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特許7495071応援システム、応援方法、及び、応援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-27
(45)【発行日】2024-06-04
(54)【発明の名称】応援システム、応援方法、及び、応援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20240101AFI20240528BHJP
   H04L 51/10 20220101ALI20240528BHJP
   H04L 51/52 20220101ALI20240528BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
H04L51/10
H04L51/52
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023125151
(22)【出願日】2023-07-31
【審査請求日】2023-07-31
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518063300
【氏名又は名称】株式会社ZAWA.com
(74)【代理人】
【識別番号】110004163
【氏名又は名称】弁理士法人みなとみらい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 直輝
【審査官】阿部 圭子
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-120575(JP,A)
【文献】特開2016-149075(JP,A)
【文献】特開2017-182219(JP,A)
【文献】特開2010-129067(JP,A)
【文献】オブスキュアインク,facebook完全活用マニュアル 改訂版,初版,ソシム株式会社,2012年04月13日,p.18,ISBN : 978-4-88337-811-1
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 ー 99/00
H04L 51/10
H04L 51/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークに接続される複数の端末装置をそれぞれ介して応援システムを利用する複数のユーザ間で相互に応援又は共感の気持ちを伝えることを可能にするサーバコンピュータを備え、
前記サーバコンピュータは、受信した前記複数のユーザの属性情報を含むユーザ情報を記憶するデータベースを含み
前記サーバコンピュータは、前記複数のユーザからコメントの投稿を受け付け、受け付けた前記コメントを対応ユーザの属性情報と関連付けて前記データベースに格納するコメント投稿手段と、
前記複数のユーザの内の一のユーザと同じ属性情報を有する他のユーザが投稿した前記コメントを他者コメントとして前記データベースにおいて抽出する検索手段と、
前記検索手段が抽出した前記他者コメントを、前記一のユーザのタイムライン上に一覧で表示処理する出力処理手段と、
前記表示処理された前記他者コメントに対して、応援又は共感を示す応答を受け付けて前記データベースに格納する応答受付手段と、
前記一のユーザの自己コメントに対して応援又は共感を示すように応答した他のユーザを前記データベースにおいて抽出する応答ユーザ抽出手段と、を更に含み
前記出力処理手段は、前記応答ユーザ抽出手段が抽出した前記他のユーザを、前記一のユーザの1つの前記自己コメントに対する過去の予め定めた期間内の応援又は共感を示す応答数順に並べて表示処理する、
応援システム。
【請求項2】
前記出力処理手段は、前記一のユーザ自身が投稿した自己コメントを、前記一のユーザのタイムライン上に表示処理する、請求項1に記載の応援システム。
【請求項3】
前記出力処理手段は、前記一のユーザの自己コメント、及び、前記他のユーザが応答した他者コメントの一覧を切り替えて表示処理可能である、請求項1に記載の応援システム。
【請求項4】
前記出力処理手段は、前記複数のユーザによる前記コメントの投稿、又は他者コメントに対する応答の入力を受け付けた際に、処理が完了したことを示すアニメーションを表示処理する、請求項1に記載の応援システム。
【請求項5】
前記属性情報は、一のユーザ情報に対して複数設定可能であり、
前記コメント投稿手段は、前記複数のユーザからの前記コメントの投稿を、前記属性情報の何れかの指定と共に受け付ける、請求項1に記載の応援システム。
【請求項6】
通信ネットワークに接続される複数の端末装置をそれぞれ介して応援システムを利用する複数のユーザ間で相互に応援又は共感の気持ちを伝えることを可能にするサーバコンピュータは、受信した前記複数のユーザの属性情報を含むユーザ情報を記憶するデータベースを含み
