(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-22
(45)【発行日】2024-05-30
(54)【発明の名称】装飾リングと電子機器
(51)【国際特許分類】
H05K 5/06 20060101AFI20240523BHJP
H05K 5/03 20060101ALI20240523BHJP
【FI】
H05K5/06 A
H05K5/03 Z
(21)【出願番号】P 2022568992
(86)(22)【出願日】2021-05-28
(86)【国際出願番号】 CN2021096698
(87)【国際公開番号】W WO2021239103
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2022-11-11
(31)【優先権主張番号】202010474670.2
(32)【優先日】2020-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン、フーイン
(72)【発明者】
【氏名】チアン、ピン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ、ホアチャオ
(72)【発明者】
【氏名】ホアン、カイ
【審査官】黒田 久美子
(56)【参考文献】
【文献】特表2019-519906(JP,A)
【文献】特開2001-215592(JP,A)
【文献】特開2014-174551(JP,A)
【文献】中国実用新案第210380949(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 5/06
H05K 5/03
H04M 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装飾リングであって、装飾環と、フレキシブル固定具とを含み、前記フレキシブル固定具は、前記装飾環の外面に設置され、前記フレキシブル固定具は、前記装飾環の径方向に沿って、且つ前記装飾環から離反する方向に延び、前記フレキシブル固定具は、前記装飾環に固定接続さ
れ、
前記装飾リングは第一の固定具をさらに含み、前記第一の固定具は、前記フレキシブル固定具における前記装飾環から離れる側に設置され、前記第一の固定具は、前記フレキシブル固定具に接続され、
前記第一の固定具は、剛性固定リングであり、前記剛性固定リングは、前記装飾環を囲むように設置され、且つ前記剛性固定リングと前記装飾環との間に第一の隙間があり、前記フレキシブル固定具は、前記第一の隙間内に設置され、
前記フレキシブル固定具が非環状のフレキシブル固定具である場合、前記剛性固定リングは、さらに前記装飾環の外面に接続される、
装飾リング。
【請求項2】
前記フレキシブル固定具と前記第一の固定具は、面一にならないように設置される、請求項
1に記載の装飾リング。
【請求項3】
前記フレキシブル固定具と前記装飾環との接続箇所には、リミット構造が設置される、請求項1に記載の装飾リング。
【請求項4】
電子機器であって、請求項1から
請求項3のいずれか1項に記載の装飾リングと、ケースと、ターゲットブラケットとを含み、
前記ケースには、貫通穴と収容キャビティが開設され、前記貫通穴は、前記収容キャビティに連通し、前記装飾環は、一部が前記貫通穴内に設置され、且つ一部が前記収容キャビティに設置され、前記フレキシブル固定具と前記ターゲットブラケットは、いずれも前記収容キャビティに設置され、前記フレキシブル固定具は、前記ケースと前記ターゲットブラケットとの間に位置し、前記フレキシブル固定具は、前記ケースと前記ターゲットブラケットのうちの少なくとも一つに接続される、電子機器。
【請求項5】
前記装飾リングは、第一の固定具をさらに含み、前記第一の固定具は、前記フレキシブル固定具における前記装飾環から離れる側に設置され、前記第一の固定具は、前記フレキシブル固定具に接続され、前記フレキシブル固定具と前記第一の固定具は、面一にならないように設置され、
前記ターゲットブラケットは、メインボードブラケットであり、
前記電子機器は、第一のシール材をさらに含み、
前記フレキシブル固定具は、前記ケースと前記メインボードブラケットにそれぞれ接続され、
前記第一の固定具は、前記収容キャビティに設置され、且つ前記ケースと前記メインボードブラケットとの間に位置し、前記第一の固定具は、前記メインボードブラケットに接続され、前記第一の固定具と前記ケースとの間に第二の隙間があり、前記第一のシール材は、前記第二の隙間に設置される、請求項
4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記装飾リングは、第一の固定具をさらに含み、前記第一の固定具は、前記フレキシブル固定具における前記装飾環から離れる側に設置され、前記第一の固定具は、前記フレキシブル固定具に接続され、前記フレキシブル固定具と前記第一の固定具は、面一にならないように設置され、
