(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-24
(45)【発行日】2024-06-03
(54)【発明の名称】イメージセンサー
(51)【国際特許分類】
H04N 25/70 20230101AFI20240527BHJP
H04N 25/76 20230101ALI20240527BHJP
H01L 27/146 20060101ALI20240527BHJP
G02B 3/00 20060101ALI20240527BHJP
G02B 5/30 20060101ALI20240527BHJP
【FI】
H04N25/70
H04N25/76
H01L27/146 D
H01L27/146 A
G02B3/00 A
G02B5/30
(21)【出願番号】P 2019225076
(22)【出願日】2019-12-13
【審査請求日】2022-10-14
(31)【優先権主張番号】10-2019-0024003
(32)【優先日】2019-02-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】陳 暎究
(72)【発明者】
【氏名】金 永燦
(72)【発明者】
【氏名】権 容鉉
(72)【発明者】
【氏名】林 茂燮
(72)【発明者】
【氏名】鄭 泰燮
【審査官】三沢 岳志
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/207661(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0198183(US,A1)
【文献】特開2016-164956(JP,A)
【文献】国際公開第2009/025373(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0125449(US,A1)
【文献】特開2003-279746(JP,A)
【文献】特開2011-022432(JP,A)
【文献】特開2020-013910(JP,A)
【文献】特開2009-094632(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 25/70
H04N 25/76
H01L 27/146
G02B 3/00
G02B 5/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに交差する第1方向及び第2方向に沿って配列される第1乃至第4単位ピクセルを含む偏光板アレイと、
前記第1乃至第4単位ピクセルに各々対応する深さピクセルを含む深さピクセルアレイと、を含み、
前記偏光板アレイは、前記第1乃至第4単位ピクセルで互いに異なる偏光方向を有する偏光格子を含み、
前記深さピクセルの各々は、光電変換素子及び前記光電変換素子に共通に連結された第1及び第2読出し回路を含
み、前記第1及び第2読出し回路は、互いに異なる位相の信号によって制御され、
前記第1方向に前記第1及び第2単位ピクセルが隣接するように配置され、
前記第2方向と平行な仮想線を基準に、前記第1単位ピクセルの前記第1読出し回路及び前記第2読出し回路と、前記第2単位ピクセルの前記第1読出し回路及び前記第2読出し回路とがミラー対称に配置され、
前記第1及び第2読出し回路の各々は、
フローティングディフュージョンノードと、
前記光電変換素子と前記フローティングディフュージョンノードとの間に連結されたフォトゲート電極と、を含み、
前記深さピクセルの各々において、前記第2方向と平行な仮想線を基準に、前記第1読出し回路の前記フローティングディフュージョンノード及び前記フォトゲート電極と、前記第2読出し回路の前記フローティングディフュージョンノード及び前記フォトゲート電極とがミラー対称に配置される、イメージセンサー。
【請求項2】
前記第1及び第2読出し回路の各々は、
前記フォトゲート電極と前記フローティングディフュージョンノードとの間の転送ゲート電極と、
前記転送ゲート電極と前記フォトゲート電極との間に配置された格納ゲート電極と、
前記転送ゲート電極と前記格納ゲート電極との間に配置されるキャプチャゲート電極と、さらに含む請求項
1に記載のイメージセンサー。
【請求項3】
前記第1乃至第4単位ピクセルの各々に対応する複数のマイクロレンズを含むマイクロレンズアレイをさらに含み、
前記偏光板アレイは
、前記マイクロレンズアレイと前記深さピクセルアレイとの間に配置される請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項4】
前記第1乃至第4単位ピクセルは、それぞれ、第1乃至第4偏光格子を含み、第1偏光格子は、前記第1方向と平行に延在され、前記第2偏光格子は、前記第1方向に対して45°方向に延在され、前記第3偏光格子は、前記第2方向と平行に延在され、前記第4偏光格子は、前記第1方向に対して135°方向に延在され、
前記第1乃至第4単位ピクセルは、右回りに順に配列される請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項5】
前記深さピクセルアレイの前記深さピクセルの各々は、前記光電変換素子を共有する第3及び第4読出し回路をさらに含
み、前記第1乃至第4読出し回路は、互いに異なる位相の信号によって制御され、
前記第3及び第4読出し回路の各々は、
フローティングディフュージョンノードと、
前記光電変換素子と前記フローティングディフュージョンノードとの間に連結されたフォトゲート電極と、を含む請求項1に記載のイメージセンサー。
【請求項6】
第1単位ピクセルの第1乃至第4読出し回路は、前記第2方向と平行な仮想線を基準に、前記第2単位ピクセルの第1乃至第4読出し回路とミラー対称にされ、
前記第1及び第2単位ピクセルの前記第1乃至第4読出し回路は、前記第1方向と平行な仮想線を基準に、前記第3及び第4単位ピクセルの第1乃至第4読出し回路とミラー対称にされる請求項
5に記載のイメージセンサー。
【請求項7】
互いに反対側の第1面及び第2面を有し、
互いに交差する第1方向及び第2方向に沿って配列される第1乃至第4ピクセル領域を含む半導体基板と、
前記半導体基板の前記
第1乃至第4ピクセル領域に各々提供された光電変換領域と、
前記
第1乃至第4ピクセル領域の各々で、前記半導体基板の前記第1面上に提供された第1及び第2読出し回路
であり、互いに異なる位相の信号によって制御される第1及び第2読出し回路と、
前記半導体基板の前記第2面上に提供され
た偏光板アレイであり、前記第1乃至第4ピクセル領域にそれぞれ対応して互いに異なる偏光方向を有する偏光格子を含む偏光板アレイと、を含
み、
前記第1方向に前記第1及び第2ピクセル領域が隣接するように配置され、
前記第2方向と平行な仮想線を基準に、前記第1ピクセル領域の前記第1読出し回路及び前記第2読出し回路と、前記第2ピクセル領域の前記第1読出し回路及び前記第2読出し回路とがミラー対称に配置され、
前記第1及び第2読出し回路の各々は、
フローティングディフュージョンノードと、
前記光電変換領域と前記フローティングディフュージョンノードとの間に連結されたフォトゲート電極と、を含み、
前記第1乃至第4ピクセル領域の各々において、前記第2方向と平行な仮想線を基準に、前記第1読出し回路の前記フローティングディフュージョンノード及び前記フォトゲート電極と、前記第2読出し回路の前記フローティングディフュージョンノード及び前記フォトゲート電極とがミラー対称に配置される、イメージセンサー。
【請求項8】
前記偏光格子は、前記
第1乃至第4ピクセル領域の各々で、均一な幅及び均一な高さを有し、一定間隔に互いに離隔されて配列される請求項
7に記載のイメージセンサー。
【請求項9】
前記偏光格子は、前記半導体基板の前記第2面上に積層された導電パターン及び誘電体パターンを含む請求項
7に記載のイメージセンサー。
【請求項10】
前記偏光格子は、前記
第1乃至第4ピクセル領域の各々で、前記半導体基板の前記第2面上に提供された第1誘電体パターン及び前記第1誘電体パターンを覆う第2誘電体層を含み、
前記第1誘電体パターンは、前記第2誘電体層と屈折率が異なる誘電物質を含む請求項
7に記載のイメージセンサー。
【請求項11】
前記第1誘電体パターンは、互いに対向する傾いた側壁を有する請求項
10に記載のイメージセンサー。
【請求項12】
前記偏光格子は、前記
第1乃至第4ピクセル領域の各々で、前記半導体基板の前記第2面に定義されたリセス領域を含み、
前記リセス領域は、互いに対向する傾斜面によって定義される請求項
7に記載のイメージセンサー。
【請求項13】
前記半導体基板の前記第2面を覆う反射防止層をさらに含み、前記反射防止層は、前記リセス領域を満たす請求項
12に記載のイメージセンサー。
【請求項14】
前記半導体基板の前記第2面を覆う固定電荷層をさらに含み、
前記偏光格子は、前記固定電荷層上に配列される請求項
7に記載のイメージセンサー。
【請求項15】
前記
