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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-23
(45)【発行日】2024-05-31
(54)【発明の名称】システム、方法及びサーバ装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20240524BHJP
【FI】
G06Q50/20
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2024046630
(22)【出願日】2024-03-22
【審査請求日】2024-04-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509054175
【氏名又は名称】ピュアーズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001782
【氏名又は名称】弁理士法人ライトハウス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】角南 正一郎
【審査官】星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2024-23946(JP,A)
【文献】特開2016-224863(JP,A)
【文献】特開2022-32561(JP,A)
【文献】特開2022-72432(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムであって、
被保護者の保護をする第1の保護者が操作する第1保護者端末において、所定の期間内において被保護者の施設への入場又は被保護者の施設からの退場に付き添う第2の保護者の入力を受け付ける第1受付手段と、
第1受付手段にて入力を受け付けた後に、第2の保護者が操作する第2保護者端末に、施設へ入場するための入場情報を送信する第1送信手段と
を備える、システム。
【請求項2】
被保護者の施設への入場又は退場に付き添うことが可能な第2の保護者を、被保護者又は第1の保護者と関連付けて記憶する記憶手段と、
を備え、
第1受付手段が、記憶手段に記憶された第2の保護者であって、第1受付手段において入力を受け付ける第1保護者端末を操作する第1の保護者に対応する第2の保護者について、被保護者の施設への入場又は被保護者の施設からの退場に付き添う第2の保護者としての入力の受け付けが可能なものである、又は、
第1送信手段が、記憶手段に記憶された第2の保護者であって、第1受付手段において入力を受け付ける第1保護者端末を操作する第1の保護者に対応する第2の保護者が操作する第2保護者端末に、入場情報の送信が可能なものである、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
第1保護者端末への操作に応じて、第2の保護者を識別可能な識別情報の入力を受け付ける第2受付手段と、
第2受付手段により識別情報の入力を受け付けたことに応じて、該識別情報に対応する第2の保護者が操作する第2保護者端末にて、対応する被保護者に関する情報を表示可能とするための情報を、第2保護者端末へ送信する第2送信手段と
を備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
第1保護者端末への操作に応じて、第2の保護者を識別可能な識別情報の入力を受け付ける第2受付手段と
を備え、
第2受付手段により識別情報の入力を受け付けたことに応じて、記憶手段が、被保護者の施設への入場又は退場に付き添うことが可能な第2の保護者を、被保護者又は第1の保護者と関連付けて記憶する、請求項2又は3に記載のシステム。
【請求項5】
施設の外側に設置された第1読取装置により、入場情報が読み取られると、入場口を開錠する開錠手段と
を備える、請求項1~3のいずれかに記載のシステム。
【請求項6】
施設の内側に設置された第2読取装置により、入場情報が読み取られると、被保護者の施設への入場が完了したこと、又は、被保護者の施設からの退場が完了したことの登録をする登録手段と
を備える、請求項1~3のいずれかに記載のシステム。
【請求項7】
少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、
被保護者の保護をする第1の保護者が操作する第1保護者端末への操作に応じて、所定の期間内において被保護者の施設への入場又は被保護者の施設からの退場に付き添う第2の保護者の入力を受け付ける受付ステップと、
受付手段にて入力を受け付けた後に、第2の保護者が操作する第2保護者端末に、施設へ入場するための入場情報を送信する送信ステップと
を有する、方法。
【請求項8】
被保護者の保護をする第1の保護者が操作する第1保護者端末、及び、第2の保護者が操作する第2保護者端末と通信可能なサーバ装置であって、
被保護者の保護をする第1の保護者が操作する第1保護者端末への操作に応じて、所定の期間内において被保護者の施設への入場又は被保護者の施設からの退場に付き添う第2の保護者の入力を受け付ける第1受付手段と、
第1受付手段にて入力を受け付けた後に、第2の保護者が操作する第2保護者端末に、施設へ入場するための入場情報を送信する第1送信手段と
を備える、サーバ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、方法及びサーバ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
防犯の観点から、近年では、保育園の入口(入場口ともいう)は常時施錠されていることが多い。保護者が園児の送迎のために保育園に到着すると、保護者は、保育園のインターホンを押して、本人確認が行われる。本人確認が行われると、保育者が入場口を解錠する。
【0003】
保育園の業務は多岐に渡り、上記のような送迎のフローの効率化が求められている。例えば、特許文献1には、園児の登園時やお迎え時(降園時)の保護者の作業を簡素化するとともに、保育者の業務負担を軽減し、感染症対策にもなる保育業務支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2022-072432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、被保護者の保護をする保護者が、被保護者が滞在する施設へ入場するための新規なシステム、方法、又は、サーバ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の課題は、
[1]少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムであって、被保護者の保護をする第1の保護者が操作する第1保護者端末において、所定の期間内において被保護者の施設への入場又は被保護者の施設からの退場に付き添う第2の保護者の入力を受け付ける第1受付手段と、第1受付手段にて入力を受け付けた後に、第2の保護者が操作する第2保護者端末に、施設へ入場するための入場情報を送信する第1送信手段とを備える、システム;
[2]被保護者の施設への入場又は退場に付き添うことが可能な第2の保護者を、被保護者又は第1の保護者と関連付けて記憶する記憶手段と、を備え、第1受付手段が、記憶手段に記憶された第2の保護者であって、第1受付手段において入力を受け付ける第1保護者端末を操作する第1の保護者に対応する第2の保護者について、被保護者の施設への入場又は被保護者の施設からの退場に付き添う第2の保護者としての入力の受け付けが可能なものである、又は、第1送信手段が、記憶手段に記憶された第2の保護者であって、第1受付手段において入力を受け付ける第1保護者端末を操作する第1の保護者に対応する第2の保護者が操作する第2保護者端末に、入場情報の送信が可能なものである、前記[1]に記載のシステム;
[3]第1保護者端末への操作に応じて、第2の保護者を識別可能な識別情報の入力を受け付ける第2受付手段と、第2受付手段により識別情報の入力を受け付けたことに応じて、該識別情報に対応する第2の保護者が操作する第2保護者端末にて、対応する被保護者に関する情報を表示可能とするための情報を、第2保護者端末へ送信する第2送信手段とを備える、[2]に記載のシステム;
[4]第1保護者端末への操作に応じて、第2の保護者を識別可能な識別情報の入力を受け付ける第2受付手段とを備え、第2受付手段により識別情報の入力を受け付けたことに応じて、記憶手段が、被保護者の施設への入場又は退場に付き添うことが可能な第2の保護者を、被保護者又は第1の保護者と関連付けて記憶する、前記[2]又は[3]に記載のシステム;
