(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-23
(45)【発行日】2024-05-31
(54)【発明の名称】情報処理装置、入力画面表示方法、医療システム
(51)【国際特許分類】
G16H 40/20 20180101AFI20240524BHJP
【FI】
G16H40/20
(21)【出願番号】P 2022535993
(86)(22)【出願日】2020-07-13
(86)【国際出願番号】 JP2020027237
(87)【国際公開番号】W WO2022013913
(87)【国際公開日】2022-01-20
【審査請求日】2023-01-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100109047
【氏名又は名称】村田 雄祐
(74)【代理人】
【識別番号】100109081
【氏名又は名称】三木 友由
(72)【発明者】
【氏名】田村 和義
(72)【発明者】
【氏名】神田 淳
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 智憲
(72)【発明者】
【氏名】安田 秀樹
【審査官】鹿谷 真紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-076464(JP,A)
【文献】国際公開第2015/174425(WO,A1)
【文献】特開2007-328740(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、ハードウェアを有するプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
携帯型端末装置に入力された患者の識別情報を受け付け、
受け付けた前記患者識別情報に対応付けられた検査オーダを検索し、
前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダが1つあるか、または複数あるかを判断し、
前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダが1つあって、前記検査オーダの検査識別情報に、患者が到着したことを示す到着状況が関連付けられている場合に、前記検査オーダの前記検査識別情報に対応する問診情報の入力画面を前記携帯型端末装置に表示させ、
前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダが複数あって、複数のうちの1つの前記検査オーダの前記検査識別情報に、患者が到着したことを示す到着状況が関連付けられている場合に、複数のうちの1つの前記検査オーダの前記検査識別情報に対応する問診情報の入力画面を前記携帯型端末装置に表示させ、
前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダが複数あって、複数のうちの2つ以上の前記検査オーダの前記検査識別情報に、患者が到着したことを示す到着状況が関連付けられている場合に、2つ以上の前記検査オーダを選択するための選択画面を前記携帯型端末装置に表示させ、1つの前記検査オーダが選択されると、選択された前記検査オーダの前記検査識別情報に対応する問診情報の入力画面を前記携帯型端末装置に表示させる、
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、
前記患者識別情報の入力画面を表示した後、前記問診情報の入力画面を表示することが決定されると、前記患者識別情報の入力画面を、前記問診情報の入力画面に切り替える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記問診情報が未登録である場合に、前記問診情報の入力画面を表示することを決定し、
前記検査識別情報に対応する前記問診情報の入力画面を表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダの前記検査識別情報に、患者が未到着であることを示す到着状況が関連付けられている場合に、患者が未到着であることを示すメッセージを前記携帯型端末装置に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
患者が未到着であることを示すメッセージとともに、検査の受付を実施するか否かを問い合わせるメッセージを前記携帯型端末装置に表示させる、
請求項
4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置が行う、問診情報の入力画面を表示させる方法であって、
携帯型端末装置に入力された患者の識別情報を受け付け、
受け付けた前記患者識別情報に対応付けられた検査オーダを検索し、
前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダが1つあるか、または複数あるかを判断し、
