(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-23
(45)【発行日】2024-05-31
(54)【発明の名称】食器洗浄機
(51)【国際特許分類】
A47L 15/44 20060101AFI20240524BHJP
A47L 15/46 20060101ALI20240524BHJP
【FI】
A47L15/44
A47L15/46 E
(21)【出願番号】P 2020168238
(22)【出願日】2020-10-05
【審査請求日】2023-07-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001117
【氏名又は名称】弁理士法人ぱてな
(72)【発明者】
【氏名】則竹 克哉
(72)【発明者】
【氏名】杉本 喜輝
【審査官】宮部 愛子
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-135650(JP,A)
【文献】特開2020-078389(JP,A)
【文献】特開2010-136794(JP,A)
【文献】特開2019-024678(JP,A)
【文献】特開平04-215736(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 15/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前方が開放された筐体と、
前記筐体内に収容された収容位置と、前記収容位置から前向きに移動した引き出し位置との間で移動可能な移動体と、
前記移動体に設けられ、上方が開放された開口を有して被洗浄物を収容可能な洗浄槽と、
前記筐体内に設けられ、前記移動体が前記収容位置にあるときには前記洗浄槽の前記開口を閉塞する一方、前記移動体が前記収容位置と前記引き出し位置との間で移動するときには前記開口を開放するように構成された蓋体と、
前記移動体に設けられ、前記洗浄槽内に供給される処理剤を貯蔵する貯蔵タンクと、
前記移動体に設けられ、前記処理剤を前記貯蔵タンクに補給するための処理剤補給口と、を備えた食器洗浄機であって、
前記洗浄槽における前記開口を囲む周縁には、前記移動体が前記収容位置にあるときに前記開口を閉塞する前記蓋体との隙間を封止するための環状の封止領域が形成され、
前記処理剤補給口は、前記封止領域よりも前方であって、前記移動体が前記引き出し位置に移動したときに前記筐体の外部に露出する位置に配置され、かつ前記移動体の前面と前記封止領域との間で上を向く面に配置され、
前記移動体の前記前面と前記洗浄槽の前壁との間の空間には、上方が開放された箱状体であるケースが設けられ、
前記貯蔵タンクは、前記貯蔵タンクと一体である前記処理剤補給口によって上方が開放されており、前記ケースに着脱可能に設けられ、
前記移動体の前記前面と前記封止領域との間で上を向く前記面には、前記ケースにおける上方を開放する開口と整合するように開口するタンク装着穴が設けられ、
前記処理剤補給口は、前記タンク装着穴の内周縁に囲まれていることを特徴とする食器洗浄機。
【請求項2】
前記移動体は、前記処理剤補給口を閉塞するカバー体を備え、
前記カバー体は、前記貯蔵タンクに着脱可能に設けられ、
前記カバー体には、前記処理剤補給口よりも小さい補給孔が設けられ、
前記カバー体も、前記タンク装着穴の前記内周縁に囲まれている請求項1記載の食器洗浄機。
【請求項3】
前記食器洗浄機の操作指示が入力される操作指示部と、前記食器洗浄機の運転に関する情報を表示する表示部と、の少なくとも一方を有し、前記移動体に設けられたユーザインタフェースを備え、
前記ユーザインタフェースは、前記処理剤補給口よりも上方に配置されている請求項1
又は2記載の食器洗浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は食器洗浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の食器洗浄機の一例が開示されている。この食器洗浄機は、筐体、移動体、洗浄槽及び蓋体を備えている。
【0003】
筐体は、前方が開放されている。移動体は、筐体内に収容された収容位置と、収容位置から前向きに移動した引き出し位置との間で移動可能である。洗浄槽は、移動体に設けられている。洗浄槽は、上方が開放された開口を有して食器等である被洗浄物を収容可能である。蓋体は、筐体内に設けられている。蓋体は、移動体が収容位置にあるときには洗浄槽の開口を閉塞する一方、移動体が収容位置と引き出し位置との間で移動するときには開口を開放する。
【0004】
