(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-23
(45)【発行日】2024-05-31
(54)【発明の名称】スケジュール情報同期プログラム、スケジュール情報同期システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/109 20230101AFI20240524BHJP
【FI】
G06Q10/109
(21)【出願番号】P 2020034994
(22)【出願日】2020-03-02
【審査請求日】2023-02-10
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(73)【特許権者】
【識別番号】516346218
【氏名又は名称】株式会社サテライトオフィス
(74)【代理人】
【識別番号】100168538
【氏名又は名称】加藤 来
(72)【発明者】
【氏名】原口 豊
【審査官】原 忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-246537(JP,A)
【文献】特開2009-080707(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/10 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報を同期させるスケジュール情報同期プログラムであって、
前記スケジュール情報が、ユーザーのスケジュール情報であり、
スケジュール同期用サーバが、ユーザー端末におけるユーザーによるスケジュール情報についての同期開始操作の有無を判定する、または、所定時間経過したか否かを判定するトリガー有無判定ステップと、
前記同期開始操作ありのとき、または、所定時間経過したとき、
前記スケジュール同期用サーバが、複数のスケジュール管理システムの各サーバにアクセスし、スケジュール情報を収集してデータベースに保存するスケジュール情報収集保存ステップと、
前記スケジュール同期用サーバが、
各サーバから収集したスケジュール情報に対する固有識別情報の有無で新規か否かを判定し、新規であると判定した場合、前記スケジュール同期用サーバが、この新規のスケジュール情報に対して新たな固有識別情報を付与し、固有識別情報およびスケジュール登録日時情報に基づいてスケジュール情報の変更または削除の有無を判定して、各サーバから収集したスケジュール情報について新規・変更・削除の有無の判定を行うとともに判定結果に応じて各サーバから収集したスケジュール情報を合算・更新してデータベースに保存
し、前記スケジュール同期用サーバが、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報のうちの2つ以上のスケジュール情報がスケジュール同期用サーバにあるスケジュール情報と異なるか否かを判定することにより、日時に対して各サーバから収集したユーザーのスケジュール情報が重複変更しているか否かを判定するスケジュール判定・合算・更新ステップと、
前記各サーバから収集したユーザーのスケジュール情報が重複変更していると判定したとき、前記スケジュール同期用サーバが、ユーザー端末に対してユーザーのスケジュール情報が重複変更している旨を通知するとともに、ユーザーのスケジュール情報についてのそれぞれの変更更新内容をユーザー端末のブラウザに表示させるスケジュール重複通知ステップと、
前記スケジュール同期用サーバが、合算・更新したスケジュール情報を各サーバへ送信して各サーバにあるスケジュール情報を更新させるスケジュール情報送信更新ステップとを具備していることを特徴とするスケジュール情報同期プログラム。
【請求項2】
複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報を同期させるスケジュール情報同期プログラムであって、
前記スケジュール情報が、会議室のスケジュール情報であり、
スケジュール同期用サーバが、ユーザー端末におけるユーザーによるスケジュール情報についての同期開始操作の有無を判定する、または、所定時間経過したか否かを判定するトリガー有無判定ステップと、
前記同期開始操作ありのとき、または、所定時間経過したとき、
前記スケジュール同期用サーバが、複数のスケジュール管理システムの各サーバにアクセスし、スケジュール情報を収集してデータベースに保存するスケジュール情報収集保存ステップと、
前記スケジュール同期用サーバが、
各サーバから収集したスケジュール情報に対する固有識別情報の有無で新規か否かを判定し、新規であると判定した場合、前記スケジュール同期用サーバが、この新規のスケジュール情報に対して新たな固有識別情報を付与し、固有識別情報およびスケジュール登録日時情報に基づいてスケジュール情報の変更または削除の有無を判定して、各サーバから収集したスケジュール情報について新規・変更・削除の有無の判定を行うとともに判定結果に応じて各サーバから収集したスケジュール情報を合算・更新してデータベースに保存
し、前記スケジュール同期用サーバが、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報のうちの2つ以上のスケジュール情報がスケジュール同期用サーバにあるスケジュール情報と異なるか否かを判定することにより、日時に対して各サーバから収集した会議室のスケジュール情報が重複予約しているか否かを判定するスケジュール判定・合算・更新ステップと、
前記各サーバから収集した会議室のスケジュール情報が重複予約していると判定したとき、前記スケジュール同期用サーバが、会議室のスケジュール情報を入力したそれぞれのユーザーのうち、日時情報について最先でないユーザーのユーザー端末に対して会議室のスケジュール情報が重複予約している旨または最先でなかった旨を通知するスケジュール重複通知ステップと、
前記スケジュール同期用サーバが、合算・更新したスケジュール情報を各サーバへ送信して各サーバにあるスケジュール情報を更新させるスケジュール情報送信更新ステップとを具備していることを特徴とするスケジュール情報同期プログラム。
【請求項3】
スケジュール同期用サーバを備えて複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報を同期させるスケジュール情報同期システムであって、
前記スケジュール情報が、ユーザーのスケジュール情報であり、
前記スケジュール同期用サーバが、ユーザー端末におけるユーザーによるスケジュール情報についての同期開始操作の有無を判定する、または、所定時間経過したか否かを判定し、
前記同期開始操作ありのとき、または、所定時間経過したとき、前記スケジュール同期用サーバが、前記複数のスケジュール管理システムの各サーバにアクセスし、スケジュール情報を収集してデータベースに保存し、
各サーバから収集したスケジュール情報に対する固有識別情報の有無で新規か否かを判定し、新規であると判定した場合、前記スケジュール同期用サーバが、この新規のスケジュール情報に対して新たな固有識別情報を付与し、固有識別情報およびスケジュール登録日時情報に基づいてスケジュール情報の変更または削除の有無を判定して、各サーバから収集したスケジュール情報について新規・変更・削除の有無の判定を行うとともに判定結果に応じて各サーバから収集したスケジュール情報を合算・更新してデータベースに保存
し、
前記スケジュール同期用サーバが、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報のうちの2つ以上のスケジュール情報がスケジュール同期用サーバにあるスケジュール情報と異なるか否かを判定することにより、日時に対して各サーバから収集したユーザーのスケジュール情報が重複変更しているか否かを判定し、
前記各サーバから収集したユーザーのスケジュール情報が重複変更していると判定したとき、前記スケジュール同期用サーバが、ユーザー端末に対してユーザーのスケジュール情報が重複変更している旨を通知するとともに、ユーザーのスケジュール情報についてのそれぞれの変更更新内容をユーザー端末のブラウザに表示させ、
前記スケジュール同期用サーバが、合算・更新したスケジュール情報を各サーバへ送信して各サーバにあるスケジュール情報を更新させる構成であることを特徴とするスケジュール情報同期システム。
【請求項4】
スケジュール同期用サーバを備えて複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報を同期させるスケジュール情報同期システムであって、
前記スケジュール情報が、会議室のスケジュール情報であり、
前記スケジュール同期用サーバが、ユーザー端末におけるユーザーによるスケジュール情報についての同期開始操作の有無を判定する、または、所定時間経過したか否かを判定し、
