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特許7495100交換タイミング通知装置、交換タイミング通知方法、交換タイミング通知端末、交換タイミング通知システム、プログラム、および記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-27
(45)【発行日】2024-06-04
(54)【発明の名称】交換タイミング通知装置、交換タイミング通知方法、交換タイミング通知端末、交換タイミング通知システム、プログラム、および記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20240101AFI20240528BHJP
【FI】
G06Q50/26
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020049058
(22)【出願日】2020-03-19
(65)【公開番号】P2021149542
(43)【公開日】2021-09-27
【審査請求日】2023-02-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】日室 聡仁
(72)【発明者】
【氏名】江島 直也
(72)【発明者】
【氏名】笹鹿 祐司
【審査官】星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-210346(JP,A)
【文献】特開2017-030920(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴミ量変化情報取得部、変化量予測部、交換タイミング抽出部、および出力部を含み、
前記ゴミ量変化情報取得部は、
ゴミ箱配置エリアにおける複数のゴミ箱のそれぞれについて、ゴミ量変化情報を取得し、
前記ゴミ量変化情報は、ゴミ箱の識別情報、ゴミ箱内のゴミの変化量、およびゴミ箱内のゴミの量が変化した変化日時を含み、
前記変化量予測部は、
前記複数のゴミ箱のそれぞれについて、前記ゴミ量変化情報に基づき、ゴミの変化量を予測し、
前記交換タイミング抽出部は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量に基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を交換タイミング情報として抽出し、
前記出力部は、
前記交換タイミング情報を交換タイミング通知端末に出力し、
さらに、業務効率算出部および業務効率最適化部を含み、
前記業務効率算出部は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、所定時間内における業務効率を算出し、
前記業務効率最適化部は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、抽出された前記交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合と、他のゴミ箱の交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合とで、業務効率を比較し、前記業務効率が向上する場合、前記交換タイミング情報を修正する、ことを特徴とする交換タイミング通知装置。
【請求項2】
さらに、来客情報取得部および来客数予測部を含み、
前記来客情報取得部は、
前記ゴミ箱配置エリアへの来客情報を取得し、
前記来客情報は、前記ゴミ箱配置エリアへの来客日時情報を含み、
前記来客数予測部は、
前記来客情報に基づき、所定の時間における予測来客数を予測し、
前記交換タイミング抽出部は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量と、前記予測来客数とに基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を、交換タイミング情報として抽出する、請求項1に記載の交換タイミング通知装置。
【請求項3】
前記業務効率最適化部は、各ゴミ箱のそれぞれにおいて、抽出された前記交換タイミング情報に基づく予測来客数を比較し、予測来客数が最小のゴミ箱の交換タイミング情報に基づき各ゴミ箱を交換した場合の業務効率を比較する、請求項1または2に記載の交換タイミング通知装置。
【請求項4】
前記業務効率の向上が、所定期間内におけるゴミ箱の交換回数の低減である、請求項1から3のいずれか一項に記載の交換タイミング通知装置。
【請求項5】
ゴミ量変化情報取得工程、変化量予測工程、交換タイミング抽出工程、および出力工程を含み、
前記ゴミ量変化情報取得工程は、
ゴミ箱配置エリアにおける複数のゴミ箱のそれぞれについて、ゴミ量変化情報を取得し、
前記ゴミ量変化情報は、ゴミ箱の識別情報、ゴミ箱内のゴミの変化量、およびゴミ箱内のゴミの量が変化した変化日時を含み、
前記変化量予測工程は、
前記複数のゴミ箱のそれぞれについて、前記ゴミ量変化情報に基づき、ゴミの変化量を予測し、
前記交換タイミング抽出工程は、
予測した前記変化量に基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を交換タイミング情報として抽出し、
前記出力工程は、
前記交換タイミング情報を交換タイミング通知端末に出力し、
さらに、業務効率算出工程および業務効率最適化工程を含み、
前記業務効率算出工程は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、所定時間内における業務効率を算出し、
前記業務効率最適化工程は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、抽出された前記交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合と、他のゴミ箱の交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合とで、業務効率を比較し、前記業務効率が向上する場合、前記交換タイミング情報を修正する、ことを特徴とする交換タイミング通知方法。
【請求項6】
コンピュータに、ゴミ量変化情報取得手順、変化量予測手順、交換タイミング抽出手順、出力手順、業務効率算出手順および業務効率最適化手順を実行させるためのプログラム:
前記ゴミ量変化情報取得手順は、
ゴミ箱配置エリアにおける複数のゴミ箱のそれぞれについて、ゴミ量変化情報を取得し、
前記ゴミ量変化情報は、ゴミ箱の識別情報、ゴミ箱内のゴミの変化量、およびゴミ箱内のゴミの量が変化した変化日時を含み、
前記変化量予測手順は、
前記複数のゴミ箱のそれぞれについて、前記ゴミ量変化情報に基づき、ゴミの変化量を予測し、
前記交換タイミング抽出手順は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量に基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を交換タイミング情報として抽出し、
前記出力手順は、
前記交換タイミング情報を交換タイミング通知端末に出力し、
前記業務効率算出手順は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、所定時間内における業務効率を算出し、
前記業務効率最適化手順は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、抽出された前記交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合と、他のゴミ箱の交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合とで、業務効率を比較し、前記業務効率が向上する場合、前記交換タイミング情報を修正する。
【請求項7】
請求項記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項8】
受信部および表示部を含み、
前記受信部は、請求項1から4のいずれか一項に記載の交換タイミング通知装置から、前記交換タイミング情報を受信し、
前記表示部は、前記受信した交換タイミング情報を通知情報としてスタッフに通知することを特徴とする、交換タイミング通知端末。
