(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-27
(45)【発行日】2024-06-04
(54)【発明の名称】生地加工装置及び生地加工設備
(51)【国際特許分類】
A21C 3/02 20060101AFI20240528BHJP
【FI】
A21C3/02 A
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022151639
(22)【出願日】2022-09-22
【審査請求日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】10 2021 124 557.5
(32)【優先日】2021-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】522123430
【氏名又は名称】フリッチュ ベーカリー テクノロジーズ ゲーエムベーハー アンド カンパニー カーゲー
【氏名又は名称原語表記】FRITSCH Bakery Technologies GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Bahnhofstr. 27-31, 97348 Markt Einersheim, GERMANY
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】フース, ヨーゼフ
(72)【発明者】
【氏名】ファッケルマン, マルクス
(72)【発明者】
【氏名】ファン デル ヴァル, フランク
(72)【発明者】
【氏名】ギア, マイケル
【審査官】川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第01203533(EP,A1)
【文献】実公昭46-004870(JP,Y1)
【文献】欧州特許出願公開第01230857(EP,A1)
【文献】特開昭61-100144(JP,A)
【文献】米国特許第04631017(US,A)
【文献】米国特許第06082988(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A21C 1/00-15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生地(4、13)を製造方向(P)に搬送するように構成されたコンベヤ(5)と、延展ステーション(10)とを有する生地加工装置(8)であって、
前記延展ステーション(10)が、
ドラム(15)と、前記生地(4、13)に係合するように構成された少なくとも2つのローラ(14)とを有するサテライトローラ(11)であって、前記ドラム(15)がドラム軸線(16)を中心として回転可能であり、前記ローラ(14)が前記ドラム(15)の回転によって前記ドラム軸線(16)の周りで旋回可能である、サテライトローラ(11)と、
前記サテライトローラ(11)に対向して配置された対向ローラ(12)であって、前記延展ステーション(10)が、前記生地(4、13)を前記サテライトローラ(11)と前記対向ローラ(12)との間で延展するように構成される、対向ローラ(12)と、
を備える、生地加工装置(8)において、
前記延展ステーション(10)が、前記生地(4、13)の逃げを、前記製造方向(P)に対して横方向に向けられた第1の制限方向(20)に制限するように構成された第1の案内要素(19)を備え、前記第1の案内要素(19)が、前記生地(4、13)の前記搬送を支持するように構成され、
前記ドラム(15)が、2つのプレート(17)を有し、前記ローラ(14)がそれぞれ、前記2つのプレート(17)間に配置され、
前記ドラム軸線(16)に対して平行に向く間隔(23)が、前記プレート(17)と前記ローラ(14)のそれぞれとの間に設けられ、
前記間隔(23)が、前記案内要素(19)を少なくとも部分的に受け入れるように寸法決めされていることを特徴とする、生地加工装置。
【請求項2】
前記第1の制限方向(20)は、前記製造方向(P)に対して垂直に向けられる、請求項1に記載の生地加工装置。
【請求項3】
当該生地加工装置(8)が、前記生地(4、13)の逃げを、前記第1の制限方向(20)とは反対に向けられた第2の制限方向(22)に制限するように構成された第2の案内要素(21)を備える、請求項1に記載の生地加工装置。