前記同期開始操作ありのとき、または、所定時間経過したとき、前記スケジュール同期用サーバが、前記複数のスケジュール管理システムの各サーバにアクセスし、スケジュール情報を収集してデータベースに保存し、
各サーバから収集したスケジュール情報に対する固有識別情報の有無で新規か否かを判定し、新規であると判定した場合、前記スケジュール同期用サーバが、この新規のスケジュール情報に対して新たな固有識別情報を付与し、固有識別情報およびスケジュール登録日時情報に基づいてスケジュール情報の変更または削除の有無を判定して、各サーバから収集したスケジュール情報について新規・変更・削除の有無の判定を行うとともに判定結果に応じて各サーバから収集したスケジュール情報を合算・更新してデータベースに保存
し、
前記スケジュール同期用サーバが、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報のうちの2つ以上のスケジュール情報がスケジュール同期用サーバにあるスケジュール情報と異なるか否かを判定することにより、日時に対して各サーバから収集した会議室のスケジュール情報が重複予約しているか否かを判定し、
前記各サーバから収集した会議室のスケジュール情報が重複予約していると判定したとき、前記スケジュール同期用サーバが、会議室のスケジュール情報を入力したそれぞれのユーザーのうち、日時情報について最先でないユーザーのユーザー端末に対して会議室のスケジュール情報が重複予約している旨または最先でなかった旨を通知し、
前記スケジュール同期用サーバが、合算・更新したスケジュール情報を各サーバへ送信して各サーバにあるスケジュール情報を更新させる構成であることを特徴とするスケジュール情報同期システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報を同期させるスケジュール情報同期プログラム、および、スケジュール情報同期システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットを介してスケジュール情報を配信し共有するシステムの会員であって、スケジュール情報の配信を申請する複数の申請者、および配信のスケジュール情報を利用する複数の利用者が、それぞれ入会登録する。そして、スケジュール管理を行なうスケジューラーが以下に実行するものであって、申請者がスケジュール情報を利用者に公開して配信すること、利用者が公開されたスケジュール情報の配信を所望する対象を登録すること、および利用者の登録された所望配信対象に基づき、これに関連するスケジュール情報を、すべての利用者端末のカレンダーと同期してプリセットするスケジュール情報共有方法およびシステムが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-219831号公報(特に、段落0008参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のスケジュール情報共有方法およびシステムは、1つのシステム内でスケジュール情報を配信して共有する構成であったため、ユーザーが複数のスケジュール管理システムを利用していた場合、複数のスケジュール管理システムのサーバにあるユーザーに関するスケジュール情報の内容が互いに異なったままになってしまい、ユーザーは全てのスケジュール管理システムにアクセスしてスケジュール情報の確認をしなければならず、使い勝手がよくないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、複数のスケジュール管理システムの各サーバの間において同期をとることができるスケジュール情報同期プログラム、および、スケジュール情報同期システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本請求項1に係る発明は、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報を同期させるスケジュール情報同期プログラムであって、前記スケジュール情報が、ユーザーのスケジュール情報であり、スケジュール同期用サーバが、ユーザー端末におけるユーザーによるスケジュール情報についての同期開始操作の有無を判定する、または、所定時間経過したか否かを判定するトリガー有無判定ステップと、前記同期開始操作ありのとき、または、所定時間経過したとき、前記スケジュール同期用サーバが、複数のスケジュール管理システムの各サーバにアクセスし、スケジュール情報を収集してデータベースに保存するスケジュール情報収集保存ステップと、前記スケジュール同期用サーバが、各サーバから収集したスケジュール情報に対する固有識別情報の有無で新規か否かを判定し、新規であると判定した場合、前記スケジュール同期用サーバが、この新規のスケジュール情報に対して新たな固有識別情報を付与し、固有識別情報およびスケジュール登録日時情報に基づいてスケジュール情報の変更または削除の有無を判定して、各サーバから収集したスケジュール情報について新規・変更・削除の有無の判定を行うとともに判定結果に応じて各サーバから収集したスケジュール情報を合算・更新してデータベースに保存し、前記スケジュール同期用サーバが、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報のうちの2つ以上のスケジュール情報がスケジュール同期用サーバにあるスケジュール情報と異なるか否かを判定することにより、日時に対して各サーバから収集したユーザーのスケジュール情報が重複変更しているか否かを判定するスケジュール判定・合算・更新ステップと、前記各サーバから収集したユーザーのスケジュール情報が重複変更していると判定したとき、前記スケジュール同期用サーバが、ユーザー端末に対してユーザーのスケジュール情報が重複変更している旨を通知するとともに、ユーザーのスケジュール情報についてのそれぞれの変更更新内容をユーザー端末のブラウザに表示させるスケジュール重複通知ステップと、前記スケジュール同期用サーバが、合算・更新したスケジュール情報を各サーバへ送信して各サーバにあるスケジュール情報を更新させるスケジュール情報送信更新ステップとを具備していることにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
本請求項2に係る発明は、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報を同期させるスケジュール情報同期プログラムであって、前記スケジュール情報が、会議室のスケジュール情報であり、スケジュール同期用サーバが、ユーザー端末におけるユーザーによるスケジュール情報についての同期開始操作の有無を判定する、または、所定時間経過したか否かを判定するトリガー有無判定ステップと、前記同期開始操作ありのとき、または、所定時間経過したとき、前記スケジュール同期用サーバが、複数のスケジュール管理システムの各サーバにアクセスし、スケジュール情報を収集してデータベースに保存するスケジュール情報収集保存ステップと、前記スケジュール同期用サーバが、各サーバから収集したスケジュール情報に対する固有識別情報の有無で新規か否かを判定し、新規であると判定した場合、前記スケジュール同期用サーバが、この新規のスケジュール情報に対して新たな固有識別情報を付与し、固有識別情報およびスケジュール登録日時情報に基づいてスケジュール情報の変更または削除の有無を判定して、各サーバから収集したスケジュール情報について新規・変更・削除の有無の判定を行うとともに判定結果に応じて各サーバから収集したスケジュール情報を合算・更新してデータベースに保存し、前記スケジュール同期用サーバが、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報のうちの2つ以上のスケジュール情報がスケジュール同期用サーバにあるスケジュール情報と異なるか否かを判定することにより、日時に対して各サーバから収集した会議室のスケジュール情報が重複予約しているか否かを判定するスケジュール判定・合算・更新ステップと、前記各サーバから収集した会議室のスケジュール情報が重複予約していると判定したとき、前記スケジュール同期用サーバが、会議室のスケジュール情報を入力したそれぞれのユーザーのうち、日時情報について最先でないユーザーのユーザー端末に対して会議室のスケジュール情報が重複予約している旨または最先でなかった旨を通知するスケジュール重複通知ステップと、前記スケジュール同期用サーバが、合算・更新したスケジュール情報を各サーバへ送信して各サーバにあるスケジュール情報を更新させるスケジュール情報送信更新ステップとを具備していることにより、前述した課題を解決するものである。
