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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-24
(45)【発行日】2024-06-03
(54)【発明の名称】支払い処理
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/10 20120101AFI20240527BHJP
   G06Q 20/38 20120101ALI20240527BHJP
【FI】
G06Q20/10
G06Q20/38
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2021564475
(86)(22)【出願日】2021-01-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-13
(86)【国際出願番号】 US2021014011
(87)【国際公開番号】W WO2021146727
(87)【国際公開日】2021-07-22
【審査請求日】2022-09-05
(31)【優先権主張番号】62/962,172
(32)【優先日】2020-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/980,899
(32)【優先日】2020-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515080102
【氏名又は名称】エムエックス・テクノロジーズ・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】MX Technologies, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(72)【発明者】
【氏名】コードウェル,ジョン・ライアン
【審査官】佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-504661(JP,A)
【文献】特開2006-004264(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0320347(US,A1)
【文献】特開2016-173752(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数のプロセッサと、
コードを記憶する1つまたは複数のメモリと
を含む装置であって、前記コードは、前記1つまたは複数のプロセッサによって、
トランザクションのための支払い情報を、ワイヤレスに、ユーザのモバイルハードウェアコンピューティングデバイスと売買業者のためのハードウェア支払い端末との間で交換し、
サードパーティ機関における前記ユーザの口座のための電子インターフェースを用いて前記トランザクションのための資金の利用可能性の有効性を検証し、
前記ユーザの前記口座から前記売買業者の口座へ前記資金を直接、電子的に送金して、前記トランザクションを完了する
ように実行可能であり、
資金の利用可能性の有効性を検証することは、前記ユーザの前記口座および前記ユーザの1つまたは複数の追加口座からの前記ユーザの集約された金融トランザクションに基づいて、前記ユーザの前記口座を使用した前記トランザクションに対して前記ユーザが支払うことができる可能性を推定することを含む、
装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、交換された前記支払い情報は、前記トランザクションの量と、前記ユーザ、前記ユーザの前記口座、前記売買業者、および、支払いカードの標示を有さない前記売買業者の前記口座のうちの1つまたは複数のための識別子とを含む、装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置であって、前記口座のための前記電子インターフェースは、前記サードパーティ機関のためのアプリケーションプログラミングインターフェースおよびハイパーテキストマークアップ言語ウェブインターフェースのうちの1つまたは複数を含む、装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置であって、前記ユーザの前記口座から前記売買業者の前記口座への直接の前記送金は、電子決済(ETF)、自動手形交換機構電子支払い、即時グロス決済電子送金、電信送金、電子giro送金、および、前記サードパーティ機関内の内部振替のうちの1つまたは複数を含む、装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置であって、交換された前記支払い情報は、前記トランザクションで購入された複数のアイテムの識別子と、前記アイテムの費用とを含む前記トランザクションのアイテムレベルのデータを含む、装置。
【請求項6】
請求項1に記載の装置であって、前記支払い情報は、
前記モバイルハードウェアコンピューティングデバイスおよび前記ハードウェア支払い端末のうちの一方によって表示され前記モバイルハードウェアコンピューティングデバイスおよび前記ハードウェア支払い端末のうちの他方によってスキャンされる視覚的符号化表現と、
前記モバイルハードウェアコンピューティングデバイスと前記ハードウェア支払い端末との間の近距離無線通信プロトコルと、
前記ハードウェア支払い端末に提供された1回限定使用コードと、
前記モバイルハードウェアコンピューティングデバイスと前記ハードウェア支払い端末との間の少なくとも部分的にワイヤレスの通信ネットワークと
のうちの1つまたは複数によって交換される、装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置であって、前記コードは、前記モバイルハードウェアコンピューティングデバイスのセンサに基づいて決定された地理的ロケーションを、前記ハードウェア支払い端末の地理的ロケーションと比較して、前記トランザクションの真正性の有効性を検証するために、前記1つまたは複数のプロセッサによってさらに実行可能である、装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置であって、前記コードは、前記トランザクションの前に前記トランザクションための資金源として前記ユーザのためのカード不使用支払い方法を使用するプロンプトを前記ユーザに提示するために、前記1つまたは複数のプロセッサによってさらに実行可能である、装置。
【請求項9】
請求項8に記載の装置であって、前記プロンプトは、前記ユーザが支払いカードを用いた支払いを試行することに応答し、前記コードは、前記支払いカードが前記ユーザと関連付けられていることを判断するため、および、代わりとして前記資金源として前記ユーザのための前記カード不使用支払い方法を使用するプロンプトを前記モバイルハードウェアコンピューティングデバイス上で前記ユーザに提示するためにさらに実行可能である、装置。
【請求項10】
請求項9に記載の装置であって、前記プロンプトを提供するために、前記支払いカードを用いて試行された前記支払いが前記サードパーティ機関によって拒絶され、前記支払いカードを用いた後続の試行された支払いは前記サードパーティ機関によって受け入れられる、装置。
【請求項11】
請求項8に記載の装置であって、前記プロンプトは、前記ハードウェア支払い端末と通信している電子ディスプレイ画面上で前記売買業者に対するものであり、前記プロンプトは前記資金源として前記ユーザのための前記カード不使用支払い方法を使用することを前記ユーザに口頭で提案することである、装置。
【請求項12】
請求項8に記載の装置であって、前記プロンプトは、前記モバイルハードウェアコンピューティングデバイスが前記売買業者の所定距離内にあることをロケーションセンサが判断したことに応答する、装置。
【請求項13】
請求項8に記載の装置であって、前記プロンプトは、前記資金源として前記ユーザのための前記カード不使用支払い方法を使用することの前記ユーザのためのインセンティブについてのオファを含む、装置。
【請求項14】
請求項1に記載の装置であって、前記コードは、前記支払い情報の交換前に前記モバイルハードウェアコンピューティングデバイス上で前記ユーザを認証するように、前記1つまたは複数のプロセッサによってさらに実行可能である、装置。
【請求項15】
請求項1に記載の装置であって、前記1つまたは複数のプロセッサおよび前記1つまたは複数のメモリは、前記ハードウェア支払い端末、前記ハードウェア支払い端末のためのサーバコンピューティングデバイス、前記モバイルハードウェアコンピューティングデバイス、および、前記モバイルハードウェアコンピューティングデバイスのためのサーバコンピューティングデバイスのうちの1つまたは複数に配置される、装置。
【請求項16】
請求項1に記載の装置であって、前記口座を使用した前記トランザクションに対して前記ユーザが支払うことができる前記可能性を推定することは、ネットワーク接続がオフラインであることに応答し、前記ユーザのための集約された前記金融トランザクションは前記ユーザの前記モバイルハードウェアコンピューティングデバイス上にオフラインで記憶され、前記トランザクションは、前記ネットワーク接続がオンラインとなり、前記資金がオンラインである前記ネットワーク接続を使用して電子的に送金されるまでの期間、キューに入れられる、装置。
【請求項17】
支払いモジュールが、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイスと、売買業者のためのハードウェア支払いデバイスとの間でトランザクションのためのカード不使用支払い情報を交換するステップと、
前記支払いモジュールが、サードパーティ機関における前記ユーザの口座のための電子インターフェースを用いて前記トランザクションのための資金の利用可能性の有効性を検証するステップであって、前記電子インターフェースは、前記サードパーティ機関のためのアプリケーションプログラミングインターフェースおよびハイパーテキストマークアップ言語ウェブインターフェースのうちの1つまたは複数を含む、ステップと、
前記支払いモジュールが、前記ユーザの前記口座から前記売買業者の口座へ前記資金を直接、電子的に送金して、前記トランザクションを完了するステップと
を含む方法であって、
資金の利用可能性の有効性を検証する前記ステップは、前記ユーザの前記口座および前記ユーザの1つまたは複数の追加口座からの前記ユーザの集約された金融トランザクションに基づいて、前記ユーザの前記口座を使用した前記トランザクションに対して前記ユーザが支払うことができる可能性を推定するステップを含む、
方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、
前記支払いモジュールが、前記ハードウェア支払いデバイスにおいて前記ユーザから第1のカード使用支払い試行を受信するステップと、
前記支払いモジュールが、前記第1のカード使用支払い試行が前記ユーザと関連付けられていることを判断するステップと、
前記支払いモジュールが、前記ユーザが、前記ユーザの前記ハードウェアコンピューティングデバイス上で実行可能プログラムコードを含む支払いアプリケーションをアクティブ化したことを判断するステップと、
前記支払いモジュールが、前記第1のカード使用支払い試行を拒絶するステップと、
前記支払いモジュールが、前記第1のカード使用支払い試行の代わりに、前記トランザクションのための資金源として前記支払いアプリケーションにおいて前記ユーザの前記口座を使用するプロンプトを前記ユーザに提示するステップと、
前記支払いモジュールが、前記ユーザが前記支払いアプリケーションにおいて前記ユーザの前記口座を使用する前記プロンプトを拒絶したことに応答して、前記ハードウェア支払いデバイスにおいて前記ユーザからの第2のカード使用支払い試行を許可するステップと
をさらに含む方法。
【請求項19】
ユーザのハードウェアコンピューティングデバイスと、売買業者のためのハードウェア支払いデバイスとの間でトランザクションのための支払い情報を電子的に交換する手段と、
サードパーティ機関における前記ユーザの口座のための電子インターフェースを用いて前記トランザクションのための資金の利用可能性の有効性を検証する手段と、
前記ユーザの前記口座から前記売買業者の口座へ前記資金を直接、電子的に送金して、前記トランザクションを完了する手段と
を含む装置であって、
資金の利用可能性の有効性を検証することは、前記ユーザの前記口座および前記ユーザの1つまたは複数の追加口座からの前記ユーザの集約された金融トランザクションに基づいて、前記ユーザの前記口座を使用した前記トランザクションに対して前記ユーザが支払うことができる可能性を推定することを含む、
装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支払い処理に関し、より具体的には、集約ベースのモバイルデバイス支払い処理ネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、売買業者はカード使用支払いネットワークに限定されることが多い。従来、カード使用支払いは便利だったが、売買業者にとって詐欺および手数料が問題な場合がある。
【発明の概要】
【0003】
支払い処理のために、装置、システム、方法、およびコンピュータプログラム製品が開示される。装置は、一実施形態では、1つまたは複数のプロセッサと、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行可能なコードを記憶する1つまたは複数のメモリとを含み、前記コードは、ユーザのモバイルハードウェアコンピューティングデバイスと、売買業者のためのハードウェア支払い端末との間でワイヤレスにトランザクションのための支払い情報を交換すること、サードパーティ機関における前記ユーザの口座のための電子インターフェースを用いて前記トランザクションのための資金の利用可能性の有効性を検証すること、および/または前記ユーザの前記口座から前記売買業者の口座へ前記資金を直接、電子的に送金して、前記トランザクションを完了することを、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行可能である。
【0004】
方法は、一実施形態では、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイスと、売買業者のためのハードウェア支払いデバイスとの間でトランザクションのためのカード不使用支払い情報を交換するステップを有する。特定の実施形態では、方法は、サードパーティ機関におけるユーザの口座のための電子インターフェースを用いてトランザクションのための資金の利用可能性の有効性を検証するステップを有する。電子インターフェースは、一部の実施形態では、サードパーティ機関のためのアプリケーションプログラミングインターフェースおよび/またはハイパーテキストマークアップ言語ウェブインターフェースを備える。方法は、さらなる実施形態では、ユーザの前記口座から売買業者の口座へ前記資金を直接、電子的に送金して、トランザクションを完了するステップを有する。
【0005】
装置は、一実施形態では、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイスと、売買業者のためのハードウェア支払いデバイスとの間でトランザクションのための支払い情報を電子的に交換する手段を備える。さらなる実施形態では、装置は、サードパーティ機関におけるユーザの口座のための電子インターフェースを用いてトランザクションのための資金の利用可能性の有効性を検証する手段を備える。装置は、特定の実施形態では、ユーザの口座から売買業者の口座へ資金を直接、電子的に送金して、トランザクションを完了する手段を備える。
【0006】
本発明の利点がわかりやすいように、上記で簡単に説明した本発明のより具体的な説明を、添付図面に図示されている特定の実施形態を参照しながら示す。これらの図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示しており、したがって本発明の範囲を限定するものとみなされるべきではないという了解の下で、本発明について添付図面を使用しながらさらに具体的かつ詳細に記載し、説明する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】支払い処理のためのシステムの一実施形態を示す概略ブロック図である。
図2】支払いモジュールの一実施形態の概略ブロック図である。
図3】支払いモジュールのさらなる実施形態の概略ブロック図である。
図4】支払い処理のためのシステムの追加の実施形態を示す概略ブロック図である。
図5A】支払い処理のためのシステムの特定の実施形態を示す概略ブロック図である。
図5B】支払い処理のためのシステムの別の実施形態を示す概略ブロック図である。
図6】支払い処理の方法の一実施形態を示す概略フローチャート図である。
図7】支払い処理の方法のさらなる実施形態を示す概略フローチャート図である。
図8】支払い処理の方法の追加の実施形態を示す概略フローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書全体を通じて、「一実施形態」、「ある実施形態」または同様の表現を言う場合、その実施形態に関連して記載されている特定の特徴、構造または特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体を通じて「一実施形態において」、「ある実施形態において」という語句、および同様の表現はすべて同じ実施形態を指し得るが、必ずしもそうであるとは限らず、特に明記されていない限り、「1つまたは複数の実施形態であるがすべての実施形態ではない」ことを意味する。「含む」、「備える」、「有する」という用語およびこれらの用語の変形は、特に明記されていない限り、「含むがそれには限定されない」ことを意味する。項目の列挙は、特に明記されていない限り、それらの項目のいずれかまたは全部が相互に排他的および/または相互に包含的であることを含意しない。「a」、「an」および「the」という用語は、特に明記されていない限り、「1つまたは複数」も指す。
【0009】
また、実施形態の記載されている特徴、利点および特性は、任意の適切な方式で組み合わせてもよい。当業者は、実施形態が特定の実施形態の特定の特徴または利点のうちの1つまたは複数の特徴または利点がなくても実施可能であることがわかるであろう。他の例において、すべての実施形態には示されていない場合がある、特定の実施形態における追加の特徴および利点もわかるであろう。
【0010】
実施形態のこれらの特徴および利点は、以下の説明および添付の特許請求の範囲からよりよく明らかになり、または以下に記載されている実施形態を実施することにより知ることができる。当業者にはわかるように、本発明の態様は、システム、方法、および/またはコンピュータプログラム製品として具現化可能である。したがって、本発明の態様は、本明細書ではすべて「回路」、「モジュール」または「システム」と総称されている場合がある、完全にハードウェア実施形態、完全にソフトウェア実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、またはソフトウェア態様とハードウェア態様との組合せの実施形態をとることができる。また、本発明の態様は、プログラムコードが具現化された1つまたは複数のコンピュータ可読媒体に具現化されたコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。
【0011】
本明細書に記載の機能ユニットの多くは、その実装の独立性をより具体的に強調するためにモジュールと称されている。例えば、モジュールは、カスタムVLSI回路またはゲートアレイ、ロジックチップなどの既製の半導体、トランジスタ、またはその他の個別構成要素を含むハードウェア回路として実装することができる。モジュールは、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイスなどのプログラマブルハードウェアコンピューティングデバイスとして実装することもできる。
【0012】
モジュールは、様々な種類のプロセッサによる実行のためのソフトウェアとして実装することもできる。プログラムコードの識別されるモジュールは、例えば、オブジェクト、手続きまたは関数として編成されることができる、例えばコンピュータ命令の1つまたは複数の物理ブロックまたは論理ブロックを備え得る。上記にもかかわらず、識別されるモジュールの実行ファイルは、物理的にまとめて配置されている必要はなく、互いに論理的に結合されるとそのモジュールを構成し、そのモジュールの記載されている目的を達成する、異なるロケーションに記憶された別々の命令を備えていてもよい。
【0013】
実際、プログラムコードのモジュールは、単一の命令であってもよく、または多くの命令であってもよく、いくつかの異なるコードセグメントにわたり、異なるプログラムにわたり、いくつかのメモリデバイスにわたって分散されていてもよい。同様に、本明細書ではモジュール内で動作データが識別され、示されている場合があり、任意の適切な形態で具現化されてよく、任意の適切な種類のデータ構造内で編成されてもよい。動作データは、単一のデータセットとしてまとめられてよく、または異なるストレージデバイスにまたがることを含めて異なるロケーションにわたって分散されてよく、少なくとも部分的に、単にシステムまたはネットワーク上の電子信号として存在してもよい。モジュールまたはモジュールの一部がソフトウェアで実装される場合、プログラムコードは1つまたは複数のコンピュータ可読媒体に記憶され、および/または1つまたは複数のコンピュータ可読媒体で伝播させられてもよい。
【0014】
コンピュータプログラム製品は、プロセッサに本発明の態様を実施させるためのコンピュータ可読プログラム命令を有するコンピュータ可読記憶媒体(または複数の媒体)を含み得る。
【0015】
コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行デバイスによる使用のために命令を保持し、記憶することができる有形のデバイスとすることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、光学式ストレージデバイス、電磁ストレージデバイス、半導体ストレージデバイス、またはこれらの任意の適切な組合せとすることができるが、これらには限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例の非網羅的リストには、可搬型コンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、読取り専用メモリ(「ROM」)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(「EPROM」またはフラッシュメモリ)、スタティックランダムアクセスメモリ(「SRAM」)、可搬型コンパクトディスク読取り専用メモリ(「CD-ROM」)、デジタル多用途ディスク(「DVD」)、メモリスティック、フロッピィディスク、パンチカードまたは命令が記録された溝内の隆起構造などの機械的に符号化されたデバイス、およびこれらの任意の適切な組合せが含まれる。本明細書で使用するコンピュータ可読記憶媒体とは、電波またはその他の自由に伝播する電磁波、導波路またはその他の伝送媒体を伝播する電磁波(例えば光ファイバケーブルを通る光パルス)、または配線で送信される電気信号などの、一過性の信号そのものであると解釈されるべきではない。
【0016】
本明細書に記載のコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ可読記憶媒体からそれぞれのコンピューティング/処理デバイスに、または、例えば、インターネット、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワークおよび/またはワイヤレスネットワークなどのネットワークを介して外部コンピュータまたは外部ストレージデバイスにダウンロードすることができる。ネットワークは、銅伝送ケーブル、光伝送ファイバ、ワイヤレス伝送、ルータ、ファイアウォール、スイッチ、ゲートウェイコンピュータ、および/またはエッジサーバを備え得る。それぞれのコンピューティング/処理デバイスにおけるネットワークアダプタカードまたはネットワークインターフェースが、ネットワークからコンピュータ可読プログラム命令を受信し、それらのコンピュータ可読プログラム命令を、それぞれのコンピューティング/処理デバイス内のコンピュータ可読記憶媒体への記憶のために転送する。
【0017】
本発明の動作を実行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、アセンブラ命令、インストラクションセットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、または、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語、または同様のプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書かれたソースコードまたはオブジェクトコードとすることができる。コンピュータ可読プログラム命令は、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして全体がユーザのコンピュータ上でまたは一部がユーザのコンピュータ上で、または一部がユーザのコンピュータ上で一部が遠隔コンピュータ上で、または全体が遠隔コンピュータまたはサーバ上で実行されてもよい。後者の場合、遠隔コンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む、任意の種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続することができ、または接続は(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して)外部コンピュータに対して行ってもよい。実施形態によっては、本発明の態様を実行するために、例えばプログラマブルロジック回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはプログラマブルロジックアレイ(PLA)を含む電子回路が、コンピュータ可読プログラム命令の状態情報を使用して電子回路をパーソナライズすることにより、コンピュータ可読プログラム命令を実行することができる。
【0018】
本明細書では、本発明の態様について、本発明の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品を示すフローチャート図および/またはブロック図を参照しながら説明する。フローチャート図および/またはブロック図の各ブロックおよびフローチャート図および/またはブロック図のブロックの組合せは、コンピュータ可読プログラム命令によって実装可能であることはわかるであろう。
【0019】
これらのコンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータまたはその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサにより実行される命令が、フローチャートおよび/またはブロック図のブロックで規定されている機能/動作を実装する手段を形成するように、マシンを作り出すように汎用コンピュータ、専用コンピュータ、またはその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに供給することができる。これらのコンピュータ可読プログラム命令は、命令が記憶されたコンピュータ可読記憶媒体が、フローチャートおよび/またはブロック図のブロックで規定されている機能/動作の態様を実装する命令を含む製造品を備えるように、コンピュータ、プログラマブルデータ処理装置、および/またはその他の装置に対して特定の方式で機能するように指示することができるコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。
【0020】
コンピュータ可読プログラム命令は、コンピュータ、その他のプログラマブル装置またはその他のデバイス上で実行される命令がフローチャートおよび/またはブロック図のブロックで規定されている機能/動作を実装するように、コンピュータ、その他のプログラマブル装置、またはその他のデバイス上で一連の動作ステップが実行されてコンピュータ実装プロセスを実現するようにするために、コンピュータ、その他のプログラマブルデータ処理装置、またはその他のデバイスにロードされてもよい。
【0021】
図面中の概略フローチャート図および/または概略ブロック図は、本発明の様々な実施形態による装置、システム、方法およびコンピュータプログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能および動作を示す。その際、概略フローチャート図および/または概略ブロック図の各ブロックは、規定されている論理関数を実装するためのプログラムコードの1つまたは複数の実行可能命令を含む、コードのモジュール、セグメント、または部分を表すことがある。
【0022】
なお、一部の別の実装形態では、ブロックに記載されている機能は、図に記載されている順序とは異なる順序で行われてもよいことにも留意されたい。例えば、連続して示されている2つのブロックは、関与する機能に応じて、実際には実質的に並行して実行されてよく、またはそれらのブロックは場合によっては逆の順序で実行されてもよい。示されている図の1つまたは複数のブロックまたはその一部の機能、論理または作用の点で同等であるその他のステップおよび方法も考えられ得る。
【0023】
フローチャートおよび/またはブロック図では様々な種類の矢印および線種が採用されている場合があるが、それらは対応する実施形態の範囲を限定しないものと理解される。実際、一部の矢印またはその他の接続線は、図示されている実施形態の論理の流れを示すためにのみ使用されていることがある。例えば、矢印は、図示されている実施形態の列挙されているステップ間の明示されていない長さの待ち期間または監視期間を示している場合がある。なお、ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロックと、ブロック図および/またはフローチャート図のブロックの組合せとは、示されている機能または動作を実行する専用ハードウェアベースのシステムまたは専用ハードウェアとプログラムコードの組合せによって実装可能であることに留意されたい。
【0024】
図1に、支払い処理のためのシステム100の一実施形態を示す。一実施形態では、システム100は、1つまたは複数のハードウェアコンピューティングデバイス102、1つまたは複数の支払いモジュール104(例えば、バックエンド支払いモジュール104b、1つまたは複数のハードウェアコンピューティングデバイス102上に配置された複数の支払いモジュール104a、1つまたは複数の売買業者108および/または他のサードパーティエンティティ108のための1つまたは複数の売買業者用支払いモジュール104c)、1つまたは複数のデータネットワーク106またはその他の通信チャンネル、1つまたは複数のサードパーティエンティティ108(例えば1つまたは複数の売買業者108または他のサードパーティエンティティ108の1つまたは複数のサーバ108、1つまたは複数のクラウドまたはネットワークサービスプロバイダなど)、および/または1つまたは複数のバックエンドサーバ110を含む。特定の実施形態では、特定の数のハードウェアコンピューティングデバイス102、支払いモジュール104、データネットワーク106、サードパーティエンティティ108、および/またはバックエンドサーバ110が図1に図示されていても、当業者は本開示に照らして任意の数のハードウェアコンピューティングデバイス102、支払いモジュール104、データネットワーク106、サードパーティエンティティ108、および/またはバックエンドサーバ110が支払い処理のためのシステム100に含まれてもよいことがわかるであろう。
