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特許7494213非円筒形蒸気製品とともに使用するためのアダプタ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-24
(45)【発行日】2024-06-03
(54)【発明の名称】非円筒形蒸気製品とともに使用するためのアダプタ
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/80 20200101AFI20240527BHJP
【FI】
A24F40/80
【請求項の数】 44
(21)【出願番号】P 2021565920
(86)(22)【出願日】2020-05-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-06
(86)【国際出願番号】 US2020031329
(87)【国際公開番号】W WO2020227219
(87)【国際公開日】2020-11-12
【審査請求日】2023-03-28
(31)【優先権主張番号】16/408,336
(32)【優先日】2019-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/827,445
(32)【優先日】2020-03-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516097871
【氏名又は名称】アール・エイ・アイ・ストラテジック・ホールディングス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スミス,ジェフリー・ショーン
(72)【発明者】
【氏名】アンダーリー,ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ショート,ジェイソン・エム
(72)【発明者】
【氏名】マクマハン,キャシディ
(72)【発明者】
【氏名】チャン,イー-ピン
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,ブラッドリー
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2008/0257368(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0302484(US,A1)
【文献】米国特許第4627448(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を試験するためのシステムであって、
本体部分およびネック部分を備えるフィルタパッドホルダ、
フィルタパッドホルダのネック部分に結合されるアダプタ、
アダプタおよびフィルタパッドホルダによって受容されるように構成されたシーリング部材
を備え、
アダプタが、
ネック部分を受容するように構成されたアダプタノーズ、
アダプタノーズによって画定されたアダプタポートであって、アダプタノーズの外面からアダプタの内部部分まで延在するアダプタポート、
アダプタノーズに結合されたアダプタ本体
を備え、
アダプタ本体およびアダプタノーズが、開口部を画定し、開口部が、アダプタ本体およびアダプタノーズを通って延在し、ネック部分を受容するように構成され、
シーリング部材が、
ネック部分によって受容されるように構成されたシーリング部材ノーズと、
シーリング部材ノーズに結合され、開口部によって受容されるように構成されたシーリング部材本体であって、シーリング部材本体がオリフィスを画定し、オリフィスが、シーリング部材本体を通って延在するシーリング部材本体と、
オリフィス内の少なくとも1つのシーリング面であって、少なくとも1つのシーリング面が、製品のマウスピースとのシールを作るように構成され、マウスピースが非円形断面を有する少なくとも1つのシーリング面と、
シーリング部材ノーズによって画定された出口であって、オリフィスからシーリング部材ノーズを通って延在し、製品と流体連通している出口と、
シーリング部材ノーズによって画定されたシーリング部材ポートであって、シーリング部材ノーズの外面から出口まで延在し、アダプタポートと流体連通しているシーリング部材ポートと
を備える、システム。
【請求項2】
ネック部分が、ネック部分を通って延在する入口を画定し、入口が、出口と流体連通している、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
ネック部分が、第1のシーリング構成要素を含み、第1のシーリング構成要素が、第1のシーリング構成要素がアダプタに結合されたときに、アダプタとのシールを形成する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
アダプタノーズが、第2のシーリング構成要素を含み、第2のシーリング構成要素が、第2のシーリング構成要素がネック部分に結合されたときに、ネック部分とのシールを形成する、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
少なくとも1つのシーリング面が、複数のシーリング面を備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
マウスピースの小さい方の部分が出口に隣接し、マウスピースの大きい方の部分が出口から離れるように延在するようにマウスピースがテーパ状であり、複数のシーリング面が、小さい方の部分および大きい方の部分とのシールを作るように構成される、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
少なくとも1つのシーリング面が、マウスピースの形状に一致するように変形可能である、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
複数のシーリング面が、製品を垂直に吊り下げ、製品が複数のシーリング面から滑り落ちるのを防止するように構成される、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
副産物の特性が測定され得るように、副産物の一部をマウスピースからフィルタパッドホルダに導き、副産物の残りをシーリング部材ポートを通して導くように、出口が構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
出口が、円錐台形状を有する、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
製品を試験するためのシステムであって、
本体部分およびネック部分を備えるフィルタパッドホルダ、
フィルタパッドホルダのネック部分に結合されるアダプタ、
アダプタおよびフィルタパッドホルダによって受容されるように構成されたシーリング部材
を備え、
アダプタが、
ネック部分を受容するように構成されたアダプタノーズ、
アダプタノーズによって画定されたアダプタポートであって、アダプタノーズの外面からアダプタの内部部分まで延在するアダプタポート、
アダプタノーズに結合されたアダプタ本体
を備え、
アダプタ本体およびアダプタノーズが、開口部を画定し、開口部が、アダプタ本体およびアダプタノーズを通って延在し、ネック部分を受容するように構成され、
シーリング部材が、
ネック部分によって受容されるように構成されたシーリング部材ノーズと、
シーリング部材ノーズに結合され、開口部によって受容されるように構成されたシーリング部材本体であって、シーリング部材本体がオリフィスを画定し、オリフィスが、シーリング部材本体を通って延在するシーリング部材本体と、
オリフィスからシーリング部材本体を部分的に通って延在するスロットと、
オリフィス内の少なくとも1つのシーリング面であって、少なくとも1つのシーリング面が、製品のマウスピースとのシールを作るように構成され、マウスピースが非円形断面を有する少なくとも1つのシーリング面と、
シーリング部材ノーズによって画定された出口であって、オリフィスからシーリング部材ノーズを通って延在し、製品と流体連通している出口と、
シーリング部材ノーズによって画定されたシーリング部材ポートであって、シーリング部材ノーズの外面から出口まで延在し、アダプタノーズの内面とアダプタポートの外面とによって画定された空隙を介してアダプタポートと流体連通しているシーリング部材ポートと
を備える、システム。
【請求項12】
ネック部分が、ネック部分を通って延在する入口を画定し、入口が、出口と流体連通している、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
ネック部分が、第1のシーリング構成要素を含み、第1のシーリング構成要素が、第1のシーリング構成要素がアダプタに結合されたときに、アダプタとのシールを形成する、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