【0008】
本請求項3に係る発明は、スケジュール同期用サーバを備えて複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報を同期させるスケジュール情報同期システムであって、前記スケジュール情報が、ユーザーのスケジュール情報であり、前記スケジュール同期用サーバが、ユーザー端末におけるユーザーによるスケジュール情報についての同期開始操作の有無を判定する、または、所定時間経過したか否かを判定し、前記同期開始操作ありのとき、または、所定時間経過したとき、前記スケジュール同期用サーバが、前記複数のスケジュール管理システムの各サーバにアクセスし、スケジュール情報を収集してデータベースに保存し、各サーバから収集したスケジュール情報に対する固有識別情報の有無で新規か否かを判定し、新規であると判定した場合、前記スケジュール同期用サーバが、この新規のスケジュール情報に対して新たな固有識別情報を付与し、固有識別情報およびスケジュール登録日時情報に基づいてスケジュール情報の変更または削除の有無を判定して、各サーバから収集したスケジュール情報について新規・変更・削除の有無の判定を行うとともに判定結果に応じて各サーバから収集したスケジュール情報を合算・更新してデータベースに保存し、前記スケジュール同期用サーバが、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報のうちの2つ以上のスケジュール情報がスケジュール同期用サーバにあるスケジュール情報と異なるか否かを判定することにより、日時に対して各サーバから収集したユーザーのスケジュール情報が重複変更しているか否かを判定し、前記各サーバから収集したユーザーのスケジュール情報が重複変更していると判定したとき、前記スケジュール同期用サーバが、ユーザー端末に対してユーザーのスケジュール情報が重複変更している旨を通知するとともに、ユーザーのスケジュール情報についてのそれぞれの変更更新内容をユーザー端末のブラウザに表示させ、前記スケジュール同期用サーバが、合算・更新したスケジュール情報を各サーバへ送信して各サーバにあるスケジュール情報を更新させる構成であることにより、前述した課題を解決するものである。
【0009】
本請求項4に係る発明は、スケジュール同期用サーバを備えて複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報を同期させるスケジュール情報同期システムであって、前記スケジュール情報が、会議室のスケジュール情報であり、前記スケジュール同期用サーバが、ユーザー端末におけるユーザーによるスケジュール情報についての同期開始操作の有無を判定する、または、所定時間経過したか否かを判定し、前記同期開始操作ありのとき、または、所定時間経過したとき、前記スケジュール同期用サーバが、前記複数のスケジュール管理システムの各サーバにアクセスし、スケジュール情報を収集してデータベースに保存し、各サーバから収集したスケジュール情報に対する固有識別情報の有無で新規か否かを判定し、新規であると判定した場合、前記スケジュール同期用サーバが、この新規のスケジュール情報に対して新たな固有識別情報を付与し、固有識別情報およびスケジュール登録日時情報に基づいてスケジュール情報の変更または削除の有無を判定して、各サーバから収集したスケジュール情報について新規・変更・削除の有無の判定を行うとともに判定結果に応じて各サーバから収集したスケジュール情報を合算・更新してデータベースに保存し、前記スケジュール同期用サーバが、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報のうちの2つ以上のスケジュール情報がスケジュール同期用サーバにあるスケジュール情報と異なるか否かを判定することにより、日時に対して各サーバから収集した会議室のスケジュール情報が重複予約しているか否かを判定し、前記各サーバから収集した会議室のスケジュール情報が重複予約していると判定したとき、前記スケジュール同期用サーバが、会議室のスケジュール情報を入力したそれぞれのユーザーのうち、日時情報について最先でないユーザーのユーザー端末に対して会議室のスケジュール情報が重複予約している旨または最先でなかった旨を通知し、前記スケジュール同期用サーバが、合算・更新したスケジュール情報を各サーバへ送信して各サーバにあるスケジュール情報を更新させる構成であることにより、前述した課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0011】
本請求項1に係る発明のスケジュール情報同期プログラムによれば、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報がスケジュール同期用サーバにおいて合算・更新されて各サーバへ戻されるため、複数のスケジュール管理システムの各サーバの間において同期をとることができる。
さらに、ユーザーのスケジュール情報について複数のスケジュール管理システムの各サーバの間で同期が取られるため、ユーザーは自身のスケジュール情報について混乱する虞を回避することができる。
また、スケジュール判定・合算・更新ステップで判定する際、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報が異なっていた場合、同じ日時のスケジュールの変更前後や削除変更前後が判別されるため、複数のスケジュール管理システムの各サーバの間のスケジュール情報について確実に更新して同期をとることができる。
さらに、スケジュール情報がたまたま重複したときにユーザー端末に対して重複している旨が通知されるため、ユーザーはすぐに確認してスケジュールを調整することができる。
つまり、ユーザーのスケジュールについて、ユーザー自身がいつも使用しているスケジュール管理システムだけでなく他のユーザーによって他のスケジュール管理システムでスケジュールを変更されてしまった場合であって、対応する固有識別情報で同じスケジュール情報についてそれぞれ変更・削除が行われてしまって、ユーザー自身と他のユーザーとがそれぞれ相手の変更・削除に気づかないという複数のスケジュール管理システムを使用することによって生じる不都合に対応することができる。
【0012】
本請求項2に係る発明のスケジュール情報同期プログラムによれば、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報がスケジュール同期用サーバにおいて合算・更新されて各サーバへ戻されるため、複数のスケジュール管理システムの各サーバの間において同期をとることができる。
さらに、会議室のスケジュール情報について複数のスケジュール管理システムの各サーバの間で同期が取られるため、ユーザーは会議室のスケジュール情報について混乱する虞を回避することができる。
また、スケジュール判定・合算・更新ステップで判定する際、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報が異なっていた場合、同じ日時のスケジュールの変更前後や削除変更前後が判別されるため、複数のスケジュール管理システムの各サーバの間のスケジュール情報について確実に更新して同期をとることができる。
さらに、スケジュール情報がたまたま重複したときにユーザー端末に対して重複している旨が通知されるため、ユーザーはすぐに確認してスケジュールを調整することができる。
つまり、複数のユーザーが会議室を同じ時間帯で予約した場合、最先でないユーザーに対して予約を取れなかったことが通知されるため、予約を取れたと思い込んでいて、実際は最先でなかったため予約を取れなかったユーザーは、予約を取れなかったことを知ることができ、必要に応じて別の日時に予約をとるなど予定を変更することができる。
【0013】
本請求項3に係る発明のスケジュール情報同期システムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果と同様、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報がスケジュール同期用サーバにおいて合算・更新されて各サーバへ戻されるため、複数のスケジュール管理システムの各サーバの間において同期をとることができる。
さらに、ユーザーのスケジュール情報について複数のスケジュール管理システムの各サーバの間で同期が取られるため、ユーザーは自身のスケジュール情報について混乱する虞を回避することができる。
また、スケジュール判定・合算・更新ステップで判定する際、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報が異なっていた場合、同じ日時のスケジュールの変更前後や削除変更前後が判別されるため、複数のスケジュール管理システムの各サーバの間のスケジュール情報について確実に更新して同期をとることができる。