前記ターゲットブラケットは、カメラブラケットであり、前記カメラブラケットには、支持部材が設置され、
前記電子機器は、第二のシール材をさらに含み、
前記フレキシブル固定具は、前記ケースと前記支持部材にそれぞれ接続され、
前記第一の固定具は、前記収容キャビティに設置され、且つ前記ケースと前記カメラブラケットとの間に位置し、前記第一の固定具は、前記カメラブラケットに接続され、前記フレキシブル固定具と前記第一の固定具と前記カメラブラケットとの間に第三の隙間があり、前記第二のシール材は、前記第三の隙間に設置され、且つ前記第二のシール材は、前記支持部材に隣接して設置される、請求項
4に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、電子機器の技術分野に関し、具体的に、装飾リングと電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電子機器は、一般的にカメラモジュールが備えられているが、カメラモジュールの装飾と防護のために、ケースとカメラモジュールとの間には通常、装飾リングが取り付けられている。本出願を実現する過程において、発明者は、従来の技術に、少なくとも以下のような問題があることを発見した。即ち、従来の装飾リングは、装飾環と、装飾環の外面に設置される固定具とを含み、組立時、装飾環の一部は、ケースの貫通穴内に設置され、固定具は、ターゲットデバイスの表面に固定されて装飾リング全体の固定を実現するが、固定具がターゲットデバイスの表面に固定される必要があるため、ターゲットデバイスの表面に段差が生じる場合、装飾リングにも段差が生じやすくなり、即ち装飾リングに段差が生じる確率が比較的に大きくなり、電子機器の外観が比較的に悪くなってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本出願の実施例の目的は、固定具がターゲットデバイスの表面に固定される必要があるため、ターゲットデバイスの表面に段差が生じる場合、装飾リングにも段差が生じやすくなるという問題を解決することができる装飾リングと電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術問題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。
【0005】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、装飾リングを提供する。この装飾リングは、装飾環と、フレキシブル固定具とを含み、前記フレキシブル固定具は、前記装飾環の外面に設置され、前記フレキシブル固定具は、前記装飾環の径方向に沿って、且つ前記装飾環から離反する方向に延び、前記フレキシブル固定具は、前記装飾環に固定接続される。
【0006】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、電子機器を提供する。この電子機器は、第一の態様に記載の装飾リングと、ケースと、ターゲットブラケットとを含み、
前記ケースには、貫通穴と収容キャビティが開設され、前記貫通穴は、前記収容キャビティに連通し、前記装飾環は、一部が前記貫通穴内に設置され、且つ一部が前記収容キャビティに設置され、前記フレキシブル固定具と前記ターゲットブラケットは、いずれも前記収容キャビティに設置され、前記フレキシブル固定具は、前記ケースと前記ターゲットブラケットとの間に位置し、前記フレキシブル固定具は、前記ケースと前記ターゲットブラケットのうちの少なくとも一つに接続される。
【発明の効果】
【0007】
本出願の実施例では、装飾環の外面にフレキシブル固定具が設置されるので、フレキシブル固定具の形状をターゲットデバイスの表面形状に応じて調整することができ、それにより、装飾リングが電子機器に組み立てられる際に、装飾リングに段差が生じる確率を低減することができ、さらに電子機器の外観を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本出願の実施例による装飾リングの部分構造図である。
【
図3】本出願の実施例による別の装飾リングの断面図である。
【
図4】
図1に示す装飾リングの取り付け概略図である。
【
図6】
図3に示す装飾リングの取り付け概略図である。
【
