(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-24
(45)【発行日】2024-06-03
(54)【発明の名称】燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/629 20060101AFI20240527BHJP
H01R 13/04 20060101ALI20240527BHJP
H01M 8/0247 20160101ALI20240527BHJP
H01M 8/10 20160101ALN20240527BHJP
【FI】
H01R13/629
H01R13/04 Z
H01M8/0247
H01M8/10 101
(21)【出願番号】P 2020070233
(22)【出願日】2020-04-09
【審査請求日】2023-01-04
(31)【優先権主張番号】10-2019-0144323
(32)【優先日】2019-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(73)【特許権者】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
【氏名又は名称原語表記】KIA CORPORATION
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(73)【特許権者】
【識別番号】520125977
【氏名又は名称】ユラ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】嚴 基 旭
(72)【発明者】
【氏名】金 ミン 錫
【審査官】松原 陽介
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/148433(WO,A1)
【文献】実開平04-072572(JP,U)
【文献】特開平11-250967(JP,A)
【文献】特開2011-159437(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/629
H01R 13/04
H01M 8/00-8/0297
H01M 8/08-8/2495
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタであって、
前記燃料電池は、
第1方向に互いに隔たって配置され、それぞれが収容溝を有する複数の分離板と、
それぞれが、前記収容溝の周辺に配置される複数の係止部と、を含み、
前記セルモニタリングコネクタは、
前記複数の分離板の前記収容溝によって規定される収容空間に少なくとも一部が前記第1方向と交差する第2方向に挿入可能なハウジングと、
第1外圧によって前記第1及び第2方向のそれぞれと交差する第3方向に移動可能な一対のレバー操作部と、
前記ハウジング内で前記一対のレバー操作部とそれぞれ結合する複数のレバー部とを含み、
前記複数のレバー部は、
前記各レバー操作部の移動に連動し、前記ハウジングの外面から前記第3方向に突出した第1位置から前記ハウジングの前記外面から突出しない第2位置に移動し、前記複数の係止部にかかるか、離脱することができる複数の係止突起を含
み、
前記複数の分離板のそれぞれは、
前記第1方向に互いに一定の間隔で離隔した前記複数の係止突起間に位置する少なくとも一つのスリットに差し込まれる、ことを特徴とする燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項2】
前記一対のレバー操作部のそれぞれは、
前記第1外圧を受ける第1ヘッド部と、
前記第1ヘッド部から延びて前記複数のレバー部と連結される第1テール部とを含み、
前記複数のレバー部は、
前記第1テール部と連結された複数の第2ヘッド部と、
前記複数の第2ヘッド部からそれぞれ延び、それぞれに前記係止突起が配置された複数の第2テール部とを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項3】
前記第1ヘッド部の前記第1方向への第1幅は前記セルモニタリングコネクタの前記第1方向への第2幅と同一である、ことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項4】
前記各レバー操作部は、
前記第1外圧とは異なる第2外圧によって押込位置と引出位置との間で前記第2方向に直線運動して前記複数のレバー部と結合する、ことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項5】
前記第1テール部は前記複数の第2ヘッド部と対面する第1面を含み、
前記複数の第2ヘッド部のそれぞれは前記第1面と対面する第2面を含み、
前記第1面及び第2面の一方は少なくとも一つの凹部を有し、前記第1面及び第2面の他方は前記少なくとも一つの凹部に対応する形状の少なくとも一つの凸部を有し、
前記少なくとも一つの凹部と前記少なくとも一つの凸部は、前記各レバー操作部が前記直線運動するとき、スライド方式で互いに結合する、ことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項6】
前記少なくとも一つの凹部は複数の凹部を含み、前記少なくとも一つの凸部は複数の凸部を含み、
前記各レバー操作部が前記押込位置にあるとき、前記複数の凹部全体は前記複数の凸部全体と結合し、
前記各レバー操作部が前記引出位置にあるとき、前記複数の凹部の一部は前記複数の凸部の一部と結合する、ことを特徴とする請求項5に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項7】
前記各レバー操作部は、
前記ハウジングが前記第2方向に前記収容空間に挿入され、前記第1位置で前記複数の係止突起が前記複数の係止部にかかるとき、前記引出位置から前記押込位置まで前記第2方向に直線移動することができる、ことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項8】
前記収容溝は、
収容される前記ハウジングと対面する底面と、
前記底面から前記第2方向に平行な方向に延び、前記底面とともに前記収容溝を規定する側面とを含み、
前記ハウジングは、
前記底面と対面する前面と、
前記前面の反対側の後面と、
前記前面と後面との間で前記第3方向に互いに対向する上面及び下面とを含み、
前記ハウジングの前記外面は前記上面又は前記下面の少なくとも一つに相当する、ことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項9】
前記一対のレバー操作部の間に配置可能なターミナル位置保証部(TPA)をさらに含み、
前記TPAは、
前記ハウジングと結合する固定片と、
前記固定片から延び、前記ハウジングの前記後面上に配置可能な第3ヘッド部とを含む、ことを特徴とする請求項8に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項10】
前
記レバ
ー部は、前記第1外圧がないとき、前記第3方向と反対方向に復元する弾性を有する、ことを特徴とする請求項9に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項11】
前記係止突起が前記係止部にかかっていない状態で、前記第1ヘッド部は、前記第3ヘッド部の少なくとも一部と前記第2方向に重畳する前記第3方向への幅を有する、ことを特徴とする請求項9に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項12】
前記ハウジングの少なくとも一部が前記収容空間に挿入された状態で、前記第1位置にある前記係止突起が前記係止部にかかり、前記一対のレバー操作部が前記押込位置にあるとき、前記第1ヘッド部と前記第3ヘッド部は前記ハウジングの前記後面上で前記第3方向に互いに対向して配置される、ことを特徴とする請求項9に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項13】
互いに対向する前記第1ヘッド部と前記第3ヘッド部間の前記第3方向への離隔距離は‘0’より大きくて締結解体距離より小さい、ことを特徴とする請求項12に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項14】
前記セルモニタリングコネクタは、前記第1方向に互いに隣接する第1及び第2コネクタを含み、
前記第1コネクタの側面は第1段差部を含み、
前記第2コネクタの側面は前記第1段差部と噛み合う第2段差部を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項15】
前記第1段差部から前記第3方向に平行な方向に前記第1コネクタの上部縁端又は下部縁端までの長さは、前記第2段差部から前記第3方向に平行な前記方向に前記第2コネクタの上部縁端又は下部縁端までの長さと異なる、ことを特徴とする請求項14に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項16】
前記セルモニタリングコネクタは、
前記一対のレバー操作部のそれぞれに前記第1外圧が加わる方向と反対方向に前記ハウジングの先端から突出して配置された少なくとも一つの破損防止部をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項17】
前記複数のレバー部は絶縁性物質からなる、ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【請求項18】
前記少なくとも一つのスリットは複数のスリットを含み、
前記複数の係止突起のそれぞれの前記第1方向への厚さは互いに同一であり、
前記複数のスリットの前記第1方向への幅は互いに同一である、ことを特徴とする請求項
1に記載の燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池スタックは、高分子電解質膜を基準に、一側面では空気を受け、他側面では水素を受けて化学反応して発生する電力を外部の負荷に供給することができる。