[5]施設の外側に設置された第1読取装置により、入場情報が読み取られると、入場口を開錠する開錠手段とを備える、前記[1]~[4]のいずれかに記載のシステム;
[6]施設の内側に設置された第2読取装置により、入場情報が読み取られると、被保護者の施設への入場が完了したこと、又は、被保護者の施設からの退場が完了したことの登録をする登録手段とを備える、前記[1]~[5]のいずれかに記載のシステム;
[7]少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、被保護者の保護をする第1の保護者が操作する第1保護者端末への操作に応じて、所定の期間内において被保護者の施設への入場又は被保護者の施設からの退場に付き添う第2の保護者の入力を受け付ける受付ステップと、受付手段にて入力を受け付けた後に、第2の保護者が操作する第2保護者端末に、施設へ入場するための入場情報を送信する送信ステップとを有する、方法;
[8]被保護者の保護をする第1の保護者が操作する第1保護者端末、及び、第2の保護者が操作する第2保護者端末と通信可能なサーバ装置であって、被保護者の保護をする第1の保護者が操作する第1保護者端末への操作に応じて、所定の期間内において被保護者の施設への入場又は被保護者の施設からの退場に付き添う第2の保護者の入力を受け付ける第1受付手段と、第1受付手段にて入力を受け付けた後に、第2の保護者が操作する第2保護者端末に、施設へ入場するための入場情報を送信する第1送信手段とを備える、サーバ装置;
[9]少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムであって、第1保護者端末への操作に応じて、被保護者の施設への入場又は退場に付き添うことが可能な第2の保護者を、被保護者又は第1の保護者と関連付けて記憶する記憶手段と、記憶手段にて記憶された第2の保護者が操作する第2保護者端末に、施設へ入場するための入場情報を送信する第1送信手段とを備える、システム;
[10]少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、第1保護者端末への操作に応じて、被保護者の施設への入場又は退場に付き添うことが可能な第2の保護者を、被保護者又は第1の保護者と関連付けて記憶する記憶ステップと、記憶ステップにて記憶された第2の保護者が操作する第2保護者端末に、施設へ入場するための入場情報を送信する第1送信手段とを有する、方法;
[11]第1保護者端末への操作に応じて、被保護者の施設への入場又は退場に付き添うことが可能な第2の保護者を、被保護者又は第1の保護者と関連付けて記憶する記憶手段と、記憶手段にて記憶された第2の保護者が操作する第2保護者端末に、施設へ入場するための入場情報を送信する第1送信手段と
を備える、サーバ装置;
により解決することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、被保護者の保護をする保護者が、被保護者が滞在する施設へ入場するための新規なシステム、方法、又は、サーバ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施の形態に係る第1保護者端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施の形態に係るサーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施の形態に係る第1読取装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5】本発明の実施の形態に係る第1登録処理のフローチャートを表す図である。
図6】本発明の実施の形態に係る第2登録処理のフローチャートを表す図である。
図7】本発明の実施の形態に係る送迎登録処理のフローチャートを表す図である。
図8】本発明の実施の形態に係る表示処理のフローチャートを表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について説明をするが、本発明の趣旨に反しない限り、本発明は、以下の実施の形態に限定されない。以下で説明するフローチャートを構成する各処理の順序は、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で順不同であり、また、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で、フローチャートを構成する各処理の一部を省略することや、フローチャートを構成する各処理に新たな処理を追加することも可能である。また、フローチャートを構成する各処理を実行する主体となる装置は、本発明の趣旨に反しない限り、他の装置へ変更することが可能である。その際、処理内容に矛盾や不整合が生じないように、処理内容を変更することが可能である。
【0010】
[システムの構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。システム10は、少なくとも1のコンピュータ装置を備える。より具体的には、システム10は、第1保護者端末1と、第2保護者端末2とを備える。システム10は、さらに、サーバ装置3と、第1読取装置4と、第2読取装置5と、入場口開閉装置7とを備えていてもよい。また、システム10は、複数の第2保護者端末2(2a~2z)を備えてもよい。また、システム10は、2以上の第1読取装置4、及び、2以上の第2読取装置5を備えていてもよい。
【0011】
また、システム10は、2以上のサーバ装置3を備えていてもよい。サーバ装置3は、複数のコンピュータ装置に分散して機能するものであってもよい。サーバ装置3は、システム10を管理する管理者により管理されてもよい。図示しないが、システム10は、サーバ装置3を管理する管理者が操作する管理者端末、及び/又は、施設の担当者が操作する施設端末を備えていてもよい。
【0012】
第1保護者端末1、第2保護者端末2、サーバ装置3、第1読取装置4、及び、第2読取装置5は、通信ネットワーク6を介して、互いに通信可能に接続されている。第1読取装置4は、入場口開閉装置7と互いに通信可能に接続されている。入場口開閉装置7は、通信ネットワーク6を介して、サーバ装置3と通信可能に接続されてもよい。
【0013】
システム10では、第1保護者端末1、第2保護者端末2、サーバ装置3、第1読取装置4、及び、第2読取装置5のいずれかが情報処理装置として機能し得る。第1保護者端末1、第2保護者端末2、サーバ装置3、第1読取装置4、及び、第2読取装置5のいずれかが情報処理装置として機能する際に、必要に応じて、第1保護者端末1、第2保護者端末2、サーバ装置3、第1読取装置4、又は、第2読取装置5との間で、情報の送受信を実行する。
【0014】
[システムの概要]
本実施の形態に係るシステム10は、被保護者の施設において、保護者が被保護者を送迎する際に利用することができる。被保護者とは、保護者に保護される者である。被保護者の施設は、被保護者が所定の時間を滞在する施設であり、被保護者は、被保護者の施設において、所定のサービスの提供を受ける。被保護者は、例えば、幼児、児童、生徒、要介護者等である。被保護者の施設は、例えば、保育園、保育所、幼稚園、学習塾、学童保育の施設、介護施設、老人ホーム等である。つまり、所定のサービスは、例えば、保育、教育、介護等である。所定のサービスは、有償のサービスでもよく、無償のサービスでもよい。保護者は、被保護者に対応する者であり、例えば、被保護者の母親、父親、兄弟、祖母、祖父、子供等の親族、シッター、ヘルパー等である。
【0015】
[第1保護者端末]
第1保護者端末1は、被保護者の保護をする第1の保護者が操作する端末である。第1の保護者は、システム10において、被保護者と最初に関連付けて記憶される保護者である。第1保護者端末1としては、例えば、従来型の携帯電話、タブレット型端末、スマートフォン等が挙げられる。
【0016】
図2は、本発明の実施の形態にかかる第1保護者端末のハードウェア構成を示すブロック図である。第1保護者端末1は、制御部11、RAM12、ストレージ部13、入力部14、表示部15及び通信インタフェース16を備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0017】