また、この食器洗浄機は、洗浄槽内に供給される処理剤を貯蔵する貯蔵タンクと、貯蔵タンクに処理剤を補給するための処理剤補給口とを備えている。処理剤は、例えば、被洗浄物に付着する汚れを分解して洗い流すための洗剤や、被洗浄物の水切りを良くしたり、洗い上がりの光沢を得たりするためのリンス等である。貯蔵タンクは、洗浄槽の前方の内壁面に対して洗浄槽の外側から隣接するように移動体に設けられている。処理剤補給口は、洗浄槽内に設けられている。
【0005】
上記構成である従来の食器洗浄機では、ユーザが移動体を引き出し位置に移動させることで洗浄槽の開口が筐体の外部に露出する。そして、ユーザが処理剤を処理剤補給口から貯蔵タンクに補給するとともに被洗浄物を洗浄槽内に収容した後、移動体を収容位置に移動させることで、洗浄槽内に収容された被洗浄物の洗浄を開始することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記従来の食器洗浄機では、ユーザが洗浄槽内に被洗浄物を収容すると、処理剤補給口がその収容された被洗浄物によって隠れてしまい易い。このため、この食器洗浄機では、被洗浄物を洗浄槽内に収容した後に処理剤を処理剤補給口から貯蔵タンクに補給することが難しく、その結果、処理剤を使用する場合におけるユーザの利便性の向上を実現することが難しい。
【0008】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、処理剤を使用する場合におけるユーザの利便性の向上を実現することができる食器洗浄機を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の食器洗浄機は、前方が開放された筐体と、
前記筐体内に収容された収容位置と、前記収容位置から前向きに移動した引き出し位置との間で移動可能な移動体と、
前記移動体に設けられ、上方が開放された開口を有して被洗浄物を収容可能な洗浄槽と、
前記筐体内に設けられ、前記移動体が前記収容位置にあるときには前記洗浄槽の前記開口を閉塞する一方、前記移動体が前記収容位置と前記引き出し位置との間で移動するときには前記開口を開放するように構成された蓋体と、
前記移動体に設けられ、前記洗浄槽内に供給される処理剤を貯蔵する貯蔵タンクと、
前記移動体に設けられ、前記処理剤を前記貯蔵タンクに補給するための処理剤補給口と、を備えた食器洗浄機であって、
前記洗浄槽における前記開口を囲む周縁には、前記移動体が前記収容位置にあるときに前記開口を閉塞する前記蓋体との隙間を封止するための環状の封止領域が形成され、
前記処理剤補給口は、前記封止領域よりも前方であって、前記移動体が前記引き出し位置に移動したときに前記筐体の外部に露出する位置に配置され、かつ前記移動体の前面と前記封止領域との間で上を向く面に配置され、
前記移動体の前記前面と前記洗浄槽の前壁との間の空間には、上方が開放された箱状体であるケースが設けられ、
前記貯蔵タンクは、前記貯蔵タンクと一体である前記処理剤補給口によって上方が開放されており、前記ケースに着脱可能に設けられ、
前記移動体の前記前面と前記封止領域との間で上を向く前記面には、前記ケースにおける上方を開放する開口と整合するように開口するタンク装着穴が設けられ、
前記処理剤補給口は、前記タンク装着穴の内周縁に囲まれていることを特徴とする。
【0010】
本発明の食器洗浄機では、処理剤補給口は、洗浄槽内に収容された被洗浄物に覆われない位置に配置されている。これにより、ユーザは、洗浄槽内に被洗浄物を収容する前か後かにかかわらず、処理剤を処理剤補給口から貯蔵タンクに容易に補給できる。
【0011】
したがって、本発明の食器洗浄機では、処理剤を使用する場合におけるユーザの利便性の向上を実現できる。
【0012】
また、この食器洗浄機では、洗浄槽内に収容された被洗浄物の洗浄中に洗浄槽内で噴射されたり飛散したりする洗浄水は、開口を閉塞する蓋体に遮られて封止領域よりも外方に到達し難い。このため、この食器洗浄機では、洗浄水が処理剤補給口やその周辺に掛かって汚れることを確実性高く抑制できる。また、この食器洗浄機では、処理剤補給口が例えばカバー体等によって閉塞されておらず開放されたままの状態であっても、洗浄水が処理剤補給口から浸入することを確実性高く抑制できる。
【0013】
処理剤補給口は、封止領域よりも前方に配置されている。この構成により、ユーザが移動体を引き出し位置に移動させて処理剤補給口を筐体の外部に露出させるときに必要な移動距離を短くできるので、処理剤を処理剤補給口から貯蔵タンクに一層容易に補給できる。また、この構成により、蓋体の裏面に付着した水滴等が移動体を引き出す際に処理剤補給口に滴下することを確実性高く抑制できる。