さらに、スケジュール情報がたまたま重複したときにユーザー端末に対して重複している旨が通知されるため、ユーザーはすぐに確認してスケジュールを調整することができる。
つまり、ユーザーのスケジュールについて、ユーザー自身がいつも使用しているスケジュール管理システムだけでなく他のユーザーによって他のスケジュール管理システムでスケジュールを変更されてしまった場合であって、対応する固有識別情報で同じスケジュール情報についてそれぞれ変更・削除が行われてしまって、ユーザー自身と他のユーザーとがそれぞれ相手の変更・削除に気づかないという複数のスケジュール管理システムを使用することによって生じる不都合に対応することができる。
【0014】
本請求項4に係る発明のスケジュール情報同期システムによれば、請求項2に係る発明が奏する効果と同様、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報がスケジュール同期用サーバにおいて合算・更新されて各サーバへ戻されるため、複数のスケジュール管理システムの各サーバの間において同期をとることができる。
さらに、会議室のスケジュール情報について複数のスケジュール管理システムの各サーバの間で同期が取られるため、ユーザーは会議室のスケジュール情報について混乱する虞を回避することができる。
また、スケジュール判定・合算・更新ステップで判定する際、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報が異なっていた場合、同じ日時のスケジュールの変更前後や削除変更前後が判別されるため、複数のスケジュール管理システムの各サーバの間のスケジュール情報について確実に更新して同期をとることができる。
さらに、スケジュール情報がたまたま重複したときにユーザー端末に対して重複している旨が通知されるため、ユーザーはすぐに確認してスケジュールを調整することができる。
つまり、複数のユーザーが会議室を同じ時間帯で予約した場合、最先でないユーザーに対して予約を取れなかったことが通知されるため、予約を取れたと思い込んでいて、実際は最先でなかったため予約を取れなかったユーザーは、予約を取れなかったことを知ることができ、必要に応じて別の日時に予約をとるなど予定を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施例であるスケジュール情報同期システムを示す概念図。
【
図2】本発明の実施例であるスケジュール情報同期システムの動作を示すチャート図。
【
図3】(A)(B)は同期前のスケジュール情報を示す図および同期後のスケジュール情報を示す図。
【
図4】(A)~(C)は新規のスケジュール情報、変更されたスケジュール情報、および削除されたスケジュール情報の場合のID情報(固有識別情報)の例を示す図。
【
図5】スケジュール情報が重複登録された場合の電子メールによる通知例を示す図。
【
図6】スケジュール情報が重複登録された場合のチャットによる通知例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明のスケジュール情報同期プログラムは、ユーザー端末におけるユーザーによるスケジュール情報についての同期開始操作の有無を判定する、または、所定時間経過したか否かを判定するトリガー有無判定ステップと、前記同期開始操作ありのとき、または、所定時間経過したとき、スケジュール同期用サーバが、複数のスケジュール管理システムの各サーバにアクセスし、スケジュール情報を収集してデータベースに保存するスケジュール情報収集保存ステップと、前記スケジュール同期用サーバが、各サーバから収集したスケジュール情報について新規・変更・削除の有無の判定を行うとともに判定結果に応じて各サーバから収集したスケジュール情報を合算・更新してデータベースに保存するスケジュール判定・合算・更新ステップと、前記スケジュール同期用サーバが、合算・更新したスケジュール情報を各サーバへ送信して各サーバにあるスケジュール情報を更新させるスケジュール情報送信更新ステップとを具備していることにより、複数のスケジュール管理システムの各サーバの間において同期をとることができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明のスケジュール情報同期システムは、スケジュール同期用サーバを備え、前記スケジュール同期用サーバが、ユーザー端末におけるユーザーによるスケジュール情報についての同期開始操作の有無を判定する、または、所定時間経過したか否かを判定し、前記同期開始操作ありのとき、または、所定時間経過したとき、前記スケジュール同期用サーバが、前記複数のスケジュール管理システムの各サーバにアクセスし、スケジュール情報を収集してデータベースに保存し、各サーバから収集したスケジュール情報について新規・変更・削除の有無の判定を行うとともに判定結果に応じて各サーバから収集したスケジュール情報を合算・更新してデータベースに保存し、合算・更新したスケジュール情報を各サーバへ送信して各サーバにあるスケジュール情報を更新させる構成であることにより、複数のスケジュール管理システムの各サーバの間において同期をとることができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0018】
例えば、ユーザー端末は、デスクトップ型パーソナルコンピュータ端末、ノート型パーソナルコンピュータ端末、スマートフォン端末、タブレット端末、腕時計型端末、眼鏡型端末、人工知能制御手段を有する人工知能スピーカ端末など、ユーザーのスケジュール情報や会議室のスケジュール情報を画面表示または音声出力するものであって、所謂インターネットである広域ネットワーク、ローカルネットワーク、電話回線などを含む通信ネットワークによりサーバと接続してスケジュール情報のデータを送受信するものであれば如何なるものであっても構わない。
また、スケジュール同期用サーバやスケジュール管理システムの各サーバは、1つのサーバやクラウド上の複数のサーバでもよい。
複数のスケジュール管理システムの中には、クラウドサービスとして提供される社外のカレンダーシステム(スケジュール管理システム)、スケジュール機能(カレンダー機能)を有した社内の基幹系システムなどが含まれる。
【実施例】
【0019】
以下に、本発明の実施例であるスケジュール情報同期システム100について、
図1乃至
図6に基づいて説明する。
ここで、
図1は、本発明の実施例であるスケジュール情報同期システム100を示す概念図であり、
図2は、本発明の実施例であるスケジュール情報同期システム100の動作を示すチャート図であり、
図3(A)は、第1スケジュール表示画面122および第2スケジュール表示画面124において同期前のスケジュール情報SDを示す図であり、
図3(B)は、第1スケジュール表示画面122および第2スケジュール表示画面124において同期後のスケジュール情報SDを示す図であり、
図4(A)は、スケジュール情報SDが新規登録された場合の固有識別情報(ID情報)の例を示す図であり、
図4(B)は、スケジュール情報SDが変更された場合の固有識別情報(ID情報)の例を示す図であり、
図4(C)は、スケジュール情報SDが削除された場合の固有識別情報(ID情報)の例を示す図であり、
図5は、スケジュール情報SDが重複登録された場合のユーザーのコンピュータ端末120Aにおける電子メールによる通知例を示す図であり、
図6は、スケジュール情報SDが重複登録された場合のユーザーのスマートフォン端末120Bにおけるチャットによる通知例を示す図である。
【0020】
本発明の実施例であるスケジュール情報同期システム100は、
図1に示すように、スケジュール同期用サーバ110と、ユーザー端末の一例であるコンピュータ端末120Aとを備えている。
このうち、スケジュール同期用サーバ110は、複数のスケジュール管理システムの各サーバの一例である第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cに対してアクセス自在に設けられている。
【0021】
そして、ユーザーのコンピュータ端末120Aのブラウザ121Aには、第1スケジュール管理システムの第1スケジュール表示画面122が表示されている。
本発明のスケジュール情報同期プログラムをユーザーのコンピュータ端末120A、または第1スケジュールサーバ130Aにインストールすると、第1スケジュール表示画面122に同期開始ボタン123が表示されるように構成されている。
ユーザーが、をユーザーのコンピュータ端末120Aの第1スケジュール表示画面122に表示された同期開始ボタン123を押したとする。
