るように構成され得るプロセッサ850を収容し、当該マイクロコントローラ840は、変成器818、電源アイソレータ及びAC-DC変換器814(フライバックコンバータを含むことができる)、トライアック(TRIAC)調光器813のような調光器、及び電圧および電流センサ816を制御する。幾つかの実施形態において、ベース照明制御モジュール812は、MOSFET調光器を含むことができる。電源アイソレータ814は、ベース照明制御モジュール812及びスイッチモジュール802において、アナログAC電流を低電力成分またはDCデジタル成分から分離する。電源アイソレータ814は、電力モジュール853を介してスイッチ制御モジュール802に電力入力を供給することができる。電力モジュール853は、スイッチコントローラモジュール802内の1つ又は複数のモジュールに電力を送ることを含む、ベースモジュール812からスイッチコントローラモジュール802への電力の流れを調整するように構成された電力回路を含む。また、スイッチモジュール802は、通信モジュールも収容し、当該通信モジュールは、1つ又は複数のアンテナ、又は他の無線通信モジュールを含むことができる。また、スイッチモジュール802は、センサモジュールも収容し、当該センサモジュールは、光センサ、カメラ、マイクロホン、温度計、湿度センサ、及び大気質センサのような、1つ又は複数のセンサを含むことができる。プロセッサ850は、スイッチモジュール802内の1つ又は複数のモジュールと通信可能に結合されて、これらモジュールの動作を制御し及びこれらモジュールからの入力を受け取り、例えば、ベース照明制御モジュール812に接続された照明器具824の照明回路に対する電気エネルギーの流れの調節を制御する。
【0027】
ベース照明制御モジュール812は、モジュール812内の様々な電気部品容器を接地させるための接地端子830を含む。ベース照明制御モジュール812は、中性線に接続するための中性端子828、ライン端子826、及び負荷端子822を含む。図8に示されるように、電圧および電流センサ(単数または複数)は、照明回路(750)に接続された1つ又は複数の照明器具824に電力を送るラインに沿って電圧または電流の変化を検出するために負荷ラインに結合される。また、ベース照明制御モジュール812は、プロセッサ850に通信可能に結合されたコントローラ840も含む。また、ベース照明制御モジュール812は、ベース照明制御モジュール812の状態(ステータス)に関する情報を示すためのLED表示器ライト842及び841も含む。例えば、幾つかの実施形態において、LED表示器ライト841は、中性線が接続される場合に表示することができるが、LED表示器ライト842は三方向接続が接続される場合に表示することができる。
【0028】
図9A及び図9Bは、複数の照明制御デバイスを含む照明制御システムを示す。図9Aは、ビル(例えば、住宅、オフィスなど)にわたって(例えば、ビルの異なる部屋において)分散されている複数の照明制御サブシステムを含む照明制御システム900の一実施形態を示す。図9Aに示された照明制御システム900の実施形態において、部屋902a~902dは、異なる照明制御システムを有する。例えば、部屋902aの照明制御システムは、照明制御デバイス904a、照明回路910a、光センサ906a及び運動センサ908aを含む。照明制御システム900は、照明制御システム900の中央制御として働く中央照明制御デバイス904を含むことができる。特定の実施形態において、中央照明制御デバイス904は、システム100又は800のような照明制御システムを含むことができる。
【0029】
照明制御デバイス904a、光センサ906a、運動センサ908a及び照明回路910aを含む部屋902aの照明制御システムが説明される。しかしながら、考察される概念および応用形態は、部屋902aの照明制御システムに制限されず、他の部屋(例えば、902b~902d)の照明制御システム、又は2つ以上の部屋にわたって分散され得る照明制御サブシステムに一般に適用され得る。
【0030】