【0025】
一実施形態では、システム100は1つまたは複数のハードウェアコンピューティングデバイス102を含む。ハードウェアコンピューティングデバイス102(例えばモバイルハードウェアコンピューティングデバイス、情報処理デバイスなど)は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、モバイルデバイス、タブレットコンピュータ、スマートフォン、セットトップボックス、ゲーム機、スマートTV、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学ヘッドマウントディスプレイ(例えばバーチャルリアリティヘッドセット、スマートグラスなど)、HDMI(登録商標)またはその他の電子ディスプレイドングル、パーソナルデジタルアシスタント、および/または、プロセッサ(例えば中央処理装置(CPU)、プロセッサコア、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)またはその他のプログラマブルロジック、特定用途向け集積回路(ASIC)、コントローラ、マイクロコントローラおよび/または他の半導体集積回路デバイス)、揮発性メモリおよび/または不揮発性記憶媒体を備える、他のコンピューティングデバイスのうちの1つまたは複数を含み得る。特定の実施形態では、ハードウェアコンピューティングデバイス102は、後述のデータネットワーク106を介して1つまたは複数のサードパーティエンティティ108の1つまたは複数のサーバ108および/または1つまたは複数のバックエンドサーバ110と通信している。ハードウェアコンピューティングデバイス102は、さらなる実施形態では、様々なプログラム、プログラムコード、アプリケーション、命令、関数などを実行することができる。
【0026】
一実施形態では、支払いモジュール104は、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102と、サードパーティエンティティ108(例えば、売買業者、店、サービスプロバイダ、別のユーザ、ウェブサイト、および/または別のエンティティ)のためのハードウェア支払いデバイス112(例えば、ハードウェア支払い端末112、支払いサーバコンピューティングデバイス108など)との間での支払いを容易にするように構成される。例えば、一部の実施形態では、ユーザは、ユーザのモバイルハードウェアコンピューティングデバイス102と、売買業者108のためのハードウェア支払い端末112とを使用して、本人が直接(例えば売買業者108の物理的ロケーションにおいて)支払いを行ってもよい。さらなる実施形態では、ユーザは、データネットワーク106を介して売買業者108のための支払いサーバコンピューティングデバイス108と通信しているユーザのためのハードウェアコンピューティングデバイス102からオンラインで(例えば、売買業者108または他のサードパーティエンティティ108などのウェブサイトおよび/または実行可能アプリケーションを介して)支払いを行ってもよい。
【0027】
特定の実施形態では、カード使用トランザクション(例えば、チップおよび/または磁気ストリップから読み出された、カードの写真から抽出された、および/または手動で入力されたクレジットカードおよび/またはデビットカードの番号に基づく)を容易にする代わりに、またはそれに加えて、支払いモジュール104は、ユーザ(人、企業、および/または別のエンティティ)をベースとしたトランザクション(例えば、ユーザなどのハードウェアコンピューティングデバイス102で実行される支払いモジュール104aによって認証されたユーザの口座および/または身元に基づくなど)を容易にするように構成される。
【0028】
例えば、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードなどは支払いモジュール104(例えば、または小切手口座、普通預金口座などの別の金融講座)によって資金源として使用されてもよいが、一部の実施形態では、支払いモジュール104は、選択された資金源のための集約されたトランザクションデータに基づいて(例えば、集約されたトランザクションデータに基づいて資金および/またはクレジットの利用可能性を判断する、カード発行金融機関114などの基幹システムおよび/または他の電子インターフェースと直接通信するなど)、資金源のためのカード使用支払いネットワークとの対話を回避および/または延期して、トランザクションを完了してもよい。これによって、特定の実施形態では、支払いモジュール104は、トランザクション中の支払いカードを、ユーザのためのハードウェアコンピューティングデバイス102(例えばユーザの携帯電話デバイス102など)で認証されたユーザの身元と置き換え、カード使用支払いネットワークを使用する代わりに、またカードの発行金融機関、売買業者のための取得金融機関、交換手数料、支払いを受け取る前のフロート期間の延長などの関与を必要とする代わりに、資金を確認し、電子的に(例えば、電子決済(ETF)、自動手形交換機構(ACH)電子支払い、即時グロス決済(RTGS)送金、電信送金、giro送金などを使用して)資金を直接送金してもよい。
【0029】
支払いモジュール104は、(例えばサードパーティのカード使用支払いネットワークなどを用いて)クレジットカードおよび/または他のカード使用トランザクションをサポートしてもよいが、一部の実施形態では、そのトランザクションのためのサードパーティエンティティ108(例えば売買業者108または他のサードパーティエンティティ108)のためのトランザクション手数料を減らすため、トランザクションの時間を短縮するためなど、支払いモジュール104は、ユーザの金融口座から直接、電子決済(ETF)、ACH電子支払い(例えばACH直接債権回収、ACH銀行口座振替など)、即時グロス決済(RTGS)送金、電信送金、giro送金など、ユーザのための1つまたは複数の他の支払い種別をサポートしてもよい。例えば、一部の実施形態では、支払いモジュール104は、サードパーティの支払いネットワークなどを使用せずに(例えば、基幹銀行業務プロバイダはカード発行者であり、および/またはカード発行者にアクセスでき、金融口座、金融機関114などにアクセスできるため)、コスト削減またはコストを無くして、内部で提携金融機関によって保有される口座間でトランザクションを実行する場合がある基幹銀行業務プロバイダによって提供されてもよい。ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上でユーザの身元を認証し、ユーザの集約された金融口座にアクセスする(例えばサードパーティの金融機関114のアプリケーションプログラミングインターフェース(API)、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)ウェブインターフェースなどを介する)ことによって、一部の実施形態では、支払いモジュール104は、(例えばリアルタイムで、またはほぼリアルタイムで資金を確認することによって、またはリアルタイムで、またはほぼリアルタイムで資金を送金することによってなどして)トランザクション中のサードパーティエンティティ108への支払いの時間を短縮してもよい。
【0030】
一実施形態では、支払いモジュール104は、ユーザの集約されたトランザクションデータ、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102および/または売買業者108または他のサードパーティエンティティ108のハードウェア支払いデバイス112のロケーション、ユーザに対して集約されたアイテムレベルのトランザクションデータなどに少なくとも部分的に基づいて、提案されたトランザクションが不正である可能性を決定してもよい。例えば、支払いモジュール104は、トランザクションの1つまたは複数の要素を、ユーザに対して集約された1つまたは複数の以前のトランザクションと比較してもよく(例えば、1つまたは複数の以前のトランザクションからの違いを決定するなどのため)、モバイルハードウェアコンピューティングデバイス102のロケーションを、売買業者108のロケーションおよび/または売買業者108のハードウェア支払い端末112のロケーションと比較してもよい。
【0031】
提案されたトランザクションが不正である可能性が不正閾値を満たす可能性を決定したことに応答して、一部の実施形態では、支払いモジュール104は、そのトランザクションを拒否し、ユーザに異なる資金源を選択するように要求し、ユーザに不正トランザクションを通知し、ユーザからそのトランザクションに対する認可を要求し(例えば、テキストメッセージ、電話による通話、電子メール、ハードウェアコンピューティングデバイス102上におけるプッシュ通知などの個別の通信チャンネルを使用する)、および/または別の改善措置を行ってもよい。後続のトランザクションのための不正検出のために集約された金融トランザクションデータ、アイテムレベルのデータ、モバイルハードウェアコンピューティングデバイス102からのロケーションデータなどを使用することによって、特定の実施形態では、支払いモジュール104が、改善された不正トランザクション検出を実現してもよい。
【0032】
特定の実施形態では、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102および/またはサードパーティエンティティ108などの決定された地理的ロケーションに基づいて、近距離無線通信(NFC)、視覚的に符号化された表現(例えばクイックレスポンス(QR)コードマトリックスまたは他のバーコード、別の種類の画像またはアニメーションなど)、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、無線ICタグ(RFID)、赤外線(IR)信号プロトコル、無線周波数(RF)信号プロトコルを使用して、データネットワーク106を介して、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102の支払いモジュール104aは、売買業者108または他のサードパーティエンティティ108の支払いモジュール104cと(例えば、直接、および/または1つまたは複数のバックエンドサーバ110上の1つまたは複数のバックエンド支払いモジュール104bを介してのいずれかで)通信してもよい。このようにして、一部の実施形態では、支払いモジュール104は、支払いカードおよび/または支払いカードネットワークを使用する代わりにユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102を使用し、カードではなくユーザを認証し、不正を減らし、交換手数料を削減または無くし、支払い時間を短縮するなどしてユーザと売買業者108または他のサードパーティエンティティ108との間のトランザクションを完了してもよい。
【0033】
特定の実施形態では、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102の支払いモジュール104aが、トランザクションに関わるサードパーティエンティティ108の支払いモジュール104cと直接に通信しなくてもよいが、両者はバックエンド支払いモジュール104bと通信してもよく、(例えばデータネットワーク106などを使用して)個別のバックエンド支払いモジュール104bが互いに通信してもよい。バックエンド支払いモジュール104bは、(例えば不正検出のため、またはトランザクションをトリガするため、またはユーザにプロンプトを提示するため、および/またはユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上でユーザにオファを提示するため、またはトランザクションを完了するためなど)ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102と売買業者108または他のサードパーティエンティティ108の決定された地理的ロケーションを比較してもよい。
【0034】
一部の実施形態では、以下で詳述するように、支払いモジュール104は、(例えば、ハードウェアコンピューティングデバイス102のロケーションデータに基づいて、ユーザが売買業者108または他のサードパーティエンティティ108の少なくとも所定の距離内に接近したことを示すハードウェアコンピューティングデバイス102のロケーションデータに応答して、ユーザが地理上のフェンスを破壊したことに応答してなど)ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上でユーザに対するオファおよび/または他のプロンプトをユーザに提示してもよい。例えば、支払いモジュール104は、売買業者108または他のサードパーティエンティティ108に対する支払いのために特定の支払い源(例えば、支払いモジュール104、金融口座、モバイル支払いアプリケーション、モバイルハードウェアコンピューティングデバイス102、クレジットカードまたはデビットカードなど)を使用するプロンプトをユーザに提示してもよく、ユーザが特定の支払い源を使用することを奨励するオファをユーザに対して提示してもよく、またはそれに類することを行ってもよい。
【0035】
一部の実施形態では、ユーザが異なる支払い源(例えば、カード使用支払い源、支払いモジュール104aのモバイルアプリケーション以外の支払い源など)を使用して端末デバイス112において支払いを試みることに応答して、支払いモジュール104cがその異なる支払い源を使用した支払いを開始するように構成されてもよく、(例えばバックエンドサーバ110、金融機関114などの)バックエンド支払いモジュール104bが最初にその支払いを拒絶し、別の支払いモジュール104a、104cに、ユーザおよび/または(例えば、売買業者108のハードウェア支払いデバイス112などを介して)そのユーザに対するレジ係が特定の支払い源(例えば、支払いモジュール104、金融口座、モバイル支払いアプリケーション、モバイルハードウェアコンピューティングデバイス102、クレジットカードまたはデビットカード、または金融機関114における他の金融口座)を使用するように促すようにトリガしてもよい。一部の実施形態では、支払いモジュール104cは、支払いロケーション(例えばハードウェア支払いデバイス112上など)における支払いを先制して拒絶してもよい。さらなる実施形態では、バックエンドサーバ110および/または金融機関114などのバックエンド支払いモジュール104bが支払いを拒絶してもよい。支払いモジュール104が、特定の実施形態では、その異なる支払い源と関連付けられたサードパーティの支払いネットワークを使用して(例えば、サードパーティの支払いネットワークのプロトコルなどを使用して)支払いを拒絶してもよい。
【0036】
一実施形態では、支払いモジュール104aは、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上でユーザにプロンプトを提示してもよい(例えば、プッシュ通知、テキストメッセージ、電子メールなど)。さらなる実施形態では、支払いモジュール104cは、ハードウェア支払いデバイス112上でレジ係にプロンプトを提示してもよく、ハードウェア支払いデバイス112上でユーザに対してプロンプトを提示してもよく、またはそれに類することを行ってもよい。例えば、一実施形態では、異なる支払い源(例えばカード使用支払い源)での支払いが試みられることに応答して、支払いモジュール104は、その異なる支払い源と関連付けられたユーザが(例えばユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上の)支払いモジュール104と関連付けられたモバイルアプリケーションおよび/または口座をアクティブにしたかを決定し、ユーザがモバイルアプリケーションをアクティブにしたという決定に応答してハードウェアコンピューティングデバイス102上でモバイルアプリケーション、プッシュ通知などを介してユーザにプロンプトを提示してもよく、および/または支払いモジュール104が、(例えば、ユーザがモバイルアプリケーションをアクティブにしなかったという決定などに応答して)口頭でユーザにプロンプトを提示するように売買業者108と関連付けられたレジ係などにプロンプトを提示してもよい。
【0037】
例えば、特定の支払い源(例えば、支払いモジュール104とリンクされたユーザの小切手または普通預金口座、支払いモジュール104によってユーザのために保有された口座残高、暗号通貨および/またはブロックチェーン支払い源などのデジタル通貨ソースなど)を使用することによって、サードパーティの支払いネットワーク、カード使用支払いネットワークなどに対する処理手数料および/または交換手数料が回避される場合がある。ユーザが特定の支払い源を使用することを拒んだことに応答して、一部の実施形態では、支払いモジュール104cは異なる支払い源での支払い(例えばカード使用支払い)を再実行してもよく、バックエンド支払いモジュール104bはその異なる支払い源を使用した、支払いの再実行を認可して処理してもよい。異なる支払い源による支払いを最初に拒絶することによって、一部の実施形態では、支払いモジュール104は、(例えば既存の拒絶機構を使用して)既存のハードウェア支払い端末112などと互換性のある手法で、サードパーティの支払いネットワークからの手数料を発生させずにユーザに対してプロンプト提示をトリガしてもよいし、またはそれに類することを行ってもよい。ユーザが代わりとして提示された支払い源(例えば支払いモジュール104、関連金融機関114などに関連付けられた内部支払い源)を使用することを決定した場合、特定の実施形態では、トランザクションの間接手数料(例えば、処理手数料、交換手数料など)が異なる支払い源を使用したトランザクションよりも低くなる場合がある。
【0038】
一実施形態では、以下で詳述するように、支払いモジュール104aは、ユーザのためのハードウェアコンピューティングデバイス102上で実行される個人金融管理(PFM)モバイルアプリケーションの一部であるか、それに組み込まれているか、および/またはそれと通信していてよく、ユーザの電子資格証明を使用してユーザの金融口座(例えば、複数のサードパーティ金融機関114、114などの口座)のうちの1つまたは複数の金融口座に既にアクセス可能であってよく、そのような金融口座にアクセスするためのユーザからの許可を有していてもよい。支払いモジュール104は、ユーザのトランザクションデータを集約するため、または資金および/またはクレジットの利用可能性を確認するため、またはトランザクションのための支払いを送金するためなどに、ユーザの電子資格証明を使用することができる。支払いモジュール104は、一部の実施形態では、(例えばその後の金融トランザクションのための正確な不正検出を容易にする、または1つまたは複数の予算/金融管理ツールをユーザに提供するなどのために)1つまたは複数のサードパーティ金融口座および/または金融機関114からユーザの集約された金融トランザクションデータを清浄化、カテゴリ分け、分類、および/またはその他の処理を行うことができる。
【0039】
一部の実施形態では、ユーザおよび/またはユーザの支払い源のうちの1つまたは複数がユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上の支払いモジュール104によって既に認証されているため、支払いモジュール104は、迅速および/または簡潔な事前注文および/または事前支払いを提示してもよい(例えば、支払いおよび/または資金/クレジットの利用可能性は事前注文および/または事前支払いの際に確認および/または認証されてもよく、それによってユーザは、カードを提示する、さらなる認証を実行するなどをせずに注文を単純に購入することができる)。
【0040】
一実施形態では、サードパーティエンティティのための支払いモジュール104cが、完了したトランザクションなどに応答して、トランザクションのアイテムレベルのデータ(例えばトランザクションにおいて購入された複数のアイテムの識別子、アイテムの費用など)をユーザのための支払いモジュール104a、またはバックエンド支払いモジュール104bなどに提供してもよい。他の実施形態では、支払いモジュール104cは、トランザクションの完了の前にアイテムレベルのデータを提供してよく、支払いモジュール104がトランザクションのための不正検出のためにそのアイテムレベルのデータを使用することができる。アイテムレベルのデータについては以下で詳述する。例えば、一部の実施形態では、支払いモジュール104cがアイテムレベルのデータを電子領収書としてユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上などでユーザに提供してもよい。
【0041】
一実施形態では、支払いモジュール104は、1つまたは複数のサードパーティエンティティ108、金融機関114などのために、ユーザの電子資格証明(例えばユーザ名およびパスワード、指紋スキャン、網膜スキャン、デジタル証明書、個人識別番号(PIN)、チャレンジ応答、セキュリティトークン、ハードウェアトークン、ソフトウェアトークン、DNAシーケンス、署名、顔認識、音声パターン認識、生体電気信号、二要素認証資格証明、など)を決定および/または受け取るように構成される。支払いモジュール104は、特定の実施形態では、ユーザに関連付けられ、および/またはユーザによって所有されているが、金融機関114などのサードパーティエンティティ108のサーバ108によって記憶されている(例えばユーザによって所有、維持および/または制御されていないハードウェアによって記憶されている)、ユーザの金融トランザクション記録またはその他の金融データ、ユーザの写真、ユーザのソーシャルメディア書き込み、ユーザの医療記録、および/またはその他のデータなどの、ユーザに関連付けられたデータをサーバ108からダウンロードするために、ユーザの電子資格証明を使用してサードパーティエンティティ108および/または金融機関114のサーバ108にアクセスする。支払いモジュール104は、様々な実施形態において、ダウンロードされたデータをユーザにローカルで提供(例えばデータをハードウェアコンピューティングデバイス102の電子ディスプレイ上に表示)してよく、ダウンロードされたデータをユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102からサードパーティエンティティ108と系列関係になくてもよい遠隔サーバ110(例えばバックエンド支払いモジュール104b)または他の遠隔デバイス(例えばユーザの別のハードウェアコンピューティングデバイス102、異なるユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102など)に提供すること、および/またはそのようなサーバまたは遠隔デバイスのためにパッケージ化することを行ってよく、ダウンロードされたデータに基づいて、ユーザに(例えばハードウェアコンピューティングデバイス102上で)1つまたは複数のプロンプト、アラート、メッセージ、広告、または他の通信を提供することなどを行ってもよい。
【0042】
特定の実施形態では、システム100は、複数の異なるユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上に配置/位置づけられた(例えば1つまたは複数のハードウェアコンピューティングデバイス102のハードウェア、および/またはそのようなハードウェアコンピューティングデバイス102上で稼働する実行可能コードを備えた)複数の支払いモジュール104を含む。複数の支払いモジュール104は、ユーザが、他のユーザ、売買業者108、および/または他のサードパーティエンティティ108に対して支払いを行うことを可能とする分散および/または非集中システム100として動作してもよい。
【0043】
一実施形態では、ハードウェアコンピューティングデバイス102はインターネットブラウザを含むこと、および/または実行することができ、ユーザがそのインターネットブラウザを使用して(例えばインターネットブラウザにサードパーティエンティティ108のウェブページをロードすることによって)売買業者108、金融機関114、および/または別のサードパーティエンティティ108のサーバ108にアクセスしてもよい。特定の実施形態では、サードパーティエンティティ108が、ユーザ自身がインターネットブラウザを使用してサーバ108にアクセスするのをブロックもせずに、支払いモジュール104がサードパーティエンティティ108のサーバ108にアクセスするのをブロックしなくてもよいように、支払いモジュール104の少なくとも一部がユーザの個人的ハードウェアコンピューティングデバイス102のインターネットブラウザのプラグインおよび/または拡張を備えてもよい。
【0044】
例えば、支払いモジュール104は、ユーザがインターネットブラウザを介してサードパーティエンティティ108のサーバ108にアクセスする場合に使用するのと同じクッキー、IPアドレス、保存済み資格証明などを使用してもよい。特定の実施形態では、支払いモジュール104は、(例えば異なるハードウェアコンピューティングデバイス102上の)複数の異なる種類のインターネットブラウザとの統合をサポートしてもよい。このようにして、特定の実施形態では、支払いモジュール104は、ユーザのために、(例えばHTMLウェブインターフェースなどを使用して)トランザクションのための資金/クレジットの利用可能性の有効性を検証し、トランザクションのためのアイテムレベルのデータをダウンロードし、金融トランザクションデータまたは他の金融データをダウンロードするために、売買業者108および/または金融機関114などのサードパーティエンティティ108のサーバ108にアクセスしてもよい。
【0045】
特定の実施形態では、サードパーティエンティティ108が支払いモジュール104によるサーバ108へのアクセスをユーザによるサーバ108へのアクセスから区別する可能性を低くするために、支払いモジュール104がサードパーティエンティティ108のサーバ108(例えば売買業者108および/または金融機関114)にアクセスする際のユーザの挙動パターンを模倣またはコピーすることができる。例えば、サードパーティエンティティ108によって検出および/またはブロックされる確率を低くするために、支払いモジュール104がユーザのデータをダウンロードおよび/または集約しているのを隠すため、支払いモジュール104は支払いモジュール104が1つまたは複数のロケーションのそれぞれからデータをダウンロードする意図がない場合であってもサードパーティエンティティ108のサーバ108の1つまたは複数のロケーション(例えばHTMLウェブインターフェースを使用したウェブページ)を訪れてよく、異なるロケーションへのアクセス間で特定の遅延時間だけ待ってもよく、特定のスクロールパターンなどを使用してもよい。他の実施形態では、支払いモジュール104は、(例えばHTMLウェブインターフェースを使用する代わりに、またはそれに加えて)売買業者108および/または金融機関114などのサードパーティエンティティ108のためのAPIまたは他の電子インターフェースを使用して、ユーザのために、トランザクションのための資金/クレジットの利用可能性の有効性を検証してもよく、トランザクションのためのアイテムレベルのデータをダウンロードしてもよく、金融トランザクションデータまたは他の金融データをダウンロードしてもよく、またはそれに類することを行ってもよい。
【0046】
一実施形態では、支払いモジュール104の少なくとも一部が、個人金融管理アプリケーション(例えば、複数の金融機関からのユーザの金融トランザクションの表示、ユーザの金融予算および/または金融目標の決定および/または表示、ユーザの口座残高の決定および/または表示、ユーザの純資産の決定および/または表示などのためのコンピュータ実行可能コード)など、ハードウェアコンピューティングデバイス102上で実行される別のアプリケーションに組み込まれるかまたは他の方法でその一部とされてもよい。支払い情報、アイテムレベルのデータまたは他の電子支払い領収書を交換し、資金の利用可能性の有効性を検証し、資金を電子的に送金し、またはそれに類することを行うために、支払いモジュール104a、1104cは、互いに、および/またはバックエンド支払いモジュール104bに対してメッセージを渡してもよい。
【0047】
様々な実施形態では、支払いモジュール104は、ハードウェア、ソフトウェア(例えば、非一過性のコンピュータ可読格納媒体上に格納されたコンピュータ実行可能プログラムコード)またはハードウェアとソフトウェアの何らかの組合せとして具現化することができる。一実施形態では、支払いモジュール104は、ハードウェアコンピューティングデバイス102、ハードウェア支払いデバイス112、108、バックエンドサーバ110などのプロセッサ(例えば、1つまたは複数のプロセッサ)での実行のために非一過性のコンピュータ可読記憶媒体(例えば、1つまたは複数のメモリ)に記憶された実行可能プログラムコードを備え得る。例えば支払いモジュール104は、ハードウェアコンピューティングデバイス102、ハードウェア支払いデバイス112、108、バックエンドサーバ110、これらのうちの1つまたは複数の組合せなどのうちの1つまたは複数において実行される実行可能プログラムコードとして具現化されてもよい。このような一実施形態では、後述するように、支払いモジュール104の動作を行う様々なモジュールが、ハードウェアコンピューティングデバイス102、ハードウェア支払いデバイス112、108、バックエンドサーバ110、この2つの組合せなどに配置されてもよい。
【0048】
様々な実施形態では、支払いモジュール104は、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102(例えば、ドングル、電話102またはタブレット102とワイヤレスに、および/またはUSBまたはプロプライエタリ通信ポートなどのデータポートを介して通信しているケース内の1つまたは複数の半導体集積回路デバイスを含む電話102またはタブレット102の保護ケース、または他の周辺デバイス)上、売買業者108のための販売場所(例えば、ハードウェア支払い端末112として、またはハードウェア支払い端末112上に設置されて、など)において、バックエンドサーバ110上、またはデータネットワーク106上などの他の場所に設置または配備されることができるハードウェア機器として具現化されてもよい。特定の実施形態では、支払いモジュール104は、有線接続(例えばUSB接続)またはワイヤレス接続(例えばBluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、近距離通信(NFC)などによって)ラップトップコンピュータ、サーバ、タブレットコンピュータ、スマートフォンなどの他のハードウェアコンピューティングデバイス102、108、110、112に接続するか、または電子ディスプレイデバイス(例えばHDMIポート、DisplayPortポート、Mini DisplayPortポート、VGAポート、DVIポートなどを使用してテレビまたはモニタ)に接続するか、またはデータネットワーク106上で実質的に独立して動作するなどの、セキュリティ保護されたハードウェアドングルまたはその他のハードウェア機器デバイスなどのハードウェアコンピューティングデバイスを備え得る。支払いモジュール104のハードウェア機器は、電力インターフェース、有線および/またはワイヤレスネットワークインターフェース、ディスプレイデバイスに出力するグラフィカルインターフェース(例えば1つまたは複数のディスプレイポートを備えたグラフィクスカードおよび/またはGPU)、および/または、支払いモジュール104に関して本明細書に記載されている機能を実行するように構成された後述するような半導体集積回路デバイスを備え得る。
