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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-23
(45)【発行日】2024-05-31
(54)【発明の名称】検査装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/89 20060101AFI20240524BHJP
【FI】
G01N21/89 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022012967
(22)【出願日】2022-01-31
(65)【公開番号】P2023111221
(43)【公開日】2023-08-10
【審査請求日】2023-09-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000000572
【氏名又は名称】アンリツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001520
【氏名又は名称】弁理士法人日誠国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石田 勝
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 博貴
(72)【発明者】
【氏名】渋川 幹夫
【審査官】小野寺 麻美子
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-066274(JP,A)
【文献】特開2008-127029(JP,A)
【文献】特開2013-246106(JP,A)
【文献】特開2018-004532(JP,A)
【文献】特開2016-065782(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/84 - G01N 21/958
B07C 5/342
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査品(W)の搬送方向に所定の隙間(G)を隔てて並ぶ第1の搬送部(31)と第2の搬送部(32)との間を前記検査品が通過する際に前記検査品の検査を行う検査装置(1、101、201、301)であって、
前記検査品の搬送方向と交差する交差方向に前記所定の隙間を挟んで一方側に設けられ、前記一方側から前記検査品を撮像して前記搬送方向と直交する幅方向にライン状の画像を出力する第1の撮像装置(11、111)と、
前記交差方向に前記所定の隙間を挟んで他方側に設けられ、前記他方側から前記検査品を撮像して前記搬送方向と直交する幅方向にライン状の画像を出力する第2の撮像装置(12、112)と、
前記交差方向に前記所定の隙間を挟んで前記第1の撮像装置と対向する位置に配置され、前記他方側から前記検査品を照明する第1の照明装置(21、221)と、
前記交差方向に前記所定の隙間を挟んで前記第2の撮像装置と対向する位置に配置され、前記一方側から前記検査品を照明する第2の照明装置(22、222)と、を備え
前記第1の撮像装置が撮像範囲に前記第1の照明装置を含む撮像位置、及び、前記第2の撮像装置が撮像範囲に前記第2の照明装置を含む撮像位置を、前記第1の撮像装置及び前記第2の撮像装置それぞれが撮像する前記ライン状の画像の背景色が前記第1の照明装置及び前記第2の照明装置それぞれの照明光と同色となる第1の撮像位置とし、
前記第1の撮像装置が前記撮像範囲に前記第1の照明装置を含まない撮像位置、及び、前記第2の撮像装置が前記撮像範囲に前記第2の照明装置を含まない撮像位置を、前記第1の撮像装置及び前記第2の撮像装置それぞれが撮像する前記ライン状の画像の背景色が黒色となる第2の撮像位置としたとき、
前記第1の撮像装置及び前記第2の撮像装置の少なくとも一方が、前記第1の撮像位置と前記第2の撮像位置との間で撮像位置を切替可能に構成されることにより、撮像する前記ライン状の画像の背景色を変更することを特徴とする検査装置。
【請求項2】
前記第1の撮像装置及び前記第2の撮像装置がそれぞれ接続され、前記ライン状の画像を合成して前記検査品の外観を検査するための画像を生成する画像入力ボードを有するコントローラ(100)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
前記第1の撮像装置及び前記第2の撮像装置の少なくとも一方は、撮像軸の傾きを変更することにより前記第1の撮像位置と前記第2の撮像位置との間で撮像位置の切替を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の検査装置。
【請求項4】