前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダが1つあって、前記検査オーダの検査識別情報に、患者が到着したことを示す到着状況が関連付けられている場合に、前記検査オーダの前記検査識別情報に対応する問診情報の入力画面を前記携帯型端末装置に表示させ、
前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダが複数あって、複数のうちの1つの前記検査オーダの前記検査識別情報に、患者が到着したことを示す到着状況が関連付けられている場合に、複数のうちの1つの前記検査オーダの前記検査識別情報に対応する問診情報の入力画面を前記携帯型端末装置に表示させ、
前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダが複数あって、複数のうちの2つ以上の前記検査オーダの前記検査識別情報に、患者が到着したことを示す到着状況が関連付けられている場合に、2つ以上の前記検査オーダを選択するための選択画面を前記携帯型端末装置に表示させ、1つの前記検査オーダが選択されると、選択された前記検査オーダの前記検査識別情報に対応する問診情報の入力画面を前記携帯型端末装置に表示させる、
入力画面表示方法。
【請求項7】
前記患者識別情報の入力画面を表示した後、前記問診情報の入力画面を表示することが決定されると、前記患者識別情報の入力画面を、前記問診情報の入力画面に切り替える、
請求項6に記載の入力画面表示方法。
【請求項8】
前記問診情報が未登録である場合に、前記問診情報の入力画面を表示することを決定し、
前記検査識別情報に対応する前記問診情報の入力画面を表示させる、
請求項6に記載の入力画面表示方法。
【請求項9】
前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダの前記検査識別情報に、患者が未到着であることを示す到着状況が関連付けられている場合に、患者が未到着であることを示すメッセージを前記携帯型端末装置に表示させる、
請求項6に記載の入力画面表示方法。
【請求項10】
患者が未到着であることを示すメッセージとともに、検査の受付を実施するか否かを問い合わせるメッセージを前記携帯型端末装置に表示させる、
請求項
9に記載の入力画面表示方法。
【請求項11】
記憶装置と、ハードウェアを有するプロセッサとを備えた医療システムであって、前記記憶装置は、
患者に対する検査オーダの情報を記録し、
患者が到着したか、または未到着であるかを示す到着状況を、患者に対する検査オーダの検査識別情報に関連付けて記録しており、
前記プロセッサは、
携帯型端末装置に入力された患者の識別情報を受け付け、
受け付けた前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダを検索し、
前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダが1つあるか、または複数あるかを判断し、
前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダが1つあって、前記検査オーダの前記検査識別情報に、患者が到着したことを示す到着状況が関連付けられている場合に、前記検査オーダの前記検査識別情報に対応する問診情報の入力画面を前記携帯型端末装置に表示させ、
前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダが複数あって、複数のうちの1つの前記検査オーダの前記検査識別情報に、患者が到着したことを示す到着状況が関連付けられている場合に、複数のうちの1つの前記検査オーダの前記検査識別情報に対応する問診情報の入力画面を前記携帯型端末装置に表示させ、
前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダが複数あって、複数のうちの2つ以上の前記検査オーダの前記検査識別情報に、患者が到着したことを示す到着状況が関連付けられている場合に、2つ以上の前記検査オーダを選択するための選択画面を前記携帯型端末装置に表示させ、1つの前記検査オーダが選択されると、選択された前記検査オーダの前記検査識別情報に対応する問診情報の入力画面を前記携帯型端末装置に表示させる、
医療システム。
【請求項12】
前記プロセッサは、
前記患者識別情報の入力画面を表示した後、前記問診情報の入力画面を表示することが決定されると、前記患者識別情報の入力画面を、前記問診情報の入力画面に切り替える、
請求項11に記載の医療システム。
【請求項13】
前記記憶装置は、
前記問診情報が登録済みであるか、または未登録であるかを示す登録状況を、患者に対する前記検査オーダの前記検査識別情報に関連付けて記録しており、
前記プロセッサは、
当該検査オーダに関連付けられた登録状況が、前記問診情報が未登録であることを示している場合に、前記問診情報の入力画面を表示することを決定し、
前記検査識別情報に対応する前記問診情報の入力画面を表示させる、
