(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-22
(45)【発行日】2024-05-30
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/40 20200101AFI20240523BHJP
A24F 40/51 20200101ALI20240523BHJP
A24F 40/53 20200101ALI20240523BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/51
A24F40/53
(21)【出願番号】P 2022551379
(86)(22)【出願日】2022-01-25
(86)【国際出願番号】 KR2022001304
(87)【国際公開番号】W WO2022169173
(87)【国際公開日】2022-08-11
【審査請求日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0017687
(32)【優先日】2021-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(72)【発明者】
【氏名】イ,ヨンソブ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ミンギュ
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジュオン
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ビョンサン
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/174629(WO,A1)
【文献】特表2020-532973(JP,A)
【文献】特表2019-500898(JP,A)
【文献】国際公開第2019/154811(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/40
A24F 40/51
A24F 40/53
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成物質を収容するカートリッジと、
前記カートリッジが挿入される挿入空間を構成する内壁部を含むハウジングと、
所定の方向に力センサーにかかる力の大きさに対応する信号を出力する前記力センサーと、を含み、
前記カートリッジは、前記カートリッジが前記挿入空間に挿入されるとき前記力センサーと接触する第1特徴部又は第2特徴部のうちの
いずれかの特徴部を含み、
前記力センサーは、前記カートリッジが挿入されるとき
前記特徴部に接触するように前記挿入空間に隣接して配置され、
前記第1特徴部は、前記カートリッジの外面に形成され、前記カートリッジのタイプに対応する深さを有する少なくとも一つの
第1凹形領域を含み、
前記第2特徴部は、前記カートリッジの外面に形成され、前記カートリッジのタイプに対応する高さを有する少なくとも一つの
第1突出部を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記カートリッジに含まれる前記
特徴部は、前記カートリッジが前記挿入空間に挿入される方向に向かうように前記カートリッジの外面に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記カートリッジが前記第1特徴部を含むとき、前記力センサーは、前記第1特徴部に対する位置で前記挿入空間内に既設定の高さに突出する少なくとも一つの
第2突出部を含むことを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記第1特徴部の前記少なくとも一つの
第1凹形領域の形状は、前記力センサーが
前記カートリッジ内の前記特徴部内に挿入することができるように前記力センサーの前記少なくとも一つの
第2突出部の形状に対応することを特徴とする、請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記カートリッジが前記第2特徴部を含むとき、前記力センサーは前記第2特徴部に対する位置に前記内壁部の少なくとも一つの
第2凹形領域に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記力センサー
は、
前記カートリッジに含まれる前記特徴部に接触する接触部と、
前記接触部を弾支する弾性部材と、
前記接触部を前記所定の方向に移動させる力の大きさに対応する前記カートリッジのタイプを指示する信号を生成する信号生成部とを含むことを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記エアロゾル生成物質を加熱するヒーターと、
複数のモードのうちで前記力センサーから出力される信号に基づいて前記カートリッジのタイプに対応するモードを決定し、
前記決定されたモードによって前記ヒーターを制御する制御部と、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
複数の温度プロファイルを保存するメモリをさらに含み、
前記制御部は、
前記複数の温度プロファイルのうち、前記決定されたモードに対応する温度プロファイルを決定し、
前記決定された温度プロファイルに基づいて前記ヒーターの温度を調節することを特徴とする、請求項7に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記カートリッジの挿入を感知するカートリッジ感知センサーと、
前記カートリッジ感知センサーを介して前記カートリッジの挿入を感知する場合、前記カートリッジのタイプを決定する制御部と、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記カートリッジは、前記カートリッジが挿入される方向に前記カートリッジの少なくとも一つの外面に形成された少なくとも一つのガイドスリットを含み、
前記ハウジングは、前記内壁部に形成され、前記カートリッジが挿入されるとき前記少なくとも一つのガイドスリットに沿って挿入される少なくとも一つの内周突起を含むことを特徴とする、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル生成装置はエアロゾルを介して媒質または物質から所定の成分を抽出するためのものである。媒質は多様な成分の物質を含むことができる。媒質に含まれる物質は多様な成分の香味物質であることができる。例えば、媒質に含まれる物質は、ニコチン成分、ハーブ成分及び/またはコーヒー成分などを含むことができる。近年、このようなエアロゾル生成装置に対する多くの研究が遂行されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は前述した問題及び他の問題を解決することを目的とする。
【0004】
本開示の他の目的は、着脱可能なカートリッジのタイプ(type)を正確に判断し、カートリッジのタイプによって動作することができるエアロゾル生成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した目的を達成するための本開示の一側面によるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を収容するカートリッジと、前記カートリッジが挿入される挿入空間を定義する内壁部を含むハウジングと、前記カートリッジのタイプに対応する信号を出力する少なくとも一つのタイプ感知センサーとを含むことができる。前記カートリッジは、前記内壁部に接する複数の外面のうちの一つに形成された少なくとも一つの特徴部を含むことができる。前記特徴部は前記タイプに対応する形状を有することができる。前記タイプ感知センサーは、前記カートリッジが挿入されるとき、前記特徴部に接触するように、前記挿入空間に隣接して配置されることができる。