制御部11は、CPUやROMから構成される。制御部11は、ストレージ部13に格納されたプログラムを実行し、第1保護者端末1の制御を行う。RAM12は、制御部11のワークエリアである。ストレージ部13は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。つまり、ストレージ部13は、プログラムを記憶した記録媒体として機能する。制御部11は、RAM12から読み出したプログラム及びデータ、並びに、入力部14にて入力されたデータをもとに、演算処理を行う。
【0018】
表示部15は表示画面を有している。制御部11は、演算処理の結果に応じて、表示画面に画像を表示するためのビデオ信号を出力する。ここで、表示部15の表示画面はタッチセンサを備えるタッチパネルであってもよい。この場合、タッチパネルが入力部14として機能する。通信インタフェース16は無線又は有線により通信ネットワーク6に接続が可能であり、通信ネットワーク6を介して、他のコンピュータ装置とデータを送受信することが可能である。通信インタフェース16を介して受信したデータは、RAM12にロードされ、制御部11により演算処理が行われる。
【0019】
[第2保護者端末]
第2保護者端末2は、被保護者の保護をする第2の保護者が操作する端末である。第2の保護者は、システム10において、被保護者又は第1の保護者と関連付けて記憶される保護者である。第2保護者端末2としては、第1保護者端末1と同様の構成を有するものを用いることができる。第2保護者端末2は、例えば、制御部、RAM、ストレージ部、入力部、表示部、通信インタフェースを備え、それぞれ内部バスにより接続されていてもよい。
【0020】
[サーバ装置]
図3は、本発明の実施の形態にかかるサーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ装置3は、制御部31、RAM32、ストレージ部33及び通信インタフェース34を少なくとも備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0021】
制御部31は、CPUやROMから構成され、ストレージ部33に格納されたプログラムを実行し、サーバ装置3の制御を行う。また、制御部31は時間を計時する内部タイマを備えている。RAM32は、制御部31のワークエリアである。ストレージ部33は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。つまり、ストレージ部33は、プログラムを記憶した記録媒体として機能する。制御部31は、プログラム及びデータをRAM32から読み出し、第1保護者端末1、第2保護者端末2、第1読取装置4、又は、第2読取装置5から受信した情報等をもとに、プログラム実行処理を行う。通信インタフェース34は無線又は有線により通信ネットワーク6に接続が可能である。通信インタフェース34を介して受信したデータは、RAM32にロードされ、制御部31により演算処理が行われる。
【0022】
[第1読取装置]
第1読取装置4は、第1保護者端末1又は第2保護者端末2に表示された入場情報を読み取る装置である。第1読取装置4は、例えば、コードリーダである。入場情報は、施設へ入場するための情報である。入場情報は、被保護者を識別可能な情報又は保護者を識別可能な情報を含んでいてもよい。入場情報は、端末の表示画面に出力されるものであり、例えば、二次元コード、一次元コード、所定の画像、所定の発光等により出力される。
【0023】
ここで、本発明の実施の形態において、「入場」とは、施設内へ入場することである。被保護者が施設へ入場する場合は、入場した当日において、被保護者に対して施設でのサービスが開始されることとなる。被保護者の施設への入場は、登園、登校、入館等ともいう。「被保護者の施設への入場が完了する」とは、被保護者について、施設でのサービスを開始したことを意味する。
【0024】
本発明の実施の形態において、「退場」とは、施設内から退場することである。被保護者が施設から退場する場合は、退場する当日において、被保護者に対して施設でのサービスが終了されることとなる。被保護者の施設からの退場は、降園、下校、退館等ともいう。「被保護者の施設からの退場が完了する」とは、被保護者について、施設でのサービスを終了したことを意味する。そのため、「被保護者の施設からの退場が完了する」場合には、被保護者が施設内から完全に退場していない場合も含む。
【0025】
第1読取装置4は、入場口開閉装置7に解錠を要求する開錠情報又は施錠を要求する施錠情報を送信する装置である。第1読取装置4は、被保護者の施設の外側に設置される。例えば、第1読取装置4は、施設のインターホン付近に設置されてもよい。入場口が複数備わる施設の場合、外部から施設の領域に入る際に最初に入る入場口の外側に設置されてもよく、施設の建物の入場口の外側に設置されてもよい。
【0026】
図4は、本発明の実施の形態にかかる第1読取装置のハードウェア構成を示すブロック図である。第1読取装置4は、制御部41、RAM42、ストレージ部43、読取部44及び通信インタフェース45を少なくとも備え、それぞれ内部バスにより接続されている。制御部41、RAM42、ストレージ部43、及び通信インタフェース45は、サーバ装置3の制御部31、RAM32、ストレージ部33、及び通信インタフェース34と同様の機能を有する。
【0027】
読取部44は、第1保護者端末1又は第2保護者端末2に表示された情報を読み取る。端末に表示される情報は、例えば、端末の表示画面に表示される二次元コード、一次元コード、所定の画像、所定の発光等である。第1読取装置4は、表示画面を有していてもよい。制御部41は、演算処理の結果に応じて、表示画面に画像を表示するためのビデオ信号を出力する。表示画面がタッチセンサを備えるタッチパネルである場合、タッチパネルが入力部として機能する。
【0028】
[第2読取装置]
第2読取装置5は、第1保護者端末1又は第2保護者端末2に表示された入場情報を読み取る装置である。第2読取装置5は、例えば、コードリーダである。また、システム10は、第2読取装置5での入場情報の読み取りに応じて、被保護者が施設へ入場した時刻、又は、被保護者が施設から退場した時刻を登録する。例えば、第2読取装置5は、入場情報を読み取ると、被保護者を識別可能な情報又は保護者を識別可能な情報をサーバ装置3に送信する。サーバ装置3は、第2読取装置5から情報を受信すると、被保護者が施設へ入場した時刻、又は、被保護者が施設から退場した時刻を登録する。
【0029】
第2読取装置5は、施設の内側に設置される。具体的には、第2読取装置5は、第1読取装置4よりも施設の内部に設置される。例えば、第2読取装置5は施設の受付付近に設置されてもよく、被保護者の引き渡しを行う部屋に設置されてもよい。
【0030】
第2読取装置5としては、第1読取装置4と同様の構成を有するものを用いることができる。第2保護者端末2は、例えば、制御部、RAM、ストレージ部、読取部、通信インタフェースを備え、それぞれ内部バスにより接続されていてもよい。
【0031】
[入場口開閉装置]
入場口開閉装置7は、被保護者の施設の入場口の開錠又は施錠が可能な装置である。入場口開閉装置7は、第1読取装置4又はサーバ装置3から、開錠情報又は施錠情報を受信すると、被保護者の施設の入場口の開錠又は施錠を実行する。入場口開閉装置7は、被保護者の施設の入場口のドア部分に設置される。入場口開閉装置7は、入場口のドアの鍵機構そのものとして入場口に設置されてもよく、通常の鍵付のドアに外付けで設置されてもよい。入場口が自動ドアを備える場合、入場口開閉装置7は、自動ドアの開閉の制御を実行する装置である。入場口開閉装置7は、入場口の開錠のみを実行することとしてもよい。この場合、入場口のドアは、開いてから所定の時間が経過すると、閉じて施錠されるように設定されている。
【0032】
入場口開閉装置7は、例えば、制御部、RAM、ストレージ部、施錠解錠部、通信インタフェースを備え、それぞれ内部バスにより接続されていてもよい。なお、入場口開閉装置7は、第1読取装置4と一体になって構成されてもよい。この場合、入場口開閉装置7及び第1読取装置4が、同一の制御部を共有し、該制御部により制御されてもよい。
【0033】
なお、プログラムは、CD-ROMなどの記録媒体に記憶されていてもよい。この場合、記録媒体に記憶されたプログラムが、第1保護者端末1、第2保護者端末2、サーバ装置3、第1読取装置4、又は、第2読取装置5にインストールされて、所定の機能を実行することとしてもよい。あるいは、プログラムは、システム外部のコンピュータ装置から配信されてもよい。この場合、システム外部のコンピュータ装置から配信されたプログラムが、第1保護者端末1、第2保護者端末2、サーバ装置3、第1読取装置4、又は、第2読取装置5にインストールされて、所定の機能を実行することとしてもよい。
【0034】
なお、以下では、主に被保護者の施設が保育園である場合について説明する。