【請求項9】
端末とサーバとを含み、
前記端末と前記サーバとは、システム外の通信回線網を介して、接続可能であり、
前記端末および前記サーバの全体が、
ゴミ量変化情報取得部、変化量予測部、および交換タイミング抽出部を含み、
前記ゴミ量変化情報取得部は、
ゴミ箱配置エリアにおける複数のゴミ箱のそれぞれについて、ゴミ量変化情報を取得し、
前記ゴミ量変化情報は、ゴミ箱の識別情報、ゴミ箱内のゴミの変化量、およびゴミ箱内のゴミの量が変化した変化日時を含み、
前記変化量予測部は、
前記複数のゴミ箱のそれぞれについて、前記ゴミ量変化情報に基づき、ゴミの変化量を予測し、
前記交換タイミング抽出部は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量に基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を交換タイミング情報として抽出し、
さらに、前記端末および前記サーバの全体が、業務効率算出部および業務効率最適化部を含み、
前記業務効率算出部は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、所定時間内における業務効率を算出し、
前記業務効率最適化部は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、抽出された前記交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合と、他のゴミ箱の交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合とで、業務効率を比較し、前記業務効率が向上する場合、前記交換タイミング情報を修正し、
前記サーバは、出力部を含み、
前記出力部は、前記交換タイミング情報を前記端末に出力し、
前記端末は、
受信部および表示部を含み、
前記受信部は、前記サーバから、前記交換タイミング情報を受信し、
前記表示部は、前記受信した交換タイミング情報を通知情報としてスタッフに通知する、交換タイミング通知システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交換タイミング通知装置、交換タイミング通知方法、交換タイミング通知端末、交換タイミング通知システム、プログラム、および記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴミの廃棄は、従来、決められたゴミ置き場へ、決められた回収日の時間前に置いておけば、収集業者が、それをゴミ収集車により回収する形態(以下、「回収型」という)となっている(特許文献1)。一方、近年、資源の有効活用等の観点から、回収型ではなく、新たに、「持参型」が提唱されている。持参型とは、スタッフが在中する場所(以下、「ゴミステーション」という)に、各個人がゴミを持参する形態である。このような持参型とし、ゴミステーションをコミュニケーションの場とするとこで、前記スタッフが、持参者に対して分別を指導して環境への理解を深めたり、ゴミステーションを含む場を、その土地の人々の交流の場とすることも可能になると考えられている。このようなゴミステーションをより活性化するために、例えば、いつ誰が何をどれだけ廃棄したかを知ることができれば、持参者の貢献に応じた還元を行うことも可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-257354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記持参型のゴミステーションにおいては、ゴミ箱内のゴミが一定量を超えると、前記ゴミステーション内のスタッフがゴミ箱をバックヤードに持っていき、空のゴミ箱と交換することにより、ゴミ箱内のゴミの量を管理している。しかしながら、ゴミステーションに来客(例えば、ゴミを捨てに来た住人等)があると、前記スタッフは来客対応をする必要があるため、ゴミ箱の交換が行えなくなるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、適切なゴミ箱交換タイミングを通知する新たな装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の交換タイミング通知装置は、
ゴミ量変化情報取得部、変化量予測部、交換タイミング抽出部、および出力部を含み、
前記ゴミ量変化情報取得部は、
ゴミ箱配置エリアにおける複数のゴミ箱のそれぞれについて、ゴミ量変化情報を取得し、
前記ゴミ量変化情報は、ゴミ箱の識別情報、ゴミ箱内のゴミの変化量、およびゴミ箱内のゴミの量が変化した変化日時を含み、
前記変化量予測部は、
前記複数のゴミ箱のそれぞれについて、前記ゴミ量変化情報に基づき、ゴミの変化量を予測し、
前記交換タイミング抽出部は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量に基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を交換タイミング情報として抽出し、
前記出力部は、
前記交換タイミング情報を交換タイミング通知端末に出力する。
【0007】
本発明の交換タイミング通知方法は、
ゴミ量変化情報取得工程、変化量予測工程、交換タイミング抽出工程、および出力工程を含み、
前記ゴミ量変化情報取得工程は、
ゴミ箱配置エリアにおける複数のゴミ箱のそれぞれについて、ゴミ量変化情報を取得し、
前記ゴミ量変化情報は、ゴミ箱の識別情報、ゴミ箱内のゴミの変化量、およびゴミ箱内のゴミの量が変化した変化日時を含み、
前記変化量予測工程は、
前記複数のゴミ箱のそれぞれについて、前記ゴミ量変化情報に基づき、ゴミの変化量を予測し、
前記交換タイミング抽出工程は、
予測した前記変化量に基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を交換タイミング情報として抽出し、
前記出力工程は、
前記交換タイミング情報を交換タイミング通知端末に出力する。
【0008】
本発明のプログラムは、コンピュータに、ゴミ量変化情報取得手順、変化量予測手順、交換タイミング抽出手順、および出力手順を実行させるためのプログラムである:
前記ゴミ量変化情報取得手順は、
ゴミ箱配置エリアにおける複数のゴミ箱のそれぞれについて、ゴミ量変化情報を取得し、
前記ゴミ量変化情報は、ゴミ箱の識別情報、ゴミ箱内のゴミの変化量、およびゴミ箱内のゴミの量が変化した変化日時を含み、
前記変化量予測手順は、
前記複数のゴミ箱のそれぞれについて、前記ゴミ量変化情報に基づき、ゴミの変化量を予測し、
前記交換タイミング抽出手順は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量に基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を交換タイミング情報として抽出し、
前記出力手順は、
前記交換タイミング情報を交換タイミング通知端末に出力する。
【0009】
本発明の記録媒体は、前記本発明のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0010】
本発明の交換タイミング通知端末は、受信部および表示部を含み、
前記受信部は、前記本発明の交換タイミング通知装置から、前記交換タイミング情報を受信し、
前記表示部は、前記受信した交換タイミング情報を通知情報としてスタッフに通知することを特徴とする。
【0011】
本発明の交換タイミング通知システムは、
端末とサーバとを含み、
前記端末と前記サーバとは、システム外の通信回線網を介して、接続可能であり、
前記端末および前記サーバの全体が、
ゴミ量変化情報取得部、変化量予測部、および交換タイミング抽出部を含み、
前記ゴミ量変化情報取得部は、
ゴミ箱配置エリアにおける複数のゴミ箱のそれぞれについて、ゴミ量変化情報を取得し、
前記ゴミ量変化情報は、ゴミ箱の識別情報、ゴミ箱内のゴミの変化量、およびゴミ箱内のゴミの量が変化した変化日時を含み、
前記変化量予測部は、
前記複数のゴミ箱のそれぞれについて、前記ゴミ量変化情報に基づき、ゴミの変化量を予測し、
前記交換タイミング抽出部は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量に基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を交換タイミング情報として抽出し、