アダプタノーズが、第2のシーリング構成要素を含み、第2のシーリング構成要素が、第2のシーリング構成要素がネック部分に結合されたときに、ネック部分とのシールを形成する、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
少なくとも1つのシーリング面が、複数のシーリング面を備える、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
マウスピースの小さい方の部分が出口に隣接し、マウスピースの大きい方の部分が出口から離れるように延在するようにマウスピースがテーパ状であり、複数のシーリング面が、小さい方の部分および大きい方の部分とのシールを作るように構成される、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
少なくとも1つのシーリング面が、マウスピースの形状に一致するように変形可能である、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
複数のシーリング面が、製品を垂直に吊り下げ、製品が複数のシーリング面から滑り落ちるのを防止するように構成される、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
蒸気の特性が測定され得るように、蒸気の一部をマウスピースからフィルタパッドホルダに導き、蒸気の残りをシーリング部材ポートを通して導くように、出口が構成される、請求項11に記載のシステム。
【請求項20】
出口が、円錐台形状を有する、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
非円形断面を有するマウスピースを有する製品を試験するための方法であって、
製品を試験するためのシステムを提供することであって、システムが、
本体部分およびネック部分を備えるフィルタパッドホルダ、
フィルタパッドホルダのネック部分に結合されるアダプタ、
アダプタおよびフィルタパッドホルダによって受容されるように構成されたシーリング部材
を備え、
アダプタが、
ネック部分を受容するように構成されたアダプタノーズ、
アダプタノーズによって画定されたアダプタポートであって、アダプタノーズの外面からアダプタの内部部分まで延在するアダプタポート、アダプタノーズに結合されたアダプタ本体、
アダプタ本体によって画定された開口部であって、アダプタ本体およびアダプタノーズを通って延在し、ネック部分を受容するように構成された開口部
を備え、
シーリング部材が、
ネック部分によって受容されるように構成されたシーリング部材ノーズと、
シーリング部材ノーズに結合され、開口部によって受容されるように構成されたシーリング部材本体であって、シーリング部材本体がオリフィスを画定し、オリフィスが、シーリング部材本体を通って延在するシーリング部材本体と、
オリフィス内の少なくとも1つのシーリング面であって、マウスピースとのシールを作るように構成された少なくとも1つのシーリング面と、
シーリング部材ノーズによって画定された出口であって、オリフィスからシーリング部材ノーズを通って延在し、製品と流体連通している出口と、
シーリング部材ノーズによって画定されたシーリング部材ポートであって、シーリング部材ノーズの外面から出口まで延在し、アダプタポートと流体連通しているシーリング部材ポートと
を備える、システムを提供することと、
マウスピースと少なくとも1つのシーリング面との間にシールが作られるように、マウスピースをオリフィスに挿入することと、
少なくとも1つのシーリング面によって、製品が落下することが防止されるように、製品をシステムから吊り下げることと、
製品の使用をシミュレートするように構成された吹かし機にシステムを結合することと、
製品に流体を作らせるように吹かし機を始動させることと
を含み、出口が、製品からフィルタパッドホルダに流体を導くように構成される、方法。
【請求項22】
出口が、円錐台形状を有する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
蒸気製品を試験するためのシステムであって、
本体部分およびネック部分を備えるフィルタパッドホルダ、
フィルタパッドホルダのネック部分に結合されるアダプタ、
アダプタおよびフィルタパッドホルダによって受容されるように構成されたシーリング部材
を備え、
アダプタが、
ネック部分を受容するように構成されたアダプタノーズ、
アダプタノーズに結合されたアダプタ本体
を備え、
アダプタ本体およびアダプタノーズが、開口部を画定し、開口部が、アダプタ本体およびアダプタノーズを通って延在し、ネック部分を受容するように構成され、
シーリング部材が、
ネック部分によって受容されるように構成されたシーリング部材ノーズと、
シーリング部材ノーズに結合され、開口部によって受容されるように構成されたシーリング部材本体であって、シーリング部材本体がオリフィスを画定し、オリフィスが、シーリング部材本体を通って延在するシーリング部材本体と、
オリフィス内の少なくとも1つのシーリング面であって、少なくとも1つのシーリング面が、蒸気製品のマウスピースとのシールを作るように構成され、マウスピースが非円形断面を有する少なくとも1つのシーリング面と、
シーリング部材ノーズによって画定された出口であって、オリフィスからシーリング部材ノーズを通って延在し、蒸気製品と流体連通している出口と
を備える、システム。
【請求項24】
ネック部分が、ネック部分を通って延在する入口を画定し、入口が、出口と流体連通している、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
ネック部分が、第1のシーリング構成要素を含み、第1のシーリング構成要素が、第1のシーリング構成要素がアダプタに結合されたときに、アダプタとのシールを形成する、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
アダプタノーズが、第2のシーリング構成要素を含み、第2のシーリング構成要素が、第2のシーリング構成要素がネック部分に結合されたときに、ネック部分とのシールを形成する、請求項24に記載のシステム。
【請求項27】
少なくとも1つのシーリング面が、複数のシーリング面を備える、請求項24に記載のシステム。
【請求項28】
マウスピースの小さい方の部分が出口に隣接し、マウスピースの大きい方の部分が出口から離れるように延在するようにマウスピースがテーパ状であり、複数のシーリング面が、小さい方の部分および大きい方の部分とのシールを作るように構成される、請求項27に記載のシステム。
【請求項29】
少なくとも1つのシーリング面が、マウスピースの形状に一致するように変形可能である、請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
複数のシーリング面が、蒸気製品を垂直に吊り下げ、蒸気製品が複数のシーリング面から滑り落ちるのを防止するように構成される、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
出口が、蒸気をマウスピースからフィルタパッドホルダに導くように構成される、請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
出口が、円錐台形状を有する、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
蒸気製品を試験するためのシステムであって、
本体部分およびネック部分を備えるフィルタパッドホルダ、
フィルタパッドホルダのネック部分に結合されるアダプタ、
アダプタおよびフィルタパッドホルダによって受容されるように構成されたシーリング部材
を備え、
アダプタが、
ネック部分を受容するように構成されたアダプタノーズ、
アダプタノーズに結合されたアダプタ本体
を備え、
アダプタ本体およびアダプタノーズが、開口部を画定し、開口部が、アダプタ本体およびアダプタノーズを通って延在し、ネック部分を受容するように構成され、
シーリング部材が、
ネック部分によって受容されるように構成されたシーリング部材ノーズと、
シーリング部材ノーズに結合され、開口部によって受容されるように構成されたシーリング部材本体であって、シーリング部材本体がオリフィスを画定し、オリフィスが、シーリング部材本体を通って延在するシーリング部材本体と、
オリフィスからシーリング部材本体を部分的に通って延在するスロットと、
オリフィス内の少なくとも1つのシーリング面であって、少なくとも1つのシーリング面が、蒸気製品のマウスピースとのシールを作るように構成され、マウスピースが非円形断面を有する少なくとも1つのシーリング面と、