【0014】
処理剤補給口は、移動体の前面と封止領域との間で上を向く面に配置されている。この構成により、処理剤補給口が前面と封止領域との間で側方を向く面に配置されている場合と比較して、処理剤を処理剤補給口から貯蔵タンクに一層容易に補給できる。
移動体は、処理剤補給口を閉塞するカバー体を備えていることが望ましい。カバー体は、貯蔵タンクに着脱可能に設けられていることが望ましい。カバー体には、処理剤補給口よりも小さい補給孔が設けられていることが望ましい。そして、カバー体も、タンク装着穴の内周縁に囲まれていることが望ましい。
【0015】
本発明の食器洗浄機は、食器洗浄機の操作指示が入力される操作指示部と、食器洗浄機の運転に関する情報を表示する表示部と、の少なくとも一方を有し、移動体に設けられたユーザインタフェースを備えていることが望ましい。そして、ユーザインタフェースは、処理剤補給口よりも上方に配置されていることが望ましい。この場合、処理剤を補給する際に、ユーザが処理剤を処理剤補給口に入れ損ねても、処理剤がユーザインタフェースに回り込み難い。その結果、この食器洗浄機では、ユーザインタフェースが処理剤によって汚れることを確実性高く抑制できる。
【0016】
移動体が処理剤補給口を閉塞するカバー体を備えている場合、処理剤補給口から貯蔵タンクに異物が侵入することをカバー体によって確実性高く抑制できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の食器洗浄機によれば、処理剤を使用する場合におけるユーザの利便性の向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、実施例の食器洗浄機の模式断面図であって、移動体が収容位置にある状態を示す図である。
【
図2】
図2は、実施例の食器洗浄機の模式断面図であって、移動体が引き出し位置に移動した状態を示す図である。
【
図3】
図3は、実施例の食器洗浄機に係り、移動体の正面図である。
【
図4】
図4は、実施例の食器洗浄機に係り、移動体の上面図である。
【
図5】
図5は、実施例の食器洗浄機に係り、移動体の部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0020】
(実施例)
図1に示すように、実施例の食器洗浄機1は、本発明の食器洗浄機の具体的態様の一例である。食器洗浄機1は、システムキッチンの天板CT1の下方に設置された前面引き出し式のものである。
【0021】
本実施例では、システムキッチンを利用するユーザが筐体9と対向する側、すなわち
図1の紙面左側を筐体9の前方と規定し、その反対側である
図1の紙面右側を筐体9の後方と規定する。また、ユーザが筐体9に対向する状態で左に来る側、すなわち
図1の奥側を筐体9の左方と規定し、右に来る側、すなわち
図1の紙面手前側を筐体9の右方と規定する。そして、
図2以降の各図に示す前後方向、左右方向及び上下方向は、全て
図1に対応させて表示する。
【0022】
<筐体、移動体、洗浄槽、扉体及び蓋体>
図1に示すように、食器洗浄機1は、筐体9、移動体6、洗浄槽7、扉体70及び蓋体8を備えている。
【0023】
筐体9は略箱状体である。筐体9の上は、天板CT1に覆われている。筐体9は、筐体開口9Hを有している。筐体開口9Hは、筐体9の前部の上端から下端までの広い範囲を開放しており、筐体9内と外部とを連通させている。
【0024】
移動体6は、筐体9内に収容されている。
図1に示す移動体6の位置を収容位置とする。移動体6の側面と筐体9の内壁面との間には、図示しないスライドレール機構が配置されている。移動体6は、そのスライドレール機構によって、
図1に示す収容位置と、
図2に示すように収容位置から前向きに移動した引き出し位置との間で移動可能である。移動体6には、洗浄槽7及び扉体70が設けられている。
【0025】
図1~
図5に示すように、洗浄槽7は略箱状体であり、前壁7A、左右の側壁及び後壁によって食器TW1を洗浄するための内部空間を区画している。また、洗浄槽7は、その内部空間の上部を開放する開口7Hと、開口7Hを囲む環状の周縁7Rとを有している。
【0026】
図4及び
図5に示すように、洗浄槽7の周縁7Rには、環状の封止領域E1が形成されている。封止領域E1は、移動体6が
図1に示す収容位置にあるときに開口7Hを閉塞する蓋体8との隙間を封止するためのものである。
【0027】
図1~
図5に示すように、扉体70は、洗浄槽7の前壁7Aに対して前方から一体的に組み付けられることにより、洗浄槽7の前方に設けられている。扉体70の前面70Fは、上下方向及び左右方向に延びる平面であって、システムキッチンを利用するユーザの目に触れる意匠面を構成している。扉体70の前面70Fは、本発明の「移動体の前面」の一例である。扉体70の上端には、扉体突出部78及び扉体上面カバー77が設けられている。