請求項11に記載の医療システム。
【請求項14】
前記プロセッサは、
当該検査オーダに関連付けられた登録状況が、前記問診情報が登録済みであることを示している場合に、前記問診情報が登録済みであることを示すメッセージを表示する、
請求項13に記載の医療システム。
【請求項15】
前記プロセッサは、
前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダの前記検査識別情報に、患者が未到着であることを示す到着状況が関連付けられている場合に、患者が未到着であることを示すメッセージを前記携帯型端末装置に表示させる、
請求項11に記載の医療システム。
【請求項16】
前記プロセッサは、
患者が未到着であることを示すメッセージとともに、検査の受付を実施するか否かを問い合わせるメッセージを前記携帯型端末装置に表示させる、
請求項
15に記載の医療システム。
【請求項17】
前記プロセッサは、
受け付けた前記患者識別情報に対応付けられた前記検査オーダが存在しない場合に、患者の当日分の検査オーダが発行されていないことを示すメッセージを表示する、
請求項11に記載の医療システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、問診情報の適切な入力を支援する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、患者に対する医療行為の実施情報から、患者の問診項目に対する問診結果を作成するための情報を抽出して、問診結果を作成する医療情報管理装置を開示する。この医療情報管理装置によると、患者が紙に記入した問診項目に対する回答を看護師がデータベースに手入力する場合に比べて、簡単に問診結果を作成することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、医療施設では、医療行為前に、患者に紙の問診票とペンを渡し、質問(問診項目)に対する回答(問診情報)を記入させていたが、近年では、タブレットなどの携帯型端末装置から問診情報を患者に入力させる運用が増えている。タブレットに問診情報を入力させることで、入力された問診情報をデータとして利用できる一方、データ管理を適切に行う必要が生じる。
【0005】
患者がタブレットに入力した問診情報は、当該患者のオーダに正確に紐付けられる必要がある。従来の運用において看護師は、当日のオーダの一覧をタブレットに表示し、該当する患者の検査オーダを選択した後、様々な操作を行うことによって当該患者用の問診情報の入力画面を開く。開かれた入力画面は患者のオーダに対応付けられ、看護師は、問診情報の入力画面を表示したタブレットを患者に手渡す。この運用によると、看護師がオーダを間違えて選択すれば、入力画面に入力された問診情報は、紐付けるべきオーダとは異なるオーダに紐付けられる。そのため、このような人為的ミスを少なくするための仕組みの開発が望まれている。
【0006】
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、問診情報の適切な入力を支援するための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の医療システムは、患者に対するオーダの情報を記録するオーダ情報記録部と、患者が到着したか、または未到着であるかを示す到着状況を、患者に対するオーダに関連付けて記録する到着状況記録部と、携帯型端末装置に入力された患者の識別情報を受け付ける受付部と、受付部が受け付けた患者識別情報に対応付けられたオーダを検索するオーダ検索部と、患者識別情報に対応付けられたオーダに関連付けられた到着状況が患者の到着を示している場合に、問診情報の入力画面を表示することを決定する決定処理部と、決定処理部による決定に応じて、問診情報の入力画面を携帯型端末装置に表示させる表示処理部と、を備える。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態にかかる医療システムの構成を示す図である。
【
図3】情報処理装置の機能ブロックを示す図である。
【
図6】問診情報の入力画面を表示させる処理のフローチャートを示す図である。
【
図8】問診情報が登録済みであることを示すメッセージの例を示す図である。
【
図10】記録部の記録内容の変形例を示す図である。
【
図11】記録部の記録内容の変形例を示す図である。
【
図13】過去の検査報告書の表示画面を示す図である。
【
図14】過去に撮影した内視鏡画像の表示画面を示す図である。
【
図15】検査に関する基本情報の入力画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の実施形態にかかる医療システム1の構成を示す。実施形態の医療システム1は病院などの医療施設に設けられ、記録部10、アクセスポイント(以下、「AP」とも呼ぶ)20、携帯型端末装置22および情報処理装置30を備える。記録部10、AP20および情報処理装置30は、LAN(ローカルエリアネットワーク)などのネットワーク2によって通信可能に接続され、携帯型端末装置22は、AP20経由で記録部10および情報処理装置30に通信可能に接続する。