【0049】
支払いモジュール104は、このような実施形態では、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)またはその他のプログラマブルロジック、FPGAまたはその他のプログラマブルロジックのためのファームウェア、マイクロコントローラ上での実行のためのマイクロコード、特殊用途向け集積回路(ASIC)、プロセッサ、プロセッサコアなど、半導体集積回路デバイス(例えば1つまたは複数のチップ、ダイ、またはその他の個別ロジックハードウェア)などを備え得る。一実施形態では、支払いモジュール104は、1つまたは複数の電線または接続部を備えたプリント回路基板(例えば揮発性メモリ、不揮発性記憶媒体、ネットワークインターフェース、周辺デバイス、グラフィカル/ディスプレイインターフェースなど)上に実装されてもよい。ハードウェア機器は、データを送受信するように構成された(例えば、プリント回路基板などの1つまたは複数の電線と通信している)1つまたは複数のピン、パッドまたはその他の電気接続部と、支払いモジュール104の様々な機能を実行するように構成された1つまたは複数のハードウェア回路および/またはその他の電気回路を含んでもよい。
【0050】
支払いモジュール104の半導体集積回路デバイスまたはその他のハードウェア機器は、特定の実施形態では、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、キャッシュなどを含み得るがこれらには限定されない1つまたは複数の揮発性メモリ媒体を備え、および/またはそのような1つまたは複数の揮発性メモリ媒体に通信可能に結合される。一実施形態では、支払いモジュール104の半導体集積回路デバイスまたはその他のハードウェア機器は、NANDフラッシュメモリ、NORフラッシュメモリ、ナノランダムアクセスメモリ(ナノRAMまたはNRAM)、ナノ結晶配線ベースのメモリ、シリコン酸化物ベースのサブ10ナノメートルプロセスメモリ、グラフェンメモリ、シリコン-酸化膜-窒化膜-酸化膜-シリコン(SONOS)、抵抗変化型RAM(RRAM)、プログラマブルメタライゼーションセル(PMC)、導電性ブリッジRAM(CBRAM)、磁気抵抗RAM(MRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、相変化RAM(PRAMまたはPCM)、磁気記憶媒体(例えば、ハードディスク、テープ)、光記憶媒体、などを含み得るがこれらには限定されない1つまたは複数の不揮発性メモリ媒体を備え、および/またはそのようなメモリ媒体に通信可能に結合される。
【0051】
データネットワーク106は、一実施形態では、デジタル通信を送信するデジタル通信ネットワークを含む。データネットワーク106は、ワイヤレスセルラネットワークなどのワイヤレスネットワーク、Wi-Fiネットワーク、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、近距離無線通信(NFC)ネットワーク、アドホックネットワークなどのローカルワイヤレスネットワーク、および/またはそれに類するものを含んでよい。データネットワーク106は、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ストレージエリアネットワーク(SAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、光ファイバネットワーク、インターネット、またはその他のデジタル通信ネットワークを含み得る。データネットワーク106は、2つ以上のネットワークを含み得る。データネットワーク106は、1つまたは複数のサーバ、ルータ、スイッチ、および/またはその他のネットワーキング設備を含み得る。また、データネットワーク106は、ハードディスクドライブ、光ドライブ、不揮発性メモリ、RAMなどの1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体も含み得る。
【0052】
ワイヤレスデータネットワーク106は、携帯電話ネットワークを含み得る。ワイヤレスデータネットワーク106は、電気電子技術者協会(「IEEE」)802.11標準規格のいずれかに準拠したWi-Fiネットワークも用いてもよい。ワイヤレスデータネットワーク106は、Bluetooth(登録商標)接続を備えてもよい。加えて、ワイヤレスデータネットワーク106は、国際標準化機構(「ISO」)、国際電気標準会議(「IEC」)、米国材料試験協会(登録商標)(ASTM(登録商標))、DASH7(商標)アライアンス、EPCGlobal(商標)などによって制定されたRFID標準を含む無線ICタグ(「RFID」)通信を用いてもよい。ワイヤレスデータネットワーク106は、赤外線データ協会(登録商標)(「IrDA」(登録商標))によって定義されたような赤外線通信インターフェース物理層プロトコル(「IrPHY」)に少なくとも準拠した接続を含む赤外線接続でもよい。
【0053】
1つまたは複数の売買業者108、金融機関114、および/または他のサードパーティエンティティ108は、一実施形態では、1つまたは複数のウェブサイトをホストする1つまたは複数のウェブサーバ、企業イントラネットシステム、アプリケーションサーバ、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)サーバ、認証サーバなどの1つまたは複数のネットワークアクセス可能なコンピューティングシステムを含んでよい。1つまたは複数のサードパーティエンティティ108、114は、様々な機関または組織と関係するシステムを含み得る。例えば、サードパーティエンティティ108は、支払いを実行または受領する、および/またはユーザに関連付けられたデータを記憶する、売買業者108、金融機関114、大学、政府機関、公益事業会社、電子メールプロバイダ、ソーシャルメディアサイト、写真共有サイト、ビデオ共有サイト、データストレージサイト、メディカルプロバイダ、および/またはその他のエンティティへの電子アクセスを提供するシステムを含み得る。サードパーティエンティティ108、114は、ユーザが、支払いの実行、金融口座の開設、ユーザに関連付けられたデータのアップロード、閲覧、作成、および/または変更を行うなどのためにユーザ口座を作成することを可能にしてもよい。したがって、サードパーティエンティティ108は、ユーザが、支払いの実行、ユーザのデータへのアクセスなどを行うために、ユーザ名/パスワードの組合せなどの資格証明を提供してもよいウェブサイト、アプリケーション、または類似したフロントエンドのログイン要素もしくはログインページなどの許可システムを含んでよい。
【0054】
一実施形態では、1つまたは複数のバックエンドサーバ110および/または1つまたは複数のバックエンド支払いモジュール104bが、ネットワーク化された支払いモジュール104a、104cの中央管理を提供する。例えば、1つまたは複数のバックエンド支払いモジュール104b、および/またはバックエンドサーバ110は、金融機関114におけるユーザの口座のための資金/クレジットの利用可能性の有効性を管理してもよく、ユーザと売買業者108の口座間での資金の電子送金を管理してもよく、ダウンロードされたユーザデータ(例えばトランザクションのためのアイテムレベルのデータおよび/または他の電子領収書)を格納および/またはアクセス可能としてもよく、またはそれに類することを行ってもよい。バックエンドサーバ110が、ハードウェアコンピューティングデバイス102および/または1つまたは複数のサードパーティエンティティ108から遠隔に配置された、1つまたは複数のサーバを含んでよい。バックエンドサーバ110が、図2および図3の支払いモジュール104に関して後述するモジュールまたはサブモジュールの少なくとも一部を含んでよく、支払いモジュール104のハードウェアを備えてよく、1つまたは複数の非一過性のコンピュータ可読記憶媒体に支払いモジュール104の実行可能プログラムコードを記憶してよく、および/または、支払いを容易にするための本明細書に記載の支払いモジュール104の様々な動作のうちの1つまたは複数の動作をその他の方法で実行してもよい。
【0055】
図2に、支払いモジュール104の一実施形態を示す。図示されている実施形態では、支払いモジュール104は、交換モジュール202と、有効性検証モジュール204と、送金モジュール206とを含む。支払いモジュール104は、特定の実施形態では、図1に関して上述した支払いモジュール104と非常に類似していてもよい。
【0056】
一実施形態では、交換モジュール202は、ユーザのためのハードウェアコンピューティングデバイス102(例えばモバイルハードウェアコンピューティングデバイス102、デスクトップハードウェアコンピューティングデバイス102など)と売買業者108のためのハードウェア支払いデバイス112(例えばハードウェア支払い端末112、ハードウェア支払いサーバコンピューティングデバイス112など)との間で支払い情報を交換するように構成される。交換モジュール202は、データネットワーク106などを介してワイヤレスに支払い情報を交換してもよい。
【0057】
一実施形態では、交換モジュール202は、ハードウェアコンピューティングデバイス102またはハードウェア支払いデバイス112の一方に表示されて他方によってスキャンされたクイックレスポンス(QR)コードマトリックスまたは他のバーコード、画像、アニメーションなどにおいて符号化されたデータの視覚的符号化表現を使用して支払い情報を交換してもよい。例えば、一部の実施形態では、ユーザのモバイルハードウェアコンピューティングデバイス102上で実行される交換モジュール202は、モバイルハードウェアコンピューティングデバイス102からハードウェア支払い端末112上で実行される交換モジュール202へ支払い情報を供給するためにハードウェア支払い端末112のカメラまたは他の光学センサに対してユーザが提示してもよい、QRコード(登録商標)または他の視覚的符号化表現をモバイルハードウェアコンピューティングデバイス102の画面上に表示してもよい。さらなる実施形態では、ハードウェア支払いデバイス112上で実行される交換モジュール202は、ハードウェア支払いデバイス112の電子ディスプレイ画面上、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102の電子ディスプレイ画面上にQRコードまたは別の視覚的符号化表現を表示してもよく(例えば、ユーザの1つのハードウェアコンピューティングデバイス102上にQRコードまたは他の視覚的符号化表現を表示することによって、ユーザが、ユーザの異なるハードウェアコンピューティングデバイス102などを使用してそのQRコードまたは他の視覚的符号化表現をスキャンできるようになる)、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上で実行される交換モジュール202は、ハードウェア支払いデバイス112からの支払い情報を復号または他の方法で決定するために、表示されたQRコードまたは他の視覚的符号化表現をスキャンしてもよい。様々な実施形態では、支払い情報は、QRコードまたは他の視覚的符号化表現内に符号化されたURLまたは他のアドレスまたはポインタなどによってリンクされるQRコードまたは他の視覚的符号化表現内に直接符号化されてもよい。
【0058】
一実施形態では、交換モジュール202は、ユーザのためのハードウェアコンピューティングデバイス102と売買業者108のためのハードウェア支払いデバイス112(例えばハードウェア支払い端末112など)との間で支払い情報を交換するために、それらの間で近距離無線通信(NFC)プロトコルを使用してもよい。例えば、ユーザは、モバイルハードウェアコンピューティングデバイス102とハードウェア支払い端末112との間で支払い情報を交換するために、ハードウェア支払い端末112の事前に設定された範囲内または近接させてモバイルハードウェアコンピューティングデバイス102を配置してもよい(例えば、NFCピアツーピア通信などのように、NFC読取装置に対して提示されたNFCカードをエミュレートする)。
【0059】
一実施形態では、交換モジュール202は、1回限定使用コード(例えば数字コード、英数字コードなど)を使用して支払い情報を交換してもよい。一部の実施形態では、1回限定使用コードは、ハードウェア支払いデバイス112上で実行されている交換モジュール202によって提供されてもよく(例えば、電子ディスプレイ画面上に表示、テキストメッセージまたは電子メールで送信、プッシュ通知として送信など)、その後、ユーザによってユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102に入力されてもよい。さらなる実施形態では、1回限定使用コードは、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上で実行されている交換モジュール202によって提供されてもよく、ユーザ、レジ係などがハードウェア支払いデバイス112でその1回限定使用コードを入力してもよい。1回限定使用コードは、一実施形態では、バックエンドサーバ110などで実行されている交換モジュール202によって生成され、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102および/またはデータネットワーク106を介して売買業者108のハードウェア支払いデバイス112に提供されてもよい。1回限定使用コードは、1回限定使用コードを提供することによって、受信したパーティが支払い情報にアクセス可能となるなどのように、支払い情報にインデックスされたキーを含んでもよい。
【0060】
交換モジュール202は、一部の実施形態では、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102と売買業者108のためのハードウェア支払いデバイス112との間でデータネットワーク106を介して支払い情報を交換してもよい。データネットワーク106を介した支払い情報の交換は、一実施形態では、ワイヤレスまたは有線のハードウェア支払いデバイス112への少なくとも部分的にワイヤレス通信ネットワークを介したものでもよい(例えば、携帯電話ネットワーク、Wi-Fiまたは他の802.11準拠のネットワーク、Bluetooth(登録商標)接続、RFID通信、赤外線接続などを介して、モバイルハードウェアコンピューティングデバイス102と行われてもよい)。
【0061】
支払い情報は、特定の実施形態では、トランザクションの金額、トランザクションに関わるパーティの識別子(例えばユーザ、売買業者108など)、トランザクションに関わるパーティの口座の識別子(例えば支払い元口座、支払い先口座、ユーザの口座、売買業者108の口座など)、および/またはトランザクションを説明する他の情報、または他の方法で関連付けられた他の情報のうちの1つまたは複数を含む。ユーザおよび/または売買業者108の口座は、売買業者108または他のサードパーティエンティティ108が使用する口座、支払いモジュール104および/またはそれと関連するエンティティが使用する口座、金融口座(例えば、支払い源、小切手口座、普通預金口座、クレジット口座、カード使用口座など)を含んでもよく、口座番号と銀行指定コードの両方などを含んでもよい。トランザクションに関わるパーティ、トランザクションに関わるパーティの口座などの標示は、表示される実際の値(例えば、パーティの名称、パーティのユーザ名、パーティの口座番号など)を含んでもよく、またはポインタ、キー、リンクまたは表示される実際の値へのアクセスを提供する他の標示を含んでもよい。
【0062】
一部の実施形態では、交換モジュール202は、売買業者108のハードウェア支払いデバイス112からユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102へトランザクションの支払い情報(例えば、売買業者108の識別子、売買業者108の口座、そのトランザクションの金額など)を提供し、ユーザの支払いモジュール104a、104bがトランザクションを完了できるようにする。他の実施形態では、交換モジュール202は、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102から売買業者108のハードウェア支払いデバイス112へトランザクションの支払い情報(例えばユーザの識別子、ユーザの口座など)を提供して、売買業者108の支払いモジュール104c、104bがトランザクションを完了できるようにする。さらなる実施形態では、交換モジュール202は、ハードウェア支払いデバイス112からハードウェアコンピューティングデバイス102へ、さらにハードウェアコンピューティングデバイス102からハードウェア支払いデバイス112への両方で支払い情報を送信してもよい(例えば、それによって両方のパーティが、各パーティからの部分情報と支払い情報を組み合わせる、および/またはその部分情報で支払い情報を完成させるなどのために、トランザクションの記録を有する)。
【0063】
交換モジュール202は、一実施形態では、カード不使用支払いのために、支払いカード(例えば、実際または仮想のクレジットカード、デビットカードなど)の標示を有さない支払い情報を交換してもよい。例えば、交換モジュール202が支払い情報を交換してもよく、支払いモジュール104がクレジットカードまたはデビットカード番号、カード有効期限、カード請求アドレス、カードセキュリティコード(例えばカード確認値(CVV))、クレジットカードまたはデビットカードのチップまたは磁気ストリップを読み込ませることなどがなく、トランザクションを完了してもよい。その代わり、様々な実施形態では、交換モジュール202は、小切手または普通預金口座(例えば、口座番号、銀行指定コード、名字またはビジネス上の名前など)、支払いモジュール104によってユーザに対して保有された口座残高、暗号通貨および/またはブロックチェーン支払い源などのデジタル通貨ソースなどの支払い情報を交換してもよい。一部の実施形態では、支払いモジュール104は、カード使用支払いとともにカード不使用支払いもサポートしてもよいが、(例えば、交換手数料を削減または無くすため、フロート期間を短縮または無くすことによって支払い時間を短縮するためなど)カード不使用支払いを奨励および/または優先してもよい。
【0064】
一実施形態では、交換モジュール202は、トランザクションのためのアイテムレベルのデータを含む支払い情報を交換してもよい。アイテムレベルのデータは以下で詳述するが、トランザクションにおいて購入された1つまたは複数のアイテムの識別子、その1つまたは複数のアイテムの費用などを含んでもよい。アイテムレベルのデータは、トランザクションのきめ細かい詳細を提供してもよく、トランザクションのより良好な記録、より正確な金銭上の予算および/または会計などを可能にする。
【0065】
一実施形態では、有効性検証モジュール204が、サードパーティの機関114など(例えば金融機関114または他のサードパーティエンティティ108)におけるユーザの口座に対して、電子インターフェース(例えばAPI、HTMLウェブインターフェースなど)を使用してトランザクションのための資金の利用可能性の有効性を検証するように構成される。例えば、有効性検証モジュール204は、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のAPI(例えばOAuthなどのセキュリティ保護された代理アクセスAPI、金融データ交換(FDX)またはオープンファイナンシャルエクスチェンジ(OFX)APIなどの金融データAPI、および/または別の種類のAPI)を使用して、HTMLウェブインターフェース(例えばユーザに代わってウェブサイトのウェブページまたは他のオンラインロケーションへのアクセス、スクリーンスクレイプなど)を使用して、および/または別の直接電子インターフェースを使用して、データネットワーク106を介してユーザの口座残高、利用可能な資金残高などにアクセスするために、ユーザの電子資格証明(例えばユーザ名およびパスワード、指紋スキャン、網膜スキャン、デジタル証明書、個人識別番号(PIN)、チャレンジ応答、セキュリティトークン、ハードウェアトークン、ソフトウェアトークン、DNAシーケンス、署名、顔認識、音声パターン認識、生体電気信号、二要素認証資格証明、など)を使用してもよい。
【0066】
特定の実施形態では、有効性検証モジュール204は、(例えばトランザクションが発生した際にトランザクションの時間を短縮するために)トランザクションの前にトランザクションのための資金の利用可能性の有効性を事前に検証してもよい。例えば、有効性検証モジュール204は、ユーザの口座残高、金融トランザクションなどを定期的に(例えばユーザが支払いモジュール104にアクセスしたことに応答して、毎時、毎日、毎週、毎月、四半期ごとなど)チェックまたは他の方法で監視してもよい。一実施形態では、有効性検証モジュール204は、ロケーションモジュール322などと協働してもよく、ユーザのモバイルハードウェアコンピューティングデバイス102が、(例えば、モバイルハードウェアコンピューティングデバイス102の衛星航法システム(GPS)または他のロケーションセンサなどからのデータに基づいて)ハードウェア支払いデバイス112、売買業者108と関連付けられた物理的および/または地理的ロケーションなどの所定の距離(例えばジオフェンスなど)内に接近したという判断に応答して、トランザクションのための資金の利用可能性の有効性を事前に検証してもよい。
【0067】
このようにして、(例えばAPI、HTMLウェブインターフェース、または他の直接電子インターフェースを使用して)特定の実施形態では、有効性検証モジュール204が、結果として生じる交換手数料があり、支払いを受ける前のフロート時間が長いレガシーのカード使用支払いネットワークを使用して取得金融機関が発行金融機関に連絡することを必要とするのではなく、ユーザの口座を保有するエンティティ108、114とのトランザクションのための資金の利用可能性の有効性を直接確認してもよい。
【0068】
特定の実施形態では、有効性検証モジュール204は、ユーザの使用口座、ユーザの1つまたは複数の他の金融口座などからのユーザの集約された金融トランザクションに基づいて、ユーザがユーザの口座を使用してトランザクションのために支払いができる可能性を判断するために1つまたは複数の追加要素を使用してもよい。有効性検証モジュール204は、売買業者108が自身の所望のリスクレベルなどをカスタマイズおよび/または選択できるようにするために、ネットワーク接続(例えばデータネットワーク106などへの接続)がオフラインのときのトランザクションの有効性を検証するために、1つまたは複数の追加要素を使用してもよい。
【0069】
例えば、有効性検証モジュール204は、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上でのオフライン時の使用のためにダウンロードされた集約金融トランザクションを使用して、ネットワーク接続がオフラインの際にユーザがトランザクションに対して支払うことができる可能性の予想値を使用するオプションを売買業者108に提供してもよく、それによってトランザクションを認証および完了可能とし、ネットワーク接続がオンラインに戻るまでトランザクションのための資金の実際の送金が所定期間キューに入れられるなどが行われる。
【0070】
有効性検証モジュール204は、特定の実施形態では、ネットワーク接続がオフラインとなる前の口座残高に基づいて、その口座および/またはユーザの1つまたは複数の他の金融口座のトランザクション履歴に基づいて、その口座からの資金を借方に記入する、または入金することが見積もられる他のトランザクションに基づいて(例えば、トランザクション履歴において検出された繰り返しの支払い、繰り返しの入金、支払いモジュール104によって行われた他の支払いなどに基づいて)、および/または1つまたは複数の他の要素に基づいて、ユーザがトランザクションのために支払いを行うことが可能であるという可能性を推定してもよい。一部の実施形態では、有効性検証モジュール204は、口座を使用してトランザクションのために支払うユーザの能力を推定するために、ユーザのトランザクション履歴の人工知能解析に基づく機械学習を使用してもよい。
【0071】
有効性検証モジュール204は、一実施形態では、ユーザがトランザクションのために支払いを行うことが可能である推定可能性に基づいて、(例えば、ハードウェア支払いデバイス112、電子メール、テキストメッセージ、プッシュ通知などによって)売買業者108にトランザクションのリスクスコアを提供してもよい。例えば、リスクスコアは、リスクスケール(例えば、低、中、および高、赤、黄、および緑、数字スケール、パーセントスケールなど)を含んでもよい。一実施形態では、売買業者108は、個別トランザクションごとにトランザクションのリスクを受け入れるか否かを動的に判断してもよい。さらなる実施形態では、売買業者108が(例えばリスクスケールなどにおいて)リスク閾値を選択してもよく、有効性検証モジュール204が売買業者108によって選択されたリスク閾値に基づいてトランザクションを有効とするか、または辞退するかを決定してもよい。有効性検証モジュール204は、売買業者108が、時間の経過にともなって選択したリスク閾値を修正することを可能としてもよい。一部の実施形態では、有効性検証モジュール204は、売買業者108が、リスクメトリックのための第1のリスク閾値、その口座の口座残高が利用可能だった時点からの経過時間のための第2のリスク閾値などの複数のリスク閾値を選択できるようにしてもよい。
【0072】
有効性検証モジュール204は、一部の実施形態では、集約されたトランザクションデータに基づいて、リスクメトリック、貸出決定、信用度などを決定するように構成されてもよい。有効性検証モジュール204が、様々な実施形態では、集約されたトランザクションデータに基づいて、リスクメトリックの決定、ユーザの信用度の決定、貸出信用度決定などを行うために、機械学習および/または他の人工知能、事前に定義されたリスク定式などを使用してもよい。
【0073】
有効性検証モジュール204は、ユーザのトランザクションデータに基づいてユーザをグループ分けし、リスクスコア、信用度スコアを割当て、および/またはクラスタ化されたグループなどに基づいて信用度を決定するためにクラスタリングアルゴリズム(例えば機械学習および/または他の人工知能)を使用してもよい。有効性検証モジュール204は、ユーザのトランザクションデータ(例えばある時間におけるユーザの支出、貯蓄および/または他の金銭上の決定の軌道または他の傾向)における傾向を決定および/または分析し、その傾向に基づいて、リスクスコア、貸出決定および/または信用度の裏付けとしてもよい。
【0074】
例えば、有効性検証モジュール204は、品質、費用、サービスレベルなどによって、レストラン、衣料品店、売買業者および/または他の支出分類をグループ分けして、ユーザの支出が、ある売買業者層および/または支出分類から別の売買業者層および/または支出分類へ(例えばファストフードから座って楽しむレストランへ、またはその逆、バーゲン衣料品の提供業者からデザイナー衣料品の提供業者へ、またはその逆、ほとんどない401(k)/IRA/HSA/FSAまたは他の資産運用収益から定期的な積み立てへ、またはその逆、および/または他の変化または傾向)変化した、またはその傾向があるかを決定し、その傾向に基づいて、ユーザのリスクスコア、信用度などを決定および/または調整してもよい。クラスタリングおよび/または傾向の分析の代わりに、またはそれに加えて、有効性検証モジュール204は、クラスタリングおよび/または傾向に関連してユーザの支出および/または借金が増加または減少しているかを決定してもよい(例えばユーザの借金が増加し、ユーザの支出が低コスト層から高コスト層に移行した場合、有効性検証モジュール204は、ユーザのリスクスコアを高くして、ユーザの信用度を低くするなどしてもよく、ユーザの貯蓄が増加および/または維持され、ユーザの支出が低コスト層から高コスト層に移行した場合、有効性検証モジュール204は、ユーザのリスクスコアを低くし、ユーザの信用度などを高くするなどしてもよい)。
【0075】
有効性検証モジュール204は、ユーザに対してリスクスコア、信用度を決定し、貸出決定を行うなどのために、ユーザの過去の傾向、現在の傾向、および/または推定される将来の傾向を(例えば機械学習および/または他の人工知能を使用して)処理および/または分析してもよい。有効性検証モジュール204は、ある期間におけるユーザの傾向および/または傾向の変化に基づいてユーザをクラスタ化および/または他の方法でグループ分けしてもよく、ある期間におけるユーザの傾向の変化(例えばある期間におけるユーザのクラスタおよび/またはグループの変化)に応答して、ユーザのリスクスコア、信用度などを調整および/または修正してもよい。有効性検証モジュール204は、ユーザのリスクスコアおよび/または信用を求めている売買業者108または他のエンティティに対して、リスクスコア、貸出決定、信用スコア、信用報告、信用度分析などを提供してもよい。このようにして、ユーザのリスクスコア、信用度などは、信用調査所からの信用スコアなしで判断されてもよい。
【0076】
一実施形態では、有効性検証モジュール204は、リスクメトリックなどを決定するために、機械学習を使用して集約されたトランザクションデータを分析するように構成される。ここで使用されるように、機械学習は、明確なプログラミングなしでデータから「学習する」(例えば特定のタスクに関する性能を徐々に改善する)機能をコンピュータシステムに与える統計的手法を使用する人工知能分野を指す。有効性検証モジュール204は、集約されたトランザクションデータに基づいてユーザの信用メトリクスを予測、予想、見積もり、推定などを行うために、様々な機械学習機能、方法、プロセス、アルゴリズムなどを使用してもよい。
【0077】
機械学習機能は、教師あり学習(入力を出力にマッピングする原則を学習するという目標の下に、例入力およびそれらの所望の出力が与えられる)アルゴリズムと、教師なし学習(学習アルゴリズムに対してラベルが与えられず、その入力における構造を自身で見つけさせる)アルゴリズムとの両方を含んでもよい。様々な機械学習アルゴリズムの例は、決定木学習、相関ルール学習、深層学習、帰納論理プログラミング、サポートベクターマシン、クラスタリング、ベイジアンネットワーク、表現学習、遺伝アルゴリズム、ルール学習、深層学習、および/またはそれらに類するものを含んでもよい。機械学習機能は、集約されたトランザクションデータを処理するために1つまたは複数の機械学習アルゴリズムが協働する人工ニューラルネットワークの一部でもよい。さらに、有効性検証モジュール204は、単一の機械学習アルゴリズムよりもユーザの信用メトリクスに対してより正確な予測を決定するためにトランザクションデータを処理する機械学習アンサンブル、例えば複数の異なる機械学習アルゴリズムのセットを作成してもよい。