【発明の効果】
【0006】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、本体に結合されるカートリッジの外面に形成された特徴部とカートリッジのタイプを感知するセンサーとの間の物理的な接触によってカートリッジのタイプを判断するので、外部の環境的要因に関係なくカートリッジのタイプを正確に判断することができる。
【0007】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、カートリッジのタイプに対応してモード(mode)を多様に変更及び設定することができるので、使用者は単一の本体を備えても多様なカートリッジを使うことができる。
【0008】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、カートリッジのタイプによってエアロゾル生成装置のモード(mode)を自動で変更及び設定することができるので、使用者の使用便宜性を向上させることができる。
【0009】
本開示の適用可能な追加的な範囲は以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、本開示の思想及び範囲内で多様な変更及び修正は当業者に明らかに理解可能であるので、詳細な説明及び本開示の好適な実施例のような特定の実施例はただ例示として与えられたものと理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の前記及び他の目的、特徴及び他の特徴は添付図面を参照する以降の詳細な説明から明らかに理解可能であろう。
【
図1】本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【
図2】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置についての説明に参照される図である。
【
図3】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置についての説明に参照される図である。
【
図4】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置についての説明に参照される図である。
【
図5】本開示の他の一実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法を示すフローチャートである。
【
図6】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置についての説明に参照される図である。
【
図7】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置についての説明に参照される図である。
【
図8】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置についての説明に参照される図である。
【
図9】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置についての説明に参照される図である。
【
図10】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置についての説明に参照される図である。
【
図11】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置についての説明に参照される図である。
【
図12】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置についての説明に参照される図である。
【
図13】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置についての説明に参照される図である。
【
図14】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置についての説明に参照される図である。
【
図15】本開示の実施例によるエアロゾル生成装置についての説明に参照される図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照してこの明細書に開示する実施例を詳細に説明する。図面を参照する説明の簡潔さのために、同一または類似の構成要素は同じ参照番号を付与し、それについての重複説明は省略する。
【0012】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は明細書の説明の容易性のみのためのものであり、特別な意味または役割を有するものではない。
【0013】
本開示において、当業者によく知られているものは簡潔さのために省略する。添付図面は多様な技術的特徴を容易に理解することができるようにするためのものであり、ここで開示する実施例は添付図面に限定されないことを理解しなければならない。したがって、本開示は、添付図面に具体的に開示したものに加えて、すべての変更、均等物及び代替物を含むものと解釈されなければならない。
【0014】
第1、第2などのような序数を含む用語は多様な構成要素を説明するのに使われることができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されないことを理解しなければならない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使われる。
【0015】
ある構成要素が他の構成要素に「連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在することもできると理解可能であろう。一方で、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結」されていると言及するときには、中間に他の構成要素が存在しないと理解可能であろう。
【0016】
単数の表現は、文脈上明白に他に指示しない限り、複数の表現を含む。
【0017】
図1は本開示の一実施例によるエアロゾル生成装置のブロック図である。
【0018】
図1を参照すると、エアロゾル生成装置100は、通信インターフェース110、入出力インターフェース120、エアロゾル生成モジュール130、メモリ140、センサーモジュール150、バッテリー160、及び/または制御部170を含むことができる。
【0019】
一実施例で、エアロゾル生成装置100は本体のみで構成されることができる。この場合、エアロゾル生成装置100に含まれた構成要素は本体に位置することができる。他の一実施例で、エアロゾル生成装置100は、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジと本体から構成されることができる。この場合、エアロゾル生成装置100に含まれた構成要素は本体及びカートリッジのうちの少なくとも一つに位置することができる。
【0020】
通信インターフェース110は、外部装置及び/またはネットワークとの通信のための少なくとも一つの通信モジュールを含むことができる。例えば、通信インターフェース110は、USB(universal serial bus)などの有線通信のための通信モジュールを含むことができる。例えば、通信インターフェース110は、WiFi(wireless fidelity)、ブルートゥース(Bluetooth)、ブルートゥース低電力(BLE)、ジグビー(Zigbee)、NFC(near field communication)などの無線通信のための通信モジュールを含むことができる。