前記サーバは、出力部を含み、
前記出力部は、前記交換タイミング情報を前記端末に出力し、
前記端末は、
受信部および表示部を含み、
前記受信部は、前記サーバから、前記交換タイミング情報を受信し、
前記表示部は、前記受信した交換タイミング情報を通知情報としてスタッフに通知する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、適切なゴミ箱交換タイミングを通知できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1(A)は、実施形態1の交換タイミング通知装置の一例を示すブロック図であり、図1(B)は、実施形態1の交換タイミング通知装置、交換タイミング通知端末、およびこれらを含む交換タイミング通知システムの構成の一例を示す概略図である。
図2図2は、実施形態1の交換タイミング通知装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の交換タイミング通知端末のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態1において、交換タイミング通知方法およびプログラムの一例を示すフローチャートである。
図5図5は、実施形態1における、ゴミゴミ量変化情報と、ゴミ変化量の予測結果の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態2の交換タイミング通知装置の一例を示すブロック図である。
図7図7は、実施形態2において、交換タイミング通知方法およびプログラムの一例を示すフローチャートである。
図8図8は、実施形態2における、来客情報と、来客数の予測結果の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態3の交換タイミング通知装置の一例を示すブロック図である。
図10図10は、実施形態3において、交換タイミング通知方法およびプログラムの一例を示すフローチャートである。
図11図11は、実施形態3において、業務効率の比較について説明する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態について、図1~9を用いて説明する。なお、本発明は、下記の実施形態によって何ら限定および制限されない。なお、以下の図1図9において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用できる。さらに、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0015】
[実施形態1]
本発明を説明するにあたって、まず、本発明を利用するゴミ廃棄場の一例を説明する。ゴミ廃棄場は、ゴミの種類ごとに複数のゴミ箱が設置されたエリア(ゴミ箱配置エリア)を有する。そして、前記ゴミ箱は、それぞれ、ゴミが廃棄されることによって増加するゴミ箱内のゴミの量を測定する測定部を備える。「利用者」とは、ゴミを廃棄するゴミ箱配置エリアの利用者であり、例えば、「来客」ともいう。
【0016】
前記ゴミ箱は、特に制限されず、例えば、いわゆる箱型には限定されず、ゴミを収容できる形態であればよい。前記ゴミの量の単位は、特に制限されず、例えば、重量、体積、個数等、ゴミの種類に応じて適宜設定できる。前記測定部の種類も、特に制限されず、例えば、前記ゴミの量の単位に応じて、適宜選択できる。前記ゴミの量が重量の場合、前記測定部は、例えば、重量測定部であり、前記ゴミの量が体積および個数等の場合は、例えば、撮像部と画像解析部とを備える装置であり、画像解析によって、体積を測定することもできる。前記重量測定部は、特に制限されず、例えば、計量器等である。前記測定部が前記重量測定部の場合、例えば、重量が変化した時点での全体の重さを測定してもよいし、重量が変化した時点での変化した重さ(変化重量)を測定してもよい。前者の場合は、例えば、重量が変化した時点において、それ以前の重さと、増加した時点の重さとの差分を算出してもよい。以下の例においては、ゴミの量の変化として、重量変化を測定した例をあげるが、本発明は、これには制限されない。
【0017】
前記「適切な交換タイミング」とは、例えば、前記ゴミ廃棄場のスタッフが、余裕をもってゴミ箱を交換できるタイミングである。具体的には、ゴミの量が少ないタイミング、来客数が少ないタイミング、より効率よくゴミ箱を交換できるタイミング等である。
【0018】
つぎに、本発明の実施形態について、具体的に説明する。本実施形態は、本発明の交換タイミング通知装置および交換タイミング通知端末の一例を含む交換タイミング通知システムの例である。図1(A)は、本実施形態の交換タイミング通知装置1の構成の一例を示すブロック図であり、図1(B)は、本実施形態の交換タイミング通知装置1および交換タイミング通知端末2の一例を含む交換タイミング通知システム100の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、交換タイミング通知システム100は、交換タイミング通知装置1と、交換タイミング通知端末2とを含む。また、図1に示すように、交換タイミング通知装置1は、ゴミ量変化情報取得部11、変化量予測部12、交換タイミング抽出部13、および出力部14を含む。図示していないが、交換タイミング通知装置1は、さらに、記憶部を有してもよい。交換タイミング通知端末2は、受信部21および表示部22を含む。図1に示すように、交換タイミング通知装置1は、例えば、通信回線網30を介して、交換タイミング通知端末2と接続可能である。交換タイミング通知端末2は、例えば、前記ゴミ箱配置エリアを有するゴミ廃棄場のスタッフの端末である。本実施形態の交換タイミング通知装置1は、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本実施形態の交換タイミング通知装置1は、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC)であってもよい。交換タイミング通知装置1は、各部の処理がクラウド上で行われてもよい。また、交換タイミング通知装置1は、通信回線網30を介して、システム管理者の外部端末50とも接続可能であり、システム管理者は、外部端末50から交換タイミング通知装置1の管理を実施してもよい。
【0019】
図1(B)に示すように、交換タイミング通知装置1は、通信回線網30を介して前記ゴミ箱に配置された測定器40と接続可能である。そして、前記ゴミ箱にゴミが廃棄されると、測定器40によってゴミの変化量と変化日時とが取得され、測定器40により、通知回線網30を介して、前記ゴミ箱の識別番号とともに、交換タイミング通知装置1に出力され、交換タイミング通知装置1のゴミ量変化情報取得部11が、その情報を取得する。
【0020】
通信回線網30は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でもよいし、無線でもよい。通信回線網30は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、WiFi(Wireless Fidelity)等があげられる。
【0021】
交換タイミング通知端末2は、例えば、PC;携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末;スマートウォッチ、スマートグラス、ウェアラブル端末等があげられる。交換タイミング通知端末2は、例えば、カメラ、スキャナ等の撮像手段、IC(integrated circuit)カードリーダ、マイク等の音声入力手段等を備えてもよい。
【0022】
図2に、交換タイミング通知装置1のハードウエア構成のブロック図を例示する。交換タイミング通知装置1は、例えば、CPU(中央処理装置)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置106、ディスプレイ107、通信デバイス108等を有する。交換タイミング通知装置1の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して接続されている。
【0023】
