(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-23
(45)【発行日】2024-05-31
(54)【発明の名称】薄膜トランジスターアレイ基板及びこれを含む電子装置
(51)【国際特許分類】
H01L 29/786 20060101AFI20240524BHJP
G02F 1/1368 20060101ALI20240524BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240524BHJP
H05B 33/02 20060101ALI20240524BHJP
H10K 50/10 20230101ALI20240524BHJP
H10K 59/00 20230101ALI20240524BHJP
【FI】
H01L29/78 626A
G02F1/1368
G09F9/30 338
G09F9/30 348A
H01L29/78 618B
H05B33/02
H05B33/14 A
H10K59/00
(21)【出願番号】P 2022175196
(22)【出願日】2022-11-01
【審査請求日】2022-11-01
(31)【優先権主張番号】10-2021-0194693
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】任 曙 延
(72)【発明者】
【氏名】崔 聖 主
(72)【発明者】
【氏名】徐 廷 錫
(72)【発明者】
【氏名】朴 在 潤
(72)【発明者】
【氏名】鄭 進 元
【審査官】田付 徳雄
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0119154(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0300899(US,A1)
【文献】特開2016-149552(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/786
H01L 21/336
G02F 1/1368
G09F 9/30
H05B 33/02
H10K 50/10
H10K 59/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの薄膜トランジスターを含むパネルと、
前記パネルに結合され、前記パネルを駆動するための駆動回路を含む電子装置であって、
前記パネルは、
基板と、
前記基板上に配置された第1電極と、
前記第1電極の上面の一部を露出するホールを含む第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の上面の一部及び前記第1電極の上面の一部に接触されたアクティブ層と、
前記アクティブ層上に配置された第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜上に配置されたゲート電極と、
前記ゲート電極上に配置された第3絶縁膜と、
前記第3絶縁膜に配置されてお互いに離隔され、前記アクティブ層に電気的に連結された第2電極及び第3電極を含み、
前記アクティブ層はお互いに離隔された第1チャンネル領域及び第2チャンネル領域を含み、前記第1チャンネル
領域及び前記第2チャンネル領域は前記第1絶縁膜の前記ホールの側面上に位置された領域を含
み、
前記アクティブ層は、
前記第1絶縁膜の上面の一部に配置されてお互いに離隔された第1領域及び第2領域と、
前記第1領域及び第2領域の間に配置されて前記第1絶縁膜の上面の一部、前記第1絶縁膜の前記ホールの側面及び前記ホール内で前記第1電極上に配置された第3領域と
を含み、
前記第1電極は少なくとも一つの溝を含み、
前記第1電極の溝の一部は前記第1絶縁膜の前記ホール全体と重畳されている、
電子装置。
【請求項2】
前記アクティブ層は酸化物半導体であることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記ゲート電極は前記アクティブ層の前記第3領域と重畳されたことを特徴とする請求項
1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記第2電極は前記アクティブ層の前記第1領域と接触され、前記第3電極は前記アクティブ層の前記第2領域と接触されたことを特徴とする請求項
1に記載の電子装置。
【請求項5】
前記第3領域はお互いに離隔された前記第1チャンネル領域及び前記第2チャンネル領域を含むことを特徴とする請求項
1に記載の電子装置。
【請求項6】
前記第1チャンネル領域は、
前記アクティブ層の前記第1領域から延長されて前記第1絶縁膜の上面の一部に配置され、
前記第1絶縁膜の前記ホールの側面の一部に配置され、
前記ホールと重畳された前記第1電極の上面の一部に配置されたことを特徴とする請求項
5に記載の電子装置。
【請求項7】
前記第2チャンネル領域は、
前記アクティブ層の前記第2領域から延長されて前記第1絶縁膜の上面の一部に配置され、
前記第1絶縁膜の前記ホールの側面の一部に配置され、
前記ホールと重畳された第1電極の上面の一部に配置されたことを特徴とする請求項
5に記載の電子装置。
【請求項8】
前記第1チャンネル領域の長さ及び前記第2チャンネル領域の長さは前記第1絶縁膜の高さに比例することを特徴とする請求項
5に記載の電子装置。
【請求項9】
前記アクティブ層を含むトランジスターがオン状態である時、
前記第1チャンネル領域と前記第2チャンネル領域との間に位置された連結部を含み、
前記連結部の抵抗は前記第1及び第2チャンネル領域の抵抗より高いことを特徴とする請求項
5に記載の電子装置。
【請求項10】
前記アクティブ層はお互いに離隔された第1チャンネル領域及び第2チャンネル領域を含み、
前記第1及び第2チャンネル領域の長さは前記第1電極の前記溝の高さと比例することを特徴とする請求項
1に記載の電子装置。
【請求項11】
少なくとも一つの薄膜トランジスターを含むパネルと、
前記パネルに結合され、前記パネルを駆動するための駆動回路を含む電子装置であって、
前記パネルは、
基板と、
前記基板上に配置された第1電極と、
前記第1電極の上面の一部を露出するホールを含む第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の上面の一部及び前記第1電極の上面の一部に接触されたアクティブ層と、
前記アクティブ層上に配置された第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜上に配置されたゲート電極と、
前記ゲート電極上に配置された第3絶縁膜と、
前記第3絶縁膜に配置されてお互いに離隔され、前記アクティブ層に電気的に連結された第2電極及び第3電極を含み、
前記アクティブ層はお互いに離隔された第1チャンネル領域及び第2チャンネル領域を含み、前記第1チャンネル領域及び前記第2チャンネル領域は前記第1絶縁膜の前記ホールの側面上に位置された領域を含み、
前記アクティブ層は、
前記第1絶縁膜の上面の一部及び前記ホールの一部に配置された第1アクティブ層及び前記第1絶縁膜の上面の他の一部及び前記ホールの残り一部に配置された第2アクティブ層を含む
、
電子装置。
【請求項12】
前記第1アクティブ層は、
N+不純物イオンが注入された領域である第1部分と、
前記第1部分と離隔され、前記第1絶縁膜の前記ホールで前記第1電極の上面の一部に配置された第2部分と、
前記第1及び第2部分の間に配置されて前記第1絶縁膜の前記ホールと未重畳された領域に配置された部分、前記第1絶縁膜の前記ホールの側面と重畳された領域に配置された部分及び前記第1絶縁膜の前記ホール内で前記第1電極の上面の一部に配置された第3部分を含むことを特徴とする請求項
11に記載の電子装置。
【請求項13】
前記第1アクティブ層の前記第3部分は前記第1アクティブ層のチャンネル領域であり、
前記第3部分の長さは前記第1絶縁膜の前記ホールの高さに比例することを特徴とする請求項
12に記載の電子装置。
【請求項14】
前記第2アクティブ層は、
P+不純物イオンが注入された領域である第4部分と、
前記第4部分と離隔され、前記第1絶縁膜の前記ホールで前記第1電極の上面の一部に配置された第5部分と、
前記第4及び第5部分の間に配置されて前記第1絶縁膜の前記ホールと未重畳された領域に配置された部分、前記第1絶縁膜の前記ホールの側面が一部と重畳された領域に配置された部分及び前記第1絶縁膜の前記ホール内で前記第1電極の上面の一部に配置された第6部分を含むことを特徴とする請求項
11に記載の電子装置。
【請求項15】
前記第2アクティブ層の前記第6部分は前記第2アクティブ層のチャンネル領域であり、
前記第6部分の長さは前記第1絶縁膜の前記ホールの高さに比例することを特徴とする請求項
14に記載の電子装置。
【請求項16】
前記第1絶縁膜の前記ホール内で、
前記第1アクティブ層の一部と前記第2アクティブ層の一部はお互いに重畳されたことを特徴とする請求項
11に記載の電子装置。
【請求項17】
前記第1電極はソース電極であり、
前記第2電極及び前記第3電極はドレイン電極であることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項18】
前記第2電極及び第3電極には同一の信号が印加されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項19】
前記第2電極及び第3電極にはお互いに異なる信号が印加されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項20】
前記第1電極の幅は前記アクティブ層の幅より長いことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項21】
基板上に、第1面を有する第1電極と、
前記第1電極の前記第1面上の第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜を通って延長して、前記第1電極の前記第1面を露出するホールと、
前記第1絶縁膜および前記ホール上に、前記ホールで第1電極の前記第1面に接触されたアクティブ層と、
前記アクティブ層上の第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜上のゲート電極と、
前記アクティブ層上に、前記第2絶縁膜を通って延長して、前記アクティブ層に電気的に連結された第2電極と、
前記アクティブ層上に、前記第2電極に離間して反対側に配置され、前記第2絶縁膜を通って延長して、前記アクティブ層に電気的に連結された第3電極を含
み、
前記第1絶縁膜は、前記第1絶縁膜を通って延長する前記ホールによって形成された第1傾斜面と反対側の第2傾斜面及び前記第1電極の前記第1面と反対側の第3面を有し、
前記アクティブ層は、前記ホールの前記第1電極の前記第1面から前記第1絶縁膜の前記第2傾斜面まで延長し、少なくとも部分的に前記第1絶縁膜の前記第3面と重畳し、
前記第1電極は前記第1面に隣接する第2面を有し、前記第1電極の前記第1面は前記第1電極の溝にあり、前記第1電極は前記第1面と前記第2面との間の傾斜面を含み、
前記第1絶縁膜を通って延長する前記ホールの幅は、前記溝の幅よりも小さい、
薄膜トランジスターアセンブリ。
【請求項22】
前記第3電極は、前記第1絶縁膜の前記第3面に少なくとも部分的に重畳する前記アクティブ層の一部と重畳し、
前記第1絶縁膜の前記第2面及び前記第1絶縁膜の前記第3面は互いに離間して、互いに同一平面上にあることを特徴とする請求項
21に記載の薄膜トランジスターアセンブリ。
【請求項23】
前記アクティブ層、前記第2絶縁膜及び前記ゲート電極は、それぞれ前記第1電極の前記溝の対応する位置に溝を含むことを特徴とする請求項
21に記載の薄膜トランジスターアセンブリ。
【請求項24】
少なくとも1つの薄膜トランジスターを含む電子装置であって、
前記薄膜トランジスターは、
基板上に、第1面を有する第1電極と、
前記第1電極の前記第1面上の第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜を通って延長して、前記第1電極の前記第1面を露出するホールと、
前記第1絶縁膜および前記ホール上に、前記ホールで第1電極の前記第1面に接触されたアクティブ層と、
前記アクティブ層上の第2絶縁膜と、
前記第2絶縁膜上のゲート電極と、
前記アクティブ層上に、前記第2絶縁膜を通って延長して、前記アクティブ層に電気的に連結された第2電極と、
前記アクティブ層上に、前記第2電極に離間して反対側に配置され、前記第2絶縁膜を通って延長して、前記アクティブ層に電気的に連結された第3電極を含
み、
前記第1絶縁膜は、前記第1絶縁膜を通って延長する前記ホールによって形成された第1傾斜面及び前記第1電極の前記第1面と反対側の第2面を有し、