【0035】
[第1登録処理]
まず、第1の保護者と被保護者とを関連付けて記憶する第1登録処理について説明する。被保護者が保育園への入園が決まると、第1の保護者は、第1登録処理を実行する。図5は、本発明の実施の形態に係る第1登録処理のフローチャートを表す図である。
【0036】
まず、第1の保護者は、第1保護者端末1にダウンロードされたアプリケーションプログラム(以下、専用アプリという)を起動する。次に、第1保護者端末1は、施設識別情報及び第1保護者識別情報の入力を受け付ける(ステップS1)。施設識別情報は、被保護者の施設を識別可能な情報である。施設識別情報は、施設と関連付けて、サーバ装置3のストレージ部33に記憶されている。施設識別情報は、例えば、保育園の説明会などで第1の保護者に提供される。
【0037】
第1保護者識別情報は、第1の保護者を識別可能な情報であり、第1保護者端末に通知をする際に利用される情報であってもよい。第1保護者識別情報は、例えば、第1の保護者が利用するメールアドレスや電話番号であってもよい。ステップS1では、第1保護者識別情報として、メールアドレスが入力されることが好ましい。
【0038】
第1保護者端末1は、施設識別情報及び第1保護者識別情報をサーバ装置3に送信する(ステップS2)。サーバ装置3は、施設識別情報及び第1保護者識別情報を受信すると(ステップS3)、認証情報を生成する(ステップS4)。認証情報は、保護者をシステム10に登録する際に本人確認をするための情報である。認証情報は、ステップS4にて施設識別情報及び第1保護者識別情報を受信するごとに生成される。生成された認証情報は、施設識別情報及び第1保護者識別情報と関連付けてサーバ装置3に記憶される。
【0039】
サーバ装置3は、ステップS4にて生成した認証情報を、第1保護者端末1に送信し(ステップS5)、第1保護者端末1は、認証情報を受信する(ステップS6)。ステップS5では、ステップS4にて受信した第1保護者識別情報に対応する第1保護者端末に、認証情報を送信する。認証情報を受信すると、第1保護者端末1は、登録画面表示要求をサーバ装置3に送信する(ステップS7)。ステップS7では、第1の保護者がステップS6にて受信した認証情報と、第1保護者識別情報を第1保護者端末1に入力することで、登録画面表示要求が送信される。
【0040】
サーバ装置3は、登録画面表示要求を受信する(ステップS8)。ステップS8において、サーバ装置3は、受信した認証情報と第1保護者識別情報とが対応しているか否かを判定する。受信した認証情報と第1保護者識別情報とが対応している場合、サーバ装置3は、登録画面表示情報を第1保護者端末1に送信する(ステップS9)。
【0041】
第1保護者端末1は、登録画面表示情報を受信すると(ステップS10)、登録画面を表示画面に表示する(ステップS11)。第1の保護者が、表示された登録画面の内容に沿って第1保護者に関する第1保護者情報を入力することで、第1保護者端末1は、第1保護者に関する情報の入力を受け付ける(ステップS12)。第1保護者情報は、例えば、ログインID、パスワード、保護者の氏名、保護者の住所、続柄、勤務先、国籍等である。ログインIDは、ステップS1にて入力された第1保護者識別情報であってもよい。
【0042】
次に、第1の保護者が、表示された登録画面の内容に沿って被保護者に関する情報を入力することで、第1保護者端末1は、被保護者に関する被保護者情報の入力を受け付ける(ステップS13)。被保護者情報は、例えば、被保護者の氏名、性別、生年月日、入園日、兄弟区分、国籍等である。
【0043】
第1保護者端末1は、ステップS12及びS13にて入力された第1保護者情報及び被保護者情報をサーバ装置3に送信する(ステップS14)。サーバ装置3は、第1保護者情報及び被保護者情報を受信し(ステップS15)、ストレージ部33に第1保護者情報及び被保護者情報を登録する(ステップS16)。ステップS1~S16の処理により、第1登録処理が終了する。
【0044】
ステップS16では、サーバ装置3は、第1保護者情報及び被保護者情報を関連付けて記憶する。また、サーバ装置3は、第1保護者識別情報、被保護者を識別可能な情報、及び施設識別情報を関連付けて記憶してもよい。ステップS16の処理が実行されると、第1の保護者専用のページが生成され、専用アプリにおいて、第1の保護者は、第1の保護者専用のページを閲覧できるようになる。専用のページにおいて、第1の保護者は、施設の担当者と、施設端末又は第1保護者端末1から送信された被保護者に関する情報を共有できる。
【0045】
ステップS16を実行後、サーバ装置3は、ステップS3にて受信した施設識別情報に対応する保育園の端末に、ステップS16にて登録された第1保護者情報及び被保護者情報を送信してもよい。また、保育園の端末にて、保育者が、受信した被保護者が入園予定の被保護者であることを承認した後に、ステップS16の処理を実行してもよい。この場合、保育園の端末は、第1保護者情報及び被保護者情報を表示し、保育者の操作により、保育園の端末は、被保護者が入園予定の被保護者である旨の入力を受け付ける。保育園の端末から、承認が入力されるまでは、第1保護者端末1では、専用のページが閲覧できないこととしてもよい。
【0046】
本実施の形態に係るシステム10は、第1保護者端末1への操作により、被保護者情報の入力を受け付けるので、保育園の保育士による被保護者情報の入力の操作を省略することができる。これにより、保育士の負担を減少できるとともに、被保護者の情報として誤った情報が入力されることを防止できる。
【0047】
なお、第1登録処理において、同じ施設に対して複数の被保護者が登録される場合、登録する被保護者ごとに、ステップS13が繰り返し実行される。なお、ステップS12及びS13の処理は、順不同である。なお、ステップS3~S8の処理は、省略してもよい。
【0048】
[第2登録処理]
次に、第2の保護者を、被保護者又は第1の保護者と関連付けて記憶する第2登録処理について説明する。第2登録処理は、第1登録処理が実行された後に実行される。図6は、本発明の実施の形態に係る第2登録処理のフローチャートを表す図である。なお、以下では、第2の保護者は、いずれの被保護者又は第1の保護者とも関連付けられていないことを前提として説明する。
【0049】
まず、第1の保護者は、専用アプリを起動し、サーバ装置3にアクセスすることで、システム10にログインする。また、第1の保護者は、第1保護者端末1から、ウェブブラウザを経由してサーバ装置3にアクセスすることで、システム10にログインしてもよい。システム10にログインする際には、予め登録されているログインIDとパスワードの入力が要求されてもよい。
【0050】
次に、第1保護者端末1は、第1保護者端末への操作に応じて、第2の保護者を識別可能な第2保護者識別情報の入力を受け付ける(ステップS21)。第2保護者識別情報は、第2保護者端末に通知をする際に利用される情報であってもよい。第2保護者識別情報は、例えば、第1保護者識別情報と同様の情報である。ステップS21では、第1保護者識別情報として、メールアドレスが入力されることが好ましい。
【0051】
次に、第1保護者端末1は、権限情報の入力を受け付ける(ステップS22)。権限情報は、第2の保護者がシステム10の各種機能について、操作のできる範囲やアクセス可能な範囲の制限に関する情報を示す。権原情報は、第1の保護者、又は、第1の保護者と関連付けられた被保護者に対して、第2の保護者ごとに設定可能である。権原情報により、第2の保護者が、被保護者の施設への入場又は被保護者の施設からの退場に付き添うことが可能な保護者であるか、後述の送迎登録処理を実行できるか、各種機能について、表示及び/又は入力できるか等を設定できる。システム10の各種機能については、後述する。なお、被保護者の送迎には、被保護者の施設への入場に付き添うことのみの場合も含まれ、また、被保護者の施設からの退場に付き添うことのみの場合も含まれる。
【0052】
例えば、ステップS22において、権原情報として被保護者の施設への送迎が可能な保護者であることを入力すると、ステップS21にて入力された第2保護者識別情報に対応する第2の保護者が、被保護者の施設への送迎が可能な保護者である旨が入力される。以下では、権原情報として被保護者の施設への送迎が可能な保護者であると設定された保護者を送迎可能者と表す場合がある。
【0053】
ステップS21及びS22にて情報が入力されると、第1保護者端末は、第2保護者識別情報及び権限情報をサーバ装置3に送信する(ステップS23)。ステップS23では、第1保護者識別情報及び被保護者を特定可能な情報が送信されてもよい。サーバ装置3は、第2保護者識別情報及び権限情報を受信する(ステップS24)。次に、サーバ装置3は、第2の保護者を登録するための登録画面情報を第1保護者端末1に送信する(ステップS25)。