光センサ906aは、例えば、電磁エネルギー(例えば、光子エネルギー)を電気信号(例えば、電流信号または電圧信号)へ変換することにより、周囲光(自然光および/または照明回路910aに接続された照明器具からの光を含むことができる)を検出するように構成される。電気信号は、照明制御デバイス904aに伝達され得る。光センサ906aは、フォトレジスタ、フォトダイオード、電荷結合素子などの1つ又は複数を含むことができる。光センサ906aは、特定の周波数の光が優先的に透過されて、それ故に光センサ906aにより検出されることを可能にする光フィルタを含むことができる。例えば、光フィルタは、照明回路910aから発する光に対応する周波数を透過するように構成され得る。これにより、光センサ(例えば、906a)は、他の光源により生じた光を遮りながら、照明回路910aからの光を優先的に検出することを可能にすることができる。例えば、光センサが周囲自然光(例えば、日光)を受光する部屋に位置する場合、光センサは実質的に、周囲自然光を遮り、主として照明回路910aからの光を検出することができる。また、光センサ906aは、光強度の範囲(例えば、照明回路910aにより生成され得る強度の範囲)を効率的に且つ正確に検出するように構成され得る。これにより、光センサ906aが、照明回路910aの様々な強度設定の光を効率的に且つ正確に検出することを可能にすることができる。
【0031】
運動センサ908aは、部屋902a内の動きを検出するように構成され得る。例えば、運動センサは、部屋902a内の占有者の動きを検出することができる。運動センサ908aは、受動的センサ(例えば、受動的赤外線(PIR)センサ)、能動的センサ(例えば、マイクロ波(MW)センサ、超音波センサなど)、及び受動的センサ及び能動的センサの双方を含むハイブリッドセンサ(例えば、Dual Technology Motionセンサ)の1つ又は複数を含むことができる。受動的センサは、何らかのエネルギーを放出せず、周囲のエネルギーの変化を検出する。例えば、PIRセンサは、(人体に関連した温度に起因して)人体により放出される赤外線エネルギーを検出することができる。その一方で、能動的センサは、電磁パルス又は音波パルスを放出してその反射物を検出する。例えば、MWセンサは、マイクロ波パルスを放出して、その反射波を検出する。ハイブリッドセンサは、受動的センサ及び能動的センサの双方を含むことができ、それ故に動きは、能動的に及び受動的に検出され得る(ハイブリッド検出)。ハイブリッド検出は、幾つかの利点を有することができ、例えば、動きの誤検出の確率は、能動的/受動的センサと比べて、ハイブリッドセンサにおいてより小さくすることができる。
【0032】
照明制御デバイス904aは、光センサ906a及び運動センサ908aと通信するように構成される。運動センサ908aは、動きが例えば、部屋902aにおいて照明回路910aに近接した領域で検出されたことを伝える通知信号を照明制御デバイス904aに送ることができる。光センサ906aは、照明回路910aから発する光が検出されたことを伝える通知信号を照明制御デバイス904aに送ることができる。更に、通知信号は、検出された光の特性(例えば、強度、帯域幅など)に関する情報を含むことができる。照明制御デバイス904aは、運動センサ及び光センサから受け取った通知信号を表すデータをデバイスデータベースに格納することができる。照明制御デバイス904aは、照明制御デバイス904aが光センサ906a及び運動センサ908aから受け取った信号の時間および/または持続時間を追跡することを可能にするクロック及び/又はタイマを含むことができる。また、追跡する時間および/または持続時間の情報も、デバイスデータベースに格納され得る。
【0033】
照明制御デバイス904aは、インターネットを通じてデータを送受信するように構成され得る。照明制御デバイス904aは例えば、オンラインのデータベース(例えば、weather.gov、gaisma.com、noaa.gov、wunderground.comなどのデータベース)からの気象状況、日照時間などに関するデータから周囲自然光に関する情報を推測することができる。例えば、受け取ったデータは、照明制御システム900と関連した地理的地域の日の出・日の入りの時刻、及び1年の時期に関する情報を含むことができる。これに基づいて、照明制御デバイス904aは、周囲自然光が利用可能でない時間期間を推測することができる。別の例において、受け取ったデータは、気象状況に関する情報を含むことができる。照明制御デバイス904aは例えば、雲で覆われた状況が周囲自然光の減少につながる可能性があることを推測することができる。照明制御デバイス904aは、データ及び/又は推測された情報をデバイスデータベースに保存することができる。これにより、照明制御デバイス904aは、照明回路910aの使用状況と周囲自然光の状況との間のパターンを推測することを可能にすることができる。
【0034】