【0078】
それによって、一実施形態では、有効性検証モジュール204が、ユーザのリスクメトリックに対する1つまたは複数の予測を生成するための訓練および/または推論のために1つまたは複数の機械学習アルゴリズムに対してユーザの集約されたトランザクションデータを提供してもよい。リスクメトリックは、ユーザが借金を返済する可能性がどの程度あるかを説明する値、スコア、グレードなどでもよい。例えば、有効性検証モジュール204は、訓練のために機械学習に対して、例えば、昨年、過去5年などのユーザのトランザクションデータの履歴を提供してもよい。機械学習が訓練されると、有効性検証モジュール204は、ユーザに対するリスクメトリック予測の生成、既存のリスクメトリック予測の更新などを行うために、機械学習に対してより最近のトランザクションデータ、リアルタイムのトランザクションデータなどを提供してもよい。このようにして、有効性検証モジュール204は、リアルタイムでの口座からのトランザクションに対するユーザの推定支払い能力の最新および正確な機械学習予測を生成できる。
【0079】
一実施形態では、有効性検証モジュール204は、機械学習に対して、複数のユーザのそれぞれの集約されたトランザクションデータに基づいて複数のユーザをグループ分けするクラスタリングアルゴリズムを実施、実行などするように指示する。例えば、機械学習は、ユーザのそれぞれの集約されたトランザクションデータにしたがって決定されるような、類似のトランザクション履歴、類似の口座特性、類似の収入レベル、類似のローンまたは他の借金、および/またはそれらに類するものを有するユーザをクラスタ化してもよい。特定の実施形態では、有効性検証モジュール204は、グループ内の各ユーザが予測リスクメトリックと関連付けられるように、機械学習を使用してクラスタ化グループに対してリスクメトリックを生成または予測してもよい。このようにして、有効性検証モジュール204は、機械学習に対して追加データ(例えば単一のユーザのみのデータではなく、複数の類似ユーザのデータ)を提供してもよく、それによってより正確なリスクメトリック予測が生成されてもよい。
【0080】
一実施形態では、有効性検証モジュール204は、ある時間におけるユーザの1つまたは複数の傾向を説明するユーザの集約されたトランザクションデータにおける1つまたは複数の傾向を決定するように構成される。例えば、有効性検証モジュール204は、ある期間におけるユーザの収入、支出、貯蓄、借金返済、借金増加、および/または金銭上の決定の軌道、予想などを決定してもよい。一実施形態では、有効性検証モジュール204は、ユーザの傾向に基づいてユーザのリスクメトリックを少なくとも部分的に決定するために機械学習を使用してもよい。例えば、有効性検証モジュール204は、様々な傾向に対して重み、値、スコア、係数などを割り当ててもよく(例えばユーザの収入が毎年増加傾向にある場合、有効性検証モジュール204はユーザの信用スコアを上げるためにユーザの収入に対してより重み付けを行ってもよい一方、ユーザの貯蓄の割合が毎月減少した場合、有効性検証モジュール204は、ユーザがトランザクションに対して十分な金を有さないかもしれないことを示すために、ユーザの貯蓄減少に対してより重み付けを行ってもよい)、ユーザのリスクメトリックを決定する際に処理する追加要素として機械学習に対して重みを提供してもよい。
【0081】
一実施形態では、有効性検証モジュール204は、売買業者108の様々な特徴に基づいて、ユーザの集約されたトランザクションデータの1つまたは複数の売買業者108をグループ分けするようにさらに構成される。例えば、有効性検証モジュール204は、品質、費用、サービスレベルなど(例えば高級な売買業者対標準的な売買業者、ファストフード対高級料理、1つ星ホテル対5つ星ホテル、など)の特徴に基づいて、レストラン、ホテル、衣料品店、オンライン小売店などをグループ分けしてもよい。有効性検証モジュール204は、インターネット検索、オンラインのレビューサイト、ソーシャルメディアデータ、売買業者のウェブサイト(例えばサービス、衣料品、食品などの価格を判断するため)、および/またはそれらに類するもののウェブページなどのスクレイプに基づいて特徴を決定してもよい。
【0082】
一実施形態では、ユーザの集約されたトランザクションデータにおけるトランザクションの売買業者108の特徴に基づいて、有効性検証モジュール204は、ユーザの支出が、ある売買業者または支出分類層(例えばファストフード)から別の売買業者または支出分類層(例えば高級料理)へ変化した、またはそれに傾いているかを決定してもよい。機械学習は、ユーザのリスクメトリックを決定する際に考慮する別の要素として傾向データを処理してもよい。例えば、ユーザの支出が安売りの衣料品売買業者からより高額な衣料品売買業者へ傾いている場合、これはユーザが収入を増やしており、したがってユーザはローンまたは他の借金を返済する可能性が高くなっているかもしれないことを示す場合がある。
【0083】
さらなる実施形態では、有効性検証モジュール204は、売買業者108の1つまたは複数のグループにおけるユーザの支出に関連してユーザの借金および/またはユーザの貯蓄が増加および/または減少したかを決定するようにさらに構成される。例えば、有効性検証モジュール204は、ユーザの借金が増加した一方でユーザの支出が低売買業者層から高売買業者層へ変化したという決定に応答して、機械学習に対してより高いリスクを示す重みを示して設定し、係数または値を与えるなどをしてもよい。別の例において、ユーザの支出が低売買業者層から高売買業者層へ移行した一方でユーザの貯蓄が増加した場合、有効性検証モジュール204は、ユーザのリスクの減少を示す重み、値、係数などを機械学習に対して与えてもよい。
【0084】
一実施形態では、有効性検証モジュール204は、類似した傾向データに基づいてユーザを識別してグループ分けしてもよい。例えば、有効性検証モジュール204は、機械学習を用いて、例えば、貯蓄がXパーセント増加したユーザ、借金がX%増加したユーザ、売買業者層が高層から低層へ、または低層から高層へ変化したユーザなど、ある期間における様々な傾向標示に基づいてユーザをクラスタ化するクラスタリングアルゴリズムを使用してもよい。そのような実施形態では、有効性検証モジュール204は、ある期間における様々な傾向に基づいて、機械学習を使用して、ユーザグループ内のユーザのリスクメトリックを動的に決定または調整してもよい。例えば、ユーザの経済的状況が変化するのにつれて、ある期間においてユーザは特定の傾向グループから出て、他の傾向グループに入ってもよい。
【0085】
例えば、有効性検証モジュール204および/または有効性検証モジュール204は、機械学習を使用して、複数の担保つきローン、自動車ローン、クレジットカード借金などを有するユーザは、そのユーザが自分の投資口座に定期積立を行っていて、高額な売買業者(例えば高売買業者層)から低売買業者層へ切り換えることによって支出癖を変化させており、(他のユーザの集約されたトランザクションデータなどから決定されるような)低リスクメトリックを有する類似ユーザと類似した支出、収入および借金特性を有するため、依然として信用力があると判断してもよい。
【0086】
一実施形態では、有効性検証モジュール204が資金の利用可能性の有効性を検証したのに応答して、送金モジュール206は、トランザクションのための資金を送金するように構成される。一部の実施形態では、(例えば同類のカード不使用トランザクションのために)、送金モジュール206は、トランザクションを完了するために、ユーザの口座から売買業者の口座に直接資金を電子的に送金するように構成されてもよい。例えば、送金モジュール206は、(例えば、カード使用支払いを行うのではなく)電子決済(ETF)、ACH電子支払い(例えば、ACH直接債権回収、ACH銀行口座振替など)、即時グロス決済(RTGS)送金、電信送金、giro送金などを使用してもよい。さらなる実施形態では、送金モジュール206は、金融機関114の基幹銀行業務システム、APIを使用して、金融機関114などの内部に保有された口座間で機関内において資金を送金してもよい。
【0087】
図3に、支払いモジュール104のさらなる実施形態を示す。図示された実施形態において、支払いモジュール104は、交換モジュール202と、有効性検証モジュール204と、送金モジュール206とを含み、さらに、認証モジュール301と、アクセスモジュール307と、インターフェースモジュール313と、ルートモジュール314と、頻度モジュール316と、試験モジュール318と、アイテムレベルデータモジュール320と、ロケーションモジュール322と、プロンプトモジュール324とを含む。認証モジュール301は、図示されている実施形態では、ローカル認証モジュール302と、ネットワーク認証モジュール304と、パスワードマネージャモジュール306とを含む。アクセスモジュール307は、図示されている実施形態では、パターンモジュール308と、アクセス修復モジュール310と、階層モジュール312とを含む。交換モジュール202、有効性検証モジュール204、および/または送金モジュール206は、一部の実施形態では、図2を参照して上述した交換モジュール202、有効性検証モジュール204、および/または送金モジュール206と非常に類似してもよい。
【0088】
一実施形態では、認証モジュール301は、売買業者108または他のサードパーティエンティティ108とのユーザのトランザクションの前に、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上でユーザを認証する。例えば、認証モジュール301は、支払いモジュール104、バックエンドサーバ110などに関連付けられた実行可能アプリケーションおよび/またはオンライン口座のためのユーザの電子資格証明を確認してもよい。
【0089】
認証モジュール301は、一部の実施形態では、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102のセンサからのデータに基づいて、支払いモジュール104からのダウンロードおよび/または集約されたデータに基づいて、ハードウェアコンピューティングデバイス102のユーザの利用履歴に基づいて、ユーザから問い合わされた情報に基づいて、および/またはトランザクションに関連してハードウェアコンピューティングデバイス102が利用可能な他の情報に基づいて、(例えば、バックエンドサーバ110、売買業者108または他の売買業者108または他のサードパーティエンティティ108、サードパーティの金融機関114などに対して)関連付けられたユーザの身元を確認するように構成されてもよい。
【0090】
一実施形態では、認証モジュール301は、ユーザが1つまたは複数の売買業者108または他のサードパーティエンティティ108に対して特定の身元情報を提供することを許可してもよい、ユーザの身元情報の信頼リポジトリを備えてもよい。例えば、特定の実施形態では、認証モジュール301は、ユーザからの許可に応答して、認証モジュール301が(例えばユーザのトランザクションなどを完了するために)売買業者108または他のサードパーティエンティティ108、114に対して提供してもよい特定の身元情報(例えば、名前、住所、電話番号、電子メールアドレス、社会保障番号、運転免許番号、誕生日、性別、金融情報、雇用歴、収入データ、身元保証連絡先情報、居住住所歴、セキュリティ上の質問に対する答え、母親の旧姓、出生地、出身校および/または通学年、配偶者の名前、扶養家族の名前など)を提供するためにユーザ用のインターフェースを提供してもよい。このようにして、一実施形態では、認証モジュール301は、1つまたは複数の売買業者108または他のサードパーティエンティティ108、114とのユーザのトランザクションのための身元確認を単純化してもよく、売買業者108または他のサードパーティエンティティ108、114に対して、(例えば、データネットワーク106を介して、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)などのワイヤレス通信プロトコルを使用して、および/または別の電気および/またはデジタルの通信チャンネルを使用して)ほぼ瞬時に身元確認を実現してもよい。
【0091】
認証モジュール301は、(例えばユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102などのハードウェアおよび/またはセンサを使用して)売買業者108または他のサードパーティエンティティ108とのトランザクション前に、ユーザからの確認および/または認証(例えば、ユーザ名およびパスワード、指紋スキャン、網膜スキャン、デジタル証明書、PIN、チャレンジ応答、セキュリティトークン、ハードウェアトークン、ソフトウェアトークン、DNAシーケンス、署名、顔認識、音声パターン認識、生体電気信号、二要素認証資格などの電子資格証明)を要求してもよい。認証モジュール301は、特定の実施形態では、後の時点などにユーザを確認および/または認証するために、ユーザの許可に基づいて、特定のセンサ情報(例えば、GPSセンサからのロケーションデータ、ユーザの有効および/または無効認証または他の身元確認イベントの履歴、トランザクション履歴、アプリケーションのインストールまたは使用履歴、モバイルウォレットまたは他の電子支払い情報、歩数および/または心拍データなどの健康情報、および/または他の情報)を監視、格納、および/または追跡してもよい。
【0092】
一実施形態では、認証モジュール301は、ユーザに対して、1つまたは複数のトランザクションを疑い、トランザクションまたは他のイベントを確認および/または認証するなどのために、センサ情報、トランザクション履歴、支払いモジュール104によって集約されたデータなどを使用してもよい。例えば、特定の実施形態では、認証モジュール301は、トランザクションがユーザによって実行されていることを認証、有効性検証および/または確認するために、トランザクションのロケーションとセンサ情報によって示されるロケーションとを自動的および/または動的に相互参照してもよい。トランザクションが認証モジュール301による確認のために選択されてもよく、ユーザが売買業者108または他のサードパーティエンティティ108などによる確認のために選択されてもよい。一実施形態では、例えば、認証モジュール301は、トランザクションが発生した地理的ロケーションから少なくとも特定の距離だけ離れた一地理的ロケーションにおいて(例えば、電子資格証明、指紋、顔認識などを使用して)ユーザが認証されたことを判断し、したがってトランザクションが不正だったなどを決定してもよい。
【0093】
センサ情報、ユーザからの入力などに基づいて、認証モジュール301は、自宅位置、勤務地など、ユーザの1つまたは複数の既知のロケーションを判断してもよく、既知のロケーションから少なくとも選択された閾値距離だけ離れたロケーションでトランザクションが発生した(例えば集約および/またはダウンロードされたトランザクション)、または(例えばリアルタイムで、実行時に)発生しているなどの判断に応答して、トランザクションを拒絶、トランザクションを疑う、ユーザからの確認を要求、および/またはトランザクションを不正および/または無効であると示してもよい。
【0094】
トランザクションを確認するために、トランザクションが不正であると疑われる場合、ハードウェアコンピューティングデバイス102が盗まれた場合、および/または別の認証イベントに応答して、認証モジュール301は、以前のセンサデータに基づいてユーザに問い合わせてもよい(例えば、以前のセンサデータなどに基づいて、そのユーザのみが知る質問をユーザに尋ねる)。例えば、認証モジュール301は、そのユーザと認証モジュール301にとって既知の情報に基づいてユーザの身元を認証するために、「1時間前はどこにいましたか?」、過去の有効ロケーションはどこだったか(例えば過去に確認されたトランザクションが発生したロケーション)、過去に確認されたトランザクションが行われたパーティ、過去に確認されたトランザクションで購入されたアイテムおよび/またはサービス、「昨夜は何時に帰宅しましたか」、「これらのアプリケーションのうちのいずれがこのデバイスにインストールされていますか」、「これらのアプリケーションのうちのいずれがこのデバイスから削除されましたか?」などをユーザにプロンプトを提示してもよい。
【0095】
特定の実施形態では、認証モジュール301は、窃盗犯または他の不正ユーザが確認用の質問に対する回答を判断できるようにする場合がある、ハードウェアコンピューティングデバイス102上で実行されているアプリケーションおよび/またはサービスが利用可能であるか、最近アクセスされたかなどを判断してもよく、回答が利用可能でない、回答がまだアクセスされていないなどの別の質問を選択してもよい。一実施形態では、売買業者108または他のサードパーティエンティティ108がトランザクションのために使用されているインターネットブラウザからロケーションを要求する場合があり、認証モジュール301は、売買業者108または他のサードパーティエンティティ108のロケーションを、ユーザと関連付けられたハードウェアコンピューティングデバイス102のセンサからのロケーションと比較してもよく、さらにそのロケーションの一致(例えば互いに特定の距離内に存在するなど)に応答してトランザクションの有効性検証および/または認証してもよい。
【0096】
特定の実施形態では、パスワードマネージャモジュール306などと協働して、認証モジュール301は、ユーザを確認および/または認証するために、ユーザのパスワード、使用認証質問、センサデータなどのうちの1つまたは複数を管理してもよい。このようにして、一実施形態では、認証モジュール301はユーザがパスワードを忘れることを可能にしてもよく、その代わりにセンサデータ、既知の質問および回答などに基づいてユーザを認証する。
【0097】
一実施形態では、ユーザの要求および/または許可に応答して、認証モジュール301は、売買業者108または他のサードパーティエンティティ108からの割引(例えば自動車保険の割引、健康保険の割引など)を受けるために、売買業者108または他のサードパーティエンティティ108に対して情報(例えば、歩数、心拍数、座っている時間および/または立っている時間、歩いた距離および/または走った距離、他のフィットネス活動、睡眠情報、カロリー摂取量、および/または他の健康またはフィットネスのデータなどの健康データ、最高速度、最低速度、平均速度、制動距離、旋回時の引力、および/または他の自動車運転情報などの運転情報、電子、モバイルおよび/またはワイヤレスの支払いからの金融情報、支払いモジュール104によってダウンロードおよび/または集約されたトランザクションデータまたは他の金融情報、および/または他のトランザクションおよび/または金融情報、および/または認証モジュール301がアクセス可能な他のデータ)を提供してもよい。例えば、認証モジュール301は、許可された情報を提供するために交換モジュール202と協働してもよい。
【0098】
特定の実施形態では、ユーザの信用リスク、ユーザの身元などを評価するために、認証モジュール301は、売買業者108または他のサードパーティエンティティ108に対して、ユーザの1つまたは複数の履歴(例えば、ユーザが1つまたは複数のソーシャルメディアのアカウント、業務上のアカウント、電子メールのアカウント、金融口座などを持った期間の長さ)を提供してもよい。さらなる実施形態では、認証モジュール301は、トランザクションのコストを下げる、ユーザにプロンプトを提示する、トランザクションを拒否する、トランザクションを許可するなどのために、トランザクション中に(例えばハードウェアコンピューティングデバイス102のGPSまたは他のセンサに基づいて)ユーザの存在を(例えばトランザクションにおける「人が存在する」および/または「カードが存在する」という要素として確認してもよい。
【0099】
一実施形態では、認証モジュール301は、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上でユーザからサードパーティの金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のためのユーザの電子資格証明を受信してもよい。支払いモジュール104がハードウェア(例えば、FPGA、ASICなどの半導体集積回路デバイス)を備える実施形態では、認証モジュール301は、セキュリティ保護されていないバスまたはストレージに復号データを出力しない、セキュリティ保護された暗号プロセッサ(例えば、チップ上の専用コンピュータまたは1つまたは複数の物理的セキュリティ手段を備えたパッケージングに内蔵されたマイクロプロセッサ)、暗号鍵を記憶する、セキュリティ保護されたストレージデバイス、TPMチップおよび/またはTPMセキュリティデバイスなどのトラステッドプラットフォームモジュール(TPM)、セキュリティ保護されたブートROMまたはその他の種類のROM、認証チップなど、電子資格証明、トランザクションデータおよび/または他の機密および/または個人データを記憶および/または処理するための専用セキュリティハードウェアを備えてもよい。
【0100】
別の実施形態では、認証モジュール301は、専用セキュリティハードウェアを備えた、または備えていないユーザの既存ハードウェアコンピューティングデバイス102のソフトウェアおよび/またはハードウェアを使用して(例えばRAM、NANDおよび/またはその他の汎用ストレージ内のデータを暗号化して)、電子資格証明、トランザクションデータおよび/またはその他の機密データを、セキュリティ保護および/または暗号化された方式で記憶および/または処理してもよい。特定の実施形態では、認証モジュール301は、第2の(例えば異なる)ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102によって(例えば第1のユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102からデータネットワーク106などを介して)受信、処理および/または記憶される第1のユーザに関連付けられたデータ(例えば電子資格証明、トランザクションデータなど)を暗号化および/またはセキュリティ保護してよく、それによって、異なるユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102から第1のユーザのデータがダウンロードおよび/または集約されることをそのまま可能にした状態で第2のユーザが第1のユーザのデータにアクセスするのを防止してもよい。
【0101】
一実施形態では、上述したように、電子資格証明は、電子資格証明は認証モジュール301がそれによってユーザの身元および/または許可を認証および/または有効性検証することができる、ユーザ名とパスワード、指紋スキャン、網膜スキャン、デジタル証明書、個人識別番号(PIN)、チャレンジ応答、セキュリティトークン、ハードウェアトークン、ソフトウェアトークン、DNAシーケンス、署名、顔認識、音声パターン認識、生体電気信号、二要素認証資格証明、またはその他の情報のうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0102】
認証モジュール301は、特定の実施形態では、異なる金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のユーザの異なる口座のために、支払いモジュール104が、複数の異なる金融機関114または他のサードパーティエンティティ108から資金を確認し、ユーザのデータのダウンロード、集約および/または組合せなどを行うように、異なる金融機関114または他のサードパーティエンティティ108についてユーザの異なる口座のために、ユーザから異なる資格証明を受け取ってもよい。一実施形態では、パスワードマネージャモジュール306、認証モジュール301に関して後述するように、認証モジュール301は、ユーザから1つまたは複数のパスワードまたはその他の電子資格証明を受け取る代わりに、および/またはそれに加えて、1つまたは複数の金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のためのユーザの1つまたは複数のパスワードまたはその他の電子資格証明の管理および/または決定を行ってもよい。例えば、特定の実施形態では、認証モジュール301は、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108についてのユーザの口座のための電子資格証明(例えばユーザ名およびパスワード)の初期セットをユーザから受け取ってよく、認証モジュール301は、認証モジュール301によって決定された新しいパスワード(例えば、より複雑および/またはよりセキュリティ保護されたパスワード)を設定するなどのためにユーザの口座にアクセスするために、電子資格証明のその初期セットを使用してもよい。認証モジュール301は、一実施形態では、ユーザによって典型的に作成される、および/またはユーザが記憶しやすいパスワードまたはその他の電子資格証明よりもよりセキュリティ保護された(例えば、より長いか、より多くの数字であるか、または大文字と小文字のバリエーションがより大きいか、より頻繁に変更されるなど)パスワードまたはその他の電子資格証明を決定してもよい。
【0103】
一実施形態では、ローカル認証モジュール302は、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102に転送される、および/またはユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102から転送されるなどする、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上のダウンロードされたデータ、記憶されたパスワードおよび/またはその他のデータへのユーザのアクセスをセキュリティ保護および/または認証する。例えば、ローカル認証モジュール302は、ハードウェアコンピューティングデバイス102へのアクセスを得るためにユーザによって使用される、PIN、パスワード、指紋認証、顔認識、またはその他の電子資格証明などの、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102の1つまたは複数のセキュリティシステムおよび/または認証システムと協働してもよい。さらなる実施形態では、ローカル認証モジュール302は、インターフェースモジュール313がトランザクションを開始してダウンロード/集約されたデータおよび/またはアラートまたはその他のメッセージへアクセスするためにアクセスをユーザに提供することができるようにする前に、ユーザを認証してもよい。例えば、ローカル認証モジュール302は、ユーザのために支払いモジュール104に関連付けられた電子資格証明の管理および/またはアクセスを行ってよく、ユーザが支払いモジュール104のアプリケーションおよび/またはサービスにアクセスすることに応答して、(例えばトランザクションに入るなどのために)ユーザを認証してもよい。
【0104】
一実施形態では、ネットワーク認証モジュール304は、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上、バックエンドサーバ110上などで、1つまたは複数の金融機関114および/または他のサードパーティエンティティ108のためのユーザの電子資格証明を受け取ること、および/または記憶することを行う。ネットワーク認証モジュール304は、様々な実施形態において、ユーザから、またはユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102から、またはバックエンドサーバ110などから、ユーザの電子資格証明を受け取ってもよい。有効性検証モジュール204が資金の利用可能性を確認するなどのために、ネットワーク認証モジュール304は、ユーザの電子資格証明を金融機関114および/または別のサードパーティエンティティ108のサーバ108に提供するためにアクセスモジュール307と協働してもよい(例えば、ネットワーク認証モジュール304が、サーバ108に提供するために(例えば、APIまたはHTMLウェブインターフェースなどの電子インターフェースなどを使用して)アクセスモジュール307に電子資格証明を提供してよく、ネットワーク認証モジュール304が電子資格証明をサーバ108に直接提供するなどしてもよい)。
【0105】
ネットワーク認証モジュール304は、特定の実施形態では、ユーザの電子資格証明が金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108などに提供される一方で、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上で、データネットワーク106上で、バックエンドサーバ110上で、1つまたは複数の金融機関114および/または他のサードパーティエンティティ108のためのユーザの電子資格証明を暗号化および/またはその他の方法でセキュリティ保護するために、ローカル認証モジュール302と協働してもよい。さらなる実施形態では、ネットワーク認証モジュール304は、ユーザの電子資格証明が確実にユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上にのみ記憶され、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102からサードパーティエンティティ108のサーバ108に送信されるようにし、ユーザの電子資格証明をバックエンドサーバ110上、異なるユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上などには記憶しない。
【0106】
一実施形態では、パスワードマネージャモジュール306は、アクセスモジュール307が複数のサードパーティエンティティ108のそれぞれから、ユーザに関連付けられたデータのアクセスおよび/またはダウンロードを行うことができるように、複数の金融機関114、売買業者108、および/または他のサードパーティエンティティ108のためのユーザの電子資格証明を管理および/または記憶してもよい。パスワードマネージャモジュール306は、特定の実施形態では、複数のサードパーティエンティティ108(例えば金融機関114、売買業者108など)のそれぞれのための異なるセキュリティ保護された資格証明を生成および/またはその他の方法で管理してもよい。
【0107】