【0003】
燃料電池スタックは数百枚のセルが積層した構造を有することができる。燃料電池スタックの運転中に単位セルが正常に作動すれば、単位セルは所定の電圧を形成することができる。このとき、数百枚のセルの中で一枚のセルでも正常な性能を発揮できない場合、燃料電池スタックの総出力の低下が発生し、このような逆電圧現象が持続すれば、燃料電池スタックの運転を中断しなければならない。
【0004】
セルモニタリングコネクタは、セルの状態をチェックし、セルの電圧を持続的にモニタリングする。このために、セルモニタリングコネクタは、燃料電池スタックの各単位セルの電圧をチェックするために、セルに電気的に接触することができ、セルモニタリングコネクタと燃料電池スタック間の確かな締結に対する多様な研究が進んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は改善した信頼性を有する、燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施例による燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタであって、前記燃料電池は、第1方向に互いに隔たって配置され、それぞれが収容溝を有する複数の分離板と、それぞれが、前記収容溝の周辺に配置される複数の係止部と、を含み、前記セルモニタリングコネクタは、前記複数の分離板の前記収容溝によって規定される収容空間に少なくとも一部が前記第1方向と交差する第2方向に挿入可能なハウジングと、第1外圧によって前記第1及び第2方向のそれぞれと交差する第3方向に移動可能な一対のレバー操作部と、前記ハウジング内で前記一対のレバー操作部とそれぞれ結合する複数のレバー部とを含み、前記複数のレバー部は、前記各レバー操作部の移動に連動し、前記ハウジングの外面から前記第3方向に突出した第1位置から前記ハウジングの前記外面から突出しない第2位置に移動し、前記複数の係止部にかかるか、離脱することができる複数の係止突起を含むことができる。
【0008】
例えば、前記一対のレバー操作部のそれぞれは、前記第1外圧を受ける第1ヘッド部と、前記第1ヘッド部から延びて前記複数のレバー部と連結される第1テール部とを含み、前記複数のレバー部は、前記第1テール部と連結された複数の第2ヘッド部と、前記複数の第2ヘッド部からそれぞれ延び、それぞれに前記係止突起が配置された複数の第2テール部とを含むことができる。
【0009】
例えば、前記第1ヘッド部の前記第1方向への第1幅は前記セルモニタリングコネクタの前記第1方向への第2幅と同一であってもよい。
【0010】
例えば、前記各レバー操作部は、前記第1外圧と異なる第2外圧によって押込位置と引出位置との間で前記第2方向に直線運動して前記複数のレバー部と結合することができる。
【0011】
例えば、前記第1テール部は前記複数の第2ヘッド部と対面する第1面を含み、前記複数の第2ヘッド部のそれぞれは前記第1面と対面する第2面を含み、前記第1面及び第2面の一方は少なくとも一つの凹部を有し、前記第1面及び第2面の他方は前記少なくとも一つの凹部に対応する形状の少なくとも一つの凸部を有し、前記少なくとも一つの凹部と前記少なくとも一つの凸部は、前記各レバー操作部が前記直線運動するとき、スライド方式で互いに結合することができる。
【0012】
例えば、前記少なくとも一つの凹部は複数の凹部を含み、前記少なくとも一つの凸部は複数の凸部を含み、前記各レバー操作部が前記押込位置にあるとき、前記複数の凹部全体は前記複数の凸部全体と結合し、前記各レバー操作部が前記引出位置にあるとき、前記複数の凹部の一部は前記複数の凸部の一部と結合することができる。
【0013】
例えば、前記各レバー操作部は、前記ハウジングが前記第2方向に前記収容空間に挿入され、前記第1位置で前記複数の係止突起が前記複数の係止部にかかるとき、前記引出位置から前記押込位置まで前記第2方向に直線移動することができる。
【0014】
例えば、前記収容溝は、収容される前記ハウジングと対面する底面と、前記底面から前記第2方向に平行な方向に延び、前記底面とともに前記収容溝を規定する側面とを含み、前記ハウジングは、前記底面と対面する前面と、前記前面の反対側の後面と、前記前面と後面との間で前記第3方向に互いに対向する上面及び下面とを含み、前記ハウジングの前記外面は前記上面又は前記下面の少なくとも一つに相当することができる。
【0015】
例えば、前記一対のレバー操作部の間に配置可能なターミナル位置保証部(TPA)をさらに含み、前記TPAは、前記ハウジングと結合する固定片と、前記固定片から延び、前記ハウジングの前記後面上に配置可能な第3ヘッド部とを含むことができる。
【0016】
例えば、前記一対のレバー部は、前記第1外圧がないとき、前記第3方向と反対方向に復元する弾性を有することができる。
例えば、前記係止突起が前記係止部にかかっていない状態で、前記第1ヘッド部は、前記第3ヘッド部の少なくとも一部と前記第2方向に重畳する前記第3方向への幅を有することができる。
【0017】
例えば、前記ハウジングの少なくとも一部が前記収容空間に挿入された状態で、前記第1位置にある前記係止突起が前記係止部にかかり、前記一対のレバー操作部が前記押込位置にあるとき、前記第1ヘッド部と前記第3ヘッド部は前記ハウジングの前記後面上で前記第3方向に互いに対向して配置されることができる。
【0018】
例えば、互いに対向する前記第1ヘッド部と前記第3ヘッド部間の前記第3方向への離隔距離は‘0’より大きくて締結解体距離より小さくてもよい。
【0019】
例えば、前記セルモニタリングコネクタは、前記第1方向に互いに隣接する第1及び第2コネクタを含み、前記第1コネクタの側面は第1段差部を含み、前記第2コネクタの側面は前記第1段差部と噛み合う第2段差部を含むことができる。
【0020】
例えば、前記第1段差部から前記第3方向に平行な方向に前記第1コネクタの上部縁端又は下部縁端までの長さは、前記第2段差部から前記第3方向に平行な前記方向に前記第2コネクタの上部縁端又は下部縁端までの長さと異なってもよい。
【0021】
例えば、前記セルモニタリングコネクタは、前記一対のレバー操作部のそれぞれに前記第1外圧が加わる方向と反対方向に前記ハウジングの先端から突出して配置された少なくとも一つの破損防止部をさらに含むことができる。
【0022】
例えば、前記複数の分離板のそれぞれは、前記第1方向に互いに一定の間隔で離隔した前記複数の係止突起間に位置する少なくとも一つのスリットに差し込まれることができる。
【0023】
例えば、前記複数のレバー部は絶縁性物質からなることができる。
【0024】
例えば、前記少なくとも一つのスリットは複数のスリットを含み、前記複数の係止突起のそれぞれの前記第1方向への厚さは互いに同一であり、前記複数のスリットの前記第1方向への幅は互いに同一であってもよい。
【発明の効果】
【0025】
実施例による燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタは、互いに隣接するコネクタの長さを異にして隣接したコネクタが誤組立される問題を物理的に解決することができ、互いに隣接するコネクタの上部と下部が同じ色相を有することにより、隣接したコネクタが誤組立される問題を視覚的に解決することができ、燃料電池に完全に締結されたかを作業者が容易に把握することができるようにし、セルモニタリングコネクタが燃料電池に装着された後、係止突起又は係止部の少なくとも一方が損傷された場合にも、係止突起が係止部から離脱することを防止することができ、車両振動などの外部環境変化にもかかわらずセルモニタリングコネクタが燃料電池から離脱せずにセルをモニタリングすることができるので、セル点検の信頼性を向上させることができ、レバー操作部のタッチ面が大きいので、セルモニタリングコネクタを燃料電池に装着するか解体する作業が易しくなり、作業者の把持感が増加することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】燃料電池におけるエンドプレート及びセルスタックの断面図である。
【
図2】実施例によるセルモニタリングコネクタと燃料電池に含まれた分離板の分解斜視図である。
【
図3】
図2に示した分離板を第1方向から見た実施例の断面図である。
【
図4a】分離板とセルモニタリングコネクタの実施例の分解断面図である。
【
図4b】分離板とセルモニタリングコネクタの実施例の分解断面図である。
【
図5a】第1レバー操作部の直線運動を説明するための断面図である。
【
図5b】第1レバー操作部の直線運動を説明するための断面図である。
【
図6】実施例よってフィッティング結合可能な第1レバー操作部及び第1レバー部の分解断面図である。
【
図7】
図2に示した連結端子の実施例の斜視図である。
【
図8】
図2に示した連結端子の実施例の平面図である。
【
図9a】第1方向に互いに隣接する第1及び第2コネクタの分解図である。
【
図9b】第1方向に互いに隣接する第1及び第2コネクタの結合図である。
【
図10a】実施例によるセルモニタリングコネクタが燃料電池の収容空間に装着される過程を説明するための断面図である。
【
図10b】実施例によるセルモニタリングコネクタが燃料電池の収容空間に装着される過程を説明するための断面図である。
【
図10c】実施例によるセルモニタリングコネクタが燃料電池の収容空間に装着される過程を説明するための断面図である。
【
図10d】実施例によるセルモニタリングコネクタが燃料電池の収容空間に装着される過程を説明するための断面図である。
【
図11a】比較例によるセルモニタリングコネクタの斜視図及び正面図である。
【
図11b】比較例によるセルモニタリングコネクタの斜視図及び正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明を具体的に説明するために実施例に基づいて説明し、発明に対する理解を助けるために添付図面を参照して詳細に説明する。
【0028】