【0054】
第1保護者端末1は、登録画面情報を受信し、表示画面に登録画面が表示される(ステップS26)。第1の保護者が、表示された登録画面の内容に沿って第2保護者に関する第2保護者情報を入力することで、第1保護者端末1は、第2保護者に関する情報の入力を受け付ける(ステップS27)。第2保護者情報は、例えば、ログインID、保護者の氏名、保護者の住所、続柄、勤務先、国籍等である。ログインIDは、ステップS21にて入力された第2保護者識別情報であってもよい。
【0055】
第1保護者端末1は、ステップS27にて入力された第2保護者情報をサーバ装置3に送信する(ステップS28)。サーバ装置3は、第2保護者情報を受信し(ステップS29)、ストレージ部33に第2保護者情報を登録する(ステップS30)。ステップS30では、サーバ装置3は、第2保護者情報と、第1保護者情報及び/又は被保護者情報と、権限情報とを関連付けて記憶する。これにより、システム10は、第2の保護者を、被保護者又は第1の保護者と関連付けて記憶できる。また、サーバ装置3は、第2保護者識別情報、第1保護者識別情報、被保護者を識別可能な情報、権原情報、及び施設識別情報を関連付けて記憶してもよい。
【0056】
ステップS30の処理が実行されると、第2の保護者専用のページが生成される。専用のページでは、対応する被保護者に関する情報が表示される。また、専用のページでは、第2の保護者に設定された権限情報に応じて、各種情報の表示及び入力が可能である。専用のページにおいて、第2の保護者は、施設の担当者と、施設端末、第1保護者端末1又は第2保護者端末2から送信された被保護者に関する情報を共有できる。第2の保護者は、以下のステップS31~S38の処理を実行することで、専用アプリにおいて、第2の保護者専用のページを表示できるようになる。
【0057】
ステップS30を実行すると、サーバ装置3は、認証情報を生成する(ステップS31)。認証情報は、ステップS29にて第2保護者情報を受信するごとに生成される。ステップS31では、サーバ装置3は、複数の認証情報を生成してもよい。例えば、サーバ装置3は、認証情報として、第2の保護者がシステム10にログインするための招待コードとパスワードを生成する。生成された認証情報は、第2の保護者と関連付けられて、サーバ装置3に記憶される。
【0058】
サーバ装置3は、ステップS31にて生成した認証情報を、第2保護者端末2に送信し(ステップS32)、第2保護者端末2は、認証情報を受信する(ステップS33)。ステップS32では、ステップS24にて受信した第2保護者識別情報に対応する第2保護者端末に、認証情報を送信する。認証情報が複数生成された場合、サーバ装置3は、第2保護者端末2に第1の認証情報と第2の認証情報を異なる手段で送信してもよい。例えば、サーバ装置3は、第2の保護者のメールアドレスに招待コード、第2の保護者のSMSにパスワードをそれぞれ送信してもよい。
【0059】
ステップS32の処理は、ステップS24により第2保護者識別情報の入力を受け付けたことに応じて、サーバ装置3がステップS24にて受信した第2保護者識別情報に対応する第2の保護者が操作する第2保護者端末2にて、対応する被保護者に関する情報を表示可能とするための情報を、第2保護者端末2へ送信する処理である。対応する被保護者に関する情報を表示可能とするための情報は、例えば、認証情報である。
【0060】
第2保護者端末2が認証情報を受信すると、第2の保護者は専用アプリを起動する。そして、第2保護者端末2は、第2の保護者専用のページを表示するための表示要求をサーバ装置3に送信する(ステップS34)。ステップS34では、第2の保護者がステップS33にて受信した認証情報を第2保護者端末2に入力することで、表示要求が送信される。
【0061】
サーバ装置3は、表示要求を受信する(ステップS35)。ステップS35において、サーバ装置3は、受信した認証情報(例えば、招待コードとパスワード)が対応しているか否かを判定する。受信した認証情報が対応している場合、サーバ装置3は、認証情報に対応する第2の保護者の専用ページ情報を第2保護者端末2に送信する(ステップS36)。第2保護者端末2は、専用ページ情報を受信し(ステップS37)、専用ページを表示画面に表示する(ステップS38)。ステップS21~S38の処理により、第2登録処理が終了する。
【0062】
なお、サーバ装置3がステップS25を実行する前に、サーバ装置3は、ステップS24にて受信した第2保護者識別情報が、既にシステム10に登録されているか否かを判定してもよい。判定の結果、第2保護者識別情報が登録されている場合、既にシステムに登録されている旨を示す情報を第1保護者端末1に送信してもよい。判定の結果、第2保護者識別情報が登録されていない場合、ステップS25が実行されてもよい。
【0063】
なお、ステップS4~S8、S31~S38における本人の認証に関する処理は、上記の態様に限定されず、公知の認証に関する処理を採用できる。
【0064】
なお、ステップS23~S26の処理は、省略してもよい。このとき、ステップS28及びS29では、第2保護者識別情報、第2保護者情報、及び権限情報が送受信される。つまり、システム10は、第2保護者識別情報の入力を受け付けたことに応じて、被保護者の施設への入場又は退場に付き添うことが可能な第2の保護者を、被保護者又は第1の保護者と関連付けて記憶してもよい。ステップS30の処理は、S35の処理の後に実行されてもよい。
【0065】
なお、第2の保護者が既にサーバ装置3に登録されていた場合、第2登録処理は以下のように実行できる。第2の保護者が既にサーバ装置3に登録され、第2登録処理が実行される場合とは、例えば、第2の保護者の長男が保育園を利用していて、次男が新しく該保育園に入園する場合があげられる。この場合、まず、ステップS21~S24の処理が実行される。ステップS24を実行後、ステップS30の処理が実行される。ステップS30では、ストレージ部33に登録されている第2保護者情報と、新しく登録する被保護者情報とが関連付けて記憶される。ステップS30を実行後、ステップS34~S38の処理が実行される。ステップS34では、第2保護者端末2は、登録されている第2の保護者の認証情報、又は、ログインID及びパスワードの入力を受け付ける。
【0066】
[送迎登録処理]
次に、被保護者の施設への入場の付き添い、又は、被保護者の施設からの退場の付き添いを担当する第2の保護者を登録する送迎登録処理について説明する。送迎登録処理は、第2登録処理が実行された後に実行される。図7は、本発明の実施の形態に係る送迎登録処理のフローチャートを表す図である。
【0067】
まず、第1の保護者は、専用アプリを起動し、サーバ装置3にアクセスすることで、システム10にログインする。システム10へのログインは、第2登録処理と同様である。次に、第1保護者端末1は、送迎入力要求をサーバ装置3に送信する(ステップS51)。送迎入力要求には、第1保護者の情報、又は、送迎をする被保護者の情報が含まれる。
【0068】
サーバ装置3は、送迎入力要求を受信すると(ステップS52)、被保護者の送迎が可能な保護者である送迎可能者を特定する(ステップS53)。ステップS53では、第1の保護者、及び、送迎が可能である権限情報と関連付けられた第2の保護者であって、被保護者又は第1の保護者と関連付けて記憶された第2の保護者が特定される。つまり、送迎可能者は、第2の保護者を含む場合がある。
【0069】
サーバ装置3は、ステップS53で特定した送迎可能者に関する情報を含む送迎入力画面情報を、第1保護者端末1に送信する(ステップS54)。第1保護者端末1は、送迎入力画面情報を受信すると(ステップS55)、表示画面に送迎入力画面を表示する(ステップS56)。
【0070】
ステップS56では、表示画面にステップS53で特定された送迎可能者が表示される。第1の保護者が、第1保護者端末1において、表示された送迎可能者から、所定の期間内において被保護者の施設への入場に付き添う、又は、被保護者の施設からの退場に付き添う送迎者を入力することで、第1保護者端末1は、送迎者の入力を受け付ける(ステップS57)。ステップS57の処理は、サーバ装置3に送迎可能者として記憶された第2の保護者であって、ステップS57の処理を実行する第1保護者端末1を操作する第1の保護者に対応する第2の保護者について、被保護者の送迎をする第2の保護者としての入力を受け付ける処理である。
【0071】
ステップS57では、第1保護者端末1は、送迎者である第2の保護者だけでなく、付き添いが被保護者の施設の入場であるか又は被保護者の施設からの退場であるかを示す情報や、該入場又は該退場を行う送迎時刻情報の入力を受け付けてもよい。