【0021】
入出力インターフェース120は、使用者から命令を受信する入力装置及び/または使用者に情報を出力する出力装置を含むことができる。例えば、入力装置は、タッチパネル、物理的ボタン、マイクなどを含むことができる。例えば、出力装置は、ディスプレイ、発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)などの視覚情報を出力する表示装置、スピーカー、ブザーなどの聴覚情報を出力するオーディオ装置、触覚効果などの触覚情報を出力するモーターなどを含むことができる。
【0022】
入出力インターフェース120は、入力装置を介して使用者から入力された命令に対応するデータをエアロゾル生成装置100の他の構成要素(等)に伝達することができ、エアロゾル生成装置100の他の構成要素(等)から受信されたデータに対応する情報を出力装置を介して出力することができる。
【0023】
エアロゾル生成モジュール130は、エアロゾル生成物質からエアロゾル(aerosol)を発生させることができる。ここで、エアロゾル生成物質は、エアロゾルを発生させることができる液体状態、固体状態、ゲル(gel)状態などの多様な状態のうちのいずれか1種の物質または2種以上の物質の組合せを意味することができる。
【0024】
液体状態のエアロゾル生成物質は、一実施例によって、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体であることができ、他の実施例によって、非タバコ物質を含む液体であることができる。例えば、液体状態のエアロゾル生成物質は、水、ソルベント、ニコチン、植物抽出物、香料、香味剤、ビタミン混合物などを含むことができる。
【0025】
固体状態のエアロゾル生成物質は、再構成タバコシート、細断タバコ、顆粒タバコなどのタバコ原料を基にする固体物質を含むことができる。また、固体状態のエアロゾル生成物質は、味調節剤、調味料などが含まれた固体物質を含むことができる。例えば、味調節剤は、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、酸化カルシウムなどを含むことができる。例えば、調味料は、ハーブ顆粒などの天然物質、香成分を含むシリカ(silica)、ゼオライト(zeolite)、デキストリン(dextrin)などを含むことができる。
【0026】
また、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤をさらに含むことができる。
【0027】
エアロゾル生成モジュール130は、少なくとも一つのヒーターを含むことができる。
【0028】
エアロゾル生成モジュール130は、電気抵抗性ヒーターを含むことができる。例えば、電気抵抗性ヒーターは、少なくとも一つの電気伝導性トラック(track)を含むことができ、電気伝導性トラックに流れる電流によって加熱されることができる。ここで、加熱された電気抵抗性ヒーターによってエアロゾル生成物質が加熱されることができる。
【0029】
電気伝導性トラックは、電気抵抗性物質を含むことができる。一例として、電気伝導性トラックは、金属物質から形成されることができる。他の一例として、電気伝導性トラックは、セラミック物質、炭素、金属合金、またはセラミック物質と金属との合成物質から形成されることができる。
【0030】
電気抵抗性ヒーターは、多様な形状に形成された電気伝導性トラックを含むことができる。例えば、電気伝導性トラックは、管状、板状、針状、棒状及びコイル状のうちのいずれか一つに形成されることができる。
【0031】
エアロゾル生成モジュール130は、誘導加熱(induction heating)方式を用いるヒーターを含むことができる。例えば、誘導加熱式ヒーターは、電気伝導性コイルを含むことができ、電気伝導性コイルに流れる電流を調節することで、周期的に方向が変わる交番磁場(alternating magnetic field)を発生させることができる。ここで、交番磁場が磁性体に印加される場合、磁性体で渦電流損(eddy current loss)及びヒステリシス損(hysteresis loss)によるエネルギー損失が発生することがあり、損失されるエネルギーが熱エネルギーとして放出されることにより、磁性体に隣接したエアロゾル生成物質が加熱されることができる。ここで、磁場によって発熱する客体はサセプタ(susceptor)と言える。
【0032】
一方、エアロゾル生成モジュール130は、超音波振動を発生させることで、エアロゾル生成物質からエアロゾルを生成することもできる。
【0033】
エアロゾル生成モジュール130は、カートマイザー(cartomizer)、噴霧器(atomizer)、気化器(vaporizer)などと言える。
【0034】
メモリ140は、制御部170内の各信号処理及び制御のためのプログラムを保存することができ、処理されたデータ及び処理対象のデータを保存することができる。
【0035】
例えば、メモリ140は、制御部170によって処理可能な多様な作業を遂行するための目的で設計された応用プログラムを保存し、制御部170の要請の際、保存された応用プログラムのうちの一部を選択的に提供することができる。
【0036】
例えば、メモリ140は、エアロゾル生成装置100の動作時間、最大パフ回数、現在パフ回数、少なくとも一つの温度プロファイル、使用者の吸入パターンについてのデータなどが保存されることができる。ここで、パフは使用者の吸入を意味することができ、吸入は使用者が口や鼻を通して使用者の口腔内、鼻腔内または肺内に引き込む状況を意味することができる。
【0037】
メモリ140は、揮発性メモリ(例えば、DRAM、SRAM、SDRAMなど)、非揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリー(Flashme mory)、ハードディスクドライブ(Hard disk drive;HDD)、ソリッドステートドライブ(Solid-state drive;SSD)など)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0038】
センサーモジュール150は、少なくとも一つのセンサーを含むことができる。
【0039】
例えば、センサーモジュール150は、パフを感知するセンサー(以下、パフセンサー)を含むことができる。ここで、パフセンサーは、IRセンサーのような近接センサー、圧力センサー、ジャイロセンサー、加速度センサー、磁場センサーなどによって具現されることができる。
【0040】
例えば、センサーモジュール150は、エアロゾル生成モジュール130に含まれたヒーターの温度、エアロゾル生成物質の温度などを感知するセンサー(以下、温度センサー)を含むことができる。ここで、エアロゾル生成モジュール130に含まれたヒーターが温度センサーの役割を果たすこともできる。例えば。ヒーターの電気抵抗性物質は抵抗温度係数(temperature coefficient of resistance)を有する物質であってもよい。センサーモジュール150は、温度によって変わるヒーターの抵抗を測定してヒーターの温度をセンシングすることができる。
【0041】
例えば、エアロゾル生成装置100の本体にスティックが挿入可能な場合、センサーモジュール150は、スティックの挿入を感知するセンサー(以下、スティック感知センサー)を含むことができる。
【0042】
例えば、エアロゾル生成装置100がカートリッジを含む場合、センサーモジュール150は、本体に対するカートリッジの装着/分離、位置などを感知するセンサー(以下、カートリッジ感知センサー)を含むことができる。
【0043】
ここで、スティック感知センサー及び/またはカートリッジ感知センサーは、インダクタンス基盤のセンサー、静電容量型センサー、抵抗センサー、ホール効果(hall effect)を用いたホールセンサー(またはhall IC)などによって具現されることができる。