【請求項4】
前記第2の案内要素(21)が、前記サテライトローラ(11)及び/又は前記対向ローラ(12)に対して前記第1の案内要素(19)の反対側に配置されている、請求項3に記載の生地加工装置。
【請求項5】
前記第1の案内要素(19)及び/又は前記第2の案内要素(21)が、それぞれ回転ディスク(19a、21a)を有する、請求項3に記載の生地加工装置。
【請求項6】
前記回転ディスク(19a、21a)が、駆動可能であり、請求項5に記載の生地加工装置。
【請求項7】
前記回転ディスク(19a、21a)が、電動式である、請求項6に記載の生地加工装置。
【請求項8】
前記回転ディスク(19a、21a)が、前記コンベヤ(5)の搬送速度と同期される、請求項6に記載の生地加工装置。
【請求項9】
前記ローラ(14)がそれぞれ、前記ドラム軸線(16)に対して平行に向けられたローラ軸線(18)を中心として回転可能である、請求項1に記載の生地加工装置。
【請求項10】
前記ローラ(14)がそれぞれ、前記2つのプレート(17)において回転可能に支持されている、請求項1に記載の生地加工装置。
【請求項11】
生地製品を製造するための生地加工設備(1)であって、請求項1~10のいずれか一項に記載の生地加工装置(8)を備える生地加工設備。
【請求項12】
前記生地加工装置(8)が、実質的に未形成の生地塊(13)から生地シート(4)を形成するように構成されている、請求項11に記載の生地加工設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生地を延展するように構成された生地加工装置に関する。
【背景技術】
【0002】
欧州特許第1230857号明細書は、形状のない生地塊から生地シートを形成すると考えられる生地シータ(シート加工機)を開示している。このような装置は、生地加工設備の最初の部分で使用されるが、その理由は、そこに形状のない生地塊が送達され、さらなる加工を可能にするために、そこから生地シートを形成しなければならないためである。その目的のために、欧州特許第1230857号明細書によれば、生地塊は、2つの成形ローラによって延展される。さらに、ガイドディスクが設けられ、ガイドディスクは、成形ローラの端面に、通過方向を横切る方向において成形ローラ間に設けられた隙間を覆うように配置される。
【0003】
食品生地ストリップを捏練し、延展するための装置及び方法が、オーストラリア特許第502608号明細書から知られている。そこに開示されている装置は、搬送し、回動するためのローラと、いくつかの遊星ローラを有する遊星延展機構とを備える。遊星延展機構は、食品生地ストリップを捏練し、延展するように開示されている。上記文献に記載されているような装置は、これまで、既に形成された生地シートの加工にのみ使用されてきた。すなわち、生地製品を生成するための生地加工設備は、通常、生地塊から生地シートを生成する生地シート形成器と、先に生成された生地バンドを捏練し、延展するさらなる装置とを備える。このようにして、大きな床面積を必要とする設備が作りだされる。これまでのところ、そのような設備は、大規模な操作に対してのみ実現可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、生地製品を製造するための生地加工設備のよりコンパクトな設計を可能にし、生地加工設備内で使用される、生地加工装置を提供することである。これにより、小規模な操作のための生産の最適化も可能になり得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、請求項1の特徴を有する生地加工装置、並びに請求項10の特徴を有する生地製品を製造するための生地加工設備によって達成される。
【0006】
生地を製造方向に運ぶように構成されたコンベヤと、延展ステーションとを有する生地加工装置が、開示される。延展ステーションは、ドラムと、生地と係合するように構成された少なくとも2つのローラとを有するサテライトローラを備え、ドラムは、ドラム軸線を中心として回転可能であり、ローラは、ドラムの回転によってドラム軸線の周りで旋回可能である。延展ステーションは、サテライトローラの反対側に配置された対向ローラをさらに備え、延展ステーションは、サテライトローラと対向ローラとの間で生地を延展するように構成される。生地加工装置は、延展ステーションが、生地の逃げ(生地が延展されて生じる)を、製造方向に対して横方向、好ましくは垂直に向けられた第1の制限方向に制限するように構成された第1の案内要素を備え、案内要素が、生地の搬送を支持するようにさらに構成されることを特徴とする。