CPU101は、例えば、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、交換タイミング通知装置1の全体の制御を担う。交換タイミング通知装置1において、CPU101により、例えば、本発明のプログラム105やその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、CPU101が、ゴミ量変化情報取得部11、変化量予測部12、交換タイミング抽出部13、および出力部14として機能する。交換タイミング通知装置1は、演算装置として、CPUを備えるが、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。なお、CPU101は、例えば、後述する実施形態2および3における記憶部以外の各部として機能する。
【0024】
メモリ102は、例えば、メインメモリを含む。前記メインメモリは、主記憶装置ともいう。CPU101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104(補助記憶装置)に記憶されている本発明のプログラム105等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込む。そして、CPU101は、メモリ102からデータを読み出し、解読し、前記プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。メモリ102は、例えば、さらに、ROM(読み出し専用メモリ)を含む。
【0025】
バス103は、例えば、外部機器とも接続できる。前記外部機器は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンター等があげられる。交換タイミング通知装置1は、例えば、バス103に接続された通信デバイス108により、通信回線網30に接続でき、通信回線網30を介して、前記外部機器と接続することもできる。また、交換タイミング通知装置1は、通信デバイス108および通信回線網30を介して、交換タイミング通知端末2にも接続できる。
【0026】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラム105を含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記憶媒体と、前記記憶媒体に読み書きするドライブとを含む。前記記憶媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等があげられ、前記ドライブは、特に制限されない。記憶装置104は、例えば、前記記憶媒体と前記ドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)であってもよい。交換タイミング通知装置1が、前記記憶部を有する場合、例えば、記憶装置104が、前記記憶部として機能する。
【0027】
交換タイミング通知装置1は、例えば、さらに、入力装置106、ディスプレイ107を有する。入力装置106は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。ディスプレイ107は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置があげられる。本実施形態1において、入力装置106とディスプレイ107とは、別個に構成されているが、入力装置106とディスプレイ107とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0028】
交換タイミング通知装置1において、メモリ102および記憶装置104は、ユーザからのアクセス情報およびログ情報、ならびに、外部データベース(図示せず)から取得した情報を記憶することも可能である。
【0029】
図3に、交換タイミング通知端末2のハードウエア構成のブロック図を例示する。交換タイミング通知端末2は、例えば、CPU201、メモリ202、バス203、記憶装置204、入力装置205、通信デバイス(受信部)21、ディスプレイ(表示部)22等を有する。交換タイミング通知端末2の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス203を介して接続されている。交換タイミング通知端末2の各構成の説明は、交換タイミング通知装置1の各構成の説明を援用できる。
【0030】
交換タイミング通知装置1の各部について、さらに詳細に説明する。
【0031】
ゴミ量変化情報取得部11は、前記ゴミ箱配置エリアにおける複数のゴミ箱のそれぞれについて、ゴミ量変化情報を取得する。前記ゴミ量変化情報は、ゴミ箱の識別情報、ゴミ箱内のゴミの変化量、およびゴミ箱内のゴミの量が変化した変化日時を含む。前記ゴミ箱の識別情報は、例えば、ゴミ箱のID等のゴミ箱を識別できる情報でもよいし、ゴミ箱に廃棄されるゴミの種類の情報でもよい。前記ゴミ量変化情報は、例えば、複数のゴミ箱のいずれかについて、ゴミの廃棄によるゴミの量の変化が発生した場合、前述のように、該当するゴミ箱に配置された測定器40から通信回線網30を介して入力される。取得された情報は、例えば、前記ゴミ箱識別情報に紐付けされて、前記記憶部に記憶される。
【0032】
変化量予測部12は、前記複数のゴミ箱のそれぞれについて、前記ゴミ量変化情報に基づき、ゴミの変化量を予測する。前記変化量の予測方法は、特に制限されず、例えば、過去の傾向から将来を予測する公知の手法が利用できる。具体的には、過去の所定範囲の期間におけるゴミの変化量の平均値から予測する方法、過去のゴミの変化量から算出した、単位時間当たりのゴミの変化量に基づく予測方法、所定期間内のゴミの変化量の移動平均を基に予測する方法、AIを使った予測方法等があげられる。前記AIを使った予測方法の具体例について説明する。まず、過去のゴミの変化量と、日時、曜日等を教師データとした学習モデルを作成する。そして、AIに前記学習モデルを学習させ、前記ゴミの変化量を予測する。前記AIを使った予測方法は、これには制限されず、例えば、前記教師データとして、地域の環境情報を使用してもよい。前記地域の環境情報は、例えば、気温、天気、および季節等があげられる。具体的には、過去のゴミの変化量と、前記地域の環境情報(気温、天気、および季節等)とを教師データとした学習モデルを作成し、AIに前記学習モデルを学習させて予測することができる。前記地域の環境情報は、気温、天気、および季節の全ての情報を用いてもよいし、いずれか一つの情報を用いてもよいし、複数の情報を用いてもよい。変化量予測部12は、ゴミの種類ごとに前記変化量を予測することが好ましい。
【0033】
交換タイミング抽出部13は、各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量に基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を交換タイミング情報として抽出する。前記各ゴミ箱の交換を推奨する時間(以下、「交換タイミング」ともいう)は、特定の時刻でもよいし、時間の範囲でもよい。前記各ゴミ箱の交換を推奨する時間は、例えば、前記予測変化量に基づき、ゴミの量が規定値以上となる時間でもよいし、規定値を超える時間でもよい。前記ゴミの量の規定値は、特に制限されず、ゴミ箱の容量未満の値であればよく、任意の値が設定でき、特定の数値でもよいし、数値範囲でもよい。前記規定値は、例えば、ゴミ箱に捨てられるゴミの種類、ゴミ箱の容量に応じて適宜設定できる。また、前記規定値は、予測した前記ゴミの変化量に基づいて適宜設定してもよい。
【0034】
出力部14は、前記交換タイミング情報を交換タイミング通知端末2(スタッフの端末)に出力する。
【0035】
つぎに、本発明の交換タイミング通知端末2の各部について、詳細に説明する。
【0036】
受信部21は、交換タイミング通知装置1が出力した前記交換タイミング情報を受信し、表示部22は、前記受信した交換タイミング情報を、通知情報としてスタッフに通知する。前記通知は、特に制限されず、例えば、表示部22に文字情報として通知してもよいし、さらに、例えば、音、振動等でアラート情報として通知してもよい。
【0037】
本発明の交換タイミング通知方法は、前述のように、ゴミ量変化情報取得工程、変化量予測工程、交換タイミング抽出工程、および出力工程を含む。なお、特に示さない限り、本発明の交換タイミング通知装置の説明を援用できる。
