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特許7494708空調制御装置、空調制御システム、及び空調制御方法
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  • 特許-空調制御装置、空調制御システム、及び空調制御方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-27
(45)【発行日】2024-06-04
(54)【発明の名称】空調制御装置、空調制御システム、及び空調制御方法
(51)【国際特許分類】
   F24F 11/70 20180101AFI20240528BHJP
   F24F 11/58 20180101ALI20240528BHJP
   F24F 11/89 20180101ALI20240528BHJP
   F24F 11/64 20180101ALI20240528BHJP
   F24F 11/52 20180101ALI20240528BHJP
   F24F 120/14 20180101ALN20240528BHJP
   F24F 120/12 20180101ALN20240528BHJP
   F24F 110/10 20180101ALN20240528BHJP
   F24F 110/20 20180101ALN20240528BHJP
【FI】
F24F11/70
F24F11/58
F24F11/89
F24F11/64
F24F11/52
F24F120:14
F24F120:12
F24F110:10
F24F110:20
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020192035
(22)【出願日】2020-11-18
(65)【公開番号】P2022080770
(43)【公開日】2022-05-30
【審査請求日】2022-10-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100195534
【弁理士】
【氏名又は名称】内海 一成
(72)【発明者】
【氏名】柴野 巧
【審査官】石田 佳久
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-174075(JP,A)
【文献】特開2016-071716(JP,A)
【文献】特開2017-032157(JP,A)
【文献】特開2009-184549(JP,A)
【文献】特開2020-054567(JP,A)
【文献】特開2010-249462(JP,A)
【文献】国際公開第2016/157283(WO,A1)
【文献】特開2019-200611(JP,A)
【文献】特開2016-042016(JP,A)
【文献】特開2013-068350(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0146258(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 11/00-11/89
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地へ徒歩で移動するユーザに関するユーザ情報に基づいて前記ユーザの状態を推定し、前記目的地に設置されている空調機器を前記ユーザの状態の推定結果に基づいて制御するとともに、前記ユーザの状態の推定結果に基づいて前記ユーザに補給の必要性を通知する補給情報を、前記ユーザに対して補給物資を提供可能に構成されている補給設備に対して、前記補給設備に、前記ユーザに対して前記補給設備から前記補給情報を通知させてその場で対価を求めずに前記ユーザに対して前記補給物資を提供させるように、出力する制御部を備える空調制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記ユーザ情報に基づいて前記ユーザが所定時間以上滞在する地点を前記目的地として推定する、請求項1に記載の空調制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記ユーザ情報として、前記ユーザの周囲の環境に関する環境情報を取得する、請求項1又は2に記載の空調制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記ユーザが所持している端末装置から前記環境情報を取得する、請求項3に記載の空調制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記ユーザが移動している経路に設置されているセンサから前記環境情報を取得する、請求項3又は4に記載の空調制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記ユーザ情報として前記ユーザの生体情報を取得する、請求項1からまでのいずれか一項に記載の空調制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記ユーザが所持している