【0011】
記録部10は、患者に対するオーダの情報を記録するオーダ情報記録部12と、患者の施設への到着状況を記録する到着状況記録部14と、患者が携帯型端末装置22に入力した問診情報を登録する問診情報記録部16と、患者の問診情報の登録状況を記録する登録状況記録部18とを備える。
【0012】
複数の部門から構成される医療施設において、医療システム1は、1つの部門に設けられた部門システムであってよい。実施形態では、医療システム1が、内視鏡部門に設けられたシステムである例を示すが、別の部門に設けられたシステムであってもよい。携帯型端末装置22は、内視鏡部門により所有および管理される電子機器であり、表示機能および無線通信機能を備えたタブレットなどの電子機器であってよい。
【0013】
医療システム1において、当日の検査を予定されている患者は、内視鏡部門の受付カウンターに到着して、受付を済ませると、看護師から、問診情報の入力画面を開いた携帯型端末装置22を手渡しされる。患者は、入力画面に表示された質問に回答することで問診情報を入力し、全ての質問に回答して画面中の終了ボタンを操作した後、受付カウンターに携帯型端末装置22を返す。入力された問診情報は、携帯型端末装置22から記録部10に送信されて、問診情報記録部16に記録される。実施形態の医療システム1は、看護師が携帯型端末装置22を患者に手渡しする前に、患者に対する問診情報の入力画面を、簡単に且つ確実に携帯型端末装置22に表示させるための仕組みを提供する。
【0014】
図2は、記録部10の記録内容の一部を示す。オーダ情報記録部12は、患者に対するオーダの情報を記録する。内視鏡検査オーダは、オーダリングシステム(図示せず)により発行されて、内視鏡部門システムに供給される。この例でオーダ情報記録部12は、検査オーダの識別情報である「検査ID」、患者の識別情報である「患者ID」、内視鏡検査の種別を示す「検査項目」、検査の予定日を示す「予定日」を記録しているが、さらに実施医、検査開始予定時刻、検査室などの情報を記録してよい。
【0015】
到着状況記録部14は、患者が内視鏡部門に到着したか、または未到着であるかを示す到着状況を、患者に対するオーダに関連付けて記録する。検査の当日、患者は、内視鏡部門の受付カウンターに到着してから、受付を済ませる。たとえば患者が受付カウンターで診察券(患者IDカード)を医療スタッフに見せ、医療スタッフが患者IDを内視鏡部門システムに入力することで、検査の受付が完了する。自動受付機が内視鏡部門システムに備えられている場合、患者は診察券に記録された患者IDを自動受付機に読み取らせることで、検査の受付を済ませてもよい。内視鏡部門システムは、受け付けた患者IDをもとに、患者が内視鏡部門に到着したことを示す到着情報を、当該患者に予定されている当日のオーダに関連付けて到着状況記録部14に登録する。
【0016】
患者が内視鏡部門に到着する前、到着状況記録部14は、患者が未到着であることを示す未到着情報を記録しており、患者が受付を済ませると、到着状況記録部14は、患者が到着したことを示す到着情報を記録する。到着状況はフラグ値によって表現され、到着したことを示す到着情報はフラグ値1、未到着であることを示す未到着情報はフラグ値0で示されてよい。
【0017】
図2に示す例では、患者IDが“A”の患者(以下、「患者A」と呼ぶ)に、"0001"、"0006"の検査IDで特定される2つの検査オーダが登録されている。このように1人の患者に対して同日に複数の検査が予定されている場合、内視鏡部門システムは、検査ごとに到着状況を到着状況記録部14に登録する。
図2に示す例では、患者Aに予定されている上部ドック(検査ID"0002")の検査に対して到着情報が記録されており、一方で下部ドック(検査ID"0006")の検査に対して未到着情報が記録されている。このことは、患者Aが、上部ドック検査の受付を済ませている一方で、下部ドック検査の受付を済ませていないことを意味している。
【0018】
受付を済ませた患者は待合室で、自分の検査の順番がくるのを待機する。看護師は、患者の検査が開始される前に、当該患者用の問診情報の入力画面を携帯型端末装置22に表示させ、その入力画面を表示させた状態で携帯型端末装置22を当該患者に手渡す。携帯型端末装置22はタッチパネルを有し、患者は、画面のタッチ操作や、専用のタッチペンを利用して、問診情報を入力し、すべての問診情報の入力を完了すると、タッチパネルに表示された「終了ボタン」をタッチする。これにより携帯型端末装置22は、入力された問診情報を記録部10に送信する。このとき問診情報記録部16は、当該患者に対するオーダに関連付けて問診情報を登録し、また登録状況記録部18は、問診情報が登録済みであることを示す登録情報を、当該患者に対するオーダに関連付けて記録する。
【0019】
