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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-23
(45)【発行日】2024-05-31
(54)【発明の名称】表示スクリーン及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240524BHJP
   G09F 9/40 20060101ALI20240524BHJP
【FI】
G09F9/00 313
G09F9/40 301
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2021572470
(86)(22)【出願日】2021-11-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(86)【国際出願番号】 CN2021134328
(87)【国際公開番号】W WO2023082369
(87)【国際公開日】2023-05-19
【審査請求日】2022-01-17
(31)【優先権主張番号】202111346484.1
(32)【優先日】2021-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】ティーシーエル チャイナスター オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TCL China Star Optoelectronics Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.9-2,Tangming Rd,Guangming New District,Shenzhen,Guangdong,China 518132
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】黎 美楠
(72)【発明者】
【氏名】雷 ▲興▼
(72)【発明者】
【氏名】王 旭
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111290154(CN,A)
【文献】特開2012-108271(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104299519(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111653207(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0343196(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0362657(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第106842711(CN,A)
【文献】中国実用新案第212161167(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第102207567(CN,A)
【文献】特開2012-150366(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/133-1/1334
1/1339-1/1341
1/1347
G09F9/00-9/46
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示スクリーンであって、表示パネルアセンブリと、ライトバーと、反射層と、を含み、
前記表示パネルアセンブリは、少なくとも2つの表示パネルを含み、2つの前記表示パネルの間にタイリングシームを有し、
前記ライトバーは、前記表示パネルアセンブリの表示面に貼着され、前記ライトバーは前記タイリングシームを被覆し、前記ライトバーは前記タイリングシームの長さ方向に沿って延伸する、対向する2つの側辺面を有し、
前記反射層は、前記ライトバーの少なくとも1つの側辺面に設置され、前記反射層は前記タイリングシームの長さ方向に沿って延伸し、
前記反射層の表面は第1反射領域と第2反射領域とを含み、前記第1反射領域は前記ライトバーの厚さ方向に沿って前記第2反射領域の対向する両側に分布し、前記反射層の表面の前記第1反射領域でのグレースケール値は前記第2反射領域でのグレースケール値未満である、表示スクリーン。
【請求項2】
前記表示パネルアセンブリは複数の前記表示パネルを含み、複数の前記表示パネルは一体にタイリングされる、請求項1に記載の表示スクリーン。
【請求項3】
前記ライトバーは任意の隣接する2つの前記表示パネルの間のタイリングシームを被覆する、請求項2に記載の表示スクリーン。
【請求項4】
前記表示パネルのエッジは非表示領域を含み、前記ライトバーは前記タイリングシームの両側の非表示領域を被覆する、請求項1に記載の表示スクリーン。
【請求項5】
隣接する2つの前記表示パネルの表面が存在する平面は夾角をなす、請求項2に記載の表示スクリーン。
【請求項6】
前記ライトバーの2つの側辺面に前記反射層が設置される、請求項1に記載の表示スクリーン。
【請求項7】
前記反射層の表面のグレースケール値は32以下である、請求項1に記載の表示スクリーン。
【請求項8】
前記ライトバーはライトストリングと回路基板とを含み、前記ライトストリングは前記ライトバーの前記表示パネルアセンブリから離れた一側に位置する、請求項1に記載の表示スクリーン。
【請求項9】
前記反射層の厚さは100ミクロン以下である、請求項1に記載の表示スクリーン。
【請求項10】
前記ライトバーの厚さは2ミリメートル以下であり、且つ0.5ミリメートル以上である、請求項1に記載の表示スクリーン。
【請求項11】
前記反射層と前記ライトバーの側辺面は互いに絶縁している、請求項1に記載の表示スクリーン。
【請求項12】
前記反射層と前記ライトバーの側辺面との間に絶縁層が設置され、前記反射層は金属層である、請求項11に記載の表示スクリーン。
【請求項13】
前記反射層は前記ライトバーの側辺面と電気的に接続される、請求項1に記載の表示スクリーン。
【請求項14】
前記ライトバーの側辺面は、前記ライトバーの厚さ方向において対向する第1エッジ及び第2エッジを有し、前記反射層は前記第1エッジから前記第2エッジまで延伸する、請求項1に記載の表示スクリーン。
【請求項15】
前記ライトバーの側辺面は、前記ライトバーの厚さ方向において対向する第1エッジ及び第2エッジを有し、
前記反射層は前記第1エッジから前記第2エッジに向かって延伸し、前記反射層が延伸する幅は前記ライトバーの厚さ未満であり、又は、
前記反射層は前記第2エッジから前記第1エッジに向かって延伸し、前記反射層が延伸する幅は前記ライトバーの厚さ未満である、請求項1に記載の表示スクリーン。
【請求項16】
前記反射層と前記第1エッジとの間に隙間が残され、前記反射層と前記第2エッジとの間に隙間が残されている、請求項15に記載の表示スクリーン。
【請求項17】
前記ライトバーの2つの側辺面の間の距離は、前記表示パネルアセンブリに近接する一側から前記表示パネルアセンブリから離れた一側に向かって徐々に増大し、又は、