【0038】
前記ゴミ量変化情報取得工程は、ゴミ箱配置エリアにおける複数のゴミ箱のそれぞれについて、ゴミ量変化情報を取得する工程であり、例えば、交換タイミング通知装置1のゴミ量変化情報取得部11により実行できる。
【0039】
前記変化量予測工程は、前記複数のゴミ箱のそれぞれについて、前記ゴミ量変化情報に基づき、ゴミの変化量を予測する工程であり、例えば、交換タイミング通知装置1の変化量予測部12により実行できる。
【0040】
前記交換タイミング抽出工程は、予測した前記変化量に基づき、各ゴミ箱のそれぞれにおいて、ゴミの量が規定値を超えると予測される時間帯を、各ゴミ箱の交換タイミングとする交換タイミング情報を抽出する工程であり、例えば、交換タイミング通知装置1の交換タイミング抽出部13により実行できる。
【0041】
前記出力工程は、前記交換タイミング情報を交換タイミング通知端末に出力する工程であり、タイミング通知装置1の出力部14により実行できる。
【0042】
つぎに、本実施形態の交換タイミング通知方法について、図4のフローチャートを用いて説明する。本実施形態の交換タイミング通知方法は、例えば、本実施形態の交換タイミング通知装置1および交換タイミング通知端末2を備える交換タイミング通知システム100を用いて実施できる。本実施形態の交換タイミング通知方法は、交換タイミング通知システム100の使用には限定されない。以下の説明においては、現在の日時が、2020年1月10日(金曜日)の10:00:00であり、生ごみ(Garbage)が、ゴミ箱に1000g廃棄されており、生ごみのゴミ箱は、ゴミの量の規定値が2000g~4000gの間と規定されており、10時以降の生ごみの変化量の予測から、交換タイミングを抽出する場合を例にあげて説明するが、本発明は、以下の例には何ら制限されない。
【0043】
まず、前記ゴミ箱配置エリアの各ゴミ箱に配置された測定器40により、各ゴミ箱の重量の増加を測定し、測定器40から、前記ゴミ量変化情報を取得する(S101)。これにより、各ゴミ箱のゴミ量変化情報として、変化日時と、ゴミ箱識別情報と、ゴミの変化量(変化重量)とが紐づけて記憶される。取得したゴミ量変化情報の例を、図5(A)の左側の表に示す。図5(A)の左側の表は、例えば、S101工程で取得したゴミ量変化情報の例であり、表の左から、変化日時(Timestamp)、ゴミ箱識別情報(ゴミの種類:Type)、ゴミの変化量(Weight)を示す。前記ゴミ量変化情報は、例えば、前記変化日時、前記ゴミ箱識別情報、および前記ゴミの変化量が、紐づけて記憶される。
【0044】
そして、各ゴミ箱について、前記ゴミ量変化情報に基づき、変化量を予測する(S102)。生ごみのゴミ箱についての予測結果の一例を、図5(A)の右側の表と、図5(B)とに示す。図5(A)の右側の表は、予測結果の一例を示す表であり、左から、ゴミ箱識別情報(ゴミの種類:Type)、予測変化日時(Timestamp)、予測変化量(平均Weight)を示す。図5(B)は、生ごみの変化量の予測推移を示すグラフである。
【0045】
そして、前記予測結果から、生ごみのゴミ箱について、ゴミ箱内の重量が規定値の2000g~4000gとなる時間帯(10:45:00~12:14:59)を、生ごみのゴミ箱の交換タイミングとして抽出し(S103)、前記交換タイミングを交換タイミング通知端末2(スタッフの端末)に出力する(S104)。そして、同様の処理を、全てのゴミ箱について行い、処理を終了する(END)。
【0046】
本発明は、このようにゴミ箱の交換タイミングを抽出し、スタッフに通知することで、適切なタイミング、すなわち、ゴミ箱が満タンになってから交換を行う場合と比較して、余裕をもってゴミ箱の交換を行うことができるタイミングを通知することができる。
【0047】
[実施形態2]
本実施形態の交換タイミング通知装置は、例えば、さらに、前記ゴミ箱配置エリアへの来客情報を取得する来客情報取得部と、前記来客情報に基づき、所定の時間における予測来客数を予測する来客数予測部を含み、前記交換タイミング抽出部が、予測した前記変化量と、前記予測来客数とに基づき、各ゴミ箱のそれぞれにおいて、ゴミの量が規定値以上になると予測された時間帯のうち、来客数が最低となる時間帯を、交換タイミング情報として抽出すること以外は、実施形態1と同様である。本実施形態は、前記変化量の予測だけでなく、予測来客数にも基づいて交換タイミングを抽出するため、より適切なゴミ箱の交換タイミングを通知できる。
【0048】
図6は、本実施形態の交換タイミング通知装置1の構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、交換タイミング通知装置1は、さらに、来客情報取得部15および来客数予測部16を含む。交換タイミング通知装置1のハードウエア構成は、図2の交換タイミング通知装置1の構成に代えて、図6の交換タイミング通知装置1の構成を備える以外は同様である。
【0049】
来客情報取得部15は、例えば、前記ゴミ箱配置エリアへの来客情報を取得する。前記来客情報は、前記ゴミ箱配置エリアへの来客日時情報を含む。前記来客情報は、例えば、さらに、来客を識別する識別情報、ならびに、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、年齢、および性別等の個人情報を含んでもよい。
【0050】
前記来客情報の取得は、例えば、前記ゴミ箱配置エリアの出入り口に、来客の識別情報を検知する検知部が設置されている場合、前記検知部から取得できる。この場合、例えば、前記出入口から利用者(来客)が入場すると、前記検知部により、利用者の識別情報と、入場日時とが取得され、通信回線網30を介して、交換タイミング通知装置1に出力され、交換タイミング決定装置1の来客情報取得部15が、その情報を取得する。また、前記出入口から利用者が退場する際も、利用者の識別情報と、退場日時とが取得され、通信回線網30を介して、交換タイミング通知装置1に出力され、来客情報取得部15が、その情報を取得してもよい。なお、本実施形態においては、利用者の識別情報をQRコード(登録商標)、前記検知部をQRコードリーダとした例を示すが、本発明は、これらの形態には何ら制限されない。なお、前記来客情報の取得は、これには制限されず、例えば、前記ゴミ箱配置エリアに来客があった際に、前記スタッフが、交換タイミング決定装置1の入力装置106により、前記来客情報を入力することにより取得してもよい。
【0051】
前記検知部は、特に制限されず、前記ゴミ箱配置エリアの管理者が、所望の識別情報の種類に応じて選択できる。例えば、ポイントカード、会員カード等のように、利用者ごとにIDが付与されるIDカードを利用する場合は、前記IDカードにおける識別情報の付与形式に従って、前記検知部としてカードリーダを設置することができる。具体例として、前記識別情報が、例えば、QRコード(登録商標)等によってIDカードに付与されている場合は、QRコードリーダ等が利用できる。前記カードリーダに前記IDカードをかざすことで、識別情報を取得できる。前記IDカードは、例えば、カードそのものの形態には制限されず、例えば、スマートフォン、タブレット等の端末形態であってもよい。また、利用者の顔、指紋等の身体的特徴を識別情報とする場合は、前記検知部としてカメラを設置することができる。前記カメラが入場する利用者の画像を取得し、取得された画像データを画像解析機により解析することで、前記利用者の識別情報を得ることもできる。
【0052】
来客数予測部16は、例えば、前記来客情報に基づき、所定の時間における予測来客数を予測する。前記来客数の予測は、特に制限されず、例えば、過去の傾向から将来を予測する公知の手法が利用できる。具体的には、過去の所定範囲の期間における来客数の平均値から予測してもよいし、過去の来客数から算出した、単位時間当たりの来客数に基づいて予測してもよいし、過去の来客数と、日時、曜日等を教師データとした学習モデルを作成し、AIに前記学習モデルを学習させ、予測してもよい。
【0053】
実施形態2において、交換タイミング抽出部13は、例えば、予測した前記変化量と、前記予測来客数とに基づき、各ゴミ箱のそれぞれにおいて、ゴミの量が規定値以上になると予測された時間帯のうち、来客数が最低となる時間帯を、交換タイミング情報として抽出する。
【0054】
