(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-23
(45)【発行日】2024-05-31
(54)【発明の名称】混合液微粒子化装置および燃料供給装置
(51)【国際特許分類】
B05B 7/32 20060101AFI20240524BHJP
B01F 25/452 20220101ALI20240524BHJP
B01F 25/72 20220101ALI20240524BHJP
B01F 23/45 20220101ALI20240524BHJP
B01F 35/75 20220101ALI20240524BHJP
B01F 35/71 20220101ALI20240524BHJP
F23G 5/033 20060101ALI20240524BHJP
B01F 101/34 20220101ALN20240524BHJP
【FI】
B05B7/32
B01F25/452
B01F25/72
B01F23/45
B01F35/75
B01F35/71
F23G5/033 Z
B01F101:34
(21)【出願番号】P 2023031353
(22)【出願日】2023-03-01
【審査請求日】2023-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】523075844
【氏名又は名称】セブンシーズテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100172225
【氏名又は名称】高松 宏行
(72)【発明者】
【氏名】鳴尾 道人
【審査官】清水 晋治
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-247080(JP,A)
【文献】実開昭56-172325(JP,U)
【文献】特開2018-183716(JP,A)
【文献】特開2012-179518(JP,A)
【文献】登録実用新案第3160437(JP,U)
【文献】特開2013-086084(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 1/00-3/18
7/00-9/08
B01F 21/00-25/90
35/00-35/95
101/34
F23G 5/033
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種の液体が混合された混合液を微粒子化する混合液微粒子化装置であって、
一端側から他端側に貫通して延びた前記混合液の供給路を有する供給側半体と、
一端面に開口して前記供給側半体の前記他端側が取り付けられたボア部と前記ボア部に繋がり前記供給路より内径の大きい内部空間形状を有する膨張室および前記膨張室から他端面に貫通して延びた吐出路を有する吐出側半体と、
前記ボア部内の前記供給路と前記膨張室とを仕切る仕切り位置に位置し、前記供給路より小さい内径を有する貫通孔によって前記供給路と前記膨張室を連通させる絞り体と、を備え、
前記絞り体は、前記吐出側半体の内部において、前記供給側半体の前記他端と前記吐出側半体の内壁の一部とによって挟持された状態で前記仕切り位置に位置する、混合液微粒子化装置。
【請求項2】
前記供給側半体の前記他端側の外周面に形成された雄螺子が、前記ボア部の内周面に形成された雌螺子に螺合されることで、前記供給側半体が前記ボア部内に取り付けられ、前記絞り体は、前記供給側半体が前記ボア部内に取り付けられる操作によって、前記吐出側半体と前記供給側半体との間に縁部が挟持される、請求項1に記載の混合液微粒子化装置。
【請求項3】
前記絞り体は前記貫通孔の内径が異なる複数のものが予め用意されており、そのうちの一つまたは複数が選択的に前記供給路と前記膨張室を仕切る位置に取り付けられる、請求項2に記載の混合液微粒子化装置。
【請求項4】
請求項1に記載の混合液微粒子化装置と、
燃料を含む複数の液体が混合された混合燃料を前記混合液微粒子化装置の前記供給路に圧送する圧送ポンプと、を備え、