図8】本出願の実施例による電子機器の部分構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0010】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一の」、「第二の」などは、類似している対象を区別するために用いられ、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能である、且つ「第一の」、「第二の」などによって区別される対象は、一般的には一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば、第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象の少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0011】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シーンを用いて本出願の実施例による装飾リングと電子機器を詳細に説明する。
【0012】
図1から
図7に示すように、本出願の実施例は、装飾リングを提供する。この装飾リングは、装飾環1と、フレキシブル固定具2とを含み、前記フレキシブル固定具2は、前記装飾環1の外面に設置され、前記フレキシブル固定具2は、前記装飾環1の径方向に沿って、且つ前記装飾環1から離反する方向に延び、前記フレキシブル固定具2は、前記装飾環1に固定接続される。
【0013】
本出願の実施例では、上記フレキシブル固定具2は、折り曲げ可能又は屈曲可能な固定具であってもよく、具体的には、フレキシブル固定具2は、可撓性材料で作られてもよく、例えば、フレキシブル固定具は、シリコーンゴム材質のもの又はプラスチック材質のものであってもよい。
【0014】
本出願の一実施例では、フレキシブル固定具2の数は、一つであってもよく、このフレキシブル固定具は、装飾環1の環状の外縁の一端に設置されてもよい。本出願の別の実施例において、このフレキシブル固定具の数は、二つであり、二つのフレキシブル固定具は、いずれも装飾環1の環状の外縁に設置され、且つ二つのフレキシブル固定具は、装飾環の円心に対して対称である。
【0015】
フレキシブル固定具2と装飾環1は、一体成形されてもよく、別体成形されてもよい。フレキシブル固定具と装飾環とが一体成形により設置される場合、フレキシブル固定具と装飾環との間は分離できず、装飾リングの信頼性をより良くすることができる。別体成形により設置される場合、製造と加工をより容易にすることができる。
【0016】
本出願の実施例では、装飾環の外面には、フレキシブル固定具が設置され、フレキシブル固定具が変形可能であるので、フレキシブル固定具の形状をターゲットデバイスの表面形状に応じて調整することができ、それにより、装飾リングが電子機器に組み立てられる際に、装飾リングに段差が生じる確率を低減することができ、さらに電子機器の外観を改善することができる。例えば、電子機器内に局所的にデバイスが多すぎて、デバイスがフレキシブル固定具を押圧することになる。フレキシブル固定具がデバイス形状及び押圧の付勢力に応じて変形することによって、電子機器内部のデバイスレイアウトに適応し、それにより、装飾リングに段差が生じる確率を低減する。
【0017】
選択的に、上記フレキシブル固定具2の厚さは、予め設定される厚さよりも小さくてもよい。予め設定される厚さは、よく見られる電子機器における装飾リングの裾の厚さである。このように、装飾リングのために占有する必要がある組み立て空間を小さくすることができる一方、フレキシブル固定具の組み立て位置が電子機器の厚さ方向のボトルネック点である場合、電子機器全体の厚さを小さくすることもできる。
【0018】
選択的に、前記フレキシブル固定具2は、非環状のフレキシブル固定具であり、
又は、前記フレキシブル固定具2は、フレキシブル固定リングであり、前記フレキシブル固定リングは、前記装飾環を囲むように設置される。
【0019】
本出願の実施例では、フレキシブル固定具2が非環状のフレキシブル固定具である場合、フレキシブル固定具2は、具体的には、長方形、正方形、台形又は円形などの様々な形状のフレキシブル固定シートであってもよい。本出願の別の実施例において、非環形のフレキシブル固定具は、第一の隙間を有する環状のフレキシブル固定具である。ここで、第一の隙間は、装飾環の外縁からフレキシブル固定リングの外縁までの間に形成された隙間である。
【0020】
フレキシブル固定具が非環状のフレキシブル固定具であるので、フレキシブル固定具のために占有する必要がある組み立て空間を方向性よく小さくすることができる。本出願のいくつかの実施例において、装飾リングは、非環形のフレキシブル固定具を有し、フレキシブル固定具は、電子機器においてデバイスの重なりによる局所的な突起が存在する位置に設置される。この装飾リングは、装飾リングに段差が生じる確率を低減するとともに、生産コストを効果的に低減することができる。
【0021】