実施形態2の交換タイミング通知方法は、例えば、さらに、来客情報取得工程と、来客数予測工程を含み、前記交換タイミング抽出工程が、予測した前記変化量と、予測来客数とに基づき、各ゴミ箱のそれぞれにおいて、ゴミの量が規定値以上になると予測された時間帯のうち、来客数が最低となる時間帯を、交換タイミング情報として抽出すること以外は、実施形態1と同様である。なお、特に示さない限り、本発明の交換タイミング通知装置の説明を援用できる。
【0055】
前記来客情報取得工程は、例えば、前記ゴミ箱配置エリアへの来客情報を取得する工程であり、例えば来客情報取得部15により実行できる。
【0056】
前記来客数予測工程は、例えば前記来客情報に基づき、所定の時間における予測来客数を予測する工程であり、来客数予側部16により実行できる。
【0057】
つぎに、実施形態2の交換タイミング通知方法について、図7のフローチャートを用いて説明する。実施形態2の交換タイミング通知方法は、例えば、実施形態2の交換タイミング通知装置1を用いて実施できる。実施形態2の交換タイミング通知方法は、交換タイミング通知装置1の使用には限定されない。以下の説明においては、実施形態1同様、現在の日時が、2020年1月10日(金曜日)の10:00:00であり、生ごみ(Garbage)が、ゴミ箱に1000g廃棄されており、生ごみのゴミ箱は、ゴミの量の規定値が2000g~4000gの間と規定されており、10時以降の生ごみの変化量の予測から、交換タイミングを抽出する場合を例にあげて説明するが、本発明は、以下の例には何ら制限されない。
【0058】
まず、実施形態1の交換タイミング通知方法におけるS101およびS102と同様にして、S101およびS102を実施する。
【0059】
つぎに、前記ゴミ箱配置エリアの出入口に設置された前記検知部(QRコードリーダー)により、前記来客情報を取得する(S201)。取得した来客情報の一例を、図8(A)の左側の表に示す。前述のように、前記来客情報は、前記ゴミ箱配置エリアへの来客日時情報(Timestamp)を含む。
【0060】
そして、前記来客情報から、所定の時間における予測来客数を予測する(S202)。予測結果の一例を、図8(A)の右側の表と、図8(B)とに示す。図8(A)の右側の表は、予測結果の一例を示す表であり、左から、予測来客日時(Timestamp)、各時間における平均訪問回数を示す。図8(B)は、各時間における予測来客数を示すグラフである。
【0061】
そして、前記S102工程で予測した前記ゴミの変化量の予測結果から、生ごみのゴミ箱について、規定値の2000g~4000gとなる時間帯(10:45:00~12:14:59)を抽出する。そして、前記時間帯において、予測来客数が最低となる時間帯(11:00:00~11:45:59)を、前記交換タイミングを交換タイミング通知端末2(スタッフの端末)に出力する(S104)。そして、同様の処理を、全てのゴミ箱について行い、処理を終了する(END)。
【0062】
なお、本実施形態において、前記S101およびS102を実施した後に、S201およびS202を行う例について説明したが、これには制限されず、S101およびS102ならびにS201およびS202は、例えば、同時に実行してもよいし、順次実行してもよい。
【0063】
実施形態2の交換タイミング通知装置は、このようにゴミの変化量だけでなく、予測来客数を加味した交換タイミングを通知するため、より適切なタイミングを通知できる。
【0064】
[実施形態3]
本実施形態の交換タイミング通知装置は、例えば、さらに、業務効率算出部および業務効率最適化部を含み、前記業務効率算出部は、各ゴミ箱のそれぞれについて、抽出された前記交換タイミングに基づく業務効率を算出し、前記業務効率最適化部は、各ゴミ箱のそれぞれについて、抽出された前記交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合と、他のゴミ箱の交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合とで、業務効率を比較し、前記業務効率が向上する場合、前記交換タイミング情報を修正すること以外は、実施形態1と同様である。本実施形態は、前記変化量の予測だけでなく、業務効率を考慮して交換タイミングを抽出するため、より適切なゴミ箱の交換タイミングを通知できる。
【0065】
図9は、本実施形態の交換タイミング通知装置1の構成の一例を示すブロック図である。図9に示すように、交換タイミング通知装置1は、さらに、業務効率算出部17および業務効率最適化部18を含む。交換タイミング通知装置1のハードウエア構成は、図2の交換タイミング通知装置1の構成に代えて、図9の交換タイミング通知装置1の構成を備える以外は同様である。
【0066】
業務効率算出部17は、各ゴミ箱のそれぞれについて、所定時間内における業務効率を算出する。前記業務効率は、例えば、所定時間内における前記交換タイミングの通知回数(ゴミ箱の交換回数)である。前記所定時間は、例えば、1日(24時間)、半日(12時間)、またはゴミ廃棄場の営業時間等があげられる。
【0067】
業務効率最適化部18は、各ゴミ箱のそれぞれについて抽出された前記交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合と、他のゴミ箱の交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合とで、業務効率を比較し、前記業務効率が改善(向上)する場合、前記交換タイミング情報を修正する。前記業務効率が改善(向上)するとは、例えば、所定期間内におけるゴミ箱の交換回数が低減することを意味する。前記交換タイミングの変更は、例えば、前倒ししてもよいし、先送りしてもよい。前記ゴミ箱の交換回数は、例えば、1種類のゴミ箱の交換回数の低減でもよいし、ゴミ箱配置エリアに配置された複数のゴミ箱の合計交換回数の低減でもよい。
【0068】
また、業務効率最適化部18は、例えば、各ゴミ箱のそれぞれにおいて、抽出された前記交換タイミング情報に基づく予測来客数を比較し、予測来客数が最小のゴミ箱の交換タイミング情報に基づき各ゴミ箱を交換した場合の業務効率を比較してもよい。
【0069】
実施形態3の交換タイミング通知方法は、例えば、さらに、業務効率算出工程および業務効率最適化工程を含むこと以外は、実施形態1と同様である。なお、特に示さない限り、本発明の交換タイミング通知装置の説明を援用できる。
【0070】
前記業務効率算出工程は、各ゴミ箱のそれぞれについて、所定時間内における業務効率を算出する工程であり、例えば、業務効率算出部17により実行できる。
【0071】
前記業務効率最適化工程は、各ゴミ箱のそれぞれについて、抽出された前記交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合と、他のゴミ箱の交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合とで、業務効率を比較し、前記業務効率が向上する場合、前記交換タイミング情報を修正する工程であり、例えば、業務効率最適化部18により実行できる。
【0072】
つぎに、実施形態3の交換タイミング通知方法の具体例について、図10のフローチャートを用いて説明する。実施形態3の交換タイミング通知方法は、例えば、実施形態3の交換タイミング通知装置1を用いて実施できる。実施形態3の交換タイミング通知方法は、交換タイミング通知装置1の使用には限定されない。以下の説明においては、生ごみ、プラスチック、ペットボトルのゴミ箱の業務効率の比較を例にあげて説明するが、本発明は、以下の例には何ら制限されない。
【0073】
まず、実施形態2の交換タイミング通知方法におけるS101からS102、S201からS202、S103と同様にして、S101からS102、S201からS202、S103を実施し(S201、S202については図示せず)、各ゴミ箱について交換タイミングを抽出する。
【0074】
次に、業務効率算出部17は、各ゴミ箱のそれぞれについて、所定時間における業務効率を算出する(S301)。つぎに、業務効率最適化部18は、各ゴミ箱のそれぞれについて、抽出された前記交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合と、他のゴミ箱の交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合とで、業務効率を比較し、前記交換タイミング情報を修正する(S302)。S301工程およびS302工程の具体例を、図11を用いて説明する。