照明制御デバイス904aは、照明回路910aの1つ又は複数の特性(プロパティ)を求めるように構成され得る。例えば、デバイス904aは、照明回路910aと関連した電球のタイプ(例えば、白熱、蛍光、LED、ハロゲン、高輝度放電、フルスペクトル、UV、ブラックライト、アンティーク、ビンテージ)及びワット数を求めることができる。また、照明制御デバイス904aは、検出された電球に関する情報に関してオンラインのデータベースを検索することもできる。例えば、照明制御デバイス904aは、検出された電球の製造業者のオンラインのデータベースから仕様(例えば、電圧、ワット数、ルミネセンス(発光)、調光可能性、平均寿命などに関する情報)をダウンロードすることができる。また、照明制御デバイス904aは、光センサ及び運動センサ(例えば、光センセ及び運動センサと関連したドライバ)に関連した情報もダウンロードすることができる。照明回路910aに関する求められた特性およびダウンロードされた情報は、デバイスデータベースに格納され得る。
【0035】
照明制御デバイス904aは、通信デバイス920(例えば、携帯電話、ラップトップ型コンピュータ、iPad、入力デバイス(例えば、キーパッド、タッチスクリーンなど))からデータ及び/又は命令を受け取るように構成され得る。更に又は代案として、通信デバイス920は、入力デバイス(例えば、キーパッド、タッチスクリーンなど)であることができる。例えば、計算デバイス920は、照明制御デバイス904aの動作に関する命令を提供することができる。当該命令に基づいて、照明制御デバイス904aは、照明回路910aの1つ又は複数の電球をスイッチオン/オフすることができる。また、計算デバイス920は、照明回路910aの動作パラメータを変更するように照明制御デバイス904aに命令することもできる。例えば、照明制御デバイス904aは、照明回路910aの輝度を増減するように命令され得る(例えば、照明回路に供給される電力を増減することにより)。通信デバイス920は、特定の時間で又は特定の時間期間後に、前述した機能の1つ又は複数を実行するように照明制御デバイス904aに命令することができる。例えば、通信デバイス920は、所望の機能が実行される最後にタイマを設定するように照明制御デバイス904aに命令することができる。通信デバイス920を通じて、照明制御システム900に関連した情報は、照明制御デバイス904aに伝えられ得る。例えば、ユーザは、部屋902a~902dの部屋タイプ(例えば、寝室、台所、居間など)を入力することができる。ユーザは、例えばユーザがバカンスのために離れる場合に、所望の時間期間にわたって部屋902a~902dの1つ又は複数の照明制御サブシステムをシャットダウンする。通信デバイス920は、セルラーネットワーク及び/又は物理的な接続(例えば、イーサネットケーブル)を介して、短距離無線技術(ブルートゥース、Wi-Fiなど)を用いて照明制御デバイス904aと通信することができる。照明制御回路904aにより、通信デバイス920から受け取ったデータ及び/又は命令は、デバイスデータベースに格納され得る。また、データ及び/又は命令が受け取られた時間も、デバイスデータベースに格納され得る。
【0036】
照明制御デバイス904aは、通信デバイス920及び/又は出力画面に情報を伝えるように構成され得る。例えば、照明制御デバイス904aは、照明回路910aに関連した動作パラメータ(例えば、照明回路910aの輝度、照明回路910aがオン/オフされる一時的な時間、照明回路910aの動作の持続時間など)を伝えることができる。照明制御デバイス904aは、光センサ906a及び運動センサ908aからの通知信号を通信デバイス920に伝えることができる。例えば、通信デバイス920は、動き又は光が部屋902aで検出されたことを通知され得る。
【0037】
中央照明制御デバイス904は、ビル(例えば、部屋902a~902d)にわたって分散された照明制御サブシステムと通信することができ、照明制御システム900に集中管理を提供することができる。中央照明制御デバイス904は、光センサ906a~906d、運動センサ908a~908d、照明回路910a~910d、及び照明制御デバイス904a~904dの動作を制御することができる。例えば、中央照明制御デバイス904は、照明回路910aの動作パラメータを変更するように照明制御デバイス904aに命令することができる。また、中央照明制御デバイス904は、光センサ906a~906d及び運動センサ908a~908d、及び通信デバイス920から通知信号を受け取ることもできる。
【0038】
中央照明制御デバイス904は、中央デバイスデータベースを含むことができる。照明制御デバイス904a~904dと関連したデバイスデータベースに格納されたデータは、例えば定期的に、中央デバイスデータベースに転送され得る。幾つかの実施形態において、中央照明制御デバイスは、照明制御デバイスのデバイスデータベースから特定の情報を要求することができる。例えば、中央照明制御デバイス904は、光センサ906a、運動センサ908aの1つ又は複数に関連した情報、通信デバイス920からの命令などに関して、照明制御デバイス904aに要求することができる。図9Bは、照明制御システム900の別の実施形態を示す。この実施形態において、中央照明制御デバイス904は、部屋902a(光センサ906a、運動センサ908a、及び照明回路910aを含む)と関連した照明制御サブシステムの「照明制御デバイス」としても動作する。