前記サーバコンピュータは、前記複数のユーザからコメントの投稿を受け付け、受け付けた前記コメントを対応ユーザの属性情報と関連付けて前記データベースに格納するコメント投稿ステップと、
前記複数のユーザの内の一のユーザと同じ属性情報を有する他のユーザが投稿した前記コメントを他者コメントとして前記データベースにおいて抽出する検索ステップと、
前記検索ステップにより抽出した前記他者コメントを、前記一のユーザのタイムライン上に一覧で表示処理する出力処理ステップと、
前記表示処理された前記他者コメントに対して、応援又は共感を示す応答を受け付けて前記データベースに格納する応答受付ステップと、
前記一のユーザの自己コメントに対して応援又は共感を示すように応答した他のユーザを前記データベースにおいて抽出する応答ユーザ抽出ステップと、を実行し、
前記出力処理ステップは、前記応答ユーザ抽出ステップにより抽出した前記他のユーザを、前記一のユーザの1つの前記自己コメントに対する過去の予め定めた期間内の応援又は共感を示す応答数順に並べて表示処理する、
応援方法。
【請求項7】
通信ネットワークに接続される複数の端末装置をそれぞれ介して応援システムを利用する複数のユーザ間で相互に応援又は共感の気持ちを伝えることを可能にするサーバコンピュータは、受信した前記複数のユーザの属性情報を含むユーザ情報を記憶するデータベースを含み
前記サーバコンピュータを、前記複数のユーザからコメントの投稿を受け付け、受け付けた前記コメントを対応ユーザの属性情報と関連付けて前記データベースに格納するコメント投稿手段と、
前記複数のユーザの内の一のユーザと同じ属性情報を有する他のユーザが投稿した前記コメントを他者コメントとして前記データベースにおいて抽出する検索手段と、
前記検索手段が抽出した前記他者コメントを、前記一のユーザのタイムライン上に一覧で表示処理する出力処理手段と、
前記表示処理された前記他者コメントに対して、応援又は共感を示す応答を受け付けて前記データベースに格納する応答受付手段と、
前記一のユーザの自己コメントに対して応援又は共感を示すように応答した他のユーザを前記データベースにおいて抽出する応答ユーザ抽出手段と、として機能させ、
前記出力処理手段は、前記応答ユーザ抽出手段が抽出した前記他のユーザを、前記一のユーザの1つの前記自己コメントに対する過去の予め定めた期間内の応援又は共感を示す応答数順に並べて表示処理する、
応援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、応援システム、応援方法、及び、応援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
悩みを持ったユーザを対象とする従来の悩み相談系のアプリは、医師や専門家等が相談相手になるものや、一般のユーザから解決方法を募るといったものである。しかし、悩みを持つユーザは、悩みに対する解決方法や答えを相談する前から理解していることも多く、そのようなユーザが求めるのは現実的な回答や提案ではなく共感である。
【0003】
特許文献1では、利用者によってコンテンツ(写真やテキスト等)が投稿されると、指定されたユーザに対して当該コンテンツが共有され、それに対する「いいね」や「like」といったユーザの意思表示のみを受け付けることを可能とするSNSサーバ並びにその制御方法及び制御プログラムについての発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-97386号公報
【0005】
特許文献1記載の発明は、利用者によって投稿されたコンテンツが指定されたユーザに対して共有され、当該コンテンツに対してユーザの感情を示すフラグのみを設定することを可能とする。しかしながら、特許文献1記載の発明では、ユーザが投稿するポストのポスト情報には、当該ユーザのユーザIDと、ユーザが当該ポストを閲覧されることを希望する他のユーザのユーザIDであるシェアフレンドIDと、が含まれる。投稿するポストをシェアすべき他のユーザの選択が行われ、選択されたシェアフレンドにポストが配信されることから、ユーザと関わりを有するユーザだけに投稿したポストが共有される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記事情を鑑みて、本発明は、応援システムに係る新規な技術を提供することを、解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、複数のユーザ間で相互に応援、共感の気持ちを伝えることができる応援システムであって、前記ユーザの属性情報を含むユーザ情報を記憶するユーザ管理データベースと、前記ユーザから、前記ユーザの属性情報と関連付けてコメントの投稿を受け付けるコメント投稿手段と、前記ユーザと同じ属性情報を有する他のユーザが投稿した他者コメントを抽出する検索手段と、前記検索手段が抽出した他者コメントを、前記ユーザのタイムライン上に一覧で表示処理する出力処理手段と、前記表示処理された他者コメントに対して、応援又は共感を示す応答を受け付ける、応答受付手段と、を有することを特徴とする。このような構成とすることで、本発明は、同じ立場であり同じ悩みを抱える他のユーザ(ユーザとの関係性を有さない他のユーザを含む)に対して、他のユーザが投稿したコメントに共感を示す又はユーザ自身が投稿したコメントに共感を示してもらうことで、自分は1人ではないという実感を得ることができる。