シーリング部材ノーズによって画定された出口であって、オリフィスからシーリング部材ノーズを通って延在し、蒸気製品と流体連通している出口と
を備える、システム。
【請求項34】
ネック部分が、ネック部分を通って延在する入口を画定し、入口が、出口と流体連通している、請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
ネック部分が、第1のシーリング構成要素を含み、第1のシーリング構成要素が、第1のシーリング構成要素がアダプタに結合されたときに、アダプタとのシールを形成する、請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
アダプタノーズが、第2のシーリング構成要素を含み、第2のシーリング構成要素が、第2のシーリング構成要素がネック部分に結合されたときに、ネック部分とのシールを形成する、請求項34に記載のシステム。
【請求項37】
少なくとも1つのシーリング面が、複数のシーリング面を備える、請求項34に記載のシステム。
【請求項38】
マウスピースの小さい方の部分が出口に隣接し、マウスピースの大きい方の部分が出口から離れるように延在するようにマウスピースがテーパ状であり、複数のシーリング面が、小さい方の部分および大きい方の部分とのシールを作るように構成される、請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
少なくとも1つのシーリング面が、マウスピースの形状に一致するように変形可能である、請求項38に記載のシステム。
【請求項40】
複数のシーリング面が、蒸気製品を垂直に吊り下げ、蒸気製品が複数のシーリング面から滑り落ちるのを防止するように構成される、請求項39に記載のシステム。
【請求項41】
出口が、蒸気をマウスピースからフィルタパッドホルダに導くように構成される、請求項40に記載のシステム。
【請求項42】
出口が、円錐台形状を有する、請求項41に記載のシステム。
【請求項43】
非円形断面を有するマウスピースを有する蒸気製品を試験するための方法であって、
蒸気製品を試験するためのシステムを提供することであって、システムが、
本体部分およびネック部分を備えるフィルタパッドホルダ、
フィルタパッドホルダのネック部分に結合されるアダプタ、
アダプタおよびフィルタパッドホルダによって受容されるように構成されたシーリング部材
を備え、
アダプタが、
ネック部分を受容するように構成されたアダプタノーズ、
アダプタノーズに結合されたアダプタ本体、
アダプタ本体によって画定された開口部であって、アダプタ本体およびアダプタノーズを通って延在し、ネック部分を受容するように構成された開口部
を備え、
シーリング部材が、
ネック部分によって受容されるように構成されたシーリング部材ノーズと、
シーリング部材ノーズに結合され、開口部によって受容されるように構成されたシーリング部材本体であって、シーリング部材本体がオリフィスを画定し、オリフィスが、シーリング部材本体を通って延在するシーリング部材本体と、
オリフィス内の少なくとも1つのシーリング面であって、マウスピースとのシールを作るように構成された少なくとも1つのシーリング面と、
シーリング部材ノーズによって画定された出口であって、オリフィスからシーリング部材ノーズを通って延在し、蒸気製品と流体連通している出口と
を備える、システムを提供することと、
マウスピースと少なくとも1つのシーリング面との間にシールが作られるように、マウスピースをオリフィスに挿入することと、
少なくとも1つのシーリング面によって、蒸気製品が落下することが防止されるように、蒸気製品をシステムから吊り下げることと、
蒸気製品の使用をシミュレートするように構成された吹かし機にシステムを結合することと、
蒸気製品に蒸気を作らせるように吹かし機を始動させることと
を含み、出口が、蒸気製品からフィルタパッドホルダに蒸気を導くように構成される、方法。
【請求項44】
出口が、円錐台形状を有する、請求項43に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年5月9日に出願された米国特許出願第16/408,336号明細書の優先権を主張し、その一部継続出願である、2020年3月23日に出願された米国特許出願第16/827,445号明細書の優先権を主張する。両出願の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、蒸気製品を試験するためのアダプタに関する。さらに具体的には、本開示は、非円形断面を有するマウスピースを含む蒸気製品を試験するためのアダプタに関する。
【背景技術】
【0003】
使用のためにタバコを燃焼することを必要とする喫煙製品の改良品または代替品として、多くの喫煙デバイスが長年にわたって提案されてきた。これらのデバイスの多くは、称するところでは、紙巻タバコ、葉巻またはパイプの喫煙に関連する感覚を提供するように設計されているが、タバコの燃焼に起因する相当量の不完全燃焼および熱分解生成物を送達することはない。この目的のために、電気エネルギーを利用して揮発性材料を気化または加熱するか、タバコを著しく燃焼することなく紙巻タバコ、葉巻またはパイプの喫煙を提供しようとする多くの喫煙製品、香味発生器および薬用吸入器が提案されている。例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるGriffith Jr.らの米国特許出願公開第2013/0255702号明細書、Sebastianらの米国特許出願公開第2014/0000638号明細書、Countsらの米国特許第5,060,671号明細書;Whiteの米国特許第9,016,274号明細書;Thompsonの米国特許第9,078,474号明細書;Collettらの米国特許出願公開第2014/0060554号明細書、Searsらの米国特許出願公開第2014/0096781号明細書、2013年3月14日に出願されたAmpoliniらの米国特許出願番号第13/826,929号明細書、および2013年8月28日に出願されたDavisらの米国特許出願番号第14/011,992号明細書に記載の背景技術には、様々な代替喫煙物品、エアロゾル送達デバイスおよび発熱源が記載されている。参照によりその全体が組み込まれるCountsらの米国特許第5,388,594号明細書およびRobinsonらの米国特許第8,079,371号明細書の背景技術の項には、製品および加熱構成の他の様々な実施形態が記載されている。
【0004】
一般的な電子喫煙物品または電動喫煙物品(例えば、電子タバコ、Eシガレットなど)(本明細書では総称して「蒸気製品」と呼ばれる)は、多くの場合、エアロゾル前駆体材料(例えば、エアロゾル形成剤、リキッドスモークなど)を貯蔵するための液体貯蔵構成要素、エアロゾル前駆体材料がその中で気化するために取り付けられた加熱コイルを有する気化室、およびデバイスに電力を供給する電池を含む。加熱コイル材料は、典型的には、ニッケル/クロムワイヤ、チタンワイヤ、ニクロムワイヤまたは同様の合金ワイヤを含む。エアロゾル前駆体材料は、典型的には、プロピレングリコール、グリセリン、ニコチン、水および香味料の混合物を含む。様々な電子喫煙物品は、一般にカートマイザー(cartomizer)と呼ばれる、加熱要素およびエアロゾル前駆体材料の両方を1つのユニットに収容する単一のデバイスを有する。
【0005】
電気エネルギーを使用して煙またはエアロゾル形成のための熱を生成する特定のタバコ製品。特に、電子タバコ製品または電子喫煙物品と呼ばれる特定の製品が、世界中で市販されている。従来型の紙巻タバコ、葉巻またはパイプの属性の多くに類似する代表的な製品は、Philip Morris Incorporated製のACCORD(R);InnoVapor LLC製のALPHA(TM)、JOYE 510(TM)およびM4(TM);White Cloud Cigarettes製のCIRRUS(TM)およびFLING(TM);Epuffer(R)International Inc.製のCOHITA(TM)、COLIBRI(TM)、ELITE CLASSIC(TM)、MAGNUM(TM)、PHANTOM(TM)およびSENSE(TM);Electronic Cigarettes,Inc.製のDUOPRO(TM)、STORM(TM)およびVAPORKING(R);Egar Australia製のEGAR(TM);Joyetech製のeGo-C(TM)およびeGo-T(TM);Elusion UK Ltd製のELUSION(TM);Eonsmoke LLC製のEONSMOKE(R);Green Smoke Inc.USA製のGREEN SMOKE(R);Greenarette LLC製のGREENARETTE(TM);Smoke Stik(R)製のHALLIGAN(TM)、HENDU(TM)、JET(TM)、MAXXQ(TM)PINK(TM)およびPITBULL(TM);Philip Morris International,Inc.