選択的に、非環形のフレキシブル固定具は、長尺状デバイスであってもよく、且つフレキシブル固定具の数は、二つであり、二つのフレキシブル固定具は、装飾環の中心に対して対称である。二つのフレキシブル固定具は、電子機器の相対的に緩やかな位置に設置され、装飾環の非フレキシブル固定具の位置を電子機器における、電子機器から突出する位置に向けることによって、電子機器が装飾リングを備えるとともに、装飾リングに段差が生じる確率を効果的に低減することができる。
【0022】
選択的に、フレキシブル固定具は、環状のフレキシブル固定具であり、且つフレキシブル固定リングは、前記装飾環を囲むように設置される。フレキシブル固定具が変形可能であるという原理により、装飾環の全周にわたる固定を実現するとともに、装飾環の高さを全周にわたり調整することができる。このように、固定効果をさらに改善することができるとともに、装飾環に段差が生じる確率をさらに小さくすることができる。
【0023】
選択的に、前記装飾リングは、第一の固定具3をさらに含み、前記第一の固定具3は、前記フレキシブル固定具2における前記装飾環1から離れる側に設置され、前記第一の固定具3は、前記フレキシブル固定具2に接続される。
【0024】
本出願の実施例では、上記第一の固定具3は、具体的には、金属固定具又はプラスチック固定具などの剛性材質であってもよく、無論、第一の固定具は、フレキシブル固定具材料と異なるフレキシブル固定具であってもよい。いくつかの実施例において、フレキシブル固定具の材料は、軟質ゴム材料であり、第一の固定具の材料は、硬質ゴム材料である。
【0025】
上記フレキシブル固定具2と上記第一の固定具3は、一体成形されてもよく、別体成形されてもよい。一体成形により設置される場合、分離不可能であるので、装飾リングの信頼性をより良くすることができる。別体成形により設置される場合、分離加工が可能であるので、製造と加工をより容易にすることができる。
【0026】
本出願のいくつかの実施例では、第一の固定具は、剛性固定具である。フレキシブル固定具における前記装飾環から離れる側に剛性固定具がさらに設置されているので、剛性固定具は、装飾環への固定を補強することができ、それによって固定効果をより良くすることができる。
【0027】
選択的に、前記第一の固定具3は、剛性固定リングであり、前記剛性固定リングは、前記装飾環1を囲むように設置され、且つ前記剛性固定リングと前記装飾環1との間に第一の隙間があり、前記フレキシブル固定具2は、前記第一の隙間内に設置される。
【0028】
いくつかの選択的な実施例では、フレキシブル固定具は、非環状のフレキシブル固定具であり、フレキシブル固定具は、第一の隙間に設置される。フレキシブル固定具の形状は、長尺状であってもよく、且つフレキシブル固定具の数は、二つであり、二つのフレキシブル固定具は、装飾環中心に対して対称である。フレキシブル固定具は、剛性固定リングに接続され、電子機器から突出するデバイスを第一の隙間内に設置し、突出するデバイスは、フレキシブル固定具に当接されてもよく、突出するデバイスは、第一の隙間における非フレキシブル固定具の位置にも設置されてもよい。
【0029】
別の選択的な実施例では、フレキシブル固定具は、装飾環を囲む環状のフレキシブル固定具である。剛性固定具は、フレキシブル固定具における装飾環から離れる端に設置される。電子機器において突出するデバイスがある場合、突出するデバイスをフレキシブル固定具の位置に設置することができる。フレキシブル固定具が変形可能な特性を有するので、装飾リングに段差が生じる確率を低減することができる。
【0030】
本出願の実施例では、上記剛性固定リングは、装飾環1に直接接続されてもよい。いくつかの実施例において、剛性固定リングは、フレキシブル固定リングによって装飾環1に接続されてもよく、例えば、
図3に示すように、フレキシブル固定具2がフレキシブル固定リングであり、且つフレキシブル固定リングが前記装飾環1を囲むように設置される場合、上記剛性固定リングは、フレキシブル固定リングにおける装飾環1から離れる側のみに接続され、装飾環1と間隔をあけて設置されてもよい。
【0031】
剛性固定具が剛性固定リングであるので、固定可能な面積を増やし、装飾リングの固定をより便利にすることができるとともに、剛性固定リングが、前記装飾環を囲むように設置され、且つ前記剛性固定リングと前記装飾環との間に第一の隙間があり、前記フレキシブル固定具が前記第一の隙間内に設置されるので、フレキシブル固定具に対して一定の防護作用を果たすこともできる。
【0032】
選択的に、前記フレキシブル固定具2が非環状のフレキシブル固定具である場合、前記剛性固定リングは、さらに前記装飾環1の外面に接続される。
【0033】
