(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-24
(45)【発行日】2024-06-03
(54)【発明の名称】eベイピング装置およびその構成要素
(51)【国際特許分類】
A24F 40/42 20200101AFI20240527BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20240527BHJP
【FI】
A24F40/42
A24F40/40
(21)【出願番号】P 2021525646
(86)(22)【出願日】2019-11-20
(86)【国際出願番号】 EP2019081985
(87)【国際公開番号】W WO2020104555
(87)【国際公開日】2020-05-28
【審査請求日】2022-11-07
(32)【優先日】2018-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100158469
【氏名又は名称】大浦 博司
(72)【発明者】
【氏名】ダール ミック
(72)【発明者】
【氏名】ホーズ エリック
(72)【発明者】
【氏名】ジャランティッラ ジョン
(72)【発明者】
【氏名】コック イェルーン
(72)【発明者】
【氏名】ラウ レイモンド ダブリュ
(72)【発明者】
【氏名】モンタルヴァン ジョー
(72)【発明者】
【氏名】サルヴァドール ガレン
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-517279(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03305110(EP,A2)
【文献】米国特許出願公開第2018/0263294(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
蒸気発生装置アセンブリであって、
プレベイパー製剤を保持するように構成された貯蔵部であって、前記貯蔵部が、前記貯蔵部と前記貯蔵部の外部との間の流体連通を可能にするように構成された第一の流体ポートを含む、貯蔵部と、
前記貯蔵部と気化器アセンブリとの間の流体連通を可能にするように構成された第二の流体ポートを含む前記気化器アセンブリと、
前記貯蔵部および前記気化器アセンブリの両方に対して、分離構造が前記第一の流体ポートを通した流体連通を可能にし、前記第二の流体ポートを通した流体連通を無効にする位置に移動するように構成された前記分離構造と、を備え、
前記分離構造が、前記貯蔵部および前記気化器アセンブリの両方に対して、前記分離構造が前記第二の流体ポートを通した流体連通を可能にし、前記第一の流体ポートを通した流体連通を無効にする、第二の位置に移動するようにさらに構成され
前記分離構造が、前記貯蔵部および前記気化器アセンブリの両方に対して、前記分離構造が前記第二の流体ポートを通した流体連通を無効にし、前記第一の流体ポートを通した流体連通を無効にする、第三の位置に移動するようにさらに構成される、蒸気発生装置アセンブリ。
【請求項2】
蒸気発生装置アセンブリであって、
プレベイパー製剤を保持するように構成された貯蔵部であって、前記貯蔵部が、前記貯蔵部のハウジングを通って延在する第一の流体ポートを含み、前記第一の流体ポートが前記貯蔵部と前記蒸気発生装置アセンブリの外部との間の流体連通を可能にするように構成された、貯蔵部と、
前記プレベイパー製剤を気化させるように構成された気化器アセンブリであって、前記気化器アセンブリが、前記気化器アセンブリのハウジングを通って延在する第二の流体ポートを含み、前記第二の流体ポートが、前記貯蔵部と前記気化器アセンブリとの間の流体連通を可能にするように構成された、気化器アセンブリと、
前記貯蔵部および前記気化器アセンブリの両方に対して、分離構造が前記第一の流体ポートを露出し、前記第二の流体ポートを覆う位置に移動するように構成された前記分離構造と、を備え、
前記分離構造が、前記貯蔵部および前記気化器アセンブリの両方に対して、前記分離構造が前記第二の流体ポートを露出し、前記第一の流体ポートを覆う第二の位置に移動するようにさらに構成され、
前記分離構造が、前記貯蔵部および前記気化器アセンブリの両方に対して、前記分離構造が前記第一の流体ポートを覆い、前記第二の流体ポートを覆う、第三の位置に移動するようにさらに構成される、蒸気発生装置アセンブリ。
【請求項3】
前記分離構造が、前記分離構造が前記第一の流体ポートを露出し、前記第二の流体ポートを覆う前記位置にある時に、前記貯蔵部が前記第一の流体ポートを通して補充され得る、請求項2に記載の蒸気発生装置アセンブリ。
【請求項4】
前記分離構造が第一の構造を含み、前記第一の構造が、前記第一の構造を通って延在する第三の流体ポートを含み、前記第三の流体ポートが、前記分離構造が前記第一の流体ポートを露出させるために、前記第一の流体ポートと少なくとも部分的に位置合わせするように構成される、請求項2または3に記載の蒸気発生装置アセンブリ。
【請求項5】
前記分離構造が第二の構造を含み、前記第二の構造が、前記第二の構造を通って延在する第四の流体ポートを含み、前記第四の流体ポートが、前記分離構造が前記第二の流体ポートを露出させるために、前記第二の流体ポートと少なくとも部分的に位置合わせするように構成される、請求項4に記載の蒸気発生装置アセンブリ。
【請求項6】
前記第二の構造が円筒構造を含み、前記第四の流体ポートが前記円筒構造を通って延在する、請求項5に記載の蒸気発生装置アセンブリ。
【請求項7】
前記分離構造が、前記分離構造を通って延在する第三の流体ポートを含み、前記第三の流体ポートが、前記分離構造が前記第二の流体ポートを露出させるために、前記第二の流体ポートと少なくとも部分的に位置合わせするように構成される、請求項2または3に記載の蒸気発生装置アセンブリ。
【請求項8】
前記気化器アセンブリと前記貯蔵部とを分離可能に結合するように構成された気化器コネクタアセンブリであって、前記気化器コネクタアセンブリは前記気化器コネクタアセンブリを通って延在する第三の流体ポートを含み、前記第三の流体ポートは前記第二の流体ポートと位置合わせするように構成され、前記分離構造が、前記第二の位置で前記第二の流体ポートおよび前記第三の流体ポートを露出させる、気化器コネクタアセンブリと、をさらに備える、請求項2または3に記載の蒸気発生装置アセンブリ。
【請求項9】
前記気化器アセンブリの前記ハウジングおよび前記貯蔵部の前記ハウジングが、共通ハウジングの少なくとも一部分を形成する、請求項2~8のいずれかに記載の蒸気発生装置アセンブリ。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載の蒸気発生装置アセンブリと、
前記蒸気発生装置アセンブリに結合された電源アセンブリであって、前記電源アセンブリが電源を含み、前記電源アセンブリが前記電源から前記気化器アセンブリに電力を供給するように構成される、電源アセンブリと、を備える、eベイピング装置。
【請求項11】
前記電源が、再充電可能電池である、請求項10に記載のeベイピング装置。
【請求項12】
前記電源アセンブリが、前記蒸気発生装置アセンブリから分離するように構成される、請求項10または11に記載のeベイピング装置。
【請求項13】
eベイピング装置用の貯蔵部アセンブリであって、前記貯蔵部アセンブリが、
プレベイパー製剤を保持するように構成された貯蔵部であって、前記貯蔵部が、前記貯蔵部のハウジングを通って延在する第一の流体ポートを含み、前記第一の流体ポートが前記貯蔵部と前記貯蔵部アセンブリの外部との間の流体連通を可能にするように構成された、貯蔵部と、
気化器アセンブリと結合するように構成された気化器コネクタアセンブリであって、前記気化器コネクタアセンブリが、前記気化器コネクタアセンブリを通って延在する第二の流体ポートを含み、前記第二の流体ポートが、前記貯蔵部と前記気化器コネクタアセンブリを通した前記貯蔵部アセンブリの前記外部との間の流体連通を可能にするように構成された、気化器コネクタアセンブリと、
前記貯蔵部および前記気化器コネクタアセンブリの両方に対して、分離構造が前記第一の流体ポートを露出し、前記第二の流体ポートを覆う位置に移動するように構成された前記分離構造と、を備え、
前記分離構造が、前記貯蔵部および前記気化器コネクタアセンブリの両方に対して、前記分離構造が前記第二の流体ポートを露出し、前記第一の流体ポートを覆う第二の位置に移動するようにさらに構成され、
前記分離構造が、前記貯蔵部および前記気化器コネクタアセンブリの両方に対して、前記分離構造が前記第一の流体ポートを覆い、前記第二の流体ポートを覆う第三の位置に移動するようにさらに構成される、貯蔵部アセンブリ。
【請求項14】
前記分離構造が第一の構造を含み、前記第一の構造が、前記第一の構造を通って延在する第三の流体ポートを含み、前記第三の流体ポートが、前記分離構造が前記第一の流体ポートを露出させるために、前記第一の流体ポートと少なくとも部分的に位置合わせするように構成される、請求項13に記載の貯蔵部アセンブリ。
【請求項15】
前記分離構造が第二の構造を含み、前記第二の構造が、前記第二の構造を通って延在する第四の流体ポートを含み、前記第四の流体ポートが、前記分離構造が前記第二の流体ポートを露出させるために、前記第二の流体ポートと少なくとも部分的に位置合わせするように構成される、請求項14に記載の貯蔵部アセンブリ。
【請求項16】
前記第二の構造が円筒構造を含み、前記第四の流体ポートが前記円筒構造を通って延在する、請求項15に記載の貯蔵部アセンブリ。