【0039】
図10は、図9Bで説明されたような中央照明制御デバイス904の一実施形態を示す。中央照明制御デバイス904は、照明回路システム1010、コントローラ1020及び通信システム1030を含む。コントローラ1020は、照明回路システム1010及び通信システム1030の動作を制御し、照明回路システム1010及び通信システム1030からのデータを受け取ることができる。コントローラ1020は、プロセッサ1022及び記憶デバイス1024を含む。プロセッサは、照明制御システム900の動作を制御するアプリケーションを実行するように構成され、記憶デバイス1024は、照明制御システム900に関連したデータを格納することができる(例えば、中央デバイスデータベース、デバイスデータベースなど)。
【0040】
照明回路システム1010は、照明回路910aに電力を送り、照明回路910aの応答を検出することができる。照明回路システム1010は、照明回路910aに電力を供給することができる電源回路1014、照明回路910aの応答を検出することができる検出器回路1012を含むことができる。電源回路1014は、照明回路910aに入力電圧/電流信号を供給することができる調節可能な電圧/電流源を含むことができる。検出器回路1012は、照明回路910aの応答(電流、電圧およびインピーダンス応答の1つ又は複数を含むことができる)を検出するように構成される。幾つかの実施形態において、検出器回路1012は、電圧応答(例えば、照明回路910aの両端の電圧)を検出することができる電圧検知回路、又は電流応答(例えば、照明回路910aへ流入する電流)を検出することができる電流検知回路を含むことができる。また、電源回路1014は、光センサ906a及び電圧センサ908aに電力を供給することもできる。
【0041】
通信システム1030は、光センサ906a、運動センサ908a、及び照明制御デバイス(図9Aの910a~910d、図9Bの910b~910d)と通信するように構成される。例えば、通信システム1030(例えば、アンテナ、ルータなど)は、コントローラ1020からの命令(例えば、光/動きを検出するための命令)を光センサ906a及び/又は運動センサ908aに送ることができる。命令は、様々な無線技術(Wi-Fi、ブルートゥース、小電力無線(LPR)など)を用いて、2.4GHz ISMバンドにおいて無線で送られ得る。更に又は代案として、命令は、物理的な接続(例えば、伝送回線、イーサネットケーブルなど)を通じて、電気信号(例えば、電流信号、電圧信号)又は光信号の形態で送られ得る。通信システム930は、光センサ906a及び/又は運動センサ908aから(例えば、上述された命令伝送チャネルを通じて)通知信号を受け取り、当該通知信号をコントローラ1020に伝えるように構成され得る。
【0042】
また、通信システム1030は、例えばセルラーネットワーク、無線技術などを通じて、通信デバイス920と通信するようにも構成され得る。通信システム1030は例えば、インターネットを通じて、ウェブサイト及びオンラインのデータベースと通信することを可能にするルータを含むことができる。例えば、コントローラ1020は、電球(例えば、照明回路910aの電球)の製造業者のウェブサイトにアクセスして、関連した仕様書をダウンロードするように、通信システム1030に命令することができる。また、通信システム1030は例えば、コントローラ1020が光センサ906a及び運動センサ908aと通信することを可能にすることができるソフトウェア(例えば、ドライバ)もダウンロードすることができる。また、通信システム1030は、コントローラ1020用の最新のオペレーティングシステムもダウンロードすることができる。
【0043】
照明制御デバイス904は、光センサ906a~906d及び運動センサ908a~908dからの通知信号に基づいて、照明回路910a~910dの動作を制御することができる。例えば、照明回路910aがスイッチオンされて、所定の時間期間にわたって運動センサ908aにより動き(運動)が観測されない場合、制御デバイス904は自動的に、照明回路910aをスイッチオフすることができる。制御デバイス904は、光センサ906aからの通知信号および/または検出器回路1012からの応答に基づいて、照明回路910aがスイッチオンされているという判断を行うことができる。最後に検出された動きと照明回路910aがスイッチオフされた時間との間の時間期間は例えば、通信デバイス920を通じてユーザにより提供される入力に基づくことができる。この時間期間は、異なる部屋毎に異なることができる。例えば、当該時間期間は、部屋902b(例えば、浴室)と比べて、部屋902a(例えば、寝室)の方がより長くなることができる。