前記アクティブ層は、前記ホールの前記第1電極の前記第1面から前記第1絶縁膜の前記第1傾斜面まで延長し、少なくとも部分的に前記第1絶縁膜の前記第2面と重畳し、
前記第1絶縁膜は、前記第1絶縁膜を通って延長する前記ホールによって形成された前記第1傾斜面と反対側の第2傾斜面及び前記第1電極の前記第1面と反対側の第3面を有し、
前記アクティブ層は、前記ホールの前記第1電極の前記第1面から前記第1絶縁膜の前記第2傾斜面まで延長し、少なくとも部分的に前記第1絶縁膜の前記第3面と重畳し、
前記第1電極は前記第1面に隣接する第2面を有し、前記第1電極の前記第1面は前記第1電極の溝にあり、前記第1電極は前記第1面と前記第2面との間の傾斜面を含み、
前記第1絶縁膜を通って延長する前記ホールの幅は、前記溝の幅よりも小さい、
電子装置。
【請求項25】
前記第2電極は、前記第1絶縁膜の前記第2面に少なくとも部分的に重畳する請求項
24に記載の電子装置。
【請求項26】
前記第3電極は、前記第1絶縁膜の前記第3面に少なくとも部分的に重畳する前記アクティブ層の一部と重畳し、
前記第1絶縁膜の前記第2面及び前記第1絶縁膜の前記第3面は互いに離間して、互いに同一平面上にあることを特徴とする請求項
24に記載の電子装置。
【請求項27】
前記アクティブ層、前記第2絶縁膜及び前記ゲート電極は、それぞれ前記第1電極の前記溝の対応する位置に溝を含むことを特徴とする請求項
24に記載の電子装置。
【請求項28】
前記ゲート電極上の第3絶縁膜をさらに含み、
前記第2電極及び前記第3電極は、前記第3絶縁膜上にあり、
前記第2電極は、前記第3絶縁膜及び前記第2絶縁膜を通って延長し、前記アクティブ層に電気的に接続され、
前記第3電極は、前記第3絶縁膜及び前記第2絶縁膜を通って延長し、前記アクティブ層に電気的に接続されることを特徴とする請求項
24に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、薄膜トランジスターアレイ基板及びこれを含む電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報化社会が発展することによって、表示装置、照明装置などの多様な電子装置に対する要求が多様な形態で増加している。このような電子装置はデータラインとゲートラインが配置されたパネルと、データラインを駆動するためのデータドライバーと、ゲートラインを駆動するためのゲートドライバーを含むことができる。
【0003】
このような電子装置の核心構成であるパネルは駆動のために数多くのトランジスターが多様な機能で配置されることができる。
【0004】
これにより、パネル製作工程は必然的に複雑になって難しくなる。これによって、工程便宜性を追い求めると、トランジスターの素子性能が落ちる問題点が発生することがある。
【0005】
また、高い解像度などの電子装置の優秀な特性を実現するためにはトランジスターの集積度が高くならなければならない。しかし、工程及び設計などの問題でトランジスターの面積を無制限に減らすことが技術的に困難であるので、トランジスターの特性を落とさずに、これらが占める面積を調節することは有益である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の実施例は、短いチャンネル(Short Channel)の実現及び集積化が可能な垂直構造トランジスターを含む薄膜トランジスターアレイ基板(または薄膜トランジスタ―アセンブリ)及びこれを含む電子装置に関する。
【0007】
また、本開示の実施例は狭い面積を占めながら電流特性が向上された薄膜トランジスターアレイ基板及びこれを含む電子装置に関する。
【0008】
また、本開示の実施例は向上された工程便宜性、短いチャンネル及び素子小型化をすべて可能にさせる垂直構造トランジスターを含む薄膜トランジスターアレイ基板及びこれを含む電子装置に関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の実施例は、少なくとも一つの薄膜トランジスターを含むパネル及びパネルを駆動するための駆動回路を含み、パネルは、基板、基板上に配置された第1電極、第1電極の上面の一部を露出するホールを含む第1絶縁膜、第1絶縁膜の上面の一部及び第1電極の上面の一部に接触されたアクティブ層、アクティブ層上に配置された第2絶縁膜、第2絶縁膜上に配置されたゲート電極、ゲート電極上に配置された第3絶縁膜及び第3絶縁膜に配置されてお互いに離隔され、アクティブ層に電気的に連結された第2電極及び第3電極を含み、第2電極及び第3電極には同一の信号が印加され、アクティブ層はお互いに離隔された第1チャンネル領域及び第2チャンネル領域を含み、第1及び第2チャンネル領域は第1絶縁膜のホールの側面上に位置された領域を含む電子装置を提供することができる。
【0010】
本開示の実施例は基板上に配置された第1電極、第1電極の上面の一部を露出するホールを含む第1絶縁膜、第1絶縁膜の上面の一部及び第1電極の上面の一部に接触されたアクティブ層、アクティブ層上に配置された第2絶縁膜、第2絶縁膜上に配置されたゲート電極、ゲート電極上に配置された第3絶縁膜及び第3絶縁膜に配置されてお互いに離隔され、アクティブ層に電気的に連結された第2電極及び第3電極を含み、第2電極及び第3電極には同一の信号が印加され、アクティブ層はお互いに離隔された第1チャンネル領域及び第2チャンネル領域を含み、第1及び第2チャンネル領域は第1絶縁膜のホールの側面上に位置された領域を含む薄膜トランジスターアレイ基板を提供することができる。
【発明の効果】
【0011】
本開示の実施例によれば、短いチャンネル(Short Channel)の実現及び集積化が可能な垂直構造トランジスターを含む薄膜トランジスターアレイ基板及びこれを含む電子装置を提供することができる。
【0012】
本開示の実施例によれば、狭い面積を占めながら電流特性が向上された薄膜トランジスターアレイ基板及びこれを含む電子装置を提供することができる。
【0013】
本開示の実施例によれば、優秀な工程便宜性、短いチャンネル及び素子小型化をすべて可能にさせる垂直構造トランジスターを含む薄膜トランジスターアレイ基板及びこれを含む電子装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本開示の実施例による電子装置の概略的なシステム構成図である。
【
図2a】本開示の実施例による電子装置のシステム構成例示図である。
【
図2b】本開示の実施例による電子装置が表示装置である場合、アクティブ領域に含まれた一つのサブピクセルの構造を概略的に示した図である。
【
図3】発明の実施例によるパネル(PNL)がOLED(Organic Light Emitting Diode)パネルである場合、サブピクセル(SP)の構造を示した図である。
【
図4】一つのサブピクセル(SP)が駆動トランジスター(DRT)の第2ノード(N2)と基準電圧ライン(RVL)との間に電気的に連結された第2トランジスター(T2)をさらに含む3T(Transistor)1C(Capacitor)構造を例示的に示した図である。
【
図5】本開示の実施例によるパネル(PNL)に配置されたゲート駆動回路(GDC)を概略的に示した図である。
【
図6】本開示の実施例による電子装置に配置されたトランジスターがターンオフ(OFF)状態である時を示した図面である。
【
図7】本開示の実施例による電子装置に配置されたトランジスターがターンオン(ON)状態である時を示した図面である。
【
図8】本開示の実施例によるトランジスターの断面構造を示した図である。
【
図9】本開示の実施例によるトランジスターの断面構造を示した図である。
【
図10】トランジスターが多結晶シリコントランジスターである構造を示した図である。
【
図11】トランジスターが多結晶シリコントランジスターである構造を示した図である。
【
図12】本開示の実施例による垂直構造トランジスターがサブピクセル内に配置された場合、ピクセル電極と連結されたトランジスターを示した図である。
【
図13】本開示の実施例による垂直構造トランジスターがサブピクセル内に配置された場合、有機発光素子と連結されたトランジスターを示した図である。
【
図14】本開示の実施例によるトランジスター(Tr)のS係数(SS)及びこれによる電流増加量(Ion5)を比較例によるトランジスター(Tr)のS-係数及びこれによる電流増加量と比べた図である。
【
図15】本開示の実施例によるトランジスター(Tr)のS係数(SS)及びこれによる電流増加量(Ion5)を比較例によるトランジスター(Tr)のS係数及びこれによる電流増加量と比べた図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本開示の一部実施例を例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付け加えることにおいて、等しい構成要素に対してはたとえ他の図面上に表示されてもできるだけ等しい符号を有することができる。また、本開示を説明することにおいて、関連される公知構成または機能に対する具体的な説明が本開示の要旨を濁すことがあると判断される場合には、その詳細な説明は略することができる。本明細書上で言及された「含む」、「有する」、「なされる」などが使用される場合「~のみ」が使用されない以上他の部分が加えられることができる。構成要素を単数で表現した場合に特別な明示上な記載事項がない限り複数を含む場合を含むことができる。
【0016】
また、本開示の構成要素を説明することにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって該当構成要素の本質、順番、順序でまたは個数などが限定されない。
【0017】
構成要素の位置関係に対する説明において、二以上の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」などがなると記載した場合、二以上の構成要素が直接的に「連結」、「結合」または「接続」されることができるが、二以上の構成要素と異なる構成要素がさらに「介在」されて連結」、「結合」または「接続」されることもできると理解されなければならないであろう。ここで、他の構成要素はお互いに「連結」、「結合」または「接続」される二以上の構成要素中の一つ以上に含まれることもある。
【0018】
構成要素や、動作方法や製作方法などと関連された時間的流れ関係に対する説明において、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的先後関係または流れ的先後関係が説明される場合、「直ちに」または「直接」が使用されない以上連続的ではない場合も含むことができる。
【0019】
本開示の実施形態を説明するための添付図面に示された形状、サイズ、寸法(例えば、長さ、幅、高さ、厚さ、半径、直径、面積など)、比率、角度、要素数などは単なる例であり、本開示はそれに限定されない。
【0020】
図面に示されている各構成要素のサイズと厚さを含む寸法は、説明の便宜のために図示されており、本開示は、図示されている構成要素のサイズと厚さに限定されない。
【0021】
一方、構成要素に対する数値またはその対応情報(例えば、レベルなど)が言及された場合、別途の明示上記載がなくても、数値またはその対応情報は各種要因(例えば、工程上の要因、内部または外部衝撃、ノイズなど)によって発生することがある誤差範囲(例えば、約5%~10%)を含むことで解釈されることができる。
【0022】
以下、添付された図面を参照して本開示の多様な実施例を詳しく説明する。
【0023】
図1は、本開示の実施例による電子装置の概略的なシステム構成図である。
【0024】
本開示の実施例による電子装置は表示装置、照明装置、発光装置などを含むことができる。以下では、説明の便宜のために、表示装置を中心に説明する。しかし、表示装置だけではなく、トランジスターを含むだけで、照明装置、発光装置などの他の多様な電子装置にも等しく適用されることができるであろう。
【0025】
本開示の実施例による電子装置は、映像を表示するか、または光を出力するパネル(PNL)と、このようなパネル(PNL)を駆動するための駆動回路を含むことができる。
【0026】
パネル(PNL)は、複数のデータライン(DL)及び複数のゲートライン(GL)が配置されて複数のデータライン(DL)及び複数のゲートライン(GL)によって定義される複数のサブピクセル(SP)がマトリックスタイプで配列されることができる。
【0027】
パネル(PNL)で複数のデータライン(DL)及び複数のゲートライン(GL)はお互いに交差して配置されることができる。例えば、複数のゲートライン(GL)は行(Row)または例(Column)で配列されることができ、複数のデータライン(DL)は例(Column)または、行(Row)に配列されることができる。以下では、説明の便宜のために、複数のゲートライン(GL)は行(Row)で配置され、複数のデータライン(DL)は例(Column)で配置されると仮定する。