前記ライトバーの2つの側辺面の間の距離は、前記表示パネルアセンブリに近接する一側から前記表示パネルアセンブリから離れた一側に向かって徐々に小さくなる、請求項1に記載の表示スクリーン。
【請求項18】
前記ライトバーの一方の側辺面は、前記表示パネルの表面に垂直に設置され、前記ライトバーの他方の側辺面は、前記表示パネルの表面に対して傾斜して設置される、請求項17に記載の表示スクリーン。
【請求項19】
表示装置であって、前記表示装置は請求項1~18のいずれか一項に記載の表示スクリーンを含む、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は表示分野に関し、具体的には、表示スクリーン及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タイリング表示装置市場の規模が徐々に拡大するに伴い、タイリング表示スクリーンはその価格の優位性から徐々に注目されているが、タイリング表示スクリーンはタイリング(タイル状に配置する)過程においてタイリングの継目が形成されやすく、タイリング表示スクリーンの表示効果に影響を与える。タイリングの継目の問題を解決するために、現状では、タイリング表示スクリーンのタイリングの継目に貼着するダイレクトディスプレイライトバーを常に採用して、タイリングの継目での表示効果を補っているが、ライトバーとタイリング表示スクリーンとの間に高さの差が存在するため、タイリング表示スクリーンを側面視する過程においては黒縁の問題が発生しやすく、タイリング表示スクリーンの側面視の効果に影響を与えてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の実施例は表示スクリーン及び表示装置を提供し、表示スクリーンを側面視する過程において黒縁が発生するという問題を解決できる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の実施例は表示スクリーンを提供し、表示パネルアセンブリと、ライトバーと、反射層と、を含み、
前記表示パネルアセンブリは、少なくとも2つの表示パネルを含み、2つの前記表示パネルの間にタイリングシームを有し、
前記ライトバーは、前記表示パネルアセンブリの表示面に貼着され、前記ライトバーは前記タイリングシームを被覆し、前記ライトバーは前記タイリングシームの長さ方向に沿って延伸する、対向する2つの側辺面を有し、
前記反射層は、前記ライトバーの少なくとも1つの側辺面に設置され、前記反射層は前記タイリングシームの長さ方向に沿って延伸する。
【0005】
ライトバーの少なくとも1つの側辺面に反射層を設置することによって、表示スクリーンにおける表示画面が発する光を反射層に照射した後に反射層により反射させることができる。それにより表示スクリーンの表示画面をライトバーから表示パネルに遷移させることができ、側面から表示スクリーンの表示画面を観察するときに、ライトバーの側辺面に黒縁現象が発生することを回避する。それにより表示スクリーンの全体的な表示効果を改善する。
【0006】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記表示パネルアセンブリは複数の前記表示パネルを含み、複数の前記表示パネルは一体にタイリングされる。
【0007】
複数の表示パネルのタイリングによって、表示スクリーンによるサイズ、形状及び表示効果等に対する異なるニーズを満たし、表示スクリーンの適用範囲を拡大することができる。
【0008】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記ライトバーは任意の隣接する2つの前記表示パネルの間のタイリングシームを被覆する。
【0009】
ライトバーが任意の隣接する2つの表示パネルの間のタイリングシームを被覆することによって、表示スクリーンにおける任意のタイリングシームでの表示画面を補うことができ、それにより表示スクリーン全体の表示完全性を確実にする。
【0010】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記表示パネルのエッジは非表示領域を含み、前記ライトバーは前記タイリングシームの両側の非表示領域を被覆する。
【0011】
ライトバーがタイリングシームの両側の非表示領域を被覆することによって、表示スクリーンにおける非表示領域を補償でき、表示スクリーンを使用するときに、非表示領域が被覆されていないためにライトバーの両側に黒い縞が発生することを回避し、それにより表示スクリーンにおける表示画面の全体的な完全性を確実にする。
【0012】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、隣接する2つの前記表示パネルの表面が存在する平面は夾角をなす。
【0013】
隣接する2つの表示パネルの表面が存在する平面は夾角をなすことによって、表示パネルアセンブリのタイリング方式は同一平面におけるタイリングに限ることを要しなくなり、それにより表示スクリーンの適用範囲を拡大する。
【0014】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記ライトバーの2つの側辺面に前記反射層が設置される。
【0015】
ライトバーの2つの側辺面に反射層を設置することによって、使用者が表示スクリーンのどの側から観察を行うかにかかわらず、反射層はライトバーの側辺面における黒縁現象を軽減でき、表示スクリーンの全体的な表示効果を確実にする。また同時に、表示スクリーンが設置位置の制限を受けることを回避し、それにより表示スクリーンの使用柔軟性及び適応性を向上させる。
【0016】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記反射層の表面は第1反射領域と第2反射領域とを含み、前記第1反射領域は前記ライトバーの厚さ方向に沿って前記第2反射領域の対向する両側に分布し、前記反射層の表面の前記第1反射領域でのグレースケール値は前記第2反射領域でのグレースケール値未満である。
【0017】
反射層の表面の第1反射領域でのグレースケール値を第2反射領域でのグレースケール値未満に設定することで、表示スクリーンが表示画面を再生するときに、表示パネルから離れた第1反射領域の輝度はライトストリングの影響のため輝度が明るすぎることを引き起こすことがない。また、表示スクリーンが表示画面を再生していないときに、表示パネルに近接する第1反射領域は表示パネル自体の色により近く、それにより表示スクリーンの非動作状態ではライトバーの側辺面と隣接する表示パネルとが連続した画面をなし、表示スクリーン画面の全体的な整合性を確実にする。
【0018】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記反射層の表面のグレースケール値は32以下である。
【0019】
反射層の表面のグレースケール値を32以下に設定することで、表示スクリーンが非動作状態にあるときに、ライトバーの側辺面と表示パネルとの間の画面に明るいエッジがなく且つ連続的な遷移であることを確実にすることができる。
【0020】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記ライトバーはライトストリングと回路基板とを含み、前記ライトストリングは前記ライトバーの前記表示パネルアセンブリから離れた一側に位置する。