前記第1の撮像装置及び前記第2の撮像装置の少なくとも一方は、前記搬送方向に画素が複数列状に並んで構成された撮像素子をそれぞれ有し、前記撮像素子の前記搬送方向において有効となる画素の列を変更することにより前記第1の撮像位置と前記第2の撮像位置との間で撮像位置の切替を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の検査装置。
【請求項5】
前記第1の照明装置は、前記第2の撮像装置の撮像軸を挟んで前記搬送方向に離隔して配置された少なくとも2つの照明装置(221A、221B)からなり、
前記第2の照明装置は、前記第1の撮像装置の撮像軸を挟んで前記搬送方向に離隔して配置された少なくとも2つの照明装置(222A、222B)からなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、撮像装置を用いてワークの検査を行う検査装置として、非特許文献1に記載のものが知られている。非特許文献1に記載の検査装置は、外観検査工程において、ワークを搬送するコンベアの上部に設けられたカメラにより搬送中のワークを撮像し、その撮像された画像に基づき不良品の判定を行っている。
【0003】
また、非特許文献1に記載の検査装置には、外観検査後のワークを裏返す反転機構が設けられている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】「月刊 食品工場長」日本食糧新聞社、2021年8月1日、p.84-85
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1に記載の検査装置では、カメラによりワークの表面側を撮像するに留まり、ワークの裏面側を撮像することについては何ら考慮されていない。仮に、カメラによりワークの裏面側も撮像する場合には、ワークを裏返す反転機構が必須となってしまう。
【0006】
このように、反転機構を設けると、反転機構の設置スペースが必要となったり、反転機構を設ける分だけコストが高くなったりしてしまう。
【0007】
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、反転機構を設けることなく、撮像装置によって検査品の一方側と他方側とを撮像することができる検査装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る検査装置は、検査品の搬送方向に所定の隙間を隔てて並ぶ第1の搬送部と第2の搬送部との間を前記検査品が通過する際に前記検査品の検査を行う検査装置であって、前記検査品の搬送方向と交差する交差方向に前記所定の隙間を挟んで一方側に設けられ、前記一方側から前記検査品を撮像して前記搬送方向と直交する幅方向にライン状の画像を出力する第1の撮像装置と、前記交差方向に前記所定の隙間を挟んで他方側に設けられ、前記他方側から前記検査品を撮像して前記搬送方向と直交する幅方向にライン状の画像を出力する第2の撮像装置と、前記交差方向に前記所定の隙間を挟んで前記第1の撮像装置と対向する位置に配置され、前記他方側から前記検査品を照明する第1の照明装置と、前記交差方向に前記所定の隙間を挟んで前記第2の撮像装置と対向する位置に配置され、前記一方側から前記検査品を照明する第2の照明装置と、を備え、前記第1の撮像装置が撮像範囲に前記第1の照明装置を含む撮像位置、及び、前記第2の撮像装置が撮像範囲に前記第2の照明装置を含む撮像位置を、前記第1の撮像装置及び前記第2の撮像装置それぞれが撮像する前記ライン状の画像の背景色が前記第1の照明装置及び前記第2の照明装置それぞれの照明光と同色となる第1の撮像位置とし、前記第1の撮像装置が前記撮像範囲に前記第1の照明装置を含まない撮像位置、及び、前記第2の撮像装置が前記撮像範囲に前記第2の照明装置を含まない撮像位置を、前記第1の撮像装置及び前記第2の撮像装置それぞれが撮像する前記ライン状の画像の背景色が黒色となる第2の撮像位置としたとき、前記第1の撮像装置及び前記第2の撮像装置の少なくとも一方が、前記第1の撮像位置と前記第2の撮像位置との間で撮像位置を切替可能に構成されることにより、撮像する前記ライン状の画像の背景色を変更する構成を有する
【0009】
この構成により、本発明に係る検査装置は、第1の搬送部と第2の搬送部との間の隙間において、第1の撮像装置及び第2の撮像装置により検査品を一方側と他方側から撮像することができる。これにより、本発明に係る検査装置は、反転機構を設けることなく、2つの撮像装置によって検査品の一方側と他方側とを撮像することができる。
【0010】
本発明に係る検査装置は、前記第1の撮像装置及び前記第2の撮像装置がそれぞれ接続され、前記ライン状の画像を合成して前記検査品の外観を検査するための画像を生成する画像入力ボードを有するコントローラを備える。
【0012】