【0072】
なお、「所定の期間」とは、例えば、施設の稼働日、7時~12時や15時~18時といった所定の時間等の期間である。第1の保護者は、1日ごとの施設の稼働日を所定の期間の1つの単位として入力することができる。また、ステップS57において、第1の保護者は、1週間や1か月などの複数の日ごと、毎週火曜日などの曜日ごとについて、所定の期間内において被保護者の施設への入場に付き添う、又は、被保護者の施設からの退場に付き添う送迎者を入力してもよい。
【0073】
第1保護者端末1は、ステップS57にて送迎者の入力を受け付けると、送迎者に関する送迎者情報をサーバ装置3に送信する(ステップS58)。送迎者情報には、被保護者を識別可能な情報、及び、該被保護者を送迎する保護者識別情報が含まれる。また、送迎者情報には、付き添いが被保護者の施設の入場であるか又は被保護者の施設からの退場であるかを示す情報や、該入場又は該退場を行う送迎時刻情報が含まれていてもよい。
【0074】
サーバ装置3は、送迎者情報を受信すると(ステップS59)、ストレージ部33に送迎者情報を登録する(ステップ60)。ステップS51~S60の処理により、送迎登録処理が終了する。
【0075】
ステップS60では、サーバ装置3は、被保護者情報(又は被保護者を識別可能な情報)と送迎者情報とを関連付けて記憶する。具体的には、サーバ装置3は、被保護者情報(又は被保護者を識別可能な情報)と、送迎者である第1保護者識別情報又は第2保護者識別情報と、被保護者が入場するのか又は退場するのかという情報と、該入場又は該退場を行う送迎時刻情報とを関連付けて記憶する。
【0076】
なお、上記では、第1保護者端末1にて、ステップS51、S55~58の処理が実行される態様について説明したが、送迎者を登録可能に設定された第2保護者端末2にて、上記処理が実行されてもよい。
【0077】
なお、システム10の第1の保護者は、所定の期間内において、送迎者登録処理を実行する保護者であって、後述の表示処理を実行する保護者以外の保護者としてもよい。また、システム10の第2の保護者は、所定の期間内において、送迎者登録処理を実行する保護者以外の保護者であって、後述の表示処理を実行する保護者としてもよい。つまり、システム10において、同一の保護者が操作する端末が、第2保護者端末2として機能することもあるし、第1保護者端末1として機能することもある。
【0078】
なお、ステップS57にて入力される送迎者は、同じ日における、被保護者の施設への入場の付き添い、又は、被保護者の施設からの退場の付き添いで、異なる保護者であってもよい。例えば、被保護者の施設への入場の付き添いを第1の保護者、被保護者の施設からの退場の付き添いを第2の保護者としてもよく、その逆であってもよい。また、被保護者の施設への入場の付き添いと、被保護者の施設からの退場の付き添いとを、それぞれ異なる第2の保護者としてもよい。
【0079】
[表示処理]
次に、第2保護者端末2において、表示処理について説明する。表示処理は、施設へ入場するための入場情報を表示する処理、及び、被保護者の施設への入場又は退場を登録する処理を含む。表示処理は、送迎登録処理が実行された後に実行される。また、表示処理は、第2の保護者が被保護者を保育園に入場(登園ともいう)又は保育園から退場(降園ともいう)させるために、第2の保護者が保育園に到着した際に実行される。図8は、本発明の実施の形態に係る表示処理のフローチャートを表す図である。
【0080】
まず、第2の保護者は、専用アプリを起動し、サーバ装置3にアクセスすることで、システム10にログインする。システム10へのログインは、第2登録処理と同様である。次に、第2保護者端末2は、入場又は退場をする被保護者の入力を受け付ける(ステップS101)。ステップS101では、第2保護者端末2の表示画面に、二次元コード(入場情報)を表示するためのアイコンが表示され、該アイコンを選択により入力することで、被保護者の入力ができる画面が表示されてもよく、該アイコンを選択により入力することで、被保護者が入力されてもよい。次に、第2保護者端末2は、保育園へ入場するための入場情報を表示することを要求する表示要求を、サーバ装置3に送信する(ステップS102)。表示要求には、例えば、被保護者に関する情報、第2の保護者に関する情報、及び、時刻情報が含まれる。
【0081】
サーバ装置3は、表示要求を受信すると(ステップS103)、第2の保護者が所定の期間における送迎者として登録されているか否かを判定する(ステップS104)。ステップS104では、サーバ装置3は、表示要求に含まれる被保護者に関する情報及び時刻情報をもとに、サーバ装置3に登録された所定の期間内における該被保護者の送迎者に関する情報を特定する。そして、サーバ装置3は、所定の期間内における送迎者として登録された保護者が、表示要求に含まれる第2の保護者に関する情報に対応する保護者と一致するかを判定する。
【0082】
第2の保護者が所定の期間における送迎者として登録されていない場合(ステップS104にてNO)、第2保護者端末2は、エラー情報を出力する(ステップS105)。該エラー情報は、被保護者の送迎者として登録されていない旨を出力するための情報である。ステップS105では、例えば、エラー情報が表示画面に表示される。また、第2保護者端末2は、エラー情報を表示後、専用アプリのログイン後の画面に遷移してもよい。一方、第2の保護者が所定の期間における送迎者として登録されている場合(ステップS104にてYES)、サーバ装置3は、入場情報を生成する(ステップS106)。
【0083】
入場情報は、ステップS106において、毎回新たなものが生成される。同じ第1の保護者、又は、同じ第2の保護者であっても、ステップS106を実行するごとに、生成される入場情報の内容(例えば、二次元コードの形状)が異なる。生成された入場情報は、被保護者と関連付けられてサーバ装置3に記憶される。入場情報は、被保護者を識別可能な情報、第2保護者識別情報、又は、第2保護者に対応する第1保護者識別情報を含んでいてもよい。
【0084】
入場情報が生成されると、サーバ装置3は、該入場情報を第2保護者端末2に送信する(ステップS107)。ステップS107の処理は、ステップS57にて送迎者の入力を受け付けた後に、第2保護者端末2に、入場情報を送信する処理である。
【0085】
第2保護者端末2は、入場情報を受信すると(ステップS108)、表示画面に入場情報を表示する(ステップS109)。第2の保護者は、入場情報が表示された表示画面を第1読取装置4にかざす。これにより、第1読取装置4は、入場情報を読み取る(ステップS110)。第1読取装置4は、読み取った読取情報をサーバ装置3に送信し(ステップS111)、サーバ装置3は、読取情報を受信する(ステップS112)。読取情報は、入場情報を含む。また、読取情報は、ステップS110が実行された時刻に関する時刻情報を含んでいてもよい。
【0086】
サーバ装置3は、受信した読取情報がステップS106において生成された入場情報を含んでいるか否かを判定する。また、サーバ装置3は、ステップS106において入場情報を生成した時刻から、所定の時間内であるか否かを判定してもよい。判定の結果、受信した読取情報がステップS106において生成された入場情報を含む場合、サーバ装置3は、開錠情報を第1読取装置4に送信する(ステップS113)。第1読取装置4は、開錠情報を受信すると(ステップS114)、入場口開閉装置7に開錠情報を送信する(ステップS115)。入場口開閉装置7は、開錠情報を受信すると、入場口を開錠する。つまり、システム10は、第1読取装置4により、入場情報が読み取られると、入場口を開錠することができる。なお、ステップS113にて、サーバ装置3は開錠情報を入場口開閉装置7に送信してもよい。
【0087】
ステップS115の処理により、入場口が開錠するため、第2の保護者は保育園内に入場する。次に、第2保護者端末2は、再度、表示画面に入場情報を表示する(ステップS116)。ステップS116で表示される入場情報は、ステップS109で表示される入場情報と同じ情報である。例えば、入場情報として、同じ二次元コードが使用されてもよい。
【0088】
第2の保護者は、入場情報が表示された表示画面を第2読取装置5にかざす。これにより、第2読取装置5は、入場情報を読み取る(ステップS117)。第2読取装置5は、読み取った読取情報をサーバ装置3に送信する(ステップS118)。読取情報は、入場情報を含む。また、読取情報は、ステップS117が実行された時刻に関する時刻情報を含んでいてもよい。サーバ装置3は、読取情報を受信すると(ステップS119)、ストレージ部33に被保護者の施設への入場が完了したこと、又は、被保護者の施設からの退場が完了したことの登録をする(ステップS120)。ステップS101~S120の処理により、表示処理は終了する。