第1乃至第4ピクセル領域の各々で、前記半導体基板の前記第1面上に提供された第3及び第4読出し回路をさらに含む請求項
7に記載のイメージセンサー。
【請求項16】
前記半導体基板の前記第2面上で2次元的に配列されたマイクロレンズを含むマイクロレンズアレイをさらに含み、
前記偏光板アレイは
、前記マイクロレンズアレイと前記半導体基板との間に配置される請求項
7に記載のイメージセンサー。
【請求項17】
互いに交差する第1及び第2方向に沿って2次元的に配列された第1乃至第4単位ピクセルを含む偏光板アレイと、
前記第1乃至第4単位ピクセルに各々対応する深さピクセルを含む深さピクセルアレイと、
前記第1乃至第4単位ピクセルに各々対応するマイクロレンズを含むマイクロレンズアレイと、を含み、
前記偏光板アレイは、前記第1乃至第4単位ピクセルで互いに異なる偏光方向を有する偏光格子を含み、
前記深さピクセルの各々は、光電変換素子及び前記光電変換素子と連結された第1乃至第4読出し回路を含み、
前記第1乃至第4読出し回路は、互いに異なる位相の信号によって制御され、
前記第1単位ピクセルの前記第1乃至第4読出し回路は、前記第2方向と平行な仮想線を基準に、前記第2単位ピクセルの前記第1乃至第4読出し回路とミラー対称にされ、前記第1及び第2単位ピクセルの前記第1乃至第4読出し回路は、前記第1方向と平行な仮想線を基準に、前記第3及び第4単位ピクセルの前記第1乃至第4読出し回路とミラー対称にされ、
前記偏光板アレイは、前記マイクロレンズアレイと前記深さピクセルアレイとの間に配置される
、イメージセンサー。
【請求項18】
前記第1乃至第4単位ピクセルは、右回りに順に配置され、前記第1乃至第4単位ピクセルは、1つの光センサーブロックを構成し、
複数の光センサーブロックが
前記第1及び第2方向に沿って2次元的に配列される請求項
17に記載のイメージセンサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はイメージセンサーに係り、より詳細には3次元映像を具現することができるイメージセンサーに係る。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサーは光学映像を電気信号に変換させる電子装置である。最近、コンピュータ産業と通信産業との発達に応じてデジタルカメラ、カムコーダー、PCS(Personal Communication System)、ゲーム機器、警備用カメラ、医療用マイクロカメラ等の多様な分野で性能が向上されたイメージセンサーの需要が増大している。さらに、最近にはカラー映像のみならず、3次元映像を具現するためのイメージセンサーが開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許出願公開第2017/0078640号明細書
【文献】米国特許出願公開第2018/0075615号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明が解決しようとする課題は物体に反射されて入射される光の偏光状態及び深さ情報の信号取出が容易であるイメージセンサーを提供することにある。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は以上のように言及された課題に制限されず、言及されない他の課題が下の記載から当業者に明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記解決しようとする課題を達成するために、本発明の実施形態に係るイメージセンサーは、互いに交差する第1方向及び第2方向に沿って配列される第1乃至第4単位ピクセルを含む偏光板アレイと、前記第1乃至第4単位ピクセルに各々対応する深さピクセルを含む深さピクセルアレイと、を含み、前記偏光板アレイは前記第1乃至第4単位ピクセルで互いに異なる偏光方向を有する偏光格子を含み、前記深さピクセルの各々は光電変換素子及び前記光電変換素子に共通に連結された第1及び第2読出し回路を含むことができる。
【0007】
前記解決しようとする課題を達成するために、本発明の実施形態に係るイメージセンサーは、互いに反対側の第1面及び第2面を有し、複数のピクセル領域を含む半導体基板と、前記半導体基板の前記ピクセル領域に各々提供された光電変換領域と、前記ピクセル領域の各々で、前記半導体基板の前記第1面上に提供された第1及び第2読出し回路と、前記半導体基板の前記第2面上に提供され、前記ピクセル領域で互いに異なる偏光方向を有する偏光格子を含む偏光板アレイと、を含むことができる。
【0008】
前記解決しようとする課題を達成するために、本発明の実施形態に係るイメージセンサーは、2次元的に配列された第1乃至第4単位ピクセルを含む偏光板アレイと、前記第1乃至第4単位ピクセルに各々対応する深さピクセルを含む深さピクセルアレイと、前記第1乃至第4単位ピクセルに各々対応するマイクロレンズを含むマイクロレンズアレイと、を含み、前記偏光板アレイは前記第1乃至第4単位ピクセルで互いに異なる偏光方向を有する偏光格子を含み、前記深さピクセルの各々は光電変換素子及び前記光電変換素子と連結された第1乃至第4読出し回路を含み、前記偏光板アレイは前記マイクロレンズアレイと前記深さピクセルアレイとの間に配置されることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態によれば、偏光板アレイと深さピクセルアレイが積層されたイメージセンサーで、偏光板アレイと深さピクセルアレイの配列に沿って偏光情報及び深さ情報を取り出すことを容易することができる。したがって、より精密な3次元立体映像を具現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態に係るイメージセンサーシステムを簡略に示す図面である。
【
図2】本発明の実施形態に係るイメージセンサーのブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態に係るイメージセンサーのアクティブピクセルセンサーアレイを概略的に示すブロック図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る深さピクセルアレイで4-タップ(4-tap)構造の深さピクセルを示す回路図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの深さピクセルアレイを示す概略的な平面図である。
【
図6】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの深さピクセルアレイを示す平面図である。
【
図7】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの偏光板アレイを示す平面図である。
【
図8A】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの断面図であって、
図5及び
図7のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図8B】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの断面図であって、
図5及び
図7のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図8C】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの断面図であって、
図5及び
図7のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【
図9】
図4に図示されたイメージセンサーでの深さピクセルの動作を説明するためのタイミング図である。
【
図10A】本発明の実施形態に係るイメージセンサーのアクティブピクセルセンサーアレイを概略的に示す。
【
図10B】
図10Aに図示されたイメージセンサーの深さピクセルアレイを示す平面図である。
【
図11】本発明の実施形態に係るイメージセンサーの深さピクセルアレイで2-タップ(2-tap)構造の深さピクセルを示す回路図である。
【
図12A】本発明の実施形態に係るイメージセンサーのアクティブピクセルセンサーアレイを概略的に示す。
【
図12B】
図12Aに図示されたイメージセンサーの深さピクセルアレイを示す平面図である。
【
図13A】本発明の実施形態に係るイメージセンサーのアクティブピクセルセンサーアレイを概略的に示す。
【
図13B】
図13Aに図示されたイメージセンサーの深さピクセルアレイを示す平面図である。
【
図14A】本発明の実施形態に係るイメージセンサーのアクティブピクセルセンサーアレイを概略的に示す。
【
図14B】
図14Aに図示されたイメージセンサーの深さピクセルアレイを示す平面図である。
【
図14C】
図14Aに図示されたイメージセンサーの深さピクセルアレイを示す平面図である。