端末装置から前記生体情報を取得する、請求項に記載の空調制御装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記ユーザが身体に装着しているセンサから前記生体情報を取得する、請求項又はに記載の空調制御装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記ユーザを撮影するカメラ又はサーモグラフィから前記生体情報を取得する、請求項からまでのいずれか一項に記載の空調制御装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記ユーザの状態の推定結果に基づいて、前記ユーザに提案する休憩場所を決定し、前記休憩場所に設置されている空調機器を、前記ユーザの状態の推定結果に基づいて制御する、請求項1からまでのいずれか一項に記載の空調制御装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記補給情報を前記ユーザが所持している端末装置に出力する、請求項1から10までのいずれか一項に記載の空調制御装置。
【請求項12】
請求項1から11までのいずれか一項に記載の空調制御装置と、前記空調機器とを備える、空調制御システム。
【請求項13】
請求項から12までのいずれか一項に記載の空調制御装置と、前記空調機器と、前記補給設備とを備え、
前記補給設備は、前記ユーザに対して前記補給情報を通知する出力デバイスを有する、空調制御システム。
【請求項14】
目的地へ徒歩で移動するユーザに関するユーザ情報に基づいて前記ユーザの状態を推定することと、
前記目的地に設置されている空調機器を前記ユーザの状態の推定結果に基づいて制御することと、
前記ユーザの状態の推定結果に基づいて前記ユーザに補給の必要性を通知する補給情報を、前記ユーザに対して補給物資を提供可能に構成されている補給設備に対して、前記補給設備に、前記ユーザに対して前記補給設備から前記補給情報を通知させてその場で対価を求めずに前記ユーザに対して前記補給物資を提供させるように、出力することと
を含む、空調制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法、及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの体感温度に基づいて空調機器を制御する方法が知られている。例えば特許文献1には、ユーザの外出先の気象情報からユーザの体感温度を算出し、ユーザの体感温度に基づいて空調機器の設定温度を車両に通知することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-202689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザの移動中の快適性だけでなく目的地における快適性の向上が求められる。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、目的地におけるユーザの快適性を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る空調制御装置は、目的地へ移動するユーザに関するユーザ情報に基づいて、前記目的地に設置されている空調機器を制御する制御部を備える。
【0007】
本開示の一実施形態に係る空調制御システムは、前記空調制御装置と、前記ユーザが所持している端末装置とを備える。
【0008】
本開示の一実施形態に係る空調制御方法は、目的地へ移動するユーザに関するユーザ情報に基づいて、前記目的地に設置されている空調機器を制御することを含む。
【0009】
本開示の一実施形態に係る端末装置は、目的地へ移動するユーザに関するユーザ情報を取得し、前記目的地に設置されている空調機器を制御する空調制御装置に出力する制御部を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一実施形態に係る空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法、及び端末装置によれば、目的地におけるユーザの快適性が向上され得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一実施形態に係る空調制御システムの構成例を示す模式図である。
図2】一実施形態に係る空調制御システムの構成例を示すブロック図である。
図3】一実施形態に係る空調制御方法の手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(空調制御システム1の構成例)
図1及び図2に示されるように、一実施形態に係る空調制御システム1は、サーバ10と、空調機器40とを備える。空調機器40は、ユーザ80が利用する空間の気温又は湿度等を調整する。空調制御システム1は、サーバ10によって空調機器40を制御する。サーバ10は、ユーザ80に関する情報に基づいて、空調機器40を制御する。ユーザ80に関する情報は、ユーザ情報とも称される。空調機器40がユーザ情報に基づいて制御されることによって、ユーザ80は、空間を快適に利用できる。