本発明に係る検査装置において、前記第1の撮像装置及び前記第2の撮像装置の少なくとも一方は、撮像軸の傾きを変更することにより前記第1の撮像位置と前記第2の撮像位置との間で撮像位置の切替を行う構成を有する。
【0013】
この構成により、本発明に係る検査装置は、第1の撮像装置及び第2の撮像装置の少なくとも一方の撮像軸の傾きを変更することにより第1の撮像位置と第2の撮像位置との間で撮像位置の切替を行うので、第1の撮像装置及び第2の撮像装置の少なくとも一方の撮像位置の切替を容易に行うことができる。
【0014】
本発明に係る検査装置において、前記第1の撮像装置及び前記第2の撮像装置の少なくとも一方は、前記搬送方向に画素が複数列状に並んで構成された撮像素子をそれぞれ有し、前記撮像素子の前記搬送方向において有効となる画素の列を変更することにより前記第1の撮像位置と前記第2の撮像位置との間で撮像位置の切替を行う構成を有する。
【0015】
この構成により、本発明に係る検査装置は、第1の撮像装置及び第2の撮像装置の少なくとも一方がそれぞれの撮像素子の搬送方向において有効となる画素の列を変更することにより第1の撮像位置と第2の撮像位置との間で撮像位置の切替を行うので、第1の撮像装置及び第2の撮像装置の位置や姿勢を物理的に変更することなく撮像位置の切替を行うことができる。
【0016】
本発明に係る検査装置において、前記第1の照明装置は、前記第2の撮像装置の撮像軸を挟んで前記搬送方向に離隔して配置された少なくとも2つの照明装置からなり、前記第2の照明装置は、前記第1の撮像装置の撮像軸を挟んで前記搬送方向に離隔して配置された少なくとも2つの照明装置からなる構成を有する。
【0017】
この構成により、本発明に係る検査装置は、第1の照明装置及び第2の照明装置のいずれもが少なくとも2つ以上の照明装置からなるので、照明効果を高めて安定した画像を得ることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、反転機構を設けることなく、撮像装置によって検査品の一方側と他方側とを撮像することができる検査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本発明の第1の実施形態に係る検査装置の概略側面図であって、撮像装置が第1の撮像位置にあるときを示す図である。
図2図2は、本発明の第1の実施形態に係る検査装置の概略側面図であって、撮像装置が第2の撮像位置にあるときを示す図である。
図3図3は、本発明の第1の実施形態に係る検査装置におけるワーク検査時を示す概略側面図であって、(a)は撮像装置が第1の撮像位置にあるときを示し、(b)は撮像装置が第2の撮像位置にあるときを示している。
図4図4は、本発明の第1の実施形態に係る検査装置の変形例を示す概略側面図である。
図5図5は、本発明の第1の実施形態に係る検査装置の変形例の第1の撮像装置の撮像素子の拡大図である。
図6図6は、本発明の第2の実施形態に係る検査装置の概略側面図であって、撮像装置が第1の撮像位置にあるときを示す図である。
図7図7は、本発明の第2の実施形態に係る検査装置の概略側面図であって、撮像装置が第2の撮像位置にあるときを示す図である。
図8図8は、本発明の第2の実施形態に係る検査装置の第1変形例を示す概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
【0021】
(第1の実施形態)
図1から図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係る検査装置について説明する。
【0022】
図1に示すように、本実施形態の検査装置1は、撮像装置を用いて、検査品としてのワークW(図3参照)の例えば、外観を検査する検査装置である。ワークWとしては、例えば、包装済みの食品等や未包装の食品等が挙げられる。また、ワークWが未包装の食品等である場合には、ワークWに混入又は付着した異物の有無を検査する異物検査に、検査装置1を適用してもよい。
【0023】
[検査装置の構成]
検査装置1は、ワークWの搬送方向(図1中、矢印で示す)に所定の隙間Gを隔てて並ぶ第1の搬送部31と第2の搬送部32との間に配置されている。第1の搬送部31は、ベルトコンベアからなり、ワークWを第2の搬送部32に搬送する。第2の搬送部32は、ベルトコンベアからなり、第1の搬送部31から搬送されたワークWを、後工程に搬送する。ここで、後工程としては、例えば、X線検査装置による検査工程等が挙げられる。また、ベルトコンベアは透明コンベアであってもよい。
【0024】
検査装置1は、第1の搬送部31と第2の搬送部32との間、すなわち所定の隙間GをワークWが通過する際にワークWの外観の検査を行うようになっている。
【0025】