【
図15】
図11に図示されたイメージセンサーでの深さピクセルの動作を説明するためのタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るイメージセンサーに対して詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明の実施形態に係るイメージセンサーシステムを簡略に示す図面である。
【0013】
図1を参照すれば、本発明の実施形態に係るイメージセンサーシステムは物体(object;O)に光を照射し、物体Oから反射される光を感知することによって物体Oの光学的深さ(optical depth)又は距離Dを検出することができる。このようなイメージセンサーシステムは対象物体Oに光を照射する光源1、物体から反射された光を感知するイメージセンサー2、及び光源1とイメージセンサー2に同期化されたパルスを提供するタイミングコントローラ3を含む。
【0014】
光源1は物体Oにパルス形状の光信号ELを照射する。例えば、光源1として、赤外線(infrared)、マイクロ波(microwave)、光波(light wave)、又は超音波(ultrasonic wave)が使用されることができる。一実施形態によれば、光源1として発光ダイオード(LED:light emitting diode)、レーザーダイオード(LD:laser diode)、又は有機発光ダイオード(OLED:organic light emitting diode)が使用されることができる。
【0015】
イメージセンサー2は物体Oで反射される光RLを感知して物体Oに対する光学的深さ情報(optical depth information)を出力することができる。イメージセンサー2で得られた光学的深さ情報は赤外線カメラのように3次元映像を具現するのに利用されることができる。また、深さピクセル及び可視光線ピクセルを含むイメージセンサー2を利用することによって3次元カラー映像を具現することもできる。
【0016】
タイミングコントローラ3は光源1及びイメージセンサー2の動作を制御することができる。即ち、タイミングコントローラ3は光源1の光出力タイミングとイメージセンサー2の動作タイミングを同期化(Synchronization)させることができる。
【0017】
図2は本発明の実施形態に係るイメージセンサーの平面図である。
図2を参照すれば、イメージセンサーはアクティブピクセルセンサーアレイ(APS(Active Pixel Sensor) array)10、行デコーダー(row decoder)20、行ドライバー(row driver)30、列デコーダー(column decoder)40、コントローラ(controller)50、相関二重サンプラー(CDS:Correlated Double Sampler)60、アナログデジタルコンバーター(ADC:Analog to Digital Converter)70、及び入出力バッファ(I/O buffer)80を含む。
【0018】
アクティブピクセルセンサーアレイ10は2次元的に配列された複数の単位ピクセルを含み、光信号を電気信号に変換する。アクティブピクセルセンサーアレイ10は行ドライバー30からピクセル選択信号、リセット信号、及び電荷伝送信号のような複数の駆動信号によって駆動される。アクティブピクセルセンサーアレイ10で変換された電気信号は相関二重サンプラー60に提供される。
【0019】
行ドライバー30は、行デコーダー20でデコーディングされた結果に応じて多数の単位ピクセルを駆動するための多数の駆動信号をアクティブピクセルセンサーアレイ10に提供する。単位ピクセルが行列形状に配列された場合には各行別に駆動信号が提供されることができる。
【0020】
コントローラ50はイメージセンサーの全般的な動作を制御し、行デコーダー20及び列デコーダー40にタイミング(timing)信号及び制御信号を提供する。
【0021】
相関二重サンプラー(CDS)60はアクティブピクセルセンサーアレイ10で生成された電気信号を受信して維持(hold)及びサンプリング(sampling)する。相関二重サンプラー60は特定の雑音レベル(noise level)と電気信号による信号レベルを二重にサンプリングして、雑音レベルと信号レベルの差に該当する差レベルを出力する。
【0022】
アナログデジタルコンバーター(ADC)70は相関二重サンプラー60から出力された差レベルに該当するアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。
【0023】
入出力バッファ80はデジタル信号をラッチ(latch)し、ラッチされた信号は列デコーダー40でのデコーディング結果に応じて順次的に映像信号処理部(不図示)にデジタル信号を出力する。
【0024】
図3は本発明の実施形態に係るイメージセンサーのアクティブピクセルセンサーアレイを概略的に示すブロック図である。
図3を参照すれば、アクティブピクセルセンサーアレイ10は第1方向D1及び第1方向D1と交差する第2方向D2に沿って2次元的に配列された複数の単位ピクセルP1-P4を含む。一例として、アクティブピクセルセンサーアレイ10は第1乃至第4単位ピクセルP1-P4を含むことができ、第1乃至第4単位ピクセルP1-P4は右回りに順に配列されることができる。
【0025】
アクティブピクセルセンサーアレイ10は互いに交差する第1及び第2方向D1、D2と垂直である第3方向D3に深さピクセルアレイ100及び偏光板アレイ200が積層された構造を有することができる。
【0026】
深さピクセルアレイ100は第1方向D1及び第1方向D1と交差する第2方向D2に沿って2次元的に配列された複数の深さピクセルDPを含むことができる。深さピクセルDPは入射される光を感知して物体Oに対する光学的深さ情報(optical depth information)を出力することができる。深さピクセルDPの各々は光電変換素子及び信号処理のための複数のトランジスタを含む。
【0027】
偏光板アレイ200は第1乃至第4単位ピクセルP1~P4でそれぞれ第1乃至第4偏光格子200a~200dを含むことができる。第1乃至第4偏光格子200a~200dは互いに異なる偏光方向を有することができる。
【0028】
実施形態によれば、第1偏光格子200aは第1方向D1と平行に配列され、第2偏光格子200bは第1方向D1に対して45°方向に配列され、第3偏光格子200cは第1方向D1に対して90°方向、即ち第2方向D2と平行に配列され、第4偏光格子200dは第1方向D1に対して135°方向に配列される。
【0029】
アクティブピクセルセンサーアレイに入射された光L(即ち、
図1の反射光RL)は第1乃至第4単位ピクセルP1~P4で第1乃至第4偏光格子200a~200dによって偏光されることができ、偏光された光PL1~PL4が深さピクセルアレイ100に入射されることができる。
【0030】
各単位ピクセルP1~P4に入射される光Lは各偏光格子200a~200dの偏光方向に対して垂直である光のみを通過して深さピクセルDPに提供されることができる。詳細に、アクティブピクセルセンサーアレイ10に入射された光Lは第1単位ピクセルP1の第1偏光格子200aを通過した第1偏光成分の光PL1が第1単位ピクセルP1の深さピクセルDPに入射されることができる。また、第2単位ピクセルP2の第2偏光格子200bを通過した第2偏光成分の光PL2が第2単位ピクセルP2の深さピクセルDPに入射されることができる。第3単位ピクセルP3の第3偏光格子200cを通過した第3偏光成分の光PL3が第3単位ピクセルP3の深さピクセルDPに入射されることができる。第4単位ピクセルP4の第4偏光格子200dを通過した第4偏光成分の光PL4が第4単位ピクセルP4の深さピクセルDPに入射されることができる。
【0031】
偏光板アレイ200を通過した偏光成分の光PL1~PL4は第1乃至第4単位ピクセルP1~P4で互いに異なる強さを有することができる。実施形態で、各々の第1乃至第4単位ピクセル P1~P4の深さピクセルDPで第1乃至第4偏光成分の光PL1~PL4に対する飛行時間(time of flight)を計算することができる。
【0032】
実施形態によれば、第1乃至第4偏光格子200a~200dを含む第1乃至第4単位ピクセルP1-P4は1つの光センサーブロックを構成することができる。第1乃至第4単位ピクセルP1-P4で構成された光センサーブロックから検出される信号の間の関係を分析して入射光L(即ち、
図1の反射光RL)の偏光程度(degree)及び方向(direction)を計算することができる。
【0033】
図4は本発明の実施形態に係る深さピクセルアレイでの4-タップ(4-tap)構造の深さピクセルを示す回路図である。
図4を参照すれば、4-タップ構造の深さピクセルDPは光電変換素子PD、第1乃至第4読出し回路RO1~RO4、及びオーバーフロートランジスタOXを含むことができる。
【0034】
