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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-27
(45)【発行日】2024-06-04
(54)【発明の名称】ブレーキ装置及び引戸
(51)【国際特許分類】
   E05F 5/02 20060101AFI20240528BHJP
   E05D 15/06 20060101ALI20240528BHJP
【FI】
E05F5/02 A
E05D15/06 119
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022076887
(22)【出願日】2022-05-09
(65)【公開番号】P2023166099
(43)【公開日】2023-11-21
【審査請求日】2023-10-10
(73)【特許権者】
【識別番号】592114703
【氏名又は名称】株式会社ベスト
(74)【代理人】
【識別番号】100144749
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正英
(74)【代理人】
【識別番号】100076369
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 正治
(72)【発明者】
【氏名】小鷹 由香
【審査官】秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-97149(JP,A)
【文献】特開2013-87499(JP,A)
【文献】特開2006-207232(JP,A)
【文献】特開2000-314266(JP,A)
【文献】国際公開第2008/019415(WO,A1)
【文献】米国特許第5906026(US,A)
【文献】米国特許第1723392(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 5/00-5/12
E05D 15/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吊車に連結されるブレーキ本体と、当該ブレーキ本体に接触して当該ブレーキ本体が実装された引戸を減速させる作動体を備えたブレーキ装置において、
前記ブレーキ本体は、収容空間を備えたベースと、当該収容空間に配置された制動ブロックを備え、
前記制動ブロックは、前記ベースに移動可能に配置されたケースと、当該ケースに移動可能に配置された反力調節体を備え、
前記反力調節体は、作動体に当接する当接体と、当該当接体を押圧する弾性体と、当該弾性体の圧縮力を調節する圧縮体を備えた、
ことを特徴とするブレーキ装置。
【請求項2】
請求項記載のブレーキ装置において、
弾性体は当接体と圧縮体の間に配置された、
ことを特徴とするブレーキ装置。
【請求項3】
請求項記載のブレーキ装置において、
弾性体は、当接体と圧縮体を押圧する方向の付勢力を備えたバネである、
ことを特徴とするブレーキ装置。
【請求項4】
ブレーキ装置を備えた引戸において、
前記ブレーキ装置として請求項1から請求項のいずれか1項に記載のブレーキ装置を備えた、
ことを特徴とする引戸。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブレーキ装置と、当該ブレーキ装置を備えた引戸に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、引戸が閉じる直前に引戸を減速させるブレーキ装置として、図6及び図7(a)~(c)に示すブレーキ装置(非特許文献1)が知られている。このブレーキ装置Xは、図6に示すように、引戸Aの戸先側の上部に実装される吊車ユニットBの吊車B1に連結されて使用されるものであり、引戸Aの戸先側の上部に装着されるブレーキ本体X1と、引戸レールRに装着される作動体X2を備えている。
【0003】
図7(a)~(c)に示すように、前記ブレーキ本体X1は、ベースDと、制動ブロックEと、調整ブロックFを備えている。ベースDは内部空間D1を備えたレール状の部材であり、内部空間D1には、制動ブロックEと調整ブロックFのほか、跳ね上げ防止ブロック(図示しない)が収容されている。
【0004】
ベースDの壁面には長手方向に沿って斜めガイドD2が設けられ、当該斜めガイドD2に挿通された軸材D3によって制動ブロックEが軸支されている。軸材D3で軸支された制動ブロックEは、斜めガイドD2に沿って斜め上方又は斜め下方に移動できるように構成されている。
【0005】
ベースDの内部空間D1に収容された調整ブロックFはベースDにビスGでベースDに固定される。図7(a)に示すように、調整ブロックFは間隔をあけて上向きに突設された二つの凸部Hを備えている。両凸部Hは一方が他方よりも幅広に構成されている。
【0006】
制動ブロックEと調整ブロックFは、最接近した際に近接する端面同士が接触するようにベースDの長手方向に沿って並んで配置されている。このブレーキ装置では、調整ブロックFを取り付ける向きによって、あるいは、調整ブロックFを取り外すことによって、制動ブロックEのベースDの長手方向への移動距離及びベースDの上方への突出量を変えられるようにしてある。
【0007】