しかし、本発明の実施例は多くの他の形態に変形されることができ、本発明の範囲が以下で詳述する実施例に限定されるものと解釈されてはならない。本発明の実施例は当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供するものである。
【0029】
本実施例の説明において、各構成要素(element)の‘‘上又は下(on or under)’’に形成されるものとして記載する場合、上又は下は二つの構成要素が互いに直接(directly)接触するか一つ以上の他の構成要素が前記二つの構成要素の間に配置されて(indirectly)形成される場合のいずれも含む。
【0030】
また、‘‘上’’又は‘‘下’’で表現される場合、一つの構成要素を基準に上方だけではなく下方の意味も含むことができる。
【0031】
また、以下で使う‘‘第1’’及び ‘‘第2’’、‘‘上/上部/上方’’及び ‘‘下/下部/下方’’などの関係的用語は、その実体又は要素間のある物理的又は論理的関係又は手順を必ず要求するか内包しないながら、ある一つの実体又は要素を他の実体又は要素と区別するために用いることもできる。
【0032】
以下、実施例及び比較例による燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタ(Fuel Cell Monitoring Connector)を添付図面に基づいて説明する。便宜上、デカルト座標系(x軸、y軸、z軸)を用いて燃料電池に着脱可能なセルモニタリングコネクタを説明するが、他の座標系によってもこれを説明することができるのは言うまでもない。また、デカルト座標系によれば、x軸、y軸及びz軸は互いに直交するが、実施例はこれに限らない。すなわち、x軸、y軸及びz軸は互いに交差することもできる。以下の説明で、第1方向は+x軸方向又は-x軸方向の少なくとも一方向を意味し、第2方向は+y軸方向又は-y軸方向の少なくとも一方向を意味し、第3方向は+z軸方向又は-z軸方向の少なくとも一方向を意味するものとして説明し、第1、第2及び第3方向は互いに直交することもでき、互いに交差することもできる。
【0033】
実施例によるセルモニタリングコネクタが着脱可能な燃料電池は、例えば車両駆動のための電力供給源として最も多く研究されている高分子電解質膜燃料電池(PEMFC:Polymer Electrolyte Membrane Fuel Cell、Proton Exchange Membrane Fuel Cell)であり得る。
【0034】
燃料電池は、エンドプレート(end plate)(又は、押圧プレート又は圧縮板)(図示せず)及びセルスタック(cell stack)(図示せず)を含むことができる。
【0035】
以下、セルスタックの一例を
図1に基づいて説明するが、実施例によるセルモニタリングコネクタは燃料電池又はセルスタックの特定形態に限らないで適用されることができる。
【0036】
図1は燃料電池におけるエンドプレート及びセルスタックの断面図を示す。
セルスタック122は、第1方向に積層された複数の単位セル122-1~122-Nを含むことができる。ここで、Nは1以上の正の整数であり、数十~数百であり得る。Nは、例えば100~300、好ましくは220であり得るが、実施例はNの特定数に限られない。
【0037】
各単位セル122-nは0.6ボルト~1.0ボルト、平均的に0.7ボルトの電気を生成することができる。ここで、1≦n≦Nである。よって、燃料電池から負荷に供給しようとする電力の大きさによってNが決定されることができる。ここで、負荷とは、燃料電池が車両に用いられる場合、車両において電力を要求する部分を意味することができる。
【0038】
各単位セル122-nは、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)210、ガス拡散層(GDL:Gas Diffusion Layer)222、224、ガスケット(Gasket)232、234、236及び分離板(又は、バイポーラプレート(bipolar plate)又はセパレーター(separator)242、244を含むことができる。
【0039】
膜電極接合体210は、水素イオンが移動する電解質膜を中心に、膜の両側に電気化学反応が起こる触媒電極層が付着された構造を有する。具体的に、膜電極接合体210は、高分子電解質膜(又は、プロトン(proton)交換膜)212、燃料極(又は、水素極又は酸化電極)214及び空気極(又は、酸素極又は還元電極)216を含むことができる。また、膜電極接合体210は、サブガスケット238をさらに含むこともできる。
【0040】
高分子電解質膜212は燃料極214と空気極216との間に配置される。
【0041】
燃料電池において燃料である水素は第1分離板242を通して燃料極214に供給され、酸化剤である酸素を含む空気は第2分離板244を通して空気極216に供給されることができる。
【0042】
燃料極214に供給された水素は触媒によって水素イオン(proton、H+)と電子(electron、e-)に分解され、このうち水素イオンのみ選択的に高分子電解質膜212を通過して空気極216に伝達され、同時に電子は導体である第1分離板242、第2分離板244を通して空気極216に伝達されることができる。前述した動作のために、燃料極214と空気極216のそれぞれには触媒層が塗布されることができる。このように、電子の移動によって外部導線を介しての電子の流れが発生して電流が生成される。すなわち、燃料である水素と空気に含まれた酸素の化学反応によって燃料電池が電力を発生することが分かる。
【0043】
空気極216では、高分子電解質膜212を通して供給された水素イオンと分離板242、244を通して伝達された電子が空気極216に供給された空気中の酸素と会って水(又は、凝縮水又は生成水)を生成する反応を引き起こす。
【0044】
場合によって、燃料極214を陽極(anode)といい、空気極216を陰極(cathode)というか、これとは反対に、燃料極214を陰極といい、空気極216を陽極ということもできる。
【0045】
ガス拡散層(222、224)は、反応気体である水素と酸素を均一に分布させ、発生した電気エネルギーを伝達する役割をする。このために、ガス拡散層(222、224)は膜電極接合体210の両側にそれぞれ配置されることができる。すなわち、第1ガス拡散層222は燃料極214の左側に配置され、第2ガス拡散層224は空気極216の右側に配置されることができる。
【0046】
第1ガス拡散層222は、第1分離板242を通して供給される反応気体である水素を拡散させて均一に分布させる役割をし、電気伝導性を有することができる。第2ガス拡散層224は、第2分離板244を通して供給される反応気体である空気を拡散させて均一に分布させる役割をし、電気伝導性を有することができる。
【0047】
第1及び第2ガス拡散層222、224のそれぞれは微細なカーボンファイバー(carbon fiber)が結合された微細気孔層であり得るが、実施例は第1及び第2ガス層222、224の特定の形態に限られない。
【0048】
ガスケット232、234、236は反応気体及び冷却水の気密性と適正な締結圧を維持し、分離板(242、244)を積層するときに応力を分散させ、流路を独立的に密閉させる役割をする。このように、ガスケット232、234、236によって気密/水密が維持されることにより、電力を生成するセルスタック122に隣接した面の平坦度が管理され、セルスタック122の反応面に面圧が均一に分布されることができる。このために、ガスケット232、234、236はゴムにより具現されることができるが、実施例はガスケットの特定素材に限られない。
【0049】
分離板(242、244)は、反応気体及び冷却媒体を移動させる役割と複数の単位セルのそれぞれを他の単位セルから分離させる役割をすることができる。また、分離板(242、244)は膜電極接合体210とガス拡散層(222、224)を構造的に支持し、発生した電流を収集して集電板112に伝達する役割をすることもできる。
【0050】
分離板(242、244)はガス拡散層(222、224)の外側にそれぞれ配置されることができる。すなわち、第1分離板242は第1ガス拡散層222の左側に配置され、第2分離板244は第2ガス拡散層224の右側に配置されることができる。
【0051】
第1分離板242は反応気体である水素を第1ガス拡散層222を通して燃料極214に供給する役割をする。第2分離板244は反応気体である空気を第2ガス拡散層224を通して空気極216に供給する役割をする。その他に、第1及び第2分離板242、244のそれぞれは冷却媒体(例えば、冷却水)が流れることができるチャネルを形成することもできる。また、分離板(242、244)は黒鉛系、複合黒鉛系又は金属系の物質により具現されることができるが、実施例は分離板(242、244)の特定素材に限られない。
【0052】
一方、
図1に示したエンドプレート110A、110Bはセルスタック122の両端部のそれぞれに配置され、複数の単位セル122-1~122-Nを支持して固定させることができる。すなわち、第1エンドプレート110Aはセルスタック122の両端部のうち一端部に配置され、第2エンドプレート110Bはセルスタック122の両端部のうち他端部に配置されることができる。
【0053】
エンドプレート110A、110Bは、金属インサートがプラスチック射出物によって取り囲まれた形態を有することができる。エンドプレート110A、110Bの金属インサートは、内部面圧に耐えるために、高剛性の特性を有することができ、金属素材を機械加工することにより具現されることができる。例えば、エンドプレート110A、110Bは多数のプレートを結合して形成されることができるが、実施例はエンドプレート110A、110Bの特定構成に制限されない。
【0054】
集電板112は、セルスタック122と対面するエンドプレート110A、110Bの内側面110AI、110BIとセルスタック122との間に配置されることができる。集電板112は、セルスタック122で電子の流れによって生成された電気エネルギーを集め、燃料電池が使われる負荷に供給する役割をする。