【0044】
例えば、エアロゾル生成装置100がカートリッジを含む場合、センサーモジュール150は、カートリッジのタイプ(type)を感知するセンサー(以下、タイプ感知センサーという)を含むことができる。ここで、タイプ感知センサーは、プッシュボタン式スイッチ、所定の方向にかかる力の大きさを感知する力センサー(force sensor)などによって具現されることができる。
【0045】
例えば、センサーモジュール150は、エアロゾル生成装置100に備えられた構成(例えば、バッテリー160)に印加される電圧を感知する電圧センサー及び/または電流を感知する電流センサーを含むことができる。
【0046】
バッテリー160は、制御部170の制御によって、エアロゾル生成装置100の動作に用いられる電力を供給することができる。バッテリー160は、エアロゾル生成装置100に備えられた他の構成、例えば、通信インターフェース110に含まれた通信モジュール、入出力インターフェース120に含まれた出力装置、エアロゾル生成モジュール130に含まれたヒーターなどに電力を供給することができる。
【0047】
バッテリー160は、充電が可能なバッテリーであるか使い捨てバッテリーであることができる。例えば、バッテリー160は、リチウムイオンバッテリー、リチウムポリマー(Li-Polymer)バッテリー、リチウムリン酸鉄(Lithium-ion Phospate)バッテリーなどから構成されることができるが、これに限定されない。例えば、バッテリー160は酸化リチウムコバルト(LiCoO2)バッテリー、リチウムチタン酸塩バッテリーなどからなることができる。
【0048】
エアロゾル生成装置100は、バッテリー160を保護するための回路であるバッテリー保護モジュール(Protection Circuit Module、PCM)をさらに含むことができる。バッテリー保護モジュール(PCM)はバッテリー160の上面に隣接して配置されることができる。例えば、バッテリー保護モジュール(PCM)は、バッテリー160の過充電及び過放電を防止するために、バッテリー160と連結された回路で短絡が発生する場合、バッテリー160に過電圧が印加される場合、バッテリー160に過電流が流れる場合などにおいて、バッテリー160に対する電路を遮断することができる。
【0049】
エアロゾル生成装置100は、外部から供給される電力が入力される充電端子をさらに含むことができる。例えば、エアロゾル生成装置100の本体の一側に充電端子が形成されることができ、エアロゾル生成装置100は、充電端子を介して供給される電力を用いてバッテリー160を充電することができる。ここで、充電端子は、USB通信のための有線端子、ポゴピン(pogo pin)などから構成されることができる。
【0050】
エアロゾル生成装置100は、通信インターフェース110を介して外部から供給される電力を無線で受信することもできる。例えば、エアロゾル生成装置100は、無線通信のための通信モジュールに含まれたアンテナを用いて無線で電力を受けることができ、無線で供給される電力を用いてバッテリー160を充電することができる。
【0051】
制御部170は、エアロゾル生成装置100の全般的な動作を制御することができる。制御部170は、エアロゾル生成装置100に備えられた各構成と連結されることができ、各構成との間に信号を送信及び/または受信して各構成の全般的な動作を制御することができる。
【0052】
制御部170は、少なくとも一つのプロセッサを含むことができ、これに含まれたプロセッサを用いてエアロゾル生成装置100の動作全般を制御することができる。ここで、プロセッサはCPU(central processing unit)のような一般的なプロセッサであってもよい。もちろん、プロセッサはASICのような専用装置(dedicated device)であるかまたは他のハードウェア基盤のプロセッサであることができる。
【0053】
制御部170は、エアロゾル生成装置100の複数の機能のうちのいずれか一つを果たすことができる。例えば、制御部170は、エアロゾル生成装置100に備えられた各構成の状態、入出力インターフェース120を介して受信される使用者の命令などに応じて、エアロゾル生成装置100の複数の機能(例えば、予熱機能、加熱機能、充電機能、掃除機能など)のうちのいずれか一つを遂行することができる。
【0054】
制御部170は、メモリ140に保存されたデータに基づいて、エアロゾル生成装置100に備えられた各構成の動作を制御することができる。例えば、制御部170は、メモリ140に保存された温度プロファイル、使用者の吸入パターンなどについてのデータに基づいて、バッテリー160からエアロゾル生成モジュール130に所定の電力を所定の時間供給するように制御することができる。
【0055】
制御部170は、センサーモジュール150に含まれたパフセンサーを介してパフの発生を判断することができる。例えば、制御部170は、パフセンサーのセンシング値に基づいてエアロゾル生成装置100内の温度変化、流量(flow)変化、圧力変化、電圧変化などを確認することができ、確認した結果によってパフの発生を判断することができる。
【0056】
制御部170は、パフ有無及び/またはパフ回数によって、エアロゾル生成装置100に備えられた各構成の動作を制御することができる。
【0057】
例えば、制御部170は、メモリ140に保存された温度プロファイルに基づいて、ヒーターの温度が変更されるか維持されるように制御することができる。
【0058】
制御部170は、所定の条件の下で、ヒーターに対する電力供給を遮断するように制御することができる。例えば、スティックが除去されカートリッジが分離された場合、パフ回数が既設定の最大パフ回数に到逹した場合、既設定の時間以上にパフが感知されない場合、バッテリー160の残量が所定値未満の場合などにおいて、制御部170はヒーターに対する電力供給を遮断するように制御することができる。
【0059】
制御部170は、バッテリー160に貯蔵された電力に対する残量を算出することができる。例えば、制御部170は、センサーモジュール150に含まれた電圧センサー及び/または電流センサーのセンシング値に基づいてバッテリー160の残量を算出することができる。
【0060】
制御部170は、パルス幅変調(pulse width modulation、PWM)方式及び比例-積分-微分(Proportional-Integral-Differential、PID)方式のうちの少なくとも一方式を用いてヒーターに電力を供給するように制御することができる。
【0061】
例えば、制御部170は、PWM方式を用いて、所定の周波数及びデューティ比を有する電流パルスがヒーターに供給されるように制御することができる。ここで、制御部170は、電流パルスの周波数及びデューティ比を調節することで、ヒーターに供給される電力を制御することができる。
【0062】
例えば、制御部170は、温度プロファイルに基づいて、制御の目標になる目標温度を決定することができる。ここで、制御部170は、ヒーターの温度と目標温度との差分値、差分値を時間が経つにつれて積分した値及び差分値を時間が経つにつれて微分した値によるフィードバック制御方式であるPID方式を用いて、ヒーターに供給される電力を制御することができる。
【0063】
一方、ヒーターに電力を供給する制御方式として、PWM方式と、PID方式とを例示として説明したが、本発明がこれに限定されるものではなく、比例-積分(Proportional-Integral、PI)方式、比例-微分(Proportional-Differential、PD)方式などの多様な制御方式を使うことができる。
【0064】