【0013】
本実施形態において、ユーザ80は、制御の対象となる空調機器40が設置されている空間を目的地として移動しているとする。つまり、空調制御システム1は、移動中のユーザ80の目的地に設置されている空調機器40を制御する。目的地は、ユーザ80の自宅42又はユーザ80が勤務するオフィス等を含んでよい。目的地は、ユーザ80の立ち寄り先を含んでもよい。目的地は、複数の地点を含んでもよい。
【0014】
空調制御システム1は、目的地に到着する前のユーザ80のユーザ情報に基づいて、目的地に設置されている空調機器40を制御してよい。また、空調制御システム1は、目的地へ移動中のユーザ80のユーザ情報に基づいて、移動先である目的地に設置されている空調機器40を制御してよい。このようにすることで、ユーザ80が目的地に到着したときに、その空間の気温又は湿度等がユーザ情報に基づいて適切に調整され得る。その結果、ユーザ80の快適性が向上され得る。以下、空調制御システム1の構成例が説明される。
【0015】
<サーバ10>
サーバ10は、サーバ制御部12と、サーバインタフェース14とを備える。サーバインタフェース14は、サーバI/F14とも称される。
【0016】
サーバ制御部12は、サーバ10の各構成部を制御する。サーバ制御部12は、単に制御部とも称される。サーバ制御部12は、1つ以上のプロセッサを含んで構成されてよい。本実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、特定の処理に特化した専用のプロセッサ等であるが、これらに限られない。サーバ制御部12は、1つ以上の専用回路を含んで構成されてもよい。専用回路は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含んでよい。サーバ制御部12は、プロセッサの代わりに専用回路を含んで構成されてもよいし、プロセッサとともに専用回路を含んで構成されてもよい。
【0017】
サーバ10は、記憶部を更に備えてよい。記憶部は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限られない。記憶部は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部は、磁気ディスク等の電磁記憶媒体を含んでよい。記憶部は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体を含んでよい。記憶部は、サーバ10の動作に用いられる任意の情報を格納する。例えば、記憶部は、システムプログラム、又はアプリケーションプログラム等を格納してもよい。記憶部は、サーバ制御部12に含まれてもよい。
【0018】
サーバI/F14は、サーバ制御部12から情報又はデータ等を出力したり、サーバ制御部12に情報又はデータ等を入力したりする。サーバI/F14は、単にインタフェース又はI/Fとも称される。
【0019】
サーバI/F14は、ネットワーク30を介して空調機器40等の他の機器と通信可能に構成される通信モジュールを含んでよい。通信モジュールは、例えば4G(4th Generation)又は5G(5th Generation)等の移動体通信規格に対応してよい。通信モジュールは、LAN(Local Area Network)等の通信規格に対応してもよい。通信モジュールは、有線又は無線の通信規格に対応してもよい。通信モジュールは、これらに限られず、種々の通信規格に対応してよい。サーバI/F14は、通信モジュールに接続可能に構成されてもよい。
【0020】
サーバI/F14は、ユーザ80から情報又はデータ等の入力を受け付ける入力デバイスを含んでよい。入力デバイスは、例えば、タッチパネル若しくはタッチセンサ、又はマウス等のポインティングデバイスを含んで構成されてよい。入力デバイスは、物理キーを含んで構成されてもよい。入力デバイスは、マイク等の音声入力デバイスを含んで構成されてもよい。サーバI/F14は、入力デバイスに接続可能に構成されてもよい。サーバI/F14は、入力された情報をユーザ情報としてサーバ制御部12に出力してよい。
【0021】
サーバI/F14は、ユーザ80に対して情報又はデータ等を出力する出力デバイスを含んでよい。出力デバイスは、例えば、画像又は文字若しくは図形等の視覚情報を出力する表示デバイスを含んでよい。表示デバイスは、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ若しくは無機ELディスプレイ、又は、PDP(Plasma Display Panel)等を含んで構成されてよい。表示デバイスは、これらのディスプレイに限られず、他の種々の方式のディスプレイを含んで構成されてよい。表示デバイスは、LED(Light Emission Diode)又はLD(Laser Diode)等の発光デバイスを含んで構成されてよい。表示デバイスは、他の種々のデバイスを含んで構成されてよい。出力デバイスは、例えば、音声等の聴覚情報を出力するスピーカ等の音声出力デバイスを含んでよい。出力デバイスは、これらの例に限られず、他の種々のデバイスを含んでよい。サーバI/F14は、出力デバイスに接続可能に構成されてもよい。