【0055】
また、第1エンドプレート110Aは、複数のマニホールド(M:manifold)(又は連通部)を含むことができる。
図1に示した第1及び第2分離板242、244のそれぞれは、第1エンドプレート110Aのマニホールドとそれぞれ同じ位置に同じ形態に形成されたマニホールドを含むことができる。ここで、マニホールドは、インレット(inlet)マニホールドとアウトレット(outlet)マニホールドを含むことができる。膜電極接合体210に必要な反応ガスである水素及び酸素が外部からインレットマニホールドを通してセルスタック122に流入することができる。加湿されて供給された反応気体とセルの内部で生成された凝縮水が加わった気体又は液体がアウトレットマニホールドを通して燃料電池の外部に流出することができる。また、冷却媒体はインレットマニホールドを通して外部からセルスタック122に流入し、アウトレットマニホールドを通して外部に流出することができる。このように、複数のマニホールドは膜電極接合体210に対する流体の流入及び流出を許す。
【0056】
一方、セルスタック122の性能及び故障有無を検査するために、セルモニタリングコネクタ及び導線によって各セルの分離板(242、244)が制御回路に連結されることにより各セルの電圧が測定されることができる。ここで、制御回路とは、測定装置及び車両で燃料電池を運営するための電子制御ユニットを含む回路を意味することができる。
【0057】
以下、実施例による燃料電池に含まれた各単位セルの状態(例えば、電圧)をチェックするセルモニタリングコネクタ(以下、‘コネクタ’という)300及びこのコネクタ300が着脱可能な燃料電池を添付図面に基づいて説明する。
【0058】
図2は実施例によるセルモニタリングコネクタ300と燃料電池に含まれた分離板600の分解斜視図を示し、
図3は
図2に示した分離板600を第1方向から見た断面図を示し、
図4a及び
図4bは分離板600とセルモニタリングコネクタ300の実施例の分解断面図を示す。
【0059】
説明の便宜上、
図2~
図4bは実施例によるコネクタ300が着脱されることができる部分である燃料電池の分離板600と係止部410及び420と遊動防止部430のみを示す。実施例によるコネクタ300が着脱可能な燃料電池において分離板600と係止部410及び420及び遊動防止部430を除いた他の構成要素は多様に具現されることができ、実施例はこのような他の構成要素の特定形態に限らない。
【0060】
分離板600は
図1に示した分離板(242、244)に相当し、係止部410及び420は
図1に示したガスケット232、234、236に相当することができる。もしくは、係止部410及び420は
図1に示したガスケット232、234、236から分岐された別途のガスケットであり得る。以下、係止部410及び420はガスケットとして具現されるものとして説明するが、係止部410及び420がガスケット以外の別の物として具現された場合にも下記の説明を適用することができる。
【0061】
複数の分離板600は第1方向に互いに隔たって配置されることができる。複数の分離板600のそれぞれはその側部に収容溝H1を有する。収容溝H1は分離板600の外側縁端600Eから内側に陥没した形状を有することができる。
【0062】
収容溝H1は第1及び第2側面H1S1及びH1S2及び底面H1Bを含むことができる。
第1及び第2側面H1S1及びH1S2は第3方向に互いに対向し、底面H1Bから第2方向に平行な方向に延びた面であり得る。底面H1Bは、第1及び第2側面H1S1及びH1S2の間において、収容溝H1に締結されるコネクタ300のハウジング310と対向する面であり得る。第1及び第2側面H1S1及びH1S2は底面H1Bとともに収容溝H1を規定することができる。
【0063】
セルスタック122に含まれる複数の分離板600は燃料電池に含まれた全ての分離板の一部であり得る。例えば、燃料電池に含まれた全ての分離板は単位グループにグルーピングされ、単位グループは少なくとも一つの分離板600又は複数の分離板600からなることができる。例えば、
図2に示した単位グループは10枚の分離板600を含むことができる。この場合、コネクタ300は燃料電池の単位グループ別に設けられ、燃料電池に締結(又は、付着、結合、挿入、装着、組立)されるか、燃料電池から解体(又は、離脱、分解)されることができる。
【0064】
また、複数の分離板600のそれぞれに形成された収容溝H1の第1及び第2側面H1S1、H1S2及び底面H1Bは第1方向に重畳して配置されることができる。このように、単位グループに属する複数の分離板600に形成された複数の収容溝H1はコネクタ300が結合される収容空間を規定する。すなわち、配列された複数の収容溝H1は収容空間を形成する。
【0065】
一方、複数の係止部は複数の分離板600のそれぞれの両側面(例えば、後述する
図8に示した600S1、600S2)において収容溝H1の周辺に配置され、フック形状を有することができる。ここで、フック形状とは、
図4a及び
図4bに示した後述する係止突起314PA、314PBがかかることができる形状をいい、
図2~
図4bに示したように、‘L’字形であり得るが、実施例はこれに限らない。
【0066】
例えば、複数の係止部として役割する複数のガスケットは、係止部410、420を含むことができる。係止部410、420は、収容溝H1を基準に、後述するレバー操作部に外力が加わる方向である第3方向に互いに向き合って配置されることができる。
【0067】
また、係止部410、420のフック形状は、収容溝H1を基準に、対称であり得る。例えば、
図3を参照すると、係止部410、420のL字形は、収容溝H1の中心線CLを基準に、第3方向に互いに対称であり得る。
【0068】
また、係止部410、420のそれぞれにおいて収容溝H1に向かう第1端部は収容溝H1から離隔し、係止部410、420のそれぞれにおいて分離板600の外側縁端600Eに向かう第2端部は外側縁端600Eから離隔することができる。例えば、係止部410において収容溝H1に向かう第1端部410E1は収容溝H1の第1側部H1S1から第1間隔G1だけ離隔し、係止部410において分離板600の外側縁端600Eに向かう第2端部410E2は外側縁端600Eから第2間隔G2だけ離隔することができる。
【0069】
仮に、係止部410の第1及び第2端部410E1、410E2が収容溝H1の第1側部H1S1及び外側縁端600Eのそれぞれから離隔せずに接して配置される場合、又は係止部420の第1及び第2端部が収容溝H1の第2側部H1S2及び外側縁端600Eのそれぞれから離隔せずに接して配置される場合、係止部410、420が収容溝H1の内部に又は外側縁端600Eの外側に突出することもあるから、これを考慮する係止部410、420の製造工程が複雑になり得る。よって、実施例によれば、係止部410、420のそれぞれの第1及び第2端部が収容溝H1及び外側縁端600Eからそれぞれ第1及び第2間隔G1、G2だけ離隔して形成される場合、前述した問題点を解消することができる。
【0070】
また、分離板600の両面のそれぞれは、収容溝H1を取り囲む第1~第3領域A1~A3を含むことができる。第1領域A1は係止部410が形成された領域で、収容溝H1の第1側面H1S1に接する領域である。第2領域A2は係止部420が形成された領域で、収容溝H1の第2側面H1S2に接し、第1領域A1と第3方向に対向する領域である。また、第3領域A3は第1領域A1と第2領域A2との間において収容溝H1の底面H1Bに接する領域である。第1側面H1S1及び第2側面H1S2のそれぞれは、
図3に示したように、第3方向のそれぞれに凹んでいる形状を有することができるが、実施例はこれに限らない。他の実施例によれば、第1側面H1S1及び第2側面H1S2のそれぞれは、
図3に示したものと違い、凹んでいる形状を有しないこともできる。
【0071】
実施例による燃料電池は遊動防止部をさらに含むことができる。遊動防止部は、分離板600の第3領域A3において、収容溝H1の底面H1Bの周辺に配置されることができる。ガスケットによって遊動防止部を具現することができる。この場合、実施例による燃料電池は遊動防止部を具現する遊動防止部430をさらに含むことができる。遊動防止部430は第3領域A3でコネクタ300が遊動することができる方向(例えば、第3方向)と交差する方向(例えば、第2方向)に延びるように形成されることができる。図面を参照すると、遊動防止部430はコネクタ300のハウジング310が挿入される方向(例えば、第2方向)に細長い一字形で配置されることができ、第1方向に突出した突起形状を有することができる。
【0072】
ハウジング310は、分離板600に配置された遊動防止部(例えば、遊動防止部430)が第2方向に挿入されることができる遊動防止溝H2を含むことができる。遊動防止溝H2は外部から見えないが、理解を助けるために、遊動防止溝H2を
図4bに点線で表示した。このように、遊動防止部430が遊動防止溝H2に挿入される場合、燃料電池に結合されたコネクタ300が第3方向に遊動することを防止することができる。
【0073】
燃料電池が車両に搭載される場合、車両走行による振動及び衝撃によってコネクタ300が第3方向に遊動すれば、測定される電圧値が変わるなど、信頼性ある正確な電圧値を測定することができないだけでなく、ひどい場合、分離板600からコネクタ300が離脱し得る。しかし、実施例によれば、遊動防止部の役割をする遊動防止部430と遊動防止溝H2を備えることにより、コネクタ300の第3方向への遊動を防止するので、前述した問題を解消することができる。
【0074】
また、遊動防止部430において収容溝H1の底面H1Bに向かう第3端部430Eは収容溝H1の底面H1Bから第3間隔G3だけ離隔することができる。
【0075】
第1~第3間隔G1、G2、G3は互いに同一であっても異なってもよい。
【0076】