たとえば、図7(b)のように、調整ブロックFを、その幅の広い方の凸部(幅広凸部)H1が制動ブロックE側になるようにベースDに取り付けると、制動ブロックEのベースDの長手方向への移動距離が短くなり、制動ブロックEの上方への突出量が少なくなる。
【0008】
一方、図7(c)のように、調整ブロックFを、その幅の狭い方の凸部(幅狭凸部)H2が制動ブロックE側になるようにベースDに取り付けると、制動ブロックEのベースDの長手方向への移動距離が長くなり、制動ブロックEの上方への突出量が大きくなる。
【0009】
また、図7(a)のように、調整ブロックFを取り外した状態では、制動ブロックEのベースDの長手方向への移動距離が最長となり、制動ブロックEの上方への突出量も最大となる。
【0010】
以上のように構成されたブレーキ本体X1は、引戸Aの戸先側の上部に実装される吊車ユニットBの吊車B1に連結されて引戸Aの上面の上側に配置され、制動ブロックEが引戸レールR内に設置された作動体Mに当接することによって、閉方向に移動する引戸Aが減速されるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】ウェブカタログ「N786 スリムモーションシリーズ」、p.5、[online]、2022年3月26日、株式会社ベスト[令和4年4月7日検索]、インターネット<URL: https://www3.best-.co.jp/besthp/prod/web_catalog/N786_slim_motion_series.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
従来のブレーキ装置では、ブレーキ力の調整を行うためには、調整ブロックを取り外して向きを変えなければならないため、ブレーキ力の調整が面倒であった。また、従来のブレーキ装置では、調整ブロックの幅で特定される二段階と、調整ブロックを取り外した場合を合わせた三段階でしかブレーキ力を調整できず、微調整ができないという難点があった。
【0013】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、従来のブレーキ装置よりもブレーキ力の調整が容易であり、ブレーキ力の微調整が可能なブレーキ装置及びそのブレーキ装置を備えた引戸を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
[ブレーキ装置]
本発明のブレーキ装置は、吊車に連結されるブレーキ本体と、当該ブレーキ本体に接触して当該ブレーキ本体が実装された引戸を減速させる作動体を備えたブレーキ装置であって、ブレーキ本体は、収容空間を備えたベースと当該収容空間に配置された制動ブロックを備えている。制動ブロックは、ベースに移動可能に配置されたケースと当該ケースに移動可能に配置された反力調節体を備えている。
【0015】
反力調節体は、作動体に当接する当接体と当接体を押圧する弾性体と弾性体の圧縮力を調節する圧縮体を備えたものとすることができる。この場合、弾性体は当接体と圧縮体の間に配置することができ、弾性体には、当接体と圧縮体を押圧する方向の付勢力を備えたバネを用いることができる。
【0016】
[引戸]
本発明の引戸は、ブレーキ装置を備えた引戸であって、ブレーキ装置として本発明のブレーキ装置を備えたものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明のブレーキ装置は、反力調節体の調節によってブレーキ力を調整するものであるため、従来のブレーキ装置に比べてブレーキ力の調整が容易であり、ブレーキ力の微調整も可能である。本発明のブレーキ装置を備えた本発明の引戸についても同様である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明のブレーキ装置の使用状態の説明図。
図2】本発明のブレーキ装置におけるブレーキ本体の詳細説明図。
図3】本発明のブレーキ装置を斜め下側から見た場合の説明図。
図4】(a)は圧縮体が基準位置にある状態の説明図、(b)は圧縮体を基準位置よりも上まで上昇させた状態の説明図。
図5】(a)~(d)は本発明のブレーキ装置の動作説明図。
図6】従来のブレーキ装置の説明図。
図7】(a)は従来のブレーキ装置のブレーキ本体の説明図、(b)は調整ブロックの幅広凸部が制動ブロック側になるように調整ブロックをベースに取り付けた場合の説明図、(c)は調整ブロックの幅狭凸部が制動ブロック側になるように調整ブロックをベースに取り付けた場合の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施形態)
本発明の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。本発明のブレーキ装置30は、引戸50が閉じる直前に引戸50を減速させるものである。一例として図1に示すブレーキ装置30は、引戸50に実装されるブレーキ本体10と、引戸レールRに実装される作動体20を備えている。
【0020】
図2に示すように、この実施形態のブレーキ本体10はベース11と制動ブロック12を備えている。この実施形態のベース11は、引戸50の移動方向に細長いレール状の部材であり、長手方向一端側には吊車61に連結される連結部11aが、他端側には走行ローラ11bが回転可能に設けられている。
【0021】