【0028】
パネル(PNL)には、サブピクセル構造などによって、複数のデータライン(DL)及び複数のゲートライン(GL)以外に、他の種類の信号配線が配置されることができる。駆動電圧配線、基準電圧配線、または、共通電圧配線などがさらに配置されることができる。
【0029】
パネル(PNL)はLCD(Liquid Crystal Display)パネル、OLED(Organic Light Emitting Diode)パネルなど多様なタイプのパネルであることができる。
【0030】
パネル(PNL)に配置される信号配線の種類は、サブピクセル構造、パネルタイプ(例えば、LCDパネル、OLEDパネルなど)などによって変わることができる。そして、本明細書では信号配線は信号が印加される電極を含む概念である場合もある。
【0031】
パネル(PNL)は画像(映像)が表示されるアクティブ領域(A/A)と、その外郭領域で画像が表示されない非アクティブ領域(N/A)を含むことができる。ここで、非アクティブ領域(N/A)はベゼル領域とも称する。
【0032】
アクティブ領域(A/A)には画像表示のための複数のサブピクセル(SP)が配置される。
【0033】
非アクティブ領域(N/A)にはデータドライバー(DDR)が電気的に連結されるためのパッド部が配置され、このようなパッド部と複数のデータライン(DL)との間の連結のための複数のデータリンクラインが配置されることもできる。ここで、複数のデータリンクラインは複数のデータライン(DL)が非アクティブ領域(N/A)に延長された部分であるか、または、複数のデータライン(DL)と電気的に連結された別途のパターンであることができる。
【0034】
また、非アクティブ領域(N/A)にはデータドライバー(DDR)が電気的に連結されるパッド部を通じてゲートドライバー(GDR)にゲート駆動に必要な電圧(信号)を伝達してくれるためのゲート駆動関連配線が配置されることができる。例えば、ゲート駆動関連配線は、クロック信号を伝達するためのクロック配線、ゲート電圧(VGH、VGL)を伝達するためのゲート電圧配線、スキャン信号生成に必要な各種制御信号を伝達するためのゲート駆動制御信号配線などを含むことができる。このようなゲート駆動関連配線は、アクティブ領域(A/A)に配置されるゲートライン(GL)と異なるように、非アクティブ領域(N/A)に配置される。
【0035】
駆動回路は、複数のデータライン(DL)を駆動するデータドライバー(DDR)と、複数のゲートライン(GL)を駆動するゲートドライバー(GDR)と、データドライバー(DDR)及びゲートドライバー(GDR)を制御するコントローラー(CTR)などを含むことができる。
【0036】
データドライバー(DDR)は複数のデータライン(DL)にデータ電圧を出力することで複数のデータライン(DL)を駆動することができる。
【0037】
ゲートドライバー(GDR)は複数のゲートライン(GL)にスキャン信号を出力することで複数のゲートライン(GL)を駆動することができる。
【0038】
コントローラー(CTR)は、データドライバー(DDR)及びゲートドライバー(GDR)の駆動動作に必要な各種制御信号(DCS、GCS)を供給してデータドライバー(DDR)及びゲートドライバー(GDR)の駆動動作を制御することができる。また、コントローラー(CTR)はデータドライバー(DDR)に映像データ(DATA)を供給することができる。
【0039】
コントローラー(CTR)は、各フレームで構成するタイミングによってスキャンを始めて、外部から入力される入力映像データをデータドライバー(DDR)で使用するデータ信号形式に合うように転換して転換された映像データ(DATA)を出力し、スキャンに合わせて適当な時間にデータ駆動を統制する。
【0040】
コントローラー(CTR)は、データドライバー(DDR)及びゲートドライバー(GDR)を制御するために、垂直同期信号(Vsync)、水平同期信号(Hsync)、入力データイネーブル(DE:Data Enable)信号、クロック信号(CLK)などのタイミング信号を外部(例えば、ホストシステム)から入力を受けて、各種制御信号を生成してデータドライバー(DDR)及びゲートドライバー(GDR)に出力する。
【0041】
例えば、コントローラー(CTR)は、ゲートドライバー(GDR)を制御するために、ゲートスタートパルス(GSP:Gate Start Pulse)、ゲートシフトクロック(GSC:Gate Shift Clock)、ゲート出力イネーブル信号(GOE:Gate Output Enable)などを含む各種ゲート制御信号(GCS:Gate Control Signal)を出力する。
【0042】
また、コントローラー(CTR)は、データドライバー(DDR)を制御するために、ソーススタートパルス(SSP:Source Start Pulse)、ソースサンプリングクロック(SSC:Source Sampling Clock)、ソース出力イネーブル信号(SOE:Source Output Enable)などを含む各種データ制御信号(DCS:Data Control Signal)を出力する。
【0043】
コントローラー(CTR)は、通常のディスプレイ技術で利用されるタイミングコントローラー(Timing Controller)であるか、または、タイミングコントローラー(Timing Controller)を含んで他の制御機能もさらに遂行することができる制御装置であることができる。
【0044】
コントローラー(CTR)は、データドライバー(DDR)と別途の部品で構成されることもできて、データドライバー(DDR)と共に統合されて集積回路で構成されることができる。
【0045】
データドライバー(DDR)は、コントローラー(CTR)から映像データ(DATA)の入力を受けて複数のデータライン(DL)にデータ電圧を供給することで、複数のデータライン(DL)を駆動する。ここで、データドライバー(DDR)はソースドライバーとも称する。
【0046】
データドライバー(DDR)は多様なインターフェースを通じてコントローラー(CTR)と各種信号を取り交わすことができる。
【0047】
ゲートドライバー(GDR)は、複数のゲートライン(GL)にスキャン信号を順次に供給することで、複数のゲートライン(GL)を順次に駆動する。ここで、ゲートドライバー(GDR)はスキャンドライバーとも称する。
【0048】
ゲートドライバー(GDR)は、コントローラー(CTR)の制御によって、オン(On)電圧またはオフ(Off)電圧のスキャン信号を複数のゲートライン(GL)に順次に供給する。
【0049】
データドライバー(DDR)は、ゲートドライバー(GDR)によって特定ゲートラインが開かれる場合、コントローラー(CTR)から受信した映像データ(DATA)をアナログ形態のデータ電圧に変換して複数のデータライン(DL)に供給する。
【0050】
データドライバー(DDR)は、パネル(PNL)の一側(例えば、上側または下側)だけに位置することもできて、場合によっては、駆動方式、パネル設計方式などによってパネル(PNL)の両側(例えば、上側と下側)にすべて位置することもできる。
【0051】
ゲートドライバー(GDR)は、パネル(PNL)の一側(例えば、左側または右側)だけに位置することもできて、場合によっては、駆動方式、パネル設計方式などによってパネル(PNL)の両側(例えば、左側と右側)にすべて位置することもできる。
【0052】
データドライバー(DDR)は一つ以上のソースドライバー集積回路(SDIC:Source Driver Integrated Circuit)を含んで構成されることができる。
【0053】
各ソースドライバー集積回路(SDIC)はシフトレジスター(Shift Register)、ラッチ回路(Latch Circuit)、デジタルアナログコンバータ(DAC:Digital to Analog Converter)、出力バッファー(Output Buffer)などを含むことができる。データドライバー(DDR)は、場合によっては、一つ以上のアナログデジタルコンバータ(ADC:Analog to Digital Converter)をさらに含むことができる。
【0054】
各ソースドライバー集積回路(SDIC)は、TAB(Tape Automated Bonding)タイプまたはCOG(Chip On Glass)タイプでパネル(PNL)のボンディングパッド(Bonding Pad)に連結されるか、またはパネル(PNL)上に直接配置されることもできる。場合によっては、各ソースドライバー集積回路(SDIC)はパネル(PNL)に集積化されて配置されることもできる。また、各ソースドライバー集積回路(SDIC)はCOF(Chip On Film)タイプで構成されることができる。この場合、各ソースドライバー集積回路(SDIC)は回路フィルム上に実装され、回路フィルムを通じてパネル(PNL)でのデータライン(DL)と電気的に連結されることができる。
【0055】
ゲートドライバー(GDR)は複数のゲート駆動回路(GDC)を含むことができる。ここで、複数のゲート駆動回路(GDC)は複数のゲートライン(GL)とそれぞれ対応されることができる。
【0056】
各ゲート駆動回路(GDC)はシフトレジスター(Shift Register)、レベルシフタ(Level Shifter)などを含むことができる。
【0057】
各ゲート駆動回路(GDC)はTAB(Tape Automated Bonding)タイプまたはCOG(Chip On Glass)タイプでパネル(PNL)のボンディングパッド(Bonding Pad)に連結されることができる。また、各ゲート駆動回路(GDC)はCOF(Chip On Film)方式で構成されることができる。この場合、各ゲート駆動回路(GDC)は回路フィルム上に実装され、回路フィルムを通じてパネル(PNL)でのゲートライン(GL)と電気的に連結されることができる。また、各ゲート駆動回路(GDC)はGIP(Gate In Panel)タイプで構成されてパネル(PNL)に内蔵されることができる。すなわち、各ゲート駆動回路(GDC)はパネル(PNL)に直接形成されることができる。
【0058】
図2aは、本開示の実施例による電子装置のシステム構成例示図である。
図2bは、本開示の実施例による電子装置が表示装置である場合、アクティブ領域に含まれた一つのサブピクセルの構造を概略的に示した図である。
【0059】
図2aを参照すれば、本開示の実施例による電子装置で、データドライバー(DDR)は多様なタイプ(TAB、COG、COFなど)のうち、COF(Chip On Film)タイプで構成され、ゲートドライバー(GDR)は多様なタイプ(TAB、COG、COF、GIPなど)のうち、GIP(Gate In Panel)タイプで構成されることができる。
【0060】
データドライバー(DDR)は一つ以上のソースドライバー集積回路(SDIC)で構成されることができる。
図2aは、データドライバー(DDR)が複数のソースドライバー集積回路(SDIC)で構成された場合を例示したものである。
【0061】
データドライバー(DDR)がCOFタイプで構成された場合、データドライバー(DDR)を構成した各ソースドライバー集積回路(SDIC)は、ソース側回路フィルム(SF)上に実装されることができる。
【0062】
ソース側回路フィルム(SF)の一側は、パネル(PNL)の非アクティブ領域(N/A)に存在するパッド部(パッドの集合体)と電気的に連結されることができる。
【0063】
ソース側回路フィルム(SF)上には、ソースドライバー集積回路(SDIC)とパネル(PNL)を電気的に連結するための配線が配置されることができる。
【0064】
電子装置は、複数のソースドライバー集積回路(SDIC)と異なる装置の間の回路的な連結のために、一つ以上のソース印刷回路基板(SPCB)と、制御部品と各種電気装置を実装するためのコントロール印刷回路基板(CPCB)を含むことができる。
【0065】
一つ以上のソース印刷回路基板(SPCB)にはソースドライバー集積回路(SDIC)が実装されたソース側回路フィルム(SF)の他側が連結されることができる。
【0066】
すなわち、ソースドライバー集積回路(SDIC)が実装されたソース側回路フィルム(SF)は、一側がパネル(PNL)の非アクティブ領域(N/A)と電気的に連結され、他側がソース印刷回路基板(SPCB)と電気的に連結されることができる。
【0067】
コントロール印刷回路基板(CPCB)には、データドライバー(DDR)及びゲートドライバー(GDR)などの動作を制御するコントローラー(CTR)が配置されることができる。
【0068】