仮に、遊動防止部430の第3端部430Eが収容溝H1の底面H1Bから離隔せずに接して配置される場合、遊動防止部430が収容溝H1の底面H1Bを越えて収容溝H1側に突出することもあり、これを考慮する遊動防止部430の製造工程が複雑になり得る。よって、実施例によれば、遊動防止部430の第3端部430Eが収容溝H1の底面H1Bから第3間隔G3だけ離隔して形成される場合、前述した問題点が解消されることができる。
【0077】
場合によって、燃料電池から遊動防止部(例えば、遊動防止部430)及び遊動防止溝H2は省略されることができる。
【0078】
以下、燃料電池に着脱可能な形状を有する実施例によるコネクタ300の構成を詳細に説明する。
【0079】
図2と
図4a及び
図4bに例示したように、コネクタ300は、ハウジング310、レバー操作部312A、312B、複数のレバー部314A、314B及び連結端子320を含むことができる。
【0080】
以下、コネクタ300が一対のレバー操作部312A、312Bを含むものとして説明するが、下記の説明はコネクタ300が一対のレバー操作部312A、312Bのいずれか一つのみ含む場合にも適用可能である。
【0081】
ハウジング310は単位グループに属する複数の分離板600の複数の収容溝H1によって規定される収容空間に、例えば、後述する
図10cに示したように、少なくとも一部が収容されることができる。ハウジング310は第1方向に複数の収容溝H1が配列されて形成された収容空間に挿入され、その少なくとも一部が収容空間に収容されることができる。
【0082】
ハウジング310は前面(FS:Front Surface)、後面(BS:Back Surface)、上面(US:Upper Surface)及び下面(LS:Lower Surface)を含むことができる。ハウジング310の前面FSはハウジング310が収容空間に挿入される前に収容溝H1の底面H1Bと対面し、後面BSは前面FSの反対側面であり、上面USと下面LSは前面FSと後面BSとの間で第3方向に互いに対向する面であり得る。
【0083】
また、ハウジング310はその前面FSに形成された複数のスリット(以下、‘第1スリット’という)を含むことができる。収容空間を成す複数の収容溝H1の底面H1Bに位置する分離板600は複数の第1スリット318にそれぞれ差し込まれることができる。また、図示とは異なり、複数の第1スリット318は第3方向に対向する2個のセクションに区分されることもできる。2個のセクションの一方に複数の分離板600のうち奇数番目(又は、偶数番目)に位置する分離板が差し込まれることができ、2個のセクションの他方に複数の分離板600のうち偶数番目(又は、奇数番目)に位置する分離板が差し込まれることができる。このように、隣接した分離板600が互いに異なるセクションの第1スリット318に交互に差し込まれる場合、隣接した分離板600間の第1方向への間隔を減らすことができる。しかし、実施例はこれに限らず、図示のように複数の第1スリット318は複数の分離板600に順次差し込まれる一つのセクションのみ含むこともできる。
【0084】
一対の第1及び第2レバー操作部312A、312Bは複数の分離板600が積層された方向(例えば、第1方向)とコネクタ300が燃料電池に挿入される方向(例えば、第2方向)のそれぞれと交差する方向(例えば、第3方向)に互いに離隔して対向して配置されることができる。第1及び第2レバー操作部312A、312Bのそれぞれは外力による押圧(以下、‘第1外圧’という)によって第1及び第2方向のそれぞれと交差する第3方向に移動可能であり、その少なくとも一部がハウジング310に結合されることができる。例えば、第1及び第2レバー操作部312A、312Bはコネクタ位置保証部(CPA:Connector Position Assurance)というプラスチックから構成されたロック装置として具現されることができる。
【0085】
複数のレバー部はハウジング310内で第1及び第2レバー操作部312A、312Bのそれぞれと結合されて配置されることができる。例えば、一つの第1レバー操作部312Aに複数のレバー部が結合され、一つの第2レバー操作部312Bに複数のレバー部が結合されることができる。
【0086】
また、複数のレバー部のそれぞれは少なくとも一つの係止突起を含むことができる。例えば、
図4a及び
図4bを参照すると、一つのレバー部(以下、‘第1レバー部’という)314Aは一つの係止突起314PAを含み、他のレバー部(以下、‘第2レバー部’という)314Bは一つの係止突起314PBを含むことができる。
【0087】
図4a及び
図4bには、第1レバー操作部312Aが一つの第1レバー部314Aと結合されたものとして示している。しかし、第1方向に互いに一定の間隔で離隔して配列された複数の第1レバー部314Aが一つの第1レバー操作部312Aと結合されることができる。これと同様に、
図4a及び
図4bには、第2レバー操作部312Bが一つの第2レバー部314Bと結合されたものとして示している。しかし、第1方向に互いに一定の間隔で離隔して配列された複数の第2レバー部314Bが一つの第2レバー操作部312Bと結合されることができる。
【0088】
したがって、複数の第1レバー部314Aのそれぞれの複数の係止突起314PAも第1方向に互いに一定の間隔で離隔して配置され、複数の第2レバー部314Bのそれぞれの複数の係止突起314PBも第1方向に互いに一定の間隔で離隔して配置されることができる。例えば、
図2を参照すると、一つの第1レバー操作部312Aに複数の係止突起314PA1、314PA2、314PA3などが結合されることが分かる。
【0089】
複数の分離板600のそれぞれは第1方向に互いに一定の間隔で離隔した複数の係止突起間に位置する少なくとも一つのスリット(以下、‘第2スリット’という)に差し込まれることができる。ここで、第2スリットの個数は複数であり得る。
【0090】
例えば、
図2を参照すると、複数の分離板600の一つは複数の係止突起314PA1、314PA2間の第2スリットSL11に差し込まれ、複数の分離板600の他の一つは複数の係止突起314PA1、314PA3間の第2スリットSL12に差し込まれることができる。
【0091】
仮に、複数の第1及び第2レバー部314A、314Bが絶縁性物質からなる場合、第2スリットSL11を形成する互いに隣接する係止突起(例えば、314PA1、314PA2)の向い合う両内面(例えば、314S1、314S2)は絶縁性を有することができる。このために、複数の係止突起(例えば、314PA1、314PA2、314PA3)を含むハウジング310は絶縁性を有するプラスチック射出物の形態として具現されることができるが、実施例はハウジング310の特定の素材に限らない。
【0092】
一般に、隣接した分離板600のそれぞれは導電性を有する。ここで、絶縁性を有する係止突起314PA1、314PA2、314PA3が複数の第2スリットSL11、SL12のそれぞれに差し込まれる分離板600を電気的に互いに離隔させて絶縁の役割をすることにより、隣接した複数の分離板600が互いに短絡する危険性をなくすことができる。
【0093】
また、複数の係止突起314PA1、314PA2、314PA3のそれぞれの第1方向への厚さstが互いに同一であり、複数の第2スリットSL11、SL12などの第1方向への幅swが互いに同一であり得る。このように厚さstと幅swが互いに同一である場合、複数の分離板600が第1方向に均一に又は同じ間隔で整列されることができるので、複数の分離板600の第1方向への積層公差が相殺されることができる。したがって、セルスタック122に含まれた複数の分離板600の整列状態が良好になり、収容空間を形成する複数の収容溝H1の配列がずれず、複数の分離板600にコネクタ300を組み立てやすくなり、コネクタ300を分離板600に装着するとき、収容溝H1の第1側面H1S1、第2側面H1S2及び底面H1Bに接する分離板600の内側縁部が屈折(変形)されるか損傷されることを防止することができる。
【0094】
一方、ハウジング310は、少なくとも一つの破損防止部をさらに含むことができる。少なくとも一つの破損防止部は、一対の第1及び第2レバー操作部312A、312Bのそれぞれに第1外圧が加わる方向と反対方向に第1及び第2レバー操作部312A、312Bが作用したとき、第1及び第2レバー操作部312A、312Bの破損を防止する役割をする。すなわち、第1及び第2レバー操作部312A、312Bに第1外圧が加わってコネクタ300が燃料電池に挿入された後、少なくとも一つの破損防止部は第1及び第2レバー操作部312A、312Bの移動を制限するように配置されることができる。
【0095】
このために、破損防止部は一対の第1及び第2レバー操作部312A、312Bのそれぞれに第1外圧が加わる方向と反対方向にハウジング310の先端から突出して配置されることができるが、実施例は破損防止部の特定の形状又は配置位置に限らない。
【0096】
例えば、
図2、
図4a及び
図4bに示したように、ハウジング310の上面USの先端に第1レバー操作部312Aに隣接して第1方向に離隔した2個の破損防止部316Aが配置され、ハウジング310の下面LSの先端に第2レバー操作部312Bに隣接して第1方向に離隔した2個の破損防止部316Bが配置されることができる。特に、破損防止部はコネクタ300が狭ピッチ用の場合に有用であり得る。
【0097】
図4aに示したように、第1レバー操作部312Aは、矢印で表示した方向に外力F1による第1外圧によって第3方向(例えば、-z軸方向)に移動することができ、第2レバー操作部312Bは矢印方向で表示した方向に外力F2による第1外圧によって+z軸方向に移動することができる。ここで、外力F1、F2による第1外圧がなくなるとき、第1及び第2レバー操作部312A、312Bは押圧される前の元の位置に復元することができる。このために、第1及び第2レバ
ー部31
4A、31
4Bは弾性を有する物質から具現されることができる。すなわち、第1レバー操作部312Aは、外力F1による第1外圧がなくなるとき、
レバー部314Aの弾性によって+z軸方向に復
元し、第2レバー操作部312Bは、外力F2による第1外圧がなくなるとき、