登録状況記録部18は、問診情報が登録済みであるか、または未登録であるかを示す登録状況を、患者に対するオーダに関連付けて記録する。問診情報の登録状況はフラグ値によって表現され、問診情報を登録したことを示す登録情報はフラグ値1、未登録であることを示す未登録情報はフラグ値0で示されてよい。実施形態では、問診情報の登録は、到着情報が登録されていることを前提として実施される。そのため到着情報が登録されていない状態で、問診情報が登録される状況は、原則として発生しない。
【0020】
図3は、情報処理装置30の機能ブロックを示す。情報処理装置30は、医療システム1におけるサーバ装置として構成され、受付部40、オーダ検索部42、決定処理部50および表示処理部60を備える。決定処理部50は、到着判定部52、登録判定部54および画面決定部56を有する。
【0021】
図3に示す構成はハードウエア的には、任意のプロセッサ、メモリ、補助記憶装置、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0022】
医療システム1において、看護師は、待合室で待機している患者に、問診情報の入力画面を表示している携帯型端末装置22を手渡す。患者が入力画面に入力した問診情報は、当該患者の問診情報として問診情報記録部16に登録される必要があるため、携帯型端末装置22に表示されている入力画面は、携帯型端末装置22を手渡す患者に紐付いている必要がある。そこで医療システム1は、看護師が、携帯型端末装置22を手渡す患者用の入力画面を、簡単に且つ確実に表示させる仕組みを実現する。
【0023】
図4は、携帯型端末装置22に表示されるログイン画面を示す。ログイン画面において、看護師は自身のユーザIDとパスワードを入力する。ログイン画面には、「患者問診」、「検査」、「洗浄」の複数機能の選択肢が表示される。看護師は「患者問診」機能を選択して、「ログイン」ボタンを操作すると、ユーザIDおよびパスワードが内視鏡部門システムに送信され、認証される。ユーザIDおよびパスワードの認証が成功すると、“nurse1”をユーザIDとする看護師は、携帯型端末装置22の「患者問診」機能にログインする。看護師は選択した機能にログインすることで、当該機能を利用することが可能となる。
【0024】
携帯型端末装置22は、ログインされた機能のみを実行可能とし、ログインされていない機能を実行しない。この例では看護師が「患者問診」機能にログインすることで、携帯型端末装置22は、問診情報の入力画面(問診票)の表示に関連する機能しか実行できず、検査情報や洗浄情報にアクセスするための機能を実行しない。そのため携帯型端末装置22を手渡された患者が、誤操作により検査情報や洗浄情報などにアクセスする可能性を無くすことができる。
【0025】
図5は、患者IDの入力画面を示す。看護師が「患者問診」機能にログインすると、携帯型端末装置22は、患者IDを入力するための画面を表示する。看護師が、患者ID入力画面に、問診を開始する患者の患者IDを入力し、「問診検索」ボタンを操作すると、携帯型端末装置22は、入力された患者IDを情報処理装置30に送信する。患者IDを間違えることなく、正確に入力するために、看護師は患者のそばで、診察券(患者IDカード)を見ながら、患者IDを入力してもよい。なお携帯型端末装置22が、患者IDの読取機能を有している場合には、患者の診察券から、患者IDを直接読み取って、患者IDの誤入力を回避してよい。
【0026】
情報処理装置30は、携帯型端末装置22に入力された患者IDを受け付ける。情報処理装置30は、受け付けた患者IDをもとに、携帯型端末装置22に、問診情報の入力画面を表示させる処理を実施する。
【0027】
図6は、問診情報の入力画面を携帯型端末装置22に表示させる処理のフローチャートを示す。携帯型端末装置22に入力された患者IDが情報処理装置30に送信されると、受付部40が、患者IDを受け付ける(S10)。オーダ検索部42は、受付部40が受け付けた患者IDに対応付けられたオーダを、オーダ情報記録部12において検索する(S12)。具体的にオーダ検索部42は、患者IDを受け付けた日を検査予定日とする検査オーダのうち、受け付けた患者IDに対応付けられたオーダを検索する。
【0028】
なおオーダ情報記録部12は、当日を検査予定日とするオーダの情報のみを記録していてもよい。たとえばオーダ情報記録部12は、1日の内視鏡部門の業務開始前に、オーダリングシステムから当日分の検査オーダの情報を取得して、記録してもよい。この場合、オーダ情報記録部12には、当日分の検査オーダの情報のみが記録されるため、オーダ検索部42は、オーダ情報記録部12に記録された検査オーダから、携帯型端末装置22に入力された患者IDに対応付けられた検査オーダを探し出せばよい。
【0029】
受け付けた患者IDに対応付けられた検査オーダが存在している場合(S12のY)、オーダ検索部42は、受け付けた患者IDに対応付けられた検査オーダが1つあるか、または複数あるか判断する(S14)。
【0030】