【0008】
本発明の好ましい形態では、前記出力処理手段は、さらに、前記ユーザ自身が投稿した自己コメントを、前記ユーザのタイムライン上に表示処理することを含むことを特徴とする。このような構成とすることで、本発明は、自身が過去に投稿したコメントに係る情報を閲覧することが可能であり、どの程度の数の他のユーザが当該コメントに対して応答してくれたかを確認することができる。
【0009】
本発明の好ましい形態では、前記出力処理手段は、前記ユーザの自己コメント、及び、前記ユーザが応答した他者コメントの一覧を切り替えて表示可能であることを特徴とする。このような構成とすることで、本発明は、自身が過去に投稿又は応答したコメントを確認することができる。
【0010】
本発明の好ましい形態では、前記応援システムはさらに、前記ユーザの自己コメントに対して応答した他のユーザを抽出する、応答ユーザ抽出手段を備え、前記出力処理手段は、前記応答ユーザ抽出手段が抽出した前記他のユーザを、前記自己コメントに対する応答数順に並べて表示することを特徴とする。このような構成とすることで、本発明は、自身が過去に投稿したコメントに対して応答したユーザを確認することが可能であり、また、当該ユーザがどの位の数自身のコメントに対して応答してくれたかを確認することができる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、前記出力処理手段は、前記ユーザによる前記コメントの投稿、又は他者コメントに対する応答の入力を受け付けた際に、処理が完了したことを示すアニメーションを表示処理することを特徴とする。このような構成とすることで、本発明は、投稿又は応答の処理が完了したことをユーザに示すことができる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記属性情報は、一のユーザ情報に対して複数設定可能であり、前記コメント投稿手段は、前記ユーザからのコメントの投稿を、前記属性情報の何れかの指定と共に受け付けることを特徴とする。このような構成とすることで、本発明は、複数の属性を有するユーザが、何れの立場でコメントを投稿しているのかを指定することが可能であり、同じ立場のユーザからの応答(共感)を得ていることを実感することができる。
【0013】
上記課題を解決するために、本発明は、複数のユーザ間で相互に応援、共感の気持ちを伝えることができる応援方法であって、前記ユーザの属性情報を含むユーザ情報を記憶するユーザ管理データベースと、前記ユーザから、前記ユーザの属性情報と関連付けてコメントの投稿を受け付けるコメント投稿ステップと、前記ユーザと同じ属性情報を有する他のユーザが投稿した他者コメントを抽出する検索ステップと、前記検索ステップが抽出した他者コメントを、前記ユーザのタイムライン上に一覧で表示処理する出力処理ステップと、前記表示処理された他者コメントに対して、応援又は共感を示す応答を受け付ける、応答受付ステップと、を含むことを特徴とする。
【0014】
上記課題を解決するために、本発明は、複数のユーザ間で相互に応援、共感の気持ちを伝えることができる応援プログラムであって、コンピュータを、前記ユーザの属性情報を含むユーザ情報を記憶するユーザ管理データベースと、前記ユーザから、前記ユーザの属性情報と関連付けてコメントの投稿を受け付けるコメント投稿手段と、前記ユーザと同じ属性情報を有する他のユーザが投稿した他者コメントを抽出する検索手段と、前記検索手段が抽出した他者コメントを、前記ユーザのタイムライン上に一覧で表示処理する出力処理手段と、前記表示処理された他者コメントに対して、応援又は共感を示す応答を受け付ける、応答受付手段と、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、応援システムに係る新規な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係るシステムの構成図を示す。
図2】本発明の一実施形態に係るハードウェア構成図を示す。
図3】本発明の一実施形態に係るデータベースDBに記憶される情報を示すER図。
図4】本発明の一実施形態に係るコメントの投稿の全体手順を示す図
図5】本発明の一実施形態に係るメイン画面0w1を示す図。