すると、同期開始の指令情報がユーザーのコンピュータ端末120Aからスケジュール同期用サーバ110へ送信される。
【0022】
本実施例では、スケジュール同期用サーバ110が、ユーザーのコンピュータ端末120Aにおけるユーザーによるスケジュール情報SDについての同期開始操作の一例である同期開始ボタン123(125)の操作の有無を判定する。
同期開始操作ありのとき、スケジュール同期用サーバ110が、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cにアクセスし、スケジュール情報SDを収集してデータベース111に保存する。
【0023】
そして、第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュールサーバ130Cから収集したスケジュール情報SDについて新規・変更・削除の有無の判定(検証)を行う。
これとともに判定(検証)結果に応じて第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュールサーバ130Cから収集したスケジュール情報SDを合算・更新してデータベース111に保存する。
【0024】
そして、合算・更新したスケジュール情報SDを第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュールサーバ130Cへ送信して第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュールサーバ130Cにあるスケジュール情報SDを更新させるように構成されている。
なお、スケジュール同期用サーバ110が、ユーザーによるスケジュール情報SDについての同期開始操作の有無を判定する構成について説明したが、所定時間経過したか否かを判定する構成としてもよい。
この場合、所定時間経過したとき、スケジュール同期用サーバ110が、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cにアクセスし、スケジュール情報SDを収集する。
【0025】
これにより、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cにあるスケジュール情報SDがスケジュール同期用サーバ110において合算・更新されて各サーバへ戻される。
その結果、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cの間において同期をとることができる。
【0026】
なお、予めスケジュール同期用サーバ110、第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130Bおよび第3スケジュールサーバ130Cの設定として、例えば、管理者用端末(図示しない)において、第1スケジュール管理システム~第3スケジュール管理システムから提供されるサービスのブログラムを起動してプログラム固有情報、管理者またはユーザーのパスワード情報、アクセストークン情報を管理者が得る。
そして、スケジュール情報同期システム100のソフトウェアを起動して、第1スケジュール管理システム~第3スケジュール管理システムから提供されるサービスのブログラムについてのプログラム固有情報、管理者またはユーザーのパスワード情報、アクセストークン情報を管理者が入力して第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cにアクセス自在に設定する。
【0027】
言い換えると、スケジュール同期用サーバ110が、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cから提供されるサービスのブログラムを起動して得られるプログラム固有情報、管理者またはユーザーのパスワード情報、アクセストークン情報を取得して、プログラム固有情報、管理者またはユーザーのパスワード情報、アクセストークン情報に基づいて第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cにアクセスする構成である。
【0028】
これにより、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cからみてスケジュール同期用サーバ110がアクセス権限を有していると判定される。
その結果、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cにセキュリティ対策が施されている場合であっても、スケジュール同期用サーバ110は第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cにアクセスして設定された範囲でスケジュール情報SDを収集することができる。
【0029】
続いて、スケジュール情報同期システム100の動作について、より詳しく説明する。
図2に示すように、ステップS1では、トリガー有無判定ステップとして、ユーザーのコンピュータ端末120Aにおけるユーザーによるスケジュール情報SDについての同期開始操作の一例である同期開始ボタン123(125)の操作の有無を判定する、または、所定時間の一例として30分経過したか否かを判定する。
所定時間経過したか否かの判定は、例えば、スケジュール同期用サーバ110やユーザーのコンピュータ端末120Aの時計機能の時刻情報に基づいて判定することができる。
同期開始操作ありのとき、または、所定時間経過したときは、トリガーありと判定してステップS2へ進み、他方、同期開始操作なしのとき、または、まだ所定時間経過していないときは、トリガーなしと判定してステップS1を繰り返す。
【0030】
例えば、
図3(A)に示すように、ユーザーのコンピュータ端末120Aのブラウザ121Aに表示される第1スケジュール管理システムの第1スケジュール表示画面122のスケジュール情報SDと、第2スケジュール管理システムの第2スケジュール表示画面124のスケジュール情報SDとが異なっていたとする。
そして、第1スケジュール表示画面122の同期開始ボタン123、および第2スケジュール表示画面124の同期開始ボタン125の一方がユーザーによって操作されたとき、トリガーありと判定してステップS2へ進む。
なお、ユーザーがブラウザ121Aにおいてスケジュール情報SDを入力して登録したとき、登録する操作によってトリガーとなる指令がユーザーのコンピュータ端末120Aからスケジュール同期用サーバ110へ送信されるように構成してもよい。
【0031】
ステップS2では、スケジュール情報収集保存ステップとして、スケジュール同期用サーバ110が、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cにアクセスし、スケジュール情報SDを収集してデータベース111に保存する。
【0032】
ステップS3では、スケジュール判定・合算・更新ステップとして、スケジュール同期用サーバ110が、第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュールサーバ130Cから収集したスケジュール情報SDについて新規・変更・削除の有無の判定を行う。
これとともに判定結果に応じてスケジュール同期用サーバ110が、第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュールサーバ130Cから収集したスケジュール情報SDを合算・更新してデータベース111に保存する。
【0033】
ステップS4では、スケジュール情報送信更新ステップとして、スケジュール同期用サーバ110が、合算・更新したスケジュール情報SDを第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュールサーバ130Cへ送信して第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュールサーバ130Cにあるスケジュール情報SDを更新させる。
これにより、前述したように、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cにあるスケジュール情報SDがスケジュール同期用サーバ110において合算・更新されて各サーバへ戻される。
【0034】
その結果、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cの間において同期をとることができる。
具体的には、
図3(B)に示すように、ユーザーのコンピュータ端末120Aのブラウザ121Aに表示される第1スケジュール管理システムの第1スケジュール表示画面122のスケジュール情報SDと、第2スケジュール管理システムの第2スケジュール表示画面124のスケジュール情報SDとが同じになる。