製のHEATBAR(TM);Crown7製のHYDRO IMPERIAL(TM)およびLXE(TM);LOGIC Technology製のLOGIC(TM)およびTHE CUBAN(TM);Luciano Smokes Inc.製のLUCI(R);Nicotek,LLC製のMETRO(R);Sottera,Inc.製のNJOY(R)およびONEJOY(TM);SS Choice LLC製のNO.7(TM);PremiumEstore LLC製のPREMIUM ELECTRONIC CIGARETTE(TM);Ruyan America,Inc.製のRAPP E-MYSTICK(TM);Red Dragon Products,LLC製のRED DRAGON(TM);Ruyan Group(Holdings)Ltd.製のRUYAN(R);The Smart Smoking Electronic Cigarette Company Ltd.製のSMART SMOKER(R);Coastline Products LLC製のSMOKE ASSIST(R);Smoking Everywhere,Inc.製のSMOKING EVERYWHERE(R);VMR Products LLC製のV2CIGS(TM);VaporNine LLC製のVAPOR NINE(TM);Vapor 4 Life,Inc.製のVAPOR4LIFE(R);E-CigaretteDirect,LLC製のVEPPO(TM)、ならびにR.J.Reynolds Vapor Company製のVUSE(R)として市販されている。さらに他の電動エアロゾル送達デバイス、特に、いわゆる電子タバコとして特徴付けられているデバイスは、BLU(TM);COOLER VISIONS(TM);DIRECT E-CIG(TM);DRAGONFLY(TM);EMIST(TM);EVERSMOKE(TM);GAMUCCI(R);HYBRID FLAME(TM);KNIGHT STICKS(TM);ROYAL BLUES(TM);SMOKETIP(R)、およびSOUTH BEACH SMOKE(TM)の商号の下に市販されている。これらの電子喫煙物品のいくつかでは、ユーザが電子喫煙物品で吸入すると、重力と芯(wick)内の毛細管とを使用して、リザーバから気化室にエアロゾル前駆体材料が「引っ張られる」。エアロゾル前駆体材料は、電子喫煙物品の加熱機器に吸着されるか、その上で静止し、蒸気になるまで加熱される。蒸気は、デバイスの加熱された領域から引き離され、その後、冷却し、高密度のエアロゾル、一般にサブミクロンエアロゾルに凝縮し、次いでデバイスを出る。芯材料は、シリカ、オーガニックコットン、セルコットンレーヨン繊維、ステンレス鋼、ガラス繊維、セラミック、および同様の特性を有する他の材料の任意の組合せを含むことができる。
【0006】
可燃性紙巻タバコが、ユーザによって吸入される煙に存在する様々な化合物のレベルを決定するために試験されなければならないのと同様に、Eシガレットも、ユーザによって吸入される蒸気に存在する様々な化合物のレベルを決定するために試験されなければならない。従来の試験方法は、eシガレットをユーザの吸入をシミュレートする吹かし機(puffing machine)に接続することを含む。シミュレートされた吸入からの蒸気はフィルタを通過し、フィルタはその後の試験のために蒸気に存在する化合物を捕捉する。この用途で使用される一般的なフィルタは、ケンブリッジパッドフィルタである。フィルタが分析されて、ユーザが吸入する蒸気に存在する化合物レベルを決定する。
【0007】
従来の試験システムは、可燃性紙巻タバコ、または円形断面を有するマウスピースを有するeシガレットに対応するように設計されている。ただし、いくつかのeシガレットは、円形断面を有するマウスピースを有しない。非円形断面を有するマウスピースを従来の試験システムに接続するとき、eシガレットの非円形断面を有するマウスピースを従来の試験システム上の円形断面を有するコネクタに結合するために、追加の構成要素が必要とされる。これらの追加の構成要素は、試験中に液体または蒸気を捕捉し、液体または蒸気がフィルタに到達し、それによって試験結果を損なうのを防止することができるエリアを作る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】米国特許出願公開第2013/0255702号明細書
【文献】米国特許出願公開第2014/0000638号明細書
【文献】米国特許第5,060,671号明細書
【文献】米国特許第9,016,274号明細書
【文献】米国特許第9,078,474号明細書
【文献】米国特許出願公開第2014/0060554号明細書
【文献】米国特許出願公開第2014/0096781号明細書
【文献】米国特許第5,388,594号明細書
【文献】米国特許第8,079,371号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態は、製品を試験するためのシステムに関する。この実施形態では、システムは、本体部分およびネック部分を備えるフィルタパッドホルダと、フィルタパッドホルダのネック部分に結合されるアダプタとを含む。この実施形態のアダプタは、ネック部分を受容するように構成されたノーズと、アダプタノーズに結合されたアダプタ本体とを含む。この実施形態では、アダプタポートは、アダプタノーズによって画定され、アダプタノーズの外面からアダプタの内部部分まで延在する。この実施形態の開口部は、アダプタ本体およびアダプタノーズによって画定され、開口部は、アダプタ本体およびアダプタノーズを通って延在し、ネック部分を受容するように構成される。この実施形態のシーリング部材は、アダプタおよびフィルタパッドホルダによって受容されるように構成される。この実施形態では、シーリング部材は、ネック部分によって受容されるように構成されたシーリング部材ノーズと、シーリング部材ノーズに結合され、開口部によって受容されるように構成されたシーリング部材本体とを含む。この実施形態では、シーリング部材本体はオリフィスを画定し、オリフィスはシーリング部材本体を通って延在する。この実施形態の少なくとも1つのシーリング面は、オリフィス内に位置し、少なくとも1つのシーリング面は、製品のマウスピースとのシールを作るように構成され、マウスピースは非円形断面を有する。この実施形態では、出口は、シーリング部材ノーズによって画定され、出口は、オリフィスからシーリング部材ノーズを通って延在し、製品と流体連通している。この実施形態のシーリング部材ポートは、シーリング部材ノーズによって画定され、シーリング部材ノーズの外面から出口まで延在する。この実施形態のシーリング部材ポートは、アダプタポートと流体連通している。
【0010】
別の実施形態は、製品を試験するためのシステムに関する。この実施形態では、システムは、本体部分およびネック部分を備えるフィルタパッドホルダと、フィルタパッドホルダのネック部分に結合されるアダプタとを含む。この実施形態のアダプタは、ネック部分を受容するように構成されたアダプタノーズと、アダプタノーズに結合されたアダプタ本体とを含む。この実施形態では、アダプタポートは、アダプタノーズによって画定され、アダプタノーズの外面からアダプタの内部部分まで延在する。この実施形態では、開口部は、アダプタ本体およびアダプタノーズによって画定され、開口部は、アダプタ本体およびアダプタノーズを通って延在し、ネック部分を受容するように構成される。この実施形態のシーリング部材は、アダプタおよびフィルタパッドホルダによって受容されるように構成される。この実施形態では、シーリング部材は、ネック部分によって受容されるように構成されたシーリング部材ノーズと、シーリング部材ノーズに結合され、開口部によって受容されるように構成されたシーリング部材本体とを含む。この実施形態のシーリング部材本体はオリフィスを画定し、オリフィスはシーリング部材本体を通って延在する。この実施形態では、スロットは、オリフィスからシーリング部材本体を部分的に通って延在する。この実施形態では、少なくとも1つのシーリング面は、オリフィス内にあり、少なくとも1つのシーリング面は、製品のマウスピースとのシールを作るように構成され、マウスピースは非円形断面を有する。この実施形態では、出口は、シーリング部材ノーズによって画定され、出口は、オリフィスからシーリング部材ノーズを通って延在し、製品と流体連通している。この実施形態のシーリング部材ポートは、シーリング部材ノーズによって画定され、シーリング部材ノーズの外面から出口まで延在する。この実施形態では、シーリング部材ポートは、アダプタノーズの内面と、アダプタポートの外面とによって画定された空隙を介してアダプタポートと流体連通している。
【0011】