図2を参照して、たとえば受付部40が、患者ID“D”を受け付けた場合、オーダ検索部42は、患者ID“D”に対応付けられたオーダを検索し、検査ID"0004"の検査オーダを特定する。以下、患者IDを“X”とする患者を、「患者X」と呼び、検査ID"****"の検査オーダを、「検査オーダ"****"」と呼ぶこともある。患者Dのオーダは検査オーダ"0004"のみであり(S14のY)、したがって1つの検査オーダ"0004"が患者Dに対応付けられている。
【0031】
一方、受付部40が、患者ID“A”を受け付けた場合、オーダ検索部42は、患者ID“A”に対応付けられたオーダを検索し、検査オーダ"0001"と検査オーダ"0006"とを特定する。患者Aに対応付けられたオーダは、検査オーダ"0001"と検査オーダ"0006"の2つであり(S14のN)、つまり複数の検査オーダが患者Aに対応付けられている。
【0032】
患者に対応付けられたオーダが1つの場合(S14のY)、到着判定部52は、当該オーダに関連付けられた到着状況が患者の到着を示しているか判定する(S16)。到着状況記録部14は、患者の到着状況を当該患者に対するオーダに関連付けて記録しており、到着判定部52は、オーダに関連付けられた到着状況を参照する。たとえば、受付部40が、患者ID“D”を受け付けた場合、患者Dに対応付けられた検査オーダ"0004"には、フラグ値1を設定された到着状況が関連付けられており(
図2参照)、したがって到着判定部52は、患者Dが到着していることを判定する(S16のY)。
【0033】
続いて登録判定部54は、患者に対応付けられたオーダに関連付けられた登録状況が、問診情報が未登録であることを示しているか判定する(S18)。登録状況記録部18は、問診情報が登録済みであるか、または未登録であるかを示す登録状況を、患者に対するオーダに関連付けて記録しており、登録判定部54は、オーダに関連付けられた登録状況を参照する。患者Dに対応付けられた検査オーダ"0004"には、フラグ値0を設定された登録状況が関連付けられており(
図2参照)、したがって登録判定部54は、患者Dの問診情報が未登録であることを判定する(S18のY)。このとき画面決定部56は、問診情報の入力画面を携帯型端末装置22に表示することを決定して、表示処理部60は、画面決定部56による決定に応じて、問診情報の入力画面を携帯型端末装置22に表示させる(S20)。
【0034】
図7は、携帯型端末装置22に表示される問診情報の入力画面の例を示す。看護師は、入力画面を表示している携帯型端末装置22を、患者Dに手渡す。開始画面には、患者Dの名前が表示され、看護師は、患者Dに名前を確認させてから、携帯型端末装置22を手渡す。患者Dが「始める」ボタンを操作すると、問診がスタートする。
【0035】
問診情報の入力画面を構成するためのデータは、情報処理装置30の表示処理部60から携帯型端末装置22に送信されてよいが、携帯型端末装置22に検査項目に応じた入力画面を表示するアプリケーションがインストールされていて、当該アプリケーションが携帯型端末装置22に表示してもよい。患者Dがすべての問診情報を入力し、「終了ボタン」を操作すると、入力された問診情報が記録部10に送信されて、問診情報記録部16に記録されるとともに、検査オーダ"0004"に関連付けられた問診情報の登録状況が、フラグ値1に更新される。
【0036】
実施形態の処理手順によれば、看護師が「患者問診」機能にログインし、患者ID入力画面に患者IDを入力するだけで、即時に問診情報の入力画面が携帯型端末装置22に表示される。つまり表示処理部60は患者IDの入力画面を表示した後、画面決定部56により問診情報の入力画面を表示することが決定されると、患者IDの入力画面を、即時に問診情報の入力画面に切り替えて表示し、患者ID入力画面と問診情報の入力画面の間に別の画面を表示しない。
【0037】
実施形態の「患者問診」機能は、問診情報の入力画面の表示に関連する機能以外の機能を含まないため、たとえば問診情報を入力中の患者が、誤操作により他の患者の問診情報を見てしまったり、または看護師の業務に関する情報を見てしまうことがない。また看護師が患者IDを入力すると、その後は、情報処理装置30がS12,S14,S16,S18の条件を自動判定して、問診情報の入力画面の表示を決定するため、患者に紐付けられた問診情報の入力画面を簡単に且つ確実に表示できる。
【0038】
S18において、検査オーダに、問診情報が登録済みであることを示す登録状況が関連付けられている場合(S18のN)、表示処理部60は、問診情報が登録済みであることを示すメッセージを携帯型端末装置22に表示させる(S22)。
図8は、問診情報が登録済みであることを示すメッセージの例を示す。看護師は、このメッセージを見て、既に問診情報を登録済みであることを認識し、さらなる問診情報の登録が不要であることを認識する。
【0039】
なお以上の手順では、問診情報が未登録であること(S18のY)を条件として、画面決定部56が、問診情報の入力画面を携帯型端末装置22に表示することを決定したが、S18の条件に関係なく、問診情報の入力画面の表示を決定してもよい。
【0040】