なお、図示しない第3スケジュール管理システムの第3スケジュール表示画面についても同様である。
【0035】
さらに、本実施例では、スケジュール情報SDが、ユーザーのスケジュール情報SDおよび会議室のスケジュール情報SDの少なくとも一方の構成である。
これにより、ユーザーのスケジュール情報SDや会議室のスケジュール情報SDについて第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cの間で同期が取られる。
その結果、ユーザーは自身のスケジュール情報SDや会議室のスケジュール情報SDについて混乱する虞を回避することができる。
【0036】
また、本実施例では、スケジュール判定・合算・更新ステップS3において、スケジュール同期用サーバ110が、スケジュール情報SDに対する固有識別情報の有無で新規か否かを判定し、スケジュール情報SDについて新規であると判定した場合、この新規のスケジュール情報SDに対して新たな固有識別情報を付与する。
そして、固有識別情報およびスケジュール登録日時情報に基づいてスケジュール情報SDの変更または削除の有無を判定するように構成されている。
【0037】
例えば、
図4(A)に示すように、ユーザーが、第1スケジュール管理システムの第1スケジュール表示画面122において、新規のスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 13:00~21:00 A社へ営業」を入力して、この新規のスケジュール情報SDが第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130Aに登録されたとする。
他方、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130Bには、このユーザーの2020年3月3日についてのスケジュールは登録されていないとする。
なお、ここでは、発明を理解しやすいように、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cについての説明は省略し、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130Aおよび第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130Bの同期について説明する。
【0038】
そして、スケジュール判定・合算・更新ステップS3において、スケジュール同期用サーバ110が、第1スケジュールサーバ130Aから収集したスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 13:00~21:00 A社へ営業」に固有識別情報が付与されていないことから、このスケジュール情報SDが新規登録であると判定する。
他方、第2スケジュールサーバ130Bから収集したこのユーザーの2020年3月3日についてのスケジュール情報SDは、固有識別情報が付与されていないこと、および、空欄であることから、「なし」と判定する。
【0039】
そして、スケジュール情報SDを合算・更新する際、新規のスケジュール情報SDに固有識別情報を付与する。
ここで、固有識別情報は、各スケジュール管理システムの各スケジュールサーバ、および、スケジュール同期用サーバ110に対してそれぞれ付与するとともに、スケジュール同期用サーバ110がそれらを関連付けてデータベース111に記録する。
なお、共通の固有識別情報でもよいのは勿論である。
【0040】
一例として、スケジュール同期用サーバ110が、新規のスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 13:00~21:00 A社へ営業 ID:G-user1-2020-03-03-1,365-user1-2020-03-03-1,STO-user1-2020-03-03-1」をデータベース111に保存する。
ここで、「G-user1-2020-03-03-1」は、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130Aに対する固有識別情報の一例である。
また、「365-user1-2020-03-03-1」は、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130Bに対する固有識別情報の一例である。
さらに、「STO-user1-2020-03-03-1」は、スケジュール同期用サーバ110に対する固有識別情報の一例である。
【0041】
そして、スケジュール情報送信更新ステップS4において、スケジュール同期用サーバ110が、新規のスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 13:00~21:00 A社へ営業 ID:G-user1-2020-03-03-1」を第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130Aへ送信し、スケジュール情報SDを更新させる。
これと同様に、スケジュール同期用サーバ110が、新規のスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 13:00~21:00 A社へ営業 ID:365-user1-2020-03-03-1」を第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130Bへ送信し、スケジュール情報SDを更新させる。
なお、第2スケジュール管理システムの第2スケジュール表示画面124において、同期によって更新された箇所のスケジュール情報SDを、ユーザーがみたときに同期によって更新されたことを理解しやすくするために、所定時間だけハイライト表示や色変更で目立つように表示するように構成してもよい。
【0042】
図4(B)に示すように、ユーザーが、第1スケジュール管理システムの第1スケジュール表示画面122において、既に登録されていたスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 13:00~21:00 A社へ営業 ID:G-user1-2020-03-03-1」を「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 8:00~19:00 大阪出張 ID:G-user1-2020-03-03-1」に変更入力したとする。
そして、この変更後のスケジュール情報SDが第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130Aに変更登録されたとする。
他方、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130Bには、変更前のスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 13:00~21:00 A社へ営業 ID:365-user1-2020-03-03-1」が登録されていたとする。
【0043】
そして、スケジュール判定・合算・更新ステップS3において、スケジュール同期用サーバ110が、第1スケジュールサーバ130Aから収集したスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 8:00~19:00 大阪出張 ID:G-user1-2020-03-03-1」に固有識別情報が付与されていることから、このスケジュール情報SDが新規登録ではないと判定する。
他方、第2スケジュールサーバ130Bから収集したスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 13:00~21:00 A社へ営業 ID:365-user1-2020-03-03-1」に固有識別情報が付与されていることから、このスケジュール情報SDが新規登録ではないと判定する。
【0044】
そして、スケジュール同期用サーバ110の固有識別情報に基づいて全てのスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報SDを突き合わせるとともに、スケジュール同期用サーバ110にあるスケジュール情報SDをも突き合わせ、スケジュール情報SDの内容が同一ではないことがわかる。
ここで、各スケジュール情報SDのスケジュール登録日時情報(ログ情報)を比べ、第1スケジュールサーバ130Aから収集したスケジュール情報SDの方が、第2スケジュールサーバ130Bから収集したスケジュール情報SDおよびスケジュール同期用サーバ110のスケジュール情報SDより新しいことがわかる。