【0089】
ステップS120では、サーバ装置3は、被保護者を識別可能な情報と、被保護者の施設への入場が完了したことを示す入場完了情報又は被保護者の施設からの退場が完了したことを示す退場完了情報と、時刻情報とを関連付けて記憶する。時刻情報は、ステップS117にて入場情報が読み取られた時刻、ステップS118にて入場情報が送信された時刻、又は、ステップS119にて入場情報が受信された時刻である。
【0090】
ステップS120で記憶される被保護者を識別可能な情報に対応する被保護者は、第2の保護者に対応する被保護者、又は、第2の保護者を入場可能にした第1の保護者に対応する被保護者である。第2読取装置5は、入場情報から、被保護者を特定可能な情報を読み取ることができる。なお、被保護者の施設への入場が完了したこと、又は、被保護者の施設からの退場が完了したことの登録は、第2読取装置5にて実行されてもよい。
【0091】
保育園において、被保護者の保育時間は登園から降園までの時間である。保育時間は、保育料の算定の基準となる時間であるため、正確に管理されることが望まれる。ステップS120の処理により、被保護者の施設への入場した時間又は施設から退場した時間を正確に管理することができる。そのため、システム10は、被保護者の施設の滞在時間を算出することができる。
【0092】
なお、ステップS120では、ステップS117における入場情報の読み取りが、所定の被保護者について、同じ日付における1回目の読取であれば、サーバ装置3は、入場完了情報を記憶する。また、ステップS117における入場情報の読み取りが、所定の被保護者について、同じ日付における2回目の読取であれば、サーバ装置3は、退場完了情報を記憶する。或いは、ステップS120では、ステップS117における入場情報の読み取りが、所定の第1時間(例えば、7時~12時)における読取であれば、サーバ装置3は、入場完了情報を記憶してもよい。また、ステップS117における入場情報の読み取りが、所定の第2時間(例えば、12時以降)における読取であれば、サーバ装置3は、退場完了情報を記憶してもよい。
【0093】
なお、ステップS117において、第2読取装置5にて入場情報が読み取られると、又は、第2読取装置5にて入場情報が読み取られてから所定の時間(例えば、5分)が経過すると、ステップS108にて受信した入場情報を第1読取装置4に読み取らせても、入場口の開錠は実行されない。つまり、ステップS113~S115の処理は実行されない。これにより、施設へ入場する人を制限することができるので、セキュリティを担保できる。
【0094】
なお、ステップS106から所定の期間(例えば、1時間)に、ステップS109以降の処理が実行されない場合、生成された入場情報を第1読取装置4に読み取らせても、入場口の開錠は実行されなくてもよく、生成された入場情報を第2読取装置5に読み取らせても、入場又は退場の登録がされなくてもよい。例えば、入場情報を生成した当日に、ステップS110、S117を行わなかった場合、翌日、生成された入場情報を第1読取装置4、又は、第2読取装置5に読み取らせても、ステップS113~S115、又はステップS120の処理は実行されない。これにより、所定の期間において、施設へ入場する人を制限することができるので、セキュリティを担保できる。
【0095】
なお、上記では、第2保護者端末2にて、ステップS101、S102、S105、S108、S109、S116の処理が実行される態様について説明したが、送迎者として登録された第1保護者端末1にて、上記処理が実行されてもよい。つまり、第1保護者端末1でも同様に、第1の保護者が被保護者を施設に入場又は施設から退場させるために、第1の保護者が施設に到着した際に、表示処理が実行され得る。
【0096】
なお、ステップS51の処理、及び/又は、ステップS101の処理は、所定の期間(例えば、処理を実行する当日)において被保護者に関する所定の情報をサーバ装置3に登録することで、実行できることとしてもよい。被保護者に関する所定の情報は、例えば、送迎される被保護者の体調に関する情報である。
【0097】
なお、ステップS101又はS102の処理は、所定の条件が満たされることに応じて、実行できるように制御されてもよい。例えば、所定の条件としては、送迎登録処理が実行されたこと、被保護者に関する所定の情報が入力されたこと、表示処理を実行する保護者が送迎者として登録されたこと、送迎時刻から所定の時間内であること等があげられる。ステップS101又はS102の処理を実行するための所定の条件を満たさない場合、例えば、第2保護者端末2において、二次元コードを表示するためのアイコンが表示されなくてもよく、二次元コードを表示するためのアイコンを選択できないようにしてもよく、該アイコンを選択後、エラー画面が表示されるようにしてもよい。
【0098】
なお、上記では、第2保護者端末2にて、ステップS102における表示要求をサーバ装置3に送信し、入場情報が第2保護者に送信される態様について説明した。この構成に代えて、第1保護者端末1において、送迎登録処理によって送迎者の登録をすると、サーバ装置3から、登録された送迎者に対応する第2保護者端末2に自動的に入場情報を送信することとしてもよい。サーバ装置3は、所定の時刻になると、登録された送迎者に対応する第2保護者端末2に入場情報を送信してもよい。所定の時刻とは、ステップS57にて入力された送迎時刻情報に対応する時刻であり、送迎時刻でもよく、送迎時刻から10分前の時刻であってもよい。
【0099】
なお、第2保護者端末2を操作する第2の保護者が、送迎者又は送迎可能者として登録されていない場合、ステップS101にて、第2保護者端末2において、被保護者の入力の受け付けができないようにしてもよい。例えば、サーバ装置3は、ステップS101の処理の前に、ステップS60にて登録された送迎者情報から、送迎時刻情報を特定する。サーバ装置3は、送迎時刻情報に対応する送迎時刻から所定の時間内(例えば、送迎時刻の前後1時間の間)に、送迎者に対応する第1保護者端末1又は第2保護者端末2においてステップS101の処理が実行できるように制御してもよい。なお、所定の時間は、被保護者の施設ごとに、設定ができる。例えば、施設Aでは、所定の時間を送迎時刻の1時間前からとしてもよく、施設Bでは、所定の時間を設けないとしてもよい。
【0100】
なお、システム10は、ステップS60にて記憶された送迎時刻情報について、ステップS120にて入場の登録がされた後は、第1保護者端末1又は第2保護者端末2の入力によって、送迎時刻情報を変更できないようにしてもよい。この場合、送迎時刻情報の変更は、施設の担当者が操作する施設端末からの入力によって可能としてもよい。
【0101】
なお、ステップS104では、サーバ装置3は、第2の保護者が送迎可能者として登録されているか否かを判定することとしてもよい。つまり、ステップS107の処理は、サーバ装置3のストレージ部33に送迎可能者として記憶された第2の保護者であって、ステップS57において入力を受け付ける第1保護者端末1を操作する第1の保護者に対応する第2の保護者が操作する第2保護者端末2に、入場情報を送信する処理であってもよい。
【0102】
なお、ステップS57では、送迎者の入力を省略して、付き添いが被保護者の施設の入場であるか又は被保護者の施設からの退場であるかを示す情報、及び/又は、該入場又は該退場を行う送迎時刻情報の入力を受け付けるものであってもよい。ステップS57において、送迎者の入力を省略する場合、ステップS60では、全ての送迎可能者が所定の期間における送迎者として、サーバ装置3に登録されてもよい。また、ステップS57において、付き添いが被保護者の施設の入場か、又は施設からの退場かに応じて、入力を受け付ける内容を変更してもよい。例えば、付き添いが被保護者の施設への入場の場合、ステップS57にて、送迎者の入力を省略できる。付き添いが被保護者の施設への入場の場合、表示処理において、ステップS104では、サーバ装置は、ステップS101にて入力された被保護者について、第2の保護者が送迎可能者として登録されているか否かを判定することとしてもよい。
【0103】
なお、システム10は、第2読取装置5を備えなくてもよい。この場合、ステップS110にて、第1読取装置4が入場情報を読み取ると、第1読取装置4にて、ステップS117及びS118が実行される。
【0104】