【0028】
扉体突出部78は、扉体70の前面70Fの上部分から前方かつ上方に張り出し、かつ左右方向に延びて扉体70の前面70Fの左端及び右端よりも左右方向に突出している。
【0029】
図1及び
図3に示すように、扉体突出部78の前面における左右方向の中央には、取っ手7Gが設けられている。取っ手7Gは、移動体6を
図1に示す収容位置と
図2に示す引き出し位置との間で移動させるときに、ユーザによって把持される。
【0030】
図4及び
図5に示すように、扉体上面カバー77は、略水平に延びる第1上面71によって、扉体突出部78の上面を上方から覆っている。また、扉体上面カバー77は、第1上面71の後端に接続して下向きに延びる中間面73によって、扉体突出部78の後面を後方から覆っている。さらに、扉体上面カバー77は、中間面73の下端に接続して後向きに略水平に延び、洗浄槽7の周縁7Rの前端と接続する第2上面72によって、扉体70を上から覆っている。
【0031】
第1上面71と第2上面72とは上下2段になっており、第1上面71が第2上面72よりも前方かつ上方に位置している。第2上面72は、本発明の「移動体の前面と封止領域との間で上を向く面」の一例である。
【0032】
移動体6が
図1に示す収容位置にある状態では、扉体70が筐体開口9Hを閉鎖し、洗浄槽7が筐体9内に収容されている。そして、移動体6が
図2に示す引き出し位置に移動することにより、扉体70が筐体開口9Hを開放し、洗浄槽7の開口7Hが筐体9から露出する状態となる。
【0033】
図1及び
図2に示すように、蓋体8は、筐体9内の上部に配置されている。蓋体8は、図示しない連動機構によって移動体6の移動に連動して上下動するようになっている。蓋体8の下面には、シール部材8Sが装着されている。シール部材8Sは、ゴム等の弾性体や独立気泡の発泡体等によって構成されており、環状の封止領域E1に整合する環状とされている。
【0034】
蓋体8は、移動体6が
図1に示す収容位置にあるときには下降して洗浄槽7の開口7Hを閉塞する。この際、蓋体8のシール部材8Sが封止領域E1に密着することにより、洗浄槽7の周縁7Rと蓋体8との隙間が封止される。その一方、蓋体8は、移動体6が
図1に示す収容位置と
図2に示す引き出し位置との間で移動するときには上昇し、開口7Hを開放するとともに移動体6の移動を許容する。
【0035】
移動体6が
図2に示す引き出し位置に移動して洗浄槽7の開口7Hが筐体9から露出する状態では、ユーザが開口7Hを介して、食器TW1を洗浄槽7内に収容したり、食器TW1を洗浄槽7から取り出したりすることができる。
【0036】
食器TW1は、例えば、茶碗、皿、グラス等の飲食用器や、箸、スプーン、フォーク等の飲食用具等である。食器TW1は、本発明の「被洗浄物」の一例である。
【0037】
なお、移動体6には、図示しない洗剤自動投入装置が設けられている。洗剤自動投入装置の内部には、食器TW1に付着する汚れを分解して洗い流すための洗剤が貯蔵されている。洗剤自動投入装置は、貯蔵された洗剤を所定のタイミングで洗浄槽7内に自動で投入する。
【0038】
図1に示すように、筐体9内には、給水管P1、給水電磁弁69及び排水管P2が設けられている。
【0039】
給水管P1は、移動体6の底壁と洗浄槽7の底壁との間で前向きに延び、洗浄槽7の前壁7Aに設けられた給水口7Sに接続されている。給水管P1は、食器洗浄機1の外部に設けられた図示しない給水源から洗浄槽7内に水を供給する。
【0040】
後述するように、給水管P1の途中には処理剤供給装置20が設けられており、処理剤供給装置20の上方には貯蔵タンク10が設けられている。貯蔵タンク10には、食器TW1の水切りを良くしたり、洗い上がりの光沢を得たりするためのリンスR1が貯蔵されている。リンスR1は、本発明の「処理剤」の一例である。本実施例では、リンスR1は液体である。処理剤供給装置20は、貯蔵されたリンスR1を洗浄槽7内に供給される水に所定のタイミングで混入させることでリンスR1を洗浄槽7内に供給する。
【0041】
給水電磁弁69は、給水管P1を開閉して洗浄槽7内への水の供給と停止とを切り替える。排水管P2は、洗浄槽7内の洗浄水を食器洗浄機1の外部に排水する。
【0042】
洗浄槽7内の底部には、洗浄水を貯める貯水部7Pが設けられている。また、洗浄槽7内には、食器かご7Cが配置されている。食器かご7Cには、食器TW1が載置される。
【0043】
図1及び