検査装置1は、第1の撮像装置11と、第2の撮像装置12と、第1の照明装置21と、第2の照明装置22と、を含んで構成されている。なお、以下において、第1の撮像装置11と第2の撮像装置12とを区別しない場合には、これらを総称して、符号を付さずに「撮像装置」ということがある。また、第1の照明装置21と第2の照明装置22とを区別しない場合には、これらを総称して、符号を付さずに「照明装置」ということがある。
【0026】
第1の撮像装置11は、ワークWの搬送方向と交差する交差方向(本実施形態では、図1中、上下方向)に所定の隙間Gを挟んで一方側(本実施形態では、図1中、上側)に設けられている。第1の撮像装置11は、所定の隙間Gから所定の高さだけ離隔した位置において図示しないブラケットに保持されている。
【0027】
第1の撮像装置11は、撮像素子として、受光素子面に画素が1次元状に配列された1次元素子を用いたラインカメラからなり、一方側からワークWを撮像して、ワークWの搬送方向と直交する幅方向にライン状の画像を得る。第1の撮像装置11は、搬送中のワークWを連続的に撮像する。第1の撮像装置11によって撮像されたラインごとの画像は、画像入力ボードに連続的に取り込まれることにより1枚の画像として構成される。
【0028】
第2の撮像装置12は、上述の交差方向に所定の隙間Gを挟んで他方側(本実施形態では、図1中、下側)に設けられている。第2の撮像装置12は、所定の隙間Gから所定の距離だけ下側に離隔した位置において図示しないブラケットに保持されている。
【0029】
第2の撮像装置12は、第1の撮像装置11と同様、ラインカメラからなり、他方側からワークWを撮像して幅方向にライン状の画像を得る。第2の撮像装置12は、搬送中のワークWを連続的に撮像する。第2の撮像装置12によって撮像されたラインごとの画像は、画像入力ボードに連続的に取り込まれることにより1枚の画像として構成される。
【0030】
本実施形態では、撮像装置をラインカメラで構成したが、これに限らず、例えばエリアカメラで構成してもよい。この場合、エリアカメラの撮像素子における画素の列(以下、「画素列」という)を指定することにより疑似的にラインカメラと同様に幅方向にライン上の画像を得る構成とするのが好ましい。
【0031】
第1の照明装置21は、上述の交差方向に所定の隙間Gを挟んで第1の撮像装置11と対向する位置に配置されている。第1の照明装置21は、上述の幅方向に長尺な構成を有し、例えば、第1の搬送部31及び第2の搬送部32の幅方向と同程度の長さを有する。第1の照明装置21は、所定の隙間Gから下側に離隔した位置であって、第2の撮像装置12よりも所定の隙間Gに近い位置において図示しないブラケットに保持されている。
【0032】
第1の照明装置21は、例えばハロゲンランプやLED等の光源を有し、所定の隙間Gを通過するワークWを上述の他方側から照明する。
【0033】
第2の照明装置22は、上述の交差方向に所定の隙間Gを挟んで第2の撮像装置12と対向する位置に配置されている。第2の照明装置22は、上述の幅方向に長尺な構成を有し、例えば、第1の搬送部31及び第2の搬送部32の幅方向と同程度の長さを有する。第2の照明装置22は、所定の隙間Gから上側に離隔した位置であって、第1の撮像装置11よりも所定の隙間Gに近い位置において図示しないブラケットに保持されている。
【0034】
第2の照明装置22は、例えばハロゲンランプやLED等の光源を有し、所定の隙間Gを通過するワークWを上述の一方側から照明する。
【0035】
[撮像装置の撮像位置切替]
本実施の形態の第1の撮像装置11及び第2の撮像装置12は、それぞれ撮像位置を切替可能に構成されている。
【0036】
例えば、撮像装置の撮像素子の受光素子面を、所定の隙間Gを挟んで撮像装置と交差方向に対向する位置に配置された照明装置と対向させた場合、当該照明装置の照明光が撮像装置に入射する。この状態で、所定の隙間Gを通過するワークWを撮像装置によって撮像すると、ワークWを撮像した画像は、ワークWの背景色が照明光と同色となる。
【0037】
検査対象であるワークWの種類によっては、ワークWの背景色を照明光と同色よりも、例えば黒色や黒色に近い色とした方が画像を際立たせるという意味において望ましい場合があり、また、画像処理しやすいといった場合がある。
【0038】
そこで、本実施形態では、上述の通り、撮像装置の撮像位置を切り替えることにより、撮像装置の撮像によって得られる画像におけるワークWの背景色を切り替えることができるようにしている。
【0039】
具体的には、第1の撮像装置11は、撮像範囲に第1の照明装置21を含む第1の撮像位置(図1に示す位置)と、撮像範囲に第1の照明装置21を含まない第2の撮像位置(図2に示す位置)と、の間で撮像位置を切替可能に構成されている。また、第2の撮像装置12は、撮像範囲に第2の照明装置22を含む第1の撮像位置(図1に示す位置)と、撮像範囲に第2の照明装置22を含まない第2の撮像位置(図2に示す位置)と、の間で撮像位置を切替可能に構成されている。