【0075】
図11は、生ごみ、プラスチックゴミ、ペットボトルゴミの各ゴミ箱について、交換タイミングと、予測来客数とに基づく業務効率の比較イメージを示す概略図である。図11において、各白抜き矢印上に示す実線の円は、S103工程で抽出された交換タイミングを示し、点線の円は、前記交換タイミング以降の予測交換タイミングを示す。各円の上に示す数字は、交換タイミングの時刻、円中に示す数値は、交換タイミングの時刻における予測来客数を示す。図11(A)に示すように、生ごみ、プラスチックゴミ、ペットボトルゴミの交換タイミングが、それぞれ、11:00、12:45、14:15であり、11:00時点での予測来客数が1.7人であり、12:45時点での予測来客数が2.1人、14:15時点での予測来客数が2.0人であるとする。
【0076】
まず、業務効率算出部17は、所定時間(11:00~19:00の間)において、生ごみ、プラスチックゴミ、ペットボトルゴミのゴミ箱を、それぞれの交換タイミングである、11:00、12:45、14:15に交換した場合の業務効率(各ゴミ箱の交換タイミング通知回数の合計)を算出する。この場合、前記業務効率は、図11(A)に示すように、生ごみ1回、プラスチックゴミ4回、ペットボトルゴミ2回であり、各ゴミ箱の交換回数の合計は、7回である。
【0077】
つぎに、業務効率最適化部18は、各ゴミ箱の交換タイミングにおいて、予測来客数を比較する。各ゴミ箱の交換タイミングにおいて、最小の予測来客数は、生ごみの交換タイミングである11:00時点の1.7人である。このため、業務効率最適化部18は、プラスチックゴミおよびペットボトルゴミについて、それぞれの交換タイミングでゴミ箱を交換した場合の交換タイミング通知回数と、交換タイミングを11:00に修正した場合の交換タイミング通知回数とを算出する。図11(A)に示すように、プラスチックゴミは、抽出された交換タイミング(12:45)で交換した場合、それ以降の予測交換タイミングの通知は、3回であり、交換タイミングを11:00とした場合も、それ以降の予測交換タイミングの通知は、図11(B)に示すように、3回である。この場合、プラスチックゴミを11:00に交換することで、各ゴミ箱の交換回数の合計が7回から6回に減少するため、プラスチックゴミの交換タイミングを、11:00に変更する。そして、同様の処理を、ペットボトルゴミについても行う。図11(A)および(B)に示すように、ペットボトルゴミは、抽出された交換タイミング(14:15)で交換した場合、それ以降の予測交換タイミングの通知は、1回であり、交換タイミングを11:00とした場合、それ以降の予測交換タイミングの通知は、図11(C)に示すように、2回である。この場合、ペットボトルゴミのゴミ箱を11:00に交換しても、各ゴミ箱の交換回数の合計が、6回のまま変化しない。このため、ペットボトルゴミについては、交換タイミングの変更を行わない。
【0078】
そして、業務効率を最適化した各ゴミ箱の交換タイミングを出力する(S104)。
【0079】
実施形態3の交換タイミング通知装置は、例えば、各ゴミ箱の業務効率を比較、最適化できるため、より適切なタイミングを通知できる。
【0080】
[実施形態4]
本実施形態のプログラムは、前記本発明の交換タイミング通知方法を、コンピュータ上で実行可能なプログラムである。本実施形態のプログラムは、前述のように、コンピュータに、ゴミ量変化情報取得手順、変化量予測手順、交換タイミング抽出手順、および出力手順を実行させるためのプログラムである。前記ゴミ量変化情報取得手順は、ゴミ箱配置エリアにおける複数のゴミ箱のそれぞれについて、ゴミ量変化情報を取得し、前記ゴミ量変化情報は、ゴミ箱の識別情報、ゴミ箱内のゴミの変化量、およびゴミ箱内のゴミの量が変化した変化日時を含み、前記変化量予測手順は、前記複数のゴミ箱のそれぞれについて、前記ゴミ量変化情報に基づき、ゴミの変化量を予測し、前記交換タイミング抽出手順は、各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量に基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を交換タイミング情報として抽出し、前記出力手順は、前記交換タイミング情報を交換タイミング通知端末に出力する。
【0081】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の交換タイミング通知装置、および本発明の交換タイミング通知方法における記載を援用できる、また、前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、前述のような記憶媒体等があげられる。
【0082】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0083】
<付記>
上記の実施形態および実施例の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
ゴミ量変化情報取得部、変化量予測部、交換タイミング抽出部、および出力部を含み、
前記ゴミ量変化情報取得部は、
ゴミ箱配置エリアにおける複数のゴミ箱のそれぞれについて、ゴミ量変化情報を取得し、
前記ゴミ量変化情報は、ゴミ箱の識別情報、ゴミ箱内のゴミの変化量、およびゴミ箱内のゴミの量が変化した変化日時を含み、
前記変化量予測部は、
前記複数のゴミ箱のそれぞれについて、前記ゴミ量変化情報に基づき、ゴミの変化量を予測し、
前記交換タイミング抽出部は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量に基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を交換タイミング情報として抽出し、
前記出力部は、
前記交換タイミング情報を交換タイミング通知端末に出力する、ことを特徴とする交換タイミング通知装置。
(付記2)
さらに、来客情報取得部および来客数予測部を含み、
前記来客情報取得部は、
前記ゴミ箱配置エリアへの来客情報を取得し、
前記来客情報は、前記ゴミ箱配置エリアへの来客日時情報を含み、
前記来客数予測部は、
前記来客情報に基づき、所定の時間における予測来客数を予測し、
前記交換タイミング抽出部は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量と、前記予測来客数とに基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を、交換タイミング情報として抽出する、付記1に記載の交換タイミング通知装置。
(付記3)
さらに、業務効率算出部および業務効率最適化部を含み、
前記業務効率算出部は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、所定時間内における業務効率を算出し、
前記業務効率最適化部は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、抽出された前記交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合と、他のゴミ箱の交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合とで、業務効率を比較し、前記業務効率が向上する場合、前記交換タイミング情報を修正する、付記1または2に記載の交換タイミング通知装置。
(付記4)
前記業務効率最適化部は、各ゴミ箱のそれぞれにおいて、抽出された前記交換タイミング情報に基づく予測来客数を比較し、予測来客数が最小のゴミ箱の交換タイミング情報に基づき各ゴミ箱を交換した場合の業務効率を比較する、付記3に記載の交換タイミング通知装置。
(付記5)
前記業務効率の向上が、所定期間内におけるゴミ箱の交換回数の低減である、付記3または4に記載の交換タイミング通知装置。
(付記6)
ゴミ量変化情報取得工程、変化量予測工程、交換タイミング抽出工程、および出力工程を含み、
前記ゴミ量変化情報取得工程は、
ゴミ箱配置エリアにおける複数のゴミ箱のそれぞれについて、ゴミ量変化情報を取得し、