さらに別の実施形態は、非円形断面を有するマウスピースを有する製品を試験するための方法に関する。この実施形態では、方法は、製品を試験するためのシステムを提供することを含む。この実施形態のシステムは、本体部分およびネック部分を備えるフィルタパッドホルダを含む。この実施形態では、アダプタは、フィルタパッドホルダのネック部分に結合され、アダプタは、ネック部分を受容するように構成されたアダプタノーズと、アダプタノーズに結合されたアダプタ本体とを含む。この実施形態では、アダプタポートは、アダプタノーズによって画定され、アダプタノーズの外面からアダプタの内部部分まで延在する。この実施形態の開口部は、アダプタ本体によって画定され、開口部は、アダプタ本体およびアダプタノーズを通って延在し、ネック部分を受容するように構成される。この実施形態では、シーリング部材は、アダプタおよびフィルタパッドホルダによって受容されるように構成され、シーリング部材は、ネック部分によって受容されるように構成されたシーリング部材ノーズと、シーリング部材ノーズに結合され、開口部によって受容されるように構成されたシーリング部材本体とを備える。この実施形態では、シーリング部材本体はオリフィスを画定し、オリフィスはシーリング部材本体を通って延在する。この実施形態の少なくとも1つのシーリング面は、オリフィス内にあり、少なくとも1つのシーリング面は、製品のマウスピースとのシールを作るように構成される。この実施形態の出口は、シーリング部材ノーズによって画定され、出口は、オリフィスからシーリング部材ノーズを通って延在し、製品と流体連通している。この実施形態では、シーリング部材ポートは、シーリング部材ノーズによって画定され、シーリング部材ノーズの外面から出口まで延在する。アダプタポートと流体連通するシーリング部材ポート。この実施形態の方法は、マウスピースと少なくとも1つのシーリング面との間にシールが作られるようにマウスピースをオリフィスに挿入すること、および少なくとも1つのシーリング面によって、製品が落下することが防止されるように製品をシステムから吊り下げることをさらに含む。この実施形態の方法は、システムを製品の使用をシミュレートするように構成された吹かし機に結合すること、および製品に流体を作らせるように吹かし機を始動させることを含み、出口は、製品からフィルタパッドホルダに流体を導くように構成される。
【0012】
別の実施形態は、蒸気製品を試験するためのシステムに関する。システムは、本体部分およびネック部分を備えるフィルタパッドホルダと、フィルタパッドホルダのネック部分に結合されるアダプタとを含む。アダプタは、ネック部分を受容するように構成されたノーズと、アダプタノーズに結合されたアダプタ本体とを含む。開口部は、アダプタ本体およびアダプタノーズによって画定され、開口部は、アダプタ本体およびアダプタノーズを通って延在し、ネック部分を受容するように構成される。シーリング部材は、アダプタおよびフィルタパッドホルダによって受容されるように構成される。シーリング部材は、ネック部分によって受容されるように構成されたシーリング部材ノーズと、シーリング部材ノーズに結合され、開口部によって受容されるように構成されたシーリング部材本体とを含む。シーリング部材本体はオリフィスを画定し、オリフィスはシーリング部材本体を通って延在する。少なくとも1つのシーリング面は、オリフィス内に位置し、少なくとも1つのシーリング面は、蒸気製品のマウスピースとのシールを作るように構成され、マウスピースは非円形断面を有する。出口は、シーリング部材ノーズによって画定され、出口は、オリフィスからシーリング部材ノーズを通って延在し、蒸気製品と流体連通している。
【0013】
別の実施形態は、蒸気製品を試験するためのシステムに関する。システムは、本体部分およびネック部分を備えるフィルタパッドホルダと、フィルタパッドホルダのネック部分に結合されるアダプタとを含む。アダプタは、ネック部分を受容するように構成されたアダプタノーズと、アダプタノーズに結合されたアダプタ本体とを含む。開口部は、アダプタ本体およびアダプタノーズによって画定され、開口部は、アダプタ本体およびアダプタノーズを通って延在し、ネック部分を受容するように構成される。シーリング部材は、アダプタおよびフィルタパッドホルダによって受容されるように構成される。シーリング部材は、ネック部分によって受容されるように構成されたシーリング部材ノーズと、シーリング部材ノーズに結合され、開口部によって受容されるように構成されたシーリング部材本体とを含む。シーリング部材本体はオリフィスを画定し、オリフィスはシーリング部材本体を通って延在する。スロットは、オリフィスからシーリング部材本体を部分的に通って延在する。少なくとも1つのシーリング面は、オリフィス内にあり、少なくとも1つのシーリング面は、蒸気製品のマウスピースとのシールを作るように構成され、マウスピースは非円形断面を有する。出口は、シーリング部材ノーズによって画定され、出口は、オリフィスからシーリング部材ノーズを通って延在し、蒸気製品と流体連通している。
【0014】
さらに別の実施形態は、非円形断面を有するマウスピースを有する蒸気製品を試験するための方法に関する。方法は、蒸気製品を試験するためのシステムを提供することを含む。システムは、本体部分およびネック部分を備えるフィルタパッドホルダを含む。アダプタは、フィルタパッドホルダのネック部分に結合され、アダプタは、ネック部分を受容するように構成されたアダプタノーズと、アダプタノーズに結合されたアダプタ本体とを含む。開口部は、アダプタ本体によって画定され、開口部は、アダプタ本体およびアダプタノーズを通って延在し、ネック部分を受容するように構成される。シーリング部材は、アダプタおよびフィルタパッドホルダによって受容されるように構成され、シーリング部材は、ネック部分によって受容されるように構成されたシーリング部材ノーズと、シーリング部材ノーズに結合され、開口部によって受容されるように構成されたシーリング部材本体とを備える。シーリング部材本体はオリフィスを画定し、オリフィスはシーリング部材本体を通って延在する。少なくとも1つのシーリング面は、オリフィス内にあり、少なくとも1つのシーリング面は、蒸気製品のマウスピースとのシールを作るように構成される。出口は、シーリング部材ノーズによって画定され、出口は、オリフィスからシーリング部材ノーズを通って延在し、蒸気製品と流体連通している。方法は、マウスピースと少なくとも1つのシーリング面との間にシールが作られるようにマウスピースをオリフィスに挿入することと、少なくとも1つのシーリング面によって、蒸気製品が落下することが防止されるように蒸気製品をシステムから吊り下げることをさらに含む。方法は、システムを蒸気製品の使用をシミュレートするように構成された吹かし機に結合することと、蒸気製品に蒸気を作らせるように吹かし機を始動させることを含み、出口は、蒸気製品からフィルタパッドホルダに蒸気を導くように構成される。
【0015】
本開示の前述および他の特徴は、添付の図面と併せて、以下の説明および添付の特許請求の範囲からさらに完全に明らかになるであろう。これらの図面は、本開示によるいくつかの実施形態のみを示し、したがって、本開示の範囲を限定するものとは考えられないことを理解した上で、本開示は、添付の図面を使用することにより、さらなる具体性および詳細を伴って説明される。以下、添付の図面を参照して、本出願の例示的な実施形態を例としてのみ説明するが、これらの図面は必ずしも縮尺通りに描かれていない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1A】特定の実施形態による、蒸気製品を試験するためのシステムとともに使用するためのシーリング部材の斜視図である。
図1B】特定の実施形態による、蒸気製品を試験するためのシステムとともに使用するためのシーリング部材の斜視図である。
図1C図1のシーリング部材の断面図である。
図1D図1のシーリング部材の断面図である。
図2】特定の実施形態による、蒸気製品を試験するためのシステムとともに使用するためのシーリング部材の斜視図である。
図3】特定の実施形態による、蒸気製品を試験するためのシステムとともに使用するためのアダプタの斜視図である。
図4A】特定の実施形態による、蒸気製品を試験するための試験アセンブリの様々な斜視図および断面図である。
図4B】特定の実施形態による、蒸気製品を試験するための試験アセンブリの様々な斜視図および断面図である。
図4C】特定の実施形態による、蒸気製品を試験するための試験アセンブリの様々な斜視図および断面図である。
図5A】特定の実施形態による、蒸気製品を試験するための試験アセンブリの様々な斜視図および断面図である。
図5B】特定の実施形態による、蒸気製品を試験するための試験アセンブリの様々な斜視図および断面図である。
図5C】特定の実施形態による、蒸気製品を試験するための試験アセンブリの様々な斜視図および断面図である。
