(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-27
(45)【発行日】2024-06-04
(54)【発明の名称】車両用内装材
(51)【国際特許分類】
B60R 13/02 20060101AFI20240528BHJP
B60Q 3/10 20170101ALI20240528BHJP
B60Q 3/54 20170101ALI20240528BHJP
【FI】
B60R13/02 B
B60Q3/10
B60Q3/54
(21)【出願番号】P 2020163091
(22)【出願日】2020-09-29
【審査請求日】2023-07-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000229955
【氏名又は名称】日本プラスト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【氏名又は名称】山田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】増田 泰久
【審査官】菅 和幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-017780(JP,A)
【文献】実開昭64-030761(JP,U)
【文献】特開2004-017879(JP,A)
【文献】実開昭61-139306(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2015/0329066(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 13/02
B60Q 3/10
B60Q 3/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被取付部に取り付けられる車両用内装材であって、
長尺状に形成された第一部材と、
長尺状に形成され、前記第一部材の背面側に固定される第二部材と、
前記第一部材と前記第二部材とのいずれかに形成され、前記被取付部に係止される係止部と、
前記第一部材と前記第二部材とを互いに位置決めする位置決め部と、
前記第一部材と前記第二部材とを互いに固定する固定部と、を備え、
前記係止部、前記位置決め部、及び前記固定部が、前記第一部材
及び前記第二部材の長手方向に対して交差する方向に
、前記係止部を基準として前記位置決め部と前記固定部とが互いに反対側に位置して一直線状に並んで配置されている
ことを特徴とする車両用内装材。
【請求項2】
第二部材は、挿通穴を有し、
係止部は、第一部材に形成され、前記挿通穴に挿通されて被取付部に係止される
ことを特徴とする請求項1記載の車両用内装材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被取付部に取り付けられる車両用内装材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車などの車両において、車室に装飾性や視認性を付加する機能部品となる内装材が取り付けられる場合など、部材同士を組み合わせる構造が用いられる。例えば、自動車のインストルメントパネルを構成する複数のパネルの間に発光体を保持する構造において、これらパネルを重ね合わせるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-201111号公報 (第4-8頁、
図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように複数の部材を合わせる構成の場合、それぞれの部材の寸法のばらつきの影響を低減することが求められる。
【0005】
また、近年、インストルメントパネルを薄く見せるデザインが主流となっており、また、自動運転車両を想定して可能な限り広く快適な車室空間を確保することも求められることもあることから、内装材も限られたスペースへ取り付けることが求められる。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、第一部材と第二部材とを、寸法のばらつきの影響を抑制しつつ、省スペースで組み付けできる車両用内装材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の車両用内装材は、被取付部に取り付けられる車両用内装材であって、長尺状に形成された第一部材と、長尺状に形成され、前記第一部材の背面側に固定される第二部材と、前記第一部材と前記第二部材とのいずれかに形成され、前記被取付部に係止される係止部と、前記第一部材と前記第二部材とを互いに位置決めする位置決め部と、前記第一部材と前記第二部材とを互いに固定する固定部と、を備え、前記係止部、前記位置決め部、及び前記固定部が、前記第一部材及び前記第二部材の長手方向に対して交差する方向に、前記係止部を基準として前記位置決め部と前記固定部とが互いに反対側に位置して一直線状に並んで配置されているものである。
【0008】
請求項2記載の車両用内装材は、請求項1記載の車両用内装材において、第二部材は、挿通穴を有し、係止部は、第一部材に形成され、前記挿通穴に挿通されて被取付部に係止されるものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の車両用内装材によれば、係止部、位置決め部、及び固定部を、第一部材及び第二部材の長手方向に対して交差する方向に、係止部を基準として位置決め部と固定部とが互いに反対側に位置するように一直線状に並んで配置したので、第一部材と第二部材とを、寸法のばらつきの影響を抑制しつつ、省スペースで組み付けできる。