【0021】
ライトバーの表示パネルアセンブリから離れた一側にライトストリングを設置することによって、ライトバーの表示輝度の向上に有利になり、同時に回路基板における回路設計も容易になる。
【0022】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記反射層の厚さは100ミクロン以下である。
【0023】
反射層の厚さを10ミクロン以下に設定することで、ライトバーの側辺面が表示パネルの表示画面を反射させることを確実にすることができると同時に、表示スクリーンの正面視方向の表示効果に影響を与えない。
【0024】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記ライトバーの厚さは2ミリメートル以下であり、且つ0.5ミリメートル以上である。
【0025】
ライトバーの厚さを2ミリメートル以下であり、且つ0.5ミリメートル以上に設定することで、ライトバーにおけるLEDライトストリングと回路基板との間の相互嵌合設計を確実にすると同時に、ライトバーと表示パネルとの間の段差が大きすぎることを回避することができる。
【0026】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記反射層と前記ライトバーの側辺面は互いに絶縁している。
【0027】
反射層とライトバーの側辺面との間が絶縁設計を採用することで、ライトバーにおける異なる回路構造間の相互導通を回避でき、ライトバーの表示画面に対する調整制御が容易になる。
【0028】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記反射層と前記ライトバーの側辺面との間に絶縁層が設置され、前記反射層は金属層である。
【0029】
反射層とライトバーの側辺面との間に絶縁層を設置することで、反射層とライトバーにおける回路基板との電気的接続が発生することを回避でき、同時に、金属層を反射層として採用することで、反射層はより良好な鏡面反射効果を有し、反射層の鏡面反射能力を向上させることができる。
【0030】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記反射層は前記ライトバーの側辺面と電気的に接続される。
【0031】
ライトバーが単色表示のものであるときに、反射層をライトバーの側辺面と電気的に接続することで、ライトバーにおけるライトストリング間の相互直列接続を実現することに有利になり、ライトストリングの同期制御を実現することが容易になる。
【0032】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記ライトバーの側辺面は、前記ライトバーの厚さ方向において対向する第1エッジ及び第2エッジを有し、前記反射層は前記第1エッジから前記第2エッジまで延伸する。
【0033】
反射層をライトバーの側辺面全体に被覆することで、表示スクリーンが表示画面を再生するときに、ライトバーの側辺面は最大範囲内で表示画面を反射でき、表示画面がライトバーの側辺面から表示パネルまで連続的に遷移することを確実にする。
【0034】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記ライトバーの側辺面は、前記ライトバーの厚さ方向において対向する第1エッジ及び第2エッジを有し、
前記反射層は前記第1エッジから前記第2エッジに向かって延伸し、前記反射層が延伸する幅は前記ライトバーの厚さ未満であり、又は、
前記反射層は前記第2エッジから前記第1エッジに向かって延伸し、前記反射層が延伸する幅は前記ライトバーの厚さ未満である。
【0035】
反射層の幅をライトバーの厚さ未満に設定することで、反射層による表示パネルにおける表示画面に対する反射を確実にして、ライトバーの側辺面と表示パネルとの間の表示画面が遷移する表示をなすようにすると同時に、不必要な反射層の設置を回避し、生産コストを低減させることができる。
【0036】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記反射層と前記第1エッジとの間に隙間が残され、前記反射層と前記第2エッジとの間に隙間が残されている。
【0037】
このような構造設計は、反射層による表示パネルにおける表示画面に対する反射を確実にして、ライトバーの側辺面と表示パネルとの間の表示画面が遷移する表示をなすようにすることができるだけでなく、更に不必要な反射層の設置を回避し、それにより生産コストを最大限に低減させることもできる。
【0038】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記ライトバーの2つの側辺面の間の距離は、前記表示パネルアセンブリに近接する一側から前記表示パネルアセンブリから離れた一側に向かって徐々に増大し、又は、
前記ライトバーの2つの側辺面の間の距離は、前記表示パネルアセンブリに近接する一側から前記表示パネルアセンブリから離れた一側に向かって徐々に小さくなる。
【0039】
このような構造設計は、ライトバーと表示パネルとの間の段差を垂直状から傾斜状に変え、それによりライトバーの側辺面と表示パネルとの間の段差を減らすという作用を発揮することができ、ライトバーの表面から表示パネルの表面への遷移をよりスムーズにする。
【0040】
選択可能に、本願のいくつかの実施例においては、前記ライトバーの一方の側辺面は、前記表示パネルの表面に垂直に設置され、前記ライトバーの他方の側辺面は、前記表示パネルの表面に対して傾斜して設置される。
【0041】
このような構造設計は、表示スクリーンの設置方式に応じて、使用者の観察方向におけるライトバーの表面から表示パネルの表面への遷移をよりスムーズにすることができ、同時に、さらにライトバーの作製の困難性を低減させ、生産効率を向上させることができる。
【0042】
相応には、本願の実施例はさらに表示装置を提供し、上記いずれか一項に記載の表示スクリーンを含む。
【発明の効果】
【0043】
[有益な効果]
本願の実施例においては、表示スクリーンは表示パネルアセンブリと、ライトバーと、反射層とを含み、ここで、表示パネルアセンブリは少なくとも2つの表示パネルを含み、2つの表示パネルの間にタイリングシームを有し、ライトバーは表示パネルアセンブリの表示面に貼着され、且つライトバーはタイリングシームを被覆し、ライトバーはタイリングシームの長さ方向に沿って延伸する、対向する2つの側辺面を有し、反射層はライトバーの少なくとも1つの側辺面に設置され、反射層はタイリングシームの長さ方向に沿って延伸する。ライトバーの少なくとも1つの側辺面に反射層を設置することによって、表示スクリーンにおける表示画面が発する光を反射層に照射した後に反射層により反射させることができる。それにより表示スクリーンの表示画面をライトバーから表示パネルに遷移させることができ、側面から表示スクリーンの表示画面を観察するときに、ライトバーの側辺面に黒縁現象が発生することを回避し、それにより表示スクリーンの全体的な表示効果を改善する。
【0044】