【0007】
生地に対する案内要素の制動効果を低減する様々な手段が、生地の搬送を支援すると考えられ得る。例えば、案内要素の対応する可動性、又は案内要素の固着防止コーティング、又は案内要素への分離剤、例えば小麦粉若しくは油の塗布などの摩擦低減手段が、考えられる。本出願の主題に関して上記及び以下で使用される生地という表現は、様々な考えられる形態の生地、例えば、実質的に未形成の生地塊の形状、実質的に未形成の生地部分の形態、実質的に未形成の生地ストランドの形態、特定の寸法に形成された生地シートの形態、又は先に列挙したもの間の任意の移行形態の生地を指すことができる。
【0008】
案内要素を設けることにより、生地シートを形成するためのサテライトローラを有する生地加工装置の適用を可能にすることができる。同時に、装置は、この機能が生地シータの下流の追加の装置によって果たされる必要がないように、延展し、捏練する機能を実行することができる。この二重機能を可能にすることにより、生地シートを延展し、捏練するための追加の装置の必要性を排除することができ、したがって、床面積を節約することができる。
【0009】
生地加工装置が、第1の制限方向とは反対に向けられた第2の制限方向に生地の逃げを制限するように構成された第2の案内要素を備える場合、有利であり得る。これにより、規定の幅を有する生地シートを生成することができる。第2の案内要素がサテライトローラ及び/又は対向ローラに対して第1の案内要素の反対側に配置される場合、特に有利である。これにより、2つの案内要素、すなわちサテライトローラ及び対向ローラは、隙間を画定することができ、これにより、特に正確に生地シートを形成することが可能になる。
【0010】
第1及び/又は第2の案内要素は、それぞれ回転ディスクを有することが考えられる。このようにして、生地の搬送の連続的な支持が、特に簡単な方法で達成され得る。
【0011】
回転ディスクが駆動可能であり、好ましくは電動式であり、及び/又はコンベヤの搬送速度と同期されている場合、特に有利である。モータ、例えば電気モータによって、例えば変速機を介して直接的又は間接的に駆動可能なディスクは、電動式に駆動可能な回転ディスクと考えられ得る。回転ディスクは、コンベヤの搬送速度の変化がディスクの駆動速度の変化を自動的に引き起こす場合、コンベヤの搬送速度と同期して駆動可能であると考えられ得る。回転ディスクの駆動部をコンベヤの搬送速度と同期させることは、回転ディスクをコンベヤの駆動部と結合することによって達成され得る。特に、回転ディスクは、変速機によってコンベヤの駆動部に接続され得る。また、回転ディスクを直接的又は間接的に駆動するモータの速度は、コンベヤの搬送速度に基づいて調整可能であることも考えられる。
【0012】
ローラの各々が、ドラム軸線に対して平行aに向けられたローラ軸線(「回動軸線」ともいう)を中心として回転可能である場合、有利であり得る。このような構成では、ローラは、生地シートとの係合中に生地シート上で回動することができる。これにより、生地シートとローラとの間の摩擦を低減し、それによって生地の応力を低減することができる。
【0013】
ドラムは2つのプレートを有し、ローラそれぞれは、2つのプレートの間に配置されることが考えられる。ローラの各々が2つのプレートで回転可能に支持されている場合、特に有益である。先に言及されたように、このような構成では、ローラは、生地シートとの係合中に生地シート上で回動することができる。これにより、生地シートとローラとの摩擦を低減し、それによって生地の応力を低減することができる。
【0014】
好適には、ドラム軸線に対して平行に向けられた間隔が、プレートとローラとの間にそれぞれ設けられるのが有効である。案内要素又は複数の案内要素それぞれの1つを少なくとも部分的に受け入れるように間隔が寸法決めされている場合、特に有益である。これにより、案内要素又は複数の案内要素それぞれをローラに可能な限り近づけて配置することができ、ローラと案内要素又は複数の案内要素それぞれとの間に到達できる生地を可能な限り少なくすることができる。
【0015】