【0022】
サーバ10は、1つ又は互いに通信可能な複数のサーバ装置を含んでよい。サーバ10は、空調制御装置とも称される。
【0023】
<空調機器40>
空調機器40は、ユーザ80が利用する空間に設置されている。空調機器40は、ユーザ80の自宅42のリビングルーム等の部屋に設置されていてよい。空調機器40は、ユーザ80が勤務するオフィス等に設置されていてもよい。空調機器40の数は、1台に限られず2台以上であってよい。
【0024】
<端末装置70>
空調制御システム1は、必須ではないが端末装置70を更に備える。端末装置70は、ユーザ80によって所持されているとする。端末装置70は、例えばスマートフォン等の携帯端末を含んでよい。端末装置70は、ノートPC(Personal Computer)又はタブレットPC等のPCを含んでよい。端末装置70は、これらの例に限られず、種々の機器を含んで構成されてよい。
【0025】
端末装置70は、端末制御部72と、端末インタフェース74とを備える。端末インタフェース74は、端末I/F74とも称される。
【0026】
端末制御部72は、端末装置70の各構成部を制御する。端末制御部72は、単に制御部とも称される。端末制御部72は、サーバ10のサーバ制御部12と同一又は類似に構成されてよい。端末制御部72は、1つ以上のプロセッサを含んで構成されてよい。端末制御部72は、1つ以上の専用回路を含んで構成されてもよい。専用回路は、例えば、FPGA又はASICを含んでよい。端末制御部72は、プロセッサの代わりに専用回路を含んで構成されてもよいし、プロセッサとともに専用回路を含んで構成されてもよい。
【0027】
端末装置70は、記憶部を更に備えてよい。端末装置70の記憶部は、サーバ10の記憶部と同一又は類似に構成されてよい。記憶部は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限られない。記憶部は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部は、磁気ディスク等の電磁記憶媒体を含んでよい。記憶部は、端末装置70の動作に用いられる任意の情報を格納する。例えば、記憶部は、システムプログラム、又はアプリケーションプログラム等を格納してもよい。記憶部は、端末制御部72に含まれてもよい。
【0028】
端末I/F74は、端末制御部72から情報又はデータ等を出力したり、端末制御部72に情報又はデータ等を入力したりする。端末I/F74は、単にインタフェース又はI/Fとも称される。
【0029】
端末I/F74は、サーバI/F14と同一又は類似に構成されてよい。端末I/F74は、ネットワーク30を介して移動体20と通信可能に構成される通信モジュールを含んでよい。通信モジュールは、例えば4G又は5G等の移動体通信規格に対応する通信モジュールを含んでよいが、これらに限られない。端末I/F74は、通信モジュールに接続可能に構成されてもよい。
【0030】
端末装置70は、必須ではないが入力部76を更に備える。入力部76は、ユーザ80から情報又はデータ等の入力を受け付ける入力デバイスを含んで構成されてよい。入力デバイスは、例えば、タッチパネル若しくはタッチセンサ、又はマウス等のポインティングデバイスを含んで構成されてよい。入力デバイスは、物理キーを含んで構成されてもよい。入力デバイスは、マイク等の音声入力デバイスを含んで構成されてもよい。入力デバイスは、サーバI/F14に含まれる入力デバイスと同一又は類似に構成されてもよい。
【0031】
入力部76は、ユーザ80に関する種々の情報を検出するセンサを含んで構成されてもよい。センサは、ユーザ情報として、例えばユーザ80の周囲の環境に関する情報を検出してよい。ユーザ80の周囲の環境に関する情報は、環境情報とも称される。環境情報は、例えば、気温若しくは湿度、又は、日照量等を含んでよい。センサは、例えば、ユーザ80の位置情報を検出してもよい。端末装置70は、端末I/F74によって、検出した情報をユーザ情報としてサーバ10に出力してよい。
【0032】
端末装置70は、必須ではないが出力部78を更に備える。出力部78は、ユーザ80に対して情報又はデータ等を出力する出力デバイスを含んで構成される。出力デバイスは、例えば、画像又は文字若しくは図形等の視覚情報を出力する表示デバイスを含んでよい。出力デバイスは、例えば、音声等の聴覚情報を出力するスピーカ等の音声出力デバイスを含んでよい。出力デバイスは、これらの例に限られず、他の種々のデバイスを含んでよい。出力デバイスは、サーバI/F14に含まれる出力デバイスと同一又は類似に構成されてもよい。
【0033】
空調制御システム1が備える端末装置70の数は、1つに限られず、2つ以上であってよい。
【0034】
<移動体20>
空調制御システム1は、必須ではないが移動体20を更に備える。ユーザ80は、目的地へ移動するために移動体20を利用できるとする。
【0035】