本出願の実施例では、前記フレキシブル固定具2が非環状のフレキシブル固定具である場合、前記剛性固定リングは、さらに前記装飾環1の外面に接続されることとは、具体的に、前記フレキシブル固定具2が非環状のフレキシブル固定具である場合、前記剛性固定リングの装飾環に近い側が、さらに前記装飾環1の外面に接続され、且つ前記フレキシブル固定具2が前記第一の隙間を塞ぐことを指してもよい。
【0034】
前記フレキシブル固定具が非環状のフレキシブル固定具である場合、前記剛性固定リングがさらに前記装飾環の外面に接続されるので、剛性固定リングは装飾環を直接支持して固定することができ、このように、装飾環の固定効果をさらに改善することができる。
【0035】
選択的に、前記フレキシブル固定具2と前記第一の固定具3は、面一にならないように設置される。
【0036】
本出願の実施例では、上記フレキシブル固定具2と前記第一の固定具3が面一にならないように設置されることとは、第一の固定具3がフレキシブル固定具2の下方に位置することを指してもよい。
【0037】
フレキシブル固定具と前記第一の固定具が面一にならないように設置されるので、装飾リングは、表面の起伏の大きい表面により良く固定されることができる。
【0038】
選択的に、前記フレキシブル固定具2と前記装飾環1との接続箇所には、リミット構造4が設置される。
【0039】
本出願の実施例では、上記リミット構造4は、リミットバックル又はリミット溝などの様々なリミット構造であってもよい。
【0040】
フレキシブル固定具と前記装飾環との接続箇所にリミット構造が設置されているので、フレキシブル固定具の位置の位置決めを容易にすることができ、フレキシブル固定具の取り付け位置の精度を向上させ、且つフレキシブル固定具と装飾環との間の相対的な移動を制限することができる。
【0041】
図4から
図8に示すように、本出願の実施例は、電子機器をさらに提供する。この電子機器は、上記実施例に記載の装飾リングと、ケース5と、ターゲットブラケット6とを含み、
前記ケース5には、貫通穴と収容キャビティが開設され、前記貫通穴は、前記収容キャビティに連通し、前記装飾環1は、一部が前記貫通穴内に設置され、且つ一部が前記収容キャビティに設置され、前記フレキシブル固定具2と前記ターゲットブラケット6は、いずれも前記収容キャビティに設置され、前記フレキシブル固定具2は、前記ケース5と前記ターゲットブラケット6との間に位置し、前記フレキシブル固定具2は、前記ケース5と前記ターゲットブラケット6のうちの少なくとも一つに接続される。
【0042】
本出願の実施例は、上記実施例に記載の装飾リングと、ケースと、ターゲットブラケットを含み、
前記ケースには、貫通穴と収容キャビティが開設され、前記貫通穴は、前記収容キャビティに連通し、前記装飾環は、一部が前記貫通穴内に設置され、且つ一部が前記収容キャビティに設置され、前記フレキシブル固定具と前記ターゲットブラケットは、いずれも前記収容キャビティに設置され、前記フレキシブル固定具は、前記ケースと前記ターゲットブラケットとの間に位置し、前記フレキシブル固定具は、前記ケースと前記ターゲットブラケットのうちの少なくとも一つに接続されるので、装飾リングに段差が生じる確率を低減することができ、さらに電子機器の外観を改善することができる。
【0043】
選択的に、前記装飾リングは、第一の固定具3をさらに含み、前記第一の固定具3は、前記フレキシブル固定具2における前記装飾環から離れる側に設置され、前記第一の固定具3は、前記フレキシブル固定具2に接続され、前記フレキシブル固定具2と前記第一の固定具3は、面一にならないように設置され、
前記ターゲットブラケット6は、メインボードブラケットであり、
前記電子機器は、第一のシール材7をさらに含み、
前記フレキシブル固定具2は、前記ケース5と前記メインボードブラケットにそれぞれ接続され、
前記第一の固定具3は、前記収容キャビティに設置され、且つ前記ケース5と前記メインボードブラケットとの間に位置し、前記第一の固定具3は、前記メインボードブラケットに接続され、前記第一の固定具3と前記ケース5との間に第二の隙間があり、前記第一のシール材7は、前記第二の隙間に設置される。
【0044】
本出願の実施例では、上記フレキシブル固定具2は、第一の接着層8によって前記ケース5に接続されてもよい。ここで、第一の接着層8は、ケース5とフレキシブル固定具2にそれぞれ貼り合わされてもよく、第一の接着層8は、裏面接着剤、両面接着剤又はフォーム接着剤であってもよい。上記フレキシブル固定具2が前記メインボードブラケットに接続されることとは、メインボードブラケットがフレキシブル固定具2に当接することを指してもよい。
【0045】
上記第一の固定具3は、第二の接着層9によって前記メインボードブラケットに接続されてもよい。ここで、第二の接着層9は、メインボードブラケットと第一の固定具3にそれぞれ貼り合わされてもよく、第二の接着層9は、裏面接着剤、両面接着剤又はフォーム接着剤であってもよい。