パスワードマネージャモジュール306は、一実施形態では、ユーザが認証する度に生成された電子資格証明をユーザが覚えて入力する必要がないように、生成されたユーザの資格証明をセキュリティ保護された状態でユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上に記憶してもよい。例えば、アクセスモジュール307が生成された電子資格証明を使用して金融機関114または他のサードパーティエンティティ108にアクセスすることを可能にすることに加えて、パスワードマネージャモジュール306は、ユーザがウェブブラウザにおいてウェブページを訪れることなどに応答して、ユーザが電子資格証明を手動で入力しなくても、ウェブページ上のフォームの1つまたは複数のインターフェース要素にユーザの電子資格証明(例えばユーザ名、パスワード)を自動的に入力してもよい。パスワードマネージャモジュール306は、特定の実施形態では、ユーザの電子資格証明を、毎週、毎月、2か月ごと、3か月ごと、4か月ごと、5か月ごと、6か月ごと、毎年、2年ごと、ユーザ要求に応答、金融機関114、売買業者108、および/または別のサードパーティエンティティ108からの要求に応答、および/またはその他の期間ごとまたは別の周期的トリガに応答してなど、定期的に更新してもよい(例えば、異なるパスワードなどの異なる資格証明を再生成し、サードパーティエンティティ108についてのユーザの口座を再生成された異なる資格証明で更新してもよい)。
【0108】
パスワードマネージャモジュール306は、一実施形態では、(例えば、ユーザによって提供されるか、またはパスワードマネージャモジュール306によって生成されるなどした)ユーザの電子資格証明を、ユーザの異なるハードウェアコンピューティングデバイス102、ウェブブラウザなどにわたって同期させてもよい。例えば、パスワードマネージャモジュール306および/またはユーザが電子資格証明を更新またはその他の方法で変更したのに応答して、パスワードマネージャモジュール306は、その更新/変更をユーザの異なるハードウェアコンピューティングデバイス102上などの1つまたは複数の他のパスワードマネージャモジュール306に伝播させてもよい。
【0109】
一実施形態では、アクセスモジュール307は、認証モジュール301からのユーザの電子資格証明を使用して、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102から、および/またはバックエンドサーバ110から1つまたは複数の金融機関114または他のサードパーティエンティティ108の1つまたは複数のサーバ108にアクセスする。アクセスモジュール307は、特定の実施形態では、(例えば、トランザクションのための資金の利用可能性の有効性を検証するなどのために有効性検証モジュール204と協働して)1つまたは複数の金融機関114および/または他のサードパーティエンティティ108の1つまたは複数のサーバ108からユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102に、および/またはアクセスモジュール307に関連付けられたバックエンドサーバ110に、ユーザに関連付けられたデータ(例えばユーザの口座残高、ユーザの金融トランザクションなど)をダウンロードする。
【0110】
アクセスモジュール307は、特定の実施形態では、ユーザの電子資格証明を使用してサーバ108にアクセスために、および/またはユーザに関連付けられたデータをダウンロードするために、金融機関114および/または別のサードパーティエンティティ108のサーバ108のAPI、HTMLウェブインターフェースなどの電子インターフェースなど使用してもよい。例えば、特定の実施形態では、アクセスモジュール307は、ユーザに関連付けられたサーバ108上の金融口座および/またはトランザクションデータへの許可されたアクセスを得るために、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108からウェブページをダウンロード/ロードし、ユーザのユーザ名とパスワードまたはその他の電子資格証明をウェブページ上のフォーム内のテキストボックスに入力し、ウェブページのサブミットボタンまたはその他のインターフェース要素を使用してユーザ名とパスワードまたはその他の電子資格証明をサブミットし、および/またはその他の方法でウェブサイトを使用して電子資格証明をサブミットしてもよい。後述するように、パターンモジュール308は、アクセスモジュール307がサーバ108にアクセスすることができるようにする命令(例えば電子資格証明をサブミットするためのロケーションまたは方法など)を受信および/または提供してもよい。
【0111】
ユーザの電子資格証明を用いて、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108に対して認証を行い、アクセスすることに成功することに応答して、アクセスモジュール307は、サーバ108から、ユーザに関連付けられたデータを(例えばユーザの口座などから)ユーザに関連付けられたハードウェアコンピューティングデバイス102に、またはバックエンドサーバ110などにダウンロードしてもよい。後述するように、特定の実施形態では、パターンモジュール308は、アクセスモジュール307がサードパーティエンティティ108のサーバ108からユーザに関連付けられたデータをダウンロードすることができるようにする命令(例えば、データのロケーションへのURLまたはその他のリンク、1つまたは複数のウェブページまたはその他のデータ構造内などでのデータを探索するためのラベルまたはその他の識別子)を受信および/または提供してもよい。アクセスモジュール307は、特定の実施形態では、ユーザに関連付けられたデータの探索、ダウンロードおよび/または抽出などを行うべく、エントリロケーションを探索するため、および/または電子資格証明をサブミットするために1つまたは複数のウェブページの構文解析し、スクリーンスクレイピング方式でサーバ108からの1つまたは複数のウェブページからのデータの認証および/またはアクセスを行うように、パターンモジュール308からの命令にしたがってもよい(例えば、サーバ108のためのAPIが利用可能でない場合など)。
【0112】
一実施形態では、アクセスモジュール307は、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108のAPIまたはその他のアクセスプロトコルを使用して、電子資格証明を送信またはその他の方法でのサブミット、および/または、データの受信またはその他の方法でのデータのダウンロードを行う。例えば、アクセスモジュール307は、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108(例えばAPIサーバ108)によって指定された形式および/またはサーバ108に適合する形式で要求を送信してもよい。送信される要求は、ユーザの電子資格証明またはその一部(例えばユーザ名および/またはパスワード)を含んでよく、(例えば、サーバ108から最初の要求の肯定応答を受け取ることに応答するなど)後続の要求がユーザの電子資格証明またはその一部を含んでよく、および/または、アクセスモジュール307はサーバ108の異なるアクセスプロトコルを使用してもよい。
【0113】
アクセスモジュール307からのデータの要求に応答して(例えば、アクセスモジュール307がサーバ108のアクセスプロトコルを使用してユーザを認証したことに応答して)、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108がユーザに関連付けられたデータの送信および/または返送を(例えば、1つまたは複数のメッセージ、パケット、ペイロードで、アクセスモジュール307がデータを取り出すことができるロケーションのURLまたはその他のポインタなどとして)行ってもよい。アクセスモジュール307は、様々な実施形態において、データネットワーク106を介して金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108から、ユーザに関連付けられたデータを直接受け取ってよく、または、サーバ108から、ユーザに関連付けられたデータのロケーションへのポインタ、URLまたはその他のリンクを受け取ってよく、または(例えばサードパーティエンティティ108のサーバ108から他のエンティティなどへの要求に応答してなど)データネットワーク106上の別のエンティティから、ユーザに関連付けられたデータを受け取ってよく、または金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のアクセスプロトコルにしたがってユーザに関連付けられたデータをその他の方法で受け取ってもよい。
【0114】
一実施形態では、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108が、アクセスモジュール307にAPIまたはその他のアクセスプロトコルを提供する。さらなる実施形態では、アクセスモジュール307が、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のアプリケーション(例えばモバイルアプリケーション)のためのラッパおよび/またはプラグインまたは拡張機能の役割を果たしてよく、アプリケーションがサードパーティエンティティ108のAPIまたはその他のアクセスプロトコルにアクセス可能であってもよい。別の実施形態では、アクセスモジュール307は、サードパーティエンティティ108のアプリケーションの観察などにより、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のアプリケーション(例えばモバイルアプリケーション)と同様にしてAPIまたはその他のアクセスプロトコルを使用するように構成されてもよい。特定の実施形態では、アクセスモジュール307は、ユーザに関連付けられたデータにアクセスするために(例えば、アプリケーションおよび/またはユーザによって既にダウンロードされているデータへのアクセス、アプリケーションおよび/またはウェブブラウザのデータベースまたはその他のデータストアへのアクセス、ユーザがウェブページにアクセスしている際のサードパーティエンティティ108のウェブページのスキャンおよび/またはスクリーンスクレイピングなど)、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のアプリケーション、またはユーザがサードパーティエンティティ108のサービスにアクセスするために使用するウェブブラウザなどと協働してもよい。
【0115】
アクセスモジュール307は、特定の実施形態では、異なる金融機関114または他のサードパーティエンティティ108に異なる方式でアクセスしてもよい。例えば、第1の金融機関114または他のサードパーティエンティティ108がアクセスモジュール307にAPIまたはその他のアクセスプロトコルへのアクセスを許諾してよく、一方、アクセスモジュール307は、第2の金融機関114または他のサードパーティエンティティ108からのデータへのアクセスおよびダウンロードなどを行うために、HTMLウェブインターフェース(例えばスクリーンスクレイピング)を使用してもよい。一実施形態では、遠隔バックエンドサーバ110が、ファーストパーティサービスプロバイダ110(例えば、支払いモジュール104のベンダおよび/またはプロバイダ)に関連付けられてよく、アクセスモジュール307がファーストパーティサービスプロバイダ110からと、1つまたは複数のサードパーティエンティティ108の両方から、ユーザに関連付けられたデータをダウンロードしてよく、ユーザが単一のインターフェースおよび/またはアプリケーションでデータにアクセスすることができるようにデータを集約してもよい。例えば、インターフェースモジュール313に関して後述するように、インターフェースモジュール313は、ユーザに単一の個人金融管理アプリケーションおよび/またはオンラインバンキングアプリケーション内でユーザの個人金融情報へのアクセスを提供してよく、またはそれに類することを行ってもよい。
【0116】
アクセスモジュール307は、特定の実施形態では、1つまたは複数のサードパーティエンティティ108から独立してダウンロードおよび/または集約されたデータを記憶してもよい。例えば、アクセスモジュール307は、ユーザのダウンロードおよび/または集約されたデータをユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上、またはユーザによるアクセスが可能なバックエンドサーバ110上などに記憶してもよい。このようにして、特定の実施形態では、サードパーティエンティティ108が閉鎖し、または利用できない場合であっても、ユーザはユーザのデータをコントロールおよび/またはアクセスすることができ、使用がサードパーティエンティティ108によってサポートされていないなどの場合であっても、ユーザはユーザが望む任意の方式でユーザのデータを使用することができる。
【0117】
アクセスモジュール307は、一実施形態では、1つまたは複数のサードパーティエンティティ108からデータをダウンロードすることに加えて、および/またはそれに代えて、ユーザ入力などに応答して1つまたは複数の金融機関114または他のサードパーティエンティティ108にデータのアップロード、および/または1つまたは複数の金融機関114または他のサードパーティエンティティ108の1つまたは複数の設定の変更を行ってもよい。例えば、データが金融トランザクションまたはその他の金融データを含む実施形態では、アクセスモジュール307は、請求書支払いもしくはその他の支払いまたは資金振替をスケジュールすること、小切手を遠隔で(例えば小切手の表および/または裏の写真をアップロードするなどして)デポジットすること、および/または他のアクションを行ってもよい。
【0118】
アクセスモジュール307は、口座の種類または口座のプラン、口座に関連付けられたクレジットカードまたはその他の支払い情報、口座に関連付けられた電話番号もしくは住所またはその他の連絡先情報、口座のパスワードまたはその他の電子資格証明、および/またはサードパーティエンティティ108のためのユーザのその他の口座情報など、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108についてのユーザの口座情報を更新または変更してもよい。アクセスモジュール307は、データをダウンロードするために本明細書に記載の方式と実質的に同様にしてデータの更新および/またはアップロード(例えば、サードパーティエンティティ108のためのユーザの電子資格証明の決定、サードパーティエンティティ108のサーバ108へのアクセス、サードパーティエンティティ108へのデータのアップロードおよび/または提供など)を行ってもよい。
【0119】
一実施形態では、インターフェースモジュール313が、アクセスモジュール307によってダウンロードされたユーザのデータを、ユーザの(例えばダウンロードされたデータと関連付けられたユーザの)ハードウェアコンピューティングデバイス102から、データがそこからダウンロードされたサードパーティエンティティ108の系列ではない(例えば所有、運営、制御などが行われていない)遠隔サーバ110またはその他の遠隔デバイス102などの別のエンティティに提供する。例えば、インターフェースモジュール313は、ユーザのダウンロードおよび/または集約されたデータをユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102に、またはバックエンド支払いモジュール104bに、またはバックエンドサーバ110に、または異なるサードパーティエンティティ108に、またはそのユーザの異なる/第2のハードウェアコンピューティングデバイス102などに提供するために、APIまたはその他のインターフェースを提供してもよい。
【0120】
特定の実施形態では、どのハードウェアコンピューティングデバイス102、110がユーザに関連付けられたデータをダウンロードしたかが、ユーザにとってトランスペアレントおよび/または実質的にトランスペアレント(例えばわからない)とすることができる。例えば、インターフェースモジュール313は、ユーザに関連付けられたダウンロードされたデータを、そのユーザの1つのハードウェアコンピューティングデバイス102からそのユーザの別のハードウェアコンピューティングデバイス102に、または、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102から(例えば、ユーザがそこからウェブブラウザ、アプリケーションなどを使用してデータにアクセスすることができる)バックエンドサーバ110に、またはバックエンドサーバ110からユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102に提供するなどしてよく、それによってユーザが、データがダウンロードされた先のロケーションとは異なるロケーションからデータにアクセスすることができるようにしてもよい。
【0121】
一実施形態では、パターンモジュール308は、アクセスモジュール307がサーバ108にアクセスするための金融機関114または他のサードパーティエンティティ108の1つまたは複数のサーバ108上の複数のロケーション(例えばユーザのデータが記憶され、および/またはアクセス可能なロケーション以外のロケーションを含んでよい)、アクセスモジュール307がサーバ108上のロケーションにアクセスする合間に待つ1つまたは複数の遅延、および/または、サーバのデータにアクセスするためのアクセスパターンのその他の構成要素の、順序付けられたリスト(例えばパターン、スクリプトなど)を決定する。特定の実施形態では、ロケーションは、ウェブページ、ウェブページの一部、画像ファイルまたはその他のデータファイル、データベースまたはその他のデータストア、モバイルアプリケーションのページまたはセクションなど、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108の1つまたは複数のサーバなどによって提供される、独立してアドレス可能および/またはアクセス可能なコンテンツおよび/または資産を含む。例えば、あるロケーションは、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のウェブページ上のユーザの口座の口座残高のロケーションでもよい(例えばHTMLウェブインターフェースなど)。パターンモジュール308は、一実施形態では、所望のデータをダウンロードするためにアクセスモジュール307がアクセスする必要も使用する必要もない1つまたは複数のロケーションおよび/または遅延を含むパターン/順序付けられたリストを決定するが、その代わりに、このパターン/順序付けられたリストは、アクセスモジュール307が金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバにアクセスすることと、ユーザがサードパーティエンティティのサーバにアクセスすることとを金融機関114または他のサードパーティエンティティ108が区別するのを困難または不可能にすることができる。
【0122】
パターンモジュール308は、一実施形態では、ウェブブラウザ、モバイルアプリケーションなどを使用して金融機関114または他のサードパーティエンティティ108にアクセスする複数のユーザの挙動において特定されるかまたはそのような挙動に基づく平均的パターンまたは組み合わされたパターンに基づいて、複数のロケーションおよび/または1つまたは複数の遅延(例えばパターン/順序付けられたリスト)を決定および/または選択してもよい。パターンモジュール308は、一実施形態では、1人または複数のユーザが金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108にアクセスするときに、(例えば所定期間など)その1人または複数のユーザを監視してよく、それによって、どのリンク、データ、ウェブページおよび/またはその他のロケーションにその1人または複数のユーザがアクセスするか、その1人または複数のユーザが異なるロケーションにどれだけの時間アクセスするか、その1人または複数のユーザがロケーションにアクセスする順序などを追跡してもよい。特定の実施形態では、アクセスモジュール307が金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108にアクセスするために使用するより現実的なアクセスパターンを提供するために、1人または複数の監視されているユーザは、ユーザのアクセスを一時的または永続的に監視する許可をパターンモジュール308に与えたボランティアであってもよい。
【0123】
さらなる実施形態では、パターンモジュール308は、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102のウェブブラウザ、モバイルアプリケーションまたはデスクトップアプリケーション、またはその他のインターフェースを使用して金融機関114または他のサードパーティサービスプロバイダ108にアクセスする、パターンモジュール308が配置されているハードウェアコンピューティングデバイス102に関連付けられたユーザの挙動において特定されたパターンに基づいて、複数のロケーション、および/または異なるロケーションにアクセスする合間の1つまたは複数の遅延を決定および/または選択する。例えば、パターンモジュール308は、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102のネットワークハードウェア(例えば、データおよび/または金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108との対話を監視するためにデータネットワーク106と通信しているネットワークアクセスカードおよび/またはチップ、プロセッサ、FPGA、ASICなど)、ウェブブラウザプラグインまたは拡張機能、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102のプロセッサ上で実行されるモバイルアプリケーションおよび/またはデスクトップアプリケーションなどを備えてもよい。パターンモジュール308は、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102からの1つまたは複数の金融機関114または他のサードパーティエンティティ108の1つまたは複数のサーバ108に関するユーザの活動を監視するために、ユーザに許可を要求し、受け取ってもよい。
【0124】
パターンモジュール308は、特定の実施形態では、1人または複数のユーザのアクセスパターンなどの検出された変化に基づいて、パターン/順序付けられたリストを経時的に更新してもよい。一実施形態では、パターンモジュール308は、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108および/またはユーザに関連付けられたデータが壊れていることおよび/またはアクセス不能になったことに応答して、パターン/順序付けられたリストを更新するために、後述するアクセス修復モジュール310と連係/およびまたは協働してもよい。
【0125】
一実施形態では、アクセス修復モジュール310は、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108へのアクセス、および/またはユーザに関連付けられたデータが壊れていることおよび/またはアクセス不能になっていることを検出する。アクセス修復モジュール310は、特定の実施形態では、ユーザがユーザの電子資格証明の入力ロケーション、ユーザに関連付けられたデータ(例えば、口座残高、トランザクション履歴、資産報告など)のロケーションをグラフィックで特定することができるようにするインターフェースをユーザに提供する。例えば、アクセス修復モジュール310は、エンドユーザが電子資格証明の入力ロケーション、電子資格証明をサブミットするためのアクション、データのロケーションなどを特定することができるようにするGUI、コマンドラインインターフェース(CLI)、API、および/または他のインターフェースを提供してもよい。アクセス修復モジュール310は、一実施形態では、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上でユーザにインターフェースを提供する。
【0126】
特定の実施形態では、例えば、アクセス修復モジュール310は、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102の電子ディスプレイ画面上で金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のウェブサイトの1つまたは複数のページの上にインターフェースを重ねてもよい。アクセス修復モジュール310は、複数のユーザに1つまたは複数のインターフェース(例えば、GUI、CLI、API、オーバレイなど)を提供してよく、それによって複数のユーザが(例えば、異なるハードウェアコンピューティングデバイス102などからネットワーク106を介して)金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバへのアクセスのための修復および/または更新を定義することができるようにする。
【0127】
アクセス修復モジュール310は、特定の実施形態では、ユーザのために、(例えば、基本インターフェース、標準インターフェース、初歩ユーザインターフェースなどで)ユーザが確定または変更/修正することができる1つまたは複数の示唆および/または推奨を決定および/または表示してもよい。例えば、アクセス修復モジュール310は、ユーザが、ユーザ名を入力するための示唆されたロケーション、ユーザがパスワードを入力するための示唆されたロケーション、示唆された資格証明サブミットアクション、ユーザに関連付けられたデータ(例えば、口座残高、トランザクション履歴、資産報告など)の示唆されたロケーションを備えた1つまたは複数のインターフェース要素、および/または、ユーザが金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のウェブサイト内の1つまたは複数のロケーションをグラフィックで特定することができるようにする1つまたは複数の他のインターフェース要素を表示してもよい。
【0128】
アクセス修復モジュール310は、特定の実施形態では、ユーザの電子資格証明の入力ロケーション、ユーザの電子資格証明をサブミットするためのアクション、ユーザに関連付けられたデータのロケーションなどの推定および/または予測を決定するために、サーバ108上の1つまたは複数のページおよび/またはその他のロケーション(例えば1つまたは複数のウェブサイト、ウェブアプリなど)を処理する。一実施形態では、アクセス修復モジュール310は、(例えば、ウェブサイトの1つまたは複数のページをスキャンおよび/または構文解析することによって、ウェブサイトの1つまたは複数のページにアクセスする他のユーザからの入力に基づいて、ウェブサイトの1つまたは複数のページとのユーザの以前の対話に基づいて、ウェブサイトの機械学習および/または人工知能解析を使用して行った予測に基づいて、ウェブサイトの1つまたは複数のページおよび/または1つまたは複数の類似のウェブサイトの1つまたは複数のページに加えられた過去の変更の統計分析に基づくなどして)1つまたは複数のロケーションおよび/またはアクションを推定してもよい。アクセス修復モジュール310は、ユーザがインターフェースを使用して推定および/または予測が正しいか否かを確定することができるように、ユーザの電子資格証明の入力ロケーション、ユーザに関連付けられたデータのロケーションなどの推定および/または予測をユーザに対してインターフェースで表示してもよい。
【0129】
アクセス修復モジュール310は、ロケーションを指す矢印またはその他のポインタ、ロケーションのリンクまたはその他の識別子、ロケーションを囲むボックスまたはその他の強調表示、テキストを太字、イタリックおよび/または下線付きにするようにロケーションのテキスト標識を変更するなどにより、1つまたは複数の推定されたロケーションおよび/またはアクションを示してもよい。ユーザは、特定の実施形態では、アクセス修復モジュール310によって示唆されたロケーションを確定するかまたは変更/修正するために、ロケーションをクリック、選択またはその他の方法で特定することができる。例えば、ユーザは、ロケーションおよび/またはアクションに関連付けられたインターフェース要素をクリックまたはその他の方法で選択することができ、ロケーションをクリックまたはその他の方法で選択し、および/またはアクションを実行することができ、それをアクセス修復モジュール310が記録してもよい(例えば、ロケーションおよび/またはアクションを特定するテキストフィールドに自動的に入力すること、異なるユーザのためにアクションがユーザなしに自動的に繰り返されることができるようにするマクロを記録することなど)。
【0130】
特定の実施形態では、標準インターフェース、基本インターフェースまたは初歩ユーザインターフェースに代えて、またはそれに加えて、アクセス修復モジュール310は、経験を積んだユーザなどのためにウェブサイトのソースコードおよび/またはウェブサイトのその他の詳細を備えた高度なインターフェースを提供してもよい。例えば、一実施形態では、高度なアクセス修復インターフェースは、1人または複数の上級ユーザが、ウェブサイト自体では見えないおよび/または容易にはわからない場合があるウェブサイトのソースコード内で1つまたは複数のロケーションおよび/またはアクションを特定することができるようにしてもよい。特定の実施形態では、アクセス修復モジュール310は、ユーザが、標準ユーザインターフェースまたはビューと、高度なユーザインターフェースまたはビューとの間で選択および/または切り換えを行うことができるようにするユーザインターフェース要素を提供してもよい。
【0131】
一実施形態では、階層モジュール312がアクセスモジュール307に、ユーザに関連付けられたデータなどをダウンロードするためにユーザの電子資格証明を使用して金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108にアクセスするための命令の複数の異なるセットの順序付けられたリストを提供する。命令のそれぞれの異なるセットは、特定の実施形態では、ユーザの電子資格証明を入力するためのロケーション、ユーザの電子資格証明をサブミットするための命令、ユーザに関連付けられたデータの1つまたは複数のロケーションなどを含む。
【0132】
階層モジュール312は、一実施形態では、バックエンドサーバ110(例えば、バックエンドサーバ110のバックエンド支払いモジュール104b)から、またはピアツーピア方式で別のユーザハードウェアコンピューティングデバイス102(例えばユーザハードウェアコンピューティングデバイス102の支払いモジュール104a)から、または試験モジュール318からなど、命令の1つまたは複数のセットを受け取ってもよい。階層モジュール312は、特定の実施形態では、異なるユーザハードウェアコンピューティングデバイス102および/またはユーザによる命令の異なるセットの使用の成功および/または不成功の履歴に基づく(例えばグローバル階層順序の)順序付けられたリストに既にある命令の複数の異なるセットを受け取ることができる。一実施形態では、階層モジュール312は、(例えばユーザの1つまたは複数のハードウェアコンピューティングデバイス102からの)ユーザによる命令の異なるセットの使用の成功および/または不成功の履歴に基づいて、単一のユーザのための命令の複数の異なるセットから、順序付けられたリストの階層(例えば、カスタムの階層または個別化された階層)を決定すること、および/またはそのような命令の異なる複数のセットから順序付けられたリストを作成することを行ってもよい。
【0133】