また、コントロール印刷回路基板(CPCB)には、パネル(PNL)、データドライバー(DDR)及びゲートドライバー(GDR)などで各種電圧または電流を供給してくれるか、または供給する各種電圧または電流を制御するパワー管理集積回路(PMIC:Power Management IC)などがさらに配置されることもできる。
【0069】
ソース印刷回路基板(SPCB)とコントロール印刷回路基板(CPCB)は少なくとも一つの連結部材(CBL)を通じて回路的に連結されることができる。ここで、連結部材(CBL)は、一例で、可撓性印刷回路(FPC:Flexible Printed Circuit)、可撓性フラットケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)などである場合がある。
【0070】
一つ以上のソース印刷回路基板(SPCB)とコントロール印刷回路基板(CPCB)は一つの印刷回路基板で統合されて構成されることもできる。
【0071】
ゲートドライバー(GDR)がGIP(Gate In Panel)タイプで構成された場合、ゲートドライバー(GDR)に含まれた複数のゲート駆動回路(GDC)はパネル(PNL)の非アクティブ領域(N/A)上に直接形成されることができる。
【0072】
複数のゲート駆動回路(GDC)それぞれはパネル(PNL)でのアクティブ領域(A/A)に配置された該当ゲートライン(GL)に該当スキャン信号(SCAN)を出力することができる。
【0073】
パネル(PNL)上に配置された複数のゲート駆動回路(GDC)は、非アクティブ領域(N/A)に配置されたゲート駆動関連配線を通じて、スキャン信号生成に必要な各種信号(クロック信号、ハイレベルゲート電圧(VGH)、ローレベルゲート電圧(VGL)、スタート信号(VST)、リセット信号(RST)など)の供給を受けることができる。
【0074】
非アクティブ領域(N/A)に配置されたゲート駆動関連配線は、複数のゲート駆動回路(GDC)に最も隣接するように配置されたソース側回路フィルム(SF)と電気的に連結されることができる。
【0075】
アクティブ領域(A/A)には複数のサブピクセル(SP)が配置されることができる。一例で、複数のサブピクセル(SP)は発光領域(EA)と非発光領域(NEA)を含むことができる。
【0076】
非発光領域(NEA)には複数のトランジスター(DRT、T1、T2)を含むことができる。発光領域(EA)と重畳された電極は非発光領域(NEA)に配置された少なくとも一つのトランジスター(DRT)と電気的に連結されることができる。
【0077】
これを
図3及び
図4を参照して具体的に検討すれば次のようである。
【0078】
図3は、本開示の実施例によるパネル(PNL)がOLED(Organic Light Emitting Diode)パネルである場合、サブピクセル(SP)の構造を示した図である。
【0079】
図3を参照すれば、OLEDパネルであるパネル(PNL)での各サブピクセル(SP)は、駆動トランジスター(DRT)のゲートノードに該当する第1ノード(N1)にデータ電圧(VDATA)を伝達してくれるための第1トランジスター(T1)と、映像信号電圧に該当するデータ電圧(Vdata)または、これに対応される電圧を一フレーム時間の間に維持するストレージコンデンサ(Cst)をさらに含んで構成されることができる。
【0080】
有機発光素子(OLED)は有機発光素子の第1電極(アノード電極またはカソード電極)301、少なくとも一層の発光層を含む有機層302及び第2電極(カソード電極またはアノード電極)303などでなされることができる。
【0081】
一例で、有機発光素子(OLED)の第2電極303には基底電圧(EVSS)が印加されることができる。
【0082】
駆動トランジスター(DRT)は有機発光素子(OLED)に駆動電流を供給してくれることで有機発光素子(OLED)を駆動してくれる。
【0083】
駆動トランジスター(DRT)は第1ノード(N1)、第2ノード(N2)及び第3ノード(N3)を有する。
【0084】
駆動トランジスター(DRT)の第1ノード(N1)はゲートノードに該当するノードとして、第1トランジスター(T1)のソースノードまたはドレインノードと電気的に連結されることができる。
【0085】
駆動トランジスター(DRT)の第2ノード(N2)は、有機発光素子(OLED)の第1電極301と電気的に連結されることができ、ソースノードまたはドレインノードであることができる。
【0086】
駆動トランジスター(DRT)の第3ノード(N3)は、駆動電圧(EVDD)が印加されるノードとして、駆動電圧(EVDD)を供給する駆動電圧ライン(DVL:Driving Voltage Line)と電気的に連結されることができ、ドレインノードまたはソースノードであることができる。
【0087】
駆動トランジスター(DRT)と第1トランジスター(T1)は、nタイプで構成されることもでき、pタイプでも構成されることもできる。
【0088】
第1トランジスター(T1)はデータライン(DL)と駆動トランジスター(DRT)の第1ノード(N1)との間に電気的に連結され、ゲートラインを通じてスキャン信号(SCAN)をゲートノードで印加を受けて制御されることができる。
【0089】
このような第1トランジスター(T1)はスキャン信号(SCAN)によってターンオンされてデータライン(DL)から供給されたデータ電圧(Vdata)を駆動トランジスター(DRT)の第1ノード(N1)に伝達してくれることができる。
【0090】
ストレージコンデンサ(Cst)は駆動トランジスター(DRT)の第1ノード(N1)と第2ノード(N2)との間に電気的に連結されることができる。
【0091】
このようなストレージコンデンサ(Cst)は、駆動トランジスター(DRT)の第1ノード(N1)と第2ノード(N2)との間に存在する内部コンデンサ(Internal Capacitor)である寄生コンデンサ(例えば、Cgs、Cgd)ではなく、駆動トランジスター(DRT)の外部に意図的に設計した外部コンデンサ(External Capacitor)である。
【0092】
図3に例示された各サブピクセル構造は、2T(Transistor)1C(Capacitor)構造として、説明のための例示であるだけで、1個以上のトランジスターをさらに含むか、または、場合によっては、1個以上のコンデンサをさらに含むこともできる。または、複数のサブピクセルらそれぞれが等しい構造になっていることもできて、複数のサブピクセルのうちで一部は他の構造でなっていることもある。
【0093】
図4は、一つのサブピクセル(SP)が駆動トランジスター(DRT)の第2ノード(N2)と基準電圧ライン(RVL)との間に電気的に連結された第2トランジスター(T2)をさらに含む3T(Transistor)1C(Capacitor)構造を例示的に示した図である。
【0094】
図4を参照すれば、第2トランジスター(T2)は駆動トランジスター(DRT)の第2ノード(N2)と基準電圧ライン(RVL)との間に電気的に連結され、ゲートノードで第2スキャン信号(SCAN2)の印加を受けてオン-オフが制御されることができる。
【0095】
第2トランジスター(T2)のドレインノードまたはソースノードは基準電圧ライン(RVL)に電気的に連結され、第2トランジスター(T2)のソースノードまたはドレインノードは駆動トランジスター(DRT)の第2ノード(N2)に電気的に連結されることができる。
【0096】
第2トランジスター(T2)は、一例で、ディスプレイ駆動時区間でターンオンされることができ、駆動トランジスター(DRT)の特性値または有機発光ダイオド(OLED)の特性値をセンシングするためのセンシング駆動時区間でターンオンされることができる。
【0097】
第2トランジスター(T2)は該当駆動タイミング(例えば、ディスプレイ駆動タイミングまたはセンシング駆動時区間内の初期化タイミング)に合わせて、第2スキャン信号(SCAN2)によってターンオンされ、基準電圧ライン(RVL)に供給された基準電圧(Vref)を駆動トランジスター(DRT)の第2ノード(N2)に伝達してくれることができる。
【0098】
また、第2トランジスター(T2)は該当駆動タイミング(例えば、センシング駆動時区間内のサンプリングタイミング)に合わせて、第2スキャン信号(SCAN2)によってターンオンされ、駆動トランジスター(DRT)の第2ノード(N2)の電圧を基準電圧ライン(RVL)に伝達してくれることができる。
【0099】
言い換えれば、第2トランジスター(T2)は、駆動トランジスター(DRT)の第2ノード(N2)の電圧状態を制御するか、または、駆動トランジスター(DRT)の第2ノード(N2)の電圧を基準電圧ライン(RVL)に伝達してくれることができる。
【0100】
ここで、基準電圧ライン(RVL)は基準電圧ライン(RVL)の電圧をセンシングしてデジタル値に変換し、デジタル値を含むセンシングデータを出力するアナログデジタルコンバータと電気的に連結されることができる。
【0101】
アナログデジタルコンバータはデータ駆動回路(DDR)を構成したソースドライバー集積回路(SDIC)の内部に含まれることもできる。
【0102】
アナログデジタルコンバータから出力されたセンシングデータは、駆動トランジスター(DRT)の特性値(例えば、閾値電圧、移動度など)または有機発光ダイオド(OLED)の特性値(例えば、閾値など)をセンシングするのに利用されることができる。
【0103】
一方、ストレージコンデンサ(Cst)は、駆動トランジスター(DRT)の第1ノード(N1)と第2ノード(N2)との間に存在する内部コンデンサ(Internal Capacitor)である寄生コンデンサ(例えば、Cgs、Cgd)ではなく、駆動トランジスター(DRT)の外部に意図的に設計した外部コンデンサ(External Capacitor)であることがある。
【0104】
駆動トランジスター(DRT)、第1トランジスター(T1)及び第2トランジスター(T2)それぞれはnタイプトランジスターであるか、またはpタイプトランジスターであることがある。
【0105】
一方、第1スキャン信号(SCAN1)及び第2スキャン信号(SCAN2)は別個のゲート信号であることができる。この場合、第1スキャン信号(SCAN1)及び第2スキャン信号(SCAN2)はお互いに異なるゲートラインを通じて、第1トランジスター(T1)のゲートノード及び第2トランジスター(T2)のゲートノードにそれぞれ印加されることもできる。
【0106】
場合によっては、第1スキャン信号(SCAN1)及び第2スキャン信号(SCAN2)は同一のゲート信号であることもある。この場合、第1スキャン信号(SCAN1)及び第2スキャン信号(SCAN2)は同一のゲートラインを通じて第1トランジスター(T1)のゲートノード及び第2トランジスター(T2)のゲートノードに共通に印加されることもできる。
【0107】
図3及び
図4に例示された各サブピクセル構造は説明のための例示であり、1個以上のトランジスターをさらに含むか、または、場合によっては、1個以上のコンデンサをさらに含むこともできる。
【0108】
または、複数のサブピクセルらそれぞれが同一の構造になっていることもでき、複数のサブピクセルのうちで一部は他の構造になっていることもできる。
【0109】
図5は、本開示の実施例によるパネル(PNL)に配置されたゲート駆動回路(GDC)を概略的に示した図である。
【0110】
図5を参照すれば、各ゲート駆動回路(GDC)はプルアップトランジスター(Tup)、プルダウントランジスター(Tdown)及び制御スイッチ回路(CSC)などを含むことができる。
【0111】
制御スイッチ回路(CSC)はプルアップトランジスター(Tup)のゲートノードに該当するQノードの電圧と、プルダウントランジスター(Tdown)のゲートノードに該当するQBノードの電圧を制御する回路として、いくつかのスイッチ(例えば、トランジスター)を含むことができる。
【0112】
プルアップトランジスター(Tup)はゲート信号出力ノード(Nout)を通じてゲートライン(GL)に第1レベル電圧(例えば、ハイレベル電圧(VGH))に該当するゲート信号(Vgate)を供給するトランジスターである。プルダウントランジスター(Tdown)はゲート信号出力ノード(Nout)を通じてゲートライン(GL)に第2レベル電圧(例えば、ローレベル電圧(VGL))に該当するゲート信号(Vgate)を供給するトランジスターである。プルアップトランジスター(Tup)とプルダウントランジスター(Tdown)はお互いに異なるタイミングにターンオンされることができる。
【0113】
プルアップトランジスター(Tup)は、クロック信号(CLK)が印加されるクロック信号印加ノード(Nclk)とゲートライン(GL)に電気的に連結されたゲート信号出力ノード(Nout)の間に電気的に連結され、Qノードの電圧によってターンオンまたはターンオフされる。