図6】特定の実施形態による、サーマルポートを有するアダプタの側面図である。
図7】特定の実施形態による、図6のアダプタを含む試験アセンブリの一部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
一般に図を参照して、蒸気製品を試験するためのシステムが示されている。蒸気製品の例は、eシガレットである。eシガレットの生産者は、非円筒形eシガレット製品を試験して、非円筒形eシガレットのマウスピースから引き出される蒸気を試験することによって、eシガレットの性能を決定することを望む場合がある。本明細書に記載される場合、非円筒形eシガレット製品とは、断面が円形ではないマウスピースを含むeシガレットを指す。本明細書に記載される場合、円筒形eシガレット製品とは、断面が円形であるマウスピースを含むeシガレットを指す。従来の試験システムで非円筒形eシガレットを試験するには、生産者は、非円筒形eシガレットが、円筒形製品に対応するように設計された従来の試験システムに動作可能に接続され得るように、追加の構成要素を含めなければならない。追加の構成要素が含まれるため、マウスピースから、試験システムに含まれているフィルタパッドへの蒸気の流れが損なわれ、望ましくない試験結果を生じる可能性がある。
【0018】
様々な実施形態による試験システムは、シーリング部材およびアダプタを備える。アダプタは、フィルタパッドホルダおよびシーリング部材に動作可能に結合される。シーリング部材は、アダプタおよび非円筒形eシガレットに動作可能に結合され、フィルタパッドホルダに流体的に結合される。シーリング部材は、確実な接続を提供するために追加の構成要素が必要とされないように、非円筒形eシガレットに対応するように構成される。シーリング部材は、蒸気の流れを損なうことなく、蒸気を非円筒形eシガレットからフィルタパッドホルダに導くように構成された出口を提供する。
【0019】
ここで図1A図1Bを参照すると、特定の実施形態による、蒸気製品を試験するためのシステムとともに使用するためのシーリング部材100の斜視図が示されている。シーリング部材100は、シーリング部材本体102、シーリング部材ノーズ104、出口106およびオリフィス108を含む。シーリング部材100は、弾性的に変形され、その変形される前の形状に戻ることができる弾性材料(例えば、シリコーン、ゴムまたは他の弾性材料)から製造され得る。いくつかの実施形態では、シーリング部材は、医療グレードの弾性材料から製造され得る。示されるように、シーリング部材100は単一の構成要素であるが、いくつかの実施形態では、シーリング部材100は、多数の構成要素から構築され得る。
【0020】
シーリング部材本体102は、非円形断面を有し、フィルタパッドホルダ用のアダプタと結合するように構成され、これについては、図3を参照してさらに説明される。示されるように、シーリング部材本体102の断面は、「レーストラック」形状を有し、「レーストラック」とは、湾曲部分の間に直線セクションを有する、互いに向かい合って位置付けられた2つの湾曲部分を指す。「レーストラック」形状は、「スタジアム」形状、ディスコ矩形(discorectangle)、小判(obround)形状および「複合半径」とも呼ばれ得る。アダプタが他の形状を示すいくつかの構成では、シーリング部材本体102の断面は、アダプタと結合するために適切に成形され得る(例えば、長方形、楕円形、卵形、正方形、または円形断面を有しない他の形状)。
【0021】
オリフィス108は、オリフィス108が出口106と流体連通するように、シーリング部材本体102を通って延在する。オリフィス108は、eシガレットの非円筒形マウスピースを受容するように寸法決めおよび構成される。示されるように、オリフィス108はレーストラック形状を有する。ただし、いくつかの実施形態では、オリフィス108は、非円筒形マウスピースの形状に一致する他の形状(例えば、長方形、正方形、または円形断面を有しない他の形状)を示すことができる。いくつかの実施形態では、シーリング部材本体102およびオリフィス108は同じ形状であり得る。いくつかの実施形態では、シーリング部材本体102およびオリフィス108は、異なる形状であり得る。
【0022】
シーリング部材ノーズ104は、シーリング部材本体102から延在し、いくつかの構成では、実質的に円形の断面を有する。シーリング部材ノーズ104は、フィルタパッドホルダと結合するように構成される。フィルタパッドホルダが実質的に円形ではない合わせ面を示す実施形態では、シーリング部材ノーズ104は、シーリング部材ノーズ104がアダプタと適切に結合するように、必要に応じて成形され得る。
【0023】
出口106は、出口106がオリフィス108と流体連通するように、オリフィス108からシーリング部材ノーズ104を通って延在する。出口106は、蒸気製品(例えば、eシガレット)から蒸気を受容し、蒸気を出口106を通してフィルタパッドに導くように寸法決めおよび構成される。出口106の形状は、図1C図1Dを参照してさらに説明される。
【0024】
図1Cは、図1Aのシーリング部材100の断面A-Aからの断面図である。図1Dは、図1Bのシーリング部材100の断面B-Bからの断面図である。示されるように、出口108は、第1のシーリング面112、第2のシーリング面114、第3のシーリング面116、第4のシーリング面118、第5のシーリング面120およびシーリング基部122を含む。第1のシーリング面112、第2のシーリング面114、第3のシーリング面116、第4のシーリング面118および第5のシーリング面120(本明細書では「シーリング面112~120」と呼ばれる)は、オリフィス108と一体的に形成され得る。シーリング面112~120は、シーリング面112~120と非円筒形マウスピースとの間にシールが作られるように、蒸気製品の非円筒形マウスピースに接触するように構成される。したがって、シーリング面112~120の形状は、使用される非円筒形マウスピースの形状に一致するように必要に応じて修正され得る。シーリング面112~120は、非円筒形マウスピースがオリフィス108に挿入されたときにときにシーリング面112~120が変形され得、非円筒形マウスピースが取り外された後、シーリング面112~120が元の形状および配向に戻るように可撓性かつ弾性である。
【0025】
図1C図1Dに示す実施形態では、シーリング面112~120はテーパ状である。例えば、第1のシーリング面112は、長さlだけオリフィス108内に突出し、第5のシーリング面120は、長さLだけオリフィス108内に突出し、ここで、Lはlよりも大きい。第2のシーリング面114、第3のシーリング面116および第4のシーリング面118も、lとLとの間の長さを一定に増加させることによってオリフィス108内に突出し、その結果、シーリング面112~120は、試験される蒸気製品のマウスピースのテーパに一致するテーパ状シール(例えば、角度aでテーパ状)を作る。テーパ状製品のマウスピースの形状が異なる他の実施形態では、シーリング面112~120は、マウスピースの形状に一致するように設計および製造されて、シールを作り得る。
【0026】
シーリング基部122は、非円筒形マウスピースがオリフィス108に挿入されたときに非円筒形マウスピースの端部が接触するための表面を提供する。シーリング基部122は、非円筒形マウスピースがシーリング基部122に接触したときにシーリング基部122が変形され得、非円筒形マウスピースがシーリング基部122から取り外された後、シーリング基部122がその元の形状に戻ることができるように、可撓性かつ弾性である。
【0027】
出口106は、出口106がオリフィス108と流体連通するように、シーリング基部122からシーリング部材ノーズ104を通って延在する。出口106は、非円筒形蒸気製品から蒸気を受容し、蒸気をフィルタパッドに導くように寸法決めおよび構成される。図1Cに示す実施形態では、出口106は、Hとして示される、円錐台形状の大きい方の部分がシーリング部材ノーズ104の先端に位置し、hとして示される、円錐台形状の小さい方の部分がシーリング基部122の近くに位置する、円錐台形状を有する。図1Dに示す構成では、出口106は、Dとして示される、円錐台形状の大きい方の部分がシーリング基部122の近くに位置し、dとして示される、円錐台形状の小さい方の部分がシーリング部材ノーズ104の先端に位置する、円錐台形状を有する。いくつかの実施形態では、出口106は、蒸気を非円筒形製品からフィルタパッドに導くように構成された、円錐台形以外の様々な形状であり得る。
【0028】
