(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-24
(45)【発行日】2024-06-03
(54)【発明の名称】画像処理装置及びその制御方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20240527BHJP
G06F 16/583 20190101ALI20240527BHJP
【FI】
H04N1/00 Z
G06F16/583
(21)【出願番号】P 2023005653
(22)【出願日】2023-01-18
(62)【分割の表示】P 2022074126の分割
【原出願日】2018-11-20
【審査請求日】2023-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】塚田 祥弘
【審査官】花田 尚樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-024488(JP,A)
【文献】特開2017-135497(JP,A)
【文献】特開2017-129926(JP,A)
【文献】特開平08-221558(JP,A)
【文献】特開2016-111702(JP,A)
【文献】特開2017-073591(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G06F 16/00 -16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザからフォルダパスの入力を受け付ける受付手段と、
原稿の画像を読み取って画像データを生成する読取手段と、
前記原稿内の文字であって、前記生成された画像データに含まれる文字を認識し文字情報を取得する文字認識処理を行う文字認識手段と、
前記文字認識手段が取得した
前記文字情報が示す文字
列を表示する表示手段と、
前記表示手段が表示した
前記文字
列のうち
前記ユーザにより選択された文字
列を
前記受付手段が入力を受け付けたフォルダパスに追加したフォルダパスを送信先として設定し、当該設定されたフォルダパスが示すフォルダに前記画像データを
格納するために前記画像データを送信する送信手段とを有
し、
原稿を読み取って画像データを生成し当該画像データをメールで送信可能な送信機能を含む複数の機能から前記ユーザが利用する機能を選択するための機能選択画面を前記表示手段は表示し、
前記機能選択画面に表示されるボタンが選択されたことに従って、前記読取手段は前記原稿の画像を読み取って前記画像データを生成し、前記文字認識手段は前記文字認識処理を行い、前記表示手段は前記文字認識手段が取得した前記文字情報が示す文字列を表示する
ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記受付手段が入力を受け付けた前記
フォルダパスの1つ下の階層に前記選択された文字を名称とするフォルダを加えた
フォルダパスが示すフォルダに前記送信手段は前記画像データを
格納するために前記画像データを送信することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記文字認識手段が取得した
前記文字情報が示す文字
列のリストを表示することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記文字認識手段は
前記画像データに含まれる複数の文字を認識し、複数の文字情報を取得することを特徴とする請求項1乃至
3の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記表示手段は前記複数の文字情報が示す複数の文字
列を表示することを特徴とする請求項
4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記受付手段が
入力を受け付けた前記
フォルダパスを
、前記文字認識手段が取得した前記文字情報が示す文字列の選択可能な画面に前記表示手段は表示することを特徴とする請求項1乃至
5の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記表示手段は、前記文字認識手段が前記文字認識処理を完了したことに従って、前記
取得された文字情報が示す文字
列と前記原稿の画像を表示し、
前記表示手段が表示する文字
列がユーザにより選択されることに従って、前記表示手段は前記画像上の前記選択された文字
列が表示されている領域を強調表示することを特徴とする請求項1乃至
6の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記表示手段が表示している前記原稿の画像を当該原稿の次に読み取った原稿の画像に切り替えるための指示を受け付ける第2の受付手段を更に有し、
前記第2の受付手段が前記指示を受け付けたことに従って、前記表示手段は前記原稿の画像から当該原稿の次に読み取った原稿の画像に切り替えて表示することを特徴とする請求項1乃至
7の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記文字情報は少なくとも文字コードと座標情報を含むことを特徴とする請求項1乃至
8の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記読取手段が原稿の画像を読み取って画像データを生成する読み取り処理の設定を受け付ける第3の受付手段と、
前記第3の受付手段が受け付けた前記読み取り処理の設定を前記ボタンに対応づけて記憶する記憶手段とを更に有する請求項
1に記載の画像処理装置。
【請求項11】
前記文字は数字を含むことを特徴する請求項1乃至1
0の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項12】
前記送信手段はFTP、SMB、WebDAVの少なくとも何れか1つを用いて前記画像データを送信することを特徴とする請求項1乃至1
1の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項13】
原稿の画像を読み取り画像データを生成し、当該画像データをメールで送信するためのボタンが選択された場合、前記表示手段は前記文字
列を表示しないことを特徴とする請求項1乃至1
2の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項14】
ユーザからフォルダパスの入力を受け付ける受付工程と、
原稿の画像を読み取って画像データを生成する読取工程と、
前記原稿内の文字であって、前記生成された画像データに含まれる文字を認識し文字情報を取得する文字認識処理を行う文字認識工程と、
前記文字認識工程で取得した
前記文字情報が示す文字
列を表示する表示工程と、
前記表示工程で表示した文字のうち
前記ユーザにより選択された文字
列を
前記受付工程で入力を受け付けたフォルダパスに追加したフォルダパスを送信先として設定し、当該設定されたフォルダパスが示すフォルダに前記画像データを送信する送信工程とを有
し、
原稿を読み取って画像データを生成し当該画像データをメールで送信可能な送信機能を含む複数の機能から前記ユーザが利用する機能を選択するための機能選択画面を前記表示工程で表示し、
前記機能選択画面に表示されるボタンが選択されたことに従って、前記読取工程で前記原稿の画像を読み取って前記画像データを生成し、前記文字認識工程で前記文字認識処理を行い、前記表示工程で前記文字認識工程で
取得した前記文字情報が示す文字列を表示する
することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項15】
請求項1乃至1
3の何れか1項に記載の画像処理装置の各手段をコンピュータで実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及びその制御方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
原稿の画像を読み取って画像データを生成し、事前にユーザにより指定された領域に対して文字認識処理を行い、その文字認識処理で得られた文字列をフォルダ名とするフォルダに画像データを送信する画像処理装置が開示されている。(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フォルダパスの入力を、キーボードを使って1文字ずつ入力すると、フォルダパスの入力に手間がかかる。
【0005】
特許文献1の方法を用いれば、領域を指定しておけばフォルダパスを1文字ずつ入力する必要はなくなるが、ユーザが宛先フォルダの名称として使用したい文字列が、指定した領域に記載されていない原稿の場合、意図する文字列をフォルダパスに設定できない。
【0006】