レバー部314Bの弾性によって-z軸方向に復元す
ることができる。
【0098】
以下、第1及び第2レバー部314A、314Bのみについて説明するが、第1レバー操作部312Aに結合された複数のレバー部は第1レバー部314Aと同一の構造を有し、同様に動作し、第2レバー操作部312Bに結合された複数のレバー部は第2レバー部314Bと同一の構造を有し、同様に動作する。
【0099】
複数のレバー部のそれぞれに配置された少なくとも一つの係止突起は、各レバー操作部312A、312Bの移動に連動し、ハウジング310の外面から第3方向に突出した第1位置からハウジング310の外面から突出しない第2位置に移動して複数の係止部410、420にかかるか複数の係止部410、420から離脱することができる。
【0100】
例えば、第1レバー操作部312Aが第3方向(例えば、-z軸方向)に移動するとき、係止突起314PAはハウジング310の外面から突出した第1位置からハウジング310の外面から突出しないハウジング310の内部の第2位置に移動することができる。
【0101】
また、第2レバー操作部312Bが第3方向(例えば、+z軸方向)に移動するとき、係止突起314PBはハウジング310の外面から突出した第1位置からハウジング310の外面から突出しないハウジング310の内部の第2位置に移動することができる。
【0102】
例えば、第1位置とは、
図4aに示したように、第1レバー部314Aの係止突起314PAがハウジング310の外面である上面USから突出した状態にあるときの位置を意味する。また、第2位置とは、
図4bに示したように、第1レバー部314Aの係止突起314PAがハウジング310の上面USから突出せずにハウジング310の内部にあるときの位置を意味する。
【0103】
これと同様に、第1位置とは、
図4aに示したように、第2レバー部314Bの係止突起314PBがハウジング310の外面である下面LSから突出した状態にあるときの位置を意味する。また、第2位置とは、
図4bに示したように、第2レバー部314Bの係止突起314PBがハウジング310の下面LSから突出せずにハウジング310の内部にあるときの位置を意味する。
【0104】
前述したように、第1位置にある係止突起314PA、314PBが突出するハウジング310の外面とは、ハウジング310の上面US又は下面LSの少なくとも一つを意味することができる。
【0105】
また、実施例によれば、第1及び第2レバー操作部312A、312Bのそれぞれは第1ヘッド部HD1及び第1テール部T1を含むことができる。
【0106】
第1ヘッド部HD1は第1外圧を受ける部分であり、コネクタ300を燃料電池に装着するために外力を加える作業者によってタッチされる面(以下、‘タッチ面’という)を含むことができる。第1テール部T1はコネクタ300が燃料電池に挿入される第2方向に第1ヘッド部HD1から延び、複数の第1及び第2レバー部314A、314Bと連結される部分であり得る。
【0107】
また、第1ヘッド部HD1は、
図2に示したように、第1方向に第1幅W1を有し、コネクタ300は第1方向に第2幅W2を有する。例えば、第1幅W1と第2幅W2は同一であり得るが、実施例はこれに限らない。
【0108】
第1及び第2レバー部314A、314Bのそれぞれは第2ヘッド部HD2及び第2テール部T2を含むことができる。第2ヘッド部HD2は第1テール部T1と連結される部分であり、第2テール部T2は第2ヘッド部HD2から延び、係止突起314PA、314PBが配置された部分であり得る。
【0109】
図5a及び
図5bは第1レバー操作部312Aの直線運動を説明するための断面図である。図示していないが、第2レバー操作部312Bは第1レバー操作部312Aと同様な直線運動を遂行することができる。
【0110】
第1レバー操作部312Aは、
図4aに示した外力F1、F2が加わる第3方向とは違う第2方向に加わる外力F3、F4による外圧(以下、‘第2外圧’という)によって押込位置と引出位置との間で第2方向(例えば、+y軸方向又は-y軸方向)に直線運動することができるように、第1レバー部314Aと結合することができる。ここで、第1レバー操作部312Aと第1レバー部314A間の結合は可変(variable)フィッティング(fitting)結合であり得る。フィッティング結合とは嵌め合わせを意味し、可変フィッティング結合とは嵌め合わせられた形状が可変することができることを意味する。
【0111】
前述した押込位置とは、
図5aに示したように、第1レバー操作部312Aが+y軸方向に加わった外力F3による第2外圧によって+y軸方向に押し込まれた後の第1レバー操作部312Aの位置を意味する。引出位置とは、
図5bに示したように、第1レバー操作部312Aが-y軸方向に加わった外力F4による第2外圧によって-y軸方向に引き出された後の第1レバー操作部312Aの位置を意味する。
【0112】
第1レバー操作部312Aは、外力F3による第2外圧によって、
図5bに示した引出位置から
図5aに示した押込位置に直線移動することができる。もしくは、第1レバー操作部312Aは、外力F3と反対方向に作用する外力F4による第2外圧によって、
図5aに示した押込位置から
図5bに示した引出位置に直線移動することができる。
【0113】
第2レバー操作部312Bも、第1レバー操作部312Aと同様に、押込位置と引出位置との間で直線運動することができる。
【0114】
第1レバー操作部312Aが第3方向に移動するとき、第1レバー部314Aは連動するが、第1レバー操作部312Aが第2方向に直線運動するとき、第1レバー部314Aは連動せずに固定されることができる。また、第2レバー操作部312Bが第3方向に移動するとき、第2レバー部314Bは連動するが、第2レバー操作部312Bが第2方向に直線運動するとき、第2レバー部314Bは連動せずに固定されることができる。
【0115】
また、第1及び第2レバー操作部312A、312Bは、直線運動のために、第1及び第2レバー部314A、314Bのそれぞれと多様な方式でフィッティング結合することができる。
【0116】
図6は実施例によってフィッティング結合可能な第1レバー操作部312Aと第1レバー部314Aの分解断面図を示す。
【0117】
実施例によれば、
図6に示したような構成を有し、第1レバー操作部312Aと第1レバー部314Aは互いにフィッティング結合することができる。このために、第1レバー操作部312Aの第1テール部T1は第1レバー部314Aの第2ヘッド部HD2と対面する第1面S1を含み、第2ヘッド部HD2は第1面S1と対面する第2面S2を含むことができる。
【0118】
第1面S1及び第2面S2の一方は少なくとも一つの凹部を有し、第1面S1及び第2面S2の他方は少なくとも一つの凹部に対応する形状の少なくとも一つの凸部を有することができる。
【0119】
例えば、
図5a~
図6に示したように、少なくとも一つの凹部は複数の凹部R1~R3を含み、少なくとも一つの凸部は複数の凸部PT1、PT2、PT3を含むことができる。例えば、第1面S1は複数の凸部PT1~PT3を有し、第2面S2は複数の凸部PT1~PT3に対応する形状の複数の凹部R1~R3を有することができる。
【0120】
もしくは、他の実施例によれば、
図5a~
図6に示したものとは異なり、第1面S1は複数の凹部を有し、第2面S2は複数の凹部に対応する形状の複数の凸部PT1~PT3を有することもできる。
【0121】
複数の凹部R1~R3と複数の凸部PT1~PT3は第1及び第2レバー操作部312A、312Bが第2方向(例えば、+y軸方向又は-y軸方向)に直線運動するとき、スライド方式で互いにフィッティング結合することができる。ここで、第1及び第2レバー操作部312A、312Bとレバー部314A、314Bがフィッティング結合される程度は、第1及び第2レバー操作部312A、312Bが引出位置にあるときより押込位置にあるときにもっと大きくなることができる。すなわち、フィッティング結合される程度はレバー操作部312A、312Bの位置によって可変することができる。
【0122】
例えば、第1レバー操作部312Aが
図5aに示したように押込位置にあるとき、複数の凹部R1~R3の全体は複数の凸部PT1~PT3の全体とフィッティング結合することができる。もしくは、第1レバー操作部312Aが
図5bに示したように引出位置にあるとき、複数の凹部の一部(例えば、R2、R3)のみ複数の凸部の一部(例えば、PT1、PT2)とフィッティング結合し、複数の凹部の他部(例えば、R1)と複数の凸部の他部(例えば、PT3)はフィッティング結合しないことができる。
【0123】
図示していないが、
図5a及び
図5bに示した状態と同様に、第2レバー操作部312Bも第2レバー部314Bとスライド方式でフィッティング結合することができる。
【0124】
図7及び
図8は
図2に示した連結端子320の実施例の斜視図及び平面図をそれぞれ示す。
【0125】
連結端子320はハウジング310の連結端子挿入口に挿入されて複数の分離板600とそれぞれ接続することができる。このために、ハウジング310は、第1スリット318と連通してその正面に形成された連結端子挿入口を含むことができる。
【0126】
連結端子320は端子接続部322及びワイヤ把持部324を含むことができる。端子接続部322は連結端子挿入口内に挿入されて分離板600と接続される部分であり、ワイヤ把持部324は端子接続部322から延設され、ワイヤ(電線)を取り囲む部分である。
【0127】
端子接続部322は、分離板600の両側面600S1、600S2に弾力的に接触して広がる接続片322a、322bを含むことができる。接続片322a、322bの接続ポイントP1、P2は互いにずれるように配置されることができる。このように、実施例によれば、接続片322a、322bの接続ポイントP1、P2が互いにずれるように位置するので、二つの接続片322a、322bによって形成された第3スリット322S内に分離板600が挿入されれば、分離板600と接続片322a、322b間の接触力が増加して分離板600がより弾力的に支持されるので、分離板600の厚さが0.1mm以下の超薄膜で具現される場合にも、連結端子320が分離板600から任意に抜け出なくて連結端子320の保持力が向上して製品の信頼性を高めることができる。