【0114】
プルアップトランジスター(Tup)のゲートノードはQノードに電気的に連結される。プルアップトランジスター(Tup)のドレインノードまたはソースノードはクロック信号印加ノード(Nclk)に電気的に連結される。プルアップトランジスター(Tup)のソースノードまたはドレインノードはゲート信号(Vgate)が出力されるゲート信号出力ノード(Nout)に電気的に連結される。
【0115】
プルアップトランジスター(Tup)は、Qノードの電圧によってターンオンされ、クロック信号(CLK)のハイレベル区間でのハイレベル電圧(VGH)を有するゲート信号(Vgate)をゲート信号出力ノード(Nout)に出力する。
【0116】
ゲート信号出力ノード(Nout)に出力されたハイレベル電圧(VGH)のゲート信号(Vgate)は該当ゲートライン(GL)に供給される。
【0117】
プルダウントランジスター(Tdown)は、ゲート信号出力ノード(Nout)と基底電圧ノード(Nvss)との間に電気的に連結され、QBノードの電圧によってターンオンまたはターンオフされる。
【0118】
プルダウントランジスター(Tdown)のゲートノードは、QBノードに電気的に連結される。プルダウントランジスター(Tdown)のドレインノードまたはソースノードは基底電圧ノード(Nvss)に電気的に連結されて正電圧に該当する基底電圧(VSS)の印加を受ける。プルダウントランジスター(Tdown)のソースノードまたはドレインノードは、ゲート信号(Vgate)が出力されるゲート信号出力ノード(Nout)に電気的に連結される。
【0119】
プルダウントランジスター(Tdown)は、QBノードの電圧によってターンオンされ、ローレベル電圧(VGL)のゲート信号(Vgate)をゲート信号出力ノード(Nout)に出力する。これによって、ローレベル電圧(VGL)のゲート信号(Vgate)はゲート信号出力ノード(Nout)を通じて該当ゲートライン(GL)に供給されることができる。ここで、ローレベル電圧(VGL)のゲート信号(Vgate)は、一例で、基底電圧(VSS)であることがある。
【0120】
一方、制御スイッチ回路(CSC)は、二以上のトランジスターなどで構成されることができ、Qノード、QBノード、セットノード(S、スタートノードとも称する)、リセットノード(R)などの主要ノードがある。場合によって、制御スイッチ回路(CSC)は駆動電圧(VDD)などの各種電圧が入力される入力ノードなどがさらにあり得る。
【0121】
制御スイッチ回路(CSC)で、Qノードはプルアップトランジスター(Tup)のゲートノードと電気的に連結され、充電と放電が繰り返される。
【0122】
制御スイッチ回路(CSC)で、QBノードはプルダウントランジスター(Tdown)のゲートノードと電気的に連結され、充電と放電が繰り返される。
【0123】
制御スイッチ回路(CSC)で、セットノード(S)は該当ゲート駆動回路(GDC)のゲート駆動の開始を指示するためのセット信号(SET)の印加を受ける。
【0124】
ここで、セットノード(S)に印加されるセット信号(SET)はゲートドライバー(GDR)の外部で入力されるスタート信号(VST)であることもあって、現在のゲート駆動回路(GDC)より先に進んだ以前ステージ(stage)のゲート駆動回路(GDC)から出力されたゲート信号(Vgate)がフィードバックされた信号(キャリー信号)であることもある。
【0125】
制御スイッチ回路(CSC)でリセットノード(R)に印加されるリセット信号(RST)は、すべてのステージのゲート駆動回路(GDC)を同時に初期化するためのリセット信号であることもあって、他のステージ(以前または以後ステージ)から入力されたキャリー信号であることができる。
【0126】
制御スイッチ回路(CSC)はセット信号(SET)に回答してQノードを充電し、リセット信号(RST)に回答してQノードを放電する。制御スイッチ回路(CSC)はQノードとQBノードそれぞれをお互いに異なるタイミングに充電または放電させるためにインバーター回路を含むことができる。
【0127】
図3に示されたように、OLEDパネルに該当するパネル(PNL)のアクティブ領域(A/A)内の複数のサブピクセル(SP)それぞれには駆動トランジスター(DRT)及び第1トランジスター(T1)が配置されることができる。但し、本実施例はこれに限定されず、
図4に示されたように、OLEDパネルに該当するパネル(PNL)のアクティブ領域(A/A)内の3個以上のトランジスターが配置されることもできる。
【0128】
また、
図2aに示されたように、ゲート駆動回路(GDC)がGIPタイプで構成された場合、すなわち、ゲート駆動回路(GDC)がパネル(PNL)に内蔵される場合、
図5のようなゲート駆動回路(GDC)を構成する各種トランジスター(Tup、Tdown、CSC内部のトランジスター)がパネル(PNL)のアクティブ領域(A/A)の外郭領域である非アクティブ領域(N/A)に配置されることができる。
【0129】
一方、パネル(PNL)のアクティブ領域(A/A)及び/または非アクティブ領域(N/A)に配置されるトランジスターはアクティブ層のチャンネル長さによってトランジスターの素子性能(例えば、移動度、オン-オフ性能など)が変わることがある。これに、以下では、素子性能を向上させることができるデュアルタイプの並列式トランジスターの構造を説明する。
【0130】
また、トランジスターが占める面積を減らし、短いチャンネル(Short Channel)を有して、電流特性が低下されないトランジスターの構造を説明する。
【0131】
後述する説明では説明の便宜のためにトランジスターが電子装置の駆動トランジスターであることを中心に説明するが、本開示の実施例によるトランジスターがこれに限定されるものではない。例えば、
図3のT1、
図4のT1及びT2、
図5のTup及びTdownにも適用されることができる。
【0132】
図6は、本開示の実施例による電子装置に配置されたトランジスターがターンオフ(OFF)状態である時を示した図であり、
図7は本開示の実施例による電子装置に配置されたトランジスターがターンオン(ON)状態である時を示した図である。
【0133】
図6及び
図7は、
図2bのA-Bに沿って切断した断面図である。
【0134】
本開示の実施例による電子装置に配置されたトランジスターのうちで少なくとも一つは駆動時にチャンネル領域731、732が基板の表面(例えば、基板600の上面USS)の方向に横切る方向に形成される垂直構造トランジスター(Tr)を含むことができる。
【0135】
例えば、垂直構造トランジスター(Tr)に含まれたアクティブ層630のチャンネル領域731、732が基板600の上面USSと平行しない領域を含むことを意味する。包括的には、アクティブ層630のチャンネル領域731、732と基板600との間の角度が0°より大きく180°未満である領域を含む垂直構造トランジスター(Tr)をすべて含むことができる。
【0136】
図7を参照すると、チャンネル領域731(または第1チャンネル領域731)は、基板600の上面USSに対して角度αを形成する。より具体的には、第1電極610が存在する実施形態では、第1チャンネル領域731は、第1電極610の上面に対して角度αを形成する。同様に、チャンネル領域732(または第2チャンネル領域732)は、基板600の上面USSに対して角度βを形成する。より具体的には、第1電極610が存在する実施形態では、第2チャンネル領域732は、第1電極610の上面に対して角度βを形成する。上記のように、角αと角βは0°より大きく180°未満である。いくつかの実施例では、第1チャンネル領域731の角度αは第2チャンネル領域732の角度βと同一である。他の実施例では、第1チャンネル領域731の角度αと第2チャンネル領域732の角度βは異なってもよい。
【0137】
図7に示すように、第1チャンネル領域731は、第1チャンネル領域731と第2チャンネル領域732との間に配置された連結部733から第1領域631まで延びている。第1チャンネル領域731は、傾斜角(例えば角度α)を有する第1絶縁膜620の傾斜面ISに沿って配置されている。同様に、第2チャンネル領域732は、連結部733から第2領域632まで延びている。第2チャンネル領域732は、傾斜角(例えば角度β)を有する第2絶縁膜620の傾斜面に沿って配置されている。
【0138】
図6及び
図7を参照すれば、本開示の実施例によるトランジスター(Tr)は、第1電極610、アクティブ層630、ゲート電極650、第2電極670及び第3電極680を含むことができる。
【0139】
例えば、基板600上には第1電極610が配置されることができる。
【0140】
図6及び
図7では第1電極610が単一層である構造が示されたが、本開示の実施例がこれに限定されるものではなく、第1電極610は2層以上の多層構造であることもある。
【0141】
第1電極610はアルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)などの金属またはこれらの合金のうちで何れか一つを含むことができるが、本開示の実施例がこれに限定されるものではない。
【0142】
第1電極610はトランジスター(Tr)のソース電極であることができる。
【0143】
このような基板600及び第1電極610上には第1電極610の上面(US)の一部を露出する少なくとも一つのホール621(例えば、露出部EP)を構成した第1絶縁膜620が配置されることができる。
【0144】
第1絶縁膜620は無機絶縁物質、例えば、シリコンオキサイド(SiOx)、シリコンナイトライド(SiNx)及びシリコンオキシナイトライド(SiON)のうちで一つ以上を含んで構成されることができる。
【0145】
第1絶縁膜620及び第1電極610上にはアクティブ層630が配置されることができる。
【0146】
アクティブ層630は第1絶縁膜620のホール621内で、第1絶縁膜620の側面(例えば、傾斜面IS)上に配置されて第1電極610の上面(US)に配置されることができる。また、アクティブ層630は第1絶縁膜620のホール621の周辺まで延長されて配置されることができる。
【0147】
具体的に、アクティブ層630は第1絶縁膜620の上面(UPS)の一部に配置され、第1絶縁膜620が第1電極610の上面(US)を露出するホール621内で第1絶縁膜620の側面(例えば傾斜面IS)上に配置されることができる。また、アクティブ層630は絶縁膜620のホール621内で第1電極610の上面と(US)接触されることができる。
【0148】
これに、アクティブ層630は少なくとも一つの段差を有する構造であることができる。例示された図は傾斜面ISを含む一つの段差を示しているが、他の実施形態は複数の段差を含む複数の段差を含むことができる。
【0149】
アクティブ層630は酸化物(Oxide)半導体などでなされることができる。アクティブ層630が酸化物半導体である場合、酸化亜鉛(ZnO)、亜鉛スズ酸化物(ZTO)、亜鉛インジウム酸化物(ZIO)、インジウム酸化物(InO)、チタン酸化物(TiO)、インジウムガリウム-亜鉛酸化物(IGZO)、インジウム亜鉛スズ酸化物(IZTO)のうちで少なくとも一つを含むことができるが、本開示の実施例のアクティブ層630がこれに限定されるものではない。
【0150】
例えば、アクティブ層630はIGZO(InGaZnO)系酸化物半導体物質(ここで、Inの濃度はGaの濃度より高いことがある)、IZO(InZnO)系酸化物半導体物質、IGZTO(InGaZnSnO)系酸化物半導体物質、ITZO(InSnZnO)系酸化物半導体物質、FIZO(FeInZnO)系酸化物半導体物質、ZnO系酸化物半導体物質、SIZO(SiInZnO)系酸化物半導体物質、ZnON(Zn-Oxynitride)系酸化物半導体物質を含むことができる。
【0151】
図6及び
図7ではアクティブ層630が単一層である構造を示したが、本開示の実施例がこれに限定されるものではなくて、2層以上の多層構造であることもある。
【0152】
アクティブ層630上には第2絶縁膜640が配置されることができる。
【0153】
第2絶縁膜640は無機絶縁物質、例えば、シリコンオキサイド(SiOx)、シリコンナイトライド(SiNx)及びシリコンオキシナイトライド(SiON)のうちで一つ以上を含んで構成されることができる。
【0154】
第2絶縁膜640上にはトランジスター(Tr)のゲート電極650が配置されることができる。
【0155】
図6及び
図7ではゲート電極650が単一層である構造が示されたが、本開示の実施例がこれに限定されるものではなく、ゲート電極650は2層以上の多層構造であることもある。
【0156】