S16において、到着判定部52が、オーダに関連付けられた到着状況が患者の未到着を示していることを判定した場合(S16のN)、表示処理部60は、当該患者が未到着であることを示すメッセージを携帯型端末装置22に表示させる(S24)。なお、この状況は、看護師が、受付を済ませていない患者の患者IDを患者ID入力画面に入力してしまったことにより生じる。
【0041】
このとき看護師が、患者の到着情報を登録する権限、つまり患者の受付をする権限を有している場合、患者の到着情報を登録してよい(S26のY)。
図9は、到着情報を登録する権限をもつ看護師に対して表示されるメッセージの例を示す。患者の到着状況が未到着を示している場合、表示処理部60は、当該患者が未到着であることを示すメッセージを表示させる(S24)とともに、受付を実施するか否かを問い合わせるメッセージも表示させる。看護師が「はい」を選択すると、受付が実施されて、到着情報が到着状況記録部14に登録される(S26のY)。到着情報が到着状況記録部14に登録されると、画面決定部56は、問診情報の入力画面を携帯型端末装置22に表示することを決定して、表示処理部60は、即時に問診情報の入力画面を携帯型端末装置22に表示させる(S20)。一方、看護師が「いいえ」を選択すると(S26のN)、受付が実施されず、受付カウンターでの受付処理を促すメッセージが表示される(S28)。
【0042】
S14において、S10で受け付けた患者IDに対応付けられた検査オーダが複数ある場合(S14のN)、到着判定部52は、1つのオーダのみに到着情報が関連付けられているか判定する(S30)。たとえば受付部40が患者ID“A”を受け付けた場合、オーダ検索部42は、患者Aに対応付けられた検査オーダ"0001"と検査オーダ"0006"とを特定するが、到着判定部52は、検査オーダ"0001"に到着情報が関連付けられ、検査オーダ"0006"に未到着情報が関連付けられていることを判定する。したがって到着情報が関連付けられた検査オーダは1つであり(S30のY)、この場合、登録判定部54は、検査オーダ"0001"に問診情報が関連付けられていないことを判定し(S18のY)、画面決定部56は、検査オーダ"0001"の検査項目(上部ドック)のための問診情報の入力画面を表示することを決定して、表示処理部60が、問診情報の入力画面を携帯型端末装置22に表示させる(S20)。このようにS10で受け付けた患者IDに対応付けられた検査オーダが複数ある場合、画面決定部56が、到着状況が患者の到着を示しているオーダに関する問診情報の入力画面を表示することを決定することで、問診情報の入力画面を即時に表示することが可能となる。
【0043】
一方、S30において到着情報が関連付けられた検査オーダが1つのみではない場合(S30のN)、画面決定部56は、問診情報を入力させる検査オーダを選択するための選択画面を表示することを決定し、表示処理部60は、オーダ選択画面を携帯型端末装置22に表示させる。看護師は、オーダ選択画面において、問診情報を入力させる検査項目のオーダを選択する(S32)。オーダが選択されると、選択された検査オーダに問診情報が関連付けられていないことを条件として(S18のY)、表示処理部60が、問診情報の入力画面を携帯型端末装置22に表示させる(S20)。
【0044】
S12において、受付部40が受け付けた患者IDに対応付けられたオーダが存在しない場合(S12のN)、表示処理部60は、当該患者に当日分のオーダが発行されていないことを示すメッセージを携帯型端末装置22に表示させる(S34)。これにより看護師は、オーダが存在していないことを認識する。
【0045】
このとき表示処理部60は、オーダ発行用の画面を携帯型端末装置22に表示してよい。看護師は、オーダ発行の権限をもつ医療従事者(たとえば医師)に携帯型端末装置22を手渡して、携帯型端末装置22から患者に対するオーダを発行してもらってよい(S36のY)。その後、看護師が当該患者の到着情報を登録すると(S26のY)、表示処理部60が、問診情報の入力画面を携帯型端末装置22に表示させる(S20)。
【0046】
一方、オーダ登録処理を実施できない場合(S36のN)、表示処理部60は、オーダ不存在により検査できないことを示すメッセージを携帯型端末装置22に表示させる(S38)。
【0047】
以上は、受付を済ませた患者が、待合室で検査の順番を待つ間に、問診情報を携帯型端末装置22に入力する運用について説明した。なお患者が医療施設の入院病棟に入院している場合、内視鏡部門に行って受付する前に、入院病棟で問診情報を入力できるようにしてもよい。また患者が外来患者である場合、検査前に、患者のスマートフォン等から、問診情報の入力を行えるようにしてもよい。受付前に問診情報を入力できることで、患者は内視鏡部門に到着して受付を済ませると、すみやかに検査を受けることが可能となる。
【0048】
図10は、記録部10の記録内容の変形例を示す。
図2に示した記録内容と比較すると、
図10に示す記録部10は、受付前に実施した「事前問診」の実施状況を示す情報を記録する。
【0049】