【請求項17】
前記分離構造が、前記分離構造を通って延在する第三の流体ポートを含み、前記第三の流体ポートが、前記分離構造が前記第二の流体ポートを露出させるために、前記第二の流体ポートと少なくとも部分的に位置合わせするように構成される、請求項13に記載の貯蔵部アセンブリ。
【請求項18】
前記気化器コネクタアセンブリが、気化器アセンブリと分離可能に結合するように構成される、請求項13~
17のいずれかに記載の貯蔵部アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
例示的な実施形態は、電子ベイピング装置、eベイピング装置、またはそれに類するものおよびその構成要素に関連する。
【背景技術】
【0002】
電子ベイピング装置(EVD)としても本明細書で言及するeベイピング装置は、流体の携帯型ベイピング用に成人電子ベイピング使用者によって使用され得る。eベイピング装置は、プレベイパー製剤を保持する貯蔵部と、貯蔵部から吸引されたプレベイパー製剤を加熱してベイパーを生成し得る気化器アセンブリとを含み得る。
【0003】
いくつかのeベイピング装置は、eベイピング装置の貯蔵部に保持されるプレベイパー製剤の補充(すなわち、貯蔵部の再充填)を可能にするように構成される。
【発明の概要】
【0004】
一部の例示的な実施形態では、蒸気発生装置アセンブリは、貯蔵部、気化器アセンブリ、および分離構造を含み得る。貯蔵部はプレベイパー製剤を保持するように構成されてもよい。貯蔵部は、貯蔵部のハウジングを通って延在する第一の流体ポートを含み得る。第一の流体ポートは、貯蔵部と蒸気発生装置アセンブリの外部との間の流体連通を可能にするように構成されてもよい。気化器アセンブリは、プレベイパー製剤を気化させるように構成され得る。気化器アセンブリは、気化器アセンブリのハウジングを通って延在する第二の流体ポートを含み得る。第二の流体ポートは、貯蔵部と気化器アセンブリとの間の流体連通を可能にするように構成されてもよい。分離構造は、貯蔵部および気化器アセンブリの両方に対して、分離構造が第一の流体ポートを露出し、第二の流体ポートを覆う位置に、移動するように構成され得る。
【0005】
分離構造は、貯蔵部および気化器アセンブリの両方に対して、分離構造が第二の流体ポートを露出し、第一の流体ポートを覆う第二の位置に移動するように構成され得る。
【0006】
分離構造は、貯蔵部および気化器アセンブリの両方に対して、分離構造が第一の流体ポートを覆い、第二の流体ポートを覆う第三の位置に移動するように構成され得る。
【0007】
貯蔵部は、分離構造が、分離構造が第一の流体ポートを露出し、第二の流体ポートを覆う位置にある時に、第一の流体ポートを通して補充されるように構成され得る。
【0008】
気化器アセンブリのハウジングおよび貯蔵部のハウジングは、共通ハウジングの少なくとも一部分を形成してもよい。
【0009】
分離構造は、第一の構造を含み得る。第一の構造は、第一の構造を通って延在する第三の流体ポートを含み得る。第三の流体ポートは、分離構造が第一の流体ポートを露出させるために、第一の流体ポートと少なくとも部分的に位置合わせするように構成されてもよい。
【0010】
分離構造は、第二の構造を含み得る。第二の構造は、第二の構造を通って延在する第四の流体ポートを含み得る。第四の流体ポートは、分離構造が第二の流体ポートを露出するように、第二の流体ポートと少なくとも部分的に位置合わせするように構成されてもよい。
【0011】
第二の構造は円筒構造を含んでもよく、第四の流体ポートは円筒構造を通って延在してもよい。
【0012】
分離構造は、分離構造を通って延在する第三の流体ポートを含み得る。第三の流体ポートは、分離構造が第二の流体ポートを露出させるために、第二の流体ポートと少なくとも部分的に位置合わせするように構成されてもよい。
【0013】
蒸気発生装置アセンブリは、気化器アセンブリおよび貯蔵部を分離可能に結合するように構成された気化器コネクタアセンブリを含み得る。気化器コネクタアセンブリは、気化器コネクタアセンブリを通って延在する第三の流体ポートを含み得る。第三の流体ポートは、第二の流体ポートと位置合わせするように構成されてもよい。分離構造は、第二の流体ポートおよび第三の流体ポートを第二の位置で露出し得る。
【0014】
いくつかの例示的な実施形態によれば、eベイピング装置は、蒸気発生装置アセンブリおよび蒸気発生装置アセンブリに結合された電源アセンブリを含み得る。電源アセンブリは、電源を含んでもよい。電源アセンブリは、気化器アセンブリに電源から電力を供給するように構成され得る。
【0015】
電源は再充電可能電池であってよい。
【0016】
電源アセンブリは、蒸気発生装置アセンブリから分離するように構成されてもよい。
【0017】
いくつかの例示的な実施形態によれば、eベイピング装置用の貯蔵部アセンブリは、貯蔵部、気化器コネクタアセンブリ、および分離構造を含み得る。貯蔵部はプレベイパー製剤を保持するように構成されてもよい。貯蔵部は、貯蔵部のハウジングを通って延在する第一の流体ポートを含み得る。第一の流体ポートは、貯蔵部と貯蔵部アセンブリの外部との間の流体連通を可能にするように構成されてもよい。気化器コネクタアセンブリは、気化器アセンブリと結合するように構成されてもよい。気化器コネクタアセンブリは、気化器コネクタアセンブリを通って延在する第二の流体ポートを含み得る。第二の流体ポートは、気化器コネクタアセンブリを通って貯蔵部と貯蔵部アセンブリの外部との間の流体連通を可能にするように構成され得る。分離構造は、貯蔵部および気化器コネクタアセンブリの両方に対して、分離構造が第一の流体ポートを露出し、第二の流体ポートを覆う位置に移動するよう構成され得る。
【0018】
分離構造は、貯蔵部および気化器コネクタアセンブリの両方に対して、分離構造が第二の流体ポートを露出し、第一の流体ポートを覆う第二の位置に移動するように構成され得る。
【0019】
分離構造は、貯蔵部および気化器コネクタアセンブリの両方に対して、分離構造が第一の流体ポートを覆い、第二の流体ポートを覆う第三の位置に移動するように構成され得る。
【0020】
分離構造は、第一の構造を含み得る。第一の構造は、第一の構造を通って延在する第三の流体ポートを含み得る。第三の流体ポートは、分離構造が第一の流体ポートを露出させるために、第一の流体ポートと少なくとも部分的に位置合わせするように構成されてもよい。
【0021】
分離構造は、第二の構造を含み得る。第二の構造は、第二の構造を通って延在する第四の流体ポートを含み得る。第四の流体ポートは、分離構造が第二の流体ポートを露出するように、第二の流体ポートと少なくとも部分的に位置合わせするように構成されてもよい。
【0022】
第二の構造は、円筒構造を含み得る。第四の流体ポートは、円筒構造を通って延在してもよい。
【0023】
分離構造は、分離構造を通って延在する第三の流体ポートを含み得る。第三の流体ポートは、分離構造が第二の流体ポートを露出させるために、第二の流体ポートと少なくとも部分的に位置合わせするように構成されてもよい。
【0024】
第二の構造は、円筒構造を含み得る。第二の構造は、第二の構造を通って延在する第四の流体ポートを含み得る。第四の流体ポートは、分離構造が第二の流体ポートを露出するように、第二の流体ポートと少なくとも部分的に位置合わせするように構成されてもよい。
【0025】
気化器コネクタアセンブリは、気化器アセンブリと分離可能に連結するように構成され得る。
【0026】
いくつかの例示的な実施形態によれば、蒸気発生装置アセンブリは、貯蔵部、気化器アセンブリ、および分離構造を含み得る。貯蔵部はプレベイパー製剤を保持するように構成されてもよい。貯蔵部は、貯蔵部と貯蔵部の外部との間の流体連通を可能にするように構成された第一の流体ポートを含み得る。気化器アセンブリは、貯蔵部と気化器アセンブリとの間の流体連通を可能にするように構成された第二の流体ポートを含み得る。分離構造は、貯蔵部および気化器アセンブリの両方に対して、分離構造が第一の流体ポートを通した流体連通を可能にし、第二の流体ポートを通した流体連通を無効にする位置に移動させるように構成され得る。
【0027】
分離構造は、貯蔵部および気化器アセンブリの両方に対して、分離構造が第二の流体ポートを通した流体連通を可能にし、第一の流体ポートを通した流体連通を無効にする、第二の位置に移動するように構成され得る。
【0028】
分離構造は、貯蔵部および気化器アセンブリの両方に対して、分離構造が第二の流体ポートを通した流体連通を無効にし、第一の流体ポートを通した流体連通を無効にする、第三の位置に移動するように構成され得る。
【0029】
本明細書の非限定的な例示的な実施形態の様々な特徴および利点は、詳細な説明を添付の図面と併せて検討すると、より明らかになり得る。添付の図面は単に図示の目的のために提供され、特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。添付の図面は、明示的に記されていない限り、実寸に比例して描かれているとは考えられるべきではない。明瞭化の目的で、図面の様々な寸法は誇張されている場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1A-B】
図1Aは、いくつかの例示的な実施形態によるeベイピング装置の側面図である。
図1Bは、いくつかの例示的な実施形態による、
図1Aのeベイピング装置の線IB-IB’に沿った断面図である。
【
図2A-B】
図2Aは、いくつかの例示的な実施形態による貯蔵部アセンブリの斜視図である。