図6】本発明の一実施形態に係る表示画面を示す図。
図7】本発明の一実施形態に係る表示画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書は、本発明の一実施形態にかかる構成や作用効果等について、図面を交えて、以下に説明する。
【0018】
本発明は、以下の実施形態に限定されず、様々な構成を採用し得る。
【0019】
例えば、本実施形態では応援システムの構成、動作等について説明するが、実行される方法、コンピュータプログラム等によっても、同様の作用効果を奏することができる。本実施形態におけるプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一過性の記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、応援システムでその機能を実現する為に外部のコンピュータにおいて当該プログラムを起動させてもよい(いわゆるクラウドコンピューティング)。
【0020】
また、本実施形態において「手段」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらハードウェア資源によって具体的に実現され得るソフトウェアの情報処理と、を合わせたものも含み得る。本実施形態において「情報」とは、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行され得る。
【0021】
広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)及びメモリ(Memory)等を適宜組み合わせることによって実現される回路である。即ち、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等を含むものである。
【0022】
<システム構成>
図1は、本実施形態における応援システムの概要図である。応援システムは、管理サーバ1と、複数の端末装置2(2A、2B、2C・・・)と、を備える。管理サーバ1と複数の端末装置2は、通信ネットワークNWを介して通信可能に構成されている。
【0023】
通信ネットワークNWは、インターネットなどのIP(Internet Protocol)網などから構成される。なお、以下の説明では、不明確にならない限り通信ネットワークNWの介在を省略する。
【0024】
<管理サーバ1>
管理サーバ1として、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能である。また、本実施形態において、複数のコンピュータを用いて管理サーバ1を構成することも可能である。
【0025】
<端末装置2>
各端末装置2は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン及びタブレット端末等であってよい。端末装置2は、管理サーバ1に対してリクエストを行い、レスポンスを受け取るためのアプリケーションを有する。
【0026】
図2は、応援システムにおける、管理サーバ1と端末装置2のハードウェア構成図である。
【0027】
<管理サーバ1のハードウェア構成>
図2(a)は、管理サーバ1のハードウェア構成の一例を示す図である。管理サーバ1は、ハードウェア構成として、通信部11と、制御部12と、記憶部13と、を備える。
【0028】
通信部11は、通信ネットワークNWとの通信制御を実行して、管理サーバ1を動作させるために必要な入力や、動作結果に係る出力を行う。
【0029】
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)等の1又は複数のプロセッサを含み、本発明にかかる応援プログラム、OS(Operating System)及びその他のアプリケーションを実行することで、管理サーバ1の動作処理全体を制御する。
【0030】
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等であって、本発明に係る応援プログラム及び、制御部12がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。
【0031】
<端末装置2のハードウェア構成>
図2(b)は、端末装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。端末装置2は、ハードウェア構成として、通信部21と、制御部22と、記憶部23と、出力部24と、入力部25と、を備える。
【0032】
端末装置2の通信部21は、通信ネットワークNWとの通信を制御する。制御部22は、CPU等の1以上のプロセッサを含み、端末装置2の動作処理全体を制御する。記憶部23は、HDD、ROM、RAM等であって、本発明に係る応援プログラム及び、制御部22がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。