特に、読み取る原稿によって、原稿内の文字列の位置は異なることが多いので、原稿ごとに領域を設定する必要があり、煩わしい。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、原稿内の文字列を使ってフォルダパスを設定する際のユーザの手間を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像処理装置は、ユーザからフォルダパスの入力を受け付ける受付手段と、原稿の画像を読み取って画像データを生成する読取手段と、前記原稿内の文字であって、前記生成された画像データに含まれる文字を認識し文字情報を取得する文字認識処理を行う文字認識手段と、前記文字認識手段が取得した前記文字情報が示す文字列を表示する表示手段と、前記表示手段が表示した前記文字列のうち前記ユーザにより選択された文字列を前記受付手段が入力を受け付けたフォルダパスに追加したフォルダパスを送信先として設定し、当該設定されたフォルダパスが示すフォルダに前記画像データを格納するために前記画像データを送信する送信手段とを有し、原稿を読み取って画像データを生成し当該画像データをメールで送信可能な送信機能を含む複数の機能から前記ユーザが利用する機能を選択するための機能選択画面を前記表示手段は表示し、前記機能選択画面に表示されるボタンが選択されたことに従って、前記読取手段は前記原稿の画像を読み取って前記画像データを生成し、前記文字認識手段は前記文字認識処理を行い、前記表示手段は前記文字認識手段が取得した前記文字情報が示す文字列を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
原稿内の文字列を使ってフォルダパスを設定する際のユーザの手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2】MFP101のハードウェア構成の一例を示す図
【
図3】PC104のハードウェア構成の一例を示す図
【
図4】操作部205に表示される画面の一例を示した図
【
図5】表示装置311に表示されるワンタッチ送信スキャン設定画面の一例を示す図
【
図6】ワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンの設定編集画面の一例を示す図
【
図9】送信種別がEメールの場合のボタンの設定編集画面の一例を示す図
【
図10】送信種別がUSBメモリの場合のボタンの設定編集画面の一例を示す図
【
図12】アドレス帳にアドレスを登録するための画面の一例を示す図
【
図14】MFP101においてファイル送信のワンタッチ送信ボタンが選択された際のフローの一例を示すフローチャート
【
図16】MFP101がテキストオブジェクトを生成するフローの一例を示すフローチャート
【
図18】MFP101において紹介状ボタン406が選択された時の画面の遷移の一例を示す図
【
図19】ユーザが紹介状ボタン406を選択した時の処理の一例を示すフローチャート
【
図20】ファイル名付与処理の一例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施例において示す構成は一例であり本発明は図示された構成に限定されるものではない。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明における読み取りシステムの構成の一例を示す図である。本実施例の読み取りシステムは、画像処理装置の一例であるMFP(Multi Function Peripheral)101、情報処理装置であるファイルサーバ102、メールサーバ103、オンラインストレージ106で構成されている。MFP101、ファイルサーバ102、メールサーバ103、オンラインストレージ106のそれぞれはLAN(Local Area Network)100に接続されている。また、LAN100上には、MFP101、ファイルサーバ102、メールサーバ103、PC104はネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。また、MFP101とオンラインストレージ106は、LAN100とインターネット105を介してお互いに通信可能である。
【0013】
MFP101は、原稿の画像を読み取って生成した画像データをファイルサーバ102、メールサーバ103、オンラインストレージ106に送信する。なお、本実施形態における画像データとは、画像をRAWデータ化した電子データに限らず、TIFF、JPEGなどの画像フォーマットに従った電子データやPDFフォーマットに従った電子データであっても良い。ファイルサーバ102はFTP(File Transfer Protocol)、SMB(Server Message Block)プロトコルに対応したファイルサーバである。メールサーバ103はSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)に対応したメールサーバである。オンラインストレージ106はWebDAV(HTTPを用いたファイル共有プロトコル)に対応したオンラインストレージである。PC104は、MFP101が備えるWEBサーバにHTTPを用いてアクセスし、設定値の参照や更新が可能である。LAN100は、Ehternet(登録商標)を用いた有線LANで構成されてもよいし、無線LANで構成されてもよい。
【0014】
図2はMFP101のハードウェア構成の一例を示す図である。MFP101はCPU201、ROM202、RAM203、ストレージ204、操作部205、プリンタ206、スキャナ207、ネットワークI/F(Interface)208、外部記憶装置I/F209を備える。
【0015】
CPU201はMFP101を構成する各種ハードウェア202~208の制御を行うことで、MFP101が備える各機能を実現する。なお、CPU201はバスラインにより各種ハードウェアに信号を送り、他のハードウェアと相互にデータ通信を行うことを実現する。
【0016】
またMFP101のCPU201は、ROM202に記憶された制御プログラムに従ってMFP101の動作を制御する。より詳細には、MFP101の制御を行うオペレーティングシステム(OS)と、ハードウェアを制御するためのドライバプログラムをCPU201が実行する。そしてOS上に配置されたアプリケーションプログラムらが相互に動作することにより、ユーザの所望する機能の動作、制御が行われる。これらのOSや各種プログラムはROM202に記憶され、RAM203において読み出されることで実行される。
【0017】
ROM202はCPU201が使用するプログラムや各種データを記憶するためのメモリである。RAM203は、プログラムや、CPU201が演算に用いるデータを一時的に記憶するためのワークメモリである。ストレージ204は、各種データや各種プログラム等を記憶する記憶装置である。
【0018】
なお、本実施例ではストレージ204としてフラッシュメモリを想定しているが、SSD、HDD、eMMCなどの補助記憶装置を用いるようにしても良い。なお、MFP101は、1つのCPU201が1つのメモリ(RAM203)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の形態であっても構わない。例えば複数のCPU、複数のRAM、複数のROM、及び複数のストレージを協働させて後述するフローチャートに示す各処理を実行することもできる。また、ASICやFPGA等のハードウェア回路を用いて一部の処理を実行するようにしてもよい。
【0019】
操作部205は、例えばタッチパネル等のMFP101をユーザが操作するためのユーザインタフェースであり、ユーザによる操作や入力を受け付ける。また、操作部205はMFP101を操作するため画面等を表示する表示部としても使用することができる。
【0020】
プリンタ206はプリント機能を実現するユニットであって、CPU201がプリンタ206を制御することでPC104から受信した印刷ジョブを実行し、用紙に画像が印刷される。ここで印刷ジョブとは、MFP101に印刷処理を実行させるための命令や画像データ、印刷設定情報などを含むデータである。
【0021】
スキャナ207はスキャン機能を実現するユニットであって、CPU201がスキャナ207を制御することで原稿の画像を光学的に読み取り、画像データに生成する処理を行う。
【0022】
ネットワークI/F208は、例えばEthernetのような有線LAN通信を行うためのネットワークI/Fである。なお、このネットワークI/F208は無線LAN通信を行うためのネットワークI/Fであっても良いし、USB-LANI/F等でもよい。
【0023】
外部記憶装置I/F209は、MFP101が外部記憶装置210と通信を行うためのI/Fである。CPU201が外部記憶装置I/F209を制御することで、外部記憶装置210に画像データを格納させる。本実施例では外部記憶装置I/F209としてUSBインタフェース、外部記憶装置210としてUSBメモリを想定しているが、外部記憶装置I/F209は、SDカードなどの外部記憶装置と通信を行うためのSDカードスロットであってもよい。
【0024】
図3は、PC104のハードウェア構成の一例を示す図である。PC104はCPU301、ROM302、RAM303、HDD304、ネットワークI/F305、操作装置I/F306、表示装置I/F307を備える。
【0025】
CPU301はPC104を構成する各種ハードウェア302~307の制御を行うことで、PC104が備える各機能を実現する。なお、CPU301はバスラインにより各種ハードウェアに信号を送り、他のハードウェアと相互にデータ通信を行うことを実現する。