本願の実施例における技術的手段をより明確に説明するために、以下、実施例の記述に使用される必要がある図面を簡単に紹介する。明らかなように、以下の記述における図面は単に本願のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労働をしない前提で、さらにこれらの図面に基づいてその他の図面を獲得できる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】本願の実施例が提供する表示スクリーンの構造模式図である。
図2】本願の実施例が提供する表示スクリーンの上面図である。
図3】本願の実施例が提供する表示スクリーンの正面図である。
図4】本願の実施例が提供する表示スクリーンの側面図である。
図5】本願の実施例が提供する表示装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、本願の実施例における図面と併せて本願の実施例における技術的手段を明確に且つ完全に記述する。明らかなように、記述される実施例は単に本願の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をしない前提で獲得するすべてのその他の実施例はいずれも本願の保護範囲に属する。また、理解すべきであるように、ここに記述される具体的な実施形態は単に本願を説明及び解釈することに用いられるが、本願を制限することに用いられるものではない。本願においては、その逆の説明をしない場合に使用される方位語、例えば「上」及び「下」とは、通常、装置が実際に使用する又は動作する状態での上及び下を指し、具体的には図面における図面方向であり、「内」及び「外」は装置の輪郭に対するものである。
【0047】
本願の実施例は表示スクリーン及び表示装置を提供する。以下、それぞれ詳細な説明を行う。説明する必要がある点として、以下の実施例の記述順序は実施例の好適な順序を限定するものではない。
【0048】
まず、本願の実施例は表示スクリーンを提供し、図1図4に示すように、表示スクリーン100は表示パネルアセンブリ110を含み、表示パネルアセンブリ110は表示スクリーン100の主な表示素子として、直接表示スクリーン100の表示効果に影響を与え、表示パネルアセンブリ110の表示方式に対する制御によって、異なる表示ニーズを実現できる。
【0049】
表示パネルアセンブリ110は少なくとも2つの表示パネル111を含み、表示パネル111をタイリングすることによって、単一の表示パネル111が大きすぎるため作製の困難性を高めることを回避でき、同時に、表示パネル111のタイリングによって、さらに表示スクリーン100によるサイズ、形状及び表示効果等に対する異なるニーズを満たし、表示スクリーン100の適用範囲を拡大することができる。
【0050】
ここで、表示パネルアセンブリ110は2つのみの表示パネル111をタイリングすることによって形成されてもよく、すなわち、2つの表示パネル111の一側のエッジを一体にタイリングする。表示パネルアセンブリ110は複数の表示パネル111を含んでもよく、複数の表示パネル111は一体にタイリングされる。ここで、複数の表示パネル111をタイリングするときに、1つの方向に向かって並列に配列するタイリング方式を採用してもよく、アレイ状に配列するタイリング方式を採用してもよく、表示パネルアセンブリ110に含まれる表示パネル111の数量及びその相互間のタイリング方式は実際の設計ニーズに応じて相応に調整でき、ここでは特に制限しない。
【0051】
説明する必要がある点として、タイリングを行うときに、隣接する2つの表示パネル111はねじ等の方式を採用して、組み立てて表示パネル111のタイリングを実現するようにしてもよい。このようなタイリング方式は、表示パネル111の取り外し及び交換が容易になり、且つ繰り返して組み立てる過程においては表示パネル111を損傷することはない。勿論、隣接する2つの表示パネル111は直接接着する方式を採用してもよい。このような方式は簡単で便利であり、且つ接着の方式及び位置は設計ニーズに応じて相応に調整でき、表示パネルアセンブリ110のタイリング方式はより柔軟で多様になる。
【0052】
表示パネルアセンブリ110はタイリング方式を採用して形成されるため、接続部材を採用して組み立てるか直接接着を行うかにかかわらず、タイリングされる2つの表示パネル111の間にタイリングシーム112を有する。ここで、タイリングシーム112の大きさは表示パネル111の作製精度及びタイリング方式の選択に直接関連し、同時に、タイリングシーム112が生じることは直接表示スクリーン100の表示効果に影響を与えることもある。
【0053】
選択可能に、表示スクリーン100はさらにライトバー120を含み、ライトバー120は表示パネルアセンブリ110の表示面に貼着され、且つライトバー120はタイリングされる表示パネル111の間のタイリングシーム112を被覆する。タイリングシーム112が発光表示を行うことができないため、表示スクリーン100の使用過程においては、表示画面に黒い縞が発生することを引き起こし、表示スクリーン100の表示効果に影響を与える。ライトバー120を設置し、ライトバー120の発光表示を利用することによって、タイリングシーム112での表示画面を効果的に補い、表示スクリーン100全体の表示完全性を確実にすることができる。
【0054】
説明する必要がある点として、表示パネルアセンブリ110が複数の表示パネル111を含むときに、ライトバー120は任意の隣接する2つの表示パネル111の間のタイリングシーム112を被覆し、任意のタイリングシーム112での表示画面を補い、表示スクリーン100全体の表示完全性を確実にする。
【0055】
ここで、ライトバー120は張り付け方式を採用して表示パネルアセンブリ110に貼着されてもよく、それによって、表示パネル111のタイリング方式の調節に応じてライトバー120の貼着位置を相応に調整することは容易になり、ライトバー120と表示パネル111との間の組み合わせ方式はより柔軟で多様になる。
【0056】
説明する必要がある点として、表示パネル111のエッジに額縁領域、すなわち非表示領域が設置され、ライトバー120が表示パネルアセンブリ110の表示面に貼着されるときに、タイリングシーム112の両側の非表示領域を同時に被覆する必要がある。それによって、表示スクリーン100における非表示領域を補償し、表示スクリーン100を使用するときに、非表示領域が被覆されていないためにライトバー120の両側に黒い縞が発生することを回避し、それにより表示スクリーン100における表示画面の全体的な完全性を確実にする。
【0057】
選択可能に、本願の実施例においては、ライトバー120の材質は硬質の材質又は軟質の材質を含む。表示パネル111が平行にタイリングされる、すなわち、タイリングされる表示パネル111の表面が同一平面にあるときに用いられるライトバー120は、硬質の材質のライトバー120又は軟質の材質のライトバー120であってもよく、ライトバー120が表示パネルアセンブリ110に貼着され且つタイリングシーム112を被覆することを確実にすればよい。
【0058】