前記混合液微粒子化装置によって微粒子化された前記混合燃料を対象装置に供給する、燃料供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数種の液体が混合された混合液を微粒子化する混合液微粒子化装置および燃料を含む混合液を微粒子化して対象装置に供給する燃料供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、油等の液体燃料に水を混合・撹拌して微粒子化し、液体燃料中に水を分散させて得られるエマルジョン燃料を生成してこれをボイラやバーナ等の燃料に使用する技術が知られている。このようなエマルジョン燃料を生成するための混合液微粒子化装置としては、例えば、下記の特許文献1に開示されたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された混合液微粒子装置は構成が複雑であり、製造コストが高くなるおそれがあるという問題点があった。
【0005】
そこで本発明は、構成が極めて簡単であり、安価なコストで製造することができる混合液微粒子化装置およびこの混合液微粒子化装置を用いた燃料供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の混合液微粒子化装置は、複数種の液体が混合された混合液を微粒子化する混合液微粒子化装置であって、一端側から他端側に貫通して延びた前記混合液の供給路を有する供給側半体と、一端面に開口して前記供給側半体の前記他端側が取り付けられたボア部と前記ボア部に繋がり前記供給路より内径の大きい内部空間形状を有する膨張室および前記膨張室から他端面に貫通して延びた吐出路を有する吐出側半体と、前記ボア部内の前記供給路と前記膨張室とを仕切る仕切り位置に位置し、前記供給路より小さい内径を有する貫通孔によって前記供給路と前記膨張室を連通させる絞り体と、を備え、前記絞り体は、前記吐出側半体の内部において、前記供給側半体の前記他端と前記吐出側半体の内壁の一部とによって挟持された状態で前記仕切り位置に位置する。
【0007】
本発明の燃料供給装置は、上記本発明の混合液微粒子化装置と、燃料を含む複数の液体が混合された混合燃料を前記混合液微粒子化装置の前記供給路に圧送する圧送ポンプと、を備え、前記混合液微粒子化装置によって微粒子化された前記混合燃料を対象装置に供給する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、構成が極めて簡単であり、安価なコストで製造することができる混合液微粒子化装置およびこの混合液微粒子化装置を用いた燃料供給装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施の形態における燃料供給装置の概略構成図
【
図2】本発明の一実施の形態における燃料供給装置が備える混合液微粒子化装置の(a)斜視図(b)分解斜視図
【
図3】本発明の一実施の形態における混合液微粒子化装置の(a)断面図(b)分解断面図
【
図4】本発明の一実施の形態における混合液微粒子化装置の一部の(a)分解断面図(b)断面図
【
図5】本発明の一実施の形態における混合液微粒子化装置内での混合液の流れを示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施の形態における燃料供給装置1の概略を示している。
【0011】
図1において、燃料供給装置1は、重油等の燃料に水を混合させて成る混合燃料を微粒子化した状態でボイラやバーナ等の対象装置2に供給するものであり、混合燃料生成部11、圧送ポンプ12および混合液微粒子化装置13を備えている。圧送ポンプ12と混合液微粒子化装置13は供給配管14によって接続されており、混合液微粒子化装置13と対象装置2は吐出配管15によって接続されている。
【0012】
混合燃料生成部11は、混合される第1の液体である燃料L1と第2の液体である水L2を撹拌手段11Kによって撹拌することで、燃料L1と水L2が混合された混合液としての混合燃料L3を生成する。圧送ポンプ12は混合燃料生成部11で生成された混合燃料L3を吸い上げ、供給配管14を通じて混合液微粒子化装置13に圧送する。圧送ポンプ12としては液体の高圧圧送が可能なベーンポンプが好ましいが、特に限定されない。
【0013】
混合液微粒子化装置13は、本発明の混合液微粒子化装置の一実施形態に係るものであり、