【0026】
またPC104のCPU301は、ROM302に記憶された制御プログラムに従ってPC104の動作を制御する。より詳細には、PC104の制御を行うOS等をCPU301が実行する。そしてOS上に配置されたアプリケーションプログラムらが相互に動作することにより、ユーザの所望する機能の動作、制御が行われる。これらのOSや各種プログラムはROM302に記憶され、RAM302において読み出されることで実行される。
【0027】
ROM302は、CPU201が使用するプログラムや各種データを記憶するためのメモリである。RAM303はプログラムや、CPU201が演算に用いるデータを一時的に記憶するためのワークメモリである。HDD304は、各種データや各種プログラム等を記憶する記憶装置である。
【0028】
ネットワークI/F305は、例えばEthernetのような有線LAN通信を行うためのネットワークI/Fである。なお、このネットワークI/F305は無線LAN通信を行うためのネットワークI/Fであっても良いし、USB-LANI/F等でもよい。
【0029】
操作装置I/F306はキーボードやマウス等の操作装置310とPC104を接続するためのI/Fである。
【0030】
表示装置I/F307は、液晶モニタ等の表示装置311とPC104を接続するためのI/Fである。
【0031】
なお、本実施例のPC104は外部の操作装置や、外部の表示装置と接続しているが、例えば操作部、表示部がPC104に内蔵されていてもよい。
【0032】
図4は、操作部205に表示される画面の一例を示した図である。操作部205は、タッチパネル410、DataLED420及びErrorLED430により構成される。タッチパネル410には、MFP101の起動直後に表示されるホーム画面400が表示されている。ホーム画面400は、MFP101の各機能の実行を指示するための画面である。ホーム画面400には、よく使う設定ボタン401、スキャンボタン402、メニューボタン403、アドレス帳ボタン404、問診票ボタン405、紹介状ボタン406などが表示される。また、ホーム画面400には節電ボタン407、ホームボタン408、ストップボタン409が常時表示されている。なお、節電ボタン407、ホームボタン408、ストップボタン409はハードキーとして操作部205に備えられてもよい。
【0033】
よく使う設定ボタン401はユーザにより選択されることにより、ユーザにより設定された設定が入力された状態で、特定の機能の実行画面を表示するためのボタンである。
【0034】
スキャンボタン402は、選択されることにより、スキャン処理を実行して画像データを生成し、生成された画像データをメール送信したりやファイル送信したり、外部記憶装置210に格納したりするための画面を表示するボタンである。ここで、メール送信とは原稿を読み取って生成した画像データを電子メールに添付して送信することである。また、ファイル送信とはSMBやFTP等の通信プロトコルを使用してファイルサーバ102やPC104等に送信することである。
【0035】
メニューボタン403はユーザにより選択されることにより、メニュー画面を表示するためのボタンである。
【0036】
アドレス帳ボタン404は、ユーザにより選択されることにより登録されているアドレス(宛先情報)を表示する画面を表示するためのボタンである。アドレスを表示する画面は、電子メール送信、SMB送信、FTP送信、WebDAV送信等の送信種別と、メールアドレス、ホスト名、サーバ情報等の宛先情報等を表示する。
【0037】
問診票ボタン405と紹介状ボタン406はワンタッチ送信ボタンである。ワンタッチ送信ボタンとは、ユーザにより選択されることで、ユーザにより予め設定されたスキャン設定で原稿の画像を読み取り、画像データを生成し、その画像データをユーザにより予め設定された送信種別で送信するための画面を表示するボタンである。
【0038】
節電ボタン407はユーザにより選択されることにより、MFP101を省電力状態に移行させるためのボタンである。
【0039】
ホームボタン408はユーザにより選択されることにより、操作部205にホーム画面400を表示するためのボタンである。
【0040】
ストップボタン409はユーザにより選択されることにより、MFP101が実行中の印刷ジョブ等のジョブの実行を中止するためのボタンである。なお、このストップボタン409はユーザにより選択されることにより、コピージョブや送信ジョブの実行が中止されてもよい。
【0041】
DataLED420及びErrorLED430はMFP101の状態をユーザに通知するものである。DataLED420は、電子メール送信やファイル送信の実行中に点灯し、ErrorLED430はMFP101にエラーが発生した際に点灯する。
【0042】
なお、ホーム画面400は、例えば画像データに基づいて印刷を行うコピー機能や原稿を読み取って画像データを生成し当該画像データを外部装置に送信可能な送信機能とを含む複数の機能からユーザが利用する機能を選択するための機能選択画面である。
【0043】
ここで、ユーザが宛先フォルダの名称として使用したい文字列が、一定の領域に記載されていない原稿の画像を読み取って画像データを生成し、送信する場合、特許文献1の画像処理装置では以下のような課題がある。
【0044】
フォルダパスの入力を、キーボードを使って1文字ずつ入力すると、フォルダパスの入力に手間がかかる。
【0045】
特許文献1の方法を用いれば、領域を指定しておけばフォルダパスを1文字ずつ入力する必要はなくなるが、ユーザが宛先フォルダの名称として使用したい文字列が、指定した領域に記載されていない原稿の場合、意図する文字列をフォルダパスに設定できない。
【0046】
特に、読み取る原稿によって、原稿内の文字列の位置は異なることが多いので、原稿ごとに領域を設定する必要があり、煩わしい。
【0047】
この課題に対して以下の処理を実行することで、原稿内の文字列を使ってフォルダパスを設定する際のユーザの手間を軽減することができる。
【0048】
図5は表示装置311に表示されるワンタッチ送信スキャン設定画面の一例を示す図である。
【0049】
図5のワンタッチ送信スキャン設定画面500は、例えばMFP101のWEBサーバにHTTP通信でアクセスしているPC104に接続される表示装置311に表示される。
【0050】
ワンタッチ送信スキャン設定画面500には、アプリケーション情報501、新規ボタンの登録ボタン502、項目503~505、表示・非表示ボタン506、削除ボタン507が表示されている。
【0051】
アプリケーション情報501は、アプリケーションのバージョンを表示する領域であり、
図5では1.00というバージョン番号が表示されている。
【0052】
新規ボタンの登録ボタン502は、ユーザに選択されることにより、操作部205に表示する画面に表示され、ワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンを新しく登録するためのボタンである。新規ボタンの登録ボタン502が選択されると
図6の設定編集画面600が表示装置311に表示される。
図6の設定編集画面600の詳細な説明は後述する。
【0053】
項目503は、MFP101に登録されているワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンの名称を示している。
【0054】
項目504は、MFP101に登録されているワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンに設定された送信種別を示している。
【0055】
項目505は、MFP101に登録されているワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンの表示状態を示す。また、その表示状態の変更するための表示/非表示切替ボタン506、削除ボタン507も表示される。例えば、「紹介状」ボタンの表示状態が「表示」になっている場合は、
図4の紹介状ボタン406のようにボタンがタッチパネル410上のホーム画面400に表示される。表示/非表示切替ボタン506は、ボタンの「表示」と「非表示」をトグルで選択可能なボタンである。
【0056】
削除ボタン507は、ユーザにより選択されることにより、MFP101に登録されているボタンの情報を削除する。
【0057】
MFP101に登録されているワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンの一例は、「申請書A」という名称のボタンの送信種別はEメールであり、表示状態は非表示となっている。また、新規ボタンの登録ボタン502が選択された場合だけでなく、「申請書A」というボタンの名称を選択された場合にも、
図6の設定編集画面600が表示装置311に表示される。
【0058】
図5では、「申請書A」、「申請書B」、「紹介状」、「問診票」の4つのボタンが登録されている。「紹介状」と「問診票」はボタン表示状態が「表示」であるため、ホーム画面400にボタンが表示されている。しかし、「申請書A」と「申請書B」は表示状態が「非表示」であるため、ホーム画面400にボタンが表示されていない。
【0059】