移動体20は、移動体センサ22を備える。移動体センサ22は、移動体20の内部の温度又は湿度等を検出するセンサを含んでよい。移動体センサ22は、移動体20に乗っているユーザ80を撮影する撮像センサを含んでもよい。移動体センサ22は、ネットワーク30を介してサーバ10と通信可能に構成され、検出した情報をユーザ情報としてサーバ10に出力してよい。
【0036】
空調制御システム1における移動体20の数は、1台に限られず、2台以上であってもよい。移動体20は、ユーザ80の運転又は操作によって移動してもよい。移動体20は、自動運転又は自動操作によって移動してもよい。移動体20が車両である場合、自動運転は、例えばSAE(Society of Automotive Engineers)において定義されるレベル1からレベル5までのいずれかのレベルで実施されてよい。自動運転は、例示した定義に限られず、他の定義に基づいて実施されてもよい。
【0037】
移動体20は、位置情報取得部を更に備えてもよい。位置情報取得部は、移動体20自身の位置情報を取得する。位置情報取得部は、衛星測位システムに対応する受信機を含んでよい。衛星測位システムに対応する受信機は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機等を含んでもよい。移動体20は、位置情報取得部で取得した移動体20自身の位置情報をサーバ10に出力してよい。移動体20は、移動体20の位置情報に基づいて自動運転を制御する移動体制御部を更に備えてよい。
【0038】
<他の構成>
空調制御システム1は、必須ではないが、ユーザ80が移動する経路における環境情報を検出する環境センサ54を更に備える。環境センサ54は、例えば気温若しくは湿度又は日照量等を検出するセンサを含んでよい。環境センサ54は、ネットワーク30を介してサーバ10と通信可能に構成され、検出した環境情報をユーザ情報としてサーバ10に出力してよい。
【0039】
空調制御システム1は、必須ではないが、ユーザ80が移動する経路においてユーザ80を撮影するカメラ56を更に備える。カメラ56は、可視光を検出することによってユーザ80の外観を撮影してよい。カメラ56は、赤外光を検出することによってユーザ80のサーモグラフィを撮影してもよい。カメラ56は、ネットワーク30を介してサーバ10と通信可能に構成され、撮影した画像をユーザ情報としてサーバ10に出力してよい。カメラ56は、ユーザ80のサーモグラフィを撮影した場合、サーモグラフィに基づいてユーザ80の体表面の温度を測定したりユーザ80の深部体温を推定したりしてよい。カメラ56は、体表面の温度の測定値又は深部体温の推定値をユーザ80の生体情報としてサーバ10に出力してもよい。カメラ56は、ユーザ80の表情又は動作等を解析することによってユーザ80の気分又は症状を推定し、推定結果をユーザ80のユーザ情報又は生体情報としてサーバ10に出力してもよい。
【0040】
空調制御システム1は、必須ではないがユーザ装着センサ82を更に備える。ユーザ装着センサ82は、ユーザ80が装着するウェアラブルセンサとして構成されてよい。ユーザ装着センサ82は、例えばスマートウォッチを含んでもよい。ユーザ装着センサ82は、ユーザ80の生体情報を検出する。ユーザ装着センサ82は、例えばユーザ80の体温、発汗量、呼吸数、血圧、又は心拍数等を含む種々の生体情報を検出してよい。ユーザ装着センサ82は、ネットワーク30を介してサーバ10と通信可能に構成され、検出した生体情報をユーザ情報としてサーバ10に出力してよい。ユーザ装着センサ82は、ユーザ80の位置情報を検出してユーザ情報としてサーバ10に出力してもよい。
【0041】
空調制御システム1は、必須ではないが、補給設備60を更に備える。補給設備60は、ユーザ80が移動する経路上に設置されていてもよいし、経路から外れて設置されていてもよい。補給設備60は、例えば飲料又は食料の自動販売機として構成されてよい。補給設備60は、例えばウォータークーラー等の飲水設備として構成されてよい。補給設備60は、ユーザ80に対して情報を通知可能に構成される出力デバイスを備えてもよい。補給設備60は、ネットワーク30を介してサーバ10と通信可能に構成され、サーバ10から取得した情報を出力デバイスによってユーザ80に通知してよい。
【0042】
(空調制御システム1の動作例)
空調制御システム1において、サーバ10は、ユーザ80の目的地に設置されている空調機器40を制御する。また、サーバ10は、目的地に到着するまでのユーザ情報に基づいて空調機器40を制御してよい。以下、サーバ10が空調機器40を制御する動作の具体例が説明される。
【0043】
サーバ10のサーバ制御部12は、ユーザ80の目的地に関する情報を取得する。ユーザ80の目的地に関する情報は、目的地情報とも称される。サーバ制御部12は、目的地情報として、移動中のユーザ80又はこれから移動を開始するユーザ80の行先の地点を特定する情報を取得してよい。サーバ制御部12は、目的地情報として、ユーザ80が移動中に立ち寄る地点を特定する情報を取得してもよい。
【0044】
サーバ制御部12は、サーバI/F14を介して端末装置70から目的地情報を取得してよい。サーバ制御部12は、サーバI/F14に含まれる入力デバイスによってユーザ80から目的地情報の入力を受け付けてもよい。