図2は、蒸気製品を試験するためのシステムとともに使用するためのシーリング部材240の斜視図である。シーリング部材240は、非円筒形蒸気製品を受容するように構成されたオリフィス210およびシーリング面212を含む。シーリング部材240は、シーリング部材本体102、シーリング部材ノーズ104および出口106(図示せず)をさらに含む。いくつかの実施形態では、シーリング部材240は、オリフィス210からシーリング部材本体102を部分的に通って延在するスロット(図示せず)を含むことができる。スロットの機能は、図5を参照してさらに説明される。非円筒形蒸気製品の様々な寸法が製品および製造業者間で異なる可能性があるため、シーリング部材240の様々な寸法は、異なる寸法を有する非円筒形蒸気製品に対応するように修正され得る。これは、シーリング部材本体102およびシーリング部材ノーズ104を受容するように構成されたアダプタとの適合性を維持しながら、様々なサイズの非円筒形製品に対して多くの異なるシーリング部材が作られ得るため、試験システムセットアップの柔軟性を提供する。
【0029】
図3は、特定の実施形態による、蒸気製品を試験するためのシステムとともに使用するためのアダプタ300の斜視図である。アダプタ300は、開口部302、アダプタノーズ304およびアダプタ本体306を含む。アダプタ300は、多種多様なプラスチック材料(例えば、ポリカーボネート、ナイロンまたは任意の他の好適なプラスチック材料)または金属材料(例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたは任意の他の好適な金属材料)から製造され得る。いくつかの実施形態では、シーリング部材は、医療グレードのプラスチック材料または金属材料から製造され得る。アダプタ300は、単一の構成要素として成形または機械加工され得る。アダプタ300はまた、アセンブリを形成するために後で互いに結合される多数の別個の構成要素として製造され得る。
【0030】
図3に示す実施形態では、アダプタ本体306は、円形断面を有するものとして示されている。ただし、いくつかの実施形態では、アダプタ本体306は、所望の結果を提供する多種多様な断面形状(例えば、楕円形、長方形または任意の他の好適な断面形状)を含むことができる。アダプタ本体306は、開口部302を含む。開口部302は、アダプタ本体306を通って延在し、図1図2のシーリング部材本体102を受容するように構成される。
【0031】
アダプタノーズ304は、アダプタ本体306から延在し、開口部302は、アダプタ本体306からアダプタノーズ304を通って延在する。開口部302はまた、フィルタパッドホルダと連通している。アダプタノーズ304とフィルタパッドホルダとの間の相互作用は、図4図5を参照してさらに説明される。
【0032】
図4A図4Cは、特定の実施形態による、蒸気製品を試験するための試験アセンブリ400の様々な斜視図および断面図である。試験アセンブリ400は、非円筒形蒸気製品からの蒸気を試験するために使用され得る。試験アセンブリ400は、フィルタパッドホルダ402、蒸気製品430、アダプタ300およびシーリング部材240を含む。
【0033】
フィルタパッドホルダ402は、本体406、ネック408、フィルタパッド404、第1のシーリング構成要素410、入口414および凹部416を含む。フィルタパッドホルダ402は、プラスチック(例えば、ABS、ポリエチレン、ポリカーボネートまたは他の好適なプラスチック)金属(例えば、ステンレス鋼、アルミニウムまたは他の好適な金属)または任意の他の好適な材料から製造され得る。フィルタパッドホルダ402は、シーリング部材240およびアダプタ300と結合して、試験アセンブリ400を作るように構成される。
【0034】
フィルタパッド404は、本体406に固定され、蒸気製品430から蒸気を吸収するように構成される。フィルタパッド404の例は、ケンブリッジフィルタパッドである。示されるように、フィルタパッド404および本体406は、円形断面を有する。ただし、いくつかの実施形態では、フィルタパッド404および本体406は、他の断面形状を有することができる。ネック408は、本体406から延在し、ネック408を少なくとも部分的に通って延在する凹部416を含む。凹部416は、シーリング部材220のシーリング部材ノーズ104を受容するように寸法決めおよび構成される。入口414は、凹部416を通って延在する開口部であり、出口106およびフィルタパッド404と流体連通している。
【0035】
ネック408は、ネック408とアダプタ300との間にシールを作るように構成された第1のシーリング構成要素410を含む。第1のシーリング構成要素410は、表面間にシールを作ることができる任意の弾性構成要素であり得る。例えば、第1のシーリング構成要素410は、Oリング、ガスケット、または任意の他のタイプのシーリング構成要素であり得る。示されるように、第1のシーリング構成要素410は、円形断面を有する;ただし、いくつかの実施形態では、第1のシーリング構成要素410は、多種多様な断面(例えば、正方形、長方形、楕円形または任意の他の形状)を有することができる。
【0036】
アダプタ300は、アダプタノーズ304に位置し、アダプタノーズ304とネック408との間にシールを作るように構成される第2のシーリング構成要素412を含む。第2のシーリング構成要素412は、表面間にシールを作ることができる任意の弾性構成要素であり得る。例えば、第2のシーリング構成要素412は、Oリング、ガスケット、または任意の他のタイプのシーリング構成要素であり得る。示されるように、第2のシーリング構成要素412は、円形断面を有する;ただし、いくつかの実施形態では、第2のシーリング構成要素412は、多種多様な断面(例えば、正方形、長方形、楕円形または任意の他の形状)を有することができる。
【0037】
蒸気製品430は、任意のタイプの蒸気製品(例えば、eシガレット)であり得、マウスピース432を含む。蒸気製品430は、吸入力がマウスピース432に加えられると、蒸気製品430に封入された液体を加熱するように構成される。吸入力は、ユーザによって、または試験アセンブリ400などの試験アセンブリによって加えられ得る。吸入力が加えられると、液体は急速に加熱され、蒸気が作られる。蒸気は、吸入力によってマウスピース432を通して引き込まれる。示されるように、マウスピース432はレーストラック断面を有する。ただし、いくつかの構成では、マウスピース432は、他の断面形状(例えば、長方形、正方形または他の非円形形状)を有することができる。
【0038】
動作時、図1図5を参照して、試験アセンブリ400は、フィルタパッドホルダ402およびアダプタ300を結合することによって組み立てられる。フィルタパッドホルダ402のネック408がアダプタ300のアダプタノーズ304に挿入されると、第1のシーリング構成要素410および第2のシーリング構成要素412は、蒸気が2つの構成要素間から逃げるのを防止するためにフィルタパッドホルダ402とアダプタ300との間にシールを作る。
【0039】
試験される蒸気製品に基づいて、シーリング部材220が選択される。蒸気製品430が試験されるように選択される実施形態では、シーリング部材240は、蒸気製品430に結合されるように設計されているため、シーリング部材240が選択される。シーリング部材240のシーリング部材ノーズ104は、シーリング基部122がアダプタ300に接触するまでアダプタ300に挿入される。
【0040】
蒸気製品430のマウスピース432は、オリフィス108に挿入され、シーリング面112~120と係合し、その結果、シーリング面112~120とマウスピース432との間にシールが作られ、これにより、蒸気がマウスピース432とシーリング部材220との間から逃げるのを防止する。
【0041】
試験アセンブリ400は、フィルタパッドホルダ402が蒸気製品430の上にあるように垂直に位置付けられる。このように試験アセンブリ400を位置付けることにより、蒸気製品430からの蒸気が、試験中にフィルタパッド404に向かって上昇することが可能になる。試験アセンブリ400は垂直に位置付けられるため、シーリング面112~120は、蒸気製品430を垂直位置に吊り下げるのに十分に強く、マウスピース432を静止状態に保持し、蒸気製品430が試験アセンブリ400から滑るおよび/または落下するのを防止する。
【0042】
フィルタパッドホルダ402は、蒸気が蒸気製品430から引き出されるように、吸入/呼気サイクルをシミュレートする吹かし機(図示せず)に結合される。例えば、吹かし機が吸入サイクルを実行すると、吹かし機は、ユーザの吸入をシミュレートするために、フィルタパッドホルダ402に真空を与える。真空は、フィルタパッド404、入口414および出口106を通して与えられて、マウスピース432に到達する。蒸気製品430がマウスピース432上の真空を感知すると、蒸気製品430内の液体が加熱されて蒸気を作る。蒸気は、出口106および入口414を通って真空によって引き込まれ、その結果、蒸気がフィルタパッド404に到達する。出口106の円錐台形状は、蒸気をマウスピース432から離れてフィルタパッド404に向けて導くのに役立つ。フィルタパッド404は、試験プロセス中に蒸気を捕捉する。試験プロセスが完了した後、フィルタパッド404が取り外され、蒸気の成分を決定するために試験される。