【0128】
連結端子320の端子接続部322は前方に開口を有する直方体形を有することができるが、実施例はこれに限らない。
【0129】
また、連結端子320はロッキング突起326をさらに含むことができる。ロッキング突起326は端子接続部322の底面からワイヤ把持部324側に突出した形状を有することができる。ロッキング突起326は端子接続部322の底面から下方に折り曲げられて延びた形状を有することができる。
【0130】
また、連結端子320は連結ガイド部328をさらに含むことができる。連結ガイド部328は、連結端子320がハウジング310を介して分離板600に接続された後に離脱することを防止することができる。
【0131】
一方、コネクタ300は、ターミナル位置保証部(TPA:Terminal Position Assurance)330をさらに含むことができる。TPA330は、ハウジング310の後面BSに位置するTPA端子挿入口である第1ホール(例えば、後述する
図9a及び
図9bに示した330S1、330S2)に着脱可能であり、ハウジング310の後面BSに位置する連結端子挿入口(例えば、後述する
図9a及び
図9bに示した330T)を通してハウジング310の内部に挿入された連結端子320を押し込むことができる。すなわち、TPA330は連結端子320の挿入力を増加させ、連結端子320を正しく位置させることによって誤組立ての不良などの問題点を改善し、分離板600間の狭小なピッチにもかかわらず、電気的に信頼性ある電圧値を持続的にセンシングするようにすることができる。このために、ハウジング310は、連結端子挿入口及び連結端子挿入口の上部に形成されたTPA端子挿入口を含むことができる。
【0132】
また、
図4a及び
図4bを参照すると、TPA330は第3方向に第1及び第2レバー操作部312A、312Bの間に配置されることができ、固定片330U、330D及び第3ヘッド部HD3を含むことができる。
【0133】
第3ヘッド部HD3は固定片330U、330Dから延び、コネクタ300が燃料電池に締結された状態で、ハウジング310の後面BS上に配置されることができる。
【0134】
固定片330U、330Dはハウジング310に挿入されて結合される部分であり、ハウジング310の内部に位置し、
図2を参照すると、上面固定片330U及び下面固定片330Dを含むことができる。
【0135】
図9a及び
図9bは実施例による複数のコネクタ300-1、300-2が配置された状態を示す。
【0136】
図9aは第1方向に互いに隣接する第1及び第2コネクタ300-1、300-2の分解図を示し、
図9bは第1方向に互いに隣接する第1及び第2コネクタ300-1、300-2の結合図を示す。
【0137】
図9a及び
図9bに示した第1及び第2コネクタ300-1、300-2のそれぞれは前述したコネクタ300の実施例に相当することができる。よって、第1コネクタ300-1の第1-1及び第1-2レバー操作部312A-1、312B-1は前述したコネクタ300の第1及び第2レバー操作部312A、312Bのそれぞれの実施例に相当することができる。また、第2コネクタ300-2の第2-1及び第2-2レバー操作部312A-2、312B-2は前述したコネクタ300の第1及び第2レバー操作部312A、312Bのそれぞれの実施例に相当することができる。また、第1コネクタの第1ハウジング310-1及び第2コネクタの第2ハウジング310-2のそれぞれは前述したコネクタ300のハウジング310の実施例に相当することができる。
【0138】
また、
図9a及び
図9bに示した第1及び第2コネクタ300-1、300-2のそれぞれのハウジング310-1、310-2は、第1ホール330S1、330S2及び第2ホール330Tを含むことができる。
【0139】
上面固定片330U及び下面固定片330DはTPA端子挿入口に対応する2個の第1ホール330S1、330S2にそれぞれ挿入されることができ、連結端子320は連結端子挿入口に対応する第2ホール330Tに挿入されることができる。
【0140】
互いに隣接する第1及び第2コネクタ300-1、300-2のうち、第1コネクタ300-1の側面は第1段差部ST1を含み、第2コネクタ300-2の側面は第1段差部ST1と噛み合う第2段差部ST2を含むことができる。
【0141】
実施例によれば、第1段差部ST1から第3方向(例えば、+z軸方向)に平行な方向に第1コネクタ300-1の上部縁端UE1までの第1長さZ1は第2段差部ST2から第3方向(例えば、+z軸方向)に平行な方向に第2コネクタ300-2の上部縁端UE2までの第2長さZ2と異なることができる。例えば、第1長さZ1は第2長さZ2より大きくなることができる。
【0142】
また、第1段差部ST1から第3方向(例えば、-z軸方向)に平行な方向に第1コネクタ300-1の下部縁端LE1までの第3長さZ3は第2段差部ST2から第3方向(例えば、-z軸方向)に平行な方向に第2コネクタ300-2の下部縁端LE2までの第4長さZ4と異なることができる。例えば、第4長さZ4は第3長さZ3より大きくなることができる。
【0143】
もしくは、図示とは異なり、第1長さZ1が第2長さZ2より小さい場合、第4長さZ4は第3長さZ3より小さいことができる。
【0144】
前述したように、第1長さZ1と第2長さZ2が互いに異なるか第3長さZ3と第4長さZ4が互いに異なることにより、隣接した第1及び第2コネクタ300-1、300-2が誤組立てされる問題を物理的に解決することができる。
【0145】
また、第1コネクタ300-1の上部と第2コネクタ300-2の下部は互いに同一色相を有し、第1コネクタ300-1の下部と第2コネクタ300-2の上部は互いに同一色相を有することができる。例えば、第1コネクタ300-1の第1-1レバー操作部312A-1と第2コネクタ300-2の第2-2レバー操作部312B-2は互いに同一色相を有し、第1コネクタ300-1の第1-2レバー操作部312B-1と第2コネクタ300-2の第2-1レバー操作部312A-2は互いに同一色相を有することができる。
【0146】
したがって、隣接した第1及び第2コネクタ300-1、300-2が誤組立てされる問題を視覚的に解決することができる。
【0147】
以下、前述した構成を有するコネクタ300が燃料電池に着脱される過程を説明する。
図10a~
図10dは実施例によるコネクタ300が燃料電池の収容空間に装着される過程を説明するための断面図である。
【0148】
図10aを参照すると、コネクタ300を収容空間に挿入するために、矢印方向AR1で表示した第2方向にハウジング310を収容空間に移動させる。
【0149】
その後、
図10bを参照すると、第1及び第2レバー部314A、314Bの第1及び第2係止突起314PA、314PBのそれぞれを第1位置から第2位置に移動させるために、第1レバー操作部312Aを矢印方向AR2で表示した第3方向(例えば、-z軸方向)に押圧し、第2レバー操作部312Bを矢印方向AR3で表示した第3方向(例えば、+z軸方向)に押圧する。第1及び第2係止突起314PA、314PBが第1位置から第2位置に移動するにつれて、コネクタ300のハウジング310の少なくとも一部が収容空間に収容されることができる。その後、押圧を止める場合、第1及び第2レバー操作部312A、312Bは押圧前の元の位置に
レバー部314A、314Bの弾性によって復元する。
【0150】
その後、
図10cを参照すると、第1及び第2係止突起314PA、314PBが第1及び第2係止部410、420にかかって固定された後、第1及び第2レバー操作部312A、312Bを第2方向に押圧して引出位置から押込位置に移動させることにより、
図10dに示したように、係止突起314PA、314PBは第1位置に位置し、第1及び第2レバー操作部312A、312Bは押込位置に位置するようになる。すなわち、第1レバー操作部312Aは、第2方向への第2押圧により、引出位置(1)から中間位置(2)を経て押込位置(3)に移動し、第2レバー操作部312Bは、第2方向への第2押圧により、引出位置(4)から中間位置(5)を経て押込位置(6)に移動することにより、コネクタ300が燃料電池に装着されることができる。
【0151】
燃料電池の分離板600に締結されたコネクタ300を燃料電池から分離する順序は前述した締結順の逆順であり得る。
【0152】
一方、実施例によって、コネクタ300を燃料電池に装着する作業者にとって、コネクタ300が燃料電池に完全に締結されたか、すなわち係止突起314PA、314PBが係止部410、420にかかったかを容易に把握することができるようにする構成を説明すれば次のようである。
【0153】
ハウジング310が第2方向に収容空間H1に挿入された後、第1及び第2レバー操作部312A、312Bが
図5bに示した引出位置から
図5aに示した押込位置まで第2方向に直線移動することができれば、作業者は、係止突起314PA、314PBが係止部410、420にかかり、コネクタ300が燃料電池に締結されたと認識することができる。
【0154】
しかし、ハウジング310が第2方向に収容空間H1に挿入された後、第1及び第2レバー操作部312A、312Bが
図5bに示した引出位置から
図5aに示した押込位置まで第2方向に直線移動することができなければ、作業者は、係止突起314PA、314PBが係止部410、420にかからず、コネクタ300が燃料電池に締結されていないと認識することができる。
【0155】
実施例は、コネクタ300が燃料電池に締結されなかったとき、すなわち係止突起314PA、314PBが係止部410、420にかかっていないとき、第1及び第2レバー操作部312A、312Bが
図5bに示した引出位置から