【0010】
請求項2記載の車両用内装材によれば、請求項1記載の車両用内装材の効果に加えて、第一部材の強度を利用して安定的に被取付部に取り付けできる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施の形態の車両用内装材を示し、(a)は第二部材側から見た正面図、(b)は(a)の中央断面図である。
【
図2】同上車両用内装材の第一部材の一部を示す斜視図である。
【
図3】同上車両用内装材の第二部材の一部を示す斜視図である。
【
図4】同上車両用内装材を備える自動車部品の一部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0013】
図4において、10はインストルメントパネルである。インストルメントパネル10は、乗物としての車両である自動車の車室内の前席の前方に位置し、前席の乗員に対向して車体に取り付けられる内装材である自動車部品である。なお、以下、前後、上下、及び両側などの方向については、車体の直進方向を基準として説明し、矢印F方向が前方、矢印R方向が後方、矢印U方向が上方、矢印D方向が下方、矢印W方向が車幅方向である。
図4に示すインストルメントパネル10は、左ハンドル車における助手席前方のものを例に挙げて説明するが、右ハンドル車の場合には、基本的に左右方向を反転すればよい。
【0014】
インストルメントパネル10は、車幅方向に長尺に形成されている。インストルメントパネル10には、車両用内装材であるパネル11が取り付けられるパネル取付部12が形成されている。
【0015】
パネル取付部12は、
図1(b)に示すように、パネル11を受ける被取付部15を有する。被取付部15は、上下方向に沿う面状に形成されている。被取付部15には、パネル11を係止するための受け部16が形成されている。本実施の形態において、受け部16は、貫通穴であり、被取付部15を板厚方向である前後方向に貫通して形成されている。
【0016】
そして、パネル11は、乗員に対向して配置されるものであり、第一部材20と、第二部材21と、を組み合わせて構成されている。第一部材20と第二部材21とは、位置決め部22により互いに位置決めされ、固定部23によって互いに固定された状態で、係止部24によりパネル取付部12の被取付部15に係止される。また、パネル11には、装飾部である照明部26が取り付けられ、パネル部11と照明部26とによって、乗物用照明装置(車両用照明装置)としての(乗物用)間接照明装置27が構成されている。
【0017】
図1(a)、
図1(b)、及び
図2に示す第一部材20は、インストルメントパネル10のパネル本体を構成するものである。第一部材20は、例えば合成樹脂などの部材により一体成形されている。第一部材20は、両側方向すなわち車幅方向に沿って長手方向を有する長尺状に形成されている。第一部材20は、第一部材本体部30を備える。第一部材本体部30は、第一部材20において、最も後側つまり乗員側に位置して、第一部材20の意匠面をなす部分である。第一部材本体部30は、長尺状に形成されている。また、第一部材本体部30の下端部は、パネル取付部12において被取付部15より下方に延びる延出部31に対し後方に離れて配置されている。そのため、第一部材本体部30と延出部31との間には、下方に開口する照射開口Gが形成されている。照射開口Gは、車幅方向に延びるスリット状に形成されている。
【0018】
また、第一部材20は、位置決め部22の一部をなす第一位置決め部32と、固定部23の一部をなす第一固定部33と、を備える。さらに、本実施の形態では、係止部24が第一部材20に形成されている。そして、本実施の形態では、第一位置決め部32、第一固定部33、及び係止部24が、第一形成部35に形成されている。
【0019】
第一位置決め部32は、図示される例において、孔部である。本実施の形態では、第一位置決め部32は、丸孔である。第一位置決め部32は、第一形成部35を前後方向、つまり第一部材20と第二部材21との固定方向に貫通して形成されている。第一位置決め部32の周縁部には、呼び込み部である傾斜部32aが形成されている。傾斜部32aは、第二部材21側である前側に向かって拡開する。
【0020】
第一固定部33は、図示される例において、螺子ボスである。つまり、第一固定部33は、円筒状に形成されている。第一固定部33は、軸方向を前後方向として配置されている。第一固定部33は、第一形成部35から前方に突出している。第一固定部33の周囲には、補強部であるリブ33aが形成されている。
【0021】
係止部24は、図示される例において、受け部16に挿入係合されるクリップである。係止部24は、第一形成部35から前方に突出している。係止部24は、第一形成部35から前方に突出する取付座部38の先端部に配置されている。取付座部38は、第一固定部33と平行、または略平行に形成され、本実施の形態において、第一形成部35に対し、第一固定部33と同方向に突出している。さらに、取付座部38は、先端部が第一固定部33よりも前方に延びている。そのため、係止部24は、第一固定部33よりも前方に位置する。また、取付座部38は、受け部16に対する係止部24の挿入位置つまり前後方向の位置を規制する。