図3に示すように、洗浄槽7には、排気通路7Eが設けられている。排気通路7Eは、扉体70の前面70Fにおける上方かつ左方に位置する部分に開口しており、洗浄槽7の外部と連通している。洗浄槽7内の空気は、排気通路7Eを通過して機外に、すなわち筐体9の前方に排出される。
【0044】
<ノズル及びポンプ>
図1に示すように、食器洗浄機1は、ノズル61及びポンプ62をさらに備えている。ノズル61は、洗浄槽7内に配置されている。ポンプ62は、洗浄槽7の貯水部7Pの下部に組み付けられている。
【0045】
ノズル61は、複数の吐出孔から洗浄槽7内に洗浄水を噴射可能である。ノズル61の噴射方向は、洗浄槽7内で重ねられた複数の食器TW1を確実に洗浄したり、洗浄槽7の内壁面や食器かご7Cを洗浄したりするために、様々な方向に変化するようになっている。
【0046】
ポンプ62は、正転作動時、洗浄槽7の貯水部7Pに貯められた洗浄水をノズル61に供給して洗浄槽7内に噴射させる。その噴射された洗浄水は貯水部7Pに貯められるので、ポンプ62によって繰り返しノズル61に供給される。また、ポンプ62は、逆転作動時、洗浄槽7内の洗浄水を残菜フィルタ67及び排水管P2を介して食器洗浄機1の外部に排水する。
【0047】
<ヒータ及び乾燥ファン>
食器洗浄機1は、ヒータ63及び乾燥ファン68をさらに備えている。ヒータ63及び乾燥ファン68も洗浄槽7に組み付けられている。
【0048】
ヒータ63は、貯水部7Pの底部に配置されている。ヒータ63は、洗浄槽7の貯水部7Pに貯められた洗浄水、又は洗浄槽7内の空気を加熱する。
【0049】
乾燥ファン68は、ヒータ63を作動させた状態で回転作動することにより、加熱された空気を洗浄槽7内に送り込んで食器TW1を乾燥させる。乾燥ファン68により洗浄槽7内に送り込まれた空気は、排気通路7Eを経由して食器洗浄機1の外部に排気される。
【0050】
<制御部及びユーザインタフェース>
食器洗浄機1は、制御部C1及びユーザインタフェース79をさらに備えている。
図3に示すように、制御部C1は、扉体70における扉体突出部78の右端部よりも下方に配置されている。
図4及び
図5に示すように、ユーザインタフェース79は、扉体上面カバー77の第1上面71の右部分に配置されている。
【0051】
制御部C1は、図示しないCPUと、ROM及びRAM等の記憶素子によって構成されたメモリと、制御対象との間で信号の送受信を行うインタフェース回路と、制御対象への給電を制御する給電回路と、を含んで構成された電子回路ユニットである。メモリは、食器洗浄機1を動作させるためのプログラム及び設定情報等を記憶している。
【0052】
制御部C1は、ポンプ62、ヒータ63及び乾燥ファン68等を制御して作動させる。また、制御部C1は、図示しない洗剤自動投入装置及び処理剤供給装置20を所定のタイミングで制御して作動させる。さらに、制御部C1は、図示しないセンサ類、例えば、ヒータ63を制御するための温度センサ、洗浄槽7内の洗浄水の水位を検知する水位センサ、洗浄槽7が収容位置にあるか否かを検知する位置センサ、洗浄槽7が収容位置にロックされているか否かを検知するロックセンサ等から検知信号を受信する。
【0053】
ユーザインタフェース79は、操作指示部79A及び表示部79Bを有している。操作指示部79Aは、複数のボタンによって食器洗浄機1の操作指示が入力され、その入力結果を制御部C1に伝達する。表示部79Bは、制御部C1から食器洗浄機1の運転に関する情報が伝達され、液晶パネル等によってその情報を表示する。
【0054】
図1に示すように、洗浄槽7が収容位置にある状態では、ユーザインタフェース79の全体がシステムキッチンの天板CT1によって隠蔽されている。このため、ユーザは、ユーザインタフェース79を操作及び視認できないようになっている。移動体6が
図2に示す引き出し位置に移動してユーザインタフェース79の全体がシステムキッチンの天板CT1よりも前方に移動することにより、ユーザは、ユーザインタフェース79を操作及び視認できるようになる。
【0055】
<処理剤供給装置、ケース、貯蔵タンク、処理剤補給口及びカバー体>
図1及び
図3に示すように、移動体6における扉体70の前面70Fと洗浄槽7の前壁7Aとの間の空間には、処理剤供給装置20、ケース19、貯蔵タンク10、処理剤補給口10H及びカバー体15が設けられている。
【0056】
処理剤供給装置20は、給水管P1の途中であって給水口7Sの直前の位置に配置されている。処理剤供給装置20の上部には、接続管28が上向きに突出するように設けられている。
【0057】