【0033】
出力部24は、例としてモニタやディスプレイ等の、ユーザに対して後述の画面を表示するためのインタフェースである。
【0034】
入力部25は、マウスやキーボード、タッチパネル等の、操作入力が可能なインタフェースである。
【0035】
<機能構成要素>
図2(a)に例示されるように、管理サーバ1は、コメント投稿手段101、検索手段102、応答受付手段103、応答ユーザ抽出手段104、出力処理手段105及びデータベースDBを有する。
【0036】
管理サーバ1において上述した機能構成要素を論理的に実現するには、記憶部13に応援プログラムをアプリケーションプログラムとしてインストールしておく。そして、管理サーバ1においては、電源投入を契機に、制御部12が、記憶部13に記憶されている応援プログラムに基づき処理を実行することによって、上述した機能構成が実現される。
【0037】
<ユーザ情報の入力>
本実施形態では、応援システムを利用するユーザは、当該ユーザに対応付けられるアイコンの管理番号、ニックネーム、生年月日、性別、及び、属性情報等を含むユーザ情報を、アカウントの登録の際に予め入力部25を介して入力する。管理サーバ1は、通信部11を介して受信した当該ユーザ情報を、ユーザIDと対応付けてデータベースDBに記憶する。ここで、ユーザ情報に含まれる属性情報とは、年代、職種、役職、及び、婚姻歴等の、当該ユーザが該当する属性について示した情報であり、これらの組み合わせで定義されることが好ましい。上記組み合わせは、複数の異なる属性の組み合わせであり、年代+職種(例として、20代栄養士や30代歯科衛生士)や年代+性別+婚姻歴(例として30代女性のシングルマザー)等が挙げられる。なお、属性情報の登録の際に、上記属性や属性の組み合わせ以外が用いられてもよく、属性情報は一のユーザ情報に対して複数設定することが可能であってよい。本実施形態では、ユーザは、ユーザ情報を入力する際に属性(年代や性別、職種等)を選択し、選択された属性の中で当該ユーザが該当する項目(男性や女性、シングルマザーや未婚等)の選択や数値の入力を行う。なお、ユーザによって選択可能な属性は予め決められていてよく、ユーザは当該属性中の項目の選択や数値の入力を行う構成であってもよい。ここで、ユーザの年代は、アカウントの登録の際に入力された生年月日によって決定されてもよい。また、データベースDBは、各ユーザのアイコンに係る設定をアイコン情報として記憶しており、当該アイコン情報は、アイコンの管理番号、課金設定、パーツの部位、パーツの個別番号、及びパーツの名称が関連付けられている。本実施形態において上記アイコンは、入力部25を介して受け付けた、複数のパーツの部位の組み合わせであり、アカウントの登録の際又は後述の各種設定変更画面0w6において組み合わせの登録を受け付ける。
【0038】
<コメントデータの入力>
コメント投稿手段101は、入力部25を介して入力されたユーザのコメント(以下、自己コメント)を受け付け、受け付けた自己コメントを当該ユーザのユーザID及び、指定された属性情報と関連付けてデータベースDBに格納する。なお、複数の属性情報が登録されている場合、コメント投稿手段101は、受け付けた自己コメントに対して、複数の属性情報の中からユーザによって指定された属性情報を関連付けてよい。或いは、コメント投稿手段101は、当該ユーザのユーザIDに対応付けられている属性情報を自動的に関連付けてもよい。また、上記コメント及び属性情報は、後述のコメント登録画面0w3を介して入力及び指定されてよく、ユーザが指定できる属性情報は、アカウントの登録の際又は後述の各種設定変更画面0w6において、ユーザによって登録された属性情報である。本実施形態では、コメント投稿手段101は、NGワードマスタに含まれるキーワードを参照し、当該キーワードと同じ単語を含むコメントをデータベースDBに格納しなくてよい。なお、当該NGワードは管理サーバ1の管理者等によって登録・追加されてよい。
【0039】
検索手段102は、通信部11を介して受信した検索要求に応じて、ユーザが指定した属性情報と関連付けられた他者コメントに係る情報を抽出する。本実施形態において、他者コメントとは、検索要求を送信した端末装置2を有するユーザのユーザIDとは異なるユーザIDを有するユーザが投稿したコメントのことである。ここで、検索要求とは、後述のメイン画面0w1を表示処理する際に管理サーバ1に対して送信される、条件に合致する他者コメントを抽出するように指示するための要求である。
【0040】