図6はワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンの設定編集画面の一例を示す図である。
図6のボタンの設定編集画面600は、例えばMFP101のWEBサーバにHTTP通信でアクセスしているPC104に接続される表示装置311に表示される。
【0060】
ボタンの設定編集画面600は
図5の新規ボタンの登録ボタン502もしくは、ボタンの名称がユーザにより選択されることにより表示される。ボタンの名称がユーザにより選択されることによりボタンの設定編集画面600が表示される場合は、ボタンの設定編集画面600の各項目には、前回設定された値が入力されている状態で表示される。新規ボタンの登録ボタン502が選択されることによりボタンの設定編集画面600が表示される場合は、ボタンの設定編集画面600の各項目には値が入力されていない状態で表示される。なお、ボタンの設定編集画面600の各項目にデフォルト値が予め入力されていてもよい。
【0061】
入力欄601はワンタッチ送信ボタンの名称を設定するための入力欄である。入力欄601には「紹介状」という文字列が入力されている。ここで、ワンタッチ送信ボタンとはユーザにより選択されることでワンタッチ送信スキャンを実行するためのボタンである。
【0062】
プルダウン602はファイル名を設定するためのオブジェクトである。プルダウン602では、「ボタン名」「自動」が選択可能であり、「ボタン名」が選択された場合は、入力欄601に入力されたボタン名が、送信されるファイルの名称となる。また、「自動」が選択された場合は、自動的に決定された文字列がファイルの名称となる。例えば、
図6の画面で登録されるワンタッチ送信ボタンを選択してスキャンした日時をファイルの名称とする。
【0063】
チェックボックス603はチェックされていると、ファイル出力時のキーワードが有効になる。キーワードについては、
図7で詳細に説明する。
【0064】
キーワード文字列設定ボタン604はユーザに選択されることにより、
図7のキーワード文字列設定画面700を表示するためのボタンである。
【0065】
プルダウン605は、送信されるファイルをどう振り分けるか、もしくは振り分けないかを設定するためのオブジェクトである。プルダウン605では、「振り分けしない」、「振り分けする(ファイル)」、「振り分けする(フォルダ)」、「振り分けする(ファイルとフォルダ)」から一つを選択可能である。「振り分けしない」が設定された場合はキーワードを利用しない。「振り分けする(ファイル)」が設定された場合は出力ファイル名にキーワードを含める。「振り分けする(フォルダ)」が設定された場合はファイルを格納するフォルダ名にキーワードを含める。「振り分けする(ファイルとフォルダ)」が設定された場合はファイル名とファイルを出力するフォルダ名にキーワードを含める。
このプルダウン605で各設定が設定された時の詳細な処理は、
図16、17で説明する。
【0066】
プルダウン606は読みとって生成した画像データを送信する際の送信種別を選択するためのオブジェクトである。プルダウン606では、「ファイル」、「Eメール」、「USBメモリ」が選択可能である。「ファイル」が選択され、切替ボタン607が選択された場合はSMBやFTP、WebDAV、SFTP等のプロトコルを用いてPC104のフォルダや、ファイルサーバ102に画像データを送信する。また、「Eメール」が選択された場合はSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用いて宛先に画像データ送信する。「USBメモリ」が選択された場合は、MFP101に接続された外部記憶装置210であるUSBメモリに、画像データを格納する。
【0067】
切替ボタン607は送信種別の設定をプルダウン606に表示されている送信種別に切り替えるためのボタンである。また、プルダウン606で送信種別が選択された状態で切替ボタン607が選択されると、項目608や項目609等に、選択された送信種別に対応したものが表示される。
【0068】
項目608はワンタッチ送信スキャンで読み取る際の読み取り設定と、送信する際の送信設定等の各種設定を入力可能な項目である。例えば、項目609には送信先や、読み取りサイズ、ファイル形式、原稿の向き等の設定がある。
【0069】
領域609は、読み取って生成した画像データを送信する送信先を表示するための領域である。ここで設定された宛先は、後述するテキストオブジェクトの文字列と組み合わせるためのフォルダパスである。また領域609は入力、編集が不可能なテキスト領域であり、アドレス選択画面で選択されたアドレスを表示する。
【0070】
アドレス帳から選択ボタン610は、ユーザにより選択されることにより、MFP101に記憶されているアドレス帳内のアドレスを選択可能なアドレス選択画面800を表示する。
【0071】
プルダウン611は原稿上の画像を読み取って生成する画像データをファイルにする際のファイル形式を設定するためのプルダウンである。ここで選択されたフォーマットに従ってファイルが生成される。
【0072】
OKボタン612は、ボタン設定編集画面600で設定した内容でワンタッチ送信ボタンの設定をストレージ204に記憶するためのボタンである。OKボタン612が選択されると設定が、ストレージ204に記憶される。キャンセルボタン613は、設定を破棄するためのボタンである。OKボタン612、または、キャンセルボタン613が押下されると、
図5のワンタッチ送信スキャン設定画面500が表示される。
【0073】
図7はキーワード文字列設定画面の一例を示す図である。キーワード文字列設定画面700は
図6のボタンの設定編集画面600でキーワード文字列設定ボタン604が選択されたことにより表示される。また、
図7のキーワード文字列設定画面700は、例えばMFP101のWEBサーバにHTTP通信でアクセスしているPC104に接続される表示装置311に表示される。
【0074】
プルダウン701は、キーワード文字列の種類を選択するためのオブジェクトである。
キーワード文字列は「数字のみ」、「英数字」から一つを選択可能である。
【0075】
入力欄702は、キーワード文字列の文字数を設定する入力欄である。本実施例では、設定可能な文字数は最大16文字である。ここで、キーワード文字列の文字数を設定することで、設定された文字認識領域で認識された文字列がユーザの所望する文字列と異なる場合に、異なる文字列を認識結果として表示しないようにすることができる。なお、このキーワード文字列の設定が反映されるのは、領域指定ボタン706を選択し、
図11の文字認識領域設定画面1100で領域を指定された場合である。
【0076】
入力欄703は、キーワード文字列の入力時に表示する文字列を入力するための入力欄である。設定可能な文字数は最大64文字である。
【0077】
プルダウン704は文字認識処理であるOCR処理を実行するか否かを選択するためのオブジェクトである。
【0078】
領域705は、文字認識領域が指定されているか否かを示す情報を表示するための領域である。初期値は「指定なし」になっており、領域指定ボタン706を選択し、
図11の文字認識領域設定画面1100で矩形領域を指定されることで、「指定する」と表示される。また、文字認識領域設定画面1100でクリアボタン1102を選択され、矩形領域を削除した後に、確定ボタン1103が選択されることで、領域705に「指定しない」と表示される。
【0079】
図11は、文字認識領域設定画面の一例を示す図であり、
図10の領域指定ボタン706が選択されることによって表示される。なお、この文字認識領域設定画面1100は、A4やA3等の原稿のサイズごとに表示され、サイズごとに設定可能であってもよい。
図11の文字認識領域設定画面1100は、例えばMFP101のWEBサーバにHTTP通信でアクセスしているPC104に接続される表示装置311に表示される。文字認識領域設定画面1100には項目608で設定された読み取り用紙サイズに対応した縦横比の領域指定キャンバス1101が表示される。ユーザは矩形領域の始点と終点をポインタで指定することができ、その際の始点座標、終点座標を実空間距離に変換され一時保持される。具体的な設定値としては、mm単位で始点(X,Y)=(10,10)、終点(X,Y)=(50,20)というように設定できる。クリアボタン1102を選択すると、文字認識領域の設定値を初期値に戻すことができる。確定ボタン1103を選択すると、一時保持した2点の座標情報が文字認識領域705に設定される。つまり、その座標情報が文字認識領域としてストレージ204に記憶される。クリアボタン1102、確定ボタン1103が選択された後は
図7のキーワード文字列設定画面700に戻る。
【0080】
OKボタン707は、キーワード文字列設定画面700で設定した内容をストレージ204に記憶するためのボタンである。キャンセルボタン708は、設定内容を破棄するボタンである。OKボタン707もしくは、キャンセルボタン708が押下されると、
図6のボタンの設定編集画面600を表示する。
【0081】
図8はアドレス選択画面の一例を示す図である。アドレス選択画面800は
図6のボタンの設定編集画面600上のアドレス帳から選択ボタン610が選択されることにより表示される。