図2(a),(b)に示すように、供給側半体21、吐出側半体22および絞り体23の3つのパーツから成る。本実施の形態では、供給側半体21と吐出側半体22はそれぞれ1つの部材から成っており、それぞれ全体として円筒形状を有している。また、本実施の形態では、絞り体23はプレート状の部材から成っており、円盤形状を有している。
【0014】
図2(a),(b)および
図3(a),(b)において、供給側半体21の内部には、供給路31が設けられている。供給路31は供給側半体21の一端32側から他端33側に貫通して延びて設けられている。すなわち本実施の形態において、供給側半体21は、一端32側から他端33側に貫通して延びた混合燃料L3(混合液)の供給路31を有する構成となっている。
【0015】
図2(a),(b)および
図3(a),(b)において、供給側半体21の他端33側の外周面33Hには雄螺子34が形成されている。供給側半体21の一端32側の外周面には、供給配管14の一端側が螺合接続される供給配管用螺子部35が形成されている。
【0016】
図2(a),(b)および
図3(a),(b)において、吐出側半体22は、一端面41に開口して他端面42側に向かって延びる円筒状開口から成るボア部43を有している。ボア部43の内周面43Hには、供給側半体21の雄螺子34が螺合される雌螺子44が形成されている。供給側半体21は雄螺子34を雌螺子44に螺合させることでボア部43内に(すなわち吐出側半体22に)取り付けられる。
【0017】
図2(a),(b)および
図3(a),(b)において、吐出側半体22の内部には、膨張室45と吐出路46が設けられている。膨張室45は、ボア部43側から他端面42側に向かって窄まるほぼ円錐状の内部空間形状を有している。吐出路46は膨張室45から延びており、他端面42に開口している。すなわち本実施の形態において、吐出側半体22は、一端面41に開口して供給側半体21の他端33側が取り付けられたボア部43とボア部43に繋がり供給路31より内径の大きい内部空間形状を有する膨張室45および膨張室45から他端面42側に貫通して延びた吐出路46を有する構成となっている。吐出側半体22の外周部の他端面42側には、吐出配管15の一端側が螺合接続される吐出配管用螺子部47が形成されている。
【0018】
図2(a),(b)および
図3(a),(b)において、絞り体23は、中央部に1つの円孔から成る貫通孔23Hを備えている(
図4(a),(b)も参照)。絞り体23の外径は、ボア部43の内径(詳細にはボア部43の内周面43Hに形成された雌螺子44の螺子山の内側の空間の内径)よりもやや小さい寸法を有している。
【0019】
図2(a),(b)、
図3(a),(b)および
図4(a),(b)において、絞り体23は、吐出側半体22内の供給路31と膨張室45とを仕切る位置(以下、「仕切り位置」と称する)に位置している。詳細には、
図4(b)に示すように、絞り体23は、吐出側半体22の内部において、供給側半体21の他端33と吐出側半体22の内壁(詳細にはボア部43の内壁の一部であり、ボア部43と膨張室45との境界部に位置する段差面48)とによって縁部23Fが挟持された状態で仕切り位置に位置している。
【0020】
絞り体23を吐出側半体22内への取り付けるには、先ず、供給側半体21と吐出側半体22が分離した状態で、吐出側半体22の一端面41側からボア部43内に絞り体23を入れる。そして、供給側半体21を吐出側半体22に取り付ける(ねじ込む)操作によって、絞り体23を仕切り位置に位置させつつ、供給側半体21の端面33Tで絞り体23の縁部23Fを吐出側半体22の段差面48に押し付けていく(
図4(a)→
図4(b))。
【0021】
このように本実施の形態では、供給側半体21の他端33側の外周面に形成された雄螺子34が、ボア部43の内周面43Hに形成された雌螺子44に螺合されることで、供給側半体21がボア部43の内部に取り付けられる(供給側半体21が吐出側半体22に結合される)ようになっている。そして、絞り体23は、供給側半体21がボア部43内に取り付けられる操作(供給側半体21を吐出側半体22に結合させる操作)によって、吐出側半体22と供給側半体21との間に縁部23Fが挟持され、供給路31と膨張室45を仕切る位置(仕切り位置)に位置するようになっている。
【0022】