【0044】
照明制御システム900は、システム900の一人または複数のユーザの挙動の分析およびシステム900により取得されたデータに基づいて、照明回路910a~910dの動作を制御するように構成され得る。挙動の分析には、例えば、光センサ906a~906d及び運動センサ908a~908dからの通知信号のパターン認識、通信デバイス920を通じてユーザにより提供された命令、及び照明制御デバイス904によってオンラインのデータベースから取得された情報が含まれ得る。例えば、中央照明制御デバイス904は、照明デバイス910aが平日中の概ね特定の時間に及び週末中の概ね異なる時間にスイッチオフされることを、光センサ906aにより通知され得る。このパターンに基づいて、照明制御デバイス904は、照明910aを自動的にスイッチオフするために、週末と平日毎に異なるスイッチオフ時間を設定することができる。照明910aを自動的にスイッチオフすることは、動きが運動センサ908aにより検出された場合に中断されることができ、通知が通信デバイス920に送られ得る。
【0045】
また、制御デバイス904は、ユーザのその挙動分析において、オンラインのデータベースから取得された情報も含むことができる。例えば、制御デバイス904は、ユーザが1年の特定の日の朝に照明910aをスイッチオンすることを通知され得る。デバイス904は、この挙動を(オンラインのデータベースを介して知られている)気象状況と比較して、空が雲で覆われている日の朝に照明910aがスイッチオンされることを判定する。このパターンに基づいて、制御デバイス904は、空が雲で覆われている日に照明910aを自動的にスイッチオンすることができる。更に、制御デバイス904は、気象状況が照明回路910aの動作に影響を及ぼすが、照明回路910bの動作に影響を及ぼさないことを学習することができる。これは、照明回路910aと関連した部屋902aが窓を有し、周囲自然光を受光するが、照明回路910bと関連した部屋902bが窓を備えておらず、周囲自然光を受光しないという事実から生じる場合がある。制御デバイス904は、照明回路910bの動作が気象状況に無関係であると推測することができる。幾つかの実施形態において、制御デバイス904は、気象状況に基づいて照明回路910aの動作パラメータを変更することができる。例えば、制御デバイス904は、気象状況に基づいて、照明回路910bの輝度設定を変更することができる。
【0046】
図11は、プロセッサ1022及び記憶デバイス1024を含み、照明制御モジュール1102を実行するように構成されたコントローラ1020を示す。照明制御モジュール1102は、データを収集し、格納して分析し、照明回路(例えば、照明回路910a)の動作を判断することができる。照明制御モジュール1102は、データ収集モジュール1104、システム制御モジュール1106、及びパターン認識モジュール1108を含むことができる。データ収集モジュールは、通信システム1030からデータ(例えば、オンラインのデータベース、検出器回路1012、通信デバイス920からのデータ、光センサ906a~906d及び運動センサ908a~908dからの通知信号など)を収集して、記憶デバイス1024の中央デバイスデータベース1112に当該データを格納することができる。システム制御モジュール1106は、照明回路システム1010の動作を制御する。例えば、システム制御モジュール1106は、照明回路910aに供給される電力を変更するように電力回路1014に命令することができる。システム制御モジュール906は、検出器回路1012により測定された照明回路910aの電圧/電流応答に基づいて、その電球のタイプ(例えば、白熱、蛍光、LED、ハロゲン、高輝度放電、フルスペクトル、UV、ブラックライト、アンティーク、ビンテージ)を求めて、この情報を中央デバイスデータベース1112に格納することができる。また、システム制御モジュール1106は、光センサ906a~906d及び運動センサ908a~908dの動作も制御することができる。例えば、光信号および運動信号の検出を開始または停止するように、光センサ及び運動センサに命令することができる。パターン認識モジュール1108は、照明回路910a~910dのどの動作パラメータが求められ得るかに基づいて、パターンを推測するために、「トレーニング(訓練)データ」として中央デバイスデータベース1112のデータを使用する機械学習技術を含むことができる。
【0047】