なお、同一の施設、第1の保護者及び第2の保護者に関連付けて、第1の被保護者と第2の被保護者が関連付けて記憶されている場合、第1の被保護者と第2の被保護者について、ステップS117の入場情報の読み取りによって、同時に施設への入場が完了したこと、又は、施設からの退場が完了したことをサーバ装置3に登録できるようにしてもよい。
【0105】
同一の施設、第1の保護者及び第2の保護者に関連付けて、第1の被保護者と第2の被保護者が関連付けて記憶されている場合、ステップS101において、第2保護者端末は入場又は退場を登録する被保護者を選択できるようにしてもよい。例えば、ステップS101において、第2保護者端末2の表示画面に第1の被保護者に対応するアイコンと第2の被保護者に対応するアイコンとが表示され、アイコンを選択することで、入場又は退場を登録する被保護者を入力できる。第2保護者端末2では、アイコンを選択する度に、ステップS102~S109の処理が実行され、異なる入場情報が表示されてもよい。例えば、ステップS101において、第1の被保護者が選択された場合は、ステップS120では、該第1の被保護者のみ入場又は退場の登録がされ、ステップS101において、第1の被保護者及び第2の被保護者が選択された場合は、ステップS120では、該第1の被保護者及び該第2の被保護者の入場又は退場の登録がされる。
【0106】
なお、システム10は、所定の条件を満たした場合に、サーバ装置3から、被保護者と関連付けられた第1の保護者が操作する第1保護者端末1、及び/又は、被保護者若しくは第1の保護者と関連付けられた第2の保護者が操作する第2保護者端末2に、被保護者が施設への入場がされていない旨又は被保護者が施設から退場されていない旨を示す情報を送信してもよい。例えば、所定の条件とは、予め設定された時刻(例えば、9:30や18:30)、登録された送迎時刻、又は登録された送迎時刻から所定の時間内に、入場又は退場の登録がされていないことである。所定の条件は、上記に加え、保護者より所定の連絡(例えば、施設への欠席、遅刻等の連絡)がされていないこととしてもよい。これにより、例えば、被保護者が施設に入場しないまま放置される事故を防止することができる。また、施設の担当者が保護者に対して連絡する負担を減らすことができる。
【0107】
なお、第1保護者端末1での情報の入力の受付、情報の送受信の処理は、第1保護者端末1の制御部11にて実行される。また、サーバ装置3での情報の受信(又は、情報の入力の受付)、情報の送信、情報の特定、情報の生成の処理は、サーバ装置3の制御部31にて実行される。また、第2保護者端末2での情報の入力の受付、情報の送受信の処理は、第2保護者端末2の制御部にて実行される。また、第1読取装置4での情報の送受信の処理は、第1読取装置4の制御部41にて実行される。また、第2読取装置5での情報の送信の処理は、第2読取装置5の制御部にて実行される。
【0108】
なお、システム10は、表示装置を備えていてもよい。表示装置は、第2読取装置5の近傍に設置されてもよく、被保護者の目線に合わせた位置に設置されてもよい。サーバ装置3は、ステップS119にて、第2読取装置5で読み取られた入場情を受信すると、或いは、第2読取装置5は、ステップS117にて入場情報を読み取ると、表示装置に所定の情報が表示されるように制御してもよい。表示装置に表示される所定の情報は、被保護者の氏名、誕生日等の被保護者の属性によって変化してもよく、日付、天気、気温、時間等によって変化してもよく、登園又は降園に応じて変化してもよい。所定の情報として、例えば、被保護者が登園する際には「おはよう、花子ちゃん」と表示されてもよく、被保護者が降園する際には「さようなら、太郎くん」と表示されてもよく、被保護者が誕生日であれば「次郎ちゃん、誕生日おめでとう!」と表示されてもよい。
【0109】
なお、入場情報は、情報を伝達するための電気的信号、又は、光学的信号によって出力されてもよい。この場合、第1読取装置4及び第2読取装置5は、受信部を備えることが好ましい。例えば、ステップS109、S110、又は、ステップS116、S117において、第2保護者端末2は赤外線送信、Bluetooth(登録商標)等によって、入場情報を第1読取装置4又は第2読取装置5に送信してもよい。第1読取装置4又は第2読取装置5は、受信部によって、入場情報を受信できる。
【0110】
なお、システム10は、施設端末から第1保護者端末1又は第2保護者端末2へ、テキスト又は動画像の送信ができる機能、或いは、施設端末と、第1保護者端末1又は第2保護者端末2との間で、テキスト又は動画像をやり取りできる機能を備えていてもよい。なお、システム10は、施設端末から、該施設識別情報に対応する複数の第1保護者端末1又は複数の第2保護者端末2へ、一斉にテキスト又は動画像の送信ができる機能を備えていてもよい。
【0111】
なお、システム10は、施設から被保護者又は第1の保護者に対して、保育料や延長保育料等の利用料、おむつ代等の雑費を請求することができる機能を備えていてもよい。システム10は、施設から請求の要求を受け付けると、請求に関する情報を第1保護者端末1又は第2保護者端末2に送信する。第1保護者端末1又は第2保護者端末2の操作により、事前に登録された銀行口座から振り込みが実行されてもよく、電子決済が実行されてもよい。
【0112】
本発明によれば、被保護者の保護をする第1の保護者が操作する第1保護者端末において、所定の期間内において被保護者の施設への入場又は被保護者の施設からの退場に付き添う第2の保護者の入力を受け付けた後に、第2の保護者が操作する第2保護者端末に、施設へ入場するための入場情報を送信するため、被保護者の送迎について、複数の保護者がシステムを利用できる。
【0113】
本発明によれば、システムに記憶された第2の保護者であって、入力を受け付ける第1保護者端末を操作する第1の保護者に対応する第2の保護者について、被保護者の施設への入場又は被保護者の施設からの退場に付き添う第2の保護者としての入力の受け付けが可能なものである、又は、システムに記憶された第2の保護者であって、入力を受け付ける第1保護者端末を操作する第1の保護者に対応する第2の保護者が操作する第2保護者端末に、入場情報の送信が可能なものであるため、事前にシステムに登録された保護者についてのみ、被保護者への入場を行うことができる。このため、被保護者の施設に入場できる保護者を制限し、施設のセキュリティが向上する。
【0114】
また、複数の保護者がシステムを利用することを目的として、システムが識別情報の入力を受け付けたことに応じて、該識別情報に対応する第2の保護者が操作する第2保護者端末にて、対応する被保護者に関する情報を表示可能とするための情報を、第2保護者端末へ送信することが好ましい。また、システムが識別情報の入力を受け付けたことに応じて、記憶手段が、被保護者の施設への入場又は退場に付き添うことが可能な第2の保護者を、被保護者又は第1の保護者と関連付けて記憶することが好ましい。
【0115】
本発明によれば、施設の外側に設置された第1読取装置により、入場情報が読み取られると、入場口を開錠するため、施設の担当者が入場口を開錠する際に送迎者を確認する負担を軽減させることができる。本発明によれば、施設の内側に設置された第2読取装置により、入場情報が読み取られると、被保護者の施設への入場が完了したこと、又は、被保護者の施設からの退場が完了したことの登録をするため、被保護者の施設の滞在時間を正確に管理できる。
【符号の説明】
【0116】
1 第1保護者端末 2 第2保護者端末 3 サーバ装置
4 第1読取装置 5 第2読取装置 6 通信ネットワーク
7 入場口開閉装置
11 制御部 12 RAM 13 ストレージ部
14 入力部 15 表示部 16 通信インタフェース
31 制御部 32 RAM 33 ストレージ部 34 通信インタフェース
41 制御部 42 RAM 43 ストレージ部
44 読取部 45 通信インタフェース

【要約】
【課題】
本発明は、被保護者の保護をする保護者が、被保護者が滞在する施設へ入場するための新規なシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】
少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムである。システムは、被保護者の保護をする第1の保護者が操作する第1保護者端末において、所定の期間内において被保護者の施設への入場又は被保護者の施設からの退場に付き添う第2の保護者の入力を受け付ける第1受付手段と、第1受付手段にて入力を受け付けた後に、第2の保護者が操作する第2保護者端末に、施設へ入場するための入場情報を送信する第1送信手段とを備える。
【選択図】 図8
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8