【0022】
そして、第一位置決め部32、第一固定部33、及び係止部24は、第一部材20の長手方向と交差する方向、本実施の形態では上下方向に並んで配置されている。図示される例では、上側から下側へと、第一固定部33、係止部24、及び第一位置決め部32の順で一直線状に並んで配置されている。すなわち、係止部24を基準として、第一位置決め部32と第一固定部33とが互いに反対側に位置する。
【0023】
第一形成部35は、図示される例において、板状に形成されている。第一形成部35は、第一部材本体部30の背面側、つまり第一部材本体部30の前側に位置し、第二部材21の後部に対向している。第一形成部35は、第一部材本体部30の長手方向に対して交差する方向、本実施の形態では上下方向に長い四角形状に形成されている。第一形成部35は、一端部である上端部が、第一部材本体部30の背面に対し、前後方向に延びる連結部39により連結され、他端部である下端部が、第一部材本体部30の背面に対し直接連結されている。
【0024】
図1(a)、
図1(b)、及び、
図3に示す第二部材21は、第一部材20とパネル取付部12との間に挟まれて収容され、基本的に外部に露出しないものである。第二部材21は、例えば合成樹脂などの部材により一体成形されている。例えば、第二部材21は、第一部材20よりも軟質の合成樹脂などの部材により成形されている。第二部材21は、両側方向すなわち車幅方向に沿って長手方向を有する長尺状に形成されている。第二部材21は、第二部材本体部40を備える。第二部材本体部40は、第二部材21において、最も下側に位置して、照明部26を保持する保持部である。つまり、第二部材21は、照明部26を保持する保持部材である。第二部材本体部40は、下側に開口されて形成され、両側方向すなわち車幅方向に長尺状となっている。第二部材本体部40は、照射開口Gに臨んで位置している。
【0025】
また、第二部材21は、位置決め部22の一部をなす第二位置決め部42と、固定部23の一部をなす第二固定部43と、を備える。さらに、本実施の形態では、係止部24が挿通される逃がし穴である挿通穴44が第二部材21に形成されている。そして、本実施の形態では、第二位置決め部42、第二固定部43、及び挿通穴44が第二形成部45に形成されている。
【0026】
第二位置決め部42は、図示される例において、突起部である。本実施の形態では、第二位置決め部42は、第一位置決め部32に後方に向かって圧入される線状部である。第二位置決め部42は、第二形成部45から後方に突出している。第二位置決め部42の基端部には、挿入規制部47が形成されている。挿入規制部47は、第一位置決め部32に対する第二位置決め部42の挿入位置、つまり前後方向の位置を規制する。挿入規制部47は、両側方向である車幅方向、すなわち第二部材本体部40の長手方向に沿って形成され、上下方向に厚み方向を有するリブである。挿入規制部47は、第二形成部45の後部に形成されている。
【0027】
第二固定部43は、図示される例において、螺子受け孔部である。本実施の形態では、第二固定部43は、丸孔である、第二固定部43は、第二形成部45を前後方向、つまり第一部材20と第二部材21との固定方向に貫通して形成されている。第二固定部43は、位置決め部22により第一部材20と第二部材21とが互いに位置決めされることにより第一固定部33に対して位置合わせされ、第一固定部33と同軸状に位置する。第一固定部33と位置合わせされた第二固定部43には、固定部材48が挿入される。固定部材48は、本実施の形態においてタッピング螺子である。固定部材48は、前側から第二固定部43に挿入されて第一固定部33にねじ込まれ、第一部材20と第二部材21とを締結固定する。
【0028】
挿通穴44は、図示される例において、第二固定部43よりも左右方向及び上下方向に広い角孔である。挿通穴44は、第二形成部45を前後方向に貫通して形成されている。挿通穴44は、位置決め部22により第一部材20と第二部材21とが互いに位置決めされることで係止部24と位置合わせされて係止部24が挿通される。
【0029】
そして、第二位置決め部42、第二固定部43、及び挿通穴44は、第一部材20の長手方向と交差する方向、本実施の形態では上下方向に並んで配置されている。図示される例では、上側から下側へと、第二固定部43、挿通穴44、及び第二位置決め部42の順で一直線上に並んで配置されている。
【0030】
第二形成部45は、図示される例において、板状に形成されている。第二形成部45は、第二部材本体部40の上部から上方に延びて形成され、第一部材20の第一形成部35と前後に離れて対向する。第二形成部45は、第二部材本体部40の長手方向に対して交差する方向、本実施の形態では上下方向に長い四角形状に形成されている。第二形成部45には、補強部49が形成されている。補強部49は、第二形成部45の背面側、つまり第一部材20側(第一形成部35に対向する側)に形成されている。本実施の形態において、補強部49は、第二位置決め部42、第二固定部43、及び挿通穴44の両側にそれぞれ位置し、上下方向に延びるリブである。
【0031】