応答受付手段103は、後述のメイン画面0w1で表示処理される他者コメントに対して、入力部25を介して入力される応援又は共感を示す情報である応答情報を受け付ける。本実施形態では、後述のメイン画面0w1において、ユーザによる他者コメントに対する応答又は共感の意を示すためのボタン等が設定されており、応答受付手段103は、当該ボタンの押下等を条件として、データベースDBに記憶されるコメントデータに対して、当該ボタンの押下等を行ったユーザのユーザIDを対応付けて記憶する。ここで、データベースDBは、ユーザID、ユーザが投稿したコメントに対して応答を行った他のユーザ(以下、相手ユーザ)のユーザID、当該相手ユーザがユーザの投稿したコメントに対して応答を行った回数、及び、ユーザがコメントの表示を拒否した他のユーザのユーザIDであるブロックユーザIDを有する応答マスタを記憶する。なお、本実施形態における上記応答数は、自己コメントが投稿されてから所定の期間内における応答数であってよく、検索要求を受信した時点から過去の一定期間内における応答数であってもよい。また、本実施形態では、上記ボタン等を再度押下することによって、共感又は応援のキャンセルが行えてよい。その場合、応答受付手段103は、上記コメントデータに対応付けて記憶されるユーザIDを削除する。
【0041】
応答ユーザ抽出手段104は、ユーザが投稿したコメントに対して、応答を行った相手ユーザを抽出する。ここで、応答ユーザ抽出手段104は、ユーザが指定した自己コメントに対応付けられる相手ユーザのユーザIDを抽出する。また、応答ユーザ抽出手段104は、上記抽出された相手ユーザのユーザIDに基づき、当該相手ユーザのユーザ情報及び、応答マスタから当該相手ユーザの応答回数を抽出してよい。
【0042】
出力処理手段105は、検索手段102及び応答ユーザ抽出手段104が抽出した情報に基づき、後述の種々の画面を表示処理する。また、出力処理手段105は、ユーザによるコメントの投稿又は他者コメントに対する応答の入力を受け付けた際に、処理が完了したことを示すアニメーションを表示処理する。出力処理手段105は、ユーザ自身が投稿した自己コメントを、当該ユーザのタイムラインに表示処理する。出力処理手段105は、ユーザの自己コメント及び、当該ユーザが応答した他者コメントの一覧を切り替えて表示可能である。出力処理手段105は、応答ユーザ抽出手段104が抽出した他のユーザを自己コメントに対する応答数順に並び替えて表示する。
表示画面の詳細は、後に、図5(a)~7(d)を用いて説明する。
【0043】
<コメントの投稿の全体手順>
図4を用いて、応援システムを用いたコメントの投稿の全体手順の例を説明する。ここでは、ユーザ情報は既に入力されているものとして、コメントの投稿を行う例を説明する。
【0044】
出力処理手段105は、入力されたユーザ情報を有するユーザのメイン画面0w1を表示処理する(ステップS101)。
【0045】
<メイン画面0w1>
図5(a)に例示されるように、出力処理手段105は、タイムライン表示部0w1aと、遷移ボタン表示部0w1bと、を含むメイン画面0w1を表示処理し、処理結果を端末装置2に送信する。タイムライン表示部0w1aは、ユーザIDに対応付けられている属性情報と同じ属性情報が対応付けられた他者コメントについて、少なくとも投稿されたコメント、応援ボタン、及び、共感ボタンを含み、また、投稿を行ったユーザの属性、当該コメントに対してその他のユーザが共感ボタンや応援ボタンを押下した数、当該ユーザのアイコン、及び、当該コメントの投稿日時の何れかを含む。本実施形態では、当該アイコンはさらに、ユーザの活動レベル(活動状況)を示す状態アイコンを含んでよく、状態アイコンは、当該ユーザが他者コメントに対して応援ボタンや共感ボタンを押下した数によって変化する(例として、状態アイコンの色が変化する等)。図5(a)では、各ユーザのアイコンは、円形と四角形が重なり合った図形として示されており、四角形の図形が状態アイコン、円形の図形が状態アイコンである。遷移ボタン表示部0w1bは、コメントの入力・投稿が可能なコメント登録画面0w3に遷移するためのコメント投稿ボタン、メイン画面0w1に遷移するためのHOME画面ボタン、タイムライン表示部0w1aで表示されるコメントに係る設定を決定するためのタイムライン設定画面0w5に遷移するためのタイムライン設定ボタン、マイページ0w4を表示するためのマイページ表示ボタン、及び、ユーザ情報の変更が可能である各種設定変更画面0w6へ遷移するための設定画面表示ボタンを表示処理する。本実施形態では、後述の種々の画面は、遷移ボタン表示部0w1bと同様の構成を有してよい。
また、本実施形態では、アカウントの登録の際に一のユーザ情報に対して複数の属性情報が設定される場合、タイムライン表示部0w1aにおいて、何れの属性情報と対応付けられた他者コメントを表示するかを選択可能である属性選択部0w1cを有していてよい。なお、端末装置2は、ユーザが属性選択部0w1cを介してタイムラインに表示されるコメントの属性を選択する際に、当該ユーザのユーザID及び、選択された属性情報を含む検索要求を管理サーバ1に送信する。また、検索手段102は、端末装置2から送信された検索要求に基づき、検索要求に含まれる属性情報と対応付けられた他者コメントを抽出する。