深さピクセルDPで、第1乃至第4読出し回路RO1~RO4が1つの光電変換素子PD及びオーバーフロートランジスタOXを共有することができる。即ち、1つの光電変換素子PDが第1乃至第4読出し回路RO1~RO4に電気的に共通連結されることができる。
【0035】
光電変換素子PDは入射光に対応する電荷を生成及び蓄積する。深さピクセルDPに入射される入射光は
図3を参照して説明したように、偏光板アレイ200で偏光された光PL1~PL4である。光電変換素子PDとしてはフォトダイオード(photo diode)、フォトトランジスタ(photo transistor)、フォトゲート(photo gate)、ピンドフォトダイオード(Pinned Photo Diode)、及びこれらの組み合わせが使用されることができる。本発明の実施形態では光電変換素子PDとしてフォトダイオードが例示される。
【0036】
実施形態によれば、第1乃至第4読出し回路RO1~RO4の各々はフローティングディフュージョンノードFD1、FD2、FD3、FD4と光電変換素子PDとの間に連結されたフォトトランジスタPX1、PX2、PX3、PX4を含むことができる。これに加えて、第1乃至第4読出し回路RO1~RO4の各々はフローティングディフュージョンノードFD1、FD2、FD3、FD4とフォトトランジスタPX1、PX2、PX3、PX4との間にキャプチャトランジスタTGX1、TGX2、TGX3、TGX4、ストレージトランジスタCX1、CX2、CX3、CX4、及び転送トランジスタTX1、TX2、TX3、TX4を含むことができる。
【0037】
光電変換素子PDで生成された電荷はフォトトランジスタPX1~PX4の間にキャプチャトランジスタTGX1~TGX4、ストレージトランジスタCX1~CX4、及び転送トランジスタTX1~TX4を通じてフローティングディフュージョンノードFD1~FD4に伝送されることができる。
【0038】
詳細に、フォトトランジスタPX1~PX4はフォトゲート信号によって制御され、第1乃至第4読出し回路RO1~RO4のフォトゲート信号は互いに位相差を有する信号である。キャプチャトランジスタTGX1~TGX4はキャプチャ信号によって制御されることができる。キャプチャトランジスタTGX1~TGX4はキャプチャ信号に応じて電荷を格納するか、或いは電荷をストレージトランジスタCX1~CX4に伝達することができる。ストレージトランジスタCX1~CX4は格納制御信号に応じて電荷を格納するか、或いは光電荷を転送トランジスタTX1~TX4に伝達することができる。転送トランジスタTX1~TX4はフォトトランジスタPX1~PX4のドレインと増幅トランジスタSF1~SF4のゲートとの間に連結されることができる。転送トランジスタTX1~TX4は転送信号によって制御されることができる。
【0039】
他の例として、図面に図示しなかったが、各読出し回路RO1~RO4で、ストレージトランジスタCX1~CX4と転送トランジスタTX1~TX4との間に格納ダイオードが連結されてもよい。格納ダイオードは光電変換素子PDと類似な構造(即ち、半導体基板と反対の導電型を有する不純物領域)を有するか、或いはキャパシター(capacitor)で具現されることができる。
【0040】
各読出し回路RO1~RO4で、フォトトランジスタPX1~PX4がターンオンされる時、光電変換素子PDで光電荷が生成されることができ、転送トランジスタTX1~TX4がターンオンされる時、光電変換素子PDで生成された光電荷がフローティングディフュージョンノードFD1~FD4に蓄積されることができる。
【0041】
第1乃至第4読出し回路RO1~RO4で、それぞれ、フローティングディフュージョンノードFD1~FD4に蓄積された電荷はリセットトランジスタRX1、RX2、RX3、RX4によって定期的に排出、即ちリセットされることができる。各読出し回路RO1~RO4で、リセットトランジスタRX1~RX4のソースはフローティングディフュージョンノードFD1~FD4と連結され、ドレインは電源電圧VDDに連結される。
【0042】
各読出し回路RO1~RO4のフローティングディフュージョンノードFD1~FD4に電荷が蓄積されることができ、フローティングディフュージョンノードFD1~FD4に蓄積される電荷によって増幅トランジスタSF1~SF4が制御されることができる。増幅トランジスタSF1~SF4はゲート電極に入力される光電荷量に比例してソース-ドレイン電流を発生させるソースフォロワバッファ増幅器(source follower buffer amplifier)である。
【0043】
増幅トランジスタSF1~SF4は第1乃至第4読出し回路RO1~RO4のフローティングディフュージョンノードにおける電位を増幅し、選択トランジスタSX1~SX4を通じて増幅された信号を出力ラインVOUT1~VOUT4に出力することができる。
【0044】
第1乃至第4読出し回路RO1~RO4のフォトトランジスタPX1~PX4は互いに異なる位相を有するフォトゲート信号によって制御されることができる。フォトゲート信号の位相差によって第1乃至第4出力ラインVOUT1~VOUT4で互いに異なる信号が出力されることができる。
【0045】
各深さピクセルDPで、オーバーフロートランジスタOXはオーバーフロー制御信号OGによって制御されることができる。オーバーフロートランジスタOXは第1乃至第4転送トランジスタTX1~TX4がターンオフされる時、ターンオンされることができる。オーバーフロートランジスタOXは第1乃至第4転送トランジスタTX1~TX4がターンオフされる間に光電変換素子PDで生成される光電荷を排出させることができる。オーバーフロートランジスタOXは第1乃至第4フローティングディフュージョンノードFD1~FD4で光電荷を検出する間に光電変換領域PDで生成された電荷が第1乃至第4フローティングディフュージョンノードFD1~FD4にオーバーフローされることを防止することができる。
【0046】
図4に図示された実施形態で、第1乃至第4読出し回路RO1~RO4の各々のキャプチャトランジスタTGX1~TGX4、ストレージトランジスタCX1~CX4、転送トランジスタTX1~TX4、及びオーバーフロートランジスタOXは省略されてもよい。
【0047】
図5は本発明の実施形態に係るイメージセンサーの深さピクセルアレイを示す概略的な平面図である。
図6は本発明の実施形態に係るイメージセンサーの深さピクセルアレイを示す平面図である。
図7は本発明の実施形態に係るイメージセンサーの偏光板アレイを示す平面図である。
【0048】
図5、
図6、及び
図7を参照すれば、第1方向D1及び第1方向D1と垂直である第2方向D2に沿って配列された複数の単位ピクセルP1~P4を含むことができる。単位ピクセルP1~P4は第1方向D1に互いに隣接する第1及び第2単位ピクセルP1、P2、第2方向D2に第2単位ピクセルP2と隣接する第3単位ピクセルP3、及び第2方向D2に第1単位ピクセルP1と隣接する第4単位ピクセルP4を含むことができる。即ち、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4は右回りに順に配列されることができる。
【0049】
図5及び
図6を参照すれば、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の各々で、深さピクセルは
図4を参照して説明された第1乃至第4読出し回路RO1~RO4を含むことができる。各深さピクセルで、第1乃至第4読出し回路RO1~RO4は
図4を参照して説明したように、光電変換素子(
図4のPD)及びオーバーフロートランジスタ(
図5のOX)を共有することができ、
図4を参照して説明されたトランジスタを含むことができる。
【0050】
実施形態によれば、深さピクセルアレイ100で、第2方向D2と平行な仮想線を基準に第1及び第2単位ピクセルP1、P2が互いにミラー対称に配置されることができ、第3及び第4単位ピクセルP3、P4が互いにミラー対称に配置されることができる。また、第1方向D1と平行な仮想線を基準に第1及び第4単位ピクセルP1、P4が互いにミラー対称に配置されることができ、第2及び第3単位ピクセルP2、P3が互いにミラー対称に配置されることができる。即ち、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の第4読出し回路RO4が第1方向D1及び第2方向D2に隣接するように配列されることができる。
【0051】
一例として、
図6を参照すれば、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の第1乃至第4読出し回路RO1~RO4は、それぞれ、第1乃至第4フォトゲート電極PGA~PGD及び第1乃至第4フローティングディフュージョンノードFD1~FD4を含むことができる。