【0040】
図1及び図2中における、各破線は、第1の撮像装置11及び第2の撮像装置12のそれぞれの撮像軸11A、12Aを示している。撮像軸11A、12Aとは、第1の撮像装置11及び第2の撮像装置12のそれぞれが有する撮像素子の受光素子面の中心を通る軸線のことである。
【0041】
図2に示すように、第1の撮像装置11及び第2の撮像装置12は、撮像軸11A、12Aの傾きを変更することにより撮像位置の切替を行うようになっている。例えば、第1の撮像装置11及び第2の撮像装置12のブラケットへの取付角度を調整することにより、撮像軸11A、12Aの傾きを変更する。
【0042】
ここで、第2の撮像位置(図2に示す位置)において、第1の撮像装置11は、撮像範囲に第1の照明装置21を含まない位置で、かつ、第2の照明装置22も撮像範囲に含まない位置となるよう、撮像軸11Aの傾きが調整される。
【0043】
なお、本実施形態では、第1の撮像装置11は、第2の撮像位置において撮像軸11Aが搬送方向の上流側に傾くように調整したが、第1の照明装置21及び第2の照明装置22を撮像範囲に含まなければ搬送方向の下流側に傾けるよう調整してもよい。
【0044】
また、第2の撮像位置(図2に示す位置)において、第2の撮像装置12は、撮像範囲に第2の照明装置22を含まない位置で、かつ、第1の照明装置21も撮像範囲に含まない位置となるよう、撮像軸12Aの傾きが調整される。
【0045】
なお、本実施形態では、第2の撮像装置12は、第2の撮像位置において撮像軸12Aが搬送方向の下流側に傾くように調整したが、第1の照明装置21及び第2の照明装置22を撮像範囲に含まなければ搬送方向の上流側に傾けるよう調整してもよい。
【0046】
[検査装置の作用]
次に、図3を参照して、本実施形態の検査装置1の作用について説明する。
【0047】
図3(a)、(b)に示すように、撮像装置が第1の撮像位置又は第2の撮像位置にあるときにワークWが所定の隙間Gを通過する場合、ワークWは、第2の照明装置22によって一方側(本実施形態では、図中、上側)から照明されるとともに、第1の照明装置21によって他方側(本実施形態では、図中、下側)から照明される。
【0048】
このとき、第1の撮像装置11は、ワークWの移動に伴いワークWの上面をラインごとに連続的に撮像する。具体的には、第1の撮像装置11は、ワークWの上面からの反射光を撮像素子でラインごとのデジタル画像に変換し、その変換された画像データを図示しない画像入力ボードに送信する。画像入力ボードに送信されたラインごとのデジタル画像は、合成されて1枚の画像として生成される。
【0049】
また、第2の撮像装置12は、ワークWの移動に伴いワークWの下面をラインごとに連続的に撮像する。具体的には、第2の撮像装置12は、ワークWの下面からの反射光を撮像素子でラインごとのデジタル画像に変換し、その変換された画像データを図示しない画像入力ボードに送信する。画像入力ボードに送信されたラインごとのデジタル画像は、合成されて1枚の画像として生成される。
【0050】
このように、本実施形態では、ワークWが所定の隙間Gを通過する際に、第1の撮像装置11及び第2の撮像装置12によってワークWの上面側と下面側とが同時に撮像される。
【0051】
このとき、図3(a)に示すように、第1の撮像装置11が第1の撮像位置にあるときには、ワークWの上面からの反射光に加えて、ワークWによって遮られていない第1の照明装置21からの照明光が第1の撮像装置11に入射される。これにより、第1の撮像装置11で得られる画像としては、ワークWの背景色が第1の照明装置21からの照明光と同色の画像となる。
【0052】
また、第2の撮像装置12が第1の撮像位置にあるときには、ワークWの下面からの反射光に加えて、ワークWによって遮られていない第2の照明装置22からの照明光が第2の撮像装置12に入射される。これにより、第2の撮像装置12で得られる画像としては、ワークWの背景色が第2の照明装置22からの照明光と同色の画像となる。
【0053】
これに対し、図3(b)に示すように、第1の撮像装置11が第2の撮像位置にあるときには、ワークWの上面からの反射光が主として第1の撮像装置11に入射され、ワークWによって遮られていない第1の照明装置21からの照明光は第1の撮像装置11に入射されないか、又は僅かに入射されるだけである。これにより、第1の撮像装置11で得られる画像としては、ワークWの背景色が黒色又は黒に近い色の画像となる。
【0054】
また、第2の撮像装置12が第2の撮像位置にあるときには、ワークWの下面からの反射光が主として第2の撮像装置12に入射され、ワークWによって遮られていない第2の照明装置22からの照明光は第2の撮像装置12に入射されないか、又は僅かに入射されるだけである。これにより、第2の撮像装置12で得られる画像としては、ワークWの背景色が黒色又は黒に近い色の画像となる。