【0045】
サーバ制御部12は、ユーザ情報を取得する。サーバ制御部12は、サーバI/F14を介して、又は、サーバI/F14を介さずに、種々の装置又はセンサからユーザ情報を取得してよい。
【0046】
サーバ制御部12は、ユーザ情報として環境情報を取得してよい。サーバ制御部12は、ユーザ80が所持している端末装置70等の種々の装置から環境情報を取得してもよい。サーバ制御部12は、ユーザ80が移動体20に乗って移動している場合、移動体20に搭載されている移動体センサ22から環境情報を取得してもよい。サーバ制御部12は、ユーザ80が徒歩で移動している場合、環境センサ54又はカメラ56等のユーザ80が徒歩で移動する経路に設置されている種々のセンサから環境情報を取得してもよい。サーバ制御部12は、ユーザ80が装着しているユーザ装着センサ82等の種々のセンサから環境情報を取得してもよい。
【0047】
サーバ制御部12は、ユーザ情報としてユーザ80の生体情報を取得してよい。サーバ制御部12は、ユーザ80が所持している端末装置70等の種々の装置から生体情報を取得してもよい。サーバ制御部12は、ユーザ80が装着しているユーザ装着センサ82等の種々のセンサから生体情報を取得してもよい。
【0048】
サーバ制御部12は、ユーザ80が移動体20に乗って移動している場合、移動体20に搭載されている移動体センサ22でユーザ80から離れた位置からユーザ80の生体情報を取得してもよい。サーバ制御部12は、ユーザ80が徒歩で移動している場合、カメラ56でユーザ80を撮影することによって、ユーザ80から離れた位置からユーザ80の生体情報を取得してもよい。サーバ制御部12は、ユーザ80等の人物から離れた位置から生体情報を取得する場合、その人物がユーザ80であると認証することによって、取得した生体情報とユーザ80とを対応づけてよい。サーバ制御部12は、生体情報を取得する対象人物の顔の画像を取得してその人物がユーザ80であるか認証した場合、取得した生体情報をユーザ80に対応づけてよい。
【0049】
サーバ制御部12は、ユーザ情報に基づいてユーザ80の目的地情報を取得してよい。つまり、サーバ制御部12は、目的地情報より先にユーザ情報を取得してもよい。サーバ制御部12は、ユーザ情報として、例えばユーザ80の位置情報を取得してよい。サーバ制御部12は、ユーザ80の位置情報に基づいて、ユーザ80の移動経路又は移動速度を算出してよい。サーバ制御部12は、ユーザ80の位置情報に基づいて、例えばユーザ80が移動中に休憩する可能性がある地点、又は、ユーザ80が立ち寄る可能性がある店舗等の建物を含む、ユーザ80が滞在する可能性のある場所を推定してよい。サーバ制御部12は、ユーザ80が滞在する可能性のある場所に関する情報の推定結果をユーザ情報として取得してよい。
【0050】
サーバ制御部12は、ユーザ情報に基づいて、ユーザ80が所定の地点又は建物等に所定時間以上滞在するか推定してよい。サーバ制御部12は、所定の地点又は建物等にユーザ80が所定時間滞在すると推定した場合、ユーザ80が所定時間以上滞在すると推定した地点又は建物等をユーザ80の目的地の一つとして推定し、目的地の推定結果を目的地情報として取得してよい。
【0051】
サーバ制御部12は、ユーザ情報に基づいてユーザ80の状態を推定する。サーバ制御部12は、ユーザ80の状態として、ユーザ80が目的地に到着するまでにかかる時間を推定してよい。サーバ制御部12は、例えばユーザ80が暑さを感じている状態か寒さを感じている状態かを推定してもよい。サーバ制御部12は、ユーザ80が体感している状態を推定してよい。サーバ制御部12は、ユーザ80の状態として、ユーザ80の身体状態又は健康状態を推定してもよい。サーバ制御部12は、ユーザ80が体感している状態にかかわらず、ユーザ80を暖める必要があるかユーザ80を冷やす必要があるかを推定してよい。例えば、サーバ制御部12は、ユーザ80の体温に基づいて、ユーザ80が熱中症等にかかって身体を冷やす必要がある状態であるか推定してもよい。ユーザ80の身体を冷やす必要がある場合、サーバ制御部12は、空調機器40の目標温度を更に低くしてもよい。サーバ制御部12は、ユーザ80の体温に基づいて、ユーザ80が低体温症等にかかって身体を暖める必要がある状態であるか推定してもよい。ユーザ80の身体を暖める必要がある場合、サーバ制御部12は、空調機器40の目標温度を更に高くしてもよい。
【0052】
サーバ制御部12は、ユーザ80の状態に基づいてユーザ80の目的地に設置されている空調機器40を制御する。例えば、サーバ制御部12は、ユーザ80が目的地に到着するまでにかかる時間の推定値に基づいて、空調機器40の動作を開始させる時刻を決定してよい。サーバ制御部12は、例えばユーザ80が暑さを感じていると推定した場合、又は、ユーザ80を冷やす必要があると推定した場合に、ユーザ80の目的地に設置されている空調機器40の目標温度を低くしてよい。サーバ制御部12は、例えばユーザ80が寒さを感じていると推定した場合、又は、ユーザ80を暖める必要があると推定した場合に、ユーザ80の目的地に設置されている空調機器40の目標温度を高くしてよい。また、サーバ制御部12は、ユーザ80の状態に基づいて空調機器40の目標温度を所定範囲内に設定できる。空調機器40の目標温度が所定範囲内で設定されることによって、空調機器40による電力等のエネルギーの過剰な消費が避けられ得る。つまり、エネルギーが効率よく使われ得る。