図6で各読出し回路RO1~RO4がフォトゲート電極PGA~PGD及びフローティングディフュージョンノードFD1~FD4を含むことと図示したが、本発明はこれに制限されず、フォトゲート電極PGA~PGD及びフローティングディフュージョンノードFD1~FD4の間に複数のゲート電極がさらに配置されてもよい。
【0052】
第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の各々で、第1乃至第4フォトゲート電極PGA~PGDが第1及び第2方向D1、D2に沿って互いに隣接するように配列されることができる。
【0053】
具体的に、第1及び第2読出し回路RO1、RO2のフォトゲート電極PGA、PGBとフローティングディフュージョンノードFD1、FD2は第2方向D2と平行な仮想線を基準に互いにミラー対称にされることができる。第3及び第4読出し回路RO3、RO4のフォトゲート電極PGC、PGDとフローティングディフュージョンノードFD3、FD4は第2方向D2と平行な仮想線を基準に互いにミラー対称にされることができる。また、第1及び第2読出し回路RO1、RO2のフォトゲート電極PGA、PGBとフローティングディフュージョンノードFD1、FD2は、第1方向D1と平行な仮想線を基準に、第3及び第4読出し回路RO3、RO4のフォトゲート電極PGC、PGDとフローティングディフュージョンノードFD3、FD4とミラー対称にされることができる。
【0054】
さらに、先に説明したように、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の対称的な配置に応じて、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の第4フローティングディフュージョンノードFD4が第1及び第2方向D1、D2に沿って互いに隣接するように配置されることができる。
【0055】
実施形態で、
図5及び
図6に図示されたように配列された第1乃至第4単位ピクセルP1~P4は1つのブロックを構成することができ、複数のブロックが第1方向D1及び第2方向D2に沿って規則的に配列されることができる。
【0056】
図7を参照すれば、偏光板アレイ200は水平(0°)、45°、垂直(90°)、及び135°のように4つの異なる偏光配向を有する偏光格子200a、200b、200c、200dを含む。これと異なり、偏光板アレイ200は水平(0°)及び垂直(90°)の2つの配向を有する偏光格子を含むこともできる。
【0057】
第1単位ピクセルP1に第1偏光格子200aが提供されることができ、第1偏光格子200aは第1方向D1と平行に延在されるラインパターンである。第2単位ピクセルP2に第2偏光格子200bが提供されることができ、第2偏光格子200bは第1方向D1に対して45°方向に延在されるラインパターンである。第3単位ピクセルP3に第3偏光格子200cが提供されることができ、第3偏光格子200cは第2方向D2と平行なラインパターンである。第4単位ピクセルP4に第4偏光格子200dが提供されることができ、第4偏光格子200dは第1方向D1に対して135°方向に延在されるラインパターンである。第1乃至第4単位ピクセルP1~P4で偏光格子200a~200dのサイズ及び周期は実質的に同一であることができる。
【0058】
図8A、
図8B、及び
図8Cは本発明の実施形態に係るイメージセンサーの断面図であって、
図5及び
図7のI-I’線に沿って切断した断面を示す。
【0059】
図5、
図7、
図8A、
図8B、及び
図8Cを参照すれば、本発明の実施形態に係るイメージセンサーは深さピクセルアレイ100、偏光板アレイ200、及びマイクロレンズアレイを含むことができる。偏光板アレイ200は、上下方向に見て、マイクロレンズMLを含むマイクロレンズアレイと深さピクセルアレイ100との間に配置されることができる。
【0060】
深さピクセルアレイ100は半導体基板100s、半導体基板100s内に単位ピクセルP1~P4を定義するピクセル分離構造体110、及び単位ピクセルP1~P4内に各々提供された光電変換領域PDを含むことができる。
【0061】
詳細に、半導体基板100sは互いに反対側の第1面100a(又は前面)及び第2面100b(又は後面)を有することができる。半導体基板100sは第1導電型(例えば、p型)バルク(bulk)シリコン基板上に第1導電型エピタキシャル層が形成された基板であり、イメージセンサーの製造工程上、バルクシリコン基板が除去されてp型エピタキシャル層のみが残留する基板である。これと異なり、半導体基板100sは第1導電型のウェルを含むバルク半導体基板であってもよい。
【0062】
半導体基板100sはピクセル分離構造体110によって定義される第1乃至第4単位ピクセルP1~P4を含むことができる。第1乃至第4単位ピクセルP1~P4は先に説明されたように、第1方向D1及び第2方向D2に沿ってマトリックス状に配列されることができる。
【0063】
ピクセル分離構造体110は、平面視で、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の各々を囲むことができる。詳細に、ピクセル分離構造体110は第1方向D1に沿って互いに平行に延在される第1部分及び第1部分を横切って第2方向D2に沿って互いに平行に延在される第2部分を含むことができる。このようなピクセル分離構造体110は、平面視で、各光電変換領域PDを囲むことができる。
【0064】
ピクセル分離構造体110は半導体基板100s(例えば、シリコン)より屈折率が低い絶縁物質で形成されることができ、1つ又は複数の絶縁膜を含むことができる。ピクセル分離構造体110はシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、アンドープのポリシリコン膜、空気(air)、又はこれらの組み合わせからなされることができる。このようなピクセル分離構造体110は半導体基板100sの第1面100a及び/又は第2面100bをパターニングして深いトレンチを形成した後、深いトレンチ内に絶縁物質を埋め込んで形成されることができる。
【0065】
光電変換領域PDが半導体基板100sの第1乃至第4単位ピクセルP1~P4内に各々提供されることができる。光電変換領域PDは第1方向D1及び第2方向D2に沿って2次元的に配列されることができる。詳細に、光電変換領域PDは第1導電型の半導体基板100sと反対の第2導電型を有する不純物を半導体基板100s内にイオン注入して形成されることができる。第1導電型の半導体基板100sと第2導電型の光電変換領域PDとの接合(junction)によってフォトダイオードが形成されることができる。偏光板アレイ200を通過した光は光電変換領域PDで電気信号に変換されることができる。
【0066】
第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の各々で、半導体基板100sの第1面100a上に
図4を参照して説明した第1乃至第4読出し回路RO1~RO4が提供されることができる。
【0067】
詳細に、第1乃至第4フォトゲート電極PGA~PGDが、平面視で、各第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の中心部分に位置することができる。第1乃至第4フォトゲート電極PGA~PGDと半導体基板100sとの間にゲート絶縁膜が介在されることができる。
【0068】
一例として、各単位ピクセルP1~P4で、第1乃至第4フォトゲート電極PGA~PGDに隣接するようにストレージゲート電極SG1~SG4が配置されることができる。また、格納ダイオード領域SD1、SD2がストレージゲート電極SG1~SG4と転送トランジスタ(
図4のTX1~TX4)との間で半導体基板100s内に提供されることができる。格納ダイオード領域SD1、SD2は半導体基板100sと反対の導電型の不純物をイオン注入して形成されることができる。格納ダイオード領域SD1、SD2はストレージゲート電極SG1~SG4と一部重畳されることができる。光電変換領域PDで生成された電荷が格納ダイオード領域SD1、SD2に蓄積されることができる。
【0069】
さらに、
図8A乃至
図8Cに図示してしないが、フローティングディフュージョンノードFD1~FD4は半導体基板100sと反対の導電型の不純物をイオン注入して形成されることができる。例えば、フローティングディフュージョンノードFD1~FD4は半導体基板100s内にドーピングされたn型不純物領域である。
【0070】
さらに、半導体基板100s内にバリアー不純物領域105が提供されることができる。バリアー不純物領域105は、上下方向に見て、光電変換領域PDと格納ダイオード領域SD1、SD2及びフローティングディフュージョンノードFD1~FD4との間に提供されることができる。バリアー不純物領域105は半導体基板100sと同一な導電型の不純物をイオン注入して形成されることができる。
【0071】