本出願はまた、上述のタイプの生地加工装置を備える、生地製品を製造するための生地加工設備に関する。生地加工装置が、実質的に未形成の生地塊から生地シートを形成するように構成されている場合、特に有益である。
【0016】
生地加工設備は、生地加工装置に加えて、さらなる作業ステーションを備えることができる。例として、切断ステーション、ラミネート装置、充填ステーション又は散水ステーションが、考えられる。生地塊は、まだ形成されていない場合、例えば所定の寸法まで延展され及び/又は切断されていない場合、実質的に未形成であると考えられ得る。実質的に未形成の生地塊は、例えば、所定の質量のいくつかの部分から生成され、これらの部分を接続するために単に延展されただけであり、所定の厚さまでは延展されてない生地ストランドであると考えられ得る。生地シートは、所定の寸法、特に所定の幅及び所定の厚さを達成するために、意図的に形成された、例えば延展され及び/又は切断されたシート状の生地塊であってもよい。
【0017】
本発明は、前述のタイプの生地加工装置又は生地加工設備に関する。以下では、図面を用いて例として好ましい実施形態をより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】様々なステーションを有する生地加工設備の概略側面図である。
【
図2】生地加工装置の側部からの概略断面図である。
【
図3】製造方向とは反対の方向に向けられた、生地加工装置の概略正面斜視図であり、FIG.3AはFIG.3の断面の詳細図である。
【
図4】従来技術から知られているような様々なステーションを有する生地加工設備の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1には、生地加工設備1の概略側面図が示されている。生地加工設備1は、いくつかのステーションを備えるとよい。ステーション間で、生地は、色々なコンベヤによって搬送可能であり得る。生地加工の最初に、生地は、小分けステーション2に充填されるとよい。生地加工設備1は、小分けステーション2を備えるとよい。小分けステーション2は、それに充填された生地塊を所望の質量を有する部分に分割するように構成されるとよい。これにより、具体的に定められた質量の生地が生地加工設備1によって加工されることが、可能になる。
【0020】
生地加工設備1は、生地シートステーション3をさらに備えるとよい。生地シートステーション3は、生地部分の実質的に未形成のストランドから生地シート4(
図2参照)を形成するように構成されるとよい。これについて、以下でさらに説明する。コンベヤ5が設けられるとよい。生地シート4は、コンベヤ5上に置かれるとよい。コンベヤ5は、生地、特に生地シート4を製造方向Pに搬送するように構成されるとよい。生地シートステーション3の下流には、実施形態に示すように、最終的に形成された生地シート4を加工するためのさらなるステーションが、設けられるとよい。
図1に示すように、生地加工設備1は、第1の作業ステーション6を備えることがとよい。さらに、
図1にも示されているように、生地加工設備は、第2の作業ステーション7を備えてもよいことが考えられる。作業ステーション6、7のうちの1つ又は複数は、切断ステーションであってもよい。しかし、複数の異なる種類及びタイプの作業ステーションが、考えられる。
【0021】
本実施形態のように、生地シートステーション3は、生地加工装置8を備えるとよい。
図2には、生地加工装置8の構成要素が、側部からの概略断面図で示されている。生地加工装置8は、コンベヤ5を備えるとよい。コンベヤ5は、例えば、コンベヤベルト9を含むとよい。生地加工装置8は、延展ステーション10をさらに備えるとよい。
図2に示すように、延展ステーション10は、サテライトローラ11を備えるとよい。延展ステーション10は、対向ローラ12をさらに備えるとよい。サテライトローラ11及び対向ローラ12は、互いに対向して配置されるとよい。延展ステーション10は、生地をサテライトローラ11と対向ローラ12との間で延展するように構成されるとよい。これにより、実質的に未成形の生地ストランド13が、生地シート4に形成され得る。以下では、「生地」は、形成された生地シート、実質的に未形成の生地ストランド13、並びに生地ストランド13と生地シート4との間の移行状態にある生地の総称として使用される。サテライトローラ11は、少なくとも2つのローラ14を備えるとよい。本実施形態では、6つのローラ14が設けられている。ローラ14は、生地と係合するように構成されるとよい。