変形例において登録状況記録部18は、受付後に入力する当日問診情報が登録済みであるか、または未登録であるかを示す登録状況と、受付前に入力する事前問診情報が登録済みであるか、または未登録であるかを示す登録状況とを、患者に対するオーダに関連付けて記録する。当日問診情報および事前問診情報の登録状況はフラグ値によって表現され、問診情報を登録したことを示す登録情報はフラグ値1、未登録であることを示す未登録情報はフラグ値0で示されてよい。
【0050】
図6に示す処理手順において、登録判定部54は、オーダに関連付けられた登録状況が、問診情報が未登録であることを示しているか判定する(S18)。変形例において、登録状況記録部18は、当日問診情報の登録状況と事前問診情報の登録状況とを、患者に対するオーダに関連付けて記録しており、登録判定部54は登録状況を参照する。このとき登録判定部54が、当日問診情報または事前問診情報のいずれかが登録されていることを判定すると(S18のN)、表示処理部60は、問診情報が登録済みであることを示すメッセージを携帯型端末装置22に表示させてよい(S22)。なお事前問診情報のみが登録されている場合、表示処理部60は、当日問診を実施するか確認するメッセージを、携帯型端末装置22に表示させてよい。
【0051】
図11は、記録部10の記録内容の変形例を示す。
図10に示した記録内容と比較すると、
図11に示す記録部10は、オーダを発行した「オーダ発行日」を記録する。
【0052】
検査は、外来診療の結果、予定されることが多い。この場合、検査のオーダは、外来診療を受診した日に発行される。そこで登録判定部54は、患者に対応付けられた検査のオーダ発行日が同一患者の過去の外来診療の実施日と一致するか判定する。
図11に示す例では、患者Bの上部ドックの検査のオーダ発行日(2020/6/1)が、患者Bの過去の外来診療日(2020/6/1)と一致している。したがって登録判定部54は、患者Bの上部ドックの検査に、外来診療で患者Bにより入力された問診情報を紐付けてよい。
【0053】
このとき表示処理部60は、外来診療の際に入力された問診情報を携帯型端末装置22に表示させてもよい。看護師は、過去の問診情報を参照して、今回の検査に関係する項目を確認してから、検査の問診画面を開いてもよい。
【0054】
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。これらの実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。情報処理装置30の構成として説明した一部または全部の構成は、携帯型端末装置22に設けられてもよい。実施形態において記録部10および情報処理装置30は、医療施設に設けられることを説明したが、記録部10および/または情報処理装置30の機能は、インターネットに接続したクラウドサーバによって実現されてよい。また実施形態では、内視鏡検査のオーダに問診情報を関連付けるケースについて説明したが、オーダは検査オーダに限るものではない。
【0055】
図4に示すログイン画面において、看護師が自身のユーザIDとパスワードを入力し、「検査」機能を選択して、「ログイン」ボタンを操作すると、ユーザIDおよびパスワードが内視鏡部門システムに送信され、認証される。ユーザIDおよびパスワードの認証が成功すると、“nurse1”をユーザIDとする看護師は、携帯型端末装置22の「検査」機能にログインする。
【0056】
以下、「検査」機能にログインした看護師に提供される画面例を示す。
図12は、実施情報の入力画面を示す。看護師は入力画面から、前処置および検査で使用した薬剤や器材等の実施情報を入力する。実施情報は診療報酬の算定に利用されるため、正確に入力されることが必要である。携帯型端末装置22が実施情報の入力画面を提供することで、看護師は、薬剤や器材を使用するタイミングで、速やかに且つ確実に実施情報を入力できる。
【0057】
図13は、過去の検査報告書の表示画面を示し、
図14は、過去に撮影した内視鏡画像の表示画面を示す。「検査」機能にログインした看護師は、過去の患者の検査報告書や内視鏡画像を閲覧できる。携帯型端末装置22が過去の検査結果の参照画面を提供することで、看護師は、患者に関する過去の検査情報にアクセスできる。
【0058】
図15は、検査に関する基本情報の入力画面を示す。基本情報を1つの画面から入力できることで、基本情報の入力にかかる手間を低減できる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、問診情報を入力する分野に利用できる。
【符号の説明】
【0060】
1・・・医療システム、10・・・記録部、12・・・オーダ情報記録部、14・・・到着状況記録部、16・・・問診情報記録部、18・・・登録状況記録部、20・・・AP、22・・・携帯型端末装置、30・・・情報処理装置、40・・・受付部、42・・・オーダ検索部、50・・・決定処理部、52・・・到着判定部、54・・・登録判定部、56・・・画面決定部、60・・・表示処理部。