実施形態によれば、半導体基板100sの第2面100bに固定電荷層(210;fixed charge layer)が提供されることができ、固定電荷層210上に偏光格子200a~200dが提供されることができる。
【0072】
固定電荷層210は半導体基板100sの第2面100bを覆うことができる。即ち、固定電荷層210は半導体基板100sの第2面100bと直接接触することができる。固定電荷層210は負の電荷を含むことができ、負の電荷は半導体基板100sの第2面100bで表面欠陥によって生成された正孔と結合されることができる。したがって、半導体基板100sの第2面100bで発生する暗電流が抑制されることができる。固定電荷層210は、例えばAl2O3、CeF3、HfO2、ITO、MgO、Ta2O5、TiO2、ZrO2、Si、Ge、ZnSe、ZnS、又はPbF2等が使用されることができる。
【0073】
偏光格子200a~200dは各単位ピクセルP1~P4で並べて延在されるライン形状を有することができる。偏光格子200a~200dは、平面視で、各光電変換領域PDを横切ることができる。
【0074】
詳細に、
図7及び
図8Aを参照すれば、第1単位ピクセルP1で第1偏光格子200aは第1方向D1に平行なライン形状を有することができる。第2単位ピクセルP2で第2偏光格子200bは第1偏光格子200aに対して45°傾いたライン形状を有することができる。第3単位ピクセルP3で第3偏光格子200cは第1偏光格子200aに対して90°に配向されたライン形状を有することができる。第4単位ピクセルP4で第4偏光格子P4は第1偏光格子200aに対して135°に配向されたライン形状を有することができる。
【0075】
第1乃至第4偏光格子200a~200dは、それぞれ、第1乃至第4ピクセル領域P1~P4で、均一な幅及び均一な高さを有し、一定間隔に互いに離隔されて配列されることができる。
【0076】
第1乃至第4偏光格子200a~200dの各々は順に積層された導電パターン212及び誘電パターン214を含むことができる。ここで、導電パターン212は、例えばタングステン、アルミニウム、チタニウム、タンタル、及び銅等のような金属物質からなされることができる。誘電パターン214はSiN、SiON、SiC、SICN、又はSiCOのような絶縁物質からなされることができる。
【0077】
第1乃至第4偏光格子200a~200dは固定電荷層210上に導電膜及び誘電膜を順に堆積させた後、誘電膜及び導電膜をパターニングして形成されることができる。
【0078】
第1乃至第4偏光格子200a~200dが形成された固定電荷層210上に平坦絶縁膜260が配置されることができる。平坦絶縁膜260は第1乃至第4偏光格子200a~200dの間を満たすことができる。平坦絶縁膜260は、例えばAl2O3、CeF3、HfO2、ITO、MgO、Ta2O5、TiO2、ZrO2、Si、Ge、ZnSe、ZnS、又はPbF2等が使用されることができる。これと異なり、平坦絶縁膜260は高屈折率の有機物で形成されることもでき、例えばシロキサン樹脂(Siloxane Resin)、ベンゾシクロブテン(BCB:Benzocyclobutene)、ポリイミド(polyimide)系列、アクリル(acryl)系列、パリレン(Parylene)C、ポリメチルメタクリレート(PMMA:Poly(methyl methacrylate))、ポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene terephthalate)等が使用されることができる。また、平坦絶縁膜260は、例えばチタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、ポリカーボネート(polycarbonate)、ガラス(glass)、臭素(bromine)、サファイア(sapphire)、キュービックジルコニア(cubic zirconia)、ニオブ酸カリウム(KNbO3)、モアッサナイト(moissanite(SiC))、ガリウム(III)燐(GaP)、ガリウム(III)砒素(GaAs)等で形成されてもよい。
【0079】
図8Bを参照すれば、第1乃至第4偏光格子200a~200dは固定電荷層210上に提供された第1誘電体パターン222及び第1誘電体パターン222を覆う第2誘電体層224を含むことができる。ここで、第1誘電体パターン222は第2誘電体層224と屈折率が異なる誘電物質からなされることできる。また、第1誘電体パターン222の各々は互いに対向する傾いた側壁を有することができる。即ち、第1誘電体パターン222は楔形状の断面を有することができる。第2誘電体層224は第1誘電体パターン222の表面をコンフォーマルに覆うことができる。
【0080】
図8Cを参照すれば、第1乃至第4偏光格子200a~200dは半導体基板100sの第2面100b内に提供されることができる。
【0081】
第1乃至第4偏光格子200a~200dは半導体基板100sの第2面100b上にエッチングマスクパターンを形成し、このエッチングマスクパターンを利用して半導体基板100sの第2面100bを異方性エッチングして形成されたリセス領域である。即ち、第1乃至第4偏光格子200a~200dは半導体基板100sの一部分である。半導体基板100sに形成されたリセス領域は互いに対向する傾斜面によって定義されることができる。即ち、第1乃至第4偏光格子200a~200dは楔形状を有することができる。
【0082】
固定電荷層210が半導体基板100sの第2面100bに提供された第1乃至第4偏光格子200a~200dをコンフォーマルに覆うことができる。固定電荷層210が第1乃至第4偏光格子200a~200dと直接接触することができる。
【0083】
第1乃至第4偏光格子200a~200dが形成された半導体基板100sの第2面100b上に反射防止層230が配置されることができる。反射防止層230は固定電荷層210と平坦絶縁膜260との間に配置されることができる。反射防止層230は、例えばSiON、SiC、SICN、又はSiCOからなされることができる。
【0084】
図8A乃至
図8Cを参照すれば、平坦絶縁膜260上に光電変換領域PDに各々対応するマイクロレンズMLが配置されることができる。マイクロレンズMLは互いに交差する第1及び第2方向D1、D2に沿って2次元的に配列されることができる。マイクロレンズMLは上に膨らんでいる形状を有し、所定の曲率半径を有することができる。マイクロレンズMLはイメージセンサーに入射する光の経路を変更させて光を集光させることができる。マイクロレンズMLは光透過性樹脂で形成されることができる。
【0085】
図9は
図4に図示されたイメージセンサーでの深さピクセルの動作を説明するためのタイミング図である。
【0086】
図4、
図5、
図6、
図7、及び
図9を参照すれば、パルス化された光信号ELが光源(
図1の1)で物体(
図1のO)に出力されることができる。物体(
図1のO)で反射された光は光源で提供された光信号ELより時間が遅延されたパルス形状に単位ピクセルP1-P4に入射されることができる。
図9には光信号ELが方形状のパルス波(pulse wave)として図示されているが、サイン波(sine wave)のような正弦波(sinusoidal wave)が光信号ELとして利用されてもよい。
【0087】
各単位ピクセルP1-P4で、物体(
図1のO)に照射される光信号(
図1のEL)に同期化された第1フォト制御信号PGA_0が第1フォトゲート電極PGAに印加されることができ、第1フォト制御信号PGA_0に対して180°の位相差を有する第3フォト制御信号PGC_180が第3フォトゲート電極PGCに印加されることができる。第1フォト制御信号PGA_0に対して90°の位相差を有する第2フォト制御信号PGB_90が第2フォトゲート電極PGBに印加されることができ、第2フォト制御信号PGB_90に対して180°の位相差を有する第4フォト制御信号PGD_270が第4フォトゲート電極PGDに印加されることができる。
【0088】
4-タップ構造の深さピクセルは1回のサンプリング区間で、第1乃至第4フォト制御信号PGA_0、PGB_90、PGC_180、PGD_270が時間差を置き、順次的に第1乃至第4フォトゲート電極PGA~PGDに印加されることができる。
【0089】
第1乃至第4フォトゲート電極PGA~PGDに印加される第1乃至第4フォトゲート信号PGA_0~PGD_270によって光電変換領域PDの電位が変化されることができる。
【0090】
第1乃至第4フローティングディフュージョンノードFD1~FD4で検出される電荷量は反射された光信号RLと第1乃至第4フォト制御信号PGA_0、PGB_90、PGC_180、PGD_270が重畳される時間に応じて変更されることができる。即ち、各単位ピクセルP1~P4で第1乃至第4読出し回路RO1~RO4で出力される信号は偏光された成分の光に対する深さ情報である。
【0091】