図2Bは、いくつかの例示的な実施形態による、
図2Aの貯蔵部アセンブリの線IIB-IIB’に沿った断面図である。
【
図3A-B】
図3Aは、いくつかの例示的な実施形態による、貯蔵部アセンブリの斜視図である。
図3Bは、いくつかの例示的な実施形態による、
図3Aの貯蔵部アセンブリの線IIIB-IIIB’に沿った断面図である。
【
図4A-B】
図4Aは、いくつかの例示的な実施形態による貯蔵部アセンブリの斜視図である。
図4Bは、いくつかの例示的な実施形態による、
図4Aの貯蔵部アセンブリの線IVB-IVB′に沿った断面図である。
【
図5A-B】
図5Aは、いくつかの例示的な実施形態による、貯蔵部アセンブリの斜視図である。
図5Bは、いくつかの例示的な実施形態による、
図5Aの貯蔵部アセンブリの線VB-VB’に沿った断面図である。
【
図6A-B】
図6Aは、いくつかの例示的な実施形態による蒸気発生装置アセンブリの断面図である。
図6Bは、いくつかの例示的な実施形態による
図6Aの分離構造の斜視図である。
【
図7A-B】
図7Aは、いくつかの例示的な実施形態による蒸気発生装置アセンブリの断面図である。
図7Bは、いくつかの例示的な実施形態による
図7Aの分離構造の斜視図である。
【
図8】
図8は、いくつかの例示的な実施形態による蒸気発生装置アセンブリの断面図である。
【
図9】
図9は、いくつかの例示的な実施形態による蒸気発生装置アセンブリの断面図である。
【
図10A-C】
図10Aおよび
図10Bは、いくつかの例示的な実施形態によるeベイピング装置の側面図である。
図10Cは、いくつかの例示的な実施形態による、
図10A~10Bのeベイピング装置の線XC-XC’に沿った断面図である。
【
図10D-F】
図10Dおよび
図10Eは、いくつかの例示的な実施形態によるeベイピング装置の側面図である。
図10Fは、いくつかの例示的な実施形態による、
図10D~10Eのeベイピング装置の線XF-XF’に沿った断面図である。
【
図10G-H】
図10Gは、いくつかの例示的な実施形態による
図10Cに示されるeベイピング装置の一部分の断面図である。
図10Hは、いくつかの例示的な実施形態による
図10Fに示されるeベイピング装置の一部分の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
いくつかの詳細な例示的な実施形態が本明細書で開示されている。しかしながら、本明細書に開示されている特定の構造面および機能面の詳細は、例示的な実施形態を説明する目的のため単に提供されている。しかしながら、例示的な実施形態は、数多くの代替的な形態で具体化されることができ、本明細書に記載の例示的な実施形態のみに限定されるものと解釈されるべきではない。
【0032】
従って、例示的な実施形態は、様々な修正および代替的形態が可能である一方で、その例示的な実施形態は例として図面に示されており、本明細書で詳細に説明される。ところが、当然のことながら、開示された特定の形態に対する例示的な実施形態に限定する意図はなく、反対に、例示的な実施形態は、そのあらゆる変更、同等物、代替物が網羅される。同様の数字は、図の説明の全体を通して同様の要素を指す。
【0033】
要素または層が別の要素もしくは層「の上にある」、「に接続される」、「に結合される」、「に取り付けられる」、「に隣接する」、または「を覆う」と言及される時、これはもう一方の要素もしくは層の上に直接あってもよく、それに直接的に接続されてもよく、それに直接的に結合されてもよく、直接的に取り付けられてもよく、直接的に隣接してもよく、またはそれを直接的に覆ってもよく、あるいは介在する要素もしくは層が存在してもよいことが理解されるべきである。対照的に、要素が別の要素もしくは層「の上に直接ある」、「に直接的に接続される」、または「に直接的に結合される」と言及される時、介在する要素もしくは層は存在しない。同様の数字は、本明細書の全体を通して同様の要素を指す。
【0034】
第一の、第二の、第三のなどの用語は、様々な要素、構成要素、領域、層、またはセクションを記述するために本明細書で使用されてもよいが、これらの要素、構成要素、領域、層、またはセクションはこれらの用語によって限定されないことが理解されるべきである。これらの用語は、一つの要素、構成要素、領域、層、またはセクションを別の領域、層、またはセクションと区別するためにのみ使用される。従って、以下で説明されている第一の要素、構成要素、領域、層、またはセクションは、例示的な実施形態の教示内容から逸脱することなく、第二の要素、構成要素、領域、層、またはセクションと呼ぶこともできる。
【0035】
空間的関係の用語(例えば、「下に」、「下方に」、「下部」、「上方に」、「上部」、およびこれに類するもの)は、図中で図示する際に、一つの要素または特徴と他の要素または特徴との間の関係を説明しやすくするために本明細書で使用されてもよい。空間的関係の用語は、図に描写されている方向に加えて、使用時または動作時に装置の異なる方向を包含することが意図されていると理解されるべきである。例えば、図中の装置をひっくり返した場合、他の要素または特徴の「下方に」または「下に」と説明されている要素は、その後は他の要素または特徴の「上方に」方向付けられることになる。従って、「下方に」という用語は上方および下方の両方の向きを包含する場合がある。装置は、その他の方法で(90度回転して、または他の向きで)方向付けられる場合があり、本明細書で使用される空間的関係の記述語は適宜に解釈される。
【0036】
本明細書で使用される用語は、様々な例示的な実施形態を説明する目的のみのものであり、例示的な実施形態の制限を意図しない。本明細書で使用される単数形「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」は、複数形も含むことが意図されているが、文脈によって明らかにそうではないことが示される場合は、その限りではない。さらに当然のことながら、「含む(includes)」、「含む(including)」「備える(comprises)」、および「備える(comprising)」という用語は本明細書で使用される時、述べられた特徴、整数、工程、動作、要素、および構成要素の存在を特定するが、一つ以上の他の特徴、整数、工程、動作、要素、構成要素、またはこれらの群の存在もしくは追加を除外しない。
【0037】
本明細書において「約」または「実質的に」という用語を数値と組み合わせて使用する場合、別の方法で明確に定義されない限り、それに伴う数値が、述べられた数値の前後±10パーセントの公差を含むということを意図する。
【0038】
例示的な実施形態は、例示的な実施形態の概略図である断面図を参照して本明細書で説明される。そのため、例示の形状からの変形が予想される。したがって、例示的な実施形態は、本明細書に図示された領域の形状を限定するものとして解釈されるべきでなく、形状の逸脱を含むものである。
【0039】
ベイパー、エアロゾルおよび分散液は、互換的に使用され、開示され、特許請求される装置およびその同等物によって生成または出力される物質を網羅することを意図している。
【0040】
別の方法で定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術的用語および科学的用語を含む)は、例示的な実施形態が属する当該技術分野の当業者が一般的に理解しているものと同じ意味を有する。用語(一般的に使用されている辞書で定義された用語を含む)は、関連する技術分野の文脈でのそれらの用語の意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、理想的なまたは過度に正式な意味で解釈されないが、本明細書で明示的にそのように定義されている場合はその限りではないことがさらに理解されるであろう。
【0041】
ハードウェアは、処理または、一つ以上のプロセッサ、一つ以上の中央処理装置(CPU)、一つ以上のマイクロコントローラ、一つ以上の演算論理ユニット(ALU)、一つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、一つ以上のマイクロコンピュータ、一つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、一つ以上のシステムオンチップ(SoC)、一つ以上のプログラマブル論理ユニット(PLU)、一つ以上のマイクロプロセッサ、一つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)または定義された様式で命令に応答および実行する能力を有する任意の他の装置などの制御回路を使用して実装されうるが、それらに限定されない。
【0042】
図1Aは、いくつかの例示的な実施形態によるeベイピング装置100の側面図である。
図1Bは、いくつかの例示的な実施形態による、
図1Aの、eベイピング装置100の線IB-IB’に沿った断面図である。本明細書で使用される「eベイピング装置」という用語は、形態、大きさ、または形状にかかわらず、全ての種類の電子ベイピング装置を含む。
【0043】