ベース11の長手方向中央部には、上下方向に貫通する収容空間11cが設けられている。収容空間11cを形成する二枚の対向面11dには、それぞれベース11の長手方向に傾斜する二つの斜めガイド11eが設けられている。それぞれの対向面11dに形成された斜めガイド11eは、他方の対向面の斜めガイド11eに対向する位置に設けられている。
【0022】
前記制動ブロック12は作動体20に当接して引戸50を減速させる部材である。この実施形態の制動ブロック12は、ベース11の収容空間11cに配置されるケース12aと、ケース12aに移動可能に配置された反力調節体12bを備えている。
【0023】
この実施形態のケース12aは、内部に反力調節体12bが収まる内部空間12cを備えた上方開口の有底部材である。ケース12aはベース11の収容空間11cに配置され、斜めガイド11eに挿通された二本の軸材12dで軸支されている。軸材12dで軸支されたケース12aは、収容空間11cの範囲内で斜めガイド11eに沿って斜め上方又は斜め下方に移動できるようにしてある。
【0024】
ケース12aの対向面には、支持軸12eを挿通する軸孔12fが設けられている。両対向面に形成された軸孔12fは相互に対向する位置に設けられている。
【0025】
内部空間12c内には、薄板状の圧縮体12gが配置されている。圧縮体12gには操作具として調整ネジ12hがねじ込まれ、その調整ネジ12hをねじ込むことによって圧縮体12gが上昇し、ねじ込みを緩めることによって圧縮体12gが下降するようにしてある。調整ネジ12hには、既存の皿ネジ等を用いることができる。
【0026】
この実施形態では、ケース12aの底面の中心部に調整ネジ12hを操作するドライバー等の工具Jを差し込むための操作孔12i(図3)が設けられている。図4(a)(b)に示すように、操作孔12iは調整ネジ12hの頭部が収まる大きさの大径孔部12jと、調整ネジ12hの頭部が通過しない小径孔部12kを備えている。操作孔12iに小径孔部12kを設けることで、調整ネジ12hの抜け落ちが防止される。
【0027】
圧縮体12gの上面には、弾性体として二つのコイルスプリング12mが圧縮体12gの長手方向に間隔をあけて設けられている。この実施形態のコイルスプリング12mは、伸長方向に付勢された付勢バネである。コイルスプリング12mは一本とすることも三本以上とすることもできる。また、弾性体にはコイルスプリング12m以外のものを用いることもできる。
【0028】
二つのコイルスプリング12mの上方には、当接体12nが設けられている。当接体12nは、作動体20に当接して、移動中の引戸50を減速する部材である。図4(a)(b)に示すように、この実施形態の当接体12nは、正面視下向きE字状であり、図中左側の第一凸部12pと中央凸部12qの間、及び、図中右側の第二凸部12rと中央凸部12qの間のそれぞれに、コイルスプリング12mを支持する支持突起12sが設けられている。
【0029】
二本のコイルスプリング12mの上端は、各支持突起12sの外側に被さることで所定位置に位置決めされている。当接体12nの中央凸部12qには長孔12tが設けられている。この長孔12tはケース12aの両対向面に設けられた両軸孔12fと対向する位置に設けられている。
【0030】
当接体12nは、ケース12aの両対向面に設けられた両軸孔12fと当接体12nに設けられた長孔12tに挿通された支持軸12eで軸支されている。このようにすることで、支持軸12eで軸支された当接体12nの上方への移動範囲が規定される。
【0031】
当接体12nの上面は作動体20に当接する部分であり、その長手方向両側に設けられた当接傾斜面12uと、両当接傾斜面12uの間に設けられた平坦頂面12vを備えている。作動体20に最初に当接する部分を傾斜面とすることで、当接体12nが作動体20に接触する際の衝撃が緩和される。
【0032】
前記作動体20は、当接体12nと当接して引戸50を減速させるための部材である。作動体20は引戸レールR内の内部上面に固定される。図5(a)に示すように、この実施形態の作動体20は、引戸レールRの長手方向に細長い薄板材であり、底面側に一段低い作動面21が形成されている。作動面21の当接体12n側の端部には傾斜面21aが設けられ、傾斜面21aの先には平坦当接面21bが設けられている。
【0033】
この実施形態のブレーキ装置30では、操作具である調整ネジ12hのねじ込み量を調整することで、ブレーキ力を調整することができる。具体的には、図3に示すように、工具Jを操作孔12iから差し込んで調整ネジ12hを回し、反力調節体12bのコイルスプリング12mの圧縮力を調節することで、ブレーキ力を調整することができる。
【0034】
たとえば、図4(a)のように、圧縮体12gがケース12aの底面に接触する位置(以下「基準位置」という)にある状態で調整ネジ12hを締め付けると、図4(b)のように圧縮体12gが上昇し、二本のコイルスプリング12mが圧縮される。
【0035】
当接体12nは支持軸12eでケース12aと連結されており、一定の位置より上には上がらないため、コイルスプリング12mが圧縮されると、これに接する当接体12nに力が蓄積される。
【0036】
これにより、圧縮体12gを上昇させた場合には、圧縮体12gが基準位置にある場合に比べて、当接体12nを押し下げるために大きな力が必要となり、結果として強いブレーキ力が働くことになる。
【0037】