本明細書で説明される主題および動作の実施形態は、デジタル電子回路によって、又は本明細書で開示された構造体およびそれらの構造的等価物を含むコンピュータソフトウェア、ファームウェア又はハードウェアを介して、又はそれらの1つ又は複数からなる組み合わせにおいて、実現され得る。本明細書で説明された主題の実施形態は、データ処理装置により又はデータ処理装置の動作を制御するように実行するためにコンピュータ記憶媒体に符号化された1つ又は複数のコンピュータプログラム(即ち、コンピュータプログラム命令の1つ又は複数のモジュール)として実現され得る。
【0048】
コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読記憶デバイス、コンピュータ可読記憶回路基板、ランダム又はシリアルアクセスメモリアレイ又はデバイス、又はそれらの1つ又は複数からなる組み合わせであることができ、又はそれらに含まれ得る。更に、コンピュータ記憶媒体は、伝播信号ではないが、コンピュータ記憶媒体は、人工的に生成された伝播信号に符号化されるコンピュータプログラム命令の供給源または宛先であることができる。また、コンピュータ記憶媒体は、1つ又は複数の別個の物理的構成要素または媒体(例えば、複数のCD、ディスク、又は他の記憶デバイス)であることもでき、又はそれらに含まれ得る。
【0049】
本明細書で説明される動作は、1つ又は複数のコンピュータ可読記憶デバイスに格納された又は他の供給源から受け取ったデータで、データ処理装置により実行される動作として実現され得る。
【0050】
用語「データ処理装置」は、一例として、プログラム可能プロセッサ、コンピュータ、システムオンチップ又は複数のシステムオンチップ、又は上記の組み合わせを含む、データを処理するための全ての種類の装置、デバイス及び機械(マシン)を包含する。装置は、特殊用途論理回路(例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路))を含むことができる。また、装置は、ハードウェアに加えて、問題になっているコンピュータプログラム用の実行環境を生成するコード(例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、クロスプラットフォームのランタイム環境、バーチャルマシン、又はそれらの1つ又は複数からなる組み合わせを構成するコード)も含むことができる。装置および実行環境は、ウェブサービス、分散コンピューティング及びグリッドコンピューティングのインフラストラクチャーのような、様々な異なるコンピューティングモデルのインフラストラクチャーを実現することができる。
【0051】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、又はコードとしても知られる)は、任意の形態のプログラミング言語で書かれることができ、係るプログラミング言語には、コンパイルされた又は解釈された言語、宣言型言語または手続き型言語が含まれ、それは、スタンドアロンプログラムとして、又はモジュール、コンポーネント、サブルーチン、オブジェクト、又はコンピューティング環境で使用するのに適した他のユニットとして含まれる、任意の形態で配置され得る。コンピュータプログラムは、必ずしもでないが、ファイルシステムのファイルに対応する場合がある。プログラムは、問題になっているプログラムに捧げられた単一のファイルに又は複数の協調的なファイル(例えば、1つ又は複数のモジュール、サブプログラム又はコードの一部を格納するファイル)に、他のプログラム又はデータ(例えば、マークアップ言語のドキュメントに格納された1つ又は複数のスクリプト)を保持するファイルの一部に格納され得る。コンピュータプログラムは、1つのサイトに位置する1つのコンピュータ、又は複数のサイトにわたって分散されて通信ネットワークにより相互接続された複数のコンピュータで実行されるように配置され得る。
【0052】
本明細書で説明されるプロセス及び論理の流れは、入力データを操作して出力を生成することによりアクションを行うために、1つ又は複数のコンピュータプログラムを実行する1つ又は複数のプログラム可能プロセッサにより実行され得る。また、プロセス及び論理の流れは、特殊用途論理回路(例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路))により実行されることもでき、装置も当該特殊用途論理回路として実現され得る。