ゲート電極650はアルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)などの金属、またはこれらの合金のうちで何れか一つを含むことができるが、本開示の実施例がこれに限定されるものではない。
【0157】
このようなゲート電極650は第1電極610及びアクティブ層630それぞれの一部と重畳されることができる。
【0158】
また、ゲート電極650は第1絶縁膜620のホール621と重畳されることができる。
【0159】
ゲート電極650上には第3絶縁膜660が配置されることができる。
【0160】
第3絶縁膜660は無機絶縁物質、例えば、シリコンオキサイド(SiOx)、シリコンナイトライド(SiNx)及びシリコンオキシナイトライド(SiON)のうちで一つ以上を含んで構成されることができる。
【0161】
第3絶縁膜660上にはトランジスター(Tr)の第2電極670と第3電極680が離隔して配置されることができる。
【0162】
第2電極670は第2絶縁膜640と第3絶縁膜660に構成されたコンタクトホールを通じてアクティブ層630の第1領域631と接触されることができる。
【0163】
第3電極680は第2絶縁膜640と第3絶縁膜660に構成された他のコンタクトホールを通じてアクティブ層630の第2領域632と接触されることができる。
【0164】
第2電極670と第3電極680はトランジスター(Tr)のドレイン電極であることができる。
【0165】
第2電極670及び第3電極680と電気的に連結されたアクティブ層630は第1領域631、第2領域632及び第3領域633を含むことができる。
【0166】
図6及び
図7に示されたように、アクティブ層630の第1領域631と第2領域632は第1絶縁膜620上に配置された領域であり、ドーピングされた領域(または、導体化された領域)であることがある。
【0167】
そして、アクティブ層630の第3領域633は第1領域631と第2領域632の間に配置されることができる。
【0168】
アクティブ層630の第3領域633は第1絶縁膜620の上面の一部から第1絶縁膜620のホール621の側面上に配置されるが、第1絶縁膜620のホール621と重畳された第1電極610の上面に配置されることができる。
【0169】
図6を参照すれば、トランジスター(Tr)がオフ(OFF)状態である場合(例えば、ゲートバイアスが印加されない場合)、アクティブ層630の第1領域631と第2領域632の抵抗はアクティブ層630の第3領域633の抵抗より低いことがある。
【0170】
言い換えれば、アクティブ層630の第1及び第2領域631、632はドーピングされた領域(または、導体化された領域)であるので、第3領域633に比べてキャリア(carrier、例えば電子)の濃度が高い領域であることがある。
【0171】
このようなアクティブ層630の第1乃至第3領域631、632、633は一体で構成されることができる。例えば、アクティブ層630の第1領域631、第2領域632、第3領域633は連続的に連続して形成されることができる。アクティブ層630の両端で定義される幅(W)は、ゲート電極650の両端で定義される幅(WW)より大きくてもよい。
図6の点線で示すように、アクティブ層630の第3領域633の両端はゲート電極650の両端と対応されることができる。
【0172】
第1電極610の幅は、アクティブ層630の幅(W)より大きくなることがある。これに、基板600の下部で入射される光がアクティブ層630に到逹することを防止することができる。アクティブ層630の幅(W)と第1電極610の幅は基板600上に第1電極610が積層される方向と垂直な方向を基準にした長さであるが、アクティブ層630の幅(W)は、アクティブ層610の両末端の最短距離を意味することがある。
【0173】
すなわち、第1電極610が光遮断層(または光シールド層)の役割とトランジスター(Tr)のソース電極役割を同時にすることで、トランジスター(Tr)の構造が簡単になり、製造方法が簡単になることができ、製造費用も低減することができる(例えば、トランジスターの下に光シールド層を形成する余分な製造工程を省くことができる。)。すなわち、一つ以上の実施形態による新しい垂直構造トランジスターは、向上されたチャンネル設計を提供するだけでなく、より少ない部品を使用し、より少ない製造工程と費用の削減にもつながる。
【0174】
基板600上に第1電極610が積層される方向を基準でアクティブ層630の第3領域633全体はゲート電極650と重畳されることができる。
【0175】
図7を参照すれば、トランジスター(Tr)がオン(ON)状態である場合(ゲートバイアスが印加される場合)、アクティブ層630は他の領域に比べてキャリア濃度が低いチャンネル領域731、732が設けることができる。
【0176】
チャンネル領域731、732はアクティブ層630の第3領域633に含まれることができる。
【0177】
トランジスター(Tr)にゲートバイアスが加えられない場合、アクティブ層630の第1及び第2領域631、632の抵抗より第3領域633の抵抗が大きいために第1及び第2領域631、632に存在するキャリアが第3領域633の側に移動し難いことがある。
【0178】
反対に、トランジスター(Tr)にゲートバイアスが加えられる場合、ゲートフィールド(gate filed)によってゲート電極650と重畳されたアクティブ層630の第3領域633の一部領域でキャリア濃度が増加されることがある。
【0179】
これに、アクティブ層630の第1及び第2領域631、632に存在するキャリアが第3領域633を経って第1電極610に移動することができる。
【0180】
この時、第3領域633の一部はキャリアが移動する経路になることができるが、残り一部はキャリアが移動しないこともある。
【0181】
トランジスター(Tr)にゲートバイアスが加えられてキャリアが移動するアクティブ層630の第3領域633は第1チャンネル領域731と第2チャンネル領域732に定義されることができる。
【0182】
すなわち、トランジスター(Tr)がオン(ON)状態である時、アクティブ層630の第3領域633は第1チャンネル領域731、第2チャンネル領域732及び連結部733を含むことができる。
【0183】
図7を参照すれば、第1チャンネル領域731はアクティブ層630の第1領域631から延長されて第1絶縁膜620の上面の一部に配置され、第1絶縁膜620のホール621の側面に配置され、ホール621と重畳される第1電極610上面の一部まで配置されることができる。
【0184】
第2チャンネル領域732はアクティブ層630の第2領域632から延長されて第1絶縁膜620の上面の一部に配置され、第1絶縁膜620のホール621の側面に配置され、ホール621と重畳される第1電極610の上面の一部まで配置されることができる。
【0185】
第3領域633の連結部733は第1絶縁膜620のホール621と重畳された第1電極610の上面と接触されるが、第1チャンネル領域731及び第2チャンネル領域732の間に配置されることができる。
【0186】
第1チャンネル領域731と第2チャンネル領域732は、第3領域633の連結部733を基準で対称に配置されることができる。
【0187】
第1チャンネル領域731と第2チャンネル領域732のそれぞれの長さは、第1絶縁膜620上に配置された領域の第1長さ、第1絶縁膜620の側面(ホールによる側面)上に配置された領域の第2長さ及び第1電極610の上面と接触された領域の第3長さを合わせた長さであることがある。
【0188】
ここで、第1及び第2チャンネル領域731、732それぞれの第1及び第3長さは基板600表面と平行な方向に対する長さであることがある。
【0189】
第1及び第2チャンネル領域731、732それぞれの第2長さは、アクティブ層630が配置された第1絶縁膜620の側面の長さと対応されることができる。
【0190】
このようなアクティブ層630の第1及び第2チャンネル領域731、732それぞれの長さは第2長さを含むので、第1絶縁膜620の側面の長さによって調節されることができる。
【0191】
第1絶縁膜620の高さ(T、基板600上に第1電極610が積層される方向に対する長さ)が減る場合、第1絶縁膜620の側面の長さも短くなり、アクティブ層630の第1及び第2チャンネル領域731、732の長さも短くなることがある。すなわち、アクティブ層630の第1及び第2チャンネル領域731、732の長さは第1絶縁膜620の側面の長さに直接的に比例することができる。
【0192】
言い換えれば、本開示の実施例による垂直構造トランジスター(Tr)は、別途の工程(例えば、露光工程など)を通じてアクティブ層630の第1及び第2チャンネル領域731、732の長さが決定されるものではなく、第1絶縁膜620の側面の長さ(または、第1絶縁膜620の高さ(T))の調節だけでもアクティブ層630の第1及び第2チャンネル領域731、732の長さを調節することができる。
【0193】
本開示の実施例によるトランジスター(Tr)がオン(ON)状態である時、アクティブ層630の第1及び第2領域631、632から移動されるキャリアは第1及び第2チャンネル領域731、732を経って第1電極610に移動されることができる。
【0194】
この時、キャリアは最も短い経路に移動されるために、第1領域631と第2領域632から遠く位置された第3領域633まで移動しない。
【0195】
よって、第1チャンネル領域731と第2チャンネル領域732との間にアクティブ層630の連結部733が存在することができる。連結部733は第1チャンネル領域731及び第2チャンネル領域732の間で位置するが、第1及び第2チャンネル領域731、732と連結部733は一体で形成されることができる。
【0196】
アクティブ層630の連結部733にはキャリアが移動しないので、トランジスター(Tr)がオン(ON)状態である時、アクティブ層630の連結部733の抵抗は第1及び第2チャンネル領域731、732の抵抗より高いことがある。
【0197】
本開示の実施例によるトランジスター(Tr)は、
図7に示されたように、一つのトランジスター(Tr)が2個のドレイン電極(例えば、第2電極670及び第3電極680)を含むことができる。各ドレイン電極には同一信号が印加されることができる。
【0198】
本開示の実施形態による垂直構造トランジスター(Tr)の構造はこれに限定されず、第2電極670と第3電極680に異なる信号を印加してもよい。
【0199】
すなわち、トランジスター(Tr)のゲート電極650(G)を外部入力端子に接続した入力線(Vin)に接続し、垂直構造トランジスター(Tr)のソース電極(S)である第1電極610をグラウンド(EVSS)に接続し、同じ出力線(Vout)または異なる出力線(Vout)をドレイン電極(D、D1およびD2)である第2電極670および第3電極680に接続してもよい。
【0200】
このように、トランジスター(Tr)は一つのソース電極、一つのアクティブ層630、一つのゲート電極650を含むが、トランジスタ(Tr)は二つのドレイン電極を持つため、二つのチャンネル領域731と732を持つことができる。
【0201】
一方、水平構造トランジスターでは、アクティブ層のチャンネル領域の長さを短くするために、微細なサイズの露光工程が必要である。しかし、露光装備の制限により、チャンネル領域の長さを短くすることは制限される。
【0202】
また、露光装備によって短いチャンネルを持つアクティブ層が形成されるが、電子デバイス(例えばパネルPNL)に形成されるトランジスタ(Tr)は、チャンネル領域長さが一定でなく、不均一である場合がある。
【0203】
反対に、本開示の実施例による垂直構造トランジスター(Tr)は、段差を有するアクティブ層630の下部でアクティブ層630の一部とソース電極(例えば、第1電極610の一部)が接触され、同一または異なる信号が印加されるドレイン電極(例えば、第2電極670及び第3電極680)を含むことで、短い長さを有する2個のチャンネル領域731、732を含むことができるので、短いチャンネル領域を有するアクティブ層を形成するため、露光工程を適用する必要がない。
【0204】
本開示の実施例によるトランジスター(Tr)の個数をふやさなくても短い長さのチャンネル領域を有する2個のトランジスターが配置された効果を得ることができる。
【0205】
よって、トランジスター(Tr)が占める面積を減らしながら、電流特性を向上させることができる。
【0206】
図6及び
図7を参照すれば、第1絶縁膜620のホール621を利用してアクティブ層630が少なくとも一つの段差を有するようにすることで、チャンネル領域731、732が基板600の表面と交差する方向を含む構造を有するようにしたが、本開示の実施例による構造がこれに限定されるものではない。
【0207】
図8及び
図9は、本開示の実施例によるトランジスターの断面構造を示した図面である。
【0208】
図8及び