これに基づいて、スケジュール同期用サーバ110が、変更後のスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 8:00~19:00 大阪出張 ID:G-user1-2020-03-03-1,365-user1-2020-03-03-1,STO-user1-2020-03-03-1」をデータベース111に保存する。
なお、複数のスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報SDのうちの2つ以上のスケジュール情報SDが、スケジュール同期用サーバ110にあるスケジュール情報SDと異なる場合、2つ以上のスケジュール管理システムにおいてスケジュール情報SDの変更更新がそれぞれあったことになるため、後述するスケジュール重複通知ステップとして、ユーザーのコンピュータ端末120Aに対してスケジュール情報SDが重複している旨を通知するように構成されている。
これにより、複数のスケジュール管理システムにおいてスケジュール情報SDの変更更新がそれぞれあったことが通知される。この際、スケジュール情報SDについてのそれぞれの変更更新内容がブラウザ121Aに表示されるようにするとよい。
その結果、ユーザーはすぐに確認してスケジュールを調整することができる。
つまり、ユーザーのスケジュールについて、ユーザー自身がいつも使用しているスケジュール管理システムだけでなく他のユーザーによって他のスケジュール管理システムでスケジュールを変更されてしまった場合であって、対応する固有識別情報で同じスケジュール情報SDについてそれぞれ変更・削除が行われてしまって、ユーザー自身と他のユーザーとがそれぞれ相手の変更・削除に気づかないという複数のスケジュール管理システムを使用することによって生じる不都合に対応することができる。
【0045】
そして、スケジュール情報送信更新ステップS4において、スケジュール同期用サーバ110が、変更後のスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 8:00~19:00 大阪出張 ID:G-user1-2020-03-03-1」を第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130Aへ送信し、スケジュール情報SDを更新させる。
これと同様に、スケジュール同期用サーバ110が、変更後のスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 8:00~19:00 大阪出張 ID:365-user1-2020-03-03-1」を第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130Bへ送信し、スケジュール情報SDを更新させる。
なお、第2スケジュール管理システムの第2スケジュール表示画面124において、同期によって更新変更された箇所のスケジュール情報SDを、ユーザーがみたときに同期によって更新変更されたことを理解しやすくするために、所定時間だけハイライト表示や色変更で目立つように表示するように構成してもよい。
【0046】
図4(C)に示すように、ユーザーが、第1スケジュール管理システムの第1スケジュール表示画面122において、既に登録されていたスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 8:00~19:00 大阪出張 ID:G-user1-2020-03-03-1」を「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 なし ID:G-user1-2020-03-03-1」に変更入力した、つまり、スケジュールを削除変更したとする。
そして、この削除変更後のスケジュール情報SDが第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130Aに削除変更されたとする。
他方、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130Bには、削除変更前のスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 8:00~19:00 大阪出張 ID:365-user1-2020-03-03-1」が登録されていたとする。
【0047】
そして、スケジュール判定・合算・更新ステップS3において、スケジュール同期用サーバ110が、第1スケジュールサーバ130Aから収集したスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 なし ID:G-user1-2020-03-03-1」に固有識別情報が付与されていることから、このスケジュール情報SDが新規登録ではないと判定する。
他方、第2スケジュールサーバ130Bから収集したスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 8:00~19:00 大阪出張 ID:365-user1-2020-03-03-1」に固有識別情報が付与されていることから、このスケジュール情報SDが新規登録ではないと判定する。
【0048】
そして、スケジュール同期用サーバ110の固有識別情報に基づいて全てのスケジュール管理システムの各サーバにあるスケジュール情報SDを突き合わせるとともに、スケジュール同期用サーバ110にあるスケジュール情報SDをも突き合わせ、スケジュール情報SDの内容が同一ではないことがわかる。
ここで、各スケジュール情報SDのスケジュール登録日時情報(ログ情報)を比べ、第1スケジュールサーバ130Aから収集したスケジュール情報SDの方が、第2スケジュールサーバ130Bから収集したスケジュール情報SDおよびスケジュール同期用サーバ110のスケジュール情報SDより新しいことがわかる。
これに基づいて、スケジュール同期用サーバ110が、削除変更後のスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 なし ID:G-user1-2020-03-03-1,365-user1-2020-03-03-1,STO-user1-2020-03-03-1」をデータベース111に保存する。
【0049】
そして、スケジュール情報送信更新ステップS4において、スケジュール同期用サーバ110が、変更後のスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 なし ID:G-user1-2020-03-03-1」を第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130Aへ送信し、スケジュール情報SDを更新させる。
これと同様に、スケジュール同期用サーバ110が、変更後のスケジュール情報SD「ユーザー佐藤えみ 2020年3月3日 なし ID:365-user1-2020-03-03-1」を第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130Bへ送信し、スケジュール情報SDを更新させる。
なお、第2スケジュール管理システムの第2スケジュール表示画面124において、同期によって更新削除された箇所のスケジュール情報SDを、ユーザーがみたときに同期によって更新削除されたことを理解しやすくするために、所定時間だけハイライト表示や色変更で目立つように表示するように構成してもよい。
【0050】
これにより、スケジュール判定・合算・更新ステップS3で判定する際、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cにあるスケジュール情報SDが互いに異なっていた場合、同じ日時のスケジュールの変更前後や削除変更前後が判別される。
その結果、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130B、および、第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cの間のスケジュール情報SDについて確実に更新して同期をとることができる。
【0051】
さらに、本実施例では、スケジュール判定・合算・更新ステップS3において、日時に対してスケジュール情報SDが重複しているか否かを判定する。
重複しているか否かの判定は、例えば、ユーザー情報および日時情報の両者がそれぞれ重複しているか否か判定する。