【0022】
図3のFIG.3では、生地加工装置の構成要素が、製造方向Pに対して反対の概略正面斜視図で示されている。ここで、サテライトローラ11がドラム15を備えてもよいことが分かる。ドラム15は、ドラム軸線16(
図2参照)を中心として回転可能であり得る。ドラムは、
図3のFIG.3に示すように、2つのプレート17を有するとよい。ローラ14はそれぞれ、2つのプレート17の間に配置されるとよい。ローラ14はそれぞれ、プレート17において、回転可能に支持されるとよい。通常、ローラ14はそれぞれ、回動軸線18を中心として回転可能であるとよい。回動軸線18はそれぞれ、ドラム軸線16に対して平行に向けられ得る。
【0023】
延展ステーション10は、第1の案内要素19を備えるとよい。第1の案内要素19は、生地4、13の侵入を第1の制限方向20に制限するように構成されるとよい。第1の制限方向20は、製造方向Pに対して横方向、好ましくは垂直に向けられ得る。さらに、第1の案内要素19は、生地4、13の搬送を支持するように構成されるとよい。第1の案内要素19は、回転ディスク19aを備えるとよい。
【0024】
図3のFIG.3にも示されるように、生地加工装置8は、第2の案内要素21を備えるとよい。第2の案内要素21は、生地4、13の逃げを第2の制限方向22に制限するように構成されるとよい。第2の制限方向22は、第1の制限方向20とは反対に向けられるとよい。第2の案内要素21は、サテライトローラ11及び/又は対向ローラ12に対して第1の案内要素19の反対側に配置されるとよい。サテライトローラ11は、第1の案内要素19と第2の案内要素21との間に配置されるとよい。本実施形態で分かるように、サテライトローラ11の全ての構成要素が案内要素19、21間に配置されるとは限らないことも考えられる。特に、ローラ14は、案内要素19、21間に配置されてもよい。第2の案内要素21も同様に、回転ディスク21aを備えてもよい。
【0025】
図3のFIG.3Aで分かるように、一方ではプレート17と他方ではローラ14の各々との間に間隔23が設けられるとよい。間隔23は、ドラム軸線16に対して平行に向けられる。間隔23は、ローラ14を回転可能に支持するための軸受装置のための空間をもたらすこと、及び/又は、プレート17とローラ14との間の摩擦を回避することができる。間隔23は、第1の案内要素19及び/又は第2の案内要素21を受け入れるように寸法決めされるとよい。特に、回転ディスク19aは、間隔23で設けられた、プレート17のうちの一方とローラ14との間の隙間内に延びることができる。第2の回転ディスク21aについても同様である。
【0026】
図4には、従来技術(Prior Art)による生地加工設備30の概略側面図が、示されている。生地加工設備30は、生地を充填することができる小分けステーション32を備える。小分けステーション32の下流には、生地シート形成ステーション33が、配置されている。生地シート形成ステーション33によって実質的に未形成の生地ストランドから生地シートが形成された後、生地シートは、延展ステーション34で所望の厚さに延展される。所望の厚さが達成された後、生地シートは、さらなる作業ステーション36及び37にさらに搬送される。当業者は、生地加工装置8の本発明による構成が、従来技術の生地加工設備、例えば生地加工設備30において必要とされるような別個の延展ステーションの排除を可能にし得ることを認識する。これは、生地加工設備のための床空間を節約するために有益であり得る。
【符号の説明】
【0027】
1…生地加工設備、2…小分けステーション、3…生地シートステーション、4…生地シート、5…コンベヤ、6…第1の作業ステーション、7…第2の作業ステーション、8…生地加工装置、9…コンベヤベルト、10…延展ステーション、11…サテライトローラ、12…対向ローラ、13…生地ストランド、14…ローラ、15…ドラム、16…ドラム軸線、17…プレート、18…回動軸線、19…第1の案内要素、19a…回転ディスク、20…第1の制限方向、21…第2の案内要素、21a…第2の回転ディスク、22…第2の制限方向、23…間隔、30…生地加工設備、32…小分けステーション、33…生地シート形成ステーション、34…延展ステーション、36…作業ステーション、P…製造方向