図8のアドレス選択画面800は、例えばMFP101のWEBサーバにHTTP通信でアクセスしているPC104に接続される表示装置311に表示される。
【0082】
プルダウン801は、アドレス選択画面800に表示されるアドレス帳の種類を切り替えるためのリストである。プルダウン801では「ベストメンバー」、「短縮ダイヤル」(不図示)のどちらか一方を選択できる。
【0083】
表示切替ボタン802はユーザに選択されることによりアドレス選択画面800に表示するアドレス帳の種類をプルダウン801で表示されている種類に変更するためのボタンである。
【0084】
領域803は、アドレス帳の名称が表示される表示領域である。リスト804は、アドレス一覧が表示される領域であり、選択可能なチェックボックス、番号、種類、名称、宛先により構成される。チェックボックスは、チェック可能チェックボックスとチェック不可能チェックボックスの2種類のうちどちらかが表示される。番号はアドレスの管理番号が表示される。種類はアイコンが表示される領域であり、アイコンはアドレスの種類により異なる。名称はアドレスに付けた名前が表示される。宛先はアドレスが表示される。チェックボックスは、チェック可能チェックボックスとチェック不可能チェックボックスの2種類のうちどちらかが表示される。
【0085】
チェックボックスにチェックが入れられた状態で、OKボタン805が選択されると、そのアドレスが領域609に表示される。また、MFP101はPC104からHTTP通信でそのアドレスを受信し、そして画像データの送信先のアドレスとしてストレージ204に記憶する。
【0086】
チェック可能チェックボックスとチェック不可能チェックボックスの表示について補足する。
図8は、
図6のリスト606で「ファイル」が選択された状態で、送信種別が「Eメール」のアドレスが2件、「ファイル」のアドレスが2件登録されている「ベストメンバー」のアドレス帳からアドレスを選択する場合の表示である。このように、アドレス選択画面800では、設定された送信種別に対応する宛先がチェック可能ボックスで選択可能になっている。プルダウン606の種類と一致しているアドレスは、チェック可能チェックボックスが表示される。具体的には、番号01と番号02のアドレスに対してはチェック不可能チェックボックスが表示されており、番号03と番号04のアドレスに対してはチェック可能チェックボックスが表示されている。
【0087】
OKボタン805は、アドレス選択画面で設定した内容でアドレス選択を確定するためのボタンである。キャンセルボタン806は、設定内容を破棄するボタンである。OKボタン805、もしくはキャンセルボタン806が選択されると、
図6のボタンの設定編集画面600を表示する。
【0088】
ここで、本実施例の問診票ボタン405の設定を説明する。問診票ボタン405は、
図6のボタンの設定編集画面600において、入力欄601に「問診票」が入力され、プルダウン602で「ボタン名」が選択され、チェックボックス603がチェックされた状態で登録されたものである。また、問診票ボタン405は、
図6のボタンの設定編集画面600において、プルダウン605では「振り分けする(フォルダ)」が選択され、プルダウン606では「ファイル」が選択された状態で登録されたものである。さらに、問診票ボタン405は、
図7のキーワード文字列設定画面700において、プルダウン701では「数字のみ」が選択され、入力欄702に「7」が入力され、入力欄703には「患者番号を入力してください」が入力された状態で亜登録されたものである。また、プルダウン704では「する」が選択され、領域指定ボタン706が選択されず、
図8のアドレス選択画面800おいて、番号04の宛先「¥¥ファイルサーバ¥問診票」が選択された状態で登録されたものである。
【0089】
また、本実施例の紹介状ボタン406の設定を説明する。紹介状ボタン406は、
図6のボタンの設定編集画面600において、入力欄601に「紹介状」が入力され、プルダウン602で「ボタン名」が選択され、チェックボックス603がチェックされることで作成される。また、問診票ボタン405は、
図6のボタンの設定編集画面600において、プルダウン605では「振り分けする(ファイルとフォルダ)」が選択され、プルダウン606では「ファイル」が選択されることで作成される。さらに、紹介状ボタン406は、
図7のキーワード文字列設定画面700において、プルダウン701では「数字のみ」が選択され、入力欄702には「7」が入力され、入力欄703には「患者番号を入力してください」が入力されることで作成される。また、プルダウン704では「する」が選択され、領域指定ボタン706が選択され、「始点(X,Y)=(10,10)、終点(X,Y)=(50,20)」が設定されることで作成される。また、紹介状ボタン406は、
図8のアドレス選択画面800において、番号03の宛先「¥¥ファイルサーバ¥紹介状」が選択された状態で登録されたものである。
【0090】
図9は、送信種別がEメールの場合のボタンの設定編集画面の一例を示す図である。
図9のボタンの設定編集画面900では申請書Aボタンの設定を例にして説明する。
図9のボタンの設定編集画面900は、例えばMFP101のWEBサーバにHTTP通信でアクセスしているPC104に接続される表示装置311に表示される。
【0091】
入力欄、プルダウン、ボタン901~906は、
図6の入力欄、プルダウン、ボタン601~606と同様なため説明を省略する。
【0092】
プルダウン906でEメールが選択され、切替ボタン907が選択されることにより、項目908に表示される送信設定項目がボタンの設定編集画面900のように表示される。
【0093】
入力欄909は、読み取って生成した画像データを送信する送信先のメールアドレスを入力するための入力欄である。
【0094】
追加ボタン910は、ユーザにより選択されることで入力欄909に入力されているメールアドレスを送信先一覧911に追加するためのボタンである。
【0095】
送信先一覧911は、メールアドレス単位で選択可能なテキスト表示領域である。送信先一覧911には、Eメール送信時のフィールド名とメールアドレスが表示される。Eメール送信時のフィールド名は、To、Cc、Bccの3つのうちいずれかが表示される。
なお、送信先一覧911へのメールアドレス追加時のフィールド名の初期値はToである。
【0096】
アドレス帳から選択ボタン912は、ユーザにより選択されることにより、送信先一覧911に追加するメールアドレスをアドレス帳から選択するための画面800を表示するためのボタンである。
【0097】
To/Cc/Bccの切替ボタン913は、ユーザに選択されることにより、送信先一覧で選択されているメールアドレスのフィールドをTo→Cc→Bcc→Toの順番で循環して切り替える。
【0098】
削除ボタン914は、ユーザにより選択されることにより、送信先一覧で選択されているメールアドレスを送信先一覧から削除する。
【0099】
入力欄915は、送信されるEメールの件名を入力するための入力欄である。ボタン名付加ボタン916が選択されることにより、入力欄901で入力されているボタン名が入力欄915に入力される。
【0100】
入力欄917は、送信されるEメールの本文を入力するための入力欄である。ボタン名付加ボタン917が選択されることにより、入力欄901で入力されているボタン名が入力欄917に入力される。
【0101】
OKボタン919とキャンセルボタン920はOKボタンと612、キャンセルボタン613と同様のボタンである。なお、送信種別がEメールのワンタッチ送信ボタンが選択された場合は、文字認識処理を実行しない。
【0102】
図10は、送信種別がUSBメモリの場合のボタンの設定編集画面の一例を示す図である。
図10のボタンの設定編集画面1000では申請書Bボタンの設定を例にして説明する。
図10のボタンの設定編集画面1000は、例えばMFP101のWEBサーバにHTTP通信でアクセスしているPC104に接続される表示装置311に表示される。
【0103】
入力欄、プルダウン、ボタン1001~1006は、
図6の入力欄、プルダウン、ボタン601~606と同様なため説明を省略する。
【0104】
プルダウン1006でUSBメモリが選択され、切替ボタン1007が選択されることにより、項目1008に表示される送信設定項目がボタンの設定編集画面1000のように表示される。項目1008では、原稿を読み取り画像データを生成する際の、読み取りサイズ、カラー設定、生成するファイルの形式等の読み取り設定を設定することができる。
【0105】
送信種別がUSBメモリの場合、原稿の画像を読み取って生成された画像データはUSBメモリに記憶される。
【0106】
次に、
図8のアドレス選択画面800に表示されるアドレスを登録するための画面について説明する。
【0107】
図12はアドレス帳にアドレスを登録するための画面の一例を示す図である。
図12の画面は、PC104がWEBブラウザでMFP101のWEBサーバにHTTPでアクセスすることにより、PC104に接続された表示装置311に表示される。
【0108】
図12(A)はアドレス登録画面の一例を示す図である。アドレス登録画面1200には、アドレス帳選択領域1201と、チェックボックス1202、OKボタン1203、キャンセルボタン1204が表示される。