アクセスモジュール104は、一実施形態では、命令のセットのうちの1つのセットが成功し、アクセスモジュール104が金融機関114または他のサードパーティエンティティ108にアクセスすること、および/または金融機関114または他のサードパーティエンティティ108からデータをダウンロードすることができるまで、リストの順序で、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108にアクセスするための命令の複数のセットを1つずつ試みてもよい。階層モジュール312は、一実施形態では、最近に使用に成功した命令のセットを(例えば最初に試行するセットとして)最上位に置いてもよい。例えば、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102の階層モジュール312は、アクセスモジュール307が命令のセットを使用して金融機関114または他のサードパーティエンティティ108にアクセスすること、および/または金融機関114または他のサードパーティエンティティ108からデータをダウンロードすることに成功したことに応答して、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108にアクセスするためのその命令のセットをリストの最上位に(例えば、リストの順序を経時的に調整して)置いてもよい。特定の実施形態では、階層モジュール312は、第1の順序(例えばグローバル順序)の金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108にアクセスするための命令の複数の異なるセットの順序付けられたリストを受け取ってよく、単一のユーザの使用/ハードウェアコンピューティングデバイス102の使用に基づいて、命令の異なるセットを経時的に動的に調整すること、および/または並べ替えることを行ってもよい(例えば、ユーザ/ハードウェアコンピューティングデバイス102のために命令のセットを使用したアクセスが成功した場合、その命令のセットをリストの上方に移動し、ユーザ/ハードウェアコンピューティングデバイス102のために命令のセットを使用したアクセスが不成功の場合、その命令のセットをリストの下方に移動するなど)。
【0134】
階層モジュール312は、特定の実施形態では、命令の1つまたは複数のセット、または命令の複数のセットの順序付けられたリストなどを、データネットワーク106を介して(例えば、ピアツーピア方式で他のユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102に直接、またはバックエンドサーバ110のバックエンド支払いモジュール104bを経由して間接的になど)他のユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102の階層モジュール312と共有するように構成されてもよい。様々な実施形態において、異なる口座タイプ、異なる口座設定、異なる発信元システム(例えば、企業買収などに起因して、同じ金融機関114または他のサードパーティエンティティ108の異なるユーザが1つまたは複数の異なる設定、異なるアクセス方法などを有することがある)、システム変更もしくは更新、および/または同じ金融機関114または他のサードパーティエンティティ108の異なるユーザの口座またはサービスなどのその他の相違に起因して、命令の異なるセットが異なるユーザにとって成功または不成功になる場合がある。
【0135】
特定の実施形態では、インターフェースモジュール313は、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上でグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を提供し、ユーザに関連付けられたトランザクションデータおよび/またはダウンロードされたデータをそのGUIを介してユーザに提供する(例えば、それによって、ユーザが認証し、トランザクションに入り、トランザクションデータを閲覧することができるようにし、そのデータに基づいてユーザに1つまたは複数の通知および/または推奨を提供し、そのデータに基づいてユーザに1つまたは複数のテーブルまたはチャートを提供し、そのデータに関連する1つまたは複数の統計の要約を提供するなどを行う)。
【0136】
例えば、ユーザに関連付けられたデータがユーザの金融トランザクション履歴(例えば、購入および/またはその他の金融トランザクションなど)を含む一実施形態では、インターフェースモジュール313は、個人金融管理インターフェースを、トランザクションのリスト、1つまたは複数の予算、1つまたは複数の金融目標、債務管理インターフェース、純資産インターフェース、および/または、ユーザがユーザの金融トランザクション履歴および/またはそれに基づくアラートまたは推奨を閲覧することができる別の個人金融管理インターフェースとともに提供してよい。
【0137】
インターフェースモジュール313は、特定の実施形態では、1つまたは複数のアクセスコントロールをユーザに提供してよく、それによってユーザがどのデバイス102、ユーザ、売買業者108、サードパーティエンティティ108などがどのデータにアクセス可能であるかを定義することができるようにしてもよい。例えば、インターフェースモジュール313は、特定のモバイルアプリケーション、サードパーティサービスのための特定のAPI、特定のプラグインまたは拡張機能、特定のユーザ、特定のハードウェアコンピューティングデバイス102、および/または1つまたは複数の他のエンティティ108、114が、そのユーザのトランザクションデータにアクセスすることを(例えば、サードパーティエンティティ108またはその他のデータソース別、データタイプ別、アクセスを要求するエンティティ別、および/またはその他の詳細度によるアクセスコントロールを使用して)ユーザが許可および/または制限するためのインターフェースを提供してもよい。このようにして、支払いモジュール104は、特定の実施形態では、トランザクションデータのローカルリポジトリを備えることができ、そのリポジトリに1つまたは複数の他のデバイス102および/またはサービスがユーザの許可によりアクセスし、使用することができる。
【0138】
一実施形態では、ルートモジュール314が、資金の利用可能性の有効性を検証するため、および/または金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108からユーザに関連付けられたデータをダウンロードするために、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102、バックエンドサーバ110などがアクセスモジュール307にとって利用可能であるか否かを決定する。ルートモジュール314は、特定の実施形態では、ルートモジュール314がユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102が利用不能であるなどと決定することに応答して、口座残高の有効性を検証するため、および/またはユーザに関連付けられたデータをサーバ108から遠隔バックエンドサーバ110にダウンロードするために、ユーザの電子資格証明を使用して遠隔バックンドサーバ110から金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108にアクセスしてもよい。ルートモジュール314は、一実施形態では、遠隔バックエンドサーバ110にダウンロードされたユーザに関連付けられたデータに基づいて、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上でユーザに1つまたは複数のアラート(例えば、サードパーティエンティティ108からダウンロードされたデータ、サードパーティエンティティ108からのデータに基づいて決定された推奨または示唆、サードパーティエンティティ108からのデータ中で検出されたイベントまたはその他のトリガに基づく通知またはその他のアラートなど)を提供する。
【0139】
特定の実施形態では、ルートモジュール314は、単一のユーザおよび/または口座に関連付けられた複数のハードウェアコンピューティングデバイス102のリストを維持および/または記憶する。ユーザおよび/または口座に関連付けられた1つのハードウェアコンピューティングデバイス102が利用不能である(例えば、電源遮断、機内モード、データネットワーク106に接続されていないなど)との決定に応答して、ルートモジュール314は、そのユーザおよび/または口座の異なる利用可能なハードウェアコンピューティングデバイス102から金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108にアクセスしてよく、異なる利用可能なハードウェアコンピューティングデバイス102上などで1つまたは複数の通知またはその他のアラートを提供してもよい。
【0140】
ルートモジュール314は、一実施形態では、サードパーティエンティティ108からの同じユーザのためのデータのダウンロードのために、(例えば同じユーザの)複数のハードウェアコンピューティングデバイス102、110間で周期的に交番または輪番させてもよい。例えば、データがそこからダウンロードされるデバイス102、110の輪番および/または交番は、ダウンロードが不正または不適切であると誤って解釈される可能性を減らすことができる。別の実施形態では、ルートモジュール314は、サードパーティエンティティ108によって、信頼されるデバイスなどとして許可および/または特定され得る同じデバイス102、110(例えば、ユーザの一次ハードウェアコンピューティングデバイス102、バックエンドサーバ110など)からデータをダウンロードしてもよい。
【0141】
一実施形態では、頻度モジュール316が、アクセスモジュール307が金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108にアクセスする頻度を設定する。頻度モジュール316は、特定の実施形態では、遠隔バックエンドサーバ110(例えば、遠隔バックエンドサーバ110上で実行されている頻度モジュール316)が、異なるユーザおよび/または異なるハードウェアコンピューティングデバイス102のための複数のアクセスモジュール307について頻度を決定するように、アクセスされる金融機関114または他のサードパーティエンティティ108の系列でなくてもよい遠隔バックエンドサーバ110からの入力に基づいて頻度を決定する。例えば、頻度モジュール316は、単一のユーザおよび/またはハードウェアコンピューティングデバイス102がある期間内に許される閾値回数(例えば、10分ごとに1回、半時間ごとに1回、1時間ごとに1回、1日に2回、1日に3回、1日に4回など)を超えて同じ金融機関114または他のサードパーティエンティティ108にアクセスしないように制限してもよい。頻度モジュール316は、特定の実施形態では、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108などによる故意でないサービス拒否を防止するためにアクセス頻度を制限する。
【0142】
頻度モジュール316は、特定の実施形態では、ユーザおよび/またはハードウェアコンピューティングデバイス102が金融機関114または他のサードパーティエンティティ108にアクセス可能な頻度を経時的に動的に調整してもよい。例えば、頻度モジュール316は、異なるサードパーティエンティティ108のそれぞれの総アクセスおよび/またはダウンロード帯域幅に上限または制限を設けるために(例えば、いずれの単一の金融機関114または他のサードパーティエンティティ108などに過負荷をかけないように)、複数のユーザ(例えばすべてのユーザ、利用可能なユーザ、アクティブユーザなど)によるアクセスおよび/またはダウンロードを監視してもよい。このようにして、一実施形態では、ユーザおよび/またはハードウェアコンピューティングデバイス102は、データをアクセスおよび/またはダウンロードしている他のユーザおよび/またはハードウェアコンピューティングデバイス102がより少ないとき(例えば低ピーク時)により高い頻度でデータのアクセス/ダウンロードを行うことができ、データをアクセスおよび/またはダウンロードしている他のユーザおよび/またはハードウェアコンピューティングデバイス102がより多いとき(例えば高ピーク時)により低い上限またはアクセス頻度までに制限され得る。
【0143】
さらなる実施形態では、頻度モジュール316はユーザからの入力に基づいて頻度を決定し、それによってそのユーザが他のユーザおよび/またはバックエンドサーバ110とは独立してアクセス頻度を設定することができるようにする。頻度モジュール316は、1つまたは複数のハードウェアコンピューティングデバイス102を使用して1つまたは複数の金融機関114または他のサードパーティエンティティ108からデータをダウンロードするためのアクセス頻度をユーザが設定および/または調整することができるようにする(例えば、ユーザが、異なるサードパーティエンティティ108またはユーザの異なるハードウェアコンピューティングデバイス102などのために異なるアクセス頻度を設定することができるようにする、異なる設定を提供する)ユーザインターフェース(例えば、GUI、CLI、APIなど)を提供してもよい。
【0144】
一実施形態では、試験モジュール318が、ユーザから受け取った1つまたは複数のロケーションおよび/または命令が正確であるか否か(例えば、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108からデータにアクセスするために使用可能であるか)を確認するために、アクセス修復モジュール310と協働する。試験モジュール318は、特定の実施形態では、異なるユーザの電子資格証明などを使用して、アクセス修復モジュール310が単一のユーザから受け取った識別情報に基づいて、複数の異なるユーザ(例えばサンプルグループまたは試験セット)のために、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108にアクセスを試みる。
【0145】
試験モジュール318は、特定の実施形態では、それらの異なるユーザ(例えばサンプルグループまたは試験セット)に関連付けられたデータが、その単一のユーザからの識別情報を使用してアクセス可能であるか否かを決定する。試験モジュール318は、(例えば、異なるハードウェアコンピューティングデバイス102上で、およびデータネットワーク106を介して単一のハードウェアコンピューティングデバイス102上の試験モジュール318に送信されるか、またはデータネットワーク106を介して異なるハードウェアコンピューティングデバイス102上の複数の試験モジュール318に送信されるか、または中央バックエンドサーバ110上の試験モジュール318に送信されるなどして)アクセス修復モジュール310が異なるユーザから受け取った識別情報を使用して金融機関114または他のサードパーティエンティティ108からデータへのアクセスを繰り返し試みてもよい。
【0146】
試験モジュール318は、一実施形態では、単一ユーザからの識別情報を使用してそのためにデータにアクセス可能な異なるユーザ(例えばサンプルグループまたは試験セット)の量が閾値を満たすことに応答して、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108にアクセスするために、ユーザからの1つまたは複数の識別情報をアクセスモジュール307の他のインスタンス(例えば他の試験モジュール318)に提供する。例えば、単一のユーザからの識別情報が、所定数の他の試験ユーザ(例えば、2人のユーザ、10人のユーザ、100人のユーザ、1000人のユーザ、試験ユーザの50%、試験ユーザの75%、および/または他の所定の閾値数の試験ユーザ)がサードパーティエンティティ108からそれぞれのデータにアクセスするのを可能にすることに成功した場合、試験モジュール318は、その識別情報に基づく命令をより多くのユーザ(例えばすべてのユーザまたは実質的にすべてのユーザなど)に提供してもよい。
【0147】
特定の実施形態では、試験モジュール318は、試験モジュール318が単一ユーザからの識別情報を使用して金融機関114または他のサードパーティエンティティ108からそれぞれのデータにアクセスするための命令を提供するユーザの数を含む試験サイズを連続的に増加させてもよい(例えば、1人または複数の試験ユーザから始めて、2人以上、3人以上、4人以上、5人以上、10人以上、20人以上、30人以上、40人以上、50人以上、100人以上、500人以上、1000人以上、5000人以上、10,000人以上、100,000人以上、100万人以上、および/またはその他の連続的に増加する数の試験ユーザに増加させる)。試験モジュール318は、一実施形態では、階層モジュール312に関して以下で詳述するように、単一のユーザからの識別情報に基づく命令を、金融機関114または他のサードパーティエンティティ108のサーバ108にアクセスするための命令の複数の異なるセットの順序付けられたリストに含める。
【0148】
試験モジュール318は、特定の実施形態では、1人または複数のユーザの1つまたは複数の信頼要因(例えば得点など)に基づいて1人または複数のユーザからの識別情報を優先順位付けするように構成される。信頼要因は、一実施形態では、ユーザの識別情報が正しい可能性を示す得点またはその他のメタデータを含んでよい。例えば、様々な実施形態において、信頼要因は、ユーザの過去の識別情報の履歴(例えば正しいか正しくないか)、1つまたは複数の支払いモジュール104のプロバイダとのユーザの提携関係(例えば、製作者、ベンダ、所有者、販売業者、再販業者、製造業者、バックエンドサーバ110など)、他のユーザからの肯定的および/または否定的な標示(例えば、投票、「いいね」、使用、フィードバック、星数、支持など)、および/またはユーザの識別情報が正しい可能性があるか否かを示すその他の標示のうちの1つまたは複数を含んでよく、および/または上記のうちの1つまたは複数に基づいてもよい。試験モジュール318は、ユーザに関連付けられた1つまたは複数の信頼要因に基づいて、ユーザの識別情報を提供する他のユーザの数を決定してもよい(例えば、より高い信頼要因に応答してユーザの識別情報が他のユーザに提供されるレートを加速させる、より低い信頼要因に応答してユーザの識別情報が他のユーザに提供されるレートを低下させるなど)。
【0149】
試験モジュール318は、管理者、仲介者ユーザなどが識別情報の削除、識別情報の調整および/または無効化、ユーザの信頼要因の調整および/または無効化、ユーザが識別情報を提供するのを禁止、および/またはその他の方法でユーザまたはユーザの識別情報を無効化することができるようにする、オーバーライドインターフェースを提供してもよい。様々な実施形態において、試験モジュール318は、管理者および/または仲介者にオーバーライドインターフェースをGUI、API、CLIなどとして提供してもよい。
【0150】
特定の実施形態では、試験モジュール318は最も効果的なソリューションなど(例えば1人または複数のユーザからの標示に基づく命令のセット)を試験し、使用するので、試験モジュール318は1つまたは複数の支払いモジュール104およびそのアグリゲーションサービスを自己回復型、自己試験型および/または自己増分展開型とならせる。
【0151】
一実施形態では、アイテムレベルデータモジュール320は、1つまたは複数の売買業者108および/または他のサードパーティエンティティ108からのトランザクションのためのアイテムレベルのデータを受信、ダウンロード、集約、および/または記憶を行う。特定の実施形態では、アイテムレベルのデータは、大きなアイテムの一部を形成する1つまたは複数のサブアイテムの識別情報を含む。例えば、アイテムレベルのデータは、より大きい単一のトランザクション内でユーザが購入した1つまたは複数の個別アイテム(例えば、商品および/またはサービス)の識別子を含んでもよい。1つまたは複数の個別アイテムのアイテムレベル識別子は、アイテムの名称、最小管理単位(SKU)識別子、統一商品コード(UPC)、国際商品番号(EAN)、グローバルトレードアイテムナンバー(GTIN)、費用/価格などのうちの1つまたは複数を含んでもよい。
【0152】
アイテムレベルのデータは、特定の実施形態では、特定のサードパーティエンティティ108からは利用可能でない場合がある。例えば、金融機関114は、トランザクションごとに日付、量、ロケーションまたはベンダなどのうちの1つまたは複数を含むが、トランザクション内のアイテムのアイテムレベル情報を有さない、1つまたは複数のトランザクションのリストを、アイテムレベルデータモジュール320に提供する場合がある。トランザクションのアイテムレベルのデータをダウンロードおよび/または集約するために、一実施形態では、アイテムレベルデータモジュール320が、トランザクションの一部などとして(例えば、トランザクションと関連付けられた電子領収書または他のメタデータの一部として)交換モジュール202によって交換される、売買業者108のハードウェア支払いデバイス112からそのトランザクションのアイテムレベルのデータを受信してもよい。
【0153】
一部の実施形態では、アイテムレベルデータモジュール320は、ユーザの電子資格証明を使用して、オンラインのショッピングまたは電子商取引のウェブサイト、音声、映像、および/または他のデジタルメディアウェブサイト、小売店のロイヤリティおよび/または報酬ウェブサイトなど、特定されたトランザクションと関連付けられた売買業者108または他のサードパーティエンティティ108にアクセスし、(例えば、APIおよび/またはHTMLウェブインターフェースを介してユーザの購入履歴、トランザクション履歴、注文履歴、アカウント履歴、閲覧/視聴履歴などにアクセスすることによって)トランザクション内のアイテムのアイテムレベル情報にアクセスしてダウンロードすることによって(例えば他のトランザクションなどの追加のアイテムレベルのデータを集約するために)トランザクションの一部として受信されたアイテムレベルのデータを補充してもよい。
【0154】
例えば、アイテムレベルデータモジュール320は、関連の支払いが支払いモジュール104を使用して実行されていなくても、Apple(登録商標)iTunes(登録商標)、Google(登録商標)Play(登録商標)、Netflix(登録商標)、Hulu(登録商標)、Amazon(登録商標)などのデジタルメディアプロバイダのウェブサイトから購入および/または視聴された映画および/またはテレビ番組、購入および/または読まれた電子書籍などを含むアイテムレベルのデータをダウンロードし、ダウンロードされたアイテムレベルのデータをトランザクション中に交換モジュール202によって受信された他のアイテムレベルのデータと集約してもよく、それによってそれらにユーザがまとめてアクセスすることができる。アイテムレベルデータモジュール320は、Amazon(登録商標)などのオンラインの小売店ウェブサイトから購入された物理的な商品または他のアイテムを含むアイテムレベルのデータをダウンロードしてもよい。アイテムレベルデータモジュール320は、レストランのロイヤリティおよび/または報酬ウェブサイトから注文されたメニューアイテムを含むアイテムレベルのデータをダウンロードしてもよく、食品雑貨店、百貨店、ハードウェア店などのロイヤリティおよび/または報償ウェブサイト、店舗のクレジットカード口座のウェブサイトなどから購入された個別の商品のアイテムレベルのデータをダウンロードしてもよい。
【0155】
アイテムレベルデータモジュール320は、上述したようにアクセスパターンおよび/またはスクリーンスクレイプを使用して、履歴一覧にある1つまたは複数の個別アイテムを自動的にクリックまたは選択し、そのアイテムの結果として得られたアイテムレベルのデータをダウンロードし、履歴一覧に戻り、これを列挙されたアイテムそれぞれに対して繰り返す、などを行ってもよい。特定の実施形態では、トランザクションのアイテムレベルのデータがサードパーティエンティティ108から入手できないという判断に応答して、および/またはユーザからの要求に応答して、1つまたは複数のサードパーティエンティティ108からアイテムレベルのデータをダウンロードする代わりに、および/またはそれに加えて、アイテムレベルデータモジュール320は、ハードウェアコンピューティングデバイス102のカメラ、スキャナなどを使用して、サードパーティエンティティ108からの紙の領収書を撮影および/またはスキャンしてもよく、光学式文字認識などを使用して領収書からアイテムレベルのデータを判断してもよい。
【0156】
一実施形態では、アイテムレベルデータモジュール320は、(例えば、金融機関114から、金融トランザクションデータ集約サーバ110から、などの)アイテムレベルのデータを有さない、ダウンロードおよび/または集約されたトランザクションデータを、トランザクションの一部として交換モジュール202によって受信され、および/またはトランザクションが発生した特定のサードパーティエンティティ108からダウンロードされたアイテムレベルのデータと相関してもよい。例えば、アイテムレベルデータモジュール320は、トランザクションデータに列挙されたロケーションおよび/またはベンダ識別子またはその一部を、トランザクションが発生した実際のサードパーティエンティティ108と照合し、サードパーティエンティティ108からのアイテムレベルのデータにアクセスし、トランザクション量、トランザクション日、トランザクションのロケーション、製品画像、製品リンク、アイテム数などに基づいてトランザクションデータをアイテムレベルのデータと整合させてもよい。アイテムレベルデータモジュール320は、インターフェースモジュール313などの個人金融管理インターフェース内でユーザに対してアイテムレベルのデータを提示してもよく、それによってユーザが個別トランザクションのアイテムレベルのデータを有するトランザクション履歴を閲覧できるようになり、そのアイテムレベルのデータに基づいてトランザクションを分類してもよく(例えば予算に含むかなど)、アイテムレベルのデータに基づいて推奨および/または広告を提供してもよく、および/またはその他の方法でユーザに対してアイテムレベルのデータを提供してもよい。
【0157】
上述したように、一部の実施形態では、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上のアイテムレベルデータモジュール320は、トランザクションの一部としてアイテムレベルのデータをダウンロード/受信するために、(例えば、近距離無線通信(NFC)、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、無線ICタグ(RFID)、赤外線(IR)信号プロトコル、無線周波数(RF)信号プロトコル、データネットワーク106などを使用して)ハードウェア支払い端末112または他の実店舗の小売店または他の売買業者108の販売時点情報管理(POS)システムとワイヤレスに通信してもよい。例えば、実店舗の売買業者108または他のサードパーティエンティティ108のハードウェア支払い端末112または他のPOSシステムは、ハードウェアコンピューティングデバイス102のユーザがハードウェアコンピューティングデバイス102の支払いモジュール104aなどを使用して電子支払いを行うために、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102に対してワイヤレスに購入アイテム、購入価格などのリストを送信してもよい。
【0158】
一実施形態では、ロケーションモジュール322は、(例えば、セキュリティの向上、不正トランザクションの制限、ロケーションに基づくユーザへの便利なプロンプトおよび/またはオファの提供などのために)ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102のロケーションセンサ(例えばGPSセンサ、ワイヤレスチップ、および/または別のロケーションセンサ)からの情報に基づいて、ユーザのロケーションおよび/またはユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102のロケーションを追跡、監視および/または比較する。例えば、一部の実施形態では、ロケーションモジュール322は、モバイルハードウェアコンピューティングデバイス102のセンサに基づいて決定された地理的ロケーションをハードウェア支払いデバイス112および/または売買業者108の地理的ロケーションと比較して、その間のトランザクションの真正性の有効性を検証してもよい。
【0159】
特定の実施形態では、ロケーションモジュール322は、ユーザの金融トランザクションデータおよびユーザのロケーションデータに基づいて、ユーザに対してプロンプトを提示するための対象ロケーションおよび/または対象時刻を決定するために、後述のプロンプトモジュール324と協働してもよい。対象ロケーションは、様々な実施形態では、オファまたは他のプロンプトがユーザに受け入れられる可能性が最も高い、ユーザによって気付かれる可能性が最も高い、ユーザによって使用可能である可能性が最も高い、ユーザに関連する可能性が最も高いなどのロケーションを含んでもよい。一実施形態では、ロケーションモジュール322は、オファを提供する売買業者108と関連付けられたロケーションなど、オファまたは他のプロンプトが有効および/またはその他の方法で使用してもよい対象ロケーションを選択してもよく、それによってオファが受け入れられて使用されてもよいロケーションに、またはその近くに(例えば所定の距離内に)ユーザがいる場合に、ユーザがオファを受け取る。そのようなオファおよび/または対象ロケーションは、ユーザの金融トランザクションデータ(例えば、ユーザが既に何度も訪れているが商品および/またはサービスに関してユーザが過去に購入したことがない、または所定の期間購入していないなどのロケーションにおける購入)に基づく「優待割引」を含んでもよい。
【0160】
例えば、後述するように、プロンプトモジュール324は、売買業者108の競合者における、ユーザの金融トランザクションデータにおいて特定された商品および/またはサービスに対するオファを選択してもよい。ただし、ユーザが異なる商品および/またはサービスを求めて売買業者108を既に何度も訪れている場合でも、ロケーションモジュール322は、競合者から過去に購入した商品および/またはサービスに対するオファのための対象ロケーションとして売買業者108と関連付けられたロケーションを選択してもよく、そのオファのための対象ロケーションとして競合者と関連付けられたロケーションを選択してもよく、またはその両方を行ってもよい。上述したように、特定の実施形態では、アイテムレベルデータモジュール320は、ユーザが購入したことがある特定のアイテムを特定する金融トランザクションデータ(例えば、アイテムの名称、SKU、UPC、EAN、GTIN、費用/価格など)を処理してもよく、それによってロケーションモジュール322がより正確に製品レベルで的を絞ることができるようになる場合がある。リアルタイムでユーザのロケーションデータを監視することによって、特定の実施形態では、ユーザ自身の金融トランザクションデータおよびロケーションデータに基づいて、ロケーションモジュール322が最適なロケーションおよび/または時刻にユーザに対してオファまたは他のプロンプトを動的に的を絞って提供できるようにしてもよい。
【0161】