いくつかの実施例においては、隣接する2つの表示パネル111は夾角をなしてタイリングされる。すなわち、タイリングされる2つの表示パネル111の表面が存在する平面は夾角をなし、用いられるライトバー120は軟質の材質のライトバー120である。軟質のライトバー120はタイリングされる表示パネル111に貼着され、且つ表示パネル111の間のタイリングシーム112を被覆する。すなわち、ライトバー120全体は夾角をなす。軟質の材質のライトバー120の使用によって、表示パネルアセンブリ110のタイリング方式は同一平面におけるタイリングに限られることはなく、表示パネルアセンブリ110のタイリング方式の変更に伴って、ライトバー120の全体構造も変更されるうるが、ライトバー120がタイリングされる表示パネル111に貼着され、且つタイリングシーム112を被覆することを確実にすればよい。
【0059】
ここで、ライトバー120はタイリングシーム112の長さ方向に沿って延伸する、対向する2つの側辺面を有する。すなわち、2つの側辺面はそれぞれ対応する表示パネル111に向かっている。ライトバー120が一定の厚さを有するため、表示パネルアセンブリ110に貼着されると、ライトバー120の表面と対応する表示パネル111との間に段差を有し、表示スクリーン100の側面から表示画面を観察するときに、ライトバー120の側辺面が発光できないため、表示画面がライトバー120から表示パネル111に遷移するときに黒縁現象が発生することを引き起こすことになる。
【0060】
表示スクリーン100はさらに反射層130を含み、反射層130はライトバー120の少なくとも1つの側辺面に設置され、反射層130はタイリングシーム112の長さ方向に沿って延伸する。すなわち、反射層130の設置方向はタイリングシーム112の延伸方向に一致する。それによって、タイリングシーム112全体の延伸方向において反射層130が設置され、ライトバー120の側辺面に発生する黒縁現象を調節することに有利になる。
【0061】
ここで、反射層130は比較的大きな鏡面反射を有し、表示パネル111に画面を表示するときに、発する光は反射層130に照射し、その後、反射層130によって反射された後に、人体によって受けられる。反射層130の鏡面反射のため、使用者が表示スクリーン100の側面から表示画面を観察するときに、表示画面はライトバー120から表示パネル111に遷移することが可能になり、それによりライトバー120の側辺面における黒縁現象を効果的に軽減する。
【0062】
本願の実施例においては、表示スクリーン100は表示パネルアセンブリ110、ライトバー120及び反射層130を含み、ここで、表示パネルアセンブリ110は少なくとも2つの表示パネル111を含み、2つの表示パネル111の間にタイリングシーム112を有し、ライトバー120は表示パネルアセンブリ110の表示面に貼着され、且つライトバー120はタイリングシーム112を被覆し、ライトバー120はタイリングシーム112の長さ方向に沿って延伸する、対向する2つの側辺面を有し、反射層130はライトバー120の少なくとも1つの側辺面に設置され、反射層130はタイリングシーム112の長さ方向に沿って延伸する。ライトバー120の少なくとも1つの側辺面に反射層130を設置することによって、表示スクリーン100における表示画面が発する光を反射層130に照射した後に反射層130により反射させることができる。それにより表示スクリーン100の表示画面をライトバー120から表示パネル111に遷移させることができ、側面から表示スクリーン100の表示画面を観察するときに、ライトバー120の側辺面に黒縁現象が発生することを回避し、それにより表示スクリーン100の全体的な表示効果を改善する。
【0063】
選択可能に、反射層130はライトバー120のそのうちの1つのみの側辺面に設置されてもよい。表示スクリーン100の実際の使用過程においては、使用者は表示スクリーン100の一側のみから観察を行う可能性がある。例えば、表示スクリーン100が壁に掛けられ、且つタイリングされる2つの表示パネル111が上下にタイリングする方式を採用する場合、表示スクリーン100が表示画面を再生するときに、使用者は主に下方から上方に向かって観察を行う。このときに、ライトバー120の下方に向かう側辺面に反射層130が設置されるだけで、使用者が観察するときにライトバー120の側辺面に黒縁が発生する現象を軽減することができ、ライトバー120の上方に向かう側辺面には反射層130を設置する必要がなく、不要な浪費を招くことを回避し、生産コストを低減させる。
【0064】
選択可能に、ライトバー120の2つの側辺面に反射層130が設置される。このときに、表示スクリーン100を使用するときにどのような設置方式を採用するかにかかわらず、且つ使用者が表示スクリーン100のどの側から観察を行うかにかかわらず、反射層130はライトバー120の側辺面における黒縁現象を軽減できる。このような設置方式は表示スクリーン100の全体的な表示効果を確実にすると同時に、表示スクリーン100が設置位置の制限を受けることを回避することができ、それにより表示スクリーン100の使用柔軟性及び適応性を向上させる。
【0065】
選択可能に、反射層130の表面は第1反射領域131と第2反射領域132とを含み、第1反射領域131はライトバー120の厚さ方向に沿って第2反射領域132の対向する両側に分布する。反射層130の表面が表示パネル111における表示画面を反射させるときに、表示パネル111の出光角度の制限のために、反射層130の表面の表示パネル111に近接する領域、すなわち、第2反射領域132の表示パネル111に近接する一側に位置する第1反射領域131が受けることになる、表示パネル111から発する光線は比較的少なくなる。それによって、発揮する反射作用も比較的小さくなる。その主な作用は、表示スクリーン100が画面表示を行わないときに、ライトバー120の側辺面の色が表示パネル111の色に近いことを確実にし、表示スクリーン100が動作しないときにライトバー120の側辺面の色に差異が発生することを回避することである。
【0066】
説明する必要がある点として、ライトバー120はライトストリングと回路基板とを含む。回路基板とライトストリングとは表示パネルアセンブリ110から離れる方向に沿って順に設置される。すなわち、ライトストリングはライトバー120の表示パネルアセンブリ110から離れた一側に位置する。ここで、ライトストリングは複数のLEDライトを含み、表示スクリーン100が表示画面を再生するときに、LEDライトストリングが一定の輝度を有するため、ライトバー120の側辺面におけるライトストリングに近接する領域、すなわち、第2反射領域132の表示パネル111から離れた一側に位置する第1反射領域131の輝度はライトバー120の側辺面のその他の領域の輝度よりも比較的明るい。
【0067】
選択可能に、本願の実施例においては、反射層130の表面の第1反射領域131でのグレースケール値は第2反射領域132でのグレースケール値未満である。すなわち、反射層130の表面の第1反射領域131での自体の色は第2反射領域132での自体の色よりも暗い。このような設置方式によって、表示スクリーン100が表示画面を再生するときに、表示パネル111から離れた第1反射領域131の輝度はライトストリングの影響のため輝度が明るすぎることを引き起こすことがなく、それによりライトバー120の側辺面における表示画面に差異が発生することを回避する。
【0068】
表示スクリーン100が動作を停止している、すなわち、表示スクリーン100が表示画面を再生していないときに、表示パネル111に近接する第1反射領域131の反射層130の表面はグレースケール値が比較的小さいため、表示パネル111自体の色により近い。それにより表示スクリーン100の非動作状態ではライトバー120の側辺面と隣接する表示パネル111とが連続した画面をなし、表示スクリーン100の非動作状態での画面の全体的な整合性を確実にする。