【0109】
アドレス帳選択領域1201では、「ベストメンバー」と「短縮ダイヤル」を選択可能である。
図12(A)、(B)、(C)では、「ベストメンバー」が選択されている場合を説明する。
【0110】
チェックボックス1202では、登録する宛先の種類が選択可能である。OKボタン1203は、ユーザに選択されることにより、選択されている宛先の種類を反映した
図12(B)の宛先登録画面1210、もしくは1220を表示するためのボタンである。
【0111】
キャンセルボタン1204は、ユーザに選択されることにより、設定を破棄し、アドレス帳登録をキャンセルするためのボタンである。
【0112】
図12(B)は宛先登録画面の一例を示す図である。宛先登録画面1210には、入力欄1211と、プルダウン1212、入力欄1213、入力欄1214、入力欄1215、入力欄1216、OKボタン1217、キャンセルボタン1218が表示される。宛先登録画面1210は送信種別がファイル送信の場合の宛先を登録するための画面である。
【0113】
入力欄1211は、宛先の名称を入力するための入力欄である。プルダウン1212は送信先に画像データを送信する際に使用するプロトコルを選択するためのオブジェクトである。プルダウン1212ではSMB、FTP、WebDAVの3種類の中から一つが選択可能である。
【0114】
入力欄1213は、送信先のホスト名を入力するための入力欄である。名前解決可能なサーバ名もしくはIPアドレスを入力する。入力欄1214は送信先のフォルダパスを入力するための入力欄である。
【0115】
入力欄1215、1216は、入力欄1213で入力されたホスト名で指定されたサーバにアクセスするためのユーザ名とパスワードを入力するための入力欄である。
【0116】
OKボタン1217はユーザに選択されることにより、CPU201は、入力されている設定値を新規宛先としてストレージ204に記憶する。キャンセルボタン1218は、ユーザに選択されることにより、設定を破棄し、アドレス帳登録をキャンセルする。
【0117】
図13はアドレス登録画面の一例を示す図である。アドレス登録画面1300には、入力欄1301、入力欄1302、OKボタン1303、キャンセルボタン1304が表示される。アドレス登録画面1300は送信種別がEメールの場合のアドレスを登録するための画面である。
図13のアドレス登録画面1300は、例えばMFP101のWEBサーバにHTTP通信でアクセスしているPC104に接続される表示装置311に表示される。
【0118】
入力欄1301は、アドレスの名称を入力するための入力欄である。入力欄1302は、送信先のメールアドレスを入力するための入力欄である。
【0119】
OKボタン1303はユーザに選択されることにより、CPU201は、入力されている設定値を新規アドレスとしてストレージ204に記憶する。キャンセルボタン1304は、ユーザに選択されることにより、設定を破棄し、アドレス帳登録をキャンセルする。
【0120】
ここまでが事前にボタンを登録するための処理の説明である。次に、ユーザが、登録したボタンを利用するときの処理について説明する。なお、以上で説明した一部、または全部の画面は、MFP101の操作部205で表示、操作の受付をしてもいいし、MFPのWEBサーバに接続したPC104で表示、操作の受付をしてもいい。
【0121】
図14は、MFP101においてファイル送信のワンタッチ送信ボタンが選択された際のフローの一例を示すフローチャートである。CPU201がROM202に記憶されたプログラムをRAM203に読み出し、実行することで
図14のフローチャートの処理は実現される。また、
図14のフローはMFP101の電源がオンになったことにより開始される。なお、
図14のフローは、ワンタッチ送信ボタンの送信種別がファイル送信である場合に実行され、送信種別がメールやUSBメモリの場合は
図14のように文字認識処理を実行しないようにしてもいい。
【0122】
S1401において、CPU201はワンタッチ送信ボタンが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定された場合は、S1402に進む。そうでない場合は、S1401に戻る。ここでは、ワンタッチ送信ボタンとして問診票ボタン405が選択された場合について説明する。
【0123】
S1402において、CPU201は設定編集画面600で設定された読み取り設定をストレージ204から読み出す。
【0124】
S1403において、CPU201はS1402で読み出した読み取り設定に基づいて、スキャナを制御して原稿の画像を読み取り画像データを生成させる。
【0125】
S1404において、CPU201は生成した画像データを用いて文字認識処理を実行する。文字認識処理の詳細については、
図15で後述する。
【0126】
図15は文字認識処理の一例を示すフローチャートである。CPU201がROM202に記憶されたプログラムをRAM203に読み出し、実行することで
図15のフローチャートの処理は実現される。また、
図15のフローは、
図7のプルダウン704で「文字認識をする」に設定されていて、S1403でCPU201が原稿の画像を読み取り、画像データを生成することによって開始される。
【0127】
S1501において、CPU201はS1403で生成した画像データを用いて、2値画像データを生成する。生成した2値画像データをRAM203に記憶される。
【0128】
S1502において、CPU201はS1501において生成された2値画像データを低解像度化する。低解像度化することにより、2値画像データから文字領域を探す処理の負荷を軽減することができる。
【0129】
S1503において、CPU201は低解像度化された2値画像データが示す画像中の文字領域を探索する。ここで、文字領域を探索する範囲は、画像データのすべての領域であってもいいし、ユーザにより設定された領域であってもよい。
【0130】
S1504において、CPU201はS1503で文字領域であると判定された領域に、文字切り処理を実行する。文字切り処理とは、横方向からの射影と縦方向からの射影にもとづき、各文字の外接矩形を文字切り矩形として切り出す処理である。この文字切り処理は文字領域と判定されたすべての領域に対して実行される。
【0131】
S1505において、CPU201は文字切り矩形ごとに、ROM202に記憶された辞書データと比較し、最も似ている文字の文字コードと、その文字切り矩形の座標情報を取得する。この辞書比較処理は、すべての文字切り矩形に対して実行される。また、この処理では、文字コードや座標情報の他に、フォント情報等も取得してもいい。
【0132】
S1506において、CPU201はS1505で取得した文字情報である文字コードと座標情報をRAM203に記憶する。
【0133】
ここで、
図14のフローに説明を戻す。S1405において、CPU201は文字情報を用いてテキストオブジェクトを生成する。テキストオブジェクトを生成する処理については、
図16で詳細に説明する。
【0134】
図16はMFP101がテキストオブジェクトを生成するフローの一例を示すフローチャートである。CPU201がROM202に記憶されたプログラムをRAM203に読み出し、実行することで
図16のフローチャートの処理は実現される。
図16のフローは、S1404で1ページ分の文字認識処理が完了したことによって開始される。
【0135】
S1601において、CPU201はS1506で記憶された文字情報を取得する。S1602において、CPU201は画像データが示す画像の一番左上の座標の文字切り矩形を対象とし、その文字切り矩形の右隣に文字(文字切り矩形)があるか否かを判定する。あると判定された場合は、S1603に進む。そうでない場合は、S1604に進む。
【0136】
S1603において、CPU201は右隣の文字(文字切り矩形)との距離が閾値以下であるか否を判定する。閾値以下であると判定された場合は、S1607に進む。閾値より大きいと判定された場合は、S1604に進む。
【0137】
S1607において、CPU201は対象の文字と、その右隣の文字を組み合わせ文字列として生成する。その後、右隣の文字を対象の文字として選択し、S1602に戻る。
【0138】
S1604において、CPU201は1つもしくは組み合わせられた文字列を、テキストオブジェクトに用いられる1つの文字列としてRAM203に記憶する。
【0139】
S1605において、CPU201はS1604でRAM203に記憶された文字列を用いてテキストオブジェクトを生成する。ここで、テキストオブジェクトとは文字列が表示されたボタンのことである。
【0140】
S1606において、CPU201はすべての文字情報を確認したか否かを判定する。
確認したと判定された場合は、処理を終了する。そうでない場合は、S1608に進む。
【0141】
S1608において、CPU201は次の文字を対象として選択し、S1602に戻る。なお、S1602に戻る際には、右隣の文字を次の文字として選択するが、右端の文字を確認した後は、1つ下の行の左端の文字を次の文字とする。なお、原稿の書字方向ににあわせて次に選択する文字の位置を変えてもいい。
【0142】
ここで、