【0053】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、一例として、汎用および特殊用途マイクロプロセッサ、及び任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ又は複数のプロセッサを含む。一般に、プロセッサは、読み出し専用メモリ又はランダムアクセスメモリ或いは双方から命令およびデータを受け取る。コンピュータの本質的要素は、命令に従ってアクションを実行するためのプロセッサ、及び命令およびデータを格納するための1つ又は複数のメモリデバイスである。一般に、コンピュータは、データを格納するための1つ又は複数の大容量記憶デバイス(例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク又は光ディスク)も含み、当該大容量記憶デバイスからデータを受け取る、又は当該大容量記憶デバイスにデータを転送する或いは双方のために関連して動作するように結合される。しかしながら、コンピュータは係るデバイスを有する必要がない。更に、コンピュータは、別のデバイス(例えば、ほんの数例を挙げると、携帯電話、携帯型情報端末(PDA)、携帯型オーディオプレーヤ又はビデオプレーヤ、家庭用ゲーム機、全地球測位システム(GPS)受信器、又は携帯記憶デバイス(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブ))に埋め込まれ得る。コンピュータプログラム命令およびデータを格納するのに適したデバイスは、一例として、半導体メモリデバイス(例えば、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリデバイス)、磁気ディスク(例えば、内蔵ハードディスク又はリムーバブルディスク)、光磁気ディスク、並びにCD-ROM及びDVD-ROMディスクを含む、全ての形態の不揮発性メモリ、媒体およびメモリデバイスを含む。プロセッサ及びメモリは、特殊用途論理回路により補完され得る、又は当該特殊用途論理回路に組み込まれ得る。
【0054】
ユーザとの対話を提供するために、本明細書で説明された内容の実施形態は、ユーザに情報を表示するためのディスプレイ装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)、及びユーザがコンピュータに入力を供給することができるキーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)を有するコンピュータで実施され得る。他の種類のデバイスを用いて、同様にユーザとの対話を提供することができ、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の知覚的フィードバック(例えば、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック又は触覚フィードバック)であることができ、ユーザからの入力は、音響入力、音声入力または触覚入力を含む任意の形態で受け取られ得る。更に、コンピュータは、ユーザにより使用されるデバイスにドキュメントを送り及び当該デバイスからドキュメントを受け取ることにより、例えばウェブブラウザから受け取った要求に応答して、ユーザのユーザデバイス上のウェブブラウザにウェブページを送ることにより、ユーザと相互作用することができる。
【0055】
本明細書で説明された内容の実施形態は、コンピューティングシステムで実施されることができ、当該コンピューティングシステムは、例えばデータサーバとしてのバックエンドコンポーネントを含む、又はミドルウェアコンポーネント(例えば、アプリケーションサーバ)を含む、又はフロントエンドコンポーネント(例えば、ユーザが本明細書で説明された内容の一実施形態と相互作用することができるグラフィカルディスプレイ又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ)を含む、又は1つ又は複数の係るバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、又はフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含む。システムのコンポーネントは、デジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)の任意の形態または媒体により、相互接続され得る。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、広域ネットワーク(「WAN」)、インターネットワーク(例えば、「インターネット」)、及びピアツーピアネットワーク(例えば、アドホックピアツーピアネットワーク)を含む。
【0056】