【0069】
選択可能に、反射層130の表面のグレースケール値は32以下である。異なる物質の電磁放射強度が異なるため、感光の程度も異なり、それにより黒と白との間での色調変化を形成し、グレースケールの異なる等級を構成する。一般的には、目視で判断するときに、そのグレースケールは大まかに7つの等級に分けられ、すなわち、白、灰白、薄灰、灰、濃灰、薄黒及び黒である。これに対応して、グレースケール値を0~255に分けることができ、白色であるときには、グレースケール値は255であり、黒色であるときには、グレースケール値は0である。
【0070】
ここで、反射層130の表面のグレースケール値が大きいほど、反射層130の表面は白色に近い。表示スクリーン100が非動作状態にあるときに、もし反射層130の表面のグレースケール値が大きすぎるなら、ライトバー120の側辺面の輝度が大きすぎることを引き起こし、表示パネル111の表面との間の差異も大きくなり、それにより表示スクリーン100は非動作状態では明るいエッジが発生することを引き起こし、表示スクリーン100の視覚的効果に影響を与える。
【0071】
実際の作製過程においては、反射層130の表面のグレースケール値を0、5、10、15、20、25、30又は32等に設定し、その具体的な設計値は実際の状況に応じて相応に調整できる。表示スクリーン100が非動作状態にあるときに、ライトバー120の側辺面と表示パネル111との間の画面に明るいエッジがなく且つ連続的な遷移であることを確実にすればよく、ここでは特に制限しない。
【0072】
選択可能に、反射層130の厚さは100ミクロン以下である。もし反射層130の厚さが大き過ぎれば、反射層130がライトバー120の側辺面から突出する距離が大きすぎることを引き起こす。反射層130自体が発光性を有しないため、表示スクリーン100を正面視方向から観察するときに、反射層130の厚さが大きすぎ且つ反射層130自体が発光できないために、反射層130の厚さ方向が存在する領域に黒縁領域が発生することを引き起こし、表示スクリーン100の正面視画面の表示効果に影響を与える。
【0073】
実際の作製過程においては、反射層130の厚さを10ミクロン、20ミクロン、50ミクロン、80ミクロン又は100ミクロン等に設定してもよい。その具体的な設計値は実際の状況に応じて相応に調整でき、ライトバー120の側辺面が表示パネル111の表示画面を反射させると同時に、表示スクリーン100の正面視方向の表示効果に影響を与えないことを確実にすればよいため、ここでは特に制限しない。
【0074】
選択可能に、ライトバー120の厚さを2ミリメートル以下であり、且つ0.5ミリメートル以上に設定する。もしライトバー120の厚さが大きすぎれば、ライトバー120と表示パネル111との間の段差が更に増大することを引き起こし、ライトバー120における画面と表示パネル111における画面との遷移に不利になる。もしライトバー120の厚さが小さすぎれば、ライトバー120におけるLEDライトストリングの分布設計及び回路基板における回路設計に不利であり、それによりライトバー120の表示画面の制御に不利になる。
【0075】
本願の実施例においては、ライトバー120の厚さを0.5ミリメートル、0.8ミリメートル、1ミリメートル、1.2ミリメートル、1.5ミリメートル、1.8ミリメートル又は2ミリメートル等に設定する。その具体的な設計値は実際の状況に応じて相応に調整でき、ライトバー120におけるLEDライトストリングと回路基板との間の相互嵌合設計を確実にすると同時に、ライトバー120と表示パネル111との間の段差が大きすぎることを回避すればよく、ここでは特に制限しない。
【0076】
説明する必要がある点として、ライトバー120の幅はタイリングされる表示パネル111の間のタイリングシーム112及び表示パネル111のエッジの非表示領域の幅に直接関連する。ライトバー120が表示パネルアセンブリ110に貼着されるときに、ライトバー120はタイリングシーム112及びタイリングシーム112の両側に位置する表示パネル111における非表示領域を同時に被覆する必要があり、それによって、表示画面補償を行い、表示スクリーン100の正面視方向の表示画面の完全性を確実にする。
【0077】
選択可能に、反射層130とライトバー120の側辺面は互いに絶縁し、ライトバー120に回路基板を含む。回路基板において多層の回路設計に関連するため、もし反射層130がライトバー120の側辺面と電気的に接続されれば、異なる駆動回路の間の相互導通を引き起こし、それによりライトバー120の表示画面に対する調整制御に不利になる。
【0078】
ここで、反射層130の材質は絶縁材料であってもよい。すなわち、反射層130は鏡面反射作用を有する絶縁材料であり、ライトバー120の側辺面が表示パネル111から発する光線を受け且つ反射させることを確実にし、ライトバー120の側辺面と表示パネル111とが連続した表示画面を形成することができるだけでなく、ライトバー120におけるLEDライトストリングと回路基板との間の回路設計に有利になり、ライトバー120における表示画面に対する調整制御が容易になる。
【0079】
選択可能に、反射層130とライトバー120の側辺面との間に絶縁層が設置され、且つ反射層130は金属層である。すなわち、反射層130は金属材料を採用して製造され、反射層130とライトバー120における回路基板との電気的接続が発生することを回避するために、反射層130とライトバー120の側辺面との間に1層の絶縁層を設置する。
【0080】
金属材料が金属光沢を有するため、光線が金属材料に照射するときに、より良好な鏡面反射効果を有し、金属材料を採用して反射層130を作製することで、反射層130の鏡面反射能力を向上させることができる。表示スクリーン100が表示画面を再生する際に、反射層130は表示パネル111における表示画面の射出光線を受けると、金属に特有の鏡面反射効果を利用して反射後の表示画面を得る。それによって、ライトバー120の側辺面と表示パネル111との間の表示画面を連続的に遷移させ、段差のためライトバー120の側辺面に生じる黒縁現象を効果的に軽減する。
【0081】
いくつかの実施例においては、表示スクリーン100が単色表示のものであるときには、ライトバー120も単色表示のものである。すなわち、ライトバー120におけるすべてのLEDライトストリングの表示方式は同じであり、LEDライトストリングは互いに直列接続する方式を採用してLEDライトストリングの同期制御を実現してもよい。このときに、反射層130はライトバー120の側辺面と電気的に接続される。すなわち、反射層130は直接金属材料を採用して製造され、且つ反射層130は直接ライトバー120の側辺面に貼着されてもよく、ここで、反射層130とライトバー120における回路との間に絶縁処理をする必要がない。
【0082】
説明する必要がある点として、反射層130はスプレー塗装又は堆積の方式を採用してライトバー120の側辺面にコーティングされてもよく、張り付けの方式を採用してライトバー120の側辺面に貼着されてもよい。すなわち、反射層130はコーティング層であってもよく、張り付けテープであってもよく、反射層130の表面が比較的良い鏡面反射能力を有し、表示パネル111における表示画面を受け、且つ反射させることができることを確実にすればよい。