図14のフローに説明を戻す。S1406において、文字認識処理、テキストオブジェクトの生成を実行したページがS1403で読み取られた画像の内、最後のページの画像であるか否かを判定する。最後のページであると判定された場合は、S1407に進む。そうでない場合は、次のページを対象にして、S1404に戻る。
【0143】
S1407において、CPU201はテキストオブジェクトを選択させるための画面を表示する。ここで表示される選択画面の一例を
図17に示す。
【0144】
図17は選択画面1700の一例を示す図である。領域1701には、アドレス選択画面800で選択されたフォルダパスが表示される。プレビュー画像1702は読み取った原稿の画像である。
【0145】
リスト1703は、例えば、S1605で生成されたテキストオブジェクトを表示するためのリストである。このリストでは、左上にある文字切り矩形に対応するテキストオブジェクトから右下にかけて表示される。
【0146】
領域1704はリスト1703から選択されたテキストオブジェクトが示す文字列を表示するための領域である。また、選択されたテキストオブジェクトが示す文字列はRAM203に記憶される。
図17では、テキストオブジェクト1705が選択されているため、領域1704にテキストオブジェクト1705が示す「123」が表示されている。また、テキストオブジェクト1705のように、選択されたテキストオブジェクトは強調表示される。また、プレビュー画像上の文字列においても領域1710のように強調表示される。
【0147】
前ボタン1706は選択されることにより、表示しているプレビュー画像とリストを前のページに対応するものに切り替えるためのボタンである。
【0148】
次ボタン1707は選択されることにより、表示しているプレビュー画像とリストを次のページに対応するものに切り替えるためのボタンである。
【0149】
確定ボタン1708は選択されることによりその時領域1701と領域1704に表示されている文字列を組み合わせたフォルダパスに生成した画像データを送信するためのボタンである。具体的には、領域1701で示すフォルダパスの1つ下の階層に領域1704に表示されている文字列を名称とするフォルダを追加したフォルダパスが示すフォルダに画像データを送信する。
【0150】
クリアボタン1709は、領域1704に表示されている文字列を領域1704とRAM203から削除するためのボタンである。
【0151】
ここで、
図14のフローに説明を戻す。S1408において、CPU201はリスト1703内のテキストオブジェクトが選択されたか否か、つまりテキストオブジェクトが示す文字が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定された場合は、S1409に進む。そうでない場合は、S1420に進む。
【0152】
S1409において、CPU201は選択されたテキストオブジェクトとそのテキストオブジェクトに対応するプレビュー画像上の文字列を強調表示する。プレビュー画像上の文字列を強調表示することによって、ユーザは、原稿のどの部分の文字列が選択されているのかを容易に認識することができる。例えば、原稿における表題が選択されているのか、患者ID等の特定の項目の値が選択されているのか等を、プレビュー画像を見て容易に認識することができる。
【0153】
S1410において、CPU201は選択されたテキストオブジェクトが示す文字列をRAM203に記憶する。
【0154】
S1411において、CPU201は確定ボタン1708が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定された場合は、S1412に進む。そうでない場合は、S1430に進む。
【0155】
S1412において、CPU201は領域1701に表示されているホスト名(フォルダパス)を取得する。
図17の場合、ホスト名(フォルダパス)は「¥¥ファイルサーバ¥問診票¥」である。
【0156】
S1413において、CPU201はS1412で取得したフォルダパスとS1410で記憶した文字列を組み合わせ、そのフォルダパスをS1403で生成した画像データの送信先として設定する。
図17の場合は、「¥¥ファイルサーバ¥問診票¥123」となる。
【0157】
S1414において、CPU201は生成した画像データに基づいてファイルを生成し、そのファイルにファイル名を付与する。この処理の詳細は
図20で説明する。
【0158】
図20はファイル名付与処理の一例を示すフローチャートである。CPU201がROM202に記憶されたプログラムをRAM203に読み出し、実行することで
図20のフローチャートの処理は実現される。
図20のフローは、S1413の処理が完了したことによって開始される。また、
図20のフローは後述するS1911の処理が完了したことによっても開始される。
【0159】
S2001において、CPU201はボタンの設定編集画面600のプルダウン602において設定された設定を示す情報をストレージ204から取得しRAM203に記憶する。
【0160】
S2002において、CPU201はボタンの設定編集画面600のチェックボックス603において設定された設定を示す情報をストレージ204から取得しRAM203に記憶する。
【0161】
S2003において、CPU201はボタンの設定編集画面600のプルダウン611において設定された設定を示す情報をストレージ204から取得しRAM203に記憶する。
【0162】
S2004において、CPU201はファイル振り分けすると設定されているか否かを判定する。ボタンの設定編集画面600で「振り分けする(ファイル)」もしくは「振り分けする(ファイルとフォルダ)」が設定された場合はファイル振り分けするとみなし、S2005に進む。また、ボタンの設定編集画面600で「振り分けしない」もしくは「振り分けする(フォルダ)」が設定された場合はファイル振り分けしないとみなし、S2006に進む。
【0163】
S2005において、CPU201はS2002で取得した情報に基づいてファイル名の決定にキーワード(選択されたテキストオブジェクトの文字列)を使用するか否かを判定する。具体的には、チェックボックス603にチェックされている場合は、キーワードを使用するとみなしS2006に進む。チェックボックス603にチェックされていない場合は、キーワードを使用しないとみなしS2007に進む。
【0164】
S2006において、CPU201はファイル名にキーワードを含めることを示すフラグをRAM203に記憶する。
【0165】
S2007において、CPU201はファイル名にキーワードを含めないことを示すフラグをRAM203に記憶する。なお、この処理では、フラグを何も記憶しないようにしてもよい。
【0166】
S2008において、CPU201はS2001で取得した設定に基づいてファイル名の決定にボタン名を使用するか否かを判定する。具体的には、プルダウン602で「ボタン名」が設定されている場合は、ボタン名を使用するとみなしS2009に進む。プルダウン602で「自動」が設定されている場合は、ボタン名を使用しないとみなしS2010に進む。
【0167】
S2009において、CPU201はファイル名にボタン名を含めることを示すフラグをRAM203に記憶する。
【0168】
S2010において、CPU201はファイル名にボタン名を含めないことを示すフラグをRAM203に記憶する。なお、この処理では、フラグを何も記憶しないようにしてもよい。
【0169】
S2011において、CPU201は現在の日付および時刻を取得しRAM203に記憶する。
【0170】
S2012において、CPU201はRAM203に記憶されているフラグを確認し、そのフラグとS2011で記憶した現在の日付および時刻に基づいてファイル名を決定する。なお、本処理ではファイル名にキーワードとボタン名を含める処理を説明したが、これに限らず、例えば現在の日付及び時刻のみを取得して、ファイル名に付与してもいい。
【0171】
ここで、
図14のフローに説明を戻す。S1415において、CPU201はS1413で設定された宛先にS1414で生成したファイルを送信する。
【0172】
S1420において、CPU201は前ボタン1706もしくは次ボタン1707が選択され、プレビュー画像とリストを切り替える指示を受け付けたか否かを判定する。受け付けたと判定された場合は、S1421に進む。そうでない場合は、S1408に戻る。
【0173】
S1421において、CPU201は選択されたボタンに対応するページのプレビュー画像とテキストオブジェクトのリストを表示する。
【0174】
S1430において、CPU201はクリアボタン1709が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定された場合は、S1431に進む。そうでない場合は、S1411に戻る。
【0175】
S1431において、CPU201は領域1704に表示されている文字列を領域1704とRAM203から削除する。
【0176】
以上の処理を実行することで、原稿の画像を読み取って画像データを生成し、その画像に文字認識処理を行って得られた文字列に基づいた宛先フォルダに画像データを送信する画像処理装置において、ユーザの手間を軽減することができる。