図示は省略するが、処理剤供給装置20は、複数の電磁弁及び計量ポンプ等を有している。各電磁弁は、洗浄槽7内に供給される水にリンスR1を混入させない場合と、リンスR1を混入させる場合とで、処理剤供給装置20内の水の流通経路を切り替えたり、リンスR1の供給及び停止を切り替えたりする。計量ポンプは、洗浄槽7内に供給される水にリンスR1を混入させる場合に作動して、リンスR1を精度良く計量しながら混入させる。
【0058】
ケース19は、処理剤供給装置20よりも上方に配置されている。ケース19は箱状体であり、その底壁部に接続管28の上部分が挿通されている。ケース19は、矩形状の開口によって上方が開放されている。
【0059】
図4及び
図5に示すように、扉体上面カバー77の第2上面72には、タンク装着穴72Hが設けられている。タンク装着穴72Hは、ケース19の上方の開口と整合するように矩形状に開口している。
【0060】
図2及び
図3に示すように、貯蔵タンク10は、ケース19に着脱可能に設けられている。貯蔵タンク10は箱状体であり、その底壁部に被接続部18が設けられている。
【0061】
被接続部18は、貯蔵タンク10が
図2及び
図3に実線で示すようにケース19に装着された状態で、接続管28と連通する。これにより、貯蔵タンク10に貯蔵されたリンスR1は、被接続部18及び接続管28を経由して処理剤供給装置20内に供給されることが可能となる。その一方、被接続部18は、貯蔵タンク10が
図2及び
図3に二点鎖線で示すようにケース19から取り外された状態で、図示しない逆止弁によって閉塞される。これにより、取り外された貯蔵タンク10に残るリンスR1が被接続部18から漏れない。
【0062】
図3~
図5に示すように、貯蔵タンク10は、矩形状の開口である処理剤補給口10Hによって上方が開放されている。つまり、本実施例では、リンスR1を貯蔵タンク10に補給するための処理剤補給口10Hは、貯蔵タンク10と一体で移動体6に設けられている。
【0063】
図4及び
図5に示すように、処理剤補給口10Hは、貯蔵タンク10がケース19に装着された状態で、扉体上面カバー77の第2上面72に配置されている。この状態で、処理剤補給口10Hは、タンク装着穴72Hの内周縁に囲まれている。また、扉体上面カバー77の第1上面71に配置されたユーザインタフェース79は、処理剤補給口10Hよりも上方かつ前方に位置している。
【0064】
処理剤補給口10Hは、封止領域E1よりも外方、より詳しくは封止領域E1よりも前方に配置されている。また、
図2に示すように、処理剤補給口10Hは、移動体6が引き出し位置に移動したときに筐体9の外部に露出する位置に配置されている。
【0065】
図3に示すように、カバー体15は、貯蔵タンク10の上端に着脱可能に設けられている。
図4及び
図5に示すように、カバー体15は、処理剤補給口10Hよりも大きく、かつタンク装着穴72Hよりも小さい矩形状の蓋である。
【0066】
カバー体15は、貯蔵タンク10の上端に装着された状態で、処理剤補給口10Hを閉塞している。また、この状態で、カバー体15の上面は、扉体上面カバー77の第2上面72と略面一となっている。
【0067】
図5に示すように、カバー体15には、補給孔15H、開閉蓋15A及び把持凹部15B、15Cが設けられている。
【0068】
補給孔15Hは、カバー体15の左端において処理剤補給口10Hよりも小さい矩形状に開口している。開閉蓋15Aは、
図5に実線で示すように、補給孔15Hを閉鎖している。ユーザが開閉蓋15Aを
図5に二点鎖線で示す位置に揺動させて、開放された補給孔15HからリンスR1を注ぎ入れることで、貯蔵タンク10にリンスR1が補給される。
【0069】
把持凹部15B、15Cは、カバー体15の上面の中央と右端とにおいて下向きに凹んでいる。ユーザが把持凹部15B、15Cを把持してカバー体15を持ち上げることにより、貯蔵タンク10をカバー体15と一体で、ケース19から取り外すことができる。そして、
図3に二点鎖線で示すように、カバー体15を貯蔵タンク10から取り外すことにより、貯蔵タンク10とカバー体15とをそれぞれ好適に洗浄できる。
【0070】
図1に示すように、蓋体8におけるシール部材8Sよりも外方(前方)に形成された端部は、蓋体8が洗浄槽7の開口7Hを閉塞する状態で、処理剤補給口10Hを閉塞するカバー体15の上方まで延設されておらず、
図4及び
図5に示す補給孔15Hを閉塞する開閉蓋15Aの上方まで延設されてもいない。つまり、蓋体8におけるシール部材8Sよりも外方(前方)に形成された端部は、カバー体15又は開閉蓋15Aの取り付けが不十分であっても、カバー体15又は開閉蓋15Aに接触しない位置に形成されている。この構成により、蓋体8が洗浄槽7の開口7Hを閉塞するときに取り付けが不十分なカバー体15又は開閉蓋15Aに接触してしまってシール部材8Sが封止領域E1に密着不良となることで洗浄槽7の周縁7Rと蓋体8との隙間の封止が阻害される不具合を抑制できる。