【0083】
選択可能に、ライトバー120の側辺面はライトバー120の厚さ方向において対向する第1エッジ121及び第2エッジ122を有し、反射層130は第1エッジ121から第2エッジ122まで延伸する。すなわち、反射層130はライトバー120の側辺面全体を被覆し、表示スクリーン100が表示画面を再生するときに、ライトバー120の側辺面は最大範囲内で表示画面を反射でき、表示画面がライトバー120の側辺面から表示パネル111まで連続的に遷移することを確実にする。
【0084】
選択可能に、反射層130は第1エッジ121から第2エッジ122に向かって間隔をあけて設置される。すなわち、反射層130は第1エッジ121から第2エッジ122に向かって非連続延伸の方式を採用する。ここで、ライトバー120の側辺面にライトバー120の厚さ方向において複数本の隙間が並列に設置され、且つ隙間はタイリングシーム112の長さ方向に沿って延伸する。このような構造設計によって、使用者が表示スクリーン100の側面から観察するときに、ライトバー120の側辺面において一定の距離おきに表示パネル111における表示画面を反射でき、それによって、ライトバー120の側辺面に大面積の黒縁が発生する現象を軽減させる。
【0085】
ここで、ライトバー120の側辺面に並列に設置される複数本の隙間の幅は使用者の実際の観察範囲に応じて調節できる。使用者が観察しない又は観察の確率が比較的小さい領域に対して、該隙間の幅を適宜増大するようにしてもよく、使用者がよく観察する範囲に対して、該隙間を適宜小さくする又は隙間を設置しないようにしてもよく、それによって、使用者が表示画面を観察する快適性を確実にする。
【0086】
いくつかの実施例においては、反射層130は第1エッジ121から第2エッジ122に向かって延伸し、且つ反射層130が延伸する幅はライトバー120の厚さ未満である。すなわち、反射層130と第1エッジ121とは間隔をあけて設置され、すなわち、反射層130の表示パネル111に近接する一側と表示パネル111との間に隙間が残されている。
【0087】
反射層130が表示パネル111における表示画面を反射させるときに、表示パネル111の出光角度の制限のために、ライトバー120の側辺面における表示パネル111に近接する領域が受ける、表示パネル111から発する光線は比較的少なくなる。それによって、該領域が発揮する反射作用も比較的小さくなる。その主な作用は、表示スクリーン100が画面表示を行わないときに、ライトバー120の側辺面の色が表示パネル111の色に近いことを確実にし、表示スクリーン100が動作しないときにライトバー120の側辺面の色に差異が発生することを回避することである。
【0088】
表示スクリーン100が画面表示を行わないときに、表示パネル111の表面のグレースケール値は比較的低く、もしライトバー120の側辺面自体に用いられる材料のグレースケール値も比較的低ければ、表示スクリーン100が画面表示を行わないときにライトバー120の側辺面と表示パネル111の表面との色は近くなり、明らかな色の差異が発生することはない。このときに、ライトバー120の側辺面における表示パネル111に近接する領域に反射層130を付加的に設置する必要がなく、表示スクリーン100の全体的な表示効果に影響を与えないだけでなく、反射層130の使用を減少させ、生産コストを低減させることができる。
【0089】
別のいくつかの実施例においては、反射層130は第2エッジ122から第1エッジ121に向かって延伸し、且つ反射層130が延伸する幅はライトバー120の厚さ未満である。すなわち、反射層130と第2エッジ122とは間隔をあけて設置され、すなわち、反射層130の表示パネル111から離れた一側とライトバー120の表面との間に隙間が残されている。
【0090】
説明する必要がある点として、ライトバー120にLEDライトストリングが設置され、且つLEDライトストリングはライトバー120の表示パネル111から離れた一側に位置し、表示スクリーン100が表示画面を再生するときに、LEDライトストリングが一定の輝度を有するため、ライトバー120の側辺面におけるLEDライトストリングに近接する領域はLEDライトストリングの画面を直接表示できる。このときに、ライトバー120の側辺面における表示パネル111から離れた領域に反射層130を付加的に設置する必要がなく、それにより生産コストを低減させる作用を発揮する。
【0091】
さらに別のいくつかの実施例においては、反射層130と第1エッジ121及び第2エッジ122との間にいずれも隙間が残されている。すなわち、反射層130の表示パネル111に近接する一側と表示パネル111との間に隙間が残され、反射層130の表示パネル111から離れた一側とライトバー120の表面との間に隙間が残されている。このような構造設計は、反射層130による表示パネル111における表示画面に対する反射を確実にし、ライトバー120の側辺面と表示パネル111との間の表示画面が遷移する表示をなすようにすることができるだけでなく、更に不要な反射層130の設置を回避し、それにより生産コストを最大限に低減させることもできる。
【0092】
選択可能に、ライトバー120の2つの側辺面の間の距離は、表示パネルアセンブリ110に近接する一側から表示パネルアセンブリ110から離れた一側に向かって徐々に増大する。すなわち、ライトバー120の側辺面は表示パネルアセンブリ110に近接する一側から表示パネルアセンブリ110から離れた一側に向かって徐々に拡張する傾向となる。このような構造設計は、ライトバー120と表示パネル111との間の段差を垂直状から傾斜状に変え、それによりライトバー120の側辺面と表示パネル111との間の段差を減らすという作用を発揮することができ、ライトバー120の表面から表示パネル111の表面への遷移をよりスムーズにする。
【0093】
いくつかの実施例においては、ライトバー120の2つの側辺面のうち一方の側辺面のみは表示パネルアセンブリ110に近接する一側から表示パネルアセンブリ110から離れた一側に向かって徐々に拡張し、他方の側辺面は依然として表示パネル111に垂直に保持される。例えば、表示スクリーン100が壁に掛けられ、且つタイリングされる2つの表示パネル111は上下にタイリングする方式を採用する場合、表示スクリーン100が表示画面を再生するときに、使用者は主に下方から上方に向かって観察を行う。このときに、ライトバー120の下方に向かう側辺面は表示パネルアセンブリ110から離れる方向に沿って徐々に拡張するが、ライトバー120の上方に向かう側辺面は依然として表示パネル111に垂直に保持される。このような設置方式は、ライトバー120の表面から表示パネル111の表面への遷移をよりスムーズにすることができるだけでなく、ライトバー120の作製の困難性を低減させ、生産効率を向上させることができる。
【0094】