【0046】
前記装飾リングが第一の固定具をさらに含み、前記第一の固定具は、前記フレキシブル固定具における前記装飾環から離れる側に設置され、前記第一の固定具は、前記フレキシブル固定具に接続され、前記フレキシブル固定具と前記第一の固定具は、面一にならないように設置され、前記ターゲットブラケットは、メインボードブラケットであり、前記電子機器は、第一のシール材をさらに含み、前記フレキシブル固定具は、前記ケースと前記メインボードブラケットにそれぞれ接続され、前記第一の固定具は、前記収容キャビティに設置され、且つ前記ケースと前記メインボードブラケットとの間に位置し、前記第一の固定具は、前記メインボードブラケットに接続され、前記第一の固定具と前記ケースとの間に第二の隙間があり、前記第一のシール材が前記第二の隙間に設置されるので、装飾リングを電子機器により強固に取り付けることができ、且つさらに電子機器のシール性を改善することができる。
【0047】
選択的に、前記装飾リングは、第一の固定具3をさらに含み、前記第一の固定具3は、前記フレキシブル固定具2における前記装飾環1から離れる側に設置され、前記第一の固定具3は、前記フレキシブル固定具2に接続され、前記フレキシブル固定具2と前記第一の固定具3は、面一にならないように設置され、
前記ターゲットブラケット6は、カメラブラケットであり、前記カメラブラケットには、支持部材10が設置され、
前記電子機器は、第二のシール材11をさらに含み、
前記フレキシブル固定具2は、前記ケース5と前記支持部材10にそれぞれ接続され、
前記第一の固定具3は、前記収容キャビティに設置され、且つ前記ケース5と前記カメラブラケットとの間に位置し、前記第一の固定具3は、前記カメラブラケットに接続され、前記フレキシブル固定具2と前記第一の固定具3と前記カメラブラケットとの間に第三の隙間があり、前記第二のシール材11は、前記第三の隙間に設置され、且つ前記第二のシール材11は、前記支持部材10に隣接して設置される。
【0048】
本出願の実施例では、上記フレキシブル固定具2は、第二の接着層12によって前記ケース5に接続されてもよい。ここで、第二の接着層12は、ケース5とフレキシブル固定具2にそれぞれ貼り合わされてもよく、第二の接着層12は、裏面接着剤、両面接着剤又はフォーム接着剤であってもよい。上記フレキシブル固定具2が前記支持部材10に接続されることとは、支持部材10がフレキシブル固定具2に当接することを指してもよい。
【0049】
上記第一の固定具3は、第三の接着層13によって前記カメラブラケットに接続されてもよい。ここで、第三の接着層13は、カメラブラケットと第一の固定具3にそれぞれ貼り合わされてもよく、第三の接着層13は、裏面接着剤、両面接着剤又はフォーム接着剤であってもよい。
【0050】
上記支持部材10は、溶接、ネジ接続、係合又は他の方式で上記カメラブラケットに接続されてもよい。上記支持部材10の数は、一つ又は複数であってもよい。
【0051】
前記装飾リングが第一の固定具をさらに含み、前記第一の固定具は、前記フレキシブル固定具における前記装飾環から離れる側に設置され、前記第一の固定具は、前記フレキシブル固定具に接続され、前記フレキシブル固定具と前記第一の固定具は、面一にならないように設置され、前記ターゲットブラケットは、カメラブラケットであり、前記カメラブラケットには、支持部材が設置され、前記電子機器は、第二のシール材をさらに含み、前記フレキシブル固定具は、前記ケースと前記支持部材にそれぞれ接続され、前記第一の固定具は、前記収容キャビティに設置され、且つ前記ケースと前記カメラブラケットとの間に位置し、前記第一の固定具は、前記カメラブラケットに接続され、前記フレキシブル固定具と前記第一の固定具と前記カメラブラケットとの間に第三の隙間があり、前記第二のシール材は、前記第三の隙間に設置され、且つ前記第二のシール材は、前記支持部材に隣接して設置されるので、装飾リングを電子機器により強固に取り付けることができ、且つさらに電子機器のシール性を改善することができる。
【0052】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0053】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0054】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2020年5月29日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010474670.2の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。