図5aに示した押込位置まで第2方向に直線移動することができないようにする構成を有することができる。すなわち、係止突起314PA、314PBが係止部410、420に正常にかかったかあるいはそうではないかによって第1及び第2レバー操作部312A、312Bの直線運動を可能に又は不能にするために、第1ヘッド部HD1の第3方向への幅及び/又は第1ヘッド部HD1と第3ヘッド部HD3間の第3方向への離隔距離が決定されることができる。ここで、離隔距離とは、
図10aに示したように、第1及び第2レバー操作部312A、312Bが引出位置にあるとき、第1ヘッド部HD1と第3ヘッド部HD3間の第3方向への離隔距離を意味することができる。
【0156】
一状態として、係止突起314PA、314PBが係止部410、420にかかっていない状態で、第1ヘッド部HD1が第3ヘッド部HD3の少なくとも一部と第2方向に互いに重畳するように、第1ヘッド部HD1の第3方向への幅及び/又は第1ヘッド部HD1と第3ヘッド部HD3間の第3方向への離隔距離を決定して、第1及び第2レバー操作部312A、312Bの引出位置から押込位置への直線運動を不能にすることができる。例えば、係止突起314PA、314PBが係止部410、420にかかっていない状態で、
図4bに示したように、第1ヘッド部HD1の底面312bsと第3ヘッド部HD3の上面H3Uが互いに隣接するように、第1ヘッド部HD1は第3方向への幅及び/又は第1ヘッド部HD1と第3ヘッド部HD3間の第3方向への離隔距離を決定することができる。
【0157】
他の状態として、引出位置にある第1レバー操作部312Aが第3方向(例えば、-z軸方向)に押圧される前の位置に復元し、引出位置にある第2レバー操作部312Bが第3方向(例えば、+z軸方向)に押圧される前の位置に復元し、係止突起314PA、314PBが係止部410、420にかかった状態で、第1ヘッド部HD1が第3ヘッド部HD3と第2方向に互いに重畳しないように、第1ヘッド部HD1の第3方向への幅及び/又は第1ヘッド部HD1と第3ヘッド部HD3間の第3方向への離隔距離を決定して、第1及び第2レバー操作部312A、312Bの引出位置から押込位置への直線運動を可能にすることができる。例えば、係止突起314PA、314PBが係止部410、420にかかった状態で、第1ヘッド部HD1の底面312bsと第3ヘッド部HD3の上面H3Uが互いに接しないように、第1ヘッド部HD1の第3方向への幅及び/又は第1ヘッド部HD1と第3ヘッド部HD3間の第3方向への離隔距離を決定することができる。
【0158】
また、実施例によれば、
図10dに示したように、ハウジング310の少なくとも一部が収容空間に挿入された状態で、第1位置にある係止突起314PA、314PBが係止部410、420にかかり、第1及び第2レバー操作部312A、312Bが押込位置にあるとき、第1ヘッド部HD1と第3ヘッド部HD3はハウジング310の後面BS上で第3方向に互いに対向して配置されることができる。
【0159】
図10bを参照すると、コネクタ300を燃料電池に締結するか解体するために、第1レバー操作部312Aが第3方向(例えば、-z軸方向)に押圧されるとき、第1レバー操作部312Aが第1所定距離PDS1以上移動し、係止突起314PAが第1位置から第2位置に移動することができると定義する。また、コネクタ300を燃料電池に締結するか解体するために、第2レバー操作部312Bが第3方向(例えば、+z軸方向)に押圧されるとき、第2レバー操作部312Bが第2所定距離PDS2以上移動し、係止突起314PBが第1位置から第2位置に移動することができると定義する。すなわち、第1及び第2所定距離PDS1、PDS2は、コネクタ300を燃料電池に締結するか解体するために第1及び第2レバー操作部312A、312Bの移動が要求される最小距離(以下、‘締結解体距離’という)に定義される。
【0160】
このような定義の下で、
図10dを参照すると、コネクタ300が燃料電池に締結された後、互いに対向する第1レバー操作部312Aの第1ヘッド部HD1と第3ヘッド部HD3間の第3方向への第1離隔距離DS1は‘0’より大きくて第1所定距離PDS1、すなわち締結解体距離よりは小さいことができる。また、コネクタ300が燃料電池に締結された後、互いに対向する第2レバー操作部312Bの第1ヘッド部HD1と第3ヘッド部HD3間の第3方向への第2離隔距離DS2は‘0’より大きくて第2所定距離PDS2、すなわち締結解体距離より小さいことができる。
【0161】
前述したように第1及び第2離隔距離DS1、DS2を決定する場合、
図10dに示したコネクタ300が燃料電池に締結された後、係止突起314PA、314PB又は係止部410、420の少なくとも一つが損傷された場合にも、係止突起314PA、314PBが係止部410、420から離脱することを防止することができる。
【0162】
以下、比較例による燃料電池と実施例によるコネクタを比較して説明する。
図11a及び
図11bは比較例によるコネクタ30の斜視図及び正面図をそれぞれ示す。
【0163】
図11a及び
図11bに示したコネクタ30は、ハウジング31、及びロッキング解除レバープッシャー38、39を含む。
図11a及び
図11bに示したコネクタ30、ハウジング31及びロッキング解除レバープッシャー38、39は実施例によるコネクタ300、ハウジング310及びレバー操作部312A、312Bとそれぞれ同一の役割をすると仮定する。
【0164】
比較例の場合、ロッキング解除レバープッシャー38、39の第1方向の第3幅W3はコネクタ30の第1方向の第2幅W2より小さい。特に、狭ピッチ用セルスタックの電圧を測定するコネクタ30の場合、ロッキング解除レバープッシャー38、39の第1方向の第3幅W3がもっと小さくなる。ロッキング解除レバープッシャー38、39の第3幅W3は作業者によってタッチされるタッチ面であり、第3幅W3が小さい場合、コネクタ30を燃料電池に装着するか解体する作業が難しくなり、作業者の把持感が減少することがある。
【0165】
一方、実施例によるコネクタ300は、
図2を参照すると、第1及び第2レバー操作部312A、312Bのそれぞれの第1方向の第1幅W1はコネクタ300の第1方向の第2幅W2と同一であり得る。したがって、タッチ面が比較例より大きいため、コネクタ300を燃料電池に装着するか解体する作業が比較例より易しくなり、作業者の把持感が増加することができる。特に、コネクタ300が狭ピッチ用セルスタックの電圧を測定しようとするとき、実施例によるコネクタ300の燃料電池への装着又は解体する作業が比較例より相対的に易しくなることができる。
【0166】
また、比較例によるコネクタ30がレバータイプで燃料電池にロッキングされる構造を有する場合、コネクタ30の燃料電池に対する締結と解除を繰り返す場合、レバータイプのロッキング部に反復的な力が加わることができる。よって、ロッキング部が破損されるか撓むことにより、コネクタ30が燃料電池から離脱し、車両振動評価の際に接触抵抗が増加することになる。
【0167】
一方、実施例によるコネクタ300は、前述したように、第1及び第2離隔距離DS1、DS2のそれぞれが‘0’より大きいか締結解体距離PDS1、PDS2より小さいから、コネクタ300が燃料電池に装着された後、係止突起314PA、314PB又は係止部410、420の少なくとも一つが損傷されても、係止突起314PA、314PBが係止部410、420から離脱することを防止することができるので、車両振動などの外部環境の変化にもかかわらず、コネクタ300が燃料電池から離脱せずに、セルをモニタリングすることにより、セル点検の信頼性を向上させることができる。
【0168】
前述した多様な実施例は、本発明の目的を逸脱せず互いに相反しない限り、互いに組み合せられることもできる。また、前述した多様な実施例のいずれかの実施例の構成要素が詳細の説明が不足する場合、他の実施例の同じ参照符号を有する構成要素についての説明が準用できる。
【0169】
以上、実施例に基づいて説明したが、これはただ例示のためのものであり、本発明を限定するものではなく、本発明が属する分野の通常の知識を有する者であれば本実施例の本質的な特性を逸脱しない範疇内で、以上で例示しなかったさまざまの変形及び応用が可能であることが分かるであろう。例えば、実施例に具体的に示した各構成要素は変形して実施することができるものである。そして、このような変形及び応用に関連する相違点は添付の請求範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものに解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0170】
30、300 コネクタ
31、310 ハウジング
38、39 ロッキング解除レバープッシャー
110A 第1エンドプレート
110A1、110B1 エンドプレート
110B 第2エンドプレート
112 集電板
122 セルスタック
122-1、122-2、122-n、122-N 単位セル
210 膜電極接合体
212 高分子電解質膜
214 燃料極
216 空気極
222、224 ガス拡散層
232、234、236 ガスケット
238 サブガスケット
242 第1分離板
244 第2分離板
300、300-1、300-2 コネクタ(セルモニタリングコネクタ)
310、310-1、310-2 ハウジング
312A、312A-1、312A-2、312B、312B-1、312B-2 レバー操作部
312bs 底面
314A、314B レバー部
314PA、314PB 係止突起
314PA1、314PA2、314PA3 係止突起
314S1、314S2 内面
316A、316B 破損防止部
318 第1スリット
320 連結端子
322 端子接続部
322a、322b 接続片
322S 第3スリット
324 ワイヤ把持部
326 ロッキング突起
328 連結ガイド部
330 ターミナル位置保証部(TPA)
330D、330U 固定片
330S1、330S2 第1ホール
330T 第2ホール
410、420 係止部
410E1 第1端部
410E2 第2端部
430 遊動防止部
430E 第3端部
600 分離板
600E 外側縁端
600S1、600S2 分離板の両側面