別のいくつかの実施例においては、ライトバー120の2つの側辺面は、いずれも表示パネルアセンブリ110に近接する一側から表示パネルアセンブリ110から離れた一側に向かって徐々に拡張する。このときに、表示スクリーン100を使用するときにどのような設置方式を採用するかにかかわらず、且つ使用者が表示スクリーン100のどの側から観察を行うかにかかわらず、ライトバー120の表面と表示パネル111の表面との間の遷移を軽減させる。このような設置方式は、表示スクリーン100の全体的な表示効果を確実にすると同時に、表示スクリーン100が設置位置の制限を受けることを回避することができ、それにより表示スクリーン100の使用柔軟性及び適応性を向上させる。
【0095】
説明する必要がある点として、ライトバー120の側辺面はライトバー120の表示パネルアセンブリ110から離れる方向に沿って徐々に拡張するときに、階段的に拡張する方式を採用するか、又は徐々に均一に拡張する方式、又はその他の不均一に拡張する方式を採用してもよい。その具体的な構造は実際の設計ニーズに応じて相応に調整でき、ここでは特に制限しない。
【0096】
選択可能に、ライトバー120の2つの側辺面の間の距離は、表示パネルアセンブリ110に近接する一側から表示パネルアセンブリ110から離れた一側に向かって徐々に小さくなる。すなわち、ライトバー120の側辺面は、表示パネルアセンブリ110に近接する一側から表示パネルアセンブリ110から離れた一側に向かって徐々に収縮する傾向となる。このような構造設計は、ライトバー120と表示パネル111との間の段差を垂直状から傾斜状に変え、それによりライトバー120の側辺面と表示パネル111との間の段差を減らすという作用を発揮することができ、ライトバー120の表面から表示パネル111の表面への遷移をよりスムーズにする。
【0097】
いくつかの実施例においては、ライトバー120の2つの側辺面のうち一方の側辺面のみは表示パネルアセンブリ110に近接する一側から表示パネルアセンブリ110から離れた一側に向かって徐々に収縮し、他方の側辺面は依然として表示パネル111に垂直に保持される。ここで、表示パネル111に対して傾斜して設置される側辺面は使用者の観察側に設置される。このような設置方式は、ライトバー120の表面から表示パネル111の表面への遷移をよりスムーズにすることができるだけでなく、ライトバー120の作製の困難性を低減させ、生産効率を向上させることができる。
【0098】
別のいくつかの実施例においては、ライトバー120の2つの側辺面は、いずれも表示パネルアセンブリ110に近接する一側から表示パネルアセンブリ110から離れた一側に向かって徐々に収縮する。このときに、表示スクリーン100を使用するときにどのような設置方式を採用するかにかかわらず、且つ使用者が表示スクリーン100のどの側から観察を行うかにかかわらず、ライトバー120の表面と表示パネル111の表面との間の遷移を軽減させる。このような設置方式は、表示スクリーン100の全体的な表示効果を確実にすると同時に、表示スクリーン100が設置位置の制限を受けることを回避することができ、それにより表示スクリーン100の使用柔軟性及び適応性を向上させる。
【0099】
説明する必要がある点として、ライトバー120の側辺面は、ライトバー120の表示パネルアセンブリ110から離れる方向に沿って徐々に収縮するときに、階段的に収縮する方式を採用するか、又は徐々に均一に収縮する方式、又はその他の不均一に収縮する方式を採用してもよい。その具体的な構造は実際の設計ニーズに応じて相応に調整でき、ここでは特に制限しない。
【0100】
選択可能に、ライトバー120の2つの側辺面の間の距離は、表示パネルアセンブリ110に近接する一側から表示パネルアセンブリ110から離れた一側に向かってどこでも等しいが、ライトバー120の2つの側辺面は、対応する表示パネル111と鋭角をなして設置され、且つ対応する表示パネル111に対する2つの側辺面の傾斜方向は同じである。すなわち、ライトバー120全体は角柱構造をなし、その横断面は平行四辺形の形状をなす。つまり、そのうちの一方の側辺面は、ライトバー120の表示パネルアセンブリ110から離れる方向に沿って徐々に拡張するが、他方の側辺面は、ライトバー120の表示パネルアセンブリ110から離れる方向に沿って徐々に収縮する。
【0101】
このような構造設計方式によって、ライトバー120の具体的な構造は表示スクリーン100の使用環境及びニーズに応じて相応に調整でき、その構造は規則的なもの又は不規則なもの等の複数種の形状のものであってもよく、ライトバー120の表面から表示パネル111の表面への遷移がよりスムーズになることを確実にすればよい。
【0102】
次に、本願の実施例はさらに表示装置を提供し、該表示装置は表示スクリーンを含む。該表示スクリーンの具体的な構造は上記実施例において参照されるように、本表示装置は上記すべての実施例の全ての技術的手段を採用するため、少なくとも上記実施例の技術的手段によるすべての有益な効果を有する。ここで個々には詳細に説明しない。
【0103】
図5は本願の実施例が提供する表示装置の構造模式図であり、図5に示すように、表示装置10は表示スクリーン100、制御回路200及びハウジング300を含む。ここで、ハウジング300は表示スクリーン100と接続して表示スクリーン100を支持及び固定し、制御回路200はハウジング300内に設置され、且つ制御回路200は表示スクリーン100と電気的に接続されて、表示スクリーン100が画面表示を行うように制御する。
【0104】
ここで、表示スクリーン100はハウジング300に固定されてもよく、ハウジング300と一体的に形成され、表示スクリーン100とハウジング300とは密閉空間を形成し、制御回路200を収容するために用いられる。制御回路200は表示装置10のマザーボードであってもよく、同時に、制御回路200に電池、アンテナ構造、マイクロホン、スピーカ、ヘッドホンインタフェース、ユニバーサルシリアルバスインタフェース、カメラ、距離センサ、環境光センサ、レシーバー及びプロセッサ等の機能アセンブリのうちの1つ又は複数が集積されてもよく、それによって、表示装置10が各種の適用分野に適応することを可能にする。
【0105】
説明する必要がある点として、表示装置10は以上の内容に限定されず、さらにその他のデバイスを含んでもよい。例えば、さらにカメラ、アンテナ構造、及び指紋アンロックモジュール等を含んでもよく、それによって、その使用範囲を拡大しうるが、ここでは限定しない。本願の実施例における表示装置10の適用範囲は非常に広く、テレビ、コンピュータ、及び折畳み可能及び巻き取り可能な表示スクリーン100等のフレキシブル表示及び照明等を含み、いずれも本願の実施例における表示装置10が属する適用分野範囲内にある。
【0106】
以上、本願の実施例が提供する表示スクリーン及び表示装置を詳細に紹介し、本明細書においては具体的な例を適用して本願の原理及び実施形態を述べたが、以上の実施例の説明は単に本願の方法及びそのコアの思想を理解するのを助けることに用いられる。同時に、当業者であれば、本願の思想に基づいて、具体的な実施形態及び適用範囲に変更を行うことができる。以上のように、本明細書の内容は本願を制限するものであると理解されるべきではない。
【符号の説明】
【0107】
10 表示装置
100 表示スクリーン
110 表示パネルアセンブリ
111 表示パネル
112 タイリングシーム
120 ライトバー
121 第1エッジ
122 第2エッジ
130 反射層
131 第1反射領域
132 第2反射領域
200 制御回路
300 ハウジング
図1
図2
図3
図4
図5