前記ゴミ量変化情報は、ゴミ箱の識別情報、ゴミ箱内のゴミの変化量、およびゴミ箱内のゴミの量が変化した変化日時を含み、
前記変化量予測工程は、
前記複数のゴミ箱のそれぞれについて、前記ゴミ量変化情報に基づき、ゴミの変化量を予測し、
前記交換タイミング抽出工程は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量に基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を交換タイミング情報として抽出し、
前記出力工程は、
前記交換タイミング情報を交換タイミング通知端末に出力する、ことを特徴とする交換タイミング通知方法。
(付記7)
さらに、来客情報取得工程および来客数予測工程を含み、
前記来客情報取得工程は、
前記ゴミ箱配置エリアへの来客情報を取得し、
前記来客情報は、前記ゴミ箱配置エリアへの来客日時情報を含み、
前記来客数予測工程は、
前記来客情報に基づき、所定の時間における予測来客数を予測し、
前記交換タイミング抽出工程は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量と、前記予測来客数とに基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を、交換タイミング情報として抽出する、付記6に記載の交換タイミング通知方法。
(付記8)
さらに、業務効率算出工程および業務効率最適化工程を含み、
前記業務効率算出工程は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、所定時間内における業務効率を算出し、
前記業務効率最適化工程は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、抽出された前記交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合と、他のゴミ箱の交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合とで、業務効率を比較し、前記業務効率が向上する場合、前記交換タイミング情報を修正する、付記6または7に記載の交換タイミング通知方法。
(付記9)
前記業務効率最適化工程は、各ゴミ箱のそれぞれにおいて、抽出された前記交換タイミング情報に基づく予測来客数を比較し、予測来客数が最小のゴミ箱の交換タイミング情報に基づき各ゴミ箱を交換した場合の業務効率を比較する、付記8に記載の交換タイミング通知方法。
(付記10)
前記業務効率の向上が、所定期間内におけるゴミ箱の交換回数の低減である、付記8または9に記載の交換タイミング通知方法。
(付記11)
コンピュータに、ゴミ量変化情報取得手順、変化量予測手順、交換タイミング抽出手順、および出力手順を実行させるためのプログラム:
前記ゴミ量変化情報取得手順は、
ゴミ箱配置エリアにおける複数のゴミ箱のそれぞれについて、ゴミ量変化情報を取得し、
前記ゴミ量変化情報は、ゴミ箱の識別情報、ゴミ箱内のゴミの変化量、およびゴミ箱内のゴミの量が変化した変化日時を含み、
前記変化量予測手順は、
前記複数のゴミ箱のそれぞれについて、前記ゴミ量変化情報に基づき、ゴミの変化量を予測し、
前記交換タイミング抽出手順は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量に基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を交換タイミング情報として抽出し、
前記出力手順は、
前記交換タイミング情報を交換タイミング通知端末に出力する。
(付記12)
さらに、来客情報取得手順および来客数予測手順をコンピュータに実行させる、付記11に記載のプログラム:
前記来客情報取得手順は、
前記ゴミ箱配置エリアへの来客情報を取得し、
前記来客情報は、前記ゴミ箱配置エリアへの来客日時情報を含み、
前記来客数予測手順は、
前記来客情報に基づき、所定の時間における予測来客数を予測し、
前記交換タイミング抽出手順は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量と、前記予測来客数とに基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を、交換タイミング情報として抽出する。
(付記13)
さらに、業務効率算出手順および業務効率最適化手順をコンピュータに実行させる、付記12に記載のプログラム:
前記業務効率算出手順は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、所定時間内における業務効率を算出し、
前記業務効率最適化手順は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、抽出された前記交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合と、他のゴミ箱の交換タイミング情報に基づきゴミ箱を交換する場合とで、業務効率を比較し、前記業務効率が向上する場合、前記交換タイミング情報を修正する。
(付記14)
前記業務効率最適化手順は、各ゴミ箱のそれぞれにおいて、抽出された前記交換タイミング情報に基づく予測来客数を比較し、予測来客数が最小のゴミ箱の交換タイミング情報に基づき各ゴミ箱を交換した場合の業務効率を比較する、付記13に記載のプログラム。
(付記15)
前記業務効率の向上が、所定期間内におけるゴミ箱の交換回数の低減である、付記13または14に記載のプログラム。
(付記16)
付記11から15のいずれかに記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記17)
受信部および表示部を含み、
前記受信部は、付記1から5のいずれかに記載の交換タイミング通知装置から、前記交換タイミング情報を受信し、
前記表示部は、前記受信した交換タイミング情報を通知情報としてスタッフに通知することを特徴とする、交換タイミング通知端末。
(付記18)
端末とサーバとを含み、
前記端末と前記サーバとは、システム外の通信回線網を介して、接続可能であり、
前記端末および前記サーバの全体が、
ゴミ量変化情報取得部、変化量予測部、および交換タイミング抽出部を含み、
前記ゴミ量変化情報取得部は、
ゴミ箱配置エリアにおける複数のゴミ箱のそれぞれについて、ゴミ量変化情報を取得し、
前記ゴミ量変化情報は、ゴミ箱の識別情報、ゴミ箱内のゴミの変化量、およびゴミ箱内のゴミの量が変化した変化日時を含み、
前記変化量予測部は、
前記複数のゴミ箱のそれぞれについて、前記ゴミ量変化情報に基づき、ゴミの変化量を予測し、
前記交換タイミング抽出部は、
各ゴミ箱のそれぞれについて、予測した前記変化量に基づき、各ゴミ箱の交換を推奨する時間を交換タイミング情報として抽出し、
前記サーバは、出力部を含み、
前記出力部は、前記交換タイミング情報を前記端末に出力し、
前記端末は、
受信部および表示部を含み、
前記受信部は、前記サーバから、前記交換タイミング情報を受信し、
前記表示部は、前記受信した交換タイミング情報を通知情報としてスタッフに通知する、交換タイミング通知システム。。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明によれば、適切なゴミ箱交換タイミングを通知できる。このため、本発明は、ゴミの分別用に複数のゴミ箱を設置したゴミ廃棄場において好適に利用できる。
【符号の説明】
【0085】
1 交換タイミング通知装置
11 ゴミ量変化情報取得部
12 変化量予測部
13 交換タイミング抽出部
14 出力部
15 来客情報取得部
16 来客数予測部
17 業務効率算出部
18 業務効率最適化部
101 CPU
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 プログラム
106 入力装置
107 ディスプレイ
108 通信デバイス
2 交換タイミング通知端末
21 受信部(通信デバイス)
22 表示部(ディスプレイ)
201 CPU
202 メモリ
203 バス
204 記憶装置
205 プログラム
206 入力部(入力装置)
図1
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