【0055】
[作用効果]
以上のように、本実施形態に係る検査装置は、第1の搬送部31と第2の搬送部32との間の所定の隙間Gにおいて、第1の撮像装置11及び第2の撮像装置12によりワークWを上面側と下面側から同時に撮像することができる。これにより、本実施形態に係る検査装置は、反転機構を設けることなく、2つの撮像装置によってワークWの上面側と下面側とを撮像することができる。
【0056】
また、本実施形態に係る検査装置は、第1の撮像装置11及び第2の撮像装置12がいずれも、撮像範囲に照明装置を含む第1の撮像位置(図1に示す位置)と、撮像範囲に照明装置を含まない第2の撮像位置(図2に示す位置)との間で撮像位置を切替可能に構成されているので、撮像位置の切替によってワークWの背景を変更することができる。
【0057】
また、本実施形態に係る検査装置は、第1の撮像装置11及び第2の撮像装置12の撮像軸11A、12Aの傾きを変更することにより撮像位置の切替を行うので、ラインカメラからなる第1の撮像装置11及び第2の撮像装置12の撮像位置の切替を容易に行うことができる。
【0058】
[第1の実施形態の変形例]
第1の実施形態に係る検査装置において、撮像装置の撮像位置を切り替える構成として、図4に示すような構成としてもよい。
【0059】
具体的には、図4に示すように、変形例に係る検査装置101は、撮像素子として、受光素子面に画素が2次元状に配列された2次元素子を用いたエリアカメラからなる第1の撮像装置111及び第2の撮像装置112を備える。
【0060】
第1の撮像装置111及び第2の撮像装置112は、画像入力ボードを有するコントローラ100に接続されている。
【0061】
第1の撮像装置111及び第2の撮像装置112の撮像素子の構成について、図5を参照して、第1の撮像装置111の撮像素子115を例に説明する。第2の撮像装置112の撮像素子については、第1の撮像装置111の撮像素子115と同様の構成であるため、説明を省略する。図5は、第1の撮像装置111の撮像素子115を他方側すなわち下方から見た拡大図である。
【0062】
図5に示すように、撮像素子115は、搬送方向及び幅方向に画素が複数列状に並んで構成されている。図5では、説明の便宜上、画素数を減らして表示している。本変形例においては、第1の撮像装置111は、搬送方向において有効となる画素列を変更することにより撮像位置の切替を行う。画素列の変更は、コントローラ100によって行われる。
【0063】
例えば、第1の撮像装置111は、撮像範囲に第1の照明装置21を含む第1の撮像位置では、搬送方向上流側に位置する画素列115Aが有効とされ、又は指定されて、撮像を行う。これにより、第1の撮像装置111は、画素列115Aの撮像軸111A(図4中、破線で示す)を第1の照明装置21と上下方向に重ねることができる。この結果、第1の撮像位置では、撮像範囲に第1の照明装置21が含まれることとなる。撮像軸111Aとは、画素列115Aを構成する受光素子面の中心を通る軸線のことである。
【0064】
一方、撮像範囲に第1の照明装置21を含まない第2の撮像位置では、搬送方向下流側に位置する画素列115Bが有効とされ、又は指定されて、撮像を行う。これにより、第1の撮像装置111は、画素列115Bの撮像軸111B(図4中、一点鎖線で示す)を第1の照明装置21と上下方向に重ならないようにすることができる。この結果、第2の撮像位置では、撮像範囲に第1の照明装置21が含まれないこととなる。撮像軸111Bとは、画素列115Bを構成する受光素子面の中心を通る軸線のことである。
【0065】
このように、本変形例に係る検査装置101によれば、第1の撮像装置111及び第2の撮像装置112がそれぞれの撮像素子の搬送方向において有効となる画素列を変更することにより撮像位置の切替を行うので、第1の撮像装置111及び第2の撮像装置112の位置や姿勢を物理的に変更することなく撮像位置の切替を行うことができる。
【0066】
(第2の実施形態)
次に、図6図7を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0067】
本実施形態に係る検査装置201は、第1の実施形態に係る検査装置1とは、照明装置の構成が異なるが、他の構成は第1の実施形態と同一である。したがって、以下においては、第1の実施形態と同一の構成については第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
【0068】
図6に示すように、本実施形態の検査装置201において、第1の照明装置221は、2つの照明装置221A及び照明装置221Bからなる。照明装置221A及び照明装置221Bは、例えばハロゲンランプやLED等の光源を有し、所定の隙間Gを通過するワークWを上述の他方側から照明する。第1の照明装置221を構成する照明装置の数は2つに限定されない。