そして、重複していると判定したとき、スケジュール重複通知ステップとして、ユーザーのコンピュータ端末120Aに対してスケジュール情報SDが重複している旨を通知するように構成されている。
これにより、
図5に示すように、スケジュール情報SDが重複している旨の電子メールが、ユーザーのコンピュータ端末120Aのメール画面126Aに通知される。
なお、会議室のスケジュール情報SDが重複している場合、会議室のスケジュール情報SDを入力したそれぞれのユーザーのうち、日時情報について最先でないユーザーのコンピュータ端末120A宛に重複している旨または最先でなかった旨を通知する。
これにより、複数のユーザーが会議室を同じ時間帯で予約した場合、最先でないユーザーに対して予約を取れなかったことが通知される。
その結果、予約を取れたと思い込んでいて、実際は最先でなかったため予約を取れなかったユーザーは、予約を取れなかったことを知ることができ、必要に応じて別の日時に予約をとるなど予定を変更することができる。
また、
図6に示すように、スケジュール情報SDが重複している旨のメッセージが、ユーザーのスマートフォン端末120Bのトーク画面126Bに通知されるように構成してもよい。
【0052】
その結果、ユーザーはすぐに確認してスケジュールを調整することができる。
例えば、同期をとる前に複数のスケジュール管理システムにおいて、同じ日時に異なるスケジュール情報SDが新規登録されてしまった場合や、同期後から次ぎの同期までの間に複数のスケジュール管理システムにおいて、それぞれ異なるスケジュール変更がなされた場合、とりあえず、それぞれ新規登録されたスケジュール情報SDや、それぞれ変更された変更後のスケジュール情報SDをダブルブッキングとして表示する。
そして、ユーザーに重複の旨を通知し、ユーザーにスケジュールを調整してもらうことができる。
【0053】
このようにして得られた本発明の実施例であるスケジュール情報同期プログラムは、ユーザー端末の一例であるコンピュータ端末120Aにおけるユーザーによるスケジュール情報SDについての同期開始操作の有無を判定する、または、所定時間経過したか否かを判定するトリガー有無判定ステップS1と、同期開始操作ありのとき、または、所定時間経過したとき、スケジュール同期用サーバ110が、複数のスケジュール管理システムの各サーバの一例である第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130Bおよび第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cにアクセスし、スケジュール情報SDを収集してデータベース111に保存するスケジュール情報収集保存ステップS2と、スケジュール同期用サーバ110が、第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130Bおよび第3スケジュールサーバ130Cから収集したスケジュール情報SDについて新規・変更・削除の有無の判定を行うとともに判定結果に応じて第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130Bおよび第3スケジュールサーバ130Cから収集したスケジュール情報SDを合算・更新してデータベース111に保存するスケジュール判定・合算・更新ステップS3と、スケジュール同期用サーバ110が、合算・更新したスケジュール情報SDを第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130Bおよび第3スケジュールサーバ130Cへ送信して第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130Bおよび第3スケジュールサーバ130Cにあるスケジュール情報SDを更新させるスケジュール情報送信更新ステップS4とを具備していることにより、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130Bおよび第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cの間において同期をとることができる。
【0054】
さらに、スケジュール情報SDが、ユーザーのスケジュール情報SDおよび会議室のスケジュール情報SDの少なくとも一方の構成であることにより、ユーザーは自身のスケジュール情報SDや会議室のスケジュール情報SDについて混乱する虞を回避することができる。
【0055】
また、スケジュール判定・合算・更新ステップS3において、スケジュール同期用サーバ110が、スケジュール情報SDについて新規であると判定した場合、この新規のスケジュール情報SDに対して新たな固有識別情報を付与し、固有識別情報およびスケジュール登録日時情報に基づいてスケジュール情報SDの変更または削除を判定する構成であることにより、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130Bおよび第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cの間のスケジュール情報SDについて確実に更新して同期をとることができる。
【0056】
さらに、スケジュール判定・合算・更新ステップS3において、日時に対してスケジュール情報SDが重複しているか否かを判定し、重複しているとき、ユーザーのコンピュータ端末120Aやスマートフォン端末120Bに対してスケジュール情報SDが重複している旨を通知するスケジュール重複通知ステップをさらに具備していることにより、ユーザーはすぐに確認してスケジュールを調整することができる。
【0057】
また、本発明の実施例であるスケジュール情報同期システム100は、スケジュール同期用サーバ110を備え、スケジュール同期用サーバ110が、ユーザーのコンピュータ端末120Aにおけるユーザーによるスケジュール情報SDについての同期開始操作の有無を判定する、または、所定時間経過したか否かを判定し、同期開始操作ありのとき、または、所定時間経過したとき、スケジュール同期用サーバ110が、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130Bおよび第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cにアクセスし、スケジュール情報SDを収集してデータベース111に保存し、第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130Bおよび第3スケジュールサーバ130Cから収集したスケジュール情報SDについて新規・変更・削除の有無の判定を行うとともに判定結果に応じて第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130Bおよび第3スケジュールサーバ130Cから収集したスケジュール情報SDを合算・更新してデータベース111に保存し、合算・更新したスケジュール情報SDを第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130Bおよび第3スケジュールサーバ130Cへ送信して第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュールサーバ130Bおよび第3スケジュールサーバ130Cにあるスケジュール情報SDを更新させる構成であることにより、第1スケジュール管理システムの第1スケジュールサーバ130A、第2スケジュール管理システムの第2スケジュールサーバ130Bおよび第3スケジュール管理システムの第3スケジュールサーバ130Cの間において同期をとることができるなど、その効果は甚大である。
【符号の説明】
【0058】
100 ・・・ スケジュール情報同期システム
110 ・・・ スケジュール同期用サーバ
111 ・・・ データベース
120A・・・ コンピュータ端末(ユーザー端末)
120B・・・ スマートフォン端末(ユーザー端末)
121A・・・ ブラウザ
122 ・・・ (第1スケジュール管理システムの)第1スケジュール表示画面
123 ・・・ (第1スケジュール表示画面の)同期開始ボタン
124 ・・・ (第2スケジュール管理システムの)第2スケジュール表示画面
125 ・・・ (第2スケジュール表示画面の)同期開始ボタン
126A・・・ (コンピュータ端末の)メール画面
126B・・・ (スマートフォン端末の)トーク画面
130A・・・ (第1スケジュール管理システムの)第1スケジュールサーバ
130B・・・ (第2スケジュール管理システムの)第2スケジュールサーバ
130C・・・ (第3スケジュール管理システムの)第3スケジュールサーバ
SD ・・・ スケジュール情報