【0071】
<洗浄運転>
上記構成である食器洗浄機1では、以下の手順で洗浄運転が実行される。本実施例では、洗浄運転は、洗浄工程、すすぎ工程及び乾燥工程を含んでいる。
【0072】
ユーザは、洗浄対象の食器TW1を洗浄槽7内に収容するため、扉体突出部78の取っ手7Gを把持して移動体6を
図2に示す引き出し位置に移動させる。そして、ユーザは、開口7Hが開放された洗浄槽7に食器TW1を収容する。また、ユーザは、カバー体15の開閉蓋15Aを開いて補給孔15HからリンスR1を注ぎ入れ、貯蔵タンク10にリンスR1を補給した後、開閉蓋15Aを閉じる。
【0073】
この際、洗浄槽7内への食器TW1の収容と、貯蔵タンク10へのリンスR1の補給とは、どちらが先でもかまわない。その後、ユーザは、ユーザインタフェース79を操作して洗浄運転の開始を指示し、移動体6を
図1に示す引き出し位置に移動させる。
【0074】
そして、制御部C1は、図示しない位置センサによって洗浄槽7が収容位置にあることが検知され、かつ図示しないロックセンサによって洗浄槽7が収容位置にロックされていることが検知されたことを条件として洗浄運転を実行し、洗浄工程を開始する。
【0075】
制御部C1は、洗浄工程において、給水電磁弁69を開弁させ、給水管P1によって洗浄槽7内に水を供給する。この際、制御部C1は、図示しない洗剤自動投入装置によって、洗浄槽7内に収容された食器TW1に対応する量の洗剤を洗浄槽7内に自動で投入する。また、制御部C1は、洗浄工程において、処理剤供給装置20について、洗浄槽7内に供給される水にリンスR1を混入させないように制御する。
【0076】
そして、制御部C1は、ポンプ62を作動させ、ノズル61から洗浄槽7内に洗浄水を噴射して、食器TW1を洗浄する。
【0077】
洗浄工程が終わると、制御部C1は、ポンプ62を逆転させ、洗浄槽7内の洗浄水を食器洗浄機1の外部に排水した後、すすぎ工程を開始する。
【0078】
制御部C1は、すすぎ工程において、給水電磁弁69を開弁させ、給水管P1によって洗浄槽7内に水を供給する。この際、制御部C1は、処理剤供給装置20について、洗浄槽7内に供給される水にリンスR1を混入させるように制御する。これにより、処理剤供給装置20は、洗浄槽7内に収容された食器TW1に対応する量のリンスR1を精度良く計量しながら、洗浄槽7内に供給される水に混入させる。
【0079】
そして、制御部C1は、ポンプ62を作動させ、ノズル61から洗浄槽7内にリンスR1が混入した洗浄水を噴射して、食器TW1をすすぐ。
【0080】
すすぎ工程が終わると、制御部C1は、ポンプ62を逆転させ、洗浄槽7内のすすぎに用いた洗浄水を食器洗浄機1の外部に排水した後、乾燥工程を開始する。
【0081】
制御部C1は、乾燥工程において、ヒータ63及び乾燥ファン68を適宜作動させ、加熱された空気を洗浄槽7内に送り込んで洗浄槽7内の食器TW1を乾燥させる。乾燥工程が終わると、制御部C1は洗浄運転を終了する。
【0082】
乾燥工程では、すすぎ工程の終了時に食器TW1に付着した水滴に含まれるリンスR1により食器TW1の水切りが良くなり、食器TW1に水滴が付着したままとなることを抑制できる。その結果、乾燥工程の所要時間を短縮できるとともに、食器TW1に付着したままの水滴によって乾燥後の食器TW1にスポット(斑点)が生じることを抑制できる。また、リンスR1に含まれる光沢成分により、食器TW1の洗い上がりの光沢を得易くなる。
【0083】
<作用効果>
実施例の食器洗浄機1では、
図2、
図4及び
図5に示すように、処理剤補給口10Hは、洗浄槽7内に収容された食器TW1に覆われない位置に、すなわち、封止領域E1よりも外方であって、移動体6が引き出し位置に移動したときに筐体9の外部に露出する位置に配置されている。これにより、ユーザは、洗浄槽7内に食器TW1を収容する前か後かにかかわらず、カバー体15の補給孔15Hを介して、リンスR1を処理剤補給口10Hから貯蔵タンク10に容易に補給できる。
【0084】
したがって、実施例の食器洗浄機では、リンスR1を使用する場合におけるユーザの利便性の向上を実現できる。
【0085】
また、この食器洗浄機1では、