なお、タイムライン表示部0w1aに表示されるアイコン等の押下を条件として、図5(b)に例示されるように、出力処理手段105は、基礎情報表示部0w2aと、報告部0w2bと、を含むユーザ情報表示画面0w2を表示処理し、表示処理結果を端末装置2に送信する。基礎情報表示部0w2aでは、他者コメントを投稿したユーザのユーザ情報が表示される。報告部0w2bは、他のユーザに対して不快感を与えるような投稿を行ったユーザを、応援システムの管理者等に対して通報することや、タイムライン表示部0w1aに表示されなくなるようにブロックを行うことが可能である。なお、予め定められた数以上のユーザにブロックされたユーザは、当該ユーザのユーザIDがブロックリストに記憶される。検索手段102は、ユーザIDがブロックリストに記憶されたユーザの投稿を抽出しない(タイムライン表示部0w1aに表示されなくなる)。また、本実施形態では、予め定められた数以上のユーザに通報されたユーザに対し、アカウントの停止(利用権の停止・凍結)を行う。この際、アカウントの停止は管理サーバ1の管理者等が手動で行ってよく、アカウントを停止されたユーザがコメント登録画面0w3を介して投稿を行ったコメント及び、応答受付手段103が受け付けた応答情報は、データベースDBに記憶されたままであってよい。また、本実施形態では、報告部0w2bにおける通報やユーザブロックのチェックボックスからチェックを外すことで、通報やブロックをキャンセルすることが可能である。
【0046】
本実施形態において、出力処理手段105は、メイン画面0w1をユーザが応援システムにログインした際に、最初に表示処理してよい。或いは、出力処理手段105は、一度ログアウトしたユーザが所定の時間経過後に再度ログインした場合、通知画面(不図示)を、最初に表示処理してよい。ここで、上記通知画面は、前回ログアウト時から再ログイン時までの間に、ユーザが投稿した自己コメントに対して相手ユーザが応援ボタン又は共感ボタンが押下した回数を表示する画面であって、当該所定の時間は予め定められた時間であってよい。
【0047】
出力処理手段105は、ユーザによるコメント投稿ボタンの押下を条件として、コメント登録画面0w3を表示処理する(ステップS102)。図6(a)に例示されるように、コメント登録画面0w3は、ユーザによるコメントの入力を受け付けるコメント入力部0w3aと、入力されたコメントの管理サーバ1への送信を受け付ける投稿部0w3bと、を含む。なお、コメント登録画面0w3は、一のユーザ情報に対して複数の属性情報が設定されている場合、コメントに対して対応付けられる属性の指定を受け付ける属性指定部0w3cを有してよい。
【0048】
コメント投稿手段101は、コメント登録画面0w3を介して入力されたコメント、及びコメントを入力したユーザの属性情報又はユーザ情報に対応付けられた複数の属性情報の中から指定された属性情報を対応付けてデータベースDBに登録する(ステップS103)。
【0049】
出力処理手段105は、ステップS103においてコメント投稿手段101がコメントをデータベースDBに登録すると、登録が完了したことを示すアニメーションを表示処理する(ステップS104)。本実施形態では、出力処理手段105は、図6(b)に例示されるように、コメント登録画面0w3に重ねてアニメーションを表示する。或いは、出力処理手段105は、コメント登録画面0w3が表示される以前に出力部24に表示されていた画面に重ねてアニメーションを表示処理してもよい。また、出力処理手段105は、タイムライン表示部0w1aにおいて他者コメントに対する応援ボタン及び共感ボタンが押下された際も同様に、メイン画面0w1に重ねてアニメーションを表示処理してよい。
【0050】
<本実施形態における表示画面>
図7(a)~7(c)を用いて、出力処理手段105が表示処理する画面について説明する。
【0051】
<マイページ0w4>
図7(a)及び図7(b)に例示されるように、出力処理手段105は、表示切替部0w4aと、コメント表示部0w4bと、応答ユーザ表示部0w4cと、を含むマイページ0w4を表示処理し、処理結果を端末装置2に送信する。表示切替部0w4aでは、コメント表示部0w4bにおいて何れの種類のコメントを表示するかを決定可能である。本実施形態では、ユーザが投稿した自己コメント、ユーザが応援ボタンを押下した他者コメント、及び、ユーザが共感ボタンを押下した他者コメントの何れかをタイムラインに表示することを選択可能である。コメント表示部0w4bは、表示切替部0w4aで指定された種類のコメントに係る情報を表示する。また、コメント表示部0w4bで表示されるコメントは、後述のタイムライン設定画面0w5で設定された順序に従って表示されてよい。