このような構成の燃料供給装置1から対象装置2に燃料を供給する場合には、圧送ポンプ12を作動させて、混合燃料生成部11において生成された混合燃料L3を、混合液微粒子化装置13の供給路31内に供給(圧送)する。供給路31に供給された混合燃料L3は絞り体23の貫通孔23Hを通って膨張室45に流入するが(
図5中に示す矢印A)、
図4(a)に示すように、貫通孔23Hの内径d1は供給路31の内径d2よりも小さいために(すなわち供給路31の内径が急激に絞られるために)、混合燃料L3の構成粒子は貫通孔23Hを通る前に絞り体23の下面23Mに衝突し(
図5中に示す矢印B)、破砕されて微粒子化される。
【0023】
絞り体23の下面23Mに衝突して微粒子化された混合燃料L3は、貫通孔23Hを通った直後に膨張室45において急激に膨張される。このため、混合燃料L3の構成粒子は膨張室45の内壁面45H側に引き寄せられて内壁面45Hに衝突し(
図5中に示す矢印C)、破砕されてさらに微粒子化される。そして、構成粒子が微粒子化された混合燃料L3は吐出路46内に入り(
図5中に示す矢印D)、吐出配管15を通じて対象装置2に到達する。
【0024】
このように本実施の形態における燃料供給装置1は、燃料L1を含む複数の液体が混合された混合燃料L3と、混合液微粒子化装置13と、混合燃料L3を混合液微粒子化装置13の供給路31に圧送する圧送ポンプ12と、を有し、混合液微粒子化装置13によって微粒子化した混合燃料L3を吐出路46から対象装置2に供給するようになっている。
【0025】
上述したように、本実施の形態における燃料供給装置1では、供給路31に供給された混合燃料L3は、先ず、供給路31より内径の小さい貫通孔23Hを通過する際に一段階目の微粒子化が行われる。そして、貫通孔23Hを通過した後、膨張室45の内壁面45Hに衝突することによって二段階目の微粒子化が行われ、そのうえで対象装置2に送り出される。このように段階的に微粒子化された混合燃料L3は、燃料L1の中に水L2が分散された、いわゆるエマルジョン燃料となっているので、対象装置2に供給されれば、対象装置2は高い作業効率(対象装置2がボイラであれば燃焼効率)で稼働する。
【0026】
上述のように、本実施の形態における混合液微粒子化装置13は、混合燃料L3の供給路31が形成された供給側半体21と、供給側半体21が取り付けられるボア部43、ボア部43に繋がる膨張室45および吐出路46を備えた吐出側半体22と、供給路31と膨張室45を仕切る位置に設けられて供給路31より小さい内径を有する貫通孔23Hによって供給路31と膨張室45を連通させる絞り体23とのわずか3つのパーツから成っている。そして、絞り体23は、供給側半体21あるいは吐出側半体22に結合されるのではなく、吐出側半体22の内部において、供給側半体21の他端33と吐出側半体22の(ボア部43の)内壁の一部である段差面48とによって縁部23Fが挟持されているだけであるので構成は極めて簡単であり、安価なコストで製造することができる。
【0027】
また、本実施の形態における混合液微粒子化装置13は、供給側半体21の他端33側の外周面33Hに形成された雄螺子34が、ボア部43の内周面43Hに形成された雌螺子44に螺合されることで、供給側半体21がボア部43内に取り付けられるようになっているので、供給側半体21と吐出側半体22の結合と分離は容易である。よってメンテナンス作業を行い易い。絞り体23の取り付けと取り外しも供給側半体21と吐出側半体22の着脱操作によって行うことができるので、絞り体23の清掃作業が容易なことは勿論、絞り体23の交換作業も容易である。
【0028】
混合液微粒子化装置13において、絞り体23の内径d1の大きさは、混合燃料L3を構成する燃料L1の種類によっては微粒子化の程度に大きな影響を与える。本実施の形態では、上記のように絞り体23を吐出側半体22に対して容易に着脱できるので、貫通孔23Hの内径d1が異なる複数の絞り体23を予め用意しておき、そのうちの一つを選択的に取り付けるようにすることができる。これにより、貫通孔23Hの内径d1の大きさが異なる複数種(複数個)の混合液微粒子化装置13を用意せずとも、燃料L1の種類に応じた混合燃料L3の適切な微粒子化を行うことができる。
【0029】