図1A~1Bを参照すると、eベイピング装置100は、蒸気発生装置アセンブリ110および電源アセンブリ120を含む。一部の例示的な実施形態では、蒸気発生装置アセンブリ110および電源アセンブリ120は、それぞれの相補的コネクタアセンブリ118、128を含み、コネクタアセンブリ118、128を一緒に分離可能に結合することに基づいて、互いに分離可能に接続するように構成される。一部の例示的な実施形態では、電源アセンブリ120に分離可能に結合されて、eベイピング装置100を形成するように構成される蒸気発生装置アセンブリ110は、本明細書ではカートリッジと呼ばれ得る。一部の例示的な実施形態では、コネクタアセンブリ118、128は、ねじ式コネクタを含む。当然のことながら、コネクタアセンブリ118、128は、滑り嵌め、戻り止め、クランプ、バヨネット、スライド式嵌合、スリーブ嵌合、アライメント嵌合、ねじ式コネクタ、磁気、留め金、または任意の他のタイプの接続、およびそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない、任意のタイプのコネクタであってもよい。一部の例示的な実施形態では、eベイピング装置100は、蒸気発生装置アセンブリ110および電源アセンブリ120を、eベイピング装置100を形成するために一緒に結合される別個の部品として含む代わりに、単一部品内に蒸気発生装置アセンブリ110および電源アセンブリ120を含む単一部品であってもよい。
【0044】
図1A~1Bに示すように、蒸気発生装置アセンブリ110は、貯蔵部112、気化器アセンブリ130、および分離構造116を含み得る。
図1A~1Bに示すように、貯蔵部112、および分離構造116は、いくつかの例示的な実施形態の貯蔵部アセンブリ102に含まれてもよい。
【0045】
図1A~1Bに示すように、蒸気発生装置アセンブリ110は、外側ハウジング111を含み得る。少なくとも
図1Bに示す例示的な実施形態では、貯蔵部112および気化器アセンブリ130は、貯蔵部112の外側ハウジング113および気化器アセンブリ130の外側ハウジング131が蒸気発生装置アセンブリ110の外側ハウジング111から分離するように、外側ハウジング111によって画定される内部空間内に配置され得る。しかし、一部の例示的な実施形態では、蒸気発生装置アセンブリ110の外側ハウジング111は、貯蔵部112の外側ハウジング113、気化器アセンブリ130の外側ハウジング131、またはその両方を含み得ることが理解されよう。
図1Bに示される例示的な実施形態を含む、いくつかの例示的な実施形態では、貯蔵部112の外側ハウジング113、および気化器アセンブリの外側ハウジング131は、単一部品の材料の一部を形成する。言い換えれば、いくつかの例示的な実施形態では、ハウジング113および131は別個の接続可能ハウジングであり、いくつかの例示的な実施形態では、ハウジング113および131は共通ハウジングの少なくとも一部を形成する。
【0046】
貯蔵部112は、内部空間115を少なくとも部分的に画定する外側ハウジング113を含み得る。貯蔵部112は、貯蔵部112の内部内にプレベイパー製剤を保持するように構成されてもよく、内部は、貯蔵部112の外側ハウジング113によって少なくとも部分的に画定される内部空間115を含んでもよい。
【0047】
少なくとも
図1Bに示すように、貯蔵部112は、貯蔵部112の内部空間115と少なくとも貯蔵部112の外部との間の貯蔵部112の外側ハウジング113を通って延在する流体ポート114を含んでもよく、その結果、流体ポート114は、貯蔵部112と少なくとも貯蔵部112の外部との間の流体連通を可能にし得る。
【0048】
少なくとも
図1A~1Bに示すように、一部の例示的な実施形態では、流体ポート114は、流体ポート114から、蒸気発生装置アセンブリ110の外部(例えば、周囲環境)に直接露出した流体ポート156まで延在する導管154に結合されてもよく、その結果、流体ポート114は、導管154および流体ポート156を介して、貯蔵部112と蒸気発生装置アセンブリ110の外部との間の流体連通を可能にするように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、例えば、貯蔵部112の外側ハウジング113が、蒸気発生装置アセンブリ110の外側ハウジング111の少なくとも一部分を画定する場合、流体ポート114は、導管154および流体ポート156が蒸気発生装置アセンブリ110から省略され得るように、蒸気発生装置アセンブリ110の外部(例えば、周囲環境)に直接露出されてもよい。
【0049】
少なくとも
図1Bに示すように、気化器アセンブリ130は、気化器アセンブリ130の内部空間135を少なくとも部分的に画定する外側ハウジング131を含み得る。少なくとも
図1Bにさらに示すように、気化器アセンブリ130は、気化器アセンブリ130の内部空間135と気化器アセンブリ130の外部との間の気化器アセンブリ130の外側ハウジング131を通って延在する流体ポート134を含んでもよく、その結果、流体ポート134は、内部空間135内に少なくとも部分的に配置される要素と気化器アセンブリ130の外部との間の流体連通を可能にし得る。
図1Bにさらに示すように、流体ポート134は、貯蔵部112と気化器アセンブリ130との間の流体連通を可能にし得る。一部の例示的な実施形態では、流体ポート134は、気化器アセンブリ130の外側ハウジング131を通って延在することに加えて、またはその代わりに、貯蔵部112の外側ハウジング113を通って延在する。一部の例示的な実施形態では、外側ハウジング113および外側ハウジング131は、同じハウジングの一部であり、流体ポート134は、該ハウジングを通って延在する。
【0050】
図1Bに示すように、貯蔵部112を気化器アセンブリ130から分離するハウジング190は、貯蔵部112の外側ハウジング113の一部を形成してもよく、気化器アセンブリ130の外側ハウジング131の一部を形成してもよく、外側ハウジング113、131、そのサブ結合、またはそれらの組み合わせから分離するハウジングを含んでもよい。以下でさらに説明するように、貯蔵部アセンブリ102は、気化器アセンブリ130を貯蔵部112と分離可能に結合するように構成された気化器コネクタアセンブリを含んでもよく、また気化器コネクタアセンブリが、貯蔵部112の内部空間115を少なくとも部分的に画定してもよい。
【0051】
気化器アセンブリ130は、ヒーター136および分配境界面137を含んでもよい。分配境界面137は、流体ポート134と流体連通していてもよく、その結果、分配境界面137は、少なくとも流体ポート134を通して貯蔵部112と流体連通するように構成され、その結果、流体ポート134を通して内部空間135内に吸い込まれたプレベイパー製剤は、分配境界面137によって吸い込まれて、ヒーター136と流体連通することができる。ヒーター136(本明細書では発熱体とも呼ぶ)は、貯蔵部112から流体ポート134を通して(例えば、少なくとも部分的には、分配境界面137によって、または任意の分配境界面から独立して)吸い込まれるプレベイパー製剤を加熱して、ベイパーを生成してもよい。
【0052】
図1Bにさらに示すように、蒸気発生装置アセンブリ110は、蒸気発生装置アセンブリ110の外側ハウジング111を通って延在する入口ポート152、および蒸気発生装置アセンブリ110の外部(例えば、周囲環境)から空気を方向付けて、気化器アセンブリ130の外側ハウジング131の少なくとも入口ポート132を介して、気化器アセンブリ130内に流れ込み、ヒーター136と流体連通して流れるように構成される、入口ポート152、132を結合する導管158を含んでもよい。いくつかの例示的な実施形態では、蒸気発生装置アセンブリ110の外側ハウジング111は、気化器アセンブリ130の外側ハウジング131を含み、入口ポート152および導管158は、蒸気発生装置アセンブリ110から省略されてもよく、入口ポート132は、蒸気発生装置アセンブリ110の外部(例えば、周囲環境)に直接露出されてもよい。
【0053】
図1A~1Bにさらに示すように、気化器アセンブリ130は、気化器アセンブリ130の外側ハウジング131を通って延在する出口ポート142を含んでもよく、蒸気発生装置アセンブリ110は、蒸気発生装置アセンブリの外側ハウジング111を通って延在する出口ポート144を含んでもよく、蒸気発生装置アセンブリ110は、出口ポート142、144を結合する導管140をさらに含んで、気化器アセンブリ130と蒸気発生装置アセンブリ110の外部(例えば、周囲環境)との間の流体連通を確立し得る。
【0054】
いくつかの例示的な実施形態によるeベイピング装置100の動作では、空気は、少なくとも入口ポート132を通して気化器アセンブリ130内に吸い込まれてもよく、ヒーター136によって生成されるベイパーは、気化器アセンブリ130内に吸い込まれる空気中に混入されてもよく、空気と混入されたベイパーの混合物は、気化器アセンブリ130から、蒸気発生装置アセンブリ110の外部へ、出口ポート142、導管140、および出口ポート144を通って吸い出されてもよい。
図1Bに示すように、出口ポート142は、気化器アセンブリ130の外側ハウジング131、貯蔵部112の外側ハウジング113、気化器コネクタアセンブリ、ハウジング190、そのサブ結合、またはそれらの組み合わせを通って延在し得る。
【0055】
一部の例示的な実施形態では、貯蔵部アセンブリ102は、貯蔵部112に保持されるプレベイパー製剤の再充填を可能にするように構成される。
図1Bに示すように、流体ポート114は、貯蔵部112と少なくとも貯蔵部112の外部との間の流体連通を可能にしてもよく、一部の例では、気化器アセンブリ130、導管140、またはその両方とは独立してもよい。したがって、貯蔵部アセンブリ102は、少なくとも流体ポート114を通る貯蔵部112へのプレベイパー製剤の導入を介して貯蔵部112の再充填を可能にし、それによって、気化器アセンブリ130、導管140、または両方から独立して貯蔵部112内にプレベイパー製剤を導入されるようにできるように構成されてもよい。