【0053】
ユーザ80の目的地は、1か所だけでなく2か所以上に設定されてよい。サーバ制御部12は、各目的地に設置されている空調機器40をユーザ情報に基づいて制御してよい。ユーザ80の1つの目的地に設置されている空調機器40の数は、1台に限られず2台以上であってもよい。サーバ制御部12は、目的地に設置されている各空調機器40をユーザ情報に基づいて独立に制御してよいし連携させるように制御してもよい。
【0054】
<空調制御方法の手順例>
サーバ制御部12は、図3に例示されるフローチャートの手順を含む空調制御方法を実行してもよい。空調制御方法は、サーバ制御部12を構成するプロセッサに実行させる空調制御プログラムとして実現されてもよい。空調制御プログラムは、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体に格納されてよい。
【0055】
サーバ制御部12は、ユーザ80の目的地に関する情報を取得する(ステップS1)。具体的には、サーバ制御部12は、サーバI/F14でユーザ80の目的地に関する入力を受け付けてよい。サーバ制御部12は、端末装置70に入力された目的地に関する情報を、端末装置70から取得してもよい。サーバ制御部12は、これらの例に限られず、種々の手段によってユーザ80の目的地に関する情報を取得してよい。
【0056】
サーバ制御部12は、ユーザ情報を取得する(ステップS2)。具体的には、サーバ制御部12は、サーバI/F14に入力される情報をユーザ情報として取得してよい。サーバ制御部12は、端末装置70で検出された情報をユーザ情報として取得してよい。サーバ制御部12は、環境センサ54若しくはユーザ装着センサ82で検出された情報、又は、カメラ56で撮影された画像をユーザ情報として取得してよい。
【0057】
サーバ制御部12は、ユーザ80の状態を推定する(ステップS3)。具体的には、サーバ制御部12は、ユーザ情報に基づいてユーザ80の状態を推定する。サーバ制御部12は、例えばユーザ80の生体情報に基づいてユーザ80の健康状態を推定してよい。サーバ制御部12は、例えば環境情報に基づいてユーザ80の気温の感じ方、つまりユーザ80が暑く感じているか寒く感じているかを推定してよい。
【0058】
サーバ制御部12は、空調機器40を制御する(ステップS4)。具体的には、サーバ制御部12は、ユーザ80の状態の推定結果に基づいて空調機器40の制御情報を生成し、空調機器40に出力する。サーバ制御部12は、制御情報として、ユーザ80の目的地の温度を制御するための目標温度を決定してもよい。サーバ制御部12は、例えば、ユーザ80の健康状態の推定結果に基づいて、ユーザ80の目的地の目標温度を決定してよい。
【0059】
サーバ制御部12は、ステップS4の手順の実行後、図3のフローチャートの手順の実行を終了する。
【0060】
以上述べてきたように、本実施形態に係る空調制御システム1において、サーバ10は、ユーザ80の目的地に設置されている空調機器40を、ユーザ情報に基づいて制御する。このようにすることで、目的地に到着したユーザ80の快適性が向上され得る。
【0061】
また、本実施形態に係る空調制御システム1は、ユーザ80等の人々の行動に基づいて空調機器40を制御できる。また、空調制御システム1は、ユーザ80等の人々が活動する街又は住居等に設置されている種々のセンサで検出される情報又はデータを活用して空調機器40を制御できる。空調機器40の制御によって、ユーザ80等の人々の生活の快適性が高められ得る。また、エネルギーが効率よく使われ得る。
【0062】
(他の実施形態)
<ユーザ80への補給情報の提供>
サーバ制御部12は、ユーザ80の状態として、例えば、ユーザ80が脱水状態のように水分又は塩分等の補給を必要とする状態であるか推定してもよい。サーバ制御部12は、ユーザ80が補給を必要とする状態であると推定した場合、ユーザ80に水分又は塩分等の補給の必要性を通知する情報を生成してユーザ80に通知してよい。ユーザ80に補給の必要性を通知する情報は、補給情報とも称される。サーバ制御部12は、ユーザ80が所持している端末装置70に補給情報を出力し、端末装置70からユーザ80に通知させてよい。補給情報の通知によって、ユーザ80の利便性が向上し得る。
【0063】
補給情報は、ユーザ80に提案する補給物資の種類に関する情報を含んでよい。例えば、補給情報は、ユーザ80に水分の補給を提案する情報を含んでよいし塩分又はミネラルの補給を提案する情報を含んでもよい。
【0064】
補給情報は、ユーザ80に補給物資を提供可能に構成されている補給設備60に関する情報を含んでもよい。補給設備60は、ユーザ80が移動する経路に設置されていてもよいし経路から外れた位置に設置されていてもよい。補給情報は、補給設備60の設置場所を特定する情報を含んでもよい。補給情報は、補給設備60が提供する補給物資の種類を特定する情報を含んでもよい。