一方、制御部170は、既設定の条件の下で、ヒーターに電力を供給するように制御することができる。例えば、入出力インターフェース120を介して使用者から入力された命令に従ってスティックが挿入される空間を掃除する掃除機能が選択された場合、制御部170は、ヒーターに所定の電力を供給するように制御することができる。
【0065】
図2を参照すると、一実施例によるエアロゾル生成装置100は本体210及びカートリッジ220を含むことができる。本体210はカートリッジ220を支持することができ、カートリッジ220はエアロゾル生成物質を保有することができる。
【0066】
カートリッジ220は、一実施例よって、本体210に着脱可能に構成されることができる。例えば、カートリッジ220の少なくとも一部が本体210のハウジング215によって形成される内部空間に挿入されることで、カートリッジ220が本体210に装着されることができる。
【0067】
本体210は、カートリッジ220が挿入された状態で外部空気が本体210の内部に流入することができる構造を有するように形成されることができる。ここで、本体210内に流入した外部空気はカートリッジ220を通過して使用者の口に流動することができる。
【0068】
制御部170は、センサーモジュール150に含まれたカートリッジ感知センサーを介してカートリッジ220の装着有無を判断することができる。カートリッジ感知センサーは、本体210とカートリッジ220とが接触する第1端子を介してパルス電流を伝送する。ここで、制御部170は、第2端子を介してパルス電流が受信されるかによってカートリッジ220の連結有無を感知することができる。ここで、第1端子及び第2端子は、ポゴピンなどによって具現されることができる。
【0069】
カートリッジ220は、エアロゾル生成物質を保有する貯蔵部221及び/または貯蔵部221のエアロゾル生成物質を加熱するヒーター223を含むことができる。例えば、エアロゾル生成物質を含浸(含有)している液体伝達手段が貯蔵部221の内部に配置されることができ、ヒーター223の電気伝導性トラックは液体伝達手段を巻く構造を有するように形成されることができる。ここで、ヒーター223によって液体伝達手段が加熱されるのに伴い、エアロゾルが生成されることができる。ここで、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、多孔性セラミックのような芯(wick)などを含むことができる。
【0070】
カートリッジ220はマウスピース225を含むことができる。ここで、マウスピース225は使用者の口腔に挿入される部分であることができ、パフの際にエアロゾルが外部に排出される排出孔を有することができる。
【0071】
図3を参照すると、内部空間230にスティック300が挿入できるように構成されたカートリッジ220を含むことができる。例えば、カートリッジ220は、スティック300が挿入される方向に沿って円周方向に延びる内壁(図示せず)によって形成される内部空間を有することができる。ここで、内部空間は、内壁の内側が上下に開放して形成されることができ、スティック330は内壁によって形成された内部空間に挿入されることができる。
【0072】
スティック300が挿入される内部空間は、内部空間に挿入されるスティック300の一部分の形状に対応する形状に形成されることができる。例えば、スティック300が円筒形に形成される場合、内部空間は円筒形に形成されることができる。
【0073】
スティック300が内部空間に挿入される場合、スティック300の外周面は内壁によって取り囲まれ、内壁に接することができる。
【0074】
スティック300は一般的な燃焼型シガレットと類似した形状を有することができる。例えば、スティック300は、エアロゾル生成物質を含む第1部分と、フィルターなどを含む第2部分とに区分されることができる。もしくは、スティック300の第2部分にもエアロゾル生成物質を含むこともできる。例えば、顆粒またはカプセルの形態に製造された香味物質が第2部分に挿入されることもできる。
【0075】
カートリッジ220の内部空間230には第1部分全体が挿入され、第2部分は外部に露出されることができる。もしくは、カートリッジ220の内部空間230に第1部分の一部のみ挿入されることもでき、第1部分及び第2部分の一部が挿入されることもできる。
【0076】
使用者は第2部分を口でくわえた状態でエアロゾルを吸入することができる。ヒーター223によって生成されたエアロゾルはスティック300の第1部分及び第2部分を通過して使用者の口に伝達されることができる。ここで、エアロゾルがスティック300を通過するうち、スティック300に含まれた物質がエアロゾルに提供されることができ、物質を含むエアロゾルがスティック300の一端を通して使用者の口腔に吸入されることができる。
【0077】
図4を参照すると、一実施例によるエアロゾル生成装置100は、カートリッジ220を支持し、内部空間400にスティック300が挿入できるように構成された本体210と、エアロゾル生成物質を保有するカートリッジ220とを含むことができる。
【0078】
エアロゾル生成装置220は、カートリッジ300に貯蔵されたエアロゾル生成物質を加熱する第1ヒーターを含むことができる。例えば、使用者がスティック300の一端を通して口で吸入する場合、第1ヒーターによって生成されたエアロゾルがスティック300を通過することができる。ここで、エアロゾルがスティック300を通過するうち、エアロゾルにタバコ物質が提供されることができ、タバコ物質が提供されたエアロゾルがスティック300の一端を通して使用者の口腔に吸入されることができる。
【0079】
一方、他の実施例によって、エアロゾル生成装置100は、カートリッジ220に貯蔵されたエアロゾル生成物質を加熱する第1ヒーターと、本体210に挿入されたスティック300を加熱する第2ヒーターとをそれぞれ含むこともできる。例えば、エアロゾル生成装置100は、第1ヒーター及び第2ヒーターを介して、カートリッジ220に貯蔵されたエアロゾル生成物質とスティック300とをそれぞれ加熱してエアロゾルを生成することもできる。
【0080】
図5は、本開示の他の一実施例によるエアロゾル生成装置の動作方法を示すフローチャートである。
図6~
図15は本開示の実施例によるエアロゾル生成装置についての説明に参照される図である。
【0081】
図5を参照すると、エアロゾル生成装置100は、S510動作で、センサーモジュール150に含まれたカートリッジ感知センサーを介して、本体210に対するカートリッジ220の装着を感知することができる。例えば、エアロゾル生成装置100は、カートリッジ220と接触する本体210の第1端子を介して所定電流を送信してカートリッジ220の装着有無をモニタリングすることができる。ここで、カートリッジ220と接触する本体210の第2端子を介して所定電流に対応する電流が受信される場合、エアロゾル生成装置100はカートリッジ220が装着されたと判断することができる。
【0082】
ここで、第1端子及び第2端子のそれぞれは、本体210からカートリッジに電源が伝達される電源供給端子を含むことができる。例えば、本体210に含まれたバッテリー160から供給される電力が第1端子及び第2端子を介してカートリッジ220に伝達されることができ、カートリッジ220に含まれたヒーター223が第1端子及び第2端子を介して伝達される電力によって加熱されることができる。
【0083】
エアロゾル生成装置100は、S520動作で、センサーモジュール150に含まれたタイプ感知センサーを介して、本体210に装着されたカートリッジ220のタイプを判断することができる。例えば、エアロゾル生成装置100は、タイプ感知センサーのセンシング値に基づいて、既設定の複数のタイプのうち、本体210に装着されたカートリッジ220のタイプを決定することができる。
【0084】