【0056】
さらに、上述のように、貯蔵部アセンブリ102は、貯蔵部112から気化器アセンブリ130へ、流体ポート134を介してプレベイパー製剤の供給を可能にし、気化器アセンブリ130が、貯蔵部112から気化器アセンブリ130に供給されるプレベイパー製剤の少なくとも一部分を加熱するヒーター136に基づいてベイパーを生成することを可能にするように構成されてもよい。
【0057】
さらに
図1A~1Bを参照すると、分離構造116は、流体ポート134を覆うと同時に流体ポート114を露出させるように、流体ポート134を露出させると同時に流体ポート114を覆うように、または同時に流体ポート114および流体ポート134の両方を覆うように、貯蔵部112および気化器アセンブリ130の両方に対して移動する(例えば、移動可能なように構成される)ように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、分離構造116は、流体ポート114と流体ポート134の両方を同時に覆うことができない。いくつかの例示的な実施形態では、分離構造116は、流体ポート114または流体ポート134のいずれかを露出するように移動可能であってもよいが、所与の時間では両方を露出するように移動可能ではない。いくつかの例示的な実施形態では、分離構造116は、流体ポート114および流体ポート134の同時露出を排除するように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、分離構造116は、流体ポート114および流体ポート134の両方を同時に覆うように移動するように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、流体ポート114は、複数のポート(例えば、複数の流体ポート114があってもよい)を含んでもよく、流体ポート134は、複数のポート(例えば、複数の流体ポート134があってもよい)を含んでもよく、または、流体ポート114および流体ポート134はそれぞれ、複数のポートを含んでもよく、上述の機能は同様に適用されてもよい。例えば、分離構造116は、一つ以上の流体ポート134を覆うと同時に一つ以上の流体ポート114を露出させるように、一つ以上の流体ポート134を露出させると同時に一つ以上の流体ポート114を覆うように、または一つ以上の流体ポート114および一つ以上の流体ポート134を同時に覆うように、移動するよう構成されてもよい。
【0058】
一部の例示的な実施形態では、分離構造116が、流体ポート114を介して貯蔵部112の外部に、または流体ポート134を介して気化器アセンブリ130のいずれかに貯蔵部112を露出させるように移動し、両方を両方とも所与の時間にではなく、例えば、流体ポート114を露出させると同時に、流体ポート134を覆うことに基づいて、貯蔵部112を気化器アセンブリ130から分離し、それによって、貯蔵部112から気化器アセンブリ130へのプレベイパー製剤の移送を妨げると同時に、流体ポート114を通して貯蔵部112の再充填を可能にするか、または、例えば、流体ポート114を覆うと同時に、流体ポート134を露出させることによって、貯蔵部112を気化器アセンブリ130に露出させ、それによって、貯蔵部112からプレベイパー製剤を気化器アセンブリ130に吸い込むことを可能にすると同時に、流体ポート114を介して貯蔵部112の外部から貯蔵部112を分離して、流体ポート114を介して貯蔵部112と貯蔵部112の外部との間のプレベイパー製剤の移動を遮断すると同時に、吸い込まれたプレベイパー製剤を加熱することに基づいて、気化器アセンブリ130でベイパーを生成することを可能にするように構成される。いくつかの例示的な実施形態では、分離構造116は、流体ポート114および流体ポート134の両方を同時に覆うように構成されてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、流体ポート114は、複数のポート(例えば、複数の流体ポート114があってもよい)を含んでもよく、流体ポート134は、複数のポート(例えば、複数の流体ポート134があってもよい)を含んでもよく、または、流体ポート114および流体ポート134はそれぞれ、複数のポートを含んでもよく、上述の機能は同様に適用されてもよい。例えば、分離構造116は、一つ以上の流体ポート134を覆うと同時に、一つ以上の流体ポート114を介して、貯蔵部112を貯蔵部112の外部に露出させるか、一つ以上の流体ポート114を覆うと同時に、一つ以上の流体ポート134を介して貯蔵部112を気化器アセンブリ130に露出させるか、または、一つ以上の流体ポート114および一つ以上の流体ポート134の両方を同時に覆うことによって、貯蔵部112を貯蔵部112の外部および気化器アセンブリ130の両方から分離するように移動するように構成されてもよい。
【0059】
さらに
図1A~1Bを参照すると、例示的な電源アセンブリ120は、電源122を含み得る。電源122は、再充電可能電池であってもよく、電源アセンブリ120は、電源122から蒸気発生装置アセンブリ110に(例えば、一つ以上の電気リードを介してヒーター136に)電力を供給して、気化器アセンブリ130で蒸気生成を支持するように構成されてもよい。
【0060】
図1Bに示すように、例示的なeベイピング装置100は、電源122から蒸気発生装置アセンブリ110(例えば、気化器アセンブリ130)への電力の供給を制御するように構成され得る制御回路124の実例を含み得る。
図1Bに示す例示的な実施形態では、制御回路124は、電源アセンブリ120に含まれるが、一部の例示的な実施形態では、制御回路124は、電源アセンブリ120の代わりに蒸気発生装置アセンブリ110に含まれてもよいことが理解されよう。一部の例示的な実施形態では、eベイピング装置100は、蒸気発生装置アセンブリ110および電源アセンブリ120を、eベイピング装置100を形成するために一緒に結合される別個の部品として含む代わりに、単一部品内に蒸気発生装置アセンブリ110および電源アセンブリ120を含む単一部品であってもよい。
【0061】
いくつかの例示的な実施形態では、蒸気発生装置アセンブリ110および電源アセンブリ120は、それぞれ相補的コネクタアセンブリ118および128を介して分離可能に結合されるように構成されるが、蒸気発生装置アセンブリ110および電源アセンブリ120を通る一つ以上の電気回路は、一緒に結合されるコネクタアセンブリ118、128に基づいて確立され得る。一例では、一つ以上の確立された電気回路は、少なくともヒーター136、制御回路124、および電源122を含んでもよい。電気回路は、コネクタアセンブリ118、128の一方または両方に一つ以上の電気リードを含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、eベイピング装置100は、蒸気発生装置アセンブリ110および電源アセンブリ120を単一部品内に含む単一部品であってもよく、そのため、蒸気発生装置アセンブリ110および電源アセンブリ120を結合して、一つ以上の電気回路を確立する必要はない。
【0062】
いくつかの例示的な実施形態では、電源122は電池を含み得る。いくつかの例では、電源122は、リチウム-イオン電池またはその変形のうちの一つ、例えばリチウム-イオンポリマーバッテリまたは異なる種類の電池を含んでもよい。さらに、電源122は再充電可能であってもよく、外部充電装置による電池の充電を可能にするように構成された回路を含んでもよい。
【0063】
いくつかの例示的な実施形態では、電源122は、eベイピング装置100のセンサ、eベイピング装置100のインターフェース、またはそれらの組み合わせから制御回路124で受信された信号に基づいて、制御回路124によってヒーター136に電気的に接続されてもよい。ヒーター136への電力の供給を制御するために、制御回路124は、コンピュータ実行可能プログラムコードの一つ以上のインスタンスを実行し得る。制御回路124は、プロセッサおよびメモリを含んでもよい。メモリは、コンピュータ実行可能コードを保存するコンピュータ可読記憶媒体であり得る。制御回路124は、コンピュータ実行可能コードを実行して、ヒーター136への電力の供給を制御するように構成される、専用機械であってもよい。
【0064】
一部の例示的な実施形態では、蒸気発生装置アセンブリ110および電源アセンブリ120が一緒に固定結合され(例えば、互いに一体的である)、互いに分離可能に結合されることが妨げられるように、コネクタアセンブリ118、128は、eベイピング装置100から省略される。
図1Aおよび1Bに示すように、いくつかの例示的な実施形態では、蒸気発生装置アセンブリ110の外側ハウジング111および電源アセンブリ120の外側ハウジング121は、単一部品の材料を含み得る。
【0065】