一実施形態では、ユーザが売買業者108からも入手可能な商品および/またはサービスを購入する可能性があり、ユーザが過去に少なくとも所定の頻度で競合売買業者108から購入したことをユーザの金融トランザクションデータが示す場合があるなどのため、ロケーションモジュール322は、オファを提示する対象ロケーションとして、そのオファの売買業者108の競合売買業者108のロケーションを選択してもよい。さらなる実施形態では、(ユーザが競合者のロケーションへ向かう途中であるという少なくとも所定の確実性の程度をもってオファができるだけ早くユーザに対して提示されるように)ロケーションモジュール322は、ユーザが競合売買業者108から遠ざかって売買業者108のロケーションへ経路を変更する可能性がある場合があるため、ユーザがオファの売買業者108の競合売買業者108への経路上にいる少なくとも所定の可能性を有する場所を対象ロケーションとして選択してもよい。したがって、特定の実施形態では、対象ロケーションは、ロケーションモジュール322によって決定された、売買業者108によって選択されたなどの対象時刻(例えば絶対、相対)を含んでもよく、および/または関連付けられてもよい。
【0162】
例えば、一実施形態では、ロケーションモジュール322は、ロケーションデータおよび/またはユーザの金融トランザクションデータに基づいて、ユーザが特定の日の特定の時刻に特定の道路において特定の方向に進んでいる時に所定の競合者に向かう経路上にいる可能性は90%であると判断してもよく、ロケーションモジュール322は、プロンプトモジュール324によるオファまたは他のプロンプトのための対象ロケーションとして、所定の日の所定の時刻における所定の道路上の所定の方向を選択してもよい。一実施形態では、オファの提供者(例えば売買業者108など)は、ユーザが競合者に向かう途中であることの閾値可能性、競合者の身元、対象ロケーションの地理的領域など、対象ロケーションに関する1つまたは複数のパラメータをロケーションモジュール322に提供してもよい。
【0163】
特定の実施形態では、ロケーションモジュール322は、ユーザの金融トランザクションデータに基づいて、ユーザが利用可能な1つまたは複数のオファに基づいて対象ロケーションを決定してもよい。一部の実施形態では、対象ロケーションは、実店舗、ショッピングセンター、空港、飲食店、または売買業者108のその他の物理的ロケーションなどの物理的ロケーションを含む。特定の実施形態では、対象ロケーションは、プロンプトモジュール324がオファまたは他のプロンプトを提供する場合がある、ウェブサイト、チャットルーム、ソーシャルメディアネットワークなどのオンラインのロケーションを含む。様々な実施形態では、対象ロケーションは、オファの提供者(例えばオファを提供する会社、組織、エンティティ、または他の売買業者108)の競合者と関連付けられたロケーションを含む。
【0164】
特定の実施形態では、(例えば、ユーザが対象ロケーションに到着した時、ユーザが対象ロケーションに接近している時、ユーザが対象ロケーションの所定の距離内に到着した時などを決定するために)ロケーションモジュール322は、対象ロケーションが物理的ロケーションを含む実施形態において対象ロケーションと関連したユーザの1つまたは複数のセンサからのロケーションデータを監視するように構成される。1つまたは複数のセンサは、GPSセンサ、近接センサ、ワイヤレスビーコン、ネットワークアダプタ、および/またはユーザのロケーションデータを決定するように構成された他のセンサを含んでもよい。1つまたは複数のセンサは、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートウォッチ、デスクトップコンピュータなど、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102の一部を含んでもよい。さらなる実施形態では、ユーザがビーコンの近接通信距離内に入った時にビーコンがロケーションモジュール322に対してビーコンおよび/またはユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102のロケーションデータを送信するように、センサは、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102と通信しているビーコンを備えてもよい。
【0165】
一実施形態では、ロケーションモジュール322は、売買業者108の店舗または他の物理的建物または他のロケーションのある地点において、ユーザにオファを動的に提供してもよい。特定の実施形態では、ユーザがある領域に歩いて入った時に、その領域内のビーコンが店舗内のユーザのロケーションをロケーションモジュール322に送信してもよいように、物理的ロケーションでは、ロケーション内の様々な部門、通路または他の領域にビーコンが設置されていてもよい。例えば、ユーザがホームセンターの配管セクションに歩いて入ると、その店舗のその領域のビーコンがロケーションモジュール322にそのユーザのロケーションデータを送信してもよく、プロンプトモジュール324は、ユーザのロケーションが配管資材のクーポンの対象ロケーションを満たしたことに応答して、ユーザに対してその配管資材のクーポンを動的に提供してもよい。
【0166】
様々な実施形態では、ロケーションモジュール322は、ロケーションデータを求めて定期的な間隔でセンサにポーリングを行うことによってロケーションデータを監視する。さらなる実施形態では、ロケーションモジュール322は、(例えば非同期で、など)センサから送信されたロケーションデータを受信することによってロケーションデータを監視する。特定の実施形態では、ロケーションモジュール322は、(例えば、ユーザのブラウズ動作を監視、ログ記録、および追跡するためにクッキーなどを使用して)ユーザのブラウズ履歴を監視することによってユーザのオンラインのロケーションデータを監視する。
【0167】
一部の実施形態では、ロケーションモジュール322の少なくとも一部は、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上に配置されてもよく、センサ、ビーコンなどに通信可能に結合されてもよく、さらにユーザのデバイス102のロケーションデータを決定してもよい。そのような実施形態では、ロケーションモジュール322は、ユーザのPFMプロバイダ(例えばバックエンドサーバ110、インターフェースモジュール313、プロンプトモジュール324など)にロケーションデータを提供してもよく、そこでロケーションデータは、1つまたは複数のオファなどの対象ロケーションに関連したロケーションデータに基づいてユーザに提示する1つまたは複数のオファまたは他のプロンプトを決定するために後で使用されてもよい。
【0168】
一実施形態では、プロンプトモジュール324は、(例えばトランザクション発生前などに)トランザクションのための資金源として、支払いモジュール104の使用、支払いモジュール104と関連付けられた特定の口座または他の資金源の使用などを(例えば、ハードウェアコンピューティングデバイス102の電子ディスプレイ画面上などで)ユーザにプロンプトを提示するように構成される。例えば、一部の実施形態では、プロンプトモジュール324は、デビットカードまたはクレジットカードの磁気ストリップをスワイプ、デビットカードまたはクレジットカードのチップを挿入、NFCまたは他のワイヤレスカードリーダーにデビットカードまたはクレジットカードを近づける、クレジットカード番号および/または他のデビットカードまたはクレジットカード支払い情報を入力するなどによってユーザが支払いカード(例えばカード使用支払い源)を用いて支払いを試行としたことに応答して、プロンプトを提示および/または表示してもよい。
【0169】
一実施形態では、異なる(例えばカード不使用の)資金源を使用するプロンプトをユーザに提供するために、提示された支払いカードが、(例えばトランザクションのために支払いカードを処理する前に、提示された支払いカードをアクティブなユーザの口座と照合するなど)支払いモジュール104によってアクティブ化された口座および/またはカード不使用の支払い源を有するユーザと関連付けられていることを、ハードウェア支払いデバイス112上で実行されているプロンプトモジュール324は判断してもよい。さらなる実施形態では、サードパーティの金融機関114(例えば支払いカードの発行金融機関114、売買業者108のための取得金融機関など)のバックエンドサーバ110上で実行されているプロンプトモジュール324は、(例えばカード使用支払いネットワークを介して金融機関114に送信されたなどで)提示された支払いカードが、支払いモジュール104でアクティブ化された口座および/またはカード不使用の支払い源を有するユーザと関連付けられていることを判断してもよく、金融機関114に対する手数料が少なく、売買業者108に対する支払いがより迅速であるなどの場合がある、異なる(例えばカード不使用の)資金源を使用するプロンプトをユーザに提供するために、提示されたカードを最初に拒絶してもよい。
【0170】
特定の実施形態では、ユーザが、異なる資金源を使用する、支払いモジュール104を使用するなどのプロンプトをプロンプトモジュール324から受け入れたことに応答して、支払いモジュール104は、トランザクションを完了するために、その異なる資金源を処理してもよい。ユーザがトランザクションのために同じ支払いカードを再度サブミットしたこと(例えば、同じ支払いカードを使用するという後続の試行)に応答して、一部の実施形態では、ハードウェア支払いデバイス112(例えばハードウェア支払い端末112、サードパーティの金融機関114のバックエンド支払いサーバ110など)がその支払いカードを承認して、カード使用トランザクションを完了してもよい。
【0171】
プロンプトモジュール324は、一実施形態では、ユーザに口頭で(カード不使用の支払い源を使用すること、支払いモジュール104を使用することなどを)提案するために、直接、またはレジ係または他のユーザへのプロンプトによって、のいずれかでハードウェア支払いデバイス112(例えばハードウェア支払い端末112などの電子ディスプレイ画面)上で(例えば異なる資金源を使用すること、オファを用いて支払いモジュール104を使用することなどの)プロンプトをユーザに提示してもよい。さらなる実施形態では、ハードウェア支払いデバイス112上で実行されているプロンプトモジュール324は、(例えば交換モジュール202などによる支払い情報の交換の一部としてなど)ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102にプロンプトを提示するために、ハードウェア支払いデバイス112からユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102へプロンプトをワイヤレスに送信してもよく、(例えばバックエンド支払いサーバ110を備えるハードウェア支払いデバイス112から)ユーザに対してメッセージを送信、電子メールを送信および/またはプッシュ通知を提供してもよく、またはそれに類することを行ってもよい。他の実施形態では、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上で実行されているプロンプトモジュール324は、ハードウェアコンピューティングデバイス102の電子ディスプレイ画面上でユーザに対してプロンプトを提示してもよい。
【0172】
一実施形態では、プロンプトモジュール324は、ロケーションセンサ(例えば、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上のGPSセンサまたは他のロケーションセンサ、売買業者108のワイヤレスビーコンまたは他のロケーションセンサなど)が、ユーザ、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102などが売買業者108、売買業者108のハードウェア支払いデバイス112などの所定距離内に存在することを判断したことに応答して、プロンプトを提供するために、上述したロケーションモジュール322と協働してもよい。例えば、プロンプトモジュール324は、ユーザが支払いモジュール104を使用すること、カード不使用の資金源を使用することのプロンプト、ユーザが支払いモジュール104および/またはカード不使用資金源を使用するなどのためのインセンティブのためのオファ(例えば売買業者108からの割引または他のオファ、金融機関114からの報酬など)を含むプロンプトなどを提供してもよい。
【0173】
プロンプトモジュール324は、特定の実施形態では、ユーザに対して動的でカスタマイズされ、および/またはその他の方法で関連したプロンプト、コンテンツ、および/またはオファを提供するために(例えば個人的金融管理目的などのためなどに複数のエンティティ108、114から集約された)ユーザの金融トランザクションデータを利用する。一実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザの金融トランザクションデータがオファと関連付けられたトランザクションメトリックを満たすことに応答して、そのオファのためにユーザを選択するように構成される。さらなる実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザの金融トランザクションデータに基づいてオファのために対象ロケーションを決定するように構成される。一部の実施形態では、プロンプトモジュール324は、ロケーションモジュール322などと協働して、対象ロケーションと関連したユーザのための1つまたは複数のセンサからのロケーションデータを監視するように構成される。プロンプトモジュール324は、様々な実施形態では、1つまたは複数のロケーションセンサからの監視ロケーションデータが対象ロケーションを満たすなどに応答して、オファまたは他のプロンプトをユーザに対して動的に表示および/またはその他の方法で提供するように構成される。このようにして、特定の実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザの過去および/または将来的な購入への関連度が高く、ユーザが受け入れるまたはそれに基づいて行動する可能性があり、ユーザと内容提供者(例えば売買業者108、金融機関114など)の両方に利益がある、オファまたは広告などのプロンプトをユーザに提供してもよい。
【0174】
一実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザの金融トランザクションデータがオファまたは他のプロンプトと関連付けられたトランザクションメトリックを満たすことに応答して、そのオファまたは他のプロンプトのためにユーザ(例えば支払いモジュール104などのユーザ)を選択するように構成される。このユーザは、特定の実施形態では、自身の金融トランザクションが記録および/または集約されることを許可している。
【0175】
支払いモジュール104を使用して完了されたトランザクションからのトランザクションデータに加えて、金融トランザクションデータは、特定の実施形態では、住宅ローン、自動車ローン、学生ローンなどの金融債務、携帯電話契約、インターネット契約、テレビ申し込み、公共料金支払い、支払い計画にしたがって定期的な周期的支払いが行われる他の債務を含んでもよく、小売店での購入、オンラインでの購入、食品雑貨店での購入、ホームセンターでの購入、ガソリン購入などの購入も含んでもよく、ユーザが購入した個別アイテムのアイテムレベルのデータおよび/または他の種類のトランザクションの記録を含んでもよい。例えば、一実施形態では、ユーザが住宅ローンの支払いを行う時または食品雑貨の買い物に行く時、金額、金利、支払い日、利息分金額、元本額などの住宅ローン支払い、または合計支出額、食品雑貨店のロケーション、購入された個別アイテムの情報、購入日などの食品雑貨購入を説明する情報が、支払いモジュール104によって監視および記録されてもよい。
【0176】
特定の実施形態では、ユーザのために選択されたオファまたは他のプロンプトが、1つまたは複数の広告、クーポン、プロモーション、割引、報酬、リベート、インセンティブ、および/または他のマーケティング素材を含んでもよい。このオファまたは他のプロンプトは、ベンダ、サービスプロバイダ、小売店、製造者、オンラインストア、金融機関114、および/または他の売買業者108などの特定のエンティティに関連してもよい。一部の実施形態では、オファまたは他のプロンプトは、特定の製品またはサービスに関連してもよい。オファは、一部の実施形態では、ユーザが対象ロケーションのための地理上のフェンスを越えたこと、購入を行ったこと、サービスに申し込んだこと、調査、クイズ、アンケートなどを介して情報を提供したこと、例えばロイヤリティプログラムなどのプログラムのメンバーとなる申し込み手続きをしたこと、契約情報を提供したこと、および/または別の所定のトリガを実行したことに応答して、ユーザが利用可能となってもよい。
【0177】
一部の実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザの金融トランザクションデータに基づいてオファまたは他のプロンプトのためにユーザを選択する。例えば、プロンプトモジュール324は、ホームセンターでの最近の購入に基づいてリフォーム製品に関する割引オファのためにユーザAを選択してもよく、最近の住宅ローンの支払いに基づいて、住宅ローンの借換えを行うオファのためにユーザBを選択してもよい。一実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザの金融トランザクションデータがオファと関連付けられたトランザクションメトリックを満たすことに応答して、そのオファのためにユーザを選択する。ここで使用されるように、トランザクションメトリックは、ユーザのためにオファを選択する際に使用可能な金融トランザクションおよび/または一連の金融トランザクションの計測可能または推定可能な量または単位を含んでもよい。トランザクションメトリックは、金利、様々な種類のアイテムに対する合計支払い額、価格、金利、毎月の支払い額、手数料、車両所有メトリック、地理的支出メトリック、住居費メトリック、食費メトリック、娯楽費メトリック、収入メトリック、貯蓄メトリック、一貫性メトリック、競合者メトリック、生涯価値メトリック、総支出メトリック、トランザクション間隔メトリックなどを含んでもよい。
【0178】
車両所有メトリックは、様々な実施形態では、ユーザの金融トランザクションデータに基づいて、ユーザが車両を所有しているか、ユーザの車両の価値、ユーザの車両のメーカーおよび/または車種、ユーザの車両のモデル年度、ユーザが車両を所有した期間、ユーザの車両の走行距離、ユーザの車両の燃料のための支出額、ユーザの車両の最終保守日、ユーザの車両の最終保守費用、ユーザの車両の保守の総費用、ユーザの車両の保守および/または総保有の平均費用(例えば、月ごと、年ごと)、ユーザの車両の毎月のローン支払い額、ユーザの車両のローンの元本額および/または残高、および/またはユーザの金融トランザクションデータから決定および/または推量される別の車両所有メトリックを示してもよい。
【0179】
地理的支出メトリックは、様々な実施形態では、ユーザの金融トランザクションデータに基づいて、1つまたは複数の地理的領域におけるユーザの全体支出、1つまたは複数の地理的領域におけるユーザの分類された支出などを示してもよい。地理的領域は、特定の実施形態では、通り、地域、地区、市、郡、州、および/または別の特定可能な領域を含んでもよい。地理的支出メトリックは、一実施形態では、家、自動車、旅行、金融、娯楽、医療、食品、飲食店、食品雑貨などの1つまたは複数のカテゴリおよび/またはサブカテゴリを用いて、トランザクションタイプごとに分類されてもよい。
【0180】
住居費メトリックは、様々な実施形態では、ユーザの金融トランザクションデータに基づいて、ユーザが住居を所有しているか、ユーザが住居を賃貸/リースしているか、ユーザの住居費、ユーザの住居の場所、ユーザの住居のローン金利、ユーザの住居の借入残高、ユーザの住居の元の借入額、ユーザのマイホーム所有者保険支払い額、ユーザの住居にかかる固定資産税額などを示してもよい。
【0181】
食費メトリックは、様々な実施形態では、ユーザの金融トランザクションデータに基づいて、ユーザが食品に支払う総額、ユーザが食品雑貨に支払う金額、ユーザが飲食店に支払う金額、ユーザが特定のエンティティおよび/または場所からの食品に支払う金額などを示してもよい。食費メトリックは、朝食ごと、昼食ごと、夕食ごと、食事ごと、毎日、毎週、毎月、毎年、ユーザの金融トランザクションデータの持続期間にわたってなど、様々な時間スケールを有してもよい。
【0182】
トランザクションメトリックは、一実施形態では、(例えば、毎月、毎年、収入源ごと、粗収入、可処分所得など)ユーザの収入を示す収入メトリックを含んでもよい。さらなる実施形態では、トランザクションメトリックは、ユーザが貯蓄した金額を示す貯蓄メトリックを含んでもよい(例えば、貯蓄口座の残高、投資口座の残高、いくつかの貯蓄および/または投資口座の集約された総額、総貯蓄額、日ごと、週ごと、月ごと、および/または年ごとなどのある期間にわたる貯蓄額、貯蓄率など)。
【0183】
トランザクションメトリックは、一実施形態では、ユーザの支出における変化(例えば、1つまたは複数の期間にわたる総支出の変化、1つまたは複数の期間にわたる分類別の支出の変化など)の量を示す一貫性メトリックを含む。例えば、一実施形態では、オファ提供者または広告主が、一貫した忠実な顧客を獲得することなどを目指して、オファのために、支出が一貫したユーザを対象としてもよい。さらなる実施形態では、オファ提供者または広告主(例えば、売買業者108および/または金融機関114)は、支出が一貫していない(例えば、週および/または月によって支出額の変化に大きな幅がある)ユーザは衝動買いなどを行う可能性がより高い場合があると考えて、支出が一貫していないユーザを対象としてもよい。
【0184】
競合者メトリックは、様々な実施形態では、オファの提供者の1つまたは複数の特定の競合者におけるユーザの支出額、オファの提供者の競合者でユーザが実行するトランザクションの頻度、またはユーザがトランザクションを行ったオファの提供者の競合者の1つまたは複数の身元などを示してもよい。一実施形態では、オファの提供者は、プロンプトモジュール324が競合者メトリックを使用するなどのために、1つまたは複数の競合者を特定してもよい。さらなる実施形態では、プロンプトモジュール324は、提供者のトランザクション分類および/またはオファに基づいて、オファの提供者の1つまたは複数の競合者を自動的に決定してもよい。
【0185】
トランザクションメトリックは、一実施形態では、顧客としての、オファの提供者に対するユーザの予想される総価値、またはユーザを顧客として、オファの提供者がオファに関して採算がとれると予想されるまでの時間(例えば、ユーザの金融トランザクションデータ、提供者に対するオファの費用に基づく)などを示す生涯価値メトリックを含む。例えば、プロンプトモジュール324は、ユーザの金融トランザクションデータに基づいて、オファの提供者によって提供される商品および/またはサービスに関してユーザが支出する可能性がある金額、オファの提供者に対してユーザが忠実である可能性の程度などを決定または推定してもよく、前述の決定のうちの1つまたは複数に基づいて生涯価値メトリックを決定してもよい。
【0186】
トランザクションメトリックは、特定の実施形態では、ユーザの金融トランザクションデータ(例えば支払いモジュール104によって実行されたトランザクションなどに基づいて、上述したように集約される)が複数のエンティティ(例えば、銀行、消費者信用組合、クレジットカード会社または他の貸金業者、支払い処理会社、オンライン支払い提供者などの金融機関114または他のサードパーティエンティティ108)から集約されたユーザの金融トランザクションのそれぞれを含むかの信頼度を示す総支出メトリックを含む。プロンプトモジュール324がユーザの金融トランザクション(例えば、ユーザのファイナンシャルスナップショット全体および/またはほぼ全体)のそれぞれにアクセスできることに関する信頼度または確率が低い場合、ユーザの金融トランザクションデータがオファと関連付けられたトランザクションメトリックを満たすかに関するプロンプトモジュール324の決定が正しい可能性はなく、オファの提供者は、したがって、ユーザの金融トランザクションデータが完全であるかに関する不確実性に起因して、そのユーザがオファに対しては不満足な候補であるとみなしてもよい。逆に、プロンプトモジュール324がユーザの金融トランザクション(例えば、ユーザのファイナンシャルスナップショット全体および/またはほぼ全体)のそれぞれにアクセスしたことに関して信頼度または確率が高い場合、オファの提供者は、ユーザのプロンプトモジュール324の選択を大いに信頼してもよく、その高確実度を有するユーザにそのオファを提供してもよい。
【0187】
プロンプトモジュール324は、特定の実施形態では、(例えば所定の期間にわたる)ユーザの金融トランザクションデータがユーザの金融トランザクションのそれぞれを含むかの信頼度を示す総支出メトリックを決定するために、1つまたは複数の規則、フラグ、標示などを使用してユーザの金融トランザクションを分析および/または処理してもよい。例えば、一実施形態では、プロンプトモジュール324は、デフォルトの信頼レベル(例えば50%、0.5、0%、0、100%、1など)から開始し、1つまたは複数の信頼要因に基づいてユーザの金融トランザクションデータに対する信頼レベルを調整してもよい。プロンプトモジュール324は、特定の実施形態では、トランザクションタイプ対(例えば所定の期間内で共にみられる場合が多い2種類のトランザクション)の一方のトランザクションタイプが欠落している場合に信頼レベルを下げてもよく、トランザクションタイプ対の両方のトランザクションタイプが存在する場合に信頼レベルを上げてもよく、またはそれに類することが行われてもよい。例えば、トランザクションタイプ対は、住宅ローン支払いと公共料金支払い、クレジットカード請求書における支払い信用状と銀行口座からの対応借方、自動車支払いと燃料購入、および/または別のトランザクションタイプ対を含んでもよい。
【0188】
さらなる実施形態では、プロンプトモジュール324は、1つまたは複数の所定の重要トランザクションが存在する場合に総支出メトリックの信頼レベルを上げてもよく、および/またはユーザの金融トランザクションデータに1つまたは複数の所定の重要トランザクションが存在しない場合、総支出メトリックの信頼レベルを下げてもよい。重要トランザクションは、一実施形態では、所定期間内において各ユーザのために発生すると予想されるトランザクションを含む。例えば、重要トランザクションは、振込および/または給料支払い小切手預金、住宅ローンおよび/または賃貸料支払い、個人的必需品(例えば食料)に関して支出される少なくとも閾値金額、および/または別の予想されるトランザクションを含んでもよい。特定の実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザの総支出メトリックの閾値未満の信頼レベルが決定されることに応答して、ユーザに、1つまたは複数の追加口座を追加するプロンプトを提示するように構成されてもよい。別の実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザに対して、ユーザの金融トランザクションデータがユーザの金融トランザクションのそれぞれを含むかを問い合わせてもよく、総支出メトリックの信頼レベルをユーザの回答に基づかせてもよい。
【0189】
プロンプトモジュール324は、一実施形態では、1つまたは複数の所定の規則などを使用してユーザの金融トランザクションデータを処理することによって、総支出メトリックおよび/または別のトランザクションメトリックの信頼レベルを決定してもよい。さらなる実施形態では、プロンプトモジュール324は、機械学習または他の人工知能などを使用して、総支出メトリックおよび/または別のトランザクションメトリックの信頼レベルを動的に決定してもよく、それによって、プロンプトモジュール324が金融トランザクションデータを学習してパターンを検出するにつれて、プロンプトモジュール324の決定の正確性を経時的に(例えば少なくともある程度まで)上げる。
【0190】
トランザクションメトリックは、特定の実施形態では、ユーザの金融トランザクションデータにわたる期間(例えば、1か月、2か月、3か月、6か月、1年、2年、3年など)を示すトランザクション間隔メトリックを含んでもよい。例えば、一実施形態では、衝動買いではない長期または大口の購入に対するオファの提供者は、より高いトランザクション間隔メトリックを有する(例えばユーザの金融トランザクションデータが長時間に及ぶ)1人または複数のユーザに対してオファを提示することを優先する場合がある一方、衝動買いなどのより小口の購入に対するオファの提供者はそのような優先を行わない場合があり、より低いトランザクション間隔メトリックを有する(例えばユーザの金融トランザクションデータが短時間である)ユーザに対してそのオファを提供する場合がある。
【0191】
特定の実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザの金融トランザクションデータが売買業者108からのオファに対するトランザクションメトリックを満たすことが可能となる1つまたは複数の閾値を設定するために、売買業者108に対してインターフェース(例えば、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)、API、コマンドラインインターフェース(CLI)など)を提供してもよい。ユーザの金融トランザクションデータがトランザクションメトリックを満たすことが可能となる1つまたは複数の閾値を設定することによって、オファの売買業者108または他の提供者は、ユーザの金融トランザクション履歴に基づいてそのオファに対して特定のユーザを対象とする。例えば、オファの提供者は、そのオファを受け取るユーザが車両を所有していること、所定の地理的領域においてユーザの収入の少なくとも所定のパーセントを支出すること、毎年少なくとも所定の金額の収入があること、少なくとも6か月分の金融トランザクションデータをプロンプトモジュール324が利用可能なこと、提供者の競合者のうちの2社のうちの1社において少なくとも所定の金額だけ支出したことがあること、ユーザの金融トランザクションデータがユーザの金融トランザクションのすべてを含む信頼レベルが少なくとも75%であることを条件とするトランザクションメトリック(例えばトランザクションメトリックの1つまたは複数の閾値)を定義してもよい。プロンプトモジュール324は、一実施形態では、オファの提供者が、そのオファを受け取り得るユーザの数の上限および/または下限を選択でき、少なくとも下限人数のユーザが選択されるまでトランザクションメトリックの1つまたは複数の閾値を調節でき、またはそれに類することができるようにしてもよい。このようにして、特定の実施形態では、オファの提供者は、複数のソースから集約されたユーザ自身の金融トランザクションデータに基づいて、オファから利益を得る、および/またはオファを受け入れる可能性が最も高いユーザをオファの対象としてもよい。
【0192】