図1に示すように、洗浄槽7内に収容された食器TW1の洗浄中に洗浄槽7内で噴射されたり飛散したりする洗浄水は、開口7Hを閉塞する蓋体8及びシール部材8Sに遮られて封止領域E1よりも外方に到達し難い。このため、この食器洗浄機1では、洗浄水が処理剤補給口10Hやその周辺に掛かって汚れることを確実性高く抑制できる。また、この食器洗浄機1では、例えばカバー体15が貯蔵タンク10の上端から取り外されて処理剤補給口10Hが開放されたままの状態であっても、洗浄水が処理剤補給口10Hから浸入することを確実性高く抑制できる。その結果、洗浄水に含まれる洗剤成分や汚れ成分がリンスR1に混入してリンスR1の品質が低下することを抑制できる。
【0086】
さらに、この食器洗浄機1では、
図4及び
図5に示すように、処理剤補給口10Hは、封止領域E1よりも前方に配置されている。この構成により、ユーザが移動体6を
図2に示す引き出し位置に移動させて処理剤補給口10Hを筐体9の外部に露出させるときに必要な移動距離を短くできるので、リンスR1を処理剤補給口10Hから貯蔵タンク10に一層容易に補給できる。また、この構成により、移動体6を引き出し位置に引き出す際に、蓋体8の裏面に付着した水滴等が処理剤補給口10Hに滴下することを確実性高く抑制できる。
【0087】
また、この食器洗浄機1では、
図5に示すように、処理剤補給口10Hは、扉体70の前面70Fと封止領域E1との間で上を向く面である第2上面72に配置されている。この構成により、仮に処理剤補給口10Hが扉体70の前面70Fと封止領域E1との間で左方又は右方を向く面に配置されている場合と比較して、リンスR1を処理剤補給口10Hから貯蔵タンク10に一層容易に補給できる。
【0088】
さらに、この食器洗浄機1では、操作指示部79A及び表示部79Bを有するユーザインタフェース79は、処理剤補給口10Hよりも上方に位置する扉体上面カバー77の第1上面71に配置されている。この構成により、リンスR1を補給する際に、ユーザがリンスR1を処理剤補給口10Hに入れ損ねても、リンスR1がユーザインタフェース79に回り込み難い。その結果、この食器洗浄機1では、ユーザインタフェース79がリンスR1によって汚れることを確実性高く抑制できる。
【0089】
また、この食器洗浄機1では、処理剤補給口10Hを閉塞するカバー体15によって、処理剤補給口10Hから貯蔵タンク10に異物が侵入することを確実性高く抑制できる。
【0090】
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0091】
実施例では処理剤が液体のリンスR1であるが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、処理剤は洗剤でもよく、また、液体の他、粉末、タブレット等であってもよい。
【0092】
実施例では処理剤補給口10Hが貯蔵タンク10と一体で移動体6に設けられているが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、処理剤補給口は、貯蔵タンクとは別体であり、処理剤補給口と貯蔵タンクとが配管等によって接続されていてもよい。
【0093】
また、実施例では貯蔵タンク10に設けられた処理剤補給口10Hを閉塞するカバー体15を備えているが、カバー体15に設けられた補給孔15Hを本発明の処理剤補給口とし、補給孔15Hを閉塞する開閉蓋15Aを本発明のカバー体としてもよい。
【0094】
実施例では処理剤補給口10Hが封止領域E1よりも前方に位置する扉体上面カバー77の第2上面72に配置されているが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、実施例に係る処理剤補給口10Hについて、封止領域E1よりも右方又は左方で上を向く面又は側方を向く面であって、移動体6が引き出し位置に移動したときに筐体9の外部に露出する位置に配置されるように変更した構成も本発明に含まれる。
【0095】
実施例では貯蔵タンク10がケース19に着脱可能に設けられているが、本発明はこの構成には限定されない。例えば、実施例からケース19を無くし、貯蔵タンク10の被接続部18を処理剤供給装置20の接続管28に固定して貯蔵タンク10を着脱不能にした構成も本発明に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明は例えば、食器洗浄機、食器洗浄乾燥機又は厨房設備等に利用可能である。
【符号の説明】
【0097】
1…食器洗浄機
9…筐体
6…移動体
7H…開口
TW1…被洗浄物(食器)
7…洗浄槽
8…蓋体
R1…処理剤(リンス)
10…貯蔵タンク
10H…処理剤補給口
7R…洗浄槽における開口を囲む周縁
E1…封止領域
70F…移動体の前面(扉体の前面)
72…移動体の前面と封止領域との間で上を向く面(72…第2上面)
79A…操作指示部
79B…表示部
79…ユーザインタフェース
15…カバー体