プレベイパー製剤は、ベイパーへと変形されうる材料または材料の組み合わせである。貯蔵部112は、いくつかの例示的な実施形態では、プレベイパー製剤を保持し得る、貯蔵媒体を含み得る。例示的な実施形態によっては、分配境界面137は、本明細書ではウィッキング材料の例とも呼ばれている、芯を含んでもよい。分配境界面137は、プレベイパー製剤を吸引する容量を有するフィラメント(または糸)を含みうるが、例示的な実施形態はそれに限定されず、任意の他のタイプのウィッキング材料を使用してもよい。一部の例示的な実施形態では、ヒーター136はワイヤコイルを含んでもよいが、例示的な実施形態はそれに限定されず、任意の他のタイプのヒーターを使用してもよい。ワイヤコイルは、気化器アセンブリ130の内部空間135内の分配境界面137を少なくとも部分的に囲み得る。ワイヤは金属ワイヤであり得る。ワイヤコイルは、分配境界面137の長さに沿って全体的または部分的に延在し得る。ヒーター136は、任意の適切な電気抵抗性材料で形成され得る。分配境界面137は、例えば、第一のウィッキング材料および第二のウィッキング材料を含む、一つ以上の構成要素を含んでもよく、例えば、プレベイパー製剤は、まず第一のウィッキング材料を通って吸収され、第二のウィッキング材料に到達してもよく、ヒーターは、第二のウィッキング材料においてプレベイパー製剤を加熱するように構成される。
【0066】
いくつかの例示的な実施形態では、蒸気発生装置アセンブリ110の一つ以上の部分は交換可能であってもよい。こうした一つ以上の部分は、気化器アセンブリ130、貯蔵部112、貯蔵部アセンブリ102、そのサブ結合、またはそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、eベイピング装置100全体は、貯蔵部112、気化器アセンブリ130、またはその組み合わせが消耗されるとすべてが処分され得る。
【0067】
少なくとも貯蔵部112の外部は、貯蔵部112の外部、貯蔵部アセンブリ102の外部、蒸気発生装置アセンブリ110の外部、eベイピング装置100の外部、そのサブ結合、またはそれらの組み合わせを含み得る。したがって、少なくとも貯蔵部112の外部は、貯蔵部112の外部である外部環境、貯蔵部アセンブリ102の外部である外部環境、気化器アセンブリ130の外部である外部環境、蒸気発生装置アセンブリ110の外部である外部環境、eベイピング装置100の外部である外部環境、そのサブ結合、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0068】
例示的な実施形態によっては、貯蔵部アセンブリ102は、貯蔵部112を気化器アセンブリ130と分離可能に結合するように構成される、気化器アセンブリコネクタを含み得る。流体ポート134は、気化器コネクタアセンブリを通って延在して、貯蔵部112と少なくとも貯蔵部112の外部との間の流体連通を気化器コネクタアセンブリを通して可能にすることができる。一部の例示的な実施形態では、気化器アセンブリ130は、気化器アセンブリ130および貯蔵部アセンブリ102が一緒に固定結合され、互いに分離可能に結合することが妨げられるように、蒸気発生装置アセンブリ110に一体的であり、貯蔵部112の外側ハウジング111および気化器アセンブリ130の外側ハウジング131は、単一部品の材料によって少なくとも部分的に集合的に画定される。
【0069】
図2Aは、いくつかの例示的な実施形態による貯蔵部アセンブリ102の斜視図である。
図2Bは、いくつかの例示的な実施形態による、
図2Aの貯蔵部アセンブリ102の線IIB-IIB’に沿った断面図である。
図3Aは、いくつかの例示的な実施形態による、貯蔵部アセンブリ102の斜視図である。
図3Bは、いくつかの例示的な実施形態による、
図3Aの貯蔵部アセンブリ102の線IIIB-IIIB’に沿った断面図である。
図4Aは、いくつかの例示的な実施形態による貯蔵部アセンブリ102の斜視図である。
図4Bは、いくつかの例示的な実施形態による、
図4Aの貯蔵部アセンブリ102の線IVB-IVB′に沿った断面図である。
図5Aは、いくつかの例示的な実施形態による、貯蔵部アセンブリ102の斜視図である。
図5Bは、いくつかの例示的な実施形態による、
図5Aの貯蔵部アセンブリ102の線VB-VB′に沿った断面図である。
【0070】
一部の例示的な実施形態では、貯蔵部アセンブリ102の分離構造116は、一緒に結合されて分離構造116を形成する複数の構造、または異なる部品を有する一つの構造を含む(例えば、一つ以上の構造を参照するが、それらのうちの一つ以上は、同一の構造の一部を形成することができる)。分離構造116は、第一の構造210および第二の構造220を含み得る。第一の構造210は、流体ポート114を露出するかまたは覆うかのいずれかに移動するように構成され得る。第二の構造220は、流体ポート134を露出するかまたは覆うかのいずれかに移動するように構成され得る。分離構造116は、分離構造116の移動が結合構造230を介した第一の構造210の第二の構造220との同時移動を含むように、第一の構造210と第二の構造220とを結合する結合構造230をさらに含み得る。
図2A~3Bに示すように、結合構造230は、導管140の少なくとも一部分をその内部に封入する中空構造であってもよいが、例示的な実施形態はそれに限定されないことが理解されよう。
図1A~1Bに示すように、分離構造116の一つ以上の部分は、分離構造116が、インターフェースアセンブリ117の手動(例えば、成人電子ベイピング使用者の)操作に基づいて移動するように構成されるように、インターフェースアセンブリ117に結合されてもよい。
【0071】
一部の例示的な実施形態では、分離構造116は、第一の構造210または第二の構造220を省略してもよい。一部の例示的な実施形態では、例えば、分離構造116が第二の構造220を含むが、第一の構造210を省略する場合、第二の構造220は、分離構造116の「第一の構造」と呼ばれてもよい。両方の構造210、220が含まれる場合でも、構造は、用語「第一」、「第二」などによって制限されるべきではない。既に言及したように、用語「第一」、「第二」などは、一つの要素または構造を別のものと区別するためにのみ使用されるため、第一の構造は、第二の構造と呼ばれてもよく、その逆も同様である。
【0072】
図2A~2Bおよび
図3A~3Bでは、
図2A~3Bの分離構造116は、分離構造116からの第二の構造220の省略を含む、第二の構造220の任意の例示的な実施形態を含み得ること(例えば、
図4A~5Bに示す第二の構造220の例示的な実施形態のいずれかを含む)、および
図4A~5Bの分離構造116は、分離構造116からの第一の構造210の省略を含む、第一の構造210の任意の例示的な実施形態を含み得ること(例えば、
図2A~3Bに示す、第一の構造210の例示的な実施形態のいずれかを含む)を示すため、
図4A~4Bおよび
図5A~5Bは、第二の構造220の例示的実施形態が詳細に示され、第一の構造210が破線表示を介して抽象的に示されるように分離構造を示すと同時に、第一の構造210の例示的実施形態が詳細に示され、第二の構造220が破線表示によって抽象的に示されるように、分離構造116が図示される。
【0073】
図2A~2Bに示される例示的な実施形態を含む、いくつかの例示的な実施形態をまず参照すると、分離構造116は、結合構造230を介して結合された第一の構造210および第二の構造220を含んでもよく、第一の構造210は、第一の構造210の円盤構造を通って延在する流体ポート214を含む円盤構造である。分離構造116は、第一の構造210が、流体ポート114と少なくとも部分的に位置合わせする流体ポート214に基づいて流体ポート114を露出させるか、または第一の構造210の円盤構造を通して流体ポート114を分離するように、第一の構造210を移動させて、流体ポート214を流体ポート114と調整可能に位置合わせさせるかまたは少なくとも部分的に位置合わせさせるか、あるいは流体ポート114を第一の構造210の円盤構造で覆うために(例えば、分離構造116を分離構造116の長手方向軸250の周りで回転させること240に基づいて)、移動するように構成されてもよい。したがって、分離構造116は、第一の構造210の流体ポート214を流体ポート114と調整可能に位置合わせさせるか、または位置ずれさせるように移動する分離構造116に基づいて、流体ポート114を通して、少なくとも貯蔵部112の外部に貯蔵部112を露出させるか、または貯蔵部112の外部から貯蔵部112を分離してもよい。
【0074】
ここで、
図3A~3Bに示す例示的な実施形態を含む、いくつかの例示的な実施形態を参照すると、分離構造116は、結合構造230を介して結合された第一の構造210および第二の構造220を含んでもよく、第一の構造210は、流体ポート114を覆う突出構造に基づいて、流体ポート114を分離するように構成される突出構造である。分離構造116は、第一の構造210が流体ポート114を分離するか、または流体ポート114を露出させるように、突起構造210を移動させて、流体ポート114を調節可能に覆うか、または流体ポート114を少なくとも部分的に露出させるために(例えば、分離構造116の長手方向軸250の周りで分離構造116を回転させること240に基づいて)移動するように構成されてもよい。したがって、分離構造116は、第一の構造210を流体ポート114と調整可能に位置ずれさせるかまたは位置合わせさせるように移動する分離構造116に基づいて、流体ポート114を通して、少なくとも貯蔵部112の外部に、貯蔵部112を露出させるか、または貯蔵部112の外部から貯蔵部112を分離し得る。
【0075】
第一の構造210、第二の構造220、および結合構造230は、分離構造116を形成するための共通の構造に含まれてもよいことが理解されよう。共通の構造は、単一部品の材料であってもよい。
【0076】
ここで、