【0043】
図5A図5Cは、特定の実施形態による、蒸気製品を試験するための試験アセンブリ500の様々な斜視図および断面図である。試験アセンブリ500は、試験アセンブリ400と実質的に同様であるが、試験アセンブリ500は、マウスピース532を用いて蒸気製品530を試験することが示されている。マウスピース532は、図4のマウスピース432とは異なる形状であるため、スロットがマウスピース532に適合するように設計されていることから、スロットを含むシーリング部材240の実施形態が使用される。
【0044】
示されるように、シーリング部材240は、シーリング部材ノーズ104に位置するスロット510を含む。スロット510は、シーリング部材ノーズ104が蒸気製品530内の圧力センサと干渉しないように、シーリング部材ノーズ104内に部分的に延在する凹部である。いくつかの実施形態では、蒸気製品530上の圧力センサは、マウスピース532に隣接して据えられ、真空を検出し、加熱要素を始動させて液体を加熱する。圧力センサがシーリング部材240によって遮断されると、蒸気製品530は、吹かし機によって与えられた真空を感知せず、液体を加熱して蒸気を作らないであろう。スロット510が圧力センサが遮断されるのを防止することにより、試験アセンブリ500は、試験アセンブリ400と同じように動作する。
【0045】
図6は、特定の実施形態による、アダプタポート608を有するアダプタ600の側面図である。図示される実施形態のアダプタ600は、アダプタポート608の追加を除いて、アダプタ300といくつかの点で類似している。したがって、この実施形態のアダプタノーズ604およびアダプタ本体606は、それぞれ、図3のアダプタノーズ304およびアダプタ本体306と同様である。図示される実施形態のアダプタノーズ604は、アダプタノーズ604の一部を通って延在してアダプタ600の内部部分に到達するアダプタポート608を画定する。この実施形態のアダプタポート608は、アダプタ600を使用して試験されている蒸気製品の様々な特性を測定および/または分析するための1つ以上のセンサを受容するように構成される。いくつかの実施形態では、センサは、熱電対、圧力センサ、流量センサ、または蒸気製品の試験に関連する1つ以上の特性を検出するように構成された任意の他のタイプのセンサのうちの1つ以上を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、センサは、蒸気製品の出口温度(例えば、蒸気が蒸気製品を出る際の蒸気製品の温度)を検出するように構成された熱電対または熱プローブを含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、1つ以上のセンサは、1つ以上のセンサがアダプタポート608の内面とのシールを作って、空気および/または蒸気がアダプタポート608から逃げるのを防止するように寸法決めされる。いくつかの実施形態では、1つ以上のセンサとアダプタポート608の内面との間に接着材によってシールが作られる。例えば、いくつかの実施形態では、シリコーン接着剤が使用されて、1つ以上のセンサをアダプタポート608内に固定し、1つ以上のセンサとアダプタポート608の内面との間の任意のエアギャップを埋めて、空気および/または蒸気がアダプタポート608から逃げるのを防止するシールを作ってもよい。
【0047】
図7は、特定の実施形態による、図6のアダプタを含む試験アセンブリ800の一部の断面図である。例えば、図示される実施形態の試験アセンブリ800は、シーリング部材700と連通しているアダプタ600を示している。図示される実施形態のシーリング部材700は、シーリング部材100およびシーリング部材240に類似しているが、唯一の違いは、シーリング部材700がシーリング部材ポート714を含むことである。したがって、この実施形態のシーリング部材本体702、シーリング部材ノーズ704、出口706、オリフィス708およびシーリング面712は、それぞれ、シーリング部材100およびシーリング部材240の対応する特徴と同様である。
【0048】
いくつかの実施形態では、シーリング部材ポート714は、シーリング部材700の一部を通って、シーリング部材ポート714の外面から出口706まで延在する。したがって、この実施形態のシーリング部材ポート714は、出口706と流体連通している。図示される実施形態のシーリング部材ポート714は、蒸気製品が出口706を通って流れる際に1つ以上のセンサが蒸気製品の流れ内に位置付けられ得るように、アダプタポート608を通って延在する1つ以上のセンサを受容するように構成されている。例えば、いくつかの実施形態では、1つ以上のセンサは、シーリング部材700とアダプタ600との間に延在する空隙716内に位置付けられ得、空隙716は、アダプタノーズ604の内面と、シーリング部材ノーズ704の外面とによって画定される。いくつかの実施形態では、1つ以上のセンサを空隙716内に位置付けることにより、蒸気が出口706を通って妨げられることなく流れることができ、その結果、フィルタパッド(例えば、フィルタパッド404)によって測定される微粒子物質が、1つ以上のセンサの存在によって妨害されない。
【0049】
動作時、いくつかの実施形態では、製造業者は、蒸気が蒸気製品を出る際の蒸気の特性を決定することを望む場合がある。測定された特性に基づいて、製造業者は、蒸気製品を修正して特性を変化させる場合がある。例えば、いくつかの実施形態では、測定された出口温度に基づいて、製造業者は、蒸気製品を修正して、出口温度を増減させ得る。図示される実施形態では、出口温度を測定するために、製造業者は、蒸気製品を試験アセンブリ800に接続して、蒸気中の微粒子と蒸気の出口温度とを測定する。試験が開始されると、この実施形態では、吹かし機が蒸気製品から蒸気を引き出す。蒸気が図示される実施形態の出口706を通って流れると、蒸気の一部は、蒸気が空隙716またはアダプタポート608内に位置付けられた1つ以上のセンサに接触するように、シーリング部材ポート714を通って導かれる。いくつかの実施形態では、蒸気の残りは、蒸気中に存在し得る微粒子の量を測定するように、フィルタパッド(図示せず)に流れる。
【0050】
本明細書に記載の蒸気製品は、フィルタパッドを通して引き込まれる蒸気を作るための加熱要素および芯およびコイル技術に言及している。ただし、本明細書に記載の蒸気製品は、限定するものではないが、加熱、振動圧電、圧電メッシュ、および液体を噴霧し蒸気を発生させるように構成された任意の他の技術を含む任意の好適な噴霧技術によって蒸気を発生させることができる。
【0051】
上記の実施形態は、一般に蒸気製品を参照している。ただし、非円筒形マウスピースを有する追加の製品が、前述の説明に含まれ得る。製品の例は、限定するものではないが、水ギセルパイプ、水パイプ、タバコパイプ、ならびにデバイスまたは製品を使用すると、捕捉および測定され得る副産物または廃棄物(例えば、煙、水粒子など)を発生する任意の他の製品またはデバイスを含む。
【0052】
本明細書で利用される場合、用語「実質的に」および類似の用語は、本開示の主題が関係する当業者による一般的かつ許容される使用法と調和して、広範囲な意味を有することが意図される。本開示を検討する当業者であれば、これらの用語は、提供された正確な数値範囲にこれらの特徴の範囲を制限することなく、説明および請求される特定の特徴の説明を可能にすることが意図されることを理解するはずである。したがって、これらの用語は、説明および請求される主題の非実質的または重要でない修正または変更が添付の特許請求の範囲に記載されている発明の範囲内にあると考えられることを示すものと解釈されるべきである。
【0053】
本開示ではいくつかの実施形態のみを詳細に説明してきたが、本開示を検討する当業者であれば、本明細書に記載される主題の新規な教示および利点から実質的に逸脱することなく、多くの修正が可能であることを容易に理解するであろう(例えば、様々な要素のサイズ、寸法、構造、形状および比率のバリエーション、パラメータの値、取り付け配置、材料の使用、色、配向など)。例えば、一体的に形成されたように示される要素は、多数の構成要素または要素から構成されてもよく、要素の位置は逆にするか、その他の方法で変化させてもよく、個別の要素の性質もしくは数または位置を変更するか変化させてもよい。任意の方法プロセスの順番または順序は、代替の実施形態に従って変更されるか、並べ直され得る。本発明の範囲から逸脱することなく、様々な例示的な実施形態の設計、動作条件および構成に対して、他の置換、修正、変更および省略を行ってもよい。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6
図7