詳細に、第1単位ピクセルP1で、第1偏光格子200aを通過した第1偏光成分の光が第1乃至第4読出し回路RO1~RO4を通じて互いに異なる電気信号に出力されることができる。第2単位ピクセルP2で、第2偏光格子200bを通過した第2偏光成分の光が第1乃至第4読出し回路RO1~RO4を通じて互いに異なる電気信号に出力されることができる。第3単位ピクセルP3で、第3偏光格子200cを通過した第3偏光成分の光が第1乃至第4読出し回路RO1~RO4を通じて互いに異なる電気信号に出力されることができる。第4単位ピクセルP4で、第4偏光格子200dを通過した第4偏光成分の光が第1乃至第4読出し回路RO1~RO4を通じて互いに異なる電気信号に出力されることができる。
【0092】
図10Aは本発明の実施形態に係るイメージセンサーのアクティブピクセルセンサーアレイを概略的に示す。
図10Bは
図10Aに図示されたイメージセンサーの深さピクセルアレイを示す平面図である。
【0093】
図10Aを参照すれば、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4は1つの光センサーブロックを構成することができ、複数の光センサーブロックが第1方向D1及び第2方向D2に沿って2次元的に配列されることができる。
【0094】
第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の各々は先に説明したように、偏光格子200a~200d及び第1乃至第4読出し回路RO1~RO4を含む深さピクセルを含むことができる。第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の偏光格子200a~200dは、先に
図7を参照して説明したように、互いに異なる偏光配向を有することができる。
【0095】
第1単位ピクセルP1は第1偏光格子200aと、これに対応する第1乃至第4読出し回路RP1~RO2を含むことができる。第2単位ピクセルP2は第2偏光格子200bとこれに対応する第1乃至第4読出し回路RP1~RO2を含むことができる。第3単位ピクセルP3は第3偏光格子200cとこれに対応する第1乃至第4読出し回路RP1~RO2を含むことができる。第4単位ピクセルP4は第4偏光格子200dとこれに対応する第1乃至第4読出し回路RP1~RO2を含むことができる。
【0096】
深さピクセルアレイ100で、第1方向D1に互いに隣接する第1及び第2単位ピクセルP1、P2は第2方向D2と平行な仮想線を基準に互いにミラー対称にされることができる。また、第1及び第2単位ピクセルP1、P2は第1方向D1と平行な仮想線を基準に第3及び第4単位ピクセルP3、P4とミラー対称にされることができる。したがって、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の第4読出し回路RO4が第1及び第2方向D1、D2に互いに隣接するように配置されることができる。また、このような配列は第1乃至第3読出し回路RO1~RO3も同様である。
【0097】
図10A及び
図10Bに図示された実施形態によれば、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4で構成された1つの光センサーブロックに対する1回のセンシングを通じて4方向の偏光状態(polarization state)に対する情報及び4つの互いに異なる位相(phase)のフォトゲート信号によって生成される深さ情報を得ることができる。
【0098】
さらに、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の第1乃至第4読出し回路RO1~RO4から出力される信号を合算する領域S1、S2、S3の別に偏光情報又は深さ情報を選択的に得ることができる。
【0099】
一例として、第1単位ピクセルP1の第1乃至第4読出し回路RO1~RO4から出力される第1乃至第4出力信号を合算することによって、第1偏光成分の光(
図3のPL1)に対する深さ情報を得ることができる。第2単位ピクセルP2の第1乃至第4読出し回路RO1~RO4から出力される第1乃至第4出力信号を合算することによって、第2偏光成分の光(
図3のPL2)に対する情報を得ることができる。第3単位ピクセルP3の第1乃至第4読出し回路RO1~RO4から出力される第1乃至第4出力信号を合算することによって、第3偏光成分の光(
図3のPL3)に対する深さ情報を得ることができる。第4単位ピクセルP4の第1乃至第4読出し回路RO1~RO4から出力される第1乃至第4出力信号を合算することによって、第4偏光成分の光(
図3のPL4)に対する深さ情報を得ることができる。
【0100】
他の例として、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の第4読出し回路(即ち、S2領域)から出力される、即ち4つの第4読出し回路から出力される第4出力信号を合算することによって、第1乃至第4偏光格子を通過した第1乃至第4偏光成分の光(
図3のPL1、PL2、PL3、PL4)を平均して深さ情報を得ることができる。
【0101】
その他例として、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の各々で、第1乃至第4読出し回路RO1~RO4の各々(即ち、S3領域)から4つの互いに異なる位相(phase)のフォトゲート信号によって生成される深さ情報を得ることができる。
【0102】
図11は本発明の実施形態に係るイメージセンサーの深さピクセルアレイで2-タップ(2-tap)構造の深さピクセルを示す回路図である。
【0103】
図11を参照すれば、2-タップ(2-tap)構造の深さピクセルは光電変換素子PD、第1及び第2読出し回路RO1、RO2、及びオーバーフロートランジスタOXを含むことができる。
【0104】
第1及び第2読出し回路RO1、RO2の構成は、先に
図4を参照して説明された第1及び第2読出し回路RO1、RO2と実質的に同一であることができる。また、第1及び第2読出し回路RO1、RO2は1つの光電変換素子PD及びオーバーフロートランジスタOXを共有することができる。
【0105】
【0106】
図12A乃至
図14Aを参照すれば、深さピクセルアレイ100で、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の各々は、
図11を参照して説明したように、1つの光電変換素子PD、第1及び第2読出し回路RO1、RO2、及びオーバーフロートランジスタOXを含むことができる。
【0107】
偏光板アレイ200は、先に説明したように、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4で互いに異なる方向に配向された偏光格子200a~200dを含むことができる。
【0108】
第1単位ピクセルP1は第1偏光格子200aと、これに対応する第1及び第2読出し回路RO1、RO2を含むことができる。第2単位ピクセルP2は第2偏光格子200bとこれに対応する第1及び第2読出し回路RO1、RO2を含むことができる。第3単位ピクセルP3は第3偏光格子200cとこれに対応する第1及び第2読出し回路RO1、RO2を含むことができる。第4単位ピクセルP4は第4偏光格子200dとこれに対応する第1及び第2読出し回路RO1、RO2を含むことができる。
【0109】
先に説明したように、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4は1つの光センサーブロックを構成することができ、複数の光センサーブロックが第1及び第2方向D1、D2に沿って2次元的に配列されることができる。
【0110】
図12A及び
図12Bを参照すれば、深さピクセルアレイ100で、第1方向D1に沿って第1及び第2単位ピクセルの第1及び第2読出し回路RO1、RO2が交互に配列されることができる。また、第1方向に沿って第3及び第4単位ピクセルの第1及び第2読出し回路RO1、RO2が交互に配列されることができる。即ち、第1及び第2単位ピクセルP1、P2の第1読出し回路RO1が互いに隣接し、第2読出し回路RO2が互いに隣接することができる。同様に、第3及び第4単位ピクセルP3、P4の第1読出し回路RO1が互いに隣接し、第2読出し回路RO2が互いに隣接することができる。
【0111】
図13A及び
図13Bを参照すれば、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の各々で、第1及び第2読出し回路RO1、RO2が第1及び第2方向D1、D2に対して対角線方向に配置されることができる。
【0112】
第1方向D1に隣接する第1及び第2単位ピクセルP1、P2が互いにミラー対称にされることができ、第1方向D1に隣接する第3及び第4単位ピクセルP3、P4が互いにミラー対称にされることができる。また、第2方向D2に隣接する第1及び第4単位ピクセルP1、P4が互いにミラー対称にされることができ、第2方向D2に隣接する第2及び第3単位ピクセルP2、P3が互いにミラー対称にされることができる。即ち、互いに隣接する第1乃至第4単位ピクセルP1~P4は第1方向D1及び第2方向D2に互いにミラー対称にされることができる。