ここで、カートリッジ220のタイプは、カートリッジ220の貯蔵部221に収容された物質の種類、含量、状態、スティック300の挿入可否、挿入可能なスティック300の種類などによって多様に予め設定されることができる。
【0085】
エアロゾル生成装置100は、S530動作で、カートリッジ220のタイプに対応するモード(mode)を決定することができる。例えば、エアロゾル生成装置100は、既設定の複数のモードのうちのいずれか一つをカートリッジ220のタイプに対応するモードと決定することができる。
【0086】
一方、エアロゾル生成装置100は、入出力インターフェース120に含まれた出力装置を介して、本体210に装着されたカートリッジ220のタイプについての情報を出力することができる。例えば、エアロゾル生成装置100は、ディスプレイを介して、本体210に装着されたカートリッジ220のタイプに対応するイメージを出力することができる。
【0087】
エアロゾル生成装置100は、S540動作で、決定されたモードによる動作を遂行することができる。
【0088】
エアロゾル生成装置100は、決定されたモードによって各構成を制御してエアロゾルを生成することができる。例えば、エアロゾル生成装置100は、メモリ140に保存された複数の温度プロファイルのうちのいずれか一つをモードに対応する温度プロファイルと決定することができ、モードに対応する温度プロファイルに基づいてヒーター223の温度を調節することができる。
【0089】
一方、エアロゾル生成装置100は、複数のヒーターを備える場合、決定されたモードによって複数のヒーターに電力を供給することができる。例えば、エアロゾル生成装置100が、カートリッジ220に保存されたエアロゾル生成物質を加熱する第1ヒーターと、スティック300を加熱する第2ヒーターとを備える場合、エアロゾル生成装置100は、決定されたモードが第1モードの場合は第1ヒーターにのみ電力を供給することができ、決定されたモードが第2モードの場合は第1ヒーター及び第2ヒーターの両方に電力を供給することができる。
【0090】
カートリッジ220のタイプに対する判断に関連して、
図6~
図15を参照して説明する。以下、
図6~
図15に示す直交座標系を基準にエアロゾル生成装置100の方向を定義する。直交座標系で、x軸方向はエアロゾル生成装置100の水平方向と定義することができる。ここで、原点を基準に、+xに向かう方向は右側方向、-xに向かう方向は左側方向を意味することができる。そして、y軸方向はエアロゾル生成装置の垂直方向と定義することができる。ここで、原点を基準に+yに向かう方向は上側方向を意味し、-yに向かう方向は下側方向を意味することができる。
【0091】
図6を参照すると、本体210は、カートリッジ220が挿入される挿入空間600を定義する内壁部を備えるハウジング215を含むことができる。
【0092】
内壁部は、挿入空間600に挿入されたカートリッジ220と接する複数の内面から構成されることができる。例えば、内壁部は、カートリッジ220の下端を支持する底面601と、カートリッジ220の側面を支持する内壁面603とから構成されることができる。
【0093】
タイプ感知センサー610は挿入空間600に隣接して配置されることができる。
【0094】
タイプ感知センサー610は底面601の一領域に配置されることができる。例えば、タイプ感知センサー610は、底面601の一領域から挿入空間600に向かって既設定の高さh1に突出するように配置されることができる。
【0095】
タイプ感知センサー610は、挿入空間600に挿入されたカートリッジ220に接触する接触部611、信号を生成する信号生成部613、及び/または接触部611を垂直方向に弾支する弾性部材615を含むことができる。
【0096】
タイプ感知センサー610は、所定の方向にかかる力の大きさに対応する信号を出力する力センサー(force sensor)を含むことができる。例えば、下方にかかる力によって、タイプ感知センサー610が配置される内部空間605に接触部611の少なくとも一部が移動することができ、信号生成部613は接触部611が移動した程度に対応する力の大きさによる信号を生成することができる。ここで、信号生成部613で生成される信号は、カートリッジ220のタイプに対応する信号として出力されることができる。
【0097】
以下では、タイプ感知センサー610が力センサーの場合を例として説明するが、本発明がこれに限定されるものではなく、プッシュボタン式スイッチなどによって具現されることもできる。
【0098】
カートリッジ220が着脱される方向が垂直方向の場合、内壁面603は、垂直方向に延び、挿入空間600の上部が開放するように形成されることができる。カートリッジ220が挿入空間600の開放した上部を通して挿入される場合、カートリッジ220は底面601と内壁面603とによって取り囲まれることができる。カートリッジ220は内壁面603に密着することができる。
【0099】
内壁面603によって取り囲まれた挿入空間600の水平方向への断面の形状は、カートリッジ220の水平方向への断面の形状に対応することができる。例えば、カートリッジ220の水平方向への断面の形状が四角形の場合、挿入空間600の水平方向への断面の形状も四角形であることができる。
【0100】
図7を参照すると、カートリッジ220は複数の外面を含むことができる。例えば、カートリッジ220は、ハウジング215の内壁部の底面601に接する下端面711、内壁部の内壁面603に接する側面713、及び/または側面713によって取り囲まれた空間の上端を覆う上端面714を含むことができる。
【0101】
カートリッジ220に含まれる複数の外部のうちのいずれか一つには、カートリッジ220のタイプに対応する形状の特徴部720が形成されることができる。
【0102】
カートリッジ220が挿入空間600に下方に挿入される場合、下方に向かう外面である下端面711に特徴部720が形成されることができる。
【0103】
特徴部720は、下端面711の一領域712がカートリッジ220の内側に陥没して形成されることができる。下端面711の一領域712がカートリッジ220の内側に陥没する深さは、カートリッジ220のタイプに対応することができる。
【0104】
図面符号701、702及び703を参照すると、下端面711の一領域712がカートリッジ220の内側に陥没する深さは、カートリッジ220のタイプが第1タイプ220aの場合はh1、第2タイプ220bの場合はh2、第3タイプ220cの場合はh3であることができる。
【0105】
特徴部720の水平方向への断面の形状は、カートリッジ220に接触するタイプ感知センサー610の一部分の水平方向への断面の形状に対応することができる。例えば、下端面711の一領域712が内側に陥没して形成される接触空間725が円筒形の場合、カートリッジ220に接触するタイプ感知センサー610の一部分の水平方向への断面の形状は円形であることができる。
【0106】
図8を参照すると、カートリッジ220が挿入空間600に挿入される場合、内壁部の底面601とカートリッジ220の下端面711とが接することができ、タイプ感知センサー610はカートリッジ220の下端面711に形成された特徴部720に接触することができる。
【0107】
カートリッジ220が挿入空間600に挿入される場合、タイプ感知センサー610の接触部611は特徴部720の接触空間725に挿入されることができる。ここで、接触部611の上端は下端面711の一領域712に接することができる。
【0108】
接触部611に対して下方にかかる力の大きさは、下端面711の一領域712がカートリッジ220の内側に陥没した深さ、すなわち、接触空間725の高さに対応することができる。
【0109】