照明部26は、LEDなどの発光素子を有する光源部からの光を発光体26aにより導くように構成されている。発光体26aは、例えば両側方向つまり車幅方向に延びて形成されている。光源部は、乗物(車両)用の電源部から給電される。発光体26aは、例えば断面円形状のチューブ状に形成され、第二部材21の第二部材本体部40に保持されて、照射開口Gの上部に臨んでいる。
【0032】
そして、パネル11は、予め成形した第一部材20と第二部材21とを組み付ける。
【0033】
すなわち、第一部材20と第二部材21とは、第一位置決め部32と第二位置決め部42とを位置合わせすることで、係止部24と挿通穴44、及び、第一固定部33と第二固定部43がそれぞれ位置合わせされる。このとき、補強部49,49間に第一部材20の第一形成部35を位置させることで、第一部材20と第二部材21との長手方向の位置が相対的に規制され、第一位置決め部32と第二位置決め部42との位置合わせが容易になる。
【0034】
この状態で、第一部材20と第二部材21とを互いに接近させるように押し込むと、第二位置決め部42が第一位置決め部32に圧入され、係止部24が挿通穴44に挿通されるとともに、第一固定部33と第二固定部43とが互いに重ねられる。さらに、第二固定部43を介して第一固定部33に固定部材48を挿入して締め付けることで、第一部材20と第二部材21とが互いに固定される。照明部26は、第一部材20と第二部材21とを組み付ける前に予め第二部材21に保持していてもよいし、第一部材20と第二部材21とを組み付けた後、第二部材21の第二部材本体部40に発光体26aを取り付けてもよい。
【0035】
そして、このように第一部材20と第二部材21とを組み付けたパネル11は、パネル取付部12の被取付部15に取り付ける。すなわち、パネル11は、係止部24を被取付部15の受け部16に後方から圧入することで、パネル取付部12の被取付部15に対しワンタッチで取り付けられる。この状態で、固定部23、係止部24、位置決め部22が、上側から下側へと、この順に第一部材20の長手方向と交差する方向にて一直線上、つまり同一断面上に並ぶ。また、パネル11は、取付座部38が被取付部15の前面に当接することで、被取付部15(パネル取付部12)に対して前後方向に規制され、第二部材21と被取付部15(パネル取付部12)とのクリアランスが確保される。図示される例では、第二部材21の第二部材本体部40と被取付部15(パネル取付部12)とのクリアランスCL1よりも、第二形成部45との被取付部15(パネル取付部12)とのクリアランスCL2が大きい状態となる。
【0036】
この結果、パネル11の第一部材20の下端部と延出部31との間に下方に開口する照射開口Gが形成され、その照射開口Gに臨んで照明部26の発光体26aが位置する間接照明装置27が構成される。
【0037】
そして、間接照明装置27により照射開口Gを介して下方へと光を照射することで、インストルメントパネル10の下方にあるグローブボックスなどの被照射部を装飾するとともに、その視認性を向上する。
【0038】
上述したように、一実施の形態によれば、係止部24、位置決め部22、及び固定部23を、第一部材20の長手方向に対し交差する方向に並んで配置したので、第一部材20と第二部材21とを、寸法のばらつきの影響を抑制しつつ、省スペースで組み付けできる。
【0039】
また、第二部材21は、比較的軟質の合成樹脂により形成されることがあるため、第二部材21よりも一般的に強度が高い第一部材20に係止部24を形成することにより、第一部材20の強度を利用して安定的に被取付部15に取り付けできる。
【0040】
特に、係止部24が位置決め部22の直近にある、つまり係止部24と位置決め部22との間に固定部23がないことで、例えば第一部材20、第二部材21が、軟質材など変形が大きい部材であっても、変形ばらつきが発生しにくく、被取付部15への寸法ばらつき及び変形ばらつきの影響をほぼ与えることがなくなる。そのため、パネル11とパネル取付部12とのクリアランスをより狭く設定してもこれらの接触に起因する異音が発生しにくくなるので、これらのクリアランスを最小化でき、インストルメントパネル10を前後方向に薄くすることが可能となり、見栄えを向上できる。
【0041】
なお、上記の実施の形態において、位置決め部22の第一位置決め部32と第二位置決め部42との関係、及び、固定部23の第一固定部33と第二固定部43との関係は、それぞれ逆であってもよい。すなわち、第一位置決め部32を突起部とし、第二位置決め部42を孔部としてもよいし、第一固定部33を螺子受け孔部とし、第二固定部43をボス状としてもよい。
【0042】
また、係止部24は、第一部材20に代えて、第二部材21に形成してもよい。
【0043】
さらに、長手方向を車幅方向としたパネル11に上下方向に位置決め部22、係止部24及び固定部23が並んで配置される構成を説明したが、これに限らず、車高方向つまり上下方向に長手方向を有するパネルに対し、車幅方向に位置決め部22、係止部24及び固定部23が並んで配置される構成であっても同様の作用効果を奏することができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、例えば自動車などの車両の装飾性を向上する車両用内装材として好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0045】
11 車両用内装材であるパネル
15 被取付部
20 第一部材
21 第二部材
22 位置決め部
23 固定部
24 係止部
44 挿通穴