図9は、
図2bのA-Bに沿って切断した断面図である。
【0209】
後述する説明では前で説明した実施例と重複される内容(構成、効果など)は略することができる。
【0210】
図8及び
図9を参照すれば、本開示の実施例によるトランジスター(Tr)は第1電極610、アクティブ層630、ゲート電極650、第2電極670及び第3電極680を含むことができる。
【0211】
第1電極610は少なくとも一つの溝811を含むことができる。
【0212】
このような第1電極610が配置された基板600上には第1絶縁膜620が配置されることができる。
【0213】
第1絶縁膜620は第1電極610の上面の一部に配置されることができる。例えば、
図8及び
図9に示されたように、第1絶縁膜620は第1電極610の溝811と重畳された領域で第1電極610の上面の一部を露出するように配置されることができる。
【0214】
言い換えれば、第1電極610の溝811の一部は第1絶縁膜620のホール621の全体と重畳されることができる。
【0215】
一方、
図8及び
図9では第1絶縁膜620が第1電極610の溝811内に一部配置される構造を示したが、本開示の実施例によるトランジスター(Tr)の構造がこれに限定されるものではない。
【0216】
例えば、第1絶縁膜620は第1電極610の溝811の一部と未重畳されることもある。
【0217】
言い換えれば、第1絶縁膜620は第1電極610の溝811と対応される領域で第1電極610の上面の一部を露出するように配置されることができる。
【0218】
第1絶縁膜620及び第1電極610上にはアクティブ層630が配置されることができる。
【0219】
アクティブ層630は第1領域631、第2領域632及び第3領域633を含むことができる。
【0220】
アクティブ層630は第1電極610の溝811を覆う構造であることができる。言い換えれば、アクティブ層630は第1電極610の溝811の全体と重畳され、第1電極610の溝811の周辺領域にも配置されることができる。
【0221】
これに、第1電極610の溝811によってアクティブ層630は少なくとも一つの段差を有するように形成されることができる。
【0222】
アクティブ層630の第1領域631と第2領域632は、第1絶縁膜620と接触されることができる。
【0223】
また、アクティブ層630の第3領域633の一部は、第1電極610の溝811で第1電極610の上面と接触されることができる。第3領域633の残り一部は第1絶縁膜620の上面の一部と接触されることができる。例えば、第3領域633の残り一部は第1電極610の溝811と未重畳された領域に配置された第1絶縁膜620の表面と接触され、第1電極610の溝811と対応される領域に配置された第1絶縁膜620の表面にも接触されることができる。
【0224】
このようなアクティブ層630上には第2絶縁膜640が配置されることができる。
【0225】
第2絶縁膜640上にはゲート電極650が配置されることができる。
【0226】
ゲート電極650は第1電極610及びアクティブ層630それぞれの一部と重畳されることができる。
【0227】
ゲート電極650の一部は第1電極610の溝811の全体と重畳されることができる。
【0228】
このようなゲート電極650は第1電極610の溝811と未重畳された領域でアクティブ層630の一部と未重畳されることができる。例えば、ゲート電極650はアクティブ層630の第1領域631及び第2領域632それぞれと未重畳されることができる。
【0229】
ゲート電極650上には第3絶縁膜660が配置されることができる。
【0230】
第3絶縁膜660上にはトランジスター(Tr)の第2電極670と第3電極680が離隔して配置されることができる。
【0231】
図8に示されたように、トランジスター(Tr)がオフ(OFF)状態である場合(ゲートバイアスが印加されない場合)、アクティブ層630の第1領域631と第2領域632の抵抗はアクティブ層630の第3領域633の抵抗より低いことがある。
【0232】
図9に示されたように、トランジスター(Tr)がオン(ON)状態である場合(ゲートバイアスが印加される場合)、アクティブ層630は他の領域に比べてキャリア濃度が低いチャンネル領域731、732が設けられることができる。
【0233】
トランジスター(Tr)がオン(ON)状態である時、アクティブ層630の第3領域633は第1チャンネル領域731、第2チャンネル領域732及び連結部733を含むことができる。
【0234】
図9を参照すれば、第1チャンネル領域731はアクティブ層630の第1領域631から延長されて第1絶縁膜620の上面の一部に配置され、第1電極610の溝811の側面の一部と対応される領域に配置され、溝811と重畳される第1電極610上面の一部まで配置されることができる。
【0235】
第2チャンネル領域732はアクティブ層630の第2領域632から延長されて第1絶縁膜620の上面の一部に配置され、第1電極610の溝811の側面の一部と対応される領域に配置され、溝811と重畳される第1電極610の上面の一部まで配置されることができる。
【0236】
第3領域633の連結部733は第1電極610の溝811で第1電極610の上面と接触されるが、第1チャンネル領域731及び第2チャンネル領域732との間に配置されることができる。
【0237】
第1チャンネル領域731と第2チャンネル領域732は第3領域633の連結部733を基準に対称で配置されることができる。
【0238】
図8及び
図9を参照すると、第1チャンネル領域731は基板600の上面USSに対して角度α’を形成する。より具体的には、溝811を有する第1電極610が存在するこの実施例では、第1チャンネル領域731の底面BSは、溝811における第1電極610の上面USRに対して角度α’を形成する。同様に、第2チャンネル領域732は、基板600の上面USSに対して角度β’を形成する。より具体的には、本実施例では、第2チャンネル領域732の底面は、溝811内の第1電極610の上面USRに対して角度β’を形成している。上記のように、角α’と角β’は0°より大きく180°未満である。いくつかの実施例では、第1チャンネル領域731の角度α’は第2チャンネル領域732の角度β’と同一である。他の実施例では、第1チャンネル領域731の角度α’と第2チャンネル領域732の角度β’は異なってもよい。第1電極610に溝が存在するいくつかの実施形態では、角度α’は角度α(
図6及び
図7参照)より大きくてもよい。同様に、角度β’は角度β(
図6及び
図7参照)よりも大きい場合がある。
【0239】
一実施形態では、
図8に示すように、溝811の幅(WR)は、ホール621の幅(WA)よりも大きい(例えば、ホール621が第1電極610の表面を露出する領域)。
【0240】
一実施形態では、第1電極610の溝811により、溝811の上の後続の層も、それぞれの層(例えば、640、650、660)の対応する位置に溝を含む。
【0241】
図9で第1及び第2チャンネル領域731、732それぞれの長さは、アクティブ層630が配置された第1電極610の溝811の高さに比例することができる。
【0242】
すなわち、第1電極610の溝811の高さを調節することで、第1及び第2チャンネル領域731、732それぞれの長さを調節することができる。
【0243】
図8及び
図9の両方の図に示すように、第1電極610は、第1絶縁膜620に接触して対向する上面または上面を含む。
図6及び
図7に示された実施例とは異なり、第1電極610は溝811を含む。したがって、第1電極610の上面は少なくとも三つの部分または部分を有する。第1電極610は、溝811の上面USRの上にある上面USEを含む。また、第1電極610は、第1電極610の上面USEと第1電極610の上面USRとの間の傾斜面ISEを溝811に含む。
【0244】
図6乃至
図9では、アクティブ層630が酸化物半導体である構成を中心に説明したが、本開示の実施例がこれに限定されるものではない。
【0245】
例えば、トランジスター(Tr)がCMOSトランジスターであることもある。
【0246】
【0247】
図10及び
図11は、トランジスターが多結晶シリコントランジスターである構造を示した図である。
【0248】
【0249】
後述する説明では前で説明した実施例と重複される内容(構成、効果など)は略することができる。
【0250】
図10及び
図11を参照すれば、基板600上には第1電極610が配置され、基板600及び第1電極610上には第1電極610の上面の一部を露出する少なくとも一つのホール621を構成した第1絶縁膜620が配置されることができる。
【0251】
第1絶縁膜620及び第1電極610上にはアクティブ層630が配置されることができる。
【0252】
アクティブ層630は第1アクティブ層1031及び第2アクティブ層1032を含むことができる。
【0253】
第1及び第2アクティブ層1031、1032はポリシリコン(poly silicon)でなされることができるが、本開示の実施例がこれに限定されるものではない。
【0254】
図10を参照すれば、第1アクティブ層1031はお互いに離隔された第1部分1031a及び第2部分1032aを含み、第1部分1031aと第2部分1032aとの間に位置された第3部分1033aを含むことができる。
【0255】
図10を参照すれば、第1アクティブ層1031の第1部分1031aにはN+不純物イオンが注入された領域であることができる。第1アクティブ層1031の第2部分1032a及び第3部分1033aはイオンが注入されない領域であることができる。
【0256】
本開示の実施例による第1アクティブ層1031の構造がこれに限定されるものではなく、第2部分1032aにもイオンが注入されることができる。
【0257】
第1アクティブ層1031の第3部分1033aはトランジスター(Tr)がオン(ON)状態である時、キャリアが移動するチャンネル領域であることができる。第3部分1033aは第1絶縁膜620のホール621と未重畳された領域上に配置された部分、第1絶縁膜620のホール621の側面と重畳された領域に配置された部分及び第1絶縁膜620のホール621内で第1電極610上の上面に配置された部分を含むことができる。
【0258】
トランジスター(Tr)がオン(ON)状態である時、第1部分1031aのキャリアは第3部分1033aを移動し、第3部分1033aと第1電極610がコンタクトされた領域を通じて第1電極610に移動することができる。
【0259】
図10を参照すれば、第2アクティブ層1032はお互いに離隔された第4部分1031b及び第5部分1032bを含み、第4部分1031bと第5部分1032bの間に位置された第6部分1033bを含むことができる。
【0260】
図10を参照すれば、第2アクティブ層1032の第4部分1031bはP+不純物イオンが注入された領域であることができる。第2アクティブ層1032の第5部分1032b及び第6部分1033bはイオンが注入されない領域であることができる。
【0261】
本開示の実施例による第2アクティブ層1032の構造がこれに限定されるものではなくて、第5部分1032bにもイオンが注入されることができる。
【0262】
第2アクティブ層1032の第6部分1033bはトランジスター(Tr)がオン(ON)状態である時、キャリアが移動するチャンネル領域であることができる。第6部分1033bは第1絶縁膜620のホール621と未重畳された領域上に配置された部分、第1絶縁膜620のホール620の側面と重畳された領域に配置された部分及び第1絶縁膜620のホール621内で第1電極610上の上面配置された部分を含むことができる。
【0263】
第1アクティブ層1031のチャンネル領域と第2アクティブ層1032のそれぞれは第1絶縁膜620のホール621と未重畳された領域上に配置された部分の長さ、第1絶縁膜620のホール621の側面と重畳された領域上に配置された部分の長さ及び第1絶縁膜620のホール621内で第1電極610上に配置された部分を合わせた長さであることができる。
【0264】
トランジスター(Tr)がオン(ON)状態である時、第4部分1031bのキャリアは第6部分1033bを移動し、第6部分1033bと第1電極610がコンタクトされた領域を通じて第1電極610に移動することができる。
【0265】
すなわち、第1及び第2アクティブ層1031、1032それぞれのチャンネル領域は第1絶縁膜620の高さを通じて調節されることができる。
【0266】
図10を参照すれば、第1アクティブ層1031の一部と第2アクティブ層1032の一部は第1絶縁膜620のホール621でお互いに重畳されることができる。
【0267】
例えば、第1アクティブ層1031の第2部分1032aの一部と第2アクティブ層1032の第5部分1032bの一部はお互いに重畳されることができる。