図面符号801を参照すると、接触部611の高さがh1の場合において、第1タイプ220aのカートリッジ220が本体210に装着される場合、接触空間725の高さがh1であるので、接触部611に対して下方にかかる力の大きさは0であることができる。
【0110】
一方、図面符号802及び803を参照すると、第2タイプ220bまたは第3タイプ220cのカートリッジ220が本体210に装着される場合、接触空間725の高さがh1より小さいので、接触部611に対して下方にかかる力の大きさが0より大きいことができる。
【0111】
ここで、第3タイプ220cのカートリッジ220が本体210に装着された場合、第2タイプ220bのカートリッジ220が装着された場合に比べて、接触部611が下方に移動する程度が大きく、接触部611に対して下方にかかる力の大きさが大きいことができる。すなわち、接触部611の高さと接触空間725の高さとの間の差が大きいほど、接触部611に対して下方にかかる力の大きさが大きくなることができる
前記のように、カートリッジ220のタイプによって接触空間725の高さが異なる場合、タイプ感知センサー610に対して下方にかかる力の大きさが異なることができる。また、タイプ感知センサー610でセンシングされた力の大きさによって、タイプ感知センサー610から出力される信号が変わるので、エアロゾル生成装置100の制御部170は、タイプ感知センサー610から出力される信号に応じて、本体210に装着されたカートリッジ220のタイプを判断することができる。
【0112】
一方、図面には示されていないが、カートリッジ220は、複数の外面のうちの少なくとも一つに、カートリッジ220が着脱される方向に形成される少なくとも一つのガイドスリット(図示せず)を含むことができる。
【0113】
また、ハウジング215は、内壁部を構成する複数の内面のうちの少なくとも一つに、カートリッジ220が着脱される方向に形成される少なくとも一つの内周突起(図示せず)を含むことができる。
【0114】
ここで、ハウジング215の内周突起は、カートリッジ220が挿入空間600に挿入される場合、カートリッジ220のガイドスリットに挿入されることができる。これにより、使用者はカートリッジ220が正常に着脱される方向を確認することができる。
【0115】
一方、
図9及び
図10を参照すると、挿入空間600に隣接して配置される複数のタイプ感知センサー610a、610bが本体210に含まれることができる。
【0116】
複数のタイプ感知センサー610a、610bは、底面601の一領域に互いに離隔して配置されることができる。例えば、複数のタイプ感知センサー610a、610bは、底面601の一領域から挿入空間600に向かってそれぞれ既設定の高さh1に突出するように配置されることができる。ここで、複数のタイプ感知センサー610a、610bが突出する高さは互いに異なることもできる。
【0117】
複数のタイプ感知センサー610a、610bのそれぞれは、カートリッジ220に接触する接触部611a、611b、信号を生成する信号生成部613a、613b、及び/または接触部611a、611bを垂直方向に弾支する弾性部材615a、615bを含むことができる。
【0118】
カートリッジ220のタイプが図面符号1001で示した第1タイプ220aの場合、カートリッジ220の下端面711には一つの特徴部720が形成されることができる。カートリッジ220のタイプが図面符号1002で示した第4タイプ220dの場合、カートリッジ220の下端面711には複数の特徴部720a、720bが形成されることができる。
【0119】
カートリッジ220のタイプが第4タイプ220dの場合、下端面711の複数の領域712a、712bがそれぞれカートリッジ220の内側に所定の深さh1に陥没して複数の特徴部720a、720bを形成することができる。
【0120】
複数のタイプ感知センサー610a、610bを含む本体210に第1タイプ220aのカートリッジ220が装着される場合、カートリッジ220の下端面711によって、第1タイプ感知センサー610aの第1接触部611aに下方に力がかかることができる。一方、第2タイプ感知センサー610bの第2接触部611bは高さが対応する特徴部720の接触空間725に挿入されるので、第2接触部611bにかかる力の大きさは0であることができる。
【0121】
一方、複数のタイプ感知センサー610a、610bを含む本体210に第4タイプ220dのカートリッジ220が装着される場合、第1接触部611a及び第2接触部611bがそれぞれ第1接触空間725a及び第2接触空間725bに挿入されるので、第1接触部611a及び第2接触部611bにかかる力の大きさはいずれも0であることができる。
【0122】
前記のように、エアロゾル生成装置100が複数のタイプ感知センサー610a、610bを含む場合、エアロゾル生成装置100の制御部170は、複数のタイプ感知センサー610a、610bからそれぞれ出力される信号に応じて、本体210に装着されたカートリッジ220のタイプを判断することができる。
【0123】
一方、
図11及び
図12を参照すると、カートリッジ220が挿入される方向が垂直方向の場合、タイプ感知センサー610は、ハウジング215の底面601の一領域から所定の深さにハウジング215の内側に陥没した空間に配置されることもできる。
【0124】
また、カートリッジ220は、下端面711の一領域712がカートリッジ220が挿入される方向に所定の高さに突出して形成される特徴部720を含むことができる。下端面711の一領域712が突出する高さはカートリッジ220のタイプに対応することができる。
【0125】
図面符号1201及び1202を参照すると、下端面711の一領域712がカートリッジ220が挿入される方向に突出する高さは、カートリッジ220のタイプが第5タイプ220eの場合はh4、第6タイプ220bの場合はh5とすることができる。
【0126】
図13を参照すると、カートリッジ220が挿入空間600に挿入される場合、タイプ感知センサー610の接触部611の上端は下端面711の一領域712に接することができる。
【0127】
接触部611に対して下方にかかる力の大きさは、下端面711の一領域712がカートリッジ220が挿入される方向に突出した高さに対応することができる。
【0128】
カートリッジ220が挿入空間600に挿入される場合、タイプ感知センサー610の接触部611は、カートリッジ220の下端面711の一領域712が突出した高さだけ下方に移動することができる。
【0129】
ここで、第5タイプ220eのカートリッジ220が本体210に装着された場合、第6タイプ220fのカートリッジ220が装着された場合に比べて、接触部611が下方に移動する程度が小さく、接触部611に対して下方にかかる力の大きさが小さいことができる。すなわち、カートリッジ220の下端面711の一領域712が突出した高さが大きいほど、接触部611に対して下方にかかる力の大きさが大きくなることができる。
【0130】
一方、
図14を参照すると、カートリッジ220が着脱される方向が水平方向の場合、ハウジング215の内壁面603の一部が断絶されるように形成されることで、挿入空間1410の一側面が外部に対して開放することができる。ここで、カートリッジ220が挿入空間1410の開放した一側面を通して挿入される場合、カートリッジ220は底面601と、内壁面603のうち断絶された部分を除いて残った部分とによって取り囲まれることができる。
【0131】
タイプ感知センサー610は内壁面603の一領域に配置されることができる。例えば、タイプ感知センサー610は内壁面603の一領域から挿入空間600に向かって既設定の高さw1に突出するように配置されることができる。
【0132】