さらなる実施形態では、プロンプトモジュール324は、トランザクションメトリックを使用して、ユーザの金融トランザクションデータに基づいてユーザにとってのオファの利点を判断するために、ユーザのための1つまたは複数の利用可能なオファを比較してもよい。例えば、プロンプトモジュール324は、ユーザの金融トランザクションデータに基づいて決定されたユーザの現在の自動車ローン金利よりも低金利の自動車ローンのためのオファを受け取ることによって毎月のローン支払いに関してユーザの資金を節約する場合があるユーザを選択してもよい。同様に、別の例では、プロンプトモジュール324は、ユーザの現在の住宅ローン金利4%に基づいて住宅ローン金利3.5%を提示する異なる住宅ローン会社に切り換えるオファを受け取るユーザを選択してもよい。他のオファは、低金利、低手数料、高投資率、短期支払い計画、割引、プロモーション、クーポン、早期ローン完済、残高繰越しなどの考えられる利点を含んでもよい。
【0193】
一部の実施形態では、利用可能なオファが、広告主、販売促進者など(例えば、オファの提供者)のサードパーティシステムによって投稿またはその他の方法で利用可能となってもよい。ユーザが利用可能な複数のオファが存在する場合、プロンプトモジュール324は、ユーザのために最適なオファを選択してもよい。この最適なオファは、割引、毎月の支払い、金利などに関して、または後述するようなユーザの財政目標に関してなど、ユーザに対して最大の利益を実現するオファでもよい。さらなる実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザが利用可能な複数の複合的オファを提示してもよく、それによってユーザは利用可能なオファのうちの1つまたは複数を受け入れることを選択してもよい。
【0194】
一部の実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザの金融トランザクションデータから決定されるユーザの購入履歴に基づいて、オファのためのユーザを選択する。例えば、プロンプトモジュール324は、ユーザがリフォーム商品に毎月少なくとも$100支払うことを判断してもよい。したがって、プロンプトモジュール324は、リフォームアイテムに関する割引、プロモーション、クーポンなどを提供するオファのためにユーザを選択してもよい。同様に、プロンプトモジュール324は、特定のリフォーム小売店、ベンダ、店舗などからのリフォームアイテムに関して割引、プロモーション、クーポンなどを提供するオファのためにユーザを選択してもよい。
【0195】
一実施形態では、プロンプトモジュール324は、他のユーザ(例えば、それぞれのユーザの金融トランザクションデータに基づいて類似の興味および/または購入傾向を有するとプロンプトモジュール324が判断する1人または複数の他のユーザ)の1つまたは複数の金融トランザクションに基づいてオファのためのユーザを選択する。プロンプトモジュール324は、1人または複数の他のユーザ(例えば、類似の興味および/または支出傾向を有する)の金融トランザクションデータに存在するが選択されたユーザの金融トランザクションデータにはまだ存在しないトランザクションと関連付けられたオファのためにユーザを選択してもよく、選択されたユーザが、他の類似ユーザが既に楽しんでいる新しいものを発見できるようにする推薦エンジンとして動作する。例えば、プロンプトモジュール324は、ユーザの金融トランザクションデータに基づいて、ユーザが定期的に特定のアイテムを購入することを判断してもよい。プロンプトモジュール324は、さらに、それぞれの金融トランザクションデータに基づいて1人または複数の他のユーザが類似のアイテムを最近購入したことを判断してもよい。したがって、プロンプトモジュール324は、他のユーザの金融トランザクションデータに基づいて、他のユーザが購入したアイテムに対するオファを受け取るユーザを選択してもよい(例えば、そのオファは、「あなたに似たユーザがこれらの小売店からこれらの製品を最近購入しました。今購入すると、5%割引となります」などのメッセージを含んでもよい)。
【0196】
さらなる実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザの同意の下に、ユーザの金融トランザクションデータとともに(例えば、モバイルデバイス102上、またはユーザの別のハードウェアコンピューティングデバイス102上に)記憶される場合があるユーザの検索履歴、ウェブ閲覧履歴、またはクッキーなどに基づいてオファのためのユーザを選択する。例えば、プロンプトモジュール324は、先週にわたってユーザが新しい車両を検索したことを判断してもよく、その検索履歴データに基づいて、様々な新車および/または中古車ディーラー、自動車ローンのための取引を提供している銀行、自動車保険会社からの取引などからの1つまたは複数のオファを受け取るユーザを選択してもよい。特定の実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザの検索履歴に基づいてオファの分類を選択してもよく、上述したように、ユーザの金融トランザクションデータに基づいてその分類内の特定のオファのためにユーザを選択してもよい。一実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザの検索履歴データがオファと関連付けられた検索メトリックを満たすこと(例えば、ユーザが所定の期間内に所定の用語を検索したこと)と、上述したように、ユーザの金融トランザクションデータがトランザクションメトリックを満たすこととの両方に応答して、オファのためにユーザを選択してもよい。
【0197】
特定の実施形態では、オファは、無料および/または低額料金が支払われた1つまたは複数のオファよりも優先されるようにオファ提供者が支払ったオファを含んでもよい。例えば、プロンプトモジュール324は、自動車保険のオファのためのユーザを選択してもよい。自動車保険のオファは、そのオファが他の自動車保険会社によって支払われていない、または他の自動車保険会社がより低額の料金を支払った1つまたは複数のオファよりも高い優先順位を有してもよいように、自動車保険会社によって支払われたオファでもよい。
【0198】
一実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザの同意の下に、ユーザの金融トランザクションデータとともに(例えば、モバイルデバイス102上、またはユーザの別のハードウェアコンピューティングデバイス102上に)記憶される場合があるユーザのスケジュールに基づいてオファのためのユーザを選択する。特定の実施形態では、ユーザのスケジュールは、ユーザと関連付けられたカレンダー、ユーザと関連付けられたロケーション情報などから決定される。例えば、プロンプトモジュール324は、ユーザのGPSデータまたは他のロケーションデータに基づいて、ユーザが仕事からの帰り道に、毎晩、特定の飲食店を車で通り過ぎると判断してもよい。したがって、プロンプトモジュール324は、その飲食店で使用可能なクーポンを受け取るユーザを選択してもよい。プロンプトモジュール324は、一部の実施形態では、ユーザのスケジュールから決定されるような休日、誕生日、休暇、または他のイベントと関連付けられたオファを受け取るユーザを選択する。
【0199】
一実施形態では、プロンプトモジュール324の少なくとも一部は、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102上に配置され、ロケーションモジュール322が提供するロケーションデータがオファの対象ロケーションを満足することに応答して、ユーザのためにオファを受け取る。プロンプトモジュール324は、データネットワーク106、電子メール、テキストメッセージ、インスタントメッセージプロトコル、ソーシャルメディアネットワーク、ウェブサイト、ウェブブラウザのプラグイン、モバイルアプリケーション、プッシュ通知、APIなどを介してオファを受け取ってもよい。そのような実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザのハードウェアコンピューティングデバイス102の電子ディスプレイ画面上などにオファを提示してもよい。
【0200】
一実施形態では、プロンプトモジュール324は、オファを受け入れるために、ユーザを電子的に支援するように構成される。特定の実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザの識別情報および金融データを1つまたは複数のデータフィールドに事前入力することによってオファを受け入れるためにユーザを電子的に支援する。例えば、プロンプトモジュール324は、ユーザがオファを受け入れたことに応答して、ユーザの連絡先情報、支払い情報、請求情報などのユーザの情報を1つまたは複数のウェブフォームに事前入力してもよい。
【0201】
特定の実施形態では、プロンプトモジュール324は、オファの受け入れを容易にするために、バックエンドサーバ110、サードパーティエンティティ108などのデータベースからのユーザの識別情報および金融データにアクセスする。例えば、ユーザは、プロンプトモジュール324がバックエンドサーバ110、サードパーティエンティティ108などによってセキュリティ保護された状態で記憶されたユーザのデータにアクセスするために使用してもよい、ユーザ名およびパスワード、パスフレーズ、PIN番号、アクセス番号などの資格証明をプロンプトモジュール324に提供してもよい。このようにして、ユーザは、オファの受け入れを完了するために、例えばユーザの連絡先情報および/または請求情報を手動で入力する必要がなく、ユーザがオファに関連付けられた金融トランザクションを完了し得る可能性を高める場合がある。
【0202】
プロンプトモジュール324は、一実施形態では、ユーザのために受信された後続の金融トランザクションデータに基づいて、オファに関連付けられた金融トランザクションをユーザが完了したことを確認するように構成される。例えば、プロンプトモジュール324は、支払いモジュール104がオファと関連付けられたトランザクションを完了することを確認してもよく、プロンプトモジュール324は、ユーザがオファと関連付けられたあらゆる支払いを実行したかなどを判断するために、ユーザがオファを提示された後に、ユーザの金融トランザクションデータ(例えば、集約された銀行口座および/またはカード請求書)をチェックしてもよい。
【0203】
さらなる実施形態では、プロンプトモジュール324は、オファと関連付けられた金融トランザクションが、クーポン、プロモーションまたは割引が購入価格に対して使用または適用されたことを示すことを判断することによって、ユーザがクーポン、プロモーション、または割引と関連付けられた金融トランザクションを完了したことを確認する。例えば、プロンプトモジュール324は、製品と関連付けられた後続の金融トランザクションに対して20%の割引が適用されたことを判断することによって、ユーザが20%割引で宣伝された製品を購入したことを確認してもよい。このようにして、プロンプトモジュール324は、ユーザが製品を購入する際のインセンティブとしてオファが効果的であったかを判断してもよい。
【0204】
一実施形態では、プロンプトモジュール324は、1人または複数のユーザに提示された1つまたは複数の異なるオファのうちのいずれがより効果的であるかを判断する。例えば、いずれのオファまたはオファのバーションがより効果的であるかを判断するために、ユーザの金融トランザクションデータに基づいて選択されたようなユーザおよび/または様々なユーザに対して2つ以上の異なるオファ、オファのバージョンなどが提示される場合に、プロンプトモジュール324は、A/Bテストまたは同様の統計的実験を実行してもよい。例えば、オファの2つの異なるバージョンは、異なる割引金額、異なる金利、異なる広告文、異なる画像など、ユーザの挙動に影響を与え得る変化を除いて、同一でもよい。別の例では、2つの異なるオファは、伝達方法を除いて同一でもよく、一方のオファは電子メールによってユーザに送信されてもよく、他方のオファはテキストメッセージによって送信されてもよい、などである。プロンプトモジュール324は、1人または複数のユーザの後続の金融トランザクションデータによって決定されるような、オファを使用するユーザの数、受け入れられたオファの数、オファと関連して支払われた金額などを含んでもよい、互いに関連付けられたトランザクション量にしたがってオファの効果を判断してもよい。したがって、プロンプトモジュール324は、より効果的なオファは最大のトランザクション規模および/またはトランザクション量と関連付けられたオファであることを判断してもよい。
【0205】
さらなる実施形態では、プロンプトモジュール324は、オファの提供者がトランザクションメトリックに基づいてオファを試験またはサンプリングできるようにする。例えば、プロンプトモジュール324は、オファの提供者によって選択された規模のサンプルユーザ数を選択してもよく、プロンプトモジュール324は、サンプルのうちのいずれのユーザがオファと関連付けられた金融トランザクションを完了したかを確認して、オファと関連付けられた金融トランザクションを完了したサンプルとして選択された複数のユーザのパーセントの標示を提供者に提供してもよい。提供者がプロンプトモジュール324からの結果に満足する場合、提供者はより多くのユーザに対してオファを提供するより大規模なキャンペーンを実行してもよい。満足しない場合は、提供者はオファを変更または調整して、別のサンプル試験などを実行してもよい。
【0206】
プロンプトモジュール324は、一実施形態では、ユーザの1つまたは複数の財政目標および/または予算を決定するように構成される。ユーザは、例えば、予算または支出目標(例えば食品雑貨予算、娯楽予算、ガソリン予算など)、借金返済目標、退職目標、大口の買い物目標(例えば、所定の期間における車、家の購入、または他の大口の買い物のための貯蓄)、リフォーム目標など、支払いモジュール104を使用して様々な財政目標を設定してもよい。これらの目標は、ユーザの金融トランザクションデータ、ユーザの識別データなどとともにセキュリティ保護された状態で記憶されてもよい。一例では、ユーザがホームセンターに歩いて入ると、プロンプトモジュール324が、ユーザのリフォーム目標などに基づいて様々なリフォーム製品に対する割引をユーザに提供するオファをユーザに対して提供し、インターフェースモジュール313がユーザに対して提示してもよい。例えば、プロンプトモジュール324は、ユーザがその月のリフォーム支出に対する所定の予算に届いていないことを判断してもよい。したがって、ユーザの財政目標データに基づいて、プロンプトモジュール324は、ユーザのロケーションを示す1つまたは複数のセンサからのロケーションデータがオファの対象ロケーションを満たすことに応答してユーザに対して提供されてもよいリフォームのオファに対して、そのユーザを選択してもよい。
【0207】
特定の実施形態では、プロンプトモジュール324は、ユーザの財政目標に基づいてオファの1つまたは複数の内容要素をカスタマイズする。内容要素は、テキスト、グラフィック、画像、アニメーション、動画、オーディオトラックなどを含んでもよい。前述の例を用いて説明を続けると、プロンプトモジュール324は、リフォーム商品のためのユーザの予算を反映するように、リフォームのオファのテキストをカスタマイズしてもよい。例えば、オファのテキストは、「もうすぐ月末ですが、毎月のリフォーム予算$100に到達していません。こちらは、リフォーム製品に有効な20%割引クーポンです」と記載してもよい。
【0208】
図4に、支払い処理のためのシステム400の一実施形態を示す。システム400は、図示されている実施形態では、ユーザ402のモバイルハードウェアコンピューティングデバイス102と、売買業者404のハードウェア支払い端末112と、データネットワーク106と、サードパーティ機関114(例えば、金融機関114など)とを含む。モバイルハードウェアコンピューティングデバイス102は、図示されている実施形態では、ユーザ支払いモジュール104aを備え、ハードウェア支払い端末112は売買業者支払いモジュール104cを備え、ユーザ支払いモジュール104aと売買業者支払いモジュール104cとはワイヤレス接続406を介して互いに通信している。
【0209】
図示されている実施形態では、ユーザ402と売買業者404との間の購入または他の金融トランザクションは、クレジット、デビットまたは他の支払いカード(例えば、物理的または仮想的/トークン化のいずれか)に基づくのではなく、トランザクション前にユーザのモバイルハードウェアコンピューティングデバイス102上のユーザ支払いモジュール104aによって認証および/または確認されたユーザ402の身元および/または口座に基づいてもよい。
【0210】
図示されている実施形態では、支払いモジュール104は、(例えば、サードパーティ機関114とのAPI、HTMLウェブインターフェース、または他の直接電子インターフェースを使用して)電子的に直接ユーザ402のサードパーティ機関114とのトランザクションのための資金の利用可能性を確認または有効性を検証してもよい。トランザクションのための資金の利用可能性の有効性の検証に成功したことに応答して、図示されている実施形態では、支払いモジュール104が、ETF、ACH電子支払い、RTGS送金、電信送金、giro送金、サードパーティ機関114内の口座間の内部振替、デジタルウォレット、アカウントクレジット、暗号通貨および/またはブロックチェーン支払いなどのデジタル通貨などを使用して直接資金を電子的に送金してもよい。資金の利用可能性の有効性を検証して電子的に送金するためにサードパーティ機関114の直接電子インターフェースにアクセスするためにデータネットワーク106を使用したシステム400の直接電子有効性検証および送金とは対照的に、他のカード使用支払いネットワークは、売買業者404の取得金融機関などの追加のエンティティが、仲介としてレガシーのカード使用支払いネットワークを使用して資金の有効性を検証して送金するために、ユーザの402の支払いカードの発行金融機関に連絡することを必要とし、結果的に交換手数料が発生し、支払いを受け取る前のフロート期間が長くなる。
【0211】
図示されている実施形態では、ユーザ支払いモジュール104aは、ユーザ402のモバイルハードウェアコンピューティングデバイス102の電子ディスプレイ画面上にQRコードを表示し、ワイヤレス接続406は、支払い情報を交換するために、売買業者404のハードウェア支払い端末112のカメラまたは他の光学センサを使用してそのQRコードを検出および復号する売買業者支払いモジュール104cを含む。他の実施形態では、ワイヤレス接続406は、少なくとも部分的にワイヤレスのデータネットワーク106、NFC接続と、Bluetooth(登録商標)接続、Wi-Fiまたは他の802.11プロトコル接続、RFID接続、IR信号プロトコル接続、RF信号プロトコル接続、別の種類のマトリックスまたはバーコード、または別の視覚的符号化表現で符号化された支払い情報(例えば、マトリックス、バーコード、画像、アニメーション、動画)などを含んでもよい。
【0212】
図5Aに、支払い処理のためのシステム500の一実施形態を示す。図示されている実施形態では、直接ワイヤレス接続406の代わりに、またはそれに加えて、ユーザ支払いモジュール104aと売買業者支払いモジュール104cの両方は、バックエンドサーバコンピューティングデバイス110上などに配置された同一のバックエンド支払いモジュール104bと通信している。バックエンド支払いモジュール104bは、様々な実施形態では、ユーザ支払いモジュール104aと売買業者支払いモジュール104cとの間で支払い情報を交換するために、サードパーティ機関114における資金の利用可能性の有効性を検証するために、またはユーザ402の口座から売買業者404の口座への資金の電子的送金のためなど、ユーザ支払いモジュール104aおよび/または売買業者支払いモジュール104cと協働してもよい。
【0213】
図5Bに、支払い処理のためのシステム502の一実施形態を示す。図示されている実施形態では、直接ワイヤレス接続406の代わりに、またはそれに加えて、ユーザ支払いモジュール104aと売買業者支払いモジュール104cとが、異なるバックエンドサーバコンピューティングデバイス110などに配置された異なるバックエンド支払いモジュール104b(例えば、ユーザ402またはユーザ支払いモジュール104aなどのための第1のバックエンド支払いモジュール104bと、売買業者404または売買業者支払いモジュール104cなどのための第2のバックエンド支払いモジュール104b)と通信している。バックエンド支払いモジュール104bは、様々な実施形態では、それらの間で支払い情報を交換するため、サードパーティ機関114における資金の利用可能性の有効性を検証するため、またはユーザ402の口座から売買業者404の口座への資金の電子的送金のためなど、互いに通信していてもよい。他の実施形態は、支払いモジュール104a、104b、104cとバックエンドサーバコンピューティングデバイス110との異なる量および配置を有してもよい。
【0214】
図6に、支払い処理のための方法600の一実施形態を示す。方法600が開始し、交換モジュール202は、ユーザ402のハードウェアコンピューティングデバイス102と売買業者108、404のハードウェア支払いデバイス112との間でトランザクションのための支払い情報を電子的に交換する602。有効性検証モジュール204は、サードパーティ機関114におけるユーザ402の口座のための電子インターフェースを使用してそのトランザクションのための資金の利用可能性の有効性を検証する604。送金モジュール206は、ユーザ402の口座から売買業者108、404の口座へ資金を直接、電子的に送金して606トランザクションを完了し、方法600が終了する。
【0215】
図7に、支払い処理のための方法700の一実施形態を示す。方法700が開始し、プロンプトモジュール324はユーザ402に対して所定の支払い方法を使用するプロンプトを提示する702。認証モジュール301は、ユーザ402のモバイルハードウェアデバイス102上でユーザ402を認証する704。ロケーションモジュール322が、ユーザ402および売買業者108、404のモバイルハードウェアデバイス102および/またはハードウェア支払いデバイス112の決定された地理的ロケーションを比較する706。
【0216】
交換モジュール202は、ユーザ402のモバイルハードウェアコンピューティングデバイス102と、売買業者108、404のハードウェア支払いデバイス112との間でトランザクションのカード不使用支払い情報を電子的に交換する708。有効性検証モジュール204は、サードパーティ機関114におけるユーザ402の口座のための電子インターフェースを使用してトランザクションのための資金の利用可能性の有効性を検証する710。送金モジュール206は、ユーザ402の口座から売買業者108、404の口座へ資金を直接、電子的に送金し714、トランザクションを完了して、方法700が終了する。
【0217】
図8に、支払い処理のための方法800の一実施形態を示す。方法800が開始し、支払いモジュール104は、ユーザ402がハードウェアコンピューティングデバイス102からトランザクションを開始したかを判断する802。ユーザ402がトランザクションを開始したことを支払いモジュール104が判断した802ことに応答して、サードパーティ機関114のハードウェア支払いデバイス112および/またはバックエンドサーバ110は、開始されたトランザクションがカード使用かを判断する804。開始されたトランザクションがカード使用であるとサードパーティ機関114のハードウェア支払いデバイス112および/またはバックエンドサーバ110が判断した804場合、サードパーティ機関114のハードウェア支払いデバイス112および/またはバックエンドサーバ110は提示されたカードが既知のユーザ402と一致するかを判断し806、一致した場合、既知のユーザ402が支払いモジュール104と関連付けられた口座および/またはアプリケーションをアクティブ化したかを判断し808、アクティブ化した場合、既知のユーザ402に対して支払いモジュール104のカード不使用支払い方法を使用するプロンプトを提示する814ために、提示されたカードを拒絶する。提示されたカードが既知のユーザ402と一致しない場合、またはユーザ402が支払いモジュール104と関連付けられた口座および/またはアプリケーションをまだアクティブ化していない場合、サードパーティ機関114のハードウェア支払いデバイス112および/またはバックエンドサーバ110はカード使用トランザクションを処理し812、支払いモジュール104が新規トランザクションの監視802を継続する。
【0218】
プロンプトモジュール324は、ユーザ402に対して、支払いモジュール104のカード不使用支払い方法を使用するプロンプトを提示する814。ユーザ402がそのプロンプト814を拒絶した場合、(例えばユーザがカード使用支払いを再度サブミットするなどに応答して)支払いモジュール104はカード使用トランザクションを処理する812。ユーザ402が支払いモジュール104のカード不使用支払い方法を使用するプロンプト814を受け入れた場合、認証モジュール301はユーザ402を認証し816、ロケーションモジュール322はユーザ402のハードウェアコンピューティングデバイス102のロケーションが売買業者108、404のロケーションおよび/または売買業者108、404のハードウェア支払いデバイス112、108のロケーションと一致するかを判断する818。ユーザ402が適切な認証816に失敗した場合、またはロケーションの一致818に失敗した場合、支払いモジュール104はカード不使用支払い方法を拒絶する820。
【0219】
交換モジュール202は、ユーザ402のハードウェアコンピューティングデバイス102と売買業者108、404のハードウェア支払いデバイス112との間で電子的にトランザクションのカード不使用支払い情報を交換する822。有効性検証モジュール204は、サードパーティ機関114におけるユーザ402の口座のための電子インターフェースを使用して、そのトランザクションのための資金の利用可能性の有効性を検証する824。アイテムレベルデータモジュール320は、売買業者108、404のハードウェア支払いデバイス112からユーザ402のハードウェアコンピューティングデバイス102へトランザクションのアイテムレベルのデータを送信する826。送金モジュール206は、ユーザ402の口座から売買業者108、404の口座へ資金を直接、電子的に送金して828、トランザクションを完了し、支払いモジュール104は新規トランザクションの監視802を継続する。
【0220】
ユーザ402のハードウェアコンピューティングデバイス102と売買業者108、404のハードウェア支払いデバイス112との間で電子的にトランザクションの支払い情報を交換する手段は、様々な実施形態では、ハードウェアコンピューティングデバイス102、ハードウェア支払いデバイス112(例えばハードウェア支払い端末112および/またはハードウェア支払いサーバデバイス112)、データネットワーク106、ワイヤレス接続406、NFCデバイス、視覚的符号化表現(例えばQRコードマトリックス、バーコード、画像、アニメーション、動画など)、1回限定使用コード、Bluetooth(登録商標)デバイス、Wi-Fiデバイス、RFIDデバイス、IRデバイス、RFデバイス、バックエンドサーバ110、支払いモジュール104、交換モジュール202、プロセッサ(例えば中央処理装置(CPU)、プロセッサコア、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)またはその他のプログラマブルロジック、特定用途向け集積回路(ASIC)、コントローラ、マイクロコントローラおよび/または他の半導体集積回路デバイス)、ハードウェア機器または他のハードウェアコンピューティングデバイス、電子ディスプレイ画面、カメラまたは他の光学センサ、アンテナ、送信機、受信機、トランシーバ、他のロジックハードウェア、および/またはコンピュータ可読記憶媒体に記憶された他の実行可能コードのうちの1つまたは複数を含んでもよい。他の実施形態は、ユーザ402のハードウェアコンピューティングデバイス102と売買業者108、404のハードウェア支払いデバイス112との間で電子的にトランザクションの支払い情報を交換する同様または同等の手段を含んでもよい。
【0221】
サードパーティ機関114におけるユーザ402の口座のための電子インターフェースを使用してトランザクションの資金の利用可能性の有効性を検証する手段は、様々な実施形態では、支払いモジュール104、有効性検証モジュール204、アクセスモジュール307、API、HTMLウェブインターフェース、データネットワーク106、ハードウェアコンピューティングデバイス102、バックエンドサーバ110、ネットワークインターフェース、プロセッサ(例えば中央処理装置(CPU)、プロセッサコア、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)またはその他のプログラマブルロジック、特定用途向け集積回路(ASIC)、コントローラ、マイクロコントローラおよび/または他の半導体集積回路デバイス)、ハードウェア機器または他のハードウェアコンピューティングデバイス、他のロジックハードウェア、および/またはコンピュータ可読記憶媒体に記憶された他の実行可能コードのうちの1つまたは複数を含んでもよい。他の実施形態は、サードパーティ機関114におけるユーザ402の口座のための電子インターフェースを使用してトランザクションの資金の利用可能性の有効性を検証する同様または同等の手段を含んでもよい。
【0222】
ユーザ402の口座から売買業者404の口座へ資金を直接、電子的に送金して、トランザクションを完了する手段は、様々な実施形態では、電子決済(ETF)、自動手形交換機構(ACH)電子支払い、即時グロス決済(RTGS)電子送金、電信送金、電子giro送金、サードパーティ機関114内の内部振替、アカウントクレジット、デジタルウォレット、暗号通貨および/またはブロックチェーン支払い源などのデジタル通貨源、データネットワーク106、API、HTMLウェブインターフェース、ハードウェアコンピューティングデバイス102、バックエンドサーバ110、支払いモジュール104、送金モジュール206、ネットワークインターフェース、プロセッサ(例えば中央処理装置(CPU)、プロセッサコア、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)またはその他のプログラマブルロジック、特定用途向け集積回路(ASIC)、コントローラ、マイクロコントローラおよび/または他の半導体集積回路デバイス)、ハードウェア機器または他のハードウェアコンピューティングデバイス、他のロジックハードウェア、および/またはコンピュータ可読記憶媒体に記憶された他の実行可能コードのうちの1つまたは複数を含んでもよい。他の実施形態は、ユーザ402の口座から売買業者404の口座へ資金を直接、電子的に送金して、トランザクションを完了する同様または同等の手段を含んでもよい。
【0223】
本発明は、本発明の趣旨または本質的特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で具現化されてもよい。記載されている実施形態は、あらゆる点において、例示的であるに過ぎず、限定的ではないものとみなされるべきである。したがって、本発明の範囲は、上記の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の均等の意味および範囲内に含まれるあらゆる変更が、特許請求の範囲に包含されるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8