【0268】
このように、第1アクティブ層1031の一部及び第2アクティブ層1032の一部がお互いに重畳されるように配置されることで、トランジスター(Tr)が占める面積を減らすことで、素子の集積度を高めることができる。
【0269】
第1及び第2アクティブ層1031上には第2絶縁膜640が配置されることができる。
【0270】
第2絶縁膜640上にはゲート電極650が配置されることができる。
【0271】
ゲート電極650は第1アクティブ層1031の第1部分1031aと第2アクティブ層1032の第4部分1031bはゲート電極650と未重畳されることができる。
【0272】
ゲート電極650上には第3絶縁膜660が配置されることができる。
【0273】
第3絶縁膜660上には第2電極670及び第3電極680のトランジスター(Tr)が離間して配置されることができる。
【0274】
第2電極670は第1アクティブ層1031の第1部分1031aと第2アクティブ層1032の第4部分1031bのうちで何れか一つに電気的に連結され、第3電極680残り一つに電気的に連結されることができる。
【0275】
図10を参照すれば、トランジスター(Tr)のゲート電極650は外部入力端と連結される入力ライン(Vin)に連結され、ドレイン電極である第2及び第3電極670、680は外部の出力端と連結されるお互いに異なる出力ライン(Vout)に連結されることができる。また、第1及び第2アクティブ層1031、1302と電気的に連結されたソース電極である第1電極610はグラウンド(groud、EVSS)に連結されることができる。
【0276】
図10では、第1絶縁膜620がホール621内で第1アクティブ層1031の一部上に第2アクティブ層1032が配置される構造を示したが、本開示の実施例がこれに限定されるものではない。
【0277】
図11に示されたように、第2アクティブ層1032の一部上に第1アクティブ層1031が配置されることもできる。
【0278】
このように、一つのトランジスター(Tr)がNMOSである第1アクティブ層1031とPMOSである第2アクティブ層1032を含み、一つのソース電極、一つのゲート電極及び2個のドレイン電極を含むことができる。これに、お互いに異なるタイプのアクティブ層(例えば、PタイプとNタイプ)を利用してCMOS(complementary metal-oxide semiconductor)構造の垂直構造トランジスターを構成することができる。
【0279】
このような垂直構造トランジスター(Tr)は電子装置であるパネル(PNL)に適用されることができるし、
図6乃至
図11に示された垂直構造トランジスター(Tr)はアクティブ領域のサブピクセル(SP)内に配置されることができるし、これらはピクセル電極と連結されることができる。
【0280】
【0281】
図12は、本開示の実施例による垂直構造トランジスターがサブピクセル内に配置された場合、ピクセル電極と連結されたトランジスターを示した図である。
【0282】
図12を参照すれば、アクティブ領域(A/A)でサブピクセル(SP)内に配置される垂直構造トランジスター(Tr)のうちには第1電極610がピクセル電極1211と電気的に連結されなければならないトランジスター(DRT)が存在することができる。
【0283】
このようなトランジスター(Tr)のゲート電極650を電極を覆いながらパッシベーション層1210が配置されることができる。
図12では説明の便宜のためにゲート電極650上にパッシベーション層1210が配置された構成を示したが、本開示がこれに限定されるものではなくて、ゲート電極650とパッシベーション層1210との間に他の絶縁膜などの構成が加えられることができる。
【0284】
パッシベーション層1210上にピクセル電極1211が位置することができる。ピクセル電極(PXL)はパッシベーション層1210のホールを通じて第1電極610と連結されることができる。ここで、第1電極610はソース電極であることができるが、本開示の実施例がこれに限定されるものではない。
【0285】
例えば、ピクセル電極1211はドレイン電極とも連結されることができる。
【0286】
図12では本開示のトランジスター(Tr)がアクティブ領域(A/A)に配置された構成を説明したが、本開示の実施例によるトランジスター(Tr)はパネル(PNL)の外郭領域である非アクティブ領域にも配置されることができる。
【0287】
このような垂直構造トランジスター(Tr)が占める面積は水平構造トランジスターが占める面積に比べて狭いため、本開示の実施例によるトランジスター(TR)が非アクティブ領域に配置される場合、非アクティブ領域(ベゼル領域とも称する)のサイズを減らすことができる。
【0288】
また、一つのトランジスター(Tr)が2個のチャンネル領域を構成するので、狭い面積に配置されるにもかかわらず高い電流特性を有することができる。
【0289】
また、本開示の実施例によるトランジスター(Tr)はアクティブ層630が短いチャンネルを構成することで高いオンカレント特性を有することができるし、チャンネル領域と重畳された第1絶縁膜620の厚さ(または、高さ)または第1電極610の厚さ(または、高さ)を一部分だけで厚く調節してS係数を高めることで、稼働データ電圧範囲を広げることができる効果がある。
【0290】
すなわち、本開示の実施例によるトランジスター(Tr)はS係数を適切に高めることができる同時に高い電流特性を有することができる。
【0291】
図13に示されたように、本開示の実施例によるトランジスター(Tr)は有機発光素子と連結されることもできる。
【0292】
図13は、本開示の実施例による垂直構造トランジスターがサブピクセル内に配置された場合、有機発光素子と連結されたトランジスターを示した図である。
【0293】
図13を参照すれば、パッシベーション層1210上には有機発光素子のアノード電極301が配置されることができる。
【0294】
アノード電極301及びパッシベーション層1210上の一部にはバンク1300が配置されることができる。
【0295】
バンク1300及びアノード電極301上には有機発光素子の有機層302が配置されることができる。有機層302上にはカソード電極303が配置されることができる。
【0296】
本開示の実施例によるトランジスター(Tr)の第1電極610は、パッシベーション層1210上に配置された有機発光素子のアノード電極301と電気的に連結されることができる。
【0297】
図12及び
図13では本開示の実施例によるトランジスター(Tr)が一つのサブピクセルに使用される構造を示したが、本開示の実施例がこれに限定されるものではない。
【0298】
図14は、本開示の実施例によるトランジスターが2個のサブピクセルに適用された構造を示した図である。
【0299】
図14を参照すれば、第1ピクセル電極1411はトランジスター(Tr)の第2電極670と電気的に連結されることができ、第1ピクセル電極1411と離隔された第2ピクセル電極1412は第3電極680と電気的に連結されることができる。
【0300】
すなわち、お互いに異なるサブピクセルに存在するピクセル電極が一つのトランジスター(例えば、駆動トランジスター)を共有することで、電子装置の構造を単純化することができる。
【0301】
前述した説明では本開示の実施例によるトランジスターが駆動トランジスターである構造を中心に説明したが、本開示の実施例によるトランジスターは電子装置に含まれる他のトランジスターに活用されることができる。
【0302】
駆動トランジスターではない他のトランジスターで活用される場合、第2及び第3電極670、680それぞれにはお互いに異なる信号が印加されることができる。
【0303】
続いて、
図15を通じて本開示の実施例によるトランジスター(Tr)のS係数(SS)及びこれによる電流増加量(Ion5)を比較例によるトランジスター(Tr)のS係数及びこれによる電流増加量と比べて検討すれば次のようである。
【0304】
図15は、本開示の実施例によるトランジスター(Tr)のS係数(SS)及びこれによる電流増加量(Ion5)を比較例によるトランジスター(Tr)のS係数及びこれによる電流増加量と比べた図面である。
【0305】
図15で、比較例1は一般的なコプラナー(coplanar)構造のトランジスターのアクティブ層下部に配置された絶縁膜の厚さが500Åである構造を有して、比較例2は一般的なコプラナー構造のトランジスターのアクティブ層下部に配置された絶縁膜の厚さが4000Åである構造を有することができる。
【0306】
実施例1は、
図6及び
図7の構造を有する本開示の実施例によるトランジスターのアクティブ層630下部に配置された第1絶縁膜620の厚さが500Åである構造を有して、実施例2は
図6及び
図7の構造を有する本開示の実施例によるトランジスターのアクティブ層630下部に配置された第1絶縁膜620の厚さが4000Åである構造を有することができる。
【0307】
図15のSS値と電流増加量は各トランジスターのゲート電圧による電流値のデータを通じて導出されることができる。
【0308】
図15を参照すれば、比較例1によるトランジスターはSS値が高いが、電流増加量が比較例1、実施例1及び実施例2によるトランジスターに比べて非常に低い。
【0309】
比較例2によるトランジスターはSS値も比較例1に比べて低くて、電流増加量も実施例1及び実施例2によるトランジスターに比べて非常に低い水準であることがある。
【0310】
反対に、実施例1及び実施例2によるトランジスターは、比較例1によるトランジスターに比べて高いSS値を有する同時に、比較例1及び比較例2によるトランジスターに比べて高い電流増加量を有することができる。
【0311】
言い換えれば、実施例1及び実施例2によるトランジスターは高いSS値と併せて高い電流増加量を有することができる。
【0312】
本開示の実施例によれば、短いチャンネル(Short Channel)構成及び集積化が可能な垂直構造トランジスターを含む薄膜トランジスターアレイ基板及びこれを含む電子装置を提供することができる。
【0313】
本開示の実施例によれば、狭い面積を占めながら電流特性が向上された薄膜トランジスターアレイ基板及びこれを含む電子装置を提供することができる。
【0314】
本開示の実施例によれば、優秀な工程便宜性、短いチャンネル及び素子小型化をすべて可能にさせる垂直構造トランジスターを含む薄膜トランジスターアレイ基板及びこれを含む電子装置を提供することができる。
【0315】
以上の説明は本開示の技術思想を例示的に説明したことに過ぎないものであり、本開示が属する技術分野で通常の知識を有した者なら本開示の本質的な特性から脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能であろう。また、本開示に開示された実施例は、本開示の技術思想を限定するためではなく説明するためのことであるので、このような実施例によって本開示の技術思想の範囲が限定されるものではない。本開示の保護範囲は以下の請求範囲によって解釈されなければならないし、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本開示の権利範囲に含まれることで解釈されなければならないであろう。
【0316】
上記のさまざまな実施形態を組み合わせて、さらなる実施形態を提供することができる。本明細書で言及され、かつ/またはアプリケーションデータシートに記載されているすべての米国特許、米国特許出願公開、米国特許出願、外国特許、外国特許出願および非特許公開は、その全体が参照によりここに組み込まれる。さらにさらなる実施形態を提供するために、様々な特許、出願及び出版物の概念を採用するために必要であれば、実施形態の側面を修正することができる。なお、外国特許、外国特許出願、非特許公報からの参照により必須事項を組み入れることはできない。ただし、米国特許商標庁は、不適切に組み込まれた主題が、出願日に影響を与えることなく、補正によって明細書に明示的に追加されることを認めるべきである。ADSを参照して組み込む機能は試験されていない。参照によって組み込みたい参照を、文中の適切な場所に明示的にリストすることを強く勧める。
【0317】
これらの変更およびその他の変更は、上記の詳細な説明に照らして実施例に対して行うことができる。一般的に、以下の請求範囲では、使用される用語は、請求項を明細書および請求項に開示された特定の実施形態に限定すると解釈されるべきではなく、そのような請求項が権利を有する均等物の全範囲とともに、すべての可能な実施形態を含むと解釈されるべきである。したがって、請求範囲は開示によって制限されない。
【符号の説明】
【0318】
610 第1電極
620 第1絶縁膜
630 アクティブ層
640 第2絶縁膜
650 ゲート電極
660 第3絶縁膜
670 第2電極
680 第3電極