【0113】
図14A、
図14B、及び
図14Cを参照すれば、第1乃至第4単位ピクセルP1~P4の各々が一対の読出し回路を含み、隣接する2つの単位ピクセルを通じて4つの互いに異なる位相(phase)のフォトゲート信号によって生成される深さ情報を得ることができる。
【0114】
一例として、
図14A及び
図14Bを参照すれば、第1及び第3単位ピクセルP1、P3で第1及び第2読出し回路RO1、RO2を含み、第2及び第4単位ピクセルP2、P4で第3及び第4読出し回路RO3、RO4を含むことができる。ここで、第3及び第4読出し回路RO3、RO4は第1及び第2読出し回路RO1、RO2と実質的に同一であることができる。即ち、第1方向D1又は第2方向D2に隣接する一対の単位ピクセルが
図4を参照して説明された4-タップ構造の深さピクセルを構成することもできる。
【0115】
第1及び第2読出し回路RO1、RO2のフォトゲート電極に互いに180°の位相差を有する第1及び第2フォトゲート信号が印加されることができ、第3及び第4読出し回路RO3、RO4に180°の位相差を有する第3及び第4フォトゲート信号が印加されることができる。ここで、第3及び第4フォトゲート信号は第1及び第2フォトゲート信号と位相差を有することができる。
【0116】
詳細に、第1方向D1に隣接する第1及び第2単位ピクセルP1、P2は互いにミラー対称にされることができ、第1方向D1に隣接する第3及び第4単位ピクセルは互いにミラー対称に配置されることができる。第2方向D2に隣接する第1及び第4単位ピクセルP1、P4は互いにミラー対称にされることができ、第2方向D2に隣接する第2及び第3単位ピクセルP2、P3は互いにミラー対称に配置されることができる。
【0117】
したがって、第1及び第3単位ピクセルP1、P3の第2読出し回路RO2が対角線方向に隣接することができ、第2及び第4単位ピクセルP2、P4の第4読出し回路RO4が対角線方向に隣接することができる。また、第3及び第1単位ピクセルP1、P3の第1読出し回路RO1が対角線方向に隣接することができ、第4及び第2単位ピクセルP2、P4の第3読出し回路RO3が対角線方向に隣接することができる。
【0118】
他の例として、
図14Cを参照すれば、第1及び第2単位ピクセルP1、P2で第1及び第2読出し回路RO1、RO2を含み、第3及び第4単位ピクセルP3、P4で第3及び第4読出し回路RO3、RO4を含むことができる。
【0119】
第1方向D1に第1及び第2単位ピクセルP1、P2が互いにミラー対称にされることができ、第1方向D1に隣接する第3及び第4単位ピクセルP3、P4は互いにミラー対称に配置されることができる。
【0120】
第1及び第2単位ピクセルP1、P2の第2読出し回路RO2が第1方向D1に隣接することができ、第3及び第4単位ピクセルP3、P4の第4読出し回路RO4が第1方向D1に隣接することができる。各々第1乃至第4単位ピクセルP1~P4で構成された光センサーブロックが2次元的に配列されることによって、第3及び第4単位ピクセルP3、P4の第3読出し回路RO3が第1方向D1に隣接することができ、第1及び第2単位ピクセルP1、P2の第1読出し回路RO1が第1方向D1に隣接することができる。
【0121】
図15は
図11に図示されたイメージセンサーでの深さピクセルの動作を説明するためのタイミング図である。
図15を参照すれば、パルス化された光信号ELが光源(
図1の1)から物体(
図1のO)に出力されることができる。
図15には光信号ELが方形状のパルス波(pulse wave)として図示されているが、サイン波(sine wave)のような正弦波(sinusoidal wave)が光信号として利用されてもよい。被写体に反射された光は光源から提供された光信号ELより時間が遅延されたパルス形状に単位ピクセルP1-P4に入射されることができる。
【0122】
各単位ピクセルP1-P4で、物体に照射される光信号ELに同期化された第1フォト制御信号PGA_0が第1フォトゲート電極PGAに印加されることができ、第1フォト制御信号PGAに対して180°の位相差を有する第2フォト制御信号PGA_180が第2フォトゲート電極PGBに印加されることができる。即ち、第1フォト制御信号PGA_0と第2フォト制御信号PGA_180が交互に活性化されることができる。
【0123】
続いて、第1フォト制御信号PGA_0に対して90°の位相差を有する第3フォト制御信号PGB_90が第1フォトゲート電極PGAに印加されることができ、第3フォト制御信号PGB_90に対して180°の位相差を有する第4フォト制御信号PGB_270が第2フォトゲート電極PGBに印加されることができる。第3及び第4フォト制御信号PGB_90、PGB_270は第1及び第2フォト制御信号PGA_0、PGA_180と時間差を置き、順次的に印加されることができる。
【0124】
第1及び第2フォトゲート電極PGA、PGBに印加される第1及び第2フォト制御信号PGA_0、PGA_180又は第3及び第4フォト制御信号PGB_90、PGB_270によって光電変換領域PDの電位が変化されることができる。
【0125】
第1及び第2フォト制御信号PGA_0、PGA_180に応答して第1及び第2フローティングディフュージョンノードFD1、FD2で光電荷が検出されることができ、続いて、第3及び第4フォト制御信号PGB_90、PGB_270に応答して第1及び第2フローティングディフュージョンノードFD1、FD2で光電荷が検出されることができる。
【0126】
詳細に、第1フォト制御信号PGAによって第1フォトゲート電極PGAに高電圧が印加される時、光電変換領域PDで生成された光電荷が第1フローティングディフュージョンノードFD1に伝送されることができる。第1フローティングディフュージョンノードFD1に蓄積された光電荷は第1読出し回路RO1を通じて第1ピクセル信号に出力されることができる。また、第2フォト制御信号PGA_180によって第2フォトゲート電極PGBに正の電圧が印加される時、光電変換領域PDで生成された光電荷が第2フローティングディフュージョンノードFD2に伝送されることができる。第2フローティングディフュージョンノードFD2に蓄積された光電荷Q2は第2読出し回路RO2を通じて第2ピクセル信号に出力されることができる。
【0127】
第1及び第2フローティングディフュージョンノードFD1、FD2で検出される電荷量は反射された光信号RLと第1及び2フォト制御信号PGA、PGBが重畳される時間に応じて変更されることができる。
【0128】
詳細に、反射された光信号RLと第1フォト制御信号PGA_0が重畳される時間の間に第1フローティングディフュージョンノードFD1で測定される光電荷量と、反射された光信号RLと第2フォト制御信号PGB_180が重畳される時間の間に第2フローティングディフュージョンノードFD2で測定される光電荷量の差を通じて反射された光RLの遅延時間を検出することができる。続いて、反射された光信号RLと第1フォト制御信号PGA_90が重畳される時間の間に第1フローティングディフュージョンノードFD1で測定される光電荷量と、反射された光信号RLと第2フォト制御信号PGB_270が重畳される時間の間に第2フローティングディフュージョンノードFD2で測定される光電荷量との差を通じて反射された光RLの遅延時間を検出することができる。即ち、第1及び第2フローティングディフュージョンノードFD1、FD2で出力される信号差が2回に亘って検出されることができ、検出された信号差を利用して光源と対象物体との間の距離、即ち光学的深さが測定されることができる。
【0129】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須的な特徴を変形しなく、他の具体的な形態に実施できることは理解するべきである。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないものとして理解しなければならない。
【符号の説明】
【0130】
100 深さピクセルアレイ
100s 半導体基板
105 バリアー不純物領域
110 ピクセル分離構造体
200 偏光板アレイ
200a~200d 偏光格子
210 固定電荷層
230 反射防止層
260 平坦絶縁膜
CX1~CX4 ストレージトランジスタ
DP 深さピクセル
FD1~FD4 フローティングディフュージョンノード
ML マイクロレンズ
OX オーバーフロートランジスタ
P1~P4 単位ピクセル
PD 光電変換素子
PGA~PGD フォトゲート電極
PX1~PX4 フォトトランジスタ
RO1~RO4 読出し回路
TGX1~TGX4 キャプチャトランジスタ
TX1~TX4 転送トランジスタ