【0069】
照明装置221A及び照明装置221Bは、幅方向に長尺な構成を有し、例えば、第1の搬送部31及び第2の搬送部32の幅方向と同程度の長さを有する。
【0070】
照明装置221Aと照明装置221Bとは、第2の撮像装置12の撮像軸12Aを挟んで搬送方向に互いに離隔して配置されている。照明装置221Aは、第1の撮像装置11が第1の撮像位置(図6に示す位置)にあるとき、撮像軸11Aと上下方向に重なる位置に配置されている。照明装置221Bは、照明装置221Aよりも搬送方向上流側であって、かつ第2の撮像装置12の撮像軸12Aよりも搬送方向上流側に配置されている。
【0071】
本実施形態の第2の照明装置222は、2つの照明装置222A及び照明装置222Bからなる。照明装置222A及び照明装置222Bは、例えばハロゲンランプやLED等の光源を有し、所定の隙間Gを通過するワークWを上述の一方側から照明する。第2の照明装置222を構成する照明装置の数は2つに限定されない。
【0072】
照明装置222A及び照明装置222Bは、幅方向に長尺な構成を有し、例えば、第1の搬送部31及び第2の搬送部32の幅方向と同程度の長さを有する。
【0073】
照明装置222Aと照明装置222Bとは、第1の撮像装置11の撮像軸11Aを挟んで搬送方向に互いに離隔して配置されている。照明装置222Aは、第2の撮像装置12が第1の撮像位置(図6に示す位置)にあるとき、撮像軸12Aと上下方向に重なる位置に配置されている。照明装置222Bは、照明装置222Aよりも搬送方向下流側であって、かつ第1の撮像装置11の撮像軸11Aよりも搬送方向下流側に配置されている。
【0074】
また、図7に示すように、照明装置221A及び照明装置221Bは、撮像装置が第2の撮像位置にある場合、撮像軸11A及び撮像軸12Aと干渉しない位置に配置されている。
【0075】
これにより、撮像装置が第2の撮像位置にある場合に、第2の撮像装置12の撮像範囲に照明装置221Aが重なってしまうことが防止されるとともに、第1の撮像装置11の撮像範囲に照明装置221Bが入ってしまうことが防止される。
【0076】
この場合、第1の撮像装置11の撮像範囲に照明装置221Bが入らないので、撮像装置が第2の撮像位置にある場合に、第1の撮像装置11に照明装置221Bの照明光が入射されないように、又は僅かに入射される程度にすることができる。
【0077】
照明装置222A及び照明装置222Bは、撮像装置が第2の撮像位置にある場合、撮像軸11A及び撮像軸12Aと干渉しない位置に配置されている。
【0078】
これにより、撮像装置が第2の撮像位置にある場合に、第1の撮像装置11の撮像範囲に照明装置222Aが重なってしまうことが防止されるとともに、第2の撮像装置12の撮像範囲に照明装置222Bが入ってしまうことが防止される。
【0079】
この場合、第2の撮像装置12の撮像範囲に照明装置222Bが入らないので、撮像装置が第2の撮像位置にある場合に、第2の撮像装置12に照明装置222Bの照明光が入射されないように、又は僅かに入射される程度にすることができる。
【0080】
[作用効果]
以上のように、本実施形態に係る検査装置は、上述の第1の実施形態の作用効果に加えて以下の作用効果を奏する。
【0081】
すなわち、本実施形態に係る検査装置は、第1の照明装置221及び第2の照明装置22のいずれもが2つの照明装置からなるので、照明効果を高めて安定した画像を得ることができる。
【0082】
[第2の実施形態の第1変形例]
第2の実施形態に係る検査装置において、撮像装置の撮像位置を切り替える構成として、図8に示すような構成としてもよい。
【0083】
具体的には、図8に示すように、第1変形例に係る検査装置301は、第1の実施の形態の変形例に係る検査装置101(図4参照)と、照明装置の数が異なるが、他の構成は検査装置101と同一に構成されている。
【0084】
図8に示すように、検査装置301において、照明装置221Aと照明装置221Bとは、第2の撮像装置112の撮像軸112A、112Bを挟んで搬送方向に互いに離隔して配置されている。
【0085】
照明装置221Aは、第1の撮像装置111が第1の撮像位置にあるとき、すなわち撮像軸111Aを有する画素列が選択されているとき、撮像軸111Aと上下方向に重なる位置に配置されている。照明装置221Bは、照明装置221Aよりも搬送方向上流側であって、かつ第2の撮像装置112の撮像軸112Aよりも搬送方向上流側に配置されている。
【0086】
また、検査装置301において、照明装置222Aと照明装置222Bとは、第1の撮像装置111の撮像軸111A、111Bを挟んで搬送方向に互いに離隔して配置されている。