コンピューティングシステムは、ユーザ及びサーバを含むことができる。ユーザ及びサーバは一般に、互いから遠く離れており、概して通信ネットワークを介して相互作用する。ユーザとサーバの関係は、個々のコンピュータ上で動作しており且つ互いにユーザとサーバの関係を有するコンピュータプログラムによって生じる。幾つかの実施形態において、サーバは、データ(例えば、HTMLページ)をユーザデバイス(例えば、データを表示する及びユーザデバイスと相互作用するユーザからのユーザ入力を受け取るために)に送る。ユーザデバイスで生成されたデータ(例えば、ユーザ対話の結果)は、サーバにおいて、ユーザデバイスから受け取られ得る。
【0057】
本明細書は多くの特定の実施形態の細部を含むが、これらは、あらゆる発明または特許請求の範囲に記載され得る発明の範囲の制限として解釈されるべきではなく、むしろ特定の発明の特定の実施形態に特有である特徴の説明として解釈されるべきである。また、別個の実施形態に関連して本明細書で説明される特定の特徴は、単一の実施形態の組み合わせでも実施され得る。逆に言うと、単一の実施形態に関連して説明される様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切な副組み合わせでも実施され得る。更に、特徴が特定の組み合わせで作用するように上述され得るが、そのようなものとして最初に主張されたとしても、主張された組み合わせからの1つ又は複数の特徴は、場合によっては、当該組み合わせから削除されることができ、主張された組み合わせは、副組み合わせ又は副組み合わせの変化形に向けられ得る。
【0058】
本開示のために、用語「結合される」は、2つの部材の直接的な連結または互いに対する間接的な連結を意味する。係る連結は、本質的に固定されている又は可動であることができる。係る連結は、2つの部材で又は単一の一体型本体として互いと一体的に形成される2つの部材と任意の追加の中間部材で、又は2つの部材で又は2つの部材と互いに取り付けられる任意の追加の中間部材で達成され得る。係る連結は、本質的に永久的であることができ、或いは本質的に着脱可能または取り外し可能であることができる。
【0059】
注目すべきは、様々な要素の方向付けは、他の例示的な実施形態に従って異なることができ、その係る変形態様は、本開示により包含されることが意図されている。認識されるように、開示された実施形態の特徴は、他の開示された実施形態へ組み込まれ得る。
【0060】
本発明の様々な実施形態が本明細書において説明され及び図示されたが、当業者ならば、本明細書で説明された機能を実行する、及び/又は結果および/または1つ又は複数の利点を得るための様々な他の手段および/または構造を容易に構想するであろう。係る変形態様および/または変更態様のそれぞれは、本明細書で説明される本発明の実施形態の範囲内にあるとみなされる。より具体的には、当業者ならば容易に認識されるように、本明細書で説明された全てのパラメータ、寸法、材料および構成は例示であることが意図され、実際のパラメータ、寸法、材料および/または構成は、特定の用途、又は本発明の教示(単数または複数)が使用される応用形態に依存する。当業者ならば、認識するように又はただの日常の実験を用いて確認することができるように、本明細書で説明された本発明の特定の実施形態に対する多くの等価物が存在する。従って、理解されるべきは、上記の実施形態は、単なる例示のために提供されており、添付の特許請求の範囲およびその等価物の範囲内にあり、本発明の実施形態は、特に説明され及び請求項に記載された以外に実施され得る。本開示の本発明の実施形態は、本明細書で説明されたそれぞれの個別的な特徴、システム、品物、材料、キット、及び/又は方法に向けられる。更に、2つ以上の係る特徴、システム、品物、材料、キット及び/又は方法の任意の組み合わせは、係る特徴、システム、品物、材料、キット及び/又は方法が相互に矛盾しない場合、本開示の発明の範囲内に含まれる。
【0061】
また、本明細書で説明された技術は、少なくとも1つの例が提供される方法として具現化され得る。方法の一部として実行される動作は、任意の適切な方法で順序付けられ得る。従って、示されたものと異なる順序で動作が実行される実施形態が考案されることができ、それは、例示的な実施形態において逐次の動作として示されていたとしても、幾つかの動作を同時に実行することを含むことができる。
【0062】
特許請求の範囲は、その影響に記述がない限り、記載された順序または要素に制限されるように判断されるべきでない。理解されるべきは、形態および細部における様々な変更が、添付の特許請求の範囲の思想および範囲から逸脱せずに、当業者により行われ得る。以下の特許請求の範囲およびその等価物の思想および範囲内に入る全ての実施形態が、特許請求の範囲に記載される。
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11