【0065】
サーバ制御部12は、補給設備60に補給情報を出力し、補給設備60の所定範囲内に近づいたユーザ80に対して補給設備60からユーザ80に補給情報を通知させてもよい。補給設備60は、ユーザ80に対して補給情報を通知できるように、スピーカ又はディスプレイ若しくはライト等の出力デバイスを備えてもよい。サーバ制御部12は、補給設備60に、ユーザ80に対して補給物資を提供させてもよい。補給設備60からユーザ80に通知することによって、ユーザ80の利便性が向上し得る。
【0066】
サーバ制御部12は、あらかじめユーザ80の登録情報を取得し、登録済みのユーザ80に対して補給情報を通知してよい。サーバ制御部12は、補給設備60に、登録済みのユーザ80に対して必要に応じて補給物資を提供させ、提供後にユーザ80に対して補給物資の料金を請求する情報を出力してよい。サーバ制御部12は、補給物資の料金を請求する情報をユーザ80が所持している端末装置70に出力してもよい。サーバ制御部12は、補給設備60から補給物資を提供するサービスを、定額制のサービスとしてユーザ80に提供してもよい。補給物資を提供する際にその場で対価を求めないことによって、ユーザ80が補給物資の受け取りやすくなる。その結果、ユーザ80の利便性が向上し得る。
【0067】
<ユーザ80に対する休憩情報の提供>
サーバ制御部12は、ユーザ80の状態として、例えば、ユーザ80が休憩を必要とする状態であるか推定してもよい。サーバ制御部12は、ユーザ80が休憩を必要とする状態であると推定した場合、ユーザ80に休憩の必要性を通知する情報を生成してユーザ80に通知してよい。ユーザ80に休憩の必要性を通知する情報は、休憩情報とも称される。サーバ制御部12は、ユーザ80が所持している端末装置70に休憩情報を出力し、端末装置70からユーザ80に通知させてよい。
【0068】
休憩情報は、ユーザ80が休憩できるベンチ等の休憩場所44を特定する情報を含んでよい。休憩情報は、補給設備60が設置されている休憩場所44に関する情報を含んでよい。休憩情報は、補給情報に含まれてもよい。サーバ制御部12は、休憩場所44に設置されている補給設備60に休憩情報を出力し、休憩場所44の所定範囲内に近づいたユーザ80に対して補給設備60からユーザ80に休憩情報を通知させてもよい。このようにすることで、ユーザ80の利便性が向上し得る。
【0069】
休憩場所44は、駅の待合室等のように空調機器40が設置されている空間として構成されてもよい。サーバ制御部12は、ユーザ80に通知した休憩情報で特定される休憩場所44をユーザ80の目的地に追加してよい。サーバ制御部12は、ユーザ80に通知した休憩情報で特定される休憩場所44に設置されている空調機器40を、ユーザ80に関する情報に基づいて制御してよい。このようにすることで、ユーザ80の快適性が高められ得る。
【0070】
<目的地における行動に基づく空調機器40の制御>
サーバ制御部12は、ユーザ80が目的地に到着した後の行動に更に基づいて目的地に設置されている空調機器40を制御してもよい。例えば、ユーザ80が目的地として自宅42に到着した後に室内に洗濯物を干す作業をする場合、サーバ制御部12は、洗濯物が乾きやすいように空調機器40の目標湿度を低くしたり目標温度を高くしたりしてよい。ユーザ80が目的地に到着した後の行動に基づいて空調機器40が制御されることによって、ユーザ80の快適性がより一層高められ得る。
【0071】
<出発後の空調機器40の制御>
サーバ制御部12は、ユーザ80が目的地に到着するまでに、目的地に設置されている空調機器40を制御して目的地の温度又は湿度等を調整できる。サーバ制御部12は、ユーザ80がある場所を出発した後に、出発した場所に設置されている空調機器40の制御を変更してよい。具体的には、サーバ制御部12は、出発した場所に残っているユーザ80の情報に基づいて空調機器40の目標温度を変更してよい。このようにすることで、ユーザ80の快適性が高められ得る。また、サーバ制御部12は、ユーザ80が出発した場所に設置されている空調機器40を停止したり出力を低くしたりしてよい。このようにすることで、エネルギーが節約され得る。
【0072】
本開示に係る実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変が可能であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段又は各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段又はステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【符号の説明】
【0073】
1 空調制御システム
10 サーバ(12:サーバ制御部、14:サーバI/F)
20 移動体(22:移動体センサ)
30 ネットワーク
40 空調機器
42 自宅
44 休憩場所
54 環境センサ
56 カメラ
60 補給設備
70 端末装置(72:端末制御部、74:端末I/F、76:入力部、78:出力部)
80 ユーザ(82:ユーザ装着センサ)
図1
図2
図3