図4A~4Bに示す例示的な実施形態を含むいくつかの例示的な実施形態を参照すると、分離構造116は、結合構造230を介して結合された第一の構造210および第二の構造220を含んでもよく、第二の構造220は、第二の構造220の円盤構造を通って延在する流体ポート224を含む円盤構造である。
【0077】
分離構造116は、第二の構造220が、流体ポート134と少なくとも部分的に位置合わせする流体ポート224に基づいて流体ポート134を露出させるか、または第二の構造220の円盤構造を通して流体ポート134を分離するように、第二の構造220を移動させて、流体ポート224を流体ポート134と調整可能に位置合わせさせるか、または少なくとも部分的に位置合わせさせるか、あるいは流体ポート134を第二の構造220の円盤構造で覆うために(例えば、分離構造116を分離構造116の長手方向軸250の周りで回転させること240に基づいて)、移動するように構成されてもよい。したがって、分離構造116は、第二の構造220の流体ポート224を流体ポート134と調整可能に位置合わせさせるか、または位置ずれさせるように移動する分離構造116に基づいて、流体ポート134を通して少なくとも貯蔵部112の外部に貯蔵部112を露出させるか、または貯蔵部112の外部から貯蔵部112を分離し得る。
【0078】
ここで、
図5A~5Bに示す例示的な実施形態を含む、いくつかの例示的な実施形態を参照すると、分離構造116は、第一の構造210および第二の構造220を含んでもよく(結合構造230を介して結合される)、第二の構造220は、流体ポート134を覆う突出構造に基づいて、流体ポート134を分離するように構成される突出構造である。分離構造116は、第二の構造220が流体ポート134を分離するか、または流体ポート134を露出させるように、突起構造220を移動させて流体ポート134を調節可能に覆うか、または流体ポート134を少なくとも部分的に露出させるために(例えば、分離構造116の長手方向軸250の周りで分離構造116を回転させること240に基づいて)移動するように構成され得る。したがって、分離構造116は、第二の構造220を流体ポート134と調節可能に位置ずれさせるかまたは位置合わせさせるように移動する分離構造116に基づいて、流体ポート134を通して、貯蔵部112を、少なくとも貯蔵部112の外部に露出させるか、または貯蔵部112の外部から分離し得る。
【0079】
図6Aは、いくつかの例示的な実施形態による蒸気発生装置アセンブリの断面図である。
図6Bは、いくつかの例示的な実施形態による
図6Aの分離構造の斜視図である。
【0080】
図6A~6Bでは、
図6A~6Bの分離構造116は、第一の構造210の任意の例示的実施形態を含み得ることを示すため、分離構造116は、第二の構造220の例示的実施形態が詳細に示され、第一の構造210が破線表示を介して抽象的に示されるように図示される。
【0081】
一部の例示的な実施形態では、貯蔵部112は、気化器アセンブリ130を少なくとも部分的に取り囲むように構成される。例えば、
図6Aに示すように、貯蔵部112は、長手方向軸250に沿って気化器アセンブリ130の周りに同軸に延在する環状部分610を含み得る。
図6Aにさらに示すように、流体ポート134は、長手方向軸250内に対して少なくとも部分的に半径方向に、気化器アセンブリ130の側面130sを通って環状部分610まで延在してもよい。
【0082】
図6A~6Bにさらに示すように、分離構造116は、円筒構造620が気化器アセンブリ130と環状部分610の間にあるように、長手方向軸250に沿って気化器アセンブリ130の周りに同軸に延在する円筒構造620を含む第二の構造220を含み得る。
図6A~6Bに示すように、第二の構造220はまた、円盤構造615を含んでもよく、円筒構造620は、円盤構造615から同軸に延在してもよいが、例示的な実施形態はそれに限定されない。
図6A~6Bに示すように、第二の構造220は、円筒構造620を通って延在する流体ポート634を含み得る。円筒構造620は、長手方向軸250の周りで回転される240円筒構造620に基づいて、流体ポート634を流体ポート134と位置合わせさせるように構成されてもよい。したがって、分離構造116は、第二の構造220が、少なくとも部分的に位置合わせした流体ポート634を通して流体ポート134を露出させるか、または第二の構造220の円筒構造620を通して流体ポート134を分離するように、円筒構造620を長手方向軸250の周りで回転させて、気化器アセンブリ130の側面130sの周りで円筒構造620を回転させ、流体ポート634を流体ポート134と調整可能に位置合わせさせるか、または少なくとも部分的に位置合わせさせるか、あるいは円筒構造620が流体ポート134を覆うように、流体ポート634を流体ポート134と位置ずれさせるために、移動するように構成され得る(例えば、分離構造116の長手方向軸であってもよい長手方向軸250の周りで分離構造116を回転させること240に基づいて)。したがって、分離構造116は、流体ポート634を流体ポート134と調節可能に位置合わせさせるかまたは位置ずれさせるように移動する分離構造116に基づいて、流体ポート134を通して、貯蔵部112を、気化器アセンブリ130に露出させるか、または気化器アセンブリ130から貯蔵部112を分離し得る。いくつかの例示的な実施形態では、構造620および615は、一緒に接合された別個の構造であってもよく、一部の例示的な実施形態では、構造620および615は、同一の構造の一部を形成してもよく、これは単一部品の材料であってもよい。
【0083】
図7Aは、いくつかの例示的な実施形態による蒸気発生装置アセンブリの断面図である。
図7Bは、いくつかの例示的な実施形態による
図7Aの分離構造の斜視図である。
【0084】
図7A~7Bでは、分離構造116は、
図7A~7Bの分離構造116が、第一の構造210の任意の例示的実施形態を含み得ることを示すため、第二の構造220の例示的実施形態が詳細に示され、第一の構造210が破線表示によって抽象的に示されるように図示される。
【0085】
一部の例示的な実施形態では、貯蔵部112は、気化器アセンブリ130を少なくとも部分的に取り囲むように構成される。例えば、
図7Aに示すように、貯蔵部112は、気化器アセンブリ130の周りに同軸に延在する環状部分610を含み得る。
図7Aにさらに示すように、流体ポート134は、気化器アセンブリ130の側面を通って、長手方向軸250に対して少なくとも部分的に半径方向に環状部分610まで延在し得る。
【0086】
図7A~7Bにさらに示すように、分離構造116は、円筒状突起構造640が気化器アセンブリ130と環状部分610の間にあるように、長手方向軸250に沿って気化器アセンブリ130の少なくとも一部分の周りに同軸に延在する円筒状突起構造640を含む第二の構造を含み得る。
図7A~7Bに示すように、円筒状突起構造640は、長手方向軸250の周りで240回転される分離構造116に基づいて、流体ポート134と調整可能に位置合わせされるか、または位置ずれされるように構成され得る。したがって、分離構造116は、第二の構造220が流体ポート134を覆うか、または流体ポート134を露出するように、円筒状突起構造640を長手方向軸250の周りで回転させて、流体ポート134と調整可能に位置合わせさせるか、または位置ずれさせるために(例えば、長手方向軸250の周りに分離構造116を回転させること240に基づいて)移動されるように構成されてもよい。したがって、分離構造116は、円筒状突起構造640を流体ポート134と調節可能に位置ずれさせるかまたは位置合わせさせるように移動する分離構造116に基づいて、流体ポート134を通して、貯蔵部112を、気化器アセンブリ130に露出させるか、または気化器アセンブリ130から貯蔵部112を分離し得る。
【0087】
図8は、いくつかの例示的な実施形態による蒸気発生装置アセンブリの断面図である。
図9は、いくつかの例示的な実施形態による蒸気発生装置アセンブリの断面図である。
図8~9では、分離構造116は、
図8~9の分離構造116が、分離構造116の任意の例示的な実施形態を含み得ることを示すために、破線表示によって抽象的に示される。
【0088】
一部の例示的な実施形態では、貯蔵部112および分離構造116を含む貯蔵部アセンブリ102は、気化器アセンブリ130に分離可能に結合されて、蒸気発生装置アセンブリ110を形成するように構成される。
図8~9に示すように、貯蔵部アセンブリ102は、貯蔵部112および分離構造116に加えて、気化器アセンブリ130のコネクタアセンブリ828と分離可能に連結して、貯蔵部112を気化器アセンブリ130に分離可能に結合して、従って貯蔵部112を気化器アセンブリ130にプレベイパー製剤を供給するように構成し、したがって、貯蔵部112からプレベイパー製剤を吸引するように気化器アセンブリ130を構成するように構成される気化器コネクタアセンブリ818を含み得る。示されるように、気化器コネクタアセンブリ818は、気化器コネクタアセンブリ818を通って、貯蔵部112から少なくとも貯蔵部112の外部へ、気化器コネクタアセンブリ818を通って延在する流体ポート814を含み得る。
【0089】
一部の例示的な実施形態では、コネクタアセンブリ818、828は、ねじ式コネクタを含む。当然のことながら、コネクタアセンブリ818、828は、滑り嵌め、戻り止め、クランプ、バヨネット、スライド式嵌合、スリーブ嵌合、アライメント嵌合、ねじ式コネクタ、磁気、留め金、または任意の他のタイプの接続、およびそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない、任意のタイプのコネクタであってもよい。