挿入空間1410にカートリッジ220が挿入される場合、右側方向にかかる力によって、タイプ感知センサー610が配置される内部空間605に接触部611の少なくとも一部が移動することができ、信号生成部613は接触部611が右側方向に移動した程度に対応する力の大きさによる信号を生成することができる。ここで、信号生成部613で生成される信号は、カートリッジ220のタイプに対応する信号として出力されることができる。
【0133】
図15を参照すると、カートリッジ220が挿入空間1410に右側方向に挿入される場合、右側方向に向かう側面713の一領域に特徴部720が形成されることができる。
【0134】
特徴部720は、側面713の一領域715がカートリッジ220の内側に陥没して形成されることができる。側面713の一領域715がカートリッジ220の内側に陥没する深さはカートリッジ220のタイプに対応することができる。
【0135】
図面符号1501及び1502を参照すると、側面713の一領域715がカートリッジ220の内側に陥没する深さは、カートリッジ220のタイプが第5タイプ220eの場合はw1、第6タイプ220fの場合はw2であることができる。
【0136】
特徴部720の垂直方向への断面の形状は、カートリッジ220に接触するタイプ感知センサー610の一部分の垂直方向への断面の形状に対応することができる。例えば、側面713の一領域715が内側に陥没して形成される接触空間725が円筒形の場合、カートリッジ220に接触するタイプ感知センサー610の一部分の垂直方向への断面の形状は円形であることができる。
【0137】
前述したように、本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、本体210に結合されるカートリッジ220の外面に形成された特徴部720とカートリッジ220のタイプを感知するセンサー610との間の物理的な接触によってカートリッジ220のタイプを判断するので、静電容量を用いる電気的方式や光を用いる光学的方式などとは違い、環境的要因に関係なくカートリッジ220のタイプを正確に判断することができる。
【0138】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、カートリッジ220のタイプに対応してモード(mode)を多様に変更及び設定することができるので、使用者は単一の本体210を備えていても多様なカートリッジ220を使うことができる。
【0139】
本開示の実施例のうちの少なくとも一つによれば、カートリッジ220のタイプによってエアロゾル生成装置100のモード(mode)を自動で変更及び設定することができるので、使用者の使用便宜性を向上させることができる。
【0140】
図1~
図15を参照すると、本開示の一側面によるエアロゾル生成装置100は、エアロゾル生成物質を収容するカートリッジ220と、前記カートリッジ220が挿入される挿入空間を定義する内壁部を含むハウジング215と、前記カートリッジ220のタイプに対応する信号を出力する少なくとも一つのタイプ感知センサー610とを含み、前記カートリッジ220は、前記内壁部に接する複数の外面のうちの一つに、前記タイプに対応する形状に形成される少なくとも一つの特徴部720を含み、前記タイプ感知センサー610は、前記カートリッジ220の挿入の際に前記特徴部720に接触するように、前記挿入空間に隣接して配置されることができる。
【0141】
また、本開示の他の側面によれば、前記特徴部720は、前記複数の外面のうち、前記カートリッジ220が挿入される方向に向かう外面に形成されることができる。
【0142】
また、本開示の他の側面によれば、前記特徴部720は、前記複数の外面のうちの一つの少なくとも一領域が、前記タイプに対応する深さに内側に陥没して形成され、前記タイプ感知センサー610は、前記内壁部を構成する複数の内面のうち、前記特徴部720が形成された外面に対応する内面の一領域から前記挿入空間に向かって既設定の高さに突出するように配置されることができる。
【0143】
また、本開示の他の側面によれば、前記特徴部720の所定の方向への断面の形状は、前記タイプ感知センサー610の前記所定の方向への断面の形状に対応し、前記タイプ感知センサー610の少なくとも一部は、前記特徴部720の前記陥没した部分に挿入されて前記特徴部720に接触することができる。
【0144】
また、本開示の他の側面によれば、前記特徴部720は、前記複数の外面のうちの一つの少なくとも一領域が前記タイプに対応する高さに突出して形成され、前記タイプ感知センサー610は、前記内壁部を構成する複数の内面のうち、前記特徴部720が形成された外面に対応する内面の一領域から所定の深さに内側に陥没した空間に配置されることができる。
【0145】
また、本開示の他の側面によれば、前記タイプ感知センサー610は、所定の方向にかかる力の大きさに対応する信号を出力する力センサー(force sensor)であってもよい。
【0146】
また、本開示の他の側面によれば、前記タイプ感知センサー610は、前記特徴部720に接触する接触部611と、前記所定の方向に前記接触部611を弾支する弾性部材615と、前記接触部611が前記所定の方向に移動する程度に対応する力の大きさによって、前記カートリッジ220のタイプに対応する信号を生成する信号生成部613とを含むことができる。
【0147】
また、本開示の他の側面によれば、前記エアロゾル生成物質を加熱するヒーター223と、制御部170とをさらに含み、前記制御部170は、前記タイプ感知センサー610から受信される信号に応じて、前記カートリッジ220のタイプを決定し、複数のモードのうち前記決定されたモードによって前記ヒーター223を制御することができる。
【0148】
また、本開示の他の側面によれば、複数の温度プロファイルを保存するメモリ140をさらに含み、前記制御部170は、前記複数の温度プロファイルのうち、前記決定されたモードに対応する温度プロファイルを決定し、前記決定された温度プロファイルに基づいて前記ヒーター223の温度を調節することができる。
【0149】
また、本開示の他の側面によれば、前記カートリッジ220の装着を感知するカートリッジ感知センサーをさらに含み、前記制御部170は、前記カートリッジ感知センサーを介して前記カートリッジ220の装着が感知される場合、前記カートリッジ220のタイプを決定することができる。
【0150】
また、本開示の他の側面によれば、前記カートリッジ220は、前記複数の外面のうちの少なくとも一つに、前記カートリッジ220が挿入される方向に形成される少なくとも一つのガイドスリットを含み、前記ハウジング215は、前記内壁部を構成する複数の内面のうちの少なくとも一つに、前記カートリッジ220が挿入される方向に形成される少なくとも一つの内周突起を含み、前記内周突起は、前記カートリッジ220の挿入の際、前記ガイドスリットに挿入されることができる。
【0151】
前述した本開示の特定の実施例または他の実施例は互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本開示の実施例の特定の要素または全ての要素は構成または機能が他の要素と組み合わせられるか互いに組み合わせられることができる。
【0152】
例えば、本開示及び図面の一実施例で説明したA構成と本開示及び図面の他の実施例で説明したB構成は互いに組み合わせられることができる。すなわち、構成間の組合せについて直接的に説明しない場合であっても、前記組合せが不可であると説明した場合を除き、前記組合せは可能である。
【0153】
以上で実施例を多数の例示的実施例に応じて説明したが、本開示の原理の範囲に属する技術分野の当業者であれば多くの他の変形例及び実施例が可能であることを理解しなければならない。より具体的には、本開示、図面及び添付の特許請求の範囲の範囲内の対象組合せの構成部及び/または配置において多様な修正例及び変形例が可能である。前記構成部及び/または配置の修正例及び変形例に加えて、別の用途も当業者に明らかになるであろう。