【0177】
なお、本実施例では、ワンタッチ送信ボタンが選択されることで、原稿の画像を読み取って画像データを生成し、文字認識処理とテキストオブジェクトの生成処理を実行したがこれに限るものではない。例えば、外部装置から送信された画像データをMFP101が受信し、その画像データに対して、文字認識処理とテキストオブジェクトの生成処理を実行し、
図17のような画面を表示してもよい。また、スキャンボタン402が選択された場合に、原稿の画像を読み取って画像データを生成し、文字認識処理とテキストオブジェクトの生成処理を実行してもよい。
【0178】
本実施例では、ボタンの設定編集画面600等の設定画面はHTTP接続したPC104に接続される表示装置311に表示される例を説明したが、これに限るものではない。
例えば、ボタンの設定編集画面600等の設定画面はMFP101の操作部205上のタッチパネル410に表示され、操作を受け付けてもよい。
【実施例2】
【0179】
実施例1では、
図17のような選択画面を表示し、選択画面上のテキストオブジェクトが選択されることにより画像データの宛先を決定する処理を説明した。本実施例では、事前に文字認識処理を行う領域を指定しておき、その領域内で認識された文字列を画像データの宛先として決定する例を説明する。
【0180】
図18は、MFP101において紹介状ボタン406が選択された時の画面の遷移の一例を示す図である。
図18はスキャナで原稿の画像を読み取って生成した画像データを送信する場合のフローを説明する図であり、
図18に示す画面は操作部205のタッチパネル410に表示される画面である。
【0181】
ユーザが原稿をスキャナ207にセットした後、ホーム画面400の紹介状ボタン406が選択される。紹介状ボタン406が選択されると、
図6の画面で事前にボタンに登録した読み取り設定に基づいて原稿の読み取りが開始され、文字認識領域設定画面1100で設定された領域において、文字の種類と文字数の制限をもとに、読み取った原稿の文字認識を行う。ここで、文字認識領域設定画面1100で設定された領域において、
図7のプルダウン701で設定された文字の種類に当てはまる文字列のみを抽出してRAM203に記憶する。そして、RAM203に記憶された文字列の中から
図7の領域702に入力された文字数に当てはまる文字列を、例えば紹介状ボタン画面1800のような画面に表示する。なお、上記2つの条件を満たす文字列が2つ以上抽出された場合は、設定された領域の最上部で認識された文字列を優先的に表示してもよい。紹介状ボタン画面1800には、領域1804には
図7の入力欄703で入力された「患者番号を入力してください」という文字列が表示される。また、患者番号を入力するための入力欄1801も表示される。この入力欄1801には、文字認識によって確定された患者番号が自動的に入力されている。この時、
図7のプルダウン701で文字の種類を限定することにより、検索の範囲が狭くなり、認識ミスも少なく高精度かつ短時間で処理できる。また、領域702で文字数の制限をすることで、さらに認識精度が上がる。たとえば「d」という文字列に関して、文字数1であれば、「cl」を「d」と認識する等の認識ミスが起こることがない。また、文字認識領域を設定している場合は、原稿の全領域を認識処理する必要がなく、短時間で処理できる。
【0182】
ユーザが「いいえ」ボタン1803を選択するとホーム画面に戻る。ユーザが「はい」ボタン1802を選択すると、患者番号(
図18では「0123456」)が、文字の種類と文字数の条件を満たしている場合は、画像データがボタンの設定編集画面で設定された宛先に送信される。そうでない場合は、注意喚起のポップアップ画面が表示される。この画面フローにより、ユーザは最低2回のタッチ操作でデータ送信を行うことができる。
【0183】
図19はユーザが紹介状ボタン406を選択した時の処理の一例を示すフローチャートである。CPU201がROM202に記憶されたプログラムをRAM203に読み出し、実行することで
図19のフローチャートの処理は実現される。
図19のフローは、MFP101の操作部205のタッチパネル410にホーム画面400が表示され、そのホーム画面においてワンタッチ送信ボタンが選択された場合に開始される。なお、本フローでは、紹介状ボタン406が選択された時の処理を例に説明する。
【0184】
S1901において、CPU201は紹介状ボタン406のキーワード文字列設定画面700のプルダウン704で文字認識設定が「する」に設定されたか否かを判定する。「する」に設定されている場合は、S1902に進む。そうでない場合は、S1920に進む。
【0185】
S1902において、CPU201はスキャナを制御して原稿の画像を読み取る。S1903において、CPU201はS1902で読み取った画像に基づき、紹介状ボタン406に設定された読み取り設定等に従って画像データを生成する。
【0186】
S1920において、CPU201はキーワード入力画面である
図18の紹介状ボタン画面1800を操作部205のタッチパネル410に表示する。
【0187】
S1921において、CPU201はユーザにより紹介状ボタン画面1800の「いいえ」ボタン1803が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定された場合は、S1901に戻る。「はい」ボタン1802が選択された場合は、S1912に進む。
【0188】
S1922において、CPU201は入力欄1801に入力された文字列が、キーワード文字列設定画面700で設定された文字数、文字の種類を満たしているか否かを判定する。満たしていると判定された場合は、S1902に進む。そうでない場合は、S1920に戻る。
【0189】
S1904において、CPU201は紹介状ボタン406の設定編集画面600で文字認識設定が「する」に設定されたか否かを判定する。「する」に設定されている場合は、S1905に進む。そうでない場合は、S1910に進む。
【0190】
S1905において、CPU201は文字認識(OCR)処理を行う領域を
図11の文字認識領域設定画面1100で設定された領域に決定する。なお、文字認識領域設定画面1100の設定がない場合(「指定しない」)場合は、原稿画像の領域全体を文字認識対象領域として決定する。
【0191】
S1906において、CPU201はS1905で決定された領域において、文字認識処理を実行する。文字認識処理についてはS1404と同様な処理のため説明を省略する。
【0192】
S1907において、CPU201はS1906で取得した文字情報が示す文字列(キーワード)が文字数の条件を満たしているか否かを確認し、認識した文字列の文字数が条件値(
図7では7)より大きい場合、条件値になるまで末尾から文字を削除する。なお、この条件は文字数に限らず、文字の種類であってもよい。例えば、数字を含むか否か、英語を含むか否か等の条件であってもよい。なお、この条件なしに認識した文字列をキーワードとしてもよい。
【0193】
S1908において、CPU201はS1905で認識した文字列を
図18の入力欄1801に入力した紹介状ボタン画面1800を操作部205のタッチパネル410に表示する。文字認識にミスがある場合、ユーザはこの画面で患者番号を変更することができる。
【0194】
S1909において、CPU201はユーザにより紹介状ボタン画面1800の「いいえ」ボタン1803が選択されたか否かを判定する。選択されたと判定された場合は、S1901に戻る。「はい」ボタン1802が選択されたと判定された場合は、S1909に進む。
【0195】
S1910において、CPU201は紹介状ボタン画面1800表示した際にユーザが入力した患者番号が、文字の種類と文字数の条件を満たしているか否かを判定する。条件を満たしていると判定された場合は、S1910に進む。そうでない場合は、S1908に戻る。
【0196】
S1911において、CPU201はホスト名とキーワードを組み合わせたフォルダパスを宛先として設定する。組み合わせ方は、S1413の処理と同様である。
【0197】
S1912において、CPU201はS1414と同様の処理を実行する。
【0198】
S1913において、CPU201はネットワークI/Fを制御し、ネットワークI/FはS1911で設定された宛先に画像データを送信する。なお、ここで、設定された宛先をボタンに対応づけて記憶しておき、次回からボタンが選択される度に文字認識処理を実行せずに記憶した宛先に画像データを送信するようにしてもよい。
【0199】
以上の処理を実行することで、文字認識処理結果を自動的にフォルダパスの一部として設定することができ、ユーザの手間を省くことができる。また、キーワードの文字数等の条件を設定することで、誤認識した文字列を宛先に使用することを防ぐことができる。
【0200】
<その他の実施形態>
なお、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードは本発明を構成することになる。
【0201】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【符号の説明】
【0202】
101 MFP
104 PC
100 LAN
201 CPU
205 操作部