【0090】
図8~9に示すように、気化器アセンブリ130は、気化器アセンブリの一つ以上の要素(例えば、気化器アセンブリ130の分配境界面137を介したヒーター136)と気化器アセンブリ130の外部との間の流体連通を確立するように構成された流体ポート134を含み得る。気化器コネクタアセンブリ818は、気化器アセンブリ130の流体ポート134が気化器コネクタアセンブリの流体ポート814と位置合わせされるように、気化器アセンブリ130のコネクタアセンブリ828と分離可能に結合するように構成されてもよく、それによって、気化器コネクタアセンブリ818の流体ポート814を構成して、気化器コネクタアセンブリ818を介して貯蔵部112と結合された気化器アセンブリ130との間の流体連通を可能にする。
図8~9にさらに示すように、気化器コネクタアセンブリ818は、導管140に結合され、気化器アセンブリ130と気化器コネクタアセンブリ818の分離可能な結合に基づいて、出口ポート142と流体連通で結合するように構成される、空気出口ポート842を含み得る。したがって、
図8~9に示すように、分離構造116は、流体ポート114または位置合わせされた流体ポート814、134のいずれかを排他的に露出して、貯蔵部112を、露出された流体ポート114を介して少なくとも貯蔵部112の外部、単独または気化器コネクタアセンブリ818に分離可能に結合された気化器アセンブリ130との組み合わせで気化器コネクタアセンブリ818(例えば、露出された位置合わせされた流体ポート814、134を介して)、のいずれかに排他的に露出するか、または少なくとも貯蔵部112の外部または気化器コネクタアセンブリ818のいずれにも排他的に露出しないように移動されてもよい。
【0091】
図10Aおよび10Bは、いくつかの例示的な実施形態によるeベイピング装置100の側面図である。
図10Cは、いくつかの例示的な実施形態による、
図10A~10Bのeベイピング装置100の線XC-XC’に沿った断面図である。
図10Dおよび10Eは、いくつかの例示的な実施形態によるeベイピング装置100の側面図である。
図10Fは、いくつかの例示的な実施形態による、
図10D~10Eのeベイピング装置100の線XF-XF’に沿った断面図である。
図10Gは、いくつかの例示的な実施形態による
図10Cに示されるeベイピング装置の一部分の断面図である。
図10Hは、いくつかの例示的な実施形態による
図10Fに示されるeベイピング装置の一部分の断面図である。
【0092】
図10A~10Hに示すように、一部の例示的な実施形態では、eベイピング装置は、蒸気発生装置アセンブリ110、電源アセンブリ120、および出口アセンブリ910を含み得る。示されるように、蒸気発生装置アセンブリ110は、コネクタアセンブリ118を含んでもよく、電源アセンブリ120は、コネクタアセンブリ118に相補的なコネクタアセンブリ128を含んでもよく、ここで、蒸気発生装置アセンブリ110および電源アセンブリ120は、コネクタアセンブリ118、128の相互結合を介して互いに分離可能に結合されてもよい。さらに、蒸気発生装置アセンブリ110は、相補的コネクタアセンブリ818、828を介して互いに分離可能に結合される、貯蔵部アセンブリ102および気化器アセンブリ130を含み得る。
【0093】
貯蔵部アセンブリ102は、蒸気発生装置アセンブリ110の外側ハウジング111および分離構造116を少なくとも部分的に画定する外側ハウジング113を有する貯蔵部112を含む。
図10A~10Hに示すように、分離構造116は、第一の構造210、結合構造230、および円筒構造620を通って延在する流体ポート634を有する円筒構造620を含む第二の構造220を含む。示されるように、分離構造116は、一つ以上の流体ポート134を覆うと同時に、第一の構造210の一つ以上の流体ポート214を一つ以上の流体ポート114と位置合わせさせるか、一つ以上の流体ポート114を覆うと同時に、一つ以上の流体ポート634を一つ以上の流体ポート134と位置合わせさせるか、または流体ポート214、634をいずれの流体ポートとも位置合わせさせないように移動される分離構造116に基づいて、貯蔵部112を、流体ポート114を介して少なくとも貯蔵部112の外部、位置合わせされた流体ポート634および134を介して少なくとも気化器アセンブリ130のいずれかに排他的に露出させるか、または少なくとも貯蔵部112の外部または気化器アセンブリ130のいずれにも排他的に露出させないようにeベイピング装置100の長手方向軸の周りを回転され得る。さらに示されるように、分離構造116は、(例えば、インターフェースアセンブリ117の手動操作に基づいて)回転するように構成されたインターフェースアセンブリ117に結合され、分離構造116をeベイピング装置100の長手方向軸の周りで回転させる。
図10A~10Hにさらに示すように、一部の例示的な実施形態では、第一の構造210は、一つ以上の流体ポート114が、貯蔵部112の内部115と第一の構造210との間に配置されもよく、結合構造230が、貯蔵部112の内部115内に配置される第二の構造220と、貯蔵部112の外部に配置される第一の構造210を結合し得るように、貯蔵部112の内部115に対して外部に配置されてもよい。
【0094】
図10A~10Hにさらに示すように、気化器コネクタアセンブリ818は、貯蔵部112の内部空間115を通って延在し、気化器アセンブリ130のコネクタアセンブリ828と気化器コネクタアセンブリ818が結合された時に気化器アセンブリ130が挿入される空間を画定する、鞘899を含み得る。少なくとも
図10A~10Hに示すように、気化器コネクタアセンブリ818の流体ポート814は、長手方向軸250から半径方向に鞘899を通って延在し得る。気化器コネクタアセンブリ818は、気化器アセンブリ130の流体ポート134が気化器コネクタアセンブリ818の流体ポート814と位置合わせするように、気化器アセンブリ130のコネクタアセンブリ828と結合するように構成されてもよい。
【0095】
ここで
図10A~10Cおよび10Gを参照すると、前記第一の構造210の流体ポート214を貯蔵部112の流体ポート114と少なくとも部分的に位置合わせさせるように移動される分離構造116に基づいて(例えば、インターフェースアセンブリ117の手動操作に基づいて長手方向軸250の周りを回転させる)、プレベイパー製剤の再充填フロー902が、位置合わせされた流体ポート114、214を介して、少なくとも貯蔵部112の外部から貯蔵部112内に導入され得るように、貯蔵部112は、位置合わせされた流体ポート114、214を通して少なくとも貯蔵部112の外部に露出されてもよい。
図10~10Hに示すように、蒸気発生装置アセンブリ110は、複数の流体ポート114を含んでもよく、分離構造116は、分離構造116が、複数の流体ポート214を別個のそれぞれの流体ポート114と少なくとも部分的に位置合わせするように移動され得るように、流体ポート114に対応する複数の流体ポート214を含んでもよい。具体的には、
図10A~10Hに示すように、蒸気発生装置アセンブリ110は、二つの流体ポート114を含んでもよく、分離構造116は、二つの流体ポート214を含んでもよい。
【0096】
ここで
図10D~10Fおよび10Hを参照すると、第二の構造220の円筒構造620の流体ポート634を気化器コネクタアセンブリ818および気化器アセンブリ130それぞれの位置合わせされた流体ポート814、134と少なくとも部分的に位置合わせさせるように移動される分離構造116に基づいて(例えば、インターフェースアセンブリ117の手動操作に基づいて長手方向軸250の周りを回転させる)、貯蔵部112に保持されたプレベイパー製剤の供給フロー904が、位置合わせされた流体ポート634、814、134を介して貯蔵部112から気化器アセンブリ130内に導入され得るように、貯蔵部112が、位置合わせされた流体ポート634、814、134を通して気化器アセンブリ130に露出されてもよい。
図10~10Hに示すように、蒸気コネクタアセンブリ818は、複数の流体ポート814を含んでもよく、気化器アセンブリ130は、複数の流体ポート134を含んでもよく、分離構造116は、流体ポート134および814に対応する複数の流体ポート634を含んでもよく、その結果、分離構造116は、複数の流体ポート634を、別々の、位置合わせされた流体ポート814および134のそれぞれのセットと少なくとも部分的に位置合わせするように移動されてもよい。具体的には、
図10A~10Hに示すように、蒸気コネクタアセンブリ818は、二つの流体ポート814を含んでもよく、気化器アセンブリ130は、二つの流体ポート134を含んでもよく、分離構造116は、位置合わせされた流体ポート134および814の別個のセットに対応する二つの流体ポート634を含んでもよい。
【0097】
図10A~10Fにさらに示すように、出口アセンブリ910は、蒸気発生装置アセンブリ110と結合されて、導管914を出口ポート144と結合し、少なくとも貯蔵部112の外部から流体ポート114を分離することができる。
【0098】
数多くの例示的な実施形態が本明細書で開示されてきたが、他の変形物が可能でありうることが理解されるべきである。こうした変形は、本開示の範囲を逸脱するものと見なされず、また当業者にとって明らかであろうすべてのかかる修正は、以下の特許請求の範囲内に含まれることが意図される。