本実施形態のブレーキ装置30によれば、工具Jなどで調整ネジ12hのねじ込み量を調整するだけでブレーキ力の強弱を調整できるため、従来のブレーキ装置に比べてブレーキ力の調整が容易である。
【0038】
また、従来のブレーキ装置では、調整ブロックFの幅で特定される二段階と、調整ブロックFを取り外した場合を合わせた三段階でしかブレーキ力を調整できなかったが、本実施形態のブレーキ装置30によれば、無段階でブレーキ力の調整を行うことができる。
【0039】
次に、本発明の引戸50の実施形態の一例を、図面を参照して説明する。本発明の引戸50はブレーキ装置を備えた引戸であって、ブレーキ装置として本発明のブレーキ装置30を備えたものである。
【0040】
図5(a)~(d)に示すように、ブレーキ本体10は、吊車61とカセット62を備えた吊車ユニット60の吊車61に連結されている。ブレーキ本体10は、カセット62が引戸本体51の戸先側の上部に形成された掘込み部52内に固定され状態で引戸本体51の上面の上側に位置するようにしてある。
【0041】
引戸50が走行する引戸レールR内には作動体20が設置され、ブレーキ本体10が実装された引戸50は、当該ブレーキ本体10の当接体12nが作動体20に当接することによって、閉まる直前に減速する。
【0042】
次に、本実施形態のブレーキ装置30の動作について説明する。この実施形態のブレーキ装置30では、作動体20との接触によって制動ブロック12が斜めガイド11eに沿って移動し、その移動後にブレーキ動作が開始する。以下、本実施形態のブレーキ装置30の動作について、図面を参照して具体的に説明する。
【0043】
(1)図5(a)は当接体12nが作動体20に当たる前の状態を示すものである。
(2)図5(b)は上記(1)の状態から引戸50を閉方向に移動させた状態を示すものである。この状態では、制動ブロック12は斜めガイド11eの下側端に位置している。
(3)図5(c)は上記(2)の状態から引戸50を更に閉方向に移動させた状態を示すものである。この状態では、当接体12nが作動体20の傾斜面21aに当接することで、制動ブロック12が斜めガイド11eに沿って移動する。制動ブロック12が斜めガイド11eに沿って移動することで、制動ブロック12が上記(2)の状態よりも上方に移動する。
(4)図5(d)は上記(3)の状態から引戸50を更に閉方向に移動させた状態を示すものである。この状態では、当接体12nの平坦頂面12vが平坦当接面21bに当接し、当該平坦当接面21bと平坦頂面12vの摩擦力(押圧力)によって引戸50にブレーキがかかり、引戸50が減速する。
【0044】
(その他の実施形態)
前記実施形態では、ブレーキ本体10を引戸本体51の戸先側の上部に設ける場合を一例としているが、ブレーキ本体10は引戸本体51の戸尻側の上部に設けることもできる。ブレーキ本体10は引戸本体51の戸先側の上部と戸尻側の上部の双方に設けることもできる。この場合、各ブレーキ本体10を動作させるための作動体20を所定数設ける。
【0045】
前記実施形態では、ブレーキ装置30を引戸本体51の上部に設ける場合を一例としているが、ブレーキ装置30は引戸本体51の下部に設けることもできる。たとえば、引戸本体51の戸先側の下部と戸尻側の下部の双方又はいずれか一方にブレーキ本体10を設けることができる。この場合も、各ブレーキ本体10を動作させるための作動体20を所定数設ける。
【0046】
前記実施形態の構成は一例であり、本発明のブレーキ装置30及び引戸50の構成は前記実施形態の構成に限定されるものではない。本発明のブレーキ装置30及び引戸50は、その要旨を変更しない範囲で構成の省略や入れ替え、追加等の変更を加えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明のブレーキ装置30は各種引戸50に装着して用いることができ、特に、上吊り式の引戸のブレーキ装置として好適に用いることができる。また、本発明の引戸50は各種方式の引戸50として用いることができ、特に、上吊り式の引戸として好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0048】
10 ブレーキ本体
11 ベース
11a 連結部
11b 走行ローラ
11c 収容空間
11d 対向面
11e 斜めガイド
12 制動ブロック
12a ケース
12b 反力調節体
12c 内部空間
12d 軸材
12e 支持軸
12f 軸孔
12g 圧縮体
12h 調整ネジ(操作具)
12i 操作孔
12j 大径孔部
12k 小径孔部
12m コイルスプリング(弾性体)
12n 当接体
12p 第一凸部
12q 中央凸部
12r 第二凸部
12s 支持突起
12t 長孔
12u 当接傾斜面
12v 平坦頂面
20 作動体
21 作動面
21a 傾斜面
21b 平坦当接面
30 ブレーキ装置
50 引戸
51 引戸本体
52 掘込み部
60 吊車ユニット
61 吊車
62 カセット
A 引戸
B 吊車ユニット
B1 吊車
D ベース
D1 内部空間
D2 斜めガイド
D3 軸材
E 制動ブロック
F 調整ブロック
G ビス
H 凸部
H1 幅広凸部
H2 幅狭凸部
J 工具
R 引戸レール
X ブレーキ装置
X1 ブレーキ本体
X2 作動体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7