また、予め同じ内径d1を有する複数の絞り体23を用意しておき、これらを厚み方向に重ねた状態でボア部43内に取り付けることで、複数枚の絞り体23の全体から成る貫通孔(複数の貫通孔23Hが直列に繋がって成る貫通孔)の長さを自在に設定することができる。さらには、内径d1が異なる複数の絞り体23を厚み方向に重ねた状態でボア部43内に取り付けることで、複数枚の絞り体23の全体から成る貫通孔の内部形状を自在に設定することも可能である。
【0030】
以上説明したように、本実施の形態における混合液微粒子化装置13は、混合液(混合燃料L3)の供給路31が形成された供給側半体21と、供給側半体21が取り付けられるボア部43とボア部43に繋がり供給路31より内径の大きい内部空間形状を有する膨張室45および吐出路46を備えた吐出側半体22と、供給路31と膨張室45を仕切る位置に設けられて供給路31より小さい内径を有する貫通孔23Hによって供給路31と膨張室45を連通させる絞り体23とのわずか3つのパーツから成っており、絞り体23は、ボア部43の内部において、供給側半体21と吐出側半体22の内壁(ボア部43の内壁)の一部によって挟持されているだけであるので構成は極めて簡単であり、安価なコストで製造することができる。
【0031】
また、本実施の形態における混合液微粒子化装置13は、供給側半体21の他端33側の外周面に形成された雄螺子34が、ボア部43の内周面43Hに形成された雌螺子44に螺合されることで、供給側半体21がボア部43内に取り付けられるようになっており、供給側半体21と吐出側半体22の結合および分離が容易であるので、メンテナンス作業を行い易い。また、絞り体23は、供給側半体21がボア部43内に取り付けられる操作によって、供給側半体21と吐出側半体22の内壁の一部との間に縁部23Fが挟持されるようになっているので、ボア部43内からの取り外しとボア部43内への取り付けが容易であり、絞り体23の交換も容易である。
【0032】
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述したものに限定されず、種々の変形等が可能である。例えば、上述の実施の形態では、絞り体23に設けられた貫通孔23Hは1つであったが、貫通孔23Hは複数設けられていてもよい。また、上述の実施の形態では、貫通孔23Hは円孔であったが、必ずしも円孔でなくてもよい。
【0033】
また、上述の実施の形態では、供給側半体21と吐出側半体22はそれぞれ1つの部材から成っていたが、それぞれ複数の部材が結合されて構成されていてもよい。また、上述の実施の形態では、混合液微粒子化装置13によって燃料と水が混合された混合燃料を微粒子化する例を示したが、混合液微粒子化装置13は、複数種の液体が混合された混合液であれば、混合燃料に限らず微粒子化することができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
ボイラやバーナ等に燃料を供給する装置として利用することができる。
【符号の説明】
【0035】
1 燃料供給装置
2 対象装置
12 圧送ポンプ
13 混合液微粒子化装置
21 供給側半体
22 吐出側半体
23 絞り体
23H 貫通孔
23F 縁部
31 供給路
32 一端
33 他端
33H 外周面
33T 端面
34 雄螺子
41 一端面
42 他端面
43 ボア部
43H 内周面
44 雌螺子
45 膨張室
45H 内壁面
46 吐出路
48 段差面(内壁の一部)
L1 燃料(液体)
L2 水(液体)
L3 混合燃料(混合液)
【要約】
【課題】構成が極めて簡単であり、安価なコストで製造することができる混合液微粒子化装置およびこの混合液微粒子化装置を用いた燃料供給装置を提供することを目的とする。
【解決手段】混合液微粒子化装置13が、混合液の供給路31を有する供給側半体21と、一端面41側に開口して供給側半体21が取り付けられたボア部43とボア部43に繋がり供給路31より内径の大きい内部空間形状を有する膨張室45および膨張室45から延びて他端面42に貫通して延びた吐出路46を有する吐出側半体22と、ボア部43内の供給路31と膨張室45とを仕切る仕切り位置に位置し、供給路31より小さい内径を有する貫通孔23Hによって供給路31と膨張室45を連通させる絞り体23から成る。絞り体23は、吐出側半体22の内部において、供給側半体21の他端33と吐出側半体22の内壁の一部とによって挟持された状態で仕切り位置に位置する。
【選択図】
図2