【0087】
照明装置222Aは、第2の撮像装置112が第1の撮像位置にあるとき、すなわち撮像軸112Aを有する画素列が選択されているとき、撮像軸112Aと上下方向に重なる位置に配置されている。照明装置222Bは、照明装置222Aよりも搬送方向下流側であって、かつ第1の撮像装置111の撮像軸111Aよりも搬送方向下流側に配置されている。
【0088】
また、照明装置221A及び照明装置221Bは、撮像装置が第2の撮像位置にある場合、すなわち撮像軸111Bを有する画素列及び撮像軸112Bを有する画素列が選択されている場合、撮像軸111B及び撮像軸112Bと干渉しない位置に配置されている。
【0089】
これにより、撮像装置が第2の撮像位置にある場合に、第2の撮像装置112の撮像範囲に照明装置221Bが重なってしまうことが防止されるとともに、第1の撮像装置111の撮像範囲に照明装置221Aが入ってしまうことが防止される。
【0090】
この場合、第1の撮像装置111の撮像範囲に照明装置221Aが入らないので、撮像装置が第2の撮像位置にある場合に、第1の撮像装置111に照明装置221Aの照明光が入射されないように、又は僅かに入射される程度にすることができる。
【0091】
照明装置222A及び照明装置222Bは、撮像装置が第2の撮像位置にある場合、撮像軸111B及び撮像軸112Bと干渉しない位置に配置されている。
【0092】
これにより、撮像装置が第2の撮像位置にある場合に、第1の撮像装置111の撮像範囲に照明装置222Bが重なってしまうことが防止されるとともに、第2の撮像装置112の撮像範囲に照明装置222Aが入ってしまうことが防止される。
【0093】
この場合、第2の撮像装置112の撮像範囲に照明装置222Aが入らないので、撮像装置が第2の撮像位置にある場合に、第2の撮像装置112に照明装置222Aの照明光が入射されないように、又は僅かに入射される程度にすることができる。
【0094】
[第2の実施形態の第2変形例]
第2の実施形態では、撮像装置の撮像軸の傾きを調整することで撮像位置の切替を行う構成としたが、これに限らず、例えば、撮像装置の位置を図6に示す位置に固定し、照明装置221A及び照明装置222Aの点灯及び消灯を制御することで撮像位置の切替を行う構成としてもよい。
【0095】
この場合、照明装置221A及び照明装置222Aを点灯させた場合を、第1の撮像位置とし、照明装置221A及び照明装置222Aを消灯させた場合を、第2の撮像位置とする。
【0096】
[各実施形態に共通の変形例]
【0097】
上述の各実施形態においては、本発明に係る検査装置を、所定の隙間Gを隔てて水平方向に並ぶ第1の搬送部31と第2の搬送部32との間を通過するワークWに対して検査を行う検査装置に適用した例について説明したが、これに限らず、例えば次のような検査装置にも適用可能である。
【0098】
例えば、搬送方向上流側の搬送部と搬送方向下流側の搬送部とが所定の隙間を隔てて上下方向に離隔し、これら搬送部間を落下して搬送されるワークWに対して検査を行う検査装置にも、本発明に係る検査装置を適用できる。
【0099】
また、上述の各実施形態においては、照明装置として、ワークWを直接、照明する構成の照明装置を採用したが、これに限らず、例えば、リフレクタを介してワークWを照明する照明装置を採用してもよい。
【0100】
また、上述の各実施形態において、照明装置の光源は可視光に限定されず、撮像装置で撮像可能な波長であればよい。
【0101】
また、上述の各実施形態においては、照明装置の位置を固定としたが、照明装置を搬送方向に移動可能な構成としてもよい。この場合、例えば、撮像装置の位置を固定し、照明装置を搬送方向に移動させることで、撮像位置の切替を行うことができる。
【0102】
また、上述の各実施形態においては、第1の撮像装置及び第2の撮像装置のいずれもが撮像位置を切替可能に構成されているが、これに限らず、第1の撮像装置及び第2の撮像装置の少なくともいずれか一方が撮像位置を切替可能な構成であってもよい。
【0103】
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
【符号の説明】
【0104】
1、101、201、301 検査装置
11、111 第1の撮像装置
11A、111A、111B 撮像軸
12、112 第2の撮像装置
12A、112A、112B 撮像軸
21、221 第1の照明装置
22、222 第2の照明装置
31 第1の搬送部
32 第2の搬送部
100 コントローラ
115 撮像素子
115A、115B 画素列
221A、221B、222A、222B 照明装置
W ワーク(検査品)
G 所定の隙間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8