応答ユーザ表示部0w4cは、ユーザの自己コメントに対して応援ボタン又は共感ボタンの何れかを押下した相手ユーザが表示される。この際、出力処理手段105は、応答ユーザ抽出手段104が抽出した情報に基づき、当該相手ユーザがユーザの自己コメントに対して応答を行った回数が多い順に表示してよく、応答ユーザ表示部0w4cにおけるアイコンの押下に応じて、当該アイコンを有する他のユーザのユーザ情報を表示してよい。なお、本実施形態において、退会したユーザ及びアカウントが停止されたユーザについては、応答ユーザ表示部0w4cに表示されなくてよい。本実施形態では、出力処理手段105は、タイムラインに表示される自己コメントに対する応援数又は共感数の押下を条件として、応答ユーザ表示部0w4cを表示処理する。
【0052】
<タイムライン設定画面0w5>
図7(c)に例示されるように、出力処理手段105は、表示設定変更部0w5aを含むタイムライン設定画面0w5を表示処理し、処理結果を端末装置2に送信する。表示設定変更部0w5aでは、応答ユーザ抽出手段104が抽出する他者コメントの抽出条件や、タイムライン表示部0w1aに表示される他者コメントの並びに関する設定を変更することができる。本実施形態では、ユーザは、表示設定変更部0w5aにおけるコミットボタンを押下することで、表示設定変更部0w5aを介して選択された設定を確定することができる。また、表示設定変更部0w5aでは、上記タイムライン表示部0w1aに表示される他者コメントの表示件数や表示の順番等に関する設定(例として、投稿日時が新しい順にコメントを100件表示する等)を変更可能であってよい。また、本実施形態では、タイムライン設定画面0w5を介して、ユーザのタイムライン表示部0w1aに表示されないコメントの条件(当該ユーザにのみ表示されない他者コメントの絞り込み条件)を設定可能であってよく、設定された上記条件は、当該ユーザのユーザIDに対応付けられたブロックリストとしてデータベースDBに記憶されてよい。
【0053】
<各種設定変更画面0w6>
図7(d)に例示されるように、出力処理手段105は、各種設定変更部0w6aを含む各種設定変更画面0w6を表示処理し、処理結果を端末装置2に送信する。各種設定変更部0w6aでは、ユーザの属性情報、アイコン、ブロックリスト、投稿・応答時のアニメーション演出、及び、投稿・応答時のBGM等の各種設定についての変更や、利用規約/プライバシーポリシーの確認、管理サーバ1の管理者等への問い合わせ、及び退会を行うことが可能であり、応援システムのバージョン・コピーライトが記載されている。なお、本実施形態では、ユーザのニックネーム、生年月日、及び性別は変更できないものとする。本実施形態では、各種設定変更部0w6aにおける退会ボタンを押下した際に、退会の意思を確認するためのダイアログが表示される。当該ダイアログにおいてユーザが退会の意思を入力した場合、当該ユーザの利用権を停止する。退会したユーザがコメント登録画面0w3を介して投稿を行ったコメント及び、応答受付手段103が受け付けた応答情報は、データベースDBに記憶されたままであってよい。本実施形態では、出力処理手段105は、各種設定変更部0w6aにおけるブロックリストの表示を押下することを条件としてブロックユーザ一覧(不図示)を表示処理してよく、また、ブロックユーザ一覧におけるユーザの選択を条件としてユーザ情報表示画面0w2を表示処理してよい。本実施形態において、ブロックユーザ一覧では、ユーザが過去にユーザ情報表示画面0w2を介してユーザブロックのチェックボックスにチェックをした相手ユーザが表示される。
【0054】
本発明によれば、応援システムに係る新規な技術を提供することができる。
【符号の説明】
【0055】
1 :管理サーバ
2 :端末装置
11、21 :通信部
12、22 :制御部
13、23 :記憶部
24 :出力部
25 :入力部
101 :コメント投稿手段
102 :検索手段
103 :応答受付手段
104 :応答ユーザ抽出手段
105 :出力処理手段

【要約】
【課題】
本発明は、応援システムに係る新規な技術を提供することを、解決すべき課題とする。
【解決手段】
複数のユーザ間で相互に応援、共感の気持ちを伝えることができる応援システムであって、前記ユーザの属性情報を含むユーザ情報を記憶するユーザ管理データベースと、前記ユーザから、前記ユーザの属性情報と関連付けてコメントの投稿を受け付けるコメント投稿手段と、前記ユーザと同じ属性情報を有する他のユーザが投稿した他者コメントを抽出する検索手段と、前記検索手段が抽出した他者コメントを、前記ユーザのタイムライン上に一覧で表示処理する出力処理手段と、前記表示処理された他者コメントに対して、応援又は共感を示す応答を受け付ける、応答受付手段と、を有することを特徴とする応援システム。
【選択図】図5

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7